12: 2015/04/12(日) 02:18:03.56 ID:ju9NS06U.net
花陽「雪穂ちゃん、おはよう」

雪穂「おはようございます」

雪穂「……せ、せんぱい」

花陽「……えへへ」

雪穂「なんだか変な感じですね」

花陽「えっ」

雪穂「あっ、ち、違うんです! そういう意味じゃなくて……」

13: 2015/04/12(日) 02:21:46.55 ID:ju9NS06U.net
花陽「やっぱり、私が先輩って変なのかなぁ」

花陽「ぐすん……」

雪穂「そんなことないですよ。花陽さんはうちのお姉ちゃんよりしっかりしてますし」

花陽「しっかり……」

雪穂「お姉ちゃんよりおしとやかです」

花陽「おしとやか……」

14: 2015/04/12(日) 02:24:07.32 ID:ju9NS06U.net
雪穂「はい! 先輩って感じ、しますよ」

花陽「雪穂ちゃん……」

花陽「でも穂乃果ちゃんも、しっかりしてると思うよ」

雪穂「えっ、そっちですか」

花陽「えっ? どっち?」

雪穂「……あはは、なかなか話がかみ合いませんね」

15: 2015/04/12(日) 02:27:08.41 ID:ju9NS06U.net
花陽「そうだねぇ。ちゃんと話したの、今日が初めてだもんね」

雪穂「はい」

花陽「……」

雪穂「……?」

花陽「先輩、かぁ」

16: 2015/04/12(日) 02:29:42.56 ID:ju9NS06U.net
雪穂「なんで急に、『先輩って呼んでほしい』なんて言ったんですか?」

花陽「あれ? 雪穂ちゃん、音之木坂に来るって言ってなかったっけ?」

雪穂「あ、そうですよ。けど……気が早いような気がして」

花陽「でも、ちゃんと慣れておかないと緊張しそうで……」

雪穂「それって私の台詞じゃないですか?」

18: 2015/04/12(日) 02:34:34.97 ID:ju9NS06U.net
花陽「雪穂ちゃん」

雪穂「はい」

花陽「先輩を頼ってくれていいからね」

雪穂「?」

花陽「……あれ? 雪穂ちゃんって、穂乃果ちゃんと仲良かったよね?」

雪穂「ええ、まあ。悪くはないですけど……」

19: 2015/04/12(日) 02:39:24.76 ID:ju9NS06U.net
花陽「穂乃果ちゃんが受験で忙しくなったら、寂しくなったりしない?」

雪穂「いえ、そんなに……」

花陽「……」

雪穂「……」

花陽「ごめんなさい……」

雪穂「えっ?」

20: 2015/04/12(日) 02:44:23.33 ID:ju9NS06U.net
花陽「てっきり、雪穂ちゃんは穂乃果ちゃんと遊べなくなって寂しくなるかなぁ、って思って……」

花陽「穂乃果ちゃんって、ほら、生徒会長だったりするし」

花陽「海未ちゃんたちも生徒会に入ってるし、知り合いと関われないでしょ?」

花陽「だから私、先輩として……雪穂ちゃんが寂しくないように……」

花陽「あっ! 亜里沙ちゃんも一緒だった」

雪穂「……ぷぷ」

21: 2015/04/12(日) 02:46:34.62 ID:ju9NS06U.net
雪穂「花陽さん、そんなこと考えてたんですか?」

花陽「だ、だって、せっかく同じ学校に通ってるのに話す機会がないなんて寂しいでしょ?」

雪穂「家で飽きるくらい話してますよ」

花陽「あれぇ……?」

雪穂「それに、中学校の知り合いもたくさんオトノキに入学しますよ」

花陽「えぇっ」

22: 2015/04/12(日) 02:49:01.48 ID:ju9NS06U.net
雪穂「はぁ……緊張して損しました」

雪穂「花陽さんって、結構おもしろい人だったんですね」

花陽「お、おもしろい?」

雪穂「そうですよ。だって、花陽さんの方が寂しそうじゃないですか」

花陽「……ばれちゃった?」

雪穂「はい」

24: 2015/04/12(日) 02:57:07.96 ID:ju9NS06U.net
雪穂「……やっぱり寂しいものなんですね」

雪穂「私はちょっと、悔しいです」

花陽「悔しいの?」

雪穂「そういう風に感じるのって、みんなで何かを乗り越えてこないといけないから……」

雪穂「それが少し、うらやましくて」

25: 2015/04/12(日) 03:03:47.49 ID:ju9NS06U.net
花陽「雪穂ちゃん!」

雪穂「わっ! ちょ、急にどうしたんですか」

雪穂「そんな急に抱きしめられても……」

花陽「大丈夫だよ。雪穂ちゃんも私たちの仲間だもん」

雪穂「……」

雪穂「花陽さんって、先輩っていうよりどっちかと言うと後輩みたいな感じがします」

花陽「ええっ!? こ、後輩なの……?」

26: 2015/04/12(日) 03:15:28.20 ID:ju9NS06U.net
雪穂「まあ、そういうわけで私は大丈夫ですよ」

花陽「そう?」

雪穂「はい。だから気にしないでください」

花陽「あ、うん。そうだよね」

花陽「……」

雪穂「あ、私ちょっとトイレ行ってきます」

花陽「うん、行ってらっしゃい」

27: 2015/04/12(日) 03:17:35.31 ID:ju9NS06U.net
雪穂(……花陽さん、思ってたよりオドオドした感じじゃなかったなぁ)

雪穂(まさか私の心配をしてたなんて意外……)

雪穂(ん? 私の部屋で誰か話してる? 花陽さんしかいないのに?)

雪穂(ちょっと覗いてみよう)

28: 2015/04/12(日) 03:20:46.75 ID:ju9NS06U.net
穂乃果「花陽ちゃん、どう?」

雪穂(ええっ!? お姉ちゃんがタンスから出てきた! 遊びに行ってたはずじゃ……)

花陽「なんとか頑張ってるんだけど……」

穂乃果「大丈夫だよ。雪穂、さっき笑ってたでしょ?」

雪穂(あ、見てたんだ)

花陽「うん。もう少しお話してみれば、仲良くなれるかも」

雪穂(……仲良く?)

29: 2015/04/12(日) 03:33:53.52 ID:ju9NS06U.net
穂乃果「でも意外だなぁ。花陽ちゃんが雪穂と仲良くなりたいって言いだすなんて」

花陽「あんまり話したことなかったし、それに……」

穂乃果「それに?」

花陽「……早く先輩って呼んでもらいたくて……えへへ」

雪穂(かわいい)





この後滅茶苦茶仲良くなった   おわり

30: 2015/04/12(日) 03:37:33.48 ID:ju9NS06U.net
明日仕事
おやすみ
次誰かたのむ

31: 2015/04/12(日) 05:30:03.27 ID:sA7wUjWA.net
かわいい

35: 2015/04/12(日) 20:55:30.65 ID:2xfwtM/P.net
続きはよ

引用元: ぱなゆき