12: 2010/01/28(木) 05:52:47.72 ID:bwF3jBbxO
不二子「ルパァァァン!」

ルパン「ふぅぅぅじこちゃ~ん!」

13: 2010/01/28(木) 05:55:36.65 ID:bwF3jBbxO
不二子「ねぇルパン知ってる?」

ルパン「なになになぁんなのよ~!?」

不二子「第三新東京」

ルパン「なんの話してるのさ不二子ちゃ~ん!」

不二子「ビジネスの話よ」

ルパン「そ~んなことより俺ぁいやらしい話がしたいな~!!」

14: 2010/01/28(木) 05:59:31.62 ID:bwF3jBbxO
不二子「きいてルパン
    第三新東京にすごいお宝があるらしいの」

ルパン「すごいお宝?宝石の展覧会でもやるのかい?
    不二子ちゃんったら光るもの大好き~!」

不二子「今回のお宝は宝石じゃないの」

ルパン「じゃなぁんなの~?」

不二子「生物」

ルパン「生物……?」

15: 2010/01/28(木) 06:04:45.95 ID:bwF3jBbxO
不二子「ネルフって知ってる?」

ルパン「……」

不二子「使徒と戦うためにつくられた特殊軍って
    言えばわかりやすいかしら」

ルパン「…ああ
    15年前にセカンドインパクトをおこしたと言われている」

不二子「正~解」

16: 2010/01/28(木) 06:09:58.85 ID:bwF3jBbxO
ルパン「だけど使徒なんて政府が流してたガセ情報で
    実際は新兵器の開発実験だったって見方がおおやけだ」

不二子「……でも使徒は確認されてるの」

ルパン「…」

不二子「それもつい最近よ、一番近いのが三日前」

ルパン「三日前?
    そんな大切な情報をな~んでマスコミ流さない?」

不二子「情報統制がかかってるのよ」

17: 2010/01/28(木) 06:23:27.04 ID:bwF3jBbxO
ルパン「だいたいの話はわかった
    使徒がいて、それと戦うネルフって組織があるんだな」

不二子「話が早くて助かるわルパ~ン」

ルパン「それで何が目的なんだい?」

不二子「第一使徒アダム」

ルパン「アダムねぇ…
    大層な名前がついてることで」

18: 2010/01/28(木) 06:26:34.94 ID:bwF3jBbxO
…………
……



第三新東京


次元「よールパン
   俺はいまいち信用できねーぜ」

ルパン「信用できるかできないかは
    実物みるまでわからないでしょ~」

次元「実物ったってなぁ
   実物がなきゃみれねーぜ」

ルパン「黙ってなさいっての」

20: 2010/01/28(木) 06:33:10.08 ID:bwF3jBbxO
ルパン「……」

次元「なにやってんだ?」

ルパン「なんだろうな?
    この凹凸」

次元「……ん?
   よくみりゃここ軍事基地みたいな
   形状してやがるな」

ルパン「それにあのビルをみろよ」

次元「PL-0092?
   なんだ?」

ルパン「知らね」

21: 2010/01/28(木) 06:35:37.48 ID:bwF3jBbxO
ルパン「ここがあーなってこーなって」

次元「……」

ルパン「にゅふふ~!開きそうだなここ!
    ふぬぬぬ!!」

次元「……ん?」


シンジ「……」

23: 2010/01/28(木) 06:38:23.23 ID:bwF3jBbxO
ルパン「このやろ!開けよ!次元!手伝いなさいって!!」

次元「…なんだ坊主?
   みせもんじゃねーぞ」


シンジ「あ……」


ルパン「そうだそうだ!みせもんじゃねーぞ
    って誰よあれ?」

次元「さぁな」


シンジ「……」

24: 2010/01/28(木) 06:41:48.50 ID:bwF3jBbxO
ルパン「あのさ~!ちょ~っとおじさんにここの開け方
    知ってたら教えてくれないかなぁ~!」

次元「…」


シンジ「…」


ルパン「ダメェ?」


シンジ「…勝手にさわったらネルフの人に怒られますよ」


ルパン「ネルフ」

26: 2010/01/28(木) 06:46:46.84 ID:bwF3jBbxO
ルパン「少~年!おじさんたちとお茶しな~い!?」


シンジ「…すみません」


ルパン「ありゃ~嫌われちゃったかな?」

次元「どうするんだ?」

ルパン「どうするって?」

次元「つかまえて拷問でもしてみるか?」

ルパン「いやいいさ…
    そのうちまた会える
    そんな気がする

    それじゃね~少~年!」


シンジ「…」ペコッ

27: 2010/01/28(木) 06:52:23.85 ID:bwF3jBbxO
警察「誰だ!!?」
警察「…」
警察「…」
ルパン「…ありゃりゃ囲まれちった」
警察「…」
警察「…」
警察「…」
次元「変なもんさわるからだ」
警察「…」
警察「…」
警察「…」
警察「…」


ルパン「それじゃドロンしますか」カツン

次元「ああ…」

ピカッ

警察「発光弾!?」

警察「目が!!」

ルパン「ほんじゃね~!」

次元「……」

30: 2010/01/28(木) 06:59:36.22 ID:bwF3jBbxO
…………
……



ネルフ


銭形『ルパンからの予告状が来たとききました!!
   あけてください碇司令!!』


冬月「全くどこでききつけたのやら
   この忙しいときに」

マヤ「データ照合完了
   本当にICPOの人間です」

青葉「あれがICPOか
   なんかイメージと違うな」

冬月「どうするんだ碇?」

ゲンドウ「お引き取り願え」


銭形『なんだ貴様ら!?
   やめろはなせ!!!』

31: 2010/01/28(木) 07:08:00.03 ID:bwF3jBbxO
冬月「予告状か
   また大胆に喧嘩をうってきたものだな」

青葉「何を盗みに来るんですか?」

冬月「お前らは知らなくていい」

青葉「…」

リツコ「…」

日向「確か予告状は警察に変装させた
   うちの警護が持って帰ってきたんですよね?」

青葉「もしかしてネルフの人間って気づいてたのかな?」

マヤ「えーありえませんよ」

リツコ「あらあたしはあり得ると思うわよ」

32: 2010/01/28(木) 07:13:38.47 ID:bwF3jBbxO
マヤ「非科学的ですよ先輩」

リツコ「だって相手は天下の大怪盗ですもの
    それくらいされても不思議じゃないわ」

マヤ「……」

日向「怪盗ルパンかぁ
   ちょっと憧れるなぁ」

マヤ「日向君泥棒に憧れるの?」

日向「だってかっこい」

青葉「はいこの話は終わり終わり
   そろそろ司令が怒るぞ」

ゲンドウ「……」

日向「…」

マヤ「…」

冬月「やれやれ」

33: 2010/01/28(木) 07:28:01.44 ID:bwF3jBbxO
ルパン「…おやぁ?」

次元「…」


ミサト「……」


ルパン「あんれまぁスゲー美人!」


ミサト「……あら?」


ルパン「お近づきになりたいなぁ
    声をかけるべきか?
    でも今仕事中な~んだな~これが」


ミサト「そこのハンサムな人~
    ちょっち手伝っとくれない?」


ルパン「ハンサム…ハンサム…あ、俺のこと?
    はいはいなんですか~!?」

次元「アホ」

34: 2010/01/28(木) 07:33:52.64 ID:bwF3jBbxO
ミサト「車が壊れたみたいなの」

ルパン「それは大変一大事!」

ミサト「直せるかしら?」

ルパン「まっかしときなさいって!
    こんなの俺にかかればちょちょいのちょ~いよ
    どれどれぇ~?」

次元「……おいルパン」

ルパン「ちょっと待ちなさいって
    あれぇ?どっこも壊れてませんよ~」

銭形「……」チョイチョイ

ルパン「だから待ちなさいって」

銭形「……」チョイチョイ

ルパン「待ちなさいって言ってるでしょ~!!」

銭形「ふふん!」

ルパン「とっつぁ~ん」

35: 2010/01/28(木) 07:40:21.46 ID:bwF3jBbxO
ミサト「やっぱりね…」

次元「こえーこえー、女はこえー」

ミサト「私たちにとっては怪盗ルパンの方が怖いのよ」

次元「そーかい」

銭形「が~はっはっ!逮捕だルパァ~ン!!」

ルパン「そんなぁ~!俺を騙したのかよ~!!」

ミサト「ごめんね」

銭形「ルパン逮捕ご協力に感謝します!」

ミサト「ど~も~、こちらこそありがとうございます」

ルパン「チックショー!」

37: 2010/01/28(木) 07:48:40.15 ID:bwF3jBbxO
…………
……



拘留所


ルパン「なぁ次元~俺たちこれからど~なんの?」

次元「知らねーよ」

ルパン「とっつぁ~ん!逃がしてくれよ~!」

銭形「誰が逃がすか!!」

ルパン「ん……窓に人影?」


五右衛門「…」

38: 2010/01/28(木) 07:52:26.40 ID:bwF3jBbxO
銭形「長かった!!ワシはついにルパンを逮捕したんだ!!」

ルパン「……窓を見ろ」チョイチョイ

次元「ん?五右衛門……」

ルパン「しっ……」


五右衛門(離れていろ)


ルパン「…」コクコク

次元「…」コクコク

39: 2010/01/28(木) 07:55:41.43 ID:bwF3jBbxO
銭形「これでやっと大手を振って本部に戻ることができる!!
   名残惜しくもあるがルパン!観念しろぉ!!」

ヒュルルルー

紙「あばよとっつぁん!!」

銭形「………おりょ?」

40: 2010/01/28(木) 08:01:35.49 ID:bwF3jBbxO
ルパン「助かったぜ五右衛門~!!」

五右衛門「来て早々捕まっているとは
     なんたる失態」

ルパン「そういうなよ!」

次元「なんで来たんだ?」

五右衛門「不二子から頼まれた
     ちょうど日本に居たしな」

41: 2010/01/28(木) 08:06:15.65 ID:bwF3jBbxO
ルパン「五右衛門は長いこと日本に居たのか?」

五右衛門「数ヶ月」

ルパン「使徒って知ってるか?」

五右衛門「知っている
     15年前にセカンドインパクトを起こした」

ルパン「最近見たか?」

五右衛門「見るわけがなかろう…
     そんなものはいない」

次元「だってよ」

ルパン「…」

42: 2010/01/28(木) 08:09:56.78 ID:bwF3jBbxO
ルパン「何か変わったことはなかったか?」

五右衛門「変わったことか…」

次元「あるのか?」

五右衛門「一度日本中が停電したことならある」

ルパン「日本中が停電?」

次元「…」

五右衛門「電力トラブルが原因だときく」

ルパン「他には?」

43: 2010/01/28(木) 08:18:22.22 ID:bwF3jBbxO
五右衛門「空に光の輪を見たと奇妙な噂がたったことや
     実物のエヴァーを見たなど」

ルパン「エヴァってあのドイツで造ってた
    対使徒用の人型ロボット兵器のことか?」

次元「あーそういやそんなのあったな
   ゴシップに踊らされた税金の無駄使いと叩かれていたやつか」

五右衛門「真偽は知らんが
     噂話はみな日本重化学工業共同体で見たと決まっていた」

ルパン「日本重化学工業共同体?」

44: 2010/01/28(木) 08:22:43.87 ID:bwF3jBbxO
五右衛門「対使徒用決戦兵器を造っていた場所だ」

ルパン「……」

次元「日本にもそんなとこがあったんだな」

五右衛門「世界中で造っているんじゃなかったか?
     少なくともネルフは世界中にあるだろう」

ルパン「…」

次元「…」

五右衛門「ぬ?」

45: 2010/01/28(木) 08:44:38.42 ID:bwF3jBbxO
ルパン「次元、ドイツのエヴァってどこが造ってた?」

次元「国家プロジェクトだろ?」

ルパン「五右衛門、エヴァってどこが造ってんだ?」

五右衛門「ネルフじゃないのか?」

ルパン「…」

次元「どういうことだ…?」

五右衛門「…」

ルパン「国によって情報統制に差があるんじゃないの~
    ま、詳しい話は五右衛門の家できこうぜ」

46: 2010/01/28(木) 08:50:18.53 ID:bwF3jBbxO
ミサト「シンジくぅ~ん!」

シンジ「………」

ミサト「怪盗ルパンって知ってる?
    赤いスーツ着た泥棒さんなんだけど」

シンジ「………」

ミサト「その人がねネルフに予告状出したんですって
    度胸あるわよね~」

シンジ「………」

ミサト「でも大丈夫よ!
    怪盗ルパンはもう捕まっちゃったから!」

シンジ「………」

ミサト「……ダメか」

48: 2010/01/28(木) 08:55:49.70 ID:bwF3jBbxO
冬月「なんだってこんなときにスタッフの増員なんだ?
   足りないのはパイロットなんだぞ」

ゲンドウ「……」

冬月「渚カヲルと同じくゼーレの手先だろうな
   首輪をつけておくか碇?」

ゲンドウ「構わん泳がせておけ」

冬月「…」

ゲンドウ「今更シナリオが変わるわけではない」


不二子『……』

50: 2010/01/28(木) 09:01:51.12 ID:bwF3jBbxO
日向「と、まぁ施設の説明はこれくらいですかね」

不二子「ね~ぇ?」

日向「……な、なんですか!?」

不二子「アダムってどこに保管されてるの?」

日向「アアアアダム!?さぁわかわかりません!」

不二子「(末端には教えられない情報か)」

日向「あのどうかしましたか!?」

不二子「なんでもないわ
    ありがとね日向君」

52: 2010/01/28(木) 09:12:21.03 ID:bwF3jBbxO
ルパン「なるほど~
    つまりネルフってのは世界中にあ~るわ~けね~」

五右衛門「民間にはあまり情報は開示されていないが
     漏れるところからは漏れる」

次元「おでれーたぜ
   まさかそんなことやってたとはな」

五右衛門「俺としては知らない方が不思議だ
     ネバダで爆発事故もあっただろう?」

次元「ありゃ核実験だろ?」

五右衛門「エヴァーの起動実験だ」

ルパン「まぁまぁい~じゃないのお二人さん」

54: 2010/01/28(木) 09:20:15.29 ID:bwF3jBbxO
次元「さっきから何やってんだルパン?」

ルパン「ん~…もうわかんないことは
    直接ネルフに潜入して調べようと思ってな
    じゃ~ん!ネルフ制服~!いい出来だろ次元~」

次元「…」

五右衛門「ネルフ機関には厳重なIDチェックがあり
     従業員以外はやすやすとは入れんときく」

ルパン「ありゃまどうしよ!」

次元「…俺は使徒なんて信じねーぜ」

ルパン「……対使徒用の兵器が動くのは
    使徒が来たときだけだ
    調べてみる価値はある」

次元「ケッ!」

ルパン「あと五右衛門、ちょっと頼まれてくれ」

五右衛門「わかった」

57: 2010/01/28(木) 09:26:35.09 ID:bwF3jBbxO
…………
……



ネルフ


ミサト「みんな~、ルパンなら昨日逮捕されたわよ~!」

青葉「ついでに昨日逃げられたらしいですよ」

ミサト「げ!マジで?使えないわねICPO…」

マヤ「期待するだけ無駄ですよ
   あの人たちは捕まえて逃がすしかしないんですから」

日向「言えてるや」

冬月「仕事をしろ」

58: 2010/01/28(木) 09:30:20.48 ID:bwF3jBbxO
シンジ「………」

不二子「ヤッホー坊や!ちょっときいていいかしら?
    あなたエヴァーのパイロットなんですって」

シンジ「………」

不二子「ちょっと~」


シンジ「………」


不二子「暗い子ねぇ……」

59: 2010/01/28(木) 09:33:39.38 ID:bwF3jBbxO
アスカ「………」

シンジ「ねぇアスカ」

アスカ「………」

シンジ「助けてよアスカ」

アスカ「………」

シンジ「アス」


青葉「やめるんだ、シンジ君」


シンジ「青葉さん……」


青葉「女の子にすがったって仕方がないんじゃあな~いの~?」


シンジ「青葉さん?」

61: 2010/01/28(木) 09:36:34.48 ID:bwF3jBbxO
青葉「家に帰してくれ!!」

五右衛門「……」

青葉「俺をどうしようってもごもご」

五右衛門「御免」

青葉「もごもごもごもご」

五右衛門「…」

62: 2010/01/28(木) 09:41:04.92 ID:bwF3jBbxO
青葉「みんなには内緒だぞ」

シンジ「………」

青葉「俺は天下の大泥棒ルパ~ン三世~」

シンジ「………」

青葉「話したいことがあるからきいてやるぜ少年
   ま、ただではないけどね~」

シンジ「………」

青葉「とりあえずカメラのない場所まで来てくれるかい?」

63: 2010/01/28(木) 09:50:15.45 ID:bwF3jBbxO
ルパン「……ようまた会ったな少年」バリッ

シンジ「………」

ルパン「こりゃまぁ反応のないことで」

シンジ「………」

ルパン「…で、どったのよ碇シンジ君?」

シンジ「………」

ルパン「なんで僕の名前を知っているんですか!?
    くらいの反応はほしいなぁおじさん」

シンジ「………」

64: 2010/01/28(木) 09:54:48.45 ID:bwF3jBbxO
ルパン「あの子は確か…弐号機パイロットだったかな?」

シンジ「………」

ルパン「なんでそんなことまで知ってるんですか~!?
    にゅふふ!おじさん超有能だから
    ここのパソコン調べてわかっちゃったんだな~これが!」

シンジ「………」

ルパン「凄いですね!尊敬します!
    おいおい!泥棒さんを尊敬しちゃあいけないよ!」

シンジ「………」

ルパン「はぁ……」

66: 2010/01/28(木) 09:58:56.60 ID:bwF3jBbxO
ルパン「おじさんと一緒に泥棒をやるかい?」

シンジ「え……?」

ルパン「ようやくこっち向いたな!」

シンジ「………」

ルパン「泥棒になれば君も自由になれるさ!
    どうだい?」

シンジ「……そんなことできるわけがないよ」

ルパン「できるさ!
    できないことなんてなぁんもない」

シンジ「………」

68: 2010/01/28(木) 10:02:52.07 ID:bwF3jBbxO
ルパン「なぁなぁ!泥棒やろうぜ!」

シンジ「………」

ルパン「楽しいぜ!」

シンジ「……できるわけがないでしょ!!」

ルパン「………」

シンジ「僕はダメなんですよ
    ダメだからアスカだって綾波だって」

ルパン「………」

69: 2010/01/28(木) 10:09:58.62 ID:bwF3jBbxO
シンジ「僕がぐずぐずやってたからやられちゃったんだ
    僕は生きてるだけで他人に迷惑をかける」

ルパン「……ありゃりゃ自虐的~」

シンジ「………」

ルパン「だがな少年、他人に迷惑をかけない人間なんていない
    おじさんなんていつもヘマやって次元と捕まるぜ」

シンジ「……ダメじゃないですか」

ルパン「そ~だよ!おじさんダメダメだよ!」

シンジ「………」

72: 2010/01/28(木) 10:14:57.32 ID:bwF3jBbxO
シンジ「ダメな大人なんですね」

ルパン「……君の周りにはダメな大人はいないかい?」

シンジ「いませんよ」

ルパン「そうみえているだけかもしれない」

シンジ「………」

ルパン「ま、そのうちわかるんじゃないの~!」

シンジ「………」

74: 2010/01/28(木) 10:22:18.05 ID:bwF3jBbxO
ルパン「ま、それは置いといて~
    アダムの保管場所ってわかるかい?」

シンジ「………」

ルパン「おいおいだんまりはないぜ~」

シンジ「知りません…」

ルパン「そっか~…」

シンジ「………」

ルパン「じゃあおじさん行くぜ」

シンジ「………」

ルパン「一緒に泥棒やる話、考えといてくれよ」

シンジ「……僕なんかが泥棒やったって足手まといになるだけですよ」

ルパン「…足手まといになるかならないかは君が決めることじゃない」

シンジ「………」

ルパン「自分を小さく見積もっちゃダ~メよ~じゃあね~!」

77: 2010/01/28(木) 10:28:12.86 ID:bwF3jBbxO
ルパン「アダムさぁ~ん!
    出てきておくれ~!」

ルパン「ここかな?違うか~!」

ルパン「……しっかしここはまるで迷路だな」

ルパン「………」

ルパン「…誰だ!?」チャキッ


レイ「………」

80: 2010/01/28(木) 10:32:56.04 ID:bwF3jBbxO
レイ「………」フッ


ルパン「消えた…」

ルパン「あれは確か……
    零号機パイロットの綾波レイ」

ルパン「だが綾波レイは行方不明だと記録にあった」

ルパン「本部にいるのに行方不明ねぇ……」

ルパン「な~んかきな臭くなってきやがったぜ」

85: 2010/01/28(木) 10:43:31.67 ID:bwF3jBbxO
ルパン「アダムさぁ~ん!どこですか!?」

ルパン「ありゃあ?この部屋開かねーでやんの」

ルパン「だけど開かなきゃ開けなくなるのが泥棒さんの心理!」

ルパン「こうやってこうやってこうしてこうして」

ルパン「開いたー!」

ルパン「俺ってばすご~い!頼りになる~!」

ルパン「そんじゃ失礼しまぁ~す!」

86: 2010/01/28(木) 10:50:27.31 ID:bwF3jBbxO
ルパン「な~んだここ?」

06「ようこそ怪盗ルパン」ブゥゥ…ン

ルパン「……」

01「我々はゼーレ」

ルパン「ゼーレ?聞いたことねーな」

02「知らずして当たり前」

11「我々は裏側にあるもの」

01「招かれざる客よ」

89: 2010/01/28(木) 10:55:05.85 ID:bwF3jBbxO
02「審判の日は近い」

08「人類補完計画は最終段階を迎えた」

ルパン「人類補完計画?」

13「氏海文書より授けられた知恵」

11「人類に残された救済」

06「我々は実現する」

ルパン「大層な話だな」

92: 2010/01/28(木) 10:58:06.60 ID:bwF3jBbxO
01「不二子に伝えろ」

ルパン「あらら、あんたらがスポンサーだったの」

01「もう君は不必要だと」

ルパン「そりゃないんじゃないの~?」

01「……」

ルパン「きれたか」

93: 2010/01/28(木) 11:03:02.60 ID:bwF3jBbxO
ターミナルドグマ


不二子「……これをどう持ち帰れっていうのよ
    大きすぎよアダム」

ゲンドウ「それはアダムではない」

不二子「…あら司令」

ゲンドウ「私の部屋から盗み出したIDカードを
     返してもらおうか峰不二子」

不二子「なんのことかしら?」

ゲンドウ「とぼけるな
     私のIDカードがなければここへは入れない」

不二子「ピ~ンチ…」

94: 2010/01/28(木) 11:08:33.19 ID:bwF3jBbxO
不二子「これがアダムじゃないってどういうことかしら?」

ゲンドウ「アダムなら私の腕に移植している」

不二子「移植している?」

ゲンドウ「これがアダムだ」スルッ

不二子「腕に胎児…?」

ゲンドウ「そこにあるのはリリス」

不二子「リリス?」

ゲンドウ「大人しく捕まってもらおうか」

96: 2010/01/28(木) 11:13:43.20 ID:bwF3jBbxO
不二子「おあいにく様
    私捕まるくらいなら過激にやっちゃうタイプなの」チャキッ

ゲンドウ「……」

不二子「アダムを渡してもらえるかしら?」

ゲンドウ「ゼーレはもう君を必要としていない」

不二子「なんですって?」

ゲンドウ「それに私は君を帰すわけにはいかない」

不二子「撃つわよ」

ゲンドウ「撃ってみたまえ」

不二子「(仕方ない、足を狙うか)」

98: 2010/01/28(木) 11:19:11.28 ID:bwF3jBbxO
不二子「……」ダンッ

ゲンドウ「ATフィールドと言ってね」バチュィーン

不二子「はじかれた?……」ダンッダンッダンッ

ゲンドウ「人の形をなすための領域なのだよ」バチュィーン

不二子「……」

ゲンドウ「じき全てに片が付く
     泥棒ももう捕まっているだろう」

不二子「ルパンのこと?」

ゲンドウ「……フンッ」

99: 2010/01/28(木) 11:24:58.99 ID:bwF3jBbxO
警備『追え!!』ダンッダンッ

ルパン『あらま!こんなとこで銃撃戦しちゃダメよ~!!』


日向「目標B76ブロックに進行!」

ミサト「B62~B75までを閉鎖!」

日向「了解!B62~B75までのブロックを閉鎖!
   繰り返すB62~B75までのブロックを閉鎖」


ルパン『にょほ~!!な~んで閉まっちゃうのよ!?』

100: 2010/01/28(木) 11:29:56.01 ID:bwF3jBbxO
警備『……』ジリジリ
警備『動くな!!』

ルパン『まぁ待ちなさいって!撃っちゃや~よ!!』


ミサト「パーペキね」


ルパン『あわわわわ!!』

バシュンッ

ルパン『ひゃー!!あ?シャッターが閉まった?
    助かったー!!』

103: 2010/01/28(木) 11:37:07.31 ID:bwF3jBbxO
ミサト「誰、シャッター閉めたの?」

マヤ「解析中です」

冬月「…解析急げよ」

マヤ「はい」


ルパン『………』

バシュンバシュンバシュンバシュン

ルパン『こいつぁ天のお導きか…
    悪魔が誘ってるのか?
    行ってみるか』


日向「出口までのシャッターが勝手に開いていきます!」

冬月「解析まだか!?」

マヤ「解析出ました!マギです!」

108: 2010/01/28(木) 11:49:46.86 ID:bwF3jBbxO
日向「ゼーレの連中がまたクラッキングをかけているんだ!」

ミサト「ルパン捕獲は後回し!
    マギへのクラッキングの食い止め急いで!」

マヤ「やってます」

冬月「赤木博士を呼べ!
   青葉もいないんだ間に合わん!」

ミサト「私が呼んできます!」


ルパン『………』カツカツカツ


ミサト「(本当にゼーレなのかしら?)」

110: 2010/01/28(木) 12:04:33.35 ID:bwF3jBbxO
日向「ん?このルートって」

マヤ「先輩の軟禁部屋があるところを経由してる」


リツコ『…ドアが開いた?』

ルパン『な~んでここのドア開いてんだ?
    …誰だい?』

リツコ『……?』

ルパン『わぁおこりゃべっぴんさぁんだ~!』

リツコ『ルパン?』

ルパン『あ、俺のこと知ってる~?』

リツコ『知らない人の方が少ないんじゃないかしら?』

ルパン『ホントにぃ~テレちゃうな~にゅふふふふ!』


日向「ルパンが赤木博士と接触しました!」

冬月「いかん!葛城にすぐ伝えろ!」

112: 2010/01/28(木) 12:10:35.54 ID:bwF3jBbxO
リツコ『こんなところで何をしているのかしら?』

ルパン『泥棒さんは逃げてる最中さ』

リツコ『そう』

ルパン『俺を捕まえるかい?』

リツコ『そういう気分ではないの』

ルパン『そうかい…』

リツコ『行ってちょうだい』

ルパン『そうするよ』

114: 2010/01/28(木) 12:16:30.39 ID:bwF3jBbxO
ミサト「……ねぇルパンは?」

リツコ「帰ったわよ」

ミサト「帰ったわよじゃないわよ!
    なんで捕まえなかったの!?」

リツコ「………」

ミサト「………」

リツコ「一つ教えてくれる?
    ルパンはなんでこの部屋に来たの?」

ミサト「知らないわよ
    マギがクラッキングされて勝手に開いたんだから」

リツコ「……そう」

ミサト「………」

リツコ「母さんは私に逃げろって言ったのね……」

116: 2010/01/28(木) 12:22:39.13 ID:bwF3jBbxO
ルパン「月だ…
    ただ逃がしてくれたのか
    な~んでだろ」

ルパン「ま、考えたってわかんねーか」

五右衛門「遅かったな…」

ルパン「五右衛門~」

青葉「もごもご!!」

ルパン「青葉君だっけかな?
    IDカードは返すぜ
    あんがとさん!」

五右衛門「してどうする?」

ルパン「一旦帰ってから考えるとするさ」

五右衛門「そうか」


青葉「ぶはっ!ほどいてくれ~!!」

117: 2010/01/28(木) 12:26:56.06 ID:bwF3jBbxO
ルパン「なあ次元、人類補完計画って知ってるか?」

次元「いや、知らねーな」

ルパン「五右衛門は?」

五右衛門「知らんな」

ルパン「そうか…」

次元「なんなんだよそのなんたら計画ってのは」

ルパン「知~らな~い」

次元「なんだそりゃ」

120: 2010/01/28(木) 12:32:32.53 ID:bwF3jBbxO
ルパン「ちょ~っときいた話なんだがな
    ゼーレって連中はそれを実行しようとしているみたいだ」

次元「全くわからん」

ルパン「俺だって知らねーって言っただろ
    わかるのは壮~大な救済計画ってことくらいだ」

五右衛門「それがどうした?」

ルパン「どーもしないんだな~これが!」

次元「…」

五右衛門「…」

121: 2010/01/28(木) 12:37:15.03 ID:bwF3jBbxO
五右衛門「不二子はどうした?」

ルパン「不二子?」

五右衛門「ネルフに潜入しているときいたが」

ルパン「いや会ってない」

五右衛門「…」

ルパン「そーいやゼーレの連中も不二子がどーとか
    不必要だとか言ってたな」

次元「…それってかなりやばいんじゃねーのか?」

ルパン「あ、やっぱり~」

124: 2010/01/28(木) 12:44:28.19 ID:bwF3jBbxO
五右衛門「行くか…」

ルパン「あららまぁまぁ、俺より不二子にお熱なことで
    そんじゃまぁ、ちょっくら不二子を助けに行きますか」

次元「俺は行かない」

ルパン「そんな冷たいこと言わないでさぁ!ね、次元お願い!」

次元「どーせ行ったらいないっつーオチだろ」

ルパン「……仕方ない、行こうぜ五右衛門」

おわり

134: 2010/01/28(木) 13:18:54.29 ID:hloQFaF9O
なん…だと…?

引用元: ルパン「なあ次元、人類補完計画って知ってるか?」