1: 2011/05/02(月) 20:19:29.80 ID:RiJMGpfN0

美琴「恋愛マネジメントを専攻しているエビオス嬢……?」

美琴「女子力を上げる4つのポイント……ふむふむ」

美琴「!! これよ!! これだわ!!」

美琴「これを使えば……あいつとも……」////


~~~~~~

上条「美琴がこんな女子力アゲアゲの愛され体質のモテカワガールだったなんて知らなかったよ」

美琴「そ、そんな……////」

上条「さあ、一緒においしいパスタとスイーツを食べに行こう。自分への御褒美だよ」ナデナデ

美琴「う、うん……////」

上条「その後恋空とセカチューを見ようね 二人っきりで」

美琴「えへ、えへへへ////」

~~~~~~~

美琴「なんて、なんて、なんてことになったり……!」カァァァァ

美琴「キャアアアァァァァ!!////」ブンブン
とある魔術の禁書目録 4巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

5: 2011/05/02(月) 20:22:02.85 ID:RiJMGpfN0

美琴「よ、よし! 女子力あげて絶対あいつと……あいつと……えへへへ」////

美琴「まずは一つ目ね」

◆◆◆
1. あえて2~3世代前のケータイを飲み会に持っていく
あえて2~3世代前のケータイを使うようにしましょう。そして飲み会の場で好みの男がいたら話しかけ、
わざとらしくケータイを出していじってみましょう。
そして「あ~ん! このケータイ本当にマジでチョームカつくんですけどぉぉお~!」と言って、男に「どうしたの?」と言わせましょう。
言わせたらもう大成功。
「ケータイとか詳しくなくてぇ~! ずっとコレ使ってるんですけどぉ~! 使いにくいんですぅ~! ぷんぷくり~ん(怒)」と言いましょう。
だいたいの男は新しいケータイを持ちたがる習性があるので、古かったとしても1世代前のケータイを使っているはずです。

そこで男が「新しいケータイにしないの?」と言ってくるはず(言ってこない空気が読めない男はその時点でガン無視OK)。
そう言われたらあなたは「なんかなんかぁ~! 最近iPhone5が人気なんでしょー!? あれってどうなんですかぁ? 
新しいの欲しいんですけどわかんなぁぁああい!! 私かわいそーなコ★」と返します。
すると男は「iPhone4でしょ? 5はまだ出てないよ。本当に良くわからないみたいだね。どんなのが欲しいの?」という話になって、
次の休みの日にふたりでケータイ選びのデートに行けるというわけです。
あなたの女子力が高ければ、男がケータイ買ってくれるかも!?
◆◆◆

美琴「これよ!これさえマスターすれば……」

美琴「あいつと一緒にゲコ太ケータイを買いに行ったりできる……////」ポワワワ

美琴「ま、まずはちょっと前のケータイ買いに行かなくちゃ!」ダッ

11: 2011/05/02(月) 20:28:32.86 ID:RiJMGpfN0

───

美琴「よ、よし! 何とかちょっと前のケータイを探して買ってきたわ!」

美琴「えっと、えっと、次は何だったっけ」

美琴「あいつと……あいつと……ゴニョゴニョ……するためだもん!」

美琴「しっかりを読まなとね!」

美琴「えっと、なになに?」

2. Twitterで><を使うとモテる
「キャー!」とか「悲しい!」などを表現する「><」をコメントに入れると、
Twitterの男性ユーザーは「なんかこの子カワイイなぁ」や「支えてあげたいかも」と思ってくれます。
インターネット上では現実世界よりもイメージが増幅されて相手に伝わるので 「><」 を多用することによって、
男性はあなたを可憐で女の子らしいと勘違いしてくれるのです。
そういうキャラクターにするとほぼ絶対に同性に嫌われますが気にしないようにしましょう。


美琴「な、なるほど!」

美琴(支えてあげたいかも、と思ってもらえるのかぁ……)

~~~~~
上条「ほら、支えてやるよ……    一生、お前のそばで、な」
~~~~~

美琴「キャァァァァァアァァ!!////」ブンブンブンブン

15: 2011/05/02(月) 20:36:12.44 ID:RiJMGpfN0

美琴「そ、そうよ!これさえあれば、あ、あいつとけけけけ結婚も夢じゃないかも……」ドキドキ

美琴(結婚?けっこん?)

~~~~

美琴「おはよ、ご飯出来てるわよ」

上条「ふあぁぁおはよう……昨日は素敵だったよ」

~~~~

美琴「イヤアアアァァァァアァッッ!!/////」ブンブンブン

美琴「そんなぁそんなぁあたしはそんなに激しくなんかっっ!!////」ブンブンブンブン

美琴「はぁ……はぁ……いけない いけない」ゴシゴシ

美琴「えっと、えっと、3つ目は……」

◆◆◆
3. とりあえず男には「えー! なにそれ!?  知りたい知りたーい♪」と言っておく
飲み会などで男が女性に話すことといえば自慢話や趣味の話ばかり。
よって、女性にとってどうでもいい話ばかりです。でもそこで適当に「へぇーそうなんですかぁ~?」とか
「よくわかんないですけどすごいんですねぇ」と返してしまうと、
さすがの男も「この女ダメだな」と気がついてしまいます。ダメ女だとバレたら終わりです。
そこは無意味にテンションをあげて、「えー! なにそれ!?  知りたい知りたーい♪」と言っておくのが正解。
たとえ興味がない話題でも、テンションと積極性でその場を乗り切りましょう。積極的に話を聞いてくれる女性に男は弱いのです。
◆◆◆

23: 2011/05/02(月) 20:44:23.95 ID:RiJMGpfN0

美琴「なるほど! 確かに話を聞いてあげるのは大事ね!!」

美琴「やっぱりこれに書いてあることは正しいんだ!!」

美琴「えっと、えっと、3つ目は続きがあるのね!」フムフム

◆◆◆
いろいろと話を聞いたあと、「〇〇は〇〇で、〇〇が〇〇なんですね! 覚えたぞぉ! メモメモ!」とコメントすればパーフェクト。
続けて頭に指をさしてくるくる回しつつ「キュンキュンキュン! キュンキュンキュン!」と言って、「どうしたの?」と男に言わせるのもアリ。
そこで「私のハードディスクに記録しているのでありますっ☆」と言えば女子力アップ! 
そこでまた男は「この子おもしろくてカワイイかも!?」と思ってくれます。
私は学歴も知識もありませんしブスですが、こういうテクニックを使えば知識がない私のようなバカ女のほうがモテたりするのです。
男は優越感に浸りたいですからね。
◆◆◆

美琴「なるほどー!! こういうテクがあるのね!!」

美琴「こ、これを使えば……」

24: 2011/05/02(月) 20:45:36.46 ID:RiJMGpfN0

~~~~

上条「美琴って話聞くのが上手だね、もっと好きになっちゃったよ」

美琴「そ、そんな……//// 私のハードディスクがショートしちゃうよ……」カァァァ

上条「美琴がかわいすぎるから……俺のUSBメモリースティックが容量パンパンだよ……」

美琴「え……//// そ、それってどういう……」

上条「だから子宮、いや至急、ファイルを美琴に移してもいいかな……」ギュッ

美琴「あぅ……//// は、初めてだから一回フォーマットしないといけないかも……////」

~~~~

美琴「……」シューシュー ボンッ

美琴「ハッ  だ、だめよ美琴!そそそそんなこと考えちゃダメ!」カァァァ

美琴「つ、次よ次!」////

27: 2011/05/02(月) 20:53:15.50 ID:RiJMGpfN0

美琴「よ、四つ目は……」

◆◆◆◆
4. レストランではオムライスを食べられない女をアピールせよ
男とレストランに入ったら、真っ先にオムライスなどの卵を使った料理を探して
「あーん! 私これ食べられないんですよねぇ~(悲)」と言いましょう。
するとほぼ100パーセント「どうして? 嫌いなの?」と聞かれるので、
「嫌いじゃないし食べたいけど食べられないんですっ><」と返答しましょう。
ここでまた100パーセント「嫌いじゃないのにどうして食べられないの?」と聞かれるので、
うつむいて3~5秒ほど間をおいてからボソッとこう言います。
「……だって、……だって、卵割ったらヒヨコが氏んじゃうじゃないですかぁっ! 
赤ちゃんかわいそうですぅ! まだ生まれてないのにぃぃ~(悲)。
ピヨピヨとすら鳴けないんですよ……」と身を震わせて言うのです。

その瞬間、あなたの女子力がアップします。きっと男は「なんて優しい天使のようなコなんだろう! 
絶対にゲットしてやるぞ! コイツは俺の女だ!」と心のなかで誓い、あなたに惚れ込むはずです。
意中の男と付き合うことになったら、そんなことは忘れて好きなだけオムライスを食べて大丈夫です。
「食べられないんじゃなかったっけ?」と言われたら「大丈夫になった」とか「慣れた」、「そんなこと言ってない」と言っておけばOKです。
◆◆◆◆

美琴「なななななるほど!!」

美琴(そうよ!あたし、怖い女の子って思われてるみたいだから……優しいって思ってもらいたい……)

美琴「………」グッ

美琴「よ、よし! がんばるぞー!」

───

29: 2011/05/02(月) 20:57:31.33 ID:RiJMGpfN0

───

禁書「おなかへったよー」

上条「ところが冷蔵庫が空っぽなんですよインデックスさん」

禁書「んむー……」

上条「……分かった分かった、買い出し行って来るよ」ヨッコラセ

上条「何が食べたい?」

禁書「うーん……オムライス!」

上条「分かった、んじゃ材料買って来るよ」

禁書「はやくねーっ!」

上条「やれやれ」

 ガチャ
  バタン

上条「やれやれ……今日はいい天気だな」

上条(何かいいことある気がする)テクテク

37: 2011/05/02(月) 21:04:20.08 ID:RiJMGpfN0

上条 テクテク

美琴(あいつはどこかな……)キョロキョロ

上条「お」

美琴「あ」

上条「よう、ビリビリ」

上条(また電撃飛ばされるんだろうなぁ……やだな……)

美琴「あ、ああ、き、奇遇ねっ!」

上条(そろそろ電撃が来るか……?)ブルブル

美琴「あ、あの、あのさっ」

上条(ぶ、ぶっちゃけアレ右手で防ぎ損ねたら氏ぬよなぁ……)ブルブルブル

美琴「い、一緒に……お、お茶でも飲まない?」

上条「え……?」

美琴「だだだだだダメならいいんだけどさ……」カァァァ

上条(そうか……そうか……いつも右手で防いで来たから……)

上条(油断させてから電撃撃ってくるつもりだ───!!!)ゴーン

40: 2011/05/02(月) 21:17:19.57 ID:RiJMGpfN0

───

カランコローン

店員「射精ー」

美琴「え、えっと、アイスティーください」

上条(な、なんだか様子がおかしい気がするが……)

上条(油断できねぇな……)

上条「………」

美琴「ほ、ほら、あんたも注文しなさいよ……」

上条「あ、ああ……じゃあ俺はアイスコーヒーで」

店員「アイスティーとアイスコーヒーですね、分かりました」スタスタ

美琴「………」

上条「………」

美琴(み、美琴……勇気出すのよ!)

上条(とりあえず失礼なこと言ったりしない様に注意しとこう……)ブルブル

45: 2011/05/02(月) 21:23:05.62 ID:RiJMGpfN0

上条(つーかやたらでっけぇショルダーバッグだな、こいつこんなの持ってたっけ?)ゴクゴク

美琴(え、えっと……確か一つ目のポイントは……)

>わざとらしくケータイを出していじってみましょう。

美琴(わざとらしく……わざとらしく……)アセッアセッ

美琴「わ、私が使ってるケータイ古くって~~」アハハ

上条「え? あ、ああ……そう……」

美琴「お、おっきくて、重くて、た、タイヘ~ン」

上条「そ、そうか……」

美琴「あ、あ~~~重かった~~~~」

 ドサッ!

上条「初期ショルダー型!?」ブバァ!

美琴「も、もう肩こっちゃって~」

上条「それケータイだったのか!?」

美琴「あ、あ~ん!このケータイ本当にマジでチョームカつくんですけどぉぉお~!」

上条「」

48: 2011/05/02(月) 21:28:30.19 ID:RiJMGpfN0

美琴「ケ、ケータイとか詳しくなくてぇ~!」

上条「」

美琴「ずっとコレ使ってるんですけどぉ~!使いにくいんですぅ~!」

上条「」

美琴「ぷんぷくり~ん(怒)」

上条「」 ビキ…パリィィン

店員「お客さまー、コップ弁償ですからー」

美琴(こ、これで……これでコイツのハートはわしづかみ……!/////)エヘヘ

上条(なんだ、なんだ、何が起こっているんだ)ダラダラダラダラ

上条(試しているのか?  俺は今、試されているのか?)ダラダラダラダラ

上条(何か失礼なこと言ったら即氏刑ってことか?あ?そうなのか?)ダラダラダラダラ

美琴(こ、こいつ……すごい汗……まさか………)



美琴(照れてる……!?)ドーン


62: 2011/05/02(月) 21:49:00.21 ID:RiJMGpfN0

美琴(な、なんてすごい効果なのかしら……!)ワナワナ

上条(震えてる……!? 怒りに震えてる……!?)

上条(不味いまずい?まずいまずいまずい)

上条(何でだ、何でこんなにキレてんだこいつは)

上条(こんな殺意今まで感じたことが無い……)

上条(何故だ、何故急に……)

上条(ハッ)

    その時上条当麻は悟った。
     これまでの自身の行為を。己が彼女にしてきた事を。
    彼女、御坂美琴──誰もが知る学園都市第三位。
     しかし一介の少女がその地位に昇り詰める迄に如何程の労を要するのだろうか。
      其処には尋常ならざる努力と血反吐の出る様な苦痛を伴ったに違いない。
    つまり彼女にとって能力とは、常人のそれとは次元の異なる価値を持っているはずだ。
     自分は"それ"に対してどういう行動を、態度を、取って来ただろうか。
      彼女が撃って来た電撃を、彼女にとって自信と誇りの権化であるそれを、
       容赦無く右手で打ち消してきた。
    それは彼女にとって最も輝きを放つ宝に唾を吐き捨てる様な行為では無いのか。
     そして俺は半ば無意識とはいえ幾度もその悪行を繰り返してきたというのか。
     そして今、彼女はついに堪忍袋の緒が切れたのだ。
     己の矜持を汚し続けた男を狩る時が、やってきたのだ。   

上条(殺される……!!)

72: 2011/05/02(月) 22:08:19.22 ID:RiJMGpfN0

上条(ど、どうすればいいんだ……)ブルブル

美琴(……////)カァァァ

上条(ま、待てよ……余りにも御坂を信用しなさすぎか……?)

美琴(あれ……でもこの後『新しいケータイにしないの?』って言ってくれないと……)

上条(流石に俺に氏んでほしいとか、そこまで思ってるとは限らないんじゃ……)

美琴「言って欲しいな……」ボソ

上条(逝って欲しい!?  こ、こいつ………)

上条(本気だ!!!) ドーン

美琴(た、確か言わなきゃ言わないで無視していいみたいなこと書いてあったような……)ウーン…

上条(御坂は……御坂はもはや俺を人間としては見てくれていないのか……?)

美琴「無視……かな……」ボソ

上条(虫!?)ガーン

美琴(で、でもこいつを無視なんかしたくないよ……もっとイチャイチャ……したい////)カァァ

上条(い、今の御坂は、もはや人間じゃねぇ……!)

上条(鬼紳だ……!! 悪魔だ……!!)ブルブル

78: 2011/05/02(月) 22:20:15.75 ID:RiJMGpfN0

上条(今の御坂を刺激したら………)ガクガク

上条(被害は学園都市に留まらないかもしれない!!)

上条(もしかしたら……日本が……世界が……!!)ガクガクガク

上条(と、とにかくこっそり電話しよう)

上条「あ!あれUFOじゃないか!?」

美琴「うそ!?どこ!?」

上条(今だ!)ピポパポ

上条「あ、もしもし!?白井か!?」

黒子『もしもし……って何で番号知ってますの』

上条「そんなことより大変なんだ!御坂が……御坂が……!」グスッ

黒子『お姉様が……お姉様がどうしましたの!?』

上条「御坂が世界を滅ぼすかもしれないんだ……!」ポロポロ…

黒子『……何を馬鹿なことおっしゃってますの? 切りますわね』

上条「あっ、まっ、待ってくれ……!」

 プツッ

80: 2011/05/02(月) 22:24:19.72 ID:RiJMGpfN0

上条「あっ、あ……あぁぁああぁぁ……!!」

店員「………」

上条「世界が……地球がぁぁぁあぁぁ……」ポロ…ポロ…

店員「………」

美琴「ねー、UFOどこー?」

上条「ああ、スカイフィッシュと見間違えたよハッハッハ」

美琴「なーんだ」

上条(どうすりゃいい……どうすりゃいいんだ……)ダラダラダラ

上条(今俺が何かしでかして……御坂を刺激してしまったら……)

上条「………ゴクッ」ガクガクガクガク

美琴(何こいつ……いつになく真剣(マジ)な顔しちゃって……)

美琴(か、かっこいい……////)カァァァ

───

黒子「まったく、類人猿にも困ったものですわ」ヤレヤレ

初春「? さっきの電話、上条さんからだったんですか?」

82: 2011/05/02(月) 22:29:16.73 ID:RiJMGpfN0

黒子「ええ……お姉様が世界を滅ぼすとか、訳の分からないことを」ハンッ

初春「へぇ……? てことは今、上条さんは御坂さんと一緒なんですかね?」キョトン

黒子「!!!」ガバァ

黒子「許しませんわあの類人猿!!お姉様に何かしたらタダじゃ……」ワナワナ

初春「ひぇぇ……」ガクガク

黒子「初春!!何をボサッとしてますの!!今の通話の発信源特定!!急ぎなさい!!」ムガー

初春「は、はぁい!」

 カタカタカタ

初春「で、出ました! 第七学区の喫茶店みたいです!」

黒子「すぐ監視カメラの映像を回しなさい!!」

初春「は、はい!」

 ジジ… パッ

初春「う、映りました!」

黒子「はぁん、お姉様いつみても麗しい……」クネクネ

黒子「にしても!何で類人猿が一緒にいますの!ムキー!」

86: 2011/05/02(月) 22:35:12.09 ID:RiJMGpfN0

初春「特に変わったところは無いみたいですけど……?」

黒子「そうですわねぇ、とりあえず過去の録画の映像も見ますわよ」

黒子(この類人猿がお姉様に手を出してないかチェックですの!)

 ジジ… キュルキュルキュル  パッ


美琴『え、えっと、アイスティーください』


初春「にしても、世界を滅ぼすとか何のことだったんでしょうか……?」

黒子「はっ、お姉様がそんなことする訳ないですわ、大方類人猿の勘違いでしょう」

初春「もしホントに、その、世界を滅ぼすとかだったらどうすればいいんでしょう?」

黒子「まったく……初春ったら何を馬鹿なこと……」

黒子「とりあえずまあ、幹部会議でも開いて、お姉様を確保するための作戦会議ですわね」

黒子「ま、お姉様に限ってそんなことはあり得ないですわ オッホッホ」


美琴『ぷんぷくり~ん(怒)』


黒子「幹部招集うううううううぅぅぅうぅううううう!!!!!!!!」クワッ

93: 2011/05/02(月) 22:47:09.16 ID:RiJMGpfN0
───
美琴「えっとね、えっとね、それでね。新しいケータイが欲しくて……」チラッ

上条「は、はい!な、なるほどー!さ、流石御坂さんですね!」カタカタ

上条(とにかく刺激しちゃダメだ……! 世界の命運は俺が握ってるんだ!)ガクガク

美琴(えっと、えっと、とにかくマニュアル通りに言えばいいのかな……?)

美琴「なんかなんかぁ~! 最近iPhone5が人気なんでしょー!? あれってどうなんですかぁ?」

上条「い、いやぁ~私目には皆目見当も付かないでございまして、はい」

上条(5はまだ出てないなんて口が裂けても言えない……!)

美琴「新しいの欲しいんですけどわかんなぁぁああい!!」

上条(な、何なんだ……全く会話の流れが掴めない……!)

上条(もしや、全てが俺の勘違いなのか?)

上条(俺が勝手に、御坂のことを可哀相な女の子だと勘違いしてしまったのか?)

上条(なあんだ、だったら世界は無事じゃねぇか……一安心……)

美琴「私かわいそーなコ★」

上条「……………」

上条「はぁっぐっ……」ボロ…ボロ…

97: 2011/05/02(月) 22:57:51.51 ID:RiJMGpfN0

美琴(さっきからこいつ、情緒不安定な気がする……)

美琴(ハッ! 照れ隠し!?)

美琴(……てことは、も、もうひと押しね!)

美琴(そうだ!二つ目のポイントで、ダメ押しよ!)

美琴「い、今からメールするから!」

上条「え?目の前にいるのに……?」

美琴「い、いいから!」ポチポチ 

美琴(メールなら……ちょっと恥ずかしいことも言えるかも////)ポチポチ ピロリン♪

上条(何だ……何故メールなんだ……)パカ

 From:ビリビリ
 本文:
   今日は><一緒に><お茶飲んでくれて><ありがとう><
   いきなり><だから><断られる><かもって><思ったけど><
   今日><は><二人><で><いら><れて><よ><か><っ><た><

美琴(ど、どうしよう……こ、これじゃ私の気持ち気付かれちゃう……////)ドキドキ

上条(………)

上条(読み辛っ!!?!)

108: 2011/05/02(月) 23:12:33.98 ID:RiJMGpfN0

美琴「い、い、一応それが……わ、私の気持ち……だから……////」カァァァ

美琴(い、言っちゃった! とうとう言っちゃったよぉ!)カァァァ

上条(これが御坂の気持ち……?)

上条(読み辛いメールを送ることが、今の気持ち……?)

上条(読み辛い……嫌がらせ……)

上条(嫌がらせのメールを送る気持ち……)

上条(つまり……)

上条(怒ってらっしゃる!!!!!)ドーン

美琴(ドキドキドキ)

109: 2011/05/02(月) 23:13:18.39 ID:RiJMGpfN0

上条「わ、分かった……気持ちは良く分かったが……」

上条(お、俺が……俺がこいつを止めなくては!)

上条「思いとどまるんだ!! み、皆から憎まれるぞ!それでもいいのか!?」

美琴「憎まれる……?」

美琴(ハッ……! マニュアルに書いてあった、『ただし同性から嫌われます』って奴のことね!)

上条(頼む……思いとどまってくれ……!)

上条(まだ人の心が残っているなら……!世界中の人から憎まれるなんて耐えられないはずだ!)

美琴「私……私………」

美琴「皆から嫌われてもいい!!」ドーン

美琴(例え同性から嫌われたって……あんたのこと……好きなんだもん!////)


上条(あ、悪魔だ………)ガクガクガク


116: 2011/05/02(月) 23:25:32.11 ID:RiJMGpfN0

───

黒子「ですから!!このままじゃ世界が滅びますの!」

幹部A「何を馬鹿なことを言ってるんだね、白井君」

幹部B「世界だなんて、大げさですよ」

幹部C「そもそも聡明な頭脳を持つといわれる御坂美琴が……」

幹部D「そんな物騒なこと考えますかねぇ?」

黒子「そんなゆーちょーなこと言ってる場合じゃありませんの!」

黒子「初春!!あの映像を回しなさい!!」

幹部A「全く、急に呼びだしたと思えば……」

幹部B「やれやれ、我々は忙しいんだよ?」

幹部C「いいから君たちも早く任務に戻りなさ」



美琴『ぷんぷくり~ん(怒)』



幹部「軍部に連絡しろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

138: 2011/05/02(月) 23:59:15.90 ID:RiJMGpfN0

黒子「良かった……どうやら幹部も動いてくれるみたいですの……」

初春「次はどうすればいいんですか?」

黒子「次は……現場に向かいますわよ!」

初春「……はい!」

───

美琴(二つ目も上手くいったし……次は三つ目ね!)

上条(もう御坂の暴虐を止めることは出来ないのか……!?)

上条(いや……何とかして止める手段を考えるんだ……!)

上条(改心させることが無理でも……例えば気力を萎えさせることが出来れば……!)ブツブツ

美琴(ほんと、さっきからずっと真剣な顔して、どうしたんだろ)

美琴(ますます好きになっちゃうじゃない……////)

 カランコローン

店員「射精ー」

黒子・初春「………」ヒョコ

美琴「あら、あんた達……」

141: 2011/05/03(火) 00:08:06.90 ID:LQE5rBnL0

黒子「あ、あらお姉様……奇遇ですわねぇ」ニ、ニコ

美琴「う、うん……////」

美琴(デートの現場見られちゃった……////)

黒子「で、では私達は少し離れたテーブルに行きましょうか」

初春「そ、そうですね!」

美琴(黒子ったら……気を遣ってくれてるのね……あ、ありがたいけど恥ずかしい……////)

黒子「あ………」

上条「お………」

黒子「………」

上条「………」

黒子『コレヨリ オネエサマ ヲ カンシ シマス』 パチパチパチパチパチパチ

上条『アア タノンダゼ』 パチパチパチパチパチパチ

美琴「? どうしたの?二人とも急にまばたきして」

上条「ああ、なんでもないよ」ニコヤカ

黒子「で、ではでは~。二人ともごゆっくりぃ~」スタスタ

151: 2011/05/03(火) 00:24:22.06 ID:LQE5rBnL0

美琴(黒子も協力してくれてるみたいだし……行ける!今日は、ツイてる!)グッ

美琴(このまま三つ目を実行して……完全にこいつのハートをわしづかみよ!)グッ

上条(と、とにかくこいつはさっきから顔が赤かったり挙動がおかしかったりする……)

上条(怒りの表れか……くそっ!何てことだ……!)

上条(と、とにかくこいつの気を静めなきゃいけない……!)

上条(こいつのテンションが上がり過ぎたら……)

上条(世界が滅ぶ……!!)ドーン

上条(とにかく………とにかくこいつのテンションを下げる話をしよう!)

上条(こいつが興味無い話をすれば……テンションはだだ下がりのはずだ!!)

上条(もしテンションが上がってしまったら……恐らくここにいる全員が氏ぬ!!)

上条「な、なあ美琴。亀田製菓が一日に生産する柿の種を並べると、日本からオーストラリアまでの距離なんだ」

美琴(えっと……確かマニュアルには……)

>『無意味にテンションをあげて、「えー! なにそれ!?  知りたい知りたーい♪」と言うべし。』

美琴「え゙えええぇぇええぇぇんぇぇッッ!!?!何ぞれ゙ええぇぇ゙ぇぇええぇぇぇえんぇぇ!!?!」

上条「みんな伏せろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

164: 2011/05/03(火) 00:46:10.91 ID:LQE5rBnL0


 ドッゴオオオォォォォォォオン!!

        
美琴「え!?」

上条「うわーっ!うわーっ!氏ぬーっ!殺さないでーっ!」

店員「キャーッ!」

初春「いやぁーっ!」

黒子「お姉様ーっ!落ち着いてくださいましーっ!」

美琴「ちょ、ちょっ!? あたしじゃないっ!!?」


『御坂美琴ーっ!!』


美琴「!?」

上条「外から声が……拡声器?」


『お前は完全に包囲されているーっ!!』


美琴「え!? え!? ななな何なのよ!!?!」

178: 2011/05/03(火) 00:58:21.03 ID:LQE5rBnL0

隊長『今の砲撃は挨拶代わりだーっ!! すぐに降伏しろーっ!』

美琴「ちょっ、氏んだらどうすんのよーっ! ばかー!」

黒子(ついに……ついに幹部軍が応援に来てくれましたのね!)

初春(でもちょっと乱暴な気が……)

上条(これで……これで助かる、のか……?)

隊長『いいかーっ!すぐ降伏しないとまた砲撃するぞーっ!』

隊長『さらに貴様がいる喫茶店の防犯カメラの映像はー』

隊長『今全国ネットでライブ中継している!!』

美琴「はぁぁぁぁぁぁ!!?」

街中の大画面TV『はぁぁぁぁぁぁぁ!?』

お茶の間TV『はぁぁぁぁぁぁ!?』

ワンセグ『はぁぁぁぁぁぁ!?』

アナログ『はぁ…ザッ…ぁ…ザッ…ぁ!?』


隊長『もう逃げ場は無いぞー!! 大人しく出てきなさーい!!』

186: 2011/05/03(火) 01:05:58.48 ID:LQE5rBnL0

初春「なんでわざわざ全国中継してるんでしょう?」ヒソ

黒子「恐らく、恥ずかしさの余り降伏する効果を狙っているのでしょう」ヒソ

美琴「何なの……? 訳がわかんない……」

上条(とにかく軍部のやることを信じよう……)

───

隊長『砲撃を食らいたくなかったらすぐ出て来ーい!!』

隊長「ククク……レベル5と言っても所詮は中学生、脅せばすぐに降伏して出てくるだろう」

隊員A「あの……」

隊長「ん?何だ、今御坂美琴との交渉で忙しい 後にしろ」

隊員A「ぼ、僕、除隊したいんですけど……」

隊長「な、何を言い出しておるんだ!急に!」

隊員A「だ、だって……御坂美琴って世界を滅ぼすつもりなんでしょう?」

隊員A「そ、そんな人間に歯向かうなんて……」ガクガク

隊員B「ぼ、僕も辞めたいです……」ガクガク

隊長「ぐ……貴様ら!!」ワナワナ

191: 2011/05/03(火) 01:12:05.21 ID:LQE5rBnL0

隊員C「あの……自分も辞めたいであります……」

隊員D「おいどんも……」

隊長「ば、馬鹿もーん!! 奴はどう見てもただの中学生だ!世界を滅ぼすなどできん!」

隊員A「で、でもぉ……」

隊長「黙ってわしの交渉を見とれ!!」

───

美琴「もう!何なのよ!せっかくあいつと……」

美琴「ハッ!」

上条(はぁ……こんな目に遭うとは……不幸だ……)

美琴(そ、そうよ!今日の目的を忘れてたわ!)

美琴(今日は女子力を上げて、こいつと……こいつと……////)カァァァ

美琴(えっと、三つ目は確かまだ続きが……)エートエート


『御坂美琴ー!!いい加減に出て来ーい!!』

美琴「ふえっ!?」

195: 2011/05/03(火) 01:17:02.44 ID:LQE5rBnL0

『幹部軍隊長のわしを舐めとるのかー!』

美琴「えっ、えっ、その……」

『だんまり決め込めばわしが諦めると思っとるのかー!!』

美琴「そ、そういう訳じゃ……」

『TVでわしの家族も見とるんじゃー!ここで引き下がれるかー!!』

美琴「え、えっと、えっと……」

美琴(ハッ!そうだ!!)

美琴(ここよ!ここで三つ目のポイントを使うのよ!)

美琴(そんな場合じゃないかもしれないけど、こういう時にこそ、愛が試されるんだわ!////)

美琴(しっかり女子力見せて、こいつにアピールしないと!////)グッ

上条(?……??)ゾク…

200: 2011/05/03(火) 01:24:56.93 ID:LQE5rBnL0
美琴「………コホン」

美琴「ほ、砲撃したのは隊長さんでぇ、家族がいるんですね!覚えたぞぉ!メモメモ!☆」

上条「………!」

黒子「………!」

隊長「………!」

隊員A「………!」

お茶の間「………!」

隊員B「い、今のは………」

隊員C「ま、ま、まさか………!」

  世界を滅ぼす、と豪語する人間がいたとしよう。
   実力云々は置いといて、その様な輩が改まって他者の情報を述べた時、人はどのような感想を抱くであろうか。
    少なくとも、レベル5の超能力者として恐れられている御坂美琴、
     しかも世界滅亡の恐怖の対象とされた人間がそれを行ってしまえば、それは正に………。

全国の人間「………!!」

         ギ  ロ  チ  ン  リ  ス  ト
         処    刑     名    簿


隊員A「う、うわあああああああああああぁぁああっっ!!」

205: 2011/05/03(火) 01:33:15.00 ID:LQE5rBnL0

隊長「ひ、ひぃぃぃぃ!!」ガクガク

隊員B「た、大変だ!!御坂美琴に逆らったから……隊長さんが処刑リストに載っちまったぞ!」

隊員C「しかも家族もろともだ……なんて酷い……」ポロポロ…

隊員A「御坂美琴は本気だ……本気で……」


全国の人(世界を滅ぼすつもりなんだ……!!)


隊員A「う、うわあああぁぁああぁ!!俺はもう逃げるぞぉ!」

隊員B「覚えられたら殺されるーっ!」

隊員C「メモメモされたら氏ぬーっ!!」

 ワーワーキャーキャー


マスコミ『大変です!全国でミサカ・パニックによる混乱が起こっています!!』



美琴(何だかさっきより外が騒がしいような……)

上条(何だ!?軍の連中は逃げ出したのか!?)

216: 2011/05/03(火) 01:47:06.35 ID:LQE5rBnL0

NHK「えー、ミサカ・パニックは時間を追うごとに悪化しており……」

フジ「世界が終わりを迎えてしまうということで人々の間には混乱が……」

テレ朝「自暴自棄になった人間の犯罪が続出し……」

TBS「中には宗教団体に入る人も……」

教育「もうすぐこのよはおわっちゃうから、きょうでみんなとはおわかれなんだ」

日テレ「ミサカ・パニックは全世界にも起きつつあり……」

テレ東「ねぇムーミン こっちむいて♪」

twitter「この世の終わりなう」

mixi「最後はみんなで手をつなごう⊂(ミ糞)⊃」

2ch
「結局最後までニートだった奴ちょっと来い(726)」
「本当に……終わり……なんだな(128)」
「安価で御坂を倒す(327)」
「お前らにありがとうを言うスレ(48)」
「苺ましまろ(926)」

 ワーワー
   キャーキャー
 タスケテー

225: 2011/05/03(火) 01:57:48.33 ID:LQE5rBnL0

姦総理「何だ!何が起こっているんだ!」

姦棒腸浣「学園都市から大変なことに!!すぐ手を打たないと……!」

姦総理「いやしかし、所詮ただ一人の女子中学生なんだろう?そんな大げさな……」


美琴『ぷんぷくり~ん(怒)』


姦総理「自衛隊派遣しろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」






オッパマ大統領「ヘイ、ジャパンで何が起こってるんだい」

秘所「ビリビリ・ガールがシビれちゃってるらしいぜ」

オッパマ大統領「HAHAHA ユーはまたそんなジョークを」


美琴『ぷんぷくり~ん(怒)』


オッパマ大統領「ミサイル配備いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

234: 2011/05/03(火) 02:05:36.97 ID:LQE5rBnL0

───

アレイスター「………ふむ、御坂美琴が何やら問題になっているようだな」

結標「大丈夫なの?」

アレイスター「プランに変更は無い……」

結標「流石ね……あ、そうそう、今彼女、テレビ中継されてるわよ」

アレイスター「ふむ……少し見てみよう」


  ザーッ  パッ


美琴『キュンキュンキュン! キュンキュンキュン!』


アレイスター「………」


美琴『キュンキュンキュン! キュンキュンキュン!』


美琴『私のハードディスクに記録しているのでありますっ☆』


アレイスター「プラン全て破棄いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

235: 2011/05/03(火) 02:06:35.83 ID:LQE5rBnL0
>>234の前
───

美琴(もう皆逃げちゃったみたい……砲撃は無さそうかな?良かったぁ)ホッ

美琴「……」チラ

上条(終わりだ……もうこいつを止める手立ては無い……)

美琴(えへへ。お店は半壊しちゃったけど、こいつと一緒にいられるからいっか♪////)

上条(御坂………)チラ

美琴「!!!!////」

美琴(こ、こっち見てくれた!!////)

美琴(も、もっと女子力アピールしよっと!!////)グッ

242: 2011/05/03(火) 02:11:31.30 ID:LQE5rBnL0

───

上条(もうやだ、なにもかんがえたくない)

美琴(よ、よしっ!これで女子力アピール完璧なはず……!グッ

美琴(色々と邪魔が入ったけど……これで、これで私とあいつは……えへへへ////)

 グゥ~

美琴「!!////」

美琴(女子力がんばったらお腹すいちゃった……)グー

美琴「あ、あの、ここってお食事ありますか?」

店員「ほれメニュー」

美琴「あ、どうも……」

美琴「ん……?  こ、これは……!!」

美琴「ここここここれください!!!」

店員「え?ああ、はい」

店員「オムライス一丁~」

255: 2011/05/03(火) 02:22:33.62 ID:LQE5rBnL0

美琴「あ、あとこれとこれとこれとこれ……」

店員「かしこまりー」

美琴(よ、よーし!四つ目のポイントがんばるぞー!)グッ


~10分後~


店員「おまちどー」

店員「オムライスと親子丼とゆで卵とハムエッグとだし巻き卵でーす」

美琴(よ、よし!)

上条(こ、こんな時に普通に食事だと……! こ、これが魔王の貫録……!)ゴクリ

美琴「あーん! 私これ全部食べられないんですよねぇ~(悲)」

上条「は?」

美琴「嫌いじゃないし食べたいけど食べられないんですっ><」

上条「…………」ダラダラダラダラダラダラ

上条(落ち着け、素数を数えるんだ、1,3,5,7,9、……)ダラダラダラダラ

270: 2011/05/03(火) 02:29:51.79 ID:LQE5rBnL0

美琴(えっと、えっと、うつむいて3秒ぐらい待ってから……)

美琴「いち……に……」ボソ、ボソ

上条(何数えてんだよおおぉおぉぉおぉぉひいぃぃぃぃいぃ)

美琴(体を大きく震わせながら次のセリフ!)

美琴「だって!だって!卵割ったらヒヨコが氏んじゃうじゃないですかぁっ!」ガッタンガッタン!!

 ガッタ ガッタ ガッタ ガッタ

上条(めっちゃ震えてるー!?)ガビーン

美琴「赤ちゃんかわいそうですぅ!!!」ガックン ガックン

上条「ひいいぃぃぃぃぃ!!!」

美琴「まだ生まれてないのにぃぃ~(悲)!!!!」ガッタン!ガッタン!

上条「ひいぃぃぃぃいぃぃいぃ!!?!」

美琴「ピヨピヨとすら鳴けないんですよ!!!」ガックンガックン!

上条「いいぃいぃぃぃやああぁぁぁぁぁぁ!!!」ガタガタガタ

美琴(惚れたかな……?////)カァァァ

278: 2011/05/03(火) 02:38:43.36 ID:LQE5rBnL0

美琴「だ、だから食べれないの……////」

上条「じゃ、じゃあ、あの、その料理はどうすんだよ……」

美琴「え……?」

美琴(ど、どうしよう……そこまで書いて無かったよう……)

美琴「え、えっと……食べられないから……残す、かな……」

上条「えぇ!? もったいないだろ!!」

美琴「で、でも女子力が……」

上条「馬鹿野郎!!!食べ物を粗末にしといて何が女子力だ!!!」

美琴「え………」

上条「卵が食えないってなんだよ!!卵農家馬鹿にしてんのか!!」

美琴「え、えぇぇ……」

上条「俺はなー!!食べ物を粗末にする人間なんかなー!!!」

上条「 大 っ 嫌 い だ よ ! ! ! 」

美琴「!!!!!!!!!!」

283: 2011/05/03(火) 02:42:04.57 ID:LQE5rBnL0

上条(言ってしまった……ついに、ついに魔王に逆らってしまった……!)

上条「うわーーーーん!!!」ビェェェェン

上条(逃げよう!!!)

上条「うえーーーーーーーん!!」 ダダダダ

初春「あっ!逃げた!」

 ダダダダダ……




 ……ダダダダ!


初春「戻って来た!」

上条「オムライスお持ち帰りしていいですか?」

店員「かまわん」

上条「あざーす」ゴソゴソ

上条「うわーーーーーん!!」ダダダダダダダ…

美琴「…………」

289: 2011/05/03(火) 02:47:22.51 ID:LQE5rBnL0

美琴「…………」

美琴「…………」

美琴「…………」

黒子「…………」

美琴「………」

黒子「あの、お姉様……」

美琴「黒子」

黒子「は、はい、何でしょう……」

美琴「これ、今も生中継されてんのよね」

黒子「はい、多分……」

美琴「………」

黒子「………」

美琴「世界滅ぼすわ」

黒子「ちょっ!?」

店員「てんちょー、あたしそろそろ上がりまーす てんちょー? いない?」

293: 2011/05/03(火) 02:53:36.74 ID:LQE5rBnL0

───

 ガチャ 

上条「ただいまー」

禁書「んもー!とーまってば遅いかも!」

上条「すまんすまん……ちょっと色々あってな」

禁書「ん……クンクン!いい匂いがする!」

上条「ほら、ちゃんとオムライス調達してきたぞ」

TV『えー、ミサイルも自衛隊も全く歯が立たないようです』

禁書「わーい♪ オムライス、オムライス♪」

上条「……お前はオムライス好きなのか?」

禁書「うん? 当たり前なんだよ!おいしいものは全部好きなんだよ!」

上条「……そっか」ナデナデ

禁書「ふえっ!?//// な、な、どうしたのかな!?急に!」

上条「いや、別に……」ニコ

298: 2011/05/03(火) 02:58:17.80 ID:LQE5rBnL0
上条「ほれ、皿についでやったぞ」 トン

禁書「わぁーい!いただきまーす!」

上条「おあがりなさい」

禁書「はむっ!はぐっ!おいしー!なんだよ!」キラキラ

上条「お前は本当に美味しそうに食うなぁ」

禁書「えへへー!だって美味しいんだもん!」

上条「……なあインデックス、女子力、って知ってるか?」

禁書「じょしりょく?どんな食べ物なのかな!!」

上条「……フッ……いや、いいよ、忘れてくれ」

禁書「むー? 何だか今日のとーま、変かも!」モグモグ

上条「いや、そのまんまのお前が、一番かわいーなと思ってさ」ナデナデ

禁書「ふえぇぇ!?//// ほ、ほんとにおかしいかも!////」

上条「ははっ」ナデナデ

────
美琴「なになに、小悪魔テクでカレの気持ちをひいちゃえ……? こ、これだわ!これなら……!」  

                               完

301: 2011/05/03(火) 02:59:13.45 ID:JtnWl3gX0
おつー

305: 2011/05/03(火) 03:01:36.55 ID:LQE5rBnL0
ありがとうございました
おやすみ


332: 2011/05/03(火) 08:48:19.03 ID:LQE5rBnL0

 後日談

───

 カランコローン

店員「しゃせ……ん?」

美琴「……アイスティー」

店員「はいよ、待ってな」

美琴「………」ハァ…

店員「あいよ、お待たせ」 トン

美琴「………」ハァ…

店員「………」

美琴「………」ハァ…

店員「恋煩いか」

美琴「っ!?」ビックゥ!

美琴「なななな何をそんな何を根拠ににに////」カァァァ

店員(分かりやすいな……)

335: 2011/05/03(火) 08:54:35.44 ID:LQE5rBnL0

美琴「べべべべっつにあたしはあいつのことなんてこれっぽっちも」ワタワタ

店員「興奮するな。また店を壊されたらかなわん」

店員「それにお前があの少年に惚れてることなど見てれば丸分かりだ」

美琴「あぅ……////」

店員「その様子だと上手くいってないみたいだな」

美琴「………」

店員「………」

美琴「……う……」シュン…

店員「………」

美琴「…………」グスッ

店員「………」

美琴「結局……がんばって女子力あげようと思ったけど……」ウル…

美琴「あいつ……全然振り向いてくれない……」グス…

店員「………」

美琴「………」メソメソ

337: 2011/05/03(火) 08:59:20.73 ID:LQE5rBnL0

店員「………」

美琴「………」ゴシゴシ

店員「………」 シュボッ

店員「プハァー」 モクモク

美琴「っ! ケホケホ……」

店員「プハァー」

美琴「き、客の前でタバコってどうかと思うんだけどっ……」ケホケホ

店員「プハァー」

美琴「ちょっ……聞いてんのっ?」ケホケホ

店員「言うなれば……これがあたしの女子力だ」プハァ

美琴「え……?」

店員「無理は続かんぞ、若者」プハァー

美琴「………」

店員「お前はそのまんまでいいんだよ……下手に何かを塗りたくろうとするな」プハァー

美琴「………」

339: 2011/05/03(火) 09:05:53.67 ID:LQE5rBnL0

店員「ま、そのうち分かるさ」

美琴「………」

店員「特にその少年なんかは、分かってると思うがな?」

美琴「え……?」

店員「お前の良さを、な」プハァー

美琴「……そ、そんなこと……」モジ…

 カランコローン

店員「しゃせ……おっ」

美琴「あ……っ!」

上条「あ……」

店員「噂をすれば、だな」クスッ

美琴「な、なんだ……あんたも来てたの」

上条「いや……その……」

美琴「……?」

上条「お前がこの店に入るのを見て……追いかけて来たんだ」

340: 2011/05/03(火) 09:11:58.11 ID:LQE5rBnL0

美琴「えっ……」ドキーン!

上条「俺、この前のこと、謝らなきゃって思って……」

美琴「謝る……?」

上条「俺、お前の様子が変だったことに気付いてやれなくて……」

上条「それであんな大事になっちまって……」

美琴「そ、そんなこと……」

上条「お、俺……元の御坂の方が良かったと思う!」

美琴「えっ…・・・」ドキ

上条「だから……だから、あの時、変なお前を全力で止めるべきだったんだ……ごめん」

美琴「い、い、いいわよ……そんなこと……」クルクル←髪いじってる

上条「挙句世界を巻き込んじまって……お前も色々とあっただろうし……」

美琴「い、いいのよ……結局未成年だからって無罪になったし……」クルクル

上条「だから……何かお詫びさせてくれないか……?」

美琴「えっ……?」

341: 2011/05/03(火) 09:15:03.51 ID:LQE5rBnL0

上条「何でもする!だから……」

美琴「な、なんでも……?」

上条「ああ!何でもするよ!」

美琴「……だ、だったら……」

美琴「………」ゴク…

美琴「わ、私とお茶して」

上条「え……?」

美琴「べ、別にあんたとどうこうって訳じゃなくて!!」

美琴「ただ一人でお茶飲むのつまんないっていうか、なんていうか」ゴニョゴニョ

上条「あ、ああ! 分かった!」ニコッ

美琴「ほ、ほら……向かいの席座んなさいよ」カァァ

上条「ああ、じゃあそっちに行くよ」テクテク

345: 2011/05/03(火) 09:19:15.15 ID:LQE5rBnL0

店員「あ、そこ段差あるから気を付けろ」

上条「え?」

 ガッ

上条「うわああぁぁあぁっ!?」 ズテッ

美琴「!!」


  ガシィッ ムニュッ

店員「大丈夫か」ガシッ

上条「あ、ありはとほざいまふ……?」

上条(なななななんだこの顔に感じるやわらか~い感触わ!!?)

店員「全く……気を付けろと言っただろう」

上条「は、はひ」

上条(ま、まさか……まさか俺が顔をうずめているコレは……)

店員「……で、いつまでそうしてるつもりだ?そんなに私の胸が気に入ったのか?」クス

上条「あ、ああぁあ!!!す、すいませんっ!!」バッ

347: 2011/05/03(火) 09:21:48.75 ID:LQE5rBnL0

上条「はぁ……はぁ……危うく意識が飛ぶとこだった…………ん?」

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

上条(な、何でしょうかこの禍々しいオーラは……)


 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

美琴「………………」ビリッ

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 

上条「ひいぃぃぃいいぃぃぃっ!!?」

美琴「………」ユラァ…

上条「お、おい御坂!? 御坂サン!?」

美琴「あたし………あたしやっぱ滅ぼすわ」ユラァ…

上条「や、やめろ!世界を滅ぼすなんてそんな馬鹿なこと……!」

348: 2011/05/03(火) 09:23:45.16 ID:LQE5rBnL0

美琴「世界ィぃ? あたしが滅ぼすのはぁ……」ビリッ

上条「ひっ………」

美琴「あんたよーッッ!!!!!」クワッ

  ビリッ!

上条「ぎゃああああああああああ!!助けてええええええ!!!」

美琴「逃げるなぁー!!!!」ビリッ バチッ ドカーン!

上条「不幸だあああああああああ!!!!」











店員「若いねぇ」プハァー



    後日談・完

354: 2011/05/03(火) 09:31:03.30 ID:5sv311Gw0

引用元: 美琴「モテる女子力を磨くための4つの心得……? これだわ!!」