177: 2019/02/12(火) 14:24:01.88 ID:O3BjAo1Ho

178: 2019/02/12(火) 14:28:14.59 ID:O3BjAo1Ho
武内P「まだ、わからない事も多いかと思います」

武内P「気がついた時に、でも構わないので……」

武内P「お願い、出来ますでしょうか?」


凛「そうだね……」

凛「うん、わかった。任せて」


武内P「ありがとうございます、渋谷さん」

武内P「――頼りにしています」ニコリ


凛「……ふ、ふーん?///」

179: 2019/02/12(火) 14:31:45.27 ID:O3BjAo1Ho
凛「でも、どうして私に?」

武内P「渋谷さんと歳が同じ方もいらっしゃいますし……」

武内P「何より、渋谷さんは面倒見が良いですから」

凛「……私が?」

凛「そんな事無いと思うんだけど……」


武内P「……私も、貴女には何度も助けられましたから」

武内P「なので、渋谷さんにならば任せられる、と」

武内P「……そう、思いました」


凛「……ふ、ふーん?///」

180: 2019/02/12(火) 14:35:53.56 ID:O3BjAo1Ho
凛「……それで? どんな事をすれば良いの?」

武内P「そう、ですね――」


ガチャッ!


あきら「――おはようございまーす」


武内P「砂塚さん」

武内P「おはよう、ございます」

凛「おはよう、あきら」


凛「……ねえ、新人の方、って」

武内P「はい。彼女の事です」

凛「……成る程ね」

181: 2019/02/12(火) 14:40:25.33 ID:O3BjAo1Ho
あきら「? 自分の話をしてたんデスか?」

凛「うん。気にかけてくれ、って」

あきら「はぁ、どーもデス」

凛「同い歳なんだし、敬語は良いよ」

あきら「いや、でも……先輩デスから」


凛「気にしないで良いって」

凛「――ねえ、プロデューサー」

凛「プロデューサーも、そう思うでしょ?」


武内P「ええ、大事なのは――自分らしさ、ですから」


あきら「……」

182: 2019/02/12(火) 14:48:29.44 ID:O3BjAo1Ho
あきら「自分らしさ、デスか」

凛「仕事先の人とか、年上の人とかは別だったりするけど……」

凛「私とあきらは同い歳で、同じ事務所の仲間なんだから」

あきら「……確かに」

あきら「FPSしてる時も、敬語つかわないかな」

あきら「それに、敬語とか苦手で……」


武内P「勿論、敬語を使う場面もこれから出てきますが……」

武内P「事務所内には、気にされる方はほとんどいませんから」


あきら「そうなんデスか?」


凛「……ん?」

183: 2019/02/12(火) 14:51:54.66 ID:O3BjAo1Ho
あきら「そっか。それ、自分的には#楽でありがたいデス」

武内P「そのあたりも、追々慣れて行くと思います」

あきら「そうデスね」


凛「――ちょっと待って」

凛「……ふふっ!」

凛「あきら、まだプロデューサーに敬語使ってるよ」


あきら「えっ?」

あきら「Pサンに敬語使うって、#当たり前じゃないデスか?」


凛「……」

凛「へっ?」

184: 2019/02/12(火) 14:55:54.85 ID:O3BjAo1Ho
凛「あ、当たり前?」

あきら「あっ、今流れで敬語使っちゃった」

あきら「Pサンに敬語って、当たり前じゃない?」

凛「あ、いや、そっちは良いんだけど……」

あきら「Pサンって、偉い人……なんじゃないの?」

あきら「敬語使わない、って距離感でも無いし」

凛「……」


武内P「あの……あまり、お気になさらず」

185: 2019/02/12(火) 15:00:52.93 ID:O3BjAo1Ho
あきら「ネットはともかく、リアルは普通でしょ」

あきら「年上の人に、敬語を使うって」

凛「……そういえば」


凛「私……プロデューサーに敬語使った事無いかも」


あきら「は? ヤバ」


凛「ヤバ!?」

あきら「冷静に考えてヤバいよ、#ヤバい」

凛「えっ……えっ……!?」


武内P「あっ、あの……私は、気にしていませんから」

186: 2019/02/12(火) 15:05:15.73 ID:O3BjAo1Ho
凛「いや、確かにそうかも知れないけど……!」

あきら「あ、もしかして」

凛「なっ、何……!?」


あきら「初めて会った時――」

あきら「――何かあって、#好感度高かったとか?」


ッターン!!


凛「っ――!?///」

凛「そっ……そんな事無いですよ!?///」


武内P「!?」

武内P「渋谷さんが……敬語を!?」

187: 2019/02/12(火) 15:09:54.54 ID:O3BjAo1Ho
あきら「あれ? 違った? まー良いけど」

凛「ふっ、普通! 普通だから!」

あきら「何だ。自分はてっきり……」


あきら「孤立してる時――」

あきら「――カバーに入って貰ったとか、そういうのかと」


ッターン!!


凛「っ――!?///」

凛「それは……ありましたけど!?///」


武内P「!?」

武内P「また……何故、敬語を!?」

188: 2019/02/12(火) 15:14:58.85 ID:O3BjAo1Ho
あきら「あれ、やっぱりあったんだ」

凛「あった、けど! その後、一緒に捕まったから!」

あきら「捕まったって、警察に? 笑う!」


あきら「でも、そういうのって――」

あきら「――試合に負けても、#嬉しいよね」


ッターン!!


凛「っ――!?///」

凛「も、もう……この話やめてください!///」


武内P「!?」

武内P「一体、渋谷さんの身に……何が!?」

189: 2019/02/12(火) 15:21:57.51 ID:O3BjAo1Ho
あきら「あ、だから今もかなり仲良さそうなのかな」


ッターン!!


凛「っ――!?///」

凛「そ……そんな風に見えますか!?///」


あきら「並んで立ってると、#パートナー感あるよ」


ッターン!!


凛「っ――!?///」

凛「ふっ、ふーん!?/// ふぅぅーん!?///」


武内P「……!?」

190: 2019/02/12(火) 15:25:18.44 ID:O3BjAo1Ho
武内P「あの……し、渋谷さん?」

凛「っ!?/// ちょ、ちょっと待って!///」

凛「なんか……頭を五回撃ち抜かれた感じがして……!///」

武内P「えっ!?」


凛「あ、頭冷やしてくる……!///」

ガチャッ…バタンッ!


武内P「……」


武内P「一体、何が……?」

あきら「さあ?」

191: 2019/02/12(火) 15:32:06.06 ID:O3BjAo1Ho
武内P「……ゴホン」

武内P「先程の、敬語に関する話ですが……」

武内P「砂塚さんの、話しやすいようで構いませんよ」

あきら「そっか。そういうの、あんまり気にしない人?」

武内P「はい」


武内P「アイドルの方の――笑顔」

武内P「その、自分らしい笑顔が出来る事が……」

武内P「……何よりも、重要だと思いますから」


あきら「じゃあ……たまに、敬語で」


武内P「……」

武内P「えっ?」

192: 2019/02/12(火) 15:39:00.92 ID:O3BjAo1Ho
武内P「あの……」

あきら「あ、#敬語の練習したいんデスよ」

武内P「敬語の練習、ですか?」

あきら「はい」


あきら「オンも大事だけど、オフのトレモも……」

あきら「あ、トレーニングモードの略デス」

あきら「トレモした方が、いざって時安心かなって」


武内P「……成る程、そういう事でしたか」

193: 2019/02/12(火) 15:48:35.23 ID:O3BjAo1Ho
あきら「苦手克服? 的な」

あきら「得意武器しか使えないと、困るし」

武内P「そういう事でしたら……はい」

あきら「敬語、変だったら教えて欲しいデス」

武内P「わかりました」


武内P「……しかし、オフ……ですか」


あきら「? はい、オフです」


武内P「オフ――プライベートの時、ですか」

武内P「それならば、スケジュールの調整が必要になりますね」


あきら「……」

あきら「はい?」

194: 2019/02/12(火) 15:53:38.52 ID:O3BjAo1Ho
武内P「少し、待って頂けますか?」

武内P「今、予定の確認をしますので」

あきら「いや、オフってのは……違くてデスね?」

あきら「オンラインじゃなく、って意味なんデスけど」

武内P「……成る程」

あきら「はい」


武内P「休日に――会って直接、ですか」

武内P「私は構いませんが、砂塚さんは良いのしょうか?」


あきら「……」

あきら「はい?」

195: 2019/02/12(火) 16:03:26.57 ID:O3BjAo1Ho
武内P「熱心なのは、とても嬉しいのですが……」

武内P「プライベートも、私としては重要だと考えています」

あきら「は……はぁ、そーデスか」

武内P「そう、ですね……スケジュール的には」

武内P「この日が、砂塚さんと――」


ガチャッ

凛「……ただ」


武内P「――私……そして、渋谷さんの休みが被っています」

武内P「なので、敬語の練習と親睦を深めるのを兼ねつつ――」

武内P「――東京の服屋を回ってみる、というのはどうでしょうか?」


ッターン!!


凛「っいまっ――!?///」

196: 2019/02/12(火) 16:12:52.10 ID:O3BjAo1Ho
あきら「それ、いいね。それなら楽しめそう」

武内P「それは良かったです」

あきら「合うファッション、押さえてるし」

武内P「はい。アイドルの方の、笑顔のためですから」

あきら「へへー! さすが、プロデューサー!」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」


凛「わっ……私の居ない間に!///」

凛「なっ、ななっ、何話してたの!?///」


武内P「渋谷さん、戻られていたのですか?」

あきら「おかデース」

197: 2019/02/12(火) 16:19:59.68 ID:O3BjAo1Ho
凛「い、今戻ってきて……それで……!///」

凛「何なの!?/// はっ!?/// えっ、待って!///」


武内P「渋谷さん」

武内P「この日は、渋谷さんは休みなのですが……」

武内P「何か、予定はありますでしょうか?」


凛「ありませんけど!?///」

凛「……あっ、服! 服とか、買いに行こうかなって!」


武内P「それは……丁度良かったです」


ッターン!!


凛「っ――!?」

凛「そうなんですね!///」

198: 2019/02/12(火) 16:30:19.32 ID:O3BjAo1Ho
凛「何が丁度良いか、全然わからないけど!///」

凛「その日は、すっごく暇で困ってたんだよね!///」

武内P「は、はあ……そうですか」

凛「そうなんですよ!///」

武内P「では、詳細は決まり次第連絡する、という事で」


凛「は――はいっ!///」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

あきら「へへー。#ショッピング、楽しみデスね!」


凛「…………ん?」


武内P「そう、ですね……」

武内P「渋谷さんと、砂塚さん以外にも、スケジュールが空いている方が居ます」

武内P「その方にも、声をかけてみましょう」ニコリ


ッターン!!


凛「…………はい?」




おわり

199: 2019/02/13(水) 02:08:40.51 ID:jPkILKCe0
しぶりんチョロい

引用元: 武内P「理由あって、飲み会」