1: 2023/06/05(月) 21:20:12.83 ID:ZvjfRinp.net
花帆「やっぱお嬢様は凄いですね!忌憚のない意見ってヤツです!」
6: 2023/06/05(月) 21:22:47.17 ID:ZvjfRinp.net
~学食~
花帆「あっ!梢センパ~イ!」
梢「あら、花帆さん…今日のお昼は学食かしら?」
花帆「はいっ!」
花帆「あのあの!もし良かったら…」
梢「えぇ、良いわよ?わたくしで良ければご相伴にあずかっても」
花帆「やったー!」
花帆「あっ!梢センパ~イ!」
梢「あら、花帆さん…今日のお昼は学食かしら?」
花帆「はいっ!」
花帆「あのあの!もし良かったら…」
梢「えぇ、良いわよ?わたくしで良ければご相伴にあずかっても」
花帆「やったー!」
8: 2023/06/05(月) 21:25:09.18 ID:ZvjfRinp.net
花帆「あ、でもでも…」
花帆「今日から夏服ですよね…せっかくピカピカ真っ白なんだから汚れないように食べるものを選ばないと…」
花帆「うーん…啜るものはNGだよねぇ…カレーも万が一が…」
花帆「あ、ちなみに梢センパイは何を頼んだんですか?」
梢「えっ、わたくし?」
梢「……カレーうどん、なのだけれども」
花帆「なにっ」
花帆「今日から夏服ですよね…せっかくピカピカ真っ白なんだから汚れないように食べるものを選ばないと…」
花帆「うーん…啜るものはNGだよねぇ…カレーも万が一が…」
花帆「あ、ちなみに梢センパイは何を頼んだんですか?」
梢「えっ、わたくし?」
梢「……カレーうどん、なのだけれども」
花帆「なにっ」
11: 2023/06/05(月) 21:27:13.28 ID:ZvjfRinp.net
花帆「え?待ってください?」
花帆「カレーうどんですよ?カレーうどん!」
花帆「飛び跳ねる上にシミが落ちない危険物ナンバーワンのカレーうどん!?」
花帆「衣替え初日にカレーうどん!?」
花帆「そんなチャレンジすることが…そんなチャレンジが…ゆるされて良いんですか!」
花帆「カレーうどんですよ?カレーうどん!」
花帆「飛び跳ねる上にシミが落ちない危険物ナンバーワンのカレーうどん!?」
花帆「衣替え初日にカレーうどん!?」
花帆「そんなチャレンジすることが…そんなチャレンジが…ゆるされて良いんですか!」
12: 2023/06/05(月) 21:29:12.86 ID:ZvjfRinp.net
梢「ふふっ」クスクス
花帆「えっ?えっ?あたし、何か間違った事、言ってましたか!?」
梢「いえ…ごめんなさい?ただ、ね?」
梢「面白いことを言うわね、花帆さんは、と思っただけなの」
花帆「な…なんだぁっ」
花帆「えっ?えっ?あたし、何か間違った事、言ってましたか!?」
梢「いえ…ごめんなさい?ただ、ね?」
梢「面白いことを言うわね、花帆さんは、と思っただけなの」
花帆「な…なんだぁっ」
14: 2023/06/05(月) 21:32:14.70 ID:ZvjfRinp.net
梢「花帆さん?」
花帆「はい」
梢「わたくしはね?何事にも真剣に向き合うタイプなの」
花帆「それは知ってます!梢センパイはいつでも全力だし、あたしはそんな梢センパイが大好きですから!」
梢「あら、嬉しいわ」
梢「それじゃあね?花帆さん?」
梢「花帆さんはカレーうどんと真剣に向き合った事があるかしら?」
花帆「えーっ?何言ってるんだかわかんないですよ!」
花帆「はい」
梢「わたくしはね?何事にも真剣に向き合うタイプなの」
花帆「それは知ってます!梢センパイはいつでも全力だし、あたしはそんな梢センパイが大好きですから!」
梢「あら、嬉しいわ」
梢「それじゃあね?花帆さん?」
梢「花帆さんはカレーうどんと真剣に向き合った事があるかしら?」
花帆「えーっ?何言ってるんだかわかんないですよ!」
17: 2023/06/05(月) 21:34:21.89 ID:ZvjfRinp.net
花帆「うぅ……結局あたしもカレーうどんを注文させられた…」
花帆「初日でカレーうどん食べて汚しました、なんてお母さんに知られたら怒られるよぉ…」
梢「一緒のものをユニットで食べるから尊いのよ、絆が深まるの」
花帆「それは…そうかもしれないですけど…」
花帆「初日でカレーうどん食べて汚しました、なんてお母さんに知られたら怒られるよぉ…」
梢「一緒のものをユニットで食べるから尊いのよ、絆が深まるの」
花帆「それは…そうかもしれないですけど…」
20: 2023/06/05(月) 21:37:57.69 ID:ZvjfRinp.net
梢「花帆さん?」
花帆「はい」
梢「物事に対して真剣に取り組む時には、3つ大切な事があります」
梢「分かるかしら?」
花帆「え…えぇ?」
花帆「努力友情勝利ですか?」
梢「それも…まぁ…大切なのだけれども、一旦ね?一旦置いておきましょう?」
梢「物事を「観察」して「分析」して「判断」する事よ」
花帆「はい」
梢「物事に対して真剣に取り組む時には、3つ大切な事があります」
梢「分かるかしら?」
花帆「え…えぇ?」
花帆「努力友情勝利ですか?」
梢「それも…まぁ…大切なのだけれども、一旦ね?一旦置いておきましょう?」
梢「物事を「観察」して「分析」して「判断」する事よ」
22: 2023/06/05(月) 21:41:53.80 ID:ZvjfRinp.net
花帆「観察、分析、判断……ですか?」
梢「そうね……わたくしが花帆さんを最初部活のマネージャーとして色々とさせてたのも、この3つに基づいて行動したから、かしらね?」
花帆「えっ?そうなんですか?」
梢「この子は色々と悩みがあるんだな、と観察してね?花咲きたいけど燻ってるだけなんだと分析して…」
梢「とりあえずマネージャーとしてスクールアイドルをやらせてみたらどうかしら?と判断したの」
花帆「ふ、ふぅん!そういうことか!」
梢「そうね……わたくしが花帆さんを最初部活のマネージャーとして色々とさせてたのも、この3つに基づいて行動したから、かしらね?」
花帆「えっ?そうなんですか?」
梢「この子は色々と悩みがあるんだな、と観察してね?花咲きたいけど燻ってるだけなんだと分析して…」
梢「とりあえずマネージャーとしてスクールアイドルをやらせてみたらどうかしら?と判断したの」
花帆「ふ、ふぅん!そういうことか!」
25: 2023/06/05(月) 21:44:42.95 ID:ZvjfRinp.net
花帆「なるほど!かなり大切な事なんだな!っていうのは理解しました!」
梢「そう、良かったわ」
梢「それじゃ、その時と同じように…」
梢「この目の前にあるカレーうどんにも真剣に取り組むわよ!」バーン!
花帆「あれ?あたしの悩みってカレーうどんのハネと同列扱いされてる?いいのかな、コレ?」
梢「そう、良かったわ」
梢「それじゃ、その時と同じように…」
梢「この目の前にあるカレーうどんにも真剣に取り組むわよ!」バーン!
花帆「あれ?あたしの悩みってカレーうどんのハネと同列扱いされてる?いいのかな、コレ?」
26: 2023/06/05(月) 21:46:25.22 ID:ZvjfRinp.net
梢「花帆さん」
花帆「はい」
梢「カレーうどん、と一概に言うけれども…」
梢「実は大きくわけで3タイプに分類される食べ物だ、という事は知ってるかしら?」
花帆「えっ!?3タイプ!?」
花帆「はい」
梢「カレーうどん、と一概に言うけれども…」
梢「実は大きくわけで3タイプに分類される食べ物だ、という事は知ってるかしら?」
花帆「えっ!?3タイプ!?」
28: 2023/06/05(月) 21:52:20.78 ID:ZvjfRinp.net
梢「①もっともシンプルで良く見られる「うどんつゆにカレールーが混ざった、いわゆるカレー汁」にうどんが投入されてお鍋で煮られたタイプ」
梢「これをカレーうどん二ストの中では『一体型』というの」
花帆「カレーうどん二スト!?」
梢「②カレー汁が茹でたうどんにかけられたタイプ」
梢「これは俗に『後がけ』と呼ばれているわ」
花帆「ツッコミがスルーされた…ゆるされて良いんですか…」
梢「これをカレーうどん二ストの中では『一体型』というの」
花帆「カレーうどん二スト!?」
梢「②カレー汁が茹でたうどんにかけられたタイプ」
梢「これは俗に『後がけ』と呼ばれているわ」
花帆「ツッコミがスルーされた…ゆるされて良いんですか…」
31: 2023/06/05(月) 21:54:50.74 ID:ZvjfRinp.net
梢「そして③」
梢「立ち食いそば屋さんでよく見るかけそばにカレーライス用のカレールーがそのままかけられた『かけカレー』」
梢「この3つよ!」
花帆「ホントだ……全部見た事あるけど、全部違う調理法だ……」
梢「立ち食いそば屋さんでよく見るかけそばにカレーライス用のカレールーがそのままかけられた『かけカレー』」
梢「この3つよ!」
花帆「ホントだ……全部見た事あるけど、全部違う調理法だ……」
33: 2023/06/05(月) 21:59:30.48 ID:ZvjfRinp.net
梢「花帆さん?カレーうどんを食べる時はね?まず目の前に提供されたカレーうどんがどのタイプかを見分ける必要があるの」
花帆「?なんでですか?」
梢「そうね…」
梢「分かりやすく言うと、①はただ単にうどんがイレギュラーにバウンドさえしなければハネは発生しないの」
花帆「イレギュラーなバウンド?」
梢「下の方に固まった麺を引き抜いたりすると強い力がかかるでしょう?」
梢「それがほぐれる勢いで、強烈な勢いでランダムに反発するとハネるのよ」
花帆「?なんでですか?」
梢「そうね…」
梢「分かりやすく言うと、①はただ単にうどんがイレギュラーにバウンドさえしなければハネは発生しないの」
花帆「イレギュラーなバウンド?」
梢「下の方に固まった麺を引き抜いたりすると強い力がかかるでしょう?」
梢「それがほぐれる勢いで、強烈な勢いでランダムに反発するとハネるのよ」
34: 2023/06/05(月) 22:02:00.08 ID:ZvjfRinp.net
花帆「はえ~」
花帆「……ということは、上から順にうどんを食べれば、理論上ハネは発生しない?」
梢「そうね、はなまるよ」
花帆「えへへ~」
花帆「あ、じゃあ、お鍋で煮られたタイプはいちばん簡単なカレーうどんんですね!」
花帆「……ということは、上から順にうどんを食べれば、理論上ハネは発生しない?」
梢「そうね、はなまるよ」
花帆「えへへ~」
花帆「あ、じゃあ、お鍋で煮られたタイプはいちばん簡単なカレーうどんんですね!」
38: 2023/06/05(月) 22:06:17.67 ID:ZvjfRinp.net
梢「そうね…問題は②と③の場合で…」
梢「この2つはね?②はうどんとカレー汁、③はかけうどんとカレールーの間に『断層』が存在するの…」
花帆「断層……?」
梢「そうよ」
梢「底の方にある固まった麺が断層を突破する時に、強い力が働いてイレギュラーなバウンドが必ず起きるの」
花帆「必ず!?絶対よごれるじゃないですか!えーーーっ!?」
梢「この2つはね?②はうどんとカレー汁、③はかけうどんとカレールーの間に『断層』が存在するの…」
花帆「断層……?」
梢「そうよ」
梢「底の方にある固まった麺が断層を突破する時に、強い力が働いてイレギュラーなバウンドが必ず起きるの」
花帆「必ず!?絶対よごれるじゃないですか!えーーーっ!?」
39: 2023/06/05(月) 22:10:02.93 ID:ZvjfRinp.net
梢「特に③はね?うどんつゆという水面下のうどんを引き上げる時にひっぱる必要がある上に…カレールーという断層に再突入する必要があるから…」
梢「そうね、このタイプがハネない確率は、釣り上げた魚が水をバシャバシャと跳ねさせない確率と同じくらいあるわ」
花帆「運ゲーじゃないですか!」
梢「そうね、このタイプがハネない確率は、釣り上げた魚が水をバシャバシャと跳ねさせない確率と同じくらいあるわ」
花帆「運ゲーじゃないですか!」
41: 2023/06/05(月) 22:14:08.88 ID:ZvjfRinp.net
梢「さて、花帆さん?」
花帆「はい」
梢「今の情報を聞いて、この目の前のカレーうどんはどのタイプだと分析するかしら?」
花帆「え、えっとー…」
花帆「あたし、心当たりがあるんです…たしか食堂のおばちゃんがうどんつゆを注いでた覚えが無いから③ではない…」
花帆「いやちょっと待って、麺が表面にまるでないから①でもない…」
花帆「分かりました!②です!」
花帆「はい」
梢「今の情報を聞いて、この目の前のカレーうどんはどのタイプだと分析するかしら?」
花帆「え、えっとー…」
花帆「あたし、心当たりがあるんです…たしか食堂のおばちゃんがうどんつゆを注いでた覚えが無いから③ではない…」
花帆「いやちょっと待って、麺が表面にまるでないから①でもない…」
花帆「分かりました!②です!」
43: 2023/06/05(月) 22:15:44.55 ID:ZvjfRinp.net
梢「そうね、正解よ」
花帆「やったー!」
花帆「って②だと断層があるからハネるじゃないですか!はいっ!衣替え初日からカレーまみれ確定漂白します!」
花帆「やったー!」
花帆「って②だと断層があるからハネるじゃないですか!はいっ!衣替え初日からカレーまみれ確定漂白します!」
45: 2023/06/05(月) 22:19:14.92 ID:ZvjfRinp.net
梢「落ち着きなさい」
花帆「でもでも?落ち着かないですよ?」
梢「大丈夫、そこで最後の「判断」が重要になるの」
花帆「判断……ですか?」
梢「そう……要は断層を無くして仕舞えば良いのよ?」
梢「つまりはこう!」ガシッ グチャグチャ
梢「断層が出来たカレーうどんをグチャグチャに混ぜるの!これはもう、食べる以上の快楽よ!」
花帆「でもでも?落ち着かないですよ?」
梢「大丈夫、そこで最後の「判断」が重要になるの」
花帆「判断……ですか?」
梢「そう……要は断層を無くして仕舞えば良いのよ?」
梢「つまりはこう!」ガシッ グチャグチャ
梢「断層が出来たカレーうどんをグチャグチャに混ぜるの!これはもう、食べる以上の快楽よ!」
48: 2023/06/05(月) 22:22:19.88 ID:ZvjfRinp.net
花帆「な……」
花帆「なんて冷静で的確な判断なんだ!あたしも混ぜます!」
梢「混ぜるときにハネ無いように注意だけはしっかりと!」
花帆「はいっ!」
花帆「梢センパイはやっぱり凄いなぁ…憧れちゃうなぁ…」チュルチュル
梢「ふふっ…どんな事にも真剣に取り組む事が、勝利への第一歩なのよ」チュルチュル
花帆「良く分かりました」チュルチュル
花帆「なんて冷静で的確な判断なんだ!あたしも混ぜます!」
梢「混ぜるときにハネ無いように注意だけはしっかりと!」
花帆「はいっ!」
花帆「梢センパイはやっぱり凄いなぁ…憧れちゃうなぁ…」チュルチュル
梢「ふふっ…どんな事にも真剣に取り組む事が、勝利への第一歩なのよ」チュルチュル
花帆「良く分かりました」チュルチュル
49: 2023/06/05(月) 22:24:36.67 ID:ZvjfRinp.net
おわり
なにっ…2人の夏服にシミがまるでない…
話を聞いてボクもやるーって言ったらさやに全力で止められたんだ「誰が漂白すると思ってるんですかー」って
さや、お母さんみたいだね
なにっ…2人の夏服にシミがまるでない…
話を聞いてボクもやるーって言ったらさやに全力で止められたんだ「誰が漂白すると思ってるんですかー」って
さや、お母さんみたいだね
50: 2023/06/05(月) 22:27:25.42 ID:jSeooV4z.net
クククク⋯このSSはタフ・蓮ノ空・キン肉マン⋯そしてブロントさんが含まれている完全ネタSSだァ
51: 2023/06/05(月) 22:28:49.92 ID:a4XQsegP.net
綴理センパイはどうやってもカレーうどん食べるの禁止だよ
引用元: 花帆「梢センパイがお昼にカレーうどん食べてたけど夏服が真っ白なままだった…こ、こんな事がゆるされていいんですか!」
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