まどか「いぎぎぎぎぎ……か、顔が腫れてきた…」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

QB「気にすることはないよ。君は元々腫れたような輪郭じゃないか」

まどか「ひぃ、ひぃ…い、痛み止め…痛み止め飲まないと…」ｽﾞｷｽﾞｷ

まどか「ナロンエース…生理痛止めに買っておいたナロンエースが確か歯痛にも効いたはず…！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ｺﾞｿｺﾞｿ

まどか「あった！！！」

まどか「んぐんぐ」ｺﾞｸﾘ

まどか「んぎょああああああああああああ！！！水がしみるううあああああああああああああ！！！！！」

まどか「氏ぬ！氏ぬうううううああああああああああああ！！！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

QB「まどか、君がその歯痛で氏ぬなんてことは医学的にありえないよ」

まどか「ぐぎぎぎぎ…で、でも薬飲んだからあと１０分もすればおさまるはず…」ｾﾞｪﾊｧ


～１０分後～

まどか「んぎょああああああぁぁぁぁっぁ！！まだ痛いいいいいいいいいいいいい！！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

QB「非ピリン系の痛み止めは効果が薄いよ。バファリンかロキソニンを飲むべきだったね。もっとも君はそれらの薬は胃に負担がかかるという理由で購入を避けていたからこの家には無い」

QB「自業自得だね」

まどか「っあああ！ぐああああああああ！！！」ﾎﾞｶｯﾊﾞｷｯ

QB「自分の顔を殴ったところで痛みは消えないよ」

まどか「はぁ…はぁ…そ、そうだ…正露丸を詰めれば治るって聞いたことがある…！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

QB「正露丸も副作用があるとか言って買わなかったじゃないか。美樹さやかは普通に買っていたのに」

まどか「んごぉぉぉおおおおおおおおお！！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

QB「不確かなリスクを気にしつつ未来の危険に備えておいたほうが合理的だったね。君はあの時正露丸を買っておくべきだった。多少危険だとしても緊急時の選択肢を増やしておこうとは考えなかったのかい？」

まどか「いぎぎぎぎいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

まどか「はっ…！歯痛に効くツボがあるって聞いたことがある！！確かこの親指の付け根を押すと…」ぐっぐっ

まどか「……」

まどか「全然おさまらないいいいよおおおおおおおおおお！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

QB「もう応急処置でどうにかなるレベルじゃないみたいだね」

まどか「がああああああああ！！なんで歯医者って深夜にやってないのおおおおおおお！！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

QB「それは仕方ないよ。人間は僕たちインキュベーターと違って燃費が悪いから、歯医者も睡眠をとらないと活動を継続できないからね」

まどか「いやああああああああああああ！！朝までなんて耐えられないいいいいいい！！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

QB「朝までというのも希望的観測だね。歯医者の多くは予約制だし、最悪の場合治療してもらえるのは数日後ということもある」

まどか「ぎゃあああああああああああああああああああああ！！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

QB「でもまどか」

QB「僕なら君のその痛みを取り除くことができる」

まどか「」ﾋﾟｸ

まどか「ど、どっどどどどどういうこと！？」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

QB「簡単なことさ。僕に痛みを消すように、いや、虫歯を完治させるように願えばいいんだよ」

QB「そして君は魔法少女になる」

QB「君はその耐え難い苦痛から逃れることができて、僕は君を魔法少女にするという目的を達成できる」

QB「僕とまどか、お互いのためになると思うんだけどな」

まどか「わ、わかった！！魔法少女になるから！！だから早くこの虫歯を治…」

ほむら「ふんっ」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

ﾋﾞｼｭ

QB「」

まどか「のおおおおおおおおおおおおおあああああああああ！！？」

ほむら「危なかったわ」

まどか「ほ、ほ、ほ…」

ほむら「何度言ったらわかるの…！こいつの言葉に耳を貸しちゃダ…」

まどか「ほむらちゃああああああん！！なんてことしてくれたの！！？」ｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「えっ」

まどか「あと少しでこの虫歯の苦しみから逃れることができたのに！！こんなのってないよ！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「む、虫歯…？」

これだから暁美ほむらは・・・

ワロタwww

まどか「助けてよ！！痛くて氏んじゃうよ私！！！」

ほむら(あの心優しいまどかがこんなに取り乱すなんて…よっぽど痛いのね…)

まどか「ほむらちゃんバファリン持ってるでしょ！！？」

ほむら「えっ？」

まどか「私知ってるよ！！ほむらちゃん生理重いから痛み止めも強いの使ってるでしょ！！」

ほむら「な、なぜそれを…」

まどか「私保健委員だもん！！早くバファリンちょうだい！！早く！！その四次元ポケットみたいな盾の中に入ってるんでしょ！？女の子だもんね！魔女と戦ってる時に生理きてもいいように持ち歩いてるはずだよね！！！」

ほむら「た、確かにこの中にバファリンは入ってるけど…」

まどか「じゃあちょうだいよ！！！！」

まどか「あっががががががががが！！！痛い痛い痛い！！！氏ぬ氏ぬ氏ぬ！！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「わ、わかったわ。ちょっと待って…」ｺﾞｿｺﾞｿ

四次元ポケットｗｗｗ

ほむら「えーっと、バファリンバファリン…」ｺﾞｿｺﾞｿ

まどか「げぎゃああああああああああああ！！！氏ぬううううううおおおおおおああああああああ！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ほむら「あ！あったわ」

まどか「よこせっっ！！！」ﾊﾞｼｯ

ほむら「痛っ…」

まどか「こ、これで…これさえ飲めば…！」ﾊｰﾊｰ

カサッ

まどか「…」

まどか「空じゃんこれええええええええええええ！！！？」

ほむら「ご、ごめん。だって今日あの日だったからさっき飲んじゃって…」

まどか「ごおおおおおおおおおおおお！！！」ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ

ほむら「やめてまどか！床に頭打ちつけるなんて！もっと自分を大切にして！！」

まどか「うぐぐぐぐぐぐ…クスリィ…クスリをよこせえええええ…」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「まどか…。大丈夫よ。朝まで私がついててあげるから…」ぎゅっ

まどか「そんな茶番はいらないよっっ！！！！」ばしっ

ほむら「あ痛っ…」

まどか「うあああああああああああ！！痛いよおおおおおおお！！！」ﾋﾞｴｰﾝ

ほむら「どうしよう…。どうしたら…」

ほむら「そ、そうだわ！私が時間を止めて歯の治療の勉強をして即席の歯医者になれば…！」

まどか「ごぎょおおおおおおおおおああああああああ！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「待っててまどか…。あ、いや、時間止めるから別に待つことにはならないんだけどとにかく待ってて…」

ほむら「よし、早速時間を止めて…」ﾎﾑｯ

まどか「」

ほむら「さて、歯学科の大学に侵入して勉強してこないと…」ﾀﾀﾀﾀ

～ほむら時間で４年後～

ほむら「これで大丈夫なはずね…」



鹿目家

まどか「」

ほむら「じゃあ時間を動かして、と」ﾎﾑｯ

まどか「グオオオオオオオオオオオオオ！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「まどか、今から歯医者に侵入するわよ。私があなたの歯を治してあげる」

まどか「なんでもいいから早くしてえええええええええええ！！！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

どっかの歯医者

ほむら「じゃあこの椅子に座って」

まどか「ぐごごごごごご…」ｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「えーと、まずは洗浄からね。この機械かしら」

ほむら「まどか。ちょっと口開けてちょうだい」

まどか「ゼー…ハー…ゼー…ハー…」ｱｰﾝ

ブシュウウウウウウウ

まどか「ギョアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！」

ほむら「ま、間違えた…。麻酔が先ね…」

ほむら「ちょっとチクッとするわよ」

ブスリ

まどか「んがああああああああああ！？」

ほむら「我慢して！じきに麻酔が効いてくるから！」

まどか「ごああああああああああああああ！！！」

まどか「あああああああああああああ」

まどか「ああああああ…」

まどか「ああ…」

まどか「あ…？」

ほむら「どう？まどか？」

まどか「…」

まどか「い、痛くなくなった！」

ほむら「ほっ…」

まどか「あ、ありがとうほむらちゃん…！本当にありがとう…！」

ほむら「いえ、まだよ。これからちゃんと治療しないとまたすぐに痛くなるわ」

まどか「うん…。私、ほむらちゃんのこと信じてる」

ほむら「まどか…」ｷｭﾝ

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…」

まどか「…」

ほむら「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

まどか「あ、痛い。また痛くなってきた」

ほむら「あっ、そ、そうね。麻酔が弱かったかしら？もう一度麻酔して治療するからじっとしてて」

まどか「うん」

麻酔終了

ほむら「じゃあこれから歯を削るわよ」

まどか「…痛くしない？」ｳﾙｳﾙ

ほむら「…」ﾄﾞｷｰﾝ☆

ほむら「ま、まかせて。じゃあライト当てるから目を閉じて口をアーンてしなさい」

まどか「アーン」

ほむら(ま、まどかの口の中を好きに弄れるなんて…)

ほむら(…って何考えてるの私は！治療に集中しないと…)

まどか「…」ｱｰﾝ

ほむら「…」

ほむら(臭っ！？まどかの口くっさ！！！)

そこは時間とめて治療しようよｗｗｗｗｗ

ほむら(な、何よこれ…。まるで練習後の野球部の靴下みたいな匂いがするわ…！このホームベース顔から…)

まどか「」ｱｰﾝ

ほむら(ま、まぁそうよね。重度の虫歯なんだし臭いくらいするわよね…)

ほむら(まどかのためにも早く治療してあげないと…)

チュイイイイイイイイイン

まどか「んーーーーっ！んーーーーーっ！」

ほむら「痛かったら左手あげてね」ﾁｭｲｲｲｲｲﾝｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

まどか「んーーーーーーっ！」ｻｯ

ほむら「はーい我慢してね」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

まどか「んーーーーーーーーっ！？」

ほむら(ちなみに今の私はさっきの４年にも及ぶ時間停止で魔力を大量に使ったから今は時間停止を使うに使えないわ)

ﾁｭｲｲｲｲｲｲｲﾝｶﾞﾘｶﾞﾘ

ほむら「ふう、虫歯の箇所は削ったわ。次は神経をとるわね」

まどか「えっ！？」

ほむら「虫歯がけっこう進行してるのよ」

まどか「そっか…そうだよね…」

ほむら「じゃあいくわよ」

まどか「…」ｱｰﾝ

ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

ほむら(あぁ……まどかの歯を…神経を削るなんて…)ｿﾞｸｿﾞｸ

ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

まどか「うっ…」　「ん」　「うぁ」　「は、ぁ…」

ほむら「～～～っ！！」ｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸ

ほむら(もう辛抱たまらないわ！MPギリギリだけどちょっとだけ時間停止して…)ﾎﾑｯ

まどか「」

ほむら「まどかああああああああっ」ﾑﾁｭｳｳｳｳｳ

ほむら「ハー、ハー」ﾁｭﾊﾞﾚﾛﾁｭﾊﾞﾚﾛ

ほむら「ふっ、うむ、むぐ」べろべろ

ほむら「うっ…や、やっぱり臭い…」

治療終了

ほむら「これで終わりね。お疲れ様」

まどか「ありがとうほむらちゃん！本当にありがとう！」

ほむら「礼には及ばないわ」

まどか「ほむらちゃんは私の最高の友達だよ！」

ほむら「まどか……！」

ほむら「……で、でもこれで完全に治ったわけじゃないわ///これからはちゃんとハミガキをして歯医者にも行きなさい///」

まどか「うん！じゃあねほむらちゃん！また明日学校でね！」ﾀﾀﾀ

ほむら「……」

ほむら「ふふっ」

翌日

ほむら「ふふ…」

ほむら「もしかして私、初めてまどかの役に立てたかも…」

ほむら「…」

ほむら「…」ニヘ～


　　　　　　ズ　　キ　　ン


ほむら「……うっ！？」

ほむら「こ、これは…！？」ｽﾞｷﾝ　ｽﾞｷﾝ

ほむら「ま、まさかまどかをペロペロしたときに虫歯が…！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「あ、あ…」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

超展開

ミュータンス菌仕事早すぎﾜﾛﾀ

ほむら「い、痛い……痛いッ……！！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「わ、私のソウルジェムがまるでこの虫歯のように黒く濁って……！？」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ

ほむら「うっ…あ…」

ほむら「うああああああああああああああああっっ」


　　　　　


　　　ボシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ








THE END

nice end

おわりです
>>1は歯学部でもなんでもないので虫歯と治療の描写はテキトーです

歯はちゃんと磨きましょう
では

歯磨いてくる

ぼくも！！！！！