1: 2011/03/05(土) 16:55:12.22 ID:UT9DTVEi0
浜面「ん?何してんだお前ら。…ってか、何だよこのレンタルDVDの山は」

フレンダ「いやー、せっかくの連休なのに暇だからさ。いろいろなDVDをたくさん借りてきたって訳よ」

浜面「ふーん」

滝壺「恋愛物の映画もある」

絹旗「私超オススメのB級ホラー映画もありますよ!」

フレンダ「まぁまぁ。結局恋愛物もホラー物も後で見るからひとまず置いといて…まずはこの、『明日のナージャ』!これを見るわけよ!」

浜面「明日のナージャ?、聞いたことねえな」

絹旗「私も超知らないアニメです」

滝壺「私も知らない」

フレンダ「結局私も初めて見る訳だけど。とりあえず再生するわよ~、ほらほら三人とも席について」
「原子崩し(メルトダウナー)」

2: 2011/03/05(土) 16:55:49.28 ID:UT9DTVEi0
――観賞中――
ナージャデス!

四人「……」

浜面(…なんか…)

絹旗(この主人公の声…)

フレンダ(どっかで聞いたことあるような…)

滝壺(………………)

浜面「なぁ、このナージャの声ってさ」

滝壺「……むぎのの声にそっくり」

絹旗「そうですよ、麦野に超そっくりですよ」

フレンダ「確かにそっくりなわけよ」

3: 2011/03/05(土) 16:57:11.03 ID:UT9DTVEi0
浜面「でも声が似てる人なんてたくさんいるわけだしな……」

フレンダ「いやこれは麦野の声で間違いないわけよ!!」

絹旗「そうすると、麦野は声優さんのお仕事を超してることになりますよ?」

浜面「そうだぞフレンダ、暗部の仕事をしているのにそんなことをしている暇があるのか?」

滝壺「むぎのはお金には困っていないよ」

フレンダ「じゃあ皆に聞くけど、最近麦野と一緒に仕事をした?」

浜面「そう言われると……」

絹旗「確かに最近……」

滝壺「むぎのとは仕事をしていない」

フレンダ「ほら!やっぱり怪しいってわけよ!麦野一人の仕事なんて
 声優の仕事以外には考えられないわけよ!」

浜面「しかしなぁ……」

ガチャ

麦野「ただいまー」

4: 2011/03/05(土) 16:58:06.55 ID:UT9DTVEi0

滝壺「おかえり、むぎの」

絹旗「超お帰りなさいです」

フレンダ「麦野が帰ってきたわけよ!さぁ浜面、さっそく麦野に聞いてみるわけよ!!」

浜面「俺が!?」

麦野「ふぅー、今日もしんどかったわー、あれ?みんな集まって何してたのよ?」

絹旗「DVDの超鑑賞会です」

滝壺「明日のナージャってアニメを見ていた」

麦野「あ、明日のナージャ!?」

浜面(ん?何だ今の反応は?)

フレンダ(麦野がびっくりしてるわけよ、これは怪しいわけよ……)

浜面「どうした麦野?急に驚いたりして」

麦野「ななな何でもないわよ!!///」

浜面「なんでそんなに焦ってるんだよ?」

麦野「うるさいわよ浜面!……本当に何でもないわよ」

5: 2011/03/05(土) 16:59:14.00 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「そういえば麦野、今日は一人で何の仕事してたわけよ?」

麦野「たいしたことじゃないわよ、そう難しい仕事でもなかったし」

フレンダ「そうなの?じゃあ私達も一緒に連れて行ってくれればよかったのに
 その方がすぐに終わったはずなのに」

麦野「今回のは一人で十分だったのよ、それにこの連休はみんな休んでいたいと思うから
   呼ばなかったのよ」

フレンダ「そんな気遣いは無用なわけよ」

絹旗「そうですよ麦野、私達は暗部なんですから」

滝壺「仕事があれば、いつでも動く」

麦野「……そうね、ごめんなさいね、次からは皆も呼ぶことにするわ」

フレンダ「じゃあ話は戻るけど、この明日のナージャって……」

麦野「そ、それはもういいでしょ!!」

フレンダ「でも……」

麦野「でもじゃない!その話はこれでおしまい!!……じゃあ私は部屋にいるから」

バタン!ガチャ!

6: 2011/03/05(土) 17:00:10.76 ID:UT9DTVEi0
四人「………………」

浜面「……なあフレンダ、麦野の様子変じゃないか?」

フレンダ「明日のナージャって単語が出ると焦るわけよ」

絹旗「どうしたんでしょうかね?……まさか本当に声優のお仕事を?」

浜面「その可能性があるな」

滝壺「でもこのアニメの声優のなかに麦野の名前はないよ?」

フレンダ「それは芸名なわけよ」

絹旗「芸名、ですか?」

フレンダ「そう、ナージャの声をやっている『小清水亜美』、これが麦野の芸名なわけよ」

浜面「じゃあこの小清水亜美って人が出ているアニメをかたっぱしから調べてみるか」

フレンダ「そうするわけよ、調べて麦野の秘密を暴くわけよ、みんなやるわよ!!」

絹旗「……フレンダ超やる気ですね」

滝壺「大丈夫、私はそんなにやる気になっているはまづらとふれんだを応援してる」

浜面「えっ、俺もやるの!?」

7: 2011/03/05(土) 17:01:20.17 ID:UT9DTVEi0

~麦野の部屋~

麦野(やばいやばいやばい、どうしてあいつらがあのアニメをみてるのよぉ~~~)

麦野(まだばれてないよね、私が学園都市外で声優をしていることは)

麦野(落ち着け、落ち着くのよ麦野沈利)

麦野(名前も芸名だしばれる要素は何もないわ)

麦野(……けど、どうして私のデビュー作なんか見ているのかしら?)

麦野(視聴率なんて相当低かったのに)

麦野(もっと見るなら『エウレカセブン』や『狼と香辛料』とかあるじゃないのよ)

麦野(……いやいやそうじゃなくて、私が声優の仕事をしてることがばれそうな話よ)

麦野(絹旗と滝壺は大丈夫だとして、問題は浜面とフレンダよ)

麦野(二人は私のことを怪しいと思っている、特にフレンダは小清水亜美が私の芸名
   だとにらんでいるし、このままじゃばれちゃうかもしれない)

麦野(……いっそのこと口封じでもして浜/面とフレ/ンダにしようかしら)

8: 2011/03/05(土) 17:02:20.71 ID:UT9DTVEi0
麦野(……いやいやこの程度で口封じはさすがにやりすぎよね)

麦野(まあ、あいつらもそう簡単にはいかないだろうし大丈夫でしょう)

麦野(そんなことより、プリキュアの台詞の練習をしないとね……)

麦野(さあ頑張るのよ麦野沈利!!)
.
.
.

浜面「で、何をするんだフレンダ?」

フレンダ「まずは小清水亜美について調べるわけよ!!」

浜面「そうか、じゃ頑張れよフレンダ」

フレンダ「何言ってるのよ、浜面も手伝うわけよ」

浜面「マジかよ」

フレンダ「マジもサジもないわけよ、あんたスキルアウト時代からの知り合いが
 いるでしょう?その人達に小清水亜美について聞いてきなさいよ」

浜面「でも小清水亜美を知ってる人がいるのか?」

フレンダ「だからいいんじゃない、学園都市で小清水亜美がどのぐらい有名なのか
 調べるわけよ、知名度でどの程度の人か分かるし」

10: 2011/03/05(土) 17:06:38.32 ID:UT9DTVEi0
浜面「分かったよ、ところで絹旗と滝壺は?」

フレンダ「二人にも手伝ってもらってるわけよ、向こうで小清水亜美が出演しているアニメDVDを見てるわけよ」


「弾けろ!ブリタニアぁぁ!!」

絹旗「おお!!カレン超かっこいいです!!」

滝壺「うん、この人胸がすごく大きいよね、きぬはた」

絹旗「………………」

滝壺「……ごめんね、きぬはた」

絹旗「……慰めは超無用です、私も五年後はこのぐらいの超巨Oになってますから」

滝壺「それは無いと思うよ」

絹旗「………………」

滝壺「………………」

絹旗「うわぁぁぁぁん!!、滝壺さんがいじめるーーーー!!」

浜面「……楽しそうで何よりだよ」

フレンダ「……まあ、ということで頑張ってね浜面」

浜面「あいよ」

11: 2011/03/05(土) 17:07:25.53 ID:UT9DTVEi0
浜面「とは言っても誰に聞くかな……」

浜面「ん?あれは?」


美琴「ちょっと待ちなさいよ!!!」

上条「うおっ!なんだよビリビリ!」

美琴「ビリビリって言うなーっ!」バリバリー

上条「あぶなっ!この右手がなかったら上条さん氏んでましたよ!」

美琴「うるさい!私には御坂美琴って名前があるのよ!!」

上条「わかりましたよ……、で、御坂さん、今日は何の用なんでせうか?」

美琴「え?……いやその、アンタを見かけたからつい……//」

浜面「……何してんだあいつら……

13: 2011/03/05(土) 17:08:35.75 ID:UT9DTVEi0
上条「それだけかよ……、あのですね、上条さんは今日忙しいんですよ」

美琴「何か用でもあるの?」

上条「今日バイトがあるんですよ、バイトが」

美琴「え?バイトしてるの?」

上条「そうなんですよ、我が家の居候のせいで家計は火の車ですよ……」

美琴「……苦労してるのね、ちなみに何のバイトをしてるのよ?」

上条「声優だよ、とは言ってもガヤの仕事ばかりだけどな」

浜面「声優……だと……!?」

15: 2011/03/05(土) 17:11:02.78 ID:UT9DTVEi0
浜面(あいつ声優の仕事してたのか……だとすると小清水亜美のことを何か知っているのか……?)

浜面(……聞いてみる価値はありそうだな)

美琴「アンタ声優やってるの?」

上条「ああ、これからカナミンの収録があるんだよ」

美琴「カナミン!?……ねぇ、私も一緒に行ってもいい?」

上条「ええ!?そんな無茶な!」

美琴「いいじゃない、一人や二人ぐらい増えたって」

美琴(あわよくば、こいつと一緒に仕事できるし///)

上条「しかしですね御坂さん、下っ端の私にそんなこと出来る力があるとでも?
     ……第一、御坂さんは声優の仕事が出来るのかよ?」

美琴「失礼ね!私を誰だと思ってるのよ!……私がその気になれば、魔法先生や三姉妹の長女や
     大人のお姉さんみたいな役ぐらいできるわよ!」

上条「その性格で大人のお姉さん役?それはないわー」

美琴「な、何ですってえええええーー!!!」ビリビリーー

上条「うわあああああああ!!」

浜面「あーー、お取込み中悪いがちょっといいか?」

16: 2011/03/05(土) 17:12:09.63 ID:UT9DTVEi0
浜面「久しぶりだな、上条当麻」

上条「お前……」

美琴「ちょっとアンタ、知り合いなの?」

上条「お前は、浜面仕上……だったか?」

浜面「殴った相手ぐらい覚えておけよ……」

上条「いったい何の用だよ……まさか、美鈴さんの次はこいつの命を……」

浜面「違ぇよ、まあ、あの時のことは申し訳ないと思っているがな」

美琴「ねえ、どうして母さんの名前が出るのよ?」

~事情説明~

浜面「本当にすまなかった、この通りだ」orz

美琴「いえ、もう過ぎたことですし、反省してくれているならそれでいいですよ」

上条「御坂も許すって言ってるし、この話はもういいだろう」

17: 2011/03/05(土) 17:14:23.64 ID:UT9DTVEi0
上条「で、今回はどうしたんだ?」

浜面「ああ、上条当麻、お前に聞きたいことがあるんだ」

上条「聞きたいこと?」

浜面「ああ、お前声優の仕事をしているんだろ?……なら、小清水亜美って声優を知っているか?」

上条「小清水亜美?……ああ、あの人か」

浜面「知っているのか!?ならどんな人か教えてくれないか?」

上条「いいけど……小清水さんは大人なお姉さんの雰囲気を醸し出している女性だったなぁ」

美琴「お、大人の女性!?」

上条「それに太ももがむっちりしていたなぁ……」

美琴「ふ、太もも!?///」カァー

上条「あと胸も大きかったなぁ……」

美琴「胸が大きい…………」

美琴「………………………」ペターン

18: 2011/03/05(土) 17:16:08.49 ID:UT9DTVEi0
浜面「その小清水亜美ってこの人じゃねえか?」サッ

-麦野の写真-

上条「そうそう!この人が小清水さんだよ!けど何でお前が写真を持っているんだ?」

美琴「どれどれ…………って、こいつは麦野沈利じゃない!!」

上条「麦野沈利?この人は小清水さんだろ?」

美琴「違うわよ、こいつは学園都市第四位のレベル5、麦野沈利よ!!」

上条「そうなのか浜面?」

浜面「ああ、そうだ」

美琴「けど何でこいつが声優なんてしてるのよ?」

浜面「それはよく分からないが、麦野が俺達に内緒で声優の仕事をしてるかもしれないから、
    今それについて調べているんだ」

美琴「へぇ~、そうなんだ」

浜面「まぁ、とにかく協力してくれてありがとうよ、上条当麻」

上条「ああ、また何かあったら協力するぜ」

浜面「じゃあな、バイト頑張れよ」

19: 2011/03/05(土) 17:17:20.55 ID:UT9DTVEi0
上条「あっ、もうこんな時間じゃないか、収録に遅れてしまいますよ、じゃあな御坂」ダッ

美琴「あ、こら待ちなさいよ!!」ダッ
.
.
.

浜面「初っ端からすごい情報が手に入ったな、もうこれでいいんじゃね?」

浜面「しかし麦野が声優ねぇ……」

浜面「……よし、もっといろんな人に聞いてみるか」

~数時間後~

浜面「結構調べたな……」

浜面「……まあ、最後もう一人ぐらいに聞いてみるか」

浜面「……とすると、あの人でいいか」

ピッピッ

20: 2011/03/05(土) 17:19:45.76 ID:UT9DTVEi0
Prrrrr Prrrrr Prrrrr ピッ

黄泉川「はいもしもし、……珍しいじゃん、お前が電話してくるなんて」

浜面「別にいいだろ、……今日は聞きたいことがあるんだ」

黄泉川「聞きたいこと?何をじゃん?」

浜面「別にたいしたことじゃないが、声優の小清水亜美って知ってるか?」

黄泉川「小清水亜美?誰じゃんそれ?」

浜面「そうか知らないのか……ならいいや、手間かけさせて悪かったな、じゃあな」

黄泉川「ちょっと待つじゃん!急にそんなこと聞かれてしまうと気になるじゃん、
    何かあったか教えるじゃん」

浜面「分かったよ……」

23: 2011/03/05(土) 17:22:43.40 ID:UT9DTVEi0
~説明中~

黄泉川「事情はわかったじゃん、……ちなみにその人はどこで仕事してるじゃん?」

浜面「多分、学園都市外で働いていると思う」

黄泉川「なら、学園都市外への外出手続をした人を調べればいいじゃん」

浜面「そんなことが出来るのか?」

黄泉川「私を誰だと思っているじゃん、ちょっと待ってるじゃん」

浜面「ああ、分かった」




黄泉川「おまたせじゃん、調べてきたじゃん」

浜面「で?どうなんだ?」

黄泉川「結構な人数が手続をしてるじゃん、でも、その中で頻繁に手続をしている人がいたじゃん」

浜面「それは誰だ?」

黄泉川「えっと……麦野沈利、って書いてあるじゃん」

24: 2011/03/05(土) 17:24:22.01 ID:UT9DTVEi0
浜面「本当か!?」

黄泉川「こんなとこで嘘ついてどうするじゃん」

浜面(これは……)


浜面「キタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!」

黄泉川「!?」ビクッ!!

黄泉川「急にどうしたじゃん!?大丈夫じゃんか!?」

浜面「あ、ああすまない、急に言いたくなってしまったんだ」

黄泉川「……それならいいじゃん、でもこんな情報でよかったのかじゃん?」

浜面「これでも十分すぎるぐらいだ、本当にありがとうよ」

黄泉川「それは良かったじゃん、じゃあ頑張るじゃんよ」

浜面「ああ、またな」

ピッ

浜面「もうこれでほぼ確定じゃねえか」

浜面「本当に麦野、声優の仕事をしてたのかよ……」

浜面「……とにかく一度戻ってフレンダに報告するか」

25: 2011/03/05(土) 17:26:06.11 ID:UT9DTVEi0



~一方その頃~

フレンダ「……まあ、ということで頑張ってね浜面」

浜面「あいよ」

ガチャッ バタン!

フレンダ「……さて、浜面も行ったことだし私も小清水亜美について調べるわけよ!」

フレンダ「私はネットで調べてみるわけよ」

フレンダ「……ん?」

……ウワァァァン! ウワァァァン!

フレンダ「一体何なのよ?」

26: 2011/03/05(土) 17:27:38.88 ID:UT9DTVEi0
ガチャッ!

フレンダ「二人ともどうしたってわけよ?」

絹旗「うわぁぁぁぁん!!、うわぁぁぁぁん!!」

滝壺「ごめんね、きぬはた、だから泣き止んで」

絹旗「うわぁぁぁぁん!!、うわぁぁぁぁん!!」

フレンダ「これは一体どういうわけよ?」

滝壺「あ、フレンダ、……急にきぬはたが泣き出しちゃって……」

フレンダ「ええ!?何でまた?」

滝壺「それは……」

フレンダ「ほら絹旗も泣き止んで何があったか教えなさい!」

絹旗「うわぁぁぁぁん!!…………ううっ……」グスッ

フレンダ「よしよし、一体何があったのさ絹旗?」

絹旗「ううっ……滝壺さんが……」グスッ

フレンダ「滝壺が?」

27: 2011/03/05(土) 17:28:28.87 ID:UT9DTVEi0
絹旗「滝壺さんが……私の胸を超馬鹿にしたんですよぉぉぉぉぉ!!」

フレンダ「胸!?どういうことよ滝壺?」

~事情説明~

フレンダ「はぁ……、何もそんなことで泣かなくても……」

絹旗「そんなことって何ですか!!!私にとっては超大事なことなんですよ!!!」

フレンダ「わかったわかった……、滝壺もどうしてそんなことを?」

滝壺「……ついうっかり……本当にごめんね、きぬはた」

絹旗「うっかりって何ですか!うっかりって!私がどれだけ傷ついたかわかりますか!」プンプン!!

フレンダ「ほら落ち着いて絹旗、滝壺も謝ってるんだから許してあげなさいよ」

絹旗「ふんっ!」プイッ!

滝壺「きぬはた……」

フレンダ「はぁ……、……ちょっといい絹旗?」

絹旗「何ですかフレンダ?」

28: 2011/03/05(土) 17:29:56.89 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「絹旗って今何歳だっけ?」

絹旗「まだピチピチの中学生ですよ」

フレンダ「そうでしょう、だから絹旗はこれからが成長期なわけよ!……だから
      この先五年十年で身長も胸も大きくなるわけよ!」

絹旗「そうなんですか!?」

フレンダ「そうよ!……そして少なくとも私よりは胸は大きくなるわけよ!!」

絹旗「そうか……そうですよね!!これから先成長すればフレンダみたいな超貧Oには
    ならなくて済みますよね!!」パァァァ!

フレンダ「おい」

絹旗「フレンダの悩みに比べれば私の悩みは超小さいものですよね!」

フレンダ「」

滝壺「ごめんね、きぬはた……許してくれる?」

絹旗「はい!!フレンダのおかげで吹っ切れました!!」

滝壺「良かった……ありがとうね、ふれんだ」

フレンダ「……うん……」グスッ

29: 2011/03/05(土) 17:31:12.00 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「……よし!気を取り直して小清水亜美について調べるわけよ!」

絹旗 滝壺「おーーー!!」

フレンダ「で、二人は何か分かった?」

絹旗「いえ、まだです」

滝壺「きぬはたが泣いちゃったからまだアニメが見れていない」

フレンダ「まあ、アニメはもういっか、それよりネットで小清水亜美について調べるわけよ」

絹旗「ネット、ですか?」

フレンダ「そう、小清水亜美について検索するわけよ」

絹旗「超面白そうですね!」

フレンダ「検索するなら、このサイトでいっか」

30: 2011/03/05(土) 17:32:34.33 ID:UT9DTVEi0
no title

絹旗「……ゴーグル?」

フレンダ「グーグルよ」


31: 2011/03/05(土) 17:33:22.96 ID:UT9DTVEi0
滝壺「ここで調べるの?ふれんだ」

フレンダ「そうよ、この検索欄に『小清水亜美』って入力して」カタカタカタ

フレンダ「検索っと」ターン!

絹旗「おおーー!超いっぱい出てきましたよ!」

滝壺「約 699,000 件」

フレンダ「んーー、画像がないわね……」

滝壺「そんなにテレビに出ないのかな?」

フレンダ「まぁ声優だしね……しかしこれは何か秘密がありそうなわけよ……」

絹旗「フレンダ!これは何でしょうかね?」

『他のキーワード: 小清水亜美 絶対に許さない 小清水亜美 笑っていいとも』

フレンダ「何かしらねこれ……」

滝壺「調べてみようよ、ふれんだ」

32: 2011/03/05(土) 17:35:10.35 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「そうね……じゃあ『小清水亜美 笑っていいとも』をと」カチッ

絹旗「うわっ!まだ超たくさんありますね」

滝壺「約 53,100 件だね」

フレンダ「ん?この動画何だろう……?」カチッ



絹旗「!?」

滝壺「!?」

フレンダ「こ、これは!?」

フレンダ「……ふっふっふ、これは面白くなってきたわけよ!!」



33: 2011/03/05(土) 17:36:59.94 ID:UT9DTVEi0
~数日後~

麦野「……何よみんな、急に話があるって呼び出して、私はこの後用事があるのよ」

フレンダ「……用事とは声優のお仕事のことかしら?」

麦野「……何のことかしら?」

フレンダ「ふふ、しらばっくれてももう遅いわけよ麦野沈利!!いや、声優の小清水亜美さん!!」

麦野「!!!」

フレンダ「ふふ、驚いて声もでないわけね」

麦野「……馬鹿馬鹿しい、私が声優の小清水亜美?何を言い出すのよ」

フレンダ「私たちの調査の結果、麦野が声優のお仕事をしていることが分かったわけよ!」

麦野「……その根拠は?」

フレンダ「根拠?それは調べたときの数々の物的証拠からなわけよ!」

麦野「ふーん、じゃあその証拠とやらを見せてもらおうじゃないの!……場合によってはフレンダ、
   てめぇ覚悟出来てんだろうなぁあ!!!!」

フレンダ「望むところよ!!」

34: 2011/03/05(土) 17:38:04.05 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「じゃあ行くわよ!!浜面!!」

浜面「よしきた、……俺の調査結果を報告するぜ」

麦野「……はーまづらぁ」ギロッ

浜面「な、何だよ、俺は調べたことをただ言うだけなんだから……第一、声優やってることを
   隠す必要があるのかよ?」

麦野「……いいから早く調べた結果を言いなさい、あんたも場合によっては覚悟しときなさいよ」

浜面「まじかよ!?……まあいい、とにかく報告するぜ」

浜面「まず、こいつの写真をみてくれ」サッ

麦野「……誰よこいつ」

絹旗「髪の毛が超トゲトゲしていて雲丹みたいです」

滝壺「……おいしそう……」

フレンダ「何言ってるのよ滝壺」

滝壺「冗談だよ」

浜面「こいつの名前は上条当麻、俺の知り合いだ」

麦野「それがどうしたのよ?」

35: 2011/03/05(土) 17:39:12.96 ID:UT9DTVEi0
浜面「こいつは今、声優のバイトをしているんだ」

麦野「!?、……へぇ~、こいつがねぇ~」

浜面「で、こいつに小清水亜美について聞いて麦野の写真を見せたんだ、」

浜面「すると上条は、この人が小清水さんで間違いないと言ったんだ」

フレンダ「これはなかなかの証拠なわけよ!」

麦野「……人違いかもしれないじゃない、それにたった一人の証言だけで私が声優だと言えるのかしら?」

浜面「確かにな……それに、学園都市内での小清水亜美の知名度はそれほど高くなかったしな、これが限界だったんだ」

浜面「しかし!最後にもっと有力な情報が手に入った」

フレンダ「それは?」

浜面「それは……麦野の外出手続の履歴だ!!」

絹旗 フレンダ「外出手続?」

滝壺「??」

麦野「………………」

37: 2011/03/05(土) 17:40:02.16 ID:UT9DTVEi0
浜面「そう、学園都市内では声優の仕事があまりないからな、必然的に学園都市外に行かなければならない」

浜面「その時ほとんどの人は手続をしなければならない。」

浜面「だから知り合いに頼んで外出手続の履歴を調べてもらったんだ」

麦野「………………」

フレンダ「で、どうだったのさ?」

浜面「その結果、毎週決まった曜日決まった時間に手続をしている人がいた」

浜面「それは……」

絹旗 滝壺 フレンダ「それは?」

浜面「それはお前だ、麦野」

麦野「………………」

39: 2011/03/05(土) 17:44:25.55 ID:UT9DTVEi0
浜面「流石にここまで頻繁に手続していると目立つだろうよ、そして考えられることは、お前が外で何かをしているということだ」

浜面「なぁ麦野、一体何をしているんだ?」

麦野「………………」

麦野「……それは……」

浜面 絹旗 滝壺 フレンダ「それは?」

麦野「……暗部の仕事よ」

浜面「暗部の仕事?」

フレンダ「それはどういうわけよ?」

麦野「私達の仕事は学園都市内の不穏分子の削除及び抹消じゃない、でも時々学園都市から逃げ出す輩も
   いるわけじゃない、そういう奴を追っていって頃すのよ」

フレンダ「でも頻繁に起こることではないでしょう?」

麦野「その他にも学園都市外から来た他国のスパイとかも追うのよ、だからそんなに手続の回数が多いのよ」

絹旗「でも一人で行くことはないですよね?」

麦野「毎回全員で行ったらそれこそ他の暗部に気づかれるじゃないの、だから一人で行くのよ」

フレンダ「むぅ……」

41: 2011/03/05(土) 17:48:28.14 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「……麦野の言い分は分かったわ、みんなはどう思うわけよ?」

絹旗「それは……」

滝壺「……………」

浜面「……苦しい言い訳だな」

麦野「浜面…………」

浜面「……でも一理あると思う」

フレンダ「ちょっと浜面!どういうわけよ!?」

浜面「いや、麦野の言うことに矛盾もないし理屈も通ってるからさ、そうかもしれないと思っただけさ」

麦野「そうよねっ!あんたならそう言ってくれるとおもったわ!さすが浜面ね!愛してるわ!」

浜面「……でも怪しい」

麦野「うっ…………」

浜面「まぁとにかく、俺からは以上だ」

フレンダ「ご苦労だったわけよ浜面!」

42: 2011/03/05(土) 17:53:27.78 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「さあ麦野!正直に話す気になった?」

麦野「話すもなにも、違うって言ってるでしょ!……まさかこれが証拠だなんて言うんじゃないでしょうね!」

フレンダ「……ふっふっふっふっ、まっさか~」

フレンダ「これだけが証拠なわけないじゃない、……今正直に話せば傷口は浅くて済んだのに」

フレンダ「……まあいいわ、じゃあこれを見るわけよ」サッ

つDVD

麦野「DVD?それがどうしたっていうのよ」

フレンダ「これは学園都市外で放送されているお昼の生放送番組のあるコーナーの映像よ」

フレンダ「麦野は覚えがあるんじゃないの?」

麦野「お昼の生放送番組?…………まさかっ!!」

フレンダ「さっそく見てみるわけよ!」

ウィーーン ガチャ

麦野「や、やめなさいっ!!フレンダ!!!」

46: 2011/03/05(土) 18:00:13.69 ID:UT9DTVEi0
『人生リサーチゲームスゴ6!!!』

麦野「いやああぁあああああぁあああああ!!!!!!!!」

浜面「お、おい!どうした麦野!?」

フレンダ「浜面は見てなかったわね、まあこの映像を見てなさい」

『それではご登場でーーす』

『♪~~』

麦野「いやああぁあああ!!!やめてええええええ!!!!!!」

浜面「お、おい!本当に大丈夫か!?」

フレンダ「ほっときなさい」

『♪~~』

浜面「……んん!?これは麦野か!?」

フレンダ「そうよ!この日は人気アニメ声優がでたんだけど、ここに小清水亜美こと麦野沈利が出演してるわけよ!!」

麦野「」

48: 2011/03/05(土) 18:05:53.37 ID:UT9DTVEi0
フレンダ「これこそ麦野が声優をしている証拠なわけよ!!もう言い逃れは出来ないわけよ!」

麦野「」

浜面「おい!大丈夫か麦野!?」

麦野「」

絹旗「魂が抜けてますね」

滝壺「だいじょうぶ?むぎの?」

麦野「」

フレンダ「……見てなさい浜面、面白いのはここからよ」

50: 2011/03/05(土) 18:10:56.01 ID:UT9DTVEi0
『司会「さて、それでは小清水亜美さん」』

『麦野「はい」』

『司会「明日のナージャ」』

『麦野「はい、あのー…………すいませんsghz」』

『司会「明日のナージャのナージャ?」』

『麦野「はい」』

『司会「お願いできますでしょうか」』

『麦野「はい、あ。、皆さんこんにちは、ナージャです!!」』

『客席「……………………」』


浜面「これは………………」

絹旗「……何度見ても……」

滝壺「……気まずくなるね……」

麦野「」

フレンダ「アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ アッヒャッヒャ!wwwwww」

54: 2011/03/05(土) 18:20:32.05 ID:UT9DTVEi0
麦野「……フフフフッ」

滝壺「どうしたの、むぎの?」

麦野「……フフフフッ、……アッハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

浜面「!?」

絹旗「麦野さんが超おかしくなってしまいました!」

麦野「アッハハハハハハハ!、アハハハッ!アハハハハハハハ!!!」

フレンダ「む、麦野!?」

麦野「ハハッハハハハハ!!…………コロス……」

フレンダ「へ……!?」

麦野「…………コロシテヤル………、てめぇら全員皆頃しだぁぁぁぁぁ!!!!」ビーム!!

浜面 絹旗 滝壺 フレンダ「うわあああああああ!!」

55: 2011/03/05(土) 18:25:36.40 ID:UT9DTVEi0
>>52 この前は立て逃げしてごめんね


フレンダ「ちょっと麦野!?落ち着くわけよ!!」

絹旗「フレンダ!!超何とかしてください!!」

フレンダ「えええ!?」

ビーム!!

浜面「うおっ!?危ねっ!!」

滝壺「このままじゃ、お家がこわれるよ」

浜面「落ち着けよ麦野!!」

麦野「ハハハハハハハッ!!氏ねやあああああ!!」ビーム!!

フレンダ「みんなで麦野を押さえつけるのよ!!!」

ギャーーギャーー! ウワーー! ハナセヨッ!!オチツケーー!



57: 2011/03/05(土) 18:31:01.86 ID:UT9DTVEi0
麦野「うううっ……」グスッ

浜面「やっとで落ち着いたか……」

フレンダ「あー、……麦野、ごめんね」

絹旗「麦野さん、超ごめんなさいです」

滝壺「ごめんね、むぎの」

麦野「あれだけは見られたくなかったのに…………」

浜面「俺は気にしてないぞ」

フレンダ「私も」

絹旗「フレンダ、超爆笑してたじゃないですか……」

フレンダ「てへっ☆」

滝壺「大丈夫だよ、私は大御所達の中一人浮いていたむぎのを応援してる」

麦野「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

絹旗「滝壺さん!!!」

58: 2011/03/05(土) 18:35:53.22 ID:UT9DTVEi0
浜面「で、麦野は何で声優をしてたことを隠そうとしたんだ?」

麦野「だって……私が声優してることを知ったらみんな調べるでしょ、そうしたらあの動画が見つかっちゃうじゃない」

フレンダ「そりゃあねえ……」

麦野「それに暗部の人間がそんなことをしてるのが知られたら、いい笑いものじゃない」

浜面「じゃあ麦野が声優をしてることを知っている人は?」

麦野「統括理事会の中でも数人の人間よ」

絹旗「どうして声優のお仕事を始めたんですか?」

麦野「それは、スパイを追って学園都市を出たとき、繁華街を歩いていたら怪しい男に声をかけられたのよ」

滝壺「怪しい男?」

麦野「そう、うさんくさい男だったけど、話ぐらいは聞いてもいいかなって思ったのよ。それで話を聞いたら、
   声優をやってみないかって言われたのよ」

絹旗「スカウトですね!」

59: 2011/03/05(土) 18:40:10.38 ID:UT9DTVEi0
麦野「その男が言うには、『最初はアイドルとしてスカウトしたけど、いい声をしているから
   声優をやってみたらいいんじゃないかと思った』ってことらしいわ」

絹旗「超すごいじゃないですか!!」

滝壺「確かにむぎのは綺麗だよ」

フレンダ「その男は見る目があるってわけよ!」

麦野「褒めたってなにもでないわよ///、……で、私はすこしぐらいならいいかなぁと思って
   声優の仕事を始めたのよ」

浜面「へぇ~、すごいじゃねえか」

麦野「勿論、暗部の仕事が最優先だから、その仕事のない日に声優として活動しているわ」

浜面「じゃあ、さっきのDVDのことは?」

麦野「……あれは、声優としての仕事が増えてきた時期のことだったわ」

60: 2011/03/05(土) 18:45:55.18 ID:UT9DTVEi0
麦野「ある日、その男から電話がきて、テレビに出てほしいって言われたの」

麦野「最初は断ってたんだけど、その男は『君をスカウトしたのは最初他の女性と違って輝いていたからだ、
   その君がテレビに出ないなんて勿体ない、そこいらの三流女性芸能人よりも君こそがテレビに出るべきだ!!』
   って言うのよ」

麦野「で、最終的にあの男の口車にのせられてしまって、あの番組に出ることになったの」

浜面「それがさっきのDVDか……」

麦野「あれは地獄だった、……あそこにいた全員をぶち頃してやろうかと思ったわ」

麦野「それにあの司会者、何の声ですか?ってどういうことよ!!普通こっちに聞く?おかしいじゃない!!」

浜面 絹旗 滝壺 フレンダ「確かに」

麦野「でも能力を使うと大惨事になるから、それだけは我慢したわ」

浜面「その後はどうなったんだ?」

麦野「あの男を見つけて殺そうと思ったけど、あいつ私に土下座して謝りっぱなしだったから許したのよ」

麦野「……で、その後もこうして声優の仕事をしている訳、これでおしまい」

61: 2011/03/05(土) 18:50:24.56 ID:UT9DTVEi0
浜面「いやー、すごい話だったな」

絹旗「超面白い話でした!」

滝壺「頑張ってるんだね、むぎの」

麦野「これで満足したかしら、フレンダ?」

フレンダ「もう十分すぎるぐらいなわけよ!……ところで麦野、一つお願いがあるんだけど」

麦野「お願い?何よ?」


~とあるスタジオ~

麦野「おはようございまーす」

AD「お早う御座います麦野さん、……あれ?その後ろの人達はどなたですか?」

麦野「ああ、急な話で悪いんだけどさ、この子達に収録を見学させてあげられないかな?」

浜面 絹旗 滝壺 フレンダ「よろしくお願いしまーす!!!!」


-Fin-

62: 2011/03/05(土) 18:55:24.19 ID:34fKTkKZ0
乙びりびり編たのむ

引用元: 麦野「ナージャです!!」