1: 2015/04/03(金) 18:51:59.01 ID:4h647YeN.net
真姫「もう、先生はやめてってば…具合、どう?」
穂乃果「今日は調子いいよ」
真姫「そう…よかった」
穂乃果「…ごめんね」
真姫「なんで謝るのよ…」
穂乃果「あはは…」
真姫「私が絶対、治してあげるから…」
穂乃果「うん…ありがとう、真姫ちゃん」
穂乃果「今日は調子いいよ」
真姫「そう…よかった」
穂乃果「…ごめんね」
真姫「なんで謝るのよ…」
穂乃果「あはは…」
真姫「私が絶対、治してあげるから…」
穂乃果「うん…ありがとう、真姫ちゃん」
3: 2015/04/03(金) 18:53:45.62 ID:4h647YeN.net
―――――――――――――――
穂乃果「またお薬増えちゃった…」
真姫「ちゃんと飲まなきゃ駄目よ」
穂乃果「うぅ…特にこの薬が苦いんだよね…やだなぁ」
真姫「子供じゃないんだから…一気に飲んじゃえば大丈夫よ」
穂乃果「…甘いの食べたい」
真姫「そういえば、ケーキ」
穂乃果「んっ…!」ゴクリ
真姫「……」
穂乃果「……♪」ニコー
真姫「…まだ最後まで言ってないんだけど」
穂乃果「イチゴのやつがいいな」
真姫「…はいはい、持ってくるわね」
穂乃果「ケーキ、ケーキ♪」
真姫「ふふ、特別だからね」
穂乃果「またお薬増えちゃった…」
真姫「ちゃんと飲まなきゃ駄目よ」
穂乃果「うぅ…特にこの薬が苦いんだよね…やだなぁ」
真姫「子供じゃないんだから…一気に飲んじゃえば大丈夫よ」
穂乃果「…甘いの食べたい」
真姫「そういえば、ケーキ」
穂乃果「んっ…!」ゴクリ
真姫「……」
穂乃果「……♪」ニコー
真姫「…まだ最後まで言ってないんだけど」
穂乃果「イチゴのやつがいいな」
真姫「…はいはい、持ってくるわね」
穂乃果「ケーキ、ケーキ♪」
真姫「ふふ、特別だからね」
4: 2015/04/03(金) 18:54:32.29 ID:4h647YeN.net
―――――――――――――――
真姫「懐かしいもの持ってきたわよ」
穂乃果「え、なになに?」
真姫「μ'sのときに撮ったライブの映像」
穂乃果「みる!」
真姫「ちょっと待って……はい」
穂乃果「わぁ…皆若いなぁ」
真姫「ちょっと、私が老けたって言いたいの?」
穂乃果「そりゃもう何年も経ってるし…あ、冗談!冗談だよ!?真姫ちゃんは今も若くてピチピチだよー?」
真姫「むぅ…」
穂乃果「あはは…」
穂乃果「……」
真姫「…穂乃果?」
穂乃果「この頃は、こんなに元気に動けてたのになぁ…」
真姫「……」
穂乃果「あ…ごめんね」
真姫「…また、こんな風に動けるようになるわよ。治ったら、また一緒にアイドルでもする?」
穂乃果「え、えぇ…流石にそれは」
真姫「あら、私達なら今でもそれなりに通用すると思うわよ?」
穂乃果「相変わらずだなぁ真姫ちゃんは」
真姫「相変わらずって何よ!」
穂乃果「ふふ…医者でアイドルなんて、すっごく人気出そうだね!きっとファンの人が病気でもないのに、真姫ちゃんに診察されたくて殺到するよ?」
真姫「そうね…そしたらうちの病院が繁盛していいかもね?私は診察しないけど」
穂乃果「えー?してあげなよ…」
真姫「嫌よ」
穂乃果「あはは!もう、真姫ちゃんってば~」
真姫「ふふ…」
真姫「懐かしいもの持ってきたわよ」
穂乃果「え、なになに?」
真姫「μ'sのときに撮ったライブの映像」
穂乃果「みる!」
真姫「ちょっと待って……はい」
穂乃果「わぁ…皆若いなぁ」
真姫「ちょっと、私が老けたって言いたいの?」
穂乃果「そりゃもう何年も経ってるし…あ、冗談!冗談だよ!?真姫ちゃんは今も若くてピチピチだよー?」
真姫「むぅ…」
穂乃果「あはは…」
穂乃果「……」
真姫「…穂乃果?」
穂乃果「この頃は、こんなに元気に動けてたのになぁ…」
真姫「……」
穂乃果「あ…ごめんね」
真姫「…また、こんな風に動けるようになるわよ。治ったら、また一緒にアイドルでもする?」
穂乃果「え、えぇ…流石にそれは」
真姫「あら、私達なら今でもそれなりに通用すると思うわよ?」
穂乃果「相変わらずだなぁ真姫ちゃんは」
真姫「相変わらずって何よ!」
穂乃果「ふふ…医者でアイドルなんて、すっごく人気出そうだね!きっとファンの人が病気でもないのに、真姫ちゃんに診察されたくて殺到するよ?」
真姫「そうね…そしたらうちの病院が繁盛していいかもね?私は診察しないけど」
穂乃果「えー?してあげなよ…」
真姫「嫌よ」
穂乃果「あはは!もう、真姫ちゃんってば~」
真姫「ふふ…」
6: 2015/04/03(金) 18:56:06.73 ID:4h647YeN.net
―――――――――――――――
海未「真姫」
真姫「あら、海未じゃない。穂乃果のお見舞い?」
海未「ええ、こんにちは」
真姫「こんにちは。穂乃果も暇そうにしてたし、相手してあげてよ」
海未「ふふ、そうですか」
真姫「そっちは最近どうなの?」
海未「それなりに…ですね。まだまだ私も未熟者ですから…真姫」
真姫「何」
海未「穂乃果…どうですか?病気、治りますよね?」
真姫「……」
海未「…真姫」
真姫「…最近は、調子の良いときが多いし…大丈夫よ」
海未「……」
真姫「…治るわ。治す。私が、絶対に」
海未「…お願いします」
真姫「ええ…ほら、早く穂乃果のとこ行ったげて」
海未「はい…それでは」ペコ
真姫「……」
海未「真姫」
真姫「あら、海未じゃない。穂乃果のお見舞い?」
海未「ええ、こんにちは」
真姫「こんにちは。穂乃果も暇そうにしてたし、相手してあげてよ」
海未「ふふ、そうですか」
真姫「そっちは最近どうなの?」
海未「それなりに…ですね。まだまだ私も未熟者ですから…真姫」
真姫「何」
海未「穂乃果…どうですか?病気、治りますよね?」
真姫「……」
海未「…真姫」
真姫「…最近は、調子の良いときが多いし…大丈夫よ」
海未「……」
真姫「…治るわ。治す。私が、絶対に」
海未「…お願いします」
真姫「ええ…ほら、早く穂乃果のとこ行ったげて」
海未「はい…それでは」ペコ
真姫「……」
7: 2015/04/03(金) 18:56:41.46 ID:4h647YeN.net
―――――――――――――――
真姫「穂乃果」
穂乃果「あ…」
真姫「…嫌なの?車椅子」
穂乃果「…まだ歩けるよ」
真姫「うん、わかってる。でも、ほら…怪我しちゃったじゃない」
穂乃果「……」
真姫「今回は軽傷だったけど…またこういうことがないように…ね?」
穂乃果「……」
真姫「お願い…」
穂乃果「……うん、わかった」
真姫「! そう、ありがとう…」
穂乃果「ごめんね…」
真姫「謝らないで…穂乃果は何も悪くないんだから」
穂乃果「うん…」
真姫「……」
真姫「穂乃果」
穂乃果「あ…」
真姫「…嫌なの?車椅子」
穂乃果「…まだ歩けるよ」
真姫「うん、わかってる。でも、ほら…怪我しちゃったじゃない」
穂乃果「……」
真姫「今回は軽傷だったけど…またこういうことがないように…ね?」
穂乃果「……」
真姫「お願い…」
穂乃果「……うん、わかった」
真姫「! そう、ありがとう…」
穂乃果「ごめんね…」
真姫「謝らないで…穂乃果は何も悪くないんだから」
穂乃果「うん…」
真姫「……」
18: 2015/04/03(金) 20:24:53.81 ID:Qha2fQ+w.net
―――――――――――――――
穂乃果「真姫ちゃん、ちゃんと寝てる?」
真姫「え…?」
穂乃果「目の下、隈」
真姫「やだ、わかるの?化粧で隠してるんだけど…」
穂乃果「他の人にはわからないと思うけど…私にはばればれだよ?」
真姫「…そう」サスサス
穂乃果「…あのね、態々私の相手なんかしにこなくて大丈夫だからね」
真姫「……」
穂乃果「疲れてるなら、ちゃんと休んで?」
真姫「…私が好きできてるの!なに、穂乃果は私がくるの嫌なの!?」
穂乃果「え、ち、違うよ!ただ真姫ちゃんに無理してほしくないだけで…」
真姫「無理なんかしてないっ!」
穂乃果「……」
真姫「あ…」
穂乃果「……」
真姫「…ごめん」
穂乃果「…ううん、嬉しい」
真姫「……」
穂乃果「ありがとう、真姫ちゃん」
穂乃果「真姫ちゃん、ちゃんと寝てる?」
真姫「え…?」
穂乃果「目の下、隈」
真姫「やだ、わかるの?化粧で隠してるんだけど…」
穂乃果「他の人にはわからないと思うけど…私にはばればれだよ?」
真姫「…そう」サスサス
穂乃果「…あのね、態々私の相手なんかしにこなくて大丈夫だからね」
真姫「……」
穂乃果「疲れてるなら、ちゃんと休んで?」
真姫「…私が好きできてるの!なに、穂乃果は私がくるの嫌なの!?」
穂乃果「え、ち、違うよ!ただ真姫ちゃんに無理してほしくないだけで…」
真姫「無理なんかしてないっ!」
穂乃果「……」
真姫「あ…」
穂乃果「……」
真姫「…ごめん」
穂乃果「…ううん、嬉しい」
真姫「……」
穂乃果「ありがとう、真姫ちゃん」
25: 2015/04/04(土) 03:10:18.91 ID:odHuPzIW.net
―――――――――――――――
真姫「……」スタスタ
真姫「ん…?」
穂乃果「なんて書いたの?」
「病気が治って早く学校にいけますようにって」
穂乃果「そっか…。学校かぁ…お姉ちゃん、勉強嫌いだったからよく寝ちゃってたよ」
「えーだめだよ!勉強楽しいよ?」
穂乃果「うそぉ…」
真姫「ねぇ、あれって…」
看護婦「ああ、あれですか?七夕の短冊ですよ。ご自由に書いてもらってるんです」
真姫「へぇ…」
「ねぇ、お姉ちゃんはなんて書いたの?」
穂乃果「んー?私は…」
真姫「穂乃果」
穂乃果「うひゃあ!?みゃ、真姫ちゃん!?」
真姫「なんでそんなに驚くのよ…貴女も短冊書いたの?」
穂乃果「あはは…うん、せっかくだし」
真姫「なんて書いたの?」
穂乃果「…内緒」
真姫「はぁ?別に教えてくれても…」
穂乃果「だーめ」
真姫「むぅ…」
真姫「……」スタスタ
真姫「ん…?」
穂乃果「なんて書いたの?」
「病気が治って早く学校にいけますようにって」
穂乃果「そっか…。学校かぁ…お姉ちゃん、勉強嫌いだったからよく寝ちゃってたよ」
「えーだめだよ!勉強楽しいよ?」
穂乃果「うそぉ…」
真姫「ねぇ、あれって…」
看護婦「ああ、あれですか?七夕の短冊ですよ。ご自由に書いてもらってるんです」
真姫「へぇ…」
「ねぇ、お姉ちゃんはなんて書いたの?」
穂乃果「んー?私は…」
真姫「穂乃果」
穂乃果「うひゃあ!?みゃ、真姫ちゃん!?」
真姫「なんでそんなに驚くのよ…貴女も短冊書いたの?」
穂乃果「あはは…うん、せっかくだし」
真姫「なんて書いたの?」
穂乃果「…内緒」
真姫「はぁ?別に教えてくれても…」
穂乃果「だーめ」
真姫「むぅ…」
26: 2015/04/04(土) 03:27:37.41 ID:odHuPzIW.net
―――――――――――――――
真姫「どうして…」
穂乃果「…手術はいいよ」
真姫「…なんで?確かに すごく危険で、成功率だって低いけど」
穂乃果「……」
真姫「怖いのはわかるわ…でも、貴女が手術を受ける意志があるなら、私が執刀する…そうしたら、絶対に私…!」
穂乃果「…薬じゃ駄目なの?」
真姫「…手術しなきゃ、穂乃果の病気は治らないわ」
穂乃果「……もう少し、考えさせて」
真姫「…ええ」
真姫「どうして…」
穂乃果「…手術はいいよ」
真姫「…なんで?確かに すごく危険で、成功率だって低いけど」
穂乃果「……」
真姫「怖いのはわかるわ…でも、貴女が手術を受ける意志があるなら、私が執刀する…そうしたら、絶対に私…!」
穂乃果「…薬じゃ駄目なの?」
真姫「…手術しなきゃ、穂乃果の病気は治らないわ」
穂乃果「……もう少し、考えさせて」
真姫「…ええ」
28: 2015/04/04(土) 03:39:36.31 ID:odHuPzIW.net
―――――――――――――――
真姫「……」
真姫「……」
真姫(もう、治すためにはこれしか方法がないのに…遅くなればなるほど…っ)
真姫「……?」
真姫「短冊…」
真姫(確か、あのとき見えたのは…)
真姫「赤色…」カサ
真姫「―――……」
真姫「……」
真姫「……」
真姫(もう、治すためにはこれしか方法がないのに…遅くなればなるほど…っ)
真姫「……?」
真姫「短冊…」
真姫(確か、あのとき見えたのは…)
真姫「赤色…」カサ
真姫「―――……」
56: 2015/04/05(日) 14:39:36.65 ID:Td3XYSvx.net
―――――――――――――――
真姫「……」
真姫「……」
真姫(もう、治すためにはこれしか方法がないのに…遅くなればなるほど…っ)
真姫(『まきちゃん』としか話せなくなるのに…!)
真姫「……」
真姫「……」
真姫(もう、治すためにはこれしか方法がないのに…遅くなればなるほど…っ)
真姫(『まきちゃん』としか話せなくなるのに…!)
60: 2015/04/05(日) 15:28:33.99 ID:8+TL8KYm.net
―――――――――――――――
穂乃果「……」
穂乃果「……ぁ」
真姫「……」
穂乃果「…びっくりした。全然気づかなかったよ」
真姫「……」
穂乃果「…どうしたの?」
真姫「……」カサ
穂乃果「…ひどいなぁ。駄目って言ったのに、勝手に見るなんて」
真姫「ここに書いてあるのは、なんなの?」
穂乃果「なんなのって…願い事だよ?」
真姫「…これが?」
穂乃果「そう、『真姫ちゃんが体を壊しませんように』」
真姫「……」
穂乃果「私の願い事」
穂乃果「……」
穂乃果「……ぁ」
真姫「……」
穂乃果「…びっくりした。全然気づかなかったよ」
真姫「……」
穂乃果「…どうしたの?」
真姫「……」カサ
穂乃果「…ひどいなぁ。駄目って言ったのに、勝手に見るなんて」
真姫「ここに書いてあるのは、なんなの?」
穂乃果「なんなのって…願い事だよ?」
真姫「…これが?」
穂乃果「そう、『真姫ちゃんが体を壊しませんように』」
真姫「……」
穂乃果「私の願い事」
64: 2015/04/05(日) 20:35:41.58 ID:8+TL8KYm.net
真姫「なんで、私のことなの?貴女の場合、自分の病気が治ることを願い事として書くべきでしょ」
穂乃果「んー…でも、最近真姫ちゃん、疲れてるみたいだし」
真姫「…意味わかんない。病気、治したくないの?」
穂乃果「ん…治したいけど…」
真姫「なら、手術を受けてよっ!」
穂乃果「……」
真姫「……っ」
穂乃果「…真姫ちゃん、絶対に私のこと治すって言ってくれたよね?」
真姫「…ええ」
穂乃果「すごく嬉しかった。でもさ…絶対なんて無理でしょ?」
真姫「そんなこと…!」
穂乃果「失敗したら、氏んじゃうんでしょ?」
真姫「――っ!」
穂乃果「もし失敗して、私が氏んだら…きっと真姫ちゃんは、自分の事を責めちゃう」
真姫「…」
穂乃果「真姫ちゃんの気持ち、すごく嬉しいけど、辛い」
穂乃果「真姫ちゃんの優しさに、私は応える事ができるかわからないんだもん」
穂乃果「私が真姫ちゃんの気持ちや時間を…無駄にしちゃうかもしれないんだもん」
穂乃果「もういいんだ…私、今まで好き勝手に生きてきたし、後悔なんてない」
穂乃果「痛いし、苦しいし、自分の身体が弱っていくの、見てるのが辛い…いっそのこともう、早く氏にたいって…」
真姫「っ…!」バチンッ
穂乃果「……」
真姫「貴女、今、自分がなんて言ったか、わかってるの…!?」
穂乃果「…もう充分だよ、真姫ちゃん…ありがとう」
穂乃果「私はもういいから…本当にもう、充分だから……」
真姫「やめてよ…私の知ってる、高坂穂乃果って人は…そんなこと、言わない…!」
穂乃果「…私は、元からこんなだよ」
真姫「……」
穂乃果「ごめんね……ごめん、なさい…」
穂乃果「んー…でも、最近真姫ちゃん、疲れてるみたいだし」
真姫「…意味わかんない。病気、治したくないの?」
穂乃果「ん…治したいけど…」
真姫「なら、手術を受けてよっ!」
穂乃果「……」
真姫「……っ」
穂乃果「…真姫ちゃん、絶対に私のこと治すって言ってくれたよね?」
真姫「…ええ」
穂乃果「すごく嬉しかった。でもさ…絶対なんて無理でしょ?」
真姫「そんなこと…!」
穂乃果「失敗したら、氏んじゃうんでしょ?」
真姫「――っ!」
穂乃果「もし失敗して、私が氏んだら…きっと真姫ちゃんは、自分の事を責めちゃう」
真姫「…」
穂乃果「真姫ちゃんの気持ち、すごく嬉しいけど、辛い」
穂乃果「真姫ちゃんの優しさに、私は応える事ができるかわからないんだもん」
穂乃果「私が真姫ちゃんの気持ちや時間を…無駄にしちゃうかもしれないんだもん」
穂乃果「もういいんだ…私、今まで好き勝手に生きてきたし、後悔なんてない」
穂乃果「痛いし、苦しいし、自分の身体が弱っていくの、見てるのが辛い…いっそのこともう、早く氏にたいって…」
真姫「っ…!」バチンッ
穂乃果「……」
真姫「貴女、今、自分がなんて言ったか、わかってるの…!?」
穂乃果「…もう充分だよ、真姫ちゃん…ありがとう」
穂乃果「私はもういいから…本当にもう、充分だから……」
真姫「やめてよ…私の知ってる、高坂穂乃果って人は…そんなこと、言わない…!」
穂乃果「…私は、元からこんなだよ」
真姫「……」
穂乃果「ごめんね……ごめん、なさい…」
65: 2015/04/05(日) 20:37:16.47 ID:8+TL8KYm.net
――――――――――――――
真姫「……」
真姫「……」
真姫(…あんなこと、考えてるなんて…全然わかってあげられなかった…私、なにも…)
真姫(確かに、穂乃果の手術が失敗して……そしたら私は…でも)
真姫(イヤ…イヤよ…このまま、穂乃果が氏ぬのを待つだけなんて…穂乃果がいない未来なんて…)
真姫(でも、穂乃果が手術を受けるのを望まないと、なにも…)
真姫(なにか、なにかないの…私が、穂乃果に…)
真姫「あ…そういえば、明日って…」
真姫「……」
真姫「……」
真姫「……」
真姫(…あんなこと、考えてるなんて…全然わかってあげられなかった…私、なにも…)
真姫(確かに、穂乃果の手術が失敗して……そしたら私は…でも)
真姫(イヤ…イヤよ…このまま、穂乃果が氏ぬのを待つだけなんて…穂乃果がいない未来なんて…)
真姫(でも、穂乃果が手術を受けるのを望まないと、なにも…)
真姫(なにか、なにかないの…私が、穂乃果に…)
真姫「あ…そういえば、明日って…」
真姫「……」
94: 2015/04/14(火) 16:21:29.85 ID:0CnjviHD.net
――――――――――――――
穂乃果「院内ピアノリサイタル?」
看護師「西木野先生が弾くのよ」
穂乃果「あ、そういえば前にそんなこと言ってたような…今日なんだ」
看護師「それで、西木野先生が高坂さんのことを連れてきてって」
穂乃果「え…」
看護師「高坂さんに聴いてほしいそうよ?」
穂乃果「私に…?」
看護師「これから始まるから、行きましょうか」
穂乃果「は、はい」
穂乃果「院内ピアノリサイタル?」
看護師「西木野先生が弾くのよ」
穂乃果「あ、そういえば前にそんなこと言ってたような…今日なんだ」
看護師「それで、西木野先生が高坂さんのことを連れてきてって」
穂乃果「え…」
看護師「高坂さんに聴いてほしいそうよ?」
穂乃果「私に…?」
看護師「これから始まるから、行きましょうか」
穂乃果「は、はい」
95: 2015/04/14(火) 16:22:18.10 ID:0CnjviHD.net
――――――――――――――
♪―――♪♪――――
穂乃果「わぁ…」
穂乃果(やっぱり上手いなぁ…真姫ちゃん)
穂乃果(なんの曲かはわからないけど…うん)
穂乃果(私の好きな、真姫ちゃんのピアノだ…)
真姫「――――…ふぅ」
穂乃果(あ…終わっちゃった…)
♪―――♪♪――――
穂乃果「わぁ…」
穂乃果(やっぱり上手いなぁ…真姫ちゃん)
穂乃果(なんの曲かはわからないけど…うん)
穂乃果(私の好きな、真姫ちゃんのピアノだ…)
真姫「――――…ふぅ」
穂乃果(あ…終わっちゃった…)
96: 2015/04/14(火) 16:23:28.31 ID:0CnjviHD.net
パチパチパチパチパチパチパチ...
真姫『ありがとうございます。今日のこの――――』
穂乃果「……」
真姫『――――それでは、次で最後の曲…なのですが』チラ
穂乃果「?」
看護師「うふふ」カラカラ
穂乃果「あれ?看護師さん、なんで押して…え?え?」
穂乃果「え…なんで、真姫ちゃんの隣に…」
真姫『次の曲では私と一緒に彼女にも歌ってもらおうと思います』
パチパチパチパチパチ
穂乃果「!?ま、真姫ちゃん、私そんなの」
真姫「はい、マイク…いくわよ?」
穂乃果「ちょっ」
真姫『ありがとうございます。今日のこの――――』
穂乃果「……」
真姫『――――それでは、次で最後の曲…なのですが』チラ
穂乃果「?」
看護師「うふふ」カラカラ
穂乃果「あれ?看護師さん、なんで押して…え?え?」
穂乃果「え…なんで、真姫ちゃんの隣に…」
真姫『次の曲では私と一緒に彼女にも歌ってもらおうと思います』
パチパチパチパチパチ
穂乃果「!?ま、真姫ちゃん、私そんなの」
真姫「はい、マイク…いくわよ?」
穂乃果「ちょっ」
97: 2015/04/14(火) 16:23:59.56 ID:0CnjviHD.net
”愛してるばんざーい ここでよかった―――― ”
98: 2015/04/14(火) 16:25:11.73 ID:0CnjviHD.net
穂乃果「!」
♪――♪―――
穂乃果(これ…)
真姫「――…」ニコ
穂乃果「……」
穂乃果「っ…」
” …――――――
♪――♪―――
穂乃果(これ…)
真姫「――…」ニコ
穂乃果「……」
穂乃果「っ…」
” …――――――
99: 2015/04/14(火) 16:28:23.73 ID:0CnjviHD.net
――――――――――――――――
穂乃果「もう!いきなりすぎ!」
真姫「ふふ、どうだった?」
穂乃果「ん…聴いてくれた人達もすごい拍手してくれたし…楽しかったけど…」
真姫「そう、よかった」
穂乃果「でも」
真姫「穂乃果」
穂乃果「…なに?」
真姫「…ごめんなさい」
穂乃果「…なにがかな?」
真姫「私…穂乃果が苦しんでるの、ちゃんとわかってあげられなかった…貴女があんなこと考えてたなんて…」
穂乃果「……」
穂乃果「もう!いきなりすぎ!」
真姫「ふふ、どうだった?」
穂乃果「ん…聴いてくれた人達もすごい拍手してくれたし…楽しかったけど…」
真姫「そう、よかった」
穂乃果「でも」
真姫「穂乃果」
穂乃果「…なに?」
真姫「…ごめんなさい」
穂乃果「…なにがかな?」
真姫「私…穂乃果が苦しんでるの、ちゃんとわかってあげられなかった…貴女があんなこと考えてたなんて…」
穂乃果「……」
117: 2015/04/15(水) 01:30:08.72 ID:iBBIuGRv.net
真姫「…でも、穂乃果も私のこと、全然わかってないわ」
穂乃果「え?」
真姫「でも、そうよね…わからないわよね…だから、今から言うこと…ちゃんと聞いて」
穂乃果「……」
真姫「すぅ……穂乃果がもし氏んだら、私も氏ぬから」
穂乃果「え"…あの、真姫ちゃ」
真姫「私が…貴女に氏にたいって言われて、どれだけショックだったかわかる!?」
穂乃果「っ、……」
真姫「穂乃果は私を、私の人生を変えてくれた、恩人で、仲間で…大切な人で」
真姫「わ、私には、貴女のいないこれからの人生なんて考えられない…ずっと隣にいてほしいのに」
穂乃果「え?」
真姫「でも、そうよね…わからないわよね…だから、今から言うこと…ちゃんと聞いて」
穂乃果「……」
真姫「すぅ……穂乃果がもし氏んだら、私も氏ぬから」
穂乃果「え"…あの、真姫ちゃ」
真姫「私が…貴女に氏にたいって言われて、どれだけショックだったかわかる!?」
穂乃果「っ、……」
真姫「穂乃果は私を、私の人生を変えてくれた、恩人で、仲間で…大切な人で」
真姫「わ、私には、貴女のいないこれからの人生なんて考えられない…ずっと隣にいてほしいのに」
118: 2015/04/15(水) 01:30:31.51 ID:iBBIuGRv.net
真姫「貴女が氏んだら、生きている意味なんてないわ!私も氏ぬ!」
穂乃果「ま、待ってよ!なんなのそれ!?」
真姫「脅しよっ!」
穂乃果「えぇ…」
真姫「諦めないでよ…生きて、生きて一緒にいてよ…私には貴女が必要なの!」
穂乃果「……」
真姫「だから――」
穂乃果「…ふふっ」
真姫「!?」
穂乃果「くっ、ふふ、あははは!」
穂乃果「なに、ふっ、今の?告白?ふっ、ふふ…」プルプル
真姫「~~~ッ!ひ、人が真面目な話してるのに!」
穂乃果「ご、ごめん、くふ…」
穂乃果「ふふ……ふ…っ、うっ…う゛~~~っっ」ポロポロ
穂乃果「ま、待ってよ!なんなのそれ!?」
真姫「脅しよっ!」
穂乃果「えぇ…」
真姫「諦めないでよ…生きて、生きて一緒にいてよ…私には貴女が必要なの!」
穂乃果「……」
真姫「だから――」
穂乃果「…ふふっ」
真姫「!?」
穂乃果「くっ、ふふ、あははは!」
穂乃果「なに、ふっ、今の?告白?ふっ、ふふ…」プルプル
真姫「~~~ッ!ひ、人が真面目な話してるのに!」
穂乃果「ご、ごめん、くふ…」
穂乃果「ふふ……ふ…っ、うっ…う゛~~~っっ」ポロポロ
119: 2015/04/15(水) 01:31:03.19 ID:iBBIuGRv.net
真姫「あ…」
穂乃果「…っ、わた、わだしだって、まきちゃんと、ずっと、いっしょにいたいよ…ほんとうはしにたくなんてないよ…ひっ…でもぉ…っ」ポロポロ
真姫「っ…手術、受けて…お願い…」ギュ
穂乃果「ひっ、ずるいよ、そんなのぉ…」ポロポロ
真姫「うん…ごめん」
穂乃果「ひぐ…手術、うけるぅ…うけるしかないじゃんこんなのぉ…っ」ポロポロ
真姫「…ありがとう」ギュウ
穂乃果「ゔう~~~っっっ」ポロポロ
真姫「っ……」グス
穂乃果「…っ、わた、わだしだって、まきちゃんと、ずっと、いっしょにいたいよ…ほんとうはしにたくなんてないよ…ひっ…でもぉ…っ」ポロポロ
真姫「っ…手術、受けて…お願い…」ギュ
穂乃果「ひっ、ずるいよ、そんなのぉ…」ポロポロ
真姫「うん…ごめん」
穂乃果「ひぐ…手術、うけるぅ…うけるしかないじゃんこんなのぉ…っ」ポロポロ
真姫「…ありがとう」ギュウ
穂乃果「ゔう~~~っっっ」ポロポロ
真姫「っ……」グス
120: 2015/04/15(水) 01:31:54.21 ID:iBBIuGRv.net
――――――――――――――――
穂乃果「いよいよ今日かぁ…緊張する…」
真姫「…そうね」
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「…真姫ちゃん」
真姫「…なに?」
穂乃果「真姫ちゃんって私のこと好きなの?」
真姫「はぁ!?」カァァ
穂乃果「どうなの?」
真姫「ど、どうって…」
穂乃果「……」
真姫「…私は、穂乃果のこと」
穂乃果「あ、やっぱり言わなくていいや」
真姫「」
穂乃果「治って、無事に退院できたら聞かせてもらうことにしよっかな」
真姫「そ、そう…」
穂乃果「だから、絶対に治してね?」
真姫「…任せなさい」
穂乃果「えへへ…よろしくね、西木野先生!」
穂乃果「いよいよ今日かぁ…緊張する…」
真姫「…そうね」
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「…真姫ちゃん」
真姫「…なに?」
穂乃果「真姫ちゃんって私のこと好きなの?」
真姫「はぁ!?」カァァ
穂乃果「どうなの?」
真姫「ど、どうって…」
穂乃果「……」
真姫「…私は、穂乃果のこと」
穂乃果「あ、やっぱり言わなくていいや」
真姫「」
穂乃果「治って、無事に退院できたら聞かせてもらうことにしよっかな」
真姫「そ、そう…」
穂乃果「だから、絶対に治してね?」
真姫「…任せなさい」
穂乃果「えへへ…よろしくね、西木野先生!」
121: 2015/04/15(水) 01:32:30.35 ID:iBBIuGRv.net
――――――――――――――
――――――――――
―――――
真姫「……」
真姫「……」
真姫「……」
――――――――――
―――――
真姫「……」
真姫「……」
真姫「……」
122: 2015/04/15(水) 01:39:18.93 ID:iBBIuGRv.net
「…あ、西木野先生」
真姫「!?」ビク
穂乃果「じゃなくて、真姫ちゃん」
真姫「あ、う、うん」
真姫「…その、退院おめでとう」
穂乃果「うん!ありがとう。真姫ちゃんのお陰だよー」
真姫「それで、その…」
穂乃果「ん?」
真姫「……」
穂乃果「なぁに?」
真姫「えっと、ほら…手術の前に話した…あれ…」
穂乃果「……なんだっけ?」
真姫「……」
穂乃果「あは、嘘嘘!覚えてるよ」
真姫「~~~っ!」
穂乃果「ごめんごめん…それじゃ、聞かせて?」
真姫「……」
穂乃果「真姫ちゃんは私のこと、どう思ってるの?」
真姫「…い、言うわよ?」
穂乃果「うん」
真姫「……」
穂乃果「……頑張って」
真姫「っ…穂乃果、私…私ね」
真姫「…私、貴女のことが――――」
123: 2015/04/15(水) 01:41:21.59 ID:iBBIuGRv.net
穂乃果「あ、西木野先生」
おわり
131: 2015/04/15(水) 05:30:01.30 ID:YYBoeykH.net
乙
凄くよかった
凄くよかった
引用元: 穂乃果「あ、西木野先生」
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