1: 2017/06/09(金) 19:42:55.05 ID:1HbEcVrp.net
ガチャッ

あんじゅ「あら、英玲奈」

英玲奈「む、あんじゅか」

あんじゅ「早いわね」

英玲奈「まぁな」

2: 2017/06/09(金) 19:45:03.98 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「でも今日はレッスンない日よね?」

英玲奈「あぁ、だが次の曲の歌詞に関して少し案を練ろうと思ってな」

あんじゅ「なるほどね」

英玲奈「そういうお前こそどうしてここに?」

3: 2017/06/09(金) 19:47:28.65 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「……」

英玲奈「…もしかして、暇なのか?」

あんじゅ「うるさいわね…!もう少しデリカシーというものを持ちなさいよ…」

英玲奈「しかし…」

4: 2017/06/09(金) 19:50:33.99 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「だからロボットだなんて言われたりするのよ」

英玲奈「む、巷では私はそのように言われているのか?」

あんじゅ「あ、いや…まぁその…悪意はないのよ、多分…」

英玲奈「ふふ、面白い考えをする者もいるものだな」

5: 2017/06/09(金) 19:53:42.69 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「あ、いいんだ…」

英玲奈「それで、ツバサは一緒じゃないのか?」

あんじゅ「あぁ、ツバサは穂乃果さんと話があるとか言ってそそくさと出て行ったわ」

英玲奈「高坂穂乃果か。確かに最近のツバサは少し楽しそうに思える。よほど彼女に刺激を受けているのだろう」

6: 2017/06/09(金) 19:55:18.33 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「本当に、意外とあの人走り出したら止まらないからね…」

英玲奈「いいことじゃないか。私達も負けてられないぞ」

あんじゅ「えぇ、そうね」

英玲奈「うむ」

7: 2017/06/09(金) 19:57:10.10 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「……」

英玲奈「……」

あんじゅ「ねぇ?」

英玲奈「ん?」

8: 2017/06/09(金) 19:58:39.46 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「英玲奈はさ、μ'sの中で気になってる人とかいるの?」

英玲奈「ふむ、そうだな…」

あんじゅ「……」

英玲奈「…園田海未は歌詞を書いているそうだからな。話のウマは合うかもしれん」

9: 2017/06/09(金) 20:00:07.53 ID:1HbEcVrp.net
あんじゅ「…ふーん、なるほどね」

英玲奈「急にどうしたんだ?」

あんじゅ「いいえ別にぃ。ふーんそっか、ああいうキリッとした大和撫子なタイプが英玲奈は好みなのねぇ」

英玲奈「別にそういう話ではなかっただろう…。」

10: 2017/06/09(金) 20:01:49.59 ID:DNWlO7dt.net
あんじゅ「じゃあそういう話だとしたら誰が気になる?」

英玲奈「μ'sの中でか…?」

あんじゅ「えぇ」

英玲奈「……」

あんじゅ「……」

12: 2017/06/09(金) 20:07:52.09 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「南ことりはあんじゅに雰囲気が似ている気がするから、もしも一緒にいられたら落ち着きそうだな」

あんじゅ「…何よそれ」

英玲奈「ん、何か気に障るようなことを言ったか…?」

あんじゅ「だったら私でいいじゃない!!」

13: 2017/06/09(金) 20:09:48.44 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈(面倒くさいやつだな…)

あんじゅ「ことりさんと私のキャラが被ってるっていうの?そりゃ、時々言われたりはするけど…」

英玲奈「そうは言っていない。まぁ要するにお前が側にいれば一番私は落ち着けるんだからそれでいいだろう」

あんじゅ「……」

14: 2017/06/09(金) 20:11:47.47 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「不満か?」

あんじゅ「…いい」

英玲奈(面倒くさいやつだ。可愛いが)

あんじゅ「…それで?今回はどういう歌詞を書くのかしら?」

15: 2017/06/09(金) 20:14:10.03 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「さっきの話はもういいのか。…そうだな、μ'sというライバルの様な存在も現れたことだしまた違う局面で我々の代名詞とも呼べるような曲の歌詞にしたい」

あんじゅ「なるほどね。完全にフルハウス」

英玲奈「言いたいだけだろそれ」

あんじゅ「ばれた?」

18: 2017/06/09(金) 20:16:11.75 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「ばればれだ。一体どういう意味なんだそれは?」

あんじゅ「……」

英玲奈「…まさか、意味無しギャグなのか…?」

あんじゅ「ギャグじゃないわよ!…けど、意味は…ない、かも…」

19: 2017/06/09(金) 20:18:14.69 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「そうなのか」

あんじゅ「やめて、真っ直ぐこっちを見据えないで」

英玲奈「何だか意外だな。あんじゅがそういう言葉を吐くなんて」

あんじゅ「どういうこと?」

20: 2017/06/09(金) 20:19:54.27 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「あんじゅのことだから効率のいい台詞しか吐かないのではないかと思っていた」

あんじゅ「あら、『完全にフルハウス』も効率は悪くないわよ?お陰でこの台詞はもう私のイメージで定着してるじゃない」

英玲奈「定着しているから何なんだ…」

あんじゅ「何だか物腰柔らかいイメージでしょ?」

21: 2017/06/09(金) 20:21:31.33 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「いや、近づき難いイメージだな」

あんじゅ「あのねぇ…」

英玲奈「ふふ、今日のあんじゅはよく眉間に皺が寄るな。癖が付くぞ」

あんじゅ「誰のせいなのよ」

22: 2017/06/09(金) 20:23:20.73 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「ふふ、すまない」

あんじゅ「全く…」

英玲奈「まぁそう言うな。そろそろ行くか?」

あんじゅ「作詞の方はいいの?」

23: 2017/06/09(金) 20:25:04.55 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「方向性だけは頭の中で固まったからな、今日はもういい。それにこのままあんじゅを付き合わせるのも悪い」

あんじゅ「私は別にいいわよ」

英玲奈「いや、いいんだ。これ以上は思案してもいいものが思い付きそうにない」

あんじゅ「そう…。わかった」

24: 2017/06/09(金) 20:26:25.55 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「さてと、荷物をまとめるか…」

あんじゅ「…英玲奈、ペンケース可愛いわよね」

英玲奈「な、何だ急に…。いいだろう別に…」

あんじゅ「えぇ、英玲奈自身とのギャップも相まって余計に可愛く思えちゃうわ」

26: 2017/06/09(金) 20:28:41.06 ID:DNWlO7dt.net
英玲奈「…からかっているのか…」

あんじゅ「もう、それも英玲奈の魅力よって話でしょ?…顔赤らめちゃって、照れてるの?」

英玲奈「うるさい!お前こそ何だ、その鞄に付けているヘンテコなキーホルダーは!」

あんじゅ「可愛いでしょ?辛子明太子くんって言うのよ?」

32: 2017/06/10(土) 00:40:06.09 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「お前はお前でセンスが独特だな…」

あんじゅ「何でよ!え、可愛いでしょ…?」

英玲奈「いや、あんじゅの雰囲気からはあまり想像出来ない顔立ちしているぞそれ…」

あんじゅ「失礼しちゃうわね」

英玲奈「…まぁいい、レッスン部屋を出よう」

あんじゅ「えぇ、そうね」

ガチャッ…バタン

33: 2017/06/10(土) 00:42:46.80 ID:wt4oJ0Fk.net
_____

あんじゅ「……」ケータイスイスイー

英玲奈「何か調べてるのか?」

あんじゅ「えぇ、ちょっとね…」

英玲奈「そうか」

34: 2017/06/10(土) 00:45:44.83 ID:wt4oJ0Fk.net
あんじゅ「……」

英玲奈「……」

あんじゅ「あっ、ほら出てきたわよ!フルハウスの意味」

英玲奈「ん、何々…劇場等が満員な状態を意味する…なるほどな」

35: 2017/06/10(土) 00:47:39.12 ID:wt4oJ0Fk.net
あんじゅ「でしょ?ほら、完全にフルハウス」

英玲奈「…今のとさっきのそれは絶対にテキトーだったろう…」

あんじゅ「ま、まぁそれは言いっこなしよ」

英玲奈「お前が自分から墓穴を掘ってる気もするが…」

36: 2017/06/10(土) 00:50:20.87 ID:wt4oJ0Fk.net
あんじゅ「英玲奈の前でだと気が抜けちゃうのよ」

英玲奈「どういうことなんだ…」

あんじゅ「うふふ、いい意味で受け取ってくれていいのよ?」

英玲奈「気が抜けることにいいとか悪いとかあるのか」

37: 2017/06/10(土) 00:52:35.12 ID:wt4oJ0Fk.net
あんじゅ「あるのよ」

英玲奈「そういうものなんだな」

あんじゅ「えぇ」

英玲奈「…む、私の靴箱に何か紙が挟まってる」

38: 2017/06/10(土) 00:54:23.81 ID:wt4oJ0Fk.net
あんじゅ「あら、またUTX内部の生徒からラブレターかしら?」

英玲奈「お前はそうやってすぐからかうな…」

あんじゅ「ほら、ちゃんと読んであげなさいよ」

英玲奈「わかっている。どれ…」

ガサッ…

39: 2017/06/10(土) 00:55:56.73 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「……」

あんじゅ「どんな内容なのかしら?まぁ、言い難いようなことだったら別に…」

英玲奈「恋文だ」

あんじゅ「ほらぁ!やっぱりそうなんじゃない」

40: 2017/06/10(土) 00:57:35.31 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「どうしてそんなにテンションが高いんだ」

あんじゅ「流石、女性に絶大な人気の統堂英玲奈さんね」

英玲奈「お前が敬語なんて使い出すと怖くてたまらない。やめてくれ」

あんじゅ「…どうするの?」

41: 2017/06/10(土) 00:59:46.64 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「…あぁ、私はまだスクールアイドルとしての活動に全霊を注ぎたい。申し訳ないが、彼女には断りの返事をさせてもらう」

あんじゅ「…やっぱりそうよね。」

英玲奈「あぁ、それに…」

あんじゅ「それに?」

42: 2017/06/10(土) 01:01:32.62 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「……」

あんじゅ「な、何よ急にそんなにじっと見つめられたら少し怖いわよ…」

英玲奈「…あぁ、すまない。何でもない」

あんじゅ「…そう…」

43: 2017/06/10(土) 01:03:46.59 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「…あんじゅ、絶対勝つぞ。μ'sに」

あんじゅ「えぇ、勿論よ。それに私達のライバルは決してμ'sだけじゃないわ。全国に素晴らしいスクールアイドルがいるんだもの」

英玲奈「あぁ、そうだな…。どちらにせよ、目指すはラブライブ優勝のみだ」

あんじゅ「…ふふ、やっぱり普段はツバサの陰に隠れがちだけど英玲奈も頼もしいわね」

44: 2017/06/10(土) 01:06:34.50 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「褒めているのかそれは…」

あんじゅ「当たり前じゃない。ほら、今日は久しぶりに二人で帰りに何か美味しい物でも食べて帰りましょ!」

英玲奈「ふふ、いいな。…あ、だがお前…激辛料理ばかり出す店はやめてくれよ?」

あんじゅ「え?どうしたの急に」

45: 2017/06/10(土) 01:09:38.11 ID:wt4oJ0Fk.net
英玲奈「最近噂が回ってくるんだ。あんじゅはどれだけ辛いものを食べても舌が痺れない味音痴だ、と」

あんじゅ「……うふふ、大丈夫よ。そんなもの根も葉もない噂よ」

英玲奈「ふふっ、だよな。よかった、安心した」

あんじゅ「ほら、行きましょ!」

英玲奈「あぁ、待て!あまり引っ張るな…!」

46: 2017/06/10(土) 01:10:19.74 ID:wt4oJ0Fk.net
その後、英玲奈はあんじゅに馬鹿みたいに辛いものしか置いてない中華料理店に連れていかれ地獄を見たのだった

48: 2017/06/10(土) 01:12:14.98 ID:wt4oJ0Fk.net
以上でおしまいです
見て下さった方、ありがとうございました
えれあん?あんえれ?カプの呼び名すら定まらないくらいにマイナーだし英玲奈の声優さんが引退されてしまったけど…流行って欲しいと願うばかりです

52: 2017/06/11(日) 00:00:49.38 ID:vk0HgdX6.net

これからもえれあん書いてください

引用元: 英玲奈「あんじゅと」あんじゅ「英玲奈」