13: 2013/11/10(日) 12:43:35.51 ID:j/BgldvCi
八幡「何だよ、突然?」

小町「だってさ~、あの奉仕部?だっけ。そこで雪ノ下さんから毎回罵ら
れてるのに、学校がある日はいつも行ってるじゃん」

八幡「そんなこと誰から聞いたんだよ?」

小町「結衣さんとメールしてて、たまたまお兄ちゃんの話になった時に教えて
もらったんだよ」

八幡「好きであんな所に行ってるわけじゃないっての。担任に無理矢理
行かされてるんだよ」

小町「あれ?お兄ちゃんの学校って部活入らなくてもいいんじゃなかったけ?」
いずれ彼ら彼女らは真実を知る。

14: 2013/11/10(日) 12:52:12.08 ID:j/BgldvCi
八幡「俺以外の生徒はな。だが俺の場合、強制なんだよ」

小町「それって差別じゃん!不当な扱いに甘んじる必要なんて無いと思うけどな」

八幡「俺は発言権を認められてないんだよ。ヒエラルキーの低い人間はいつだって
教師からも生徒からも不当な扱いを受けるもんだ。それに、俺の状況で中途半端に
意見を主張したら、今より酷い扱いを受けることになるしな」

小町「今より酷い扱いなんて無いような気がするんだけど・・・」

八幡「分かってないな、小町。下には下があるんだぞ。そう、あれは俺が小学生の時・・」

17: 2013/11/10(日) 13:03:38.96 ID:j/BgldvCi
小町「はいはい。まあ、お兄ちゃんが今の環境に納得してるなら別にいい
けどさ。私がお兄ちゃんの学校に受験することを忘れないでね?」

八幡「お前が受験することと、俺の環境に何の関連性があるんだよ?」

小町「はぁ~、そんなことも聞かなきゃ分からないなんて流石お兄ちゃん
だな~」

八幡「何だよ?その『こいつ何も分かってないな』的な顔は。それと褒める
ように貶すのはやめろ。落ち込むだろうが」

小町「あまりにもお兄ちゃんの評判が悪いと、お兄ちゃんを知ってる人たち
からの小町の印象は『あの八幡の妹』として悪いレッテルを貼られる可能性
があるわけですよ~。まあ、私ならそんなレッテルを覆すことくらい余裕だ
けど余計な苦労はしたくないんだよね」

21: 2013/11/10(日) 13:12:49.84 ID:j/BgldvCi
八幡「ひどい言い草だな。だったら別のとこに受験すればいいじゃねえか。
だいいち、お前の学力じゃウチに受かるか分からんぞ?」

小町「家から近い進学校はお兄ちゃんのとこしかないんだよ。それに
お兄ちゃんに出来て小町に出来ないことなんてあるわけないっしょ(笑)」

八幡「あんまり俺を侮るなよ。いいか?俺にはお前にない武器を持ってる。
それは時間だ。他の連中が人付き合いという下らないことに時間を浪費
してる間、俺は自分のためだけに時間を使えたんだ。
そのおかげで今の高校に入れたんだからな」

小町「言っててむなしくならない?それに、逆説的に言うと友達がいれば
今の高校に受からなかったってことだよね?」

22: 2013/11/10(日) 13:20:43.44 ID:j/BgldvCi
八幡「ば~か、逆説もクソもないんだよ。何故なら俺に友達が出来ることなんて、この世の森羅万象を覆すようなことでも起きない限り、有り得ないんだからよ」

小町「うわぁ、清々しいくらいお兄ちゃんはアレだね。
・・このまま話してたら長くなりそうだから、部屋に戻って勉強するよ。
あっ、最後に一つ小町からアドバイス。奉仕部に行くことはお兄ちゃんの人生のマイナスにしかならないよ」

24: 2013/11/10(日) 13:35:49.99 ID:j/BgldvCi
その日の夜中

八幡(奉仕部は俺の人生のマイナスにしかならない、か。
そもそも俺の人生にはマイナスになるようなことしかなかったから
実感があまり無かったが、冷静に考えてみると奉仕部に行ってて良かったことなんて一つもないな。
だいたい、奉仕部なんて平塚先生に無理矢理行かされてるだけだもんな。
何となく習慣になって通ってたが、奉仕部の当初の目的は『俺の腐った性根を叩きなおす』だが、物理的に平塚先生から叩かれ、メンタルは雪ノ下に叩かれ、逆に卑屈さに磨きがかかったくらいだ。
うん、小町の言う通りだな。俺が奉仕部に行くことは明らかにマイナスだ。そろそろ、この茶番を終わらせるべきだろう)

26: 2013/11/10(日) 13:44:39.49 ID:j/BgldvCi
翌日

平塚「奉仕部をやめたい?」

八幡「ええ。これ以上、奉仕部に行っても時間の無駄なんで」

平塚「だが、君は高二の春から何も変わってない。
君の根性が変わるまで奉仕部にいる約束だったが?」

八幡「根性なら変わりましたよ。当時より、さらに卑屈にね。
だいたい、部室に入るだけで雪ノ下から暴言を吐かれ、時々、先生の理不尽な暴力に晒されて良い方向に変わる訳ないじゃないですか

平塚「それは君が間違った行いをしてる報いだろう」

28: 2013/11/10(日) 13:51:28.68 ID:j/BgldvCi
八幡「少なくとも、俺は他人から存在を否定されるほどの間違った行いを
した覚えはないですけどね」

平塚「君は、した覚えがないだけで、実際はしてるんだよ」

八幡「どういうことですか?」

平塚「君だけクラスで孤立してるだろう。
君は、そんなことくらい大したことじゃないと思っているんだろうが
周りからすれば、それだけで存在を否定されるほどの行いなんだ」

33: 2013/11/10(日) 14:08:58.68 ID:j/BgldvCi

平塚「そんなのやってみなければ分からないだろう」

八幡「いや、もう分かるでしょ?
最近の俺は何か行動するたびに空回りして、どんどん立場が悪くなってるじゃないですか。
これ以上、不毛なことをして時間を無駄にするより大学受験のための勉強に時間を使いたいんですよ」

平塚「人との付き合い方を知らないで大人になると苦労するぞ」

八幡「大丈夫ですよ。
いくら人との付き合い方を教えてもらっても身に付きませんから。
それより一人で生きる道を模索した方が遥かに自分のためになりますし」

平塚「君は専業主婦になるんじゃなかったのか?」

32: 2013/11/10(日) 14:00:10.96 ID:j/BgldvCi
八幡「完全に孤立してる訳じゃないですけどね」

平塚「そうだ。君は完全には孤立していない。
奉仕部に所属していたおかげで、由比ヶ浜や戸塚たちと交友関係を持てただろう。
これでも奉仕部の活動が無駄だったと言えるか?」

八幡「・・・」

平塚「考えてみたまえ。今の状況と奉仕部に入らず誰とも関わりがなかった状況を。
奉仕部での活動は間違いなく君のためになっているはずだ」

八幡「成る程。確かに今までの奉仕部の活動は全部が無駄って訳じゃなかったんでしょう。
でも、これからの奉仕部の活動は時間の無駄になるでしょうね」

38: 2013/11/10(日) 14:16:43.39 ID:j/BgldvCi
八幡「職業見学や作文を書くのが面倒臭かったから、そう言ってだけで
本気でなれると思ってませんよ」

平塚「そうか。君は今まで私を欺いてたんだな」

八幡「え?いつ俺が先生の所に婿入りするって言いましたっけ?」

平塚「ち、違う。そう意味ではなく、教師に対して嘘を吐いてたんだなって意味だ」

八幡「そりゃそうでしょ。女とろくに会話出来ない奴が専業主婦になれる訳ないじゃないですか」

39: 2013/11/10(日) 14:23:31.36 ID:j/BgldvCi
平塚「しかし、君は本当に一生人付き合いがないまま人生を終える気か?
人付き合いのない人生なんて簡素でつまらないものだぞ」

八幡「先生も家庭が無い人生を送るつもりですか?
早く将来の夫を見つけた方が良いんじゃないですかね?」

平塚「何だと!?」ガタッ

八幡「今、先生は『人の人生に口出しするな』と思いましたよね?
俺も先生と同じ気持ちです。俺の人生に口を出さないで下さい」

43: 2013/11/10(日) 14:31:02.43 ID:j/BgldvCi
平塚「生徒が間違った道に行こうとしてるのを止め、正しい道に導くのが教師の務めだ」

八幡「じゃあ、先生は俺が何もかも先生の言う通りにして大学受験に失敗したら
どう責任をとってくれるんですか?」

平塚「それは・・」

八幡「無責任な発言で俺を惑わそうとするのは、もう止めてくれませんか?
迷惑なんですよ。とにかく本日を持って奉仕部を止めます。
いいですね?」

平塚「・・ああ、好きにするといい」

46: 2013/11/10(日) 14:35:55.75 ID:j/BgldvCi
廊下

八幡(けっ。年増のクソババアが屁理屈こねやがったせいで帰りが遅くなっちまったじゃねえか)

由比ヶ浜「あれ?ヒッキーじゃん。今日は奉仕部に行かないの?」

八幡「ああ。正確には今日からだけどな」

由比ヶ浜「?、どういうこと?」

八幡「奉仕部を止めたんだよ」

由比ヶ浜「え!?何で?」

49: 2013/11/10(日) 14:47:48.21 ID:j/BgldvCi
八幡「あそこに俺がいる意味がないからだよ。
空気でいるのは教室だけで充分だ」

由比ヶ浜「そんなことないよ。ヒッキーは奉仕部に必要な存在だよ」

八幡「『奉仕部』には必要とされてるか(笑)
お前らからは必要とされてないんだな。まあ、分かってたけどな」

由比ヶ浜「そういう意味じゃないって!
どうしたの?なんか今日は一段と面倒臭くなってる気がするんだけど」

53: 2013/11/10(日) 14:58:34.74 ID:j/BgldvCi
八幡「別に普段通りだろ」

由比ヶ浜「・・ヒッキーは気付いてないかもしれないけどさ。
ヒッキーが辞めたら、がっかりする人もいるんだよ」

八幡「へぇー、誰そいつ?」

由比ヶ浜「ユキノンとか」

八幡「確かに今まで、俺でストレス発散出来てたのに
俺がいなくなったらストレス発散出来なくなっちまうもんな」

56: 2013/11/10(日) 15:05:05.54 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「だから、そうじゃないってば!
今日のヒッキー、マジ捻くれすぎ。
もっと素直に解釈してよ」

八幡「でも実際、雪ノ下にとって俺はその程度の存在だろ」

由比ヶ浜「確かに、ユキノンはヒッキーに少し言い過ぎな時もあるけどさ。
ヒッキーのことが嫌いな訳じゃないよ」

八幡「雪ノ下本人から、直接嫌いと言われたことがあるけどな」

58: 2013/11/10(日) 15:14:19.19 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「それはユキノンのなりの照れ隠しというか、愛情表現の裏返しだよ。
ほら、ユキノンってツンデレなところあるじゃん」

八幡「あいつ、ツンデレじゃなくね?
そもそも俺にデレたことないんだけど」

由比ヶ浜「じゃあ、デレがないツンデレなんだよ。ユキノンは」

八幡「いや、それ最早ツンデレじゃねえし(笑)」

由比ヶ浜「やっと笑ったね」

八幡「え?」

由比ヶ浜「さっきから、しかめっ面してばっかだったからさー」

八幡「・・」

由比ヶ浜「私、結構、こうしてヒッキーと話してるのが好きなんだよね。
ヒッキーと話しる時は気を遣わなくていいし自然体でいられるから・・」

62: 2013/11/10(日) 15:29:01.63 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「由美子と話す時なんて、気使いまくりだから
ストレスが結構ヤバイ感じで溜まるんだよね。
あっ、この話、由美子には内緒にしてね」

八幡「安心しろ。三浦と話すこと自体ねえよ。
しかし、お前も大変だなー。
そんなに嫌なら、いっそ話しに参加しなきゃいいんじゃねえの」

由比ヶ浜「そんなことしたら、すぐハブられちゃうよ。
女子は男子より、誰かを仲間外れにしたがる傾向が強いからね」

八幡「女子怖えーな。心底、女に産まれなくて良かったと思うわ」

由比ヶ浜「女子のぼっちは男子のぼっちより遥かに風当たり強いしね。
私もヒッキーは男に産まれてきて良かったと思うよ」

八幡「何か慰められているか、馬鹿にされているか分からない言い方だな」

由比ヶ浜「うん、だって慰めているし皮肉で言ってるのもあるからね~」

67: 2013/11/10(日) 15:41:15.82 ID:j/BgldvCi
八幡「おいおい、俺のテンションを無闇に下げるのは止めろよ。
こちとら雪ノ下一人でも手一杯だってのに・・」

由比ヶ浜「ははっ、冗談だよ。
でさー、ヒッキー。さっきの話しに戻すけどまだ奉仕部を辞めるつもりなの?」

八幡「まあな。そもそも無償で人のために動くなんて俺の柄じゃねえし」

由比ヶ浜「でも、私達とユキノンの三人で何かをするのって結構楽しくない?」

八幡「生憎、俺はお前ほどポジティブじゃないんだよ。
それに奉仕部に行く度に雪ノ下が俺のことを徹底的に罵倒してくるだろ。
そのせいで奉仕部に行こうとすると身体が震える症状に陥ったこともあるくらいだ」

由比ヶ浜「へぇー、見かけによらずナイーブなんだね」

八幡「俺は草食系男子なんだよ。食は肉食だけどな」

由比ヶ浜「うわっ、寒っ」

八幡「・・」

69: 2013/11/10(日) 15:50:31.23 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「ごめん、ごめん。本気で落ち込まないでよ。
ユキノンも悪意があってヒッキーの悪口を言ってる訳じゃいだろうけど
確かに、奉仕部に行く度に悪口を言われてたら辞めたくなって当然だよね」

八幡「そうだろう。雪ノ下の理不尽な暴言に耐えて
奉仕部に行ってた俺を表彰してほしいくらいだ。
あれ(雪ノ下の暴言)、メンタル弱い奴なら不登校に出来るぞ」

由比ヶ浜「ユキノンの言葉の切れ味、ヤバイよね」

八幡「ああ、毒舌芸人の有キチにも負けてないよな」

72: 2013/11/10(日) 16:02:45.02 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「私達が知り合ったばっかの時、優美子に追求された時あったじゃん。
あの時、ユキノンが優美子に、私が言いたいこと代わりに言ってくれてすっきりしたよ」

八幡「・・お前って、結構三浦のこと嫌いなの?」

由比ヶ浜「えっ、当たり前じゃん」

八幡「表裏すげーな、俺はお前が怖くなってきたよ」

由比ヶ浜「大丈夫だよ。ヒッキーには本音しか言ってないから。
ってことで、一緒に奉仕部に行こうよ」

77: 2013/11/10(日) 16:11:03.54 ID:j/BgldvCi
八幡「なあ、由比ヶ浜。お前ちゃんと俺の話聞いてた?」

由比ヶ浜「ユキノンがヒッキーの悪口を言わなければいいんでしょ。
私からユキノンに悪口言わないよう説得するからさ」

八幡「奉仕部を辞める理由は雪ノ下だけじゃないからな」

由比ヶ浜「他人のために無償で動くのは柄じゃないんでしょ。
でもさ、その割には今まで結構積極的だったよ。
ヒッキーは自分で気付かない内に少しずつ変わってたんだよ」

八幡「そうかもな。たが、その変化は俺にとってマイナスにしかならなかったけどな」

由比ヶ浜「そんなことないって!
私は初めて出会った時のヒッキーより、今のヒッキーの方がいいもん」

79: 2013/11/10(日) 16:18:31.07 ID:j/BgldvCi
八幡「お前にとってはそうでも、俺にとっては逆なんだよ。
それに、奉仕部の茶番にも飽き飽きしていたからな」

由比ヶ浜「何それ?
ヒッキーにとっては奉仕部での全てが茶番だったの?」

八幡「全てとは言わないが、ほとんどそうだな」

由比ヶ浜「確かにヒッキーの行動は報われないことが多かったよ。
でも、きっとヒッキーに感謝してる人もいるはずだよ」

八幡「感謝されてようが、されてなかろうが、どうでもいいけどな。
とにかく俺は奉仕部を辞める。
雪ノ下にも、そう伝えといてくれ」

82: 2013/11/10(日) 16:26:30.47 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「待ってよ、ヒッキー。
ヒッキーとは教室で全然、絡めないから奉仕部でヒッキーと絡むのが楽しみだったよ。
でも、ヒッキーは違かったの?」

八幡「聞かなきゃ分からねえのかよ、由比ヶ浜。
楽しいと思ってたら、辞めるなんて言わないだろ」

由比ヶ浜「!?」

八幡「だいたい、俺と絡みたいならプライベートで誘えばいいじゃん。
奉仕部にこだわる必要はないだろ」

由比ヶ浜「プライベートで誘っても、ヒッキーは断るじゃん」

八幡「その時点で俺の気持ちを悟れよ。
お前は空気を読むことが得意なんだろ?」

由比ヶ浜「・・分かった。じゃあね」

84: 2013/11/10(日) 16:36:02.13 ID:j/BgldvCi
雪ノ下「あら?せっかく自分に好意を向けて引き止めてくれる人に対して、そんな仕打ちをするなんて。
最近ほんの少し貴方のことを見直していたのだけれど、やっぱ根はクズのようね」

由比ヶ浜「・・ユキノン」

八幡「何でここに来てんの?、お前。ずっと奉仕部にいろよ」

雪ノ下「平塚先生から、貴方を説得するように言われて探してたからよ。
あと、貴方ごときが私に指図しないでくれる?」

88: 2013/11/10(日) 16:45:05.81 ID:j/BgldvCi
八幡「じゃあ、平塚先生に伝えとけ。
俺は奉仕部を辞める意思を変えるつもりはないし
こんな下らねえことをしてる暇があんなら男でも捕まえろってな。じゃあ」

雪ノ下「待ちなさい!比企谷くん、貴方逃げるの?」

八幡「逃げる?何から?」

雪ノ下「現実からよ。
今までの貴方は現実を受け止め、自分を変える努力を方法を間違いながらとはいえしてきたじゃない。
今までの自分の努力すら裏切るつもり?」

八幡「自分を悪い方向に変えるくらいなら、変わらない方がいいって気付いたんだよ」

92: 2013/11/10(日) 16:52:31.72 ID:j/BgldvCi
雪ノ下「どうして、そこで自分を正しい方向に変えるという発想にならないのかしらね。
この負け犬は」

八幡「だから、無駄な努力を止めて将来のために時間を使おうと決めたんだよ。
それに、奉仕部にいて何を努力するの?
お前は、奉仕部にいて由比ヶ浜と友達になれたこと以外、良かったことはあるの?」

雪ノ下「私は貴方と違って自分を変えるために奉仕部に入った訳じゃないのよ。
持つ者は持たざる者に・・」

八幡「そんなことは聞いてねえよ。奉仕部にいて、ためになったことはあるの聞いてんだ」

94: 2013/11/10(日) 17:04:27.60 ID:j/BgldvCi
雪ノ下「ええ。奉仕部を通して様々な人の悩みや気持ちに触れ、自分を省みることが出来たわ」

八幡「何だよ、お前?奉仕部を勧める宗教にでも入ってるの?
言ってることが薄っぺらくて、何にも共感出来ねえよ」

雪ノ下「それは、まだ貴方が成長してないからよ。
成長すれば、きっと分かるようになるわ」

八幡「お前の価値観を押し付けるなよ。
成長の仕方なんて人によって千差万別だろう。
お前は奉仕部にいることで成長出来るのかもしれねえけど、俺は違うんだよ」

雪ノ下「はぁー、貴方はとうとうそこまで腐ってしまったのね」

108: 2013/11/10(日) 17:21:11.16 ID:j/BgldvCi
八幡「・・反論出来なけりゃ、ご自慢の誹謗中傷で反撃か?
そんな奴が、人について語っても少しも心に響かねえんだよ。
なあ、もう俺に関わらないでくれねえか」

雪ノ下「前に貴方に言ったはずだよ。
私は今まで、嘘を吐いたことがないの。
平塚先生の頼みを引き受けた以上、その約束を反故には出来ないわ」

八幡「お前のプライドなんか知ったこっちゃねえよ。
それに、その理屈で言うと、俺なんか眼中になくて、てめえのプライドを守るために
奉仕部を辞めないように説得してるってことじゃねえか。
結局、お前は人の痛みや気持ちが分からねえ機会みてえな女なんだよ。

八幡「家庭に恵まれ、容姿に恵まれ、才能に恵まれてよぉ。
何一つ不幸なことなんかありゃしねえ。何もかも自分の思い通りになってきた人生だもんな。
そりゃ他人のことなんか考えなくなるよなぁ。
結局、お前は人の皮を被ったロボットでしかねえんだよ」

由比ヶ浜「ヒッキー、もう止めて!!」

八幡「うるせえよ。スッピンブス!!!」

112: 2013/11/10(日) 17:30:06.81 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「えっ?」

八幡「お前の顔、入学式の日に見たけどさ~。
すげえブスだよな!今まで気を使って言わなかったけどよ。
もう、この際だから言わせてもらうわ。
お前のスッピン見た時、顔の汚ねえおっさんかと思ったよ」

由比ヶ浜「は、はぁ?何言ってるの?」

八幡「(大笑)今さら、ギャルぶっても滑稽なだけだぞ。
おっさんみてえな顔を、必氏こいて毎朝、化粧してんだよな。
ねえ、メイクに何時間かけてんの?」

115: 2013/11/10(日) 17:40:55.43 ID:j/BgldvCi
雪ノ下「(プッ)もう止めなさい。根も葉もないことを言わないで」

八幡「ちっ、お前らと話してたら時間が遅くなっちまったよ。
早く帰らねえとプリティキュアの再放送が見れなくなるじゃねえか。
じゃあな、二度と俺に関わるなよ」

雪ノ下「ええ。
こっちからもお願いだけど二度と奉仕部に来ないでちょうだい」

118: 2013/11/10(日) 17:48:55.76 ID:j/BgldvCi
奉仕部

由比ヶ浜「・・・」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、いつまであの男から言われたことを引きずってるつもり?」

由比ヶ浜「・・」チラッ

雪ノ下「今まで、由比ヶ浜さんには黙っていたけれど
あの男は、貴方がいない所で、さんざん悪口を言っていたわよ」

由比ヶ浜「えっ!?」

雪ノ下「貴方に真実を伝えるべきか迷ったんだけど、貴方を
傷つけてしまうと思って、今まで言い出せなかったの。
ごめんなさい、由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「ユ、ユキノンが謝ることじゃないよ~。
それでヒッキーは私のことを何て言ってたの?」

121: 2013/11/10(日) 17:57:38.61 ID:j/BgldvCi
雪ノ下「すごく言いにくいことなんだけど、貴方のことを『背の低いおっさん』
って言ったり『あいつの料理は産業廃棄物だよな』とか言ってたわね」

由比ヶ浜「そうなんだ。
・・それでさ、ヒッキーが悪口を言ってた時、ユキノンはどうしてたの?」

雪ノ下「もちろん、たしなめていたわ。
『貴方の言ってることは間違ってる』って(嘘)
でも、あの男は悪口を言うのを止めなかった」

由比ヶ浜「そんな・・。ヒッキー、最低!!」

雪ノ下「それと、あの男は『ヒッキー』って呼ばれるのが気に喰わなかった
ようで、貴方にも、あだ名を付けていたわよ」

由比ヶ浜「どんな、あだ名?」

雪ノ下「『おっさん女』と言っていたわね~」

125: 2013/11/10(日) 18:03:45.87 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「何それ?本当に訳分かんないんだけど!
あいつ、マジきもい」

雪ノ下「人から悪く言われ続けてきたから、他人の悪口が好きなのよ。
ねえ、由比ヶ浜さん。あんな男の言葉で落ち込むなんて馬鹿らしいでしょ」

由比ヶ浜「そうだね。今まで落ち込んでた私が馬鹿みたい。
本当のことを教えてくれて、ありがとね」

雪ノ下「いえ。私の方こそ、こんな慰め方しか出来なくて、ごめんなさい」
(貴方は馬鹿みたいじゃなくて、馬鹿そのものだけれどね)

128: 2013/11/10(日) 18:12:05.56 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「大丈夫。全然、気にしてないから」

雪ノ下「それと、貴方に一つ確認したいことがあるのだけれど」

由比ヶ浜「何?」

雪ノ下「あの男が言っていたのだけれど、援交なんかしてないわよね?」

由比ヶ浜「えっ?」

雪ノ下「あの男が『由比ヶ浜が、援交で性病になったことをカミングアウト
してきたんだけど。しかも、病院に行く金無いから金貸して、とかありえないでしょ。
あのブス、脳みそも性病で侵されてんじゃねえのか(笑)』と言ってたのよ。
もちろん、私はそんな話信じてないわよ。でも一応、貴方の口から真実が聞きたいの」

131: 2013/11/10(日) 18:16:23.06 ID:j/BgldvCi
由比ヶ浜「援交なんて一回もしたことないよ!
そこまでして金なんか欲しくないし。ってか、比企谷マジ何なの?
あいつ、やっぱ人として、どこかおかしいよ」

雪ノ下「ねえ、あの男に報復しない?」

由比ヶ浜「どうやって?」

雪ノ下「私に考えがあるの・・」

143: 2013/11/10(日) 18:56:39.46 ID:j/BgldvCi
自宅

八幡「・・・」ガチャ

小町「おかえり~、今日も遅かったね」

八幡「小町。プリティキュア始まってるか?」

小町「え?うん。今、始まったばかりだけど」

八幡「よっしゃ、間に合った。
プリ、キュア、ア、ア、ア、プリ、プリ愛知県~」

小町「ねえ、それキモいから止めてよ。
しかも、それ、ゆりゆりの歌じゃん」

八幡「別に誰にも迷惑かけてないから言いだろう。
日頃の鬱憤を、これで発散してんだよ」
♪包茎チ○コ今日明日大爆笑~精力絶Oどうしよう♪」

小町「・・・」(絶句)

148: 2013/11/10(日) 19:04:20.79 ID:j/BgldvCi
八幡「おい、小町。何、ボケッと見てんだよ。
俺と一緒に歌えよ」

小町「その台詞、外で絶対言わないでね。
警察呼ばれるから」

八幡「言わねえよ。俺とお前の仲だから、言えるんだろう」

小町「お兄ちゃんの他人として産まれたかったよ」(溜息)

八幡「そんな、つれねえこと言うなよ。
嫌よ、嫌よも好きのうちってか」ダキッ

小町「ちゃっと本当に気持ち悪いから止めて!」

八幡「ちっ、一丁前に女ぶりやがって。
やっぱ俺の心を癒してくれるのはプリティキュアだけだな」

小町「・・・」

152: 2013/11/10(日) 19:12:14.66 ID:j/BgldvCi
翌日
廊下

由比ヶ浜「ねえ、比企谷。放課後、奉仕部に来てくれない?」

八幡「俺は、もう奉仕部を辞めたはずだぞ」

由比ヶ浜「知ってるよ。いいから来て。
最後に話があるの」

八幡「俺は、お前たちに話はねえよ」

由比ヶ浜「来なかったら、ユキノンが全力で比企谷を
この学校にいられなくするってさ」

八幡「脅しかよ」

由比ヶ浜「ただの脅しじゃないと思うけどね」

八幡「ちっ、面倒臭えな。
今日は行ってやるけど、もう呼び出すなよ」

153: 2013/11/10(日) 19:19:18.79 ID:j/BgldvCi
放課後
奉仕部

八幡「・・」ガラッ

雪ノ下「・・」

八幡「!?雪ノ下、何だよ、その格好?」

雪ノ下「こういうことよ」グイ

八幡(雪ノ下が上半身、ブラ一枚で俺を引き倒した?
どういうことだ?)

雪ノ下「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ、誰か来てーーーーー」

八幡「!?おい、嘘だろ」

157: 2013/11/10(日) 19:23:56.37 ID:j/BgldvCi
ダッダッダッ
由比ヶ浜「ユキノン、どうしたの?」バンッ

三浦「うわっ、ヒキ男が雪ノ下を襲ってる!?」

雪ノ下「誰か、この男をどけて」

戸部「こいつ・・」

八幡「ま、待て。誤解だ」

戸部「うるせえ!!」バキッ

159: 2013/11/10(日) 19:30:26.18 ID:j/BgldvCi
八幡「・・ぐっ」

三浦「これマジやばいって。あーし、先生呼んでくるわ」

八幡「おい!ちょっと待て!!」

戸部「言い訳は、署でゆっくり話せよ。ヒキタニくん」グイ

八幡「邪魔だ!!」ドン

戸部「ぐっ、こいつ調子に乗るなよ」バキッ

八幡「かはっ・・」

戸部「お前みたいな根暗野郎に負けるほどヤワじゃねえんだよ」
ドガッバキッガスッドゴッベキッ

八幡「ぐぇっっ・・」

161: 2013/11/10(日) 19:34:03.08 ID:k7e38tzX0
みんながクズ杉て展開が読めない

163: 2013/11/10(日) 19:36:40.94 ID:j/BgldvCi
戸部「まだ抵抗するってんなら容赦しないぜ!」

八幡「ぐはっ、はあ・・はあ・・はあ・・。くっ、くっくっくっ
はっはっはっはっ、由比ヶ浜~~~~~~~。
てめえら、はめやがったな!!」

由比ヶ浜「は?何言ってんの?気持ち悪いから話しかけてこないで!」

三浦「ここです」

教頭「これは一体どういうことなんだ?」

雪ノ下「先ほど、この男に襲われそうになったんです!」

教頭「何だと?」

167: 2013/11/10(日) 19:44:07.53 ID:j/BgldvCi
八幡「違う。それは誤解だ!」

教頭「この状況で何が違うと言うんだ?
とりあえず君たち二人からは事情を聞く必要がある。職員室に来なさい」

由比ヶ浜「ユキノン・・、大丈夫?どこか怪我してない?」

雪ノ下「ええ、貴方たちが駆けつけてきてくれたおかげでね」

戸部「被害に遭う前で本当に良かったよ」

雪ノ下「ええ、本当に。
三浦さん、貴方も私のために先生を呼びに行ってくれて感謝してるわ」

三浦「べ、別にあんたのためじゃないし。
ただ、あーしはこういうことが許せないだけだから」

171: 2013/11/10(日) 19:52:54.45 ID:j/BgldvCi
八幡「雪ノ下~~、てめえ、よくもこんな真似が出来るな。
こんなこと人間のやることじゃねえよ!!」

三浦「は?それはお前のことだろ?」

八幡「事情を知らねえ馬鹿は引っ込んでろ!雪ノ下、こっちこい!!」
グイ

雪ノ下「キャ!?」

教頭「コラ、暴れるな!ちょっと誰か来てくれ~」

教師1「どうしたんですか?」

教頭「この男子生徒が女子生徒を襲おうとしたらしいんだ」

教師2「本当ですか!?」

教頭「詳しい話は職員室で聞こうと思うんだが、この生徒が暴れて
手に負えなくてな。少し手伝ってくれ」

教師1、教師2「分かりました」

177: 2013/11/10(日) 20:01:00.40 ID:j/BgldvCi
八幡「くそっ、ふざけんな。俺は襲おうとしたりしてねえ。
頼むから俺の話を聞いてくれ!」

教師1「いいから職員室で話そう!」
ズルッズルッ

女子生徒A「えっ、何であの人、教師に引きずられてんの?」

女子生徒B「さっき、先生たちの話が聞こえたんだけど、あの人
あの女の子を強Oしようとしたらしいよ!」

女子生徒C「本当!?それってやばいじゃん」

女子生徒A「それで、あの女の子は大丈夫だったの?」

180: 2013/11/10(日) 20:08:23.56 ID:j/BgldvCi
女子生徒B「あの男が襲おうとした時、人が来たから助かったんだってさ」

女子生徒A「そっか~、良かった」

女子生徒C「でもさ、女子を無理矢理襲おうとする奴が、この学校にいたなんてショックだよね」

女子生徒B「そうだね。あの女の子のトラウマにならなければいいけど・・」

女子生徒A「ああいう奴は、ずっとどこかに閉じ込めててほしいよね」

男子生徒A「おい、聞いたか?今、引きずられてる男のこと?」

男子生徒B「女をしようとしたんだろ」

男子生徒C「学校でやろうとするなんて、頭おかしいだろ、あいつ?」

185: 2013/11/10(日) 20:17:42.59 ID:j/BgldvCi
男子生徒B「俺、あいつと同じクラスだったんだけどさ~。
実際、頭おかしかったよ、あいつ」

男子生徒A「どんな奴なの?」

男子生徒B「なんか一人も友達いなくてさ。
休み時間は、寝てるかラノベ読んでるかのどちらかなんだよ」

男子生徒C「典型的なオタクじゃん。
しかも、ラノベって俗に言う萌え系のキャラが出てくるやつだろ?」

男子生徒B「そう。
しかも、ただ読んでるだけでも痛いってのに一人でラノベ読んで笑ったりニヤニヤしてんだよ」

男子生徒A「ヤバくね、それ?
もう現実と妄想の区別が付いてない状態だったんじゃねえの」

男子生徒C「ああいう奴が、将来、無差別殺人とかするんだよな~」

187: 2013/11/10(日) 20:23:56.56 ID:j/BgldvCi
男子生徒B「だよな。それに、あいつの目を見てみな。
まともな奴の目じゃねえよな。
最初、会った時、薬中かと思ったもん」

男子生徒A「うわっ、本当だ!ありゃ、まともな人間の目じゃねえよ」

男子生徒B「実は前からさ、いつか犯罪でも起こすんじゃねえかって思ってたんだよ」

八幡「うるせええええええんだよおおおおおお!!!」

ギャラリー一同 ビクッ

八幡「何で、俺がてめえらみたいな下らない人間共に批判されなきゃならねえんだ?
群れなきゃ何も出来ないクズどもが!」

193: 2013/11/10(日) 20:31:42.63 ID:j/BgldvCi
男子生徒A「おい、キチOイが何か言ってんぞ(笑)」

男子生徒B「群れなきゃ何も出来ないクズどもか(笑)
流石、一人、学校で女をしようとする異常者だ。
言うことが違うよ」

教師1「こら、喚くんじゃない。
お前たちも、そんなデタラメな噂を広めるんじゃないぞ」

教頭「ほら、行くぞ・・・」

205: 2013/11/10(日) 20:47:23.34 ID:j/BgldvCi
職員室

教頭「これから個別に事情を聞く。君は、そこで待機してなさい」
八幡「・・・」
八幡(どうなってんだよ、これ?
くそっ、由比ヶ浜と雪ノ下にはめられた!!どうすればいい?
この状況は本気でまずいぞ。下手したら退学になるかもしれない。
今、雪ノ下雪乃が俺の命運を握ってるのか。つまり、あいつ次第で俺の人生はどうにでもなるんだ。
もし、本気で俺を退学させるつもりなら、俺はおしまいだぞ。
人脈もねえし、コミュニケーション能力もねえ中卒なんか生きていける訳がねえんだ。
今までの俺の努力は何だったんだ?こんなことで、全部、水の泡だ)
八幡「・・畜生、・・畜生、・・畜生」ポロポロポロ
(何だ!?こりゃ。何で勝手に涙が出てくるんだ?)

20分後

教頭「君、こっちの部屋に来なさい」

220: 2013/11/10(日) 21:07:44.11 ID:j/BgldvCi
八幡「・・・」スッ

教頭「大体の経緯は雪ノ下から聞いた。単刀直入に言う。
自主退学しなさい」

八幡「その前に、少し聞いていいですか。
雪ノ下雪乃は、どういう経緯を語ったんですか?」

教頭「それは、君自身が一番良く分かっていることだろう」

八幡「いくら俺でも、学校で女をしようとしないですよ。
ましてや、あいつの親父は政治家でしょう?そんな奴、相手にとんでもない」

教頭「今さら、そんな言い訳をしても無駄だ。
君と雪ノ下という生徒が密室にいて、雪ノ下が下着姿になっていたのは紛れもない事実だ」

八幡「そもそも、俺が雪ノ下雪乃を襲ったという物的証拠は無いでしょう。
貴方は証拠もなしに生徒を退学に追い込むんですか?」

226: 2013/11/10(日) 21:17:59.69 ID:j/BgldvCi
教頭「さっきの状況証拠と雪ノ下の証言が、なによりの証拠だ。
言っておくが、雪ノ下は君を刑事告訴をするのも辞さないようだぞ。
君が、頑なに無実だという嘘の主張を続けるのなら、君は法の裁きを受けることになるだろう」

八幡「上等じゃないですか!裁判で無実を証明してみせますよ」

教頭「何も分かってないんだな。
さっき、君が言った通り、雪ノ下の父親は政治家だ。
判決を操作するくらいの力はあるんだぞ」

八幡「くっ・・」

教頭「君は、自主退学をするか刑事告訴され退学になるかのどちらかしか
選ベないんだ。
雪ノ下は君が退学するなら刑事告訴はしないと言っていたからな」

230: 2013/11/10(日) 21:25:08.46 ID:j/BgldvCi
八幡「・・・」

教頭「どうするんだ?自主退学するのか、それとも刑事告訴され退学になるか?」

八幡「分かりましたよ、辞めますよ」

教頭「そうか。なら、こちらの退学用紙に記入してくれ」

八幡「・・」ガリガリ

教頭「よし。いいだろう。
今回の、君の退学の理由は伏せておく。
家族には、君から上手く説明しなさい」

八幡「・・分かりました」


おわり



引用元: 小町「お兄ちゃんってMだよね」