1: 2015/04/12(日) 14:28:43.106 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「放送始まったころは蘭君も結構怪しんでくれたんじゃが最近は全然じゃからのうw」

阿笠「もう江戸川コナンという存在に慣れ過ぎてしまっているのかのうww」

阿笠「完璧にタイミングを逃してしまったようじゃなwwwww」

阿笠「ワシや哀君が協力しすぎた節もあるかもしれんのwwwwwwおや?」

ドタドタドタ

コナン「博士ー、蘭に正体がバレそうで大変なんだ! いつもの演出頼めるか?」

阿笠(ホッホwwwちょうど新一が困ってるようじゃのwwwww)
名探偵コナン(104) (少年サンデーコミックス)

3: 2015/04/12(日) 14:32:08.594 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「蘭君の家に電話をするのでいいかのw? ホレ、変声器を渡すのじゃww」

コナン「ほらよっ。十分後ぐらいで頼むぜ」

バタバタバタ……

阿笠(変声器がない間に事件を起こせばそのうち新一もボロを出すはずじゃろww)

阿笠(新一を釣れるうまいエサはないかのうwwwそーじゃ!)

阿笠「光彦君、少年探偵団を集めるのじゃwww」

電話光彦「わかりました!」

4: 2015/04/12(日) 14:33:36.675 ID:gnZtzv9w0.net
――毛利探偵事務所――

蘭「コナン君? どーせ両親が出張中ってのも全部ウソなんでしょ?」

小五郎「子供を放ってもう20年近く旅行だ出張だってかァ?」

小五郎「ったく嘘臭いにも程があるってもんだろうがよォ」

コナン(やっべ、もう持たねえぞオイ)

コナン(ったく博士は何やってるんだ!?)

リリリリリリ……リリリリリリ…………

コナン(よし来たっ、博士うまくやってくれるだろうな)

7: 2015/04/12(日) 14:36:37.533 ID:gnZtzv9w0.net
コナン「蘭ねーちゃん電話ー」

蘭「今そんな時じゃないでしょう!? お父さん取りなさい!」

小五郎「ぇいへい、――はいこちら毛利探偵事務所ー……なにッ少年探偵団が!?」

電話「そうだ、奴らの身柄は預かった……」

コナン(博士じゃない!? 少年探偵団ってなんのことだ?)

電話「だが子供たちを助けたかったら毛利探偵、あんたは来てはダメだ」

電話「江戸川コナン、それと毛利蘭だけで米花公園まで向かわせるんだな……」

電話「警察に通報してもらって構わんよ、腐った日本警察に私を掴むことなどできないだろうがな……」

ガチャッ、ツーツーツーツー……

8: 2015/04/12(日) 14:40:45.162 ID:gnZtzv9w0.net
小五郎「チッ、ンざけやがって……。蘭、お前はボウズを連れて米花公園に向かえ」

小五郎「俺は警察に連絡してヤツの痕跡をたどるッ! くれぐれも無茶だけはするなよ」

ドタドタドタ

蘭「ちょ、お父さん? ……コナン君、この事件が解決したらみっちり話してもらいますからね」


――阿笠家地下室――

光彦「ボクたちを騙しましたね、博士」

9: 2015/04/12(日) 14:42:26.838 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠(変声器で犯人に成りすまして新一を呼び出すw我ながらうまくいったようじゃのwwwww)

阿笠(探偵役となる毛利君や園子君はもちろんwwwそもそもの変声器がないステージじゃww)

阿笠(新一も何かしらボロを出すじゃろうww。それで蘭君の疑いを確信に変えられればいいのじゃがw)

光彦「聞いてますか博士?」

歩美「もうやだ、おうち帰りたいっ!」

元太「うな重食べたいうな……」

灰原「……博士、私までとらえる必要はなかったんじゃないかしら」

10: 2015/04/12(日) 14:46:45.956 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「な~に言っとる哀君wwwきみを放しておいたら新一に協力するかもしれんじゃろwwww」

灰原「あなたの狙いは江戸川君の正体を明かすことなの?」

灰原「組織から狙われるかもしれないのにどうして……?」

歩美「コナン君の正体?」

阿笠「哀君、いや、シェリー君? どうして今まで君や新一が狙われないのか疑わなかったのかねwww」

灰原「!?」

阿笠「ワシの立場を利用してw組織のことを他言させない代わりに存在を消さないということにしたんじゃよw」

灰原「立場ッ!? あなたはまさか!」

阿笠「そうじゃwwww俗にいうあの方wwすなわち黒の組織のリーダーじゃよwwwwww」

12: 2015/04/12(日) 14:49:27.149 ID:gnZtzv9w0.net
灰原「そんな……私はずっと組織のリーダーと同居してたってこと……?」

灰原(ということは私や工藤君に正体を隠させたのは周囲を危険に晒すからじゃない、組織の存在を明るみに出さないためってことッ!)

灰原「じゃあ……どうして今になって正体を? どうして今まで頃しもせずに泳がせていたの? どうして……」

阿笠「そう焦るでないw哀君ww。黒の組織の実態について、ゆっくり話そうではないかwwww」

元太「よくわからないけど黒のうな重なら食べてみたいかもな」


――米花公園――

コナン「ボクたちはここに呼び出されたんだよね? 犯人は来ていないみたいだけれど、手がかりになるものはないかな」

蘭(やっぱり怪しいわね……。事件の時だけ口調がわざとらしくなって、それでいて見るべきもの、考えるべきことがわかっている)

蘭(絶対ただの子供じゃないわね)

コナン「あ、あれれー? あんなところに段ボール箱が!?」

13: 2015/04/12(日) 14:51:06.325 ID:gnZtzv9w0.net
コナン(やりずれー、おっちゃんを探偵にできない場面は何度もあったけど今は蘭に疑われてるんだぞ)

コナン(変声器も博士に預けたまんまだしな。極力ボロを出さないようにしないと)

蘭「段ボール箱の中身は、シャーロックホームズ……!? この本って確か新一のコレクション……ッ!」

コナン「てことは犯人は新一兄ちゃんの家に行ってるってことだよね? じゃあ次の手掛かりは……」

蘭(やっぱり怪しいわね。でも新一の推理だとしたら間違ってるはずがないわ、今は聞き入れておくとしましょう)

蘭「よし、新一の家に行ってみましょう」


――警察――

小五郎「なにぃ協力できないだァ?」

14: 2015/04/12(日) 14:52:41.229 ID:gnZtzv9w0.net
目暮「ああ、すまないが人手が足りなくてね。それに話を聞く限りだと子供のいたずらのようじゃないか」

小五郎「なぁに言ってやがる。これはれっきとした誘拐だぞ!」

目暮「身代金の要求はなく、子供たちの行方が分からなくなってから一時間と経ってない、ということで合ってますかな?」

小五郎「ッ!」

目暮「あの子供たちは冒険好きだ。どうせ夕方にはひょっこり帰ってくるでしょうな、はっはっは」

小五郎「バーロォ、それでも警察か」

目暮「高木! 毛利君をもてなしておいてくれ。ちと電話をしなくてはならなくてな」

小五郎「な、警部殿! 俺様をどこに連れてく気だ!? おーい……」

16: 2015/04/12(日) 14:54:53.393 ID:gnZtzv9w0.net
――阿笠家地下室――

阿笠「ほうww毛利君は挑発に乗って警察に行ったようじゃのwwwww」

灰原「それはあなたにとって不利になっただけじゃないかしら」

阿笠「黒の組織をなんだとおもっとるんじゃww? 警察にだって息がかかっとるわいwwww」

灰原「ッ! まさか警察にもメンバーが?」

阿笠「さすがにメンバーとまではいかんがなw協力者ならわんさか居るぞwww」

阿笠「君たちがお世話になった目暮警部も協力者の一人じゃwwwwwwww」

阿笠「毛利君を足止めするように言ってあるからのうwww新一と蘭君は大人の力を借りずにここまでたどり着く必要があるはずじゃw」

歩美「で、でもコナン君ならきっとすぐに助けに来てくれるはずよ!」

光彦「その後が問題でしょうけどね」

元太「うな?」

17: 2015/04/12(日) 14:55:39.424 ID:gnZtzv9w0.net
――工藤家――

蘭「おっかしいわねー。お父さんに連絡がつかない」

コナン「つまりぼくたちだけで何とかしなくちゃいけないってこと?」

蘭「警察がいれば手際よく犯人を捜せるかもしれないけど、こっちには平成のシャーロックホームズがいるもんね」

コナン「ぎくぅ……。ぬ、抜かれた本以外はちゃんと本棚にしまってあるね」

蘭「抜かれたところにあるのは……」

18: 2015/04/12(日) 14:56:54.035 ID:gnZtzv9w0.net
コナン「これは全員分のDBバッジ!? 道理で助けを呼べないわけだ」

コナン(ということな犯人は注意深い人間なのか? いや違う。犯人は少年探偵団と工藤新一の接点を知っている)

コナン(だとするとDBバッジのこともあらかじめ知っていたのか? それに探偵団のみんなだって見知らぬ人にホイホイついて行くような奴らじゃない)

コナン(この事件の犯人像はは俺の正体が工藤新一だと知っていて、かつ少年探偵団にも信頼されている人物ッ)

コナン「まさか犯人は、阿笠博士!?」

蘭「本当なのコナン君!?」


――阿笠家地下室――

蘭「うおりゃあああぁぁぁああ」

20: 2015/04/12(日) 14:58:37.107 ID:gnZtzv9w0.net
コナン「みんなッ! 無事かッ!?」

歩美「コナン君~~~~~」

阿笠「さすがは蘭君www鍵がかかった扉を一撃で破るとはのwwwwww」

阿笠「残念だが哀君w黒の組織についてゆっくり話す時間はなさそうじゃのwwwww」

コナン「博士、まさか黒づくめの男を知ってるのか!?」

阿笠「ああw新一を江戸川コナンにしたのはワシの部下じゃwwwwww」

コナン「なっ! 博士ッ……!」

蘭「阿笠博士、それってどういう……」

阿笠「江戸川コナンはワシの親戚などではないw薬で小さくされた工藤新一の姿だと言っておるじゃろwwwww」

21: 2015/04/12(日) 14:59:53.365 ID:gnZtzv9w0.net
蘭「やっぱりそうだったのね。前々からうまくはぐらかされてきたけど」

コナン「……正体を明かしたら蘭まで狙われるって博士が言ったんじゃねえか」

阿笠「今までワシが蘭君たちの命を狙わんように図ってきたんじゃwww感謝したまえwww」

阿笠「じゃがこれからはその必要はなくなるのww」

コナン「どういうことだ?」

阿笠「哀君が開発した解毒剤の失敗作の中に面白いものを見つけてのうww」

阿笠「APTX4869によって幼児化した個体のみに効く薬でのwwwその効果は頭脳まで幼児化するというものでなw」

22: 2015/04/12(日) 15:01:57.110 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「これで新一や哀君の記憶を消せばもう工藤新一なんて残らないwwww残るのは小学生の頭脳でしかない江戸川コナンじゃww」

阿笠「もちろん黒の組織の記憶なんて残らないwww。これで二人は小学生として堂々と生きれるというのじゃwww」

阿笠「哀君、さっきどうして今になって新一の正体を明かすのか聞いたかのうwww。これがその答えじゃwwwww」

コナン「博士が黒の組織の人間だったことはよーくわかったが、オレに発明品を与えたのは失敗だったなッ」

ぽーん

阿笠「サッカーをしていてもw小学生のキック力じゃwこんなもんかのwwwwふぉほwwwwww」

コナン「なッ、キック力増強シューズが、どうしてっ」

23: 2015/04/12(日) 15:03:13.042 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「発明したのはワシじゃぞww新一www。足のツボを刺激する電気や磁力、それを邪魔する電磁波を部屋に流しておいただけじゃwwwww」

阿笠「今度はワシの番かのwwwwwww」ピッ

コナン「ぐ、ぐアあぁあアアァァァぁぁぁああぁ」

阿笠「どーじゃww普段から身に着けている伸縮サスペンダーに肋骨を折られる感覚はwwwww」

阿笠「ホレwこれを飲んで楽になるのじゃww」

カクッ、トクトク……

コナン「うぅ、頭が…脳が溶ける……」

蘭「コナン君!?」

24: 2015/04/12(日) 15:05:41.470 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「これで目覚めた時には工藤新一などいないwただの小学一年生になっておるはずじゃwww」

阿笠「ホレw哀君も飲むのじゃwwww」

灰原「ッ……あなたには裏から頃すという手もあった。なのに何で今更、探偵事務所の子や少年探偵団を巻き込んでまで……?」

阿笠「デモンストレーションじゃよwww。名探偵の最期を見届けてもらったんじゃwwww」

灰原「彼らが黒の組織を明るみに出すかもしれないのに、どうしてそんなくだらない理由で……ッ?」

阿笠「くだらない理由? 新一が消えて狂っていく蘭君たちを見るのは楽しいじゃろうwwww」

阿笠「それに彼らに明るみになんて出せやしないはずじゃwww。蘭君や探偵団のみんなが黒の組織の何を知っとるというのじゃw?」

阿笠「工藤新一が姿を消したことについては世間ではもう忘れられてるし、哀君や新一の存在は物的証拠にならんからのうww」

灰原「ついに気が狂ったわね、博士」

阿笠「そうかもしれんのwwwホレwぐちぐち言っとらんで薬を飲みなされw」

トクトク……

26: 2015/04/12(日) 15:07:18.613 ID:gnZtzv9w0.net
灰原「これで宮野志保としての人生は終わるのね……」

阿笠「ほっほwwwwそのとーりじゃww。すべて忘れて無垢な子供としてやり直すがいいwwww」

蘭「コナン君……新一…………」


――数分後――

コナン「あれれ? ボクはいったい?」

灰原「ちょっとうとうとしていたようね……何があったのかしら」

歩美「コナン君! 哀ちゃん!」

蘭「新、一?」

コナン「新一ってだーれ?」

灰原「江戸川君の知り合い、かしら」

28: 2015/04/12(日) 15:08:27.400 ID:gnZtzv9w0.net
阿笠「ほっほwww二人とも小学生にふさわしい記憶しか残っとらんようじゃのうwww」

阿笠「これでワシも黒の組織から離れてw姿をくらますとするかのwww」

阿笠「次に会った時には存分に憎しみをぶつけるといいwwもっともw高校生探偵なしでワシまでたどり着けたらの話じゃがなww」

スタスタスタスタ

蘭「ちょっと待ってよ……博士!」

蘭「新一……」


小五郎は警察に軟禁され事件に関わることはできなかったが、娘の変わりようを見て何が起こったのか察したようだった
蘭は恋人がずっと近くにいたことに気付けず、またそれを失ってしまったことを悔み、心を病んでしまった
探偵としてのコナンを失った小五郎は評判がガタ落ちし、毛利家の家計は苦しくなる一方だった
彼女はすでに高校までの記憶を失ったコナンに新一を重ねようと、メガネをはずさせて恋人として接しようとしている
探偵団のみんなはリーダー性を失ったコナンに対して気さくに接するようしているが、いつまで続けられるか時間の問題だろう
そんな中、コナンや灰原は周りからあてられる作り物の愛情に喜び、平和に暮らしたのだった


32: 2015/04/12(日) 15:16:23.237 ID:gnZtzv9w0.net
光彦後半空気だったからゆるしてやってくんさい

てか人少なすぎてさみしい

引用元: 阿笠「そろそろ蘭君たちにも新一のことを知らせようと思うのじゃがwwww」