1: 2016/08/24(水) 19:02:47.921 ID:mGaJbolY0.net
イケメン「あり得ない!!! ふざけるなぁ――!!!」

根暗「い、いや……ふざけて、ないです」

イケメン「一体、僕の、どこがいけないんだ!!?」

根暗「テ、テンションが少し……」

イケメン「え? テンションを落とせば、いいのかい?」

根暗「あと、どうして私なのかも……」

イケメン「磨けば光る原石に出会えたからさ」

根暗「……?」

イケメン「何を言ってるんだコイツはみたいな顔をするなよ」

イケメン「君は本当の自分を知らないね?」

根暗「すみません。あなたを言ってる意味が全然わかりません」
田んぼで拾った女騎士、田舎で俺の嫁だと思われている (電撃の新文芸)
7: 2016/08/24(水) 19:08:22.773 ID:mGaJbolY0.net
DQN「おい、てめぇ。姉ちゃんに何してんだ!」

根暗「え、DQN。あんたこそ何してんの?」

DQN「え、いや……その……」

DQN「とにかく!! てめえ、何してんだ。まさか姉ちゃんいじめてたのか?」

イケメン「君はクラス一やんちゃで有名なDQN君じゃないか……」

イケメン「丁度良い……君を変えよう」

DQN「あ?」

イケメン「イケメン奥義 一気に刈る」

DQN「あ?」スッキリ

イケメン「はい、この鏡をごらん」

DQN「なんじゃごりゃ!!? 俺の自慢の金髪が丸坊主に!!!?」

イケメン「一気に刈り込んだ」

DQN「て、てめぇ!!」

イケメン「次は君をおかっぱにする番だ」

根暗「サザ○さんですか?」

イケメン「もちろん、ほんのジョークさ」

9: 2016/08/24(水) 19:12:01.945 ID:mGaJbolY0.net
DQN「俺を無視してんじゃねぇぞ!!」

イケメン「何、こんなのはまやかしさ。すぐに魔法は解ける」

イケメン「3,2,1」

イケメン「ほら」

DQN「え? 俺の自慢の金髪が戻ってる」

イケメン「どうだい。僕は奇術師ヒ○カなのさ!!」

DQN「マジかよ!! 念使えるのか!?」

イケメン「もちろん、ほんのジョークさ」

根暗「結構、漫画知ってるんですね」

イケメン「君が好きなモノは全部好きさ」

根暗「そ、そうですか……」

10: 2016/08/24(水) 19:17:53.339 ID:mGaJbolY0.net
DQN「よくわかんねぇけど。お前良いヤツそうだな?」

イケメン「そうでしょ? アピールしてよ。僕の事を」

DQN「おう! どんどんアッピルするぜ!!」

イケメン「アピールね」ニコッ

DQN「おっと、間違えちまったぜ」

イケメン「間違えたって絶対に嘘でしょ」

DQN「いや、間違えたことは確定的に明らかだぜ?」

イケメン「君、それ大好きだね」

DQN「うん」

イケメン「そっか……」

DQN「うん」

根暗「私は無視ですか?」

イケメン「おっと、麗しの根暗さんを無視なんてあり得ない」

イケメン「君にはこれを」

根暗「手から花束を……あなたは本当に奇術師ですね」

イケメン「そうだよ? 僕はヒ○カさ」

11: 2016/08/24(水) 19:21:49.426 ID:mGaJbolY0.net
根暗「本当に好きですね。ヒソ○」

イケメン「君が好きなキャラは何かな?」

根暗「レオ○オです」

イケメン「レ○リオ!!? 君は随分と渋い趣味をしてる。女の子なのに」

根暗「ほっといてください……」

DQN「そうだぜ、姉ちゃんはそういうところがあんだ」

根暗「黙ってて! DQNちゃんは!!」

DQN「シクシク」

イケメン「さて、だったら僕のする事は単純さ」

イケメン「レオリオになればいい」

根暗「いやいや、確かにハンターハン○ーだったらレオリオが好きだけど」

根暗「私が一番好きなキャラはタイヘ○だし」

イケメン「ああ、あのお兄さんはしっかりしているよ。うん!」

12: 2016/08/24(水) 19:24:50.370 ID:mGaJbolY0.net
根暗「っと、話が脱線してしまいました」

根暗「あの、イケメンさん。私はあなたに聞きたいです」

根暗「私のこんなダサくて、地味で目立たない私のどこがいいかと」

イケメン「自分を悪く言うなぁ――――!!!!」怒声

根暗「ひっ……」

イケメン「おっと、驚かせてしまってすまない」

イケメン「あと、先程も言ったが、君は光る原石だ」

DQN「それは俺も思ってるぜ?」

イケメン「君の目は節穴ではないようだ」

DQN「おう! 両目とも2.0だぜ!!」

イケメン「そういう意味じゃないが、まあいい」

13: 2016/08/24(水) 19:28:06.620 ID:mGaJbolY0.net
イケメン「いいかい? 外見だけで判断してはいけない。いや、君の場合は外見も最高だけどさ」

イケメン「君は普段、目立たない格好をしてるのは、きっと自分に自信が無いからだろう」

イケメン「君の性格は良い。だけど、少しだけ抵抗する気持ちで」

イケメン「少しだけ勇気を出して、髪を上げて、少しスカートを折るんだ!」

イケメン「そして、ナチュラルメイクすれば!!!」

イケメン「完成!」

DQN「手際ぱねぇ!」

14: 2016/08/24(水) 19:32:50.727 ID:mGaJbolY0.net
根暗「あの……なにナチュラルにセクハラしてるんですか」

イケメン「スカートの事なら心配いらない。セーフ、セーフ」

根暗「いや、普通にアウトですよ」

イケメン「それより、見なよ。自分の姿を」

根暗「いや、確かに別人みたいですけども……ちょっとうれしいし、ありがたいですけど」

根暗「いいんですよ。私は今のままで……」

根暗「目立とうとすれば、するだけ、目の仇にされるんですよ」

根暗「だから……」

DQN「姉ちゃん……」

根暗「イケメンさんも一緒に居たら、標的にされますよ?」

イケメン「……あ、すまない。君に見惚れて聞いていなかった。本当にすまない!!」

DQN「イケメンさんぱねぇ!!」

根暗「人が真面目に話してたのに、聞いてなかったの……?」

イケメン「いや、次は聞くよ!! 絶対!」

15: 2016/08/24(水) 19:37:50.380 ID:mGaJbolY0.net
根暗「いや、もういいですよ……じゃ、私はこれで」

イケメン「……根暗さん。変わるチャンスなんじゃないかな!」

イケメン「君が変われるキッカケに僕はなりたい。だから付き合ってくれ」

イケメン「君だって、今のままは絶対に嫌なはずだ! だから」

イケメン「僕が君を、変えさせる。絶対に他のヤツの好きになんてさせない!!」

DQN「イケメンさん。マジイケメン!」

根暗「そんなの……口だけ……かもしれないし」

DQN「姉ちゃんが押されかけてる!!」

イケメン「口だけじゃない。誠心誠意、僕は君を愛する!」

根暗「……っ」///

DQN「やべぇ、姉ちゃんが堕ちる」

根暗「あんたは実況してんじゃないわよ!」

DQN「サーセン」

根暗「で、でも……」

イケメン「……」ダキッ

イケメン「――君を離さない!」

DQN「あの間はなんだ? これがイケメン流、間ってヤツなのか!?」

16: 2016/08/24(水) 19:40:10.087 ID:mGaJbolY0.net
根暗「……ッッ!!」///

DQN「堕ちるのも時間の問題か」

DQN「俺はお暇するかな」

DQN「それにしても、イケメンも姉ちゃんもお似合いのカップルだぜ」

DQN「俺は二人の事を応援するからさ」

DQN「頑張れよ」

終わり

17: 2016/08/24(水) 19:46:26.962 ID:Nb2xWQOOd.net
後日談はよ

君届にしか見えないけど

引用元: イケメン「振られた……? この僕が!!?」