1: 2015/04/09(木) 20:07:01.86 ID:a2pF0K+X.net
ことり「ごめんねこんな時間に…」

ことり「今日のこと、謝っておこうと思って…」

ことり「どうしても外せない用事があったから、穂乃果ちゃんに美味しいマカロン作ってあげられなくて…本当にごめんね?」

ことり「ううん、気にするよ…だって穂乃果ちゃん、いつもことりのお菓子、楽しみにしてくれてたんだもん…」

ことり「市販のお菓子も考えたんだけど、穂乃果ちゃんにはやっぱり、手作りのお菓子を食べてもらいたかったから…」

ことり「でも大丈夫!明日からはちゃんと作るからね?別に穂乃果ちゃんのこと嫌いになったとか、そういうわけじゃないよ?本当だよ?」

ことり「どっちかっていうと……」






ことり「…ふふ♪ううん、なんでもない!何も言ってないよ?うんっ、本当に何でもありません♪」

3: 2015/04/09(木) 20:15:10.83 ID:a2pF0K+X.net
ことり「あっ、そうだっ!お昼のお弁当はどうだった?いつもと味付けを変えてみたんだけど…」

ことり「…そっか、良かった♪口に合わなかったらどうしようって思ってたんだけど…これで一安心です♪」

ことり「もう、そんなの気にしなくていいんだよ?家族みたいなものなんだから♪ねっ?」

ことり「料理とかお裁縫とか、ことりの取り柄ってそれくらいしかないし…」

ことり「それに、穂乃果ちゃんはいつもことりの料理を美味しそうに食べてくれるんだもん…ことりだって頑張っちゃう♪」


ことり「…ところで穂乃果ちゃん」

ことり「さっき洗濯カゴを覗いて見つけたんだけど…」

ことり「このハンカチ、穂乃果ちゃんのじゃないよね?」






ことり「………誰の?」

8: 2015/04/09(木) 20:23:35.50 ID:a2pF0K+X.net
ことり「…あ!わかっちゃいました♪絢瀬さんのハンカチだよね?うん、ニオイでわかるよ…」

ことり「それで、どうして穂乃果ちゃんが持ってるの?」

ことり「…えっ!?穂乃果ちゃんケガしたのっ!?そのときに借りたって…ケガは大丈夫っ!?」

ことり「うん…うん…」

ことり「そっか…たいしたことなくて良かったよ…」

ことり「……」





ことり「…あのハンカチについてた血、穂乃果ちゃんのだったんだ…ちょっともったいないことしちゃった」

ことり「こんなことなら、血の付いた部分だけ切り取ってから捨てれば良かった……」





ことり「あっ…ううん、何でもないよ?ただの独り言♪」

9: 2015/04/09(木) 20:38:42.66 ID:a2pF0K+X.net
ことり「そういえば雪穂ちゃんが、最近穂乃果ちゃんの帰りが遅いって言ってたよ?」

ことり「…音楽室で歌の練習?」

ことり「ああ…あの生意気そうな後輩かぁ…」

ことり「でもあの子、いちいち穂乃果ちゃんに反発してきて鬱陶しいよね?あんな人とお話してたら、穂乃果ちゃんまで性格歪んじゃうよ?」

ことり「……」 

ことり「…穂乃果ちゃん、昔はことりの話、ちゃんと聞いてくれてたのに…最近はあんまり聞いてくれないね……」

ことり「それに、ことりとも遊んでくれなくなったし…」

ことり「学校に行くのも、絢瀬さんといっしょに行こうって言うし……」





ことり「…あんな人っ!!どうせ穂乃果ちゃんのこと何もわかってないっ!!!!」

ことり「穂乃果ちゃんのことを世界で一番よくわかってるのはことりなの!!他の誰でもない、ことりっ!!!」





ことり「……あ…」

ことり「ごめん…大きな声出して……」

12: 2015/04/09(木) 20:55:22.06 ID:a2pF0K+X.net
ことり「穂乃果ちゃんがそういうところでニブいのは昔からだもん…わかってるよ」


ことり「…それはそうと」

ことり「今日の晩御飯、どうしたの?」

ことり「…そっか、外食したんだ。ちゃんとお母さんに連絡しておかないと心配するよ?」

ことり「それで…1人でご飯食べたの?」

ことり「…ふーん…1人で食べに行ったんだ…」

ことり「…スンスン」





ことり「…やっぱりあの女のニオイがする…」

ことり「穂乃果ちゃんの嘘つきっ!!!!」 





ことり「ねぇ…どうしてそんな嘘つくの…?」

ことり「穂乃果ちゃん…今までことりに嘘ついたことなかったのにっ!!!!」

ことり「そっかぁ…やっぱり絢瀬さんのところに行ってたんだね?」

ことり「へぇ…手料理食べさせてもらったんだ…それは良かったねっ!!!!」

16: 2015/04/09(木) 21:15:35.38 ID:a2pF0K+X.net
ことり「穂乃果ちゃんは優しくてかっこよくて…みんなが好きになっちゃうのはわかってた…」

ことり「でも…穂乃果ちゃんはきっといつか、絶対ことりの気持ちをわかってくれるって思ってたから…ずっと我慢してたんだよ?」

ことり「それなのに…ことりに隠れて浮気ってどういうことっ!?信じられないっ!!!」

ことり「…やっぱりあの女がいけないんだ」

ことり「『先輩禁止♪ハラショー♪』とか言ってすり寄ってくるけど、結局は赤の他人だよっ!!!」

ことり「あんなやつには穂乃果ちゃんを渡さない…渡すもんか…」





ことり「たとえ幽霊になって出てきても…また始末すればいいんだもんね……♪」

17: 2015/04/09(木) 21:21:49.34 ID:a2pF0K+X.net
ことり「え?どういう意味って…そのままの意味に決まってるよ♪」

ことり「穂乃果ちゃんにすり寄ってくる意地汚いレOどもは、みんなもうこの世にいないの……」

ことり「ほら♪ことりの手を嗅いでみて?ちゃんとキレイにしてきたから、あいつらのニオイ全然しないでしょ?」

ことり「うんっ、正解です♪今日穂乃果ちゃんのお菓子を作れなかったのは、邪魔なレOを片付けてきたから……」

ことり「だって、穂乃果ちゃんにはあんなのいらないもん♪穂乃果ちゃんのそばにあんなのがいたら、穂乃果ちゃんが腐っちゃう♪」

ことり「穂乃果ちゃんを守れるのはことりだけ…穂乃果ちゃんはことりだけ見てればいいの…それが最高の幸せなんだよ?…ね?」





ことり「…どうして?」

ことり「どうしてそんなこと言うの…?」





ことり「穂乃果ちゃんはそんなこと言わないっ!!!ことりを傷つけるようなこと絶対に言わないもんっ!!!そんなの穂乃果ちゃんじゃないっ!!!!!」

21: 2015/04/09(木) 21:31:39.62 ID:a2pF0K+X.net
ことり「あぁそっかぁ…あいつの料理を食べたから、きっと毒されちゃってるんだね!」

ことり「だったら、早くそれを取り除かないと!」


ことり「…あぁ…でも……」



ことり「料理を食べたってことは…口の中もあいつに毒されてるんだよね……」




ことり「食道も、胃の中も……」





ことり「内臓が…どんどんあいつに毒されていくんだ……」






ことり「じゃあ……」







「こ と り が キ レ イ に し て あ げ る ね ♪」









END

引用元: ことり「穂乃果ちゃん…まだ起きてる…?」