41: 2019/02/06(水) 20:22:50.43 ID:22fcb13Yo

42: 2019/02/06(水) 20:25:19.84 ID:22fcb13Yo
まゆ「はい♪ もうすぐ、バレンタインデーですから」

武内P「……成る程」

まゆ「プロデューサーさん、きっと喜んでくれると思うんです♪」

武内P「……」

まゆ「サプライズにしたいので――」


まゆ「――手伝って貰えますよね?」ニコッ!


武内P「……」

43: 2019/02/06(水) 20:30:19.66 ID:22fcb13Yo
武内P「……佐久間さん」

まゆ「何ですか?」

武内P「そういった事は、控えるのでは?」

まゆ「うふ♪ まゆ、気付いちゃったんです」

武内P「……気付いた?」


まゆ「……プロデューサーさんの望む、最高のまゆ」

まゆ「そうなるまで、待って貰おうと思ったんですけど――」

まゆ「――……ちょっと位なら、って♪」ニコッ!


武内P「……はあ」

44: 2019/02/06(水) 20:34:55.94 ID:22fcb13Yo
まゆ「当然、もっと上は目指します」

まゆ「……でも」

まゆ「それだと、今のまゆはどうなるんですかぁ?」

まゆ「1……6歳のまゆは、今だけしかあげられませんよね♪」

まゆ「だから――ちょっと位なら」


まゆ「さきっp」


武内P「お話はわかりました」

45: 2019/02/06(水) 20:39:22.15 ID:22fcb13Yo
武内P「手伝いと仰っていましたが……」

武内P「私に、何を協力させようと言うのでしょうか?」

まゆ「うふ、とっても簡単な事です♪」

武内P「簡単、ですか?」


まゆ「プロデューサーさんが出勤しなくなる予定の、三日間」

まゆ「その三日間の、業務上のフォローをお願いします」

まゆ「あっ、勿論まゆは事前にお休みを入れておきますね♪」


武内P「……」

武内P「……三日間、ですか」

46: 2019/02/06(水) 20:43:41.00 ID:22fcb13Yo
武内P「まさかとは思いますが……」

まゆ「はい?」

武内P「三日間、彼を閉じ込めておくつもりですか?」

まゆ「うふふ、そんな事はしませんよ♪」

武内P「ならば……何故、三日間の予定なのですか?」

まゆ「……うふ」


まゆ「今のまゆの魅力を考えると――」

まゆ「――プレゼントされたら、三日間は夢中になるからです♪」


武内P「……成る程」

武内P「想像以上に、ふわっとした計画で安心しました」

47: 2019/02/06(水) 20:48:03.57 ID:22fcb13Yo
武内P「宜しければ、当日の行動予定を教えて頂けますか?」

まゆ「良いですよぉ♪」

武内P「……」


まゆ「まず――大きな箱に入って、プロデューサーさんの帰りを待ちます」

まゆ「……疲れて家に帰ったら、紅いリボンに包まれた大きな箱が!」

まゆ「うふふ、素敵だと思いませんか? 思いますよねぇ?」


武内P「それ、は……」

武内P「……」

武内P「……とても、驚くと思います」

48: 2019/02/06(水) 20:54:50.73 ID:22fcb13Yo
まゆ「そうですよねぇ! あぁ、楽しみです!」

武内P「……」

まゆ「それでですね?」


まゆ「プロデューサーさんが箱を開けたら――」

まゆ「――中には、紅いリボンでラッピングされたまゆが!」

まゆ「サクマユ的にもオールオーケー!」

まゆ「……だって伝わっちゃいますよねぇ♪ うふふ♪」


武内P「それ、は……」

武内P「……」

武内P「……嫌でも、伝わると思います」

49: 2019/02/06(水) 21:00:53.90 ID:22fcb13Yo
まゆ「後はもう、激流に身を任せ同化するだけですよぉ♪」

武内P「……」

まゆ「うふ、とぉっても楽しみです」


まゆ「事務所内で出回ってる――」

まゆ「――スタドリ1000」

まゆ「――ムラムラスール」

まゆ「この二つがあれば、プロデューサーさんも……うふふ♪」


武内P「……」

武内P「――もしもし、部長」

武内P「緊急事態が発生しているので、後ほどお時間を頂けますか?」

50: 2019/02/06(水) 21:08:17.97 ID:22fcb13Yo
武内P「……佐久間さん」

まゆ「どうですか? 良いアイディアですよねぇ?」

武内P「……」


武内P「いえ、私はそうは思いません」


まゆ「……はい?」


武内P「貴女の考えは、間違っています」


まゆ「間違っている……?」オォ…

まゆ「プロデューサーさんに関する事で、まゆの考えが……」オォォ…

まゆ「……間違っている?」オォォ…!


武内P「……」

51: 2019/02/06(水) 21:13:53.42 ID:22fcb13Yo
武内P「佐久間さん」

まゆ「有り得ないですよ? まゆは、間違えません」オォォ…!

武内P「貴女は、ご存知でしょうか」

まゆ「何がですか? 何なんですか?」オォォ…!


武内P「近年のバレンタインデーでは――」

武内P「――男性から、女性にチョコを贈る」

武内P「……逆チョコ、というものが浸透してきているそうです」


まゆ「……」

まゆ「えっ?」

52: 2019/02/06(水) 21:17:04.81 ID:22fcb13Yo
まゆ「それって……」

武内P「佐久間さん」

まゆ「は、はい……」

武内P「……」


武内P「貴女の、彼に対する想い」

武内P「運命の紅い糸で結ばれていると言う、それは……」

武内P「……一方通行なものなのでしょうか?」


まゆ「!?」

53: 2019/02/06(水) 21:22:57.28 ID:22fcb13Yo
まゆ「そんな事ないです!」

まゆ「まゆとプロデューサーさんは――」

まゆ「――強い強い絆で、結ばれていますから……!」


武内P「では……彼も貴女と同じ想いだとして、ですね」

武内P「何が起こると思われますか?」


まゆ「お互いを贈り合いますよぉ♪」

まゆ「うふ、うふふふふふ……!」


武内P「貴女は、彼の部屋で箱に入っていて……」

武内P「……彼は、貴女の部屋で箱に入っています」


まゆ「うふぃー!?」

54: 2019/02/06(水) 21:27:32.49 ID:22fcb13Yo
まゆ「そんな……そんな事って……!?」

武内P「箱の中で、三日間……」

まゆ「いや、いやぁ……!」

武内P「スタミナ抜群で、ムラムラしながら……」

まゆ「やめて……やめてください……!」


武内P「お互いを想い合い、何事も無く日付が進みます」


まゆ「そんな……!」

まゆ「愛が深すぎると、運命は残酷になるんですか……!?」

55: 2019/02/06(水) 21:35:14.04 ID:22fcb13Yo
武内P「佐久間さん、手伝いの件ですが……」

武内P「私で良ければ、協力させて頂きます」

まゆ「まっ、待ってください!」

武内P「どうかされましたか?」


まゆ「まゆは……まゆは、どうすれば!?」

まゆ「どうすれば、運命のすれ違いを起こさずに済みますか!?」


武内P「……そう、ですね」

武内P「彼と相談するのが一番ですが……」

武内P「それでは、どちらのサプライズ計画も潰れてしまいます」


まゆ「……!」

56: 2019/02/06(水) 21:43:04.06 ID:22fcb13Yo
武内P「佐久間さん、貴女の考えを聞かせて頂けますか?」

まゆ「まゆの……考え……?」

武内P「はい」


武内P「彼が……貴女を喜ばせるため、驚かせるために――」

武内P「――自らをラッピングし、箱の中で待っている」

武内P「貴女の……笑顔のため」


まゆ「……!」

まゆ「ブロ゙デュ゙ーザーざぁ゙ん゙……!」ウットリ

ポタポタッ…


武内P「佐久間さん、鼻血が」

57: 2019/02/06(水) 21:49:22.84 ID:22fcb13Yo
  ・  ・  ・

まゆ「……すみません、紅が深くなっちゃって」

武内P「いえ、お気になさらず」

まゆ「……」

武内P「……佐久間さん」


武内P「バレンタイデー当日」

武内P「その、行動予定を教えて頂けますか?」


まゆ「……うふ」

まゆ「その日は――少し時間を潰して、寮に帰ります♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

58: 2019/02/06(水) 21:58:46.50 ID:22fcb13Yo
まゆ「本当に、事前に相談して良かったです」

武内P「ええ、本当に」

まゆ「相談してなかったら、大変な事になってましたから」

武内P「ええ、本当に」


武内P「……今日の、この会話」

武内P「これは、此処だけの話という事で」


まゆ「えっ?」

まゆ「――さっき、お会いしたばかりですよねぇ?」


武内P「……」

武内P「ええ、そうですね」

59: 2019/02/06(水) 22:08:06.72 ID:22fcb13Yo
  ・  ・  ・

武内P「――もしもし、部長」

武内P「……はい、緊急事態です」

武内P「現在、プロダクション内において――」


武内P「――えっ?」


武内P「危険な薬物が出回っていると、もうご存知だったのですか?」

武内P「……はい……はい」


武内P「……相談を受けた、と」


武内P「…………はい」


武内P「……」


武内P「プレゼントは私、ですか」




おわり

61: 2019/02/07(木) 03:38:06.46 ID:UGyaSYoQo
スタドリ1000ってタウリン1000mgみたいで
そんなに効きそうじゃないな

引用元: 武内P「理由あって、飲み会」