1: 2013/10/28(月) 13:16:44.92 ID:aLScHjsy0
結衣「えっ?」
雪乃「聞こえなかったかしら?私のクリスマスの予定はサンタを狩るのよ……いえ、より正鵠を射た表現をするのなら
この世に存在する過去と未来のサンタ全てをこの手で消し去る、ね」
結衣「ちょっ、えっ?ゆ、ゆきのん?あの、意味わかんないんだけど……な、なんでサンタさんを狩るの?」
八幡「それは俺から説明しよう」ガラッ
結衣「ヒッキ―!」
雪乃「帰りなさい」
八幡「……」
ピシャッ
結衣「ヒッキ―!!」
雪乃「聞こえなかったかしら?私のクリスマスの予定はサンタを狩るのよ……いえ、より正鵠を射た表現をするのなら
この世に存在する過去と未来のサンタ全てをこの手で消し去る、ね」
結衣「ちょっ、えっ?ゆ、ゆきのん?あの、意味わかんないんだけど……な、なんでサンタさんを狩るの?」
八幡「それは俺から説明しよう」ガラッ
結衣「ヒッキ―!」
雪乃「帰りなさい」
八幡「……」
ピシャッ
結衣「ヒッキ―!!」
2: 2013/10/28(月) 13:30:54.84 ID:aLScHjsy0
ガラッ
平塚「ならば私が説明しよう」
結衣「あ、先生……ヒッキ―?ヒッキ―は??」
平塚「そこで膝抱えて泣いている」
雪乃「泣き谷君。廊下に汚物をまき散らして、一体誰が掃除すると思っているの?それに通行の邪魔よ。
大人しく家に帰って人並みの生活を全うした後氏になさい」
結衣「それだいおーじょうだよゆきのん!!」
八幡「甘いな由比ヶ浜。俺がそんじょそこらのリア充みたいな人並みの生活なんて出来るわけねーだろ。
なのにそれを強制するこいつはとんでもない悪だ」ズビビ
雪乃「鼻を啜るなんてみっともないわよ恥じ谷君。ティッシュでちゃんとかみなさい」ブンッ
八幡「さんきゅ」ブフッ
雪乃「それから、頬に涙が付いているわ……こら、制服の袖で拭こうとしない。ハンカチを使って……
本当、貴方はどうしようもない人ね。比企谷君」
八幡「おうすまん……ってあれ?由比ヶ浜は?」
平塚「そこで膝を抱えてブツブツ言っているぞ」
平塚「ならば私が説明しよう」
結衣「あ、先生……ヒッキ―?ヒッキ―は??」
平塚「そこで膝抱えて泣いている」
雪乃「泣き谷君。廊下に汚物をまき散らして、一体誰が掃除すると思っているの?それに通行の邪魔よ。
大人しく家に帰って人並みの生活を全うした後氏になさい」
結衣「それだいおーじょうだよゆきのん!!」
八幡「甘いな由比ヶ浜。俺がそんじょそこらのリア充みたいな人並みの生活なんて出来るわけねーだろ。
なのにそれを強制するこいつはとんでもない悪だ」ズビビ
雪乃「鼻を啜るなんてみっともないわよ恥じ谷君。ティッシュでちゃんとかみなさい」ブンッ
八幡「さんきゅ」ブフッ
雪乃「それから、頬に涙が付いているわ……こら、制服の袖で拭こうとしない。ハンカチを使って……
本当、貴方はどうしようもない人ね。比企谷君」
八幡「おうすまん……ってあれ?由比ヶ浜は?」
平塚「そこで膝を抱えてブツブツ言っているぞ」
3: 2013/10/28(月) 13:37:17.32 ID:aLScHjsy0
平塚「それで、サンタ狩りの話だったな」
雪乃「先生それよりもちゃんとノックをしてください」
平塚「あぁすまない。それで、サンタ狩りの話だったな……」
雪乃「先生、ノックを」
平塚「……」ピシャッ
コンコン
雪乃「はい、どうぞ」
ガラッ
結衣「ゆきのんあたし……負けないから!」
八幡「おっ、やる気十分だな」
結衣「うん!! ――あっ、やっ、ヒッキ―キモいし!!」
八幡「うん」
雪乃「そうね」
平塚「よし。それじゃぁそろそろサンタ狩りの話でもしようか」
雪乃「先生それよりもちゃんとノックをしてください」
平塚「あぁすまない。それで、サンタ狩りの話だったな……」
雪乃「先生、ノックを」
平塚「……」ピシャッ
コンコン
雪乃「はい、どうぞ」
ガラッ
結衣「ゆきのんあたし……負けないから!」
八幡「おっ、やる気十分だな」
結衣「うん!! ――あっ、やっ、ヒッキ―キモいし!!」
八幡「うん」
雪乃「そうね」
平塚「よし。それじゃぁそろそろサンタ狩りの話でもしようか」
4: 2013/10/28(月) 13:53:09.05 ID:aLScHjsy0
平塚「まぁこれを読んでくれ」
八幡「これ……稲中卓球部じゃないですか!!」
結衣「なにこれ……絵がキモい……」
雪乃「安心して由比ヶ浜さん。比企谷君の方が気持ち悪いわ」
八幡「お前そういう反論できない簡素な表現止めろよ」
平塚「これの確か……あぁこのページだ」
結衣「あっ、本当だ!サンタ狩りって言ってる!」
雪乃「そして由比ヶ浜さん。このパソコンを見なさい」
結衣「なになに……あっ、サンタ狩りって書いてる!ゆきのん凄い!!」
八幡「ページを開いたのは俺なんだけどな」
平塚「尤も稲中と大型掲示板では『サンタ狩り』と言っても意味合いに若干差異があるのだがな。
稲中は似非やバカップルを、大型掲示板は資格持ちを……君たちの標的はどっちだ?」
雪乃「無論、本物です……忘れもしない……あれは私が五歳の時の話……」
八幡「(回想始まった……)」
八幡「これ……稲中卓球部じゃないですか!!」
結衣「なにこれ……絵がキモい……」
雪乃「安心して由比ヶ浜さん。比企谷君の方が気持ち悪いわ」
八幡「お前そういう反論できない簡素な表現止めろよ」
平塚「これの確か……あぁこのページだ」
結衣「あっ、本当だ!サンタ狩りって言ってる!」
雪乃「そして由比ヶ浜さん。このパソコンを見なさい」
結衣「なになに……あっ、サンタ狩りって書いてる!ゆきのん凄い!!」
八幡「ページを開いたのは俺なんだけどな」
平塚「尤も稲中と大型掲示板では『サンタ狩り』と言っても意味合いに若干差異があるのだがな。
稲中は似非やバカップルを、大型掲示板は資格持ちを……君たちの標的はどっちだ?」
雪乃「無論、本物です……忘れもしない……あれは私が五歳の時の話……」
八幡「(回想始まった……)」
5: 2013/10/28(月) 13:57:02.11 ID:aLScHjsy0
雪乃「……という訳です」
平塚「なるほどな……」
八幡「(それは陽乃さんが悪いな)」
結衣「ゆきのん可哀想……」ズビッ
雪乃「以来私はサンタへの復讐を誓った……はい由比ヶ浜さん。鼻ちーん」
結衣「ちーん!!」ブブッ
平塚「なるほどな……」
八幡「(それは陽乃さんが悪いな)」
結衣「ゆきのん可哀想……」ズビッ
雪乃「以来私はサンタへの復讐を誓った……はい由比ヶ浜さん。鼻ちーん」
結衣「ちーん!!」ブブッ
13: 2013/10/31(木) 21:04:15.69 ID:ym9V4CUt0
平塚「雪ノ下の意図は大体解かった。というかまぁ、予想通りだったな。
それじゃぁ比企谷は当日の十八時に駅に集合で良いか?二人で妬み嫉み辛みに染まったレッドクリスマスを楽しもうじゃないか……」
結衣「えっ、ちょっ、そ、それはダメ!二人っきりなんて絶対ダメ!!」
平塚「なっ、か、勘違いするな! 聖夜を性夜に変えようとする不届きものたちの雰囲気をそれとなくぶち壊して
か、帰りにでもちょこっと激辛ラーメンをでもなと……」
雪乃「もしかしなくてもそんなことばかりしているから結婚出来ないのでは……?」
平塚「がはっ!?」カハッ
八幡「おい雪ノ下発言に気を付けろ。今から喀血させちまったら当日に流す血涙が足りなくなるだろ……年なんだから」
雪乃「あっ……先生、ごめんなさい……」
平塚「うわーん!!」ダダダダダダダダダ
結衣「行っちゃった……」
八幡「良い人に……出会えると良いな、うん」
雪乃「無理よ」
結衣「断言しちゃうんだ!?」
それじゃぁ比企谷は当日の十八時に駅に集合で良いか?二人で妬み嫉み辛みに染まったレッドクリスマスを楽しもうじゃないか……」
結衣「えっ、ちょっ、そ、それはダメ!二人っきりなんて絶対ダメ!!」
平塚「なっ、か、勘違いするな! 聖夜を性夜に変えようとする不届きものたちの雰囲気をそれとなくぶち壊して
か、帰りにでもちょこっと激辛ラーメンをでもなと……」
雪乃「もしかしなくてもそんなことばかりしているから結婚出来ないのでは……?」
平塚「がはっ!?」カハッ
八幡「おい雪ノ下発言に気を付けろ。今から喀血させちまったら当日に流す血涙が足りなくなるだろ……年なんだから」
雪乃「あっ……先生、ごめんなさい……」
平塚「うわーん!!」ダダダダダダダダダ
結衣「行っちゃった……」
八幡「良い人に……出会えると良いな、うん」
雪乃「無理よ」
結衣「断言しちゃうんだ!?」
14: 2013/10/31(木) 21:26:32.86 ID:ym9V4CUt0
結衣「じゃなくて!! ゆきのん、サンタさんを狩るなんて馬鹿なことは止めて、皆でクリスマスパーティーしようよ!」
雪乃「……馬鹿な事? 馬鹿なこと、ですって……由比ヶ浜さん、貴女に一体私の何が解かると――」ギュッ
結衣「ゆきのんは良い子だから、今年はちゃんとサンタさん来るよ!」ジッ
雪乃「……! ば、馬鹿馬鹿しいわ……そもそもサンタクロースの伝承は四世紀ごろの東ローマ帝国ミラの司教ニコラウスが貧しい家に金貨を投げ入れたことが起源となっていて――」
結衣「はいはい、良いから、ね? はいはいはい」ナデナデ
雪乃「ちょ、ちょっと由比ヶ浜さん……頭を撫でないでちょうだい……」
八幡「(かーえろっ)」スゥッ
結衣「えへへ、当日はゆきのんのお家にお泊りして、サンタさん捕まえちゃおっか!」
雪乃「由比ヶ浜さん貴女……さっきは馬鹿馬鹿しいことだからやめろって……」
結衣「あれー? そうっだっけ? まぁ楽しかったらどうでも良いじゃん!」
雪乃「……まったく、貴女は……」
結衣「あはは! あっ!そうだ忘れてた!ねぇ、ヒッキ―もクリスマス――ってあれ??ヒッキ―は??」
雪乃「彼ならさっき独り居た堪れなさそうに帰っていったわ」
結衣「アイエエエ!? 全然気付かなかった! もう、ヒッキ―ってば相変わらずなんだから……あっ、そうだ!」
雪乃「? 由比ヶ浜さん、あまり比企谷君を虐めては駄目よ?彼だって一応生きているのだから」
結衣「そんなことしないよ!? ていうかヒッキ―はちゃんと生きてるからね、多分!!」
雪乃「貴女も確証は持てないのね……」
結衣「もう、そんなこというゆきのんには絶対に教えないんだから!」
雪乃「貴女も大概酷い事を言っていたと思うのだけど……」
おわり
雪乃「……馬鹿な事? 馬鹿なこと、ですって……由比ヶ浜さん、貴女に一体私の何が解かると――」ギュッ
結衣「ゆきのんは良い子だから、今年はちゃんとサンタさん来るよ!」ジッ
雪乃「……! ば、馬鹿馬鹿しいわ……そもそもサンタクロースの伝承は四世紀ごろの東ローマ帝国ミラの司教ニコラウスが貧しい家に金貨を投げ入れたことが起源となっていて――」
結衣「はいはい、良いから、ね? はいはいはい」ナデナデ
雪乃「ちょ、ちょっと由比ヶ浜さん……頭を撫でないでちょうだい……」
八幡「(かーえろっ)」スゥッ
結衣「えへへ、当日はゆきのんのお家にお泊りして、サンタさん捕まえちゃおっか!」
雪乃「由比ヶ浜さん貴女……さっきは馬鹿馬鹿しいことだからやめろって……」
結衣「あれー? そうっだっけ? まぁ楽しかったらどうでも良いじゃん!」
雪乃「……まったく、貴女は……」
結衣「あはは! あっ!そうだ忘れてた!ねぇ、ヒッキ―もクリスマス――ってあれ??ヒッキ―は??」
雪乃「彼ならさっき独り居た堪れなさそうに帰っていったわ」
結衣「アイエエエ!? 全然気付かなかった! もう、ヒッキ―ってば相変わらずなんだから……あっ、そうだ!」
雪乃「? 由比ヶ浜さん、あまり比企谷君を虐めては駄目よ?彼だって一応生きているのだから」
結衣「そんなことしないよ!? ていうかヒッキ―はちゃんと生きてるからね、多分!!」
雪乃「貴女も確証は持てないのね……」
結衣「もう、そんなこというゆきのんには絶対に教えないんだから!」
雪乃「貴女も大概酷い事を言っていたと思うのだけど……」
おわり
8: 2013/10/28(月) 17:59:45.34 ID:oWPoMCZP0
スレタイでだいぶワロタww
9: 2013/10/28(月) 19:49:55.02 ID:ownr5SVx0
サンタ狩りもあと二ヶ月を切ったのか……
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります