1: 2017/06/13(火) 23:34:30.54 ID:yRo4G/Z2.net
~鞠莉、小学1年生の時の誕生日~

 

かなん「はっぴばーすでーとぅーゆー!」

だいや「はっぴばーすでーとぅーゆー!」

かなん「はっぴばーすでーでぃあまーりー!」

だいや「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

 

パチパチパチ

 

かなん「おめでとう、まり!」

だいや「おめでとうございます!」

 

まり「あ、ありがとう・・・・・・ありがとう、かなん、だいや・・・・・・!」

2: 2017/06/13(火) 23:35:44.06 ID:yRo4G/Z2.net
まり「う、うぅ・・・・・・」ポロッ

だいや「ま、まりさん!? どうかしたんですの!?」

かなん「おなかとか、いたいの?」

まり「ううん、ちがうの・・・・・・まり、いままで、あんまりおともだちとかいなかったから・・・・・・」

まり「かみのいろが、まわりのみんなとちがうから、って・・・・・・」

だいや「まりさん・・・・・・」

まり「だからね、こんなふうに、パパやママいがいのひとに、おたんじょうびをおいわいしてもらうのははじめてで・・・・・・」

まり「ありがと、ありがとう、だいや、かなん・・・・・・!」ポロポロ

かなん「・・・・・・もう、まりったら」

3: 2017/06/13(火) 23:37:02.42 ID:yRo4G/Z2.net
かなん「おたんじょうびなんだから、なかないで」

かなん「ほらっ!」サッ

まり「え・・・・・・? かなん?」

かなん「ハグ! まりが、なきやんでくれるように!」

かなん「わたしからの、プレゼント!」ニコッ

まり「かなん・・・・・・」

まり「・・・・・・///」

まり「えいっ」

ギュッ

かなん「えへへ。ハグっ!」

まり「ハグ♪」

だいや「ふ、ふたりとも、ずるいですわー!///」

4: 2017/06/13(火) 23:38:06.40 ID:yRo4G/Z2.net
かなん「じゃあ、だいやも、おいでよ」

だいや「え!?/// わ、わたくしは、その・・・・・・///」

まり「だいやも、ハグして、くれると・・・・・・」

まり「う、うれしい、な・・・・・・///」

だいや「うぅ~・・・・・・///」モジモジ

だいや「えいっ!」

ギュウッ

だいや「ど、どうですの?/// わたくしからも、ハグしちゃいますわっ///」

かなん「あはは、さんにんでいっしょにハグしてるねっ♪」

ギュッ…

まり「・・・・・・///」

まり「あったかいよ・・・・・・かなん、だいや」

まり「ありがとう」ニコッ

5: 2017/06/13(火) 23:40:04.17 ID:yRo4G/Z2.net
~鞠莉、高校3年生~

 

鞠莉(・・・・・・な~んてこともあったわね。誕生日がくるたび、思い出しちゃう)

鞠莉(私にとっては、友達に初めて誕生日を祝ってもらえた、素敵な思い出。きっとダイヤと果南は、忘れちゃってるだろうけど)

鞠莉(去年は、留学してて、誕生日は果南やダイヤに会えなかったから・・・・・・)

鞠莉「・・・・・・嬉しいな。今年は、なんだか」クスッ

 

ガチャッ

鞠莉「ハーイ! シャイニー☆」

果南「おわっ!? ま、鞠莉!?」

ダイヤ「め、めめめ珍しいですわね!? 貴方が、こんなに早く部室に来るなんて・・・・・・!?」

鞠莉(ふたりは、大慌てで後ろ手に何かを隠してるけれど)

鞠莉「――もう、バレバレよ」クスッ

鞠莉「ダイヤ、背中からゴールドのモールが見えてるわよ?」

ダイヤ「あっ・・・・・・///」

6: 2017/06/13(火) 23:41:15.76 ID:yRo4G/Z2.net
鞠莉「私に隠れて、シークレットなバースデーパーティーの準備ってところかしら」

ダイヤ「べ、別にいいではありませんか!///」

果南「あ、開き直っちゃうんだ」

ダイヤ「2年ぶりに、貴方のお誕生日を一緒にお祝いできるのですから・・・・・・」

ダイヤ「その・・・・・・サプライズパーティーくらい、してもいいではありませんか・・・・・・」

鞠莉「ダイヤ・・・・・・」

ダイヤ「・・・・・・もうっ! お祝いしてあげませんわよ!」プイッ

鞠莉「ごめんね、ダイヤ、果南。嬉しいよ、とっても」

鞠莉「サンキュー・・・・・・ありがとう。私のために」

ダイヤ「・・・・・・もう///」

果南「ふふっ」

8: 2017/06/13(火) 23:42:45.54 ID:yRo4G/Z2.net
果南「でも、思い出すね。初めて鞠莉と出会った頃のこと」

果南「小学校1年生だったっけ。こうやって、初めて誕生日パーティーをやったよね」

ダイヤ「そうでしたわね。まだ小さかったので、飾りつけなど上手く出来ませんでしたが」

鞠莉「・・・・・・!」ハッ

鞠莉「覚えて・・・・・・るの? あの時のこと」

鞠莉「覚えてて、くれてたの・・・・・・?」

果南「? 当たり前じゃん」

ダイヤ「大切な思い出です。忘れる訳がありませんわ」

鞠莉「そっか・・・・・・」

鞠莉「そうか・・・・・・そうだよね・・・・・・///」

9: 2017/06/13(火) 23:43:59.53 ID:yRo4G/Z2.net
果南「鞠莉、なにニヤついてるの?」

ダイヤ「気持ち悪いですわね」

鞠莉「な、なによ! 別にいいでしょ!///」

鞠莉「ね、ねえ、あの時のこと、覚えてるんだったら・・・・・・!」

果南「え?」

鞠莉(また・・・・・・やってほしい、なんていうのは・・・・・・わがままかな)

鞠莉(あの時の、ふたりからの、プレゼント)

鞠莉(それとも、さすがにそんなことは、ふたりとも忘れて・・・・・・)

10: 2017/06/13(火) 23:45:27.63 ID:yRo4G/Z2.net
鞠莉「・・・・・・///」モジモジ

ダイヤ「・・・・・・鞠莉さん? 何をもじもじされているのですか?」

果南「顔赤いし。おしっこなら我慢しない方がいいよ」

鞠莉「なっ!?/// バカ、果南のデリカシーなしオヤジ!! ダイヤの鈍感硬度10!!」

鞠莉「なんでもないもんっ! いいわよ、別に!///」プイッ

果南「」クスッ

ダイヤ「」クスッ

果南「・・・・・・まったく。鞠莉ったら、自分からはしょっちゅう抱きつこうとしてくるくせに」

ダイヤ「自分がしてほしい時は、恥ずかしがるのですから」

果南「ほら、鞠莉」

サッ

 

果南「ハグ、しよ?」ニコッ

11: 2017/06/13(火) 23:46:45.82 ID:yRo4G/Z2.net
鞠莉「あ・・・・・・///」

鞠莉「・・・・・・///」

ギュッ…

果南「ふふっ。あの時と同じ、プレゼント」

ダイヤ「・・・・・・わたくしからも」

ギュッ

鞠莉「ダイヤ・・・・・・」

鞠莉「・・・・・・変なの。あの時は、ダイヤの方が恥ずかしがってたのに」

ダイヤ「・・・・・・10年越しの、お返しですわ」

ダイヤ「忘れる訳がないではありませんか・・・・・・大切な、友達との思い出を」

果南「・・・・・・当たり前だよ」

鞠莉「うん・・・・・・///」

ギュッ… 

12: 2017/06/13(火) 23:47:45.42 ID:yRo4G/Z2.net
ソーッ… ←窓からこっそり覗く

 

千歌「3人とも、抱き合っちゃってるね・・・・・・///」

ルビィ「うわぁぁ・・・・・・おねぃちゃ・・・・・・///」ドキドキ

梨子「いい・・・・・・いいわ・・・・・・!」

善子「もう、いつまでやってるのよ!!///」

曜「これじゃ、いつまでたってもサプライズパーティーが始められないね」タハハ

花丸「未来ずら~・・・・・・!」

13: 2017/06/13(火) 23:48:52.07 ID:yRo4G/Z2.net
果南「えへへ・・・・・・鞠莉」

ダイヤ「お誕生日、おめでとうございます」

鞠莉「うん・・・・・・うん」

ギュウッ

 

――ど、どうですの? わたくしからも、ハグしちゃいますわっ!

――あはは、さんにんでいっしょにハグしてるねっ♪

 

ギュッ…

鞠莉「・・・・・・///」

鞠莉「あったかいよ・・・・・・果南、ダイヤ」

鞠莉「ありがとう」ニコッ

14: 2017/06/13(火) 23:49:47.88 ID:yRo4G/Z2.net
おしまい

なんとか間に合いました
鞠莉ちゃんお誕生日おめでとう!

15: 2017/06/13(火) 23:50:58.08 ID:/afq7AJP.net

やっぱりダイかなまりなんだよなぁ

16: 2017/06/13(火) 23:52:45.49 ID:nxORIxqV.net

やっぱりお誕生日は主役サンドだよね

引用元: 鞠莉「いっしょにハグ!」