1: 2011/04/13(水) 15:38:30.37 ID:9MozlWJOO
橘純一「もう>>5のこと無視する」
1、絢辻詞
2、桜井梨穂子
3、棚町薫
4、中多紗江
5、七咲逢
6、森島はるか
7&それ以外のレス、橘美也
1、絢辻詞
2、桜井梨穂子
3、棚町薫
4、中多紗江
5、七咲逢
6、森島はるか
7&それ以外のレス、橘美也
5: 2011/04/13(水) 15:40:07.05 ID:78nu5py+0
1
6: 2011/04/13(水) 15:42:43.27 ID:7Q6boS0r0
教室
絢辻「あ、橘君。丁度良かった」
橘「……」
絢辻「進路希望調査用紙、あなただけが出てなかったから変わりに私が先生に出」
パシッ
絢辻「え……」
差し出してきた手を払いのける。
橘「先生ー、遅くなってすみません。これ進路の提出用紙です」
高橋先生「はいはい。まったく」
絢辻「橘……君?」
絢辻「あ、橘君。丁度良かった」
橘「……」
絢辻「進路希望調査用紙、あなただけが出てなかったから変わりに私が先生に出」
パシッ
絢辻「え……」
差し出してきた手を払いのける。
橘「先生ー、遅くなってすみません。これ進路の提出用紙です」
高橋先生「はいはい。まったく」
絢辻「橘……君?」
7: 2011/04/13(水) 15:50:05.66 ID:7Q6boS0r0
放課後
絢辻「ちょ、ちょっと、橘君」
橘「……」
絢辻「さっきの教室での態度、どういうことよ」
橘「……」
絢辻「人がせっかく親切に声かけてあげたっていうのに」
橘「……」
絢辻「ねぇ、聞いてるの!? ねぇ?」
橘「よーし、やっと今日の授業も終わったぞ。薫ー、一緒に帰らないか?」
薫「おっけー。ちょっと待ってて、カバン取ってくるから」
絢辻「……。な、なんなのよ」
絢辻「ちょ、ちょっと、橘君」
橘「……」
絢辻「さっきの教室での態度、どういうことよ」
橘「……」
絢辻「人がせっかく親切に声かけてあげたっていうのに」
橘「……」
絢辻「ねぇ、聞いてるの!? ねぇ?」
橘「よーし、やっと今日の授業も終わったぞ。薫ー、一緒に帰らないか?」
薫「おっけー。ちょっと待ってて、カバン取ってくるから」
絢辻「……。な、なんなのよ」
11: 2011/04/13(水) 15:58:41.91 ID:7Q6boS0r0
絢辻「ねぇ、橘君。悪ふざけのつもりならいい加減にしないと私本当に怒るわよ?」
橘「……」
薫「ちょっと、純一。さっきから絢辻さんに呼ばれてるわよ」
橘「え?」
薫「え、じゃないでしょ。気づいてなかったの?」
橘「何言ってるんだ、薫。そんな名前の人、僕らのクラスにいないだろ」
絢辻「なっ!」
橘「……」
薫「ちょっと、純一。さっきから絢辻さんに呼ばれてるわよ」
橘「え?」
薫「え、じゃないでしょ。気づいてなかったの?」
橘「何言ってるんだ、薫。そんな名前の人、僕らのクラスにいないだろ」
絢辻「なっ!」
14: 2011/04/13(水) 16:05:20.50 ID:7Q6boS0r0
薫「あんたねぇ。それ本気で言ってるの?」
橘「うん」
薫「何言ってるのよ、うちらのクラス委員やら何やら色々やってくれる絢辻さんよ」
橘「うーん、覚えがないなぁ」
薫「クリスマス委員もやっててあんたも一緒に手伝ったりしてたじゃない」
橘「そんなこと記憶にないよ」
絢辻「……っ」
絢辻「もういいわっ!」
タッタッタッタ
薫「あっ」
橘「うん」
薫「何言ってるのよ、うちらのクラス委員やら何やら色々やってくれる絢辻さんよ」
橘「うーん、覚えがないなぁ」
薫「クリスマス委員もやっててあんたも一緒に手伝ったりしてたじゃない」
橘「そんなこと記憶にないよ」
絢辻「……っ」
絢辻「もういいわっ!」
タッタッタッタ
薫「あっ」
18: 2011/04/13(水) 16:15:11.84 ID:7Q6boS0r0
絢辻「なんなのよ。いきなり態度翻しちゃって……」
絢辻「私が何したっていうのよ……」
絢辻「やっぱり私が猫かぶってたことが今になって嫌になってきたっていうの……?」
絢辻「……」
絢辻「橘君のバカ……!」
タッタッタッタッタ
絢辻「私が何したっていうのよ……」
絢辻「やっぱり私が猫かぶってたことが今になって嫌になってきたっていうの……?」
絢辻「……」
絢辻「橘君のバカ……!」
タッタッタッタッタ
19: 2011/04/13(水) 16:16:48.50 ID:7Q6boS0r0
次の日 教室
梅原「よっ、大将」
橘「あ、梅原か。おはよう」
絢辻「……」
梅原「見ろよ、絢辻さんの席。相変わらず孤立しちまってるぜ……」
橘「ふーん」
梅原「それに何か今日の綾辻さん、いつも以上に元気なさそうだぜ。かわいそうにな」
橘「あっそ」
梅原「おいおい、それだけかよ。お前あんなに仲良くしてくせに、随分冷たいじゃねぇか」
橘「そんな仲良くしてたつもりないけどなぁ」
梅原「よっ、大将」
橘「あ、梅原か。おはよう」
絢辻「……」
梅原「見ろよ、絢辻さんの席。相変わらず孤立しちまってるぜ……」
橘「ふーん」
梅原「それに何か今日の綾辻さん、いつも以上に元気なさそうだぜ。かわいそうにな」
橘「あっそ」
梅原「おいおい、それだけかよ。お前あんなに仲良くしてくせに、随分冷たいじゃねぇか」
橘「そんな仲良くしてたつもりないけどなぁ」
23: 2011/04/13(水) 16:23:40.99 ID:7Q6boS0r0
高橋先生「今日もクリスマス会の準備があるみたいだから、絢辻さんよろしくね」
絢辻「はい」
橘「……」
高橋先生「橘君、何ぼーっとしてるの? あなたもなのよ!」
橘「え!」
高橋先生「え、じゃないわよ。自分から絢辻さんのお手伝いするって立候補したんでしょう」
橘「あ、はい。はははっ……」
高橋先生「それじゃ二人とも頼んだわよ」
絢辻「はい」
橘「……」
高橋先生「橘君、何ぼーっとしてるの? あなたもなのよ!」
橘「え!」
高橋先生「え、じゃないわよ。自分から絢辻さんのお手伝いするって立候補したんでしょう」
橘「あ、はい。はははっ……」
高橋先生「それじゃ二人とも頼んだわよ」
26: 2011/04/13(水) 16:28:48.62 ID:7Q6boS0r0
放課後
絢辻「……よし」
絢辻「それじゃ、橘君。そろそろ体育館の方に行きましょうか」ニコッ
橘「さてと、ホームルームも終わったしそろそろ帰るかな」
絢辻「え? ちょ、ちょっと」
橘「今日は梅原と帰るかな。おーい、梅原一緒に帰ろう」
梅原「おい、お前。クリスマス委員の手伝いがあるんじゃないのかよ?」
橘「いいからいいから」
絢辻「……」
絢辻「……よし」
絢辻「それじゃ、橘君。そろそろ体育館の方に行きましょうか」ニコッ
橘「さてと、ホームルームも終わったしそろそろ帰るかな」
絢辻「え? ちょ、ちょっと」
橘「今日は梅原と帰るかな。おーい、梅原一緒に帰ろう」
梅原「おい、お前。クリスマス委員の手伝いがあるんじゃないのかよ?」
橘「いいからいいから」
絢辻「……」
35: 2011/04/13(水) 16:45:23.93 ID:7Q6boS0r0
梅原「で、でもよぉ。それじゃお前、絢辻さんが」
橘「帰りにお前の家寄らせてくれよ。今日はお宝本持ってきたから交換しよう」
ガスッ
橘「いてっ! 蹴ったのは薫か。何するんだよ」
薫「それはこっちのセリフよ。あんた、今日クリスマス委員があるんでしょ? なに帰ろうとしてんのよ」
橘「それは、その……用事が」
薫「嘘言ってんじゃないわよ。どうせすっぽかすつもりだったんでしょ」
梅原「そのとおりだぜ。こいつ、俺の家に寄るつもりだったんだ」
橘「お、おい。梅原!」
橘「帰りにお前の家寄らせてくれよ。今日はお宝本持ってきたから交換しよう」
ガスッ
橘「いてっ! 蹴ったのは薫か。何するんだよ」
薫「それはこっちのセリフよ。あんた、今日クリスマス委員があるんでしょ? なに帰ろうとしてんのよ」
橘「それは、その……用事が」
薫「嘘言ってんじゃないわよ。どうせすっぽかすつもりだったんでしょ」
梅原「そのとおりだぜ。こいつ、俺の家に寄るつもりだったんだ」
橘「お、おい。梅原!」
38: 2011/04/13(水) 16:48:52.37 ID:7Q6boS0r0
薫「やっぱりね。あんたさ、男なんだから一度やると決めたら最後までしっかりやりとおしなさいよ」
橘「うぅ……」
梅原「そういうこった。んじゃまぁ、お宝本はまた今度の機会にな」
橘「梅原、待ってくれよー!」
ガスッ
橘「うぐっ……」
薫「あんたの行くところはそっちじゃないでしょ。はい、絢辻さん。バカ一匹、捕まえといてあげたわよ」
絢辻「ありがとう、棚町さん」
薫「いいっていいって。それじゃ、純一。精々頑張りなさいよ
橘「うぅ……」
梅原「そういうこった。んじゃまぁ、お宝本はまた今度の機会にな」
橘「梅原、待ってくれよー!」
ガスッ
橘「うぐっ……」
薫「あんたの行くところはそっちじゃないでしょ。はい、絢辻さん。バカ一匹、捕まえといてあげたわよ」
絢辻「ありがとう、棚町さん」
薫「いいっていいって。それじゃ、純一。精々頑張りなさいよ
45: 2011/04/13(水) 16:58:04.42 ID:7Q6boS0r0
橘「……」
絢辻「ねぇ、ツリーの飾りつけの件なんだけど」
橘「……」
絢辻「……そっか。そうなんだ」
絢辻「あくまで私と口を利かないつもりなのね」
橘「……」
絢辻「橘君がそんな幼稚じみた行為をするだなんてね。失望したわ」
橘「……」
絢辻「私ね、意地悪の中でも無視とかそういう陰険なのが大嫌いなのよね!」
絢辻「ねぇ、ツリーの飾りつけの件なんだけど」
橘「……」
絢辻「……そっか。そうなんだ」
絢辻「あくまで私と口を利かないつもりなのね」
橘「……」
絢辻「橘君がそんな幼稚じみた行為をするだなんてね。失望したわ」
橘「……」
絢辻「私ね、意地悪の中でも無視とかそういう陰険なのが大嫌いなのよね!」
51: 2011/04/13(水) 17:07:26.50 ID:7Q6boS0r0
絢辻「何か言ったらどうなのよ!」
橘「あっ!」
絢辻「はぁ。やっとバカなことしてるって気がついたよう……」
橘「黒沢さん!」
絢辻「……え?」
黒沢「あ、ど、どうも」
橘「どうしたの、今日は?」
黒沢「私も創設祭の……ううん、あなたのお手伝いをしようと思って!」
橘「え、僕の? そっか、うれしいなぁ」
絢辻「……」
橘「あっ!」
絢辻「はぁ。やっとバカなことしてるって気がついたよう……」
橘「黒沢さん!」
絢辻「……え?」
黒沢「あ、ど、どうも」
橘「どうしたの、今日は?」
黒沢「私も創設祭の……ううん、あなたのお手伝いをしようと思って!」
橘「え、僕の? そっか、うれしいなぁ」
絢辻「……」
54: 2011/04/13(水) 17:17:12.56 ID:7Q6boS0r0
橘「それじゃあ早速だけどこっちの方手伝ってくれないかな」
黒沢「うん。ねぇ、邪魔だからそこどいてよね」
絢辻「……いやよ」
橘「いいよ、黒沢さん。僕らがあっち行こう。あっちにも空いてる仕事いっぱいあるんだ」
黒沢「そっか///」
スタスタスタ
絢辻「……くっ」
絢辻「うぅ……うぅ。どうして、どうしてなのよ橘君……」
黒沢「うん。ねぇ、邪魔だからそこどいてよね」
絢辻「……いやよ」
橘「いいよ、黒沢さん。僕らがあっち行こう。あっちにも空いてる仕事いっぱいあるんだ」
黒沢「そっか///」
スタスタスタ
絢辻「……くっ」
絢辻「うぅ……うぅ。どうして、どうしてなのよ橘君……」
57: 2011/04/13(水) 17:30:03.43 ID:7Q6boS0r0
絢辻「な、なに泣いてるのよ、私……。私らしくないわよ詞」
絢辻「たかが橘君ごときが相手にしてくれなくなったくらいでどうってことはないはずよ……」
絢辻「ないはずなのに……ぐすっ」
絢辻「涙が止まらない……うぅうぅ」
絢辻「橘君、私の何がいけなかったの……? 謝るから、お願い私の話を聞いてよ……」
絢辻「たかが橘君ごときが相手にしてくれなくなったくらいでどうってことはないはずよ……」
絢辻「ないはずなのに……ぐすっ」
絢辻「涙が止まらない……うぅうぅ」
絢辻「橘君、私の何がいけなかったの……? 謝るから、お願い私の話を聞いてよ……」
58: 2011/04/13(水) 17:31:16.21 ID:7Q6boS0r0
3時間後
橘「ふぅ。これで今日のところはおしまいだ。今度こそ自由の身だぞ」
橘「さて、遅くなっちゃったし早く家に帰ろう」
絢辻「あっ、橘君待って。よかったら私と一緒に帰」
橘「げっ……。急がないと」
タッタッタッタッタ
絢辻「ちょっと、待ってってば。待ちなさい! お願いだから……!」
橘「ふぅ。これで今日のところはおしまいだ。今度こそ自由の身だぞ」
橘「さて、遅くなっちゃったし早く家に帰ろう」
絢辻「あっ、橘君待って。よかったら私と一緒に帰」
橘「げっ……。急がないと」
タッタッタッタッタ
絢辻「ちょっと、待ってってば。待ちなさい! お願いだから……!」
71: 2011/04/13(水) 18:03:50.01 ID:7Q6boS0r0
橘「……」タッタッタッタ
絢辻「お願い、止まって! 話を聞いて……!」
橘「……」タッタッタッタ
絢辻「私やっぱり橘君がいないとダメなの……ダメになっちゃったの!」
橘「……」タッタッタッタ
絢辻「もうあなたのこと苛めたりしないから……はぁはぁ」
絢辻「もう手伝いとかもしなくて……いいから……はぁはぁ」
絢辻「だから……無視……しない……で、はぁはぁ」
絢辻「……はぁはぁ。もう見えなくなっちゃった……」
絢辻「ほんと、こういうときは犬みたいに足が速くなるんだから……」
絢辻「……うふふ。とうとう橘君にも嫌われちゃったか……」
絢辻「お願い、止まって! 話を聞いて……!」
橘「……」タッタッタッタ
絢辻「私やっぱり橘君がいないとダメなの……ダメになっちゃったの!」
橘「……」タッタッタッタ
絢辻「もうあなたのこと苛めたりしないから……はぁはぁ」
絢辻「もう手伝いとかもしなくて……いいから……はぁはぁ」
絢辻「だから……無視……しない……で、はぁはぁ」
絢辻「……はぁはぁ。もう見えなくなっちゃった……」
絢辻「ほんと、こういうときは犬みたいに足が速くなるんだから……」
絢辻「……うふふ。とうとう橘君にも嫌われちゃったか……」
89: 2011/04/13(水) 19:34:44.92 ID:7Q6boS0r0
次の日
高橋先生「あ、橘君。いいところへ」
橘「なんですか?」
高橋先生「クリスマスツリーの件、もう知ってる?」
橘「ツリーがどうしたんですか?」
高橋先生「まだ、聞いてなかったのね。実は今朝、委員の人が確認に行ったら壊れてたみたいなの」
橘「えぇ、そんな! 昨日、僕たちが作業を終えて帰る段階ではちゃんとしてましたよ!」
高橋先生「あ、橘君。いいところへ」
橘「なんですか?」
高橋先生「クリスマスツリーの件、もう知ってる?」
橘「ツリーがどうしたんですか?」
高橋先生「まだ、聞いてなかったのね。実は今朝、委員の人が確認に行ったら壊れてたみたいなの」
橘「えぇ、そんな! 昨日、僕たちが作業を終えて帰る段階ではちゃんとしてましたよ!」
90: 2011/04/13(水) 19:36:29.40 ID:7Q6boS0r0
高橋先生「そうらしいわね。昨日、残った人みんなそう言ってるの。でも、委員の人たちが言うには
壊れ方が尋常じゃなかったから、人為的に壊れたって話でね」
橘「そ、そんな。僕らが帰った後に学校の誰かが壊したっていうんですか?」
高橋先生「ええ、多分ね。それで橘君に心当たりを聞こうと思ったんだけど、どうやら知らないみたいね」
橘「は、はい。役に立てなくてすみません」
高橋先生「ううん、仕方ないわ。本当は絢辻さんにも聞くつもりだったんだけど
彼女、今日は風邪でお休みだって連絡がきたし」
橘「え……風邪?」
壊れ方が尋常じゃなかったから、人為的に壊れたって話でね」
橘「そ、そんな。僕らが帰った後に学校の誰かが壊したっていうんですか?」
高橋先生「ええ、多分ね。それで橘君に心当たりを聞こうと思ったんだけど、どうやら知らないみたいね」
橘「は、はい。役に立てなくてすみません」
高橋先生「ううん、仕方ないわ。本当は絢辻さんにも聞くつもりだったんだけど
彼女、今日は風邪でお休みだって連絡がきたし」
橘「え……風邪?」
91: 2011/04/13(水) 19:38:24.77 ID:7Q6boS0r0
高橋先生「ええ。だから絢辻さんが復帰したら、聞いてみるわ。引き止めて悪かったわね」
橘「い、いえ」
橘(まさか僕があんなことしたから絢辻さんが……。ははっ、まさかな)
結局、クリスマス祭が始まるまで絢辻さんは一度も登校して来なかった。
先生が言うには風邪をこじらせて入院したそうだ。
絢辻さんのいない状況で新しいクリスマスツリーの手配も
うまく進むわけもなく、クリスマス祭は一気に陰気な催し物となってしまった。
そして僕はそのことに対し少し罪悪感を感じた……。
END
橘「い、いえ」
橘(まさか僕があんなことしたから絢辻さんが……。ははっ、まさかな)
結局、クリスマス祭が始まるまで絢辻さんは一度も登校して来なかった。
先生が言うには風邪をこじらせて入院したそうだ。
絢辻さんのいない状況で新しいクリスマスツリーの手配も
うまく進むわけもなく、クリスマス祭は一気に陰気な催し物となってしまった。
そして僕はそのことに対し少し罪悪感を感じた……。
END
92: 2011/04/13(水) 19:39:30.15 ID:cSa0LouD0
終わりかよ!!
101: 2011/04/13(水) 19:46:36.20 ID:7Q6boS0r0
桜井「それでさ、これからが面白いんだよ~」
伊藤「なになに?」
桜井「あのね、純一がね……あっ。あそこにいるのって純一かな」
伊藤「おー、本当だ。まさに噂をすればだねぇ」
桜井「おーい、純一!」
橘「……」
桜井「あ、あれ? 聞こえてないのかなぁ」
伊藤「なになに?」
桜井「あのね、純一がね……あっ。あそこにいるのって純一かな」
伊藤「おー、本当だ。まさに噂をすればだねぇ」
桜井「おーい、純一!」
橘「……」
桜井「あ、あれ? 聞こえてないのかなぁ」
104: 2011/04/13(水) 19:52:14.55 ID:7Q6boS0r0
桜井「おーい! 純一ぃ! こっちだよぉ!」
橘「……」
桜井「おかしいなぁ。これだけ大きな声出してるのに」
伊藤「もしかして耳垢溜まってるんじゃないの。おーい、橘君!」
橘「あ、伊藤さん。何か用?」
桜井「え……」
橘「……」
桜井「おかしいなぁ。これだけ大きな声出してるのに」
伊藤「もしかして耳垢溜まってるんじゃないの。おーい、橘君!」
橘「あ、伊藤さん。何か用?」
桜井「え……」
108: 2011/04/13(水) 20:02:04.51 ID:7Q6boS0r0
伊藤「どうしたのさ、さっきから橘君のこと呼んでたんだよ」
橘「そうだったの? ごめんごめん。ボーっとしててさ」
桜井「な、なんだぁ。そうだったんだ。だよね!」
伊藤「あはは、相変わらずだね。本当桜井と似たもの同士なんだからさ」
桜井「香苗ちゃんやめてよぉ~。恥ずかしいよぉ。ねぇ、純一からも何か言ってあげ……」
橘「それでさ、伊藤さん。僕に何か用なのかな?」
桜井「え、あ……」
橘「そうだったの? ごめんごめん。ボーっとしててさ」
桜井「な、なんだぁ。そうだったんだ。だよね!」
伊藤「あはは、相変わらずだね。本当桜井と似たもの同士なんだからさ」
桜井「香苗ちゃんやめてよぉ~。恥ずかしいよぉ。ねぇ、純一からも何か言ってあげ……」
橘「それでさ、伊藤さん。僕に何か用なのかな?」
桜井「え、あ……」
123: 2011/04/13(水) 20:31:50.59 ID:7Q6boS0r0
伊藤「いやね。用ってほどでもないんだけど、丁度桜井と橘君のこと話してたところでさ」
桜井「あ、あはは……そうなんだぁ」
橘「ふーん。僕の話か」
伊藤「そうそう。だから橘君も一緒にどうかなって思ったんだよ。さぁ、桜井続き話してよ」
桜井「う、うん。でねでね、そのとき純一ったらそのままぐーぐー眠っちゃってね」
橘「あのさ、伊藤さん。悪いけど僕用事があるから先に教室に戻っていいかな」
桜井「あ……」
伊藤「あ、そうだったの。こっちこそ無理に引き止めて悪かったね」
橘「ううん。それじゃあ伊藤さん、またね」
伊藤「じゃあねー」
桜井「……ま、またね!」
桜井「あ、あはは……そうなんだぁ」
橘「ふーん。僕の話か」
伊藤「そうそう。だから橘君も一緒にどうかなって思ったんだよ。さぁ、桜井続き話してよ」
桜井「う、うん。でねでね、そのとき純一ったらそのままぐーぐー眠っちゃってね」
橘「あのさ、伊藤さん。悪いけど僕用事があるから先に教室に戻っていいかな」
桜井「あ……」
伊藤「あ、そうだったの。こっちこそ無理に引き止めて悪かったね」
橘「ううん。それじゃあ伊藤さん、またね」
伊藤「じゃあねー」
桜井「……ま、またね!」
125: 2011/04/13(水) 20:40:48.80 ID:7Q6boS0r0
桜井「なんか今日の純一、様子がおかしかったな」
桜井「私のこと見向きもしなくて……」
桜井「もしかして、私嫌われちゃったのかな……」
桜井「う、ううん。そんなことないよ、絶対」
桜井「私、今まで純一の嫌がることなんてしたつもりないもん!」
桜井「きっと、私の気のせいだよね。え、えへへ……」
桜井「私のこと見向きもしなくて……」
桜井「もしかして、私嫌われちゃったのかな……」
桜井「う、ううん。そんなことないよ、絶対」
桜井「私、今まで純一の嫌がることなんてしたつもりないもん!」
桜井「きっと、私の気のせいだよね。え、えへへ……」
132: 2011/04/13(水) 20:47:34.77 ID:7Q6boS0r0
放課後
桜井「えーっと、どこかなぁ?」
橘「ふぁー。さてと、帰るかな」
桜井「あ、いたいた」
桜井(あはは、あくびなんかしちゃってる。そうだ!
せっかくだからイタズラしちゃおっかなぁ)
桜井「てりゃ!」
ピタ
純一「……」
桜井「どう冷たいでしょ? この前私の背中に手を入れたときの仕返しなのだ~」
純一「……」
桜井「え……えへへ」
桜井「えーっと、どこかなぁ?」
橘「ふぁー。さてと、帰るかな」
桜井「あ、いたいた」
桜井(あはは、あくびなんかしちゃってる。そうだ!
せっかくだからイタズラしちゃおっかなぁ)
桜井「てりゃ!」
ピタ
純一「……」
桜井「どう冷たいでしょ? この前私の背中に手を入れたときの仕返しなのだ~」
純一「……」
桜井「え……えへへ」
142: 2011/04/13(水) 20:58:38.70 ID:7Q6boS0r0
桜井「も、もしかして、嫌だった……かな?」
橘「……」
桜井「ゴメン……ね」
橘「……」
桜井「え、えっと。それでさ、もし良かったらでいいんだけどこれから部室来ない?」
橘「……」
桜井「久しぶりに純一が顔出したら、きっとるっこ先輩たちも喜ぶと思うしさ……。
それに私も嬉しいし……。お菓子も出すからどうかな?」
橘「……」
桜井「……。あ、あはは。やっぱり嫌だよね? ひ、引き止めてごめんね! それじゃあね……!」
タッタッタッタッタ
橘「……」
桜井「ゴメン……ね」
橘「……」
桜井「え、えっと。それでさ、もし良かったらでいいんだけどこれから部室来ない?」
橘「……」
桜井「久しぶりに純一が顔出したら、きっとるっこ先輩たちも喜ぶと思うしさ……。
それに私も嬉しいし……。お菓子も出すからどうかな?」
橘「……」
桜井「……。あ、あはは。やっぱり嫌だよね? ひ、引き止めてごめんね! それじゃあね……!」
タッタッタッタッタ
153: 2011/04/13(水) 21:09:38.17 ID:7Q6boS0r0
次の日
桜井「……」
伊藤「ねぇ桜井どうしたの? 今日はなんだか元気ないみたいじゃん」
桜井「えっ。そ、そんなことないよ」
伊藤「そう? 顔色悪そうだったからさ。気分が悪かったら保健室言った方がいいよ」
桜井「ありがとう。でも、本当に大丈夫だから。心配しないで」
桜井「……」
桜井(そうか。私、知らず知らずに純一に嫌がることしてたんだ。だから怒ってるんだ)
桜井(でも、わからない。わからないよぉ。私、純一に何をしちゃったの)
桜井(私のバカバカ……。早く純一に直接聞いて謝らないと)
桜井「……」
伊藤「ねぇ桜井どうしたの? 今日はなんだか元気ないみたいじゃん」
桜井「えっ。そ、そんなことないよ」
伊藤「そう? 顔色悪そうだったからさ。気分が悪かったら保健室言った方がいいよ」
桜井「ありがとう。でも、本当に大丈夫だから。心配しないで」
桜井「……」
桜井(そうか。私、知らず知らずに純一に嫌がることしてたんだ。だから怒ってるんだ)
桜井(でも、わからない。わからないよぉ。私、純一に何をしちゃったの)
桜井(私のバカバカ……。早く純一に直接聞いて謝らないと)
155: 2011/04/13(水) 21:16:41.39 ID:7Q6boS0r0
休み時間
梅原「よぉ、大将」
橘「なんだ、梅原か」
梅原「なぁにだらしない格好してるんだよ。もう少しシャキっとしろよ」
橘「別にいいだろ。休み時間なんだから」
梅原「他クラスの女の子が訪ねて来ててもそんなこと言うつもりか?」
橘「え?」
梅原「来てるぞ、桜井さんが。お前に用があるそうだ。早く行ってやりな」
桜井「……」
梅原「よぉ、大将」
橘「なんだ、梅原か」
梅原「なぁにだらしない格好してるんだよ。もう少しシャキっとしろよ」
橘「別にいいだろ。休み時間なんだから」
梅原「他クラスの女の子が訪ねて来ててもそんなこと言うつもりか?」
橘「え?」
梅原「来てるぞ、桜井さんが。お前に用があるそうだ。早く行ってやりな」
桜井「……」
159: 2011/04/13(水) 21:28:08.00 ID:7Q6boS0r0
橘「悪いけど僕は用があって行けないって言ってくれ」
梅原「おいおい、なんでだよ。せっかく直に来てくれたっていうのに」
橘「いいから。頼むよ」
梅原「もしかして、桜井さんとケンカでもしたとか?」
橘「そうじゃないけどさ。とにかく、何か理由をつけて帰ってもらってくれよ」
梅原「やれやれ。レディーにそんな失礼なことして、どうなったって知らないからな」
梅原「あ、桜井さん。せっかく来てくれたところ悪いんだけどさ、
あいつ野暮用があるみたいで今は会えないみたいなんだよ」
桜井「……」
スタスタスタ
梅原「あ、桜井さん!? あらら、教室に入っちまった。俺、しーらね」
梅原「おいおい、なんでだよ。せっかく直に来てくれたっていうのに」
橘「いいから。頼むよ」
梅原「もしかして、桜井さんとケンカでもしたとか?」
橘「そうじゃないけどさ。とにかく、何か理由をつけて帰ってもらってくれよ」
梅原「やれやれ。レディーにそんな失礼なことして、どうなったって知らないからな」
梅原「あ、桜井さん。せっかく来てくれたところ悪いんだけどさ、
あいつ野暮用があるみたいで今は会えないみたいなんだよ」
桜井「……」
スタスタスタ
梅原「あ、桜井さん!? あらら、教室に入っちまった。俺、しーらね」
163: 2011/04/13(水) 21:38:52.40 ID:7Q6boS0r0
橘「おーい、梅原。断ってくれたか?」
桜井「……」
橘「うわっ、りほ……どして」
桜井「あなたにどうしても聞きたいことがあったから、勝手に入ってきちゃった。えへへ……」
橘「……」
桜井「用事があったんだよね? ゴメンね。でもすぐに終わるから」
橘「……」
桜井「……」
橘「うわっ、りほ……どして」
桜井「あなたにどうしても聞きたいことがあったから、勝手に入ってきちゃった。えへへ……」
橘「……」
桜井「用事があったんだよね? ゴメンね。でもすぐに終わるから」
橘「……」
165: 2011/04/13(水) 21:41:17.06 ID:7Q6boS0r0
桜井「それでね、聞きたいことなんだけど……私、あなたに」
橘「あ、そうだ。絢辻さーん、ちょっとさっきの授業でわからないところがあったんだけど」
桜井「あ、ま、待ってよ。話はまだ……」
絢辻「うふふっ。また? 仕方ないわねぇ、教えてあげるからこっちにいらっしゃい」
橘「ありがとう!」
桜井「……」
桜井「どうして。こんなのひどいよ……ううぁぅ!」
タッタッタッタッタ
橘「あ、そうだ。絢辻さーん、ちょっとさっきの授業でわからないところがあったんだけど」
桜井「あ、ま、待ってよ。話はまだ……」
絢辻「うふふっ。また? 仕方ないわねぇ、教えてあげるからこっちにいらっしゃい」
橘「ありがとう!」
桜井「……」
桜井「どうして。こんなのひどいよ……ううぁぅ!」
タッタッタッタッタ
179: 2011/04/13(水) 22:02:46.21 ID:7Q6boS0r0
自宅
桜井「ひどい……ひどいよ。あそこまでするなんて……」
桜井「……ひくっひくっ」
桜井「でも、このままじゃいけないよね……」
桜井「このままだと多分、純一は私と一生話してくれない」
桜井「次こそ、絶対純一に謝らなくちゃ!……ぐすっ」
桜井「電話しよう」
桜井「ひどい……ひどいよ。あそこまでするなんて……」
桜井「……ひくっひくっ」
桜井「でも、このままじゃいけないよね……」
桜井「このままだと多分、純一は私と一生話してくれない」
桜井「次こそ、絶対純一に謝らなくちゃ!……ぐすっ」
桜井「電話しよう」
182: 2011/04/13(水) 22:05:26.86 ID:7Q6boS0r0
プルルルルルル
ガチャ
美也「にぃにー、電話だよー」
橘「ご苦労さん。誰からだ?」
美也「にっしっし~、りほちゃん」
橘「げっ……」
桜井『もしもし。桜井ですけどぉ。純一?』
ガチャ ツーツーツー
桜井「え、あ。もしもし!? じゅんい……ち」
ガチャ
美也「にぃにー、電話だよー」
橘「ご苦労さん。誰からだ?」
美也「にっしっし~、りほちゃん」
橘「げっ……」
桜井『もしもし。桜井ですけどぉ。純一?』
ガチャ ツーツーツー
桜井「え、あ。もしもし!? じゅんい……ち」
193: 2011/04/13(水) 22:44:41.80 ID:7Q6boS0r0
桜井「……」
桜井「もう、私どうしたらいいかわからないよ……うぅ」
桜井「教えてよ、純一……」
桜井「うぅぅぁ……ひぐっひぐっ」
桜井「もう、こうなったら……」
桜井「ヤケ食いしてやるんだからっ!」
桜井「もう、私どうしたらいいかわからないよ……うぅ」
桜井「教えてよ、純一……」
桜井「うぅぅぁ……ひぐっひぐっ」
桜井「もう、こうなったら……」
桜井「ヤケ食いしてやるんだからっ!」
194: 2011/04/13(水) 22:45:39.32 ID:7Q6boS0r0
こうして数ヶ月が経った。
放課後 教室
橘「はぁー」
橘(退屈だな。結局、彼女のできないままクリスマスも過ぎちゃったし)
橘(そういえば、最近梨穂子のこと見かけないな)
橘(まぁ、あれだけ無視してれば当然だな)
橘(結局、今の俺がすることといえば誰も居なくなった放課後の教室で、
こうやって机に突っ伏すことだけ……)
桜井「やっほ~」
橘「え……?」
放課後 教室
橘「はぁー」
橘(退屈だな。結局、彼女のできないままクリスマスも過ぎちゃったし)
橘(そういえば、最近梨穂子のこと見かけないな)
橘(まぁ、あれだけ無視してれば当然だな)
橘(結局、今の俺がすることといえば誰も居なくなった放課後の教室で、
こうやって机に突っ伏すことだけ……)
桜井「やっほ~」
橘「え……?」
196: 2011/04/13(水) 22:46:48.81 ID:7Q6boS0r0
ドシン
橘「うぐっ!」
桜井「えへへ、スキあり! 必殺ボディプレスだぞ~」
橘「うぐぁぁ……くるし」
橘(り、梨穂子なのか!? 僕にのしかかってるのは……。でもさすがにこれは重過ぎる!)
桜井「えへへ、久しぶりだね~。元気してたぁ?」
橘「おもっ、おもっ……うぐあぁ」
橘「うぐっ!」
桜井「えへへ、スキあり! 必殺ボディプレスだぞ~」
橘「うぐぁぁ……くるし」
橘(り、梨穂子なのか!? 僕にのしかかってるのは……。でもさすがにこれは重過ぎる!)
桜井「えへへ、久しぶりだね~。元気してたぁ?」
橘「おもっ、おもっ……うぐあぁ」
198: 2011/04/13(水) 22:47:51.78 ID:7Q6boS0r0
桜井「ひどいなぁ。確かに私あれからいっぱいお菓子食べて太ったかもしれないけどさぁ、全部純一のせいなんだよぉ」
橘「うがあぁぁ、あぐ、た、たの……む、どい、どいてうがぁ」
桜井「それじゃ、仲直りしようよっ。ね!」
橘「す、するから……ばや゛ぐ、りほ……こぉ!」
桜井「やった~!」
ズシン
こうして僕は失神したまま、病院に搬送された。
END
橘「うがあぁぁ、あぐ、た、たの……む、どい、どいてうがぁ」
桜井「それじゃ、仲直りしようよっ。ね!」
橘「す、するから……ばや゛ぐ、りほ……こぉ!」
桜井「やった~!」
ズシン
こうして僕は失神したまま、病院に搬送された。
END
212: 2011/04/13(水) 23:05:21.43 ID:7Q6boS0r0
薫「ぐっも~にん!」
橘「……」
薫「あれ、聞こえなかった? じゃあ、気を取り直してもう一回」
薫「ぐっも~にん!!」
橘「……」
薫「はぁー。何よ、やけに今日はご機嫌斜めじゃないの。
仕方ないわねぇ、ここは私が一発元気を注入してやりますか」
カプッ
薫「こうぇじぇじょーじゃ?」
橘「……」
橘「……」
薫「あれ、聞こえなかった? じゃあ、気を取り直してもう一回」
薫「ぐっも~にん!!」
橘「……」
薫「はぁー。何よ、やけに今日はご機嫌斜めじゃないの。
仕方ないわねぇ、ここは私が一発元気を注入してやりますか」
カプッ
薫「こうぇじぇじょーじゃ?」
橘「……」
220: 2011/04/13(水) 23:14:47.91 ID:7Q6boS0r0
薫(ふーん、今日はやけにしぶといじゃない。よし、こうなったら)
薫「ふーふー」
薫(くすっ、これならさすがの純一でも我慢できないでしょ)
橘「……」
薫「ありゃ?」
橘「……」
薫「あぁ、つまんなぁ~い! 何か反応してよー!」
薫「ふーふー」
薫(くすっ、これならさすがの純一でも我慢できないでしょ)
橘「……」
薫「ありゃ?」
橘「……」
薫「あぁ、つまんなぁ~い! 何か反応してよー!」
225: 2011/04/13(水) 23:24:05.13 ID:7Q6boS0r0
田中「どうしたの、薫。大声出して?」
薫「聞いてよ、恵子。純一が私のこと無視するのよー」
田中「あはは。それは、薫がなんか変なちょっかいとか出してるからなんじゃないの?」
薫「えー、そんなことないわよ。いつもの愛情表現なのに」
田中「愛情表現って……」
純一「田中さん。悪いけど、そこに落ちた僕の消しゴム取ってくれないかな」
田中「あ、うん。いいよー」
薫「ちょっと~! 純一、私と恵子でのこの扱いの違いはなんなのよ!」
薫「聞いてよ、恵子。純一が私のこと無視するのよー」
田中「あはは。それは、薫がなんか変なちょっかいとか出してるからなんじゃないの?」
薫「えー、そんなことないわよ。いつもの愛情表現なのに」
田中「愛情表現って……」
純一「田中さん。悪いけど、そこに落ちた僕の消しゴム取ってくれないかな」
田中「あ、うん。いいよー」
薫「ちょっと~! 純一、私と恵子でのこの扱いの違いはなんなのよ!」
231: 2011/04/13(水) 23:34:55.67 ID:7Q6boS0r0
橘「……」
薫「また無視する。恵子からも何か言ってやってよ」
田中「そういわれてもな。橘君、私が言うのもなんだけど
もう少し薫の相手してあげてくれないかな」
橘「そうは言われてもな……。いない人のことをどうやって相手にすればいいんだい」
薫「はぁ!?」
田中「いない相手……?」
薫「また無視する。恵子からも何か言ってやってよ」
田中「そういわれてもな。橘君、私が言うのもなんだけど
もう少し薫の相手してあげてくれないかな」
橘「そうは言われてもな……。いない人のことをどうやって相手にすればいいんだい」
薫「はぁ!?」
田中「いない相手……?」
237: 2011/04/13(水) 23:41:17.68 ID:7Q6boS0r0
薫「いくらアンタと私の仲でも、今の言葉はさすがに聞き捨てならないわね……!!」
橘「……」
田中「ちょ、ちょっと、薫。教室だから今は落ち着いて……ね?」
薫「恵子は黙ってて!」
田中「ひっ……」
薫「ねぇ、純一。悪ふざけのつもりかなんかは知らないけどさ、親しき仲にも何とやらって言うじゃない?」
橘「……」
橘「……」
田中「ちょ、ちょっと、薫。教室だから今は落ち着いて……ね?」
薫「恵子は黙ってて!」
田中「ひっ……」
薫「ねぇ、純一。悪ふざけのつもりかなんかは知らないけどさ、親しき仲にも何とやらって言うじゃない?」
橘「……」
250: 2011/04/13(水) 23:52:40.64 ID:7Q6boS0r0
薫「ふ~ん、そっか。徹底的にそうやってだんまりを続けるつもりなんだ? 私相手に」
橘「……」
薫「あんた自身も知ってたわよね。私さぁ、そういう手口が一番気に食わないのよねぇ!!」
橘「……」
薫「黙ってないで何とかいいなさいよっ!!!!」
ガチャーン!!
恵子「か、薫……!」
橘「……」
薫「あんた自身も知ってたわよね。私さぁ、そういう手口が一番気に食わないのよねぇ!!」
橘「……」
薫「黙ってないで何とかいいなさいよっ!!!!」
ガチャーン!!
恵子「か、薫……!」
255: 2011/04/14(木) 00:01:29.47 ID:spJl0WWJ0
橘の机を倒し、そのまま胸倉を掴む薫。
薫「私、あんたが何かしゃべるまで放すつもりないから」
橘「……」
絢辻「ちょ、ちょっと、棚町さん。何があった知らないけど、暴力はよくないわ」
薫「うっさいわね! 黙ってて言ったでしょ!」
キーコーンカーンコーン
絢辻「棚町さん、授業が始まるから。ね?」
薫「……チッ」
薫「私、まだ納得してないから。これで済んだと思わないことね」
橘「……」
薫「私、あんたが何かしゃべるまで放すつもりないから」
橘「……」
絢辻「ちょ、ちょっと、棚町さん。何があった知らないけど、暴力はよくないわ」
薫「うっさいわね! 黙ってて言ったでしょ!」
キーコーンカーンコーン
絢辻「棚町さん、授業が始まるから。ね?」
薫「……チッ」
薫「私、まだ納得してないから。これで済んだと思わないことね」
橘「……」
260: 2011/04/14(木) 00:13:16.15 ID:9nlw4Exz0
次の休み時間
梅原「おい!」
橘「あ、梅原か。どうしたんだ?」
梅原「そりゃ、こっちのセリフだ。さっきはどうしちまったんだよ? 棚町と何かあったのか?」
橘「別に」
梅原「別にってことはないだろ。お前、棚町を怒らせることしたんじゃ」
薫「梅原君、悪いけどこいつには先約がいるの」
梅原「げっ、棚町……」
薫「悪いけど話とかだったら次の機会にしてくれない?」
梅原「お、おぅ。わりぃわりぃ、そ、そんじゃーな!」
橘「……」
梅原「おい!」
橘「あ、梅原か。どうしたんだ?」
梅原「そりゃ、こっちのセリフだ。さっきはどうしちまったんだよ? 棚町と何かあったのか?」
橘「別に」
梅原「別にってことはないだろ。お前、棚町を怒らせることしたんじゃ」
薫「梅原君、悪いけどこいつには先約がいるの」
梅原「げっ、棚町……」
薫「悪いけど話とかだったら次の機会にしてくれない?」
梅原「お、おぅ。わりぃわりぃ、そ、そんじゃーな!」
橘「……」
261: 2011/04/14(木) 00:18:27.23 ID:9nlw4Exz0
男子A「おい、見ろよ。橘と棚町だぜ」
女子A「またドンパチするつもりなのかしら」
ガヤガヤ
薫「ここじゃあれだし場所でも移しましょうか」
橘「……」
薫「あきれた、まだ続けてるんだ。まぁ、別にいいけどね。だったら無理やり屋上まで連れて行くまでだし」
ガシ ズルズルズル
橘「……」
女子A「またドンパチするつもりなのかしら」
ガヤガヤ
薫「ここじゃあれだし場所でも移しましょうか」
橘「……」
薫「あきれた、まだ続けてるんだ。まぁ、別にいいけどね。だったら無理やり屋上まで連れて行くまでだし」
ガシ ズルズルズル
橘「……」
267: 2011/04/14(木) 00:43:59.78 ID:9nlw4Exz0
屋上
薫「はい、到着~」
橘「……」
薫「さ、休み時間も少ないことだしちゃっちゃっと済ましちゃいましょう」
橘「……」
薫「まぁ、済ませるといっても要はあんたがいきなり無視なんてしだしたか
その理由をあんたの口で私に話しさえれば万事解決なんだけどね~」
橘「……」
薫「まぁ、理由によっちゃあんたの顔が変形することもありうるけどさ」
橘「……」ビクッ
薫「はい、到着~」
橘「……」
薫「さ、休み時間も少ないことだしちゃっちゃっと済ましちゃいましょう」
橘「……」
薫「まぁ、済ませるといっても要はあんたがいきなり無視なんてしだしたか
その理由をあんたの口で私に話しさえれば万事解決なんだけどね~」
橘「……」
薫「まぁ、理由によっちゃあんたの顔が変形することもありうるけどさ」
橘「……」ビクッ
271: 2011/04/14(木) 00:52:12.75 ID:9nlw4Exz0
薫「でもそれじゃ私の手も少し痛めることになるから、お互いいいことなしじゃない?」
橘「……」
薫「だから今のうちに言えば、特別にお咎めなしで許してあげるから。ね?」
橘「……」
薫「何でこんなくだらないことしてるのか言ってみなさい」
橘「……」
薫「ほら、早く」
橘「……」
橘「……」
薫「だから今のうちに言えば、特別にお咎めなしで許してあげるから。ね?」
橘「……」
薫「何でこんなくだらないことしてるのか言ってみなさい」
橘「……」
薫「ほら、早く」
橘「……」
279: 2011/04/14(木) 01:01:39.83 ID:9nlw4Exz0
薫「……」
橘「……」
パシッ!!
橘「てっ!」ドサッ
薫「ねぇ、本当にやめてよ……そういうの」
橘「……」
薫「アンタにとっては軽い気持ちかも知れないわよ……。でもね、私だってそういうことされたら傷つくことあるのっ!!」
キーンコーンカーンコーン
薫「……。もう知らない」
タッタッタッタ
橘「……」
橘「さて、僕も教室に戻るか」
橘「……」
パシッ!!
橘「てっ!」ドサッ
薫「ねぇ、本当にやめてよ……そういうの」
橘「……」
薫「アンタにとっては軽い気持ちかも知れないわよ……。でもね、私だってそういうことされたら傷つくことあるのっ!!」
キーンコーンカーンコーン
薫「……。もう知らない」
タッタッタッタ
橘「……」
橘「さて、僕も教室に戻るか」
313: 2011/04/14(木) 05:20:28.88 ID:9nlw4Exz0
昼休み
薫「……」
田中「薫」
薫「あ、恵子か」
田中「どう? あれから、橘君と」
薫「どうもこうもないわよ。相変わらず、純一の視界に全然入ってないみたいな扱いでさ」
田中「そっか……」
薫「さすがに腹が立ったから、ひっぱたいてそのまま戻って来ちゃったわ。笑っちゃうでしょ?」
田中「薫……」
薫「……」
田中「薫」
薫「あ、恵子か」
田中「どう? あれから、橘君と」
薫「どうもこうもないわよ。相変わらず、純一の視界に全然入ってないみたいな扱いでさ」
田中「そっか……」
薫「さすがに腹が立ったから、ひっぱたいてそのまま戻って来ちゃったわ。笑っちゃうでしょ?」
田中「薫……」
314: 2011/04/14(木) 05:21:39.87 ID:9nlw4Exz0
薫「正直、ショックだったわ。今まで付き合ってきてあんなことされたの初めてだから……。
しかもよりによって純一に。あいつバカだけどああいう陰険なことだけはしないって思ってたのにね……」
田中「私はわかるよ。薫の気持ち」
薫「恵子?」
田中「想ってる人にそっけない態度取られるのがどんなに辛いか。私もつい最近、振られたばかりだからね」
薫「……あ、ごめん。私、恵子のこと考えないで自分のことだけ」
田中「ううん、いいよ。ねぇ、薫。もう一度、橘君と話し合ってみない?」
薫「え。でも、どうせまた……」
田中「次は私も一緒に行くから」
薫「……。わかった。てんきゅ、恵子」
しかもよりによって純一に。あいつバカだけどああいう陰険なことだけはしないって思ってたのにね……」
田中「私はわかるよ。薫の気持ち」
薫「恵子?」
田中「想ってる人にそっけない態度取られるのがどんなに辛いか。私もつい最近、振られたばかりだからね」
薫「……あ、ごめん。私、恵子のこと考えないで自分のことだけ」
田中「ううん、いいよ。ねぇ、薫。もう一度、橘君と話し合ってみない?」
薫「え。でも、どうせまた……」
田中「次は私も一緒に行くから」
薫「……。わかった。てんきゅ、恵子」
317: 2011/04/14(木) 05:22:35.09 ID:9nlw4Exz0
放課後
屋上
田中「あ、橘君。ここだよー」
橘「遅れてごめんね、掃除当番だったから」
田中「ううん。こっちこそごめんね。放課後にこんなところに呼び出しちゃって」
橘「別にいいよ。それより僕に何か用かな?」
田中「うん。実はね、薫のことなんだけど。ほら、薫も隠れてないで出ておいでよ」
薫「……どーも」
橘「……」
薫「ほらね? 私が見えた途端、そうやって口を閉じるのよ。あーあ、本当にイライラするわねぇ!!」
屋上
田中「あ、橘君。ここだよー」
橘「遅れてごめんね、掃除当番だったから」
田中「ううん。こっちこそごめんね。放課後にこんなところに呼び出しちゃって」
橘「別にいいよ。それより僕に何か用かな?」
田中「うん。実はね、薫のことなんだけど。ほら、薫も隠れてないで出ておいでよ」
薫「……どーも」
橘「……」
薫「ほらね? 私が見えた途端、そうやって口を閉じるのよ。あーあ、本当にイライラするわねぇ!!」
319: 2011/04/14(木) 05:23:42.78 ID:9nlw4Exz0
田中「まぁまぁ、薫。それでさ、橘君。どうしてあなたは薫だけ無視したりするのか、教えてくれないかな?」
橘「田中さんこそ、どうしてここで別の人の話をするんだい?」
田中「え?」
橘「僕はてっきり、田中さんが僕に告白してくれると思ってここに来たのに……」
田中「え、えぇぇー!」
薫「あ、あんた何言ってんのよ……!?」
田中「待って待って、確かに橘君を呼び出したのは私だけど、それは薫のことであって……!」
橘「僕は田中さんのために来たんだよ!」
橘「田中さんこそ、どうしてここで別の人の話をするんだい?」
田中「え?」
橘「僕はてっきり、田中さんが僕に告白してくれると思ってここに来たのに……」
田中「え、えぇぇー!」
薫「あ、あんた何言ってんのよ……!?」
田中「待って待って、確かに橘君を呼び出したのは私だけど、それは薫のことであって……!」
橘「僕は田中さんのために来たんだよ!」
320: 2011/04/14(木) 05:26:06.14 ID:9nlw4Exz0
田中「そ、そんな私はその、えっと……橘君のことは///」
橘「僕は田中さんのことが好きだよ! 今ここでキスだってできる!」
田中「キ、キ、キス……!? そんな、私、あわわ///」
薫「純一、あんたやっぱりおかしいわよ! もう話にならないわ。帰ろ、恵子」
橘「……」 チュ
田中「っ!? っ……んく」
薫「ちょ……ちょっと、何やってるのよ……? やめなさいよ……」
田中「……んっ」
薫「やめなさぁい!!」
バキッ
橘「ぐぁ!」ドサッ
橘「僕は田中さんのことが好きだよ! 今ここでキスだってできる!」
田中「キ、キ、キス……!? そんな、私、あわわ///」
薫「純一、あんたやっぱりおかしいわよ! もう話にならないわ。帰ろ、恵子」
橘「……」 チュ
田中「っ!? っ……んく」
薫「ちょ……ちょっと、何やってるのよ……? やめなさいよ……」
田中「……んっ」
薫「やめなさぁい!!」
バキッ
橘「ぐぁ!」ドサッ
323: 2011/04/14(木) 05:29:32.68 ID:9nlw4Exz0
田中「ぷはっ……はぁはぁ」
薫「純一、私もうあんたなんかに口を利いてもらおうとは思わない。
これからも一度も話しかけないで。行くわよ、恵子」
橘「……」
田中「あ、薫!」
タッタッタッタ
橘「まさか一日に二回も女の子にぶたれるなんて……何かに目覚めちゃいそうだよ。
それにしても田中さんの唇柔らかかったな。僕の気持ちがわかってくれればいいんだけど……」
薫「純一、私もうあんたなんかに口を利いてもらおうとは思わない。
これからも一度も話しかけないで。行くわよ、恵子」
橘「……」
田中「あ、薫!」
タッタッタッタ
橘「まさか一日に二回も女の子にぶたれるなんて……何かに目覚めちゃいそうだよ。
それにしても田中さんの唇柔らかかったな。僕の気持ちがわかってくれればいいんだけど……」
325: 2011/04/14(木) 05:30:35.99 ID:9nlw4Exz0
スタスタスタ
薫「もう純一のことなんか、友達とも友達だったとも思わない」
薫「恵子、これからもしアイツに何か私に言いなさいよ。その時は私が純一を……!」
田中「……」
薫「ちょっと聞いてるの? 恵子」
田中「え、あ。うん」
薫「いい? アンタは好きでもない、男にいきなりチューされたのよ!? もっと怒るべきなのよ」
田中「そうでも……ないかも」
薫「え……。と、突然何言い出だすのよ恵子」
田中「私、橘君のこと好きになっちゃったかも……」
薫「もう純一のことなんか、友達とも友達だったとも思わない」
薫「恵子、これからもしアイツに何か私に言いなさいよ。その時は私が純一を……!」
田中「……」
薫「ちょっと聞いてるの? 恵子」
田中「え、あ。うん」
薫「いい? アンタは好きでもない、男にいきなりチューされたのよ!? もっと怒るべきなのよ」
田中「そうでも……ないかも」
薫「え……。と、突然何言い出だすのよ恵子」
田中「私、橘君のこと好きになっちゃったかも……」
326: 2011/04/14(木) 05:33:33.04 ID:9nlw4Exz0
薫「あ、あはは。やめなさいよ、そんな冗談……」
田中「冗談なんかじゃないよ。私が恋で悩んでるときも
橘君も一緒に協力してくれた。あの時は親切な人なんだな、って
思っただけだったけど……さっきの告白で私わかったの。やっぱり、私橘君のことが好きなの」
薫「そんな話、嘘って言ってよ……ねぇ、恵子」
田中「ごめん、薫! 私、屋上に戻って橘君にもう一度会ってくる」
タッタッタッタッタ
薫「……」
薫「……ど、どうして」
薫「……こんなのって反則よ。こんなのって」
田中「冗談なんかじゃないよ。私が恋で悩んでるときも
橘君も一緒に協力してくれた。あの時は親切な人なんだな、って
思っただけだったけど……さっきの告白で私わかったの。やっぱり、私橘君のことが好きなの」
薫「そんな話、嘘って言ってよ……ねぇ、恵子」
田中「ごめん、薫! 私、屋上に戻って橘君にもう一度会ってくる」
タッタッタッタッタ
薫「……」
薫「……ど、どうして」
薫「……こんなのって反則よ。こんなのって」
327: 2011/04/14(木) 05:34:33.26 ID:9nlw4Exz0
そしてクリスマス前日
放課後
橘(さて、そろそろ帰るか)
橘(それにしても嬉しいな。まさかあの日、田中さんが本当に僕の気持ちに応えてくれるなんて)
橘(明日のクリスマスは田中さんと二人きり。なんだか今から楽しみだな)
橘(今日の帰りに田中さんへのクリスマスプレゼントを買って帰ろう)
弾んだ足取りで教室の前の階段に踏みかかろうとした瞬間であった。
ドン
橘「え?」
突然、何者かに背中を押されて、僕はバランスを崩した。
放課後
橘(さて、そろそろ帰るか)
橘(それにしても嬉しいな。まさかあの日、田中さんが本当に僕の気持ちに応えてくれるなんて)
橘(明日のクリスマスは田中さんと二人きり。なんだか今から楽しみだな)
橘(今日の帰りに田中さんへのクリスマスプレゼントを買って帰ろう)
弾んだ足取りで教室の前の階段に踏みかかろうとした瞬間であった。
ドン
橘「え?」
突然、何者かに背中を押されて、僕はバランスを崩した。
328: 2011/04/14(木) 05:36:11.41 ID:9nlw4Exz0
橘「うわあぁぁ!」
そして僕の頭はそのまま、階段の踊り場に吸い込まれていくように転げ落ちていき、踊り場の地面に叩きつけられた。
薄れ行く意識の中、仰向けの僕の眼に最後に映ったのは
かつて僕が愛想を尽かした、いや、愛想を尽かされたはずのクラスメート。
そう、普段は見せない悲しげな表情を浮かべて僕を上の階から見下ろす悪友の姿であった。
橘「薫……か」
薫「今さら口を利いてくれたって、もう遅いのよ……バカ!」
橘「ははっ……だよな。ごめ……ん」
橘「」
END
そして僕の頭はそのまま、階段の踊り場に吸い込まれていくように転げ落ちていき、踊り場の地面に叩きつけられた。
薄れ行く意識の中、仰向けの僕の眼に最後に映ったのは
かつて僕が愛想を尽かした、いや、愛想を尽かされたはずのクラスメート。
そう、普段は見せない悲しげな表情を浮かべて僕を上の階から見下ろす悪友の姿であった。
橘「薫……か」
薫「今さら口を利いてくれたって、もう遅いのよ……バカ!」
橘「ははっ……だよな。ごめ……ん」
橘「」
END
339: 2011/04/14(木) 05:58:28.01 ID:9nlw4Exz0
終わったところでさるさんくらった
後のヒロインは他の誰かが書くか
いなけりゃ落としちゃってね
後のヒロインは他の誰かが書くか
いなけりゃ落としちゃってね
344: 2011/04/14(木) 06:48:10.84 ID:4qHnRjrqO
とりま>>1乙
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