5: 2013/03/16(土) 23:48:48.32 ID:W/OxZNyX0

8: 2013/03/16(土) 23:51:51.43 ID:W/OxZNyX0
-ごらく部-

ガラッ

ちなつ「こんにちはーっ」

京子「おーす、ちなつちゃん 遅かったね」

ちなつ「すみません、日直だったので お茶すぐに用意しますね」

ちなつ「あ、あとあかりちゃんは今日来れないみたいですよ」

京子「うん知ってるよー 家族で食事だってね」

京子「あと結衣も実家の用事で来れないんだって」

ちなつ「えぇ! 結衣先輩来ないんですかぁ!?」

京子「くふふ 今日は二人っきりだねぇ ちなつちゃあん?」

ちなつ「……おつかれさまでしたー」ガラッ

京子「待てぃ」

9: 2013/03/16(土) 23:55:43.82 ID:W/OxZNyX0
ちなつ「どうぞ」コトッ

京子「どうも」

京子「ぷはっ いやぁー やっぱちなつちゃんのお茶は世界一だねぇ」

ちなつ「大げさすぎます」

京子「大げさじゃないよ、ホントに世界一おいしいよ」

京子「これもきっとちなつちゃんの愛情がたくさん注がれてるからだね」

ちなつ「そんなもの……」

ちなつ「少ししか入ってませんよ?」

京子「だよねー やっぱ」

京子「…えっ 今なんて」

ちなつ「冗談ですよ」

10: 2013/03/16(土) 23:59:44.35 ID:W/OxZNyX0
京子「ちぇー ちなつちゃん冷たい」

ちなつ「私が愛を注ぐのは結衣先輩だけですっ」

京子「はぁ… もう私なんかいなくてもいいのかな…」

ちなつ「ダメですよ 居てくれないとちょっぴりさみしいです」

ちなつ「これはホントですよ」

京子「そ、そっか」

13: 2013/03/17(日) 00:02:59.67 ID:dvTddJ3m0
京子「ちなつちゃんはかわいいよねぇ」

ちなつ「なんですか、いきなり」

京子「見てると、こう、ムラムラして抱きつきたくなるような」

ちなつ「いつもそんな感じでひっついてきてたんですか」

ちなつ「はぁ、まったく… そんな野獣な考えしてたらダメですよ」

ちなつ「欲望のまま突っ走って肉体的接触ばっかり求めてたら、きっと相手に逃げられちゃいます」

京子「……」ジトー

ちなつ「な、なんですか その目は」

京子「…いや べっつにー」

16: 2013/03/17(日) 00:12:41.64 ID:dvTddJ3m0
ちなつ「でも、まぁ…」

ちなつ「悪い気はしないですね かわいいって言われるの」

京子「ふふ そうでしょ」

ちなつ「……」

ちなつ「具体的に私のどこがいいんですか?」

京子「ミラクるんに似ててキュートなところ、女の子らしくて素敵なファッションセンスとか」

京子「いつもおいしいお茶を淹れてくれる気配り上手なところもだし」

京子「そしていつも私を元気してくれる、明るい笑顔を持ったところかな」

17: 2013/03/17(日) 00:15:26.91 ID:dvTddJ3m0
ちなつ「くっ うう///」

京子「んんー どしたぁ」ニヤニヤ

ちなつ「わっ私 お茶のおかわり淹れてきます!」ダッ

京子「あー 逃げちゃった」

19: 2013/03/17(日) 00:20:33.02 ID:dvTddJ3m0
ちなつ(好き勝手言ってくれちゃって…! 京子先輩のくせにぃ~///)

ちなつ(してやられたままじゃ悔しいっ 何か仕返ししなきゃ!)

ちなつ(…………よし)

22: 2013/03/17(日) 00:22:36.28 ID:dvTddJ3m0
ガラッ

ちなつ「ただいまです」コトッ

京子「わー ありがと! いっただっき…」

ちなつ「」スッ ピトッ

京子「?!」

京子「ち…ちなつさん?! 座るところ、近すぎやしませんかね」

ちなつ「そうですか?」

京子「うん、ていうか、これって寄り添うって感じじゃないかな?!」

ちなつ「そうかもしれませんね… 京子先輩は嫌です?」

京子「い、いやっ うれしいよっ うれしいけど、ちなつちゃん///」

ちなつ(やっぱり、京子先輩って押しに弱いみたいね…)ニヤリ

26: 2013/03/17(日) 00:29:18.13 ID:dvTddJ3m0
ちなつ「私のことは気にせず、冷めないうちに飲んで下さいね」ボソッ

京子「み、耳元で囁かないでっ///」

ちなつ「はい? すいません聞こえませんでした」ボソッ

京子「だっだから~///」

27: 2013/03/17(日) 00:31:45.06 ID:dvTddJ3m0
ちなつ「そのあと京子先輩は」

ちなつ『京子先輩って耳の形奇麗ですよね…』ツー

京子『だからって指でツーっとしないで!///』

ちなつ「私の執拗な攻めを受け続け」

ちなつ『京子先輩ってスタイルいいですよね』サワサワ

京子『ちょ、ちょっと! ちなつちゃっ…んっ! どこ触ってっ…るの!///』

ちなつ「ついには放課後の時間になりました」

29: 2013/03/17(日) 00:38:28.20 ID:dvTddJ3m0
放送『放課後の時間です みなさん、早く下校して京ちな又はあかともを書きましょう』

京子「ち…ちなつちゃん… そろそろ、帰ろっか…」グター

ちなつ「はい、そうしましょう」

-帰り道-

ちな京(………)スタスタ

ちなつ(ちょっとやりすぎちゃったかな? 気まずい…)

京子(………)

31: 2013/03/17(日) 00:41:28.69 ID:dvTddJ3m0
京子「…ちなつちゃん」

ちなつ「はっはひ!?」

京子「ちなつちゃんはさ、私のこと…」

京子「……私のこと、どう思ってるの?」

ちなつ「…それは…」

京子「いつもは抱きついたら嫌がったり、そっけない態度とられちゃうけど」

京子「さっきはいきなりせまってくるし…」

京子「ちょっと… わかんなくなっちゃって」アハハ

ちなつ(……)

33: 2013/03/17(日) 00:44:08.18 ID:dvTddJ3m0
ちなつ(いつだったか、結衣先輩が言ってた)

結衣『京子は昔は泣き虫で、いつも他人の顔色を窺ってたんだよ』

ちなつ(いつも明るい京子先輩は、本当は繊細で)

ちなつ(今も多分、自分が嫌われたんじゃないかって心配してるのかな…)

ちなつ(そんな京子先輩が…)

ちなつ(…そんな京子先輩がいじらしくて可愛いって、私は思う)

35: 2013/03/17(日) 00:47:12.54 ID:dvTddJ3m0
ちなつ(いつだったか、あかりちゃんが言ってた)

あかり『京子ちゃんがスキンシップとっちゃうのは、きっとちなつちゃんに早くごらく部に慣れてほしいからだよぉ』

ちなつ(確かに、私はごらく部…というか幼馴染の枠にあまり馴染めなくって戸惑ってた)

ちなつ(そんな素振りを見つけては、何かと飛びついてくる京子先輩)

ちなつ(いっつもうざいって思ってたけど…)

ちなつ(いつのまにか、京子先輩を心待ちにしている私がいた)

37: 2013/03/17(日) 00:50:49.79 ID:dvTddJ3m0
ちなつ(あれ、私、もしかして…京子先輩のこと…)

ちなつ「京子先輩のこと、好き…なのかな?」

京子「!!」

京子「ちなつちゃん!今なんて?」

ちなつ「え? あ、あれ? 私、今なんて言いましたっけ」

京子「私のこと、好きって…///」

ちなつ「……」

ちなつ「…!///」カァー

40: 2013/03/17(日) 00:54:29.02 ID:dvTddJ3m0
京子「ち、ちなちゅ!」

ちなつ「な、なし! 今のなしです!間違えました!!」

京子「ちなちゅ!ちーちなちゅっちゅ!!」

ちなつ「勘違いしないでください!あと、日本語しゃべってください!!」

京子「ひゃっほーう! 今夜はお赤飯だー!」タタタッ

ちなつ「あーもう! 待って下さいーー!!」ダッ

43: 2013/03/17(日) 00:57:18.52 ID:dvTddJ3m0
私はこのとき、心の天秤が逆に傾いたことに気づいてなかった
私がそれを自覚して、それに向き合うのはもう少し後の話

ちなつ「はぁっはぁっ」

ちなつ「つかまえたっ 京子先輩!」

終わり

44: 2013/03/17(日) 00:59:51.28 ID:HVgz8DJf0
乙、良い京ちなだった!

45: 2013/03/17(日) 01:00:22.58 ID:Q8G6UTDj0
うひょーい乙!

47: 2013/03/17(日) 01:01:31.41 ID:dvTddJ3m0
読んでくれてありがとー
どこかで見たような話しか書けなくて申し訳ない これで何とか単位くれ

京ちなあかとも大好きもっと増えろ 代行サンクス! 以上 お疲れ様 

引用元: 京子「ちなつちゃん!今なんて?」