1: 2015/03/07(土) 16:54:21.46 ID:sYU9Lzp+.net
カラン コロン


絵里「9人で予約してた絢瀬です」

希「えりち、もう皆来てるみたいよ」


<エリチャーン コッチコッチー!


海未「久しぶりですね ふたりとも」

ことり「みんなで集まれる日がくるなんて嬉しいよ~」

凛「おそーい!もうまちくたびれちゃったにゃー」グテー

真姫「凛… あなたまだその口癖なおってないのね…」

花陽「凛ちゃんらしくていいと思うよ~」

にこ「私もついさっき来たとこ 空いてるとこ座んなさい」

絵里「ありがと じゃあ先にドリンクを…」スッ


希「…ちょっと待って 皆」



ピタリ



希「ひとり… 足りないんやない?」


カラン コロン


「すみませーん えっと… 9人で予約してた、あれ? あ、そうです絢瀬の」

2: 2015/03/07(土) 16:55:20.91 ID:sYU9Lzp+.net
穂乃果「おーい! えへへ、みんな久しぶりだねっ!」パタパタ


にこ(きたわね…)




ンゴゴゴゴゴゴゴゴ




8人(今回の集まりの、主役が…!)ゴクリ



穂乃果「ありゃ、私が最後かぁ~ 遅刻癖は治ったと思ってたんだけど、ごめんねっ!」ペコリン

絵里「私も今来たところよ 大丈夫」ポン

3: 2015/03/07(土) 16:56:02.30 ID:sYU9Lzp+.net
希「私?私たち、やろ?穂乃果ちゃん、うちも今きたとこなんや …それにしても、えらい美人さんになったねえ」ニコッ

にこ「話は後にしなさいよ 穂乃果、私のとなり空いてるけど、座れば?」

海未「んなっ…!」ガタァ

真姫(く、さすが年長組… 焦りからくるものなのかしら、アプローチが露骨っ…!)ギリッ



穂乃果「えへへ みんな優しい/// 変わってなくて、うれしいなぁ…」ポンヤリ


ことり(…まあほのかちゃんは、こういう子だよね 鈍感な反応は、織り込み済み…)

6: 2015/03/07(土) 16:57:12.72 ID:sYU9Lzp+.net
凛(アイドルをやっていた、μ'sをやっていたあの頃は今や遠い記憶)

花陽(気付けば私たちは、もう三十路)

真姫(しかも、未だ独身 恋人すらなし おそらく他のみんなも…)


海未(皆、それぞれの道を歩み それなりにやっていけているという話ではあります、が)

ことり(その中でも、ほのかちゃんは…)


にこ(人柄の良さ、驚異的な人徳から会社で瞬く間に出世コースを駆け上がり、しまいには起業して大成功)

希(そう いわゆる『優良物件』)

絵里(きっと穂乃果以外のここにいる全員が、同じ考えのハズ この集まりの、真の目的とは…!)




穂乃果「飲み物たのもーよ!私ビールね!」




8人(バリキャリ、高坂穂乃果をオトすこと!そして、結婚を前提としたお付き合いに持ち込む…っ!)

15: 2015/03/07(土) 17:10:09.89 ID:sYU9Lzp+.net
海未(にしても… 本当に、やられました)クッ



にこ「久しぶり 相変わらず無駄に元気そうで、なによりだわ」

穂乃果「うん!にこちゃんも相変わらずかわいいねぇ~♪」ヨシヨシ

にこ「…あんたは、大人っぽくなったわね///」テレ


ことり「うぅ!うらやま… じゃないっ」

ことり(となりの席!大きなアドバンテージ…!)

花陽(しかも穂乃果ちゃんは端っこだから、にこちゃんの独壇場…)

真姫(すでにふたりだけの世界に入りかけてる これ、マズい…っ)


ズイ


凛「はーい!ビール配るにゃーっ!これ穂乃果ちゃんの分!」スッ

穂乃果「あっ、ありがとう!」パッ

にこ「チッ」

21: 2015/03/07(土) 17:39:52.02 ID:sYU9Lzp+.net
絵里(ナイスよ かしこいわ、凛…!大人になったのね)グッ


希「じゃあ、乾杯しよっか?」

穂乃果「うん!よーし、今夜はμ's再結成だ!みんな、かんぱーいっ!」


「かんぱーいっ」チンッ



ことり(…さあ 無事ほのかちゃんが参加できて、始まったはいいけど…)

海未(ひとつ、先に 最初に 確認しなければいけないことがあります 大事なことです)






にこ(まず、ほのかの左手 薬指には…っ?)チラ

23: 2015/03/07(土) 17:59:15.00 ID:sYU9Lzp+.net
穂乃果「んぐ、んぐ、んぐ… ぷはーっ!穂乃果はこの一杯のために生きてる!」ゴトッ

にこ(…無い 第一関門は、突破ね)ホッ



花陽(穂乃果ちゃんなら、『そういうこと』、私たちには教えてくれそうな気もするけど…)

真姫(言質をとったわけじゃない もしかしたら)

凛(すでに恋人がいる可能性! ありえないことじゃ、ないんだよね…)

希(三十路やし)



海未(しかし私達と同じ三十路とは言っても、あの美貌 20代前半と言っても通用するでしょう)

ことり(ほのかちゃんの今の環境を詳しくは知らないけど、周りがほっとくハズないよ…)






8人(まずは現在フリーなのか否かを確かめる! ここでコケたら、この会はただの無駄な女子会で終わってしまう!)


穂乃果「枝豆おいしいー」モグモグ

26: 2015/03/07(土) 18:27:28.83 ID:sYU9Lzp+.net
海未(我々としては、すぐにでもその話を切り出したいところですが…)

ことり(がっついてるって、思われたくない!)

真姫(誰か…)



希「もうみんないい大人やけど、なんか浮いた話とかないん?」ニコニコ

7人「!」ピシャアン



にこ(う、うまい!自分のイジりキャラを生かし、かつ全員に語りかけることで)

絵里(自然に、誰もが話しやすい流れを… ハラショーすぎる)


凛(しかも、穂乃果ちゃん個人に訊かないことで 自分がっついてるわけじゃないよ風なスマシ顔をすることができる… 計算高い)ギリッ

花陽(でもここは、感謝するところ)


花陽「そ、そうですね~ 私はそういうの、ないなあ あはは」

花陽(流れに乗る…!自分はフリーアピール!)





穂乃果「えーっ ないの?花陽ちゃん、そんなんじゃだめだよー?もうオトナなんだから♪」ニコ…


6人(!?!?!?!?!?!?)


海未「ゲフッ…!」ドサァ

ことり「」ビクン ビクン

30: 2015/03/07(土) 18:50:37.81 ID:sYU9Lzp+.net
絵里「ほ、穂乃果は… あるの? そういう話…」ガクガク

穂乃果「あるよ! いやー自慢になっちゃうんだけど、なんか私けっこうモテモテでね?///」エヘヘ


ことうみ「」チーン


穂乃果「いろんな人から告白されちゃったよ~ μ'sのファンでしたって人も結構いたし…って、海未ちゃん!?ことりちゃん!?もう潰れちゃったの!?」ガーン

にこ「へ、へえ~っ↑ そうなのー…」プルプル


にこ(この展開は、予想できなかった…! 終わった…)ゴーン

希(いや、まだ終わってない これは…)



希「じゃあ穂乃果ちゃんには今、こびっ、恋人とかいたり…するん?」

希(噛んじゃった… クールにいかなきゃだったのに)


凛(! そう!大事なのはそこ!たとえ穂乃果ちゃんがモテモテの経験豊富マンでも… いや、ウーマンでも)

真姫(最後に私の隣にいればいいわ!おねがい、穂乃果…!)グッ

35: 2015/03/07(土) 19:12:37.85 ID:sYU9Lzp+.net
穂乃果「えっ!?/// こ、恋人…?///」カァッ

花陽「いるん、ですか…?」



穂乃果「い、いないよぉ!そんな、恋人って!私の話っていうのはその、結構モテてるってだけで…!///」ワタワタ



穂乃果「…ずっと、仕事ばっかりだったし 恋人なんて作るヒマも…すきなひととかも… まだ」シュン


6人(あくまでもぴゅわぴゅわやんけ!)




にこ(やっっっった!セーフどころの騒ぎじゃないわ!なにより…!)チラ

ことうみ「」シーン…

真姫「バカなひとたち…」フフン

凛(処O厨過保護の強敵幼馴染ふたりが轟沈したにゃ これはデカイ!)


凛「テンションあがるにゃーっ!」ゴクゴクゴクッ!

穂乃果「えっ な、なんで?  でも、良い飲みっぷりだー!凛ちゃんひゅーひゅーっ!」キャッキャッ

39: 2015/03/07(土) 19:47:13.40 ID:sYU9Lzp+.net
絵里「良かった… いや、ごほん  じゃあ、穂乃果は今フリーなのね」

穂乃果「うん…  はぁー、子供のころは30になるころには自然と結婚とかしてるものだって思ってたよぉ」グテー

にこ「そんなもんよね もう最近ママに会ってもさ、『まだイイ人いないの?』ってしか言われないわよ」グビッ

穂乃果「にこちゃんもいないんだぁ ていうか、まだママって呼んでるの?」ニマーッ

にこ「う、うっさいわね!このメンツだと高校気分に戻っちゃうのよっ!///」カァア


真姫(いい感じに空気が落ち着いてきたわね)


花陽「穂乃果ちゃん、一緒に熱燗たのも?」

穂乃果「いいねー♪」

凛「あっ 凛も!凛も!」

44: 2015/03/07(土) 20:12:45.80 ID:sYU9Lzp+.net
希「ウチは穂乃果ちゃんのモテモテ話、もっと聴きたいな~♪」ニコー

穂乃果「えっ、そう?///」テレリコ


5人「!!!!!」ズガーン


凛(ほ、ほんっとに抜け目ないにゃ…!)グヌヌ

絵里(恋愛関係の話を終わらせないようにしつつ、穂乃果をいい気分にさせ己の株を上げていく…!ハラショー…)




真姫(後手後手には、まわってられない)


真姫「私も聴きたいわね  それに高校のときからも穂乃果、実はかなりモテてたのよ?知らなかったでしょうけど」カミノケクリクリ

穂乃果「えっ!?ほんと!?」


5人「っ!?」(真姫のくせに!)



穂乃果「えへ、そうなんだ 嬉しい…  μ'sのなかで、穂乃果はあんまり目立たないほうだったなって思ってたから…///」ポソッ


6人(かわいいな!おい!)

46: 2015/03/07(土) 20:36:30.45 ID:sYU9Lzp+.net
穂乃果「じゃー、ちょっとだけ話しちゃおっかなっ!」ムフスー

絵里(でも、どんな話が… 確かに普通に気になるわ///)ドキドキ


穂乃果「一番すごかったのはねぇ~ 同じ会社の人なんだけど、バレンタインにチョコ渡されて、告白されてー」

穂乃果「あ、それはお断りしちゃったんだけど… その日、雨降ってて」

穂乃果「傘持ってきてなかった私が困ってたらそのひとが…」




『駅まで、一緒に入っていきませんか?』バサッ

『え でも私、さっき… 申し訳、ないよ』

『…いいんです 穂乃果さんと一緒に仕事ができるだけでも、しあわせです 気にしてませんから』ニコ




穂乃果「って! 結局そのひととは何もなかったけど、なんだかあの帰り道はとってもドキドキしたよね!初ライブのときくらいだったかも!?///」キャー


6人「…………」


5人(…えーと)




凛「えっ、それだけ?」

穂乃果「えっ」

50: 2015/03/07(土) 21:06:28.49 ID:sYU9Lzp+.net
凛「あ!しまっ…」パシッ

穂乃果「…それだけ うん、それだけ  あはは、たいしたことなかったかな…?」シュン



真姫(いやまあ、気持ちはわかるわよ 凛…)

にこ(相合傘が一番の思い出って 中学生じゃないんだから…)


希(でも、今のミスは大きい やってもうたね、凛ちゃん)

穂乃果「…もう一杯、飲もっと」クピ クピ

凛(やらかした…!凛への好感度は大幅ダウン ぐああ… 大人になって口が悪くなったのが災いしたぁ)ズーン




花陽「…すごい! 花陽、そんな経験ない!素敵だなぁ~」ニッコォ



5人「!?!?!?!?!?」ズガァン!


5人(こ、こいつ…!)



穂乃果「え?あ…!そ、そうかな!?そうでしょっ!」キラキラ

花陽「私は告白どころか相合傘なんて、それこそ凛ちゃんとかμ'sのメンバーくらいしか… あこがれちゃうなぁ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「えへ、えへへへへ///」ニコニコ



凛(ハイエナにゃ… かよちんも、大人になったんだにゃ… 悪い意味で)

絵里(さっきの、自分に浮いた話がないってくだりを武器に! ハラショー… ちくしょー… その手があったのね)ギリッ

にこ(まさか凛のミスを花陽が利用するとは… 花陽、あんたも焦ってんのね)ホロリ

58: 2015/03/07(土) 21:51:12.37 ID:sYU9Lzp+.net
花陽「穂乃果ちゃん、熱燗まだあるよ お酌しますね♪」トポポ

穂乃果「ありがとー!じゃあ花陽ちゃんの分は穂乃果が…」

花陽「そういえば聞きました?今のUTXのアイドル事情なんですけど――」

穂乃果「へえー!知らなかった!」


キャッ キャッ 


5人(ぐぬぬ…)


にこ(まずい… 私、慢心してたわ 隣を確保できたからって… このままじゃ、アドバンテージを活かせない!それどころか)

真姫(このままふたりで盛り上がって、穂乃果が自分から花陽の隣にでも行ったりしたら… 勝負ついちゃう)



にこ(…流れを、変えなくちゃ)


にこ「穂乃果、それ私にもくれる?」

穂乃果「へ?うん、いいけどおちょこが足りないね あのっ、すいませー…」

にこ「いいわよ別に 『それ』で」パッ


5人「あ!?」


にこ「んっ」グイッ

穂乃果「あ…」

にこ「ぷふぅっ  …間接きす、ね?」ニヤ

穂乃果「えっ!?///」ボフ


5人(な、なんだとー!?)ズガァアア

63: 2015/03/07(土) 22:15:39.54 ID:sYU9Lzp+.net
にこ「なんてね あんたは今更そんなの気にしないでしょ? それより…」ズイッ

穂乃果「う、うん///」

にこ「今、すきってほどじゃなくとも、気になるひととかはいないわけ?せっかくのお酒の席なんだから、もっとツッコんだ話をしてもいいと思うけど」クスッ

穂乃果(に、にこちゃん近い…///)アセッ



凛(こ、こいつ○ッチかにゃ!?)ゴーン

希(でも、効いてる!?普通ならヒかれるくらいの攻め方やけど、ぴゅあすぎる穂乃果ちゃんはすこしクラッとキテるやん!)アセッ

真姫(プライド高くて、あんなこと絶対したがらなさそうなにこちゃんが…! 皆、昔とは違う!油断してたら、誰にやられるかわからない…!)



穂乃果「そうだね… うん、今は気になる人とかも、特にいないかな?」

にこ「…そう じゃあ」



にこ「好みの、タイプとか…ある? 結婚するなら、こういう人 みたいな…///」テレ


5人(! そ、それはっ!)


絵里(いいの!?それを訊いてしまって、もし…!)

花陽(自分が当てはまらなかったら氏刑宣告!諸刃以上にリスキーな剣! にこちゃん、真剣(マジ)に勝負かけてきてる… 剣だけにっ)パナァアア!

65: 2015/03/07(土) 22:44:59.81 ID:sYU9Lzp+.net
穂乃果「好みは特に… 優しくて、一緒にいて楽しいひとならいいかなっ でも、結婚かぁ う~む…」

にこ「……」トポポ クイッ


5人「……!」ドキドキ グビグビッ…




穂乃果「おとーさんみたいな人かな?」ニコー

にこ&5人「おとっ!?」ブファーッ!

穂乃果「うギャーっ!?きたな!」




にこ「ご、ごめんっ 気管にはいって 偶然ね?」ゲホ ゲホ

希「そ、そう… 偶然やん ごほっ!」

穂乃果「皆いっぺんに!?すごい偶然だ…  だいじょうぶ?」サスサス



真姫(ちょちょちょ、ちょっと待ってちょっとストップ  穂乃果って、まさか…)フキフキ

凛(ノンケ!?がちノンケ!?ユリノキザカの元生徒会長のくせに!?)ブハァ

花陽(もしそうだとすると、まずいなんてものじゃないです…!)コホッ

絵里(難易度がテクニカルモードになっちゃうじゃない!認められないわよ!?)ボタボタ

68: 2015/03/07(土) 23:07:42.49 ID:sYU9Lzp+.net
にこ「お、おとうさまのどういったところがイイの?」

穂乃果「頼りになって、えっと… 優しい!安心感がある! …こんなところかな?」エヘ

にこ「あぁ、なるほど…」


絵里(女でも、頼りがいと安心感さえあればいいのかしら…?)


絵里「あっ!? 穂乃果っ!見て!次の料理が来たわ!大皿だし重いだろうから私が運ぶわ!どう!?」

穂乃果「え?店員さんに任せてた方がいいんじゃ」

絵里「……そうね かしこい判断ね さすが穂乃果ね…」ズーン



花陽(安心感、あるなあ)ホッ…

凛(ポンコツ具合の安定感は、さすが絵里ちゃんにゃ)

72: 2015/03/08(日) 01:55:24.10 ID:u0e/g2NF.net
希「えりち…」


希(相変わらずやんなぁ… でも、その姿勢は見習うべき 穂乃果ちゃんはおそらく、男女間に差別的な意識は持ってない)

真姫(そうね、諦めるにはまだ早い ユリアルキラー穂乃果がガチノンケなんて、そっちのほうがオカシイワヨ!)



穂乃果「絵里ちゃん?」

絵里「ん?」グスン



穂乃果「…ふふ、なんだか絵里ちゃんかわいいなぁ」ニコッ

絵里「えっ…?」キョトン


5人「は?」



穂乃果「あの頃は先輩!て感じだったけど… 今考えると、ひとつ違い 歳そんなに変わらないんだよねぇ」ポワポワ

にこ(いやいやいやあの頃からわりとこんな感じだったでしょーが!)


穂乃果「絵里ちゃん、よしよし♪ みんなのために頑張ろうとしたんだもんねー♪えらいなぁー♪ …なんちゃって///」

絵里「……!」



絵里「…うん エリチカ、穂乃果に褒めてもらいたくって!頑張ったの!」ニパー



5人(いや、それはきついわ…)ウゲーッ

絵里(なんとでもいいなさい!  このチャンス、逃さないわよ…!)ギラリ

91: 2015/03/08(日) 20:24:20.51 ID:u0e/g2NF.net
穂乃果「え、絵里ちゃんっ…///」キュン

絵里(効いてる!手ごたえあり!)グッ


希(なんてこと…!三十路女が三十路女の母性本能をくすぐるなんて)

にこ(まさか、こんな攻め方が…  でも、目的は穂乃果をオトすこと その観点からみれば)

花陽(今までで一番、効果的な方法かもしれない!)

凛(ちょっとイタイタしすぎるけどにゃ)


絵里(畳み掛けるわ!)カッ




絵里「褒めてくれてうれしい… エリチカ、もっと穂乃果に甘えたいな… 隣にいってもいい?」キューン

穂乃果「いいよ…! おいで!ぅ絵里ちゃん!」バッ

絵里「やったぁ!エリチカ、穂乃果のおひざに乗せてもらう!ひざまくらして!」ニパー☆





真姫「こプっ」ダバァ

凛「うわぁ!真姫ちゃんがあまりの見てられなさにお酒吐いたぁー!」

96: 2015/03/08(日) 21:14:39.24 ID:u0e/g2NF.net
絵里「えへー、穂乃果~♪」ゴロゴロ

穂乃果「ふふふ かわいいなぁ~♪ えーりちゃん///」ナデナデ



凛「アルコールで脳ミソやられてマジに幼児退行してんじゃないかにゃ」ヒソヒソ

希「あれでシラフやで えりち、めちゃクソ酒強いもん」ヒソヒソ

にこ「どんなメンタルしてんだか… あれは流石に真似できないわ」ヒソヒソ

真姫「あんなトコ身内にでも見られたりしたら真剣に高飛び考えるわね」ヒソヒソ

花陽「女にはプライドよりも大事なものがある… そういうことです」ヒソヒソ


絵里(ぜんぶ聞こえてるわよっ!)ギロッ





穂乃果「絵里ちゃん、涙目になってるよ? どうしたの… だいじょうぶ?」

絵里「穂乃果が撫でてくれないから…」キューン


5人(コイツ…)イラッ

101: 2015/03/08(日) 22:11:51.40 ID:u0e/g2NF.net
真姫(でも… 本当にマズいわね)ギリッ



穂乃果「///」イチャイチャ

絵里「♪」イチャイチャ



にこ「ぐぬぬ…」

花陽(完全にふたりの世界です… 勝敗は、決した…)ガクリ



絵里(ふふふ…! 恥を捨て去ったかいがあったというものね!悔しげな負け犬どもの顔が女神の膝元からよぉく見えるわ!)フハハハハ


穂乃果「絵里ちゃん…?今、なんか邪悪な顔を」

絵里「エッ、エリチカなんのことかわかんない~♪」ニパリンコ☆☆☆



絵里(でも、これは確かにヤバイ こんなかしこくないところ他の知り合いには絶対見られたくない 幸い私の職場は遠いから多分だいじょう)


亜里沙「おねえ、ちゃん…?」ボーゼン

絵里「ブーッ!?」ブホァァアア!



雪穂「うわっ、おねーちゃん  と、μ'sのみなさん…?」

穂乃果「あれー!? 雪穂だーっ!」

104: 2015/03/08(日) 22:57:27.62 ID:u0e/g2NF.net
穂乃果「ぐーぜんだねぇっ」ニコニコ

雪穂「ちょっと、もう子供じゃないんだから… 大っきな声ださないの」ハァ


希「ふたりも飲みにきたん?」

亜里沙「あ、えっと… ハイ」チラ

絵里「あぶぶぶぶぶ」ブクブクブク


絵里(おばあさま… エリチカも今、そっちへいきます)キラキラキラ…

にこ「どっちの意味よ…」



穂乃果「ふたりともこっちで一緒に飲もうよ!せっかくだしさー」

雪穂「席空いてないじゃん …なんで海未さんたちはのびてんの?」

亜里沙「わたしたちはカウンターで飲んでますので、お気になさらずっ!」ブンブンッ

雪穂「まあ、そういうことだから…  みなさん、それでは  姉をよろしくお願いします」ペコリ

凛「うん!今度は一緒に飲もうねーっ」




雪穂「絵里さんも  …飲みすぎないよう、お気をつけて」ギロン

絵里「ひゃいッ!?」ビクン!


絵里(あ、あれ… なんかものすごい睨まれた気がするわ…)プルプル




穂乃果「絵里ちゃん?震えて…」スッ

絵里「あー!エリチカ酔ってた!酔ってたわぁー今まで!もう醒めたけどー!」ガバッ


雪穂「……」ジトー

109: 2015/03/09(月) 21:10:31.93 ID:PGaP4hZH.net
凛(そういえば… 雪穂ちゃんも何気に)

花陽(処O厨こじらせた姉離れのできない過保護なシスコンちゃんでしたね)

真姫(でもさっきのはファインプレーと言わざるを得ないわ ありがたい)

にこ(この状況を打破してくれた… 絵里はもうあの手は使えなさそうだし)

絵里(状況は振り出しに… あと少しだった気がするのに  もう消えてしまいたい…)ポロポロ



希「雪穂ちゃんもまだ独身なんやっけ?」

穂乃果「そうだよー おねーちゃんが心配でおねーちゃんが結婚するまで自分の結婚とかは考えられない、ってさ」

希「ふふ、仲良しやね 姉想いのいい妹さんやん」クス

穂乃果「えー!?そう!?雪穂ったら私のことまだ子供扱いしてると思う!もう穂乃果だっていい大人なのに!」プンスコ


穂乃果「そりゃ、確かに結婚とかは… そういう相手もいないけどさ」グビッ

希「…ほのかちゃん」



希「雪穂ちゃんのためにも… 自分の結婚とか、真剣に考えてみたほうがいいんやないかな…?」


5人「っ!?」ババァーン!


花陽(の、希ちゃん…!そっち方面から攻めるのっ!?)

真姫(穂乃果も私たちと同じ、行き遅れの立場!そこから婚期を意識させる…!)

絵里(自分のことにはいまいち無関心な穂乃果ちゃんの性格を理解したうえで雪穂ちゃんを引き合いに出すなんて)

凛(計算高いにゃ 利用できるものはすべて利用する、そんな意気込みを感じるにゃ)

にこ(でも、これは私たちにとっても、好機…!)

110: 2015/03/09(月) 21:51:18.88 ID:PGaP4hZH.net
穂乃果「そうかなぁ…」

希「おねえちゃんとして、早く妹を安心させてやりたいやろ?」

穂乃果「それは、うん… でも、相手がいないと結婚はできないんだよ?」



希「…こほん えっと、ウチもね」



希「そろそろ結婚したいなぁーって思ってるん  でも、相手が見つからないんよね~…///」ポリポリ


5人(ほフォッ!?)ブホ!



真姫(露骨なアピール!露骨すぎる!)

凛(きたないさすが年増きたない!)



穂乃果「そうなんだぁ 意外だな~ 希ちゃんもそういうこと考えちゃうんだ♪」グビー

希「う、うん…/// やっぱり、結婚て女の憧れやん?あー理想の人がいないかなぁ 『年下の』ステキな子がフリーでいたりせんかなぁ」チラッ チラッ

絵里(希…)アワレミ


穂乃果「へ~希ちゃん年下が好みなんだ?20代前半とか?」

希「い、いや!そこまで下じゃなくても…!」

114: 2015/03/09(月) 22:49:19.39 ID:PGaP4hZH.net
希(しまった…!理想の流れから外れてもうた!)


にこ(ドタン場で怖気づいたわね、希 あの激ニブ唐変木がそんな言い回しで真意に気づくわけないでしょ)ニヤァ

花陽(穂乃果ちゃんの意識が自分の婚期から逸れ出した)

真姫(このアプローチは失敗か…)




絵里「私は同じくらいの年の相手がいいわね!ひとつ違いとかっ!」バーン!


5人(KKEーっ!?)ズガァン



花陽(再起不能だと思っていたのに…!ここで!)



絵里「やっぱり30代独身って危機感持つべきだと思うわ 親に孫の顔を見せてあげられないかもしれないのよ?」

穂乃果「あぅ お母さんも最近よく孫の顔がみたいって言ってくる…」シュン



真姫(空気を変えるエリーチカ!流れを元に引き戻した!)

凛(さっきまでひざ上で転がってた独身三十路がよくもまあ…)

131: 2015/03/10(火) 21:25:55.11 ID:MkudVREx.net
絵里(希 あなたの頑張り、利用… もとい、無駄にはしないわ!)


絵里「穂乃果、私も早く結婚したいと思ってるわ 相手はいないけど…」

穂乃果「絵里ちゃんもかぁ こんなに美人なのにねぇ」

絵里「! …そう、思う?」


希(な!まさか…!)ゴクッ


絵里「穂乃果、その …例えば私と「穂乃果ちゃんも美人だよー!」



5人(!!!!!)

絵里(く、邪魔を…!  …凛っ!)ギリッ



穂乃果「え?そ、そうかなー?///まぁ、モテモテなのは認めちゃうけどっ!///」テレテレ

凛「うん!仕事もできてこんなにキレーな穂乃果ちゃんが独身なんて、まだちょっと信じられないもん!」


希(ナイス妨害や凛ちゃん…!)

真姫(絵里は今本気で仕掛けてきてた… あの続きを言われていたら)

にこ(今度こそオトされていたかも…!ポンコツのくせに、やるときはやるんだから…!)




凛「凛、穂乃果ちゃんみたいな人と結婚したいな~///」テレー


5人「あ?」

133: 2015/03/10(火) 21:45:38.09 ID:MkudVREx.net
穂乃果「うぇえっ?///そ、そんなに…?///」カァア

凛「うん…/// さっきも言ったけど、仕事ができて美人さんで、欠点なんて見あたらないし…///」モジモジ


にこ(おい あのイタイタしい語尾どこに忘れてきた雌猫)

花陽(なにカマトトぶってるのかな年増の行き遅れが)

真姫(さっきのミスも帳消しね 株が爆上がりじゃない…)

希(それどころか、トップに躍り出たといってもいい…!これはヤバイ!)

絵里(本来ならさっき私が…!ハラショウ!じゃない、ちくしょう!)




凛「でも凛じゃ… 穂乃果ちゃんみたいな理想の人は、相手にしてくれないだろうなぁ 凛かわいくないし…?」チラ?

穂乃果「凛ちゃんはかわいいよ!自信持とうよっ!」グッ


5人(腹立つなー)イッラァ

140: 2015/03/11(水) 03:10:52.37 ID:3/oEikLH.net
凛「えへ、えへへ/// あ!穂乃果ちゃんお酒無くなってるよっ 凛がお酌するね!」ススス

穂乃果「ありがとっ♪ 凛ちゃんもまだ飲む?」ニコー

凛「もちろんにゃー♪」ワー



にこ(媚びっ媚びじゃない…!)ギギギ

希(穂乃果ちゃん、結構お酒好きやな… そこに乗っかって雰囲気を盛り上げてる 計算高いのはどっちや…)

花陽(この、泥棒猫)

凛(フフン、なんとでも言えにゃ 負け犬の心の遠吠えが勝ち猫のハラの底に響いて心地いいにゃ)



凛「穂乃果ちゃん…/// 凛でももらってくれる人、いるかなぁ?///」ゴロニャー

穂乃果「いるよ!穂乃果がほしょーする!凛ちゃんはこーんなに優しくて純粋でかわいい女の子なんだもん!」




花陽(純粋…?)

真姫(女の子…  アラサーよ もうミソの迷路に迷いこんでるのに)

絵里(穂乃果… 私のほうがスタイルいいのよ… まだ垂れてないわよ…)

147: 2015/03/11(水) 16:31:25.22 ID:3/oEikLH.net
凛(わーるかったわねー!にゃ! 決めるよ…!)ドキドキ



凛「だったら…!/// 穂乃果ちゃんが、凛を」ズイッ

穂乃果「え…?///」ドキ


「「生ビールふたつっ!!」」ガタン!


6人「なっ!? 何ぃっ!?!?!?!?!?!?」ズガァアン!

穂乃果「あ!復活したんだねっ やったー♪まだまだ夜はこれから!ファイトだよ!」


凛(そん、にゃ…! ここで…)ガクリ




ドドドドドドドドドド




「楽しそうにお話してたみたいだね?」ゴゴゴゴ

「私達も仲間に入れてくださいよ  …同じ、独身三十路女の仲じゃないですか」ゴゴゴゴ



花陽(『脅威の難関門』 ―ゲートガーディアン― の、復活…!)



穂乃果「やっぱり全員いなくちゃねっ!  …海未ちゃん!ことりちゃん!」ワーイ



海未(わかってますね、ことり)

ことり(うん この、女特有のドロドロギスギスした雰囲気… さっきのはきっと、わたしたちの早とちり)


ことうみ((高坂穂乃果は、未だ独身!恋人もいない! そして、皆は今 水面下で、争いを繰り広げている! …彼女を、オトすためのっ!))ババァーン!



凛(もう少しだったのに マジで空気読めにゃ)ハァー

海未(空気を読んだんですよ 最高のタイミングじゃないですか)ニヤリ

152: 2015/03/11(水) 19:32:20.69 ID:3/oEikLH.net
穂乃果「そういえば凛ちゃん、さっきなんて言おうと…?」

凛「え゙っ  あ、いやぁ…!」アセッ


凛(も、もうそんな雰囲気じゃなくなっちゃってるよ!ここで言わされるのは自爆するに等しい…! うぐぅ、せっかく手にした好機が…)



凛「だったら… 穂乃果ちゃんがそう言ってくれて、自信ついたなぁ…って さっき、褒めてくれたから…」シュン

穂乃果「自信ついてるようにみえない!」ガーン



絵里(ヤバイ状態は乗り切った… でも)

にこ(ヤバい奴らが出てきちゃったわね)

りんぱな((ずっと眠ってくれてたらよかったのに))チッ

真姫(こわいわよあなたたち…)



ことり「ほのかちゃん♪ どんな話で盛り上がってたの~?」

穂乃果「えっとねー 私たちももういい年齢だし、結婚とか考えなくちゃねーって話!」

海未「なるほど… しかし、穂乃果  相手はしっかり選ばないといけませんよ?」


6人(なん…だと?)ガンッ



海未「婚期に焦り、ヘンな相手と勢いだけで結婚を決めてしまうと、きっと後から後悔します」グビッ

ことり「そうだね~ 昔からお互いのコトよく知り合ってる仲の人が相手だったりすれば別だけどね?」グビグビ


6人(こ、こいつら…!)ギリリッ!

155: 2015/03/11(水) 21:44:01.62 ID:3/oEikLH.net
希(ウチが… ウチらがつないだ、作り上げた、婚活焦れ!の流れを)

絵里(無慈悲にも、断ち切ろうと)

凛(凛たち全員を… 敵を  選択肢から外そうとしてる)



穂乃果「そっかぁ、そうだよね~ 生涯を共にする大切な人だもんねえ」ゴキュ ゴキュ



海未(ふふ あなたたちに穂乃果は渡せませんね 穂乃果を… ただの優良物件としてしかみれないような輩どもには)

ことり(わたしたちには、子供のころから抱き続けてきた、愛が…! なんかこう、あまずっぱくてやわこい感情がある!稼ぎも体面もどうでもいい…!)


ことうみ((トゥルー・ラヴの名のもとに!結婚相手には、自分こそがふさわしいっ!))カッ



真姫「…穂乃果 話は変わるけど」

穂乃果「ん?なになに真姫ちゃん」



真姫「ふたりにも聴かせてあげたらどう?せっかく起きたんだし」

ことうみ「「…??」」




真姫「穂乃果の、とっても素敵な とっても大人な…  モテモテ話を」


海未「えっ」

ことり「えっ」

163: 2015/03/12(木) 03:16:24.77 ID:UYZCbwmK.net
花陽(真姫ちゃん…?)


穂乃果「あ、あらためてそういわれると照れくさいなぁ…///」テヘヘ

真姫「それはそうよね …私にも正直、刺激が強かったもの」チラ


ことり「うそ…?やだっ」ゾクッ

海未「ちょ、やめ…」ガタッ


真姫「でもロマンチックだと思うわ バレンタインの日に大胆告白… その日は雨、傘のない穂乃果のため 送りオオカミは自分の傘に、もうひとり分のスペースを」


海未「うっ!ど、動悸が…! 気分がすぐれません…っ はぁ、はぁ」ブルブル

ことり「胸が苦しい…! NTR?なにそれ理解できない… ぅおぇっ」グググ…



真姫「毎日同じ職場で働く相手に、今までと違う想いを抱く穂乃果… 帰り道を、肩を寄せ合い共にする」

穂乃果「きゃー/// 恥ずかしいっ///」ポッ♪


海未「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ガクガクガク

ことり「ンチュウンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!?」ガクガクガク




真姫「それで、どのくらいドキドキしたんだっけ、穂乃果?」

穂乃果「えへー/// その日の夜は、初ライブの時以来のドキドキでしたっ!///」


海未「」バキィン

ことり「」パリン

絵里「きゃー!?ふたりのジョッキが粉々に!」

凛「こいつらのメンタルは絹ごし豆腐かなにか?」

にこ「ボロボロに煮崩れてるわね」

170: 2015/03/12(木) 18:09:56.67 ID:UYZCbwmK.net
希(真姫ちゃん…!おそろしい子)

真姫(精神攻撃は基本ヨ)フフリ


真姫(こっちだって真剣なんだから!悪いけどもう一度ご退場願うわ…)



ガタ



海未「ウググ…!」ヨロリ

ことり「ふーっ、ふーっ…」フラ…


6人(! た、立ち上がるだと…)



凛「無理しちゃダメだよ 深く傷ついたでしょ? これ以上苦しまないためにも大人しく気を失ってるのが身の… もとい、心のためにゃ」ヒソヒソ

海未「駄目です」


グッ


海未「現実から目を背けても…!ほしいものは手に入らないっ」

ことり「例えほのかちゃんの上を何人の男女が通り過ぎていようと…! 最後にわたしのとなりにいてくれれば、それでいいんだから!」

真姫「それ私の台詞!トラナイデ!」



ことうみ「「わぁああーーーっ!!」」ガバッ

絵里「ちょっと、ガラスの破片集め終えてないから暴れないで」

海未「あっ、はい」シュン

にこ(チ 持ち直したか)



穂乃果「へへ、確かに自慢なんだけどやっぱ照れるなあ~///私たちもこういう話あんまりしないもんねっ ことりちゃんはさ…」

ことり「この話はもうやめよ? はいちゅんちゅん」

穂乃果「ええ!?」ガーン

175: 2015/03/13(金) 21:47:53.51 ID:SKjbEWcP.net
真姫「ダメか…」


真姫(また蒸し返してもいいけど、実は言うほど大したことないエピソードだったっていうのがバレるのは…  ここは、諦めるが吉 うん)

絵里(真姫はかしこいわね…)ウムム


希(とりあえず場をおちつけよか…)

希「すみません ビール追加で」ハイッ



………………

…………

……



穂乃果「はふ~ 結構酔いまわってきちゃったなぁ~…」クラクラ


ことり(…よろしくない 非常によろしくない状況ですっ)グビリ


穂乃果「えへへ、皆で飲むの楽しかったなぁ 久しぶりに集まれて、ホント良かったぁ…」ポワ ポワ

海未「そ、そうですねぇ」グビ


海未(なんだかんだと色々ありましたが、結局…!)

花陽(誰も穂乃果ちゃんとなにひとつ進展しないままっ 飲み会に終わりが近づいてます!)

にこ(こんな機会そうそうないのに!今日を逃したら、もう…!)

絵里(多忙な穂乃果と、こうやって飲んだりする機会なんて… その前に、どこかの誰かが先に穂乃果と結婚してしまうかも!)



海未(もう、攻めの一手しかありません!覚悟を決めなさい園田海未!)ギラリ

178: 2015/03/13(金) 22:08:08.48 ID:SKjbEWcP.net
海未「穂乃果、話は少し戻りますが… その、相談?したいことが」

穂乃果「ん~?」



海未「私もそろそろ生涯を共にする相手を見つけなければと思っていて… しかし、私はこれでも一応園田家の跡取りではないですか」


7人(! う、動いた…!どうするつもり!?)


穂乃果「そうだねえ それでそれで?」

海未「母から先日言われました 私には、嫁いでほしくないと できれば、園田家に婿養子or嫁にきてくれる相手と結婚してほしい、と」


穂乃果「なるほど~ 海未ちゃんは家を出ていけないんだね」

海未「その通り 私自身もその意には沿いたいと思っています なので…っ///」ギュ



海未(不思議、熱くなる!でも踏み出したらもう走らなきゃ! いけっ、園田海未!)グッ



海未「私の結婚相手は、女性が良いですっ!」バン!


7人「お、おう」

181: 2015/03/13(金) 22:26:43.59 ID:SKjbEWcP.net
凛(園田…!ど真ん中で攻めてくのかにゃ!?大和撫子がきいて呆れるよ!)

絵里(穂乃果は直球に弱そう…!くっ、奥ゆかしく遠回りにグレーに攻めてなさいよジャパニィーズが!)




穂乃果「そっかぁ 女の人ならお嫁さんに来てくれるもんね」ゴキュ プハー

海未「はい!だから穂乃果っ 園田「おねーちゃん」



海未「!?」ガーン

穂乃果「あ~、雪穂…」クラクラ

雪穂「飲みすぎだよ… 私たち先に帰るけど、事故に遭わないようにね」ズビシ

亜里沙「みなさんサヨウナラですっ!海未さんもっ!また今度、です!」ペコリン


海未「……///」カァア

希(勇気だしたのにね これは恥ずかしいやん)

にこ(あの子、狙ってやったとしか思えないタイミングね…)

184: 2015/03/13(金) 22:55:51.27 ID:SKjbEWcP.net
<サヨウナラー


カラン コロン



穂乃果「そういえば絵里ちゃ~ん」

絵里「ん?」


穂乃果「亜里沙ちゃんも独身なの?訊いてなかったよね~」ポワ ポワ

絵里「ああ、恋人すらいないわよ だってあの子、未だに海未のことがすきなんだもの」グビッ

穂乃果「へー…」グビリ



・・・・・・・・・。



8人「エーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?!?!?!?!?!?!?!?」ブフーッ!!!



海未「ごっほ!けふ!」ドン ドン

ことり「絵里ちゃん!? は、初耳だけど!?」ケホッ

絵里「えっ あ、あれ?今私…」ポカーン

穂乃果「亜里沙ちゃん、海未ちゃんのことがすきだったの…?ずっと?///」ポッ

絵里「あれれーーーーーっ!?しまった!ごめんなさい亜里沙!」ゴーン


希(ま、ウチはなんとなく気付いてたけど…)

真姫(口が滑ったってレベルかしらコレ… 恋の相談は間違っても絵里にはしないでおこう)

絵里「で、でもね!恋っていうより憧れにチカいっていうか、聞いたのは結構前だし今はどう思ってるか実は知らないっていうか!」アセアセ オロオロ

188: 2015/03/13(金) 23:13:24.90 ID:SKjbEWcP.net
穂乃果「あ!これって運命なんじゃない!?」パァア

海未「へ…?」キョトン



穂乃果「亜里沙ちゃん女の子だよ!海未ちゃん、亜里沙ちゃんなら園田家に来てくれるんじゃないかなっ?亜里沙ちゃんと結婚したら万事解決!」ニコー

海未「」チーン


7人(か、かわいそう…!)ブワワッ




穂乃果「えへへ~ 穂乃果あたまいいなぁ~」グビグビ ポワポワ


ことり(海未ちゃんがだれと結婚しても祝福するよ!って それは、もう…)

花陽(自分の眼中にはありませんよ、って言われたも同然…)ホロリ




凛「海未ちゃん、この一杯は凛のおごりにゃ 涙拭いて… 飲んで、忘れよう」コト

海未「へーいーき、だいじょーぶーよー…」ポロポロ

240: 2015/03/24(火) 02:21:49.09 ID:2Fq3B9Bc.net
穂乃果「ぷふー… お嫁さんをもらう、かぁ」ポンヤリ

ことり「…ほのかちゃん♪」ススス

穂乃果「ん~?」


ことり「もしほのかちゃんがお嫁さんをもらうとしたら、どんな生活が理想なのかな?」

7人「!!!」

穂乃果「穂乃果がお嫁さんを…?う~む…」ムムゥ



穂乃果「そうだねえ、結婚生活… やっぱり今は仕事が楽しいから、おうちのコトを… 家事とかしてくれる、お嫁さん」

ことり「うん、うんっ」

穂乃果「ゴハンとか作ってくれて… 穂乃果がただいまって帰ったら、おかえりって迎えてくれる… そんな人がいてくれる生活、かな…?///」ポッ

ことり「…!」ギラリッ


ガタッ!


花陽「ゴハン!?」パナァ

ことり「ちがう!わたしのターン!」





ことり「ほのかちゃん…! そういえばことりね、花嫁修業は完璧なんだっ」ニコー

7人(良妻アピールだとッッッ!?)

244: 2015/03/24(火) 02:47:24.16 ID:2Fq3B9Bc.net
絵里(ことりにしては直球なアプローチ…!)

にこ(でも、この話の持っていきかた強引すぎじゃないの!?)

希(いや…!)


穂乃果「そうなんだぁ ことりちゃんそういうの得意そうだし、いいお嫁さんになるんだろ~な~…」ポワポワ


希(穂乃果ちゃん結構酔ってるから、多少強引でも話の流れの違和感には気づかない!)

ことり(フフフ… 口だけじゃない 本当に花嫁修業はバッチリなんですよ)



ことり「お料理もいっぱい勉強したし、お裁縫とかは得意分野だし…?」チラ

穂乃果「わ~♪ことりちゃんの手料理かぁ 食べてみたいなぁ」ポワン

ことり「! ほ、ほのかちゃんさえよければ!わたし毎日おみそしるを…!///」ガタァ


凛(ちょっと古くないかにゃ?)

真姫(チーズケーキ味かしら)

ことり(王道って言って!あとチーズケーキはもうゆるして!)

海未(わ、私だって…!茶道とか、なら…!)グヌヌ

246: 2015/03/24(火) 03:23:32.40 ID:2Fq3B9Bc.net
穂乃果「でもことりちゃんも、まだ相手とかはいないんだよね?」グビリ

ことり「うん… でも、わたしもそろそろ結婚したいって思ってるよ?」チラ?


ことり「お嫁さんに、なりたいなぁ… 相手をしっかり支えてあげたいなぁ…?」チラ チラ


7人(ここにきてチキンか… 鳥だけに)ホッ

ことり(ひどい!)ガーン




穂乃果「ん…?まって いきなりお嫁さんになりたい、できる女だよアピール… ことりちゃん、もしかして…?」ハッ

8人「!?!?!?!?!?!?!?!?」

247: 2015/03/24(火) 03:25:29.67 ID:2Fq3B9Bc.net
穂乃果「穂乃果、気付いちゃった…/// そういうこと、なんだね…///」

真姫(嘘でしょウソでしょうそでしょっ!?)

海未(あぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ)ブクブクブク


ことり「え、と!その…! そう、だよ… 実は///」カァア

穂乃果「…やっぱり///」


ことり(おどろきの展開…!でも、この反応 勝った!この勝負もらった!ことりもらわれたっ!)グッ!







穂乃果「ことりちゃんも海未ちゃんのお嫁さんになりたいんだね いつからすきだったの?///」ポッ

ことり「がーん!」

海未(ことりのドジっぷりは相変わらずですね)ニヤニヤ

288: 2015/03/30(月) 00:25:29.10 ID:pE1bZxcJ.net
ことり「ち、ちがうよぉ!ほのかちゃんの勘違いです!」

穂乃果「はりゃ?そっかぁ~… まちがっちゃった えへへ」

絵里(フゥ まったく驚かせてくれるじゃない)ヤレヤレ



ことり(まだまだ…!ことりは終わってないよ!)ギラン!

海未「!?」ゾクゥ!



ことり「…ねえ、ほのかちゃん 結婚といえば…  ほのかちゃんは、憶えてるかなぁ」キュ


7人「……???」

穂乃果「な~に~…?」ポヘー




ことり(卑怯だと思う この手だけは使いたくなかった…!でも!)




ことり「懐かしいなぁ 小さいころ、約束したよね  …わたしたち、結婚しようって///」ポッ


7人「はあああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」ズガガァン!





海未「な、なにを言ってるのです!?嘘です虚言です妄言です! 私だってそんなのしたことないのに…!」ガッ





穂乃果「あぁ したかも…  そんな気が、するような…」ポヘーンヌ


7人「ゑ」ピヨォオオオオ

289: 2015/03/30(月) 00:25:29.45 ID:pE1bZxcJ.net
ことり「ち、ちがうよぉ!ほのかちゃんの勘違いです!」

穂乃果「はりゃ?そっかぁ~… まちがっちゃった えへへ」

絵里(フゥ まったく驚かせてくれるじゃない)ヤレヤレ



ことり(まだまだ…!ことりは終わってないよ!)ギラン!

海未「!?」ゾクゥ!



ことり「…ねえ、ほのかちゃん 結婚といえば…  ほのかちゃんは、憶えてるかなぁ」キュ


7人「……???」

穂乃果「な~に~…?」ポヘー




ことり(卑怯だと思う この手だけは使いたくなかった…!でも!)




ことり「懐かしいなぁ 小さいころ、約束したよね  …わたしたち、結婚しようって///」ポッ


7人「はあああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」ズガガァン!





海未「な、なにを言ってるのです!?嘘です虚言です妄言です! 私だってそんなのしたことないのに…!」ガッ





穂乃果「あぁ したかも…  そんな気が、するような…」ポヘーンヌ


7人「ゑ」ピヨォオオオオ

290: 2015/03/30(月) 00:52:24.32 ID:pE1bZxcJ.net
凛「う、ウソにゃ!園田の言うとおりにゃ! いや、ほんとだとしても!証拠はどこに!?」ガタァ

希「酔ってる穂乃果ちゃんの証言なんてアテにならんで!?」


ことり「ふふ 年季が違うんです」ニヤー


ゴソゴソ


ことり「見せましょう聴かせましょう 証拠をっ  はーっ!」ババーン

真姫「…ボイス、レコーダー!?」


ピ


『いまの… もういっかい、いってくれる?』

『うん!ほのか、ことりちゃんだーいすき!ほのかはしょうらいことりちゃんとけっこんする!』

『えへ ことりもほのかちゃんのこと、すきだよ…! こんやく、だね///』


ピッ


7人「………!!!!!!!」

ことり「ふふ どうかな?」ドヤァ






花陽「……こわっ」

にこ「いやそれはさすがにヒくわ なに?アンタ幼少期からボイスレコーダー持ち歩いてたの?」

絵里「穂乃果のは子供らしくて可愛かったけど、ことりのはガチ感漂ってたわね…」

ことり「ええええええっ!?思ってた反応と違うよ!?」ガガーン!

海未「純真無垢なあの頃の穂乃果から言質を…!そんな手がっ!」クソオオオオオオ

292: 2015/03/30(月) 01:17:11.60 ID:pE1bZxcJ.net
真姫「ていうか常識的に考えて時効でしょ時効!」ガー

ことり「婚約は破棄されてないんだから時効なんて関係ないもん!」プイッ


希「ボイスレコーダーでとった言質振りかざすなんてロマンチックさのカケラもないやん!恐喝事件の告訴やん!」ギャー

ことり「ち、ちがうもん!すてきな思い出を形として残したかっただけで他意は無かったもん!」プイーッ


海未「なんでそんな素晴らしいアイデアを私との共有財産にしてくれなかったのです!私たちは親友だったはずではないですか!?」ワー

ことり「えっ そこ?」



ギャア ギャア



ことり「い、いいもん なんて言われようと…! わたしは、本懐を!」プルプル


ことり「ほのかちゃんっ 約束は約束だもんね!果たさないといけないと思うよね!あ、わたしはまんざらでもないっていうかむしろ本望って」クルッ








穂乃果「ぅぷっ! 飲みすぎた…!  おえ!ぐるぐる…! やば…」グテーン

ことり「そんなあ!」ガガーン!

305: 2015/04/03(金) 18:33:58.81 ID:ea4XOHdT.net
穂乃果「だめだ… もう」ググ

穂乃果「自力じゃ、帰れないな…///」コテン


8人「!?!?!?!?!?!?!?!?」ピシャァアアアアアアン


海未(これは!好機!)ギラ

ことり(最後にして、最大の…! ちゃんす!)バチッ



絵里「ジャンケンを!しましょうっ!」ドン!



にこ「く…!ジャンケンですって!?」

希「…そうやね 全員、考えてることは同じ… 一番、公平やし」


真姫「この状況じゃ、仕方ない… もう有利不利とか、関係ない」

花陽「誰が勝っても文句なし!」

凛「決めるにゃ…  穂乃果ちゃんを、送るのはっ」





((((((((……否! “お持ち帰り”をするのは!誰なのかをっ!!!))))))))ヅバーン!!!





穂乃果「うぁ~…///」ポチポチ

309: 2015/04/03(金) 19:03:44.76 ID:ea4XOHdT.net
にこ「まさか、車で来たおバカはいないわよね?」

真姫「ハッ、冗談デショー そんなのさすがに…」



絵里「へ?どうして?だめだったかしら?」キョトン

凛「オーイ ロシアでは飲酒運転認められてるのかにゃー」

絵里「アアッ!?」ゴーン



絵里「ち、近くのホテルまで歩くわよ!/// それならいいじゃない!」ガー

ことり「ホテル…///」ポッ

海未「…っ///」プイ

絵里「えっ…? あ!違…!///」カァア



花陽(違わないよね…)

希(ぶっちゃけ皆、『それ』狙いやん? なのにそんなんでお持ち帰りとか片腹痛いわウブガールどもめ)





穂乃果「ぷふぅー… うへへ///」ゴロ ゴロ

315: 2015/04/05(日) 14:32:25.53 ID:ChY6zlCa.net
絵里「きっ、気を取り直して! 早いに越したことはないわ!ケリを付けましょう!」バッ

7人「!!!」



ピリッ…



真姫(この、ジャンケンに… すべてが)

花陽(未来が、かかってる)

凛(最高のお嫁さんが、かかっているっ!)


  絵里「いくわよ! さーいしょーは、グー!」ギュ


希(所詮、運…! 結果は、天まかせ)

にこ(それでも…!負けられない!)

絵里(負けるわけにはいかないっ!)


  絵里「ジャーン! ケーンっ…!」スッ


海未(もう後がないんです…!色んな意味で!)

ことり(だって、わたしは…!わたしたちは!もう!)




「「「ぽんっ!!!!!!!!」」」 バババッ!


 もう “三十路”、なのだから――――――!




ことり「え…?」


絵里「う、そ…?」プル プル

真姫「ッ…!」ガクッ

希「これも、運命… スピリチュアル、やね  ははっ…!」グ…





海未「……勝っ、た!?」

319: 2015/04/05(日) 16:48:37.85 ID:ChY6zlCa.net
にこ「一発で… こういうこと、あるのね」ハァ

凛「ぅ…」ポロ


海未「私が…!」


グッ


海未「やっっっっっったぁ~~~~~~~~~~!!!」バンザーイ!


海未「…あっ!」ハッ



ンゴゴゴゴゴゴゴ



海未「み… 皆?」クルーリ


7人「そ~の~だ~…」ジリ… ジリ…

海未「ヒイ!」



ことり「う~み~ちゃ~ん…?」ドドドドドド

海未「ご、ごめんなさい!穂乃果を貰ってしまってごめんなさい!幸せにしてしまってごめんなさい!寄り添って穏やかな老後を過ごしてしまってごめんなさい!」ガバー


ポム


海未「っ!  ……へ?」


ことり「ふふ …謝らなくても  海未ちゃんは勝ったんだもん ジャンケンは、文句なしなんだよ?」ウルウル

海未「ことり…」

凛「いきなりどこまで妄想してんだにゃ …でも、本当に幸せにしてあげてね?」グスッ

海未「凛…!」ジーン

321: 2015/04/05(日) 17:42:58.26 ID:ChY6zlCa.net
海未「うぅっ!なんと良き仲間たち…!流石は私が信じた戦友っ 穂乃果が園田穂乃果になっても、我等九女神永久絶対」グスン

絵里「穂乃果、穂乃果 誰と一緒に帰りたい?」ススス

海未「オラァそこのポンコツ!」クワッ!

花陽「キャラが」



絵里「い、一応確認だけでも」テヘ?

海未「まったく!油断なりませんまったく!これだから女ってやつは信用できません!」プンスコ

希「いっそ清清しいなぁ」



穂乃果「ふへ~っ…」グテェン

海未「さあ穂乃果帰りましょう家でないどこかへ どこがいいですかね近場だとユリの迷路?秘密のブランコ?内緒のロマンス?あ、硝子の花園は評判いいみたいですよ!」ハァ ハァ

凛「こいつ… 下調べしてやがったにゃ」

真姫「キモチワルイ」

ことり(わたしなんて事前にひとりで下見に行っちゃった…)





穂乃果「んあ~ んみちゃん…? いいよいいよぉ、穂乃果はらいじょーぶ もう、迎え呼んだからさ…」ポヘ

海未「そんなぁ!?」ガガーン!

7人「っしゃー!ざまーみろ!」イエーイ!

326: 2015/04/05(日) 19:25:10.75 ID:ChY6zlCa.net
にこ「ひとまず、安心ね  …親御さんにアイサツしなくちゃだし、メイク直してこようかしら」フフン

希「うわっ 外堀から埋める気? ウチも行こ」イソイソ




カラン コロン


「すみません 9人の団体の… あ、奥ですね ありがとうございます」




海未「あうぅ ひぐ…」ポロポロ

ことり「よしよし 残念だったね…」ナデナデ

凛「ことりちゃん口角上がってるよ」ジトー





希「あ!にこっち前っ」

にこ「うわっとと すみませ… ん?」


「穂乃果さーん?」


花陽「え…?」

穂乃果「ぅあ~… ごめんねぇ また飲みすぎちゃったんだ…///」テヘヘ



「まったく いつもいつも世話が焼けるんだから」クス



真姫「な…!? あなたは!」ガタッ

穂乃果「ありがとぉ またおうちまで送ってぇ~/// 『ツ バ サ ち ゃ ん』」テローン


ツバサ「はいはい 仰せのままに 社長♪」ニコッ


8人「くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?!?;@:「」!?!?!?!?」ズガガガァン!

350: 2015/04/06(月) 19:54:20.30 ID:hkT7bpV7.net
絵里「な、え? お迎えは… え?え? 拉致?」

にこ「あら、あらあら?あら、いず?が?ほ乃果の、ほ護者…」プシュー

希「ふたりとも!落ち着いてっ!?」ゴーン



ツバサ「久しぶりね 挨拶が遅れてごめんなさい μ'sのみなさん」ニコ

ことり「…どういう、ことなんですか?」

ツバサ「どう、ねえ…」フム

穂乃果「みゅあ~…」グテン

海未「説明を要求しますっ!」

ツバサ「そうね… こう言えばわかるかしら?」



ツバサ「私の立場は、社長秘書  穂乃果さんの、右腕よ」ド ン !

真姫「ヴぇええええ!?」ヴェー!?

花陽「ツバサさんが穂乃果ちゃんの、秘書ぉ!?」タスケテェ!

凛「すげえ!自分で右腕とか言ったにゃ!」ニャー




ツバサ「まあ、お世話係みたいなものだし こういうときに呼び出されるのも割といつものことなの よいしょ…」

穂乃果「ぅあ ゆれるぅ~」クラクラ

海未「…知りませんでした」

ことり「あっ そ、それじゃ ほのかちゃんを、よろしくおねがいします…」ペコリ


ツバサ「……」

351: 2015/04/06(月) 20:27:32.60 ID:hkT7bpV7.net
ツバサ「…本当に呑気ね 欠伸が出るわ μ's…!」ニヤリ


8人「っ!?!?!?!?」ゾク!



ツバサ「あなたたちの魂胆、丸わかりよ?  でも… ふふ 全く、私なんかよりもはるかにチャンスはあったというのに」ハァ



ツバサ「高校時代の強い絆で結ばれた仲間 その立場に胡坐をかいて、努力を、アプローチを怠った!その結果生まれた、アワレな行き遅れ30代!」ズビシ

絵里「な、ん、ですって!?」ダン


ツバサ「あなたたちが自分の道を進んでいるなか!私は社会に出てすぐに!ひたすら!まっすぐ!穂乃果さんを追いかけたっ!」

花陽「まさかっ!?ツバサさんは前から… 穂乃果ちゃんを!?」


ツバサ「穂乃果さんの信頼を得つつ、関係を壊さぬよう慎重に!それでいて、なくてはならないような存在であるべく!務め続け勤め続け努め続けたッ!!!」

海未「そんな…!なんて…こと…!」ガク ガク


ツバサ「……そうして、今がある 願い、求め、手に入れた現在が  残念ながら、まだ『そういった』関係ではないけれど… まあ、時間の問題よ」ピッ

穂乃果「おぇぇ… ツバサちゃん、怒鳴らないで… 頭にひびくよぉ…」グルグル



希「ウチらが、本当に戦うべき相手は…っ!」

ツバサ「敵に大人しく穂乃果さんをあずけて、よろしくおねがいします?呆れを通り越して笑えるわ 最早あなたたちは、ライバルと呼ぶに値しない存在」



クルッ



ツバサ「…さようなら 式には呼んであげる せいぜい穂乃果の投げたブーケを必氏に奪い合うがいいわ 怠け者の女神さんたち?」ファサ


コツ コツ コツ…

353: 2015/04/06(月) 21:03:54.15 ID:hkT7bpV7.net
バタン  キュキュキュキュキュ ブオーン…




希「ああ…っ」ズシャア

―――― 女 一途な 真心のせて



にこ「これが、王者…」ボンヤリ

―――― 北の海風 凍てついた



絵里「敵わない… 私たちは、負けた」ガクリ

―――― はぐれ恋散る 恨み節さえ



花陽「ラブライブは、まぐれだったの…? μ'sは、A-RISEには、勝てなかったの?」ジワ…

―――― 遠いあんたにゃ 届かない



凛「ッ……!」ギリ…

―――― 佇んで



真姫「うっ、ううぅー…っ!」ポロ ポロ

―――― 泣き濡れて




海未「…終幕、です これで… 全ておしまい   後は… お会計の、時間です」バリバリ


―――― 三十路、岬……

359: 2015/04/06(月) 22:47:01.61 ID:hkT7bpV7.net
「タクシーっ!!!」バッ


7人「えっ!?」


ガチャ


運転手「どちらまで?」

「さっき行ったハイエースを追ってください!」バタン



ブゥゥウウン…



絵里「え、えー…」ポカーン


真姫「…まさか」


海未「諦めて、ないのですか…!?」







ことり「あの!もうすこしスピード出せないんですかっ!?加速!加速してください!」ペチペチ!

運転手「あっ!頭皮はもっとデリケートに扱ってください…!砂漠化が加速してしまいます!」

ことり「おねがぁい!見失っちゃう!」

367: 2015/04/08(水) 19:54:05.20 ID:4on6Ivss.net
ブウーン


ことり「ぐぬぬ…! 差がちぢまらないぃ…!」グググ

運転手「いたたたた!ひっぱらないでください…!」



パッポー パッポー


ことり「あ、赤信号っ!?」ブチブチィ

運転手「ああああああああああああああああああああああ!?」




ブオォーン



ツバサ「……」ゴクリ

穂乃果「ぐぅ…」Zzzz



ことり「あぁっ!曲がっちゃった…  っ!あの方角…!?」

368: 2015/04/08(水) 20:18:25.87 ID:4on6Ivss.net
運転手「ひっく、ひぐ…っ う、ここの信号は… 長い、ですよ」グスン

ことり「……!」



ことり「わかりました!もう降ります!」ガチャ



運転手「えっ!?あ、では運賃は…」

ポイス

ことり「その財布!3万は入ってますからっ」タッ

運転手「ちょ、お客さん!?」



タタタ…



ことり(きっとそうだ!わたしにはわかる…!間に合ってっ!)

369: 2015/04/08(水) 20:31:12.38 ID:4on6Ivss.net
キッ


ツバサ「! また間違えた…」


ツバサ(この辺り、目立つ建物ないから… 道も狭くて路地ばっかり ナビは役に立たないわね)イラッ


穂乃果「う、うぅ…む」ゴロン

ツバサ「……」チラ



ツバサ(…まあ、ゆっくり目指しましょう 私にも、心の準備ってものがいるし…///)ポッ







タッタッタ


ことり「はぁっ、はぁっ」



………………

…………

……

371: 2015/04/08(水) 20:59:07.29 ID:4on6Ivss.net
ツバサ「…ようやく、着いた」

穂乃果「ぷひゅー… すぴぴ」Zzzz


―――― 女勝手な約束だけど




ガチャリ

ツバサ「穂乃果さん… 起きて?」ユサユサ

穂乃果「んん…? うぁ、頭いた… まだお酒が…」クラッ


―――― 何も叶えず、終われない!




ツバサ「まだ早いとは思っていたのだけど… そろそろ、婚期に焦る悪い虫たちが寄ってくるようになっちゃったみたいだから」

穂乃果「ツバサちゃん…? う~、おんぶ…///」グテー


―――― 枯れない想いを、捧げたい…!




ツバサ「ふふ… 負ぶさったり負ぶさられたり、しましょうね? ピンクなベッドの上で…///」ポッ


タタッ


「ちょっと、まったぁ~!」ザッ!

ツバサ「ッ!?!?!?」ドキ!



―――― 三十路、魂っ!!!!!!!!!

373: 2015/04/08(水) 21:32:32.94 ID:4on6Ivss.net
ことり「はぁ、はぁ…! げほ!おえ…!はきそう…!」フラ フラ

ツバサ「…南、ことりさん」



ツバサ「よく追ってこれたわね… 天性のストーカーなのかしら」ファサ

ことり「ふふ… 下見は、大事! この辺りにはおっきな会社も ましてや、お金持ちが住むような 綺麗なおうちも無いっ」ゼェ ゼェ



ことり「あるのは、ここ…! オトナのホテル、『硝子の花園』くらいだよっ!」ビシーッ

ツバサ「…只者じゃないわね」クッ



ツバサ「まあ、今更なにをどう頑張ったところで… 話したでしょう?キャリアが違うわ この私には…」

ことり「…ばかに、しないで」キッ!


ツバサ「っ…?」ゾク



ことり「自分だけだと思わないで  わたしだって… 人生を懸けて、ほのかちゃんを」


グッ!


ことり「数々の周りからのアプローチを一蹴し!実家で親からの『相手もいないのによくやるわね』といわんばかりの生暖かい視線を感じながらも花嫁修業を続け!」


ことり「同級生が次々結婚していき焦燥に駆られながらも!ひとりの相手を想い続け!わたしはまだ大丈夫と自分を励まし、磨き続けたっ!」

ツバサ「な…!そこまで想っていながら、何故今までアプローチしなかったの!?」

ことり「忙しそうだったもん!あと、恥ずかしかったもん!」



ことり「つらいときは、高校時代のほのかちゃんボイスで癒され…! くじけそうなときは、合成したことほの写真で結婚式コラを作って現実逃避した!」カッ!

ツバサ「只者じゃないわね」ドンビキ

375: 2015/04/08(水) 21:54:51.63 ID:4on6Ivss.net
ことり「でも、もう決めたの  …今日、どんな手をつかってでも!わたしは目的を遂げるって!」

ツバサ「…どうする、つもりかしら ここから」



タッ!



ツバサ「!?」


ことり「ホノカチャァアアアア!」グワッ!


穂乃果「ほぇ?」


キラン!


ツバサ「それは…!」

377: 2015/04/08(水) 22:08:57.60 ID:4on6Ivss.net
ツバサ「ウコンのチカラ!へパりーゼ!?」ズガガン!


キュポ! キュポキュポッ


ことり「ぷらす!ミンミン打破ーっ!」オラー!

穂乃果「んむぐぅっ!?」ズボー!


ことり「いっき!いっき!」グイグイ

穂乃果「ぅぶぶ…!」ゴボボッ

ツバサ「えええ」オロオロ



カランッ! カラン カラン…



ゴクン


穂乃果「ごほ!ごほォ!きっ、気管に入った!ていうかくそマズイなにコレ!」ドン ドン


ことり「ほのかちゃん!酔いは醒めた!?」ズイッ

穂乃果「へ? あ、ことりちゃん…?」キョトン


ツバサ「なにぃ…っ!?」

379: 2015/04/08(水) 22:20:06.75 ID:4on6Ivss.net
ガシッ!


穂乃果「!?///」ドキー

ことり「ほのかちゃん!憶えてる…? わたしたちが、婚約してたこと!」

ほのツバ「うぇえええええええええええええええっ!?!?!?」ゴゴーン!



穂乃果「え、な、何…?突然///」

ことり「これ聴いてっ!」ボイスレコーダー、ポチィィイイ!



『いまの… もういっかい、いってくれる?』

『うん!ほのか、ことりちゃんだーいすき!ほのかはしょうらいことりちゃんとけっこんする!』

『えへ ことりもほのかちゃんのこと、すきだよ…! こんやく、だね///』


ピッ



ツバサ「かわいい!」

穂乃果「うわー懐かしい!」

382: 2015/04/08(水) 22:55:11.61 ID:4on6Ivss.net
ことり「思い、出した…?」

穂乃果「ぅえっ? あ、うん…///」テレリ


ギュッ


穂乃果「!」

ことり「ほのかちゃん 約束は約束、だよ… ことりと結婚、しよ?今すぐ」ウルウル

ツバサ「…っ!それは!」バッ!






穂乃果「いや、さすがにそれは… いきなりすぎるっていうか」ムリー

ことり「がーん!」

ツバサ「まあ、でしょうね」ホッ






ことり「うっ、うぅ…!ぐすん…!約束、してたのに…」ガクリ

穂乃果「こ、ことりちゃん… あぅ その、ごめんね…?」オロオロ

ことり「うん…」シュン



ことり「じゃあ結婚はあきらめるから せめて、ことりの恋人になってくれる?」ウルルン

穂乃果「えっ!? う、うーん…  まあ…恋人、なら…?  まあ…んん…  まあ…いいかな…?///」ポ

ツバサ「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!! なにそれ!?!?!?!?!?」ガガーン!

ことり「やったちゅん」



―――― 大人になって学んだ、処世術のひとつ。 無謀ともいえる大きな要求の後は、それよりも小さな本命の要求が通りやすくなるのだ。ちゅん。


 ~完~

384: 2015/04/08(水) 22:57:00.67 ID:4on6Ivss.net
元ネタはテレビアニメ『らき☆すた』エンディングテーマの小神あきら『三十路岬』です
おし(^8^)まい

391: 2015/04/09(木) 00:59:11.90 ID:yDg24YaT.net

やっぱりことほのだったか

引用元: 穂乃果「三十路岬」