1: 2017/04/30(日) 23:13:40.326 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ(この前は喫茶店でラフィのことをたくさん知ることができた)

ヴィーネ(……でも、もっともっとラフィのことが知りたかったり)

ヴィーネ(またラフィを誘って喫茶店にでも行こうかな)

ヴィーネ「ねぇ、ラフィ!今日暇かしら?」

2: 2017/04/30(日) 23:14:17.049 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「またヴィーネさんが2人きりで喫茶店に行こうと言ってくれるなんて嬉しいです!」パァァァ

ヴィーネ「えぇ!もっとラフィのことを、知りたくてね!この前よりも深く!」

ラフィ「そ、そんな私のことを深く知りたいだなんて……」カァァァ

ヴィーネ「……急にスカートを抑えてどうした……ハッ」

ヴィーネ「そそそそういうことじゃないから!違うの!健全な話で……」

ラフィ「ふふっ、冗談ですよ!」テカー

ヴィーネ「……はぁ」クタクタ

3: 2017/04/30(日) 23:14:44.212 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「……で最近どうなの?」

ラフィ「と、いいますと?」

ヴィーネ「天使としての仕事とか」

ラフィ「あー、まあそれなりには」

ヴィーネ「それなりって……大丈夫なの?仕送りとか」

ラフィ「仕送り……ですか、全然問題ないですね」

ヴィーネ「えっ」

ラフィ「えっ」

4: 2017/04/30(日) 23:15:20.693 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「あっ、ごめ……」

ラフィ「いえいえ、大丈夫ですよ♪」

ラフィ「ヴィーネさんほどではないですが、ちゃんと天使的行為やってますから!」ニコッ

ヴィーネ「うっ」ズキン

ラフィ「あっ……」

ヴィーネ「……」

ラフィ「……」

ヴィーネ「もっ、もうやめましょうこの話!誰も得しないわ!」

ラフィ「そ、そうですね!」

5: 2017/04/30(日) 23:15:49.040 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「……」

ラフィ「……」

ヴィーネ「……あっ、そうだ。暇な時は何してるの?」

ラフィ「暇な時……ですか、鑑賞ですね」

ヴィーネ「映画鑑賞かしら?それは1度聞いたわよ、ちょっと特殊な楽しみ方……」

ラフィ「いえ、映画じゃないですよ、天使の力を使って……」

ヴィーネ「あっ、もういいです」

6: 2017/04/30(日) 23:16:45.480 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「ちなみにヴィーネさんは暇な時何してるんですか?」

ヴィーネ「暇な時……そういえばあまり暇はないわね……」

ラフィ「……?なんでですか?」

ヴィーネ「え、だってガヴったら1人じゃ何も出来ないんだもん……まず朝はガヴを起こしに行って朝食作ってから学校行くでしょ?それで学校終わったらまずガヴの家に行って、掃除洗濯して、気付いたら夕食の時間になってるから、買出しに行って夕食作るでしょ?」

ヴィーネ「で、それからそれから」

ラフィ「……じゃあこの2つお願いしますね」

店員「かしこまりましたー!」

ヴィーネ「って聞いてない!」ガーン

7: 2017/04/30(日) 23:17:13.779 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「すいません、なんだか世界に入っちゃってたみたいなんで」

ヴィーネ「世界って何よ!」

ヴィーネ「……まあいいわ、この話はこれで終わり」

ヴィーネ「……で何を頼んだの?」

ラフィ「シュークリームを2個頼みました」

ヴィーネ「あぁ、ありがとね」

ラフィ「……いえ!」ニコッ

ヴィーネ(……ん?)

8: 2017/04/30(日) 23:17:37.589 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「ねぇ、またあんたこの前みたいに」

ラフィ「あっ、来たみたいですよ!」

ヴィーネ(嫌な予感が)

店員「お待たせしました!こちらホイップシューと……」

ヴィーネ「……」ゴクリ

12: 2017/04/30(日) 23:18:01.731 ID:iNjswmLJ0.net
店員「激辛カラシシューになります!」

ヴィーネ「ファッキュー!!!!!!!!!!!!!!!!」

店員「!?」

ヴィーネ「もう分かってたわよ!あんたがこれ頼むって!このバカ!バカ天使!!」ウガー

ラフィ「うふふ~」

店員「!?!?」

ヴィーネ「この……悪魔!!!」

13: 2017/04/30(日) 23:18:28.869 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「……はっ」

ヴィーネ「……」カァァァ

ヴィーネ「す、すいません……」

店員「い、いえ……」

店員「ご、ごゆっくりどうぞ……」

ラフィ「は~い」

ヴィーネ「……」ハァ…

14: 2017/04/30(日) 23:19:07.985 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「さて、今回もやって参りましたね!ロシアンシューの時間が!」

ヴィーネ「……誰のせいで」

ラフィ「しかも今回は2個です!どちらかが当たりを引きます!これはつらいですね!」

ヴィーネ「なにそのテンション」

ラフィ「盛り上げるべきかと思いまして」

ヴィーネ「……わかったわよ、やればいいんでしょ……」

ラフィ「はい!」

15: 2017/04/30(日) 23:19:50.314 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「じゃあヴィーネさんからどうぞ!」

ヴィーネ「……」ドキドキ

ヴィーネ(以前とはちがって今回は2個)

ヴィーネ(外れか当たりの二択……まさに天国と地獄、デッドオアアライブ)

ヴィーネ(……ここは)

ヴィーネ(目をつぶって触った方を食べる!)

ヴィーネ(……これだ!!!)サワサワ

ヴィーネ「……いただきま……!」

ラフィ「ちょっと待ってください」

ヴィーネ「す……なによ」

17: 2017/04/30(日) 23:20:41.436 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「私も一緒にせーので、食べますので」

ヴィーネ「あ、ああそういうことね」

ヴィーネ「じゃあいくわよ!」

ラフィ「ばっちこいです!」

ラフィ「せーの!」

ラフィーネ「あーん!」パクッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……!」

18: 2017/04/30(日) 23:21:09.201 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「やった!当たりだ……ラフィ?」

ラフィ「……」プルプル

ヴィーネ「ちょっ!ラフィ!!大丈夫!?」

ラフィ「ひゃ、ひゃい。全然大丈夫れす」

ヴィーネ「呂律まわってないじゃない!ほら!牛乳買ってきてあげるから!」

ラフィ「……」

19: 2017/04/30(日) 23:22:28.847 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「はい!さあ飲んで飲んで!」

ラフィ「あ、ありがとうございまふ……」ゴクゴク

ヴィーネ「ラフィってこんな時でも」

ラフィ「……?」

ヴィーネ「落ち着いてるのね……笑顔を絶やさないのね」

ラフィ「……きゃ、キャラでふから……」

ヴィーネ「……友達なんだからキャラとか……そういうの気にしなくていいと思うんだけど……」

ラフィ「……」

20: 2017/04/30(日) 23:23:16.547 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「本当に辛い(つらい)時は、キャラなんか気にせず私にでもサターニャにでも、本心でぶつかっていくべきだと思うわ……」

ラフィ「……で、でも」

ヴィーネ「……」

ラフィ「……そ、そうですね」

ラフィ「すいません、もう我慢できません、ではすこしだけ……」

ラフィ「からーーー!!!」

ラフィ「なんでふか!これ!やばくないでふか!!」

ヴィーネ「……!」

21: 2017/04/30(日) 23:24:00.928 ID:iNjswmLJ0.net
ラフィ「ちょっとやばふぎです!!」

ヴィーネ「……ふふっ」

ラフィ「……どうしまひた?」

ヴィーネ「……ラフィでもそんなに声出せるんだなぁ……って」

ラフィ「……そうですか」

ラフィ「……すいません、少し取り乱しました」

ヴィーネ「そうかしらね?」

ヴィーネ「私はいいと思うわよ?」

ラフィ「……そうですか」

23: 2017/04/30(日) 23:25:07.610 ID:iNjswmLJ0.net
ヴィーネ「まぁ、でもたまには……ね?」

ラフィ「……そうですね」

ヴィーネ「そうだ、今度はカラオケにでもいかない?あそこストレス発散できていいのよ!大声も出せるし!」

ラフィ「……そうですね、いきましょうか!」

ヴィーネ「……!もっともっと大声だしちゃうんだから!」

ラフィ「負けませんよ!」

ヴィーネ(少しだけ……ラフィのことをより深く知れた気がする)

ヴィーネ(これからもっと……仲良くなれたらいいな)

おわり

24: 2017/04/30(日) 23:25:31.481 ID:iNjswmLJ0.net
綺麗なラフィーネを書きたかったんです!
ありがとうございまひた!

25: 2017/04/30(日) 23:26:33.942 ID:CBk7XG4K0.net

引用元: ヴィーネ「純白の天使」