1: 2014/07/03(木) 01:29:13.73 ID:2Kq5WwdQO
アスカ「アンタ、ばかぁ? いきなり何よ」

シンジ「頼むよ! どうしても今日までにお金が必要なんだ!」

アスカ「一昨日、ミサトから今月のおこづかい貰ったばかりじゃない」

シンジ「そ、それとは別にお金がいるんだよ! お願い、アスカ! この通り!」

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3: 2014/07/03(木) 01:37:36.52 ID:2Kq5WwdQO
アスカ「まぁ、アンタも人付き合いとかでお金がいるんでしょ。分かったわ、このアスカ様が融資してあげようじゃない」


シンジ「本当? さすがアスカ!」


アスカ「ま、貧民に肩を貸すのも、エリートの役目ってことよ。それで、いくら貸せばいいの?」


シンジ「それじゃ、これほどで……」(指三本)


アスカ「三千円? なんだ、それくらいなら

4: 2014/07/03(木) 01:43:32.18 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「違うよ、アスカ」


アスカ「え?」


シンジ「三万円だよ、三万円」


アスカ「はぁ!? 中学生の分際で三万円ですって!?」


シンジ「どうしても必要なんだ! お願い、アスカ!」


アスカ「三万円なんて、理由も聞かずに渡せないわよ! ちゃんと訳を話しなさいよ!」

5: 2014/07/03(木) 01:51:10.57 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「……実は僕、父さんにプレゼントを送りたいんだ。そろそろ誕生日だからね」


アスカ「司令に? へぇ、アンタもそういうところあるのね。で、何を送るの?」


シンジ「うん、父さん、いつもサングラス掛けてるから、新しいサングラスを買ってあげようと思ってるんだ」


アスカ「サングラスって、三万円もするの?」


シンジ「父さんって、顔が気持ち悪いだろ? だから、安物のサングラスじゃ、人前に出て欲しくないんだ。恥ずかしいし」


アスカ「アンタ、さらりと酷いこと言うわね。でも、そういう事情があるんなら、分かったわ」


シンジ「さすが、アスカ! ありがとう!」爽やかスマイル

6: 2014/07/03(木) 01:56:55.85 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「じゃ、早速貸してくれる?」


アスカ「え? いや、今は手持ちがないから、ATMでおろさないと無いわよ」


シンジ「マジかよ」


アスカ「え?」


シンジ「え?」


アスカ「何か言った?」


シンジ「言ってないよ。それより、何時くらいに引き出せるの? 出来れば、10時までには欲しいんだけど」


アスカ「10時って、あと一時間しかないじゃない。なんで、そんなに急ぐのよ」

7: 2014/07/03(木) 02:02:44.89 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「お店が10時から開くからね。数にも限りがあるし、早く行って並ばないといけないんだよ」


アスカ「そんなものかしら。何か怪しいわね」ジトッ


シンジ「あ、怪しくないよ! ちゃんと返すから、お願いアスカ!」


アスカ「……ま、アンタは真面目だし、今回は貸してあげますか。その代わり、来月までには返しなさいよね。利子は、ジュースでいいわ」


シンジ「ひょー! さすが、アスカ! 話が分かる! 優しいアスカ、僕は好きだな」


アスカ「な、何言ってんのよ、バカ……」

9: 2014/07/03(木) 02:17:00.79 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「よし、何とかアスカからお金を借りれたぞ。僕にかかれば、お金を借りることなんて、お茶の子さいさいさ」


シンジ「さて、軍資金も確保したことだし、早速並びますかー」


パチンコ店 ロンギヌス 店前


店員「それでは、抽選券を配ります」


シンジ「今日は7月7日だし、やっぱり人が多いな。ったく、休日の朝から養分になるなんて、バカもいいとこだよ」


シンジ「おっと、中学生ってばれないように、帽子とマスクをつけなきゃ」


シンジ「よし、今日は何だか勝てる気がするぞ!」

10: 2014/07/03(木) 02:26:45.83 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「お、抽選で13番か! これは、良い兆しだな」


シンジ「アスカに返す分も考えて、出来れば五万くらいは勝ちたいなー」


店員「開店です。一番の方からどうぞ」


シンジ「お、やっとか。さて、ルパンのシマはどこかなー」


シンジ「あ、この店、四円にまだエヴァ8のミドル置いてる。こんな糞台、通路になるのに、バカだなー」


客「うおー! ルパンの台はどこだー!」


シンジ「それにしても、バカの一つ覚えみたいにルパン、ルパンって。どうせ皆、継続率に目が眩んでるだけだろ」


シンジ「当たりの30%は出玉無しだし、15Rでも二千発いかないし、そんなに良い台じゃないよね、どう考えても」


シンジ「それに、客がバカみたいにルパンを打つから、店も釘をきっちり閉めてるし」

11: 2014/07/03(木) 02:32:19.09 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「どれどれ。うわ、やっぱりルパンの釘は氏んでるな。違う台にしよう」


客「キン肉マン! キン肉マン!」


シンジ「バカだなー。キン肉マンなんて、確率詐欺台って、どうしてまだ気付かないかな。百人打って95人が負ける台でしょ」


シンジ「んー、まぁ、様子見で甘デジで玉を増やしますかー」

12: 2014/07/03(木) 02:45:06.65 ID:2Kq5WwdQO
シンジ「なんてこった」


シンジ「甘デジに二万円いかれてもうた」


シンジ「くそっ! なんでだよ! リーチも全然来ないし、ふざけてんのか!」


V3「ぶいっすりぃぃ!」


シンジ「いや、そんなんええから、早く当たれよ! ったく、ロクでもねぇな! この店は!」


???「おっと、お客様。台パンは御法度ですよ」


シンジ「うるさ……って、え?」


カヲル「やぁ、シンジ君。久しぶりだね」


シンジ「カヲル君……! どうしてここに!?」


カヲル「実は、この店の店長をやってるんだ。パチンコに嵌まって醜い格好を見せる人間どもが見たくてね」

13: 2014/07/03(木) 02:49:16.18 ID:2Kq5WwdQO
カヲル「君はまだ中学生だろ? こんな人生を投げる場所に、君は来てはいけない。まだ若いし、やり直せるさ」


シンジ「でも、負けるって決まった訳じゃない! パチンコで勝つ人だって……!」


カヲル「そんな人はいない。ほら、こっちに来てごらん」


シンジ「カヲル君……」


14: 2014/07/03(木) 02:54:55.06 ID:2Kq5WwdQO
ゲンドウ「くそ! 当たれ! 当たれ!」


シンジ「あれは、父さんじゃないか……!」


カヲル「君のお父さん、ここの常連さんなんだけど、今年だけで400万円は使ってるよ」


シンジ「そんな……ネルフの司令がただのパチンカスだったなんて……! 最低だ!」


カヲル「ふふ、それはね、君のお父さんだって知ってるさ」


シンジ「え?」


カヲル「シンジ君だってそうさ。パチンコを打ちながら、打っている自分に嫌気がさすこと、なかったかい?」


シンジ「そう言われれば確かに……」


カヲル「そうさ、ここにいる人達は、皆がそれぞれ、気付いてるんだ。こんなこと、してる場合じゃないって。でも、辞められないのさ」


おわり

16: 2014/07/03(木) 08:23:49.10 ID:a+Rwl/X30
まるでダメな奴だなゲンドウ

17: 2014/07/03(木) 08:49:08.09 ID:VMoY9VDso
ゲンドウ・・・

18: 2014/07/03(木) 08:59:21.82 ID:qx6N7TMbO
居たとしたら、加持さんは
プロなのか?

8: 2014/07/03(木) 02:06:29.31 ID:FrscaTJKo
十時じゃ遅いだろ壁に邪魔される

引用元: シンジ「お金貸してよ」アスカ「はぁ?」