1: 2015/04/14(火) 14:45:16.25 ID:uRRl6TVy.net
海未「ぶる~べりぃ♡ジュースを1つお願いします」

ことり「かしこまりましたぁ♪」パタパタ

3: 2015/04/14(火) 14:47:04.28 ID:uRRl6TVy.net
ことり「ぶる~べりぃ♡ジュースお待たせしました♪」

海未「ありがとうございます」

ことり「美味しくなるおまじないをかけますね~」

海未「あ、はい。お願いします」

ことり「いきますよぉ~…おいしくなぁれ 萌え萌えチュンッ♡」

海未「…」

ことり「お嬢様も一緒に~…おいしくなぁれ 萌え萌え?」

海未「ちゅん…///」

ことり「ありがとうございます~♪」パチパチ

海未「…///」ゴクゴク

ことり「おいしくなってますかねー?」

海未「え、えぇ、そうですね」ズズッ

ことり「よかったぁ♪」

4: 2015/04/14(火) 14:50:00.15 ID:uRRl6TVy.net
ことり「海未お嬢様は学校帰りですか?」

海未「はい。ミナリンスキーさんは学校へは行かれてないのですか?」

ことり「内緒です♪」

海未「そうですか。見た感じ、私とミナリンスキーさんは同い年くらいですよね」

ことり「私は16チュンチュンですよ♪海未お嬢様は何チュンチュンですか?」

海未「ちょっとわからないです。すみません」

ことり「そうですかぁ」

5: 2015/04/14(火) 14:53:56.09 ID:uRRl6TVy.net
海未「そういえばミナリンスキーさんは近頃あまりお店に入られていないですね?」

ことり「はい、最近は妖精たちのお世話が忙しいのであんまりご奉仕できてないかもです。しゅんっ…」

海未「…」ゴクゴク

ことり「……海未お嬢様は毎週お見かけしますけど、他の曜日にも来てくださってるんですか?」

海未「いえ。私も決まった曜日にしか来られないので…毎回丁度ミナリンスキーさんが居てくれて助かります」

ことり「わぁ♪それってもしかして、ミナリンスキー目当てで来てくれてるってことですかぁ?」

海未「…///」コクリ

ことり「嬉しい~!それじゃあ、精一杯ご奉仕させて頂きますね♡」

海未「あ、ありがとうございます///」

8: 2015/04/14(火) 14:58:08.19 ID:uRRl6TVy.net
___翌週

ことり「萌え萌えチュンッ♡」

海未「ちゅんっ」

ことり「ありがとうございます~♪」パチパチ

海未「…///」ゴクゴク

ことり「ぶる~べりぃ♡ジュース、お好きですよね」

海未「目に良さそうなので」

ことり「ふふっ♪今日は愛情を多めに入れてみたんですけど、ちゃんと感じてくれましたか?」

海未「あぁ、だと思いましたよ。いつもよりも100チュンチュン倍くらい美味しいです」

ことり「っ…」プルプル

海未「どうかしました?」

ことり「…いえ、愛が伝わっていて良かったぁ♪」ニコッ

海未「…///」

ことり「ゆっくりして行って下さいね♪」

海未「はい」

10: 2015/04/14(火) 14:59:40.46 ID:uRRl6TVy.net
海未「お会計お願いします」バリバリッ

「はい……1200円になります」

海未「あ、ミナリンスキーさんのブロマイド5枚下さい」

14: 2015/04/14(火) 15:01:02.62 ID:uRRl6TVy.net
___翌週

ことり「おかえりなさいませ、お嬢様♪」

海未「ただいま帰りました」

ことり「こちらのお席になります♪すぐにメニューお持ちしますね♪」パタパタ


メイドA「南ちゃん、またあのお客さん来たんだね!」コソッ

ことり「う、うん」


海未「すみません」

ことり「はぁい♪」パタパタ

16: 2015/04/14(火) 15:02:38.61 ID:uRRl6TVy.net
海未「今日はオムライスをお願いします」

ことり「わぁ珍しいですね~」

海未「この間隣の方が食べていて美味しそうだったので」

ことり「かしこまりましたぁ♪頑張って作ってくるんで待ってて下さいね♪」

海未「はい」ワクワク


チーン

ことり「オムライスお待たせしました~♪」

海未「おぉ、やはり美味しそうですね」

17: 2015/04/14(火) 15:04:43.30 ID:a9aNggb7.net
ことり「仕上げにケチャップでメッセージを書いちゃいますよ~♪」

海未「お願いします」

ことり「海未お嬢様、だーい好き♡っと」ピュー

海未「…///」

ことり「じゃーん!完成しました♪」

海未「これじゃあもったいなくて食べられません…///」

ことり「えぇ~、嬉しいけど食べて欲しいな?」

海未「しかし…」

ことり「もう、仕方ないですねぇ」キョロキョロ!

18: 2015/04/14(火) 15:05:07.54 ID:zQ3E0zhb.net
ことり「あーん♡」ヒョイッ

海未「!…っ」パクッ

ことり「どうですか?」

海未「おいしい、です…///」

ことり「うふふ♪今のは特別に海未お嬢様だけにしたことですから他の人には秘密にしておいて下さいね?」

海未「…///」コクリ

19: 2015/04/14(火) 15:06:51.48 ID:zQ3E0zhb.net
___翌週 


メイドA「おかえりなさいませ、お嬢様♪」

海未「ただいま帰りました」

メイドA「こちらのお席ですー♪メニュー持ってきますねー」テクテク

海未「はい」

海未「…」キョロキョロ!



ことり「やんやん」パタパタ

客A「ミナリンスキーちゃんは今日も可愛いね!」

ことり「そんなことないですよぉ♪」

客B「ミナリンスキーちゃん!一緒にチェキ撮ってよ!」

ことり「ありがとうございます~♪」パシャ



海未「…」

20: 2015/04/14(火) 15:07:39.36 ID:zQ3E0zhb.net
メイドA「メニューです♪」

海未「!」ハッ

海未「ありがとうございます。ぶる~べりぃ♡ジュースをお願いします」

メイドA「はーい♪」


メイドA「南ちゃん、南ちゃん」トントン

ことり「はいっ!どうしたの?」

メイドA「あの人来てるよ」

ことり「あっ…でも今忙しくて…」

メイドA「そうだよねぇ」



海未「…」シュン

メイドA「ぶる~♡べりぃジュースお持ちしましたー♪」

海未「ありがとうございます。今日はおまじないは結構です、すみません……」

21: 2015/04/14(火) 15:09:44.15 ID:zQ3E0zhb.net
___翌週


ことり「おかえりなさいませ、お嬢様♪」 

海未「あ…ただいま帰りました」

ことり「お席に案内しますね♪」

海未「…あの、先週は忙しそうでしたね」

ことり「はい。海未お嬢様とお話するタイミングがなくて悲しかったです…」

海未「きょ、今日はこの間の分も、ミナリンスキーさんとお話がしたい、です!」

ことり「できたらいいですね~♪メニュー持ってきます♪」

海未「はいっ!」パァアア





メイドA「南ちゃん、悪いんだけど太客来てるから相手してくれない?」

ことり「あ、うん!わかった!」

22: 2015/04/14(火) 15:11:53.29 ID:QrR6PSGf.net
海未「…」ソワソワ

メイドA「メニューお持ちしましたー♪」

海未「……ぶる~♡べりぃジュースをお願いします…」

メイドA「かしこまりましたー♪」

海未「…」キョロキョロ!



太客「ミナリンスキーちゃんは可愛いなぁ。気分がいいから1杯1万円のプレミアムぶる~♡べりぃジュースを5杯もらおう」

ことり「ありがとうございまぁす♡」



海未「…」ギリッ

24: 2015/04/14(火) 15:26:37.38 ID:ZsY8bBXK.net
~~

メイドA「南ちゃんお疲れー」

ことり「お疲れさま~!」

ことり(…さてと、明日も朝練あるし早く帰らなくちゃ)ガチャッ


人影「…」ウロウロ

ことり(あれ…誰かいる……出待ち…?)

人影「…」ソワソワ

ことり(気持ち悪いなぁ…たまにいるんだよね……誰だろう……)

ことり「…あのぉ」オソルオソル

海未「あれ?ことり?」

ことり「う、海未ちゃんだったんだ…」

海未「こんなところで何をしているのですか?」

ことり「海未ちゃんこそ…」

海未「わ、私はある方を待っているだけです…///」

ことり「……もしかして、ミナリンスキー?」

海未「な、何故ことりがその名を!?」

ことり「あー……実は知り合いなんだ」

28: 2015/04/14(火) 15:50:29.99 ID:ZsY8bBXK.net
海未「ミミミ、ミミッ、ミナリンスキーさんとお知り合い!?!?」

ことり「うん…なんの用事かな?言いたいことがあるなら伝えておくよ」

海未「それは言えません!!!…自分の口で伝えたいんで」

ことり「そ、そっか…もう暗いから早く帰ろう?ミナリンスキーは裏口から帰ったみたいだから」

海未「えぇ!?わ、わかりました…夜道は危ないので家まで送りますよ…」シュン

ことり「…」

29: 2015/04/14(火) 15:52:42.92 ID:ZsY8bBXK.net
___翌週

メイドA「おかえりなさいませ、お嬢様」

海未「ただいま帰りました」

メイドA「お席こちらでーす♪メニュー持ってきまーす♪」

海未「…」キョロキョロ!


海未「…?」


メイドA「メニューです♪」

海未「あ、いつものやつで……ちなみにミナリンスキーさんは…」

メイドA「妖精たちのお世話で忙しいみたいです♪」

海未「お休みですか…」ガーン

30: 2015/04/14(火) 15:54:31.09 ID:ZsY8bBXK.net
___翌日


海未「ことり、お願いがあります」

ことり「何だろう」

海未「ミナリンスキーさんと会わせて欲しいのです」

ことり「そ…それは無理かな~」

海未「そうですか…」シュン

ことり「ご、ごめんね!あの子すごく忙しいらしくて…」

海未「…」グスッ

ことり「あぁ…」

32: 2015/04/14(火) 16:04:20.07 ID:ZsY8bBXK.net
___翌週

メイドA「おかえりなさいませ、お嬢様♪」

海未「…」フラフラ

メイドA「お、お席はここです…いつものやつおまじない抜き…ですよね?」

海未「…」コクン

ーーー
ーー

メイドA「行ってらっしゃいませー♪」

海未「…」フラフラ




海未「はぁ…今日も会えませんでした…」

ことり「海未ちゃーん!」パタパタ

33: 2015/04/14(火) 16:05:51.93 ID:ZsY8bBXK.net
海未「なんだ、ことりですか…」

ことり「これ!ミナリンスキーから海未ちゃんにって!」

海未「え?……これはミナリンスキーさんのアドレス!?!?」

ことり「うんっ!海未ちゃんが会いたがってるって伝えたらこれを代わりに渡してくれって頼まれたよ」

海未「…うぅ…」

ことり「えっ?」

海未「ありがとうございます…ありがとうございます…」ポロポロ

ことり「い、いいんだよ…」

34: 2015/04/14(火) 16:08:11.55 ID:ZsY8bBXK.net
海未「どぅわああああああああああ!!!緊張しますっ///」ドキドキドキ

海未「」スーハー

海未「よ、よし!よし!………えいっ!」ポチッ

海未「…わぁ…送ってしまいました~!!!///」ジタバタ



ことり「あ、海未ちゃんからメール……」


From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:南ことりの友人の園田海未と申します。
本文: アドレスありがとうございました。
   早速ですが、無礼なのは承知でお願いがあるのです。
   私とお友達になって下さい。
   お願いします!(切実)
   お返事(いつまでも)待っています。

   P.S.
   最近お店で会えないので寂しいです…。



ことり「ひぇ~」

37: 2015/04/14(火) 16:12:42.18 ID:ZsY8bBXK.net
___翌日


海未「ことりことり!ミナリンスキーさんとメールできました!」

ことり「ふわぁ……良かったねぇ」ゴシゴシ

海未「お友達になってくれるって…///」

ことり「そっかぁ~。あんまり遅くまでメールしてちゃダメだよ?ミナリンスキーは朝が早いみたいだから」

海未「そうなんですか!?嬉し過ぎてつい夜明けまでメールしてしまいました…今日からは気をつけます!」

ことり(海未ちゃんてば返信してないのにどんどん追撃メール送ってくるんだもん…気になって眠れなかったよ…)

78: 2015/04/17(金) 16:43:20.52 ID:1bdBCiIP.net
▽▽


「当時のロシアは産業革命の影響で工業国への道を歩み始めていてー」

ことり「ふむふむ…」カキカキ

海未「よし…」ソワソワ


ヴヴヴ


ことり(ん、メール?迷惑メールかな)スッ



ことり(……げっ!海未ちゃんだし!)


From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:おはようございます。
本文: 昨日は遅くまでメールしてしまって
   すみません。
   少し浮かれ過ぎましたね…。


ことり(ほんとだわ)

ヴヴッ

ことり(でた!追撃メール!授業中なのに勘弁してよぉ…)

From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:一応報告。
本文: 昨日、夢にミナリンスキーさんが出て
   きました。


ことり(どーでもいい)

79: 2015/04/17(金) 16:44:03.48 ID:1bdBCiIP.net
ヴヴッ

ことり(あ~また来た、鬱陶しいなぁ……無視したいけどちょっと気になるし)スッ


From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:今。
本文: 何をしていますか?
   私は国語の授業中です。
   簡単すぎて退屈してます(笑)

ことり(はー?得意なの古文と漢文だけじゃん……しかも今は世界史の授業だし…)

ことり(ムカつくからやめてってメールしよ)スッスッ


ヴヴヴッ

海未「!!!」ガタッ!

海未(返事が返ってきました!!!!)

「園田ー、集中しろよー」

海未「あ、はい…」

ことり「ぷっ…」クスクス

ことり(ウケる。テンパり過ぎでしょ。そのまま携帯没収されちゃえばよかったのに)

80: 2015/04/17(金) 16:44:45.29 ID:1bdBCiIP.net
From:mina-rin@xxx.ne.jp
Sub:RE:今。
本文: 私は妖精たちのお世話中で忙しいの
    です(;8;)
   また夜にメールしましょうね♪


海未「おぉ…」ジーン


ヴヴヴッ

ことり「…」スッ

From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:忙しいのですね、すみません…。
本文: 今、先生にバレそうになって焦りま
   した!
   また夜にメールしましょう!

ことり「ふぅ」ホッ




ヴヴッ

ことり(…え…?)スッ 

81: 2015/04/17(金) 16:45:17.25 ID:1bdBCiIP.net
From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:そういえば
本文: 親知らずが生えてきたんです。
   ミナリンスキーさんは生えています
   か?
  

ことり(生えてないよ!心底どうでもいいし!もう、全っ然反省してないじゃん)


ヴヴッ

ことり「」スッ

ヴヴッ

ことり「」スッ

ヴヴッ

ことり「…」ゲンナリ


キーンコーンカーンコーン


ことり(あ…全然ノートとってない……)ガーン

82: 2015/04/17(金) 16:46:27.07 ID:1bdBCiIP.net
ー昼休みー

ことり(誰かさんの鬼メールのせいでもう充電が無くなっちゃった…)ハァ

ことり(同情してアドレスなんか渡すんじゃなかったよ)

穂乃果「電池切れたの?充電器あるよ!」

ことり「わ、ありがとう」カチッ

海未「ことり、学校で携帯ばかり弄っていてはいけませんよ」

ことり「うん」イラッ

83: 2015/04/17(金) 16:47:04.12 ID:1bdBCiIP.net
ことり(あーあ…どうせ海未ちゃんからメールが溜まってるんだろうな)カチッ

新着メール:37件

ことり「っひぃ!?」ビクッ

ことり(海未ちゃん、海未ちゃん、海未ちゃん…全部海未ちゃんからのメールだ…)チラッ

海未「なにか?」

ことり「…」プイッ

ことり(……もうやだ。ミナリンスキーとして関われば関わるほど海未ちゃんのことが嫌になっていくよ)

86: 2015/04/17(金) 16:52:17.13 ID:1bdBCiIP.net
▽▽


メイドA「おかえりなさいませ、お嬢様♪」

海未「ただいま帰りました」

メイドA(あっ!この人!)

メイドA「こちらのお席ですー♪メニュー持ってきますねー」テクテク

海未「はい」


メイドA(この曜日に来るなんて珍しいな…南ちゃん居ないのに)


メイドA「メニューどうぞ。いつものやつおまじない抜きでいいですか?」

海未「いえ、今日はプレミアムぶる~べりぃ♡ジュースを下さい」

メイドA「!」

海未「3杯」

メイドA「!!!」

メイドA「か、かしこまりました!」パタパタ

88: 2015/04/17(金) 16:55:45.88 ID:1bdBCiIP.net
___翌週

メイドA「おかえりなさいませ、お嬢様♪」

海未「た、ただいま帰りました///」キョロキョロ!



ことり(あれっ…今日弓道部行くって言ってたのに、なんで来てるの…!?)コソッ


メイドA「南ちゃん、太客来てるからよろしく!」

ことり「…えっ…」

ことり(太客なんてどこに…)



海未「…///」フフフ



ことり(まさか………)

108: 2015/04/19(日) 20:53:27.39 ID:TqY3TpPF.net
ことり(太客って海未ちゃんのこと!?)

ことり(…いやいや、そんな筈ないよ。海未ちゃんにはそんなお金も時間もないもん)

ことり(ことりの考え過ぎだよね。今日は気まぐれで来ただけに決まってる)


ことり「メニューお持ちしましたぁ♪」

海未「注文いいですか?」

ことり「はいっ♪ぶる~♡べりぃジュースですよね?」

海未「いえ、プレミアムぶる~♡べりぃジュースを10杯下さい」

ことり「なっ…!!!!」

海未「」ニヤリ

海未「プレミアムぶる~♡べりぃジュースを10杯です!」ドーン

ことり「か、かしこまりました!!!」パタパタ



メイドA「すごいね南ちゃん!歴代最高金額だよ!やったね!」

ことり「あわわわ…」

109: 2015/04/19(日) 20:59:25.25 ID:TqY3TpPF.net
ヴヴヴッ


ことり(誰だろう………ひぃっ!海未ちゃんからだ!)


From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:プレミアムぶる~♡べりぃジュース
本文:久しぶりに会えたのが嬉し過ぎて、
   ミナリンスキーさんの為に入れちゃい
   ました…(^_-)-☆
   確かお給料は歩合制なんですよね?笑 


  
ことり「ひぇぇ!」ゾワッ

111: 2015/04/19(日) 21:02:24.94 ID:TqY3TpPF.net
ことり「お待たせしました~…」

海未「ありがとうございます」

ことり「おまじないをかけますね。萌え萌えチュンッ」

海未「ちゅんっ♪」

ことり「わーい…」パチパチ 

海未「ミナリンスキーさん」

ことり「はいっ?」ビクビク

海未「オムライスも1つ追加でお願いします」ドヤァ

ことり「あ…かしこまりました」


ことり(お金大丈夫なのかな……ていうかもったいな!ことりに直接10万くれたらいいのに…)

113: 2015/04/19(日) 21:05:32.52 ID:TqY3TpPF.net
ことり「行ってらっしゃいませー♪」

海未「行ってまいります!」



ことり(普通に払ってた…お金、どうやって捻出してるんだろう)

ことり(そういえば海未ちゃんだけ今月の衣装代貰ってないや。メイド喫茶に使うなら衣装代払ってからにしようよ…)


メイドA「お疲れー。凄かったねー」

ことり「…ねぇ、今の人どうして太客になったの?」

メイドA「先週から毎日通ってて、毎日何万円も遣ってるよ。流石に10万以上遣ったのは今日が初めてだけど」

ことり「そうだったんだ…」

メイドA「バカな客だよねー」ケラケラ


ことり(メイドのシフトを把握する為に太客になるなんて……いよいよ潮時だね…)

116: 2015/04/19(日) 21:35:37.51 ID:TqY3TpPF.net
海未(やっとミナリンスキーさんに会えました…♪)

海未(今日は私が突然来店したので驚いていましたよ)フフフ

海未(ミナリンスキーさんが入っている日は店長さんのほうから教えてくれるようになったので楽になっていいです)

海未(メールでシフトを聞いても恥ずかしがって(?)教えてくれませんでしたからね)

海未(お年玉を使い切ったかいがありました)

\スキスキプワプワー/

海未(おっ!?もしや早速ミナリンスキーさんからのメールでは!?)ワクワク


From:kotokoto-chun@softdank.ne.jp
Sub:RE:
本文: 今日弓道部行ってる?


海未(ちぇっ!ことりですか。…最近スケジュールを細かく聞いてきて鬱陶しいんですよね)

海未(やれやれ、こういうのを彼女面っていうんでしょうね)

120: 2015/04/19(日) 21:44:55.90 ID:TqY3TpPF.net
From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:RE:RE:
本文:いえ


ことり(短っ。別にいいけどさぁ…)

121: 2015/04/19(日) 21:48:20.18 ID:TqY3TpPF.net
ヴヴヴッ

海未(今度こそミナリンスキーさんから!?)ドッキン!

海未(ってまたことりですか…なんですかもう)スッ


From:kotokoto-chun@softdank.ne.jp
Sub:RE:RE:RE:
本文: 次の衣装出来たから楽しみにしと
   いてね♪
  

海未(まずいです!衣装代の催促メールでした!)アセアセ




From:315―umi@bocomo.ne.jp
Sub:RE:RE:RE:RE:
本文:そういえば衣装代まだでしたね(汗)
   近々払いますので!
   ことりの作る衣装は毎回可愛いので
   今回も楽しみです!
   ことりはまだ学校ですか?
   気をつけて帰って下さいね。


ことり(白々しい)

124: 2015/04/19(日) 22:11:17.63 ID:57yiVzO5.net
___翌日


海未「はぁ、心配です…ミナリンスキーさんから返信が返ってきません。今までは30通に1通はお返事してくれていたというのに…」

ことり(海未ちゃんからのメールは受信拒否にしちゃいました。快適です)

海未「もしかして事故に遭ったとか!?…いえ、可愛い過ぎて誘拐されたのかもしれません!!!先に私が誘拐すれば良かったです……!!!」オロオロ

ことり「うるさいなぁ、平気だよ。ことり今朝会ったから」

海未「えっ!?ミナリンスキーさんに!?」

ことり「うん。昨日はお客さんが沢山注文してくれて嬉しかったって言ってたよ」

海未「!」

海未(きっと私のことです!!!)ニヤニヤ

ことり(ごめんね海未ちゃん、心苦しいけどミナリンスキーはもうおしまいにするよ)

125: 2015/04/19(日) 22:12:19.77 ID:57yiVzO5.net
ことり「そうそう、そういえばミナリンスキーが昼休みに海未ちゃんに電話するって言ってたよ」

海未「……っえぇえええええええええええ!!!!!!/////」

ことり「海未ちゃんの番号はことりが教えておいたから」

海未「ミナリンスキーさんと電話…あぁあっ////」ドキドキドキドキ

ことり「あと衣装代、今月中ならいつでもいいからね」ニコッ

海未「あ、はい…」

126: 2015/04/19(日) 22:22:37.54 ID:57yiVzO5.net
~昼休み~

ことり「ことり保健委員の集まりがあるから先に食べてて~」パタパタ

穂乃果「はーい」

海未「…」ソワソワソワソワ

穂乃果「海未ちゃん」

海未「お電話ありがとうございます、本日はお日柄もよく…いや、これでは堅いですね…」ブツブツ

穂乃果「ねぇー海未ちゃん」

海未「やっはろー!ランチべーたー?…これは軽過ぎます………あぁ~どうしましょう!」ジタバタ

穂乃果「ダメだ。朝から一言もまともに話せてない……もう!先にお昼食べちゃうからねっ」プンッ

海未「ハッ!そうですね、電話に備えて早めにお昼を食べておかなければ」パカッ

穂乃果「やっと通じた!…てか海未ちゃんのお弁当もやしだけ?」

海未「はい」シャクシャク

129: 2015/04/19(日) 22:33:29.93 ID:57yiVzO5.net
穂乃果「パンうまっ」モグッ

海未(早くお昼を済まさないと電話がかかってきてしまいます…)イソイソ 

穂乃果(海未ちゃんどうしたんだろう、最近変なんだよね。ひとりでブツブツ言ったり、ニヤニヤしてたりして)

海未「…」イソイソ

穂乃果(こんなにイソイソしてる人、テリワンに出てくるタイジュの王様以外に初めて見たよ)

海未(ふぅ……食べ終わりました!準備は万端です)チッチッチ

130: 2015/04/19(日) 22:34:46.99 ID:57yiVzO5.net
物陰

ことり「184っと…」ピポパ

ことり(よし、海未ちゃんに電話するぞ!)

131: 2015/04/19(日) 22:36:56.05 ID:57yiVzO5.net
ッ!

海未『もしもしっ////』

ことり「(出るの早っ!!!)海未お嬢様ですか?」

海未『はいっ!ミナリンスキーさんごきげんよう///』

ことり「ごきげんよう♪昨日はありがとうございました♪久々にお嬢様に会えてすっごく嬉しかったです♪それにあんなサプライズまで…」

海未『いえいえっ!!喜んで頂けたでしょうか…』

ことり「はいっ♪感激して胸がチュンチュンしちゃいました♪」

海未『そうですかぁ!えへへっ…えへぇ///』デレデレ

133: 2015/04/19(日) 22:40:26.03 ID:57yiVzO5.net
ことり「海未お嬢様、お金持ちだったんですね」

海未『毎年貯めていたお年玉を奮発して使い果たしてしまいました…///』

ことり「(果たしたの!?)よ、よかったんですか?」オロオロ

海未『いいのです。お金を使う機会も特にないので』

ことり「そうなんですかぁ…(衣装代払おうよ)」

ことり「それでですね、海未お嬢様にお伝えしておきたいことがあって今日は電話したんです」

海未『伝えておきたいこと……って』

海未(まさか愛の告白!?私の専属メイドになりたいと!?)ドッキーン!

ことり「お話しますね…」

海未『は、はい…///』ワクワク

134: 2015/04/19(日) 22:44:46.90 ID:57yiVzO5.net
ことり「実は私、メイドを辞めることになりました」

海未『っ!!?』

ことり「海未お嬢様は特別なお客様だったので、1番に伝えたくて…」

海未『』

ことり「……お嬢様?」

海未『お…おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』ガラッ

ことり「えっ何っ!?」


ツーッツーッ…


ことり「あ、切られちゃった」

ことり「…」

ことり「大変だあっ!」パタパタ

137: 2015/04/19(日) 22:48:24.42 ID:57yiVzO5.net
▽▽


穂乃果「急にどうしたの!?危ないからやめなよ!!!!」ガシッ

海未「離しなさい!!!!もうこの世界には夢も希望も微熱も青春も!なんっにもありません!!!!!うわあああああ!!!!」ジタバタ

ことり「海未ちゃん…!」

穂乃果「ことりちゃん助けてよ!海未ちゃんが突然窓から飛び降りようとして…」

海未「ことりぃ!!!ミナリンスキーさんが…ミナリンスキーさんがぁ…」ポロポロ

ことり「う、うん…」

海未「う…うぅ………オェェッ!!!…ヴェッェェ!!!!!!」ビチャビチャ

穂乃果「わあ!?大丈夫!?」サスサス

海未「うおぇっ!!!!かはっ……ぺっ!」

ことり「落ち着いて海未ちゃん!」

穂乃果「嘔吐した…救急車呼んだほうがいいかなぁ!?」オロオロ

ことり「いや、それは…大丈夫だと思うけど…」

ことり(どうしよう…こんなにショック受けるなんて……)

海未「あああああ太客にまでなっだの"に"ぃいいいいい"いっ」ポロポロ

140: 2015/04/19(日) 22:55:12.51 ID:57yiVzO5.net
ことり(こうなったら正体を明かすしかない…)ゴクリ

海未「…」フラッ

ことり「ねぇ海未ちゃ

海未「ミナリンスキー永遠なれ」バッ

ことり「待っ!?…いやぁっ!!!!!」

穂乃果「あ、海未ちゃーーーーーーーん!!!!」




ドサッ


ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー


ピーポーピーポー

147: 2015/04/19(日) 23:53:20.66 ID:57yiVzO5.net
~病院~

真姫「パパが言うには全治3ヶ月らしいわ。骨折だけで済んで良かったわね」

ことり「…」

真姫「窓から飛び降りるなんて……何があったの?」

ことり「……」ジワッ

真姫「…ま、無理には聞かないけど。なんかずっと泣いてるから、側にいてあげたら?」

ことり「うん…」ゴシゴシ

148: 2015/04/19(日) 23:54:17.06 ID:57yiVzO5.net
ことり「失礼します…」

海未「っ…ふぬぅ……」ポロポロ

ことり「…」

海未「痛いです……心も体も…」ポロポロ

ことり「……あのね、ことり、海未ちゃんに謝らなきゃいけないことがあるの」グッ

海未「…なんでも許しますよ…もうなにもかもどうでもいいです…」

ことり「聞いて!…ことりが…ことりがミナリンスキーなのっ」

海未「…」

ことり「衣装、もっと可愛いくしたくて、でもそれにはお金がかかるから……みんなには内緒でメイド喫茶でバイトしてたんだ…」

ことり「海未ちゃんは何故かことりって気づいてなくて…ミナリンスキーを好きになってくれたみたいだったから正体を明かすのも悪いかなって思って……言えなかった…」

海未「ことり……あなたっ……」プルプル

ことり「ごめんなさい……」

海未「人をからかうのも程々にして下さい!!!!!」

ことり「ごめんね…」グスッ

海未「ことりとミナリンスキーさんでは似ても似つきませんよ」ポロポロ

ことり「……えっ?」

海未「元気づけようとしてくれたのかもしれませんけど、そんな嘘では私は救われません…」

ことり「いや、本当なんだけど…」

海未「怒りますよ?」

ことり「…」シュン

152: 2015/04/19(日) 23:59:54.28 ID:57yiVzO5.net
海未「あっ、すみません。ことりは私を励まそうとしてくれたのに…」

ことり「そうじゃなくて…本当だもん」

海未「はあ………では私がミナリンスキーさんと初めて出会った時の話を聞いて下さい」

ことり「…」

海未「あれは学校の帰り道でした。チラシを配っていたミナリンスキーさんは私に「濡れている」と言ってくれたんです。彼女はもう忘れているかもしれませんね」

ことり(ばっちり鮮明に覚えてるよ……)

153: 2015/04/20(月) 00:01:19.35 ID:AXPi4YLl.net
~回想~

ザザー ザザー

ことり「メイド喫茶来てくださーい」パッ

ことり(はぁ…雨の日のチラシ配りはダルいな~)

ことり「メイド喫茶来て………あっ」パッ

海未「おや、メイド喫茶ですか」

ことり(う、海未ちゃん!?なんでよりによって1番面倒臭い人に…)ガーン

ことり「違うの!これはその、私服で」アセアセ

海未「至福……なんですか」

ことり「うんっ!」

海未(ほう、メイド喫茶とはそんなに良い場所なのですね。ちょっと興味が湧いてきました)

ことり「ってことで」ソソクサ

海未「待って下さい!詳しく聞かせて頂けませんか?」

ことり(私服は無理があるかな…あぁ~…)

海未「あの」

ことり「信じて!おねがぁい!!!」

海未「っ!」ズッキューン

海未(な、なんですかこの人急に……ことり並み…いやそれ以上の破壊力です!)ドキドキ

ことり「ね?」ギュッ

154: 2015/04/20(月) 00:02:40.86 ID:AXPi4YLl.net
ことり「ね?」ギュッ

海未「わっ!な、なにを信じればいいんですか?///」

ことり「私服だよ…?」

海未「は、はあ、そこまでいうならさぞ至福なんでしょうね」

ことり「信じてくれたみたいで良かった!」

海未「あの、離してもらえませんか?恥ずかしいです」

ことり「あ、つい…ごめんね。えへへ、ギュッてしてたら濡れちゃったよ(雨で)」パッ

海未「!」

海未(濡れちゃったって…えぇ!?この子は何を言って…////)

ことり「じゃあ、そういうことだから!また明日ね!」バイバイ

海未「は、はぁ」

海未(また明日……ですか…)

ことり(ふーっ危なかった♪)パタパタ

155: 2015/04/20(月) 00:05:24.25 ID:AXPi4YLl.net
~次の日~

ことり「お帰りなさいま…えぇ!?どうして来てるの!?」

海未「あ、いや、チラシに書いてあったので」

ことり(そうだった…チラシ渡しちゃってた…)ガクッ

海未「ミナリンスキーさんって言うんですね…よろしくお願いします///」

ことり「あぁもうっ///からかいに来たんでしょ!」

海未「そ、そんなことありません!私はその…」モジモジ

ことり(あれ?なんか……)

ことり「もしかして私達、会うのはこれが2回目ですか…?」

海未「はい?そりゃそうですけど…変なことを聞くんですね」

ことり(やっぱり!ことりって気づいてないんだ!)パァアア

ことり「…すみませんっ♪夢で会ったかなーって♪」

海未「あはは…そうかもしれませんね。確かに昨日、貴女とは初めて会った気がしませんでした」

ことり「な、なんででしょうねー」アセアセ

ことり「そんなことより!今日は来てくれて嬉しいです♪」

ことり(ていうか、なんで海未ちゃんはメイド喫茶にひとりで来てるんだろう)

海未「はい。昨日ミナリンスキーさんが変なこと言ってたんで、気になっちゃって……///」

ことり「変なこと?」

156: 2015/04/20(月) 00:09:25.86 ID:AXPi4YLl.net
海未「今も、その……濡れてるんですか?」コソッ

ことり「濡れて?」

ことり(どゆこと?)

海未「下の話です…///」

ことり「舌?…そりゃあ濡れてますけど」

海未「///」

ことり(よくわかんないけど……いいカモができそうな予感♪)ウヒヒ

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー

海未「それから毎週のように通うようになったんです」

ことり「うん、知ってるけど」

海未「濡れてる…なんて普通は下品だと思いますよね」

ことり「……あっ」

ことり(あの時の濡れてるってそういう…海未ちゃん最っっっ低!!!////)

海未「でも、そんな真っすぐでお馬鹿さんなところに私は惹かれました」

ことり(お馬鹿さんはどっちなの…ことりはドン引きですよ)

海未「ことりは好きな人、あるいは好きになってもらいたい人に濡れているなんて言えますか?」

ことり「言う訳ないでしょ!」

157: 2015/04/20(月) 00:12:30.16 ID:AXPi4YLl.net
海未「でしょうねえ!これがあなたとミナリンスキーさんの決定的な違いです!…わかったら二度とくだらない嘘はつかないで下さい」プイッ

ことり(なにそれ意味わかんないよ…これじゃあ信じてもらえない……)

海未「はぁ、ミナリンスキーさん」ポロポロ

ことり「わかった、ちょっと待ってて」

ことり(メイド服に着替えて信じてもらうしかない)

162: 2015/04/20(月) 01:15:28.82 ID:AXPi4YLl.net
~~


ことり「海未ちゃん、見て」

海未「み、ミナリンスキーさんが何故ここに!?」

ことり「違うよ、ことりだよ」

海未「なるほど!ことりにそう言えと言われたんですね…ことりのやつめ…」

ことり「違うって!!!」

海未「なんと健気な…流石はミナリンスキーさんです」ジーン

ことり「…」


ことり「海未ちゃん、ちゃんと見ててね」シュル

海未「!?」

163: 2015/04/20(月) 01:16:44.99 ID:AXPi4YLl.net
海未「ま、待って下さい!今の私のコンディションでは自信が…!また日を改めてお願いします…////」アワアワ

ことり「違うから。ちゃんと見てて」ヌギ

海未「///」

ことり「…」ヌギヌギッ

海未「……あれ…」

ことり「ふぅ」ストンッ

海未「………こと…り…?」

ことり「どう?これで信じてくれるよね?」

海未「嘘っ!嘘です!!!ミナリンスキーさんが消えてしまいました!!!!!」ガーン

ことり「海未ちゃん…もうわかってるんでしょう?」

海未「わかりません!……わかりたくないです…」ポロポロ

164: 2015/04/20(月) 01:17:48.39 ID:AXPi4YLl.net
ことり「あのね、海未ちゃんが好きになったミナリンスキーはことりが作ったキャラクターだったの」

海未「っ!!!」

ことり「ごめんなさい。ことり、海未ちゃんのこと利用してたんだ」

海未「…」

ことり「海未ちゃんは真面目だからことりが媚びたら真に受けるって確信があったし」

ことり「実際、面白いくらいにミナリンスキーを好きになってくれて貢いでくれたよね。楽しかったなぁ」

ことり「でも…思いのほか海未ちゃんがのめり込んじゃってて怖くなった……」

ことり「メールとかすごいし、待ち伏せなんてしてるし…」

海未「う…/////」ポロポロ

ことり「酷いって思うよね?でも海未ちゃんが大好きなミナリンスキーは本当はこんな人間だったんだよ」

ことり「ことり、最低でしょ?」グスッ

海未「……服を着て下さい」ゴシゴシ

ことり「…」モゾモゾ

165: 2015/04/20(月) 01:26:14.42 ID:W3ZftkhS.net
海未「ミナリンスキーさん」

ことり「…なんですか?お嬢様」

海未「ミナリンスキーさん、あなたにとって私はただの客だったかもしれません」

ことり「…」

海未「それでも…私にとってミナリンスキーさんは特別なメイドでした。あなたが運んで来てくれた『ぶる~♡べりぃジュース』は本当に美味しかったんです 」

ことり「…」

海未「待ち伏せしたり、嵐のようにメールしたり、迷惑をかけてしまってすみませんでした///」

海未「こんなに誰かを好きになったことは初めてで、歯止めが利かなかったんです」

167: 2015/04/20(月) 01:31:44.66 ID:W3ZftkhS.net
海未「……たとえ私の理想のミナリンスキーさんが実在しないとしても、私は一生あなたのことを忘れません」グスッ

ことり「…はい…お嬢様…」ポロポロ

海未「ミナリンスキーさん、大好きです。ありがとうございました」

ことり「っ…」

海未「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいやあああああああああだああああああああ!」

ことり「ああぁ…ごめんなさいぃ…っ…」ヒック

169: 2015/04/20(月) 01:36:51.59 ID:7UU/1qVN.net
ガラッ

真姫「他の患者も居るんだから静かにしてよね!」

海未「あ、すみません…」

ピシャッ

ことり「…」

海未「…」

ことり「…あのね、お金は用意してきたの。今後の衣装代も勿論要らない…あとはどうやって償えばいい?どうしたら許してもらえるかな…?」

海未「………いいんです。良い勉強になりましたから」ズビッ

ことり「ことりのこと嫌いになったよね?」

海未「ことりこそ、私のことを嫌いになったんじゃないですか?」

ことり「ううん…嫌いにはなってない」

海未「そうですか…私も別にことりのことを嫌いにはなっていませんよ」

ことり「…」

海未「…」

170: 2015/04/20(月) 02:14:51.23 ID:HOlapdbT.net
海未「それにしてもまさかミナリンスキーの正体がことりだったとは、メイド服ってすごいんですね…」アハハ

ことり「すごいのは海未ちゃんだよ。普通は気づくもん。幼馴染みだし」

海未「そ、そうですか?」

ことり「そうだよ」プクー

海未「すみません、メイド服姿があまりに可愛いかったのでわかりませんでした…今後は気をつけます」

ことり「そんなに可愛い?」

海未「えぇ、それはもう完璧です」

ことり「普段は?」

海未「普段も可愛いですよ。……よくよく考えたら、ことりにあんな風に甘えられたら誰でも落ちますよ」

ことり「そ、そうかなぁ…///」

海未「そうですとも。私のような被害者を出さない為にも、今後他人に甘えるのは控えて下さい」

ことり「彼女面しないでよ~!これからも、いっぱいいっぱい甘えるもんっ」

海未「はぁ、まあいいですけど。好きにして下さい」

172: 2015/04/20(月) 02:40:34.93 ID:25TP8w75.net
ことり(…海未ちゃんには悪いことしちゃったし、少しサービスしてあげよっかな)

ことり「じゃあ……好きにするね~♪」モゾモゾ

海未「ちょっと!?何をしているんですか!」

ことり「好きにしていいって言ったじゃん」ギュッ

海未「な、何故私に甘えるんです!」

ことり「甘えたくなったから、かな?」

海未「は、はあ?」

ことり「うーみちゃん♪」スリスリ

海未「ちょっ…なんです?私骨が折れてるんですよ?」

ことり(…あれっ?ことりの甘えん坊攻撃が効かないぞ!?)

173: 2015/04/20(月) 02:44:00.31 ID:25TP8w75.net
海未「体が痛いですから離れて下さい。とさかがくすぐったいですし」

ことり「…いやっ!ギュってして?おねがぁい」

海未「は~」ギュッ

ことり(…海未ちゃん全然ドキドキしてくれてない…!)ガーン

海未「もういいでしょう、疲れたので寝たいです。早く出てって下さい」

ことり「ま、待って!……ことり濡れてるよ?」

海未「……な…何を言ってるんですか?正直引きました…」ガビーン

ことり「う、海未ちゃんが照れてくれないせいだもん!あと本当は濡れてないから!」

海未「そういえば以前は甘えられるとすぐにドキドキしていたのに…ミナリンスキーさんのお陰で耐性がついたのかもしれませんね」

ことり「えぇ~…つまんないなぁ」

海未「おっと?もしかして、ことりは私のことが好きなのですか?」

ことり「そ、そんなはずないよ!海未ちゃんみたいにむっつりでストーカー気質の怖い人を好きになる訳ありません!」

海未「がーん…言い過ぎですっ」

174: 2015/04/20(月) 02:45:18.53 ID:25TP8w75.net
ことり「だって本当だもん。ただお詫びに甘えてみただけだよ」

海未「あなたって人はどこまで腹黒いんですか…」

ことり「ひどーい、海未ちゃんが喜んでくれると思っただけだもん。ことりは腹黒くない!」

海未「まったく、自惚れ過ぎです。……しかし、お詫びをしてくれると言うのなら1つお願いがあります」

ことり「なぁに?なんでも言って!」

175: 2015/04/20(月) 02:47:58.35 ID:25TP8w75.net
ーーー退院の日ーーー

ことり「おかえりなさいませ、お嬢様♪」パタパタ

海未「……ただいま帰りましたっ!」

176: 2015/04/20(月) 02:52:32.53 ID:1V+LtB+x.net
おわりです。

最後の海未ちゃんのお願いはメイド服で迎えて欲しいってお願いでした
遅くてごめん、読んでくれた人ありがとー!

177: 2015/04/20(月) 02:54:29.91 ID:gbaDmUEe.net
おつ

178: 2015/04/20(月) 02:56:08.35 ID:Hd+pFBWH.net

ベタベタしすぎないことうみの距離感が新鮮だった

引用元: ことり「おかえりなさいませ、お嬢様♪」