[6話 Purple Heart]
【朝/ 自室】
鳴上 「……この時間じゃ、少佐の朝の訓練は出れないか。」
ドタドタ……
> 何やら外が騒がしい……
鳴上 「ふぁ……」 ガチャ
ルッキーニ 「あれ! ユウ。おはよう―……」
鳴上 「ああ、おはよう。何を持って走ってるんだ?」
ルッキーニ 「ヤバッ、芳佳もう来た! 」タッタッタ
鳴上 「おは……宮藤。それ、少佐の服じゃ?」
宮藤 「返してぇ~……って、鳴上君!? あのね、ルッキーニちゃんがペリーヌさんの……」
鳴上 「ペリーヌの?」
宮藤 「ズボンを盗んだみたいなの! なんでか私のズボンも盗られちゃって……」
鳴上 「通りで騒がしいわけだ。」
ペリーヌ 「待ちなさい! 私のズボン! って、鳴上さん!?」
鳴上 「同じ反応が続いた。」
ペリーヌ 「部屋に戻ってください! 私が良いと言うまで!」
鳴上 「? どうし」
ペリーヌ 「いいから早く! 」ドンッ バタンッ
宮藤 「ご、ごめんね! 鳴上君。すぐに出れると思うから。お昼にはハルトマンさんの勲章授与もあるし。」
鳴上 「わ、分かった。」
ペリーヌ 「絶対に! 出ないでください!?」 タッタッタ
> 音が遠ざかっていく……
鳴上 「普段下着みたいなものでいるしズボンくらいなら、いいんじゃ……」
鳴上 「……いや、あれがズボンなんだっけか……」
【朝/ 自室】
鳴上 「……この時間じゃ、少佐の朝の訓練は出れないか。」
ドタドタ……
> 何やら外が騒がしい……
鳴上 「ふぁ……」 ガチャ
ルッキーニ 「あれ! ユウ。おはよう―……」
鳴上 「ああ、おはよう。何を持って走ってるんだ?」
ルッキーニ 「ヤバッ、芳佳もう来た! 」タッタッタ
鳴上 「おは……宮藤。それ、少佐の服じゃ?」
宮藤 「返してぇ~……って、鳴上君!? あのね、ルッキーニちゃんがペリーヌさんの……」
鳴上 「ペリーヌの?」
宮藤 「ズボンを盗んだみたいなの! なんでか私のズボンも盗られちゃって……」
鳴上 「通りで騒がしいわけだ。」
ペリーヌ 「待ちなさい! 私のズボン! って、鳴上さん!?」
鳴上 「同じ反応が続いた。」
ペリーヌ 「部屋に戻ってください! 私が良いと言うまで!」
鳴上 「? どうし」
ペリーヌ 「いいから早く! 」ドンッ バタンッ
宮藤 「ご、ごめんね! 鳴上君。すぐに出れると思うから。お昼にはハルトマンさんの勲章授与もあるし。」
鳴上 「わ、分かった。」
ペリーヌ 「絶対に! 出ないでください!?」 タッタッタ
> 音が遠ざかっていく……
鳴上 「普段下着みたいなものでいるしズボンくらいなら、いいんじゃ……」
鳴上 「……いや、あれがズボンなんだっけか……」
572: 2012/08/23(木) 18:28:46.12 ID:RJOG2QrP0
鳴上 「……飯は、後で適当につまむとして……」
> 今日は何をしようか……
鳴上 「……裁縫道具も借りれたし、早速作るか。」 チョキチョキ
『待ちなさい!』
『こっこまーでおーいでー!』
『私のズボン~!』
鳴上 「……集中、出来ない……」
鳴上 「無心になれ……指を動かすことだけを……」 チョキチョキ
『あ、コラ! それは私のズボンダゾ!』
『待って! 返してよぉ、ルッキーニちゃん!』
『ここまでおいでーだ!』
『んしょ……あれ? もう降りてる!』
『よーしかっ……丸見え~にしし』 タッタッタ
『なっ……って枝がキャアアッ』 ドテッ
鳴上 「……考えるな……感じろ……」
鳴上 「……」
鳴上 「……何をだ?」
鳴上 「ダメだ……歌でも歌って気を紛らわせるか……」
鳴上 「懐かしいな、封筒貼りとか鶴折りのとき。」
ドタドタ……
鳴上 「器の大きな人間は~ちょっとやそっとのことなんて~」
鳴上 「気にするこーとはないんだぞー……そーうーだーなー」
鳴上 「ちょうどーわーたーしーみーたーいーにー」
鳴上 「あーめが降っても気にしないー……かーぜが吹いても気にしないー」
【廊下】
坂本 「全く、ルッキーニの奴め……」
『やーりが降っても気にしない~』
坂本 「鳴上も何を歌っている……流石に気にしろ、エイラじゃないんだから……」 タッタッタ
> 今日は何をしようか……
鳴上 「……裁縫道具も借りれたし、早速作るか。」 チョキチョキ
『待ちなさい!』
『こっこまーでおーいでー!』
『私のズボン~!』
鳴上 「……集中、出来ない……」
鳴上 「無心になれ……指を動かすことだけを……」 チョキチョキ
『あ、コラ! それは私のズボンダゾ!』
『待って! 返してよぉ、ルッキーニちゃん!』
『ここまでおいでーだ!』
『んしょ……あれ? もう降りてる!』
『よーしかっ……丸見え~にしし』 タッタッタ
『なっ……って枝がキャアアッ』 ドテッ
鳴上 「……考えるな……感じろ……」
鳴上 「……」
鳴上 「……何をだ?」
鳴上 「ダメだ……歌でも歌って気を紛らわせるか……」
鳴上 「懐かしいな、封筒貼りとか鶴折りのとき。」
ドタドタ……
鳴上 「器の大きな人間は~ちょっとやそっとのことなんて~」
鳴上 「気にするこーとはないんだぞー……そーうーだーなー」
鳴上 「ちょうどーわーたーしーみーたーいーにー」
鳴上 「あーめが降っても気にしないー……かーぜが吹いても気にしないー」
【廊下】
坂本 「全く、ルッキーニの奴め……」
『やーりが降っても気にしない~』
坂本 「鳴上も何を歌っている……流石に気にしろ、エイラじゃないんだから……」 タッタッタ
573: 2012/08/23(木) 19:53:17.88 ID:RJOG2QrP0
鳴上 「だけどスースーするのは勘弁ナー」
鳴上 「一通りフェルトは切れたけど……お腹減ったな。」つ おっとっと
鳴上 「日は……大丈夫だよな……あ、錨。これも珍しいんだっけ。」 ポリポリ……
『どこに行ったんですの!?』
鳴上 「まだ当分、続きそうだな……潜水艦……」ポリポリ
ウウウウウウウウゥゥゥゥゥ!!
鳴上 「サイレン!? こんなときにネウロイか。」
鳴上 「パン……じゃなくて、ズボン穿いてないなら飛べないだろうしな……行こう。」 ダッ
鳴上 「……スクランブルっていうんだっけか。久々だな。」
【午前 / 格納庫】
鳴上 「……もう、だれか来ているのか?」
『……本さん! スースー…ます!』
鳴上 「!?」
『安心…ろ、空…は誰も見ていない!!』
鳴上 「いや……俺はどうなって……」
バルクホルン 「どうした鳴上。格納庫前で立ち止まって。」
鳴上 「いや、その……」
バルクホルン 「何人かのズボンが盗まれてしまった今、飛べるのは私達だけだ。グズグズするな。」 グイ
鳴上 「ちょっと、待ってくださっ……」
ペリーヌ 「あの……こすれ……」
坂本(スク水)「モタモタするな、行くぞ!」
宮藤 「だって、やっぱり恥ずかし……鳴上さんもいるし!」
ペリーヌ 「なっ? 出ないでと言ったではありませんの!」
バルクホルン 「なんだ、これは……」
鳴上 「誰か教えてくれ……ッ!」 ロンリーウェー
鳴上 「一通りフェルトは切れたけど……お腹減ったな。」つ おっとっと
鳴上 「日は……大丈夫だよな……あ、錨。これも珍しいんだっけ。」 ポリポリ……
『どこに行ったんですの!?』
鳴上 「まだ当分、続きそうだな……潜水艦……」ポリポリ
ウウウウウウウウゥゥゥゥゥ!!
鳴上 「サイレン!? こんなときにネウロイか。」
鳴上 「パン……じゃなくて、ズボン穿いてないなら飛べないだろうしな……行こう。」 ダッ
鳴上 「……スクランブルっていうんだっけか。久々だな。」
【午前 / 格納庫】
鳴上 「……もう、だれか来ているのか?」
『……本さん! スースー…ます!』
鳴上 「!?」
『安心…ろ、空…は誰も見ていない!!』
鳴上 「いや……俺はどうなって……」
バルクホルン 「どうした鳴上。格納庫前で立ち止まって。」
鳴上 「いや、その……」
バルクホルン 「何人かのズボンが盗まれてしまった今、飛べるのは私達だけだ。グズグズするな。」 グイ
鳴上 「ちょっと、待ってくださっ……」
ペリーヌ 「あの……こすれ……」
坂本(スク水)「モタモタするな、行くぞ!」
宮藤 「だって、やっぱり恥ずかし……鳴上さんもいるし!」
ペリーヌ 「なっ? 出ないでと言ったではありませんの!」
バルクホルン 「なんだ、これは……」
鳴上 「誰か教えてくれ……ッ!」 ロンリーウェー
576: 2012/08/23(木) 22:35:07.71 ID:RJOG2QrP0
バルクホルン 「ここは小学校かなにかか……?」
鳴上 「どうでしょうね……」
サーニャ 「エイラ……それ、私のズボン……」 グイグイ
エイラ 「なっ! サーニャ、こんなとこで脱がす奴がアルカ!」
サーニャ 「私の……ズボン……」 グイグイ
エイラ 「ね、寝惚けてル」
バルクホルン 「……気のせいか? サーニャがなんだか明るく見えるが……」
鳴上 「そういえば、確かに……何ででしょうね……」
サーニャ 「ズボン……」
鳴上 「……」 ポクポクポク……チーン
鳴上 「サーニャがタイツを穿いてないからだろう。」
バルクホルン 「タイツ? ああ、重ね穿きするズボンのことか。」
鳴上 「え、ええ……多分。サーニャは黒い服が多いから。」
鳴上 (あれもズボン……なのか?)
鳴上 (色々と開放的すぎるだろ……)
エイラ 「なっ、ナルカミに大尉モ、サーニャヲソンナメデミンナー!!」 クワッ
ペリーヌ「 エイラさんなら?」
エイラ 「ワ、ワタシもミンナー!!」 ブンッ
===「MG42のドラムマガジン」 Σ「鳴上の頭」
「MG42のドラムマガジン」「鳴上の頭」<ゴシャッ
鳴上 「タコス」 ドサッ
エイラ 「あ……ヤッチッタ……お、おい。ナルカミ?」
ある時、私は蝶になった夢を見た
エイラ 「久々に……ナルカミィィィィィィ!」
578: 2012/08/23(木) 23:46:55.19 ID:RJOG2QrP0
――
――――
【昼/自室】
鳴上 「ううっ、便器が自爆……んっ?」
宮藤 「? 起きた。調子、大丈夫? 軽い脳震盪ってとこかな。」
鳴上 「詳しいんだな。……ああ、大丈夫そうだ。変なこと、言ってなかったか?」
宮藤 「えへへ、これでも医者志望だからね。」
エイラ 「モップでゾンビ倒すとか、便器が自爆とか。ワケわかんないことナラ。」
サーニャ 「無事で良かった……エイラ……ちゃんと謝って。」
エイラ 「うぅ~……分かってるヨ。その、いきなり乱暴して、スマン。」
鳴上 「気にするな。あれ、弾が入ってなかったんだろ?」
宮藤 「うん。結構音も軽かったし。」
鳴上 「……出撃は!? ネウロイはどうなった!?」 ガバッ
サーニャ 「それが……」
【午前/ 格納庫(回想)】
エイラ 「ナルカミィィィィィィ!!」
宮藤 「たた、大変! 衛生兵……私だ!」
サーニャ 「芳佳ちゃん……古典的だよ。」
バルクホルン 「取り敢えず、私と少佐で先行して」
「出撃の必要は無いわ。」
坂本 「どういう意味だ?」
バルクホルン 「登場がロム……じゃなくて、ミーナ。話が飛びすぎだ。」
ミーナ 「あら、ごめんなさい。これ、皆さんのズボンよ。」 パサッ
ペリーヌ 「私のズボ……それで、どういった関係が?」
ミーナ 「ルッキーニさんが隠れていたときに誤ってサイレンを鳴らしたのよ。」
ハルトマン 「そゆこと。」
ミーナ 「フラウがルッキーニさんを見つけてくれたの。」
ルッキーニ 「…………」カタカタ
ミーナ 「ルッキーニさん? 分かっているわよねぇ?」
――
――――
サーニャ 「こんなことがあって……」
鳴上 「そうだったのか。慌ただしかったのにな。わざわざ運んでくれてありがとうな。」
エイラ 「ああ、運んだのは私らじゃネーゾ?」
バルクホルン 「鳴上は起きたか?」
――――
【昼/自室】
鳴上 「ううっ、便器が自爆……んっ?」
宮藤 「? 起きた。調子、大丈夫? 軽い脳震盪ってとこかな。」
鳴上 「詳しいんだな。……ああ、大丈夫そうだ。変なこと、言ってなかったか?」
宮藤 「えへへ、これでも医者志望だからね。」
エイラ 「モップでゾンビ倒すとか、便器が自爆とか。ワケわかんないことナラ。」
サーニャ 「無事で良かった……エイラ……ちゃんと謝って。」
エイラ 「うぅ~……分かってるヨ。その、いきなり乱暴して、スマン。」
鳴上 「気にするな。あれ、弾が入ってなかったんだろ?」
宮藤 「うん。結構音も軽かったし。」
鳴上 「……出撃は!? ネウロイはどうなった!?」 ガバッ
サーニャ 「それが……」
【午前/ 格納庫(回想)】
エイラ 「ナルカミィィィィィィ!!」
宮藤 「たた、大変! 衛生兵……私だ!」
サーニャ 「芳佳ちゃん……古典的だよ。」
バルクホルン 「取り敢えず、私と少佐で先行して」
「出撃の必要は無いわ。」
坂本 「どういう意味だ?」
バルクホルン 「登場がロム……じゃなくて、ミーナ。話が飛びすぎだ。」
ミーナ 「あら、ごめんなさい。これ、皆さんのズボンよ。」 パサッ
ペリーヌ 「私のズボ……それで、どういった関係が?」
ミーナ 「ルッキーニさんが隠れていたときに誤ってサイレンを鳴らしたのよ。」
ハルトマン 「そゆこと。」
ミーナ 「フラウがルッキーニさんを見つけてくれたの。」
ルッキーニ 「…………」カタカタ
ミーナ 「ルッキーニさん? 分かっているわよねぇ?」
――
――――
サーニャ 「こんなことがあって……」
鳴上 「そうだったのか。慌ただしかったのにな。わざわざ運んでくれてありがとうな。」
エイラ 「ああ、運んだのは私らじゃネーゾ?」
バルクホルン 「鳴上は起きたか?」
579: 2012/08/24(金) 01:07:10.16 ID:Bu84pfbR0
鳴上 「はい。大丈夫です。」
バルクホルン 「そうか。もうすぐハルトマンの勲章授与の式だ。早めに準備をしろ。」
鳴上 「分かりました。」
エイラ 「運んだのは大尉ダヨ。」 コソッ
鳴上 「……ありがとうございます。バルクホルンさん。」
バルクホルン 「ふっ……お安いご用だ。このくらいはな。それじゃあ。」 スタスタ
鳴上 「……何だかんだ、優しいんだよな。」
宮藤 「そうだね。」
サーニャ 「うん……私が隊に馴染めないときも心配してくれてた。」
エイラ 「……妹に似てるから過保護になんてんじゃねーの。」
鳴上 「妹とかいると、年下の世話を焼きたくなるもんだぞ。」
エイラ 「あー、ナルカミが言うとスゲー説得力ダナ。」
鳴上 「どういう、意味でだ?」
エイラ 「んにゃ。何でもネーヨ。んじゃ、私らは先に行くゾ。」
サーニャ 「そうね……着替えしなきゃいけないし。」
宮藤 「お先にね。」 キィ……バタン
鳴上 「確かに、ちゃんとした服じゃないとな……」高校指定ジャージ
鳴上 「制服は……昨日、干したんだったな……」
鳴上 「……」
――
――――
【滑走路】
「これより、エーリカ・ハルトマン中尉への騎士鉄十字勲章の授与を……」
ペリーヌ 「だからって、なんでそのスーツですの」 ヒソヒソ
鳴上 「いつもの制服は乾いてないし……」 FBIスーツ
鳴上 「他は着ぐるみとかだし、もう一着は腕章が取れなくてさ。」
ペリーヌ 「本音は?」 コソッ
鳴上 「これ、結構お気に入り。」 ニコッ
ペリーヌ 「だろうと思いましたわ……」
坂本 「こら、静かに聞かんか。」
鳴上 「……」 クイッ
坂本 「……なんだ、今の仕草は。」
鳴上 「口にチャックです。」
坂本 「……静かにしておけ。いいな。」
ペリーヌ 「チャック?」
バルクホルン 「そうか。もうすぐハルトマンの勲章授与の式だ。早めに準備をしろ。」
鳴上 「分かりました。」
エイラ 「運んだのは大尉ダヨ。」 コソッ
鳴上 「……ありがとうございます。バルクホルンさん。」
バルクホルン 「ふっ……お安いご用だ。このくらいはな。それじゃあ。」 スタスタ
鳴上 「……何だかんだ、優しいんだよな。」
宮藤 「そうだね。」
サーニャ 「うん……私が隊に馴染めないときも心配してくれてた。」
エイラ 「……妹に似てるから過保護になんてんじゃねーの。」
鳴上 「妹とかいると、年下の世話を焼きたくなるもんだぞ。」
エイラ 「あー、ナルカミが言うとスゲー説得力ダナ。」
鳴上 「どういう、意味でだ?」
エイラ 「んにゃ。何でもネーヨ。んじゃ、私らは先に行くゾ。」
サーニャ 「そうね……着替えしなきゃいけないし。」
宮藤 「お先にね。」 キィ……バタン
鳴上 「確かに、ちゃんとした服じゃないとな……」高校指定ジャージ
鳴上 「制服は……昨日、干したんだったな……」
鳴上 「……」
――
――――
【滑走路】
「これより、エーリカ・ハルトマン中尉への騎士鉄十字勲章の授与を……」
ペリーヌ 「だからって、なんでそのスーツですの」 ヒソヒソ
鳴上 「いつもの制服は乾いてないし……」 FBIスーツ
鳴上 「他は着ぐるみとかだし、もう一着は腕章が取れなくてさ。」
ペリーヌ 「本音は?」 コソッ
鳴上 「これ、結構お気に入り。」 ニコッ
ペリーヌ 「だろうと思いましたわ……」
坂本 「こら、静かに聞かんか。」
鳴上 「……」 クイッ
坂本 「……なんだ、今の仕草は。」
鳴上 「口にチャックです。」
坂本 「……静かにしておけ。いいな。」
ペリーヌ 「チャック?」
581: 2012/08/24(金) 07:16:10.97 ID:Bu84pfbR0
ルッキーニ 「うぅ……スースーする……」
鳴上 「……どうしてズボンなんか盗んだんだ?」
ルッキーニ 「元々は私悪くなかったもん……」
鳴上 「悪くなかった? どういう意味だ……」コソッ
ルッキーニ 「あのね? お風呂から上がったら、ズボンが無かったの。」
鳴上 「それじゃあ、最初はルッキーニが盗られてたのか? だとすると今は……」
ルッキーニ 「うん……スースーする……」
鳴上 「…………」 プイ
ルッキーニ 「なんで眼をそらすの?」
鳴上 「べ、別に……」
ルッキーニ 「ねえ、ユウは昔、事件の捜査をしてたんだよね?」
ルッキーニ 「だったら、私のズボン探すの手伝って?」
鳴上 「……お尻丸出しで駆け回られるよりマシか。」 ボソッ
鳴上 「それで、なくなったズボンは?」
ルッキーニ 「んーっとね……」
ルッキーニ 「青色と白色のシマシマ。」
鳴上 「……」
ルッキーニ 「どしたの?」
鳴上 「ハルトマンを見ろ。」
ルッキーニ 「ん~っ……あ、ハルトマン、私のズボン、穿いてる。」
鳴上 「……どうしてズボンなんか盗んだんだ?」
ルッキーニ 「元々は私悪くなかったもん……」
鳴上 「悪くなかった? どういう意味だ……」コソッ
ルッキーニ 「あのね? お風呂から上がったら、ズボンが無かったの。」
鳴上 「それじゃあ、最初はルッキーニが盗られてたのか? だとすると今は……」
ルッキーニ 「うん……スースーする……」
鳴上 「…………」 プイ
ルッキーニ 「なんで眼をそらすの?」
鳴上 「べ、別に……」
ルッキーニ 「ねえ、ユウは昔、事件の捜査をしてたんだよね?」
ルッキーニ 「だったら、私のズボン探すの手伝って?」
鳴上 「……お尻丸出しで駆け回られるよりマシか。」 ボソッ
鳴上 「それで、なくなったズボンは?」
ルッキーニ 「んーっとね……」
ルッキーニ 「青色と白色のシマシマ。」
鳴上 「……」
ルッキーニ 「どしたの?」
鳴上 「ハルトマンを見ろ。」
ルッキーニ 「ん~っ……あ、ハルトマン、私のズボン、穿いてる。」
583: 2012/08/24(金) 17:51:46.04 ID:Bu84pfbR0
ルッキーニはエーリカのが呼び方自然かなと思ったけど、補完はよろしく。
【午後/ 食堂】
> お茶の時間、ルッキーニと騒動の原因について説明した……
バルクホルン 「なに? 結局、ことの発端はエーリカだったのか!?」
ルッキーニ 「だーかーらー! 何度も言ってるじゃん。……あちち。」
リーネ 「大丈夫ルッキーニちゃん? お茶少し暑いから、気をつけてね。」
ルッキーニ 「おひょい……」
ハルトマン 「いやー、ごめんね? ズボン見つからなくてさー……借りちゃった。」
バルクホルン 「借りちゃった……ではないだろう!? だからあれほど片付けをしろと言ったのだ!」
宮藤 「そんなにハルトマンさんの部屋って汚いんですか?」
鳴上 「あれは……足の踏み場がな……」 カツカツ
宮藤 「……」
鳴上 「……ゴクン……見つからないぞ。どうした。」
シャーリー 「いや、その食していられるものは何かなと思ったんじゃね?」
鳴上 「なんだかんだ、ご飯を食べてなかったからな。有り合わせで作った肉丼だ。」
鳴上 「あの味の再現……長い道のりだった……」
宮藤 「あの味が何かは知らないけど、紅茶に合うのかなって、それはいいけど……あはは、その量は……」
シャーリー 「全てを受け入れる寛容さ、正しいペース配分する知識、肉の群れに突っ込む勇気、食べ続ける根気。」
シャーリー 「ナルカミのタフさはあれから来てるのかもな……凄い量だ……」
ペリーヌ 「そんなわけないでしょうに……見てるこっちの胃がもたれそうですわ。」
ペリーヌ 「……どうして少し説明口調ですの?」
鳴上 「少し愛屋よりも油……多かったかな……」
宮藤 「早い!」
バルクホルン 「……いつの間に肉の話になったんだ?」
バルクホルン 「とにかくだ! ハルトマンの部屋のついて、何か対策を立てねばなるまい!」
リーネ 「確かに……今日の警報が誤報だったからいいけど……」
ミーナ 「そうね……何かしら、考えておくわ……」
宮藤 「あ、私片付けなら得意ですよ! よかったら」
バルクホルン 「止めておけ。1日はおろか1週間かけても片付けられるかどうか……」
ハルトマン 「なにさー、人の部屋を魔界みたいに」
バルクホルン 「事実を言ってるのだ!」
【午後/ 食堂】
> お茶の時間、ルッキーニと騒動の原因について説明した……
バルクホルン 「なに? 結局、ことの発端はエーリカだったのか!?」
ルッキーニ 「だーかーらー! 何度も言ってるじゃん。……あちち。」
リーネ 「大丈夫ルッキーニちゃん? お茶少し暑いから、気をつけてね。」
ルッキーニ 「おひょい……」
ハルトマン 「いやー、ごめんね? ズボン見つからなくてさー……借りちゃった。」
バルクホルン 「借りちゃった……ではないだろう!? だからあれほど片付けをしろと言ったのだ!」
宮藤 「そんなにハルトマンさんの部屋って汚いんですか?」
鳴上 「あれは……足の踏み場がな……」 カツカツ
宮藤 「……」
鳴上 「……ゴクン……見つからないぞ。どうした。」
シャーリー 「いや、その食していられるものは何かなと思ったんじゃね?」
鳴上 「なんだかんだ、ご飯を食べてなかったからな。有り合わせで作った肉丼だ。」
鳴上 「あの味の再現……長い道のりだった……」
宮藤 「あの味が何かは知らないけど、紅茶に合うのかなって、それはいいけど……あはは、その量は……」
シャーリー 「全てを受け入れる寛容さ、正しいペース配分する知識、肉の群れに突っ込む勇気、食べ続ける根気。」
シャーリー 「ナルカミのタフさはあれから来てるのかもな……凄い量だ……」
ペリーヌ 「そんなわけないでしょうに……見てるこっちの胃がもたれそうですわ。」
ペリーヌ 「……どうして少し説明口調ですの?」
鳴上 「少し愛屋よりも油……多かったかな……」
宮藤 「早い!」
バルクホルン 「……いつの間に肉の話になったんだ?」
バルクホルン 「とにかくだ! ハルトマンの部屋のついて、何か対策を立てねばなるまい!」
リーネ 「確かに……今日の警報が誤報だったからいいけど……」
ミーナ 「そうね……何かしら、考えておくわ……」
宮藤 「あ、私片付けなら得意ですよ! よかったら」
バルクホルン 「止めておけ。1日はおろか1週間かけても片付けられるかどうか……」
ハルトマン 「なにさー、人の部屋を魔界みたいに」
バルクホルン 「事実を言ってるのだ!」
585: 2012/08/24(金) 18:22:13.66 ID:Bu84pfbR0
ミーナ 「それじゃあ、明日の午前中にエーリカの部屋に集まってちょうだい。」
バルクホルン 「やっぱり、片付けをするのか?」
ミーナ 「……ええ。仕方ないわ。隊の全員で片付けにあたります。」
宮藤 「全員……ですか?」
鳴上 「それほどまでに……侮れないということだ。」
ハルトマン 「ちょ、ちょっと待ってよミーナ。ズボンは見つかったんだしさ?」
ハルトマン 「なにもそこまでしてやる必要は……」
ミーナ 「だって、こうでもしないと片付け、しないでしょう?」
ハルトマン 「うっ……」
バルクホルン 「申し訳ないと思うのなら、これを期に整理整頓をするのだな。」 フフン
ハルトマン 「うぅ~……」 チラッ
> チラチラと助けを求めるような視線を送ってくる……
鳴上 「諦めも、肝心だ。」
宮藤 「うん、今回は同感。」
サーニャ 「そうね……」
ハルトマン 「うわぁぁぁぁ! サーニャんにも愛想尽かされたぁ~」
ハルトマン 「ナルカミなんて、この前私の裸見たくせにぃ~」
「……」
> 周囲の視線が、ちょっと痛い……
鳴上 「ちょっと待て、あれは事故だっただろ。」
鳴上 「そもそもいつまでそれを引っ張るんだ!?」
> 少し、雪子の気持ちが分かった……
ミーナ 「オホン……とにかく、予報ではネウロイも来ないみたいだから。」
ミーナ 「汚れてもいい格好でお願いね。」
バルクホルン 「やっぱり、片付けをするのか?」
ミーナ 「……ええ。仕方ないわ。隊の全員で片付けにあたります。」
宮藤 「全員……ですか?」
鳴上 「それほどまでに……侮れないということだ。」
ハルトマン 「ちょ、ちょっと待ってよミーナ。ズボンは見つかったんだしさ?」
ハルトマン 「なにもそこまでしてやる必要は……」
ミーナ 「だって、こうでもしないと片付け、しないでしょう?」
ハルトマン 「うっ……」
バルクホルン 「申し訳ないと思うのなら、これを期に整理整頓をするのだな。」 フフン
ハルトマン 「うぅ~……」 チラッ
> チラチラと助けを求めるような視線を送ってくる……
鳴上 「諦めも、肝心だ。」
宮藤 「うん、今回は同感。」
サーニャ 「そうね……」
ハルトマン 「うわぁぁぁぁ! サーニャんにも愛想尽かされたぁ~」
ハルトマン 「ナルカミなんて、この前私の裸見たくせにぃ~」
「……」
> 周囲の視線が、ちょっと痛い……
鳴上 「ちょっと待て、あれは事故だっただろ。」
鳴上 「そもそもいつまでそれを引っ張るんだ!?」
> 少し、雪子の気持ちが分かった……
ミーナ 「オホン……とにかく、予報ではネウロイも来ないみたいだから。」
ミーナ 「汚れてもいい格好でお願いね。」
587: 2012/08/24(金) 19:51:02.65 ID:Bu84pfbR0
――
――――
【午前/ ハルトマンの部屋前】
ミーナ 「揃ったみたいね……鳴上君、それは?」
鳴上 「汚れてもいい服と言われたので。」 清掃員服
ミーナ 「そ、そう……」
宮藤 「鳴上君って、何かにつけてノリノリだよね。」
リーネ 「この前の少佐の誕生日もね……」
ペリーヌ 「全く、何を考えているのやら。」
鳴上 「ペットボトルを使ってるから、エコだぞ。」
宮藤 「ペット……ボトル?」
ミーナ 「はいはい、お喋りはそこまで。それじゃ、作戦を説明するわね。」
ハルトマン 「……作戦? ネウロイじゃないんだからさー……」
バルクホルン 「私としてはお前の部屋の掃除かネウロイなら、ネウロイの方が気が楽だぞ。」
ハルトマン 「そこまでかなぁ……」
ミーナ 「注意事項として、物を捨てる時はエーリカに断りを入れてちょうだい。」
ミーナ 「必要なものと要らないもの、段ボールに入れて整理するの。」
ミーナ 「まずは、トゥルーデとシャーリーさん、鳴上君。」
ミーナ 「三人は大きな物や重い物を部屋から一旦出して整理ね。」
鳴上 「押忍。」
バルクホルン 「適役だな。」
シャーリー 「えぇー、堅物が一緒か……サボれないじゃん。」
バルクホルン 「何か言ったかリベリアン。」
シャーリー 「私はペンより重いものを持ったことがない。なんちって。」
バルクホルン 「……」
シャーリー 「そんな眼で見るなって……やりづらいなぁ。」
鳴上 「いつも重たそうな機械とか工具、引っ張り出してるだろう。」
シャーリー 「あぁ~……こっちもやりづらいなぁ。」
――――
【午前/ ハルトマンの部屋前】
ミーナ 「揃ったみたいね……鳴上君、それは?」
鳴上 「汚れてもいい服と言われたので。」 清掃員服
ミーナ 「そ、そう……」
宮藤 「鳴上君って、何かにつけてノリノリだよね。」
リーネ 「この前の少佐の誕生日もね……」
ペリーヌ 「全く、何を考えているのやら。」
鳴上 「ペットボトルを使ってるから、エコだぞ。」
宮藤 「ペット……ボトル?」
ミーナ 「はいはい、お喋りはそこまで。それじゃ、作戦を説明するわね。」
ハルトマン 「……作戦? ネウロイじゃないんだからさー……」
バルクホルン 「私としてはお前の部屋の掃除かネウロイなら、ネウロイの方が気が楽だぞ。」
ハルトマン 「そこまでかなぁ……」
ミーナ 「注意事項として、物を捨てる時はエーリカに断りを入れてちょうだい。」
ミーナ 「必要なものと要らないもの、段ボールに入れて整理するの。」
ミーナ 「まずは、トゥルーデとシャーリーさん、鳴上君。」
ミーナ 「三人は大きな物や重い物を部屋から一旦出して整理ね。」
鳴上 「押忍。」
バルクホルン 「適役だな。」
シャーリー 「えぇー、堅物が一緒か……サボれないじゃん。」
バルクホルン 「何か言ったかリベリアン。」
シャーリー 「私はペンより重いものを持ったことがない。なんちって。」
バルクホルン 「……」
シャーリー 「そんな眼で見るなって……やりづらいなぁ。」
鳴上 「いつも重たそうな機械とか工具、引っ張り出してるだろう。」
シャーリー 「あぁ~……こっちもやりづらいなぁ。」
595: 2012/08/24(金) 23:03:11.86 ID:Bu84pfbR0
ミーナ 「そして、宮藤さん、リーネさん、サーニャさんは入り口近くの小物。」
宮藤 「頑張ろうね、リーネちゃん、サーニャちゃん。ルッキーニさん。」
リーネ 「うん!」
ルッキーニ 「あいよー!」
サーニャ 「頑張ろう……」
ミーナ 「ペリーヌさんとエイラさん、美緒に私は奥の方。」
ペリーヌ 「異存はありませんわ。」
坂本 「頼りにしてるぞ、ペリーヌ。」
ペリーヌ 「も、もちろんですわ! 期待に添えるよう、頑張らせていただきます。」
エイラ 「へ、なんでサーニャと一緒じゃないんダ? なんでツンツンメガネと…」
ミーナ 「ごめんなさい。奥の方はサーニャさんには少し……その、厳しいと思うから。」
エイラ 「うぅ、サーニャぁああ……」
サーニャ 「エイラ……」
エイラ 「サーニャ!」
サーニャ 「頑張ろうね、別々のところでも。」
エイラ 「…………」ダボダボ……
鳴上 「エイラの涙が止まらなくなった。」
ハルトマン 「あれじゃ攻撃が当たらないね~」
バルクホルン 「なんの話だ?」
鳴上 「おとなも」
ハルトマン 「こどもも」
鳴上・ハルトマン 「「おねーさんも。」」
バルクホルン 「……?」
ミーナ 「と、とにかく。始めましょう。」
「了解。」
エイラ 「サーニャぁああ…………」
598: 2012/08/24(金) 23:51:03.42 ID:Bu84pfbR0
>>596 後はanotherもPAだからか風景は富山らしいね。全部西だ、くそう。
ハルトマン 「そいじゃ、開けるよ~。」 ガチャ
鳴上 「腐海だ……前よりも悪化してる。」
バルクホルン 「いい得て妙だ。」
ハルトマン 「あんたらねぇ……言いたい放題……」
ミーナ 「さ、始めましょう。」
シャーリー 「ワイン……? そっか。カールスラントは酒飲んでもいいんだ……」
バルクホルン 「やらんぞ。」
シャーリー 「ケチ。ってか、うちらも原隊じゃこっそり飲んだりもしてたけど。」
鳴上 「えっと、このお菓子はどうするんだ……」
ハルトマン 「えっと、それは後で食べようと……1週間前くらいに。」
鳴上 「それが、色々と生えてカラフルだ……」
ハルトマン 「……」
鳴上 「処分……しとく。」
ハルトマン 「よろしく。」
―
――
鳴上 「このインカムは……」
ハルトマン 「あーっ! この前無くした奴だ。ありがとね。」
バルクホルン 「何台なくしたんだ……前も無くしたと言っていたような……」
―
――
シャーリー 「これで1時間くらいか。ようやく床が見えたな……」
バルクホルン 「気を抜くなここからが本番だ。」
鳴上 「12人もいるんだ。これなら今日中に」
『サーニャーサーニャ―サーニャ―サーニャ―サーニャ―』
『ちょっと、同じ部屋にいるんですから、そんな泣くこと……』
『ひゃあっ!? ル、ルッキーニちゃん!?』
『リーネの、またおっきくなった。シャーリーの程じゃないけど。』
『そうなの!?』
『芳佳ちゃんも反応しないで!』
『……賑やか。』
『はっはっは! 宝探しだな、まるで。』
鳴上 「……」
ハルトマン 「今日中に?」
鳴上 「なんでもない。」
ハルトマン 「そいじゃ、開けるよ~。」 ガチャ
鳴上 「腐海だ……前よりも悪化してる。」
バルクホルン 「いい得て妙だ。」
ハルトマン 「あんたらねぇ……言いたい放題……」
ミーナ 「さ、始めましょう。」
シャーリー 「ワイン……? そっか。カールスラントは酒飲んでもいいんだ……」
バルクホルン 「やらんぞ。」
シャーリー 「ケチ。ってか、うちらも原隊じゃこっそり飲んだりもしてたけど。」
鳴上 「えっと、このお菓子はどうするんだ……」
ハルトマン 「えっと、それは後で食べようと……1週間前くらいに。」
鳴上 「それが、色々と生えてカラフルだ……」
ハルトマン 「……」
鳴上 「処分……しとく。」
ハルトマン 「よろしく。」
―
――
鳴上 「このインカムは……」
ハルトマン 「あーっ! この前無くした奴だ。ありがとね。」
バルクホルン 「何台なくしたんだ……前も無くしたと言っていたような……」
―
――
シャーリー 「これで1時間くらいか。ようやく床が見えたな……」
バルクホルン 「気を抜くなここからが本番だ。」
鳴上 「12人もいるんだ。これなら今日中に」
『サーニャーサーニャ―サーニャ―サーニャ―サーニャ―』
『ちょっと、同じ部屋にいるんですから、そんな泣くこと……』
『ひゃあっ!? ル、ルッキーニちゃん!?』
『リーネの、またおっきくなった。シャーリーの程じゃないけど。』
『そうなの!?』
『芳佳ちゃんも反応しないで!』
『……賑やか。』
『はっはっは! 宝探しだな、まるで。』
鳴上 「……」
ハルトマン 「今日中に?」
鳴上 「なんでもない。」
600: 2012/08/25(土) 01:32:44.63 ID:3Remnxuw0
鳴上 「しかし……どうしてここまでになるんだ?」
シャーリー 「そうだな、何か秘訣とかないか? アタシん部屋も結構ダメなんだよねー」
ハルトマン 「あ、私も気になる。するかどうかは置いといて。」
バルクホルン 「置いておくんじゃない。」
バルクホルン 「リベリアンにフラウ、使ったら片付ける。床に物を置かない。」
バルクホルン 「この2つさえ出来れば散らからんのだ。不必要なものも持ち込まない! 」
シャーリー 「つってもさ、それが難しいんだよね。」
ハルトマン 「そーそー。トゥルーデだってクリスの写真はどうなのさ。」
バルクホルン 「あっ、あれは私の大切なものだ。」
鳴上 「概ねバルクホルンさんのがセオリーだけどな……」
鳴上 「所々に無くしたくない物を置いたらどうだ?」
シャーリー 「無くしたくない物?」
鳴上 「友達のプレゼントとか、大切な物……勲章とか。柏餅騎士鉄十字章だっけ?」
バルクホルン 「おいしそうだな、って違う! 柏葉だ。カールスラント皇帝からの栄誉あるものだ。」
シャーリー 「勲章は通用せんだろうね……腐るほど持ってるんだぜ。」
ハルトマン 「まーね。前になくしたし。てゆーかさ、どんだけ勲章好きなのさ。出撃するだけで貰えるようなもんだよ?」
鳴上 「そんなにか? どうしてだ。」
ハルトマン 「知らないよ~、どーせ士気をどうこうでしょ?」 ボリボリ
ハルトマン 「……そんなのの為に戦うんじゃ、ないのに……」
鳴上 「……バルクホルンさん。」 ヒソッ
バルクホルン 「あぁ、元々フラウは軍の考えに否定的だからな。」
バルクホルン 「宮藤とは多少ベクトルが違うが……同類だ。」
ハルトマン 「おっと。変なこと言っちゃった。もー、ナルカミに変なこと吹き込まないでね?」
バルクホルン 「別に吹き込んでなどいないぞ。」
ハルトマン 「ふーん……ま、アドバイスありがとね。考えてみるよ。」
> ハルトマンの新たな一面を知った気がした……
シャーリー 「そうだな、何か秘訣とかないか? アタシん部屋も結構ダメなんだよねー」
ハルトマン 「あ、私も気になる。するかどうかは置いといて。」
バルクホルン 「置いておくんじゃない。」
バルクホルン 「リベリアンにフラウ、使ったら片付ける。床に物を置かない。」
バルクホルン 「この2つさえ出来れば散らからんのだ。不必要なものも持ち込まない! 」
シャーリー 「つってもさ、それが難しいんだよね。」
ハルトマン 「そーそー。トゥルーデだってクリスの写真はどうなのさ。」
バルクホルン 「あっ、あれは私の大切なものだ。」
鳴上 「概ねバルクホルンさんのがセオリーだけどな……」
鳴上 「所々に無くしたくない物を置いたらどうだ?」
シャーリー 「無くしたくない物?」
鳴上 「友達のプレゼントとか、大切な物……勲章とか。柏餅騎士鉄十字章だっけ?」
バルクホルン 「おいしそうだな、って違う! 柏葉だ。カールスラント皇帝からの栄誉あるものだ。」
シャーリー 「勲章は通用せんだろうね……腐るほど持ってるんだぜ。」
ハルトマン 「まーね。前になくしたし。てゆーかさ、どんだけ勲章好きなのさ。出撃するだけで貰えるようなもんだよ?」
鳴上 「そんなにか? どうしてだ。」
ハルトマン 「知らないよ~、どーせ士気をどうこうでしょ?」 ボリボリ
ハルトマン 「……そんなのの為に戦うんじゃ、ないのに……」
鳴上 「……バルクホルンさん。」 ヒソッ
バルクホルン 「あぁ、元々フラウは軍の考えに否定的だからな。」
バルクホルン 「宮藤とは多少ベクトルが違うが……同類だ。」
ハルトマン 「おっと。変なこと言っちゃった。もー、ナルカミに変なこと吹き込まないでね?」
バルクホルン 「別に吹き込んでなどいないぞ。」
ハルトマン 「ふーん……ま、アドバイスありがとね。考えてみるよ。」
> ハルトマンの新たな一面を知った気がした……
654: 2012/08/25(土) 08:50:48.32 ID:3Remnxuw0
鳴上 「……そういえば、フラウとか、トゥルーデってなんだ? 愛称なのは分かるけど。」
バルクホルン 「ああ。それか、フラウというのはな、カールスラントの言葉で成人女性への呼び方だ。」
鳴上 「……成人?」 ジーッ
ハルトマン 「どこ見てるのさ。」
鳴上 「……未成年だろう。」
バルクホルン 「早くその呼び方の似合う、成熟した女になれということで付けられたんだ。」
ハルトマン 「そういうこと。いやー、初陣なんかは散々だったからね。」
シャーリー 「マジ? ……それが200機撃墜のエースなんてなぁ……」
バルクホルン 「ああ。最初は僚機をネウロイと間違えて魔力の尽きるまで逃げ回ってたそうだ。」
ハルトマン 「お恥ずかしい話。」
シャーリー 「全然そうは見えないけどな……」
ハルトマン 「次、トゥルーデのね。特に意味は無いよ。」
鳴上 「そうなのか?」
バルクホルン 「うむ。ファーストネームのゲルトルートの綴りを考えるといい。」
シャーリー 「えーっと……G E R T R U D……ああ。」
鳴上 「下の読みでトゥルーデか。」
ハルトマン 「そっちのが呼びやすいしね。なんかヌルッて言える。」
シャーリー 「確かに……ゲルトルートは固いけどトゥルーデなら……可愛いな。」
バルクホルン 「なっ!?」 カァァ
シャーリー 「ん~どうした? まーさーかー……照れたとか。」
バルクホルン 「ち、違うぞリベリアン! 貴様などに愛称で呼ばれても」
シャーリー 「トゥルーデぇ~」 ガバッ
バルクホルン 「ええい! 絡み付くな気色悪い!」 グイ
シャーリー 「トゥルーデお姉ちゃ~ん」
バルクホルン 「いい加減にしろ!」
バルクホルン 「ああ。それか、フラウというのはな、カールスラントの言葉で成人女性への呼び方だ。」
鳴上 「……成人?」 ジーッ
ハルトマン 「どこ見てるのさ。」
鳴上 「……未成年だろう。」
バルクホルン 「早くその呼び方の似合う、成熟した女になれということで付けられたんだ。」
ハルトマン 「そういうこと。いやー、初陣なんかは散々だったからね。」
シャーリー 「マジ? ……それが200機撃墜のエースなんてなぁ……」
バルクホルン 「ああ。最初は僚機をネウロイと間違えて魔力の尽きるまで逃げ回ってたそうだ。」
ハルトマン 「お恥ずかしい話。」
シャーリー 「全然そうは見えないけどな……」
ハルトマン 「次、トゥルーデのね。特に意味は無いよ。」
鳴上 「そうなのか?」
バルクホルン 「うむ。ファーストネームのゲルトルートの綴りを考えるといい。」
シャーリー 「えーっと……G E R T R U D……ああ。」
鳴上 「下の読みでトゥルーデか。」
ハルトマン 「そっちのが呼びやすいしね。なんかヌルッて言える。」
シャーリー 「確かに……ゲルトルートは固いけどトゥルーデなら……可愛いな。」
バルクホルン 「なっ!?」 カァァ
シャーリー 「ん~どうした? まーさーかー……照れたとか。」
バルクホルン 「ち、違うぞリベリアン! 貴様などに愛称で呼ばれても」
シャーリー 「トゥルーデぇ~」 ガバッ
バルクホルン 「ええい! 絡み付くな気色悪い!」 グイ
シャーリー 「トゥルーデお姉ちゃ~ん」
バルクホルン 「いい加減にしろ!」
655: 2012/08/25(土) 09:06:31.78 ID:3Remnxuw0
ギャアギャア
鳴上 「仲が良いのか?」
ハルトマン 「そだね。喧嘩するほどなんとかってわけじゃないけど。」
バルクホルン 「は な さ ん か!!」
シャーリー 「むぎゅう」
ハルトマン 「根っこは近いんだろうね。」
鳴上 「考えるとここには似た者同士集まってるんだな。」
ハルトマン 「あはは、確かにそうかもね。」
ダイタイオマエハグンジントシテ……
ナンダヨ。アイカワラズアタマガカタイナ
鳴上 「……この帽子はいるのか?」
ハルトマン 「ん。とっといて。」
鳴上 「分かった。段ボールにっと。」 ポイ
ハルトマン 「手際、結構良いんだね。料理とかも上手だし。」
鳴上 「ああ。元々嫌いじゃないし、菜々子が喜ぶ。」
ハルトマン 「あはは、またそれだ。もし帰れなかったらカールスラントにでもおいでよ。」
ハルトマン 「意外と器用な人って重宝されるよ?」
鳴上 「ははっ、考えておく。」
シャーリー 「どした、スカウトでもしてんのか?」
ハルトマン 「そんなとこー。」
シャーリー 「早くもなつかれてんなー。ペリーヌといい、宮藤といい。」
鳴上 「そういうものか?」
シャーリー 「そういうもの。」
鳴上 「仲が良いのか?」
ハルトマン 「そだね。喧嘩するほどなんとかってわけじゃないけど。」
バルクホルン 「は な さ ん か!!」
シャーリー 「むぎゅう」
ハルトマン 「根っこは近いんだろうね。」
鳴上 「考えるとここには似た者同士集まってるんだな。」
ハルトマン 「あはは、確かにそうかもね。」
ダイタイオマエハグンジントシテ……
ナンダヨ。アイカワラズアタマガカタイナ
鳴上 「……この帽子はいるのか?」
ハルトマン 「ん。とっといて。」
鳴上 「分かった。段ボールにっと。」 ポイ
ハルトマン 「手際、結構良いんだね。料理とかも上手だし。」
鳴上 「ああ。元々嫌いじゃないし、菜々子が喜ぶ。」
ハルトマン 「あはは、またそれだ。もし帰れなかったらカールスラントにでもおいでよ。」
ハルトマン 「意外と器用な人って重宝されるよ?」
鳴上 「ははっ、考えておく。」
シャーリー 「どした、スカウトでもしてんのか?」
ハルトマン 「そんなとこー。」
シャーリー 「早くもなつかれてんなー。ペリーヌといい、宮藤といい。」
鳴上 「そういうものか?」
シャーリー 「そういうもの。」
660: 2012/08/25(土) 18:55:31.00 ID:3Remnxuw0
――
――――
鳴上 「床……半分くらい見えたかな。」
バルクホルン 「ようやく、人の暮らせる許容範囲といったところだな。」
ハルトマン 「あのねぇ、さっから好き放題ばっかり……」
ウウウウウゥゥゥ!!
シャーリー 「警報!? まさかネウロイ……クソッ、今日は出ないんじゃなかったのか?」
バルクホルン 「最近の予報の精度が悪いな……怠慢か?」
サーニャ 「待って、調べて見る……中型のネウロイが5機くらい。こちらに接近してます。」 フワッ
ミーナ 「作業は中断!私と少佐は管制に回って確認を取るわ。各機は出撃の準備を!」
「了解!」
シャーリー 「へへっ、お先に行かせてもらうよ。」
鳴上 「同じくっと。」 タッタッタ
ハルトマン 「そういや、ネウロイの襲来なんて久し振りだね。」
バルクホルン 「ああ。体も鈍って来たところだ。丁度いいだろう。」 タッタッタ
宮藤 「ま、待ってあう。」 ドテッ
エイラ 「ったく、足取られて動けないっての……」
ルッキーニ 「うじゅあっ!」
――――
鳴上 「床……半分くらい見えたかな。」
バルクホルン 「ようやく、人の暮らせる許容範囲といったところだな。」
ハルトマン 「あのねぇ、さっから好き放題ばっかり……」
ウウウウウゥゥゥ!!
シャーリー 「警報!? まさかネウロイ……クソッ、今日は出ないんじゃなかったのか?」
バルクホルン 「最近の予報の精度が悪いな……怠慢か?」
サーニャ 「待って、調べて見る……中型のネウロイが5機くらい。こちらに接近してます。」 フワッ
ミーナ 「作業は中断!私と少佐は管制に回って確認を取るわ。各機は出撃の準備を!」
「了解!」
シャーリー 「へへっ、お先に行かせてもらうよ。」
鳴上 「同じくっと。」 タッタッタ
ハルトマン 「そういや、ネウロイの襲来なんて久し振りだね。」
バルクホルン 「ああ。体も鈍って来たところだ。丁度いいだろう。」 タッタッタ
宮藤 「ま、待ってあう。」 ドテッ
エイラ 「ったく、足取られて動けないっての……」
ルッキーニ 「うじゅあっ!」
661: 2012/08/25(土) 19:35:22.68 ID:3Remnxuw0
【格納庫】
シャーリー 「ったく、毎度毎度ネウロイも飽きないもんだね。」
バルクホルン 「全くだ。私たちで先行するぞ。」
シャーリー 「えぇ!? マジ?」
バルクホルン 「一番に来たのだ、待つ時間も惜しいし仕方あるまい。」
シャーリー 「そりゃあ、そうだけどさ。ハルトマンもいるじゃん。」
バルクホルン 「念には念をだ。アイツには鳴上のフォローをしてもらう。」
バルクホルン 「余程の無茶をしない限り撃墜は無いからな。」
バルクホルン 「空ではハルトマンの右に出る物はいない。ヤツの空戦から何かしら学べれば尚良しだ。」
シャーリー 「確かに、アタシは前に出るってやりかたじゃないしな。」
バルクホルン 「その通り。鳴上はドッグファイト“しか”出来ん……被弾も多い。」
シャーリー 「まーな。新人特有の無謀っつーか。クールななりで熱いんだから。ナルカミ。」
シャーリー「んじゃ、行くぞ。大尉同士のロッテだ!」 ブロロ……ブーン
バルクホルン 「ああ。行こう」 ブォォォ…ブーン
ハルトマン 「トゥルーデ達は先に行ったみたいだね。私たちも出るよ!」 フワッ
鳴上 「言われなくても。」 フワッ
ハルトマン 「それじゃ、私の斜め後ろに付いてね。離れないように。」
鳴上 「分かった。」
ハルトマン 「それじゃ、行っくよー!」 ブロロ……
鳴上 「弾は送られているな……安全装置は外した。刀は問題なし。」
鳴上 「鳴上悠は重装型アグニ……じゃなくて零式で出ます!」 ブーン……
ミーナ『聴こえる? 皆。』
バルクホルン 「肯定だ。」
シャーリー 「よく聴こえるよ、中佐。」
鳴上 「アファーマティブ。」
ハルトマン 「良好だよー。」
坂本 『じきに他の者も出撃する。各機はロッテを組んで攻撃だ。』
バルクホルン 「問題ない。」
坂本 『流石、経験豊富だけある。鳴上、しっかり着いて行けよ。』
鳴上 「了解。」
坂本 『いい返事だ。』
シャーリー 「ったく、毎度毎度ネウロイも飽きないもんだね。」
バルクホルン 「全くだ。私たちで先行するぞ。」
シャーリー 「えぇ!? マジ?」
バルクホルン 「一番に来たのだ、待つ時間も惜しいし仕方あるまい。」
シャーリー 「そりゃあ、そうだけどさ。ハルトマンもいるじゃん。」
バルクホルン 「念には念をだ。アイツには鳴上のフォローをしてもらう。」
バルクホルン 「余程の無茶をしない限り撃墜は無いからな。」
バルクホルン 「空ではハルトマンの右に出る物はいない。ヤツの空戦から何かしら学べれば尚良しだ。」
シャーリー 「確かに、アタシは前に出るってやりかたじゃないしな。」
バルクホルン 「その通り。鳴上はドッグファイト“しか”出来ん……被弾も多い。」
シャーリー 「まーな。新人特有の無謀っつーか。クールななりで熱いんだから。ナルカミ。」
シャーリー「んじゃ、行くぞ。大尉同士のロッテだ!」 ブロロ……ブーン
バルクホルン 「ああ。行こう」 ブォォォ…ブーン
ハルトマン 「トゥルーデ達は先に行ったみたいだね。私たちも出るよ!」 フワッ
鳴上 「言われなくても。」 フワッ
ハルトマン 「それじゃ、私の斜め後ろに付いてね。離れないように。」
鳴上 「分かった。」
ハルトマン 「それじゃ、行っくよー!」 ブロロ……
鳴上 「弾は送られているな……安全装置は外した。刀は問題なし。」
鳴上 「鳴上悠は重装型アグニ……じゃなくて零式で出ます!」 ブーン……
ミーナ『聴こえる? 皆。』
バルクホルン 「肯定だ。」
シャーリー 「よく聴こえるよ、中佐。」
鳴上 「アファーマティブ。」
ハルトマン 「良好だよー。」
坂本 『じきに他の者も出撃する。各機はロッテを組んで攻撃だ。』
バルクホルン 「問題ない。」
坂本 『流石、経験豊富だけある。鳴上、しっかり着いて行けよ。』
鳴上 「了解。」
坂本 『いい返事だ。』
662: 2012/08/25(土) 20:19:23.35 ID:3Remnxuw0
ミーナ 『敵のネウロイについてだけど……少佐、見える?』
坂本 『んっ……はあ……見えた。戦闘機タイプだ。双発式のが5機。』
ハルトマン 「戦闘機タイプだけ? おかしくない?」
ハルトマン 「飛行型のネウロイは護衛をつけて爆撃で防衛力を奪ってから……」
バルクホルン 「地上型が制圧にかかる。戦争のセオリー通りに来るはずだろう?」
坂本 『同感だ。本来なら爆撃機のネウロイが居てもおかしくないのだが……』
鳴上 「偵察だってことですか?」
サーニャ 『えっと、こっちでももう一度調べました……やっぱり、5機だけです。』
シャーリー 「そうか? 随分とネウロイも適当だなー。」
エイラ 『なんダ。イェーガー大尉はサーニャの能力にケチつけんのカ?』
シャーリー 「いや、そういう訳じゃなくてな?」
サーニャ 『念のため、探査は続けてみます……』
坂本 『ああ、よろしく頼む。機首はおそらく、ロッキードのメザシだろう。』
シャーリー 「メザシ?……まさか、リベリオンのP-38か?」
鳴上 「なんだ、それ。」
シャーリー 「レシプロの戦闘機だよ。ここらでも時々使われる。」
シャーリー 「目立った性能はないけどコストに優れてな。」
鳴上 「それで、どうしてメザシ?」
坂本 『見れば分かるだろう。多分。』
坂本 『んっ……はあ……見えた。戦闘機タイプだ。双発式のが5機。』
ハルトマン 「戦闘機タイプだけ? おかしくない?」
ハルトマン 「飛行型のネウロイは護衛をつけて爆撃で防衛力を奪ってから……」
バルクホルン 「地上型が制圧にかかる。戦争のセオリー通りに来るはずだろう?」
坂本 『同感だ。本来なら爆撃機のネウロイが居てもおかしくないのだが……』
鳴上 「偵察だってことですか?」
サーニャ 『えっと、こっちでももう一度調べました……やっぱり、5機だけです。』
シャーリー 「そうか? 随分とネウロイも適当だなー。」
エイラ 『なんダ。イェーガー大尉はサーニャの能力にケチつけんのカ?』
シャーリー 「いや、そういう訳じゃなくてな?」
サーニャ 『念のため、探査は続けてみます……』
坂本 『ああ、よろしく頼む。機首はおそらく、ロッキードのメザシだろう。』
シャーリー 「メザシ?……まさか、リベリオンのP-38か?」
鳴上 「なんだ、それ。」
シャーリー 「レシプロの戦闘機だよ。ここらでも時々使われる。」
シャーリー 「目立った性能はないけどコストに優れてな。」
鳴上 「それで、どうしてメザシ?」
坂本 『見れば分かるだろう。多分。』
663: 2012/08/26(日) 00:59:53.68 ID:JnC8mgT40
ハルトマン 「ナルカミ! あれだよ! ネウロイ。」
鳴上 「あのネウロイ……確かに……メザシだ。干してるやつ。」
ハルトマン 「双発の戦闘機って、大抵あんなかんじになんだよね……」
宮藤 『こちらでも捕捉しました! リーネちゃんと一緒です。』
エイラ 『私も見つけたんダナ。サーニャもいる。』
ペリーヌ 『こちらでも発……ちょっとルッキーニさん! ああ、もう……』
シャーリー 『私とバルクホルンも見つけた。』
ハルトマン 『ナルカミも見つけたっぽい。』
ミーナ 『他のネウロイの接近は見られないわ。早めに叩いてちょうだい。』
鳴上 「やっぱり、偵察ってとこか。上等だ。」
ハルトマン 「あんま、無茶はしないようにね。」
鳴上 「ああ。早く潰して片付けの続きにしよう。」
ハルトマン 「うへぇ……そだね。安心して戦うといいよ。絶対に撃墜させないからね。」
鳴上 「どうしてだ?」
ハルトマン 「私ね、僚機を一度も撃墜させたこと無いんだ。凄いでしょ。」
鳴上 「ああ。凄いじゃないか。心強い。」
ハルトマン 「ふっふー、でしょ?」
鳴上 「ああ。こちら鳴上、これよりネウロイとの戦闘に入る! 」 ドドドッ
ハルトマン 「エンゲージ、エンゲージ!」ドドドドッ
鳴上 「あのネウロイ……確かに……メザシだ。干してるやつ。」
ハルトマン 「双発の戦闘機って、大抵あんなかんじになんだよね……」
宮藤 『こちらでも捕捉しました! リーネちゃんと一緒です。』
エイラ 『私も見つけたんダナ。サーニャもいる。』
ペリーヌ 『こちらでも発……ちょっとルッキーニさん! ああ、もう……』
シャーリー 『私とバルクホルンも見つけた。』
ハルトマン 『ナルカミも見つけたっぽい。』
ミーナ 『他のネウロイの接近は見られないわ。早めに叩いてちょうだい。』
鳴上 「やっぱり、偵察ってとこか。上等だ。」
ハルトマン 「あんま、無茶はしないようにね。」
鳴上 「ああ。早く潰して片付けの続きにしよう。」
ハルトマン 「うへぇ……そだね。安心して戦うといいよ。絶対に撃墜させないからね。」
鳴上 「どうしてだ?」
ハルトマン 「私ね、僚機を一度も撃墜させたこと無いんだ。凄いでしょ。」
鳴上 「ああ。凄いじゃないか。心強い。」
ハルトマン 「ふっふー、でしょ?」
鳴上 「ああ。こちら鳴上、これよりネウロイとの戦闘に入る! 」 ドドドッ
ハルトマン 「エンゲージ、エンゲージ!」ドドドドッ
664: 2012/08/26(日) 01:57:14.66 ID:JnC8mgT40
鳴上 「……ハルトマン、コイツっ!」
ハルトマン 「うん……そんなに強くはない、ね。」
ハルトマン 「速度はそこそこだけど……攻撃もイマイチ……」
鳴上 「……零式のシールド防御でも十分なんてな。」 バァァァ
ハルトマン 「おっと……確か、零式の装甲は結構薄いんだっけ?」
鳴上 「ああ。結構……薄い。」 ドドドッ……ドドッ
ハルトマン 「相変わらず、射撃はへたっぴだね。」ドドッ
鳴上 「そうだな。ダーツなら得意だけど……」ドドドッ
バキッ
鳴上 「ジャックポットだ! コアが見えてきた!」
ハルトマン 「やっぱり、こんな簡単に行くもんかな……?」
鳴上 「倒せるなら十分だ、撃墜2機目はいただく。」
ハルトマン 「……そだね。後輩君に譲ってあげるよ。」
鳴上 「ああ。サクッと倒してくる !」 ブーン
鳴上 「メザシって言う通りだ……なっ。」
> ネウロイは急上昇していく……
鳴上 「逃げるか……上昇力なら、こっちの方が上だ!」 ブォォォ
> 目の前のネウロイの黒い装甲が大きくなっていく……
ハルトマン 「……おかしい、あんな見え透いた機動なんてネウロイでも……」
ハルトマン 「ナルカミ! ネウロイからすぐに離れて! 」
鳴上 「あのネウロイ……片方のエンジンが動いていない? だったら」 カチッ
鳴上 「貰ったあああ!」 ドドドドッ
ハルトマン 「うん……そんなに強くはない、ね。」
ハルトマン 「速度はそこそこだけど……攻撃もイマイチ……」
鳴上 「……零式のシールド防御でも十分なんてな。」 バァァァ
ハルトマン 「おっと……確か、零式の装甲は結構薄いんだっけ?」
鳴上 「ああ。結構……薄い。」 ドドドッ……ドドッ
ハルトマン 「相変わらず、射撃はへたっぴだね。」ドドッ
鳴上 「そうだな。ダーツなら得意だけど……」ドドドッ
バキッ
鳴上 「ジャックポットだ! コアが見えてきた!」
ハルトマン 「やっぱり、こんな簡単に行くもんかな……?」
鳴上 「倒せるなら十分だ、撃墜2機目はいただく。」
ハルトマン 「……そだね。後輩君に譲ってあげるよ。」
鳴上 「ああ。サクッと倒してくる !」 ブーン
鳴上 「メザシって言う通りだ……なっ。」
> ネウロイは急上昇していく……
鳴上 「逃げるか……上昇力なら、こっちの方が上だ!」 ブォォォ
> 目の前のネウロイの黒い装甲が大きくなっていく……
ハルトマン 「……おかしい、あんな見え透いた機動なんてネウロイでも……」
ハルトマン 「ナルカミ! ネウロイからすぐに離れて! 」
鳴上 「あのネウロイ……片方のエンジンが動いていない? だったら」 カチッ
鳴上 「貰ったあああ!」 ドドドドッ
668: 2012/08/26(日) 18:09:35.24 ID:JnC8mgT40
> ネウロイが旋回しようとしている……
鳴上 「そんな起動で逃げられ……なっ!?」
> ネウロイが信じられない速度で旋回しこちらへ急降下してきた!
ハルトマン 「片発旋回からのダイブアンドズーム!? アイツ、滅茶苦茶だよ!」
ハルトマン 「とにかく避けて、ナルカミ!」
鳴上 「くっ、もう遅い……っ!」
ネウロイ 「」 バウッ
鳴上 「あぐぅっ!」 ドォッ
ハルトマン 「ナルカミ!? 大丈夫?」
ハルトマン 「このっ! 離脱なんてさせるもんか……!」
坂本 『どうした、ハルトマン!』
ハルトマン 「ナルカミが射たれたの! それで……」
坂本『細かい話は後だ! バルクホルン達を向かわせる、お前は鳴上を連れて戻れ!』
ハルトマン 「り、了解!今の話聞こえた? すぐに戻って」
鳴上 「……っ……まだ、飛べる……問題ない!」
坂本 『命令だ! 帰投しろ! そうやってモタモタするうちにネウロイが……』
ハルトマン 「うわっ! あのネウロイの動き……もう一度こっちに仕掛ける気だ!」
坂本 『だから言ったのだ! 逃げろ、低飛行ならば奴の性能も知れている!』
ハルトマン 「っ!了解。ナルカミ、手ぇ、貸そうか。」
鳴上 「問題無い。」
ハルトマン 「オーケー、それじゃ着いて来て!」 ブーン
鳴上 「……」フラ
ハルトマン 「……なっ!? バカ! どうして着いて来ないのさ!!」
鳴上 「……」
> ネウロイが降下の準備に入っている……
ハルトマン 「速く降りて! ねえったら!」
鳴上 「……ごめん。少しだけ……」
鳴上 「そんな起動で逃げられ……なっ!?」
> ネウロイが信じられない速度で旋回しこちらへ急降下してきた!
ハルトマン 「片発旋回からのダイブアンドズーム!? アイツ、滅茶苦茶だよ!」
ハルトマン 「とにかく避けて、ナルカミ!」
鳴上 「くっ、もう遅い……っ!」
ネウロイ 「」 バウッ
鳴上 「あぐぅっ!」 ドォッ
ハルトマン 「ナルカミ!? 大丈夫?」
ハルトマン 「このっ! 離脱なんてさせるもんか……!」
坂本 『どうした、ハルトマン!』
ハルトマン 「ナルカミが射たれたの! それで……」
坂本『細かい話は後だ! バルクホルン達を向かわせる、お前は鳴上を連れて戻れ!』
ハルトマン 「り、了解!今の話聞こえた? すぐに戻って」
鳴上 「……っ……まだ、飛べる……問題ない!」
坂本 『命令だ! 帰投しろ! そうやってモタモタするうちにネウロイが……』
ハルトマン 「うわっ! あのネウロイの動き……もう一度こっちに仕掛ける気だ!」
坂本 『だから言ったのだ! 逃げろ、低飛行ならば奴の性能も知れている!』
ハルトマン 「っ!了解。ナルカミ、手ぇ、貸そうか。」
鳴上 「問題無い。」
ハルトマン 「オーケー、それじゃ着いて来て!」 ブーン
鳴上 「……」フラ
ハルトマン 「……なっ!? バカ! どうして着いて来ないのさ!!」
鳴上 「……」
> ネウロイが降下の準備に入っている……
ハルトマン 「速く降りて! ねえったら!」
鳴上 「……ごめん。少しだけ……」
669: 2012/08/26(日) 18:39:42.95 ID:JnC8mgT40
鳴上 「久し振りだな、これも……」
坂本 『バカ者! 今度は一体なにをしでかす気だ!』
鳴上 「大丈夫です……氏ぬつもり、無いからさ。」
鳴上 「小夜子さん……ハルトマンとの絆が……変わらないなら。」
坂本 『おい! 聞いているのか!? おい!』
鳴上 「ペル……ソナ……」 ゴオオオ…
ハルトマン 「なに、あれ……」
坂本 『ハルトマン! 何が起きている!』
ハルトマン 「えっと、変なカードが浮かんでナルカミの手のひらに乗って……」
鳴上 「来い、ベルゼブブ!!」
ハルトマン 「…………でっかい。」
>ネウロイからビームが放たれる……
鳴上 「まとめて吹き飛ばせ!」カッ!
ドゴオオオオオッ
672: 2012/08/26(日) 21:28:48.81 ID:JnC8mgT40
――
――――
鳴上 「っはあ……ぐっ……」 ゼェゼェ
ハルトマン 「……えっと。」
バルクホルン 「ハルトマン中尉、鳴上は無事か、ネウロイはどうなった!?」
シャーリー 「今の爆発は何だったんだ? 青白いのがピカーッってやつ!」
ハルトマン 「えっと、鳴上が変なカードを出したと思ったら、でっかい……」
バルクホルン 「カード、まさかでっかい大男が見えたのか!? 剣を持った大男が!」
ハルトマン 「ううん……なんだか、羽にドクロの入った……ハエ。ハエが爆発を起こしたの。」
バルクホルン 「ハエだと!? どういうことだ……」
シャーリー 「アタシが言いたいよ。大男にハエ? おたくら一体何を話してるんだ?」
バルクホルン 「後で話す、ネウロイは消えたわけだな。」
ハルトマン 「あんな爆発に巻き込まれたんだから、跡形もなく。」
シャーリー 「なんつー破壊力だよ……んで、鳴上は?」
鳴上 「」
ヒュウウウウウウウウウ
ハルトマン 「落ちてる!」
バルクホルン 「シャーリー!」
シャーリー 「おっ、名前で呼んでくれたなおい。よし来た! 今ならマッハも夢じゃない。」 ブーン
バルクホルン 「茶化している場合か!?」
シャーリー 「どっせ―――い!! やったぜアタシ、流石アタシ~……あ、意外と重い……」 ブロロロ
バルクホルン 「私に貸せ。まだ少しは固有魔法を使える。」
シャーリー 「いいのか? 血がついちまうぞ。」
バルクホルン 「問題ない! リベリアン、今の加速で魔法力が厳しいのだろう。」
シャーリー 「あ、バレた? 実はちょっとねー。んじゃ、お願い。」
バルクホルン 「全く……もう少し仲間を頼らんか。」
シャーリー 「バルクホルンには言われたくない。」
バルクホルン 「なんだと!?」
ハルトマン 「ストップ! 重傷者運んでるんだから! 結構大きな破片が刺さってるっぽいし。」
ハルトマン 「ネウロイの攻撃で壊れた銃の破片かな。なんだかんだビームの直撃は避けたみたい。」
シャーリー 「生存本能っつーの? 強いのかもな。しかし、良く見てるな~。」
バルクホルン 「ああ。なにせエーリカは」
ハルトマン 「速く運ばなきゃいけないのは間違いないよ。出血は多いし。」
バルクホルン 「すまん、立ち話をしている場合じゃなかったな。」
――――
鳴上 「っはあ……ぐっ……」 ゼェゼェ
ハルトマン 「……えっと。」
バルクホルン 「ハルトマン中尉、鳴上は無事か、ネウロイはどうなった!?」
シャーリー 「今の爆発は何だったんだ? 青白いのがピカーッってやつ!」
ハルトマン 「えっと、鳴上が変なカードを出したと思ったら、でっかい……」
バルクホルン 「カード、まさかでっかい大男が見えたのか!? 剣を持った大男が!」
ハルトマン 「ううん……なんだか、羽にドクロの入った……ハエ。ハエが爆発を起こしたの。」
バルクホルン 「ハエだと!? どういうことだ……」
シャーリー 「アタシが言いたいよ。大男にハエ? おたくら一体何を話してるんだ?」
バルクホルン 「後で話す、ネウロイは消えたわけだな。」
ハルトマン 「あんな爆発に巻き込まれたんだから、跡形もなく。」
シャーリー 「なんつー破壊力だよ……んで、鳴上は?」
鳴上 「」
ヒュウウウウウウウウウ
ハルトマン 「落ちてる!」
バルクホルン 「シャーリー!」
シャーリー 「おっ、名前で呼んでくれたなおい。よし来た! 今ならマッハも夢じゃない。」 ブーン
バルクホルン 「茶化している場合か!?」
シャーリー 「どっせ―――い!! やったぜアタシ、流石アタシ~……あ、意外と重い……」 ブロロロ
バルクホルン 「私に貸せ。まだ少しは固有魔法を使える。」
シャーリー 「いいのか? 血がついちまうぞ。」
バルクホルン 「問題ない! リベリアン、今の加速で魔法力が厳しいのだろう。」
シャーリー 「あ、バレた? 実はちょっとねー。んじゃ、お願い。」
バルクホルン 「全く……もう少し仲間を頼らんか。」
シャーリー 「バルクホルンには言われたくない。」
バルクホルン 「なんだと!?」
ハルトマン 「ストップ! 重傷者運んでるんだから! 結構大きな破片が刺さってるっぽいし。」
ハルトマン 「ネウロイの攻撃で壊れた銃の破片かな。なんだかんだビームの直撃は避けたみたい。」
シャーリー 「生存本能っつーの? 強いのかもな。しかし、良く見てるな~。」
バルクホルン 「ああ。なにせエーリカは」
ハルトマン 「速く運ばなきゃいけないのは間違いないよ。出血は多いし。」
バルクホルン 「すまん、立ち話をしている場合じゃなかったな。」
674: 2012/08/26(日) 21:52:29.05 ID:JnC8mgT40
シャーリー 「羽にドクロの入ったデカイハエねぇ……うぇ、気持ち悪い。」
バルクホルン 「ルッキーニ少尉なら喜んで捕まえるだろうな。それで、そのハエは?」
ハルトマン 「爆発が収まったら、影も形も無くなっていた……」
ハルトマン 「動揺して、幻覚でも見ちゃったのかな……」
シャーリー 「でも、爆発自体はアタシらも確認したけどなあ。」
バルクホルン 「うむ……少なくとも、あの爆発はあのネウロイの起こせる規模のものでは無い。」
ハルトマン 「私の起こせるものでもないよ。」
シャーリー 「ってことはアレか? ナルカミの固有魔法はペリーヌと同じじゃないってこと?」
バルクホルン 「さあな。鳴上については分からないことが多い。」
バルクホルン 「1996年に生まれたといい、男にも関わらずストライカーに乗り」
シャーリー 「固有魔法は持ってるけど何が何だか分からない。」
ハルトマン 「……でも、大事な仲間だよ。」
バルクホルン 「無論だ。短い付き合いではあるが、悪い奴じゃあない。」
シャーリー 「当然、バカやる奴が増えて嬉しいよ、アタシはね。」
バルクホルン 「そのバカやるタイミングが読めればやりやすいがなぁ。」
鳴上 「……ごめん……ハル……トマン……」
ハルトマン 「ん?」
鳴上 「……僚機を落としたこと……無いって記録、台無し……にした。」
ハルトマン 「……別にいいよ。ナルカミが生きて帰れそうだし。もう少しの辛抱だからね。」
鳴上 「ごめん……ごめん……」
ハルトマン 「気にしてないって……しつこいよ?」
鳴上 「か……片付け……手伝……えない……」
ハルトマン 「う゛っ……そっちかい。」
バルクホルン 「うむ、いい奴だ。その気持ち、ありがたーく受け取ってやれ。」
ハルトマン 「…………りょーかい。」
バルクホルン 「ルッキーニ少尉なら喜んで捕まえるだろうな。それで、そのハエは?」
ハルトマン 「爆発が収まったら、影も形も無くなっていた……」
ハルトマン 「動揺して、幻覚でも見ちゃったのかな……」
シャーリー 「でも、爆発自体はアタシらも確認したけどなあ。」
バルクホルン 「うむ……少なくとも、あの爆発はあのネウロイの起こせる規模のものでは無い。」
ハルトマン 「私の起こせるものでもないよ。」
シャーリー 「ってことはアレか? ナルカミの固有魔法はペリーヌと同じじゃないってこと?」
バルクホルン 「さあな。鳴上については分からないことが多い。」
バルクホルン 「1996年に生まれたといい、男にも関わらずストライカーに乗り」
シャーリー 「固有魔法は持ってるけど何が何だか分からない。」
ハルトマン 「……でも、大事な仲間だよ。」
バルクホルン 「無論だ。短い付き合いではあるが、悪い奴じゃあない。」
シャーリー 「当然、バカやる奴が増えて嬉しいよ、アタシはね。」
バルクホルン 「そのバカやるタイミングが読めればやりやすいがなぁ。」
鳴上 「……ごめん……ハル……トマン……」
ハルトマン 「ん?」
鳴上 「……僚機を落としたこと……無いって記録、台無し……にした。」
ハルトマン 「……別にいいよ。ナルカミが生きて帰れそうだし。もう少しの辛抱だからね。」
鳴上 「ごめん……ごめん……」
ハルトマン 「気にしてないって……しつこいよ?」
鳴上 「か……片付け……手伝……えない……」
ハルトマン 「う゛っ……そっちかい。」
バルクホルン 「うむ、いい奴だ。その気持ち、ありがたーく受け取ってやれ。」
ハルトマン 「…………りょーかい。」
677: 2012/08/26(日) 22:25:24.27 ID:JnC8mgT40
【格納庫】
バルクホルン 「慎重に……着陸っと。」
ハルトマン 「ナルカミのストライカー、外しとくよ。」 ブシュッ……ガコン
宮藤 「シャーリーさん! バルクホルン大尉にハルトマンさん!」
ペリーヌ 「鳴上さんが怪我をしたというので」
リーネ 「担架持ってきましたぁ! お医者さんもじきに来るそうです!」
バルクホルン 「早いな。」
宮藤 「坂本さんとミーナ中佐のお陰ですよ。」
シャーリー 「宮藤たちは大丈夫なのか? お前達も出撃してたんだろうに。」
宮藤 「だからなんなの! ですよ。私に出来ることがあるなら頑張れます!」
リーネ 「私もです。」
ペリーヌ 「同じく。まして坂本少佐の頼みなら尚更ですわ!」
バルクホルン 「相変わらずだな……よし、任せたぞ。」 トサッ
ハルトマン 「私も、何か手伝うよ!」
宮藤 「いいの? じゃあ、先に医務室に行って綺麗なシーツと包帯を集めて!」
宮藤 「治癒魔法で体力の消耗は防げるけど、これだけ傷が多いと止血も大変だから!」
ハルトマン 「おっと合点承知の助、なんちって。」タッタッタ……
バルクホルン 「なんだそれは。」
シャーリー 「言葉遊びじゃないのか? 私らは甘えて休ませて貰わないか?」
バルクホルン 「……うむ。そうだな。」
シャーリー 「そうだ、ハルトマンにも話しておいてほしいんだがな……」
ボソボソ……
バルクホルン 「リベリオンらしい発想だが、そのくらいならば皇帝も許してくれるだろう。」
シャーリー 「んじゃあ、よろしく頼むよ。あー、疲れた……」
バルクホルン 「慎重に……着陸っと。」
ハルトマン 「ナルカミのストライカー、外しとくよ。」 ブシュッ……ガコン
宮藤 「シャーリーさん! バルクホルン大尉にハルトマンさん!」
ペリーヌ 「鳴上さんが怪我をしたというので」
リーネ 「担架持ってきましたぁ! お医者さんもじきに来るそうです!」
バルクホルン 「早いな。」
宮藤 「坂本さんとミーナ中佐のお陰ですよ。」
シャーリー 「宮藤たちは大丈夫なのか? お前達も出撃してたんだろうに。」
宮藤 「だからなんなの! ですよ。私に出来ることがあるなら頑張れます!」
リーネ 「私もです。」
ペリーヌ 「同じく。まして坂本少佐の頼みなら尚更ですわ!」
バルクホルン 「相変わらずだな……よし、任せたぞ。」 トサッ
ハルトマン 「私も、何か手伝うよ!」
宮藤 「いいの? じゃあ、先に医務室に行って綺麗なシーツと包帯を集めて!」
宮藤 「治癒魔法で体力の消耗は防げるけど、これだけ傷が多いと止血も大変だから!」
ハルトマン 「おっと合点承知の助、なんちって。」タッタッタ……
バルクホルン 「なんだそれは。」
シャーリー 「言葉遊びじゃないのか? 私らは甘えて休ませて貰わないか?」
バルクホルン 「……うむ。そうだな。」
シャーリー 「そうだ、ハルトマンにも話しておいてほしいんだがな……」
ボソボソ……
バルクホルン 「リベリオンらしい発想だが、そのくらいならば皇帝も許してくれるだろう。」
シャーリー 「んじゃあ、よろしく頼むよ。あー、疲れた……」
678: 2012/08/26(日) 22:58:55.23 ID:JnC8mgT40
――
――――
【数日後/ 医務室】
鳴上 「…………んっ。ここは……病室?」
ハルトマン(ナース服) 「歯磨き体操きーがえちゃおーおー……あ、目。覚めた?」
鳴上 「……」
ハルトマン 「ここは医務室だけど、どしたの?」
鳴上 「……その服は?」
ハルトマン 「似合ってるでしょ、えへへ。1回着て見たかったんだよね。」
鳴上 「ああ……看護婦になりたい、とか?」
ハルトマン 「そんなとこだね。人を助ける仕事に就きたいなってね。」
鳴上 「素敵なことだ……無理はしないようにな。」
ハルトマン 「なんのこと?」
鳴上 「何でもない、こっちの話だ……ぐっ! あいたぁー……」
ハルトマン 「ストップ! まだまだ傷は完治したわけじゃないんだから。何日も寝てたんだし。」
ハルトマン 「ちょっと待っててね! お医者さん呼んでくる、あとご飯も作ってもらうね。」 バタン…タッタッタ
鳴上 「それじゃあ、お言葉に甘えて……」
鳴上 「暇だな……」
鳴上 「次に私がその瞼を開いたのは、純白の絹の褥の上であった……」
鳴上 「氏神の顎から逃れ、身を紗に包まれて。」
ペリーヌ 「何をブツブツ言ってますの?」
バルクホルン 「ポエムか。」
鳴上 「前に読んだ本の一説ですよ。ペリーヌも読んだろう。」
ペリーヌ 「ええと、きた、とんだ、おっこちた。の最後でしたっけ。」
バルクホルン 「ああ、その話か。」
ペリーヌ 「知ってますの?」
バルクホルン 「ああ。確かアフリカの航空団の……真美だったか? が役したんだ。」
鳴上 「アフリカというと、加東圭子さんの率いる……」
バルクホルン 「ああ。彼女の部下がカールスラント語に訳したものが最初だな。」
鳴上 「詳しいんですね。」
バルクホルン 「エーリカの知り合いのハンナが送ってきたそうだ。」
鳴上 「アフリカの星と!?」
バルクホルン 「ああ。同期らしいぞ。」
鳴上 「凄い交遊関係だ……」
ペリーヌ 「JFWにいる時点で恐ろしいことになってますがね……交遊関係なんて。」
ペリーヌ 「それより、渡すものがありましたでしょう?」
――――
【数日後/ 医務室】
鳴上 「…………んっ。ここは……病室?」
ハルトマン(ナース服) 「歯磨き体操きーがえちゃおーおー……あ、目。覚めた?」
鳴上 「……」
ハルトマン 「ここは医務室だけど、どしたの?」
鳴上 「……その服は?」
ハルトマン 「似合ってるでしょ、えへへ。1回着て見たかったんだよね。」
鳴上 「ああ……看護婦になりたい、とか?」
ハルトマン 「そんなとこだね。人を助ける仕事に就きたいなってね。」
鳴上 「素敵なことだ……無理はしないようにな。」
ハルトマン 「なんのこと?」
鳴上 「何でもない、こっちの話だ……ぐっ! あいたぁー……」
ハルトマン 「ストップ! まだまだ傷は完治したわけじゃないんだから。何日も寝てたんだし。」
ハルトマン 「ちょっと待っててね! お医者さん呼んでくる、あとご飯も作ってもらうね。」 バタン…タッタッタ
鳴上 「それじゃあ、お言葉に甘えて……」
鳴上 「暇だな……」
鳴上 「次に私がその瞼を開いたのは、純白の絹の褥の上であった……」
鳴上 「氏神の顎から逃れ、身を紗に包まれて。」
ペリーヌ 「何をブツブツ言ってますの?」
バルクホルン 「ポエムか。」
鳴上 「前に読んだ本の一説ですよ。ペリーヌも読んだろう。」
ペリーヌ 「ええと、きた、とんだ、おっこちた。の最後でしたっけ。」
バルクホルン 「ああ、その話か。」
ペリーヌ 「知ってますの?」
バルクホルン 「ああ。確かアフリカの航空団の……真美だったか? が役したんだ。」
鳴上 「アフリカというと、加東圭子さんの率いる……」
バルクホルン 「ああ。彼女の部下がカールスラント語に訳したものが最初だな。」
鳴上 「詳しいんですね。」
バルクホルン 「エーリカの知り合いのハンナが送ってきたそうだ。」
鳴上 「アフリカの星と!?」
バルクホルン 「ああ。同期らしいぞ。」
鳴上 「凄い交遊関係だ……」
ペリーヌ 「JFWにいる時点で恐ろしいことになってますがね……交遊関係なんて。」
ペリーヌ 「それより、渡すものがありましたでしょう?」
679: 2012/08/26(日) 23:14:45.59 ID:JnC8mgT40
バルクホルン 「そうだった、見舞いがてらにな。」
> 不恰好な青と緑の折り紙の鶴が吊るせるように作られている……
ペリーヌ 「扶桑では怪我の治るようこういうものを渡す習慣があるのでしょう?」
鳴上 「千羽鶴か……ありがとう。」
バルクホルン 「べ、別に感謝される謂れは無い。たまたま、クリスへ折るついでにお前にもと思っただけだ!」
ペリーヌ 「わ、私も扶桑の文化をもっと学ぼうとして……」
バルクホルン 「ペリーヌは食いつかんばかりの勢いで宮藤に尋ねていただろう?」
ペリーヌ 「なっ! 大尉こそ、ここぞとばかりに宮藤さんにデレデレしてたではありませんの!」
バルクホルン 「そんなことは無いぞ! 私は普段通りだ。」
鳴上 「……」
鳴上 (一番常識人を気取ってるのに、一番面倒なんだから……)
鳴上 「上手に折れているよ。」
バルクホルン 「そうか? それは良かった……」
ペリーヌ 「安心しましたわ。」
鳴上 「どんな理由でも、嬉しいことに変わりはないよ。」
ペリーヌ 「……」
バルクホルン 「……」
鳴上 「 ? 」
ペリーヌ 「そそそれでは私はこれで。」
バルクホルン 「そうだな、あまり騒いで傷に響いてはいかんからな。」ソソクサ
ハルトマン 「お医者さん、すぐに来るってさ。んで、なんかあったの?」
バルクホルン 「それでは安静にするといい。お大事ににな。」 バタン
ハルトマン 「ペリーヌとトゥルーデ、顔赤くして出てったけど。」
鳴上 「鶴をくれたから、嬉しいよって言ったら……」
ハルトマン 「あー……照れてるんじゃないの?」
ハルトマン (なんだかんだ一番面倒なのが組んで来たわけね……)
> 不恰好な青と緑の折り紙の鶴が吊るせるように作られている……
ペリーヌ 「扶桑では怪我の治るようこういうものを渡す習慣があるのでしょう?」
鳴上 「千羽鶴か……ありがとう。」
バルクホルン 「べ、別に感謝される謂れは無い。たまたま、クリスへ折るついでにお前にもと思っただけだ!」
ペリーヌ 「わ、私も扶桑の文化をもっと学ぼうとして……」
バルクホルン 「ペリーヌは食いつかんばかりの勢いで宮藤に尋ねていただろう?」
ペリーヌ 「なっ! 大尉こそ、ここぞとばかりに宮藤さんにデレデレしてたではありませんの!」
バルクホルン 「そんなことは無いぞ! 私は普段通りだ。」
鳴上 「……」
鳴上 (一番常識人を気取ってるのに、一番面倒なんだから……)
鳴上 「上手に折れているよ。」
バルクホルン 「そうか? それは良かった……」
ペリーヌ 「安心しましたわ。」
鳴上 「どんな理由でも、嬉しいことに変わりはないよ。」
ペリーヌ 「……」
バルクホルン 「……」
鳴上 「 ? 」
ペリーヌ 「そそそれでは私はこれで。」
バルクホルン 「そうだな、あまり騒いで傷に響いてはいかんからな。」ソソクサ
ハルトマン 「お医者さん、すぐに来るってさ。んで、なんかあったの?」
バルクホルン 「それでは安静にするといい。お大事ににな。」 バタン
ハルトマン 「ペリーヌとトゥルーデ、顔赤くして出てったけど。」
鳴上 「鶴をくれたから、嬉しいよって言ったら……」
ハルトマン 「あー……照れてるんじゃないの?」
ハルトマン (なんだかんだ一番面倒なのが組んで来たわけね……)
680: 2012/08/26(日) 23:39:53.23 ID:JnC8mgT40
> 医者に怪我の具合を見て貰った……
医者 「傷、開かないように安静にね。2、3日の辛抱だから。」
鳴上 「分かりました。」
医者 「しかし君、凄いバイタリティだね。タフというかなんというか。」
医者 「若いっていいね。それじゃ、薬は飲んでおいてね。お大事に……」 バタン
ハルトマン 「無事みたいで良かったね。傷も宮藤とかのお陰で大きいのは塞がったみたいだし。」
鳴上 「ハルトマンのお陰もあるよ。」
ハルトマン 「いやー、面と向かって言われたらむずがゆいね。」
ハルトマン 「あはは、気分は良いんだけどさ。トゥルーデの気持ちも分かるかも。」
宮藤 「鳴上くーん、どう? 気分。おかゆ作ってきたけど、食」 ガチャ
鳴上 「いただきます。」
リーネ 「ちょっと早いと思うよ!?」
宮藤 「男の子だし、やっぱりお腹すくよね。卵と鮭で良かった?」
鳴上「最高の組み合わせ……あいたた…」 ガタッ
宮藤 「落ち着いて。傷開いたらいけないから。」
鳴上 「ごめん。久しく何も食べてない気がして……」
ハルトマン 「点滴だったもんね。」
宮藤 「あはは……ほら。あーん。」
鳴上 「……その……」
宮藤 「どうかしたの?」
> なんというか,、恥ずかしい……
> 勇気を振り絞っておかゆを口にした……
鳴上 「……あちっ」
宮藤 「あ、ごめん。熱かった?」
鳴上 「大丈夫だ。美味しいよ。」
ハルトマン 「……色んな意味で。」 ニヤッ
鳴上 「ゲホッ! ゴホッゴホッ!」
宮藤 「だ、大丈夫!? やっぱり冷ましての方が……」
鳴上 「大丈夫だ。うん。大丈夫。」
宮藤 「なんだか眼が遠くに行ってる気がするけど……」
> なんとも言えない空気のまま、食事をした……
医者 「傷、開かないように安静にね。2、3日の辛抱だから。」
鳴上 「分かりました。」
医者 「しかし君、凄いバイタリティだね。タフというかなんというか。」
医者 「若いっていいね。それじゃ、薬は飲んでおいてね。お大事に……」 バタン
ハルトマン 「無事みたいで良かったね。傷も宮藤とかのお陰で大きいのは塞がったみたいだし。」
鳴上 「ハルトマンのお陰もあるよ。」
ハルトマン 「いやー、面と向かって言われたらむずがゆいね。」
ハルトマン 「あはは、気分は良いんだけどさ。トゥルーデの気持ちも分かるかも。」
宮藤 「鳴上くーん、どう? 気分。おかゆ作ってきたけど、食」 ガチャ
鳴上 「いただきます。」
リーネ 「ちょっと早いと思うよ!?」
宮藤 「男の子だし、やっぱりお腹すくよね。卵と鮭で良かった?」
鳴上「最高の組み合わせ……あいたた…」 ガタッ
宮藤 「落ち着いて。傷開いたらいけないから。」
鳴上 「ごめん。久しく何も食べてない気がして……」
ハルトマン 「点滴だったもんね。」
宮藤 「あはは……ほら。あーん。」
鳴上 「……その……」
宮藤 「どうかしたの?」
> なんというか,、恥ずかしい……
> 勇気を振り絞っておかゆを口にした……
鳴上 「……あちっ」
宮藤 「あ、ごめん。熱かった?」
鳴上 「大丈夫だ。美味しいよ。」
ハルトマン 「……色んな意味で。」 ニヤッ
鳴上 「ゲホッ! ゴホッゴホッ!」
宮藤 「だ、大丈夫!? やっぱり冷ましての方が……」
鳴上 「大丈夫だ。うん。大丈夫。」
宮藤 「なんだか眼が遠くに行ってる気がするけど……」
> なんとも言えない空気のまま、食事をした……
682: 2012/08/27(月) 23:46:31.43 ID:lU+ieUHo0
鳴上 「ごちそう……さまでした。」
リーネ 「味、薄くなかったですか?」
鳴上 「問題ない。ちょうどいいと思うぞ。」
リーネ 「そうですか……よかった。扶桑の食事ってそんなに作ったことなくて……」
宮藤 「これ、リーネちゃんが作ったんですよ。ちょっと教えたら、こんなに上手に作って。」
リーネ 「ちょっと、そんな人前で褒めないでって……恥ずかしいから……ね?」
宮藤 「あはは、ごめんごめん。それじゃあ、私達もそろそろ行くね?」
鳴上 「ああ、わざわざありがとうな。それじゃ。」
リーネ 「早く良くなってね、バイバイ。」 バタン
鳴上 「……ハルトマン。」
ハルトマン 「なに? 」
鳴上 「さっきハルトマン言ったことは、黙っていてくれ。」
ハルトマン 「……お菓子1週間で手、打つよ。」
鳴上 「成立だな。」
ハルトマン 「いえいえ。」
鳴上 「……暇だな。」
ハルトマン 「そだね。なにか面白いもの無い?」
鳴上 「……好きなタイプでも話そうか?」
ハルトマン 「それはいいや。」
『なあ、ホントに入るのカ?』
『お見舞いに行こうって提案したのはエイラよ。』
『やっぱり、サーニャはダメダ! アイツはケダモノダ! 池の時ダって』
『あれは誤解だったって……』
ハルトマン 「面白いのが来たね。」ニヤリ
鳴上 「エイラなら、少しくらいドッキリは許される。」
ハルトマン 「作戦は?」
鳴上 「アレを着てくれ。」
ハルトマン 「なんで、あんなの持ってるの……?」
鳴上 「友達に少し作ってもらった。」
リーネ 「味、薄くなかったですか?」
鳴上 「問題ない。ちょうどいいと思うぞ。」
リーネ 「そうですか……よかった。扶桑の食事ってそんなに作ったことなくて……」
宮藤 「これ、リーネちゃんが作ったんですよ。ちょっと教えたら、こんなに上手に作って。」
リーネ 「ちょっと、そんな人前で褒めないでって……恥ずかしいから……ね?」
宮藤 「あはは、ごめんごめん。それじゃあ、私達もそろそろ行くね?」
鳴上 「ああ、わざわざありがとうな。それじゃ。」
リーネ 「早く良くなってね、バイバイ。」 バタン
鳴上 「……ハルトマン。」
ハルトマン 「なに? 」
鳴上 「さっきハルトマン言ったことは、黙っていてくれ。」
ハルトマン 「……お菓子1週間で手、打つよ。」
鳴上 「成立だな。」
ハルトマン 「いえいえ。」
鳴上 「……暇だな。」
ハルトマン 「そだね。なにか面白いもの無い?」
鳴上 「……好きなタイプでも話そうか?」
ハルトマン 「それはいいや。」
『なあ、ホントに入るのカ?』
『お見舞いに行こうって提案したのはエイラよ。』
『やっぱり、サーニャはダメダ! アイツはケダモノダ! 池の時ダって』
『あれは誤解だったって……』
ハルトマン 「面白いのが来たね。」ニヤリ
鳴上 「エイラなら、少しくらいドッキリは許される。」
ハルトマン 「作戦は?」
鳴上 「アレを着てくれ。」
ハルトマン 「なんで、あんなの持ってるの……?」
鳴上 「友達に少し作ってもらった。」
683: 2012/08/28(火) 00:13:02.84 ID:/BswHaGP0
サーニャ 「いいから、お見舞い……」
エイラ 「わぁ! サーニャ、押すなッテ! 分かった! 分かったカラ!」 ドタドタ……ガチャッ
鳴上(?) 「今度は誰だ。」
サーニャ 「私とエイラよ。具合はどう?」
鳴上(?)「ああ、大丈夫だ。じきに動けそうだ。」
サーニャ 「そう、シーツを被ってるからまだ辛いのかと。良かった……」
エイラ 「何か、声が別のとこから聞こえないカ?」
鳴上(?) 「そんなこと……無いクマ。」
エイラ 「クマ? って、お前、そんなに丸かったカ?」
鳴上(?)「運動不足クマ。」
エイラ 「いや、そんなにはナンネーゾ?真ん丸!?」
サーニャ 「そういえば……青い大きな耳……」
鳴上(?) 「サーニャの歌を、声を良く聞くためだよ。」
エイラ 「私はどうしタ! なんか、聞き覚えのある言葉ダナ!」
サーニャ 「嬉しい……手も、はみ出てる。ふわふわ……」
鳴上(?)「半分は優しさで出来ているんだよ。」
エイラ 「何がしたいんだよお前ハ!」
鳴上(?)「そーれーはー……」
クマ「お前達を、食べてしまうクマーッ!!」 ガバッ
エイラ 「ワアアアア!? 変な着ぐるみ!?」
サーニャ 「ちょっと、可愛いかも……」
クマ「クマー!」 ドタドタ
エイラ 「転がりながらこっちクンナ! あっち行け、バカ! ケダモノ!」
サーニャ 「ケダモノ……?」
クマ 「……」ドタドタ
クマ 「ちょっと、ナルカミ、もうちょいおどかすんじゃなかったの?アテレコ!」
「……」
クマ 「ねえって、なんかナルカミもサーニャに弱くない?なにがあるの……って、あ。」
エイラ 「おい、ちょっと顔貸セ。」 グイグイ
クマ 「止めて! 取れちゃう! 頭が取れちゃう、取れちゃあぅ……」スポッ
サーニャ 「……あれ、ハルトマンさん?」
エイラ 「わぁ! サーニャ、押すなッテ! 分かった! 分かったカラ!」 ドタドタ……ガチャッ
鳴上(?) 「今度は誰だ。」
サーニャ 「私とエイラよ。具合はどう?」
鳴上(?)「ああ、大丈夫だ。じきに動けそうだ。」
サーニャ 「そう、シーツを被ってるからまだ辛いのかと。良かった……」
エイラ 「何か、声が別のとこから聞こえないカ?」
鳴上(?) 「そんなこと……無いクマ。」
エイラ 「クマ? って、お前、そんなに丸かったカ?」
鳴上(?)「運動不足クマ。」
エイラ 「いや、そんなにはナンネーゾ?真ん丸!?」
サーニャ 「そういえば……青い大きな耳……」
鳴上(?) 「サーニャの歌を、声を良く聞くためだよ。」
エイラ 「私はどうしタ! なんか、聞き覚えのある言葉ダナ!」
サーニャ 「嬉しい……手も、はみ出てる。ふわふわ……」
鳴上(?)「半分は優しさで出来ているんだよ。」
エイラ 「何がしたいんだよお前ハ!」
鳴上(?)「そーれーはー……」
クマ「お前達を、食べてしまうクマーッ!!」 ガバッ
エイラ 「ワアアアア!? 変な着ぐるみ!?」
サーニャ 「ちょっと、可愛いかも……」
クマ「クマー!」 ドタドタ
エイラ 「転がりながらこっちクンナ! あっち行け、バカ! ケダモノ!」
サーニャ 「ケダモノ……?」
クマ 「……」ドタドタ
クマ 「ちょっと、ナルカミ、もうちょいおどかすんじゃなかったの?アテレコ!」
「……」
クマ 「ねえって、なんかナルカミもサーニャに弱くない?なにがあるの……って、あ。」
エイラ 「おい、ちょっと顔貸セ。」 グイグイ
クマ 「止めて! 取れちゃう! 頭が取れちゃう、取れちゃあぅ……」スポッ
サーニャ 「……あれ、ハルトマンさん?」
687: 2012/08/28(火) 20:34:51.87 ID:/BswHaGP0
ハルトマン 「えーっとね。ナルカミが、ケダモノって言われたの少しイラッとしたんだって。」
エイラ 「あ、聞こえてたのカ。扉の前の話。」
サーニャ 「それで、この着ぐるみを……」
ハルトマン 「ナルカミの私物だってさ。これ。」
エイラ 「なに持ってんダ!? こんなもん、何に使うんダヨ!」
鳴上 「いろいろ、事情があってな……説明は難しい。」 ヌッ
エイラ 「わあアッ! いきなりベッドの下から出てクンナ! どこの傭兵ダ!」
鳴上 「傭兵?」
完二(?) 『チドリいいいい!』
鳴上 「いかん、色々、ごっちゃに。」
鳴上 「その、なんだ。……隠れる場所、無かったし。声、アテレコしてたから。」
エイラ 「そんで、なんで止まったンダ?」
鳴上 「サーニャに……ケダモノって……少し、昔のことを思い出してな。」
『お兄ちゃん……チカン、なの?』
鳴上 「少し……トラウマがな……」
エイラ 「私の時は平気だったじゃないカ!」
ハルトマン 「んじゃあ、ペリーヌとサーニャに“全く……”って言われたらどっちが辛」
エイラ 「サーニャ。」
ハルトマン 「早いね……まあ、そういうこと。」
サーニャ 「これ、お見舞い。」
> 小さな猫のぬいぐるみを貰った。
サーニャ 「なにがいいか分からなかったから……」
鳴上 「ありがとう。大事にするよ。」
ハルトマン 「よかったじゃん。」
エイラ 「うぅ~…」
鳴上 「……」
ハルトマン 「……何で、ベッドに戻らないの?」
サーニャ 「……床、冷たくてちょっと気持ちいいかも。」 ピト
鳴上 「いや……傷に響いて……起き上がれない……」
ハルトマン 「あー……」
エイラ 「じゃあすんナ! お前、バカなのカ? てかバカ!」
鳴上 「起こして……」
エイラ 「面倒くせーナ、コイツ! ナに考えてるか分かんないよ、モー。」
ハルトマン 「エイラがそれ言っちゃう?」
エイラ 「あ、聞こえてたのカ。扉の前の話。」
サーニャ 「それで、この着ぐるみを……」
ハルトマン 「ナルカミの私物だってさ。これ。」
エイラ 「なに持ってんダ!? こんなもん、何に使うんダヨ!」
鳴上 「いろいろ、事情があってな……説明は難しい。」 ヌッ
エイラ 「わあアッ! いきなりベッドの下から出てクンナ! どこの傭兵ダ!」
鳴上 「傭兵?」
完二(?) 『チドリいいいい!』
鳴上 「いかん、色々、ごっちゃに。」
鳴上 「その、なんだ。……隠れる場所、無かったし。声、アテレコしてたから。」
エイラ 「そんで、なんで止まったンダ?」
鳴上 「サーニャに……ケダモノって……少し、昔のことを思い出してな。」
『お兄ちゃん……チカン、なの?』
鳴上 「少し……トラウマがな……」
エイラ 「私の時は平気だったじゃないカ!」
ハルトマン 「んじゃあ、ペリーヌとサーニャに“全く……”って言われたらどっちが辛」
エイラ 「サーニャ。」
ハルトマン 「早いね……まあ、そういうこと。」
サーニャ 「これ、お見舞い。」
> 小さな猫のぬいぐるみを貰った。
サーニャ 「なにがいいか分からなかったから……」
鳴上 「ありがとう。大事にするよ。」
ハルトマン 「よかったじゃん。」
エイラ 「うぅ~…」
鳴上 「……」
ハルトマン 「……何で、ベッドに戻らないの?」
サーニャ 「……床、冷たくてちょっと気持ちいいかも。」 ピト
鳴上 「いや……傷に響いて……起き上がれない……」
ハルトマン 「あー……」
エイラ 「じゃあすんナ! お前、バカなのカ? てかバカ!」
鳴上 「起こして……」
エイラ 「面倒くせーナ、コイツ! ナに考えてるか分かんないよ、モー。」
ハルトマン 「エイラがそれ言っちゃう?」
689: 2012/08/28(火) 20:53:14.07 ID:/BswHaGP0
鳴上 「優しく……頼む。」
エイラ 「なんか、言い方気持ち悪イ。」
ハルトマン 「はいはーい。そーっとねー。」
サーニャ 「ちょっと……重い、かも。」
> 三人に助けられてベッドに戻った……
鳴上 「ごめん。少し調子に乗ってしまった。」
エイラ 「素面で言うから恐ろしいんダヨナ。」
サーニャ 「ふぁ……ちょっと、眠い……」
エイラ 「そっか。そんじゃ、そろそろ戻るか。」
鳴上 「ゆっくり休ませてやれ。今日も哨戒だろう。」
エイラ 「ああ。サーニャの心配してくれて、あんがとな。」
エイラ 「そうダ。私からもお見舞いがあるんだっタナ。ほいっと。」
> シュールストレミングを貰った……
鳴上 「……おい、エイラ。」
エイラ 「そんじゃあな!」 バタン
鳴上 「これは……生物兵器じゃないのか?」
ガチャ
エイラ 「……」
鳴上 「エイラ、これって凄く臭い発酵食品じゃ……」
エイラ 「べーっ、だ!」 バタン! タッタッタ……
ハルトマン 「なんか、ボコボコしてない?それ。」
鳴上 「後で、丁重にお返ししとく。」
ハルトマン 「それにしても、今日は賑やかだったねー。」
鳴上 「ああ。こうして話すのは久し振りだからな。」
ハルトマン 「お見舞いも、いっぱい貰ったしね。」
鳴上 「そうだな。」
ハルトマン 「それで……まだあるって言ったら?」
鳴上 「嬉しいが? どんなものにも、お見舞いやプレゼントには誰かの気持ちがあるんだから。」
ハルトマン 「そっか……勲章とかも、そうなのかな?」
鳴上 「中には、作業って思う人もいるだろうけど、それだけじゃないと思う。」
鳴上 「女の子を前線に出すしかない今、出来ることをって思う人もきっと。」
ハルトマン 「そうかなぁ……だったら、満更じゃあ、ないかもね。」
エイラ 「なんか、言い方気持ち悪イ。」
ハルトマン 「はいはーい。そーっとねー。」
サーニャ 「ちょっと……重い、かも。」
> 三人に助けられてベッドに戻った……
鳴上 「ごめん。少し調子に乗ってしまった。」
エイラ 「素面で言うから恐ろしいんダヨナ。」
サーニャ 「ふぁ……ちょっと、眠い……」
エイラ 「そっか。そんじゃ、そろそろ戻るか。」
鳴上 「ゆっくり休ませてやれ。今日も哨戒だろう。」
エイラ 「ああ。サーニャの心配してくれて、あんがとな。」
エイラ 「そうダ。私からもお見舞いがあるんだっタナ。ほいっと。」
> シュールストレミングを貰った……
鳴上 「……おい、エイラ。」
エイラ 「そんじゃあな!」 バタン
鳴上 「これは……生物兵器じゃないのか?」
ガチャ
エイラ 「……」
鳴上 「エイラ、これって凄く臭い発酵食品じゃ……」
エイラ 「べーっ、だ!」 バタン! タッタッタ……
ハルトマン 「なんか、ボコボコしてない?それ。」
鳴上 「後で、丁重にお返ししとく。」
ハルトマン 「それにしても、今日は賑やかだったねー。」
鳴上 「ああ。こうして話すのは久し振りだからな。」
ハルトマン 「お見舞いも、いっぱい貰ったしね。」
鳴上 「そうだな。」
ハルトマン 「それで……まだあるって言ったら?」
鳴上 「嬉しいが? どんなものにも、お見舞いやプレゼントには誰かの気持ちがあるんだから。」
ハルトマン 「そっか……勲章とかも、そうなのかな?」
鳴上 「中には、作業って思う人もいるだろうけど、それだけじゃないと思う。」
鳴上 「女の子を前線に出すしかない今、出来ることをって思う人もきっと。」
ハルトマン 「そうかなぁ……だったら、満更じゃあ、ないかもね。」
690: 2012/08/28(火) 21:20:15.05 ID:/BswHaGP0
鳴上 「急に一体、なんの話だ?」
ハルトマン 「なんでも。そういやさ、誰か足りない~って思わない?」
鳴上 「そうだな……ミーナ中佐や坂本さんは忙しそうだから仕方ないけど……」
鳴上 「シャーリーとルッキーニか? あの賑やかしが遊びに来ないって珍しい。」
ハルトマン 「寂しいの?」
鳴上 「少しな……なんだかんだ、最初に知り合った奴らだからな。」
ハルトマン 「なるほどねぇ……」 パチン
鳴上 「そんな急に指パッチンなんて、どうした。」
デェェェェェェン!!
ルッキーニ 「話は聞いたぞー!」 ガラッ
シャーリー 「まさかのときのヒスパニア軍事裁判!!」 バンッ
バルクホルン 「わ、我らの武器は突然の登場、そして恐怖! その2つ……」
ルッキーニ「唐突、恐怖、脅迫、赤いズボン!」
バルクホルン 「それじゃ4つだ! 私がやる!」
シャーリー 「やり直して……いい?」
鳴上 「……」 コクッ
シャーリー 「撤収~……」 バタン……ピシャッ
鳴上 「なんで、ヒスパニア。」
デェェェェェェン!!
ルッキーニ 「まさかの時の!」 ガラッ
シャーリー 「ヒスパニア軍事裁判!」 バンッ
バルクホルン 「我らの武器は唐突、恐怖、脅迫、赤いズボン、皇帝の崇拝……」
ルッキーニ 「また増えてるよー」
バルクホルン 「す、すまん……」
シャーリー 「次行くぞ! 鳴上軍曹への判決を言い渡す……」
シャーリー 「あんたぁ、気の毒にぃ……命令無視してそんな無茶ぁ」
バルクホルン 「訛らんでいいだろう!」
シャーリー 「そっか。んじゃ、判決。拷問台持ってきて、ルッキーニ。」
鳴上 「突拍子が無い!」
シャーリー 「言っただろ? 我らの武器は唐突だと。はっはっはっは」悪魔的笑い
ルッキーニ 「持ってきたよー」
鳴上 「早……い?」
ルッキーニ 「」 つ「食器棚」
鳴上 「古典的すぎる!」 カッ
ハルトマン 「もうちょい付き合ってね……」
ハルトマン 「なんでも。そういやさ、誰か足りない~って思わない?」
鳴上 「そうだな……ミーナ中佐や坂本さんは忙しそうだから仕方ないけど……」
鳴上 「シャーリーとルッキーニか? あの賑やかしが遊びに来ないって珍しい。」
ハルトマン 「寂しいの?」
鳴上 「少しな……なんだかんだ、最初に知り合った奴らだからな。」
ハルトマン 「なるほどねぇ……」 パチン
鳴上 「そんな急に指パッチンなんて、どうした。」
デェェェェェェン!!
ルッキーニ 「話は聞いたぞー!」 ガラッ
シャーリー 「まさかのときのヒスパニア軍事裁判!!」 バンッ
バルクホルン 「わ、我らの武器は突然の登場、そして恐怖! その2つ……」
ルッキーニ「唐突、恐怖、脅迫、赤いズボン!」
バルクホルン 「それじゃ4つだ! 私がやる!」
シャーリー 「やり直して……いい?」
鳴上 「……」 コクッ
シャーリー 「撤収~……」 バタン……ピシャッ
鳴上 「なんで、ヒスパニア。」
デェェェェェェン!!
ルッキーニ 「まさかの時の!」 ガラッ
シャーリー 「ヒスパニア軍事裁判!」 バンッ
バルクホルン 「我らの武器は唐突、恐怖、脅迫、赤いズボン、皇帝の崇拝……」
ルッキーニ 「また増えてるよー」
バルクホルン 「す、すまん……」
シャーリー 「次行くぞ! 鳴上軍曹への判決を言い渡す……」
シャーリー 「あんたぁ、気の毒にぃ……命令無視してそんな無茶ぁ」
バルクホルン 「訛らんでいいだろう!」
シャーリー 「そっか。んじゃ、判決。拷問台持ってきて、ルッキーニ。」
鳴上 「突拍子が無い!」
シャーリー 「言っただろ? 我らの武器は唐突だと。はっはっはっは」悪魔的笑い
ルッキーニ 「持ってきたよー」
鳴上 「早……い?」
ルッキーニ 「」 つ「食器棚」
鳴上 「古典的すぎる!」 カッ
ハルトマン 「もうちょい付き合ってね……」
692: 2012/08/28(火) 21:32:53.16 ID:/BswHaGP0
バルクホルン 「それで、この罪人をどうする?」
シャーリー 「……縛っとく? 拷問台で、紐もあるからさ。」
ルッキーニ 「りょーかーい! ぐるぐるーぐるぐるー!」
鳴上 「……あ、ちょっと痛い。」
ルッキーニ 「あ、ごめんね。この辺は大丈夫?」 グルグル
シャーリー 「痛いか痛いかー……ごめんな?」
バルクホルン 「なんというかもう……」
シャーリー 「バルクホルン。」
バルクホルン 「いかん……苦しめ苦しめーわははー」悪魔的動作
ハルトマン 「トゥルーデ、棒読み。」
鳴上 「……食器棚が、お腹に……」
ルッキーニ 「ねーえ、そろそろ止めない? ユウ、辛そう。」
鳴上 「困惑しているだけだ。」
シャーリー 「そうだな。飽きたし。」
バルクホルン 「全く……なんでこんな小芝居に……」
ルッキーニ 「赤いしましまズボン~。今ほどくからねー。」
鳴上 「……ありがとう。か?」 ナデ
ルッキーニ 「うじゅじゅ~……ゴロン」
――
――――
シャーリー 「んじゃあ、本題に入るかな。」
鳴上 「今のは何だったんだ?」 ナデナデ
バルクホルン 「特に意味は無いそうだ。リベリアンの話ではな。」
ルッキーニ 「うじゅー……耳の後ろも……思いつき……パロで…2レス無意味に~」
鳴上 「今、なんて?」
シャーリー 「……縛っとく? 拷問台で、紐もあるからさ。」
ルッキーニ 「りょーかーい! ぐるぐるーぐるぐるー!」
鳴上 「……あ、ちょっと痛い。」
ルッキーニ 「あ、ごめんね。この辺は大丈夫?」 グルグル
シャーリー 「痛いか痛いかー……ごめんな?」
バルクホルン 「なんというかもう……」
シャーリー 「バルクホルン。」
バルクホルン 「いかん……苦しめ苦しめーわははー」悪魔的動作
ハルトマン 「トゥルーデ、棒読み。」
鳴上 「……食器棚が、お腹に……」
ルッキーニ 「ねーえ、そろそろ止めない? ユウ、辛そう。」
鳴上 「困惑しているだけだ。」
シャーリー 「そうだな。飽きたし。」
バルクホルン 「全く……なんでこんな小芝居に……」
ルッキーニ 「赤いしましまズボン~。今ほどくからねー。」
鳴上 「……ありがとう。か?」 ナデ
ルッキーニ 「うじゅじゅ~……ゴロン」
――
――――
シャーリー 「んじゃあ、本題に入るかな。」
鳴上 「今のは何だったんだ?」 ナデナデ
バルクホルン 「特に意味は無いそうだ。リベリアンの話ではな。」
ルッキーニ 「うじゅー……耳の後ろも……思いつき……パロで…2レス無意味に~」
鳴上 「今、なんて?」
693: 2012/08/28(火) 21:44:10.69 ID:/BswHaGP0
シャーリー 「ミーナ中佐からの伝言な。鳴上は医者からオッケー貰っても3日は飛行禁止。」
鳴上 「そうか。少し軽い罰かもな。」
バルクホルン 「一応、ネウロイは撃退したし大事には至らなかったからな。」
ルッキーニ 「私と~一緒~……」 ゴロゴロ
鳴上 「まるで猫だな。」
シャーリー 「使い魔は豹なんだけどなぁ。」
バルクホルン 「随分なつかれているな。それで鳴上、先日の爆発なのだが」
シャーリー 「ストップ。そんなヘビーなのは後でいいだろ? まずは無事を祝おう。」
バルクホルン 「む…それもそうだな。渡すものもある。」
鳴上 「渡すもの?」
シャーリー 「ルッキーニ、おいで。これを首にかけてやんな。」
ルッキーニ 「あいあいー……ユウ、ちょっと頭を下げて」
鳴上 「こうか?」 ヒョコ
ルッキーニ 「そうそう……ちょいな。」
> 何か、メダルのようなものをかけられた……
鳴上 「……これは? 勲章かなにかか?」
鳴上 「そうか。少し軽い罰かもな。」
バルクホルン 「一応、ネウロイは撃退したし大事には至らなかったからな。」
ルッキーニ 「私と~一緒~……」 ゴロゴロ
鳴上 「まるで猫だな。」
シャーリー 「使い魔は豹なんだけどなぁ。」
バルクホルン 「随分なつかれているな。それで鳴上、先日の爆発なのだが」
シャーリー 「ストップ。そんなヘビーなのは後でいいだろ? まずは無事を祝おう。」
バルクホルン 「む…それもそうだな。渡すものもある。」
鳴上 「渡すもの?」
シャーリー 「ルッキーニ、おいで。これを首にかけてやんな。」
ルッキーニ 「あいあいー……ユウ、ちょっと頭を下げて」
鳴上 「こうか?」 ヒョコ
ルッキーニ 「そうそう……ちょいな。」
> 何か、メダルのようなものをかけられた……
鳴上 「……これは? 勲章かなにかか?」
695: 2012/08/28(火) 21:58:53.50 ID:/BswHaGP0
バルクホルン 「ああ。カールスラントの二級十字章だな。」
ハルトマン 「元々私のだけどねー。せっかくなら、ナルカミも欲しいかなってさ。」
バルクホルン 「ゴミに埋もれるよりは幸せだろう。」
シャーリー 「そんなこと言って、ノリノリだったくせに。」
バルクホルン 「そそ、そんなことはないぞ? お前が言うから仕方なく……」
鳴上 「……なんで、紫のハートが書かれてるんだ?」
ルッキーニ 「パープルハートって言うんだよ!」
シャーリー 「ああ。作戦で負傷した兵士に送られるものでな。とどのつまり。」
バルクホルン 「カールスラントとリベリオンの合同勲章だ。」
ハルトマン 「ナルカミしか持ってない、レアものだよー?」
鳴上 「そうか。大切にしよう。」
ハルトマン 「それとね、もうひとつだけあるんだ。」
シャーリー 「なんだ?自分でも用意してたのか。」
ハルトマン 「まあね。ナルカミ、こっち向いて。」
鳴上 「ああ。どうかし……! 」
> ハルトマンに頭を抱えるように抱き締められた……
ハルトマン 「無事で良かった。お帰りなさい。」
鳴上 「……ああ。ただいま。」
> ハルトマンから安堵の様子が見える……
ルッキーニ 「アタシも入るー!」 ダダダッ
シャーリー 「助走をつけて……おい、止めろって!」
ハルトマン 「ねえ、これってヤバいんじゃない?」
ルッキーニ 「とーうっ!」 ガバッ
ハルトマン「むぎゅう」
鳴上 「うぼぁ!?」
シャーリー 「あちゃー……ナルカミらしいオチっちゃそうだな。」
鳴上 「」ピクピク
> 予定の2日遅れで怪我は完治した……
つづく
ハルトマン 「元々私のだけどねー。せっかくなら、ナルカミも欲しいかなってさ。」
バルクホルン 「ゴミに埋もれるよりは幸せだろう。」
シャーリー 「そんなこと言って、ノリノリだったくせに。」
バルクホルン 「そそ、そんなことはないぞ? お前が言うから仕方なく……」
鳴上 「……なんで、紫のハートが書かれてるんだ?」
ルッキーニ 「パープルハートって言うんだよ!」
シャーリー 「ああ。作戦で負傷した兵士に送られるものでな。とどのつまり。」
バルクホルン 「カールスラントとリベリオンの合同勲章だ。」
ハルトマン 「ナルカミしか持ってない、レアものだよー?」
鳴上 「そうか。大切にしよう。」
ハルトマン 「それとね、もうひとつだけあるんだ。」
シャーリー 「なんだ?自分でも用意してたのか。」
ハルトマン 「まあね。ナルカミ、こっち向いて。」
鳴上 「ああ。どうかし……! 」
> ハルトマンに頭を抱えるように抱き締められた……
ハルトマン 「無事で良かった。お帰りなさい。」
鳴上 「……ああ。ただいま。」
> ハルトマンから安堵の様子が見える……
ルッキーニ 「アタシも入るー!」 ダダダッ
シャーリー 「助走をつけて……おい、止めろって!」
ハルトマン 「ねえ、これってヤバいんじゃない?」
ルッキーニ 「とーうっ!」 ガバッ
ハルトマン「むぎゅう」
鳴上 「うぼぁ!?」
シャーリー 「あちゃー……ナルカミらしいオチっちゃそうだな。」
鳴上 「」ピクピク
> 予定の2日遅れで怪我は完治した……
つづく
702: 2012/08/29(水) 14:39:18.40 ID:35Su0E3E0
【7話 Aster tataricus】
【朝/ 自室】
> 今日で飛行禁止の謹慎が解かれるはずだ……
鳴上 「長かった……色々と。こいつも、じき完成しそうだ。」 チクチク……
ルッキーニ 「なーにしてんの?」 バタン
鳴上 「何もしていない。今日からストライカーにも乗れるから、少し嬉しくてさ。」 バッ
ルッキーニ 「……うしし、今背中になんか隠したでしょ。見てたかんね。」
鳴上 「さあな。何の話だ。何も持っていないぞ?」
ルッキーニ 「いーいーかーらー……見せてー!!」
鳴上 「ま、待てってば!」
ルッキーニ 「マテ茶ー! 待てないって言いたかったー!」 ガバッ
【総攻撃のアレ】ドカッ! ゴッ! バスッ! バタン!
ルッキーニ 「うっしっし……観念しろーい。ニャス」
鳴上 「ニャス!? いくらなんでも魔法力解放は反則だろう……話せば分かる。」
ルッキーニ 「問答無用! バキューン……なんちって。」
鳴上 「それで、この姿勢って、結構不味く」
コンコン
シャーリー 『ナルカミ~、ルッキーニ見なかったか?』
鳴上 「!! ルッキーニ、離れてくれないか?」 コソッ
ルッキーニ 「やー! 教えてくれるまで離さないかんね!」
シャーリー 『なんだ、遊びに来てるのか? お邪魔しまーあああ……』
ルッキーニ 「どしたの、シャーリー。」
シャーリー 「……なんで、ナルカミがルッキーニに押し倒されてんの?」
鳴上 「話せば少し長い……やましいことがあるわけじゃない。」
シャーリー 「あ、あぁ……来たのがペリーヌとかじゃなくて、良かったな?」
鳴上 「全くだ。」
【朝/ 自室】
> 今日で飛行禁止の謹慎が解かれるはずだ……
鳴上 「長かった……色々と。こいつも、じき完成しそうだ。」 チクチク……
ルッキーニ 「なーにしてんの?」 バタン
鳴上 「何もしていない。今日からストライカーにも乗れるから、少し嬉しくてさ。」 バッ
ルッキーニ 「……うしし、今背中になんか隠したでしょ。見てたかんね。」
鳴上 「さあな。何の話だ。何も持っていないぞ?」
ルッキーニ 「いーいーかーらー……見せてー!!」
鳴上 「ま、待てってば!」
ルッキーニ 「マテ茶ー! 待てないって言いたかったー!」 ガバッ
【総攻撃のアレ】ドカッ! ゴッ! バスッ! バタン!
ルッキーニ 「うっしっし……観念しろーい。ニャス」
鳴上 「ニャス!? いくらなんでも魔法力解放は反則だろう……話せば分かる。」
ルッキーニ 「問答無用! バキューン……なんちって。」
鳴上 「それで、この姿勢って、結構不味く」
コンコン
シャーリー 『ナルカミ~、ルッキーニ見なかったか?』
鳴上 「!! ルッキーニ、離れてくれないか?」 コソッ
ルッキーニ 「やー! 教えてくれるまで離さないかんね!」
シャーリー 『なんだ、遊びに来てるのか? お邪魔しまーあああ……』
ルッキーニ 「どしたの、シャーリー。」
シャーリー 「……なんで、ナルカミがルッキーニに押し倒されてんの?」
鳴上 「話せば少し長い……やましいことがあるわけじゃない。」
シャーリー 「あ、あぁ……来たのがペリーヌとかじゃなくて、良かったな?」
鳴上 「全くだ。」
704: 2012/08/29(水) 20:05:54.80 ID:35Su0E3E0
> シャーリーに事情を説明した……
鳴上 「それで、隠したものを見せろと言って取っ組み合いの果てに」
シャーリー 「ラブコメもビックリのラッキースケベか。」
鳴上 「……」
ルッキーニ 「ラッキースケベー、スケベー。うっしっし。」
シャーリー 「しかしまあ、考えたら美味しいとか、思わないわけ?」
鳴上 「いや、どうせならもっとこうムードというか……分かるだろ?」
シャーリー 「あー、そゆこと。」
ルッキーニ 「いいもんねー。何年かしたらアタシもすんごいナイスボデーだもんね。」
鳴上 「期待しとく。そもそも、ウィッチじゃ付き合いとかってマズイんだろ?」
シャーリー 「ああ。ここの整備員との会話も最小限って決まってるしな。」
ルッキーニ 「ユウが来たときはビックリしたよ。男がこの中に混じるなんて考えたことないもん。」
ルッキーニ 「ミーナ中佐とかはやっぱり心配みたいだったし。扶桑は人たらしが多いって。」
シャーリー 「ペリーヌとかもピリピリしてたもんな。穢らわしいなんて言ってたもん。」
鳴上 「結構、自分がどう見られているかとかが分かると、こたえるな……」
シャーリー 「まあまあ。昔の話だってば。今はそうでもないだろうに。」
ルッキーニ 「ペリーヌ、言ってることと考えてることが逆のとき多いし。」
鳴上 「それはなんとなく分かる気がする。」
シャーリー 「でも、さっきみたいなのは起こらないようにしろよ?」
シャーリー 「あれぬ誤解だって招きかねないんだ。慎重に頼む。」
鳴上 「了解した。」
鳴上 「それで、隠したものを見せろと言って取っ組み合いの果てに」
シャーリー 「ラブコメもビックリのラッキースケベか。」
鳴上 「……」
ルッキーニ 「ラッキースケベー、スケベー。うっしっし。」
シャーリー 「しかしまあ、考えたら美味しいとか、思わないわけ?」
鳴上 「いや、どうせならもっとこうムードというか……分かるだろ?」
シャーリー 「あー、そゆこと。」
ルッキーニ 「いいもんねー。何年かしたらアタシもすんごいナイスボデーだもんね。」
鳴上 「期待しとく。そもそも、ウィッチじゃ付き合いとかってマズイんだろ?」
シャーリー 「ああ。ここの整備員との会話も最小限って決まってるしな。」
ルッキーニ 「ユウが来たときはビックリしたよ。男がこの中に混じるなんて考えたことないもん。」
ルッキーニ 「ミーナ中佐とかはやっぱり心配みたいだったし。扶桑は人たらしが多いって。」
シャーリー 「ペリーヌとかもピリピリしてたもんな。穢らわしいなんて言ってたもん。」
鳴上 「結構、自分がどう見られているかとかが分かると、こたえるな……」
シャーリー 「まあまあ。昔の話だってば。今はそうでもないだろうに。」
ルッキーニ 「ペリーヌ、言ってることと考えてることが逆のとき多いし。」
鳴上 「それはなんとなく分かる気がする。」
シャーリー 「でも、さっきみたいなのは起こらないようにしろよ?」
シャーリー 「あれぬ誤解だって招きかねないんだ。慎重に頼む。」
鳴上 「了解した。」
705: 2012/08/29(水) 22:25:50.39 ID:35Su0E3E0
シャーリー 「そんじゃ、堅っ苦しいはおしまいにして……」 ニヤリ
ルッキーニ 「何を隠してたの?」 ニヤリ
鳴上 「……」
シャーリー 「そんなにハードなものなのか? こっそり教えなさい。お父さん、黙ってるから。」
鳴上 「……? 何を隠していると思っているんだ?」
シャーリー 「そりゃあ、まあ……こう、エOチいかんじの?」 ゴニョ
鳴上 「変な誤解をするな。」
シャーリー 「違うのか? ベッドの下とか凄いんじゃないの。」
鳴上 「そんなことは……ない。」
シャーリー 「んじゃ、教えてくれよ。」
ルッキーニ 「ねえ、なにをコソコソ話してるの?」
鳴上 「る、ルッキーニには関係ないぞ。分かった、正直に話そう。」
ルッキーニ 「……やけに、正直だね。」
鳴上 「下手に黙って誤解を招かれるよりはマシだからな。」
鳴上 「コレだよ、コレ。」 ゴソゴソ
シャーリー 「なんだよ、裁縫道具?」
ルッキーニ 「フェルトに、綿……いっぱいあるね。」
鳴上 「女みたいってからかわれるとは思ってないけど。」
鳴上 「本当は完成するまで隠しておくつもりだったから。」
シャーリー 「そんくらいでからかったりはしないっての。」
鳴上 「分かっている。」
ルッキーニ 「んでさ! 何を作ってるの?」
鳴上 「内緒だ。完成したら、一番最初に見せよう。」
ルッキーニ 「ケチ。」
シャーリー 「ははっ、楽しみにしておくよ。約束だからな。」
鳴上 「ああ。約束だ。」
ルッキーニ 「何を隠してたの?」 ニヤリ
鳴上 「……」
シャーリー 「そんなにハードなものなのか? こっそり教えなさい。お父さん、黙ってるから。」
鳴上 「……? 何を隠していると思っているんだ?」
シャーリー 「そりゃあ、まあ……こう、エOチいかんじの?」 ゴニョ
鳴上 「変な誤解をするな。」
シャーリー 「違うのか? ベッドの下とか凄いんじゃないの。」
鳴上 「そんなことは……ない。」
シャーリー 「んじゃ、教えてくれよ。」
ルッキーニ 「ねえ、なにをコソコソ話してるの?」
鳴上 「る、ルッキーニには関係ないぞ。分かった、正直に話そう。」
ルッキーニ 「……やけに、正直だね。」
鳴上 「下手に黙って誤解を招かれるよりはマシだからな。」
鳴上 「コレだよ、コレ。」 ゴソゴソ
シャーリー 「なんだよ、裁縫道具?」
ルッキーニ 「フェルトに、綿……いっぱいあるね。」
鳴上 「女みたいってからかわれるとは思ってないけど。」
鳴上 「本当は完成するまで隠しておくつもりだったから。」
シャーリー 「そんくらいでからかったりはしないっての。」
鳴上 「分かっている。」
ルッキーニ 「んでさ! 何を作ってるの?」
鳴上 「内緒だ。完成したら、一番最初に見せよう。」
ルッキーニ 「ケチ。」
シャーリー 「ははっ、楽しみにしておくよ。約束だからな。」
鳴上 「ああ。約束だ。」
707: 2012/08/29(水) 22:50:03.79 ID:35Su0E3E0
鳴上 「ところでシャーリー、ルッキーニに何か用でもあったのか?」
シャーリー 「んー、そういや特に無いかもな……」
ルッキーニ 「んじゃあ、なんで探してたの?」
シャーリー 「そりゃあ、ルッキーニに会いたいからさ。」
ルッキーニ 「えへへ~」 パフッ
シャーリー 「こーら、勝手にもたれかかるな。」
鳴上 「言葉の割には嬉しそうだな。お母さんみたいだ。」
シャーリー 「あっ、アタシ、そんなに老けて見えるのか!?」
鳴上 「寛容さがってこと。」
シャーリー 「そっか? なんか、照れるな。」
ルッキーニ 「そうだ! ユウ、今日から飛んでも大丈夫なんでしょ!?」
鳴上 「ああ。」
鳴上 「スケッチがなければもう少し早かったけどな。」
ルッキーニ 「う゛っ……イジワル」
シャーリー 「お前……結構根に持つタイプ?」
鳴上 「いや、久々にゆっくりできたから、それはそれで。」
ルッキーニ 「ならよかった!」
シャーリー 「もう少しだけしょんぼりしといたほうがよくないか?」
鳴上 「ルッキーニらしくて、いいと思う。」
ルッキーニ 「えへへ、んじゃあさ。今から飛ばない?」
鳴上 「ルッキーニから訓練とは、珍しいな。」
シャーリー 「悪くないかもな。油断してたとはいえ、高高度でやられたわけだ。」
シャーリー 「アタシもルッキーニのも高高度での戦闘が得意だし、勘を戻すついでやるのもいい。」
鳴上 「ああ。助かるよ。早速準備をしよう。」
ルッキーニ 「んじゃ、先に準備してるねー。」
シャーリー 「んー、そういや特に無いかもな……」
ルッキーニ 「んじゃあ、なんで探してたの?」
シャーリー 「そりゃあ、ルッキーニに会いたいからさ。」
ルッキーニ 「えへへ~」 パフッ
シャーリー 「こーら、勝手にもたれかかるな。」
鳴上 「言葉の割には嬉しそうだな。お母さんみたいだ。」
シャーリー 「あっ、アタシ、そんなに老けて見えるのか!?」
鳴上 「寛容さがってこと。」
シャーリー 「そっか? なんか、照れるな。」
ルッキーニ 「そうだ! ユウ、今日から飛んでも大丈夫なんでしょ!?」
鳴上 「ああ。」
鳴上 「スケッチがなければもう少し早かったけどな。」
ルッキーニ 「う゛っ……イジワル」
シャーリー 「お前……結構根に持つタイプ?」
鳴上 「いや、久々にゆっくりできたから、それはそれで。」
ルッキーニ 「ならよかった!」
シャーリー 「もう少しだけしょんぼりしといたほうがよくないか?」
鳴上 「ルッキーニらしくて、いいと思う。」
ルッキーニ 「えへへ、んじゃあさ。今から飛ばない?」
鳴上 「ルッキーニから訓練とは、珍しいな。」
シャーリー 「悪くないかもな。油断してたとはいえ、高高度でやられたわけだ。」
シャーリー 「アタシもルッキーニのも高高度での戦闘が得意だし、勘を戻すついでやるのもいい。」
鳴上 「ああ。助かるよ。早速準備をしよう。」
ルッキーニ 「んじゃ、先に準備してるねー。」
709: 2012/08/30(木) 07:03:04.41 ID:M+MiH+gW0
> 二人は先に行ったようだ。
鳴上 「簡単に着替えをして、行こうか。」 バタン
鳴上 「write me an endless song As l'll fill so aliveー繰りーかーえーすー」
ペリーヌ 「歌なんて歌って、随分ご機嫌ですのね。」
鳴上 「ソーウルフレーズ……ペリーヌか。」
ペリーヌ 「傷はもうよろしくて?」
鳴上 「ああ。お陰様でなんとか。」
ペリーヌ 「別に私は何もしていませんわ。感謝なら手当てをした宮藤さんやハルトマンさんに。」
鳴上 「でも、運んでくれたし、鶴もくれた。」
ペリーヌ 「それは…………」
ペリーヌ 「それはそうと! 話を聞けば不意を着かれてやられたそうではありませんの!」
ペリーヌ 「あれほど訓練では深追いはするなと言ったはずでしょうに。嘆かわしい。」
鳴上 「す、すまん……」
ペリーヌ 「謝ってもどうもなりませんわよ。なんだかんだ、生きて帰れましたし……」
ペリーヌ 「いい? 無茶と無理は違うの。前者はいたずらに自分や仲間を危機にさらしますわ。」
ペリーヌ 「くれぐれもお忘れにならないように。」
鳴上 「ところで、どうしてそんなに気分が良いのかしら?」
鳴上 「簡単に着替えをして、行こうか。」 バタン
鳴上 「write me an endless song As l'll fill so aliveー繰りーかーえーすー」
ペリーヌ 「歌なんて歌って、随分ご機嫌ですのね。」
鳴上 「ソーウルフレーズ……ペリーヌか。」
ペリーヌ 「傷はもうよろしくて?」
鳴上 「ああ。お陰様でなんとか。」
ペリーヌ 「別に私は何もしていませんわ。感謝なら手当てをした宮藤さんやハルトマンさんに。」
鳴上 「でも、運んでくれたし、鶴もくれた。」
ペリーヌ 「それは…………」
ペリーヌ 「それはそうと! 話を聞けば不意を着かれてやられたそうではありませんの!」
ペリーヌ 「あれほど訓練では深追いはするなと言ったはずでしょうに。嘆かわしい。」
鳴上 「す、すまん……」
ペリーヌ 「謝ってもどうもなりませんわよ。なんだかんだ、生きて帰れましたし……」
ペリーヌ 「いい? 無茶と無理は違うの。前者はいたずらに自分や仲間を危機にさらしますわ。」
ペリーヌ 「くれぐれもお忘れにならないように。」
鳴上 「ところで、どうしてそんなに気分が良いのかしら?」
711: 2012/08/30(木) 07:48:03.93 ID:M+MiH+gW0
ペリーヌ 「!?」
鳴上 「いや、お前は次にそう言うと思ってな。」
ペリーヌ 「どこのブリタニア人ですの。別にビートとかは刻みませんわ?」
鳴上 「冗談だ。ミスをいろいろ誤魔化そうと必氏になっている。」
ペリーヌ 「あれほど楽屋ネタは止めようとして」
鳴上 「それ以上、いけない。それで、正解は?」
ペリーヌ 「まあ、概ね合ってますけど。理由を教えてくださる?」
鳴上 「今日から飛行が許可されるんだ。空を飛べる。」
ペリーヌ 「それは良かったですわね。」
鳴上 「そうだ、折角だから暇ならペリーヌも来ないか?」
ペリーヌ 「へ?」
鳴上 「3人より4人の方が楽しいし、参考に出来る人は多い方がいい。」
ペリーヌ 「他の二人というのは?」
鳴上 「シャーリーとルッキーニだ。」
ペリーヌ 「…………仕方ありませんわね。」
ペリーヌ 「あの2人となると、訓練になりそうもありませんし、お目付け役くらいしてさしあげますわ。」
鳴上 「助かるよ。」
712: 2012/08/30(木) 18:38:02.54 ID:M+MiH+gW0
――
――――
> 格納庫に向かう途中、少し話をした……
鳴上 「そのネウロイ、いきなり振り返って来たと思ったら急降下をしてな…」
ペリーヌ 「ダイブ・アンド・ズームですわね。多分。」
鳴上 「ダイブ・アンド・ズーム?」
ペリーヌ 「ええ。急降下からの攻撃で不意を突く。ヒット・アンド・アウェイのほうが分かりやすいかしら。」
鳴上 「なるほど。一撃離脱ってやつか。」
ペリーヌ 「そうですわね。ハルトマン中尉の十八番ですわ。」
ペリーヌ 「零式の格闘性能は高いですが防御は良いとはいえないのはご存知ですわね?」
鳴上 「ああ。油断してたとはいえ、被弾には毎度ヒヤヒヤする。」
ペリーヌ 「とはいえ、一撃離脱も難しいものですから。急降下なんて零式は酷ですし。」
ペリーヌ 「そういった戦いもある。位で覚えておきなさいな。」
鳴上 「分かった。早速実践してみる。」
ペリーヌ 「話を聞いてましたの!? 鳴上さんは他に学ぶものが山ほどありますのよ!」
宮藤 「……」 トボトボ
>宮藤が寂しそうに格納庫から歩いて来た
鳴上 「宮藤、どうかしたのか? 体調が悪いとか」
ペリーヌ 「人の話を聞きなさい!」
宮藤 「あ、鳴上君にペリーヌさん。整備のみなさんに、いつも頑張ってるから差し入れをって……」
ペリーヌ 「手に持ってるものを見ると……残念だったようですわね。」
宮藤 「ミーナ中佐に、ウィッチとの接触は避けるようにって言われてるんだって。」
ペリーヌ 「仕方ありませんわ。もし、暴漢がいたらってことでしょう?」
宮藤 「そんな悪い人たちじゃないと思うけど……」
ペリーヌ 「それは 分かってますわよ。」
鳴上 「やっぱり、セクハラみたいなの、あるのか?」
――――
> 格納庫に向かう途中、少し話をした……
鳴上 「そのネウロイ、いきなり振り返って来たと思ったら急降下をしてな…」
ペリーヌ 「ダイブ・アンド・ズームですわね。多分。」
鳴上 「ダイブ・アンド・ズーム?」
ペリーヌ 「ええ。急降下からの攻撃で不意を突く。ヒット・アンド・アウェイのほうが分かりやすいかしら。」
鳴上 「なるほど。一撃離脱ってやつか。」
ペリーヌ 「そうですわね。ハルトマン中尉の十八番ですわ。」
ペリーヌ 「零式の格闘性能は高いですが防御は良いとはいえないのはご存知ですわね?」
鳴上 「ああ。油断してたとはいえ、被弾には毎度ヒヤヒヤする。」
ペリーヌ 「とはいえ、一撃離脱も難しいものですから。急降下なんて零式は酷ですし。」
ペリーヌ 「そういった戦いもある。位で覚えておきなさいな。」
鳴上 「分かった。早速実践してみる。」
ペリーヌ 「話を聞いてましたの!? 鳴上さんは他に学ぶものが山ほどありますのよ!」
宮藤 「……」 トボトボ
>宮藤が寂しそうに格納庫から歩いて来た
鳴上 「宮藤、どうかしたのか? 体調が悪いとか」
ペリーヌ 「人の話を聞きなさい!」
宮藤 「あ、鳴上君にペリーヌさん。整備のみなさんに、いつも頑張ってるから差し入れをって……」
ペリーヌ 「手に持ってるものを見ると……残念だったようですわね。」
宮藤 「ミーナ中佐に、ウィッチとの接触は避けるようにって言われてるんだって。」
ペリーヌ 「仕方ありませんわ。もし、暴漢がいたらってことでしょう?」
宮藤 「そんな悪い人たちじゃないと思うけど……」
ペリーヌ 「それは 分かってますわよ。」
鳴上 「やっぱり、セクハラみたいなの、あるのか?」
713: 2012/08/30(木) 18:56:47.84 ID:M+MiH+gW0
ペリーヌ 「考えてみなさいな。男臭い戦場で女性が歩き回っていますのよ?」
ペリーヌ 「ロマーニャなんて散々だったそうですから。」
鳴上 「……やっぱり、そうなのか。」
宮藤 「でも、これって極端じゃないですか!?」
宮藤 「部隊は家族だって、なら、支えてくれる人だって!」
ペリーヌ 「規則は規則ですわ! ここは学校でも遊び場でもないの! お気持ちが分からないとは言わないけど。」
鳴上 「それでも、少し極端とは俺も思うけどな。」
鳴上 「まるで男との接触を無くそうとしてるみたいじゃないか?」
宮藤 「でも、鳴上君は普通に話をしてるよ?」
鳴上 「信頼されてるってことか?」
ペリーヌ 「前がどうかは知りませんわよ。拘束されたとき、随分揉めていたそうですから。」
宮藤 「そうだったの?」
ペリーヌ 「ええ。異例だらけだったことも、鳴上さんが男ということも含めて。」
鳴上(カツラ) 「望むなら、こう振る舞うわ。」
ペリーヌ 「おっ、お止めなさい! 持ち歩いてましたの!?」 トリハダ
鳴上 「こんなこともあろうかと。」
鳴上 「今の台詞……1度、言ってみたかった。」
宮藤 「……」
鳴上 「よし、演技は自信があるぞ。」
宮藤 「あはは……遠慮、しときます。」
鳴上 「そうか。そうして笑っているほうが、宮藤らしいぞ。」
宮藤 「そっ、そうかなぁ……えへへ。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「?」
ペリーヌ 「なんでもありませんわ。行きましょう? あまり2人を待たせるわけにも。」
鳴上 「最後に1つだけ。差し入れをしたいなら、俺に任せろ。」
宮藤 「でも、ウィッチとの接触は禁止って……」
鳴上 「俺はウィッチじゃない。」
鳴上 「ウォーロックだ。」
鳴上 「……ウィザードだっけ?」
宮藤 「どっちでもいいんじゃない?」
ペリーヌ 「意味は似たり寄ったりですわ。」
鳴上 「じゃあ、ウォーロック。響き、ちょっと良いだろ?」
宮藤・ペリーヌ 「……」
ペリーヌ 「ロマーニャなんて散々だったそうですから。」
鳴上 「……やっぱり、そうなのか。」
宮藤 「でも、これって極端じゃないですか!?」
宮藤 「部隊は家族だって、なら、支えてくれる人だって!」
ペリーヌ 「規則は規則ですわ! ここは学校でも遊び場でもないの! お気持ちが分からないとは言わないけど。」
鳴上 「それでも、少し極端とは俺も思うけどな。」
鳴上 「まるで男との接触を無くそうとしてるみたいじゃないか?」
宮藤 「でも、鳴上君は普通に話をしてるよ?」
鳴上 「信頼されてるってことか?」
ペリーヌ 「前がどうかは知りませんわよ。拘束されたとき、随分揉めていたそうですから。」
宮藤 「そうだったの?」
ペリーヌ 「ええ。異例だらけだったことも、鳴上さんが男ということも含めて。」
鳴上(カツラ) 「望むなら、こう振る舞うわ。」
ペリーヌ 「おっ、お止めなさい! 持ち歩いてましたの!?」 トリハダ
鳴上 「こんなこともあろうかと。」
鳴上 「今の台詞……1度、言ってみたかった。」
宮藤 「……」
鳴上 「よし、演技は自信があるぞ。」
宮藤 「あはは……遠慮、しときます。」
鳴上 「そうか。そうして笑っているほうが、宮藤らしいぞ。」
宮藤 「そっ、そうかなぁ……えへへ。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「?」
ペリーヌ 「なんでもありませんわ。行きましょう? あまり2人を待たせるわけにも。」
鳴上 「最後に1つだけ。差し入れをしたいなら、俺に任せろ。」
宮藤 「でも、ウィッチとの接触は禁止って……」
鳴上 「俺はウィッチじゃない。」
鳴上 「ウォーロックだ。」
鳴上 「……ウィザードだっけ?」
宮藤 「どっちでもいいんじゃない?」
ペリーヌ 「意味は似たり寄ったりですわ。」
鳴上 「じゃあ、ウォーロック。響き、ちょっと良いだろ?」
宮藤・ペリーヌ 「……」
716: 2012/08/30(木) 20:40:50.03 ID:M+MiH+gW0
宮藤 「ありがとうね。もしかしたら、頼むかも。」
鳴上 「ああ。任せ「あああっ!!」」
ペリーヌ 「い、いきなりどうしましたの!?」
宮藤 「もうすぐで赤城が来るんだった。私、行かなきゃ!」
宮藤 「それじゃあね! 訓練、頑張ってね~」 タッタッタ……
【格納庫】
鳴上 「赤城って……扶桑の、空母だっけ?」
ペリーヌ 「ええ。確か、宮藤さんがこっちに来るときに乗ってたはずですわ。」
ペリーヌ 「その時に、ネウロイを初めて乗ったストライカーで迎撃したの。」
鳴上 「凄いんだな。あんなものを乗り回すなんて」
ペリーヌ 「アナタも大概ですわよ。本当に……」
シャーリー 「おーい、遅かったじゃないか。」
ルッキーニ 「待ちくたびれちゃったよー」
鳴上 「ごめん。さっそく始めるか?」
シャーリー 「おっ、ペリーヌもいるのか。」
ペリーヌ 「なにかご不満でも?」
シャーリー 「いや、ロッテが2つ作れるだろ。」
鳴上 「ロッテってのは……2機編成の戦闘陣形か。」
ルッキーニ 「せーかーい! 」
ペリーヌ 「それがどうかしましたの?」
シャーリー 「ああ。どうせなら、模擬戦でもやろうぜ?」
鳴上 「いきなりか?」
シャーリー 「おう。ナルカミに足りないもの、それは戦闘での読みとか立ち回りだな。」
シャーリー 「ドッグファイトの一辺倒じゃ見てられないし、危なっかしいからな。」
ペリーヌ 「実戦の空気をもう一度体に染み込ませるってことかしら?」
シャーリー 「正解。ペアはそうだな……アタシとペリーヌ。ルッキーニとナルカミ。」
ペリーヌ 「どうして、その組み合わせですの?」
シャーリー「ペリーヌとルッキーニやナルカミじゃあ、お前が前に出すぎるからな。」
シャーリー 「ペリーヌはちとばかし、単独行動が多い。周りに合わせるのも大事だ。」
ペリーヌ 「……了解しましたわ。もっともです。」
鳴上 「……」
シャーリー 「どした? ナルカミ?」
鳴上 「いや、シャーリー、しっかりと皆を見てるなと思って。」
シャーリー 「一応、大尉だしな。そりゃあ見てるさ。ははっ」
> シャーリーは満更でもなさそうに笑っている……
ルッキーニ 「んじゃ、早速しよ? よろしくね、ユウ!」
鳴上 「ああ。背中は任せた。」
シャーリー 「いつも通り、ペイント弾を使うぞ。片方が撃墜されたら負け。」
ルッキーニ 「やられた人は、ストライカーの掃除もねー!」
ペリーヌ 「周りと合わせる……ねえ……」
鳴上 「ああ。任せ「あああっ!!」」
ペリーヌ 「い、いきなりどうしましたの!?」
宮藤 「もうすぐで赤城が来るんだった。私、行かなきゃ!」
宮藤 「それじゃあね! 訓練、頑張ってね~」 タッタッタ……
【格納庫】
鳴上 「赤城って……扶桑の、空母だっけ?」
ペリーヌ 「ええ。確か、宮藤さんがこっちに来るときに乗ってたはずですわ。」
ペリーヌ 「その時に、ネウロイを初めて乗ったストライカーで迎撃したの。」
鳴上 「凄いんだな。あんなものを乗り回すなんて」
ペリーヌ 「アナタも大概ですわよ。本当に……」
シャーリー 「おーい、遅かったじゃないか。」
ルッキーニ 「待ちくたびれちゃったよー」
鳴上 「ごめん。さっそく始めるか?」
シャーリー 「おっ、ペリーヌもいるのか。」
ペリーヌ 「なにかご不満でも?」
シャーリー 「いや、ロッテが2つ作れるだろ。」
鳴上 「ロッテってのは……2機編成の戦闘陣形か。」
ルッキーニ 「せーかーい! 」
ペリーヌ 「それがどうかしましたの?」
シャーリー 「ああ。どうせなら、模擬戦でもやろうぜ?」
鳴上 「いきなりか?」
シャーリー 「おう。ナルカミに足りないもの、それは戦闘での読みとか立ち回りだな。」
シャーリー 「ドッグファイトの一辺倒じゃ見てられないし、危なっかしいからな。」
ペリーヌ 「実戦の空気をもう一度体に染み込ませるってことかしら?」
シャーリー 「正解。ペアはそうだな……アタシとペリーヌ。ルッキーニとナルカミ。」
ペリーヌ 「どうして、その組み合わせですの?」
シャーリー「ペリーヌとルッキーニやナルカミじゃあ、お前が前に出すぎるからな。」
シャーリー 「ペリーヌはちとばかし、単独行動が多い。周りに合わせるのも大事だ。」
ペリーヌ 「……了解しましたわ。もっともです。」
鳴上 「……」
シャーリー 「どした? ナルカミ?」
鳴上 「いや、シャーリー、しっかりと皆を見てるなと思って。」
シャーリー 「一応、大尉だしな。そりゃあ見てるさ。ははっ」
> シャーリーは満更でもなさそうに笑っている……
ルッキーニ 「んじゃ、早速しよ? よろしくね、ユウ!」
鳴上 「ああ。背中は任せた。」
シャーリー 「いつも通り、ペイント弾を使うぞ。片方が撃墜されたら負け。」
ルッキーニ 「やられた人は、ストライカーの掃除もねー!」
ペリーヌ 「周りと合わせる……ねえ……」
717: 2012/08/30(木) 21:04:17.12 ID:M+MiH+gW0
【上空】
シャーリー 「んじゃ、準備はいいか?」
ペリーヌ 「いつでも」
ルッキーニ 「どこでも」
鳴上 「ロックンロール!」
ペリーヌ 「なんですの今の合わせは!」
シャーリー 「ははっ、よく分かんないけど……お互いにヘッドオンですれ違うのが合図だ。」
鳴上 「前にやったのと同じか……」
シャーリー 「んじゃ、さっそくやるぞ!」 ブーン
ルッキーニ 「お~う!」
鳴上 「やってやるぜ!」
ペリーヌ 「行きますわよ!」
――
――――
> 今なら戦闘のコツが掴める気がする……
鳴上 「くっ……降りきれないか。」
ペリーヌ 「低空には持ち込ませませんわよ!」 ダダダッ
鳴上 「ルッキーニには……」
シャーリー 「そーら、当ててみなーっと!」
ルッキーニ 「んも~! ズルいよシャーリー! 固有魔法なんて使ってさー!」ドドッ ドドドッ
シャーリー 「ほれほれ~。もう少しだぞーっと。」
ルッキーニ 「むっきー!」
鳴上 「ルッキーニ! シャーリーは置いて上昇してくれ!」
ルッキーニ 「……分かった! 高いとこは得意だかんね。」 ブーン
ペリーヌ 「ええい、ちょこまかと細かい旋回ばかりを……」 ダダッ
シャーリー 「おっと逃げたか……ペリーヌ、深追いをするなって言ったばっかってのに……合流するか。」
鳴上 (2対1とはいえ、横並びじゃ相対出来るのは1機だけだ。)
鳴上 (こうして引き付ければ、こっちの1機は自由だ……)
シャーリー 「んじゃ、準備はいいか?」
ペリーヌ 「いつでも」
ルッキーニ 「どこでも」
鳴上 「ロックンロール!」
ペリーヌ 「なんですの今の合わせは!」
シャーリー 「ははっ、よく分かんないけど……お互いにヘッドオンですれ違うのが合図だ。」
鳴上 「前にやったのと同じか……」
シャーリー 「んじゃ、さっそくやるぞ!」 ブーン
ルッキーニ 「お~う!」
鳴上 「やってやるぜ!」
ペリーヌ 「行きますわよ!」
――
――――
> 今なら戦闘のコツが掴める気がする……
鳴上 「くっ……降りきれないか。」
ペリーヌ 「低空には持ち込ませませんわよ!」 ダダダッ
鳴上 「ルッキーニには……」
シャーリー 「そーら、当ててみなーっと!」
ルッキーニ 「んも~! ズルいよシャーリー! 固有魔法なんて使ってさー!」ドドッ ドドドッ
シャーリー 「ほれほれ~。もう少しだぞーっと。」
ルッキーニ 「むっきー!」
鳴上 「ルッキーニ! シャーリーは置いて上昇してくれ!」
ルッキーニ 「……分かった! 高いとこは得意だかんね。」 ブーン
ペリーヌ 「ええい、ちょこまかと細かい旋回ばかりを……」 ダダッ
シャーリー 「おっと逃げたか……ペリーヌ、深追いをするなって言ったばっかってのに……合流するか。」
鳴上 (2対1とはいえ、横並びじゃ相対出来るのは1機だけだ。)
鳴上 (こうして引き付ければ、こっちの1機は自由だ……)
718: 2012/08/30(木) 21:18:43.59 ID:M+MiH+gW0
鳴上 「いつものアレ、行くか……久し振りに……」
> 胃がキュッとする感覚をこらえ、急上昇にかかる……
シャーリー 「おっと、こっちに来たな……逃がすかっての!」
ペリーヌ 「気を付けてくださいまし!」
シャーリー 「ああ。零式の上昇は伊達じゃあない。」
ペリーヌ 「そうではなくて!」
鳴上 (かかった!) ブロロ……ロロ……
シャーリー 「失速してる? 貰ったな。」 バババッ
鳴上 「」 ヒュルル
シャーリー「ストール!? くそっ、フラフラして当たんないっての!」
> 故意に失速を起こし、相手の腹の下へ潜り込む……
ペリーヌ 「木の葉落とし!」
鳴上 「今だルッキーニ!」
ルッキーニ 「うにゃ―――――ッ!!!」 ゴオオオ……
シャーリー 「なっ! マズ……」
鳴上 「このまま、挟み撃ちだ!」ドドドッ
> 胃がキュッとする感覚をこらえ、急上昇にかかる……
シャーリー 「おっと、こっちに来たな……逃がすかっての!」
ペリーヌ 「気を付けてくださいまし!」
シャーリー 「ああ。零式の上昇は伊達じゃあない。」
ペリーヌ 「そうではなくて!」
鳴上 (かかった!) ブロロ……ロロ……
シャーリー 「失速してる? 貰ったな。」 バババッ
鳴上 「」 ヒュルル
シャーリー「ストール!? くそっ、フラフラして当たんないっての!」
> 故意に失速を起こし、相手の腹の下へ潜り込む……
ペリーヌ 「木の葉落とし!」
鳴上 「今だルッキーニ!」
ルッキーニ 「うにゃ―――――ッ!!!」 ゴオオオ……
シャーリー 「なっ! マズ……」
鳴上 「このまま、挟み撃ちだ!」ドドドッ
719: 2012/08/30(木) 21:41:53.05 ID:M+MiH+gW0
ルッキーニ 「うにゃにゃ!?」 ブーン
> ルッキーニが横に逸れていった……
鳴上 「ルッキーニ、どうした?」
シャーリー 「あー……やっちったな……」
ペリーヌ 「そりゃあ、流れ弾で負けるなんて嫌に決まってますわ……」
> 背後にペリーヌがピタリと着いて来た……!
鳴上 (さっきはちゃんと射線を考えてたのに……!)
鳴上 「マズッた……」
ペリーヌ 「ごめんなさいね。」 ダダダッ
ベチャ! ベチャベチャ!
――
――――
シャーリー 「うっし、アタシとペリーヌの勝利!」
鳴上 「すまん、ルッキーニ……」
ルッキーニ 「いーのいーの。あの変な飛び方、面白かったし。」
シャーリー 「戦闘じゃ相対するのは1機だけってのを分かったのはいいけどなあ。」
シャーリー 「上でも挟み撃ちは危険なんだよ。攻撃ならXの文字みたいな、射線に味方がいないようにしなきゃ。」
ペリーヌ 「アイデアはユニークでしたわね。」
鳴上 「得るものの大きい、戦いだった……」
シャーリー 「ペリーヌも、いいフォローだったぞ。」
ペリーヌ 「い、いえ。そんなことは……」
ルッキーニ 「ペリーヌが照れた。」
シャーリー「ああ。」 ニヤニヤ
ペリーヌ 「うっ、うるさいですわね! 出来ることをやっただけですわ!」
シャーリー 「はいはい。……これが無いなら、もっと伸びるのにな……」
> ルッキーニが横に逸れていった……
鳴上 「ルッキーニ、どうした?」
シャーリー 「あー……やっちったな……」
ペリーヌ 「そりゃあ、流れ弾で負けるなんて嫌に決まってますわ……」
> 背後にペリーヌがピタリと着いて来た……!
鳴上 (さっきはちゃんと射線を考えてたのに……!)
鳴上 「マズッた……」
ペリーヌ 「ごめんなさいね。」 ダダダッ
ベチャ! ベチャベチャ!
――
――――
シャーリー 「うっし、アタシとペリーヌの勝利!」
鳴上 「すまん、ルッキーニ……」
ルッキーニ 「いーのいーの。あの変な飛び方、面白かったし。」
シャーリー 「戦闘じゃ相対するのは1機だけってのを分かったのはいいけどなあ。」
シャーリー 「上でも挟み撃ちは危険なんだよ。攻撃ならXの文字みたいな、射線に味方がいないようにしなきゃ。」
ペリーヌ 「アイデアはユニークでしたわね。」
鳴上 「得るものの大きい、戦いだった……」
シャーリー 「ペリーヌも、いいフォローだったぞ。」
ペリーヌ 「い、いえ。そんなことは……」
ルッキーニ 「ペリーヌが照れた。」
シャーリー「ああ。」 ニヤニヤ
ペリーヌ 「うっ、うるさいですわね! 出来ることをやっただけですわ!」
シャーリー 「はいはい。……これが無いなら、もっと伸びるのにな……」
722: 2012/08/31(金) 01:09:31.72 ID:jGP/YoPP0
ペリーヌ 「大きなお世話です……ホントにもう……」
シャーリー 「そうかいそうかい。んじゃ、もう少しは焼かせてもらうぞーっと。」
ペリーヌ 「結構です!」
シャーリー 「そう言うなって。ペリーヌは相手をやっつけようって気が動きにそのまま乗ってるんだ。」
シャーリー 「んでもって、そのせいで前に前に先走ってる。時々だけど、僚機が視界に入っていない。」
ペリーヌ 「うっ……」
シャーリー 「私に言えるのはその辺かな。」
鳴上 「凄いな、よくそこまで目が行き届くもんだ。」 パチパチ
シャーリー 「いやあ、そんなこと……あるかもね! 」
シャーリー 「ナルカミも動きはましになってる、後は経験さえあればいいウィッチ……んー、ウィッチ?」
ペリーヌ 「ウォーロック。だそうですわ。」
ルッキーニ 「うぉ、ウォークマン?」
シャーリー 「ウォーロック? ああ、なるほど。そいつになれるさ。」
鳴上「そうか? 全くダメダメだったと思うけど……」
シャーリー 「んな100時間も飛んでないぺーぺーにしては上出来だ。自信持てって。」
鳴上 「ああ、分かった。」
ルッキーニ 「見てみて! あっち! 赤城だよ!」
> 停泊している大きな船が見える……
ペリーヌ 「相変わらず、大きいですわね……」
ルッキーニ 「空母っていうんだよね! リベリオンと扶桑くらいしか持って無いんだって。」
ペリーヌ 「失礼な! ガリアにも空母はありましたわ!」
ペリーヌ 「そりゃ……少し、小さいですけど。」
シャーリー 「ペリーヌと一緒だな。」
ペリーヌ 「なっ! 大きければいいってものじゃないでしょう!?」
シャーリー 「まあ、そうだけどね。大きいと可愛い服とかあんまないんだよなあ……」
ペリーヌ 「そうですわ! そんな、言ってみれば脂肪の」
シャーリー 「体格の話じゃないのか?」
ペリーヌ 「!!」
ルッキーニ 「ねね、ペリーヌはなんだと思ったの?」ニヤニヤ
ペリーヌ 「ななな、なんでもよろしいでしょう!?」
シャーリー 「脂肪ってなんの脂肪だ?」 ニヤニヤ
ペリーヌ 「う、うう……」
鳴上 「なんだかんだ、仲は良いよな……?」
> 海軍の服の青年と宮藤、ミーナ隊長が何かを話している……
ミーナ 「」
宮藤 「」
青年 「」
鳴上 「何をしてるんだろうな……」
シャーリー 「そうかいそうかい。んじゃ、もう少しは焼かせてもらうぞーっと。」
ペリーヌ 「結構です!」
シャーリー 「そう言うなって。ペリーヌは相手をやっつけようって気が動きにそのまま乗ってるんだ。」
シャーリー 「んでもって、そのせいで前に前に先走ってる。時々だけど、僚機が視界に入っていない。」
ペリーヌ 「うっ……」
シャーリー 「私に言えるのはその辺かな。」
鳴上 「凄いな、よくそこまで目が行き届くもんだ。」 パチパチ
シャーリー 「いやあ、そんなこと……あるかもね! 」
シャーリー 「ナルカミも動きはましになってる、後は経験さえあればいいウィッチ……んー、ウィッチ?」
ペリーヌ 「ウォーロック。だそうですわ。」
ルッキーニ 「うぉ、ウォークマン?」
シャーリー 「ウォーロック? ああ、なるほど。そいつになれるさ。」
鳴上「そうか? 全くダメダメだったと思うけど……」
シャーリー 「んな100時間も飛んでないぺーぺーにしては上出来だ。自信持てって。」
鳴上 「ああ、分かった。」
ルッキーニ 「見てみて! あっち! 赤城だよ!」
> 停泊している大きな船が見える……
ペリーヌ 「相変わらず、大きいですわね……」
ルッキーニ 「空母っていうんだよね! リベリオンと扶桑くらいしか持って無いんだって。」
ペリーヌ 「失礼な! ガリアにも空母はありましたわ!」
ペリーヌ 「そりゃ……少し、小さいですけど。」
シャーリー 「ペリーヌと一緒だな。」
ペリーヌ 「なっ! 大きければいいってものじゃないでしょう!?」
シャーリー 「まあ、そうだけどね。大きいと可愛い服とかあんまないんだよなあ……」
ペリーヌ 「そうですわ! そんな、言ってみれば脂肪の」
シャーリー 「体格の話じゃないのか?」
ペリーヌ 「!!」
ルッキーニ 「ねね、ペリーヌはなんだと思ったの?」ニヤニヤ
ペリーヌ 「ななな、なんでもよろしいでしょう!?」
シャーリー 「脂肪ってなんの脂肪だ?」 ニヤニヤ
ペリーヌ 「う、うう……」
鳴上 「なんだかんだ、仲は良いよな……?」
> 海軍の服の青年と宮藤、ミーナ隊長が何かを話している……
ミーナ 「」
宮藤 「」
青年 「」
鳴上 「何をしてるんだろうな……」
727: 2012/08/31(金) 21:14:38.56 ID:jGP/YoPP0
シャリーヌ派と言っといてアレだけど、好きなキャラやペアが変わるんじゃなくて増えるのがストパン。
ルッキーヌも、シャーゲルも大好きです。そして、白銀のペリーヌは劇場版に次ぐ聖女ペリーヌ。
【格納庫】
シャーリー 「そんじゃな。綺麗にしとかないと、エイラ辺りに笑われちまうぞ。」
鳴上 「そうだな……黒いのが、真っ赤だ。イチゴヤドクガエルじゃあるまいし。」
ペリーヌ 「まどろっこしい例えですわね……」
ルッキーニ 「えっと、毒のあるカエルだよね! 昔本で見たよ!」
鳴上 「詳しいんだな。凄いぞ。」
ルッキーニ 「えへへ。じゃね! 」
ペリーヌ 「それでは、また後で。シャーリーさんもう少し私に指南を……」
シャーリー 「め、珍しいなこりゃ……ははっ、まあ。いいんだけどね。」
鳴上 「ああ。また後で」
> 三人と別れ、機体の掃除をした……
――
――――
鳴上 「……ようやく、片足か。もう少し。」 フキフキ……
> 根気が上がった。
鳴上 「……」
> さっき見た、ミーナと宮藤の会話が気になる……
鳴上 「……」
「ほらほら、手、動かしなって。余計時間がかかっちゃうよ。」
鳴上 「あっ、すいません……少し考え事してて……」
若い整備士 「ああ。赤城のことかい? 扶桑からの物資と、あのちっちゃい子……」
鳴上 「……宮藤ですか。」
若い整備士 「そうそう! その子へのお礼だってさ。凄いよね、初めてなのに飛んで赤城を守ったんだから。」
若い整備士 「こうして考えると、僕らはちょっと情けないよなって思うんだよね。」
若い整備士 「少女が戦って自分は機械いじりしか出来ないってね……」
鳴上 「そんな、ペラペラ話してもいいんですか?」
若い整備士 「ええと……話してはいけないのはウィッチだけだ。」
若い整備士 「ウィッチ、つまりは魔“女”だ。君は違う。男。問題ない。」
鳴上 「貞操の危機……とかじゃないですよね。」
若い整備士 「ははっ、少し話をしたかったんだよ。面白い奴って調整の時、イェーガー大尉が言ってたし。」
若い整備士 「これ、ノーカンだよ。ちゃんと整備の相談だし。」
鳴上 「そういうことですか。」
鳴上 「だったら……」 タッタッタ…
若い整備士 「って君? どっちに行くのさ!」
ルッキーヌも、シャーゲルも大好きです。そして、白銀のペリーヌは劇場版に次ぐ聖女ペリーヌ。
【格納庫】
シャーリー 「そんじゃな。綺麗にしとかないと、エイラ辺りに笑われちまうぞ。」
鳴上 「そうだな……黒いのが、真っ赤だ。イチゴヤドクガエルじゃあるまいし。」
ペリーヌ 「まどろっこしい例えですわね……」
ルッキーニ 「えっと、毒のあるカエルだよね! 昔本で見たよ!」
鳴上 「詳しいんだな。凄いぞ。」
ルッキーニ 「えへへ。じゃね! 」
ペリーヌ 「それでは、また後で。シャーリーさんもう少し私に指南を……」
シャーリー 「め、珍しいなこりゃ……ははっ、まあ。いいんだけどね。」
鳴上 「ああ。また後で」
> 三人と別れ、機体の掃除をした……
――
――――
鳴上 「……ようやく、片足か。もう少し。」 フキフキ……
> 根気が上がった。
鳴上 「……」
> さっき見た、ミーナと宮藤の会話が気になる……
鳴上 「……」
「ほらほら、手、動かしなって。余計時間がかかっちゃうよ。」
鳴上 「あっ、すいません……少し考え事してて……」
若い整備士 「ああ。赤城のことかい? 扶桑からの物資と、あのちっちゃい子……」
鳴上 「……宮藤ですか。」
若い整備士 「そうそう! その子へのお礼だってさ。凄いよね、初めてなのに飛んで赤城を守ったんだから。」
若い整備士 「こうして考えると、僕らはちょっと情けないよなって思うんだよね。」
若い整備士 「少女が戦って自分は機械いじりしか出来ないってね……」
鳴上 「そんな、ペラペラ話してもいいんですか?」
若い整備士 「ええと……話してはいけないのはウィッチだけだ。」
若い整備士 「ウィッチ、つまりは魔“女”だ。君は違う。男。問題ない。」
鳴上 「貞操の危機……とかじゃないですよね。」
若い整備士 「ははっ、少し話をしたかったんだよ。面白い奴って調整の時、イェーガー大尉が言ってたし。」
若い整備士 「これ、ノーカンだよ。ちゃんと整備の相談だし。」
鳴上 「そういうことですか。」
鳴上 「だったら……」 タッタッタ…
若い整備士 「って君? どっちに行くのさ!」
728: 2012/08/31(金) 21:47:26.83 ID:jGP/YoPP0
鳴上 「……お待たせしました。」
若い整備士 「……それって、さっきの差し入れの……」
鳴上 「お茶はいれなおしました。」
若い整備士 「そういう話じゃないんだけど……」
鳴上 「ウィッチとの接触が禁止なんでしょう? 」
鳴上 「でしたら、魔“女”じゃない自分なら、問題ありませんよ。」
若い整備士 「……僕の言い訳をダシになんて、強かだね。」
鳴上 「理屈をこねるのは得意ですから。」
若い整備士 「……分かった。参ったよ。おーい、皆。差し入れだってさ。」
整備士 「ウィッチとの接触は禁止だろう?」
若い整備士 「だからって、男の彼がわざわざね。」
鳴上 「お菓子は宮藤のですけど。」
整備士 「……こじつけだが、いただこう。少し甘いものが欲しかった。」
若い整備士 「規則とはいえ、女の子に少しキツイこと言ったの、後悔してる?」
整備士 「……まあな。優しそうな子だったし。厚意だとは分かってた。悪いことをしたんじゃ。とな。」
「おいおい! ぶっすーっとしながら恥ずかしいこと言ってるぜ。」
「知らねーの? アイツ、あれっくらいの妹がいるんだぜ! 」
「そうだったのか!? へえー、ベッタベタに甘やかしそうだな。」
整備士 「いいから、お前たちも取りに来い。」
鳴上 「……」 ホワンホワン
某大尉(イメージ) 『お姉ちゃんと、呼んでもいいんだぞ?』
鳴上 「ないわー」
若い整備士 「ん?……意外に好評だね。僕もいただこう。」
鳴上 「ええ。もちろん。」
若い整備士 「それじゃ、いただきます……」
若い整備士 「……それって、さっきの差し入れの……」
鳴上 「お茶はいれなおしました。」
若い整備士 「そういう話じゃないんだけど……」
鳴上 「ウィッチとの接触が禁止なんでしょう? 」
鳴上 「でしたら、魔“女”じゃない自分なら、問題ありませんよ。」
若い整備士 「……僕の言い訳をダシになんて、強かだね。」
鳴上 「理屈をこねるのは得意ですから。」
若い整備士 「……分かった。参ったよ。おーい、皆。差し入れだってさ。」
整備士 「ウィッチとの接触は禁止だろう?」
若い整備士 「だからって、男の彼がわざわざね。」
鳴上 「お菓子は宮藤のですけど。」
整備士 「……こじつけだが、いただこう。少し甘いものが欲しかった。」
若い整備士 「規則とはいえ、女の子に少しキツイこと言ったの、後悔してる?」
整備士 「……まあな。優しそうな子だったし。厚意だとは分かってた。悪いことをしたんじゃ。とな。」
「おいおい! ぶっすーっとしながら恥ずかしいこと言ってるぜ。」
「知らねーの? アイツ、あれっくらいの妹がいるんだぜ! 」
「そうだったのか!? へえー、ベッタベタに甘やかしそうだな。」
整備士 「いいから、お前たちも取りに来い。」
鳴上 「……」 ホワンホワン
某大尉(イメージ) 『お姉ちゃんと、呼んでもいいんだぞ?』
鳴上 「ないわー」
若い整備士 「ん?……意外に好評だね。僕もいただこう。」
鳴上 「ええ。もちろん。」
若い整備士 「それじゃ、いただきます……」
729: 2012/08/31(金) 22:19:27.63 ID:jGP/YoPP0
若い整備士 「……んっ? このカステラの中身は? 栗となんだい?」
鳴上 「小豆を砂糖と煮詰めたんです。どら焼きって扶桑の有名なお菓子。」
若い整備士 「銅鑼?……あの、丸くてでっかいやつかい。」
鳴上 「ええ。叩かないでくださいよ。……もうちょい…」 フキフキ
整備士 「そんなことするはずがなかろう。勿体無い。」
若い整備士 「同感。いやあ、こんな美味しいものを食べないなんて、危なかったよ。」
若い整備士 「また、頼んじゃおうかな……君が持ってきたらみんな受け取ってくれるし。」
鳴上 「ええ、宮藤にも伝えておきます。ええと……」
若い整備士 「僕は……クルツ。K U R Tでクルツだ。カールスラント出身。」
鳴上 「クルツ、さんですね。……鳴上悠です。今後とも、よろしく。」
クルツ 「ああ。こちらこそ。よろしく、鳴上君。」
> クルツとの間に、ほのかな絆を感じる……
鳴上 「ところで、そのワッペンは?」
クルツ 「ああ。いいだろう? ここの整備中隊オリジナルだ。」
鳴上 「……なんの花が書かれてるんですか?」
クルツ 「ああ。シオンって花。僕のアイデアが使われたんだ。」
鳴上 「手先が器用なんですね。」
クルツ 「それなりに、ね? 本当はこっちのが得意だけど。」
> クルツは指をわきわきとさせている……
鳴上 「マッサージ?」
クルツ 「ピアノだよ。昔はよく弾いてたもんさ。」
鳴上 「また……弾けると、いいですね。」
クルツ 「そう……だね。」
> 言葉とは裏腹にどことなく寂しそうだ……
宮藤 「……」トコトコ
リーネ 「……」 テクテク
鳴上 「すいません、もう一回、席を外しますね。」 タッタッタ
鳴上 「宮藤にリーネ。何かあったのか? 凄い顔してるけど。」
リーネ 「その……」
宮藤 「赤城に乗ってた子が、お手紙をくれたんだけど……ミーナ隊長に見つかって」
鳴上 「ああ。必要以上の接触がってやつか。」
リーネ 「凄い剣幕でした……」
鳴上 「だからか……変わりじゃないけど、お菓子。受け取ってくれたぞ。」
宮藤 「本当に?」
鳴上 「ああ。また用意してくれって。俺が持って行けば多分、バレても平気ってさ。」
宮藤 「分かった。ありがとうね。」
> 宮藤に感謝された……
鳴上 「小豆を砂糖と煮詰めたんです。どら焼きって扶桑の有名なお菓子。」
若い整備士 「銅鑼?……あの、丸くてでっかいやつかい。」
鳴上 「ええ。叩かないでくださいよ。……もうちょい…」 フキフキ
整備士 「そんなことするはずがなかろう。勿体無い。」
若い整備士 「同感。いやあ、こんな美味しいものを食べないなんて、危なかったよ。」
若い整備士 「また、頼んじゃおうかな……君が持ってきたらみんな受け取ってくれるし。」
鳴上 「ええ、宮藤にも伝えておきます。ええと……」
若い整備士 「僕は……クルツ。K U R Tでクルツだ。カールスラント出身。」
鳴上 「クルツ、さんですね。……鳴上悠です。今後とも、よろしく。」
クルツ 「ああ。こちらこそ。よろしく、鳴上君。」
> クルツとの間に、ほのかな絆を感じる……
鳴上 「ところで、そのワッペンは?」
クルツ 「ああ。いいだろう? ここの整備中隊オリジナルだ。」
鳴上 「……なんの花が書かれてるんですか?」
クルツ 「ああ。シオンって花。僕のアイデアが使われたんだ。」
鳴上 「手先が器用なんですね。」
クルツ 「それなりに、ね? 本当はこっちのが得意だけど。」
> クルツは指をわきわきとさせている……
鳴上 「マッサージ?」
クルツ 「ピアノだよ。昔はよく弾いてたもんさ。」
鳴上 「また……弾けると、いいですね。」
クルツ 「そう……だね。」
> 言葉とは裏腹にどことなく寂しそうだ……
宮藤 「……」トコトコ
リーネ 「……」 テクテク
鳴上 「すいません、もう一回、席を外しますね。」 タッタッタ
鳴上 「宮藤にリーネ。何かあったのか? 凄い顔してるけど。」
リーネ 「その……」
宮藤 「赤城に乗ってた子が、お手紙をくれたんだけど……ミーナ隊長に見つかって」
鳴上 「ああ。必要以上の接触がってやつか。」
リーネ 「凄い剣幕でした……」
鳴上 「だからか……変わりじゃないけど、お菓子。受け取ってくれたぞ。」
宮藤 「本当に?」
鳴上 「ああ。また用意してくれって。俺が持って行けば多分、バレても平気ってさ。」
宮藤 「分かった。ありがとうね。」
> 宮藤に感謝された……
737: 2012/09/01(土) 03:35:17.72 ID:OJCGLdRH0
鳴上 「すみません。色々あって……」
クルツ 「大丈夫だよ。そりゃ僕らより近くのウィッチと親しくするのが当然さ。」
鳴上 「そういうわけじゃ……」
クルツ 「分かってるよ。放っておけないんだろう? 困った顔の人が。」
鳴上 「」 コクッ
クルツ 「やっぱり、鳴上君は優しい人だね。お節介だけどね。」
クルツ 「優しいってのは、たまに人を傷付けもするから、気を付けて。」 ボソッ
鳴上 「今、何かを?」
クルツ 「いいや、そういえば宮藤さんはどうして落ち込んでいたんだい?」
> 教えてもらったことをかいつまんで話した……
クルツ 「ふむ、規則で接触を禁じられてるから、手紙もダメってことか。」
鳴上 「ええ。俺、少し極端じゃないかって思うんですよ。」
クルツ 「彼女、規則とかには厳しいからね……仕方ないと思う。」
クルツ 「君は、どうして男の接触を禁じていると思う?」
鳴上 「セクハラとかそういったものを防ぐため……」
クルツ 「50点かな。もっと言えば、ミーナ…ミーナ中佐は恋愛への発展を恐れているんだ。」
クルツ 「吊り橋の話は知ってるよね?」
鳴上 「ええ。危険な場所の男女は恋愛にって。」
クルツ 「ここはどこだ。」
鳴上 「ブリタニアの盾である、最前……あっ。」
クルツ 「分かったかい?」
クルツ 「いつ墜ちるとも知らぬウィッチといつ襲撃が来るか分からない整備中隊。」
クルツ 「どっちとも氏に近いんだよね。」
鳴上 「かたや、10代の少女……」
クルツ 「その通り。ウィッチへの暴行とかって、滅多に無いんだよ?」
鳴上 「お詳しいんですね……」
クルツ 「大丈夫だよ。そりゃ僕らより近くのウィッチと親しくするのが当然さ。」
鳴上 「そういうわけじゃ……」
クルツ 「分かってるよ。放っておけないんだろう? 困った顔の人が。」
鳴上 「」 コクッ
クルツ 「やっぱり、鳴上君は優しい人だね。お節介だけどね。」
クルツ 「優しいってのは、たまに人を傷付けもするから、気を付けて。」 ボソッ
鳴上 「今、何かを?」
クルツ 「いいや、そういえば宮藤さんはどうして落ち込んでいたんだい?」
> 教えてもらったことをかいつまんで話した……
クルツ 「ふむ、規則で接触を禁じられてるから、手紙もダメってことか。」
鳴上 「ええ。俺、少し極端じゃないかって思うんですよ。」
クルツ 「彼女、規則とかには厳しいからね……仕方ないと思う。」
クルツ 「君は、どうして男の接触を禁じていると思う?」
鳴上 「セクハラとかそういったものを防ぐため……」
クルツ 「50点かな。もっと言えば、ミーナ…ミーナ中佐は恋愛への発展を恐れているんだ。」
クルツ 「吊り橋の話は知ってるよね?」
鳴上 「ええ。危険な場所の男女は恋愛にって。」
クルツ 「ここはどこだ。」
鳴上 「ブリタニアの盾である、最前……あっ。」
クルツ 「分かったかい?」
クルツ 「いつ墜ちるとも知らぬウィッチといつ襲撃が来るか分からない整備中隊。」
クルツ 「どっちとも氏に近いんだよね。」
鳴上 「かたや、10代の少女……」
クルツ 「その通り。ウィッチへの暴行とかって、滅多に無いんだよ?」
鳴上 「お詳しいんですね……」
738: 2012/09/01(土) 07:53:26.66 ID:OJCGLdRH0
フルメタは大好きだし、ここでもネタ入れたいと思ってるけど、クルツはチガウンダナ(・×・)
なんとなく回想でいっぱい氏ぬ人もいたけど。にわかドイツ知識でオチで話を改変しつつ、ね。
クルツ 「まあ……ちょっとね。そういったバカを知ってる。」
鳴上 「バカ?」
クルツ 「近所に住んでいた、ウィッチになった少女に恋をした、ね……」
クルツ 「おっとっと。話はそこまで。」
鳴上 「どうしてだ?」
クルツ 「女侯爵のお出ましだからさ。じゃあね。」
ミーナ 「ご苦労様。鳴上君はいるかしら?」
鳴上 「女侯爵……? ええ、俺ならこっちに。」
ミーナ 「珍しいわね、整備の人と交わってるなんて。」
鳴上 「宮藤の差し入れの代理に少し。出島みたいなもんです。」
ミーナ 「出島? ああ、扶桑が海外との交流を許した……」
ミーナ 「少し手伝ってほしいことあるんだけど……」
鳴上 「ストライカーの掃除がまだ……?」
> 物陰から、クルツがウィンクし、口を動かしている
クルツ 「あ と は や っ と く 。 は な し と さ し い れ の お れ い」 パクパク
ミーナ 「ストライカーの掃除?」
鳴上 「いえ、大丈夫です。なにをすれば?」
ミーナ 「そんな気負わないで。簡単な荷物運びだから。」
鳴上 「了解です。」
なんとなく回想でいっぱい氏ぬ人もいたけど。にわかドイツ知識でオチで話を改変しつつ、ね。
クルツ 「まあ……ちょっとね。そういったバカを知ってる。」
鳴上 「バカ?」
クルツ 「近所に住んでいた、ウィッチになった少女に恋をした、ね……」
クルツ 「おっとっと。話はそこまで。」
鳴上 「どうしてだ?」
クルツ 「女侯爵のお出ましだからさ。じゃあね。」
ミーナ 「ご苦労様。鳴上君はいるかしら?」
鳴上 「女侯爵……? ええ、俺ならこっちに。」
ミーナ 「珍しいわね、整備の人と交わってるなんて。」
鳴上 「宮藤の差し入れの代理に少し。出島みたいなもんです。」
ミーナ 「出島? ああ、扶桑が海外との交流を許した……」
ミーナ 「少し手伝ってほしいことあるんだけど……」
鳴上 「ストライカーの掃除がまだ……?」
> 物陰から、クルツがウィンクし、口を動かしている
クルツ 「あ と は や っ と く 。 は な し と さ し い れ の お れ い」 パクパク
ミーナ 「ストライカーの掃除?」
鳴上 「いえ、大丈夫です。なにをすれば?」
ミーナ 「そんな気負わないで。簡単な荷物運びだから。」
鳴上 「了解です。」
739: 2012/09/01(土) 22:47:04.01 ID:OJCGLdRH0
――
――――
ミーナ 「やっぱり、男の子ねえ。」
鳴上 「い、いえ。このくらいならいつでも。」 グラッ
ミーナ 「もしかしから、40mmとか、アハト・アハトを持てたりね。」
鳴上 「アハト・アハト?」
ミーナ 「対空用の大きな砲ね。88mmなの。」
鳴上 「なるほど……」
ミーナ 「じょ、冗談よ? いくらなんでもサイズが違いすぎるから……」
鳴上 「そうなんですか?」
ミーナ 「どうしてこう、扶桑の人って……」
鳴上 「 ? 」
ミーナ 「独り言よ。気にしないで。」
ミーナ 「こうやって独り言にしないとやってられないことって多いのよね……」
鳴上 「デスクワークですか。」
ミーナ 「ええ。上官との話を擦り合わせなきゃいけないし」
鳴上 「あれ、ここって独立した指揮権があるんじゃ……」
ミーナ 「形式上だけはね。そうならないよう努力はしてるけど……」
ミーナ 「後は隊員のこととか……みんな、無茶ばかりするからねぇ。」
鳴上 「大変ですね。」
ミーナ 「あなたのことよ。突然現れて大立ち回りを演じて固有魔法の発動。」
ミーナ 「宮藤さんと並ぶ問題児よ。どっちも悪気がないから余計に……ごめんなさい。責めてるわけじゃないの。」
ミーナ 「その変わり、少し話をしてくれないかしら? この前のことよ。フラウが言ってた大きい蝿。」
ミーナ 「あなたの固有魔法に関わっているのかしら?」
鳴上 「そのうち話そうとはしてました。かいつまんで、説明しましょう。」
――――
ミーナ 「やっぱり、男の子ねえ。」
鳴上 「い、いえ。このくらいならいつでも。」 グラッ
ミーナ 「もしかしから、40mmとか、アハト・アハトを持てたりね。」
鳴上 「アハト・アハト?」
ミーナ 「対空用の大きな砲ね。88mmなの。」
鳴上 「なるほど……」
ミーナ 「じょ、冗談よ? いくらなんでもサイズが違いすぎるから……」
鳴上 「そうなんですか?」
ミーナ 「どうしてこう、扶桑の人って……」
鳴上 「 ? 」
ミーナ 「独り言よ。気にしないで。」
ミーナ 「こうやって独り言にしないとやってられないことって多いのよね……」
鳴上 「デスクワークですか。」
ミーナ 「ええ。上官との話を擦り合わせなきゃいけないし」
鳴上 「あれ、ここって独立した指揮権があるんじゃ……」
ミーナ 「形式上だけはね。そうならないよう努力はしてるけど……」
ミーナ 「後は隊員のこととか……みんな、無茶ばかりするからねぇ。」
鳴上 「大変ですね。」
ミーナ 「あなたのことよ。突然現れて大立ち回りを演じて固有魔法の発動。」
ミーナ 「宮藤さんと並ぶ問題児よ。どっちも悪気がないから余計に……ごめんなさい。責めてるわけじゃないの。」
ミーナ 「その変わり、少し話をしてくれないかしら? この前のことよ。フラウが言ってた大きい蝿。」
ミーナ 「あなたの固有魔法に関わっているのかしら?」
鳴上 「そのうち話そうとはしてました。かいつまんで、説明しましょう。」
740: 2012/09/01(土) 23:33:28.82 ID:OJCGLdRH0
鳴上 「俺の力は厳密には、魔法じゃありません。ペルソナって言葉は知ってます?」
ミーナ 「ペルソナ。仮面ってことかしら?」
鳴上 「心理学のとこです。相手との付き合いによって態度を変えること。」
鳴上 「細かいところはうろ覚えですけど。俺のそれは、深層心理の具現化です。」
鳴上 「抑圧された感情とか、そういった類い。俺はペルソナの力を借りて戦ってるんです。」
ミーナ 「でも、魔法じゃ、女の子じゃないのに……どうしてストライカーを?」
鳴上 「これも推測ですけど、アニマっていう……」
ミーナ 「思い出した。ユングね。」
ミーナ 「男の中にある女性的な部分とかよね?」
鳴上 「ええ。俺もペルソナを完全に把握してるわけじゃないですから」
鳴上 「“かもしれない”しか言えませんけど。」
ミーナ 「ふふっ、やっぱり、変わっているのね。」
鳴上 「すいません。」
ミーナ 「いえ、そうじゃなくて面白いなって。」
ミーナ 「ペルソナ……仮面を被ってるのに、裏表のない人って、変じゃない?」
鳴上 「そういうものですか……」
ミーナ 「ええ。」
ミーナ 「ペルソナ。仮面ってことかしら?」
鳴上 「心理学のとこです。相手との付き合いによって態度を変えること。」
鳴上 「細かいところはうろ覚えですけど。俺のそれは、深層心理の具現化です。」
鳴上 「抑圧された感情とか、そういった類い。俺はペルソナの力を借りて戦ってるんです。」
ミーナ 「でも、魔法じゃ、女の子じゃないのに……どうしてストライカーを?」
鳴上 「これも推測ですけど、アニマっていう……」
ミーナ 「思い出した。ユングね。」
ミーナ 「男の中にある女性的な部分とかよね?」
鳴上 「ええ。俺もペルソナを完全に把握してるわけじゃないですから」
鳴上 「“かもしれない”しか言えませんけど。」
ミーナ 「ふふっ、やっぱり、変わっているのね。」
鳴上 「すいません。」
ミーナ 「いえ、そうじゃなくて面白いなって。」
ミーナ 「ペルソナ……仮面を被ってるのに、裏表のない人って、変じゃない?」
鳴上 「そういうものですか……」
ミーナ 「ええ。」
741: 2012/09/02(日) 00:27:52.70 ID:1Vs5th8/0
鳴上 「昔、友達にも言われました。」
ミーナ 「そう。私の思い違いじゃあなさそうね。」
ミーナ 「隊のみんなに慕われるのも分かるわ……でも、くれぐれも」
鳴上 「過度なスキンシップというか、親しくするのは控えるよう。ですか?」
ミーナ 「分かってるじゃない。そういうことよ。」
鳴上 「それでも、整備士との交流も最小限ってのは少しやりすぎじゃ……」
ミーナ 「……他のところじゃ、ウィッチと整備士の付き合いがない訳じゃないし最もな考えね。」
ミーナ 「ウィッチになった子を追って整備士に……ってのも珍しくないわ。」
ミーナ 「守るものがあるってのはいいことだけど……」
ミーナ 「必ずしも良いわけじゃないってのは分かってちょうだい。」
> ミーナ中佐の表情は悲しそうだ……
【執務室】
鳴上 「……荷物、ここに置いておきますね。」 ゴトッ
ミーナ 「ええ。お疲れ様、もう上がっていいわ。」
鳴上 「……ええ。その、ミーナ隊長はそんななのにどうして俺を?」
ミーナ 「シャーリーさんのお陰よ。悪い奴じゃないって何度も言ってたから。」
鳴上 「……分かりました。たまには、休んでください。」 バタン
> やや過剰なミーナ中佐の男性への態度……
鳴上 「……私、気になり……じゃなくて。」
鳴上 「やっぱり、気になる。」 タッタッタ
> 誰かに話を聞いてみよう……
【格納庫】
整備士 「クルツが元々どこにいたかって?」
整備士 「えっと……カールスラントの撤退戦に参加してたって。」
整備士 「あんなひょろっちい見た目でって、信じれないよな趣味なんかはピアノとかだし。」
鳴上 「ありがとう。」
整備士 「何かあるのか? なんでもいいが、探偵ごっこは程々にな。」
鳴上 「ええ。分かってます。」
ミーナ 「そう。私の思い違いじゃあなさそうね。」
ミーナ 「隊のみんなに慕われるのも分かるわ……でも、くれぐれも」
鳴上 「過度なスキンシップというか、親しくするのは控えるよう。ですか?」
ミーナ 「分かってるじゃない。そういうことよ。」
鳴上 「それでも、整備士との交流も最小限ってのは少しやりすぎじゃ……」
ミーナ 「……他のところじゃ、ウィッチと整備士の付き合いがない訳じゃないし最もな考えね。」
ミーナ 「ウィッチになった子を追って整備士に……ってのも珍しくないわ。」
ミーナ 「守るものがあるってのはいいことだけど……」
ミーナ 「必ずしも良いわけじゃないってのは分かってちょうだい。」
> ミーナ中佐の表情は悲しそうだ……
【執務室】
鳴上 「……荷物、ここに置いておきますね。」 ゴトッ
ミーナ 「ええ。お疲れ様、もう上がっていいわ。」
鳴上 「……ええ。その、ミーナ隊長はそんななのにどうして俺を?」
ミーナ 「シャーリーさんのお陰よ。悪い奴じゃないって何度も言ってたから。」
鳴上 「……分かりました。たまには、休んでください。」 バタン
> やや過剰なミーナ中佐の男性への態度……
鳴上 「……私、気になり……じゃなくて。」
鳴上 「やっぱり、気になる。」 タッタッタ
> 誰かに話を聞いてみよう……
【格納庫】
整備士 「クルツが元々どこにいたかって?」
整備士 「えっと……カールスラントの撤退戦に参加してたって。」
整備士 「あんなひょろっちい見た目でって、信じれないよな趣味なんかはピアノとかだし。」
鳴上 「ありがとう。」
整備士 「何かあるのか? なんでもいいが、探偵ごっこは程々にな。」
鳴上 「ええ。分かってます。」
743: 2012/09/02(日) 21:05:58.89 ID:1Vs5th8/0
鳴上 「他に話を聞ける人は……」
> 一室から、大きな声が聞こえる……
『起きんかハルトマン! いつまで寝ているつもりだ! 昼を回っているんだぞ!?』
『うー……あと、7時間半くらい……』
『それだけで何本の映画が見れると思っている!』
『オラーシャの……大河なら…一本……むにゃ』
『訳の分からんことを言うな! ってああ! また勲章をゴミの中に!』
『うーん……ナルカミに、あげる。』
『いい加減にしろ!』 バサッ
『ひっ……ズボンを穿かんか。外に出てるぞ。支度はするから、飯を早く食え!』 ガチャッ
バルクホルン 「全く世話を焼かせて……」
鳴上 「これじゃシャーリーを怒鳴れないな。」
バルクホルン 「ああ。ヤツのルッキーニの世話となんら……」
バルクホルン 「鳴上!? 聞いていたのか! ……悪趣味だな。」
鳴上 「あれだけギャアギャアと怒鳴っていれば。」
バルクホルン 「し、仕方あるまい。下の不始末は上の責任でもある。」
バルクホルン 「規律を正すためにやっている。な、なにも恥じることはない。」
鳴上 「自覚……あるくせに。」
バルクホルン 「なにか言ったか。」
鳴上 「いえ、何も。」
バルクホルン 「そうか。それでは私はこれで。エーリカの食事の支度をな。」
鳴上 「バルクホルンさんって、料理出来るんですか。」
バルクホルン 「失敬だな。確かに、この隊は料理の出来るヤツは少ないがな……」
バルクホルン 「料理は言うなれば科学だ。手順を間違えなければ問題はない。」
鳴上 「……手伝いましょうか。暇してるとこですし、付け合わせくらいなら。」
バルクホルン 「む、そうか。ならば断る道理はない。着いて来い」
> 一室から、大きな声が聞こえる……
『起きんかハルトマン! いつまで寝ているつもりだ! 昼を回っているんだぞ!?』
『うー……あと、7時間半くらい……』
『それだけで何本の映画が見れると思っている!』
『オラーシャの……大河なら…一本……むにゃ』
『訳の分からんことを言うな! ってああ! また勲章をゴミの中に!』
『うーん……ナルカミに、あげる。』
『いい加減にしろ!』 バサッ
『ひっ……ズボンを穿かんか。外に出てるぞ。支度はするから、飯を早く食え!』 ガチャッ
バルクホルン 「全く世話を焼かせて……」
鳴上 「これじゃシャーリーを怒鳴れないな。」
バルクホルン 「ああ。ヤツのルッキーニの世話となんら……」
バルクホルン 「鳴上!? 聞いていたのか! ……悪趣味だな。」
鳴上 「あれだけギャアギャアと怒鳴っていれば。」
バルクホルン 「し、仕方あるまい。下の不始末は上の責任でもある。」
バルクホルン 「規律を正すためにやっている。な、なにも恥じることはない。」
鳴上 「自覚……あるくせに。」
バルクホルン 「なにか言ったか。」
鳴上 「いえ、何も。」
バルクホルン 「そうか。それでは私はこれで。エーリカの食事の支度をな。」
鳴上 「バルクホルンさんって、料理出来るんですか。」
バルクホルン 「失敬だな。確かに、この隊は料理の出来るヤツは少ないがな……」
バルクホルン 「料理は言うなれば科学だ。手順を間違えなければ問題はない。」
鳴上 「……手伝いましょうか。暇してるとこですし、付け合わせくらいなら。」
バルクホルン 「む、そうか。ならば断る道理はない。着いて来い」
745: 2012/09/02(日) 21:25:43.14 ID:1Vs5th8/0
【厨房】
鳴上 「それで、何を作るんですか? 牛丼?」
バルクホルン 「なんだそれは。」
鳴上 「牛肉と玉ねぎを砂糖と醤油のたれで煮て、ご飯にかけるんです。」
バルクホルン 「体に悪そうだな。」
鳴上 「身も蓋もない……」
バルクホルン 「作るのはそれではない。サツマイモとやらが来たらしいのでな。それを蒸かすだけだ。」
バルクホルン 「じきにエーリカも起きる。そう手の込んだものを作る余裕も無い。」
鳴上 「そうですね。それじゃあ俺もそれを使って……大学いもでも。」
バルクホルン 「おかしな名前だな。」
鳴上 「確か、学生に人気があったとか。」
バルクホルン 「なるほど。では、任務開始だ。」
鳴上 「任務?」
バルクホルン 「なんでもない。いいから作れ。」
鳴上 「肯定。」
バルクホルン 「合わせなくていい!」
> バルクホルン大尉と料理をした……
バルクホルン 「塩が……いかん。2g多い……」
鳴上 「目分量でいいんじゃ……」
バルクホルン「ダメだ。そして鳴上、その砂糖、煮詰めすぎやしないか。」
鳴上 「おっとっと。いもも、揚がるころだ……」
> 慌ただしい時間が過ぎていく……
鳴上 「それで、何を作るんですか? 牛丼?」
バルクホルン 「なんだそれは。」
鳴上 「牛肉と玉ねぎを砂糖と醤油のたれで煮て、ご飯にかけるんです。」
バルクホルン 「体に悪そうだな。」
鳴上 「身も蓋もない……」
バルクホルン 「作るのはそれではない。サツマイモとやらが来たらしいのでな。それを蒸かすだけだ。」
バルクホルン 「じきにエーリカも起きる。そう手の込んだものを作る余裕も無い。」
鳴上 「そうですね。それじゃあ俺もそれを使って……大学いもでも。」
バルクホルン 「おかしな名前だな。」
鳴上 「確か、学生に人気があったとか。」
バルクホルン 「なるほど。では、任務開始だ。」
鳴上 「任務?」
バルクホルン 「なんでもない。いいから作れ。」
鳴上 「肯定。」
バルクホルン 「合わせなくていい!」
> バルクホルン大尉と料理をした……
バルクホルン 「塩が……いかん。2g多い……」
鳴上 「目分量でいいんじゃ……」
バルクホルン「ダメだ。そして鳴上、その砂糖、煮詰めすぎやしないか。」
鳴上 「おっとっと。いもも、揚がるころだ……」
> 慌ただしい時間が過ぎていく……
746: 2012/09/02(日) 22:06:11.15 ID:1Vs5th8/0
――
――――
ハルトマン 「トゥルーデー……あれ?」
バルクホルン 「ようやく起きたか。寝坊助め。」
鳴上 「昼飯にしては、随分遅いがな。」
ハルトマン 「ナルカミまでそういう……いいじゃん。別に。」
バルクホルン 「当然だ! カールスラント軍人たるものくどくど…」
鳴上 「そのくらいにしとかないと。」
バルクホルン 「しかしだな!」
鳴上 「飯が冷めますし、叱られた後の食事ほど辛いものはないですよ。」
バルクホルン 「わ、分かった……」 ゾクッ
ハルトマン 「ふ、扶桑の人って、食事のこだわりとか凄いよね。」
ハルトマン 「残したりしたら少佐とかもすっごい渋い顔するし。」
鳴上 「そうか?」
バルクホルン 「あ、ああ。今の視線は怒った時のミーナに通じるものがあった。」
ハルトマン 「そんじゃ、いっただっきまーす、と。」
ハルトマン 「むぐ……ひゃるかひもふっはりほほに」
バルクホルン 「飲み込んでから話せ。」
ハルトマン 「ゴクン……いや、鳴上もすっかりここに馴染んだなあと思ってさ。」
ハルトマン 「宮藤もだけど、バラバラな隊を支えてるって感じだよ。」
鳴上 「そうか?」
ハルトマン 「ペリーヌとか、後は怪我した時のトゥルーで」
バルクホルン 「その話は止めてくれないか……我ながら恥ずかしい……」
鳴上 「誰でも、そういった時期はあるものだ。」
バルクホルン 「フォローしないでくれ。余計に傷が抉れるだろう!」
ハルトマン 「あはは、とにかく。君も隊に欠かせない人間ってこと。」
鳴上 「コンゴトモ、ヨロシク。」
バルクホルン 「なぜカタコトだ。」
> 他愛ない会話をして食事に付き合った……
――――
ハルトマン 「トゥルーデー……あれ?」
バルクホルン 「ようやく起きたか。寝坊助め。」
鳴上 「昼飯にしては、随分遅いがな。」
ハルトマン 「ナルカミまでそういう……いいじゃん。別に。」
バルクホルン 「当然だ! カールスラント軍人たるものくどくど…」
鳴上 「そのくらいにしとかないと。」
バルクホルン 「しかしだな!」
鳴上 「飯が冷めますし、叱られた後の食事ほど辛いものはないですよ。」
バルクホルン 「わ、分かった……」 ゾクッ
ハルトマン 「ふ、扶桑の人って、食事のこだわりとか凄いよね。」
ハルトマン 「残したりしたら少佐とかもすっごい渋い顔するし。」
鳴上 「そうか?」
バルクホルン 「あ、ああ。今の視線は怒った時のミーナに通じるものがあった。」
ハルトマン 「そんじゃ、いっただっきまーす、と。」
ハルトマン 「むぐ……ひゃるかひもふっはりほほに」
バルクホルン 「飲み込んでから話せ。」
ハルトマン 「ゴクン……いや、鳴上もすっかりここに馴染んだなあと思ってさ。」
ハルトマン 「宮藤もだけど、バラバラな隊を支えてるって感じだよ。」
鳴上 「そうか?」
ハルトマン 「ペリーヌとか、後は怪我した時のトゥルーで」
バルクホルン 「その話は止めてくれないか……我ながら恥ずかしい……」
鳴上 「誰でも、そういった時期はあるものだ。」
バルクホルン 「フォローしないでくれ。余計に傷が抉れるだろう!」
ハルトマン 「あはは、とにかく。君も隊に欠かせない人間ってこと。」
鳴上 「コンゴトモ、ヨロシク。」
バルクホルン 「なぜカタコトだ。」
> 他愛ない会話をして食事に付き合った……
748: 2012/09/02(日) 22:29:13.18 ID:1Vs5th8/0
ハルトマン 「ごちそーさま。このサツマイモだっけ? 美味しいね。」
鳴上 「ああ。まだ残っているから。宮藤にでも頼んで色々作って貰うか。」
バルクホルン 「そうだな。無理は言えないが。」
ハルトマン 「そんなこと言って~」
鳴上 「1番期待しているくせに。」
バルクホルン 「そんなことはない!……いや、ないわけではないが…えっと……」
鳴上 「それは置いといて、少し気になることがあってな。」
鳴上 「ここのウィッチの男性との接触を頑なに禁止するのはどうしてなんだ?」
鳴上 「調べてみたが、アフリカとか自由なとこも少なくは無いだろう。」
ハルトマン 「えっと、確かティーガーユニットを開発したシュミット技術大尉と、」
ハルトマン 「元スツーカの爆撃ウィッチだったポルシェ技術少佐?」
ハルトマン 「愛の為に男を追って地上に……ロマンチックだよねぇ……」
バルクホルン 「ゴホン、戦争には不必要な感情だ。」
鳴上 「女の子には?」
バルクホルン 「不要とは言わないが……時にそれはしがらみになる。」
バルクホルン 「何よりも、それで大事な人を失ったら?」
鳴上 (また、同じ話だ……)
バルクホルン 「ミーナだって」
鳴上 「中佐が、どうかしたのか!?」
バルクホルン 「あっ……」
ハルトマン 「あちゃー……」
鳴上 「何があったんです?」
バルクホルン 「……あまり、食後にする話ではないが、いいか。」
鳴上 「問題はない。」
ハルトマン 「……いいの?」
バルクホルン 「こいつに言質をとられてはな。それに……」
バルクホルン 「いや、これは鳴上の前で話すことじゃないな。」
バルクホルン 「それじゃ、本題に行っていいか?」
鳴上 「ああ。」
鳴上 「ああ。まだ残っているから。宮藤にでも頼んで色々作って貰うか。」
バルクホルン 「そうだな。無理は言えないが。」
ハルトマン 「そんなこと言って~」
鳴上 「1番期待しているくせに。」
バルクホルン 「そんなことはない!……いや、ないわけではないが…えっと……」
鳴上 「それは置いといて、少し気になることがあってな。」
鳴上 「ここのウィッチの男性との接触を頑なに禁止するのはどうしてなんだ?」
鳴上 「調べてみたが、アフリカとか自由なとこも少なくは無いだろう。」
ハルトマン 「えっと、確かティーガーユニットを開発したシュミット技術大尉と、」
ハルトマン 「元スツーカの爆撃ウィッチだったポルシェ技術少佐?」
ハルトマン 「愛の為に男を追って地上に……ロマンチックだよねぇ……」
バルクホルン 「ゴホン、戦争には不必要な感情だ。」
鳴上 「女の子には?」
バルクホルン 「不要とは言わないが……時にそれはしがらみになる。」
バルクホルン 「何よりも、それで大事な人を失ったら?」
鳴上 (また、同じ話だ……)
バルクホルン 「ミーナだって」
鳴上 「中佐が、どうかしたのか!?」
バルクホルン 「あっ……」
ハルトマン 「あちゃー……」
鳴上 「何があったんです?」
バルクホルン 「……あまり、食後にする話ではないが、いいか。」
鳴上 「問題はない。」
ハルトマン 「……いいの?」
バルクホルン 「こいつに言質をとられてはな。それに……」
バルクホルン 「いや、これは鳴上の前で話すことじゃないな。」
バルクホルン 「それじゃ、本題に行っていいか?」
鳴上 「ああ。」
750: 2012/09/02(日) 22:58:57.92 ID:1Vs5th8/0
バルクホルン 「ミーナは、恋人を失ったんだ。」
バルクホルン 「いや、恋人かは知らないが……大事な人だったのは確かだ。」
バルクホルン 「軍に入る前はミーナは歌手を目指していてな。」
バルクホルン 「その男……クルトのピアノに合わせて歌を歌うのが好きだったらしい。」
鳴上 「ピアノ……」
ハルトマン 「未来には無いの?」
鳴上 「いや、ある。すまない、続けてくれ。」
バルクホルン 「分かった。」
バルクホルン 「音楽学校にも通おうとしたらしい。戦争が激化して、それどころではなくなったがな。」
バルクホルン 「状況が状況だったし、ウィッチとして開花したミーナは軍で訓練を受けてな。」
バルクホルン 「技術もさることながら、指揮や人間をまとめるのが上手だった。」
バルクホルン 「実戦でも十分な力を発揮していたこともあって、ダイナモ作戦……」
バルクホルン 「大規模な撤退戦での一部隊の指揮を任されたんだ。」
鳴上 「たかだか、16、17の少女にか!?」
ハルトマン 「ガランド少将みたいな前例もあるし、珍しくはないよ? 凄いけれど。」
バルクホルン「うむ。その前後に、ミーナの慕っていた男が整備の部隊に志願したんだ。」
バルクホルン 「自分にもできることがあるなら……整備なら大丈夫、とな。」
バルクホルン 「そして、その男は命を落とした。」
バルクホルン 「ミーナ達が出撃した後、ネウロイの進行が想像以上に早く、基地を焼かれた……」
鳴上 「そんなことが……」
ハルトマン 「……失うのは悲しいもんね……」
> 気まずい沈黙が流れる……
ウウウウウウウウウウウウ!!!
バルクホルン 「サイレン!?」
ハルトマン 「ネウロイが来たの?」
ミーナ 『警報、海上に大型ネウロイを確認したわ。ストライクウィッチーズ、全機出撃!』
鳴上 「リハビリには、もってこいだ……お先に行きます!」 バタン! タッタッタ……
ハルトマン 「さっき言いかけたことは?」
バルクホルン 「私が怪我を追う前、鳴上が私に話したんだ。立ち直るきっかけをな。」
バルクホルン 「荒っぽいが、アイツなら何か、してくれるかもと思ってな……」
ハルトマン 「素直に言えばよかったのに。」
バルクホルン 「言えるわけがなかろう! そんな照れ臭いこと。」
バルクホルン 「アイツも我々の仲間。そういうことだ! 行くぞ。」
ハルトマン「はいはい。」
バルクホルン 「はい、は1回!」
ハルトマン 「はーい」
バルクホルン 「いや、恋人かは知らないが……大事な人だったのは確かだ。」
バルクホルン 「軍に入る前はミーナは歌手を目指していてな。」
バルクホルン 「その男……クルトのピアノに合わせて歌を歌うのが好きだったらしい。」
鳴上 「ピアノ……」
ハルトマン 「未来には無いの?」
鳴上 「いや、ある。すまない、続けてくれ。」
バルクホルン 「分かった。」
バルクホルン 「音楽学校にも通おうとしたらしい。戦争が激化して、それどころではなくなったがな。」
バルクホルン 「状況が状況だったし、ウィッチとして開花したミーナは軍で訓練を受けてな。」
バルクホルン 「技術もさることながら、指揮や人間をまとめるのが上手だった。」
バルクホルン 「実戦でも十分な力を発揮していたこともあって、ダイナモ作戦……」
バルクホルン 「大規模な撤退戦での一部隊の指揮を任されたんだ。」
鳴上 「たかだか、16、17の少女にか!?」
ハルトマン 「ガランド少将みたいな前例もあるし、珍しくはないよ? 凄いけれど。」
バルクホルン「うむ。その前後に、ミーナの慕っていた男が整備の部隊に志願したんだ。」
バルクホルン 「自分にもできることがあるなら……整備なら大丈夫、とな。」
バルクホルン 「そして、その男は命を落とした。」
バルクホルン 「ミーナ達が出撃した後、ネウロイの進行が想像以上に早く、基地を焼かれた……」
鳴上 「そんなことが……」
ハルトマン 「……失うのは悲しいもんね……」
> 気まずい沈黙が流れる……
ウウウウウウウウウウウウ!!!
バルクホルン 「サイレン!?」
ハルトマン 「ネウロイが来たの?」
ミーナ 『警報、海上に大型ネウロイを確認したわ。ストライクウィッチーズ、全機出撃!』
鳴上 「リハビリには、もってこいだ……お先に行きます!」 バタン! タッタッタ……
ハルトマン 「さっき言いかけたことは?」
バルクホルン 「私が怪我を追う前、鳴上が私に話したんだ。立ち直るきっかけをな。」
バルクホルン 「荒っぽいが、アイツなら何か、してくれるかもと思ってな……」
ハルトマン 「素直に言えばよかったのに。」
バルクホルン 「言えるわけがなかろう! そんな照れ臭いこと。」
バルクホルン 「アイツも我々の仲間。そういうことだ! 行くぞ。」
ハルトマン「はいはい。」
バルクホルン 「はい、は1回!」
ハルトマン 「はーい」
752: 2012/09/02(日) 23:21:59.27 ID:1Vs5th8/0
【格納庫】
ミーナ 「発進!」
> 次々とストライカーが出撃していく……
鳴上 「クルツさん! 機体の整備は」
クルツ 「ピッカピカに磨いたし、どれだけでも飛べる! ただ、MGを調整中だ。まだ使えない!」
鳴上 「分かりました! 予備の武器はどうすれば!?」
クルツ 「アレを使ってくれ。急増だが、対空のカールスコーガ40mmを持てるようにした。」
鳴上 「了解! 腰だめに構えればいいんだな!」
クルツ 「ああ。アフリカでも使ってたらしい。お前なら持てる!」
鳴上 「おだてても何も出ないぞ。回せ!」
クルツ 「生きて帰れよ!」
鳴上 「分かってる! 差し入れが来なくなるからな。」
クルツ 「分かってるじゃないか!」
鳴上 「行きます!」 ブーン……
【海上】
ミーナ 「目標、前方のキューブ型ネウロイ!」
坂本 「宮藤は私の援護を! コアを探す時間を稼いでくれ。」
宮藤 「了解です!」 バァァッ
鳴上 「動きがのろい……あの敵ならこいつで……」 ガチャッ
鳴上 「消し飛べ!」 ドンッ!
バルクホルン 「40mmだ。あの程度のネウロイなら…」
ハルトマン 「待って! あのネウロイ、分裂してるよ!?」
ミーナ 「落ち着いて! 各機、分裂した小型ネウロイを攻撃! 少佐、コアは?」
坂本 「もう少し待ってくれ! 気配はするんだ!」
ミーナ 「発進!」
> 次々とストライカーが出撃していく……
鳴上 「クルツさん! 機体の整備は」
クルツ 「ピッカピカに磨いたし、どれだけでも飛べる! ただ、MGを調整中だ。まだ使えない!」
鳴上 「分かりました! 予備の武器はどうすれば!?」
クルツ 「アレを使ってくれ。急増だが、対空のカールスコーガ40mmを持てるようにした。」
鳴上 「了解! 腰だめに構えればいいんだな!」
クルツ 「ああ。アフリカでも使ってたらしい。お前なら持てる!」
鳴上 「おだてても何も出ないぞ。回せ!」
クルツ 「生きて帰れよ!」
鳴上 「分かってる! 差し入れが来なくなるからな。」
クルツ 「分かってるじゃないか!」
鳴上 「行きます!」 ブーン……
【海上】
ミーナ 「目標、前方のキューブ型ネウロイ!」
坂本 「宮藤は私の援護を! コアを探す時間を稼いでくれ。」
宮藤 「了解です!」 バァァッ
鳴上 「動きがのろい……あの敵ならこいつで……」 ガチャッ
鳴上 「消し飛べ!」 ドンッ!
バルクホルン 「40mmだ。あの程度のネウロイなら…」
ハルトマン 「待って! あのネウロイ、分裂してるよ!?」
ミーナ 「落ち着いて! 各機、分裂した小型ネウロイを攻撃! 少佐、コアは?」
坂本 「もう少し待ってくれ! 気配はするんだ!」
753: 2012/09/02(日) 23:34:35.64 ID:1Vs5th8/0
シャーリー 「雑魚の処理は……アタシらにお任せあれ!」
ルッキーニ 「ボヤボヤしてると……後ろからバッサリ!」
> シャーリーがルッキーニ掴んで振り回している……
ルッキーニ 「どっちもどっちも……」
シャーリー 「どっちもどっちも!!」 ブンッ
> 思い切りルッキーニが投げられた!
ルッキーニ 「うにゃあああああ! 止まらないーぜハニハニー!!」 ゴォォォォ
> 次々とルッキーニのシールドに触れたネウロイが弾けていく……
鳴上 「あれは!?」
ペリーヌ 「ルッキーニさんとシャーリーさんの固有魔法ですわ。」
ペリーヌ 「物体を加速させるシャーリーさんルッキーニさんを投げて、」
ペリーヌ 「ルッキーニさんの光熱がネウロイを攻撃。お二人らしいですわね。」
ルッキーニ 「パーン! ネウロイは砕けた。」
シャーリー 「その辺にしないと怒られるぞ。」
ハルトマン 「あっちもやるね……だったら、私も!」
ハルトマン 「シュトゥルム!」 ゴオッ
> ハルトマンの前方に強い風が吹く!
鳴上 「あれは……山吹色の波紋疾そ」
ペリーヌ 「シュトゥルム。大気を操作して強風を起こす技ですわね。それを……」
リーネ 「行きます! 」 ズドン
バルクホルン 「弾を使うまでもない!!」 ゴッ! ガッ!
ペリーヌ 「リーネさんとバルクホルン大意が切り崩す。」
ペリーヌ 「スタンドプレーの上に成立するチームプレーかしらね。」
ルッキーニ 「ボヤボヤしてると……後ろからバッサリ!」
> シャーリーがルッキーニ掴んで振り回している……
ルッキーニ 「どっちもどっちも……」
シャーリー 「どっちもどっちも!!」 ブンッ
> 思い切りルッキーニが投げられた!
ルッキーニ 「うにゃあああああ! 止まらないーぜハニハニー!!」 ゴォォォォ
> 次々とルッキーニのシールドに触れたネウロイが弾けていく……
鳴上 「あれは!?」
ペリーヌ 「ルッキーニさんとシャーリーさんの固有魔法ですわ。」
ペリーヌ 「物体を加速させるシャーリーさんルッキーニさんを投げて、」
ペリーヌ 「ルッキーニさんの光熱がネウロイを攻撃。お二人らしいですわね。」
ルッキーニ 「パーン! ネウロイは砕けた。」
シャーリー 「その辺にしないと怒られるぞ。」
ハルトマン 「あっちもやるね……だったら、私も!」
ハルトマン 「シュトゥルム!」 ゴオッ
> ハルトマンの前方に強い風が吹く!
鳴上 「あれは……山吹色の波紋疾そ」
ペリーヌ 「シュトゥルム。大気を操作して強風を起こす技ですわね。それを……」
リーネ 「行きます! 」 ズドン
バルクホルン 「弾を使うまでもない!!」 ゴッ! ガッ!
ペリーヌ 「リーネさんとバルクホルン大意が切り崩す。」
ペリーヌ 「スタンドプレーの上に成立するチームプレーかしらね。」
754: 2012/09/02(日) 23:44:06.04 ID:1Vs5th8/0
エイラ 「サーニャ、右ダ!」
サーニャ 「ええ……エイラ。上に2機。」
鳴上 「未来予知に、探査……」
ペリーヌ 「まさにコンビネーション、ですわね。」
鳴上 「あっちも、だな。」
宮藤 「坂本さん! 危ない!」 バァァ!
坂本 「すまんな! もう少し辛抱してくれ!」
宮藤 「大丈夫です!」
ペリーヌ 「くっ……あの豆狸……」
鳴上 「俺たちも合体技だ。」
ペリーヌ 「アレですわ。合わせて……」
鳴上 「イザナギ!」 カッ バチィ!
ペリーヌ 「トネール!」 カッ バチバチッ!
鳴上 「名付けて!……ブレイブルー!!」
ルッキーニ 「うにゃ?」
リーネ 「レ……じゃなくて、呼びました?」
鳴上 「いや、気のせいだろう。」
サーニャ 「ええ……エイラ。上に2機。」
鳴上 「未来予知に、探査……」
ペリーヌ 「まさにコンビネーション、ですわね。」
鳴上 「あっちも、だな。」
宮藤 「坂本さん! 危ない!」 バァァ!
坂本 「すまんな! もう少し辛抱してくれ!」
宮藤 「大丈夫です!」
ペリーヌ 「くっ……あの豆狸……」
鳴上 「俺たちも合体技だ。」
ペリーヌ 「アレですわ。合わせて……」
鳴上 「イザナギ!」 カッ バチィ!
ペリーヌ 「トネール!」 カッ バチバチッ!
鳴上 「名付けて!……ブレイブルー!!」
ルッキーニ 「うにゃ?」
リーネ 「レ……じゃなくて、呼びました?」
鳴上 「いや、気のせいだろう。」
758: 2012/09/03(月) 22:32:52.55 ID:X9k505FJ0
ペリーヌ 「キリがありませんわね……コアはどこにありますの?」
鳴上 「ペリーヌの髪もキリがないくらいにボサボサだ。」
ペリーヌ 「ほっといてくださいまし!」
鳴上 「しかし、40mmじゃ分が悪いな……」 ドンッ……カチッ
ペリーヌ 「そりゃそうでしょう。この相手には大きすぎますわ。」 バババッ
鳴上 「もう少し大きかったら……」
ペリーヌ 「余計に当たりませんわよ。かさばりますし。」
鳴上 「いや、ネウロイをぶん殴れないかなって。」
ペリーヌ 「背中の刀をお使いなさい!!」
エイラ 「漫才やってる場合じゃネーゾ! 弾だってじきに底をつくんダ!」
バルクホルン 「確かに……戦況は控えめに言っても良くはないな。」
ハルトマン 「トゥルーデ、遠回しすぎ。」
バルクホルン 「む、純粋な物量では不利ということだ。」
坂本 「っ……もう少しで……見えるのに……」
鳴上 「坂本さんがそういうなら……持ちこたえるのが男の花道だ。」
ペリーヌ 「アナタ以外の11人、女性ですわよ。」
鳴上 「そう言われると……締まらないな。なんだか。」 シュン
ルッキーニ 「ペリーヌぅ~……」
ペリーヌ 「わ、私のせいですの?」
シャーリー 「まあまあ、心躍る状況ってことだ。少佐が見つけるまで耐え、見つけたら撃つ。」
サーニャ 「凄い大雑把……」
バルクホルン 「簡単に言ってくれるな。」
ミーナ 「だけど、それ以上はないわね。各機、諦めないで。」
「「了解!」」
坂本 「くっ……すまない……」
宮藤 「謝っちゃだめです! 持ちこたえてみせますから!」
鳴上 「ペリーヌの髪もキリがないくらいにボサボサだ。」
ペリーヌ 「ほっといてくださいまし!」
鳴上 「しかし、40mmじゃ分が悪いな……」 ドンッ……カチッ
ペリーヌ 「そりゃそうでしょう。この相手には大きすぎますわ。」 バババッ
鳴上 「もう少し大きかったら……」
ペリーヌ 「余計に当たりませんわよ。かさばりますし。」
鳴上 「いや、ネウロイをぶん殴れないかなって。」
ペリーヌ 「背中の刀をお使いなさい!!」
エイラ 「漫才やってる場合じゃネーゾ! 弾だってじきに底をつくんダ!」
バルクホルン 「確かに……戦況は控えめに言っても良くはないな。」
ハルトマン 「トゥルーデ、遠回しすぎ。」
バルクホルン 「む、純粋な物量では不利ということだ。」
坂本 「っ……もう少しで……見えるのに……」
鳴上 「坂本さんがそういうなら……持ちこたえるのが男の花道だ。」
ペリーヌ 「アナタ以外の11人、女性ですわよ。」
鳴上 「そう言われると……締まらないな。なんだか。」 シュン
ルッキーニ 「ペリーヌぅ~……」
ペリーヌ 「わ、私のせいですの?」
シャーリー 「まあまあ、心躍る状況ってことだ。少佐が見つけるまで耐え、見つけたら撃つ。」
サーニャ 「凄い大雑把……」
バルクホルン 「簡単に言ってくれるな。」
ミーナ 「だけど、それ以上はないわね。各機、諦めないで。」
「「了解!」」
坂本 「くっ……すまない……」
宮藤 「謝っちゃだめです! 持ちこたえてみせますから!」
759: 2012/09/04(火) 22:43:55.39 ID:OZZbxfUf0
バルクホルン 「これで25……スコアがのびていくな。」
ハルトマン 「なに? 今日で300越え狙うの?」
バルクホルン 「そう悠長も言ってられん。後はマガジン1つだけだからな。MPを持つべきだった。」
ハルトマン 「どんだけ持つのさ……」
バルクホルン 「その気になればアハトアハトだって持てそうだ。」
鳴上 「アハトアハト?」ドンッ!……カチャッ
バルクホルン 「8.8cm砲だ。対空用の他にも戦車の主砲にも使われる。」
鳴上 「……」ソワソワ
ペリーヌ 「……鳴上さん?」
鳴上 「い、いや。何でもない。」
坂本 「……見つけた!!」
ルッキーニ 「来た来た!」
シャーリー「エウレーカー!!」
リーネ 「はい?」
ペリーヌ 「哲学者のセリフではなくて?」
ミーナ 「それで、コアを持つネウロイは!?」
坂本 「アレだ!」
宮藤 「私が行きます! 弾だっていっぱいあるもの!」
坂本 「分かった……気を付けてくれ……」
ミーナ 「美緒? 顔色が悪いわ。」
坂本 「すまんな……少し力を使いすぎたらしい。」
ペリーヌ 「少佐。ここはお任せください。」
坂本 「ああ……頼む。」
ペリーヌ 「……お、お任せください!!! さあ、どこからでもかかってらっしゃい!」 バチバチッ
エイラ 「ったく、ツンツンメガネは調子がいいんだナ……」
サーニャ 「エイラが……言っちゃう……?」
ハルトマン 「なに? 今日で300越え狙うの?」
バルクホルン 「そう悠長も言ってられん。後はマガジン1つだけだからな。MPを持つべきだった。」
ハルトマン 「どんだけ持つのさ……」
バルクホルン 「その気になればアハトアハトだって持てそうだ。」
鳴上 「アハトアハト?」ドンッ!……カチャッ
バルクホルン 「8.8cm砲だ。対空用の他にも戦車の主砲にも使われる。」
鳴上 「……」ソワソワ
ペリーヌ 「……鳴上さん?」
鳴上 「い、いや。何でもない。」
坂本 「……見つけた!!」
ルッキーニ 「来た来た!」
シャーリー「エウレーカー!!」
リーネ 「はい?」
ペリーヌ 「哲学者のセリフではなくて?」
ミーナ 「それで、コアを持つネウロイは!?」
坂本 「アレだ!」
宮藤 「私が行きます! 弾だっていっぱいあるもの!」
坂本 「分かった……気を付けてくれ……」
ミーナ 「美緒? 顔色が悪いわ。」
坂本 「すまんな……少し力を使いすぎたらしい。」
ペリーヌ 「少佐。ここはお任せください。」
坂本 「ああ……頼む。」
ペリーヌ 「……お、お任せください!!! さあ、どこからでもかかってらっしゃい!」 バチバチッ
エイラ 「ったく、ツンツンメガネは調子がいいんだナ……」
サーニャ 「エイラが……言っちゃう……?」
760: 2012/09/04(火) 23:19:20.21 ID:OZZbxfUf0
宮藤 「このっ! 当たって!」 ドドドッ……ドドッ
宮藤 「当たらない……動きが見えない……」
ルッキーニ 「芳佳! 右見て右!」
>宮藤の氏角から、ネウロイの子機が突進してくる……
宮藤 「右……っ! 間に合わ……」
パリンッ
リーネ 「芳佳ちゃんは……やらせない!!」ズドンッ……チャキッ
宮藤 「リーネちゃん……ありがとう!」
坂本 「訓練を……思い出せ! 私の訓練をこなしたんだ。出来んとは言わせんぞ!」
宮藤 「坂本さん……でも……私……」
エイラ 「ったく、ショーガネーナ! 私がナビをしてヤル! そのまま右に行ケ!」
宮藤 「右に?」
エイラ 「グズグズすんナ! 早くすんダ!」
宮藤 「わ、分かった! こう!?」 ブーン
サーニャ 「大丈夫……芳佳ちゃんなら……信じてる。」
宮藤 「サーニャちゃん……」
鳴上 「宮藤も、1人じゃない。背中は俺たちが支える。」
シャーリー 「そーゆーこと。」
ルッキーニ 「美味しいとこ持ってきなって!」
バルクホルン 「行ってこい。」
ハルトマン 「ふざけたネウロイにぶちかましてやりなって。」
ペリーヌ 「訓練を思い出しなさい! 坂本少佐の竹刀の方がよっぽどですわ!」
ミーナ 「ふふっ、そうね。」
宮藤 「了解!」
宮藤 「私に出来ること……1つずつ、叶えるんだ!」
エイラ 「宮藤、そこで全力で上昇しロ!」
宮藤 「ぐっ……凄い、ネウロイがこんな近くに!?」
シャーリー 「シールドだ! シールドを張れ!!」
宮藤 「当たらない……動きが見えない……」
ルッキーニ 「芳佳! 右見て右!」
>宮藤の氏角から、ネウロイの子機が突進してくる……
宮藤 「右……っ! 間に合わ……」
パリンッ
リーネ 「芳佳ちゃんは……やらせない!!」ズドンッ……チャキッ
宮藤 「リーネちゃん……ありがとう!」
坂本 「訓練を……思い出せ! 私の訓練をこなしたんだ。出来んとは言わせんぞ!」
宮藤 「坂本さん……でも……私……」
エイラ 「ったく、ショーガネーナ! 私がナビをしてヤル! そのまま右に行ケ!」
宮藤 「右に?」
エイラ 「グズグズすんナ! 早くすんダ!」
宮藤 「わ、分かった! こう!?」 ブーン
サーニャ 「大丈夫……芳佳ちゃんなら……信じてる。」
宮藤 「サーニャちゃん……」
鳴上 「宮藤も、1人じゃない。背中は俺たちが支える。」
シャーリー 「そーゆーこと。」
ルッキーニ 「美味しいとこ持ってきなって!」
バルクホルン 「行ってこい。」
ハルトマン 「ふざけたネウロイにぶちかましてやりなって。」
ペリーヌ 「訓練を思い出しなさい! 坂本少佐の竹刀の方がよっぽどですわ!」
ミーナ 「ふふっ、そうね。」
宮藤 「了解!」
宮藤 「私に出来ること……1つずつ、叶えるんだ!」
エイラ 「宮藤、そこで全力で上昇しロ!」
宮藤 「ぐっ……凄い、ネウロイがこんな近くに!?」
シャーリー 「シールドだ! シールドを張れ!!」
761: 2012/09/04(火) 23:32:17.50 ID:OZZbxfUf0
宮藤 「……はい!」 ボウッ
鳴上 「思い切り突っ込め!」
宮藤 「だあああああああああああぁぁ!!!!」 ド ゴォッ
>辺りを大量の破片が舞った……
ミーナ 「シールドを!」
坂本 「っ……ネウロイは消滅……宮藤い!」ピッ
「……い……」
バルクホルン 「宮藤いいい!!」
「……えてまーす……」
リーネ 「芳佳ちゃん!!!」
宮藤「聞こえてるってば! あー、びっくりした……耳が壊れちゃいそう……」 ブーン……
シャーリー 「ぶっつけでよくやったな。お疲れ。」
リーネ 「凄いよ! 芳佳ちゃん! 凄い凄い!!」 ムニッ
宮藤 「えへへ……エイラさんや、みんなのおかげだよぉ……」 ムニッ
> 心なしか、宮藤が幸せそうだ……
エイラ 「まーナ。私にかかればチョロイもんなんダナ。」ドヤァ
坂本 「かたちはどうあれ、初戦果だ。おめでとう。」
宮藤 「……はい!」
ミーナ 「作戦は終了。これより帰還……と言いたいけれど……」
ミーナ 「少し私はここを外すわ。少し長くなったら各自帰還して。」
> ミーナ隊長が廃墟へと降下していく……
鳴上 「……基地の跡?」
バルクホルン 「ああ。ここは、パ・ド・カレー。」
バルクホルン 「ミーナが大切な人を失った場所だ……」
鳴上 「思い切り突っ込め!」
宮藤 「だあああああああああああぁぁ!!!!」 ド ゴォッ
>辺りを大量の破片が舞った……
ミーナ 「シールドを!」
坂本 「っ……ネウロイは消滅……宮藤い!」ピッ
「……い……」
バルクホルン 「宮藤いいい!!」
「……えてまーす……」
リーネ 「芳佳ちゃん!!!」
宮藤「聞こえてるってば! あー、びっくりした……耳が壊れちゃいそう……」 ブーン……
シャーリー 「ぶっつけでよくやったな。お疲れ。」
リーネ 「凄いよ! 芳佳ちゃん! 凄い凄い!!」 ムニッ
宮藤 「えへへ……エイラさんや、みんなのおかげだよぉ……」 ムニッ
> 心なしか、宮藤が幸せそうだ……
エイラ 「まーナ。私にかかればチョロイもんなんダナ。」ドヤァ
坂本 「かたちはどうあれ、初戦果だ。おめでとう。」
宮藤 「……はい!」
ミーナ 「作戦は終了。これより帰還……と言いたいけれど……」
ミーナ 「少し私はここを外すわ。少し長くなったら各自帰還して。」
> ミーナ隊長が廃墟へと降下していく……
鳴上 「……基地の跡?」
バルクホルン 「ああ。ここは、パ・ド・カレー。」
バルクホルン 「ミーナが大切な人を失った場所だ……」
763: 2012/09/04(火) 23:54:18.25 ID:OZZbxfUf0
【パ・ド・カレー跡地】
ミーナ 「……もう、二度と来れないと思っていたけど。」
ミーナ 「何の因果かしら……もう、忘れたと思っていたのに……」
ミーナ 「鳴上君のせいかしら……」
ミーナ 「……私個人の問題よね……」
> 基地の外れに、一台の車が停まっている……
ミーナ「クルトの車……?」 ガチャッ
> 紙袋の上に、枯れた花と手紙が置かれている。
ミーナ 「手紙……?」
ミーナへ
僕が整備士に志願したことを君は怒っていると思う。心配していると思う。
ごめん。だけど、僕は君の側にいたかった。ミーナが次の休暇だといった日に
帰ってこなかったとき、僕はとても恐かったんだ。それは杞憂だったけど、
ミーナに、もう二度と会えないんじゃと思うと、居ても立ってもいられなかった。
だから、僕も志願したんだ。その時は、皆を守りたいからっていったけど。
僕はミーナに会いたい。それだけだったんだ。我ながら、酷いワガママだ。
書いてみて分かった。僕はどうやら酷い男らしい。いっそ開き直ってみようかな。
だから、もう少しだけワガママを言ってもいいかい?戦争中だけど、もう2つだけ。
誕生日、おめでとう。時期が時期だから、いいものじゃないけど……プレゼントを受け取ってほしい。
そして、よかったらまた、歌を歌ってくれないか? ピアノは僕が演奏しよう。
君には空が似合うけど、歌を歌う姿も負けないと思う。
クルト
ミーナ 「本当に……酷い人……」グスッ
ミーナ 「半年も遅れて……こんな大事なことを……」
ミーナ 「……もう、二度と来れないと思っていたけど。」
ミーナ 「何の因果かしら……もう、忘れたと思っていたのに……」
ミーナ 「鳴上君のせいかしら……」
ミーナ 「……私個人の問題よね……」
> 基地の外れに、一台の車が停まっている……
ミーナ「クルトの車……?」 ガチャッ
> 紙袋の上に、枯れた花と手紙が置かれている。
ミーナ 「手紙……?」
ミーナへ
僕が整備士に志願したことを君は怒っていると思う。心配していると思う。
ごめん。だけど、僕は君の側にいたかった。ミーナが次の休暇だといった日に
帰ってこなかったとき、僕はとても恐かったんだ。それは杞憂だったけど、
ミーナに、もう二度と会えないんじゃと思うと、居ても立ってもいられなかった。
だから、僕も志願したんだ。その時は、皆を守りたいからっていったけど。
僕はミーナに会いたい。それだけだったんだ。我ながら、酷いワガママだ。
書いてみて分かった。僕はどうやら酷い男らしい。いっそ開き直ってみようかな。
だから、もう少しだけワガママを言ってもいいかい?戦争中だけど、もう2つだけ。
誕生日、おめでとう。時期が時期だから、いいものじゃないけど……プレゼントを受け取ってほしい。
そして、よかったらまた、歌を歌ってくれないか? ピアノは僕が演奏しよう。
君には空が似合うけど、歌を歌う姿も負けないと思う。
クルト
ミーナ 「本当に……酷い人……」グスッ
ミーナ 「半年も遅れて……こんな大事なことを……」
764: 2012/09/05(水) 00:05:39.71 ID:iCzP2FAB0
ミーナ 「……そろそろ、行かないと……皆、帰ったころかしら。」
坂本 「ミーナ、遅かったじゃないか。」
鳴上 「みんな、待ってますよ。」
ミーナ 「アナタたち! 先に帰還してもいいって……」
坂本 「許可を貰っていないし、何よりお前の指示が無ければ締まらん。」
坂本 「それに……どうした。目が赤いぞ?」
ミーナ 「何でも無いわ。さあ、帰還しましょう?」
鳴上 「ミーナ隊長……」
ミーナ 「 ? 」
鳴上 「前を見るのは悪いことじゃありません。」
鳴上 「でも、一度立ち止まって、後ろを振り替えるのも……」
鳴上 「悪くないと思います。」
ミーナ 「……ひっく………うぁ……」
坂本 「み、ミーナ?」
ミーナ 「うあああ……えぐっ……ぐすっ……わあああ……」 ガバッ
坂本 「ミーナ……よしよし……頑張った……泣け。好きなだけ。」
鳴上 「それじゃ、俺は先に。今回はいいですよね?」
坂本 「ああ。もう少し待ってくれと伝えてくれ。それと、ナイショだぞ。」
鳴上 「当然です。」
鳴上 「涙の後の笑顔ってのは、一番信頼している人が見れる特権ですからね。」
ミーナ 「うわああああ……ああああ……ひぐっ……うっ……」
坂本 「ミーナ、遅かったじゃないか。」
鳴上 「みんな、待ってますよ。」
ミーナ 「アナタたち! 先に帰還してもいいって……」
坂本 「許可を貰っていないし、何よりお前の指示が無ければ締まらん。」
坂本 「それに……どうした。目が赤いぞ?」
ミーナ 「何でも無いわ。さあ、帰還しましょう?」
鳴上 「ミーナ隊長……」
ミーナ 「 ? 」
鳴上 「前を見るのは悪いことじゃありません。」
鳴上 「でも、一度立ち止まって、後ろを振り替えるのも……」
鳴上 「悪くないと思います。」
ミーナ 「……ひっく………うぁ……」
坂本 「み、ミーナ?」
ミーナ 「うあああ……えぐっ……ぐすっ……わあああ……」 ガバッ
坂本 「ミーナ……よしよし……頑張った……泣け。好きなだけ。」
鳴上 「それじゃ、俺は先に。今回はいいですよね?」
坂本 「ああ。もう少し待ってくれと伝えてくれ。それと、ナイショだぞ。」
鳴上 「当然です。」
鳴上 「涙の後の笑顔ってのは、一番信頼している人が見れる特権ですからね。」
ミーナ 「うわああああ……ああああ……ひぐっ……うっ……」
767: 2012/09/05(水) 20:42:01.26 ID:iCzP2FAB0
ハルトマン 「んで、ミーナの様子はどうだった?」
鳴上 「大丈夫だ。隊長は強い人だと思う。」
バルクホルン 「無論だ。でなければこのような隊をまとめるなど不可能だからな。」
ルッキーニ 「……でもさ、なんで少佐はユウを連れて行ったの?」コソッ
シャーリー 「実績があるから? なあ、ペリーヌに……バルクホルン。」
ペリーヌ 「なぜそこで私に振りますの!?……」
バルクホルン 「あ、あれの切っ掛けは確かに鳴上だが、実際に行動に出たのはみ、宮藤だろう!」
シャーリー 「ほら見ろ。少なからず心当たりがあるってことだ。」
鳴上 「なにの話だ?」
シャーリー 「ああ、ナルカミが男前ってこと。」
鳴上 「惚れるなよ。」
シャーリー 「やばっ……今の少しキュンって……」
バルクホルン 「するなバカ!」
シャーリー 「冗談だっての。な? 」
鳴上 「思いがけない反応に、どうすればいいか凄い困った。」
シャーリー 「してやったり。ってな、結構動きを見てると分かるもんだぞ?」
鳴上 「モルモットか何かなのか。俺。」シュン
シャーリー 「あ、素でちょっとヘコんだぽい。」
ペリーヌ 「またスケッチですの……」
――
――――
ミーナ 「楽しそうね……まさか、全員残ってるなんて。」
坂本 「言っただろう。お前がいなければ締まらないとな。」
ハルトマン 「そうだね。私らをまとめられるのはやっぱり、ミーナだよ。」
バルクホルン 「ああ。指示を頼むよ。」
ミーナ 「ふふっ……ストライクウィッチーズ、これより帰還します!」
一同「了解!」
771: 2012/09/06(木) 10:44:07.39 ID:7vS1ehFp0
ミーナ 「鳴上君。ありがとうね、さっきのこと。」
ミーナ 「失うことを恐れるだけじゃ、ダメなのよね。」
ミーナ 「失わないための努力をするべきなのよ……」
鳴上 「頑張って下さい。」
ミーナ 「ええ。あなたが慕われた理由も分かったわ。」
> ミーナは決意を新たにしたようだ……
鳴上 「それと、1つ聞きたいことが。カールスラントの言葉についてですけど。」
ミーナ 「何かあったの?」
鳴上 「いえ、大したことじゃないですけど。ちょっと気になって……」
ミーナ 「問題ないわ。話してちょうだい。」
鳴上 「実は……かくかくしかじか…」
ミーナ 「そのことなら……ってこと。」
鳴上 「SSって便利ですね。」
> 知識が高まった
ミーナ 「楽屋ネタは止めなさいって。」
鳴上 「すいません。でも、これで分かりました。ありがとうございます。」
坂本 「何か調べているのか?」
鳴上 「ええ、少し。」
リーネ「ねえ、鳴上君も赤城の見送りに行かない?」
宮藤 「そうだよ。杉田艦長も会ってみたいって言ってたし。」
鳴上 「……ごめん、確かめたいことがあって。」
坂本 「そうか。じゃあ、次の機会があったらお前も参加してくれ。」
鳴上 「ええ。その時は是非。」
ミーナ 「失うことを恐れるだけじゃ、ダメなのよね。」
ミーナ 「失わないための努力をするべきなのよ……」
鳴上 「頑張って下さい。」
ミーナ 「ええ。あなたが慕われた理由も分かったわ。」
> ミーナは決意を新たにしたようだ……
鳴上 「それと、1つ聞きたいことが。カールスラントの言葉についてですけど。」
ミーナ 「何かあったの?」
鳴上 「いえ、大したことじゃないですけど。ちょっと気になって……」
ミーナ 「問題ないわ。話してちょうだい。」
鳴上 「実は……かくかくしかじか…」
ミーナ 「そのことなら……ってこと。」
鳴上 「SSって便利ですね。」
> 知識が高まった
ミーナ 「楽屋ネタは止めなさいって。」
鳴上 「すいません。でも、これで分かりました。ありがとうございます。」
坂本 「何か調べているのか?」
鳴上 「ええ、少し。」
リーネ「ねえ、鳴上君も赤城の見送りに行かない?」
宮藤 「そうだよ。杉田艦長も会ってみたいって言ってたし。」
鳴上 「……ごめん、確かめたいことがあって。」
坂本 「そうか。じゃあ、次の機会があったらお前も参加してくれ。」
鳴上 「ええ。その時は是非。」
772: 2012/09/06(木) 11:21:38.74 ID:7vS1ehFp0
【夕方/ 格納庫】
クルツ 「お帰りなさい。40mmの調子はどうだい?」
鳴上 「ああ。ただいま。威力は申し分ない。中型相手ならこいつだけで充分ってほどだ。」
クルツ 「それはよかった。今度は88mmでも作ってみるかい?」
鳴上 「是非頼む。」
クルツ 「返答が早いよ。一応、見繕ってみるけど。」 プイ
鳴上 「 ? 」
ミーナ 「それじゃ、よろしくね。」
サーニャ 「はい。分かりました。」
鳴上 「隊長がどうかしたか?」
クルツ 「いや、何も。行った?」
鳴上 「ああ。」
クルツ 「そうか。君は戻らなくていいのかい?」
鳴上 「いえ、少し、話が聞きたい。」
クルツ 「まるで、警察か探偵みたいな口振りだね。不安になっちゃうよ。」
鳴上 「これから少し無粋な話をしようと思ったけど、探偵か。」
鳴上 「面白そうだ。すこし、やってみていいか?」
クルツ 「ははっ、ご自由に。」
鳴上 「それじゃ……」
クルツ 「どうして歩き回るの?」
鳴上 「気分かな。」
鳴上 「そして、探偵は話をこうやって切り出す。」
鳴上 「さて、」
クルツ 「お帰りなさい。40mmの調子はどうだい?」
鳴上 「ああ。ただいま。威力は申し分ない。中型相手ならこいつだけで充分ってほどだ。」
クルツ 「それはよかった。今度は88mmでも作ってみるかい?」
鳴上 「是非頼む。」
クルツ 「返答が早いよ。一応、見繕ってみるけど。」 プイ
鳴上 「 ? 」
ミーナ 「それじゃ、よろしくね。」
サーニャ 「はい。分かりました。」
鳴上 「隊長がどうかしたか?」
クルツ 「いや、何も。行った?」
鳴上 「ああ。」
クルツ 「そうか。君は戻らなくていいのかい?」
鳴上 「いえ、少し、話が聞きたい。」
クルツ 「まるで、警察か探偵みたいな口振りだね。不安になっちゃうよ。」
鳴上 「これから少し無粋な話をしようと思ったけど、探偵か。」
鳴上 「面白そうだ。すこし、やってみていいか?」
クルツ 「ははっ、ご自由に。」
鳴上 「それじゃ……」
クルツ 「どうして歩き回るの?」
鳴上 「気分かな。」
鳴上 「そして、探偵は話をこうやって切り出す。」
鳴上 「さて、」
773: 2012/09/06(木) 16:27:48.66 ID:7vS1ehFp0
鳴上 「俺が違和感を感じたのはついさっきです。」
鳴上 「最初に話をしたとき、あなたはミーナ隊長のことを呼び捨てにしかけました。」
鳴上 「まあ、それに関してはよくあることですけど。」
鳴上 「1番引っ掛かったのはクルツさんが参加した作戦。ダイナモ作戦でしたっけ。」
クルツ 「ああ。それも珍しくはないよ。そういう奴はごまんといる。」
鳴上 「ちなみに、どこに配属を?」
クルツ 「パ・ド・カレーさ。壊滅しちゃったけど。」
鳴上 「ダイナモ作戦はミーナ隊長も、そこから出撃したそうですね。」
クルツ 「どうしてそこでミーナの話が出るんだ?」
鳴上 「ウィッチに恋をした友人の話。」
クルツ 「……それで。」
鳴上 「その話が友人じゃなくて、アンタ自身じゃないかって言いたいんだ。」
クルツ 「何を根拠に。」
鳴上 「ミーナ隊長も、大切な人を亡くしたそうです。」
鳴上 「何だか、妙に話が繋がっている所があるんです。」
鳴上 「クルツの趣味や、経歴とか。」
鳴上 「カールスラントの言葉じゃ、クルツの綴りはK U R Zですよね。」
鳴上 「それをあんたは K U R Tって言いました。よく知らなかったから、変だとは思いませんでしたけど。」
鳴上 「カールスラントの言葉じゃ、譲ってもツと読むのは ts じゃないんですか。」
鳴上 「そうですよね。クルトさん。」
クルツ 「……小説だったら、ミステリー作家になればいいと笑うとこだね。」
クルツ 「でも、君のは推理じゃないよ。ただの推測……邪推もいいとこだ。」
クルツ 「綴りを間違えるのはたまにあることさ。」
鳴上 「その通りです。俺は探偵ってわけじゃない。」
鳴上 「どうしても気になったんですよ。」
鳴上 「あんたが “バカな友人” の話をしたとき、隊長が “大切な人を” 亡くしたとき。」
鳴上 「全く同じ表情だったことが。」
クルツ 「ははっ……はっはっは……ミステリーにもなりゃしない。」
クルツ 「感情で話を進めるなんて……くくっ……冒涜じゃんか……ひひっ……」
鳴上 「ええ。だけど、氏人の霊を呼び出して推理するって話もありましたよ。」
クルツ 「はっはっは! それ、凄く面白そうだね……いいよ。全く……」
鳴上 「笑ってるのに……なんで泣いてるんです。」
鳴上 「最初に話をしたとき、あなたはミーナ隊長のことを呼び捨てにしかけました。」
鳴上 「まあ、それに関してはよくあることですけど。」
鳴上 「1番引っ掛かったのはクルツさんが参加した作戦。ダイナモ作戦でしたっけ。」
クルツ 「ああ。それも珍しくはないよ。そういう奴はごまんといる。」
鳴上 「ちなみに、どこに配属を?」
クルツ 「パ・ド・カレーさ。壊滅しちゃったけど。」
鳴上 「ダイナモ作戦はミーナ隊長も、そこから出撃したそうですね。」
クルツ 「どうしてそこでミーナの話が出るんだ?」
鳴上 「ウィッチに恋をした友人の話。」
クルツ 「……それで。」
鳴上 「その話が友人じゃなくて、アンタ自身じゃないかって言いたいんだ。」
クルツ 「何を根拠に。」
鳴上 「ミーナ隊長も、大切な人を亡くしたそうです。」
鳴上 「何だか、妙に話が繋がっている所があるんです。」
鳴上 「クルツの趣味や、経歴とか。」
鳴上 「カールスラントの言葉じゃ、クルツの綴りはK U R Zですよね。」
鳴上 「それをあんたは K U R Tって言いました。よく知らなかったから、変だとは思いませんでしたけど。」
鳴上 「カールスラントの言葉じゃ、譲ってもツと読むのは ts じゃないんですか。」
鳴上 「そうですよね。クルトさん。」
クルツ 「……小説だったら、ミステリー作家になればいいと笑うとこだね。」
クルツ 「でも、君のは推理じゃないよ。ただの推測……邪推もいいとこだ。」
クルツ 「綴りを間違えるのはたまにあることさ。」
鳴上 「その通りです。俺は探偵ってわけじゃない。」
鳴上 「どうしても気になったんですよ。」
鳴上 「あんたが “バカな友人” の話をしたとき、隊長が “大切な人を” 亡くしたとき。」
鳴上 「全く同じ表情だったことが。」
クルツ 「ははっ……はっはっは……ミステリーにもなりゃしない。」
クルツ 「感情で話を進めるなんて……くくっ……冒涜じゃんか……ひひっ……」
鳴上 「ええ。だけど、氏人の霊を呼び出して推理するって話もありましたよ。」
クルツ 「はっはっは! それ、凄く面白そうだね……いいよ。全く……」
鳴上 「笑ってるのに……なんで泣いてるんです。」
775: 2012/09/06(木) 16:52:29.81 ID:7vS1ehFp0
クルツ 「いや、そうだね。ミーナがまだ、僕の事を思ってくれてるって……」
クルツ 「少し、嬉しくてね。忘れてくれた方がまだスッキリするけどさ。」
鳴上 「やっぱり、あんたは……」
クルツ 「ああ。クルトだ。クルト・フラッハフェルト。」
クルツ 「こっちじゃクルツ・シュトロハイムって名乗ってるけど。」
鳴上 「偽名か?」
クルツ 「パ・ド・カレーで戦氏した友人さ。彼は身寄りが無いらしいから悪いとは思ったけど借りたんだ。」
クルツ 「ミーナにこれ以上悲しい思いはさせたくなかったしね。」
鳴上 「すぐに会いに行けばよかったじゃないか。どうして」
クルツ 「君みたいに、歴戦の軍人顔負けの度胸と勇気があればって思うよ……」
鳴上 「どういう意味だ。」
クルツ 「もし、僕が生きていることをミーナが知ったらどうなる?」
鳴上 「きっと喜ぶ。今からでも遅くは」
クルツ 「同時にこうも思うよ。また、僕がいなくなってしまったらって。」
鳴上 「……」
クルツ 「そしたらミーナはどうするだろうね。」
クルツ 「そのなかには、ウィッチを止めるってのもあるかもしれない。」
鳴上 「そんなことは……隊長は強い人です。」
クルツ 「ああ。同時に、一線を越えてしまうととても弱いんだ。彼女。」
クルツ 「僕がいることで空を飛ぶことを止めるんじゃ……そう思うと恐いんだ。」
クルツ 「最初は、空を飛ぶなんて危ないって思ったよ。」
クルツ 「でも、出撃する姿を見て変わった。なんて美しいんだろうってね。」
クルツ 「僕が理由で彼女が空を失ってはいけない。」
クルツ 「こうしてひっそりと整備を続けるうちに尚更そう思った。」
鳴上 「そんなことで……」
クルツ 「そして、僕がもう一度ネウロイの襲撃に遭って、本当に氏んだら?」
クルツ 「ミーナはまた近しい人を失うことになる。2回も。」
クルツ 「氏んでいたほうが、都合がいいんだ。」
鳴上 「そんなの……勝手だ! そうやって他人を盾に、逃げている臆病者だ。」
クルツ 「少し、嬉しくてね。忘れてくれた方がまだスッキリするけどさ。」
鳴上 「やっぱり、あんたは……」
クルツ 「ああ。クルトだ。クルト・フラッハフェルト。」
クルツ 「こっちじゃクルツ・シュトロハイムって名乗ってるけど。」
鳴上 「偽名か?」
クルツ 「パ・ド・カレーで戦氏した友人さ。彼は身寄りが無いらしいから悪いとは思ったけど借りたんだ。」
クルツ 「ミーナにこれ以上悲しい思いはさせたくなかったしね。」
鳴上 「すぐに会いに行けばよかったじゃないか。どうして」
クルツ 「君みたいに、歴戦の軍人顔負けの度胸と勇気があればって思うよ……」
鳴上 「どういう意味だ。」
クルツ 「もし、僕が生きていることをミーナが知ったらどうなる?」
鳴上 「きっと喜ぶ。今からでも遅くは」
クルツ 「同時にこうも思うよ。また、僕がいなくなってしまったらって。」
鳴上 「……」
クルツ 「そしたらミーナはどうするだろうね。」
クルツ 「そのなかには、ウィッチを止めるってのもあるかもしれない。」
鳴上 「そんなことは……隊長は強い人です。」
クルツ 「ああ。同時に、一線を越えてしまうととても弱いんだ。彼女。」
クルツ 「僕がいることで空を飛ぶことを止めるんじゃ……そう思うと恐いんだ。」
クルツ 「最初は、空を飛ぶなんて危ないって思ったよ。」
クルツ 「でも、出撃する姿を見て変わった。なんて美しいんだろうってね。」
クルツ 「僕が理由で彼女が空を失ってはいけない。」
クルツ 「こうしてひっそりと整備を続けるうちに尚更そう思った。」
鳴上 「そんなことで……」
クルツ 「そして、僕がもう一度ネウロイの襲撃に遭って、本当に氏んだら?」
クルツ 「ミーナはまた近しい人を失うことになる。2回も。」
クルツ 「氏んでいたほうが、都合がいいんだ。」
鳴上 「そんなの……勝手だ! そうやって他人を盾に、逃げている臆病者だ。」
776: 2012/09/06(木) 17:14:55.41 ID:7vS1ehFp0
クルツ 「正論だよ、言い返せない。僕は逃げているだけかもしれない。」
クルツ 「でも、その正直さとかお節介でも、僕は当分は明かさないつもりだよ。」
鳴上 「どうして!」
クルツ 「言ったろ? 君みたいな勇気があればって。」
クルツ 「やっぱり、恐いんだよ。どうしても。」
鳴上 「……」
> スピーカー越しに歌が聞こえる……
静かな大地の底から
君の唇が僕を呼ぶ……
クルツ 「リリーマルレーンか……」
鳴上 「……素敵な歌だ、えっと」
クルツ 「クルツでいいよ。」
鳴上 「分かった、クルツ。この歌は?」
クルツ 「カールスラントの落ちた後に出来た歌さ。」
クルツ 「僕がパ・ド・カレーの撤退あとに渡そうとした手紙で、歌ってくれってリクエストしたんだけど。」
鳴上 「帰りに、そこへ立ち寄ってました。」
クルツ 「読んでくれたのか……嬉しいよ。本当に。ピアノを弾いているのは?」
鳴上 「……多分、サーニャかと。」
クルツ 「……少しだけ、思うよ。このピアノを弾いているのが僕ならって。」
クルツ 「……カールスラントが奪還したときには、ミーナと向き合えるくらいの男になりたいね。」
鳴上 「今まで、バレてなかったのか。」
クルツ「まあね。帽子の下、見る? 火傷とか、結構酷くてさ。深く被ってるし、極力会わないようにしてるから。」
鳴上 「……」
クルツ 「そうだ、これをあげるよ。変わりに、ミーナには僕のことを黙っててくれ。」
> 整備中隊のワッペンを手に入れた。
クルツ 「シオンの花言葉って、知ってる?」
鳴上 「さあ……」
クルツ 「君を忘れない……遠くの君を想う。だってさ。」
鳴上 「クルツとミーナにピッタリだ……」
クルツ 「ありがとう。なのかな? それとも皮肉?」
> 口数の少ないクルツと話ながら歌を聞いた
夜更けに僕は戻る
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン……
つづく
クルツ 「でも、その正直さとかお節介でも、僕は当分は明かさないつもりだよ。」
鳴上 「どうして!」
クルツ 「言ったろ? 君みたいな勇気があればって。」
クルツ 「やっぱり、恐いんだよ。どうしても。」
鳴上 「……」
> スピーカー越しに歌が聞こえる……
静かな大地の底から
君の唇が僕を呼ぶ……
クルツ 「リリーマルレーンか……」
鳴上 「……素敵な歌だ、えっと」
クルツ 「クルツでいいよ。」
鳴上 「分かった、クルツ。この歌は?」
クルツ 「カールスラントの落ちた後に出来た歌さ。」
クルツ 「僕がパ・ド・カレーの撤退あとに渡そうとした手紙で、歌ってくれってリクエストしたんだけど。」
鳴上 「帰りに、そこへ立ち寄ってました。」
クルツ 「読んでくれたのか……嬉しいよ。本当に。ピアノを弾いているのは?」
鳴上 「……多分、サーニャかと。」
クルツ 「……少しだけ、思うよ。このピアノを弾いているのが僕ならって。」
クルツ 「……カールスラントが奪還したときには、ミーナと向き合えるくらいの男になりたいね。」
鳴上 「今まで、バレてなかったのか。」
クルツ「まあね。帽子の下、見る? 火傷とか、結構酷くてさ。深く被ってるし、極力会わないようにしてるから。」
鳴上 「……」
クルツ 「そうだ、これをあげるよ。変わりに、ミーナには僕のことを黙っててくれ。」
> 整備中隊のワッペンを手に入れた。
クルツ 「シオンの花言葉って、知ってる?」
鳴上 「さあ……」
クルツ 「君を忘れない……遠くの君を想う。だってさ。」
鳴上 「クルツとミーナにピッタリだ……」
クルツ 「ありがとう。なのかな? それとも皮肉?」
> 口数の少ないクルツと話ながら歌を聞いた
夜更けに僕は戻る
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン……
つづく
783: 2012/09/06(木) 22:24:00.42 ID:7vS1ehFp0
【8話 撃墜】
【夜/ 執務室】
坂本 「良い歌を聞かせてもらったよ。赤城の皆も喜んでくれた。」
ミーナ 「ありがとう。」
坂本 「それで、話というのはなんだ。」
ミーナ 「……」 チャキ
坂本 「どうした。私に銃なんか向けて。」
ミーナ 「夕べの戦闘、シールドが機能していなかったわ。」
坂本 「……ッ」
ミーナ 「約束して、もう、ストライカーを履かないって。」
坂本 「でなければ、撃つ……と?」
坂本 「どうも飛躍していないか。」
ミーナ 「ええ。膝でも撃てば、治療に時間がかかるでしょう。」
ミーナ 「私は……決めたの。」
ミーナ 「大事な人を失うことを恐れるだけじゃない。」
ミーナ 「失わないためなら、どんなこともやるって。」
ミーナ 「だから……撃てるわ。」
坂本 「そうか。だが、宮藤がいるだろう。」
ミーナ 「 ……だったら、近付けさせないわ、宮藤さんも。どんな酷いこともしてみせる。」
坂本 「……安全装置がかかったままだぞ。」
ミーナ 「 ! 」
坂本 「言いたいことは分かるが……それは命令か?」
ミーナ 「……」
坂本 「すまないが、私にはまだやるべきことがある。」
坂本 「それに……鳴上がな、訓練に付き合えとうるさいのだ。」
坂本 「毎度毎度、私から一本をとるんだと言ってな……教官として嬉しいよ。」
坂本 「宮藤もな…………そういうことだ。疲れたろう、ゆっくり休め。」 キィ……
バタン
ミーナ 「全く……これだから扶桑のウィッチは……」
【夜/ 執務室】
坂本 「良い歌を聞かせてもらったよ。赤城の皆も喜んでくれた。」
ミーナ 「ありがとう。」
坂本 「それで、話というのはなんだ。」
ミーナ 「……」 チャキ
坂本 「どうした。私に銃なんか向けて。」
ミーナ 「夕べの戦闘、シールドが機能していなかったわ。」
坂本 「……ッ」
ミーナ 「約束して、もう、ストライカーを履かないって。」
坂本 「でなければ、撃つ……と?」
坂本 「どうも飛躍していないか。」
ミーナ 「ええ。膝でも撃てば、治療に時間がかかるでしょう。」
ミーナ 「私は……決めたの。」
ミーナ 「大事な人を失うことを恐れるだけじゃない。」
ミーナ 「失わないためなら、どんなこともやるって。」
ミーナ 「だから……撃てるわ。」
坂本 「そうか。だが、宮藤がいるだろう。」
ミーナ 「 ……だったら、近付けさせないわ、宮藤さんも。どんな酷いこともしてみせる。」
坂本 「……安全装置がかかったままだぞ。」
ミーナ 「 ! 」
坂本 「言いたいことは分かるが……それは命令か?」
ミーナ 「……」
坂本 「すまないが、私にはまだやるべきことがある。」
坂本 「それに……鳴上がな、訓練に付き合えとうるさいのだ。」
坂本 「毎度毎度、私から一本をとるんだと言ってな……教官として嬉しいよ。」
坂本 「宮藤もな…………そういうことだ。疲れたろう、ゆっくり休め。」 キィ……
バタン
ミーナ 「全く……これだから扶桑のウィッチは……」
785: 2012/09/07(金) 01:38:51.10 ID:VdxnR5ym0
【朝/ 海岸沿い】
> 坂本少佐に稽古をつけてもらった……
鳴上 「今日こそ……一本を……」
坂本 「望むところ……」ギリッ
> 鍔迫り合いから、一気に振って間合いを取る!
坂本 「どうした、逃げてばかりでは勝てんぞ。」 カンッ
鳴上 「くっ……」
坂本 「今度はこっちからだ。」 ブンッ
鳴上 「今だ! 」
カカンッ
坂本 「……」
鳴上 「っ……はあ……」
リーネ 「鳴上君が坂本少佐の後ろに……今、何が起きたの?」
ペリーヌ 「確か……ケンドーの技ではなくて?」
宮藤 「うん。払い胴だったかな? こう、相手の竹刀を弾いて頃して、」
宮藤 「その勢いのまま右の脇腹に振ってって技。結構、難しいと思うよ。」
リーネ 「へー、一瞬なにがあったか分からなかった……」
ペリーヌ 「ですが……」
坂本 「何故、当てずに向けた……」
鳴上 「今日の坂本さんは動きが雑です。なんというか……」
鳴上 「何かに焦っているみたいだ。」
坂本 「……そうか? 私は正常だ。」
鳴上 「だったら、俺みたいな素人がこんな小手先の技は決められませんよ。」
坂本 「……お前が力をつけたということだ。自信を持て。」
鳴上 「分かりました……」
坂本 「おっと、すまんな。私は先に上がらせてもらう。」
坂本 「お前たちも訓練は一通り終わったら戻れよ。」
「「「了解」」」
坂本 「うむ。良い返事だ。」スタスタ
> 坂本少佐に稽古をつけてもらった……
鳴上 「今日こそ……一本を……」
坂本 「望むところ……」ギリッ
> 鍔迫り合いから、一気に振って間合いを取る!
坂本 「どうした、逃げてばかりでは勝てんぞ。」 カンッ
鳴上 「くっ……」
坂本 「今度はこっちからだ。」 ブンッ
鳴上 「今だ! 」
カカンッ
坂本 「……」
鳴上 「っ……はあ……」
リーネ 「鳴上君が坂本少佐の後ろに……今、何が起きたの?」
ペリーヌ 「確か……ケンドーの技ではなくて?」
宮藤 「うん。払い胴だったかな? こう、相手の竹刀を弾いて頃して、」
宮藤 「その勢いのまま右の脇腹に振ってって技。結構、難しいと思うよ。」
リーネ 「へー、一瞬なにがあったか分からなかった……」
ペリーヌ 「ですが……」
坂本 「何故、当てずに向けた……」
鳴上 「今日の坂本さんは動きが雑です。なんというか……」
鳴上 「何かに焦っているみたいだ。」
坂本 「……そうか? 私は正常だ。」
鳴上 「だったら、俺みたいな素人がこんな小手先の技は決められませんよ。」
坂本 「……お前が力をつけたということだ。自信を持て。」
鳴上 「分かりました……」
坂本 「おっと、すまんな。私は先に上がらせてもらう。」
坂本 「お前たちも訓練は一通り終わったら戻れよ。」
「「「了解」」」
坂本 「うむ。良い返事だ。」スタスタ
786: 2012/09/08(土) 00:14:25.44 ID:lENmtn2L0
宮藤 「凄いよ! あの坂本さんに一本決めちゃうなんて!」
リーネ 「かっこよかったですよ、本当!」
鳴上 「……」
ペリーヌ 「あれだけ一本奪うんだって息巻いていた割には、面白くなさそうですわね。」
鳴上 「俺は専門家じゃあないけど、坂本さん、なんか変じゃなかったか?」
リーネ 「そう、かな……? ペリーヌさんは何か感じた?」
ペリーヌ 「そう……ですわね。少し、攻めに出るのが早かった気がしますわ。」
ペリーヌ 「いつもなら、余程の隙でないと攻撃しませんから。あんな急にというのは……可笑しいかも、ですわね。」
宮藤 「なにか違うの?」
ペリーヌ 「大違いですわ! 考えてみてくださいまし!」
ペリーヌ 「極端な話なら、針のむしろの如くビームを飛ばすネウロイに突っ込むくらいですわよ。」
宮藤 「……そっか。確かに危ないね。」
ペリーヌ 「全く……前回の撃墜で少しは実力も実ったかと思った矢先にこれですわ……」
宮藤 「ご、ごめんなさい。」
ペリーヌ 「謝るくらいならもう少し空戦の勉強をなさい!」
リーネ 「お、落ち着いてペリーヌさん……」
ペリーヌ 「……申し訳ありません。少し熱くなりましたわ。」
鳴上 「すまんな。リーネ……」 コソッ
リーネ 「いえ。私、きょうだいの真ん中で、喧嘩とかも多かったから、こういうの慣れていて……」
鳴上 「道理でしっかりしているわけだ……」
リーネ 「えへへ、そういうわけじゃ……」
> リーネの意外な一面を知った……
ペリーヌ 「何をコソコソ話してますの?」
鳴上 「滑走路のランニング、何往復にするかって話。今のところ10かなって。」
宮藤 「ええ!? そんなに……」
ペリーヌ 「依存はありませんわ。」
リーネ 「かっこよかったですよ、本当!」
鳴上 「……」
ペリーヌ 「あれだけ一本奪うんだって息巻いていた割には、面白くなさそうですわね。」
鳴上 「俺は専門家じゃあないけど、坂本さん、なんか変じゃなかったか?」
リーネ 「そう、かな……? ペリーヌさんは何か感じた?」
ペリーヌ 「そう……ですわね。少し、攻めに出るのが早かった気がしますわ。」
ペリーヌ 「いつもなら、余程の隙でないと攻撃しませんから。あんな急にというのは……可笑しいかも、ですわね。」
宮藤 「なにか違うの?」
ペリーヌ 「大違いですわ! 考えてみてくださいまし!」
ペリーヌ 「極端な話なら、針のむしろの如くビームを飛ばすネウロイに突っ込むくらいですわよ。」
宮藤 「……そっか。確かに危ないね。」
ペリーヌ 「全く……前回の撃墜で少しは実力も実ったかと思った矢先にこれですわ……」
宮藤 「ご、ごめんなさい。」
ペリーヌ 「謝るくらいならもう少し空戦の勉強をなさい!」
リーネ 「お、落ち着いてペリーヌさん……」
ペリーヌ 「……申し訳ありません。少し熱くなりましたわ。」
鳴上 「すまんな。リーネ……」 コソッ
リーネ 「いえ。私、きょうだいの真ん中で、喧嘩とかも多かったから、こういうの慣れていて……」
鳴上 「道理でしっかりしているわけだ……」
リーネ 「えへへ、そういうわけじゃ……」
> リーネの意外な一面を知った……
ペリーヌ 「何をコソコソ話してますの?」
鳴上 「滑走路のランニング、何往復にするかって話。今のところ10かなって。」
宮藤 「ええ!? そんなに……」
ペリーヌ 「依存はありませんわ。」
789: 2012/09/08(土) 13:08:03.59 ID:lENmtn2L0
誤植多いな、自分。最後の行、
ペリーヌ 「異存はありませんわ。」 ね。
> 滑走路をひたすら走った……
宮藤 「……今っ……何往復だっけ……?」 タッタッタ…
リーネ 「8だから……残り2往復だよぉ……」
宮藤 「まだ、そんなに……鳴上君……ペース、速くない……?」
鳴上 「ペリーヌは大丈夫だぞ。」
リーネ 「何か……鳴上さんの思考が……坂本少佐みたいに……」タッタッタ
ペリーヌ 「全く、だらしがありませんわね……」
鳴上 「それでも、足取りはしっかりしてる。成長してると思うぞ。」
ペリーヌ 「分かっていますわ。でも……」
リーネ 「はあ……はあ……」タユン
宮藤 「…………」ジーッ
鳴上 「その、人にも色んな趣味嗜好はあるから。」
鳴上 「ペリーヌの少佐ウォッチングと同じと思えば。」
ペリーヌ 「勝手に名前をつけないでくださいまし!!」
鳴上 「しかし、ペリーヌはどうして宮藤を目の敵にするんだ。」
ペリーヌ 「異存はありませんわ。」 ね。
> 滑走路をひたすら走った……
宮藤 「……今っ……何往復だっけ……?」 タッタッタ…
リーネ 「8だから……残り2往復だよぉ……」
宮藤 「まだ、そんなに……鳴上君……ペース、速くない……?」
鳴上 「ペリーヌは大丈夫だぞ。」
リーネ 「何か……鳴上さんの思考が……坂本少佐みたいに……」タッタッタ
ペリーヌ 「全く、だらしがありませんわね……」
鳴上 「それでも、足取りはしっかりしてる。成長してると思うぞ。」
ペリーヌ 「分かっていますわ。でも……」
リーネ 「はあ……はあ……」タユン
宮藤 「…………」ジーッ
鳴上 「その、人にも色んな趣味嗜好はあるから。」
鳴上 「ペリーヌの少佐ウォッチングと同じと思えば。」
ペリーヌ 「勝手に名前をつけないでくださいまし!!」
鳴上 「しかし、ペリーヌはどうして宮藤を目の敵にするんだ。」
790: 2012/09/08(土) 19:00:20.34 ID:lENmtn2L0
ペリーヌ 「別に……敵になどしてませんわ。ただ、少佐にあんなずけずけと……」
鳴上 「羨ましいとか、嫉妬?」
ペリーヌ 「っ……まあ、そういうことですわね。」
ペリーヌ 「鳴上さんには悪いですけど。」
鳴上 「 ? 」
ペリーヌ 「来たばかりの時ですわ。言ってくれたでしょう?」
ペリーヌ 「家族をないがしろにする奴はいないから、安心しろって。」
鳴上 「……そうだったな。それで、どうして謝る。」
ペリーヌ 「今の私がしていることはアナタの言ったことと逆ですわ。」
ペリーヌ 「何度もそう思って抑えようとしましたけど……なかなか上手く行きませんわ。」
鳴上 「そんなに、すぐに人は変われないだろう。」
鳴上 「何度も悩んで、がむしゃらに足掻いて、傷付いて。やっと人は変われる。」
鳴上 「それと、悩みを共有とか、相談できる仲間もいたらな。」
ペリーヌ 「こんな話……とてもじゃないけど……」
鳴上 「もう俺に話してるだろ。いくらでも頼ればいい。バイクの時も言っただろ。」
ペリーヌ 「……ズルいですわ。その言い方。」
ペリーヌ 「でも、そうね……では、気が向いたら相談させていただきますわ。」
鳴上 「ああ。温かいお茶でも用意して待ってるさ。」
宮藤 「つっ……かれたぁ……」
リーネ 「汗、びしょ濡れ……」
鳴上 「お疲れ様。」
ペリーヌ 「マシには、なってますわね……お風呂でも入って汗を流したら?」
宮藤 「そう、だね…… 行こ? リーネちゃん、ペリーヌさんも!」
ペリーヌ 「私も?」
宮藤 「だって、ペリーヌさんも凄い汗だよ。」
鳴上 「そうだな、行って来い。」
リーネ 「鳴上さんは?」
鳴上 「また、池で水浴びでもしとくさ。この時間なら誰も居ないさ。」
宮藤 「じゃあ、鳴上君も後でね。ほら、早く早く!」 タッタッタ
リーネ 「ひゃあっ!」
ペリーヌ 「ちょっと、手を掴まないでくだひっ……噛んじゃった……」
鳴上 「……まだ、走る元気はあるじゃないか。はっはっは。」
鳴上 「……坂本さんのアレ、感染ったか?」
鳴上 「羨ましいとか、嫉妬?」
ペリーヌ 「っ……まあ、そういうことですわね。」
ペリーヌ 「鳴上さんには悪いですけど。」
鳴上 「 ? 」
ペリーヌ 「来たばかりの時ですわ。言ってくれたでしょう?」
ペリーヌ 「家族をないがしろにする奴はいないから、安心しろって。」
鳴上 「……そうだったな。それで、どうして謝る。」
ペリーヌ 「今の私がしていることはアナタの言ったことと逆ですわ。」
ペリーヌ 「何度もそう思って抑えようとしましたけど……なかなか上手く行きませんわ。」
鳴上 「そんなに、すぐに人は変われないだろう。」
鳴上 「何度も悩んで、がむしゃらに足掻いて、傷付いて。やっと人は変われる。」
鳴上 「それと、悩みを共有とか、相談できる仲間もいたらな。」
ペリーヌ 「こんな話……とてもじゃないけど……」
鳴上 「もう俺に話してるだろ。いくらでも頼ればいい。バイクの時も言っただろ。」
ペリーヌ 「……ズルいですわ。その言い方。」
ペリーヌ 「でも、そうね……では、気が向いたら相談させていただきますわ。」
鳴上 「ああ。温かいお茶でも用意して待ってるさ。」
宮藤 「つっ……かれたぁ……」
リーネ 「汗、びしょ濡れ……」
鳴上 「お疲れ様。」
ペリーヌ 「マシには、なってますわね……お風呂でも入って汗を流したら?」
宮藤 「そう、だね…… 行こ? リーネちゃん、ペリーヌさんも!」
ペリーヌ 「私も?」
宮藤 「だって、ペリーヌさんも凄い汗だよ。」
鳴上 「そうだな、行って来い。」
リーネ 「鳴上さんは?」
鳴上 「また、池で水浴びでもしとくさ。この時間なら誰も居ないさ。」
宮藤 「じゃあ、鳴上君も後でね。ほら、早く早く!」 タッタッタ
リーネ 「ひゃあっ!」
ペリーヌ 「ちょっと、手を掴まないでくだひっ……噛んじゃった……」
鳴上 「……まだ、走る元気はあるじゃないか。はっはっは。」
鳴上 「……坂本さんのアレ、感染ったか?」
791: 2012/09/08(土) 20:47:04.36 ID:lENmtn2L0
【池】
鳴上 「……水着も着てるし、着替えも用意した。大丈夫」 クールトランクス
鳴上 「……そいっ」 ザパァッ
鳴上 「冷たくて……気持ちいい……」 プカ
鳴上 「そういや、暇があったらこうして浮いてたな……」
鳴上 「…………」
> 今なら全てを受け入れられそうだ……
> 寛容さが上がった
「なーにしてんのーっ!」
鳴上 「!?」
鳴上 「ごぼっ……ごぼぼっ。」
ルッキーニ 「どしたの? 水氏体ごっこ?」
鳴上 「げほっ! 急だったんで驚いただけだ。どうした。」
ルッキーニ 「んっとね、エイラとサーニャが寝てるかって確認。」
鳴上 「木の上からか。」
ルッキーニ 「うん! ユウも来る?」
鳴上 「何にだ?」
ルッキーニ 「来れば分かるって。決めるなら早くね!」
鳴上 「よし行こう。」
ルッキーニ 「分かってるね! さあ、40秒で支度しな!……なんちって。」
鳴上 「イエス・マム。だからあっちを向くか、行くかしてくれ。」 ザパッ
ルッキーニ 「どして?」
鳴上 「着替えるからだ。」
ルッキーニ 「あー、そっか。」
鳴上 「……水着も着てるし、着替えも用意した。大丈夫」 クールトランクス
鳴上 「……そいっ」 ザパァッ
鳴上 「冷たくて……気持ちいい……」 プカ
鳴上 「そういや、暇があったらこうして浮いてたな……」
鳴上 「…………」
> 今なら全てを受け入れられそうだ……
> 寛容さが上がった
「なーにしてんのーっ!」
鳴上 「!?」
鳴上 「ごぼっ……ごぼぼっ。」
ルッキーニ 「どしたの? 水氏体ごっこ?」
鳴上 「げほっ! 急だったんで驚いただけだ。どうした。」
ルッキーニ 「んっとね、エイラとサーニャが寝てるかって確認。」
鳴上 「木の上からか。」
ルッキーニ 「うん! ユウも来る?」
鳴上 「何にだ?」
ルッキーニ 「来れば分かるって。決めるなら早くね!」
鳴上 「よし行こう。」
ルッキーニ 「分かってるね! さあ、40秒で支度しな!……なんちって。」
鳴上 「イエス・マム。だからあっちを向くか、行くかしてくれ。」 ザパッ
ルッキーニ 「どして?」
鳴上 「着替えるからだ。」
ルッキーニ 「あー、そっか。」
793: 2012/09/08(土) 21:18:43.60 ID:lENmtn2L0
> ルッキーニに連れられ、一室へと招かれた……
シャーリー 「どうだった、ルッキーニ。」 カチャカチャ……
ルッキーニ 「大丈夫だよん。」
クルツ 「音響とかって初めてなんだけどなぁ……」
整備員 「どうして俺まで……」
クルツ 「地方のラジオ局で働いていたんでしょ?」
鳴上 「クルツにシャーリー……これは一体?」
シャーリー 「見て分からないのか? ラジオだよ、ラジオ。」
クルツ 「普段はサーニャ中尉たちが夜にやってるんだけどね。」
ルッキーニ 「こっそり機材を使ってやろう! って感じなの。」
シャーリー 「いやー、一回やってみたかったんだよね。マジで。」
整備員 「よし、準備は出来た。イェーガー大尉、報酬は」
シャーリー 「とっておきのパーツが手に入ったんだ。安心してくれよ。」
鳴上 「男女の交流は最小限ってのは……バルクホルンさんにも叱られるぞ。」
シャーリー 「あー、アレは今妹のお見舞いだから。目、覚ましたんだって。」
鳴上 「そうか。良かったよ……」
クルツ 「これも任務さ。ウィッチ達の士気を上げるささやかな作戦。」
整備員 「別に、報酬に惹かれたわけでも、前の仕事が懐かしいわけでもない。」
シャーリー 「よっし、んじゃあ始めるか。ほら、ナルカミも入った入った。」
鳴上 「いや、台本とかあるんじゃないの?」
ルッキーニ 「無いよ?」
シャーリー 「思いつきだからね。」
鳴上 「流石に、大丈夫か?」
ルッキーニ 「困ったときはー」
シャーリー 「ムリダナ(・×・)で落ちをつければいいじゃん。」
鳴上 「……俺も入るのか?」
シャーリー 「ぶっちゃけ、話題無かったし。ゲストがいれば面白いだろ。」
鳴上 「無計画にも、程がないか……」
鳴上 「やるからには、全力を尽くそう。」ガラッ
整備員 「なんだかんだ、ノリノリだな。」
クルツ 「それが良いところだね。」
シャーリー 「どうだった、ルッキーニ。」 カチャカチャ……
ルッキーニ 「大丈夫だよん。」
クルツ 「音響とかって初めてなんだけどなぁ……」
整備員 「どうして俺まで……」
クルツ 「地方のラジオ局で働いていたんでしょ?」
鳴上 「クルツにシャーリー……これは一体?」
シャーリー 「見て分からないのか? ラジオだよ、ラジオ。」
クルツ 「普段はサーニャ中尉たちが夜にやってるんだけどね。」
ルッキーニ 「こっそり機材を使ってやろう! って感じなの。」
シャーリー 「いやー、一回やってみたかったんだよね。マジで。」
整備員 「よし、準備は出来た。イェーガー大尉、報酬は」
シャーリー 「とっておきのパーツが手に入ったんだ。安心してくれよ。」
鳴上 「男女の交流は最小限ってのは……バルクホルンさんにも叱られるぞ。」
シャーリー 「あー、アレは今妹のお見舞いだから。目、覚ましたんだって。」
鳴上 「そうか。良かったよ……」
クルツ 「これも任務さ。ウィッチ達の士気を上げるささやかな作戦。」
整備員 「別に、報酬に惹かれたわけでも、前の仕事が懐かしいわけでもない。」
シャーリー 「よっし、んじゃあ始めるか。ほら、ナルカミも入った入った。」
鳴上 「いや、台本とかあるんじゃないの?」
ルッキーニ 「無いよ?」
シャーリー 「思いつきだからね。」
鳴上 「流石に、大丈夫か?」
ルッキーニ 「困ったときはー」
シャーリー 「ムリダナ(・×・)で落ちをつければいいじゃん。」
鳴上 「……俺も入るのか?」
シャーリー 「ぶっちゃけ、話題無かったし。ゲストがいれば面白いだろ。」
鳴上 「無計画にも、程がないか……」
鳴上 「やるからには、全力を尽くそう。」ガラッ
整備員 「なんだかんだ、ノリノリだな。」
クルツ 「それが良いところだね。」
794: 2012/09/08(土) 21:34:13.28 ID:lENmtn2L0
クルツ 「3…2…1……スタート」
シャーリー 「しっましまのルッキーニと!」
ルッキーニ 「ぱっふぱふのシャーリーの!」
シャーリー・ルッキーニ 「しまぱふアワー!!」
「「なーっはっはっは! いーっひっひっひっひ!」」
わーたしーにーでーきることー ひとーつずーつーかーなえたいー
シャーリー 「はい、みなさんお早うございまーす。あ、もう10時!? こんにちは。」
シャーリー 「第501統合航空戦闘団、シャーロット・E・イェーガーと」
ルッキーニ 「こんにちわち……こんにちはー。フランチェスカ・ルッキーニだよー。」
シャーリー 「今、何て? まあいいや。しまぱふアワー、来ちゃったね!」
ルッキーニ 「うん! 思い付きで電波ジャック!」
シャーリー 「大丈夫、ジャックジャナーイ。リスナーの皆は夜のラジオ、聞いてるかな?」
ルッキーニ 「エイラとサーニャのラジオだね! それをー私たちでやってみよー! って企画なの。」
ルッキーニ 「ジャックじゃないけど、思い付きで始めちゃったよね。」
シャーリー 「まあね。整備の方に専門がいたお陰だ。ありがとねー!」
シャーリー 「初放送。偶然聞いてる君はラッキーだよ。またやるか分かんないからね。」
ルッキーニ 「うちら、ギリギリのラインでやるから。放送コードとか。」
鳴上 (これ自体が放送事故だよ。)
シャーリー 「さて、今回は素敵なゲストもお迎えしていますので、お聞き逃しのないように!」
ルッキーニ 「このラジオがウィッチや暮らしている人たちの支えになれば! 」
シャーリー 「それでは戦線を維持してくれ。スタートだ!」
つばさーひろーげーてー……さあとーぼうーよーあーしーたーのーたーめにー
シャーリー 「しっましまのルッキーニと!」
ルッキーニ 「ぱっふぱふのシャーリーの!」
シャーリー・ルッキーニ 「しまぱふアワー!!」
「「なーっはっはっは! いーっひっひっひっひ!」」
わーたしーにーでーきることー ひとーつずーつーかーなえたいー
シャーリー 「はい、みなさんお早うございまーす。あ、もう10時!? こんにちは。」
シャーリー 「第501統合航空戦闘団、シャーロット・E・イェーガーと」
ルッキーニ 「こんにちわち……こんにちはー。フランチェスカ・ルッキーニだよー。」
シャーリー 「今、何て? まあいいや。しまぱふアワー、来ちゃったね!」
ルッキーニ 「うん! 思い付きで電波ジャック!」
シャーリー 「大丈夫、ジャックジャナーイ。リスナーの皆は夜のラジオ、聞いてるかな?」
ルッキーニ 「エイラとサーニャのラジオだね! それをー私たちでやってみよー! って企画なの。」
ルッキーニ 「ジャックじゃないけど、思い付きで始めちゃったよね。」
シャーリー 「まあね。整備の方に専門がいたお陰だ。ありがとねー!」
シャーリー 「初放送。偶然聞いてる君はラッキーだよ。またやるか分かんないからね。」
ルッキーニ 「うちら、ギリギリのラインでやるから。放送コードとか。」
鳴上 (これ自体が放送事故だよ。)
シャーリー 「さて、今回は素敵なゲストもお迎えしていますので、お聞き逃しのないように!」
ルッキーニ 「このラジオがウィッチや暮らしている人たちの支えになれば! 」
シャーリー 「それでは戦線を維持してくれ。スタートだ!」
つばさーひろーげーてー……さあとーぼうーよーあーしーたーのーたーめにー
795: 2012/09/09(日) 03:41:45.62 ID:jkMP+8lm0
シャーリー 「それじゃあ、早速ゲスト呼んじゃう? 普通はフリートークだけどさ。」
シャーリー 「話題、ある?」
ルッキーニ 「うーん……ロマーニャのストライカーユニットを使用した高高度における格闘戦と一撃離脱の有利不利を航空力学的観点から考えるとか。」
シャーリー 「パーッス! そういうマニアックなのは需要が全く無いんだよ!」
シャーリー 「知ってるか? ある作家が自身の作品のミリタリー世界観を書いたとき、批判の手紙すら来なかったんだぞ!?」
ルッキーニ 「しょうなのお?」
シャーリー「つまり、マニアックなのは控えめにな。んじゃ、ゲストさんどうぞ。」
鳴上 「唐突過ぎないか!? もちょい引っ張るのかと。」
シャーリー 「ほら、挨拶挨拶。今日はこの人! なんと、男の魔法使い。つまりウォーロックだ。」
鳴上 「ぱっぴー……じゃなくて、皆さんこんにちは。扶桑海軍……かな? の鳴上悠軍曹です。」
ルッキーニ 「今日はこの三人で、やっていこうと思いまーす!」
鳴上 「ええ、今日はよろしくお願いしまっ……」ガッ
シャーリー 「えー、ゲストのナルカミがおでこをマイクにぶつけたとこで、スタートとしましょう。」
鳴上 「今の言う必要あったか!?」
ルッキーニ 「にゃはは。それじゃあ、質問行っとく?」
鳴上 「意外と本格的だな。リスナーとかはいないし、思い付きで始めたんだろ?」
シャーリー 「おう、まあな。てなわけで色んなから聞いた質問の一部をって感じだな。」
鳴上 「分かった。さあ来い。」
ルッキーニ 「んじゃあね、これ。“ティーカップの猫”さんから。」
ルッキーニ 「あ、名前はアタシがてきとーにつけてるよ。」
ルッキーニ 「シャーリーさんとルッキーニちゃん、ゲストさんもこんにちは。」
ルッキーニ 「501へ来て、一番大変だったことは何ですか? だって。どう?」
鳴上 「……訓練だな。男なのに、まだ女性の教官に一本を取れない。」
シャーリー 「ほほう。ナルカミは結構デカイのにな。」
鳴上 「扶桑には柔よく剛を制すとある。」
ルッキーニ 「どゆ意味?」
鳴上 「体格の差も、立ち回りでは大きな相手にも勝てる。って意味かな。」
鳴上 「元は柔道って武道の言葉なんだけど。あの人の動きはまさにそれだ。」
シャーリー 「確かに、アタシらは自分の何十倍もあるネウロイを相手に戦うわけだもんな。」
ルッキーニ 「ええと、じゅー良くごーを制す。覚えた方がいいかもね。」
鳴上 「光栄です。」
鳴上 (一番は女性の“ズボン”だけど……)
鳴上 (電波の上じゃ言えないよな……)
シャーリー 「話題、ある?」
ルッキーニ 「うーん……ロマーニャのストライカーユニットを使用した高高度における格闘戦と一撃離脱の有利不利を航空力学的観点から考えるとか。」
シャーリー 「パーッス! そういうマニアックなのは需要が全く無いんだよ!」
シャーリー 「知ってるか? ある作家が自身の作品のミリタリー世界観を書いたとき、批判の手紙すら来なかったんだぞ!?」
ルッキーニ 「しょうなのお?」
シャーリー「つまり、マニアックなのは控えめにな。んじゃ、ゲストさんどうぞ。」
鳴上 「唐突過ぎないか!? もちょい引っ張るのかと。」
シャーリー 「ほら、挨拶挨拶。今日はこの人! なんと、男の魔法使い。つまりウォーロックだ。」
鳴上 「ぱっぴー……じゃなくて、皆さんこんにちは。扶桑海軍……かな? の鳴上悠軍曹です。」
ルッキーニ 「今日はこの三人で、やっていこうと思いまーす!」
鳴上 「ええ、今日はよろしくお願いしまっ……」ガッ
シャーリー 「えー、ゲストのナルカミがおでこをマイクにぶつけたとこで、スタートとしましょう。」
鳴上 「今の言う必要あったか!?」
ルッキーニ 「にゃはは。それじゃあ、質問行っとく?」
鳴上 「意外と本格的だな。リスナーとかはいないし、思い付きで始めたんだろ?」
シャーリー 「おう、まあな。てなわけで色んなから聞いた質問の一部をって感じだな。」
鳴上 「分かった。さあ来い。」
ルッキーニ 「んじゃあね、これ。“ティーカップの猫”さんから。」
ルッキーニ 「あ、名前はアタシがてきとーにつけてるよ。」
ルッキーニ 「シャーリーさんとルッキーニちゃん、ゲストさんもこんにちは。」
ルッキーニ 「501へ来て、一番大変だったことは何ですか? だって。どう?」
鳴上 「……訓練だな。男なのに、まだ女性の教官に一本を取れない。」
シャーリー 「ほほう。ナルカミは結構デカイのにな。」
鳴上 「扶桑には柔よく剛を制すとある。」
ルッキーニ 「どゆ意味?」
鳴上 「体格の差も、立ち回りでは大きな相手にも勝てる。って意味かな。」
鳴上 「元は柔道って武道の言葉なんだけど。あの人の動きはまさにそれだ。」
シャーリー 「確かに、アタシらは自分の何十倍もあるネウロイを相手に戦うわけだもんな。」
ルッキーニ 「ええと、じゅー良くごーを制す。覚えた方がいいかもね。」
鳴上 「光栄です。」
鳴上 (一番は女性の“ズボン”だけど……)
鳴上 (電波の上じゃ言えないよな……)
796: 2012/09/09(日) 04:13:26.34 ID:jkMP+8lm0
シャーリー 「んじゃあ次もアタシがチョイス、。“色よし張りよし堅物軍人”さんからの質問だよ。」
鳴上 「分かりやすい名前だな。最初のそれはともかく。」
シャーリー 「食事や上着の洗濯などは手慣れているようだが、どうしてだってさ。」
鳴上 「そうだな。元々、手先は器用な方だったし、洗濯もいっしょに暮らしてた子の手伝いでしてたから。」
鳴上 「ああいう、単純な作業は好きだ。鶴折りとかね。」
ルッキーニ 「料理の方は?」
鳴上 「本格的に始めたのは去年からだな。友人が学校の行事でカレーを作って……」カタカタ
ルッキーニ 「友達がカレーを作って?」
鳴上 「人並みに、料理を出来るようになりたいと思った。」
シャーリー 「凄い、切実な感じが伝わってくるな……」
シャーリー 「そういや、裁縫もやってるよな。あれは?」
鳴上 「後輩に教わったんだ。染め物屋の息子で、いいやつだ。」
ルッキーニ 「へー、一回会ってみたいかもね。アタシも何か作ってみたい!」
鳴上 「……少し、難しいかもな。」
シャーリー 「あー、確かに。」
鳴上 (ここの女性を直視するのは厳しいからな)
【ブリタニア市街】
バルクホルン 「何かやってると思ったら……このふざけたラジオは何だ。」
ハルトマン 「あはは、まあいいんじゃない。色よし張りよし堅物軍人、そんなに身を乗り出しちゃ危ないって」
バルクホルン 「ええい、もっと早く出せんのか、その名で呼ぶな!」
ハルトマン 「交通違反で怒られるのやだもん。トゥルーデも前に飛ばしたら怒ったじゃん。」
バルクホルン 「くっ……」
シャーリー 『メッセージでも送っとく?』
鳴上 『そうだな。ありがとうございました、えっと……堅物軍人さん。』
鳴上 『妹さんを大事にしてください。軍人の前に、姉として。』
バルクホルン 「っ!……言われるまでもない//」
ハルトマン 「だってさ。お姉ちゃん。」
バルクホルン 「お、お前が言うな。」
鳴上 「分かりやすい名前だな。最初のそれはともかく。」
シャーリー 「食事や上着の洗濯などは手慣れているようだが、どうしてだってさ。」
鳴上 「そうだな。元々、手先は器用な方だったし、洗濯もいっしょに暮らしてた子の手伝いでしてたから。」
鳴上 「ああいう、単純な作業は好きだ。鶴折りとかね。」
ルッキーニ 「料理の方は?」
鳴上 「本格的に始めたのは去年からだな。友人が学校の行事でカレーを作って……」カタカタ
ルッキーニ 「友達がカレーを作って?」
鳴上 「人並みに、料理を出来るようになりたいと思った。」
シャーリー 「凄い、切実な感じが伝わってくるな……」
シャーリー 「そういや、裁縫もやってるよな。あれは?」
鳴上 「後輩に教わったんだ。染め物屋の息子で、いいやつだ。」
ルッキーニ 「へー、一回会ってみたいかもね。アタシも何か作ってみたい!」
鳴上 「……少し、難しいかもな。」
シャーリー 「あー、確かに。」
鳴上 (ここの女性を直視するのは厳しいからな)
【ブリタニア市街】
バルクホルン 「何かやってると思ったら……このふざけたラジオは何だ。」
ハルトマン 「あはは、まあいいんじゃない。色よし張りよし堅物軍人、そんなに身を乗り出しちゃ危ないって」
バルクホルン 「ええい、もっと早く出せんのか、その名で呼ぶな!」
ハルトマン 「交通違反で怒られるのやだもん。トゥルーデも前に飛ばしたら怒ったじゃん。」
バルクホルン 「くっ……」
シャーリー 『メッセージでも送っとく?』
鳴上 『そうだな。ありがとうございました、えっと……堅物軍人さん。』
鳴上 『妹さんを大事にしてください。軍人の前に、姉として。』
バルクホルン 「っ!……言われるまでもない//」
ハルトマン 「だってさ。お姉ちゃん。」
バルクホルン 「お、お前が言うな。」
798: 2012/09/09(日) 21:53:55.03 ID:jkMP+8lm0
シャーリー 「まだまだあるぞー。」
ルッキーニ 「次はね。アタシからの質問。」
ルッキーニ 「ズバリ! 好きなウィッチは誰!?」
鳴上 「……ぶっちゃけすぎじゃない?いや、これ。えぇっ……」
シャーリー 「確かにまー、気にはなってるのよね。」
シャーリー 「ペリ……じゃない、ガリアのウィッチとかオラーシャの子とか、結構仲良いだろ?」
鳴上 「……怒られない? こういうぶっちゃけトーク。危ないよね? 色んな意味で」
シャーリー 「本気でテンパってる……しっしっし。」
ルッキーニ 「そんなマジメに考えたら余計に本気に取られちゃうよ?」
鳴上 「だってさ、公共の電波でしょ? うーん……」
鳴上 「分かりました。白状します。」
シャーリー 「おおっ、さて。気になるウィッチは?」
鳴上 「シャーリーだ。」
シャーリー 「……へ?」
鳴上 「何だかんだ、来た時から良くしてくれてるし。」
鳴上 「俺が配属された時のフォローとかもやってくれたらしいし。」
鳴上 「お世話になってます。」 ペコ
シャーリー 「……あー、こちらこそ。今後ともよろしく。」 ペコ
ルッキーニ 「うわー、ジョークのつもりが本気のトークなっちゃった。」
鳴上 「純粋にファンってのなら、アフリカの加東圭子さんかな。」
シャーリー 「……」
ルッキーニ 「シャーリー、カトーって?」
シャーリー 「……ああ、えっと。そういや、本を読んでたな。」
鳴上 「まあな。勉強にも使ってる。」
【アフリカ/某所】
鳴上 『楽しく読ませていただいてます。』
圭子 「ちょっと、私はあれが翻訳されてたなんて聞いてないわよ!?」
ハンナ 「伝えてなかったか?」
圭子 「聞いてないわよ!」
ハンナ 「そうだったか。前に聞いたマミの朗読が忘れられなくてな。」
真美 「えへへ。ハナGも出版に力を貸してくれましたよ、ケイさん。」
圭子 「金子さんまで……あああ、もう!!」
ハンナ 「安心しろ、印税はケイの取り分以外、武装の新調に使った。」
ライーサ 「好評みたいでMGに離陸ユニットまで新しくしちゃいました。」
圭子 「全員グルじゃないのよ、これ……」
ルッキーニ 「次はね。アタシからの質問。」
ルッキーニ 「ズバリ! 好きなウィッチは誰!?」
鳴上 「……ぶっちゃけすぎじゃない?いや、これ。えぇっ……」
シャーリー 「確かにまー、気にはなってるのよね。」
シャーリー 「ペリ……じゃない、ガリアのウィッチとかオラーシャの子とか、結構仲良いだろ?」
鳴上 「……怒られない? こういうぶっちゃけトーク。危ないよね? 色んな意味で」
シャーリー 「本気でテンパってる……しっしっし。」
ルッキーニ 「そんなマジメに考えたら余計に本気に取られちゃうよ?」
鳴上 「だってさ、公共の電波でしょ? うーん……」
鳴上 「分かりました。白状します。」
シャーリー 「おおっ、さて。気になるウィッチは?」
鳴上 「シャーリーだ。」
シャーリー 「……へ?」
鳴上 「何だかんだ、来た時から良くしてくれてるし。」
鳴上 「俺が配属された時のフォローとかもやってくれたらしいし。」
鳴上 「お世話になってます。」 ペコ
シャーリー 「……あー、こちらこそ。今後ともよろしく。」 ペコ
ルッキーニ 「うわー、ジョークのつもりが本気のトークなっちゃった。」
鳴上 「純粋にファンってのなら、アフリカの加東圭子さんかな。」
シャーリー 「……」
ルッキーニ 「シャーリー、カトーって?」
シャーリー 「……ああ、えっと。そういや、本を読んでたな。」
鳴上 「まあな。勉強にも使ってる。」
【アフリカ/某所】
鳴上 『楽しく読ませていただいてます。』
圭子 「ちょっと、私はあれが翻訳されてたなんて聞いてないわよ!?」
ハンナ 「伝えてなかったか?」
圭子 「聞いてないわよ!」
ハンナ 「そうだったか。前に聞いたマミの朗読が忘れられなくてな。」
真美 「えへへ。ハナGも出版に力を貸してくれましたよ、ケイさん。」
圭子 「金子さんまで……あああ、もう!!」
ハンナ 「安心しろ、印税はケイの取り分以外、武装の新調に使った。」
ライーサ 「好評みたいでMGに離陸ユニットまで新しくしちゃいました。」
圭子 「全員グルじゃないのよ、これ……」
799: 2012/09/09(日) 22:58:37.58 ID:jkMP+8lm0
シャーリー 「そろそろ、時間も危ないかな。それじゃ、最後の質問というか。」ピラ
ルッキーニ 「あ、これ、質問じゃないよ。アンケートの結果。」
鳴上 「アンケート?」
シャーリー 「ああ。そんなのもしたっけ。えっと。お題はこれ。」
「もしも鳴上に2つ名を付けるとしたら。」
鳴上 「趣旨が、分からないが……」
シャーリー 「ああ。エースとかになるとさ、異名みたいなのがつくのよ。」
シャーリー 「アタシなら、グラマラス・シャーリーとか。」
ルッキーニ 「アタシはガッティーノ。他にも魔のクロエとか、ついてないカタヤイネンとか。」
鳴上 「待て、1つ酷いのが無かったか?」
シャーリー 「詳しくはエイラに。それで、みんなにナルカミの2つ名を考えてもらいました。」
ルッキーニ 「じゃじゃん!」
天然ジゴロ 正
人たらし T
ケダモノ ー
ワイルド ー
ハイカラ ー
扶桑の豪傑 ー
鳴上 「…………俺が、どう見られているか。良く分かった。」
鳴上 「二人がどれに入れたかも、何となく。」ジロ
ルッキーニ 「……うじゅー……うじゅじゅー……」
シャーリー 「だって、事実だし。」
鳴上 「それで、ケダモノは多分……」
シャーリー 「後ろの奴だな。」
ルッキーニ 「志村、後ろ!」
鳴上 「誰が志村だ。」クルッ
エイラ 「」
> ブースの向こうでエイラが睨んでいる……
シャーリー 「しまぱふアワー、今回はここまで! 」
ルッキーニ 「フランチェスカ・ルッキーニと」
シャーリー 「シャーロット・E・イェーガーと」
鳴上 「鳴上悠でした。」
シャーリー「それでは、各員戦線を維持しつつ別名あるまで待機!」
鳴上 「次回は?」
ルッキーニ 「ムリダナ」
エイラ「!!!」ドンドンドン
ルッキーニ 「あ、これ、質問じゃないよ。アンケートの結果。」
鳴上 「アンケート?」
シャーリー 「ああ。そんなのもしたっけ。えっと。お題はこれ。」
「もしも鳴上に2つ名を付けるとしたら。」
鳴上 「趣旨が、分からないが……」
シャーリー 「ああ。エースとかになるとさ、異名みたいなのがつくのよ。」
シャーリー 「アタシなら、グラマラス・シャーリーとか。」
ルッキーニ 「アタシはガッティーノ。他にも魔のクロエとか、ついてないカタヤイネンとか。」
鳴上 「待て、1つ酷いのが無かったか?」
シャーリー 「詳しくはエイラに。それで、みんなにナルカミの2つ名を考えてもらいました。」
ルッキーニ 「じゃじゃん!」
天然ジゴロ 正
人たらし T
ケダモノ ー
ワイルド ー
ハイカラ ー
扶桑の豪傑 ー
鳴上 「…………俺が、どう見られているか。良く分かった。」
鳴上 「二人がどれに入れたかも、何となく。」ジロ
ルッキーニ 「……うじゅー……うじゅじゅー……」
シャーリー 「だって、事実だし。」
鳴上 「それで、ケダモノは多分……」
シャーリー 「後ろの奴だな。」
ルッキーニ 「志村、後ろ!」
鳴上 「誰が志村だ。」クルッ
エイラ 「」
> ブースの向こうでエイラが睨んでいる……
シャーリー 「しまぱふアワー、今回はここまで! 」
ルッキーニ 「フランチェスカ・ルッキーニと」
シャーリー 「シャーロット・E・イェーガーと」
鳴上 「鳴上悠でした。」
シャーリー「それでは、各員戦線を維持しつつ別名あるまで待機!」
鳴上 「次回は?」
ルッキーニ 「ムリダナ」
エイラ「!!!」ドンドンドン
804: 2012/09/10(月) 00:08:21.07 ID:rYVkTLLZ0
ペリーヌのパジャマをシャーリーが着たのを見て少しキュンとした。どうでもいいね。
クルツ 「お疲れ様ー。ぶっつけの割には面白いトークだったと思」
エイラ 「何で私とサーニャの機材を使ってんダーッ!!」
鳴上 「すまん。なかなか面白いな。ラジオ。」
シャーリー 「まあな。また遊ばせてくれよ。」
エイラ 「遊びでやってんじゃねーゾ!?」
ルッキーニ 「分かってるってー。」
エイラ 「ったく……」
シャーリー(裏声)「キョウダケダカンナー」
エイラ 「い、言ってねーヨ! バカ!」
鳴上 「それで、どうしたんだ?」
エイラ 「ドースルもコースルも」
ルッキーニ 「何を擦るの?」
鳴上 「ストップ、話が進まないから。続けてくれ。」
エイラ 「お、おう……まあ、機材を使うなら、一言くれヨ。」
エイラ 「……それと、午後からの訓練イェーガー大尉とルッキーニダロ?」
シャーリー 「……あちゃー……忘れてた。あんがとな。」
エイラ 「こ、こんくらいはナ。早くしろヨ。」
シャーリー「あいよ。行くぞルッキーニ!」
ルッキーニ 「おう!」タッタッタ……
クルツ 「んじゃあ、僕らもこれで。じゃあね。行くよ、島田さん。」
整備士 「ああ……あ、名前ついたんだ。」
クルツ 「モブは島田って相場は決まって……いや、これ以上はダメだ。」 スタスタ…
鳴上 「訓練?」
エイラ 「ツンツンメガネと宮藤と模擬戦だト。」
鳴上 「なるほど。んじゃ、俺も少自主練でもするかな。」 スタスタ
エイラ 「待っタ。ラジオ、面白いって言ってたナ。」
鳴上 「ああ。それで、どうかしたか?」
エイラ 「まあな。男のストライカー乗りが居るって話したラ、思いの外反応があってナ。」
エイラ 「お前も出ないカ? 夜間哨戒の日にでもサ……サーニャもしようって言うし。」
鳴上 「ああ。時間があれば。是非とも。サーニャが?」
エイラ 「……何でもナイ! バーカ! サトゥルヌス!」 タッタッタ
鳴上 「さと……何?」
クルツ 「お疲れ様ー。ぶっつけの割には面白いトークだったと思」
エイラ 「何で私とサーニャの機材を使ってんダーッ!!」
鳴上 「すまん。なかなか面白いな。ラジオ。」
シャーリー 「まあな。また遊ばせてくれよ。」
エイラ 「遊びでやってんじゃねーゾ!?」
ルッキーニ 「分かってるってー。」
エイラ 「ったく……」
シャーリー(裏声)「キョウダケダカンナー」
エイラ 「い、言ってねーヨ! バカ!」
鳴上 「それで、どうしたんだ?」
エイラ 「ドースルもコースルも」
ルッキーニ 「何を擦るの?」
鳴上 「ストップ、話が進まないから。続けてくれ。」
エイラ 「お、おう……まあ、機材を使うなら、一言くれヨ。」
エイラ 「……それと、午後からの訓練イェーガー大尉とルッキーニダロ?」
シャーリー 「……あちゃー……忘れてた。あんがとな。」
エイラ 「こ、こんくらいはナ。早くしろヨ。」
シャーリー「あいよ。行くぞルッキーニ!」
ルッキーニ 「おう!」タッタッタ……
クルツ 「んじゃあ、僕らもこれで。じゃあね。行くよ、島田さん。」
整備士 「ああ……あ、名前ついたんだ。」
クルツ 「モブは島田って相場は決まって……いや、これ以上はダメだ。」 スタスタ…
鳴上 「訓練?」
エイラ 「ツンツンメガネと宮藤と模擬戦だト。」
鳴上 「なるほど。んじゃ、俺も少自主練でもするかな。」 スタスタ
エイラ 「待っタ。ラジオ、面白いって言ってたナ。」
鳴上 「ああ。それで、どうかしたか?」
エイラ 「まあな。男のストライカー乗りが居るって話したラ、思いの外反応があってナ。」
エイラ 「お前も出ないカ? 夜間哨戒の日にでもサ……サーニャもしようって言うし。」
鳴上 「ああ。時間があれば。是非とも。サーニャが?」
エイラ 「……何でもナイ! バーカ! サトゥルヌス!」 タッタッタ
鳴上 「さと……何?」
808: 2012/09/10(月) 00:51:21.02 ID:rYVkTLLZ0
【午後/ 海岸】
鳴上 「……さてと、自主練とはいったものの、また汗を流すのに池か……」
鳴上 「また、鉢合わせは嫌だしな……」
鳴上 「こんな時は……釣りか。」
バルクホルン 「ラジオの次は釣りか。忙しいな。」
鳴上 「ばっ……バルクホルンさん!? 早いですね。」
バルクホルン 「仕方あるまい。いつでもネウロイの襲撃に備えるのが私たちの役目だ。」
鳴上 「今の口振りだと、ラジオ聞いてたんですね……」
バルクホルン 「ああ。ノリノリだったな。」
鳴上 「……」
ハルトマン 「安心しなって。ただ面会時間が短っただけ。」
ハルトマン 「お陰でトゥルーデったら帰りはずっと機嫌が悪くてさ。」
ハルトマン 「もっと話したいことがあるとか。合わせたい奴がいるのにとか。」
バルクホルン 「や、止めろエーリカ! 」
鳴上 「姉バカなのは知ってるから、問題は特に。」
バルクホルン 「なっ!?」
ハルトマン 「いやね、流石にみんな知ってるよ?」
バルクホルン 「…………うるさい///」カァッ
鳴上 「むしろ、それで隠し通せると思ってたことに。」
ハルトマン 「そんな勘違いしてるのエイラくらいじゃない?」
ハルトマン 「自分をクールでカッコいいエイラ少尉って思うのと変わらないよね。」
バルクホルン 「わ、私をエイラの思い込みと一緒にするな!」
クールでカッコいいエイラ 「今、スッゴい酷いことを言われたようナ……」
クールでカッコいいエイラ 「まあ、いいや。私とサーニャの運勢デモ……」
クール(?)でカッコいいエイラ 「…………」
クール(?)でカッコいい(?)エイラ 「うがー! 怖くて捲れネー!!」
サーニャ 「……エイラ、うるさい……」
男子中学生エイラ 「……サーニャぁぁ……」グスッ
鳴上 「……さてと、自主練とはいったものの、また汗を流すのに池か……」
鳴上 「また、鉢合わせは嫌だしな……」
鳴上 「こんな時は……釣りか。」
バルクホルン 「ラジオの次は釣りか。忙しいな。」
鳴上 「ばっ……バルクホルンさん!? 早いですね。」
バルクホルン 「仕方あるまい。いつでもネウロイの襲撃に備えるのが私たちの役目だ。」
鳴上 「今の口振りだと、ラジオ聞いてたんですね……」
バルクホルン 「ああ。ノリノリだったな。」
鳴上 「……」
ハルトマン 「安心しなって。ただ面会時間が短っただけ。」
ハルトマン 「お陰でトゥルーデったら帰りはずっと機嫌が悪くてさ。」
ハルトマン 「もっと話したいことがあるとか。合わせたい奴がいるのにとか。」
バルクホルン 「や、止めろエーリカ! 」
鳴上 「姉バカなのは知ってるから、問題は特に。」
バルクホルン 「なっ!?」
ハルトマン 「いやね、流石にみんな知ってるよ?」
バルクホルン 「…………うるさい///」カァッ
鳴上 「むしろ、それで隠し通せると思ってたことに。」
ハルトマン 「そんな勘違いしてるのエイラくらいじゃない?」
ハルトマン 「自分をクールでカッコいいエイラ少尉って思うのと変わらないよね。」
バルクホルン 「わ、私をエイラの思い込みと一緒にするな!」
クールでカッコいいエイラ 「今、スッゴい酷いことを言われたようナ……」
クールでカッコいいエイラ 「まあ、いいや。私とサーニャの運勢デモ……」
クール(?)でカッコいいエイラ 「…………」
クール(?)でカッコいい(?)エイラ 「うがー! 怖くて捲れネー!!」
サーニャ 「……エイラ、うるさい……」
男子中学生エイラ 「……サーニャぁぁ……」グスッ
809: 2012/09/10(月) 20:55:59.62 ID:rYVkTLLZ0
バルクホルン 「まあ、ともかく。クリスは元気だ。これ以上ないほどに。」
バルクホルン 「私の希望を守ってくれて、ありがとう。……用件はそれだけだ。」
鳴上 「あの時は、他人事には思えませんでしたし。俺より先に言うべき奴がいるでしょう。」
ハルトマン 「それは山々だけどねー」
宮藤「発進します!!」 ブロロ……
ハルトマン 「訓練を始めるとこらしいからさー、言いたくてもってやつ?」
鳴上 「よく分かった。」
バルクホルン 「そ、そうだ。今度はお前も見舞いに来い! 宮藤もだ。」
鳴上 「俺が、ですか?」 ヒョイ
バルクホルン 「恥ずかしかったが、私の撃墜した話をした。」
バルクホルン 「させられた、と言うべきかな。」
ハルトマン 「~♪」
バルクホルン 「そしたら、私もお礼を言いたい。だそうだ。」
バルクホルン 「お姉ちゃんを助けてくれた勇者さん達に。だぞ。名誉なことだ。」
鳴上 「ええ。休暇でも都合つけてもらえたらお供します。」 バチャッ……
バルクホルン 「うむ。それがいい。」 バチャチャッ
ハルトマン 「ねえ、竿、引いてない?」
鳴上 「おっとっと。」グッ
鳴上 「 ! こいつ、大物だ……」 バチャバチャバチャッ
バルクホルン 「凄い引きだ。私も手伝おう。」
鳴上 「いえ、自分だけでも……っ」
バルクホルン 「私の固有魔法を忘れたか? 良いから手伝わせろ。」 ガシッ
鳴上 (また……背中に、牛……)
バルクホルン 「どうした、力が抜けているぞ。」
鳴上 「その、そんなに密着しなくても……」
バルクホルン 「なっ!? そんな話をしとる場合か!!」
ハルトマン 「もう少しだから。頑張って。」
鳴上 「ペル……ソナ!!」 カッ
ザッパーン
> 海のヌシを釣り上げた。
鳴上 「……辛い、戦いだった。」
バルクホルン 「お前がああ言わなければもう少し簡単に釣れた筈だ。」
ハルトマン 「……ラッキースケベ。」
ハルトマン 「でもさ、これ……どうすんの?」
ビチビチッ
鳴上 「そっとしておこう」
バルクホルン 「とにかく中に運んで、冷蔵庫にでも突っ込もう。悲しい話、スカスカだからな。」
ハルトマン 「久々のたんぱく質だしね。SPEM以外の」
バルクホルン 「私の希望を守ってくれて、ありがとう。……用件はそれだけだ。」
鳴上 「あの時は、他人事には思えませんでしたし。俺より先に言うべき奴がいるでしょう。」
ハルトマン 「それは山々だけどねー」
宮藤「発進します!!」 ブロロ……
ハルトマン 「訓練を始めるとこらしいからさー、言いたくてもってやつ?」
鳴上 「よく分かった。」
バルクホルン 「そ、そうだ。今度はお前も見舞いに来い! 宮藤もだ。」
鳴上 「俺が、ですか?」 ヒョイ
バルクホルン 「恥ずかしかったが、私の撃墜した話をした。」
バルクホルン 「させられた、と言うべきかな。」
ハルトマン 「~♪」
バルクホルン 「そしたら、私もお礼を言いたい。だそうだ。」
バルクホルン 「お姉ちゃんを助けてくれた勇者さん達に。だぞ。名誉なことだ。」
鳴上 「ええ。休暇でも都合つけてもらえたらお供します。」 バチャッ……
バルクホルン 「うむ。それがいい。」 バチャチャッ
ハルトマン 「ねえ、竿、引いてない?」
鳴上 「おっとっと。」グッ
鳴上 「 ! こいつ、大物だ……」 バチャバチャバチャッ
バルクホルン 「凄い引きだ。私も手伝おう。」
鳴上 「いえ、自分だけでも……っ」
バルクホルン 「私の固有魔法を忘れたか? 良いから手伝わせろ。」 ガシッ
鳴上 (また……背中に、牛……)
バルクホルン 「どうした、力が抜けているぞ。」
鳴上 「その、そんなに密着しなくても……」
バルクホルン 「なっ!? そんな話をしとる場合か!!」
ハルトマン 「もう少しだから。頑張って。」
鳴上 「ペル……ソナ!!」 カッ
ザッパーン
> 海のヌシを釣り上げた。
鳴上 「……辛い、戦いだった。」
バルクホルン 「お前がああ言わなければもう少し簡単に釣れた筈だ。」
ハルトマン 「……ラッキースケベ。」
ハルトマン 「でもさ、これ……どうすんの?」
ビチビチッ
鳴上 「そっとしておこう」
バルクホルン 「とにかく中に運んで、冷蔵庫にでも突っ込もう。悲しい話、スカスカだからな。」
ハルトマン 「久々のたんぱく質だしね。SPEM以外の」
813: 2012/09/11(火) 20:38:22.54 ID:4tUBcVli0
【食堂】
バルクホルン 「しかし、どう調理するのだ。こいつ。」
ハルトマン 「面倒だし丸ごと焼くとか。」
バルクホルン 「奥の方が生焼けになるだろう。ここは小さく切ってあれだ。」
バルクホルン 「宮藤が前に作った、魚を醤油とみりん? で煮込んだ……」
鳴上 「煮付け?」
バルクホルン 「それだ。あれは美味かった。」
鳴上 「ええ。それじゃ伝えておきますよ。」
バルクホルン 「任せた。こういったものは本人からの方がいい。」
鳴上 「イエス・マム。そうだ、コーヒーでも飲みます? 疲れてるでしょう。」
ハルトマン 「んじゃあ遠慮なく。ミルクお願いねー。」
> 2人と他愛の無い会話をして過ごした……
シャーリー 「たっだいまー!」 バタン
ルッキーニ 「まー!」
バルクホルン 「む、早いな。それと、服が少し汚れているぞ。」
シャーリー 「まーな。模擬戦やってたし。」
バルクホルン 「……まさか、負けたのか?」
シャーリー 「お、いただき。」 グイッ
バルクホルン 「それは私のコーヒーだぞ!」
シャーリー 「んー、砂糖入れてるのか。」
バルクホルン 「わ、悪いか。」
シャーリー 「いや。アタシも入れた方が好きだから。丁度いい。」
バルクホルン 「そ、そうか……ではない!!」
バルクホルン 「大尉であるお前が新人に負けるだと!? 怠慢だ。」
ルッキーニ 「あれ、芳佳がアタシらをやっつけたんだから、もっと喜ぶのかと。」
ハルトマン 「確かに少し気になるね。射撃はそりゃあナルカミよりは上手いけど。まだまだだし。」
バルクホルン 「一撃離脱という訳でもないだろう。」
ルッキーニ 「それがね。あの、少佐が得意なアレ……ひだ、左ひ……ヒンデンブルク?」
シャーリー 「それじゃ墜落しちゃうって。左捻り込みをやったんだ。」
鳴上 「……?」
バルクホルン 「しかし、どう調理するのだ。こいつ。」
ハルトマン 「面倒だし丸ごと焼くとか。」
バルクホルン 「奥の方が生焼けになるだろう。ここは小さく切ってあれだ。」
バルクホルン 「宮藤が前に作った、魚を醤油とみりん? で煮込んだ……」
鳴上 「煮付け?」
バルクホルン 「それだ。あれは美味かった。」
鳴上 「ええ。それじゃ伝えておきますよ。」
バルクホルン 「任せた。こういったものは本人からの方がいい。」
鳴上 「イエス・マム。そうだ、コーヒーでも飲みます? 疲れてるでしょう。」
ハルトマン 「んじゃあ遠慮なく。ミルクお願いねー。」
> 2人と他愛の無い会話をして過ごした……
シャーリー 「たっだいまー!」 バタン
ルッキーニ 「まー!」
バルクホルン 「む、早いな。それと、服が少し汚れているぞ。」
シャーリー 「まーな。模擬戦やってたし。」
バルクホルン 「……まさか、負けたのか?」
シャーリー 「お、いただき。」 グイッ
バルクホルン 「それは私のコーヒーだぞ!」
シャーリー 「んー、砂糖入れてるのか。」
バルクホルン 「わ、悪いか。」
シャーリー 「いや。アタシも入れた方が好きだから。丁度いい。」
バルクホルン 「そ、そうか……ではない!!」
バルクホルン 「大尉であるお前が新人に負けるだと!? 怠慢だ。」
ルッキーニ 「あれ、芳佳がアタシらをやっつけたんだから、もっと喜ぶのかと。」
ハルトマン 「確かに少し気になるね。射撃はそりゃあナルカミよりは上手いけど。まだまだだし。」
バルクホルン 「一撃離脱という訳でもないだろう。」
ルッキーニ 「それがね。あの、少佐が得意なアレ……ひだ、左ひ……ヒンデンブルク?」
シャーリー 「それじゃ墜落しちゃうって。左捻り込みをやったんだ。」
鳴上 「……?」
815: 2012/09/11(火) 21:11:04.96 ID:4tUBcVli0
バルクホルン 「捻り込みを知らないのか?」
鳴上 「木の葉落としくらいしか。」
ハルトマン 「まあ、新人のストライカー乗りのする技じゃあないからな。」
ルッキーニ 「捻り込みってのはね、ツバメ返しって言われてるんだよね。」
ルッキーニ 「ツバメ返しって何か分からないけどさ。」
鳴上 「昔の剣豪の編み出した技だったはずだ。」
鳴上 「なびく枝がツバメを追い払う様子から編み出したとか、ツバメを切り伏せたからとか。」
鳴上 「諸説はあるけど。どんな技かは分からない類いだな。」
シャーリー 「ふーん。カッコいいな何か。ま、空戦の方の説明をしようか。」
シャーリー 「ストライカーはこうしてプロペラが回転してるだろ。」
バルクホルン 「あれはエーテルであってプロペラでは」
シャーリー 「わーってるよ。例えがあれば分かりやすいだろう。」
シャーリー 「そこで、回転してるとトルクが打ち消しあっているんだ。」
鳴上 「どっちかだけだと、その方向へ回転するわけか。ドリルみたいに。」
シャーリー 「ははっ、そうそう。そのまま加速してシールドで体当たり!」
ルッキーニ 「ギガぁ……ドリルぅ……ぶ」
ハルトマン 「はいストップ。」
鳴上 「でも、片足のストライカーを壊された時は何とか飛べたぞ。」
シャーリー 「そんで木の葉落としとかはできるか?」
鳴上 「姿勢で精一杯だった。」
シャーリー 「そういうことだよ。」
シャーリー 「そこで、捻り込みはひと頑張りするんだ。」
シャーリー 「上昇して失速しかけたところで左にトルクを集中。」
シャーリー 「その回転を活かして宙返り。相手のお尻について」
> シャーリーが指を鉄砲の様に構えてくる
シャーリー 「弾けろ、バーンッ! って感じだ。」
鳴上 「難しいわけだな。」
バルクホルン 「まあな。相手の位置や姿勢の制御。山のように考えることがある。」
鳴上 「……ふんふん。」
ルッキーニ 「あちゃー、ユウってば、変なスイッチ入っちゃったよ。」
バルクホルン 「……」ジト
シャーリー 「私は説明をしただけだぞ!?」
鳴上 「木の葉落としくらいしか。」
ハルトマン 「まあ、新人のストライカー乗りのする技じゃあないからな。」
ルッキーニ 「捻り込みってのはね、ツバメ返しって言われてるんだよね。」
ルッキーニ 「ツバメ返しって何か分からないけどさ。」
鳴上 「昔の剣豪の編み出した技だったはずだ。」
鳴上 「なびく枝がツバメを追い払う様子から編み出したとか、ツバメを切り伏せたからとか。」
鳴上 「諸説はあるけど。どんな技かは分からない類いだな。」
シャーリー 「ふーん。カッコいいな何か。ま、空戦の方の説明をしようか。」
シャーリー 「ストライカーはこうしてプロペラが回転してるだろ。」
バルクホルン 「あれはエーテルであってプロペラでは」
シャーリー 「わーってるよ。例えがあれば分かりやすいだろう。」
シャーリー 「そこで、回転してるとトルクが打ち消しあっているんだ。」
鳴上 「どっちかだけだと、その方向へ回転するわけか。ドリルみたいに。」
シャーリー 「ははっ、そうそう。そのまま加速してシールドで体当たり!」
ルッキーニ 「ギガぁ……ドリルぅ……ぶ」
ハルトマン 「はいストップ。」
鳴上 「でも、片足のストライカーを壊された時は何とか飛べたぞ。」
シャーリー 「そんで木の葉落としとかはできるか?」
鳴上 「姿勢で精一杯だった。」
シャーリー 「そういうことだよ。」
シャーリー 「そこで、捻り込みはひと頑張りするんだ。」
シャーリー 「上昇して失速しかけたところで左にトルクを集中。」
シャーリー 「その回転を活かして宙返り。相手のお尻について」
> シャーリーが指を鉄砲の様に構えてくる
シャーリー 「弾けろ、バーンッ! って感じだ。」
鳴上 「難しいわけだな。」
バルクホルン 「まあな。相手の位置や姿勢の制御。山のように考えることがある。」
鳴上 「……ふんふん。」
ルッキーニ 「あちゃー、ユウってば、変なスイッチ入っちゃったよ。」
バルクホルン 「……」ジト
シャーリー 「私は説明をしただけだぞ!?」
818: 2012/09/11(火) 22:45:51.63 ID:4tUBcVli0
最近勉強したばっかだけど
インメルマンターンは宙返りの頂点で背面飛行から180ºループして通常飛行に戻る。
捻り込みは宙返りでも姿勢を変えずにそのまま錐もみ操作で降下するみたい。
一番面倒なのは海軍の教本とかには書かない(危なすぎて)から
使う人によってまちまちなところ。
間違えてたらそんな感じで補完お願いします。寛容さがオカン級の皆様なら。
インメルマンターンは宙返りの頂点で背面飛行から180ºループして通常飛行に戻る。
捻り込みは宙返りでも姿勢を変えずにそのまま錐もみ操作で降下するみたい。
一番面倒なのは海軍の教本とかには書かない(危なすぎて)から
使う人によってまちまちなところ。
間違えてたらそんな感じで補完お願いします。寛容さがオカン級の皆様なら。
822: 2012/09/12(水) 00:52:07.33 ID:DCInCBiB0
バルクホルン 「鳴上にあまり変なことを教えるな。何をしでかすか分からん。」
シャーリー 「なっ、説明をしなきゃ話の流れが掴めないだろーが!」
バルクホルン 「それはそうだが、また無茶をやらかすかもしれんだろうが。」
ルッキーニ 「まーた始まった……」
ハルトマン 「何かさ、子育ての躾で争う」
鳴上 「親の会話だよな。」
シャーリー 「他人事みたいになぁ……」
バルクホルン 「いいな!? 飛行時間何百のベテランがこなす技だ。少佐もモノにするには3年かかった技だ。」
バルクホルン 「絶対にやろうなどと思うな。」
バルクホルン 「でなければ、ラズベリーで武装したネウロイへの対処法を新米ウィッチに教える教官に任命してやる。」
鳴上 「む、無茶苦茶だ……そんなに危険なのか?」
バルクホルン 「ちょうど貴様くらいの時期が一番危ないのだ。」
シャーリー 「それは言えてるかもな。降下のスピードを間違えちゃ空中分解だってな。」
鳴上 「……分かった。」
> 二人からの心配を感じる……
バルクホルン 「分かればいい。今度少佐にでも教えてもらえ。」
ルッキーニ 「あとは芳佳に~。なんちって。」
宮藤 「……」 テクテク
ルッキーニ 「噂をすれば、なんとやら?」
ハルトマン 「ナルカミ、今のうち魚のことを言ってくれば?」
鳴上 「そのつもりだ。」
鳴上 「宮藤~。」
宮藤 「……鳴上君? どうしたの?」
鳴上 「ああ、結構な大物を釣ったから。バルクホルン大尉が煮付けにしようってさ。」
宮藤 「ホント!? 見せて見せ……」
ペリーヌ 「……」
宮藤 「あー、ごめんね? もう少し、訓練をしなくちゃいけなくて……」
ペリーヌ 「何をしてますの!?」
宮藤 「じゃあね、そういうことだから。」
鳴上 「……ペリーヌ、今から何を」
ペリーヌ 「あなたには関係ありませんわ!!」
鳴上 「…………分かった。」
> いつもに増してペリーヌの発言が刺々しい……
シャーリー 「なっ、説明をしなきゃ話の流れが掴めないだろーが!」
バルクホルン 「それはそうだが、また無茶をやらかすかもしれんだろうが。」
ルッキーニ 「まーた始まった……」
ハルトマン 「何かさ、子育ての躾で争う」
鳴上 「親の会話だよな。」
シャーリー 「他人事みたいになぁ……」
バルクホルン 「いいな!? 飛行時間何百のベテランがこなす技だ。少佐もモノにするには3年かかった技だ。」
バルクホルン 「絶対にやろうなどと思うな。」
バルクホルン 「でなければ、ラズベリーで武装したネウロイへの対処法を新米ウィッチに教える教官に任命してやる。」
鳴上 「む、無茶苦茶だ……そんなに危険なのか?」
バルクホルン 「ちょうど貴様くらいの時期が一番危ないのだ。」
シャーリー 「それは言えてるかもな。降下のスピードを間違えちゃ空中分解だってな。」
鳴上 「……分かった。」
> 二人からの心配を感じる……
バルクホルン 「分かればいい。今度少佐にでも教えてもらえ。」
ルッキーニ 「あとは芳佳に~。なんちって。」
宮藤 「……」 テクテク
ルッキーニ 「噂をすれば、なんとやら?」
ハルトマン 「ナルカミ、今のうち魚のことを言ってくれば?」
鳴上 「そのつもりだ。」
鳴上 「宮藤~。」
宮藤 「……鳴上君? どうしたの?」
鳴上 「ああ、結構な大物を釣ったから。バルクホルン大尉が煮付けにしようってさ。」
宮藤 「ホント!? 見せて見せ……」
ペリーヌ 「……」
宮藤 「あー、ごめんね? もう少し、訓練をしなくちゃいけなくて……」
ペリーヌ 「何をしてますの!?」
宮藤 「じゃあね、そういうことだから。」
鳴上 「……ペリーヌ、今から何を」
ペリーヌ 「あなたには関係ありませんわ!!」
鳴上 「…………分かった。」
> いつもに増してペリーヌの発言が刺々しい……
823: 2012/09/12(水) 01:17:14.88 ID:DCInCBiB0
>>821 大好きだけど……唐揚げはな、最初はプレーンで食べたいんだ。出来ればお酢も欲しいです
バルクホルン 「どうだった。」
鳴上 「訓練を終えてから、だそうだ。」
ルッキーニ 「珍しいね。芳佳がそんなに飛ぶなんて。」
バルクホルン 「うむ、熱心なのは良いことだ。」
シャーリー 「母さんや、宮藤のことになると甘いな。」
バルクホルン 「誰が母さんだ!」
ギャアギャア
――
――――
【脱衣場】
ペリーヌ 「……」
宮藤 「ペリーヌさん、そのどうしたの?」
ペリーヌ 「あの左捻り込み。いつ習得しましたの?」
宮藤 「捻り込み?……えっと……さっきのなら……その時だったよ?」
ペリーヌ 「なっ!? 超上級者の機動ですわよ!?」
宮藤 「えっと、少佐の動きを見て、何となく……」
ペリーヌ 「なんとなくで覚える機動じゃありませんわよ!」
ペリーヌ 「全く、どうしてアナタみたいなのが……少佐に教わったのね!?」
宮藤 「だから……見よう見まねで……」
ペリーヌ 「ああ、少佐に手取り足取りあんなことを…うら、もとい!!」
ペリーヌ 「決闘ですわ! どちらが少佐にふさわしいか!」
宮藤 「えええ!!?」
――
――――
【格納庫】
ペリーヌ (また、やってしまいましたわ……)
宮藤 「えっと……それで勝負のつけかたって……」
ペリーヌ 「……相手の背後に10秒にしましょう。」
宮藤 「じゃあ、これで……」
ペリーヌ 「いいえ、雰囲気も出しましょう。実銃よ。」
ペリーヌ 「安全装置と引き金に指をかけなければ問題ありませんわ。」
宮藤 「でも、人に鉄砲を向けるのは……」
ペリーヌ 「……仕方ありませんわね。吹っ掛けたのは私です。多少は融通しなくては。」
宮藤 「ありがとう……ペリーヌさん。」
ペリーヌ (……本当なら、銃なんかを持つ人じゃありませんわね……)
バルクホルン 「どうだった。」
鳴上 「訓練を終えてから、だそうだ。」
ルッキーニ 「珍しいね。芳佳がそんなに飛ぶなんて。」
バルクホルン 「うむ、熱心なのは良いことだ。」
シャーリー 「母さんや、宮藤のことになると甘いな。」
バルクホルン 「誰が母さんだ!」
ギャアギャア
――
――――
【脱衣場】
ペリーヌ 「……」
宮藤 「ペリーヌさん、そのどうしたの?」
ペリーヌ 「あの左捻り込み。いつ習得しましたの?」
宮藤 「捻り込み?……えっと……さっきのなら……その時だったよ?」
ペリーヌ 「なっ!? 超上級者の機動ですわよ!?」
宮藤 「えっと、少佐の動きを見て、何となく……」
ペリーヌ 「なんとなくで覚える機動じゃありませんわよ!」
ペリーヌ 「全く、どうしてアナタみたいなのが……少佐に教わったのね!?」
宮藤 「だから……見よう見まねで……」
ペリーヌ 「ああ、少佐に手取り足取りあんなことを…うら、もとい!!」
ペリーヌ 「決闘ですわ! どちらが少佐にふさわしいか!」
宮藤 「えええ!!?」
――
――――
【格納庫】
ペリーヌ (また、やってしまいましたわ……)
宮藤 「えっと……それで勝負のつけかたって……」
ペリーヌ 「……相手の背後に10秒にしましょう。」
宮藤 「じゃあ、これで……」
ペリーヌ 「いいえ、雰囲気も出しましょう。実銃よ。」
ペリーヌ 「安全装置と引き金に指をかけなければ問題ありませんわ。」
宮藤 「でも、人に鉄砲を向けるのは……」
ペリーヌ 「……仕方ありませんわね。吹っ掛けたのは私です。多少は融通しなくては。」
宮藤 「ありがとう……ペリーヌさん。」
ペリーヌ (……本当なら、銃なんかを持つ人じゃありませんわね……)
824: 2012/09/12(水) 20:36:34.20 ID:DCInCBiB0
バルクホルン 「そうだ。何かおかしいとおもった。ペリーヌの様子、何だか、変じゃなかったか……」
ルッキーニ 「いつもあんな感じじゃないのー?」
鳴上 「いや……なんというか、初めて会った時みたいだった。」
鳴上 「何かに焦っているみたいだ。」
シャーリー 「流石によく見てるな。」
ハルトマン 「お兄ちゃんってこと?」
鳴上 「あまり茶化すな。」
ミーナ 「あら、珍しいわね。トゥルーデとシャーリーさんが揃ってくつろいでるなんて。」
シャーリー 「ええ。たまには喧嘩無しでぐでっとしたいみたいです。妹に会って安心したんでしょう。」
バルクホルン 「よっ! 余計なことを言うなリベリアン!!」
ハルトマン 「トゥルーデ、あの話。しないと。」
バルクホルン 「……そうだったな。すまん、少しミーナに話がある。」
鳴上 「どうぞ、いってらっしゃい。」
ハルトマン 「んじゃね。コーヒー、ごちそうさまー。」
> 三人は行ってしまった……
ルッキーニ 「うにゃ……くふぁ……眠い……」 ゴロン
シャーリー 「こら、よりかかるなって。」
鳴上 「その割りには、にやけてるぞ。顔。」
シャーリー 「ははっ、そうかもな。何だかほっとけなくてさ……」
シャーリー 「アタシとルッキーニがさ、規律とか苦手なのは知ってるだろ?」
鳴上 「ああ。」
シャーリー 「アタシは無断でストライカーを改造したり、してこっちに送られた。」
シャーリー 「能力を惜しんでなんて言っても、まあ体のいい厄介払いだ。」
シャーリー 「あ、誤解しないでくれ。ここでの暮らしは気に入ってる。」
鳴上 「もちろん分かってる。」
シャーリー 「ルッキーニもそんな感じだったんだ。ああいう性格だし甘えたい盛りだ。」
シャーリー 「似た者同士ってわけだな。だから、つい世話を焼いてさ。なんだかんだ可愛いよ。」
シャーリー 「なあ、ナルカミも、こっちの生活は慣れたか?」
鳴上 「楽しくやってるよ。お陰でな。」
シャーリー 「でもさ、この隊も……ここの防衛って大義が無くなったら解散だよな……」
シャーリー 「お前も、いつか居なくなってしまうんだろ?」
シャーリー 「……たまに、夢に見るんだ。振り向いたら、ナルカミが居なくなってる。」
シャーリー 「探してもどこにもいない。ルッキーニとか、皆に聞いても誰? って顔をするんだ。」
鳴上 「心配するな。居なくなる前には、絶対に一言伝えるさ。」
シャーリー 「なんて?」
鳴上 「泣くんじゃないって。な。」
シャーリー 「お前……そんな恥ずかしい言葉を素面で言うなんて、才能かもな。まあ、あんがと。」
> シャーリーの心の奥に触れた気がした……
ルッキーニ 「いつもあんな感じじゃないのー?」
鳴上 「いや……なんというか、初めて会った時みたいだった。」
鳴上 「何かに焦っているみたいだ。」
シャーリー 「流石によく見てるな。」
ハルトマン 「お兄ちゃんってこと?」
鳴上 「あまり茶化すな。」
ミーナ 「あら、珍しいわね。トゥルーデとシャーリーさんが揃ってくつろいでるなんて。」
シャーリー 「ええ。たまには喧嘩無しでぐでっとしたいみたいです。妹に会って安心したんでしょう。」
バルクホルン 「よっ! 余計なことを言うなリベリアン!!」
ハルトマン 「トゥルーデ、あの話。しないと。」
バルクホルン 「……そうだったな。すまん、少しミーナに話がある。」
鳴上 「どうぞ、いってらっしゃい。」
ハルトマン 「んじゃね。コーヒー、ごちそうさまー。」
> 三人は行ってしまった……
ルッキーニ 「うにゃ……くふぁ……眠い……」 ゴロン
シャーリー 「こら、よりかかるなって。」
鳴上 「その割りには、にやけてるぞ。顔。」
シャーリー 「ははっ、そうかもな。何だかほっとけなくてさ……」
シャーリー 「アタシとルッキーニがさ、規律とか苦手なのは知ってるだろ?」
鳴上 「ああ。」
シャーリー 「アタシは無断でストライカーを改造したり、してこっちに送られた。」
シャーリー 「能力を惜しんでなんて言っても、まあ体のいい厄介払いだ。」
シャーリー 「あ、誤解しないでくれ。ここでの暮らしは気に入ってる。」
鳴上 「もちろん分かってる。」
シャーリー 「ルッキーニもそんな感じだったんだ。ああいう性格だし甘えたい盛りだ。」
シャーリー 「似た者同士ってわけだな。だから、つい世話を焼いてさ。なんだかんだ可愛いよ。」
シャーリー 「なあ、ナルカミも、こっちの生活は慣れたか?」
鳴上 「楽しくやってるよ。お陰でな。」
シャーリー 「でもさ、この隊も……ここの防衛って大義が無くなったら解散だよな……」
シャーリー 「お前も、いつか居なくなってしまうんだろ?」
シャーリー 「……たまに、夢に見るんだ。振り向いたら、ナルカミが居なくなってる。」
シャーリー 「探してもどこにもいない。ルッキーニとか、皆に聞いても誰? って顔をするんだ。」
鳴上 「心配するな。居なくなる前には、絶対に一言伝えるさ。」
シャーリー 「なんて?」
鳴上 「泣くんじゃないって。な。」
シャーリー 「お前……そんな恥ずかしい言葉を素面で言うなんて、才能かもな。まあ、あんがと。」
> シャーリーの心の奥に触れた気がした……
825: 2012/09/12(水) 20:53:01.95 ID:DCInCBiB0
【管制室】
ミーナ 「ここなら、今は人も少ないわ。話って?」
バルクホルン 「ミーナ、話と言うのはこれだ。」ピラ
ハルトマン 「読んでみて。」
ミーナ 「これ以上、深入りするな……ネウロイのこと?」
坂本 「可能性は高いな。最近の不規則な出現について調べ始めたばかりなのだからな。」
ミーナ 「とすると、この手紙の主は……マロニー中将?」
バルクホルン 「だろうな。中将は501を良くは思っていない。」
ハルトマン 「というより、ウィッチをって感じだね。」
ミーナ 「警告ってとこかしらね……クリスさんをダシというわけでは無いといいけれど……」
バルクホルン 「くっ……」
坂本 「どう出るか分からん以上は静観するしかあるまい。しばらく様子を見よう……」
ミーナ 「後手に回るのは好きじゃないけどね……」
ウウウウウウウウウウゥゥゥゥ!!!
バルクホルン 「っ!? ネウロイか!」
ミーナ 「二人は出撃の準備をお願い。美緒は管制の手伝いをお願い。」
坂本 「……私はまだ飛べる。問題はない!」
ミーナ 「ダメよ。許可できないわ。私は見たのよ。アナタ、シールドが使えないって。」
坂本 「また、前の夜に戻るか……」
ミーナ 「ウィッチは20を境にあがりを迎えるのは知っているでしょう!?」
ミーナ 「これ以上誰かを失うのはイヤなの!」
坂本 「私は、まだ氏ぬ気にはなれんよ。宮藤が気ががりだ。」
坂本 「アイツに私の全てを教えるまでは、氏にきれんさ。」
坂本 「私は、宮藤が皆の後ろじゃなくて先頭に立つ姿を見たいんだ。」
ミーナ 「……」
坂本 「そいつを見るまでは、私は飛ぶぞ。」
坂本 「はっはっは。そう心配するな。ウィッチに不可能はない!」
ミーナ 「ここなら、今は人も少ないわ。話って?」
バルクホルン 「ミーナ、話と言うのはこれだ。」ピラ
ハルトマン 「読んでみて。」
ミーナ 「これ以上、深入りするな……ネウロイのこと?」
坂本 「可能性は高いな。最近の不規則な出現について調べ始めたばかりなのだからな。」
ミーナ 「とすると、この手紙の主は……マロニー中将?」
バルクホルン 「だろうな。中将は501を良くは思っていない。」
ハルトマン 「というより、ウィッチをって感じだね。」
ミーナ 「警告ってとこかしらね……クリスさんをダシというわけでは無いといいけれど……」
バルクホルン 「くっ……」
坂本 「どう出るか分からん以上は静観するしかあるまい。しばらく様子を見よう……」
ミーナ 「後手に回るのは好きじゃないけどね……」
ウウウウウウウウウウゥゥゥゥ!!!
バルクホルン 「っ!? ネウロイか!」
ミーナ 「二人は出撃の準備をお願い。美緒は管制の手伝いをお願い。」
坂本 「……私はまだ飛べる。問題はない!」
ミーナ 「ダメよ。許可できないわ。私は見たのよ。アナタ、シールドが使えないって。」
坂本 「また、前の夜に戻るか……」
ミーナ 「ウィッチは20を境にあがりを迎えるのは知っているでしょう!?」
ミーナ 「これ以上誰かを失うのはイヤなの!」
坂本 「私は、まだ氏ぬ気にはなれんよ。宮藤が気ががりだ。」
坂本 「アイツに私の全てを教えるまでは、氏にきれんさ。」
坂本 「私は、宮藤が皆の後ろじゃなくて先頭に立つ姿を見たいんだ。」
ミーナ 「……」
坂本 「そいつを見るまでは、私は飛ぶぞ。」
坂本 「はっはっは。そう心配するな。ウィッチに不可能はない!」
826: 2012/09/12(水) 21:51:40.94 ID:DCInCBiB0
【海上】
ミーナ 『聞こえる? 宮藤軍曹、クロステルマン中尉』
ペリーヌ 「くっ……勝負はお預けですわね……」
ミーナ 『そのままそこで待機しなさい。5分で少佐達が合流出来るから。』
宮藤 「……偵察くらいなら、私にも出来ます!」 ブロロ……
ペリーヌ 「ちょっと、宮藤さん!?」
ミーナ 『どうしたの!? 待ちなさい宮藤さん!』
ペリーヌ 「わ、私も宮藤さんを止めに……」
ミーナ 『……いえ、クロステルマン中尉はここで待機して。武装、持ってないでしょう。』
ペリーヌ 「……はい。ペイントしか。」
ミーナ 「宮藤さんのシールドなら、多分大丈夫だと思うわ。それに、小型が一機だから。」
ペリーヌ 「小型に……こんな数ですか?」
ミーナ 『ええ、どうも様子がおかしいの。予測のパターンと大きく違うの。』
ミーナ 『間違えは珍しくないけど、念を入れるに越すことは無いから。』
ペリーヌ 「了解しました。」
――
――――
坂本 「ペリーヌー!! 遅れてすまない。」
ペリーヌ 「いえ、少佐。大丈夫ですわ。それより、宮藤さんが……」
坂本 「分かっている。すぐに向かおう。鳴上。武器を。」
鳴上 「そら。ペリーヌのブレンだ。」
ペリーヌ 「ありがとうとは、言っておきますわ。」
ハルトマン 「この先だよね、ネウロイって。結構近くない?」
バルクホルン 「だからこうして、」
シャーリー 「皆で来てるわけだよ。」
エイラ 「……ほいっと。」 シュッ
エイラ 「うげっ……塔かよ……」
サーニャ 「なんか、恐いね……」
ミーナ 『聞こえる? 宮藤軍曹、クロステルマン中尉』
ペリーヌ 「くっ……勝負はお預けですわね……」
ミーナ 『そのままそこで待機しなさい。5分で少佐達が合流出来るから。』
宮藤 「……偵察くらいなら、私にも出来ます!」 ブロロ……
ペリーヌ 「ちょっと、宮藤さん!?」
ミーナ 『どうしたの!? 待ちなさい宮藤さん!』
ペリーヌ 「わ、私も宮藤さんを止めに……」
ミーナ 『……いえ、クロステルマン中尉はここで待機して。武装、持ってないでしょう。』
ペリーヌ 「……はい。ペイントしか。」
ミーナ 「宮藤さんのシールドなら、多分大丈夫だと思うわ。それに、小型が一機だから。」
ペリーヌ 「小型に……こんな数ですか?」
ミーナ 『ええ、どうも様子がおかしいの。予測のパターンと大きく違うの。』
ミーナ 『間違えは珍しくないけど、念を入れるに越すことは無いから。』
ペリーヌ 「了解しました。」
――
――――
坂本 「ペリーヌー!! 遅れてすまない。」
ペリーヌ 「いえ、少佐。大丈夫ですわ。それより、宮藤さんが……」
坂本 「分かっている。すぐに向かおう。鳴上。武器を。」
鳴上 「そら。ペリーヌのブレンだ。」
ペリーヌ 「ありがとうとは、言っておきますわ。」
ハルトマン 「この先だよね、ネウロイって。結構近くない?」
バルクホルン 「だからこうして、」
シャーリー 「皆で来てるわけだよ。」
エイラ 「……ほいっと。」 シュッ
エイラ 「うげっ……塔かよ……」
サーニャ 「なんか、恐いね……」
828: 2012/09/12(水) 22:14:30.32 ID:DCInCBiB0
宮藤 「……見つけた……ネウロイ……小型?」
宮藤 「安全装置は……大丈夫……」 カチッ
宮藤 「…………」 フルフル
ギュウウゥ……
ヒト型ネウロイ 「……」
宮藤 「!? 変形した……ヒト型のネウロイ。」
宮藤 「……」
宮藤 「……ごめんなさい」 ブシュシュ
ビチャッ
宮藤 「これっ……ペイント弾だった……」
宮藤 「やられっ……」
ヒト型ネウロイ 「……」ヒュウウ……
宮藤 「まるでウィッチみたい……」
ヒト型ネウロイ 「♪」 ヒュンヒュン
宮藤 「わぁ……凄いっ!」
ヒト型ネウロイ 「……」 パァァ
宮藤 「ネウロイの、コア?」
宮藤 「……ねえ、ネウロイ……ううん、アナタは。本当に、敵なの?」
宮藤 「安全装置は……大丈夫……」 カチッ
宮藤 「…………」 フルフル
ギュウウゥ……
ヒト型ネウロイ 「……」
宮藤 「!? 変形した……ヒト型のネウロイ。」
宮藤 「……」
宮藤 「……ごめんなさい」 ブシュシュ
ビチャッ
宮藤 「これっ……ペイント弾だった……」
宮藤 「やられっ……」
ヒト型ネウロイ 「……」ヒュウウ……
宮藤 「まるでウィッチみたい……」
ヒト型ネウロイ 「♪」 ヒュンヒュン
宮藤 「わぁ……凄いっ!」
ヒト型ネウロイ 「……」 パァァ
宮藤 「ネウロイの、コア?」
宮藤 「……ねえ、ネウロイ……ううん、アナタは。本当に、敵なの?」
829: 2012/09/12(水) 22:42:35.97 ID:DCInCBiB0
――
――――
坂本 「……っ……」
ペリーヌ 「少佐、大丈夫ですか!? 宮藤さんも。」
坂本 「見えた。もうすぐ接敵する。準備をしろ。」
シャーリー 「ロックンロールか。」
鳴上 「この手に限るぜ。」
エイラ 「油断すんナ……」
宮藤 「……皆だ。」
坂本 「そいつから離れろ! 宮藤っ!!」 カチャッ
宮藤 「ま、待ってください! このネウロイは……」
坂本 「!? どういうことだ! ネウロイは敵なんだぞ!」
ヒト型ネウロイ 「!」 バッ
坂本 「くっ!」 ドガガガッ
ヒト型ネウロイ 「……」 ゴオッ
鳴上 「坂本さん! シールドを!」
坂本 「……!」 バァンッ!
リーネ 「どういうこと!? 少佐は確かにシールドを!」
ルッキーニ 「見て、ネウロイが巣に戻って行く!」
バルクホルン 「ミーナ、少佐が負傷した。ネウロイは巣へ逃走、帰還する。」
ペリーヌ 「少佐―――ッ!!」
宮藤 「ねえ……ネウロイって、なんなの……?」
宮藤 「敵なの……それとも……」
つづく
――――
坂本 「……っ……」
ペリーヌ 「少佐、大丈夫ですか!? 宮藤さんも。」
坂本 「見えた。もうすぐ接敵する。準備をしろ。」
シャーリー 「ロックンロールか。」
鳴上 「この手に限るぜ。」
エイラ 「油断すんナ……」
宮藤 「……皆だ。」
坂本 「そいつから離れろ! 宮藤っ!!」 カチャッ
宮藤 「ま、待ってください! このネウロイは……」
坂本 「!? どういうことだ! ネウロイは敵なんだぞ!」
ヒト型ネウロイ 「!」 バッ
坂本 「くっ!」 ドガガガッ
ヒト型ネウロイ 「……」 ゴオッ
鳴上 「坂本さん! シールドを!」
坂本 「……!」 バァンッ!
リーネ 「どういうこと!? 少佐は確かにシールドを!」
ルッキーニ 「見て、ネウロイが巣に戻って行く!」
バルクホルン 「ミーナ、少佐が負傷した。ネウロイは巣へ逃走、帰還する。」
ペリーヌ 「少佐―――ッ!!」
宮藤 「ねえ……ネウロイって、なんなの……?」
宮藤 「敵なの……それとも……」
つづく
830: 2012/09/12(水) 22:47:32.65 ID:DCInCBiB0
【次回予告】
「少佐がやられたのはあなたの責任よ!」
「アナタには自室金庫10日を命じます。」
「お願い、信じてよ……」
「宮藤に……撃墜命令!? 仲間なんだぞ!」
「現時刻を以て、ストライクウィッチーズを解散する!」
ep.9 【TRY AGAIN】
「少佐がやられたのはあなたの責任よ!」
「アナタには自室金庫10日を命じます。」
「お願い、信じてよ……」
「宮藤に……撃墜命令!? 仲間なんだぞ!」
「現時刻を以て、ストライクウィッチーズを解散する!」
ep.9 【TRY AGAIN】
838: 2012/09/14(金) 23:21:31.51 ID:c/pCz0xM0
【9話 TRY AGAIN】
バルクホルン 「くっ……イェーガー!」
シャーリー 「わーってる! アタシの早さを舐めんな!」 ゴォォッ
鳴上 「あのネウロイ……」
バルクホルン 「鳴上は宮藤を連れて射線から引き離せ!」
鳴上 「りょ、了解……宮藤。こっちだ……」 ブロロ……
宮藤 「どうして……」
バルクホルン 「よし、手の空いている者は攻撃に移れ!」
サーニャ 「歌の次は人の形……どれだけ私たちを……」 バシュバシュ
エイラ 「おちょくりやがるんダ!!」ドドドドドッ
ハルトマン 「的がちっちゃいなあ……ホント」
ヒト型ネウロイ 「!!」
鳴上 「あの避けかた……まるで、ウィッチみたいだ……」
バルクホルン 「そんなことがあってたまるか!」 ドガガガガッ
ヒト型ネウロイ 「」コォォォ
> ネウロイは雲の向こうへ逃げていく……
鳴上 「逃がすかって……」
バルクホルン 「落ち着け!」
鳴上 「坂本さんがやられたんだぞ!」
宮藤 「」ビクッ
鳴上 「あ、いや……宮藤のことじゃなくて……」
バルクホルン 「あの黒い雲が何か分かるか。」
鳴上 「……」 フルフル
バルクホルン 「ネウロイの巣だ。今のお前ではあっというまに特進だろうな。」
839: 2012/09/15(土) 19:12:29.08 ID:P2f0JWEN0
鳴上 「特進?」
バルクホルン 「妙な所は鈍感だな」
バルクホルン 「戦氏だよ。」
鳴上 「……」
シャーリー 「バルクホルン、少佐を掴まえた!」
ペリーヌ 「少佐! しっかりしてくださいまし! 少佐!!」
バルクホルン 「よくやった! 直ぐに帰還するぞ、宮藤は少佐の出血だけでも魔法で抑えてくれ。」
宮藤 「……」
バルクホルン 「宮藤芳佳軍曹! 坂本少佐の手当てを!!」
宮藤 「は、はい…………少佐…………」
ハルトマン 「それじゃ、帰ろっか。」
サーニャ 「エイラ……」
エイラ 「もっかいめくるカ、タロット……気休めだけどナ。」 ペラ
エイラ 「っ……星の……正位置。大丈夫ダ。すぐに治るし、皆元通りになるさ。」
サーニャ 「そっか……よかった……」
エイラ 「お、おう……」
鳴上 「……エイラ、少し来てくれ。」
エイラ 「あ、何だヨ。」
サーニャ 「そんなつっけんどんにしないの。」
エイラ 「……分かっタ。どした。」
鳴上 「サーニャに教えたタロットの絵柄、嘘なんだろ。」
エイラ 「!!……サーニャには、心配してほしくないからナ。」
鳴上 「それじゃ、大橋……じゃなくてエイラ先生に絵柄を教えてもらおうかな。」
鳴上 「サーニャを心配させたくないからって、1人で抱え込むこともない。」
エイラ 「……そうだナ。と言っても、私のタロットの読みは皆、どこかで考えていることダ。」
エイラ 「ここの皆だけじゃない。誰もが奥で恐がっていること。」
エイラ 「それじゃ問題だ……このカードの答えを言ってミロ」
バルクホルン 「妙な所は鈍感だな」
バルクホルン 「戦氏だよ。」
鳴上 「……」
シャーリー 「バルクホルン、少佐を掴まえた!」
ペリーヌ 「少佐! しっかりしてくださいまし! 少佐!!」
バルクホルン 「よくやった! 直ぐに帰還するぞ、宮藤は少佐の出血だけでも魔法で抑えてくれ。」
宮藤 「……」
バルクホルン 「宮藤芳佳軍曹! 坂本少佐の手当てを!!」
宮藤 「は、はい…………少佐…………」
ハルトマン 「それじゃ、帰ろっか。」
サーニャ 「エイラ……」
エイラ 「もっかいめくるカ、タロット……気休めだけどナ。」 ペラ
エイラ 「っ……星の……正位置。大丈夫ダ。すぐに治るし、皆元通りになるさ。」
サーニャ 「そっか……よかった……」
エイラ 「お、おう……」
鳴上 「……エイラ、少し来てくれ。」
エイラ 「あ、何だヨ。」
サーニャ 「そんなつっけんどんにしないの。」
エイラ 「……分かっタ。どした。」
鳴上 「サーニャに教えたタロットの絵柄、嘘なんだろ。」
エイラ 「!!……サーニャには、心配してほしくないからナ。」
鳴上 「それじゃ、大橋……じゃなくてエイラ先生に絵柄を教えてもらおうかな。」
鳴上 「サーニャを心配させたくないからって、1人で抱え込むこともない。」
エイラ 「……そうだナ。と言っても、私のタロットの読みは皆、どこかで考えていることダ。」
エイラ 「ここの皆だけじゃない。誰もが奥で恐がっていること。」
エイラ 「それじゃ問題だ……このカードの答えを言ってミロ」
840: 2012/09/15(土) 20:13:11.33 ID:P2f0JWEN0
鳴上 「四人の天使に……輪っか。運命のアルカナか。意味は……」
エイラ 「すれ違い、物事の悪化……そんなトコダナ。80点カナ。」
鳴上 「そりゃどうも。でもエイラが言いたくない理由も分かった。」
エイラ 「そうダロ。」
鳴上 「やっぱり、エイラは優しい奴だ。」 クシャクシャ
エイラ 「おい、勝手に頭撫でんナー!!」
鳴上 「俺たちで、隊を守ろうな。」
エイラ 「……当然ダロ。それが私に出来ることダ。一応、頼りにしてるゾ。」
> エイラからの信頼を感じる……
シャーリー 「どうかしたのか?」
鳴上 「皆、気持ちは同じだってことだよ。」
シャーリー 「そうか。あんま、騒ぎすぎないようにな。」
バルクホルン 「担架の準備は出来ているそうだ。直ぐに行くぞ。」
シャーリー 「皆ピリピリしてるしな。」
エイラ 「すれ違い、物事の悪化……そんなトコダナ。80点カナ。」
鳴上 「そりゃどうも。でもエイラが言いたくない理由も分かった。」
エイラ 「そうダロ。」
鳴上 「やっぱり、エイラは優しい奴だ。」 クシャクシャ
エイラ 「おい、勝手に頭撫でんナー!!」
鳴上 「俺たちで、隊を守ろうな。」
エイラ 「……当然ダロ。それが私に出来ることダ。一応、頼りにしてるゾ。」
> エイラからの信頼を感じる……
シャーリー 「どうかしたのか?」
鳴上 「皆、気持ちは同じだってことだよ。」
シャーリー 「そうか。あんま、騒ぎすぎないようにな。」
バルクホルン 「担架の準備は出来ているそうだ。直ぐに行くぞ。」
シャーリー 「皆ピリピリしてるしな。」
841: 2012/09/15(土) 20:47:52.60 ID:P2f0JWEN0
――
――――
【医務室】
医師 「ひとまず、危険な状況は抜け出したよ。今の所はね……」
宮藤 「……って、言うと? 」
医師 「余談を許さないってことだよ。それじゃあね。僕は少し休ませてもらう。」
リーネ 「分かりました。何かあったら、よろしくお願いします。」
医師 「ああ、そうならないことを祈るよ。しかし、止血とか、手当ては相変わらず完璧だよ。」
宮藤 「ありがとう……ございます……」
医師 「さすが宮藤博士の娘さんってことかな?」
宮藤 「父を知っているんですか!?」
医師 「そりゃあ、名前だけならね。」
看護師 「こっちでは結構有名ですよ。映画の記念式典で墜落したウィッチを救ったのも宮藤さんって名前ですし。」 バタン
宮藤 「……」
鳴上 「凄いな、本職から褒められるなんて、そうも無いぞ。」
宮藤 「……」
リーネ 「嬉しく……ないの?」
宮藤 「だって、こんな酷い怪我になったのは、私のせいだもん。それで褒められても……嬉しく、ない。」
ペリーヌ 「……」バタン
鳴上 「ペリーヌ。眼が赤いぞ。」
ペリーヌ 「宮藤さん……最初に、謝っておきますわ。」
宮藤 「え……っ!」
パシッ
> ペリーヌが、宮藤の頬を叩いた……
リーネ 「ペリーヌさん!?」
――――
【医務室】
医師 「ひとまず、危険な状況は抜け出したよ。今の所はね……」
宮藤 「……って、言うと? 」
医師 「余談を許さないってことだよ。それじゃあね。僕は少し休ませてもらう。」
リーネ 「分かりました。何かあったら、よろしくお願いします。」
医師 「ああ、そうならないことを祈るよ。しかし、止血とか、手当ては相変わらず完璧だよ。」
宮藤 「ありがとう……ございます……」
医師 「さすが宮藤博士の娘さんってことかな?」
宮藤 「父を知っているんですか!?」
医師 「そりゃあ、名前だけならね。」
看護師 「こっちでは結構有名ですよ。映画の記念式典で墜落したウィッチを救ったのも宮藤さんって名前ですし。」 バタン
宮藤 「……」
鳴上 「凄いな、本職から褒められるなんて、そうも無いぞ。」
宮藤 「……」
リーネ 「嬉しく……ないの?」
宮藤 「だって、こんな酷い怪我になったのは、私のせいだもん。それで褒められても……嬉しく、ない。」
ペリーヌ 「……」バタン
鳴上 「ペリーヌ。眼が赤いぞ。」
ペリーヌ 「宮藤さん……最初に、謝っておきますわ。」
宮藤 「え……っ!」
パシッ
> ペリーヌが、宮藤の頬を叩いた……
リーネ 「ペリーヌさん!?」
842: 2012/09/15(土) 23:59:58.73 ID:P2f0JWEN0
ペリーヌ 「少佐がやられたのはあなたの責任ですわ!」
ペリーヌ 「ネウロイなんかを庇って、それで……っ!!」
リーネ 「ペリーヌさん。落ち着いて……」
ペリーヌ 「あなたには関係ありませんわ、黙ってなさい!」
リーネ 「関係ある……絶対に、黙りません! 」
> 凄まじい口論が起こっている……
鳴上 「落ち着」
ペリーヌ・リーネ 「すっこんでて(なさいまし)!」
鳴上 「すいませんでした。」
宮藤 「……」 フワッ
鳴上 「宮藤? お前、さっきまで回復魔法を使って消も」
宮藤 「いいの。ペリーヌさんの言うことは本当だから……」
リーネ 「芳佳ちゃん……」
宮藤 「私が……やらなゃ……」
ペリーヌ 「……フンッ」 バタン…タッタッタ…
> ペリーヌは行ってしまった……
リーネ 「ペリーヌさんも、芳佳ちゃんも……皆、焦ってるみたい。」
鳴上 「確かに、少し様子がおかしかったな。坂本さん絡みってのもあるけど」
リーネ 「でも、そうだとしたら、ずっと少佐の傍にいるはずですよ。」
鳴上 「そうだよな。」
鳴上 「……少し席を外していいか、様子を見てくるよ。」
リーネ 「お願いします……今は、私も冷静に話とか、出来なくて……」
鳴上 「大丈夫だ。皆そうなんだよ。」 バタン
鳴上 「皆、思っていることは一緒なのに、バラバラになっていく……」
ペリーヌ 「ネウロイなんかを庇って、それで……っ!!」
リーネ 「ペリーヌさん。落ち着いて……」
ペリーヌ 「あなたには関係ありませんわ、黙ってなさい!」
リーネ 「関係ある……絶対に、黙りません! 」
> 凄まじい口論が起こっている……
鳴上 「落ち着」
ペリーヌ・リーネ 「すっこんでて(なさいまし)!」
鳴上 「すいませんでした。」
宮藤 「……」 フワッ
鳴上 「宮藤? お前、さっきまで回復魔法を使って消も」
宮藤 「いいの。ペリーヌさんの言うことは本当だから……」
リーネ 「芳佳ちゃん……」
宮藤 「私が……やらなゃ……」
ペリーヌ 「……フンッ」 バタン…タッタッタ…
> ペリーヌは行ってしまった……
リーネ 「ペリーヌさんも、芳佳ちゃんも……皆、焦ってるみたい。」
鳴上 「確かに、少し様子がおかしかったな。坂本さん絡みってのもあるけど」
リーネ 「でも、そうだとしたら、ずっと少佐の傍にいるはずですよ。」
鳴上 「そうだよな。」
鳴上 「……少し席を外していいか、様子を見てくるよ。」
リーネ 「お願いします……今は、私も冷静に話とか、出来なくて……」
鳴上 「大丈夫だ。皆そうなんだよ。」 バタン
鳴上 「皆、思っていることは一緒なのに、バラバラになっていく……」
843: 2012/09/16(日) 00:37:04.76 ID:mVrm6fPf0
【格納庫】
鳴上 「しかし……どうしてあんなに動揺して……」
島田 「鳴上じゃないか。どうした。」
鳴上 「ええ、少し。それより名前がついたんですね。フ……敏……でもなくて。」
島田 「まあ、ずっとモブも……って、あと。下は止めてくれ。ホント危ない。」
鳴上 「そういえば、ペリーヌと宮藤って何かあったのか? ネウロイが来るより先に飛んでたけど。」
島田 「うーん……決闘だ、なんだと言ってたと思うけど。」
鳴上 「決闘……?」
――
――――
【機関室】
ペリーヌ 「……」
鳴上 「探したぞ、ペリーヌ。少佐の傍にいてやらなくても」
ペリーヌ 「放っておいてください……」
鳴上 「そういうわけにもいかない。」
鳴上 「ずっと眼を腫らして俯いているつもりか?」
ペリーヌ 「こんなみっともない顔をお見せするつもり、無いですから。」
鳴上 「……少佐が起きたとき、傍に居てやらないでどうする。」
ペリーヌ 「だから、放っておいてといってるでしょう!!」
> 今は慰めることは逆効果だ……
鳴上 「分かった……休んだらちゃんと顔を見せてやれよ。」
ペリーヌ 「今の私に、そんなことをする資格なんてありませんわ。」
鳴上 「ああ。そんな弱虫の顔なんて少佐だって見たくないだろうしな。」
ペリーヌ 「 ! 」ピクッ
鳴上 「しかし……どうしてあんなに動揺して……」
島田 「鳴上じゃないか。どうした。」
鳴上 「ええ、少し。それより名前がついたんですね。フ……敏……でもなくて。」
島田 「まあ、ずっとモブも……って、あと。下は止めてくれ。ホント危ない。」
鳴上 「そういえば、ペリーヌと宮藤って何かあったのか? ネウロイが来るより先に飛んでたけど。」
島田 「うーん……決闘だ、なんだと言ってたと思うけど。」
鳴上 「決闘……?」
――
――――
【機関室】
ペリーヌ 「……」
鳴上 「探したぞ、ペリーヌ。少佐の傍にいてやらなくても」
ペリーヌ 「放っておいてください……」
鳴上 「そういうわけにもいかない。」
鳴上 「ずっと眼を腫らして俯いているつもりか?」
ペリーヌ 「こんなみっともない顔をお見せするつもり、無いですから。」
鳴上 「……少佐が起きたとき、傍に居てやらないでどうする。」
ペリーヌ 「だから、放っておいてといってるでしょう!!」
> 今は慰めることは逆効果だ……
鳴上 「分かった……休んだらちゃんと顔を見せてやれよ。」
ペリーヌ 「今の私に、そんなことをする資格なんてありませんわ。」
鳴上 「ああ。そんな弱虫の顔なんて少佐だって見たくないだろうしな。」
ペリーヌ 「 ! 」ピクッ
844: 2012/09/16(日) 02:16:00.91 ID:mVrm6fPf0
ペリーヌ 「今……何とおっしゃいました?」
鳴上 「弱虫と言ったが。間違っていないだろう。」
ペリーヌ 「……訂正なさい。」
鳴上 「何がだ? 決闘とかいったか。宮藤に模擬戦を申し込んだんだろ。」
鳴上 「その時、宮藤が丸腰同然で行ったにも関わらずその場に待機して。」
ペリーヌ 「それは命令に従ったまでで……」
鳴上 「それでも、少佐が怪我をした原因の一端じゃないのか?」
鳴上 「……まあ、これはいい。いちゃもんは後からならいくらでも出来る。」
鳴上 「俺が言いたいのは、少佐の怪我の“責任”を負わなきゃいけない奴が頑張ってるのに……」
鳴上 「“責任”とやらを押し付けた奴がそいつに八つ当たり紛いに喚いて、逃げていることを弱虫以外にどう表現する。」
鳴上 「お前はただ宮藤、少佐と向き合うのが恐いだけだ……甘えるな!」
ペリーヌ 「勝手を言わないで……私の何が分かりますの!」 パシッ
> ペリーヌに頬を打たれた……
鳴上 「……」
ペリーヌ 「そうよ、私にも責任はありますわ。命令を無視してでも本当は宮藤さんを止めるべきだった!」
ペリーヌ 「いえ、嫉妬紛いの感情から決闘なんて申し込むんじゃ無かった!」
ペリーヌ 「坂本少佐の怪我は私の責任でもありますわ。じゃあどうすればいいの!」
ペリーヌ 「故郷を失った時は簡単でしたわ! ウィッチという出来ることがありましたもの!」
ペリーヌ 「でも今は、宮藤さんみたいに治癒を使える訳でもない! 何か食事を作ってあげられるわけでもない!」
ペリーヌ 「本当に……どうすればいいか分からないの……それを向き合うと表現するならその通りですわ。」
鳴上 「……自分を慕ってくれる人が傍にいることほど。心強いことは無い。」
鳴上 「いつも通り傍にいてやれ。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「訂正しよう。弱虫じゃないな。」
鳴上 「メソメソ逃げる奴は頭1つ違う男をぶったりはしないからな。」
ペリーヌ 「……ズルいですわ。そういうの。」
鳴上 「前に言っただろ?」
ペリーヌ 「前というと……」
鳴上 「プレゼントの買い物のときだ。」
鳴上 「何でも話せ。憎まれ口でもなんでも。全部受け止めてやるって。」
ペリーヌ 「……扶桑のウィッチはどうしてこう……グスッ」
鳴上 「確かに酷い顔だ。ぐちゃぐちゃだぞ。」
ペリーヌ 「……だから、見せたくなかったのに。」
> ペリーヌとの間にかけがえのない絆を感じる……
鳴上 「弱虫と言ったが。間違っていないだろう。」
ペリーヌ 「……訂正なさい。」
鳴上 「何がだ? 決闘とかいったか。宮藤に模擬戦を申し込んだんだろ。」
鳴上 「その時、宮藤が丸腰同然で行ったにも関わらずその場に待機して。」
ペリーヌ 「それは命令に従ったまでで……」
鳴上 「それでも、少佐が怪我をした原因の一端じゃないのか?」
鳴上 「……まあ、これはいい。いちゃもんは後からならいくらでも出来る。」
鳴上 「俺が言いたいのは、少佐の怪我の“責任”を負わなきゃいけない奴が頑張ってるのに……」
鳴上 「“責任”とやらを押し付けた奴がそいつに八つ当たり紛いに喚いて、逃げていることを弱虫以外にどう表現する。」
鳴上 「お前はただ宮藤、少佐と向き合うのが恐いだけだ……甘えるな!」
ペリーヌ 「勝手を言わないで……私の何が分かりますの!」 パシッ
> ペリーヌに頬を打たれた……
鳴上 「……」
ペリーヌ 「そうよ、私にも責任はありますわ。命令を無視してでも本当は宮藤さんを止めるべきだった!」
ペリーヌ 「いえ、嫉妬紛いの感情から決闘なんて申し込むんじゃ無かった!」
ペリーヌ 「坂本少佐の怪我は私の責任でもありますわ。じゃあどうすればいいの!」
ペリーヌ 「故郷を失った時は簡単でしたわ! ウィッチという出来ることがありましたもの!」
ペリーヌ 「でも今は、宮藤さんみたいに治癒を使える訳でもない! 何か食事を作ってあげられるわけでもない!」
ペリーヌ 「本当に……どうすればいいか分からないの……それを向き合うと表現するならその通りですわ。」
鳴上 「……自分を慕ってくれる人が傍にいることほど。心強いことは無い。」
鳴上 「いつも通り傍にいてやれ。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「訂正しよう。弱虫じゃないな。」
鳴上 「メソメソ逃げる奴は頭1つ違う男をぶったりはしないからな。」
ペリーヌ 「……ズルいですわ。そういうの。」
鳴上 「前に言っただろ?」
ペリーヌ 「前というと……」
鳴上 「プレゼントの買い物のときだ。」
鳴上 「何でも話せ。憎まれ口でもなんでも。全部受け止めてやるって。」
ペリーヌ 「……扶桑のウィッチはどうしてこう……グスッ」
鳴上 「確かに酷い顔だ。ぐちゃぐちゃだぞ。」
ペリーヌ 「……だから、見せたくなかったのに。」
> ペリーヌとの間にかけがえのない絆を感じる……
856: 2012/09/16(日) 18:59:17.54 ID:mVrm6fPf0
> ペリーヌが落ち着くまで待ってから、病室へ向かうことにした……
ペリーヌ 「……」
鳴上 「どうして俯いているんだ。石ころが転がってるわけでもないだろう。」
ペリーヌ 「いえ、その……」
ペリーヌ 「やっぱり、宮藤さんにあんな事を言ってしまって……」
ペリーヌ 「何と言えばいいのか……」
鳴上 「少し、クサイことを言ってもいいか。」
ペリーヌ 「もう、何度も言ってますわ。」
鳴上 「それもそうだ。んじゃあ……」
鳴上 「顔を上げろ。地面に希望は転がってないぞ。」
ペリーヌ 「……それと、何の関係が?」
鳴上 「覗き見ってのはいい趣味じゃないけど……ペリーヌはよくやってるしいいか。」
ペリーヌ 「し、失礼な! 私のはただ」
鳴上 「しっ……」
> そっと医務室の扉を開けた
鳴上 「あれが、ペリーヌの希望だ。多分。」
ペリーヌ 「……?」
宮藤 「……少佐……くっ……」 ポゥ……
リーネ 「どう、芳佳ちゃん……もう、魔法力が……」
宮藤 「……お母さんや、お祖母ちゃんがいてくれたら……」
ペリーヌ 「……ッ!」 バンッ
宮藤 「……ペリーヌ、さん……?」
ペリーヌ 「……ねがい……て」
宮藤 「 ? 」
ペリーヌ 「お願い……少佐を助けて!」
リーネ 「ペリーヌさん……」
ペリーヌ 「お願いよ、もう少しだけでいいの!」
ペリーヌ 「悔しいけど、アナタにしか出来ないの……お願い……」
宮藤 「……分かったよ。」
鳴上 「何だ。ちゃんと、話せてる……」
エイラ 「ふあぁ……ナルカミ~」
鳴上 「どうした?」
エイラ 「いや、さすがに夜と昼のフル出撃は少しナ……ちと夜間の哨戒、変わってくれないカ?」
鳴上 「……珍しいな。自分からサーニャと離れるなんて……」
エイラ 「……サーニャが、休めって言ったカラ。」
鳴上 「なるほど。分かった、ゆっくり休め。俺も邪魔をしたくなかったしな。」
エイラ 「邪魔?」
鳴上 「少佐たちのことだよ。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「どうして俯いているんだ。石ころが転がってるわけでもないだろう。」
ペリーヌ 「いえ、その……」
ペリーヌ 「やっぱり、宮藤さんにあんな事を言ってしまって……」
ペリーヌ 「何と言えばいいのか……」
鳴上 「少し、クサイことを言ってもいいか。」
ペリーヌ 「もう、何度も言ってますわ。」
鳴上 「それもそうだ。んじゃあ……」
鳴上 「顔を上げろ。地面に希望は転がってないぞ。」
ペリーヌ 「……それと、何の関係が?」
鳴上 「覗き見ってのはいい趣味じゃないけど……ペリーヌはよくやってるしいいか。」
ペリーヌ 「し、失礼な! 私のはただ」
鳴上 「しっ……」
> そっと医務室の扉を開けた
鳴上 「あれが、ペリーヌの希望だ。多分。」
ペリーヌ 「……?」
宮藤 「……少佐……くっ……」 ポゥ……
リーネ 「どう、芳佳ちゃん……もう、魔法力が……」
宮藤 「……お母さんや、お祖母ちゃんがいてくれたら……」
ペリーヌ 「……ッ!」 バンッ
宮藤 「……ペリーヌ、さん……?」
ペリーヌ 「……ねがい……て」
宮藤 「 ? 」
ペリーヌ 「お願い……少佐を助けて!」
リーネ 「ペリーヌさん……」
ペリーヌ 「お願いよ、もう少しだけでいいの!」
ペリーヌ 「悔しいけど、アナタにしか出来ないの……お願い……」
宮藤 「……分かったよ。」
鳴上 「何だ。ちゃんと、話せてる……」
エイラ 「ふあぁ……ナルカミ~」
鳴上 「どうした?」
エイラ 「いや、さすがに夜と昼のフル出撃は少しナ……ちと夜間の哨戒、変わってくれないカ?」
鳴上 「……珍しいな。自分からサーニャと離れるなんて……」
エイラ 「……サーニャが、休めって言ったカラ。」
鳴上 「なるほど。分かった、ゆっくり休め。俺も邪魔をしたくなかったしな。」
エイラ 「邪魔?」
鳴上 「少佐たちのことだよ。」
857: 2012/09/16(日) 20:32:02.24 ID:mVrm6fPf0
【夜/ 滑走路】
サーニャ 「そうですか……エイラ、ちゃんと休んでくれたらいいけど……」
鳴上 「多分、サーニャが言ったんだから守ってるって。そりゃあ犬みたいに。」
サーニャ 「? エイラの使い魔はキツネだと思うけど……」
鳴上 (凄い、いい子だ……)
サーニャ 「それじゃあ、早速行きましょう……?」
鳴上 「あ、ああ。そうだな。」
――
――――
サーニャ 「……少し雲が多いけど。ひょっとしたら、明日は雨かも。」
鳴上 「雨か……」
サーニャ 「鳴上さんは、雨が嫌い?」
鳴上 「結構好きだ。水かさが増えたら、大きな魚だって狙える。」
サーニャ 「私も、雨は好き……垂れてくる水滴を数えたりとか、よくするから。」
鳴上 「歌を歌いながら、か?」
サーニャ 「ええ。お父様の作ってくれた……」
鳴上 「……なあ、ネウロイって何だろうな。」
鳴上 「敵だとしても。歌を歌ったり……ウィッチの姿になったり。」
鳴上 「まるで、人間の真似をしてるみたいだ。」
サーニャ 「……ネウロイは、私たちの敵よ。」
サーニャ 「オラーシャに、ヨーロッパの大陸。アフリカ。みんな侵略されているもの。」
鳴上 「……そうだな。悪い。」
サーニャ 「大丈夫です……」
> 口数の少ないサーニャと話ながら基地へ帰った……
サーニャ 「そうですか……エイラ、ちゃんと休んでくれたらいいけど……」
鳴上 「多分、サーニャが言ったんだから守ってるって。そりゃあ犬みたいに。」
サーニャ 「? エイラの使い魔はキツネだと思うけど……」
鳴上 (凄い、いい子だ……)
サーニャ 「それじゃあ、早速行きましょう……?」
鳴上 「あ、ああ。そうだな。」
――
――――
サーニャ 「……少し雲が多いけど。ひょっとしたら、明日は雨かも。」
鳴上 「雨か……」
サーニャ 「鳴上さんは、雨が嫌い?」
鳴上 「結構好きだ。水かさが増えたら、大きな魚だって狙える。」
サーニャ 「私も、雨は好き……垂れてくる水滴を数えたりとか、よくするから。」
鳴上 「歌を歌いながら、か?」
サーニャ 「ええ。お父様の作ってくれた……」
鳴上 「……なあ、ネウロイって何だろうな。」
鳴上 「敵だとしても。歌を歌ったり……ウィッチの姿になったり。」
鳴上 「まるで、人間の真似をしてるみたいだ。」
サーニャ 「……ネウロイは、私たちの敵よ。」
サーニャ 「オラーシャに、ヨーロッパの大陸。アフリカ。みんな侵略されているもの。」
鳴上 「……そうだな。悪い。」
サーニャ 「大丈夫です……」
> 口数の少ないサーニャと話ながら基地へ帰った……
858: 2012/09/17(月) 01:08:58.33 ID:m2hPMuNk0
【朝/ 医務室】
リーネ 「……すぅ」
宮藤 「むにゃ……」
坂本 「……っ。ここは。医務室か。」
坂本 「どうやら生きて帰って来れたか……」
ペリーヌ 「……んっ……し、少佐!?」
坂本 「ああ、お早う……か? お前たちが看病してくれたのか。」
ペリーヌ 「ええ……殆どは宮藤さんのお陰ですけれど……」
坂本 「傍に居てくれるのは嬉しいが……任務はどうした。」
ペリーヌ 「その、私もそう思ったんですけど……」
ペリーヌ 「鳴上さんや、イェーガー大尉がしっかり看病してやれと言って聞かなくて……」
坂本 「はっはっ……っう…」
ペリーヌ 「少佐!?」
坂本 「いや、大した痛みじゃあない。大丈夫だ……いい仲間を持ったな。」
ペリーヌ 「……はい!」
宮藤 「……ふぁ。あれ。私、寝ちゃって……坂本さん!?」
ペリーヌ 「お静かに。傷に響きますわ。」
坂本 「いや、ペリーヌも同じような反応だったぞ。」
ペリーヌ 「 ! 」
坂本 「まあ、気にするな。話し声に参るほどヤワじゃない。」
宮藤 「坂本さん……私……」
坂本 「……助かったよ、宮藤。」
宮藤 「いえ、そうじゃなくて……」
坂本 「1つ聞きたい。いいか?」
坂本 「なぜネウロイを庇った。」
坂本 「まさかお前がネウロイのスパイロボットというわけでもあるまい。」
宮藤 「ち、違いますよ。私がネウロイだったら、もっと賢くします。」
宮藤 「例えば……リーネちゃんみたいな!」
ペリーヌ 「……言ってて、悲しくなりませんの?」
宮藤 「う……」
リーネ 「……レン……じゃなくて……坂本少佐!?」
ペリーヌ 「3人が1様に同じ反応を……」
リーネ 「……すぅ」
宮藤 「むにゃ……」
坂本 「……っ。ここは。医務室か。」
坂本 「どうやら生きて帰って来れたか……」
ペリーヌ 「……んっ……し、少佐!?」
坂本 「ああ、お早う……か? お前たちが看病してくれたのか。」
ペリーヌ 「ええ……殆どは宮藤さんのお陰ですけれど……」
坂本 「傍に居てくれるのは嬉しいが……任務はどうした。」
ペリーヌ 「その、私もそう思ったんですけど……」
ペリーヌ 「鳴上さんや、イェーガー大尉がしっかり看病してやれと言って聞かなくて……」
坂本 「はっはっ……っう…」
ペリーヌ 「少佐!?」
坂本 「いや、大した痛みじゃあない。大丈夫だ……いい仲間を持ったな。」
ペリーヌ 「……はい!」
宮藤 「……ふぁ。あれ。私、寝ちゃって……坂本さん!?」
ペリーヌ 「お静かに。傷に響きますわ。」
坂本 「いや、ペリーヌも同じような反応だったぞ。」
ペリーヌ 「 ! 」
坂本 「まあ、気にするな。話し声に参るほどヤワじゃない。」
宮藤 「坂本さん……私……」
坂本 「……助かったよ、宮藤。」
宮藤 「いえ、そうじゃなくて……」
坂本 「1つ聞きたい。いいか?」
坂本 「なぜネウロイを庇った。」
坂本 「まさかお前がネウロイのスパイロボットというわけでもあるまい。」
宮藤 「ち、違いますよ。私がネウロイだったら、もっと賢くします。」
宮藤 「例えば……リーネちゃんみたいな!」
ペリーヌ 「……言ってて、悲しくなりませんの?」
宮藤 「う……」
リーネ 「……レン……じゃなくて……坂本少佐!?」
ペリーヌ 「3人が1様に同じ反応を……」
859: 2012/09/18(火) 00:32:03.68 ID:qrH5uiof0
宮藤 「その……少佐。ネウロイって、何ですか?」
坂本 「……?」
宮藤 「あの時のネウロイ……今までのと、少し、違う気がしたんです。」
ペリーヌ 「ネウロイが……違う?」
リーネ 「どういうこと?」
坂本 「ウィッチの姿をしていたから。という訳ではないだろうな。」
宮藤 「……」
宮藤 「あの時……ネウロイが私にコアを見せたんです。」
宮藤 「敵だったら、そんな。自分の弱点を晒すことなんて……」
ペリーヌ 「……」
坂本 「それはミーナにも伝えてくれ。考えなければならないことだ。」
坂本 「でも、ネウロイは……私や仲間から沢山のものを奪ったんだ。」
坂本 「ネウロイは……敵だ! 」
ペリーヌ 「……」
宮藤 「ご、ごめんなさい……ペリーヌさん。その……」
ペリーヌ 「謝らないで。余計私が惨めに思えてしまいますわ……」
バルクホルン 「すまない。宮藤はいるか?」
宮藤 「あ……はい……」
バルクホルン 「ミーナが呼んでいる。すぐに、とは言わないが落ち着いたら来て欲しいそうだ。」
宮藤 「わ、分かりました……」
坂本 「……?」
宮藤 「あの時のネウロイ……今までのと、少し、違う気がしたんです。」
ペリーヌ 「ネウロイが……違う?」
リーネ 「どういうこと?」
坂本 「ウィッチの姿をしていたから。という訳ではないだろうな。」
宮藤 「……」
宮藤 「あの時……ネウロイが私にコアを見せたんです。」
宮藤 「敵だったら、そんな。自分の弱点を晒すことなんて……」
ペリーヌ 「……」
坂本 「それはミーナにも伝えてくれ。考えなければならないことだ。」
坂本 「でも、ネウロイは……私や仲間から沢山のものを奪ったんだ。」
坂本 「ネウロイは……敵だ! 」
ペリーヌ 「……」
宮藤 「ご、ごめんなさい……ペリーヌさん。その……」
ペリーヌ 「謝らないで。余計私が惨めに思えてしまいますわ……」
バルクホルン 「すまない。宮藤はいるか?」
宮藤 「あ……はい……」
バルクホルン 「ミーナが呼んでいる。すぐに、とは言わないが落ち着いたら来て欲しいそうだ。」
宮藤 「わ、分かりました……」
860: 2012/09/18(火) 00:48:01.16 ID:qrH5uiof0
【執務室】
――
――――
ミーナ 「命令の違反に、上官の負傷の原因……後者は軍規じゃないけど……」
ミーナ 「宮藤軍曹。軍事裁判へ掛け合うことを希望しますか。」
宮藤 「…………あの」
ミーナ 「希望しないとみなします。」
ミーナ 「宮藤軍曹。貴方には10日の自室禁固を命じます。」
ミーナ 「以後は衛生、食事以外は自室にいること。」
宮藤 「……あの、話を」
ミーナ 「こちらからは以上よ。退出しなさい。」
宮藤 「……」
ミーナ 「復唱は?」
宮藤 「宮藤芳佳軍曹は……10日の自室禁固です……」 キィ……
リーネ 「芳佳ちゃん……」
宮藤 「……ン。」
リーネ 「一緒に、お風呂、行かない? 熱いお湯を浴びたら、少し気が晴れるかも……」
宮藤 「そだね……」
バルクホルン 「いくら何でも少しくらいは話を聞いてやるべきではないのか?」
ミーナ 「軍規は絶対よ……上の眼も厳しいの。分かって……」
バルクホルン 「人のことは言えないがな……ミーナは1線を越えるとどうも1つに固執しすぎる。」
バルクホルン 「極端というかなんというか……」
ミーナ 「……そうね。ひょっとしたら、エーリカの方がこういうの、上手くまとめるのかも。」
バルクホルン 「……かも、しれんな。」
ミーナ 「……変わったわね。トゥルーデ。今までなら、そんなこと絶対言わなかったもの。」
バルクホルン 「宮藤や鳴上を見ていればな。」
ミーナ 「確かにね。」
――
――――
ミーナ 「命令の違反に、上官の負傷の原因……後者は軍規じゃないけど……」
ミーナ 「宮藤軍曹。軍事裁判へ掛け合うことを希望しますか。」
宮藤 「…………あの」
ミーナ 「希望しないとみなします。」
ミーナ 「宮藤軍曹。貴方には10日の自室禁固を命じます。」
ミーナ 「以後は衛生、食事以外は自室にいること。」
宮藤 「……あの、話を」
ミーナ 「こちらからは以上よ。退出しなさい。」
宮藤 「……」
ミーナ 「復唱は?」
宮藤 「宮藤芳佳軍曹は……10日の自室禁固です……」 キィ……
リーネ 「芳佳ちゃん……」
宮藤 「……ン。」
リーネ 「一緒に、お風呂、行かない? 熱いお湯を浴びたら、少し気が晴れるかも……」
宮藤 「そだね……」
バルクホルン 「いくら何でも少しくらいは話を聞いてやるべきではないのか?」
ミーナ 「軍規は絶対よ……上の眼も厳しいの。分かって……」
バルクホルン 「人のことは言えないがな……ミーナは1線を越えるとどうも1つに固執しすぎる。」
バルクホルン 「極端というかなんというか……」
ミーナ 「……そうね。ひょっとしたら、エーリカの方がこういうの、上手くまとめるのかも。」
バルクホルン 「……かも、しれんな。」
ミーナ 「……変わったわね。トゥルーデ。今までなら、そんなこと絶対言わなかったもの。」
バルクホルン 「宮藤や鳴上を見ていればな。」
ミーナ 「確かにね。」
861: 2012/09/18(火) 07:51:29.82 ID:qrH5uiof0
【浴場】
シャーリー 「おっす。宮藤。」
ルッキーニ 「シャッスー!」
宮藤 「シャッスー……じゃなくて。シャーリーさんに……ルッキーニちゃん?」
シャーリー 「んで、どうだったんだ。処分は。」
宮藤 「自室、禁固だって……」
シャーリー 「なーんだ。そんくらいでウジウジすんなって。」
ルッキーニ 「うじゅうじゅー!」
宮藤 「あ、ありがとう……かな?」
シャーリー 「アタシなんか4回だぜ? ハルトマンは?」
ハルトマン 「ろ~く~……」 ブクブク
シャーリー 「うおっ……そうなのか。負けた気がする…」
ハルトマン 「胸だけが優劣を決めるのんじゃないのだよー」
サーニャ 「胸……関係あゴボゴボ…」
エイラ 「サーニャ! こんなとこで寝たら溺れるゾ!」
バルクホルン 「全く……そんなことで張り合うな。」
シャーリー 「おっす、バルクホルンも。」
バルクホルン 「全くお前たちは……宮藤も、あまり独断行動は控えるようにな。」
ハルトマン 「ずるーい! 宮藤にだけ甘くない?」
バルクホルン 「お前たちは常習だろう!?」
宮藤 「はは……分かりました。気を付けます。」
バルクホルン 「うむ……ところで、執務室で何か言いかけただろう?」
宮藤 「そのことですけど……」
> ネウロイが本当に敵なのか、分からないことを伝えた
シャーリー 「あー……今更、ネウロイが敵じゃないってもなぁ……」
ルッキーニ 「現に、いっぱいの人がやられてるしねー」
バルクホルン 「私たちの国もやられた。
ハルトマン 「それで敵じゃないっても……こればっかりは少佐に賛成だよ。」
宮藤 「……そう、ですよね……」
エイラ 「……サーニャ、どした?」
サーニャ 「鳴上さんも、同じことを言ってたの……」
シャーリー 「おっす。宮藤。」
ルッキーニ 「シャッスー!」
宮藤 「シャッスー……じゃなくて。シャーリーさんに……ルッキーニちゃん?」
シャーリー 「んで、どうだったんだ。処分は。」
宮藤 「自室、禁固だって……」
シャーリー 「なーんだ。そんくらいでウジウジすんなって。」
ルッキーニ 「うじゅうじゅー!」
宮藤 「あ、ありがとう……かな?」
シャーリー 「アタシなんか4回だぜ? ハルトマンは?」
ハルトマン 「ろ~く~……」 ブクブク
シャーリー 「うおっ……そうなのか。負けた気がする…」
ハルトマン 「胸だけが優劣を決めるのんじゃないのだよー」
サーニャ 「胸……関係あゴボゴボ…」
エイラ 「サーニャ! こんなとこで寝たら溺れるゾ!」
バルクホルン 「全く……そんなことで張り合うな。」
シャーリー 「おっす、バルクホルンも。」
バルクホルン 「全くお前たちは……宮藤も、あまり独断行動は控えるようにな。」
ハルトマン 「ずるーい! 宮藤にだけ甘くない?」
バルクホルン 「お前たちは常習だろう!?」
宮藤 「はは……分かりました。気を付けます。」
バルクホルン 「うむ……ところで、執務室で何か言いかけただろう?」
宮藤 「そのことですけど……」
> ネウロイが本当に敵なのか、分からないことを伝えた
シャーリー 「あー……今更、ネウロイが敵じゃないってもなぁ……」
ルッキーニ 「現に、いっぱいの人がやられてるしねー」
バルクホルン 「私たちの国もやられた。
ハルトマン 「それで敵じゃないっても……こればっかりは少佐に賛成だよ。」
宮藤 「……そう、ですよね……」
エイラ 「……サーニャ、どした?」
サーニャ 「鳴上さんも、同じことを言ってたの……」
863: 2012/09/18(火) 23:20:02.55 ID:qrH5uiof0
宮藤 「私……先に上がるね?」
リーネ 「……芳佳ちゃん……」
バルクホルン 「上がったら、廊下で少し待っていてくれないか。」
バルクホルン 「宮藤を信頼しないわけじゃないが……規則でな。」
宮藤 「分かりました……」
――
―――――
宮藤 「……どうして、みんな信じてくれないのかな。」
鳴上 「宮藤。ペリーヌと、上手くいってないのか?」
宮藤 「鳴上君……そうじゃなくてね。」
宮藤 「私、あのネウロイが、悪いものって思えなくて……」
鳴上 「その事か。」
宮藤 「鳴上君も、ネウロイは敵だって思うの?」
鳴上 「……俺の友達にさ。姉を殺された奴がいたんだ。」
鳴上 「そいつは最初、俺や仲間のことを嫌ってたんだ。」
鳴上 「お前の友達が氏んだのに、どうしてそんなヘラヘラしているって。」
宮藤 「……それと、どう関係が?」
鳴上 「特に意味は無いぞ。」
宮藤 「……あ、そうですか。
鳴上 「……でもさ、何かをこうだって決めつけたりすることって、恐いよな。」
鳴上 「少し、状況を整理してみないか? 宮藤のことだ。ミーナ隊長との話はビビってたんだろ?」
宮藤 「うぅ……」
鳴上 「まず、どうして宮藤は撃たれなかった? 持っていたのはペイント弾だった。」
宮藤 「……うん。撃ったけど……全部ペイントだし、すぐにたま切れで……」
鳴上 「少佐は実銃を撃った。そして攻撃を受けた……」
宮藤 「あのネウロイ……どうしてそんなことを?」
宮藤 「余計に変になっちゃうよ……」
鳴上 「ゆっくり考えればいいさ。焦ることはない。」
バルクホルン 「宮藤。に鳴上? 何か話していたのか?」
鳴上 「ええ。少し世間話を。」
バルクホルン 「そうか。では宮藤。着いて来い。」
リーネ 「……芳佳ちゃん……」
バルクホルン 「上がったら、廊下で少し待っていてくれないか。」
バルクホルン 「宮藤を信頼しないわけじゃないが……規則でな。」
宮藤 「分かりました……」
――
―――――
宮藤 「……どうして、みんな信じてくれないのかな。」
鳴上 「宮藤。ペリーヌと、上手くいってないのか?」
宮藤 「鳴上君……そうじゃなくてね。」
宮藤 「私、あのネウロイが、悪いものって思えなくて……」
鳴上 「その事か。」
宮藤 「鳴上君も、ネウロイは敵だって思うの?」
鳴上 「……俺の友達にさ。姉を殺された奴がいたんだ。」
鳴上 「そいつは最初、俺や仲間のことを嫌ってたんだ。」
鳴上 「お前の友達が氏んだのに、どうしてそんなヘラヘラしているって。」
宮藤 「……それと、どう関係が?」
鳴上 「特に意味は無いぞ。」
宮藤 「……あ、そうですか。
鳴上 「……でもさ、何かをこうだって決めつけたりすることって、恐いよな。」
鳴上 「少し、状況を整理してみないか? 宮藤のことだ。ミーナ隊長との話はビビってたんだろ?」
宮藤 「うぅ……」
鳴上 「まず、どうして宮藤は撃たれなかった? 持っていたのはペイント弾だった。」
宮藤 「……うん。撃ったけど……全部ペイントだし、すぐにたま切れで……」
鳴上 「少佐は実銃を撃った。そして攻撃を受けた……」
宮藤 「あのネウロイ……どうしてそんなことを?」
宮藤 「余計に変になっちゃうよ……」
鳴上 「ゆっくり考えればいいさ。焦ることはない。」
バルクホルン 「宮藤。に鳴上? 何か話していたのか?」
鳴上 「ええ。少し世間話を。」
バルクホルン 「そうか。では宮藤。着いて来い。」
865: 2012/09/19(水) 07:54:35.63 ID:XUyH5eWA0
【宮藤の自室】
バルクホルン 「では、鍵をかけておくぞ。何かあったら言ってくれ。」
宮藤 「ありがとうございます……」
バルクホルン 「あくまで規則だ。大人しくしていてくれ。」
宮藤 「分かりました。」
バルクホルン 「ゆっくり休むといい。きっと疲れているんだ。」 カチッ
宮藤 「……」 ドサッ
宮藤 「あのネウロイ……何なんだろう……」
宮藤 「……」
> カーテンが風に揺れている……
> 窓が開きっぱなしのようだ。
宮藤 「……ごめんなさい。でも、確かめなきゃいけない……よね。」ヒョイッ
宮藤 「……っ……」 ガサガサッ……タッタッタ
868: 2012/09/19(水) 17:54:49.31 ID:XUyH5eWA0
【格納庫】
宮藤 「……あ。」
鳴上 「こんなとこだと思ったよ。」
宮藤 「鳴上君……お願い、止めないで。」
鳴上 「さて、なんのことだろうな。俺は少しストライカーの調子を見に来ただけだ。」
宮藤 「こんな時間にですか?」
鳴上 「ちょうど終わって俺は部屋で編み物をする。俺は何も見ていない。」
鳴上 「見送りって大層なもんじゃない……これはただの独り言だ。少し声が大きいかな?」
宮藤 「……ありがとうございます。」
鳴上 「……行ってこい。宮藤自身の霧を払うんだ。」スタスタ……
宮藤 「うん。」
リーネ 「芳佳ちゃん……やっぱり。」
宮藤 「確かめなきゃ、いけないから。」
宮藤 「ネウロイのことを。答えが出るまで。」
リーネ 「ネウロイは分からないけど……芳佳ちゃんのことなら分かる。」
リーネ 「絶対に、帰ってきてね。私が、私たちが芳佳ちゃんの戻る場所だから。」 ギュッ
宮藤 「大丈夫だよ。行ってきます。」
リーネ 「行ってらっしゃい。」
宮藤 「宮藤芳佳……発進します!」 ブロロ……
869: 2012/09/20(木) 20:30:59.65 ID:u5H+4SP50
鳴上 「どうやら、行ったらしいな。」
リーネ 「本当だったら、着いて行きたいですけど……」
鳴上 「1人でやらなきゃいけないこと。向き合わないといけないことだってあるさ。」
リーネ 「まるで、自分のことみたいに言うんですね……」
鳴上 「少し前の俺を見てるみたいだからな。気にもかけるさ。」
リーネ 「じゃあ、鳴上さんもあんな無茶をしたんですか?」
鳴上 「ははっ、どうだろう。」
> リーネは笑っている……
シャーリー 「ナルカミに、リーネ? 何をしてたんだ。珍しい組み合わせだ。」
鳴上 「なに、無鉄砲な友人を持つと大変だって話だ。」
シャーリー 「宮藤のことか? まー、アタシは常習だし何も言えないわな。」
シャーリー 「脱走に無断出撃、このまえはつまみ食いに…」
シャーリー 「お前からも言っておいてくれよ。一度の失敗でくよくよするなって。」
鳴上 「……ああ。分かった。」
宮藤 「……あのネウロイ。まだいるかな……」
リーネ 「本当だったら、着いて行きたいですけど……」
鳴上 「1人でやらなきゃいけないこと。向き合わないといけないことだってあるさ。」
リーネ 「まるで、自分のことみたいに言うんですね……」
鳴上 「少し前の俺を見てるみたいだからな。気にもかけるさ。」
リーネ 「じゃあ、鳴上さんもあんな無茶をしたんですか?」
鳴上 「ははっ、どうだろう。」
> リーネは笑っている……
シャーリー 「ナルカミに、リーネ? 何をしてたんだ。珍しい組み合わせだ。」
鳴上 「なに、無鉄砲な友人を持つと大変だって話だ。」
シャーリー 「宮藤のことか? まー、アタシは常習だし何も言えないわな。」
シャーリー 「脱走に無断出撃、このまえはつまみ食いに…」
シャーリー 「お前からも言っておいてくれよ。一度の失敗でくよくよするなって。」
鳴上 「……ああ。分かった。」
宮藤 「……あのネウロイ。まだいるかな……」
870: 2012/09/20(木) 21:16:30.43 ID:u5H+4SP50
【数時間後 講堂】
> 全隊員がミーナ隊長に呼び出された。
ミーナ 「あまり時間が無いから、用件だけを伝えるわ。」
ミーナ 「宮藤さんが、脱走したわ。」
シャーリー 「……まさか、ネウロイは敵じゃないかもといってたの。マジで確かめに!?」
バルクホルン 「否定はできんな……」
鳴上 「……」
ミーナ 「上からの報告はこうよ。直ちに出撃して、宮藤さんを撃墜しなさいって。」
ハルトマン 「……話が、急すぎない?」
バルクホルン 「アイツを……撃墜?」
サーニャ 「……芳佳ちゃん……」
鳴上 「……ふざけるな! 宮藤を撃墜だって? 仲間なんだぞ!。」 バン
鳴上 「ここの世界じゃ、銃は守るために撃つんだろ! 人を頃すためじゃないだろう!」
鳴上 「こんなので守れるのはただの体面だ。そうやって人に銃を突きつけたら……戦争も同じだ!」
ミーナ 「落ち着きなさい。鳴上君……」
鳴上 「何もかも納得出来ませんよ。ハルトマンの言う通りだ。まるで、待っていたようなタイミングじゃ」
ミーナ 「もう一度しか言わないわ……落ち着きなさい。鳴上悠軍曹。」
鳴上 「っ……」
鳴上 「……出すぎた真似でした。」
ミーナ 「……誰も納得してるわけじゃないでしょうけど。こちらに決定権は無いわ。」
ミーナ 「でも、撃墜は、最終手段よ。多分命令伝達に手違いがあったとでも誤魔化せるわ。」
ミーナ 「鳴上君……皆、考えてることは同じなの。」
鳴上 「……」
鳴上 「……1つだけ、話をしてもいいですか。」
ミーナ 「手短に。」
鳴上 「宮藤の言った、ネウロイは敵じゃない……ここの皆は信じてないと思う。」
鳴上 「だから、1つだけ忘れないでください。真実は見たい人の思いで都合よく姿を変えるってことを。」
鳴上 「都合よく真実を見てるのは宮藤かもしれませんけど。」
ミーナ 「……リネット軍曹は自室待機。宮藤さんの代わりをお願い。」
ミーナ 「ペリーヌ中尉と鳴上軍曹は少佐の看病を。何をしでかすか分からないから……」
鳴上・ペリーヌ・リーネ 「了解。」
ミーナ 「それでは、出撃準備を。解散。」
> 皆は慌ただしく格納庫へ去っていく……
エイラ 「ナールっカミ。さっきのハッパ、かっこよかったゾ。」
エイラ 「だかラ、こっちは私に任せロ。ちゃんと宮藤を連れて帰ってやっから。」
エイラ 「誰か1人でも欠けちゃ、部隊を守ったなんて言えねーカラ。」
> エイラからの気遣いを感じる……
鳴上 「頼りにしてるぞ。」
> 全隊員がミーナ隊長に呼び出された。
ミーナ 「あまり時間が無いから、用件だけを伝えるわ。」
ミーナ 「宮藤さんが、脱走したわ。」
シャーリー 「……まさか、ネウロイは敵じゃないかもといってたの。マジで確かめに!?」
バルクホルン 「否定はできんな……」
鳴上 「……」
ミーナ 「上からの報告はこうよ。直ちに出撃して、宮藤さんを撃墜しなさいって。」
ハルトマン 「……話が、急すぎない?」
バルクホルン 「アイツを……撃墜?」
サーニャ 「……芳佳ちゃん……」
鳴上 「……ふざけるな! 宮藤を撃墜だって? 仲間なんだぞ!。」 バン
鳴上 「ここの世界じゃ、銃は守るために撃つんだろ! 人を頃すためじゃないだろう!」
鳴上 「こんなので守れるのはただの体面だ。そうやって人に銃を突きつけたら……戦争も同じだ!」
ミーナ 「落ち着きなさい。鳴上君……」
鳴上 「何もかも納得出来ませんよ。ハルトマンの言う通りだ。まるで、待っていたようなタイミングじゃ」
ミーナ 「もう一度しか言わないわ……落ち着きなさい。鳴上悠軍曹。」
鳴上 「っ……」
鳴上 「……出すぎた真似でした。」
ミーナ 「……誰も納得してるわけじゃないでしょうけど。こちらに決定権は無いわ。」
ミーナ 「でも、撃墜は、最終手段よ。多分命令伝達に手違いがあったとでも誤魔化せるわ。」
ミーナ 「鳴上君……皆、考えてることは同じなの。」
鳴上 「……」
鳴上 「……1つだけ、話をしてもいいですか。」
ミーナ 「手短に。」
鳴上 「宮藤の言った、ネウロイは敵じゃない……ここの皆は信じてないと思う。」
鳴上 「だから、1つだけ忘れないでください。真実は見たい人の思いで都合よく姿を変えるってことを。」
鳴上 「都合よく真実を見てるのは宮藤かもしれませんけど。」
ミーナ 「……リネット軍曹は自室待機。宮藤さんの代わりをお願い。」
ミーナ 「ペリーヌ中尉と鳴上軍曹は少佐の看病を。何をしでかすか分からないから……」
鳴上・ペリーヌ・リーネ 「了解。」
ミーナ 「それでは、出撃準備を。解散。」
> 皆は慌ただしく格納庫へ去っていく……
エイラ 「ナールっカミ。さっきのハッパ、かっこよかったゾ。」
エイラ 「だかラ、こっちは私に任せロ。ちゃんと宮藤を連れて帰ってやっから。」
エイラ 「誰か1人でも欠けちゃ、部隊を守ったなんて言えねーカラ。」
> エイラからの気遣いを感じる……
鳴上 「頼りにしてるぞ。」
871: 2012/09/20(木) 21:40:49.93 ID:u5H+4SP50
【医務室】
> 坂本少佐に話の経緯を伝えた。
坂本 「……そうか。宮藤が脱走。よほどネウロイのことが気になったんだろうな。」
鳴上 「ええ。きっと。帰ってきてくれたら万々歳ですけど……」
ペリーヌ 「けど、意外ですわね。鳴上さんがあんなに怒るなんて。」
坂本 「ああ。こっちにまで声が聞こえたぞ。」
鳴上 「仲間が仲間を頃すなんて……」
鳴上 「ごめん。また熱くなった。けど、こんなのはあんまりだ。」
ペリーヌ 「ふふっ……よっぽどですわよ、ミーナ中佐にあこまでの剣幕で食ってかかるなんて。」
ペリーヌ 「私なんて、あの目で見られただけでも落ち着きませんのに。」
坂本 「けれど、確かにその命令はおかしい。」
坂本 「まるで宮藤が都合の悪いことをしでかしたみたいだ。」
鳴上 「ネウロイのことで、ですか?」
坂本 「あのヒト型ネウロイが……という線は捨てきれないな。」
坂本 「……車椅子を、出してくれないか。」
ペリーヌ 「こちらに……何か、ありまして?」
坂本 「念には念を。だ。」
【ガリア国境/ ネウロイの巣付近】
宮藤 「……やっぱりいた。
ヒト型ネウロイ 「……」
宮藤 「あの時の、ネウロイ……ねえ、あなたは本当に、敵なの?」
ヒト型ネウロイ 「……」 スーッ
宮藤 「……着いて来い。ってこと?」
ミーナ 「見えたわ。宮藤さんよ。」
ルッキーニ 「見て! 芳佳がネウロイの巣に行っちゃう……」
ミーナ 「ここで様子を見ましょう。無闇に接近は危険よ。」
> 坂本少佐に話の経緯を伝えた。
坂本 「……そうか。宮藤が脱走。よほどネウロイのことが気になったんだろうな。」
鳴上 「ええ。きっと。帰ってきてくれたら万々歳ですけど……」
ペリーヌ 「けど、意外ですわね。鳴上さんがあんなに怒るなんて。」
坂本 「ああ。こっちにまで声が聞こえたぞ。」
鳴上 「仲間が仲間を頃すなんて……」
鳴上 「ごめん。また熱くなった。けど、こんなのはあんまりだ。」
ペリーヌ 「ふふっ……よっぽどですわよ、ミーナ中佐にあこまでの剣幕で食ってかかるなんて。」
ペリーヌ 「私なんて、あの目で見られただけでも落ち着きませんのに。」
坂本 「けれど、確かにその命令はおかしい。」
坂本 「まるで宮藤が都合の悪いことをしでかしたみたいだ。」
鳴上 「ネウロイのことで、ですか?」
坂本 「あのヒト型ネウロイが……という線は捨てきれないな。」
坂本 「……車椅子を、出してくれないか。」
ペリーヌ 「こちらに……何か、ありまして?」
坂本 「念には念を。だ。」
【ガリア国境/ ネウロイの巣付近】
宮藤 「……やっぱりいた。
ヒト型ネウロイ 「……」
宮藤 「あの時の、ネウロイ……ねえ、あなたは本当に、敵なの?」
ヒト型ネウロイ 「……」 スーッ
宮藤 「……着いて来い。ってこと?」
ミーナ 「見えたわ。宮藤さんよ。」
ルッキーニ 「見て! 芳佳がネウロイの巣に行っちゃう……」
ミーナ 「ここで様子を見ましょう。無闇に接近は危険よ。」
872: 2012/09/20(木) 22:01:01.10 ID:u5H+4SP50
宮藤 「……これが、ネウロイの巣の中。」
宮藤 「……少し、恐いかな。」
ヒト型ネウロイ 「?」 ギュッ
宮藤 「ありがと。手、握ってくれるんだね。」
ヒト型ネウロイ 「♪」
宮藤 「ふふっ……やっぱり、あなたが敵だなんて、思えない……」
ヒト型ネウロイ 「……」 スッ
宮藤 「……なに、これ。っ! 私や、みんな!?」
> 巣の一面に、ウィッチの戦う姿が映されている……
> 黒い飛行機が見える……
宮藤 「これって……」
ヒト型ネウロイ 「 ! 」ドンッ
宮藤 「きゃっ!?」
ゴオッ!!
> ネウロイらしきビームがヒト型ネウロイを襲った……
シャーリー 「っ!? 今のは何だ!」
ルッキーニ 「わかんないよ! あっという間だったし。」
エイラ 「早い……」
バルクホルン 「ひょっとしたら、お前よりも早いかもな。リベリアン。」
シャーリー 「そんなことがあるかっての。」
ミーナ 「静かに。」
宮藤 「……少し、恐いかな。」
ヒト型ネウロイ 「?」 ギュッ
宮藤 「ありがと。手、握ってくれるんだね。」
ヒト型ネウロイ 「♪」
宮藤 「ふふっ……やっぱり、あなたが敵だなんて、思えない……」
ヒト型ネウロイ 「……」 スッ
宮藤 「……なに、これ。っ! 私や、みんな!?」
> 巣の一面に、ウィッチの戦う姿が映されている……
> 黒い飛行機が見える……
宮藤 「これって……」
ヒト型ネウロイ 「 ! 」ドンッ
宮藤 「きゃっ!?」
ゴオッ!!
> ネウロイらしきビームがヒト型ネウロイを襲った……
シャーリー 「っ!? 今のは何だ!」
ルッキーニ 「わかんないよ! あっという間だったし。」
エイラ 「早い……」
バルクホルン 「ひょっとしたら、お前よりも早いかもな。リベリアン。」
シャーリー 「そんなことがあるかっての。」
ミーナ 「静かに。」
873: 2012/09/21(金) 22:58:31.99 ID:W0wRFjn60
宮藤 「今のは!?」
ゴォォォ……
宮藤 「また、行っちゃった……」
ミーナ 「宮藤軍曹!」 ブロロ……
宮藤 「ミーナ中……」
ミーナ 「宮藤軍曹。アナタを脱走の罪で拘束します。」
宮藤 「 ! 」
ミーナ 「アナタには、撃墜命令も下されているわ。抵抗はしないでちょうだい。お願い。」
宮藤 「……はい。」
ミーナ 「目的は達成したわ……全機、帰投します。」
【格納庫】
ペリーヌ 「こ、こうですか?」 ゴソゴソ
鳴上 「……もう少し奥まで入らないか?」
ペリーヌ 「無理を言わないでくださいまし。」
坂本 「すまんな。お前たちにこんな無茶をさせて。」
ペリーヌ 「っ……少佐のせいではっ、ありませんわ……っ」 グイ
鳴上 「扱いの差が酷くないか……?」
「そこで何をしている!」
鳴上 「ヒーホー!」
「なんだ……ジャックフロスト……そんなわけがあるか! 今は夏だぞ!」 ドタドタ……
ペリーヌ 「今のはなんですの!? 色んな意味で!」
兵士 「動くな。」 カチャ
坂本 「くっ……」
鳴上 「くそっ!」チャッ
坂本 「止めろ、抵抗はするな。」
兵士 「賢明な判断だ。貴重なウィッチを射頃したくはない。」
ペリーヌ 「どうだか……」ボソッ
鳴上 「……不細工な銃だ。子供の工作みたいだ。」
兵士 「……」
ペリーヌ 「お止めなさい! ブリタニアの兵器は一風変わってることで有名で……」
兵士 「とにかく、着いて来い。逃げようなどとは思うな。」
兵士 「モブなのに、どうしてここまで傷を抉られなきゃいかんのだ……」
ゴォォォ……
宮藤 「また、行っちゃった……」
ミーナ 「宮藤軍曹!」 ブロロ……
宮藤 「ミーナ中……」
ミーナ 「宮藤軍曹。アナタを脱走の罪で拘束します。」
宮藤 「 ! 」
ミーナ 「アナタには、撃墜命令も下されているわ。抵抗はしないでちょうだい。お願い。」
宮藤 「……はい。」
ミーナ 「目的は達成したわ……全機、帰投します。」
【格納庫】
ペリーヌ 「こ、こうですか?」 ゴソゴソ
鳴上 「……もう少し奥まで入らないか?」
ペリーヌ 「無理を言わないでくださいまし。」
坂本 「すまんな。お前たちにこんな無茶をさせて。」
ペリーヌ 「っ……少佐のせいではっ、ありませんわ……っ」 グイ
鳴上 「扱いの差が酷くないか……?」
「そこで何をしている!」
鳴上 「ヒーホー!」
「なんだ……ジャックフロスト……そんなわけがあるか! 今は夏だぞ!」 ドタドタ……
ペリーヌ 「今のはなんですの!? 色んな意味で!」
兵士 「動くな。」 カチャ
坂本 「くっ……」
鳴上 「くそっ!」チャッ
坂本 「止めろ、抵抗はするな。」
兵士 「賢明な判断だ。貴重なウィッチを射頃したくはない。」
ペリーヌ 「どうだか……」ボソッ
鳴上 「……不細工な銃だ。子供の工作みたいだ。」
兵士 「……」
ペリーヌ 「お止めなさい! ブリタニアの兵器は一風変わってることで有名で……」
兵士 「とにかく、着いて来い。逃げようなどとは思うな。」
兵士 「モブなのに、どうしてここまで傷を抉られなきゃいかんのだ……」
874: 2012/09/21(金) 23:17:04.30 ID:W0wRFjn60
【滑走路】
> 銃を向けられ、立たされている……
リーネ 「……」
ペリーヌ 「……」
上級士官 「これはこれは、坂本少佐。傷はいかがかね?」
坂本 「トレヴァー・マロニー中将……」
マロニー 「車椅子では健康とは言えそうにありませんな。」
マロニー 「もっとも、その怪我の原因がアナタの部下というのも、やりきれないでしょうな。」
坂本 「……」
マロニー 「出来の悪い部下を持つと苦労するのは、どこも」
鳴上 「出来の悪いなんて決め付けて突っぱねるから、アンタは苦労するんだ。」
マロニー 「っ」
坂本 「……ええ。アイツには手を焼かせられますが、出来の悪いなんて言う積もりはありません。」
坂本 「ゆくゆくは、皆を率いて戦うウィッチになると、確信していますよ。」
マロニー 「……君は確か、男のストライカー乗りだったか?」
鳴上 「第501統合戦闘航空団、鳴上悠軍曹です。」
兵士 「口が過ぎるぞ軍曹。」
鳴上 「俺は朱子学はくそ食らえと思ってます。間違ってることなら、遠慮なく言いますよ。」
マロニー 「……扶桑男子、だな。鳴上軍曹。しかし、その肩書きもじきに意味をなさなくなる。」
> 遠くに8機のストライカーが見える……
ミーナ 「……マロニー中将。」
マロニー 「待ちくたびれたよ。宮藤軍曹の撃墜を命じたはずだが?」
ミーナ 「彼女に交戦の意志が無かったので。弾の無駄だと。」
マロニー 「そうか。」
> 一斉に銃口が皆を包む……
マロニー 「抵抗はしないほうがいいぞ。」
鳴上 「……」
マロニー 「さて、先に新たにブリタニアの空を守る者を紹介しよう。」
> 戦闘機のようなものが変形して人型を作り、着陸した……
マロニー 「我がブリタニア空軍の誇る新兵器。ウォーロックだ。」
鳴上 「……」 ギリッ
シャーリー 「ナルカミ、少し怒ってる?」
ルッキーニ 「ほら、自称してる名前を取られて……」
> 銃を向けられ、立たされている……
リーネ 「……」
ペリーヌ 「……」
上級士官 「これはこれは、坂本少佐。傷はいかがかね?」
坂本 「トレヴァー・マロニー中将……」
マロニー 「車椅子では健康とは言えそうにありませんな。」
マロニー 「もっとも、その怪我の原因がアナタの部下というのも、やりきれないでしょうな。」
坂本 「……」
マロニー 「出来の悪い部下を持つと苦労するのは、どこも」
鳴上 「出来の悪いなんて決め付けて突っぱねるから、アンタは苦労するんだ。」
マロニー 「っ」
坂本 「……ええ。アイツには手を焼かせられますが、出来の悪いなんて言う積もりはありません。」
坂本 「ゆくゆくは、皆を率いて戦うウィッチになると、確信していますよ。」
マロニー 「……君は確か、男のストライカー乗りだったか?」
鳴上 「第501統合戦闘航空団、鳴上悠軍曹です。」
兵士 「口が過ぎるぞ軍曹。」
鳴上 「俺は朱子学はくそ食らえと思ってます。間違ってることなら、遠慮なく言いますよ。」
マロニー 「……扶桑男子、だな。鳴上軍曹。しかし、その肩書きもじきに意味をなさなくなる。」
> 遠くに8機のストライカーが見える……
ミーナ 「……マロニー中将。」
マロニー 「待ちくたびれたよ。宮藤軍曹の撃墜を命じたはずだが?」
ミーナ 「彼女に交戦の意志が無かったので。弾の無駄だと。」
マロニー 「そうか。」
> 一斉に銃口が皆を包む……
マロニー 「抵抗はしないほうがいいぞ。」
鳴上 「……」
マロニー 「さて、先に新たにブリタニアの空を守る者を紹介しよう。」
> 戦闘機のようなものが変形して人型を作り、着陸した……
マロニー 「我がブリタニア空軍の誇る新兵器。ウォーロックだ。」
鳴上 「……」 ギリッ
シャーリー 「ナルカミ、少し怒ってる?」
ルッキーニ 「ほら、自称してる名前を取られて……」
875: 2012/09/21(金) 23:27:46.07 ID:W0wRFjn60
マロニー 「完全な自律飛行に高い攻撃力……まさに新たな時代の象徴たる兵器だ。」
宮藤 「……私見ました!」
マロニー 「どうした。君も空でこの力を見たのだろう。」
宮藤 「いえ! ウォーロックを、ネウロイの巣の中で!」
マロニー 「ば、バカなことを言うな!」
宮藤 「本当です。アレが、ネウロイと接……」
マロニー 「その前に、何故脱走した。挙げ句の果てにはネウロイの巣へ突っ込むなど、無茶もいいところだ。」
> マロニー中将は僅かに動揺している……
マロニー 「答えを聞かせてもらおう、宮藤軍曹。」
宮藤 「そ、それは……」
マロニー 「まあいい。これで君たちはお役ごめんだ。」
ミーナ 「……と、言いますと。」
マロニー 「解散だ。」
鳴上 「 ! 」
マロニー 「現時刻を以て、ストライクウィッチーズを解散する。」
宮藤 「……ぇ」
マロニー 「各員は直ちに荷物を纏めて基地を離れ、元隊に復帰したまえ。」
マロニー 「これ以上の命令無視は看過出来ないからな……君のせいだぞ。宮藤軍曹……」
宮藤 「私の……せい……」
宮藤 「私の……私の……」 ドサッ
つづく
宮藤 「……私見ました!」
マロニー 「どうした。君も空でこの力を見たのだろう。」
宮藤 「いえ! ウォーロックを、ネウロイの巣の中で!」
マロニー 「ば、バカなことを言うな!」
宮藤 「本当です。アレが、ネウロイと接……」
マロニー 「その前に、何故脱走した。挙げ句の果てにはネウロイの巣へ突っ込むなど、無茶もいいところだ。」
> マロニー中将は僅かに動揺している……
マロニー 「答えを聞かせてもらおう、宮藤軍曹。」
宮藤 「そ、それは……」
マロニー 「まあいい。これで君たちはお役ごめんだ。」
ミーナ 「……と、言いますと。」
マロニー 「解散だ。」
鳴上 「 ! 」
マロニー 「現時刻を以て、ストライクウィッチーズを解散する。」
宮藤 「……ぇ」
マロニー 「各員は直ちに荷物を纏めて基地を離れ、元隊に復帰したまえ。」
マロニー 「これ以上の命令無視は看過出来ないからな……君のせいだぞ。宮藤軍曹……」
宮藤 「私の……せい……」
宮藤 「私の……私の……」 ドサッ
つづく
876: 2012/09/21(金) 23:35:12.43 ID:W0wRFjn60
【次回予告】
「ごめんなさい……私のせいで……」
「なに、少し君と話がしたくてな。」
「見張りはいないな……マロニー中将の、ヤツの態度には。何か裏がある。」
「バカな……こんなデカイものを使う気なのか!?」
「出撃を命じた人間か……ここ501の、最先任下士官の許可だ!」
「我が名は……アメノサギリ。」
最終話 We can do it
「ごめんなさい……私のせいで……」
「なに、少し君と話がしたくてな。」
「見張りはいないな……マロニー中将の、ヤツの態度には。何か裏がある。」
「バカな……こんなデカイものを使う気なのか!?」
「出撃を命じた人間か……ここ501の、最先任下士官の許可だ!」
「我が名は……アメノサギリ。」
最終話 We can do it
889: 2012/09/22(土) 19:57:32.44 ID:GzOuoMdD0
【10話 We can do it】
【昼/ 宮藤の部屋】
>倒れた宮藤を部屋へと運んだ
鳴上 「よっこら……せっと。」
ミーナ 「ごめんなさいね。こんなことになって。」
鳴上 「いえ、人を運んだりするのは慣れてますから。」
バルクホルン 「しかし……宮藤が目覚め次第、荷物をまとめて基地を出ろとはな。」
シャーリー 「さっきから言ってるけど、おかしいよなぁ。やっぱ。」
ハルトマン 「だよね。まるで私たちに見せたくないものがあるみたい。」
ルッキーニ 「男の子のベッドの下にある本とかみたいなものだったりして。」
シャーリー 「ナルカミとこにも……あったりする?」
鳴上 「……見せればいいのか?」
シャーリー 「……乙女にはなかなか来る冗談だな。」
鳴上 「よく見抜いた。」
バルクホルン 「漫才をやっている場合か!」
エイラ 「まー、こんくらい緩い方ガ、宮藤もそんなに気負わないダロ。」
リーネ 「……そうかも。お別れなら、笑ってのほうがいいもの。」
ミーナ 「……取り敢えず、皆は荷物をまとめておいて。」
一同 「了解。」
> 皆は思い思いに立ち去っていく…
ミーナ 「……鳴上君。アナタも準備をしておきなさい。」
鳴上 「ええ、今のところはそうさせて貰います。」 スタスタ
鳴上 「……俺は、まだ終わりとは思ってません。」 バタン
ミーナ 「皆こんな終わりじゃ、納得出来ないわよね。」
890: 2012/09/22(土) 20:19:49.77 ID:GzOuoMdD0
> 散らかった部屋を掃除し、荷物をまとめた
鳴上 「……結局、渡す機会。無くしたな。」
> あちこちの部屋から声が聞こえる……
『エーリカ! 騎士鉄十字章を無くすとは何事だ!? それにこの部屋! 明け渡すどころか封鎖しているではないか!』
『しょーがないじゃん……別に恥ずかしいものがあるわけじゃないし。』
『こ の ズ ボ ン は な ん だ ! 第一、生活に必要の無いものを集めるからこうなるんだ!』
『じゃあ、クリスの写真は……別に生活にはいらないんじゃ?』
『ぐっ……仕方あるまい。家族の写真なのだ。それに、無いと心細くてな……』
『ふぅーん……』
『ええい! なっ! 何がおかしい! このっ! 逃げるな! 』 ゴトッ…ガシャッ
『わーい、トゥルーデが怒ったー!!』
『ぐっ…お前というやつはどうしてこう!』
鳴上 「陽介と、クマみたいだ……」
> 別のことろからも、声が聞こえる……
『わざわざすみません……整理を手伝ってくれて。』
『いいんですのよ。私はほとんど着の身着のままですから。』
『すみません……』
『だーかーら、謝らないでくださいまし。』
『すっ……ありがとう。ペリーヌさん。』
『ふふっ……変わりましたわね。前なら、もう二度くらい謝ってましたのに。』
『ペリーヌさんこそ変わりました。そんな可愛い笑顔なんて、少佐にも向けませんでした。』
『……お互い、ここで良い出会いをしたってことかしら。隊の皆さんと。』
『はい!』
『……変わったといえば。』
『あの……どこを見ているの?』
『来た時よりも大きくなっているような……同じものを食べているのにどうしてこう……格差が……』
『あのっ……そんな……見ないで……ください。』
『ごっ、ごめんなさい。私としたことが、はしたない真似を……』
鳴上 「あと、2年もすれば……」
鳴上 「いや……ムリダナ」
鳴上 「……結局、渡す機会。無くしたな。」
> あちこちの部屋から声が聞こえる……
『エーリカ! 騎士鉄十字章を無くすとは何事だ!? それにこの部屋! 明け渡すどころか封鎖しているではないか!』
『しょーがないじゃん……別に恥ずかしいものがあるわけじゃないし。』
『こ の ズ ボ ン は な ん だ ! 第一、生活に必要の無いものを集めるからこうなるんだ!』
『じゃあ、クリスの写真は……別に生活にはいらないんじゃ?』
『ぐっ……仕方あるまい。家族の写真なのだ。それに、無いと心細くてな……』
『ふぅーん……』
『ええい! なっ! 何がおかしい! このっ! 逃げるな! 』 ゴトッ…ガシャッ
『わーい、トゥルーデが怒ったー!!』
『ぐっ…お前というやつはどうしてこう!』
鳴上 「陽介と、クマみたいだ……」
> 別のことろからも、声が聞こえる……
『わざわざすみません……整理を手伝ってくれて。』
『いいんですのよ。私はほとんど着の身着のままですから。』
『すみません……』
『だーかーら、謝らないでくださいまし。』
『すっ……ありがとう。ペリーヌさん。』
『ふふっ……変わりましたわね。前なら、もう二度くらい謝ってましたのに。』
『ペリーヌさんこそ変わりました。そんな可愛い笑顔なんて、少佐にも向けませんでした。』
『……お互い、ここで良い出会いをしたってことかしら。隊の皆さんと。』
『はい!』
『……変わったといえば。』
『あの……どこを見ているの?』
『来た時よりも大きくなっているような……同じものを食べているのにどうしてこう……格差が……』
『あのっ……そんな……見ないで……ください。』
『ごっ、ごめんなさい。私としたことが、はしたない真似を……』
鳴上 「あと、2年もすれば……」
鳴上 「いや……ムリダナ」
891: 2012/09/22(土) 20:39:00.17 ID:GzOuoMdD0
『……エイラ。』
『んー、ドシタ? サーニャ。』
『あの時のタロット……違うタロットを言ったんでしょ?』
『ギクッ……ナ、ナンノコトダカ、サッパリナンダナ。』
『……とぼけないで。エイラ、正直に話して。』
『……私……そんなに信じれないの?』
『……ち、違うンダ! これは、サーニャを心配させたくないってコトデ、ソンナことじゃない。』
『私ハ、約束は守るウィッチだ。ナルカミとも約束したんだ。一緒に隊を、チームを守るッテ。』
『まあ……守れなかったから、こうなったんダケド……サーニャのことは、私が誰よりも信じてル!』
『……でも、最初から言ってほしかったな。』
『私にも、何か出来たかもって思うと……ちょっと、悲しい……』
『……ゴメン。』
『いつも一緒にいるんだから、エイラが嘘を言ってるなんて、お見通しよ。』
『……サーニャの、イジワル。』
鳴上 「100%のヒーローなんているわけないよと分かっているのに……」
鳴上 「君の前だとついつい心がオーバーヒート……」
鳴上 「サーニャを守る騎士には遠いかもな。」
シャーリー 「おーい! ナルカミー!」 ドンドン
鳴上 「どうした。荷物はまとめのか?」
シャーリー 「それを少し手伝ってくれ。ルッキーニのなんだけど。」
鳴上 「分かった。手伝おう。」
シャーリー 「早い! 早すぎるよ! こういうときは慌てたほうが」
鳴上 「シャーリーがそれを言える立場か?」
シャーリー 「えへへ……バレたか。そんじゃ頼むよ、相棒!」 タッタッタ
『んー、ドシタ? サーニャ。』
『あの時のタロット……違うタロットを言ったんでしょ?』
『ギクッ……ナ、ナンノコトダカ、サッパリナンダナ。』
『……とぼけないで。エイラ、正直に話して。』
『……私……そんなに信じれないの?』
『……ち、違うンダ! これは、サーニャを心配させたくないってコトデ、ソンナことじゃない。』
『私ハ、約束は守るウィッチだ。ナルカミとも約束したんだ。一緒に隊を、チームを守るッテ。』
『まあ……守れなかったから、こうなったんダケド……サーニャのことは、私が誰よりも信じてル!』
『……でも、最初から言ってほしかったな。』
『私にも、何か出来たかもって思うと……ちょっと、悲しい……』
『……ゴメン。』
『いつも一緒にいるんだから、エイラが嘘を言ってるなんて、お見通しよ。』
『……サーニャの、イジワル。』
鳴上 「100%のヒーローなんているわけないよと分かっているのに……」
鳴上 「君の前だとついつい心がオーバーヒート……」
鳴上 「サーニャを守る騎士には遠いかもな。」
シャーリー 「おーい! ナルカミー!」 ドンドン
鳴上 「どうした。荷物はまとめのか?」
シャーリー 「それを少し手伝ってくれ。ルッキーニのなんだけど。」
鳴上 「分かった。手伝おう。」
シャーリー 「早い! 早すぎるよ! こういうときは慌てたほうが」
鳴上 「シャーリーがそれを言える立場か?」
シャーリー 「えへへ……バレたか。そんじゃ頼むよ、相棒!」 タッタッタ
892: 2012/09/23(日) 11:17:18.31 ID:ZEU9Owgm0
> シャーリーに頼まれルッキーニの荷物をまとめる作業を手伝った……
鳴上 「……といっても、っ……何ヵ所で過ごしてるんだ!?」
シャーリー 「さあ? アイツも、寝床にしたとこがどこか覚えてないらしいし。」
鳴上 「こんな広いところのあちこちで寝ていたらな……」
シャーリー 「だからお前に頼んだんだって。ルッキーニの世話をしてるんだ。よく知ってるだろう。」
シャーリー 「アタシの次に、だけどな。」
鳴上 「それはどうも。しかし、こうもまちまちだと……」
鳴上 「まるでモズの早贄だ。」
シャーリー 「モズクの……なんて?」
鳴上 「モズって鳥は餌を捕まえたら一回木の枝に刺して保存するんだ。」
鳴上 「でも、すぐに飛んでいくから、餌を見失う。」
シャーリー 「ははっ、ちょっと似てるかもな。アイツは飽きっぽいから。」
鳴上 「それで、本人はどこに行ってるんだ?」
シャーリー 「やっぱり心配だから、そばにいるってさ。部屋のものをまとめて宮藤のとこ。」
シャーリー 「そんで、アタシらはハヤニエ探しってわけさ。」
鳴上 「優しいな。ルッキーニ。」
シャーリー 「まあな。あとは整理整頓が出来れば上出来だけど。」
シャーリー 「アタシもそんな出来ないし、あんまし言える立場じゃないな。」
鳴上 「料理もか?」
シャーリー 「ひっで! アタシだって挟むのと焼くのなら出来る。あとSPEM」
鳴上 「SPEMは出来合いだ。SPEMは料理じゃない。」
シャーリー 「SPEM美味いからいいだろ? 温めればもっと美味い。」
鳴上 「だからって、当番の度にSPEMを出すことはないだろう。」
鳴上 「おかげで飯の都度腹のなかがSPEMでいっぱいだ。」
シャーリー 「一文字間違えたらとんでもないセリフだぞ!?」
シャーリー 「てか話が逸れたし。とにかく、集めるぞ。」
鳴上 「了解。」
> シャーリーと基地を回ってルッキーニの荷物を集めた……
鳴上 「……といっても、っ……何ヵ所で過ごしてるんだ!?」
シャーリー 「さあ? アイツも、寝床にしたとこがどこか覚えてないらしいし。」
鳴上 「こんな広いところのあちこちで寝ていたらな……」
シャーリー 「だからお前に頼んだんだって。ルッキーニの世話をしてるんだ。よく知ってるだろう。」
シャーリー 「アタシの次に、だけどな。」
鳴上 「それはどうも。しかし、こうもまちまちだと……」
鳴上 「まるでモズの早贄だ。」
シャーリー 「モズクの……なんて?」
鳴上 「モズって鳥は餌を捕まえたら一回木の枝に刺して保存するんだ。」
鳴上 「でも、すぐに飛んでいくから、餌を見失う。」
シャーリー 「ははっ、ちょっと似てるかもな。アイツは飽きっぽいから。」
鳴上 「それで、本人はどこに行ってるんだ?」
シャーリー 「やっぱり心配だから、そばにいるってさ。部屋のものをまとめて宮藤のとこ。」
シャーリー 「そんで、アタシらはハヤニエ探しってわけさ。」
鳴上 「優しいな。ルッキーニ。」
シャーリー 「まあな。あとは整理整頓が出来れば上出来だけど。」
シャーリー 「アタシもそんな出来ないし、あんまし言える立場じゃないな。」
鳴上 「料理もか?」
シャーリー 「ひっで! アタシだって挟むのと焼くのなら出来る。あとSPEM」
鳴上 「SPEMは出来合いだ。SPEMは料理じゃない。」
シャーリー 「SPEM美味いからいいだろ? 温めればもっと美味い。」
鳴上 「だからって、当番の度にSPEMを出すことはないだろう。」
鳴上 「おかげで飯の都度腹のなかがSPEMでいっぱいだ。」
シャーリー 「一文字間違えたらとんでもないセリフだぞ!?」
シャーリー 「てか話が逸れたし。とにかく、集めるぞ。」
鳴上 「了解。」
> シャーリーと基地を回ってルッキーニの荷物を集めた……
894: 2012/09/24(月) 01:38:44.40 ID:DQf6HswR0
――
――――
鳴上 「ブランケットに……虫かご……こんなもんか。」
シャーリー 「基地中を回った気がするな。お疲れさん。」
鳴上 「シャーリーこそ。どうせならコーヒーでも淹れるか?」
シャーリー 「……ちょっとなら、大丈夫だよな。」
鳴上 「ああ、そうだな。」
【食堂】
鳴上 「……何人分にしようか。」
シャーリー 「アタシとナルカミのでいいと思うけど? 何杯も飲むのんじゃないだろうに。」
鳴上 「それもそうだ。」
ルッキーニ 「あれ? シャーリーにユウ。なにしてんの?」
鳴上 「基地とのお別れにコーヒーでもと思って。」
シャーリー 「まーな。荷物まとめといたぞ。」
ルッキーニ 「そっか! ありがとね!」
鳴上 「それで、何か用か? 」
ルッキーニ 「んーっと……何だっけ。」
鳴上 「思い出せないのか?」
シャーリー 「宮藤のとこにいたんだろ?」
ルッキーニ 「……思い出した!」
鳴上 「空戦以外でも、いい援護だな。」
シャーリー 「これでも上官だぞ?」
ルッキーニ 「あのね、芳佳の目が覚めたってミーナ中佐に伝えたら。皆を呼べって。」
シャーリー 「……どうする?」
鳴上 「二人も全員も量が変わるだけさ。全員分淹れるよ。」
ルッキーニ 「アタシのは砂糖とミルクいっぱいねー!!」
――――
鳴上 「ブランケットに……虫かご……こんなもんか。」
シャーリー 「基地中を回った気がするな。お疲れさん。」
鳴上 「シャーリーこそ。どうせならコーヒーでも淹れるか?」
シャーリー 「……ちょっとなら、大丈夫だよな。」
鳴上 「ああ、そうだな。」
【食堂】
鳴上 「……何人分にしようか。」
シャーリー 「アタシとナルカミのでいいと思うけど? 何杯も飲むのんじゃないだろうに。」
鳴上 「それもそうだ。」
ルッキーニ 「あれ? シャーリーにユウ。なにしてんの?」
鳴上 「基地とのお別れにコーヒーでもと思って。」
シャーリー 「まーな。荷物まとめといたぞ。」
ルッキーニ 「そっか! ありがとね!」
鳴上 「それで、何か用か? 」
ルッキーニ 「んーっと……何だっけ。」
鳴上 「思い出せないのか?」
シャーリー 「宮藤のとこにいたんだろ?」
ルッキーニ 「……思い出した!」
鳴上 「空戦以外でも、いい援護だな。」
シャーリー 「これでも上官だぞ?」
ルッキーニ 「あのね、芳佳の目が覚めたってミーナ中佐に伝えたら。皆を呼べって。」
シャーリー 「……どうする?」
鳴上 「二人も全員も量が変わるだけさ。全員分淹れるよ。」
ルッキーニ 「アタシのは砂糖とミルクいっぱいねー!!」
896: 2012/09/24(月) 23:43:24.88 ID:DQf6HswR0
鳴上 「もう少しで出来るから。先に行っててくれ。」
鳴上 「しっかり励ましてやれ。」
シャーリー 「ああ。行こう、ルッキーニ。」
ルッキーニ 「うん!」
【医務室の前】
> 部屋の中から声が聞こえる……
宮藤 『そっか……解散、なんですね……』
宮藤 『ごめんなさい。私のせいで……』
リーネ 『芳佳ちゃん……』
鳴上 「失礼します。」 ガチャ
> 部屋を包む空気が思い……
鳴上 「あの……コーヒーを淹れて来ました。」
ミーナ 「あら、気が利くわね。」
ペリーヌ 「もう少し、この基地で過ごしたいですものね……」
シャーリー 「まあ飲めって。ナルカミのは結構美味いぞ。」
ルッキーニ 「ミルクと砂糖もあるよー。」
鳴上 「俺の叔父さん直伝だ。」
バルクホルン 「お前の叔父とな……どんな人間か気になるな。」
鳴上 「前に話した通り、正義感が強いけど、普通の優しい人だ。」
鳴上 「さ、早くしないと冷めるぞ。」
> それぞれがカップを手に取り、口をつけた
ペリーヌ 「……」
鳴上 「口に合わないか?」
ペリーヌ 「その、コーヒーは……好みではなくて……」
リーネ 「私も……紅茶のが、好き……かな?」
鳴上 「そっか。じゃあ、今度までに勉強しておくよ。」
宮藤 「だけど……これで、お別れなんですよね?」
鳴上 「まだ生きている。その内会えるさ。」
宮藤 「そう、かな……ご馳走さま、でした。」
宮藤 「カップ、空っぽ……」
ペリーヌ 「そりゃあ、飲み干したら空っぽですわよ。」
宮藤 「私の心みたい……隊がなくなって……何をすればいいのか。」
鳴上 「……バカだな。」
ペリーヌ 「右に同じ。」
エイラ 「バーカ。」
バルクホルン 「言わせてもらうぞ。バカだ。」
898: 2012/09/25(火) 00:06:44.32 ID:WBR+1I+M0
坂本 「ああ、バカだな。」
宮藤 「あ、あの……」
坂本 「宮藤。お前はどうしてウィッチになった!」
宮藤 「……みっ、皆を守るためです!」
鳴上 「ウィッチじゃなくても出来ることだ。別の方法だってある。」
鳴上 「お前の思う方法で誰かを守ることだって出来る。」
宮藤 「……」
鳴上 「宮藤の言ったことは間違ってない。人の心はカップだ。」
鳴上 「たまには、空っぽになることだってある。」
鳴上 「でもさ、きっと心を満たしてくれる人がいるんだ。」
鳴上 「後生の別れじゃないんだ。もしも空っぽになったなら注いでくれる人はいる。」
シャーリー 「コーヒー片手にか?」
鳴上 「希望によっては紅茶やハーブティーも。」
鳴上 「……その2つはもう少し後かな?」
ハルトマン「いや、細かいところ律儀にならなくていいってば。」
坂本 「はっはっは! まあなんだ。しょげかえるなんてのは宮藤らしくない。」
鳴上 「ああ。笑うといい。」
宮藤 「……ありがとう、ございます。」
バルクホルン 「相変わらず面白い奴だな。お前は。」
鳴上 「これは叔父さんの受け売りだけどさ。」
ミーナ 「……そろそろ、時間ね。荷物はまとめた?」
> 名残惜しいが、そろそろお別れだ
> 結局、帰る手だては見つかっていない……
宮藤 「あ、あの……」
坂本 「宮藤。お前はどうしてウィッチになった!」
宮藤 「……みっ、皆を守るためです!」
鳴上 「ウィッチじゃなくても出来ることだ。別の方法だってある。」
鳴上 「お前の思う方法で誰かを守ることだって出来る。」
宮藤 「……」
鳴上 「宮藤の言ったことは間違ってない。人の心はカップだ。」
鳴上 「たまには、空っぽになることだってある。」
鳴上 「でもさ、きっと心を満たしてくれる人がいるんだ。」
鳴上 「後生の別れじゃないんだ。もしも空っぽになったなら注いでくれる人はいる。」
シャーリー 「コーヒー片手にか?」
鳴上 「希望によっては紅茶やハーブティーも。」
鳴上 「……その2つはもう少し後かな?」
ハルトマン「いや、細かいところ律儀にならなくていいってば。」
坂本 「はっはっは! まあなんだ。しょげかえるなんてのは宮藤らしくない。」
鳴上 「ああ。笑うといい。」
宮藤 「……ありがとう、ございます。」
バルクホルン 「相変わらず面白い奴だな。お前は。」
鳴上 「これは叔父さんの受け売りだけどさ。」
ミーナ 「……そろそろ、時間ね。荷物はまとめた?」
> 名残惜しいが、そろそろお別れだ
> 結局、帰る手だては見つかっていない……
899: 2012/09/25(火) 01:08:06.46 ID:WBR+1I+M0
【基地の外】
リーネ 「それじゃあ、お世話になりました。」
ミーナ 「いいえ。アナタの狙撃の技能に何度助けられたことか。」
ペリーヌ 「そうですわ。ここ最近の成長と狙撃は、認めてあげてもよくってよ。」
エイラ 「素直に言えばいいのにナー」
鳴上 「そっとしておこう。」
ペリーヌ 「ちょっと! 外野が茶々を入れないで!」
鳴上 「あれは迎えの車か?」
リーネ 「はい。お姉ちゃんの友達が迎えてくれるって。またね。芳佳ちゃん……」
宮藤 「うん……」 ギュッ
鳴上 「お邪魔かな。」
エイラ 「ソダナ。」
鳴上 「……エイラもあれくらいの甲斐性があればな。」
エイラ 「うっせ! バーカ! トロル! シルクハットでも被ってロ!」
鳴上 「トーベ・ヤンソン? 暴言なのか!?」
サーニャ 「エイラ、そんなひどいこと言っちゃだめ。」
エイラ 「うぐぐ……」
鳴上 「視線でぶっ頃すとはこれか……交渉でされたら……」ゴクリ
鳴上 「……ところで、エイラたちはどうやって?」
エイラ 「そうだな。私らは結構単独も許されてるし、カウハバでも行くよ。」
サーニャ 「お父様の探す足掛かりを見つけないと……」
鳴上 「カウハバ……どっかで聞いたような…」
エイラ 「優秀なウィッチが集まってるけど、少し隊長がナ……」
鳴上 「厳しいのか?」
エイラ 「個人の趣向ダヨ。少し、隊長さん、女性だけど、好きらしくて……若い女の子」
元祖○獣 『あらあら、エイラさんっていうの? 可愛いわねぇ……』
鳴上 「…………」 ゴクリ
鳴上 「サーニャ、エイラをしっかり守ってやれ。」
サーニャ 「わ、分かったわ……」
エイラ 「逆じゃなくテ!?」
鳴上 「エイラ、押しに弱そうだし。」
エイラ 「ナァァァッ!! ソッ……ソンナコトナイヨー」
鳴上 「目を見て話せ。」
サーニャ 「エイラ……そろそろ、列車行っちゃうよ? じゃあ、さよなら。」
エイラ 「バーカ! 大っ嫌いダ! じゃあな! 風邪ひくナヨ!!」
鳴上 「……ああ。気を付けてな。」
リーネ 「それじゃあ、お世話になりました。」
ミーナ 「いいえ。アナタの狙撃の技能に何度助けられたことか。」
ペリーヌ 「そうですわ。ここ最近の成長と狙撃は、認めてあげてもよくってよ。」
エイラ 「素直に言えばいいのにナー」
鳴上 「そっとしておこう。」
ペリーヌ 「ちょっと! 外野が茶々を入れないで!」
鳴上 「あれは迎えの車か?」
リーネ 「はい。お姉ちゃんの友達が迎えてくれるって。またね。芳佳ちゃん……」
宮藤 「うん……」 ギュッ
鳴上 「お邪魔かな。」
エイラ 「ソダナ。」
鳴上 「……エイラもあれくらいの甲斐性があればな。」
エイラ 「うっせ! バーカ! トロル! シルクハットでも被ってロ!」
鳴上 「トーベ・ヤンソン? 暴言なのか!?」
サーニャ 「エイラ、そんなひどいこと言っちゃだめ。」
エイラ 「うぐぐ……」
鳴上 「視線でぶっ頃すとはこれか……交渉でされたら……」ゴクリ
鳴上 「……ところで、エイラたちはどうやって?」
エイラ 「そうだな。私らは結構単独も許されてるし、カウハバでも行くよ。」
サーニャ 「お父様の探す足掛かりを見つけないと……」
鳴上 「カウハバ……どっかで聞いたような…」
エイラ 「優秀なウィッチが集まってるけど、少し隊長がナ……」
鳴上 「厳しいのか?」
エイラ 「個人の趣向ダヨ。少し、隊長さん、女性だけど、好きらしくて……若い女の子」
元祖○獣 『あらあら、エイラさんっていうの? 可愛いわねぇ……』
鳴上 「…………」 ゴクリ
鳴上 「サーニャ、エイラをしっかり守ってやれ。」
サーニャ 「わ、分かったわ……」
エイラ 「逆じゃなくテ!?」
鳴上 「エイラ、押しに弱そうだし。」
エイラ 「ナァァァッ!! ソッ……ソンナコトナイヨー」
鳴上 「目を見て話せ。」
サーニャ 「エイラ……そろそろ、列車行っちゃうよ? じゃあ、さよなら。」
エイラ 「バーカ! 大っ嫌いダ! じゃあな! 風邪ひくナヨ!!」
鳴上 「……ああ。気を付けてな。」
903: 2012/09/25(火) 22:05:12.86 ID:WBR+1I+M0
シャーリー 「ナルカミー!! 」
鳴上 「どうした。そんな飛行帽を被って。ルッキーニまで。」
ルッキーニ 「にっしっし。どう? 似合うでしょ!」
鳴上 「ああ。ハイカラだな。」
ルッキーニ 「えへへ……ハイカラってなに? シャーリー。」
シャーリー 「お洒落とかそんなのだろ、多分。」
ルッキーニ 「そっか!」
鳴上 「それで、そんな帽子を被る訳は?」
シャーリー 「ふっふっふ、見て驚ちぇっ!……驚け!」
鳴上 「舌……大丈夫か?」
シャーリー 「うん……まあ、見てくれよ!」
> 基地の一角に小型の複葉機が鎮座している
鳴上 「……私物?」
シャーリー 「まあな。高かったんだぞ~」
宮藤 「わはぁ……凄い! ちゃんとグラマラス・シャーリーってある!」
鳴上 「さすがリベリオン。やることの規模がデカイ。」
ルッキーニ 「アタシもこれに乗ってロマーニャまで行くんだー!」
シャーリー 「現隊復帰っても、時間はあるしな。ゆっくり休んでからにするさ。」
鳴上 「……もう、発つのか?」
シャーリー 「もう少し、点検したらな。」
シャーリー 「……アタシらはいいからさ。宮藤とか、バルクホルンの見送りもしてやれよ。」
鳴上 「でも」
シャーリー 「あー、もう。行けっての。上官命令。見送りに行きなさい。」
鳴上 「わ、分かった。じゃあ、元気でなシャーリー。」
鳴上 「面倒みてくれて助かったよ。またな。」
シャーリー 「ああ。帰れるといいな、ユウ。」
> 二人と別れ、港まで歩いた……
鳴上 「宮藤たちは空母で帰るんだよな。」
宮藤 「はい……それにしても、仲いいんだね。シャーリーさんたちと。」
鳴上 「まあ、面倒かけたし。もう少し話をしときたかったけどな。何か怒らせたかな……」
宮藤 「シャーリーさんも同じだと思うよ。ただ、少し心残りだから話したくなかったとか。」
鳴上 「心残り?」
宮藤 「うん。私も扶桑を出るって決めた時とか。船に乗る前とか。友達と話が出来なかったから。」
宮藤 「ちょっとだけ、決心が揺らぎそうで怖くなること。あるよね?」
鳴上 「……ああ。分かるよ。」
宮藤 「それに、怒ったなら、嫌いなら下の名前で呼びません。」
鳴上 「……確かにユウって呼ぶのはルッキーニだけだったからな。」
> シャーリーとの間にかけがえのない絆を感じる……
鳴上 「どうした。そんな飛行帽を被って。ルッキーニまで。」
ルッキーニ 「にっしっし。どう? 似合うでしょ!」
鳴上 「ああ。ハイカラだな。」
ルッキーニ 「えへへ……ハイカラってなに? シャーリー。」
シャーリー 「お洒落とかそんなのだろ、多分。」
ルッキーニ 「そっか!」
鳴上 「それで、そんな帽子を被る訳は?」
シャーリー 「ふっふっふ、見て驚ちぇっ!……驚け!」
鳴上 「舌……大丈夫か?」
シャーリー 「うん……まあ、見てくれよ!」
> 基地の一角に小型の複葉機が鎮座している
鳴上 「……私物?」
シャーリー 「まあな。高かったんだぞ~」
宮藤 「わはぁ……凄い! ちゃんとグラマラス・シャーリーってある!」
鳴上 「さすがリベリオン。やることの規模がデカイ。」
ルッキーニ 「アタシもこれに乗ってロマーニャまで行くんだー!」
シャーリー 「現隊復帰っても、時間はあるしな。ゆっくり休んでからにするさ。」
鳴上 「……もう、発つのか?」
シャーリー 「もう少し、点検したらな。」
シャーリー 「……アタシらはいいからさ。宮藤とか、バルクホルンの見送りもしてやれよ。」
鳴上 「でも」
シャーリー 「あー、もう。行けっての。上官命令。見送りに行きなさい。」
鳴上 「わ、分かった。じゃあ、元気でなシャーリー。」
鳴上 「面倒みてくれて助かったよ。またな。」
シャーリー 「ああ。帰れるといいな、ユウ。」
> 二人と別れ、港まで歩いた……
鳴上 「宮藤たちは空母で帰るんだよな。」
宮藤 「はい……それにしても、仲いいんだね。シャーリーさんたちと。」
鳴上 「まあ、面倒かけたし。もう少し話をしときたかったけどな。何か怒らせたかな……」
宮藤 「シャーリーさんも同じだと思うよ。ただ、少し心残りだから話したくなかったとか。」
鳴上 「心残り?」
宮藤 「うん。私も扶桑を出るって決めた時とか。船に乗る前とか。友達と話が出来なかったから。」
宮藤 「ちょっとだけ、決心が揺らぎそうで怖くなること。あるよね?」
鳴上 「……ああ。分かるよ。」
宮藤 「それに、怒ったなら、嫌いなら下の名前で呼びません。」
鳴上 「……確かにユウって呼ぶのはルッキーニだけだったからな。」
> シャーリーとの間にかけがえのない絆を感じる……
907: 2012/09/25(火) 23:36:17.83 ID:WBR+1I+M0
宮藤 「それで、鳴上君はこれからどうするの?」
鳴上 「……そうだな。蓄えはそれないだけど。」
鳴上 「よくよく考えたら俺が一番危ないんじゃないか?」
宮藤 「今さら!?」
鳴上 「ど……どうしようか。少佐にでも……ああ、でも、迷惑だとか思ったり……」
宮藤 「落ち着いてって。少佐だってそんな迷惑だとか思わないと思うよ?」
鳴上 「どうしてだ?」
宮藤 「家族には迷惑をかけるものって、ペリーヌさんに言ったんでしょ。逆も同じ。」
宮藤 「それに、男のストライカー乗りが居るって話で皆のやる気も上がったみたいだし。」
宮藤 「ちょっとした有名人だよ。」
鳴上 「宮藤も同じじゃないか?」
鳴上 「お父さんの遺志を継いでウィッチに……言い方は悪いけど。」
宮藤 「はは……そだね。んじゃ、先にミーナ隊長たちにも挨拶をしよう?」
宮藤 「……ちょっと、気まずいけど。」
鳴上 「問題ない。俺も行くさ。」
宮藤 「でも、鳴上君も隊長が少し怖いって言ってたような。」
鳴上 「誰が?」
宮藤 「前、私が撃墜命令を受けたときとか、隊長に申し立てて怒られたって。」
鳴上 「……」
宮藤 「でも、真っ向からそうやって反論する人は滅多に居ないっても言われてた。」
宮藤 「ガッツがあるって、あんな怪我でも少佐は笑ってたって。」
鳴上 「あの目で睨まれたら、落ち着かない。」
宮藤 「ははっ、だよね。」
908: 2012/09/26(水) 00:01:06.68 ID:yi6HHngZ0
鳴上 「三人はバスで戻るのか……」
バルクホルン 「うむ。当分はブリタニアかカールスラントの防衛に回されるだろうな。」
ハルトマン 「あーあ……宮藤のご飯も、ナルカミのお菓子ともお別れかー」
鳴上 「ちょうどいい機会だ。少し控えたほうがいい。」
バルクホルン 「その通り。貴様は少し弛んでいる。これを機に少しは生活を改めて……」
ミーナ 「あら、この中で解散を惜しんでいるのはトゥルーデだと思っていたのに。」
宮藤 「そうなんですか? バルクホルンさん。」
バルクホルン 「み、ミーナ!」
ハルトマン 「宮藤のご飯が恋しくなるかもーっていったのは」
バルクホルン 「わああああ!! ち、違うんだ宮藤。これはだな……」
宮藤 「あはは……本当に、ごめんなさい。」
ミーナ 「遅かれ早かれ、こうなっていたわ。ブリタニアの防衛が結成時の目的だったし。」
バルクホルン 「そ、そうだ! 宮藤はもう謝った。これ以上謝ってどうこうの問題ではない。」
バルクホルン 「それに、謝る必要があるのは私の方だ!」
鳴上 「バルクホルン大尉が、宮藤にか? つまみ食いとかか。」
バルクホルン 「エーリカじゃないんだ。そんなくだらないことではない。」
ハルトマン 「ぶー」
バルクホルン 「クリスに紹介しようと思っていたのに、機会が無くてな。」
バルクホルン 「本当にすまない。私の不手際だ。」
宮藤 「いえ。また平和になったときにでも。」
バルクホルン 「……ああ。そうだな。」
ミーナ 「そろそろ時間かしらね。それじゃあ二人とも。気を付けて。」
ハルトマン 「じゃね。」
バルクホルン 「立派な医者になってくれ。宮藤。」
> 三人を乗せたバスが行ってしまった……
> 自分も空母“赤城”に戻ろうか……
バルクホルン 「うむ。当分はブリタニアかカールスラントの防衛に回されるだろうな。」
ハルトマン 「あーあ……宮藤のご飯も、ナルカミのお菓子ともお別れかー」
鳴上 「ちょうどいい機会だ。少し控えたほうがいい。」
バルクホルン 「その通り。貴様は少し弛んでいる。これを機に少しは生活を改めて……」
ミーナ 「あら、この中で解散を惜しんでいるのはトゥルーデだと思っていたのに。」
宮藤 「そうなんですか? バルクホルンさん。」
バルクホルン 「み、ミーナ!」
ハルトマン 「宮藤のご飯が恋しくなるかもーっていったのは」
バルクホルン 「わああああ!! ち、違うんだ宮藤。これはだな……」
宮藤 「あはは……本当に、ごめんなさい。」
ミーナ 「遅かれ早かれ、こうなっていたわ。ブリタニアの防衛が結成時の目的だったし。」
バルクホルン 「そ、そうだ! 宮藤はもう謝った。これ以上謝ってどうこうの問題ではない。」
バルクホルン 「それに、謝る必要があるのは私の方だ!」
鳴上 「バルクホルン大尉が、宮藤にか? つまみ食いとかか。」
バルクホルン 「エーリカじゃないんだ。そんなくだらないことではない。」
ハルトマン 「ぶー」
バルクホルン 「クリスに紹介しようと思っていたのに、機会が無くてな。」
バルクホルン 「本当にすまない。私の不手際だ。」
宮藤 「いえ。また平和になったときにでも。」
バルクホルン 「……ああ。そうだな。」
ミーナ 「そろそろ時間かしらね。それじゃあ二人とも。気を付けて。」
ハルトマン 「じゃね。」
バルクホルン 「立派な医者になってくれ。宮藤。」
> 三人を乗せたバスが行ってしまった……
> 自分も空母“赤城”に戻ろうか……
916: 2012/09/26(水) 21:47:58.88 ID:yi6HHngZ0
【港】
鳴上 「……これが空母、赤城か。デカイな。」
宮藤 「そうだね。私も乗ったことがあるけど……おっきい。」
鳴上 「そういえば知ってるか。船ってのは全部女性の名前なんだ。」
宮藤 「そうなの? 長門とか、おっかない名前ばかりだけど……」
鳴上 「俺も詳しくは知らないけど、物に性別をつけたりする国……カールスラントとか。」
鳴上 「そういうとこはだいたい、船は女性だ。他にも実際に名前が女性の船もある。」
宮藤 「へー……それで?」
鳴上 「女性は強いってことさ。大きく、皆を守るのは女性。世界の根底は繋がっている。」
宮藤 「……なんだろ。私も凄いみたいに思っちゃう。」
鳴上 「海軍の人は実はそんなに知らないらしいぞ。痛快じゃないか。」
宮藤 「赤城も……女の子……」
鳴上 「どうだ。海軍も、悪いばかりじゃないだろう?」
宮藤 「……うん!」
宮藤 「ふふっ、坂本さんに教わったんでしょ?」
鳴上 「……バレたか。」
鳴上 「俺も初めて聞かされたときは凄い驚いたさ。」
鳴上 「だって、こんなデカイのに女ってのは。」
宮藤 「確かにそうかもね。」
> 宮藤は快活に笑っている……
坂本 「宮藤ー! 鳴上ー! 見送りは済んだかー!?」
ペリーヌ 「もうじきに出港ですわよー!」
宮藤 「はーい! ……って、ペリーヌさんも?」
ペリーヌ 「ええ……どのみち帰る部隊もありませんし……」
ペリーヌ 「それなら、カリカリするよりは扶桑で、しょ、少佐のお手伝いでもと。」
鳴上 「……すまん。」
ペリーヌ 「な、何故謝りますの。」
ペリーヌ 「それに、あなたも同じですわ。折角なら、少佐にびしばしと鍛えてもらったら?」
坂本 「はっはっは! 鳴上もやってみるか、15回連続模擬戦。」
鳴上 「……15回と言わず、60回でも。」
宮藤 「お、男らしい……」
鳴上 「扶桑男児の根気を侮るな。」
マロニー「根気はいいが、それじゃ部隊さえ守れんぞ。サージ。」
鳴上 「……これが空母、赤城か。デカイな。」
宮藤 「そうだね。私も乗ったことがあるけど……おっきい。」
鳴上 「そういえば知ってるか。船ってのは全部女性の名前なんだ。」
宮藤 「そうなの? 長門とか、おっかない名前ばかりだけど……」
鳴上 「俺も詳しくは知らないけど、物に性別をつけたりする国……カールスラントとか。」
鳴上 「そういうとこはだいたい、船は女性だ。他にも実際に名前が女性の船もある。」
宮藤 「へー……それで?」
鳴上 「女性は強いってことさ。大きく、皆を守るのは女性。世界の根底は繋がっている。」
宮藤 「……なんだろ。私も凄いみたいに思っちゃう。」
鳴上 「海軍の人は実はそんなに知らないらしいぞ。痛快じゃないか。」
宮藤 「赤城も……女の子……」
鳴上 「どうだ。海軍も、悪いばかりじゃないだろう?」
宮藤 「……うん!」
宮藤 「ふふっ、坂本さんに教わったんでしょ?」
鳴上 「……バレたか。」
鳴上 「俺も初めて聞かされたときは凄い驚いたさ。」
鳴上 「だって、こんなデカイのに女ってのは。」
宮藤 「確かにそうかもね。」
> 宮藤は快活に笑っている……
坂本 「宮藤ー! 鳴上ー! 見送りは済んだかー!?」
ペリーヌ 「もうじきに出港ですわよー!」
宮藤 「はーい! ……って、ペリーヌさんも?」
ペリーヌ 「ええ……どのみち帰る部隊もありませんし……」
ペリーヌ 「それなら、カリカリするよりは扶桑で、しょ、少佐のお手伝いでもと。」
鳴上 「……すまん。」
ペリーヌ 「な、何故謝りますの。」
ペリーヌ 「それに、あなたも同じですわ。折角なら、少佐にびしばしと鍛えてもらったら?」
坂本 「はっはっは! 鳴上もやってみるか、15回連続模擬戦。」
鳴上 「……15回と言わず、60回でも。」
宮藤 「お、男らしい……」
鳴上 「扶桑男児の根気を侮るな。」
マロニー「根気はいいが、それじゃ部隊さえ守れんぞ。サージ。」
917: 2012/09/26(水) 22:14:20.10 ID:yi6HHngZ0
鳴上 「何の用です。マロニー中将。」 ザッ
マロニー 「そんなに身構えんでくれよ。ナルカミ軍曹。」
坂本 「何か私たちに用事でしょうか。」
マロニー 「君らではなく、ナルカミ軍曹にな。少し、いいかね。」
鳴上 「……ええ。」
マロニー 「それじゃあ、管制室に来てくれ。道は間違えないだろう。」
マロニー 「安心してくれ。扶桑への船は別に用意してある。」
> マロニー中将は去っていった……
鳴上 「……じゃあ、俺は行ってきます。」
ペリーヌ 「ナルカミさん……」
鳴上 「問題ない。扶桑で会おうじゃないか。」
> くしゃくしゃとペリーヌの髪を撫でた
ペリーヌ 「ちょっと、髪が乱れるでしょう!?」
鳴上 「高さがちょうど良かったから。それに、いつも滅茶苦茶じゃないか。」
ペリーヌ 「あれは固有魔法のせいでしょうに!」
ペリーヌ 「全く……」
> ペリーヌは困ったように笑っている……
坂本 「はっはっは! すまんな。ナルカミ。」
鳴上 「……何のことですか?」
坂本 「マロニー中将の時だ。私の前に庇うように立ってくれたろう。」
鳴上 「三人の前に、ですよ。」
ペリーヌ 「男とはいえ、三人を一人で庇うなんて無理でしょうに……」
宮藤 「あ、本当だ!」
鳴上 「そ、それは少佐が真ん中にいただけで……」
坂本 「車椅子だからって気を遣ってくれたのか。ありがとう。」
> 坂本少佐から感謝された……
鳴上 「そ、それじゃ行ってきます。しばらくはお別れだな。それじゃ!」 タッタッタ
坂本 「なんだ、可愛いとこもあるじゃないか。」
宮藤 「意外に、照れ屋なのかもしれませんね。」
ペリーヌ 「擦れたように見えて真っ直ぐですから。ナルカミさんは。」
坂本 「それじゃ、行こうか。」
宮藤・ペリーヌ 「はい。」
マロニー 「そんなに身構えんでくれよ。ナルカミ軍曹。」
坂本 「何か私たちに用事でしょうか。」
マロニー 「君らではなく、ナルカミ軍曹にな。少し、いいかね。」
鳴上 「……ええ。」
マロニー 「それじゃあ、管制室に来てくれ。道は間違えないだろう。」
マロニー 「安心してくれ。扶桑への船は別に用意してある。」
> マロニー中将は去っていった……
鳴上 「……じゃあ、俺は行ってきます。」
ペリーヌ 「ナルカミさん……」
鳴上 「問題ない。扶桑で会おうじゃないか。」
> くしゃくしゃとペリーヌの髪を撫でた
ペリーヌ 「ちょっと、髪が乱れるでしょう!?」
鳴上 「高さがちょうど良かったから。それに、いつも滅茶苦茶じゃないか。」
ペリーヌ 「あれは固有魔法のせいでしょうに!」
ペリーヌ 「全く……」
> ペリーヌは困ったように笑っている……
坂本 「はっはっは! すまんな。ナルカミ。」
鳴上 「……何のことですか?」
坂本 「マロニー中将の時だ。私の前に庇うように立ってくれたろう。」
鳴上 「三人の前に、ですよ。」
ペリーヌ 「男とはいえ、三人を一人で庇うなんて無理でしょうに……」
宮藤 「あ、本当だ!」
鳴上 「そ、それは少佐が真ん中にいただけで……」
坂本 「車椅子だからって気を遣ってくれたのか。ありがとう。」
> 坂本少佐から感謝された……
鳴上 「そ、それじゃ行ってきます。しばらくはお別れだな。それじゃ!」 タッタッタ
坂本 「なんだ、可愛いとこもあるじゃないか。」
宮藤 「意外に、照れ屋なのかもしれませんね。」
ペリーヌ 「擦れたように見えて真っ直ぐですから。ナルカミさんは。」
坂本 「それじゃ、行こうか。」
宮藤・ペリーヌ 「はい。」
919: 2012/09/26(水) 22:52:46.13 ID:yi6HHngZ0
【バス停】
バルクホルン 「……どうだ。ミーナ。」
ミーナ 「行ったみたい。見張りの気配はしないわ。」
ハルトマン 「便利だよね。ミーナの固有魔法。」
ミーナ 「ふふっ。そう?」
バルクホルン 「双眼鏡はこっちに置いたぞ。」
ハルトマン 「仕事が早いね。」
バルクホルン 「機械音痴でも、このくらいはな。」
ミーナ 「さ、マロニー中将の偵察を始めましょう。」
バルクホルン 「状況開始、だな。」
ハルトマン 「それって、訓練状況開始の略じゃないの?」
バルクホルン 「なっ!? そうなのか。」
ミーナ 「はいはい。静かになさい。」
【管制室】
鳴上 「……失礼します。」
マロニー 「来たかね。鳴上軍曹。」
マロニー 「君の活躍は聞いているよ。」
マロニー 「男のストライカー乗りってだけでも珍しいのに、加えて固有魔法。」
マロニー 「魔法だって……どんなものかすら分からない、ね。」
バルクホルン 「……どうだ。ミーナ。」
ミーナ 「行ったみたい。見張りの気配はしないわ。」
ハルトマン 「便利だよね。ミーナの固有魔法。」
ミーナ 「ふふっ。そう?」
バルクホルン 「双眼鏡はこっちに置いたぞ。」
ハルトマン 「仕事が早いね。」
バルクホルン 「機械音痴でも、このくらいはな。」
ミーナ 「さ、マロニー中将の偵察を始めましょう。」
バルクホルン 「状況開始、だな。」
ハルトマン 「それって、訓練状況開始の略じゃないの?」
バルクホルン 「なっ!? そうなのか。」
ミーナ 「はいはい。静かになさい。」
【管制室】
鳴上 「……失礼します。」
マロニー 「来たかね。鳴上軍曹。」
マロニー 「君の活躍は聞いているよ。」
マロニー 「男のストライカー乗りってだけでも珍しいのに、加えて固有魔法。」
マロニー 「魔法だって……どんなものかすら分からない、ね。」
920: 2012/09/26(水) 23:09:17.64 ID:yi6HHngZ0
鳴上 「……」
マロニー 「すまんね。癖で問い詰める口調になってしまったよ。」
マロニー 「別に説明する必要もない。君未来というか、別の世界から来たといってもね。」
鳴上 「 ! 」
マロニー 「軍の情報はバカに出来ないということだよ。」
鳴上 「それで、何が目的なんです。」
マロニー 「君にとってこの世界はどう見えているのか、気になってね。」
マロニー 「少女が戦い、我々が指をくわえる……このふざけた世界が。」
鳴上 「そりゃ……戸惑いましたよ。でも、そうしないと戦えないんですよね。」
マロニー 「今までは、今まではそうだった。」
マロニー 「このウォーロックがあれば……空を男たちが再び守ることが出来るようになる。」
鳴上 「アイツらが戦わなくてもいい世界……」
マロニー 「ああ。小娘のせいで少しばかり計画は前倒しだがね。」
鳴上 「ネウロイの巣でウォーロックを見たと言う……」
マロニー 「あまり部外者にペラペラ話すわけにはいかんからな。」
鳴上 「答えを言ったようなものですよ。」
マロニー 「ははっ、まあそう言わんでくれ。軍人は家族にさえ仕事を言えんこともある。」
マロニー 「少しはこうしてガスを抜かないと辛いのだよ。」
鳴上 「それで……」
マロニー 「おっと、話が逸れた。どうかね、少女が戦わなくていい世界は。」
鳴上 「……つまり?」
マロニー 「若い小娘どもが普通に暮らせる世界だよ。」
マロニー 「脂っこいファーストフードを食べ散らかし、恋のひとつする。そんな世界だ。」
鳴上 「……確かにな。俺のところはそうだ。」
マロニー 「だろう?」
マロニー 「すまんね。癖で問い詰める口調になってしまったよ。」
マロニー 「別に説明する必要もない。君未来というか、別の世界から来たといってもね。」
鳴上 「 ! 」
マロニー 「軍の情報はバカに出来ないということだよ。」
鳴上 「それで、何が目的なんです。」
マロニー 「君にとってこの世界はどう見えているのか、気になってね。」
マロニー 「少女が戦い、我々が指をくわえる……このふざけた世界が。」
鳴上 「そりゃ……戸惑いましたよ。でも、そうしないと戦えないんですよね。」
マロニー 「今までは、今まではそうだった。」
マロニー 「このウォーロックがあれば……空を男たちが再び守ることが出来るようになる。」
鳴上 「アイツらが戦わなくてもいい世界……」
マロニー 「ああ。小娘のせいで少しばかり計画は前倒しだがね。」
鳴上 「ネウロイの巣でウォーロックを見たと言う……」
マロニー 「あまり部外者にペラペラ話すわけにはいかんからな。」
鳴上 「答えを言ったようなものですよ。」
マロニー 「ははっ、まあそう言わんでくれ。軍人は家族にさえ仕事を言えんこともある。」
マロニー 「少しはこうしてガスを抜かないと辛いのだよ。」
鳴上 「それで……」
マロニー 「おっと、話が逸れた。どうかね、少女が戦わなくていい世界は。」
鳴上 「……つまり?」
マロニー 「若い小娘どもが普通に暮らせる世界だよ。」
マロニー 「脂っこいファーストフードを食べ散らかし、恋のひとつする。そんな世界だ。」
鳴上 「……確かにな。俺のところはそうだ。」
マロニー 「だろう?」
921: 2012/09/26(水) 23:21:16.28 ID:yi6HHngZ0
マロニー 「まあ、汚い話をすれば、世界のイニシアチブを握るというのもあるが。」
マロニー 「まずは平和な世界が先だ。それもウォーロックがあればすぐに、だがね。」
鳴上 「……じゃあ、アンタの言う小娘が何を思って戦うのか、知ってるのか。」
マロニー 「彼女らは犠牲者だ。プロパガンダと愛国心という甘い言葉に踊らされた。被害者だよ。」
鳴上 「……それは、違うと思います。」
マロニー 「ウィッチの一員として戦った感想、かね。」
鳴上 「ええ。俺はあんまり話すのが上手くない。でも、これだけは言わせてもらう。」
鳴上 「マロニーさん。アンタは間違っている。」
マロニー 「……すぐに分かるさ。」
兵士 「ネウロイの巣から反応。大型ネウロイが……凄い数です!」
マロニー 「そうか。ごくろう。ウォーロックの発進準備を急げ!」
兵士 「しかし、メンテナンスにもう少し時間を……」
マロニー 「その近くを空母がいるのだ。迷う暇はないぞ。」
兵士 「り、了解しました。各員ウォーロックの発進準備を!」
> 静かな管制室が慌ただしくなっている……
マロニー 「まずは平和な世界が先だ。それもウォーロックがあればすぐに、だがね。」
鳴上 「……じゃあ、アンタの言う小娘が何を思って戦うのか、知ってるのか。」
マロニー 「彼女らは犠牲者だ。プロパガンダと愛国心という甘い言葉に踊らされた。被害者だよ。」
鳴上 「……それは、違うと思います。」
マロニー 「ウィッチの一員として戦った感想、かね。」
鳴上 「ええ。俺はあんまり話すのが上手くない。でも、これだけは言わせてもらう。」
鳴上 「マロニーさん。アンタは間違っている。」
マロニー 「……すぐに分かるさ。」
兵士 「ネウロイの巣から反応。大型ネウロイが……凄い数です!」
マロニー 「そうか。ごくろう。ウォーロックの発進準備を急げ!」
兵士 「しかし、メンテナンスにもう少し時間を……」
マロニー 「その近くを空母がいるのだ。迷う暇はないぞ。」
兵士 「り、了解しました。各員ウォーロックの発進準備を!」
> 静かな管制室が慌ただしくなっている……
923: 2012/09/27(木) 07:57:49.36 ID:eehBF6bc0
マロニー 「よし、ウォーロックを出撃させろ。」
兵士 「了解。ウォーロック、発進!」
> 滑走路からウォーロックが飛び立っていく……
鳴上 「質問がある。なぜウィッチーズに執拗な嫌がらせを?」
マロニー 「まあ、そうだな。嫉妬がないと言えば嘘になる。」
マロニー 「しかし考えてみたまえ。急にこしらえた戦闘団がマトモに機能するかね?」
マロニー 「早く解散した方があの小娘どものためだ。」
鳴上 「右も左も分からない新人を送ってよく言う。」
マロニー 「試した、と言って貰いたい。現に足並みはバラバラだ。」
マロニー 「功を焦る者、消極的になるもの。規律の無視……加えて無謀な攻撃で氏にかける。」
マロニー 「いくらエースが揃おうとこれでは戦えん。」
鳴上 「でも、そうはならなかった。」
マロニー 「宮藤軍曹と君が緩衝材になったからだ。結果論に過ぎんよ。」
鳴上 「なんだかんだ、評価はしてるんですね。」
マロニー 「はっはっは。評価しない部隊なんぞは視界にも入らんよ。」
> マロニー中将は愉快そうに笑っている
マロニー 「面白い男だよ君は。お茶でも出そうかね。あまり美味とはいえんが。」
鳴上 「お構い無く。作戦に集中してください。」
マロニー 「そうか。ではお言葉に甘えて、かな。」
兵士 「ウォーロック、間もなくネウロイと接触します!」
マロニー 「よし、ネウロイどもめ。これがブリタニアの底力だ。その身にとくと味わうがいい……」
兵士 「了解。ウォーロック、発進!」
> 滑走路からウォーロックが飛び立っていく……
鳴上 「質問がある。なぜウィッチーズに執拗な嫌がらせを?」
マロニー 「まあ、そうだな。嫉妬がないと言えば嘘になる。」
マロニー 「しかし考えてみたまえ。急にこしらえた戦闘団がマトモに機能するかね?」
マロニー 「早く解散した方があの小娘どものためだ。」
鳴上 「右も左も分からない新人を送ってよく言う。」
マロニー 「試した、と言って貰いたい。現に足並みはバラバラだ。」
マロニー 「功を焦る者、消極的になるもの。規律の無視……加えて無謀な攻撃で氏にかける。」
マロニー 「いくらエースが揃おうとこれでは戦えん。」
鳴上 「でも、そうはならなかった。」
マロニー 「宮藤軍曹と君が緩衝材になったからだ。結果論に過ぎんよ。」
鳴上 「なんだかんだ、評価はしてるんですね。」
マロニー 「はっはっは。評価しない部隊なんぞは視界にも入らんよ。」
> マロニー中将は愉快そうに笑っている
マロニー 「面白い男だよ君は。お茶でも出そうかね。あまり美味とはいえんが。」
鳴上 「お構い無く。作戦に集中してください。」
マロニー 「そうか。ではお言葉に甘えて、かな。」
兵士 「ウォーロック、間もなくネウロイと接触します!」
マロニー 「よし、ネウロイどもめ。これがブリタニアの底力だ。その身にとくと味わうがいい……」
925: 2012/09/27(木) 20:23:05.96 ID:eehBF6bc0
>>924 そういや、ゴードンとシュガートとかもあるしね。そうです、人称代名詞の方でした。勉強不足です。ドイツはスカートに男の人称代名詞を使うとか。なんか携帯サイトの変なを思い出してしまった。
【空母“赤城”/ 甲板】
宮藤 「……」
坂本 「どうした宮藤。」
宮藤 「いえ、来るときもこうして来たんだなって思っちゃって。」
ペリーヌ 「当たり前の話でしょうに。」
宮藤 「そうだけど、何だかここに来るときと今の私。何か変われたかな……って思って。」
坂本 「成長はしたが、何一つ変わってないな。」
ペリーヌ 「人の中にズケズケ踏み込んでは引っ掻き回して……本当に……」
坂本 「それじゃ鳴上も言える話だぞ。」
ペリーヌ 「ふふっ、それもそうでしたわね。それはそうと宮藤さん。機会があればもう一度決闘を」
宮藤 「見て、ガリアの巣から……何か!」
坂本 「何だと!?」
ペリーヌ 「少佐! そんな体で魔眼なんて」
坂本 「こちらにも危機が迫ってるかもしれんのだ!」
坂本 「……ネウロイだ! 大型があんなに。」
ペリーヌ 「痺れを切らしたとこかしらね……」
坂本 「あっちからも何か……あれは!」
宮藤 「ソニックダイバー!……じゃなくて。」
ペリーヌ 「ウォーロック!」
ゴォォォォ……
【501基地/ 管制室】
兵士 「ウォーロックがネウロイと接触。戦闘を開始します!」
マロニー 「そうか。いいぞ……」
鳴上 「すごい……レーダー上のネウロイがあっという間に撃墜されて……」
【空母“赤城”/ 甲板】
宮藤 「……」
坂本 「どうした宮藤。」
宮藤 「いえ、来るときもこうして来たんだなって思っちゃって。」
ペリーヌ 「当たり前の話でしょうに。」
宮藤 「そうだけど、何だかここに来るときと今の私。何か変われたかな……って思って。」
坂本 「成長はしたが、何一つ変わってないな。」
ペリーヌ 「人の中にズケズケ踏み込んでは引っ掻き回して……本当に……」
坂本 「それじゃ鳴上も言える話だぞ。」
ペリーヌ 「ふふっ、それもそうでしたわね。それはそうと宮藤さん。機会があればもう一度決闘を」
宮藤 「見て、ガリアの巣から……何か!」
坂本 「何だと!?」
ペリーヌ 「少佐! そんな体で魔眼なんて」
坂本 「こちらにも危機が迫ってるかもしれんのだ!」
坂本 「……ネウロイだ! 大型があんなに。」
ペリーヌ 「痺れを切らしたとこかしらね……」
坂本 「あっちからも何か……あれは!」
宮藤 「ソニックダイバー!……じゃなくて。」
ペリーヌ 「ウォーロック!」
ゴォォォォ……
【501基地/ 管制室】
兵士 「ウォーロックがネウロイと接触。戦闘を開始します!」
マロニー 「そうか。いいぞ……」
鳴上 「すごい……レーダー上のネウロイがあっという間に撃墜されて……」
926: 2012/09/27(木) 22:01:49.99 ID:eehBF6bc0
今更だけどシャーリーが中尉になるの二期からだっけ……やっちゃった。
マロニー 「……どうした。攻撃の手が緩まったぞ。」
兵士 「いくらなんでも数が多すぎます!」
マロニー 「ちっ……やはりプロトタイプ一機では厳しいか。」
鳴上 「そう言えば、あれは完全なスタンドアロンなのか?」
マロニー 「……ああ。考えられないかね?」
鳴上 「……噂では、自分のとこも人工知能を備えたロボがあるそうですけど。」
鳴上 「でも、そんな完全な自律飛行なんて考えられない。」
鳴上 「まるでSFじゃあないか。」
マロニー 「君の立場とてSFとそう変わらんさ……」
マロニー 「確かに過ぎた技術かもしれん……だが勝つためだ。」
兵士 「このままではジリ貧です……」
マロニー 「コア・コントロールシステムを起動しろ!」
兵士 「待ってください! あれには連携のためにも最低5機のウォーロックが必要なんですよ!?」
マロニー 「コアならばクソほどあるぞ。」
兵士 「なっ……まさか!」
マロニー 「ああ……もう一度言う。コア・コントロールシステムを起動しろ。」
鳴上 「何をする気だ!?」
マロニー 「数が多ければ、ただ同士討ちをさせればいい話だ。」 ガコッ
> レーダーに映る光点の色が変わっていく……
マロニー 「成功だ!」
> ウォーロックの周囲の光点が消えていく……
鳴上 「これは一体!?」
マロニー 「驚いたかね。その名の通りネウロイを操るのだ。ウォーロックに埋め込まれたコアの力でな。」
鳴上 「宮藤の言っていたことは正しかった訳か……」
【バス停】
ミーナ 「ネウロイが同士討ちを……!?」
ハルトマン 「ウォーロック……凄い性能だね。こりゃ自信を持つわけだ。」
バルクホルン 「……待て、何か様子がおかしい。」
マロニー 「……どうした。攻撃の手が緩まったぞ。」
兵士 「いくらなんでも数が多すぎます!」
マロニー 「ちっ……やはりプロトタイプ一機では厳しいか。」
鳴上 「そう言えば、あれは完全なスタンドアロンなのか?」
マロニー 「……ああ。考えられないかね?」
鳴上 「……噂では、自分のとこも人工知能を備えたロボがあるそうですけど。」
鳴上 「でも、そんな完全な自律飛行なんて考えられない。」
鳴上 「まるでSFじゃあないか。」
マロニー 「君の立場とてSFとそう変わらんさ……」
マロニー 「確かに過ぎた技術かもしれん……だが勝つためだ。」
兵士 「このままではジリ貧です……」
マロニー 「コア・コントロールシステムを起動しろ!」
兵士 「待ってください! あれには連携のためにも最低5機のウォーロックが必要なんですよ!?」
マロニー 「コアならばクソほどあるぞ。」
兵士 「なっ……まさか!」
マロニー 「ああ……もう一度言う。コア・コントロールシステムを起動しろ。」
鳴上 「何をする気だ!?」
マロニー 「数が多ければ、ただ同士討ちをさせればいい話だ。」 ガコッ
> レーダーに映る光点の色が変わっていく……
マロニー 「成功だ!」
> ウォーロックの周囲の光点が消えていく……
鳴上 「これは一体!?」
マロニー 「驚いたかね。その名の通りネウロイを操るのだ。ウォーロックに埋め込まれたコアの力でな。」
鳴上 「宮藤の言っていたことは正しかった訳か……」
【バス停】
ミーナ 「ネウロイが同士討ちを……!?」
ハルトマン 「ウォーロック……凄い性能だね。こりゃ自信を持つわけだ。」
バルクホルン 「……待て、何か様子がおかしい。」
927: 2012/09/27(木) 22:19:46.10 ID:eehBF6bc0
【空母“赤城”/ 甲板】
宮藤 「ネウロイが同士討ち……」
坂本 「待て。ウォーロックがおかしいぞ。」
ペリーヌ 「一体何をするつもりです……」
ドゴォ
坂本 「ぐっ!? ウォーロックが攻撃だと!?」
ペリーヌ 「少佐!」
宮藤 「坂本さん!」
> 車椅子の坂本少佐を支えた……
坂本 「すまん! しかしこのままでは……」
宮藤 「沈没しちゃうかも。」
ペリーヌ 「対空砲火は何をしてますの!」
坂本 「空母一隻などただのカモだ。ましてあんな小粒じゃ戦艦の砲だって当たらんさ。」
坂本 「私が時間を稼ごう。」
宮藤 「そんな、ストライカーは無いんですよ!?」
坂本 「あるさ。こんなこともあろうかと。」
> 車椅子の下に、ストライカーユニットが入っている……
宮藤 「通りで重かったわけだ……」
ペリーヌ 「やっぱり、無茶ですわ、少佐! その怪我では」
宮藤 「私が飛びます。」
坂本 「……駄目だ。」
宮藤 「坂本さんは氏ぬ気です。だからそうやって答えるんです。」
宮藤 「何だか、少佐らしくないです!」
宮藤 「少佐はそんな簡単に命を捨てる人じゃありません!」
宮藤 「腕がやられても無理矢理止血して、ストライカーがダメになっても意地で飛んで。」
宮藤 「墜落して海に落ちても泳いで帰るくらいの、何て言うか、意志がありました!」
ペリーヌ 「……今回ばかりは宮藤さんに賛成ですわね。」
坂本 「……ははっ。言うようになったじゃないか……分かった。私の翼をお前に託す。」
坂本 「変わりに、今いった通りにしろ。お前が氏んではお笑いだぞ。」
宮藤 「……了解です。宮藤芳佳、発進します!!」 ブォォ……
【“赤城” 上空】
シャーリー 「……見えるかルッキーニ。ウォーロックが。」
ルッキーニ 「うん……何でこんなことになったんだろ。」
シャーリー 「暴走ってとこか……少し寄せるか。」
宮藤 「ネウロイが同士討ち……」
坂本 「待て。ウォーロックがおかしいぞ。」
ペリーヌ 「一体何をするつもりです……」
ドゴォ
坂本 「ぐっ!? ウォーロックが攻撃だと!?」
ペリーヌ 「少佐!」
宮藤 「坂本さん!」
> 車椅子の坂本少佐を支えた……
坂本 「すまん! しかしこのままでは……」
宮藤 「沈没しちゃうかも。」
ペリーヌ 「対空砲火は何をしてますの!」
坂本 「空母一隻などただのカモだ。ましてあんな小粒じゃ戦艦の砲だって当たらんさ。」
坂本 「私が時間を稼ごう。」
宮藤 「そんな、ストライカーは無いんですよ!?」
坂本 「あるさ。こんなこともあろうかと。」
> 車椅子の下に、ストライカーユニットが入っている……
宮藤 「通りで重かったわけだ……」
ペリーヌ 「やっぱり、無茶ですわ、少佐! その怪我では」
宮藤 「私が飛びます。」
坂本 「……駄目だ。」
宮藤 「坂本さんは氏ぬ気です。だからそうやって答えるんです。」
宮藤 「何だか、少佐らしくないです!」
宮藤 「少佐はそんな簡単に命を捨てる人じゃありません!」
宮藤 「腕がやられても無理矢理止血して、ストライカーがダメになっても意地で飛んで。」
宮藤 「墜落して海に落ちても泳いで帰るくらいの、何て言うか、意志がありました!」
ペリーヌ 「……今回ばかりは宮藤さんに賛成ですわね。」
坂本 「……ははっ。言うようになったじゃないか……分かった。私の翼をお前に託す。」
坂本 「変わりに、今いった通りにしろ。お前が氏んではお笑いだぞ。」
宮藤 「……了解です。宮藤芳佳、発進します!!」 ブォォ……
【“赤城” 上空】
シャーリー 「……見えるかルッキーニ。ウォーロックが。」
ルッキーニ 「うん……何でこんなことになったんだろ。」
シャーリー 「暴走ってとこか……少し寄せるか。」
928: 2012/09/27(木) 23:52:41.31 ID:eehBF6bc0
【管制室】
兵士 「う、ウォーロックが暴走しています、こちらの制御を受け付けません!!」
マロニー 「なんだと!?」
鳴上 「スタンドアロンじゃなかったのか?」
マロニー 「ネウロイがこんな真似をするとは思わなかったのだ。」
鳴上 「ネウロイの技術を利用して作っていたのか!?」
マロニー 「ああ……だから機密だったのだ。成果が必要だったのだ。」
兵士 「ウォーロック、赤城に攻撃を開始!」
鳴上 「なっ! すぐに止めさせてくれ! あれには俺の仲間が乗っているんだ!!」
マロニー 「……くっ! 仕方あるまい。鳴上軍曹。そっちのレバーを頼む。」
鳴上 「分かりました!」
マロニー 「3、2、1でレバーを下に引くんだ。せーの。1、2、3!」 ガコン
> ウォーロックは停止しただろうか……
兵士 「……ダメです! 止まりません!」
マロニー 「なんということだ……」
兵士 「ワイトの隊はネウロイと交戦。最短でも応援は30分かかります!」
マロニー 「……」
鳴上 「俺が行けば、10分もかからない。ここからだったら。」
マロニー 「……諦めろ。ストライカーは凍結だ。格納庫も鉄骨で塞いだ。」
鳴上 「……どかしてやるさ。鉄骨がどうした! 仲間が危険なんだぞ。」
鳴上 「2つ質問です。マロニーさん。501にはある程度の独立した指揮権がある。」
マロニー 「ああ。」
マロニー 「もっとも、大したものじゃない。ある程度は裁量で。というレベルだ」
鳴上 「正式な解散の辞令はまだですよね。」
マロニー 「ああ。もう数日はかかるだろう。役人仕事の宿命だ。」
鳴上 「それだけ聞ければ充分だ。俺の出撃は501統合戦闘航空団、最専任下士官の独自行動だ。」
鳴上 「これより俺は敵ネウロイへの攻撃、及び空母“” 赤城の救援に向かう!」
マロニー 「何をいきなり言い出している! 誰だね、最専任下士官とは。」
鳴上 「……俺しかいないだろう。」
兵士 「う、ウォーロックが暴走しています、こちらの制御を受け付けません!!」
マロニー 「なんだと!?」
鳴上 「スタンドアロンじゃなかったのか?」
マロニー 「ネウロイがこんな真似をするとは思わなかったのだ。」
鳴上 「ネウロイの技術を利用して作っていたのか!?」
マロニー 「ああ……だから機密だったのだ。成果が必要だったのだ。」
兵士 「ウォーロック、赤城に攻撃を開始!」
鳴上 「なっ! すぐに止めさせてくれ! あれには俺の仲間が乗っているんだ!!」
マロニー 「……くっ! 仕方あるまい。鳴上軍曹。そっちのレバーを頼む。」
鳴上 「分かりました!」
マロニー 「3、2、1でレバーを下に引くんだ。せーの。1、2、3!」 ガコン
> ウォーロックは停止しただろうか……
兵士 「……ダメです! 止まりません!」
マロニー 「なんということだ……」
兵士 「ワイトの隊はネウロイと交戦。最短でも応援は30分かかります!」
マロニー 「……」
鳴上 「俺が行けば、10分もかからない。ここからだったら。」
マロニー 「……諦めろ。ストライカーは凍結だ。格納庫も鉄骨で塞いだ。」
鳴上 「……どかしてやるさ。鉄骨がどうした! 仲間が危険なんだぞ。」
鳴上 「2つ質問です。マロニーさん。501にはある程度の独立した指揮権がある。」
マロニー 「ああ。」
マロニー 「もっとも、大したものじゃない。ある程度は裁量で。というレベルだ」
鳴上 「正式な解散の辞令はまだですよね。」
マロニー 「ああ。もう数日はかかるだろう。役人仕事の宿命だ。」
鳴上 「それだけ聞ければ充分だ。俺の出撃は501統合戦闘航空団、最専任下士官の独自行動だ。」
鳴上 「これより俺は敵ネウロイへの攻撃、及び空母“” 赤城の救援に向かう!」
マロニー 「何をいきなり言い出している! 誰だね、最専任下士官とは。」
鳴上 「……俺しかいないだろう。」
932: 2012/09/28(金) 07:55:04.34 ID:LjMxDTxq0
マロニー 「認められるはずがなかろう! 君らのような者を守るために軍が、我々がいる!」
マロニー 「これは軍人の戦いだ!」
鳴上 「違う! これは人類の戦いだ! さっきアンタは言った。彼女らは犠牲者と。」
鳴上 「そんなバカがあるか!」
鳴上 「ある女の子は祖国の奪還を目指した。」
鳴上 「ある女の子は病院にいる妹のため。」
鳴上 「ある女の子は父親の遺志を継いで……」
鳴上 「誰もが守りたいものがあるから戦うんだ! 誰も安っぽいプロパガンダからの愛国心なんかで戦っていない!!」
鳴上 「自分の手が届くところだけでも、守りたいから空を飛ぶんだ!」
鳴上 「アンタの勝手な同情なんかで、アイツらの空を奪われてたまるか! 」
鳴上 「自分の手でしなければ、心の大事なとこが折れてしまうこともある。」
鳴上 「それは心が氏んでしまうのと同じなんだよ!」
マロニー 「好き放題言ってくれる。」
鳴上 「先に好き勝手やったのはアンタだ。おあいこだろう。」
マロニー 「だがしかし、認めることはできんぞ軍曹。」
鳴上 「認めさせてやりますよ……俺はアイツらを守りたいから戦う。」
マロニー 「ほぅ……どうするのかね?」
鳴上 「簡単だよ。ボディチェックが無くて助かった……」 チャキッ
鳴上 「……まさか、足立さんと同じことをするなんて夢にも思わなかったさ。」
マロニー 「撃てるのかね? 君のようなお人好しが。」
鳴上 「膝なり撃てばいいだけだ。」
『ナルカミの安全装置は私たちだぞっと。トゥルーデ!』
鳴上 「この声は!?」
『おおおおりゃあ!!』
バゴン!
兵士 「あがぁっ!」
> 鈍い音と共にドアが兵士を巻き込んでぶち破られた……
マロニー 「お前たちは!」
ハルトマン 「まさかの時の……」
バルクホルン 「ヒスパニア宗教裁判だ!」
マロニー 「これは軍人の戦いだ!」
鳴上 「違う! これは人類の戦いだ! さっきアンタは言った。彼女らは犠牲者と。」
鳴上 「そんなバカがあるか!」
鳴上 「ある女の子は祖国の奪還を目指した。」
鳴上 「ある女の子は病院にいる妹のため。」
鳴上 「ある女の子は父親の遺志を継いで……」
鳴上 「誰もが守りたいものがあるから戦うんだ! 誰も安っぽいプロパガンダからの愛国心なんかで戦っていない!!」
鳴上 「自分の手が届くところだけでも、守りたいから空を飛ぶんだ!」
鳴上 「アンタの勝手な同情なんかで、アイツらの空を奪われてたまるか! 」
鳴上 「自分の手でしなければ、心の大事なとこが折れてしまうこともある。」
鳴上 「それは心が氏んでしまうのと同じなんだよ!」
マロニー 「好き放題言ってくれる。」
鳴上 「先に好き勝手やったのはアンタだ。おあいこだろう。」
マロニー 「だがしかし、認めることはできんぞ軍曹。」
鳴上 「認めさせてやりますよ……俺はアイツらを守りたいから戦う。」
マロニー 「ほぅ……どうするのかね?」
鳴上 「簡単だよ。ボディチェックが無くて助かった……」 チャキッ
鳴上 「……まさか、足立さんと同じことをするなんて夢にも思わなかったさ。」
マロニー 「撃てるのかね? 君のようなお人好しが。」
鳴上 「膝なり撃てばいいだけだ。」
『ナルカミの安全装置は私たちだぞっと。トゥルーデ!』
鳴上 「この声は!?」
『おおおおりゃあ!!』
バゴン!
兵士 「あがぁっ!」
> 鈍い音と共にドアが兵士を巻き込んでぶち破られた……
マロニー 「お前たちは!」
ハルトマン 「まさかの時の……」
バルクホルン 「ヒスパニア宗教裁判だ!」
935: 2012/09/28(金) 18:31:16.42 ID:LjMxDTxq0
兵士 「くそっ! たかが小娘に」
マロニー 「よせっ!」
バルクホルン 「小娘とは……甘く見られたものだ!」
> バルクホルンの鋭いストレートが兵士のみぞおちに食い込む……
バルクホルン 「まだまだっ!」 1more
ゴッ……ガスッ……
ミーナ 「トゥルーデ、もういいわ。やりすぎ……」
ハルトマン 「熱くなると回りが見えないんだから……」
バルクホルン 「む……すまんな。君。」
兵士 「むぎゅう。」
鳴上 「アーメン。」
ハルトマン 「生きてるってば。」
ミーナ 「話は聞いたわ……ウォーロックに関しても。証拠は山のように。」
マロニー 「そうだな。
トゥルーデ 「すまないが、拘束させてもらうぞ。マロニー中将。」
鳴上 「待ってくれバルクホルン大尉、マロニー中将は」
マロニー 「庇う必要は無いぞ、軍曹。彼女らを苦しめたのは事実だ。」
鳴上 「……アンタはズルい人だ。」
マロニー 「ははっ、中傷には馴れておるさ。」
――
――――
> 管制室の隅に兵士達が縛られている……
ミーナ 「さて、私たちは行きましょう。」
バルクホルン 「了解だ。行こう。」 タッタッタ……
鳴上 「マロニーさん。なんでアンタは俺にそんな機密をペラペラと……」
マロニー 「異世界というか、未来から来たってのが事実なら気になったのさ。この世界がどう思うかとね。」
マロニー 「答えは聞かんさ。さあ、行くといい。答えは宿題だ。」
鳴上 「……了解!」
【空母“赤城” /甲板】
> ウォーロックの攻撃が赤城を襲う
坂本 「ぐっ!」
ペリーヌ 「少佐!」 ガシッ
坂本 「手を放せペリーヌ。お前まで」
ペリーヌ 「さっき宮藤さんが言ったでしょう! 」
坂本 「誰かが巻き込まれるなら話は別だ!」
ペリーヌ 「聞きません……絶対に、放すもんです……っあ……」
> 縁に掴まる手が滑り、落下していく……
マロニー 「よせっ!」
バルクホルン 「小娘とは……甘く見られたものだ!」
> バルクホルンの鋭いストレートが兵士のみぞおちに食い込む……
バルクホルン 「まだまだっ!」 1more
ゴッ……ガスッ……
ミーナ 「トゥルーデ、もういいわ。やりすぎ……」
ハルトマン 「熱くなると回りが見えないんだから……」
バルクホルン 「む……すまんな。君。」
兵士 「むぎゅう。」
鳴上 「アーメン。」
ハルトマン 「生きてるってば。」
ミーナ 「話は聞いたわ……ウォーロックに関しても。証拠は山のように。」
マロニー 「そうだな。
トゥルーデ 「すまないが、拘束させてもらうぞ。マロニー中将。」
鳴上 「待ってくれバルクホルン大尉、マロニー中将は」
マロニー 「庇う必要は無いぞ、軍曹。彼女らを苦しめたのは事実だ。」
鳴上 「……アンタはズルい人だ。」
マロニー 「ははっ、中傷には馴れておるさ。」
――
――――
> 管制室の隅に兵士達が縛られている……
ミーナ 「さて、私たちは行きましょう。」
バルクホルン 「了解だ。行こう。」 タッタッタ……
鳴上 「マロニーさん。なんでアンタは俺にそんな機密をペラペラと……」
マロニー 「異世界というか、未来から来たってのが事実なら気になったのさ。この世界がどう思うかとね。」
マロニー 「答えは聞かんさ。さあ、行くといい。答えは宿題だ。」
鳴上 「……了解!」
【空母“赤城” /甲板】
> ウォーロックの攻撃が赤城を襲う
坂本 「ぐっ!」
ペリーヌ 「少佐!」 ガシッ
坂本 「手を放せペリーヌ。お前まで」
ペリーヌ 「さっき宮藤さんが言ったでしょう! 」
坂本 「誰かが巻き込まれるなら話は別だ!」
ペリーヌ 「聞きません……絶対に、放すもんです……っあ……」
> 縁に掴まる手が滑り、落下していく……
939: 2012/09/28(金) 23:11:13.71 ID:LjMxDTxq0
坂本 「ペリーヌ!」
ペリーヌ 「少佐!」
シャーリー 「ルッキーニ。少し席を。」
ルッキーニ 「了解!」
シャーリー 「間に合えーっ!!」 ブロロ……
坂本 「ぐっ!」
ペリーヌ 「ひゃっ!」
ルッキーニ 「やったー! ナイスキャッチシャーリー!」
シャーリー 「おうよ! んで……ウォーロックの相手をしているのは宮藤か!?」
坂本 「ああ! 早く宮藤の援護をしなければ」
シャーリー 「っても、武装は無いぞ?」
ルッキーニ 「一回、基地に戻ってみれば? ストライカーはあっちでしょ?」
ペリーヌ 「そんな、宮藤さんはもちますの!?」
宮藤 『行ってください! 私が引き付けます。まだ大丈夫です!』
シャーリー 「……うっし。宮藤! 後は任せたぞ!」 ブロロ……
【501基地/ 滑走路】
バルクホルン 「やっぱり、宮藤の言うことは正しかったんだ……」
バルクホルン 「もう少しアイツの話を聞いてみればこんなことには……」
ハルトマン 「トゥルーデぇー……何回目なのそれ。」
鳴上 「俺も一応意見を言ったが?」
ハルトマン 「駄目だ。私が知ってるトゥルーデじゃない……」
ミーナ 「見て、格納庫の前にも人がいるわ。」
エイラ 「でっけーナ。これ。」
サーニャ 「向こうにストライカーがあるのに……」
クルツ 「せーのっ! ……ダメだ。」
島田 「流石に男でも無理だぜ、こんなの。」
エイラ 「いや、あんま無茶すんなッテ。ちょうどいいとこに大尉が来タ。」
ミーナ 「エイラさんにサーニャさん? どうしてここに。」
エイラ 「あ、ああ。わ、忘れ物をしちゃってナー……あはは。」
サーニャ 「エイラのタロットに、良くないことが起きるからって……」
エイラ 「ワァァ! サーニャ、そんなこと……恥ずかしいダロ……」
鳴上 「いつも通りだな。」
940: 2012/09/28(金) 23:26:23.96 ID:LjMxDTxq0
シャーリー 「……い! おーい!!」 ブロロ……
鳴上 「シャーリー! どうしてお前もまた!」
ペリーヌ 「宮藤さんがウォーロックと戦って! それで……!!」
> 機体は無事に減速して滑走路に……おまけに完璧な着陸だ!
ルッキーニ 「んでもって、赤城が大変なの!」
鳴上 「ああ。俺もレーダーでだけど確認した。宮藤が戦ってるだって? 」
ペリーヌ 「っ……ええ! 早く、助けに行かないと!」
坂本 「私もだ。部下を置いてのうのうとするわけにはいかんさ。」
ミーナ 「後、揃っていないのは……」
リーネ 「……っ! 遅れて! すみません!」タッタッタ
ミーナ 「全員、戻って来たわけね。」
島田 「整備中隊も、全員です。」
ミーナ 「トゥルーデ、お願い。」
バルクホルン 「任せろ! ……ふんっ!!」 ゴゴゴ……
バルクホルン 「どっ……せぇい!!」 ゴォン……
> 塞いでいた鉄骨を投げ飛ばした!
バルクホルン 「宮藤を助けるためだ! この程度は重さに入らん!」
鳴上 「……! あれは。」
クルツ 「驚いたかい? 君のために改造した88mmだよ。」
> 巨大な砲身が吊り下げられている……
クルツ 「直接照準のサイトも付けたし、徹底的に軽量化したさ。」
バルクホルン 「こんなデカブツを空で使うのか!?」
鳴上 「ああ。撃てないものを作る気はない。」
ペリーヌ 「整備部隊も鳴上さんたちの勢いに飲まれて……」
島田 「扶桑の技術は世界一、だ。」
坂本 「色々ベクトルがおかしいがな……」
ミーナ 「何でもいいわ。出撃の準備を!」
「了解!!」
> 再び隊が一つにまとまった気がする……
鳴上 「シャーリー! どうしてお前もまた!」
ペリーヌ 「宮藤さんがウォーロックと戦って! それで……!!」
> 機体は無事に減速して滑走路に……おまけに完璧な着陸だ!
ルッキーニ 「んでもって、赤城が大変なの!」
鳴上 「ああ。俺もレーダーでだけど確認した。宮藤が戦ってるだって? 」
ペリーヌ 「っ……ええ! 早く、助けに行かないと!」
坂本 「私もだ。部下を置いてのうのうとするわけにはいかんさ。」
ミーナ 「後、揃っていないのは……」
リーネ 「……っ! 遅れて! すみません!」タッタッタ
ミーナ 「全員、戻って来たわけね。」
島田 「整備中隊も、全員です。」
ミーナ 「トゥルーデ、お願い。」
バルクホルン 「任せろ! ……ふんっ!!」 ゴゴゴ……
バルクホルン 「どっ……せぇい!!」 ゴォン……
> 塞いでいた鉄骨を投げ飛ばした!
バルクホルン 「宮藤を助けるためだ! この程度は重さに入らん!」
鳴上 「……! あれは。」
クルツ 「驚いたかい? 君のために改造した88mmだよ。」
> 巨大な砲身が吊り下げられている……
クルツ 「直接照準のサイトも付けたし、徹底的に軽量化したさ。」
バルクホルン 「こんなデカブツを空で使うのか!?」
鳴上 「ああ。撃てないものを作る気はない。」
ペリーヌ 「整備部隊も鳴上さんたちの勢いに飲まれて……」
島田 「扶桑の技術は世界一、だ。」
坂本 「色々ベクトルがおかしいがな……」
ミーナ 「何でもいいわ。出撃の準備を!」
「了解!!」
> 再び隊が一つにまとまった気がする……
944: 2012/09/29(土) 00:36:21.21 ID:shkv5CxI0
宮藤 「くっ……このっ!」
ミーナ 「見えたわ、ウォーロックに」
バルクホルン 「宮藤!!」
鳴上 「凄い……宮藤の奴。ウォーロック相手に」
シャーリー 「互角に渡り合ってる!」
リーネ 「このまま援護します!」 カチャッ
鳴上 「俺も手伝う。」 ガコッ
リーネ 「コリオリは無視……鳴上さん。もう少し上。弾が重い分風の影響は受けないけど」
鳴上 「重さで重力の影響がってことか。」
> ウォーロックの動きが止まった……
リーネ 「芳佳ちゃんが近い……少し様子を見ましょう……」
宮藤 「これ、ウォーロックのコア……?」
宮藤 「おんなじだ、前のネウロイと……」
宮藤 「触って……いいの?」
宮藤 「……違う! ウォーロックは……あのネウロイじゃない!」 カチャッ
リーネ 「今です!」ドンッ
鳴上 「当たれ!」ズドンッ
鳴上 「!!!」
> ウォーロックが煙を噴いて赤城へ墜ちていく……
リーネ 「命中……」
坂本 「よくやった!」
鳴上 「これで……言い訳がつくだろ……帰ってしまえよ!!」
シャーリー 「どうかしたか? 辛そうだぞ、ナルカミ?」
鳴上 「ああ……耳が、ガンガンする……」
シャーリー 「……お、おう。耳栓、別にあるから、使う?」
鳴上 「ああ。すまん。」
宮藤 「リーネちゃん! みんな!!」
エイラ 「活躍……持ってかれたナ。」
サーニャ 「そうね……待って、何か様子が変よ。赤城から!」
「よくぞここまでたどり着いた……人の子達よ、そして、怪異の子。」
鳴上 「……この声は!?」
ペリーヌ 「人の子に……怪異の子ですって?」
坂本 「怪異……ネウロイのことか?」
952: 2012/09/29(土) 23:58:19.38 ID:shkv5CxI0
シャーリー 「ユウ! さっきの言葉は!?」
鳴上 「ああ。俺はこの声を知っている……こいつは……」
「我が名は……アメノサギリ……」
坂本 「アメノサギリだと!?」
宮藤 「アメノサギリ……って?」
坂本 「神様だ。平たく言えばな。霧を統べると聞いたことはあるが……」
ペリーヌ 「霧!? そんなことはどこにもありませんわよ?」
シャーリー 「フォッグオブ・ウォー……知ってるだろ。」
バルクホルン 「戦場の霧……」
ミーナ 「戦いの混沌も統べる……ってこと?」
アメノサギリ 「ほう……私を知る者がいるか……我が望みは」
鳴上 「人の望み……そうだろう。」
エイラ 「人の望みがこんなだってカ!? フザケンナ!」
アメノサギリ 「お前たちの望みを叶えてやったというのに。随分と手厳しいな。」
鳴上 「俺たちが何を望んだ!」
アメノサギリ 「簡単なことだ。皆ともう少しここにいたいと。」
シャーリー 「っ!」
アメノサギリ 「心当たりが無いとは言わせんぞ……これはお前たちの望みを叶えたに過ぎないのだ。」
ペリーヌ 「ガリアが焼かれたのも……アナタのせいですの!?」
アメノサギリ 「……我が望みは人の望み。」
ハルトマン 「ネウロイも……お前がけしかけたっての?」
アメノサギリ 「怪異とは人の心が作り出すものだ。」
サーニャ 「……どういうこと?」
アメノサギリ 「そこの男を回答としよう。」
坂本 「まさか、さっき言った怪異の子というのは!」
鳴上 「俺だっていうのか……アメノ……サギリ。」
アメノサギリ 「その通りだ。」
鳴上 「ああ。俺はこの声を知っている……こいつは……」
「我が名は……アメノサギリ……」
坂本 「アメノサギリだと!?」
宮藤 「アメノサギリ……って?」
坂本 「神様だ。平たく言えばな。霧を統べると聞いたことはあるが……」
ペリーヌ 「霧!? そんなことはどこにもありませんわよ?」
シャーリー 「フォッグオブ・ウォー……知ってるだろ。」
バルクホルン 「戦場の霧……」
ミーナ 「戦いの混沌も統べる……ってこと?」
アメノサギリ 「ほう……私を知る者がいるか……我が望みは」
鳴上 「人の望み……そうだろう。」
エイラ 「人の望みがこんなだってカ!? フザケンナ!」
アメノサギリ 「お前たちの望みを叶えてやったというのに。随分と手厳しいな。」
鳴上 「俺たちが何を望んだ!」
アメノサギリ 「簡単なことだ。皆ともう少しここにいたいと。」
シャーリー 「っ!」
アメノサギリ 「心当たりが無いとは言わせんぞ……これはお前たちの望みを叶えたに過ぎないのだ。」
ペリーヌ 「ガリアが焼かれたのも……アナタのせいですの!?」
アメノサギリ 「……我が望みは人の望み。」
ハルトマン 「ネウロイも……お前がけしかけたっての?」
アメノサギリ 「怪異とは人の心が作り出すものだ。」
サーニャ 「……どういうこと?」
アメノサギリ 「そこの男を回答としよう。」
坂本 「まさか、さっき言った怪異の子というのは!」
鳴上 「俺だっていうのか……アメノ……サギリ。」
アメノサギリ 「その通りだ。」
954: 2012/09/30(日) 00:21:56.40 ID:iRZ0hlUo0
アメノサギリ 「お前の力を思い出してみろ……」
アメノサギリ 「ペルソナ……その中にいる者を……」
坂本 「ペルソナ……?」
バルクホルン 「あの大男とか……」
ハルトマン 「でっかいハエのこと?」
アメノサギリ 「イザナギ、ベルゼブブ……」
アメノサギリ 「神話の生物とは、総じて怪異と呼ばれた存在だ……」
鳴上 「俺の力が……ネウロイと同じだっていうのか!」
アメノサギリ 「……」
鳴上 「何とか言えよ! おい!!」
シャーリー 「落ち着け!」
鳴上 「落ち着いていられるか!」
鳴上 「誰かを守る力が、傷付けるものだった!? そんな事が……」
ペリーヌ 「いい加減にしなさい! 」
バシッ
> ペリーヌに強く頬を打たれた……
シャーリー 「落ち着け、鳴上悠軍曹!」
ペリーヌ 「散々自分と向き合えと言っておいて……その体たらくですの!?」
ペリーヌ 「失望させないで下さい。人に偉そうなことを言っておいて!」
ルッキーニ 「バカユウ!」
シャーリー 「お前も宮藤を笑えないっての……」
鳴上 「……」
ペリーヌ 「力をどう扱うかなんて、人それぞれでしょ!」
ペリーヌ 「怪異が何だっていうの! 」
シャーリー 「銃が人を頃すんじゃない、人が人を頃すんだ……誰かの受け売りだけどな。」
シャーリー 「お前の力も同じだ。」
坂本 「……何を落ち込むかと思えば。くだらん。」
リーネ 「ちゃんと、私たちを支えてくれたんです! 今さらその力の元がネウロイだからって!」
宮藤 「それがどうしたっていうの!!」
鳴上 「……!」
アメノサギリ 「ペルソナ……その中にいる者を……」
坂本 「ペルソナ……?」
バルクホルン 「あの大男とか……」
ハルトマン 「でっかいハエのこと?」
アメノサギリ 「イザナギ、ベルゼブブ……」
アメノサギリ 「神話の生物とは、総じて怪異と呼ばれた存在だ……」
鳴上 「俺の力が……ネウロイと同じだっていうのか!」
アメノサギリ 「……」
鳴上 「何とか言えよ! おい!!」
シャーリー 「落ち着け!」
鳴上 「落ち着いていられるか!」
鳴上 「誰かを守る力が、傷付けるものだった!? そんな事が……」
ペリーヌ 「いい加減にしなさい! 」
バシッ
> ペリーヌに強く頬を打たれた……
シャーリー 「落ち着け、鳴上悠軍曹!」
ペリーヌ 「散々自分と向き合えと言っておいて……その体たらくですの!?」
ペリーヌ 「失望させないで下さい。人に偉そうなことを言っておいて!」
ルッキーニ 「バカユウ!」
シャーリー 「お前も宮藤を笑えないっての……」
鳴上 「……」
ペリーヌ 「力をどう扱うかなんて、人それぞれでしょ!」
ペリーヌ 「怪異が何だっていうの! 」
シャーリー 「銃が人を頃すんじゃない、人が人を頃すんだ……誰かの受け売りだけどな。」
シャーリー 「お前の力も同じだ。」
坂本 「……何を落ち込むかと思えば。くだらん。」
リーネ 「ちゃんと、私たちを支えてくれたんです! 今さらその力の元がネウロイだからって!」
宮藤 「それがどうしたっていうの!!」
鳴上 「……!」
955: 2012/09/30(日) 01:05:24.18 ID:iRZ0hlUo0
バルクホルン 「しかし……何故アメノサギリとやらは攻撃をしてこないのだ?」
アメノサギリ 「……」
ミーナ 「優しさってわけじゃないだろうけど……」
鳴上 「やっぱり、自分と向き合うのは難しいな……」
ペリーヌ 「自分で言っておいて何を今さら……」
ルッキーニ 「ユウは落ち着いた?」
鳴上 「……ああ。すまない。」
アメノサギリ 「……ほう。人は真実を見たいようにねじ曲げる。」
アメノサギリ 「私の虚言に惑うことなく事実を受け入れるか。」
アメノサギリ 「しかし、自分たちの望みをお前たちは捨てるというのか。」
シャーリー 「こんな戦争を続けて皆と過ごす気は更々ないっての!」
ハルトマン 「その通りだ。平和になれば、いつでも会えるからね。」
ペリーヌ 「鳴上さんとだって……」
アメノサギリ 「そうか……面白い。心地よい緊張と安寧の海に溺れることを拒むか。」
ペリーヌ 「私たちがそうして生きたとして、誰かが傷つくなんて」
鳴上 「真っ平ごめんだ!」
アメノサギリ 「ならば我にその意思を見せてみろ……」
アメノサギリ 「少女たちと怪異の子……共存を目指す者よ!」
宮藤 「最後のって……?」
坂本 「さあな! しかし、これが私たちが揃う最後の“戦い”にしよう!」
シャーリー 「任せろ!」
ペリーヌ 「当然!」
エイラ 「行くゾ、サーニャ。皆。」
サーニャ 「……ええ。」
ルッキーニ 「もっちろん!」
ハルトマン 「なんとかなるって。」
バルクホルン 「お前は相変わらず楽観的だな……」
リーネ 「ふふっ……決戦ってことかな。」
宮藤 「アメノサギリの言うこと……やっぱり間違ってるよ。」
鳴上 「ああ。」
ミーナ 「全機、攻撃を開始、目標アメノサギリ!」
「了解!」
アメノサギリ 「……」
ミーナ 「優しさってわけじゃないだろうけど……」
鳴上 「やっぱり、自分と向き合うのは難しいな……」
ペリーヌ 「自分で言っておいて何を今さら……」
ルッキーニ 「ユウは落ち着いた?」
鳴上 「……ああ。すまない。」
アメノサギリ 「……ほう。人は真実を見たいようにねじ曲げる。」
アメノサギリ 「私の虚言に惑うことなく事実を受け入れるか。」
アメノサギリ 「しかし、自分たちの望みをお前たちは捨てるというのか。」
シャーリー 「こんな戦争を続けて皆と過ごす気は更々ないっての!」
ハルトマン 「その通りだ。平和になれば、いつでも会えるからね。」
ペリーヌ 「鳴上さんとだって……」
アメノサギリ 「そうか……面白い。心地よい緊張と安寧の海に溺れることを拒むか。」
ペリーヌ 「私たちがそうして生きたとして、誰かが傷つくなんて」
鳴上 「真っ平ごめんだ!」
アメノサギリ 「ならば我にその意思を見せてみろ……」
アメノサギリ 「少女たちと怪異の子……共存を目指す者よ!」
宮藤 「最後のって……?」
坂本 「さあな! しかし、これが私たちが揃う最後の“戦い”にしよう!」
シャーリー 「任せろ!」
ペリーヌ 「当然!」
エイラ 「行くゾ、サーニャ。皆。」
サーニャ 「……ええ。」
ルッキーニ 「もっちろん!」
ハルトマン 「なんとかなるって。」
バルクホルン 「お前は相変わらず楽観的だな……」
リーネ 「ふふっ……決戦ってことかな。」
宮藤 「アメノサギリの言うこと……やっぱり間違ってるよ。」
鳴上 「ああ。」
ミーナ 「全機、攻撃を開始、目標アメノサギリ!」
「了解!」
960: 2012/09/30(日) 13:59:44.70 ID:iRZ0hlUo0
坂本 「しかし……デカイ。赤城を取り込んだだけはある。」
シャーリー 「何か弱点とかは無いのか!?」
鳴上 「ああ……小手先は通用しない。全力でぶつかるしかない!」
ペリーヌ 「でしたら……ネウロイとさほど変わりませんわ。」
エイラ 「避けろ、皆!」
アメノサギリ 「お前たちの可能性を、見せてもらう……」
> アメノサギリの目玉、至るところから光線が放たれる。
宮藤 「坂本さん!」 バァァ
ペリーヌ 「少佐!」バァァ
坂本 「すまん。シールドが張れないばかりに……」
ペリーヌ 「謝らないで下さい!」
宮藤 「そうです! 私、いっぱい少佐に迷惑かけたんですから、これくらいは!」
バルクホルン 「しかし……空母とはいえ大小40の火砲。どうやって潰すんだ。」
ペリーヌ 「私の能力をお忘れになって?」
ペリーヌ 「細かい処理はお任せあれ、ですわ!」
鳴上 「ペリーヌ!」
ペリーヌ 「合わせますの?」
鳴上「ああ……タイミングは任せる。」
ペリーヌ 「行きますわよ!」
鳴上 「ジークフリード!!」 カッ
ペリーヌ 「トネール!」
> 巨大な拳が雷と降り注ぐ……
ペリーヌ 「……空からの鉄槌。」
サーニャ 「私の武器とおんなじだ……」
シャーリー 「うひょー……すっげ。」
バルクホルン 「感心している場合か!? 私達も行くぞ。」
シャーリー 「何を?」
バルクホルン 「私がお前をぶん投げる。ルッキーニとしているやつだ!」
シャーリー 「……カールスラント大好きの電撃戦か。」
バルクホルン 「私がお前と協力というのも……たまには、悪くなかろう。」
シャーリー 「……まあな。」
バルクホルン 「なっ、何がおかしい!!」
シャーリー 「何か弱点とかは無いのか!?」
鳴上 「ああ……小手先は通用しない。全力でぶつかるしかない!」
ペリーヌ 「でしたら……ネウロイとさほど変わりませんわ。」
エイラ 「避けろ、皆!」
アメノサギリ 「お前たちの可能性を、見せてもらう……」
> アメノサギリの目玉、至るところから光線が放たれる。
宮藤 「坂本さん!」 バァァ
ペリーヌ 「少佐!」バァァ
坂本 「すまん。シールドが張れないばかりに……」
ペリーヌ 「謝らないで下さい!」
宮藤 「そうです! 私、いっぱい少佐に迷惑かけたんですから、これくらいは!」
バルクホルン 「しかし……空母とはいえ大小40の火砲。どうやって潰すんだ。」
ペリーヌ 「私の能力をお忘れになって?」
ペリーヌ 「細かい処理はお任せあれ、ですわ!」
鳴上 「ペリーヌ!」
ペリーヌ 「合わせますの?」
鳴上「ああ……タイミングは任せる。」
ペリーヌ 「行きますわよ!」
鳴上 「ジークフリード!!」 カッ
ペリーヌ 「トネール!」
> 巨大な拳が雷と降り注ぐ……
ペリーヌ 「……空からの鉄槌。」
サーニャ 「私の武器とおんなじだ……」
シャーリー 「うひょー……すっげ。」
バルクホルン 「感心している場合か!? 私達も行くぞ。」
シャーリー 「何を?」
バルクホルン 「私がお前をぶん投げる。ルッキーニとしているやつだ!」
シャーリー 「……カールスラント大好きの電撃戦か。」
バルクホルン 「私がお前と協力というのも……たまには、悪くなかろう。」
シャーリー 「……まあな。」
バルクホルン 「なっ、何がおかしい!!」
961: 2012/09/30(日) 14:14:22.16 ID:iRZ0hlUo0
シャーリー 「さあ、思いっきりぶん投げろ!!」
バルクホルン 「どおおおおりゃああああああ!!!」 ブンッ
シャーリー 「おぉっ! こりゃ音速だって夢じゃ……」
アメノサギリ 「無駄だ!」 ゴォッ
> 強力な風がシャーリーを襲う!
ハルトマン 「シュトゥルム!?」
シャーリー 「ヤバッ!」
鳴上 「そのまま突っ込め! 俺を信じろ。」
シャーリー 「……氏んだら化けて出てやるぞ!」
鳴上 「氏なせるか! 守ってくれ、だいそうじょう!」 カッ
> アメノサギリの起こす風が反射する
坂本 「……無茶苦茶だ!」
シャーリー 「もうちょい援護頼む! カッコよく決めさせてくれよ!?」
鳴上 「任せろ!!」
鳴上 「オロバス!!」 カッ
シャーリー 「……変なポーズの馬?」
鳴上 「焼き払え!」
> 大きな火の玉がアメノサギリの目の前で爆発する
鳴上 「燃えれば少しは脆くなるだろ!」
シャーリー 「弾けろ、アメのなんとか!」
> シールドを張ったシャーリーがアメノサギリを貫く!
シャーリー 「あの馬……凄いじゃないか!」
オロバス 「」クルッ……シュタッ
ハルトマン 「変なポーズで消えちゃった。」
バルクホルン 「どおおおおりゃああああああ!!!」 ブンッ
シャーリー 「おぉっ! こりゃ音速だって夢じゃ……」
アメノサギリ 「無駄だ!」 ゴォッ
> 強力な風がシャーリーを襲う!
ハルトマン 「シュトゥルム!?」
シャーリー 「ヤバッ!」
鳴上 「そのまま突っ込め! 俺を信じろ。」
シャーリー 「……氏んだら化けて出てやるぞ!」
鳴上 「氏なせるか! 守ってくれ、だいそうじょう!」 カッ
> アメノサギリの起こす風が反射する
坂本 「……無茶苦茶だ!」
シャーリー 「もうちょい援護頼む! カッコよく決めさせてくれよ!?」
鳴上 「任せろ!!」
鳴上 「オロバス!!」 カッ
シャーリー 「……変なポーズの馬?」
鳴上 「焼き払え!」
> 大きな火の玉がアメノサギリの目の前で爆発する
鳴上 「燃えれば少しは脆くなるだろ!」
シャーリー 「弾けろ、アメのなんとか!」
> シールドを張ったシャーリーがアメノサギリを貫く!
シャーリー 「あの馬……凄いじゃないか!」
オロバス 「」クルッ……シュタッ
ハルトマン 「変なポーズで消えちゃった。」
963: 2012/09/30(日) 15:37:33.13 ID:iRZ0hlUo0
サーニャ「私も、負けてられないな……」
ルッキーニ 「うじゅじゅ……シャぁーリぃー」
エイラ 「まあまあ。お前も行くゾ。」
ルッキーニ 「うじゅあー!!!」
鳴上 「よし、その勢いだ。力を貸せ、ネコショウグン!」 カッ
サーニャ 「猫さん……」
宮藤 「わはぁ……可愛い……」
エイラ 「んー……でも、何か変ダ。不思議と、力が湧いてこないカ?」
ルッキーニ 「……ホントだ。次から変なことばっか。」
エイラ 「来るゾ! 右からダ。」
サーニャ 「ええ。」
ルッキーニ 「やあああってやるぜ!」
鳴上 「俺がヤツを引き付ける。セト!」 カッ
アメノサギリ 「そう思い通りになると思うな。」
> 無数の雷が襲いかかる
鳴上 「見切った!」
エイラ 「サーニャ。もうちょい上に撃テ!」
サーニャ 「ここ! ルッキーニちゃん。今よ。」 バシュッ
ルッキーニ 「ビリビリだって、隙間を抜ければ恐くないもんね!」
鳴上 「タムリン!」カッ
ルッキーニ 「いっけえええ!」ドゴッ
鳴上 「このぉ!」 ズバッ
ルッキーニ 「うじゅじゅ……シャぁーリぃー」
エイラ 「まあまあ。お前も行くゾ。」
ルッキーニ 「うじゅあー!!!」
鳴上 「よし、その勢いだ。力を貸せ、ネコショウグン!」 カッ
サーニャ 「猫さん……」
宮藤 「わはぁ……可愛い……」
エイラ 「んー……でも、何か変ダ。不思議と、力が湧いてこないカ?」
ルッキーニ 「……ホントだ。次から変なことばっか。」
エイラ 「来るゾ! 右からダ。」
サーニャ 「ええ。」
ルッキーニ 「やあああってやるぜ!」
鳴上 「俺がヤツを引き付ける。セト!」 カッ
アメノサギリ 「そう思い通りになると思うな。」
> 無数の雷が襲いかかる
鳴上 「見切った!」
エイラ 「サーニャ。もうちょい上に撃テ!」
サーニャ 「ここ! ルッキーニちゃん。今よ。」 バシュッ
ルッキーニ 「ビリビリだって、隙間を抜ければ恐くないもんね!」
鳴上 「タムリン!」カッ
ルッキーニ 「いっけえええ!」ドゴッ
鳴上 「このぉ!」 ズバッ
967: 2012/10/01(月) 00:24:01.35 ID:6v+f3x3u0
アメノサギリ 「怪異の子よ。何故戦う……」
アメノサギリ 「お前たちが我に勝つとき、お前がどうなるか……分かってるはずだぞ。」
鳴上 「……」
ミーナ 「だからって、こうして戦いを続けることに意味なんてないわ!」
ハルトマン 「そりゃ、お別れは寂しいと思うけどさ。寂しいばっか言うのも違うじゃん。」
ハルトマン 「絶対忘れないようにバカ騒ぎした方が楽しいしね!」
鳴上 「ああ。こんな残りかたは望んじゃいない! 」
鳴上 「黙って凍れ、ハリティー!!」 カッ
アメノサギリ 「ぬぅ……」
ミーナ 「フラウ、今よ!」 ドドドッ
ハルトマン 「集中砲火ってね! ナルカミ!」 ドドドッ
鳴上 「ベルゼブブ!!」 カッ
ハルトマン 「皆、逃げて!」
シャーリー 「まさか……この前のアレ!?」
鳴上 「グランドフィナーレだ……メギドラオン!」
ゴオオオオオ……
> 閃光と爆音が辺りを埋め尽くす……
シャーリー 「よっしゃ! これならアイツだってイチコロで……あ?」
ルッキーニ 「シャーリー、なんか、変!!」
> 辺りを深い霧が包む……
ミーナ 「霧……なんだか、気味が悪いわね。」
バルクホルン 「関係ないだろう。一斉にありったけの弾を撃ち込めば問題ない!」
ミーナ 「各機は一斉に攻撃!」
鳴上 「……待て! 攻撃に備えて」
ドドドッ!……パタタタタッ……タタタン…タタタン……カシャッ……ズバン
> 声は銃声にかき消された……
エイラ 「……お、霧が晴れて……皆! シールドを張ってクレ!」
サーニャ 「攻撃、来ます!!」
> 巨大なビームがウィッチたちを襲う!
鳴上 「くっ! 88mが!」 ボンッ
宮藤 「少っ……きゃあっ!」 バァァッ
リーネ 「芳佳ちゃん!」
坂本 「宮藤ぃ!!」
968: 2012/10/01(月) 00:51:59.85 ID:6v+f3x3u0
バルクホルン 「宮藤!」
ミーナ 「待ちなさい! あなたも魔法力が厳しいはずよ!」
バルクホルン 「……くそっ!!」
アメノサギリ 「流石は怪異の子……そして新たな可能性の子。」
アメノサギリ 「だがしかし……戦場の霧を晴らすなどは不可能……」
アメノサギリ 「この動きを止めぬ混沌ではどんな精密な指示さえ用を為さない……」
アメノサギリ 「お前たちの魔法力もここまでだろう……弾だってそうだ……」
鳴上 「……武器なら、ある。」
鳴上 「銃が無ければ刀だ……折れたらその先を使えばいいだけだ。」
鳴上 「戦場の霧がなんだ……そんなもの。俺が何度だって晴らしてやればいいだけだ。」
アメノサギリ 「面白いことを言う……怪異の子よ。なら刀ごと奪ってみせよう!」ガッ
鳴上 「ぐあっ!……刀が無ければ蹴りでもなんでもしてやる!」
鳴上 「俺は本気だ。ラケシス!」 カッ
アメノサギリ 「無駄な足掻きを……」
ズバン!
> 下から飛ぶ弾丸がアメノサギリを貫く……
宮藤 「やったよ……っはあ……リーネちゃん!」
リーネ 「今なら……百発百中も……夢じゃないかも!」
シャーリー 「何だあれ、肩車?」
バルクホルン 「狙いを安定させるのだろう……」
アメノサギリ 「小賢しい真似を! 燃え尽きるがいい……」
鳴上 「やらせるか……スカディ!! 弾き……返せ!!」 カッ
アメノサギリ 「怪異の子よ……何故そこまでして戦う……既にお前の精神はボロボロの筈だ。」
アメノサギリ 「もう何度もペルソナを呼べないだろう……」
アメノサギリ 「何故そうまでして戦う! もう二度と会えないかもしれぬのだ。」
坂本 「何度も言わせるな!……しかし、鳴上……今のは本当か?」
鳴上 「……ええ。二回も出来ればいいところだ。」
坂本 「そうか……ならば、コイツはお前が使え。」
> 無銘の刀を受け取った
坂本 「私の先生が託してくれたんだ。今度は私が誰かに託す番だ。」
坂本 「継承……というやつだ。」
鳴上 「……重たい。」
坂本 「はっはっは……それが、私の、北郷先生の、皆の思いだ。」
鳴上 「通りで、心地のいい重さだ。基地の格納庫……俺のストライカーがあったところを調べて下さい。」
坂本 「何かあったのか?」
鳴上 「お願いします、先生。」
坂本 「……その呼び方は止めてくれ。さあ、行って来い!」
鳴上 「了解!」
ミーナ 「待ちなさい! あなたも魔法力が厳しいはずよ!」
バルクホルン 「……くそっ!!」
アメノサギリ 「流石は怪異の子……そして新たな可能性の子。」
アメノサギリ 「だがしかし……戦場の霧を晴らすなどは不可能……」
アメノサギリ 「この動きを止めぬ混沌ではどんな精密な指示さえ用を為さない……」
アメノサギリ 「お前たちの魔法力もここまでだろう……弾だってそうだ……」
鳴上 「……武器なら、ある。」
鳴上 「銃が無ければ刀だ……折れたらその先を使えばいいだけだ。」
鳴上 「戦場の霧がなんだ……そんなもの。俺が何度だって晴らしてやればいいだけだ。」
アメノサギリ 「面白いことを言う……怪異の子よ。なら刀ごと奪ってみせよう!」ガッ
鳴上 「ぐあっ!……刀が無ければ蹴りでもなんでもしてやる!」
鳴上 「俺は本気だ。ラケシス!」 カッ
アメノサギリ 「無駄な足掻きを……」
ズバン!
> 下から飛ぶ弾丸がアメノサギリを貫く……
宮藤 「やったよ……っはあ……リーネちゃん!」
リーネ 「今なら……百発百中も……夢じゃないかも!」
シャーリー 「何だあれ、肩車?」
バルクホルン 「狙いを安定させるのだろう……」
アメノサギリ 「小賢しい真似を! 燃え尽きるがいい……」
鳴上 「やらせるか……スカディ!! 弾き……返せ!!」 カッ
アメノサギリ 「怪異の子よ……何故そこまでして戦う……既にお前の精神はボロボロの筈だ。」
アメノサギリ 「もう何度もペルソナを呼べないだろう……」
アメノサギリ 「何故そうまでして戦う! もう二度と会えないかもしれぬのだ。」
坂本 「何度も言わせるな!……しかし、鳴上……今のは本当か?」
鳴上 「……ええ。二回も出来ればいいところだ。」
坂本 「そうか……ならば、コイツはお前が使え。」
> 無銘の刀を受け取った
坂本 「私の先生が託してくれたんだ。今度は私が誰かに託す番だ。」
坂本 「継承……というやつだ。」
鳴上 「……重たい。」
坂本 「はっはっは……それが、私の、北郷先生の、皆の思いだ。」
鳴上 「通りで、心地のいい重さだ。基地の格納庫……俺のストライカーがあったところを調べて下さい。」
坂本 「何かあったのか?」
鳴上 「お願いします、先生。」
坂本 「……その呼び方は止めてくれ。さあ、行って来い!」
鳴上 「了解!」
969: 2012/10/01(月) 21:32:47.95 ID:6v+f3x3u0
鳴上「お前がどうなるかって言ったな……俺からの答えを教えてやる。」
鳴上 「お別れってのは寂しいもんだ……それはよく分かってる。」
鳴上 「でも、それはコイツらとの絆が無くなったことにはならないだろう!」
鳴上 「人は広い広い無意識の海で泳いでいる。」
鳴上 「絆ってのは広い海で泳ぐ仲間がいると気付くことなんだ。」
鳴上 「それが分かったなら……俺はどこにいたって皆と繋がっている。」
アメノサギリ 「それがどうしたというのだ。」
> 周囲を光の壁に囲まれた……
> 巨大なハンマーが襲いかかる
鳴上 「アバタク!」 カッ
アメノサギリ 「何っ……」
鳴上 「絆が俺に力を与えてくれる……離れてもいっしょだ。」
鳴上 「陳腐な言葉だけど……そいつがあるから、俺は戦える!!」
アメノサギリ 「そうか……」
鳴上 「だから、ここを戦いしかない世界になんて……」
坂本 「……刀の切っ先に……電撃? まさか魔法力を!」
鳴上 「させてたまるもんかあああああ!!」
> 雷を纏った刀を思い切り振り抜ける……
鳴上 「終わらせろ、イザナギ!!」カッ
バルクホルン 「あの時の大男か……」
ペリーヌ 「お願い、ナルカミさん!」
シャーリー 「美味しいとこ、持っていけ!!」
> アメノサギリの上に表れたイザナギが剣を振り下ろす……
――
――――
鳴上 「お別れってのは寂しいもんだ……それはよく分かってる。」
鳴上 「でも、それはコイツらとの絆が無くなったことにはならないだろう!」
鳴上 「人は広い広い無意識の海で泳いでいる。」
鳴上 「絆ってのは広い海で泳ぐ仲間がいると気付くことなんだ。」
鳴上 「それが分かったなら……俺はどこにいたって皆と繋がっている。」
アメノサギリ 「それがどうしたというのだ。」
> 周囲を光の壁に囲まれた……
> 巨大なハンマーが襲いかかる
鳴上 「アバタク!」 カッ
アメノサギリ 「何っ……」
鳴上 「絆が俺に力を与えてくれる……離れてもいっしょだ。」
鳴上 「陳腐な言葉だけど……そいつがあるから、俺は戦える!!」
アメノサギリ 「そうか……」
鳴上 「だから、ここを戦いしかない世界になんて……」
坂本 「……刀の切っ先に……電撃? まさか魔法力を!」
鳴上 「させてたまるもんかあああああ!!」
> 雷を纏った刀を思い切り振り抜ける……
鳴上 「終わらせろ、イザナギ!!」カッ
バルクホルン 「あの時の大男か……」
ペリーヌ 「お願い、ナルカミさん!」
シャーリー 「美味しいとこ、持っていけ!!」
> アメノサギリの上に表れたイザナギが剣を振り下ろす……
――
――――
971: 2012/10/01(月) 21:49:18.54 ID:6v+f3x3u0
ミーナ 「鳴上君は!?」
坂本 「くっ……どこにも見え……っ!」
バルクホルン 「どうした、少佐!」
坂本 「そんな……」
アメノサギリ 「見せてもらった、お前たちの力を……」
シャーリー 「マジかよ!?」
ペリーヌ 「ボロボロですわね……でも、こちらも同じかしら。」
アメノサギリ 「我が望みは……人の望み……」
アメノサギリ 「無論、お前たちの願いもだ……」
宮藤 「……どういう、こと?」
アメノサギリ 「この地のネウロイを消し、怪異の子を帰そう。」
ペリーヌ 「本当ですの!?」
アメノサギリ 「我が望みは人の望み……お前たちが願う時、私はまた姿を現すだろう……」
シャーリー 「そんなこと、あるわけないっての!」
ルッキーニ 「もう来んな!! イーっ!! だ!」
> アメノサギリは溶けるように消えていく……
ミーナ 「……終わったのかしら。」
坂本 「……ああ。ネウロイの反応は何処にも無い。」
ペリーヌ 「私のガリアが……ようやく……」
坂本 「鳴上の反応も、だがな……私の刀も。」
シャーリー 「……ま、元に戻っただけさ。寂しくはなるけどな。」
ルッキーニ 「……」
シャーリー 「別に、泣いてもいいんじゃないか?」
ルッキーニ 「……約束したもん。泣かないって。」
シャーリー 「そういや、そうだったな。偉いぞルッキーニ。」
バルクホルン 「そういうリベリアンこそ、目が赤いぞ。」
シャーリー 「これは、アレだよ。使い魔、ウサギじゃん? だから、ほら。な?」
バルクホルン 「まあ……そういうことにしといてやる。」
ハルトマン 「あれ、トゥルーデが珍しくむぐっ」
バルクホルン 「黙っていろ。」
ミーナ 「はいはい。それじゃ、ストライクウィッチーズ、帰投します。」
「了解!」
ハルトマン 「もごごー」
坂本 「くっ……どこにも見え……っ!」
バルクホルン 「どうした、少佐!」
坂本 「そんな……」
アメノサギリ 「見せてもらった、お前たちの力を……」
シャーリー 「マジかよ!?」
ペリーヌ 「ボロボロですわね……でも、こちらも同じかしら。」
アメノサギリ 「我が望みは……人の望み……」
アメノサギリ 「無論、お前たちの願いもだ……」
宮藤 「……どういう、こと?」
アメノサギリ 「この地のネウロイを消し、怪異の子を帰そう。」
ペリーヌ 「本当ですの!?」
アメノサギリ 「我が望みは人の望み……お前たちが願う時、私はまた姿を現すだろう……」
シャーリー 「そんなこと、あるわけないっての!」
ルッキーニ 「もう来んな!! イーっ!! だ!」
> アメノサギリは溶けるように消えていく……
ミーナ 「……終わったのかしら。」
坂本 「……ああ。ネウロイの反応は何処にも無い。」
ペリーヌ 「私のガリアが……ようやく……」
坂本 「鳴上の反応も、だがな……私の刀も。」
シャーリー 「……ま、元に戻っただけさ。寂しくはなるけどな。」
ルッキーニ 「……」
シャーリー 「別に、泣いてもいいんじゃないか?」
ルッキーニ 「……約束したもん。泣かないって。」
シャーリー 「そういや、そうだったな。偉いぞルッキーニ。」
バルクホルン 「そういうリベリアンこそ、目が赤いぞ。」
シャーリー 「これは、アレだよ。使い魔、ウサギじゃん? だから、ほら。な?」
バルクホルン 「まあ……そういうことにしといてやる。」
ハルトマン 「あれ、トゥルーデが珍しくむぐっ」
バルクホルン 「黙っていろ。」
ミーナ 「はいはい。それじゃ、ストライクウィッチーズ、帰投します。」
「了解!」
ハルトマン 「もごごー」
973: 2012/10/01(月) 22:09:58.54 ID:6v+f3x3u0
サーニャ 「……ねえ、芳佳ちゃん。これ……」
宮藤 「どうしたの、このイヤホン。」
サーニャ 「鳴上さんがくれたの。いっぱい歌が入っているんだけど。扶桑語……分からないから。」
エイラ 「ヨシカちゃん………?……うぐぐ。」
宮藤 「うん。ちょっと借りるね。」
宮藤 「……ふんふん。」
サーニャ 「どう?」
宮藤 「えっと……こんな感じかな。」
この何気ない日常流れて 過去から今まで過ごしてきたよ
今日からあす、あしたから未来へ
皆と築いた絆 秘めて歩き出す
リーネ 「何だか、今の私たちと、鳴上さんみたい……」
サーニャ 「続きだ……」
あの暖かい暮らしが終わって 未来へ遠くへ進むと知った
旅立ちは少し寂しいけれど 僕らの互いの絆 今も信じて……
ペリーヌ 「……」
エイラ 「どした、ツンツンメガネ。」
ペリーヌ 「鳴上さんは、私たちと過ごしたことを」
バルクホルン 「忘れるはずがなかろう。」
ハルトマン 「そだよ。こんな歌を入れてるんだから。」
【501基地/ 格納庫】
坂本 「皆、少し待ってくれ……確かこの辺りに……」 ガサゴソ
坂本 「あった。これだ。」
宮藤 「可愛い袋ですけど……それがどうかしたんですか?」
坂本 「開けるぞ……ははっ、はっはっはっはっは!!」
ミーナ 「み、美緒?」
坂本 「鳴上らしい! 憎いことをしてくれるよ、全く!!」
> 袋の中には501の隊員を模したフェルトのぬいぐるみが入っている
バルクホルン 「……なるほど。確かに。」
ルッキーニ 「あの時、これを作ってたんだね……シャーリー?」
シャーリー 「ははっ……ホント、大バカだよ、アイツ。」
宮藤 「でも、どうしてコレとか、音楽を聞くのは残ってるんだろ。」
坂本 「さあな。知らん。ウィッチに、絆の力に不可能は無い、それでいいだろう。」
――
――――
> それから数日後、1944年9月。
> ガリアのネウロイの消滅が確認されブリタニアの脅威が無くなったことで
> 第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」は正式に解散になった……
宮藤 「どうしたの、このイヤホン。」
サーニャ 「鳴上さんがくれたの。いっぱい歌が入っているんだけど。扶桑語……分からないから。」
エイラ 「ヨシカちゃん………?……うぐぐ。」
宮藤 「うん。ちょっと借りるね。」
宮藤 「……ふんふん。」
サーニャ 「どう?」
宮藤 「えっと……こんな感じかな。」
この何気ない日常流れて 過去から今まで過ごしてきたよ
今日からあす、あしたから未来へ
皆と築いた絆 秘めて歩き出す
リーネ 「何だか、今の私たちと、鳴上さんみたい……」
サーニャ 「続きだ……」
あの暖かい暮らしが終わって 未来へ遠くへ進むと知った
旅立ちは少し寂しいけれど 僕らの互いの絆 今も信じて……
ペリーヌ 「……」
エイラ 「どした、ツンツンメガネ。」
ペリーヌ 「鳴上さんは、私たちと過ごしたことを」
バルクホルン 「忘れるはずがなかろう。」
ハルトマン 「そだよ。こんな歌を入れてるんだから。」
【501基地/ 格納庫】
坂本 「皆、少し待ってくれ……確かこの辺りに……」 ガサゴソ
坂本 「あった。これだ。」
宮藤 「可愛い袋ですけど……それがどうかしたんですか?」
坂本 「開けるぞ……ははっ、はっはっはっはっは!!」
ミーナ 「み、美緒?」
坂本 「鳴上らしい! 憎いことをしてくれるよ、全く!!」
> 袋の中には501の隊員を模したフェルトのぬいぐるみが入っている
バルクホルン 「……なるほど。確かに。」
ルッキーニ 「あの時、これを作ってたんだね……シャーリー?」
シャーリー 「ははっ……ホント、大バカだよ、アイツ。」
宮藤 「でも、どうしてコレとか、音楽を聞くのは残ってるんだろ。」
坂本 「さあな。知らん。ウィッチに、絆の力に不可能は無い、それでいいだろう。」
――
――――
> それから数日後、1944年9月。
> ガリアのネウロイの消滅が確認されブリタニアの脅威が無くなったことで
> 第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」は正式に解散になった……
975: 2012/10/01(月) 22:24:31.31 ID:6v+f3x3u0
【エピローグ】
【空母“天城”/ 甲板】
坂本 「……」
坂本 「おかしい……あの時の、アメノサギリといったか。」
坂本 「コアが無かった……とするとあれは……」
坂本 「いや、考え過ぎだ。神を名乗るなら、無くて当然だな。」
坂本 「どこまで飛べるかは分からんが……私はやるぞ。」
【ガリア】
ペリーヌ 「……本当に、良かったの?」
リーネ 「ええ。」
ペリーヌ 「これから、私たちはこの国を守った英雄だの、あること無いことを言われますわ。」
ペリーヌ 「そして、それを利用する人だって……」
リーネ 「大丈夫です。ペリーヌさん1人で戦わせません。」
ペリーヌ 「1人じゃありませんわ。皆さんとの絆があれば……」
リーネ 「ふふっ、何だか、鳴上さんみたい。」
ペリーヌ 「う、うるさいですわね! さ、まずは瓦礫の撤去よ!」
リーネ 「そうだね……ペリーヌさん、見て。小さいけど花がある!」
ペリーヌ 「……始めますわよ。植物に負けていられませんわ!」
リーネ 「うん!」
【スオムス】
エイラ 「サーニャ、寒くないカ?」
サーニャ 「ええ。大丈夫。エイラが、手を繋いでくれてるし。」
エイラ 「そそそ、そっカ。もう少しだ。そしたら暖かいご飯ダカンナ。」
ニパ「わああああああああああああ!!!」 ドスッ……バサバサバサッ
サーニャ 「エイラ……今のは?」
エイラ 「気にすんナ……アンラッキーとタンゴってるだけダ。」
サーニャ 「?」
【空母“天城”/ 甲板】
坂本 「……」
坂本 「おかしい……あの時の、アメノサギリといったか。」
坂本 「コアが無かった……とするとあれは……」
坂本 「いや、考え過ぎだ。神を名乗るなら、無くて当然だな。」
坂本 「どこまで飛べるかは分からんが……私はやるぞ。」
【ガリア】
ペリーヌ 「……本当に、良かったの?」
リーネ 「ええ。」
ペリーヌ 「これから、私たちはこの国を守った英雄だの、あること無いことを言われますわ。」
ペリーヌ 「そして、それを利用する人だって……」
リーネ 「大丈夫です。ペリーヌさん1人で戦わせません。」
ペリーヌ 「1人じゃありませんわ。皆さんとの絆があれば……」
リーネ 「ふふっ、何だか、鳴上さんみたい。」
ペリーヌ 「う、うるさいですわね! さ、まずは瓦礫の撤去よ!」
リーネ 「そうだね……ペリーヌさん、見て。小さいけど花がある!」
ペリーヌ 「……始めますわよ。植物に負けていられませんわ!」
リーネ 「うん!」
【スオムス】
エイラ 「サーニャ、寒くないカ?」
サーニャ 「ええ。大丈夫。エイラが、手を繋いでくれてるし。」
エイラ 「そそそ、そっカ。もう少しだ。そしたら暖かいご飯ダカンナ。」
ニパ「わああああああああああああ!!!」 ドスッ……バサバサバサッ
サーニャ 「エイラ……今のは?」
エイラ 「気にすんナ……アンラッキーとタンゴってるだけダ。」
サーニャ 「?」
976: 2012/10/01(月) 22:33:42.52 ID:6v+f3x3u0
【アフリカ】
> 広い砂漠を一台のバイクが走っている
シャーリー 「……見えた、オアシス!」
ルッキーニ 「水! ご飯! 泳ぐ!」
――
――――
シャーリー 「んぐっ……いやー、生き返った!」
ルッキーニ 「ね、あの人もオアシスに寄ったのかもね。あの赤いコートの。」
シャーリー 「かもな。さ、飯にしよう。」
ルッキーニ 「……またSPEM?」
シャーリー 「ふっふっふ……じゃん! 」
ルッキーニ 「viva!! パスタだー!」
シャーリー 「さ、お湯を沸かして茹でてくれ。アタシはソース作る。」
ルッキーニ 「作れるの?」
シャーリー 「まあな。ユウから少し。」
シャーリー 「絆だけじゃない。こうして、技術とかもちゃんと残ってる。」
シャーリー 「継承……ってのかな?」
ルッキーニ 「○×はないけどねー。」
シャーリー 「なんだそれ。ほら、もうすぐパスタ入れとけ。」
978: 2012/10/01(月) 23:25:00.45 ID:6v+f3x3u0
【ノイエ・カールスラント】
ハルトマン 「ふんふふっふーふんふーふー……」
ハイデマリー 「あの、どうかしたんですか?」
ハルトマン 「っ! なんだ……驚かさないでよ。」
ハイデマリー 「すいません……」
ハルトマン 「いや、大丈夫だよ。これ、あげる。」
ハイデマリー 「……クッキーですか? いただきます。」 サクッ
ハルトマン 「いや、501だったら食べ放題だったのにねー。」
ハイデマリー 「……?」
ハルトマン 「むぐ……大変だったんだよ、食堂にこっそり忍び込むの。」
ハイデマリー 「……」
ハルトマン 「トゥルーデの眼を盗まないとダメだし。」
バルクホルン 「ほう、誰の眼を盗んだって?」
ハイデマリー 「……」 カタカタ
ハルトマン 「だからトゥルー……デっ!」
バルクホルン 「……今日という今日は」
ハルトマン 「エスケープ、この風に涙を乗せ!」タッタッタ
ハイデマリー 「私も!? 泣いてませんよ!?」
バルクホルン 「待てええええええええええ!!」ドドド
ミーナ 「相変わらずね……」
ヘルマ 「飽きないものでありますか?」
ミーナ 「さあ。どうかしたの、そのぬいぐるみに。」
ヘルマ 「いえ、その。可愛いなと思いまして。」
ミーナ 「そうね……もし、作った人に会えたら、お願いしようかしら。」
ヘルマ 「いいのでありますか!?」
ミーナ 「ずっと遠くの人だから、難しいけれどね。」
ハルトマン 「ふんふふっふーふんふーふー……」
ハイデマリー 「あの、どうかしたんですか?」
ハルトマン 「っ! なんだ……驚かさないでよ。」
ハイデマリー 「すいません……」
ハルトマン 「いや、大丈夫だよ。これ、あげる。」
ハイデマリー 「……クッキーですか? いただきます。」 サクッ
ハルトマン 「いや、501だったら食べ放題だったのにねー。」
ハイデマリー 「……?」
ハルトマン 「むぐ……大変だったんだよ、食堂にこっそり忍び込むの。」
ハイデマリー 「……」
ハルトマン 「トゥルーデの眼を盗まないとダメだし。」
バルクホルン 「ほう、誰の眼を盗んだって?」
ハイデマリー 「……」 カタカタ
ハルトマン 「だからトゥルー……デっ!」
バルクホルン 「……今日という今日は」
ハルトマン 「エスケープ、この風に涙を乗せ!」タッタッタ
ハイデマリー 「私も!? 泣いてませんよ!?」
バルクホルン 「待てええええええええええ!!」ドドド
ミーナ 「相変わらずね……」
ヘルマ 「飽きないものでありますか?」
ミーナ 「さあ。どうかしたの、そのぬいぐるみに。」
ヘルマ 「いえ、その。可愛いなと思いまして。」
ミーナ 「そうね……もし、作った人に会えたら、お願いしようかしら。」
ヘルマ 「いいのでありますか!?」
ミーナ 「ずっと遠くの人だから、難しいけれどね。」
979: 2012/10/02(火) 00:42:46.78 ID:cRgFnOST0
【扶桑皇国】
美千子 「へえ、501で映画を作ったんだ。」
宮藤 「うん。戦闘とかは記録映像を使ってたんだけどね。本当に緊張しちゃって……」
美千子 「芳佳ちゃんらしいね。ふふっ。」
宮藤 「もう、笑わないでよ……」
美千子 「それよりさ、知ってる? あの男のストライカー乗りの人の話。」
宮藤 「鳴上君のこと?」
美千子 「うん。面白い2つ名だよね、番長って。」
宮藤 「あはは……まあ、間違ってないというか。なんというか。」
美千子 「色々聞かせてよ! 芳佳ちゃんの話も、501のことも!」
宮藤 「みっちゃんの好きな話はあんまし出来ないけど……見て、あれ。」
美千子 「……あの鳥、怪我してるのかな。」
宮藤 「待ってて。直ぐに助けてあげるから。」 パァァ…
――
――――
美千子 「凄いよ芳佳ちゃん。前よりも治癒が上手になってる!」
宮藤 「えへへ……まだお婆ちゃんの手伝いしか出来ないけどね。」
宮藤 「いつかは皆をたすけられる、立派なお医者さんになって……」
ウィッチ 「うわっ……っとと! ひゃあっ!?」 ……ガサガサッドシン
宮藤 「今のは!?」
ウィッチ 「あいたたぁ……あの、宮藤芳佳さんはどちらに」
宮藤 「私ですけど……」
ウィッチ 「私、扶桑皇国陸軍所属の諏訪天姫といいます。」
美千子 「三式戦闘脚だ!」
諏訪 「宮藤一郎様から、お手紙です。」
宮藤 「……えええっ!?」
美千子 「へえ、501で映画を作ったんだ。」
宮藤 「うん。戦闘とかは記録映像を使ってたんだけどね。本当に緊張しちゃって……」
美千子 「芳佳ちゃんらしいね。ふふっ。」
宮藤 「もう、笑わないでよ……」
美千子 「それよりさ、知ってる? あの男のストライカー乗りの人の話。」
宮藤 「鳴上君のこと?」
美千子 「うん。面白い2つ名だよね、番長って。」
宮藤 「あはは……まあ、間違ってないというか。なんというか。」
美千子 「色々聞かせてよ! 芳佳ちゃんの話も、501のことも!」
宮藤 「みっちゃんの好きな話はあんまし出来ないけど……見て、あれ。」
美千子 「……あの鳥、怪我してるのかな。」
宮藤 「待ってて。直ぐに助けてあげるから。」 パァァ…
――
――――
美千子 「凄いよ芳佳ちゃん。前よりも治癒が上手になってる!」
宮藤 「えへへ……まだお婆ちゃんの手伝いしか出来ないけどね。」
宮藤 「いつかは皆をたすけられる、立派なお医者さんになって……」
ウィッチ 「うわっ……っとと! ひゃあっ!?」 ……ガサガサッドシン
宮藤 「今のは!?」
ウィッチ 「あいたたぁ……あの、宮藤芳佳さんはどちらに」
宮藤 「私ですけど……」
ウィッチ 「私、扶桑皇国陸軍所属の諏訪天姫といいます。」
美千子 「三式戦闘脚だ!」
諏訪 「宮藤一郎様から、お手紙です。」
宮藤 「……えええっ!?」
980: 2012/10/02(火) 01:01:00.71 ID:cRgFnOST0
【日本/ 稲羽発の電車内】
鳴上 「……っ!?」
鳴上 「……やけに、変な夢を見たような。」
鳴上 「……?」
> 制服には紫の十字章が飾られている……
鳴上 「……これは。」
> 鞘に北郷と文字の彫られた刀がカバンの中に入っている……
鳴上 「向こうの絆の証……か。」
鳴上 「……ゴールデンウィークにまた音楽プレーヤーを買おうか。陽介にでも頼んで。」
> あの世界にいたアメノサギリが気にかかる……
> アメノサギリはイザナミノオオカミの作り出した存在だ……
鳴上 「……」
【2ヶ月後/ 稲羽駅】
堂島 「久し振りだな、悠。といっても、2ヶ月か。」
菜々子 「お兄ちゃん! 久し振り!」
鳴上 「ええ。お久しぶりです。菜々子も体は大丈夫か?」
菜々子 「うん、菜々子すっかり元気だよ!」
堂島 「そう言えば、お前宛に郵便だ。俺は英語がさっぱりでな。」
堂島 「いつの間に外国人と交遊を持ったんだ?」
鳴上 「 ? 」
> 古ぼけた手紙を受け取った
鳴上 「 ! 」
> 差出人はJFW501とある……中には写真が入っていた
堂島 「……写真か? 随分古いな。」
菜々子 「綺麗なお姉さんたちと……見て、お兄ちゃんにそっくりな人!」
堂島 「……どういうことだ、こりゃ。」
鳴上 「……ウィッチに不可能は無いってことですよ。」
おわり
堂島 「ところで……この女の子たちはどうして……」
鳴上 「た、たぶん海に行く途中だったんじゃないですか。きっとそう。」
こんどこそおわり
鳴上 「……っ!?」
鳴上 「……やけに、変な夢を見たような。」
鳴上 「……?」
> 制服には紫の十字章が飾られている……
鳴上 「……これは。」
> 鞘に北郷と文字の彫られた刀がカバンの中に入っている……
鳴上 「向こうの絆の証……か。」
鳴上 「……ゴールデンウィークにまた音楽プレーヤーを買おうか。陽介にでも頼んで。」
> あの世界にいたアメノサギリが気にかかる……
> アメノサギリはイザナミノオオカミの作り出した存在だ……
鳴上 「……」
【2ヶ月後/ 稲羽駅】
堂島 「久し振りだな、悠。といっても、2ヶ月か。」
菜々子 「お兄ちゃん! 久し振り!」
鳴上 「ええ。お久しぶりです。菜々子も体は大丈夫か?」
菜々子 「うん、菜々子すっかり元気だよ!」
堂島 「そう言えば、お前宛に郵便だ。俺は英語がさっぱりでな。」
堂島 「いつの間に外国人と交遊を持ったんだ?」
鳴上 「 ? 」
> 古ぼけた手紙を受け取った
鳴上 「 ! 」
> 差出人はJFW501とある……中には写真が入っていた
堂島 「……写真か? 随分古いな。」
菜々子 「綺麗なお姉さんたちと……見て、お兄ちゃんにそっくりな人!」
堂島 「……どういうことだ、こりゃ。」
鳴上 「……ウィッチに不可能は無いってことですよ。」
おわり
堂島 「ところで……この女の子たちはどうして……」
鳴上 「た、たぶん海に行く途中だったんじゃないですか。きっとそう。」
こんどこそおわり
989: 2012/10/02(火) 01:27:38.09 ID:v8NtAYSg0
乙!
ペルソナしか知らなかったけど面白かった
ペルソナしか知らなかったけど面白かった
引用元: 番長「ストライクウィッチーズ?」
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