1: 2017/03/08(水) 08:42:11.324 ID:RgL1Ejl30.net
キョン「…五万か」

ハルヒ「少ないとか言わないでしょうね?」

キョン「そんなことないよ、ありがとう」

ハルヒ「あえて少な目にしてるんだからね、あんたが働くように」

キョン「ちゃんと仕事探してるって」

ハルヒ「ちゃんとおいしいもの食べてるの?材料買ってきたから今から何か作るわよ」

キョン「すまんな」

ハルヒ「えっと調味料はと…冷蔵庫に誰かの料理あるけど、誰かきたの?」

キョン「いやそれは…」

ハルヒ「有希でしょ?」

キョン「…昨日来たんだよ」

ハルヒ「来たなら来たって言えばいいでしょ、何で秘密にしようとしたの?」

キョン「お前が気にするかと思ってな…」

ハルヒ「気にするわけないでしょ、むしろ会いたいくらいだわ!」
涼宮ハルヒの直観 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
8: 2017/03/08(水) 08:49:34.729 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「…もしかして」

キョン「おい今度は何だよ…」

ハルヒ「やっぱり、この脱衣場の引き出し女ものの服や下着が入ってる!」

キョン「だから長門のだって言ってるだろ」

ハルヒ「だからなんで有希の下着や服が入ってるのよ!」

キョン「あいつたまに泊まるからそうしたいっていったんだよ」

ハルヒ「はぁ?ならこうするわ!」

ガサガサ

キョン「俺の引き出しひっくり返すなよ」

ハルヒ「あんたのならほかのところに移動してよ、とりあえず有希の引き出しの上は私専用の引き出しだから」

キョン「何で部屋の持ち主の俺が脱衣場に服を置けなくなるんだよ、そういうところ変わってないな」

ハルヒ「どうせ家賃の一部も私のお小遣いから払ってるんでしょ?」

キョン「いやそれは長門が…あっ」

ハルヒ「有希からもお小遣い貰ってるの?」

キョン「いや…この部屋の家賃払ってるのあいつなんだ」

ハルヒ「はぁ?」

25: 2017/03/08(水) 09:00:57.264 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「何でそのこと私に黙ってたのよ!」

キョン「お前にいう必要ないだろ?」

ハルヒ「お小遣い貰ってる身でありながら生意気よ!」

キョン「それは…ありがたいと思ってるが」

ハルヒ「有希からはお小遣いいくらもらってるの?」

キョン「え?」

ハルヒ「家賃だけじゃないでしょ?」

キョン「…八万」

ハルヒ「そう…はい五万円、今月から10万あげるから」

キョン「いいのか?」

ハルヒ「あんたに心配されるほどの仕事してないから安心して」

キョン「そうだよなお前の働いてる会社最近景気よさそうだからな」

ハルヒ「それよりも有希にこそ無理するなって言ってあげたら?」

キョン「ああ…」

ハルヒ「有希の料理があるなら私が作る必要はないわね」

キョン「帰るのか?」

ハルヒ「買い物してくるのよ、歯ブラシとか着替えとか代えの下着とか」

キョン「今日泊まる気なのか?」

ハルヒ「有希も泊まってるんでしょ?それとも今日は私がいたら困るの?」

キョン「そういうわけじゃないが…」

27: 2017/03/08(水) 09:05:02.224 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ(せっかくキョンを自立させてやろうって私が気をつかってたのに有希の奴甘やかしちゃって)

ハルヒ(部屋の家賃だって本当は私が払ってもよかったのに、これだとキョンがいつまで当たっても自立しないじゃない)

ハルヒ(しかもしょっちゅう部屋に泊まってるとか信じられない)

ハルヒ(歯ブラシと石鹸とコンドー…そういえば有希とエOチしてるのかしら、戻ったら部屋を探してコンドームあるか調べてみるべきね)

35: 2017/03/08(水) 09:09:31.903 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「ただいま」

キョン「早かったな…」

ハルヒ「別に下着と歯ブラシかってきただけだし」

キョン「そうか…」

ハルヒ「料理しようと思ってたけどその必要なくなったから部屋の片づけしてあげるわ」

キョン「いや部屋はそんなに散らかってないぞ」

ハルヒ「遠慮しないの、男はがさつだから細かい汚れとか放置してるでしょ?ほらほらあんたは居間でテレビでもみてて」

キョン「そうか…なら頼む」

ハルヒ(さてと、確かに部屋はキレイにしてるわね)

37: 2017/03/08(水) 09:12:26.521 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ(大したもの無いわね…)

ハルヒ(ゴミ箱は空か…今朝有希がゴミを出したのかしら)

ハルヒ(箪笥の中とか…何もないわ、というか生活感ないわねここ)

ハルヒ(やはりここはあのあからさまに不自然なバッグね、キョンが持ち歩きそうでもないし使い込まれた形跡もない)

ゴソゴソ

ハルヒ(…やっぱり)

45: 2017/03/08(水) 09:19:22.184 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「さぁご飯食べるわよ」

キョン「ああ、これが一食分だから二食分を二人出たべればちょうどいいだろ」

ハルヒ「ラベルまではって有希って几帳面ね」

キョン「…もういいだろ」

ハルヒ「そうそう、さっき箪笥の上にバッグあったの見たんだけど」

キョン「ゴホッ…そっそうか」

ハルヒ「中に入ってたの見たわ、いつ使ったの?」

キョン「さぁ覚えてないなぁ」

ハルヒ「昨日使ったんじゃないの?」

キョン「お前に関係ないだろ!」

ハルヒ「別にいいでしょ、ローションとか大人のおもちゃとかもあったけど、あれも使ったんでしょ?」

キョン「それを聞いてどうするんだ?」

ハルヒ「ただの世間話でしょ?私と世間話したくないっていうの?」

キョン「世間じゃなくて俺の事だろ…」

ハルヒ「あんただって私に聞きたいことあれば聞けばいいでしょ、いいから昨日有希とエOチしたか答えなさいよ!」

キョン「…昨日はしてない」

ハルヒ「昨日は?」

キョン「ご飯が覚めるぞ~」

ハルヒ「覚めたらレンジで温めなおせばいいでしょ?」

キョン(もっと厳重にかくしておくべきだった…)

49: 2017/03/08(水) 09:21:53.734 ID:RgL1Ejl30.net
キョン「…」

ハルヒ「…」

キョン「…」

ハルヒ「…」

キョン(なんて重苦しい空気だ、食事がのどを通らん…)

ハルヒ「もういいわ、お風呂入るから」

キョン「そっそうか」

ハルヒ「話の続きはその後でいいわ」

キョン(まだ続くのか…)

53: 2017/03/08(水) 09:24:55.087 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「有希の奴なによ、前はキョンと付き合ってないとか言ってたはずなのに」

ハルヒ「キョンみたいな男を面倒みるのは私くらいかと思ってたのに」

ハルヒ「だいたいあの子昔からない考えてるかわからなかったのよね」

ハルヒ「立場をはっきりさせてあげなくちゃ、今度有希に直接会ってキョンに近づかないように言い聞かせてやるんだから!」

ハルヒ「このシャンプーもリンスも有希のものかしら、徐々に部屋を浸食されていったと思うと腹が立つわね!」

58: 2017/03/08(水) 09:31:30.171 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「それじゃさっきの話の続きだけど」

キョン「何でバスタオル撒いてるだけなんだよ!」

ハルヒ「着替え買いそびれたからしょうがないでしょ!」

キョン「せめて何か着ろよ」

ハルヒ「童Oじゃあるまいし、女の裸なんて見慣れてるでしょ?」

キョン「お前の裸は見慣れてないだろ!」

ハルヒ「…はぁ?有希の裸はよくて私の裸はダメっていうの!?」

キョン「おい声が大きいぞ…」

ハルヒ「そうね、有希は声が小さくておしとやかだからいいんでしょうね!」

キョン「だから長門とはそういう関係ではないと…」

ピンポーン

キョン「誰かきたみたいだ、たぶん宅急便かな?ちょっと見てくるから待ってろ」

ハルヒ「私が出るわ!」

キョン「お前はその恰好だろ?」

ハルヒ「別にいいでしょ、ほらどきなさい!」

ガチャッ

63: 2017/03/08(水) 09:34:25.904 ID:RgL1Ejl30.net
国木田「えっ涼宮さん!?」

ハルヒ「あれ有希じゃない…」

キョン「今日国木田が遊びにくる予定だったんだ」

ハルヒ「そっそう…」

国木田「なんか都合悪いみたいだから今日は帰るよ」

キョン「いやいてくれ」

ハルヒ「…私着替えてくるわ」

キョン「そうした方がいいな」

国木田「びっくりしたよ、キョンって涼宮さんと一緒に暮らしてたんだね」

キョン「ハルヒは今日たまたま来ただけだ」

ハルヒ(はぁ私何してるのかしら…)

68: 2017/03/08(水) 09:38:10.536 ID:RgL1Ejl30.net
国木田「あの…二人は良く会ってるの?」

キョン「月に一、二回かな」

国木田「そうなんだ」

ハルヒ「…」

キョン「谷口は元気か?」

国木田「いや僕に聞かれても…」

キョン「そうだよな」

ハルヒ「あのっ…私帰る」

キョン「どうしたんだ?」

ハルヒ「もともと帰る予定だったしいいでしょ、なんか今日いろいろ取り乱してごめん」

キョン「いい良きにするなよ」

国木田「そう、暗いけど大丈夫?」

ハルヒ「タクシーくるまでロビーで待つから大丈夫よ」

73: 2017/03/08(水) 09:43:23.177 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ(何やってるんだろ私…キョンと有希がエOチしてたからといって私には何も言う権利ないのに)

ハルヒ(むしろ二人が付き合ってるんなら私が一方的に邪魔してるだけじゃない)

ハルヒ(何回かキョンの方からそういう関係求めてきたことあったけど、私の方から突っぱねたんだし)

ハルヒ(キョンからしたら生活の面倒も見てくれてる有希の方が少しのお小遣いだけあげて偉そうにしてる私よりいにきまってるし)

ハルヒ(次にキョンに会うときは謝らないと…)

長門「…」

ハルヒ「有希」

長門「あなたが定期的に彼に会いに来ているのは知っている」

ハルヒ「あんたねぇ!私がキョンのためにいろいろ気を使ってたのに甘やかして何様のつもり!?泥棒!」

長門「私はあなたから何も盗んでいない」

80: 2017/03/08(水) 09:48:24.749 ID:RgL1Ejl30.net
ハルヒ「現に私から…」

長門「彼はあなたのものじゃない」

ハルヒ「そうだけど、私がキョンの面倒見てたの知ってたんでしょ?」

長門「その以前から彼の面倒を私は見ていた」

ハルヒ「先に面倒みてたから偉いってわけじゃないわよ!」

長門「彼の生活のほとんどを私が面倒を見ている」

ハルヒ「それが甘やかしてるって言ってるのよ!」

長門「あなたも不十分であるけれど同じことをしている」

ハルヒ「自分は全部面倒見てるからキョンは自分のものと思ってるの?」

長門「だから彼は誰のものでもない」

ハルヒ「生意気よ!」

85: 2017/03/08(水) 09:51:44.171 ID:RgL1Ejl30.net
長門「ここで大声を出すのは迷惑」

ハルヒ「あんたが大声出させてるんでしょ!」

長門「ついてきて」

ハルヒ「何よ…」

長門「このマンションに私の部屋がある」

ハルヒ「はぁ?自分の部屋があるくせにキョンの部屋に泊まったりするわけ?」

長門「彼には秘密にしている事、できれはあなたもそうして欲しい」

ハルヒ「まぁいいわ、そうするかどうかは話し合いの内容で決めてあげる」

88: 2017/03/08(水) 09:55:31.732 ID:RgL1Ejl30.net
話し合いで解決した


89: 2017/03/08(水) 09:55:56.888 ID:MvEDivPI0.net
キョンの部屋で着替えてたら突然出てきたかと思ってあせった

90: 2017/03/08(水) 09:55:57.588 ID:/TyzqAKJp.net
生々しい感じマジでやめろ

120: 2017/03/08(水) 10:39:19.735 ID:MvEDivPI0.net
>>85に戻ってみる

長門の部屋

ハルヒ「それで、な・に・お・話し合いましょうか?」

長門「話は後、こっちへ来て」

ハルヒ「!?な、なによこの部屋は!」

長門「彼の部屋と完全に同じ間取り、家具の種類、位置、細部にまで至るまで完全に再現してある」

ハルヒ「この画面はなに」

長門「彼の部屋には氏角がないほど監視カメラを設置してある
24時間の監視体制が整い、彼の行う行動を完全にシュミレーションしている
彼が次に行う行動は、立ち上がり尻を2回掻いた後に冷蔵庫からビールを2本取り出す
そして『お疲れ様』と乾杯し『仕事の後のビールは美味い、仕事はしていないんだが』と言う」

キョン「お疲れ様、仕事の後のビールは美味いな、仕事はしていないんだが」

長門「一文字足りなかった、まだまだ情報が不足している」

ハルヒ「いったいこれはどいうことなの有希!」

122: 2017/03/08(水) 10:49:39.390 ID:MvEDivPI0.net
長門「私達の監視対象が変わった。もう隠しておく必要ない
私達はずっとあなた、涼宮ハルヒ本体を観測していれば解決する問題だと思っていたが一向に糸口は見つからなかった
そこで私達がたどりついた答えは、観測対象を切り替えること、その適任であるのは彼しかいなかった
多少の誤差は認められたものの、彼とあなたの存在によってやはり因果律に不確定の要素を検出することに成功した
あなたと彼が急接近するほどに因果律の曲率が大幅なぶれを示したが
観測するにあたり、急激な変化は情報の収集が追いつかず、むしろ観測を妨げる
私は抑制を加えるために、わずかに介入を試みたことに過ぎない
この行動が必然であったのかは、まだわからない」

ハルヒ「つまりどういうこと・なの?」

長門「現在まで彼の裕福な生活での情報は整ったこれよりフェィズ2へ移行する」

ハルヒ「ちゃんと説明しなさいよ」

長門「簡単に説明するならば・・・

”彼をこれより不幸のどん底へ突き落とす”



ハルヒ「!?なにそれ、すごく面白そうじゃない!!」

123: 2017/03/08(水) 10:56:00.092 ID:MvEDivPI0.net
ハルヒ「ちょうどむしゃむしゃしてたのよね
有希!とりあえず一時休戦よ!話は後で、よーく聞かせてもらうわよ」

長門「わかった」

ハルヒ「まずはどうするの?」

長門「彼は次にビールの2本目に入る
もう、どのビールを手に取るかは予測してある、そのビールは振ってあり泡が吹き出す仕組み」

ハルヒ「いいわね、じわじわ行こうじゃない」

キョン「おっと無くなってしまったな、まだ何本か残っていたはずだ国木田はどうだ?」

国木田「僕はまだ残ってるから後で頂くよ」

キョン「そうか」プシュ、ドバー!

キョン「くそ!ビールが噴出した!」

ハルヒ「あははは!いい気味www」

長門「本当なら目に入るほどの勢いに設定したはず、すぐに修正に入る」

126: 2017/03/08(水) 11:03:31.863 ID:MvEDivPI0.net
ハルヒ「こっちにもキョンの3Dが出現した、すごいわ有希!」

長門「彼の動作、仕草、思考、状態、全てをシュミレーションしている
次の行動は予測できている、彼はとりあえず服を脱ぎ風呂へ入る選択をする
そこでシャワーを浴びるが、すでに全ては掌握済み、お湯は出ず冷たい水が出るように設定した
お風呂場の映像へ切り替える」

キョン「悪い国木田、緊急事態だ!少し体にかかってしまった風呂へ行く
・・・最悪だ、こんな寒い夜にビールが爆発とはすぐにシャワーを浴びねば」

シャワーキュッ

キョン「ぐああぁああ!つ、つめた、つえたすぎるぞ!そんな馬鹿なお湯に設定してあるはずなのに、なぜ出ない!」

ハルヒ「あはははは」

127: 2017/03/08(水) 11:08:20.789 ID:MvEDivPI0.net
ハルヒ「ねえ有希?キョンの部屋は完全に掌握できてるのよね、じゃあこういうことってできる?」

長門「完全に掌握している、こちらから思考以外であれば操作可能
国木田の情報が不足しているが、ある程度の操作も可能」

ハルヒ「じゃあね、エアコンの設定を変えられる?」

長門「余裕」

ハルヒ「じゃあ早速、冷房にしちゃいましょう!」

長門「了解した」

キョン「くそ!完全に体が冷え切ってしまった!リモコン、リモコン!」

国木田「うわ!全裸で出てこないでよ!」

キョン「すまん国木田、この際説明ははぶく、男同士だ許せ」

リモコンピッ
エアコンゴー!

キョン「ん?おかしいぞ?設定温度をあげて・・・なぜ下がる?なぜだー!」ガクガクブルブル

129: 2017/03/08(水) 11:16:29.537 ID:MvEDivPI0.net
ハルヒ「いいわね、いいわねー、調子が出てきたわよー
あー、次は何をしようかしら、ピザの配達?いやあったかいものは駄目よね、冷麺とかかしら
うーん、物足りない、ぜんっぜん物足りないわ!
有希!マンションを操作することってできる?」

長門「1分待って欲しい、リンク開始、10%、20%、40%・・・100完了した」

ハルヒ「いい手際じゃない、じゃあ火災報知機作動!」

長門「了解、火災報知機作動」

ハルヒ「続いて30秒後にスプリンクラー作動用意」

長門「了解、30秒後スプリンクラー作動準備完了」

ハルヒ「消防がすぐにきたら誤報とわかってつまらないわねできる」

長門「了解した周囲の情報操作も平行して行う」

134: 2017/03/08(水) 11:25:29.768 ID:MvEDivPI0.net
ジリリリリリ

キョン「な?なんだ?」

国木田「火災かな?外に出てみないとわからないよ」

キョン「冗談じゃない、こちとらまだ全裸なんだ
これで慌てて出て行ったら全裸で即通報、消防ではなく警察が来てしまう
服だけは着てとりあえず見に行ってみよう」

キョン「・・・ふむ、特に変わった様子はない・・ようだ」

国木田「そうだね、誤報かな?」

スプリンクラーブシャー!

キョン「うお!」

国木田「きゃ!」

キョン「今度はなんだ火の次は雨か!」

国木田「さ、寒い・・・すぐに部屋へ、も、戻ろう!」

キョン「それには賛成だ、焼け氏ぬか凍え氏ぬかの選択を迫られるなら焼氏を選びたくなるような寒さだ」

138: 2017/03/08(水) 11:31:42.089 ID:MvEDivPI0.net
ハルヒ「キョン・・・焼氏を選びたいのね・・・わかったわー、わかったわよー!
あんたの骨は私が拾ってあげるわ!火葬の手間もはぶけて一石二鳥!だから安心して燃え尽きちゃいなさい!」

長門「頃すことは推奨しない」

ハルヒ「言葉のあやよ、なにも本当に氏んで欲しいわけじゃないわ!さあどんどん行きましょう!」

長門「次の命令を」

ハルヒ「ひょっとして有希も楽しんでない?」

長門「少し」

ハルヒ「ふ・ふ・ふっ、そういう時はそれなりの表情をして欲しいものね」

長門「善処する」

ハルヒ「さあキョンのために今度は暖かくしてあげるわよー
まずは小手調べスマホを破壊できるかしら?」

長門「現在充電中を確認、電圧をかえれば破壊可能」

ハルヒ「じゃあいってみましょーう」

142: 2017/03/08(水) 11:42:27.733 ID:MvEDivPI0.net
スマホ,ボンッ!

キョン「!?」

長門「スマホの発火を確認した、周囲の可燃物への延焼予測、すぐに消化できるレベル」

ハルヒ「IHクッキングヒータ最大で動作開始」

長門「鍋の空焼き開始、表面に残っている油分から2分後に発火予想」

キョン「くそ!せっかく買った新しいスマホが!国木田なにか消化できるものを!」

国木田「あ!えーっと!残ったビールくらいなら」

キョン「かせ!くそ、俺のスマホが最後はこんがり焼けてしまうとは
データが行きてればいいんだが」

長門「そろそろ発火する」

国木田「クンクンクン・・・なんか焦げ臭くない?」

キョン「当たり前だろう、いま目の前ではこんがり焼けたトーストよろしく
スマホが焼けていr・・ん・・ん?ちょっと待て、たしかにおかしい・・・ぞ」

143: 2017/03/08(水) 11:54:47.775 ID:MvEDivPI0.net
ハルヒ「延焼予測は?」

長門「演算開始・・完了した
あなたが彼の衣類を棚から出した結果、導火線の役割を果たした
私達が渡したお金をが全て焼けるものと推測」

ハルヒ「情報操作解除」

長門「解除した、予測変換を行う
これより5分後には消防がかけつけ氏者、けが人なし」

5分後・・・

キョン「全部燃えちまった・・・俺の・・・俺の金が・・・」

ハルヒ「ざまあ、ないわね!少しは頭が冷えたかしら、いえ熱くなったかしら」

長門「訂正を要求する
”俺の金”ではなく”私達のお金”


ハルヒ「今日はこのくらいにしてあげましょうか」

長門「推奨する、彼の精神への負担が大きすぎる
現状でのデータ不足から予期せぬ事態に発展しかねない」

ハルヒ「そうね・・・それで話しは戻るけど有希はキョンとしたの?」

長門「していない彼に指一本触れさせるどころか、触れてもいない」

ハルヒ「ほんとーにー?キョンはそうは言ってなかったみたいだけど」

長門「いまなら彼の思考が少しわかる気がする
おそらくは男のプレイド」

ハルヒ「ならいいんだけど有希が嘘をつくとも思えないし、別にキョンが誰と何をしようがかまわないしね」

長門「・・・」

ハルヒ「なに?」

長門「ふふっ」

ハルヒ「な、なんなのよ!」

長門「なんでもない」





終わったほうが良さそうだったので一人満足できました
ありがとう

引用元: ハルヒ「キョン元気にしてた?はい今月のお金」