372: 2019/05/19(日) 20:40:49.09 ID:qHz94/yYo

373: 2019/05/19(日) 20:43:46.18 ID:qHz94/yYo
まゆ「はい、どうしても気になることがあって」

武内P「気になること、ですか?」

まゆ「答えて……くれますか?」

武内P「はい、私にわかる事でしたら」

まゆ「……うふ」


まゆ「貴方は、まゆとプロデューサーさんの仲を……」

まゆ「……応援、してくれる人ですか?」


武内P「……」

武内P「えっ?」

374: 2019/05/19(日) 20:47:15.78 ID:qHz94/yYo
武内P「あの、それは……どういう意味で、でしょうか?」

まゆ「うふ、決まってるじゃないですか」

武内P「……」

まゆ「応援、してくれますよね?」

武内P「……」


武内P「……すみません」


まゆ「はい? どうして謝るんですかぁ?」


武内P「……」

武内P「急ぎの仕事を思い出したので……」

武内P「……その件につきましては、また後日改めて」

375: 2019/05/19(日) 20:50:32.32 ID:qHz94/yYo
  ・  ・  ・

まゆ「――なんて言われたんですけど」

まゆ「気になって仕方がないから、此処で待たせて貰ってるんです」


美嘉・凛「……」


まゆ「どうしたんですか?」

まゆ「まゆ、何か変なこと言いましたか?」


凛「いや……まあ、何ていうか」

美嘉「らしいと言ったら、らしい……ね、うん」

376: 2019/05/19(日) 20:55:22.55 ID:qHz94/yYo
まゆ「あの人、昔から何を考えてるかわかりにくくて……」

美嘉「でも、最近はケッコー表情が出るようになってない?」

まゆ「……確かに、そうかも知れません」

美嘉「アタシ、笑った所なんて見たこと無かったし!」

まゆ「まゆのプロデューサーさんといる時は、たまに笑ってましたよ?」

美嘉「あっ、そうなの?」

まゆ「男の人同士だから……でも……ねぇ?」

美嘉「……イヤ、ねぇ、って言われても困るんだケド」


凛「……」

377: 2019/05/19(日) 21:01:45.77 ID:qHz94/yYo
まゆ「だから、本当はどう思ってるのかなぁ、って」

美嘉「んー……立場的には、応援しないんじゃない?」

まゆ「…………やっぱり」

美嘉「でも、個人的には応援したりするカモ?」

まゆ「……」

美嘉「わかんないケドね? でも、そうっぽくない?」

まゆ「……そう、ですねぇ」


まゆ「まゆの考えてたのと同じ……」

美嘉「……中立、ってカンジじゃないかなー」

まゆ「本人の意志を尊重する人ですからねぇ」

美嘉「その本人の中には、まゆちゃんの担当も含まれてるケドね?」


凛「……」

378: 2019/05/19(日) 21:05:02.39 ID:qHz94/yYo
凛「……ねえ」

美嘉「ん? あっ、ゴメンゴメン!」

凛「いや、謝らなくても良いんだけど」

美嘉「だってホラ、わかんない話しちゃってたじゃん?」

まゆ「凛ちゃんは、昔から居た訳じゃありませんからね」

美嘉「そうそう、そゆコト」

凛「……まあ、そうなんだけど」


凛「……」

凛「二人共、プロデュサーについて詳しくない?」


まゆ・美嘉「別に……そうでも?」


凛「……」

379: 2019/05/19(日) 21:09:10.26 ID:qHz94/yYo
美嘉「別にフツーだって、フツー」

まゆ「まゆのプロデューサーさんの同僚ですし……」

凛「そう……かな」

美嘉「あっ、もしかしてヤキモチ妬いてる?★」

凛「べっ、別にそんなんじゃないから!」

まゆ「大丈夫ですよ、まゆの運命の紅い糸が結ばれてる先は」

凛「だから、違うってば!」


凛「ただ……ちょっと、気になっただけ」


まゆ・美嘉「……」


凛「……ねえ、静かにならないでくれる?」

380: 2019/05/19(日) 21:12:06.61 ID:qHz94/yYo
まゆ「でも、その気持ち……わかります」

凛「ねえ、絶対に何か勘違いしてるよね?」

まゆ「……うふふ」ニコリ

美嘉「でもま、アイツ自分のコト話すタイプじゃないしねー」

凛「……まあ、うん」


凛「あっ、好きな食べ物は知ってる」


まゆ・美嘉「ハンバーグ?」


凛「……」

凛「……二人も知ってたの?」

381: 2019/05/19(日) 21:16:16.78 ID:qHz94/yYo
美嘉「昔から居た子は、ケッコー知ってるよね?」

まゆ「はい、デミグラスソースのハンバーグですよね」

美嘉「最近は、トマトソースにハマってるみたいだよ」

まゆ「あ、蘭子ちゃんの影響で」

美嘉「そっ★ で、上にチーズ乗せるんだって」

まゆ「だから、まゆのプロデュサーさんも最近――」


凛「ちょっ、ちょっと待って!」

凛「な、何か……詳しくない!?」


まゆ・美嘉「いや……別に?」


凛「……!?」

382: 2019/05/19(日) 21:24:32.44 ID:qHz94/yYo
美嘉「別にフツーだって、フツー」

まゆ「まゆのプロデューサーさんの同僚ですし……」

凛「その台詞、さっきも聞いたんだけど!」

美嘉「好きな食べ物位、知っててトーゼンじゃん?」

まゆ「はい、参考になりますから」

凛「……じゃ、じゃあ!」


凛「こだわってるものは!?」


まゆ・美嘉「腕時計」


凛「えが」

凛「……えっ、腕時計!?」

383: 2019/05/19(日) 21:30:37.09 ID:qHz94/yYo
美嘉「ケッコーするの着けてるんだよねぇ……」

まゆ「確か、100万円位……でしたっけ?」

凛「えっ!?」

美嘉「アハッ★ やっぱ、値段聞くと驚くよね!」

まゆ「ベルトも、クロコダイルの良いやつだ、って」

凛「そうなの!?」


まゆ・美嘉「……ん?」

まゆ「凛ちゃん、もしかして……」

美嘉「……知らなかった?」


凛「…………ベ」

凛「ベルトに関しては知らなかったかな、うん!」

384: 2019/05/19(日) 21:40:03.40 ID:qHz94/yYo
美嘉「だよねぇ、フツーは知ってるよね!」

まゆ「うふ、問題になってないですよ?」

凛「そ、そう……だよね、うん!」

美嘉「そういえば、タイピンもケッコー良いのしてるんだよね?」

まゆ「あっ、プロデューサーさんと一緒に買いに行ったっていう……」

美嘉「そそ★ シンプルなやつ」

まゆ「確か……2万円位、ですよねぇ?」


凛「…………そうなの?」


まゆ・美嘉「……」

まゆ・美嘉「えっ?」

385: 2019/05/19(日) 21:43:09.46 ID:qHz94/yYo
美嘉「もしかして……凛、知らなかった?」

凛「……知らなかった」

まゆ「えっ、と……本当に?」

凛「……本当に」

まゆ・美嘉「……」


凛「……ねえ、そのタイピンって」

…ごそごそっ


まゆ・美嘉「……?」



凛「……今、私がつけてるタイピン?」

…キラーンッ!



まゆ・美嘉「……」

まゆ・美嘉「!?」

386: 2019/05/19(日) 21:48:19.23 ID:qHz94/yYo
美嘉「えっ!? ちょっっとソレ、どうしたの!?」

凛「いや、プロデューサーが……」

まゆ「どうしたんですか? ねえ、凛ちゃん?」

凛「えと、その……」


凛「……宣材写真の撮影の時に」

凛「――タイが曲がるといけませんから」

凛「……って、貸してくれて」

凛「返すの忘れてて……その後、色々あって……」

凛「……なんか、そのまま」


まゆ・美嘉「……!?」


凛「し、知らなかったんだって! そんな高いなんて!」

387: 2019/05/19(日) 21:52:37.13 ID:qHz94/yYo
美嘉「でも……アイツ、気付いてるんじゃない?」

凛「えっ? な、何が?」

まゆ「そのタイピン、いつも使ってるんですよねぇ?」

凛「まあ、その……うん、何となく」


美嘉「……プレゼントされてるんじゃない?」


凛「ぷっ、プレゼント!?」


まゆ「うふ、ステキですねぇ……」ウットリ


凛「いや、えっ……はあっ!?///」

…キラーンッ!

388: 2019/05/19(日) 21:57:57.35 ID:qHz94/yYo
まゆ「まゆも、そういう事がありましたし」

凛「そ、そうなの?」

美嘉「えっ、何々ー? 教えて教えて★」

まゆ「……うふ」


まゆ「……まゆ達が運命の出会いをして、最初の打ち合わせの時」

まゆ「――何かあったらいつでも頼ってくれ」

まゆ「……って、コレを置いて離席したんです」

…コトンッ


凛・美嘉「……部屋の鍵?」


まゆ「うふふ、何処に行ったんだろう、なんて……」

まゆ「……プロデューサーさん、恥ずかしがって演技してましたよ」

389: 2019/05/19(日) 22:07:35.64 ID:qHz94/yYo
美嘉「ヤバーイ!★ アガるね、ソレ!」

凛「えっ……そういうものなの!?」

まゆ「まゆは寮暮らしだから……うふ」

美嘉「アタシはそういうのナイなー……」


美嘉「あっ、でもアイツにはケッコー奢って貰ってるカモ?」

美嘉「渋谷とか原宿とかブラブラしてたらさ」

美嘉「ホラ? アイツって背が高いからわかりやすいじゃん?」

美嘉「――奇遇ですね」

美嘉「……とか言って、流れでお茶したりするねー★」


凛・まゆ「……二人で?」


美嘉「そっ★ 二人で★」

390: 2019/05/19(日) 22:14:33.43 ID:qHz94/yYo
凛「それって……まずいんじゃないの?」

美嘉「ん? 何がー?」

まゆ「……バレたら、騒ぎになりませんか?」

美嘉「アハハ★ 変装してるし、ヨユーヨユー★」

凛・まゆ「……本当に?」

美嘉「ん~……あっ、一回バレたコトあった!」

凛・まゆ「!?」


美嘉「でもホラ、アイツっていつもスーツ着てるじゃん?」

美嘉「それで――すみません、仕事の打ち合わせ中なので……」

美嘉「……って言ったら、スンナリだったよー★」


凛・まゆ「……!」

391: 2019/05/19(日) 22:21:53.39 ID:qHz94/yYo
美嘉「今週末は確か渋谷だったから、また奢って貰いに行こうかな★」

凛「ふーん……そうなんだ」

まゆ「まゆは……今週末は、新宿に行く予定になりました……♪」

凛「ねえ……ちょっと、わからない事があるんだけど」

美嘉・まゆ「?」


凛「……」

ごそごそっ…ファサッ

凛「この――借りたハンカチ、どうすれば良いと思う?」


美嘉「多分、あげたつもりでいるっしょ」

ごそごそっ…ファサッ

美嘉「ホラ――アタシも、何も言われてないし★」


まゆ「うふ、そうですよねぇ」

ごそごそっ…ファサッ

まゆ「ハンカチは――基本中の基本、ですね」

392: 2019/05/19(日) 22:28:11.84 ID:qHz94/yYo
  ・  ・  ・

武内P「ふぅ……」

ちひろ「どうしたんですか? ため息なんてついて……」

武内P「……ため息をついていましたか?」

ちひろ「……相当お疲れみたいですね」

武内P「ええ……そう、ですね」

ちひろ「何か、悩み事でも?」


ちひろ「――私で良ければ、いつでも相談に乗りますよ♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

393: 2019/05/19(日) 22:42:32.21 ID:qHz94/yYo
ちひろ「ひとまず、お茶でも飲んで休憩しましょう」

武内P「……ええ、そうですね」


ちひろ「頑張ってるプロデューサーさんに――新しいマグカップです♪」

…コトリ!


武内P「……すみません、千川さん」

武内P「私のマグカップは……何回新しくなるのでしょうか?」

武内P「先日、新しくしたばかりだと思うのですが……」


ちひろ「この柄、気に入りませんでした?」


武内P「……質問には答えてくれない、と?」


ちひろ「……うふふっ♪」ニコッ!

ちひろ「プロデューサーさんも、はぐらかしましたよね?」




おわり

394: 2019/05/20(月) 00:28:08.51 ID:Lxyu35kZo
うーん……なんか意味がわからない
もう一度読みなおしてくる

引用元: 武内P「援助交際、ですか」