6: 2015/04/08(水) 02:57:59.15 ID:jXileWVZ.net
凛「えー、なんで?凛はにこちゃんをぎゅってしていたいにゃ」ギュム

にこ「っ、わかったから、変なところ触るのやめなさいよ、バカ凛…っ」

凛「変なところってどこなのかにゃ?凛はバカだからわからないにゃー」サワ

にこ「ぅ、あ、なんなのよ……にこなにかしたぁ…?」

凛「」ゾク

21: 2015/04/08(水) 13:34:31.77 ID:7Lwfc8o+.net
にこに袋入りのアイスを押し付ける凛。

凛「にこちゃんー(ピトーっ)」

にこ「ひゃんっ!
ば、ばか!ビックリするじゃない。
もうー、変な声出ちゃった…」


凛(な、なんか、いまのにこちゃんの声、可愛かったにゃー)

トクンっ

凛(あれ?…なんだろう。なんか、変な気持ち…)

にこ「な、なによ?言いたいことがあるなら言いなさいよ?」

凛「う、ううん。なんでもないよ」


24: 2015/04/08(水) 15:40:39.75 ID:MSJgHIsU.net
凛(あの感覚はなんだったんだろう…あのにこちゃんの声をもう一度聞いたら分かるのかな?)

凛(うー。分かんない!なんだろうこの感じ。なんだかさっきからにこちゃんの小さい手や細い首筋にばかり目がいっちゃうよ…)

ガチャ部室のドアが開く

凛「」ビクッ

にこ「希じゃない。今日はみんな来るの遅いのよね…」

凛「お、おっはよーにゃー!」

希「にこっち、凛ちゃんおはよう。……出会い頭わしわし!」

にこ「ひゃうっ!」

凛(さっきと同じ声!)

シーン

凛(…あれ?さっきみたいな感じにならないよ…?)

にこ「まったく、希もやめてよね。今日は凛にもイタズラされちゃって…」

希「凛ちゃんがイタズラ?」クルッ

凛「」ポーッ

希(なんか面白そうやん!)

希「そういえばウチ今から用事あるって報告にきたんやった!他の皆も委員会やら生徒会やらで今日はこれへんみたいよ?」

にこ「そうなの?ったくしょうがないわねー。凛、今日は2人で練習よ!」

凛「…は、はいにゃー!」

凛(にこちゃんと2人きり…?もしかしたら、あの時の感覚がなんなのか確かめられるかも…!)

28: 2015/04/08(水) 16:34:32.63 ID:lbmvkWDq.net
屋上
 
にこ「ワンツー、ワンツー」
 
凛「にゃっ、はっ」ピョンックルッ
 
凛(にこちゃんが手拍子してくれてる。それに合わせてツインテールがふりふり揺れて…やっぱりにこちゃんは女の子らしくて可愛いなあ…)
 
にこ「ちょっと凛!そこ違うわよ!」
 
凛「えっ!そ、そうかにゃ?」
 
にこ「もう!ここはこうでしょ?…ってうわっ!」ズルッ
 
凛「危ない!」
 
ギュッ
 
凛(とっさににこちゃんの手を握る。手拍子してくれたのとちょっと寒いせいかな。にこちゃんの手は冷たくて赤くなってる。凛の手は暖かいからそれがよくわかるよ。それにとっても柔らかい。にこちゃんは手まで可愛いんだ…)
 
にこ「…凛?そろそろ離してくれる?」ブンブン
 
凛「にゃっ!ご、ごめんにゃー」ギュッ
 
にこ「謝るんなら早く離してほしいんだけど…」
 
凛(離したくない…。それがなんでかは分からないけど、にこちゃんの手が凛の手の中にあるとぽかぽかしてくるよ)

30: 2015/04/08(水) 16:55:15.76 ID:lbmvkWDq.net
凛「に、にこちゃんの手、冷たいから凛があっためてあげるにゃ!」

にこ「べ、別にいいわよしてくれなくて!」ブンブン

凛(にこちゃんは必氏に腕を振るけど凛は離してあげない。このちっちゃくて可愛い手は凛のものなんだから)

凛「…にこちゃんは力が弱いんだねー」ムギュムギュ

凛(凛の手の力でにこちゃんの手の形が変わる。不意に指の腹で手のひらをなぞったりするとにこちゃんが小さく声を漏らす。そうだよこの感じ!もうちょっとで何かわかりそう!)

にこ「んっ、、あ、いいから離しなさいよっ…」

凛「どうして?凛はにこちゃんのためにやってるんだよ?」クニクニ,ツー

にこ「くぅっ…も、もう十分温まったからっ!いい加減にしないと怒るわよ」ギロリ

凛(にこちゃんが睨んでくる。でも今の凛には全然怖くない)

凛「怒ったらどうなるのかにゃ?にこちゃんは凛より力もないし背も低いからぜーんぜん怖くないにゃー」ギューッ

にこ「ふあっ。し、身長なんてほとんど変わらないでしょ!いいから離して!」

凛「何が嫌なのか凛には全然わからないや」モミモミ

にこ(後輩にこんなことされるなんて…)

32: 2015/04/08(水) 17:09:33.82 ID:lbmvkWDq.net
凛(なんだか少しずつ分かってきた気がする!凛の手でにこちゃんが困った顔になるたびにさっきの感じが大きくなってくる!ならもっと…)ガバッ

にこ「あぁっ、ちょっ!」ズシーン

凛(にこちゃんの手を引き寄せて押し倒すとさっきよりもいい顔になった。なんだかウルウルしてる)

にこ「い、いい加減にしなさい!先輩なのよ!」

凛「μ’sは先輩禁止だにゃー」

にこ「そういうことじゃないでしょ!シャレにならないって言っ、ひうっ!///」

凛(にこちゃんの白い首筋に軽く爪を立てる。今凛の方が強いってこと分かってないみたい)

凛「分からないのかにゃ?今にこちゃんには何もできないってこと」クッ

凛(傷がつかない程度に爪を沈める。爪から伝わるにこちゃんは震えていて少し汗ばんでる)

にこ「…ご、ごめんなさい…」

33: 2015/04/08(水) 17:16:14.58 ID:lbmvkWDq.net
にこ「ごめんなさい…うっ、ごめん…なさい…」

凛(にゃ?なんで謝るの?なんで泣いてるの?なんで凛はこんなにゾクゾクしてるの?)

にこ「にこが何か悪いことしたなら謝るから…だから、離して…」ウルウル

凛(凛はただにこちゃんの困った顔が見たかっただけなのに、泣かせるつもりなんてなかったのに、こんなことは望んでなかったのに)





凛(なんで凛の顔は笑ってるの?)

36: 2015/04/08(水) 17:36:16.17 ID:lbmvkWDq.net
にこ(やめて…!なんでこんなことするの…!?言いたい言葉が出てこずに口から出てきたのは『ごめんなさい』きっと大声で突っぱねれば凛はやめてくれるはず。でもそれができない。…なんで?にこはこんなに弱かったの?)「弱いからだよ」

にこ「んっ!」

凛「にこちゃんが弱いから凛はこうしてるの。ずーっと見栄を張って強いふりをしてるからこうするの。気づいて、にこちゃんは弱いんだよ」

にこ(にこは弱い…?)

凛「なんで見栄を張るの?」

にこ「見栄なんかじゃ…はんっ!///」

にこ(凛が脇腹を撫でてくる。なんだか素直になるように言われてるみたい)

にこ「にこは…ずっとひとりだったからっ…ぐすっ…そうしないと…」

凛「でも今はみんながいるよ?ひとりじゃないよ?」

にこ「でもっ…卒業したら…にこはまたひとりぼっちだからっ…弱いにこじゃいられないからっ…だからっ…!」

凛「分かってないにゃー…」ヒョイ

にこ(凛に抱き起される。体重は変わらないはずだからそんなに軽々とできるはずないのに…)

凛「にこちゃん。強いにこちゃんはいないんだってことを教えてあげる」クル

にこ(そのまま仰向けの体制に。これってもしかして…凛が手を振りかぶる音が聞こえた)

パシーン!

37: 2015/04/08(水) 17:47:35.51 ID:lbmvkWDq.net
凛(なんだかさっきから言葉が止まらないよ…。凛はずっと何を考えていたのかな?先輩のにこちゃんを、可愛らしいにこちゃんを、弱いにこちゃんを、どうしたいんだろう。その答えが出るより先に手はにこちゃんの一番柔らかいところを捉えていた)

パシーン!パシーン!

にこ「ふぁっ!あぁっ!」ビクビク

凛「気づいてよにこちゃん!にこちゃんは弱いの!」ビュン

凛(手が止まらない。凛の手も痛くなってくる。でもやらないと。にこちゃんに伝えるため、凛の答えを出すために)

にこ「に、ぅ…!にこは…弱い…?ひゃん…!」

凛「そうだよ!にこちゃんは弱いの!凛と違って!」ビュン

にこ「にこと凛はちがう…」

凛(これ以上言ったらいけない気がする。凛の中の何かが壊れる)

凛「そう!にこちゃんは凛と違う!凛と違って…!」



凛「凛と違って…可愛いの…」ブラン

39: 2015/04/08(水) 18:09:03.96 ID:lbmvkWDq.net
凛(凛もにこちゃんもワンワン泣いてた。先に泣き止んだのはにこちゃんの方)

にこ「ありがとね。なんだかあんたのおかげでにこの中からいろんなものが出ていったみたい」

凛「え…?」

にこ「あんたがにこのことを弱いって言いながらお尻を叩いてくれたから」クス

凛「凛は、凛はそんなこと思ってないよ!」

凛(凛はそんなこと考えてない!にこちゃんの可愛さへの嫉妬から流れで出てきただけで…弱いだなんて…)

にこ「思ってる思ってないなんてどうでもいいのよ。発信されたものを解釈するのは受け手の自由なんだから」

凛「なんだか難しいこと言っててよく分かんないにゃ」

40: 2015/04/08(水) 18:09:37.95 ID:lbmvkWDq.net
にこ「分からなくていいの。それより凛、あんた最後の方なんて言ってたか覚えてる?」ニヤニヤ

凛「あ、あれは…!」

にこ「ったく、あのファッションショーで克服したかと思えばまだそんなこと考えてたのね。まあこの最強可愛いにこちゃんにそう思うのは仕方がないけどー?」

凛「もうにこちゃん!」

にこ「…まあ長年のトラウマってのは長引くものよ。私もそうだったしね」

凛「にこちゃん…」

にこ「さあ!今日は練習おしまいにしてみんなで凛をコーディネートしましょ?みんなをかき集めるわよ!」ダッ

凛「にこちゃん待ってにゃー!」ギュッ

にこ「ひゃん!」

凛「えっ」

にこ「///」カァァァ

凛「どうしたのかにゃ?にこちゃん」

にこ「えぇっと、その…」

凛「もしかして癖になっちゃったのかにゃ~?」モギュモギュ

にこ「ひんっ!///もう!やめなさいよ!」

凛「じゃあやめてあげるにゃ」パッ

にこ「へっ…」

凛「どうしたのかにゃ?」ニヤニヤ

にこ「手、握ってよ」

凛「聞こえないにゃ~?」

にこ「手を…握ってください…///」

凛「いいよ!じゃあそのかわり今日のコーディネート?は二人で行こうね!」

にこ「しょうがないわね~…ひぅんっ!」

凛「」モミモミ

にこ「ふ、ふたりで行きましょ…」

凛「よーし、一句にゃー!」



希カメラオロシテ(う~ん。思ってたのと違ったけどよかったやん!にこっち、凛ちゃん!)

42: 2015/04/08(水) 18:11:59.92 ID:lbmvkWDq.net
とりあえず終わりです

初めてSS書いてみたけど即興だとよく分からんとこに着地してしまいますね
少なくともスレタイから感じた俺のキュンキュンとは違う展開でした
もっとプロット?とか考えて方向見定めてやるべきかなと思いました

お目汚し失礼しました

44: 2015/04/08(水) 18:49:03.02 ID:a4O2Shmo.net

引用元: 凛「にこちゃんは力が弱いんだねー」 にこ「んっ、、ぁ、いいから離しなさいよっ…」