……

『……と、いう活動をしております、人気同人声優さんなんかは、結構この道で稼いでるんですよ』

ガヴリール「ふーん、金になるのか」

『ガヴさんみたいな素敵な声でしたら、絶対人気が出ますって』

『ウチのサークル、知名度は低いですが結構根強いファンがついてるんですよ』

ガヴリール「……でもさ」

ガヴリール「こういう音声ってあれでしょ？なんかえOちな事言ったりするんでしょ？」

ガヴリール「声だけっていっても、流石にちょっと抵抗あるかも……」

『確かにこのジャンルはR18作品が圧倒的に多いですが、その他のジャンルにも需要はあります』

『その中でも催眠音声、新人の同人声優さんには中々難しいジャンルですがとても人気で……』

ガヴリール「ふむふむ……」

『基本的にはえOちなものがメインなんですけどね、安眠催眠、リラックス催眠などの、癒しを与える作品にも需要があります』

ガヴリール「癒し、か……」


ガヴリール（なんか天使っぽい響きだ、これで小遣い稼ぎしながら人間共を癒せたら、仕送りも増えて一石二鳥なんじゃ……？）



ガヴリール「私、それやってみたい」

……

ヴィーネ「おはようガヴ……」ｹﾞｯｿﾘ

ガヴリール「ヴィーネか、今日はやけに遅かったな……って」

ガヴリール「大丈夫？なんか顔色悪くね？」

ヴィーネ「……もうすぐ中間テストじゃない？だから頑張って勉強してたんだけど……」

ヴィーネ「勉強で忙しくて料理を作ってなくて、インスタントで済ませちゃった……」

ガヴリール「……たった一日で体調崩すなんてヴィーネもまだまだだな、私なんて毎日インスタントだぞ」

ヴィーネ「だからあんたは一人じゃ何もできないのよ、生活面から改善しないとあんたのぐーたらは治らないわよ？」

ガヴリール「へいへい、ヴィーネちゃんは真面目ですねー」




ガヴリール（とは言ったものの、不断健康的なヴィーネがここまでやつれていると流石に心配だな）

ガヴリール（……この間録音したあれ、ヴィーネに聞かせてみるか）

……

ヴィーネ「うぅ、体がだるい……」ｸﾞﾀｰ

サターニャ「何か今日のヴィネット、ガヴリールみたいね……」

ラフィエル「日頃健康な生活を送っている人ほど、リズムが崩れると体調を悪くするっていいますからね……」

サターニャ「何よそれ、じゃあ不健康な生活を送ったほうがお得じゃない」

ラフィエル「ガヴちゃんを見てください、本当にお得だと思いますか？」

サターニャ「……」

ガヴリール「おいこら、聞こえてるぞ」


……


ガヴリール「なぁヴィーネ」

ヴィーネ「……？」

ガヴリール「よかったらこれ、使ってみてくれ」ｽｯ

ヴィーネ「これは……USBメモリ？」

ガヴリール「まぁあれだ、疲れを癒す音声……？みたいなのが入ってる」

ガヴリール「効果があるかはわからないけどさ、まぁとりあえず聞いてみてくれよ」

ヴィーネ「ガヴ、あなた私の事を心配して……」ｼﾞｰﾝ

ガヴリール「普段ヴィーネには世話になってるからな、恩返しってほどじゃないけど……」

ガヴリール「は、恥ずかしいから、ちゃんとイヤホンで聞けよ？てかそうじゃないと効果ないし」

ヴィーネ「恥ずかしいって……？」

ガヴリール「いいから、もうこの話は終わり」

ガヴリール「効果があったら感想聞かせろよ」

……修正


ヴィーネ「おはようガヴ……」ｹﾞｯｿﾘ

ガヴリール「ヴィーネか、今日はやけに遅かったな……って」

ガヴリール「大丈夫？なんか顔色悪くね？」

ヴィーネ「……もうすぐ中間テストじゃない？だから頑張って勉強してたんだけど……」

ヴィーネ「勉強で忙しくて料理を作ってなくて、インスタントで済ませちゃった……」

ガヴリール「……たった一日で体調崩すなんてヴィーネもまだまだだな、私なんて毎日インスタントだぞ」

ヴィーネ「だからあんたは一人じゃ何もできないのよ、生活面から改善しないとあんたのぐーたらは治らないわよ？」

ガヴリール「へいへい、ヴィーネちゃんは真面目ですねー」




ガヴリール（とは言ったものの、普段健康的なヴィーネがここまでやつれていると流石に心配だな）

ガヴリール（……この間録音したあれ、ヴィーネに聞かせてみるか）

……


ﾎﾞﾌｯ


ヴィーネ「はぁ、疲れた……」


ヴィーネ（今日は勉強はやめにして夕方まで寝ちゃおうかしら、でもそうすると夜眠れなくなっちゃうし……）

ヴィーネ（……そういえば、ガヴからもらったUSBメモリ、なんだか癒し効果のある音声が入ってるとか言ってたわね）

ヴィーネ（せっかくだし、スマホに移して聞いてみようかしら、もし効果があれば外でも聞けるし）


ｽｯ

ヴィーネ「……パソコン、埃被ってる……」

ヴィーネ「下界に行くときに買ったけど、結局あんまり使ってなかったのよね、私、ゲームとかあんまりしないし」ｶﾀｯ


ヴィーネ「……このファイルね」ｶﾁｯ

…………

『天使の癒し、ふんわり快楽催眠音声』の製品版をご購入いただき、ありがとうございます。

本作品は、あなたの心と体を癒す催眠音声となっております。

毎日残業で疲れている方、進学、就職のための学生生活で疲れている方、毎日毎日ハードな運動で疲れている方等々、様々な疲れを抱えた方が多いと思います。

そんなあなたのために、本日は私、ガヴリんが、あなたを天国に導いてさしあげましょう。

私の催眠誘導で、心も体もリラックス！ふんわり、気持ちよくなってくださいね♪


*使用上の注意

*必ずイヤホン、またはヘッドホンを着用してください。

*効果には個人差があります、万が一、音声を再生中に心身に異常を感じた場合、すぐさま中止してください。



ヴィーネ「……何これ、有料の音声なのかしら……？」

ヴィーネ「とりあえず聞いてみましょう……」ｽｯ




……



ガヴリール「あっ、テキストファイル入れたままだったかも」

……


『どうも、ガヴりんです』

『本日は天使の癒し、ふんわり快楽催眠音声の製品版をご購入ありがとうございます』

『初めてご利用の方も、既にご利用済みの方も、今から流れる音声指示に従い、体を動かしてください』


ヴィーネ（……すっごく綺麗な声、まるで私の横で囁いているみたい）

ヴィーネ（でも、この声どこかで聞いたような……）


……


『まずは横になってください、布団やベッド、柔らかい床に横になることで、より深い効果が期待できます』


ヴィーネ「……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

『横になったら静かに目を閉じ、今から私の言葉に合わせて息を吸ってください』

ヴィーネ「……はい」ﾎﾞｿｯ

『吸ってー……もっと吸ってー……』

ヴィーネ「すぅぅぅーー…………」

『ストップ、まだ息を吐いてはダメですよ？』

ヴィーネ「……っ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

『ゆーーーっくりと、息を吐いてー……』

ヴィーネ「はぁーー………」

『体中から絞り出すように、いーーっぱい吐いてくださいねー？』

ヴィーネ「はぁーー……っ……」ﾋﾟｸｯ


『それではもう一度、吸ってー……』



………
……


『ふふふ、準備はバッチリですね』

ヴィーネ「……」ﾎﾟｹｰ

『それでは、今日からあなたは天使です』

『あなたの背中には純白の羽が生えています』

『頭の上には黄金に輝く天使の輪、ふふ、私とお揃いですね♪』

ヴィーネ「えへへ、ガヴとおそろい……」ﾄﾛﾝ

『目を閉じれば、そこに浮かぶ景色は天国です、透き通った青空、虹でできた橋、光輝く噴水……』

『あなたはその羽で、この大空を自由に飛び回ることができます、もちろん、私と一緒に♪』

ヴィーネ「ガヴと一緒に、空を……」


……
…

……


ヴィーネ「おはよう、ガヴ！」ﾂﾔﾂﾔ

ガヴリール「ん、おはようヴィーネ」

ガヴリール「今日はやけに元気だな」

ヴィーネ「ふふ、ガヴのおかげよ、ありがとね」

ガヴリール「私のおかげっていうより、あの音声のおかげだろ」

ヴィーネ「うん、だから、ガヴのおかげだって」

ガヴリール「……あっ」

ヴィーネ「あの音声、ガヴの声よね？」

ガヴリール「……」ﾌﾟｲｯ

ヴィーネ「ねぇねぇ、あれってガヴの声よね！？！？」ｽﾞｲｯ

ガヴリール「……うん」

ヴィーネ「すっごく綺麗な声だったわ、ガヴ、こういう仕事向いてるんじゃない？」

ガヴリール「こ、こういう仕事っておま……」ｶｧｧｧ


ガヴリール「ヴィーネの変態！！」ﾎﾟｶｯ

ヴィーネ「な、何で怒るのよ！」

……
…


ヴィーネ「サークルエンジェル、新作……っと」ｶﾀｶﾀ

ヴィーネ「ん、ガヴりんの新作ね、まずは評価をチェックよ」



『天使の癒し、快楽調教編』



大天使:★★★★★

同人音声とは思えない圧倒的なクオリティ、Rｰ18作品に不馴れなガヴりんさんの初々しいボイス、非の打ち所の無い完璧な作品だ。
関係ない話ではあるが、ガヴりんさんの声が妹に良く似ていてとても興奮する。


タップリン:★★★★★

文句無しで至高の作品です、シコだけに←おい
特に焦らしパートではとてつもなく興奮しました、いつか私もこんな風にされてみたいです！
文句なしの星五つですが、唯一不満があるとすれば星が五つしかつけられないところですね。


大悪魔:★★★★★


悔しいけど濡れたわ、ここまで完璧な作品は初めてよ
これほどまでに私の心を昂らせたのはあなただけよ、是非、このアドレスに連絡を頂戴
akumail.satanikia.○○……



ヴィーネ「よっし、購入っと」ｶﾁｶﾁ

……


ヴィーネ「お、おはようガヴ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸｯ

ガヴリール「おはようヴィーネ」

ヴィーネ「はうっ……！！」ﾋﾞｸｯ

ガヴリール「ど、どうしたヴィーネ、どこか痛いのか？」

ヴィーネ「あぅぅ……っ！！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝｯ

ガヴリール「た、大変だヴィーネの様子がおかしい！」

ガヴリール「おいサターニャ、ヴィーネを保健室に連れていくから手伝ってくれ！」

ヴィーネ「あぁぁぁっ…………！！」ﾋﾞｸﾋﾞｸｩｯｯ

サターニャ「くふっ……！！」ﾋﾞｸｯ



ヴィーネ（ああ、もう私の体はガヴりんの物になってしまったわ）

ヴィーネ（ガヴの声を聞くたびに体が跳ねちゃう……っ！！）

……

ガヴリール「ふぅ、ああいうのは初めてだからちょっと緊張した……」

『まさかガヴさんがR18作品もOKするとは思いませんでしたよー』

ガヴリール「ん、まぁちょっと、金銭的に厳しくてさ」

ガヴリール「それに、あんまえOちな言葉言わないやつだったし、いいかなーって思って」

『ふふふ、どんな理由であれ、ガヴさんがウチのサークルで活動してくれるのであれば頼もしい限りです』

ガヴリール「ん、まぁ結構楽面白いし、お小遣い稼ぎもできるし、趣味として楽しんでるよ」

『それはいい事ですね、好きなことでお金を稼ぐ、とても素敵な事だと思います！』

ガヴリール「うん、まぁそれはいいんだけどさ」

ガヴリール「ラフさんっていっつもボイチェン使ってるよね、なんで？」

『秘密でーす♪』

……

ガヴリール「なんか私の音声って結構好評らしいな、自分でもびっくりだ」

ガヴリール「せっかくだしたまには評価でも見てみるか、もし不満があるようであれば改善していきたいしな」ｶﾁｯ




ヴィネ:★★★★★

ああガヴりん、私の愛しガヴりん、早くその声を聞かせてください！
その美しい声で、私をいっぱいいっぱい気持ちよくしてください！！


大天使:★★★★★

新作はまだか？と、言いたいところだが、ガヴりんさんもきっと忙しいのだろう。
これは関係ない話だが、私の脳内のガヴりんさんの設定を話そう。
伸長144cm、体重40km、B74、W58、H80、天使学校を首席で卒業するも……

*続きを読む↓


タップリン:★★★★★

不適切な内用であった為、管理人によりコメントをブロックされています。


大悪魔:★★★★★

私は悪魔、あなたは天使、叶わぬ夢とは知りつつも、抱いてしまう恋心
myangel、私だけの天使よ、今宵孤独を捨てさせて……




ガヴリール「うっわ」ｿﾞｯ





その後ガヴリールはサークル活動をやめた。




完

乙

サターニャが意外だがあとは平常運転だ
ゼルエル個人情報バラすな(笑)




乙