穂乃果「海未ちゃーん！おはよっ！」

海未「おはようございます、穂乃果」

穂乃果「ねーねー！海未ちゃん昨日の『えみつんの絶対滑る話』見たっ！？」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

海未「あ...すみません、昨日は寝てしまいました」

穂乃果「あ、そうなんだー...昨日のやつ凄い面白かったよ！」

海未「そうなんですか、録画してあるので明日...」

ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、おはよー♪」

穂乃果「あっ！ことりちゃんおはよっ♪ ねぇねぇ、ことりちゃんは昨日の滑る話見た！？」

ことり「見た見た！夜中なのに大きな声で笑っちゃってお母さんに怒られちゃいました♪」

穂乃果「あはは♪それ穂乃果も！」

<ｷｬｯｷｬｯｳﾌﾌ♪

海未「......」ｼｭﾝ

海未（最近始まった、夜11時から放送されるテレビ番組）

海未（とても人気があるらしく、放送の翌日は穂乃果とことりの話題もそれ一色です）

海未（流行などには疎い私ですが、やはりおいてけぼりは寂しいもので...）

海未（しかし、私の生活は朝がとても早いので早寝早起きが習慣づいていますし、11時までなんてとても起きていられません）

海未（頑張って起きようとしても、昨夜のように寝落ちしてしまい......この有り様です）

海未（あぁ、この身に染みついた健康的な習慣を憎らしく思う時が来ようとは！）ｸﾞﾇﾇ


海未（それに、録画しておいても翌日になると...）

海未「穂乃果、ことり！私も録画しておいた滑る話見ましたよ♪」ﾆｺﾆｺ

穂乃果「おー！どうだった？」

海未「はい、とても面白かったです！特にあのえみつんさんの片手で鉄パイプ折った時の話が...」ｸｽｸｽ

ことり「うんうん！あそこ笑っちゃうよねー♪」ﾆｺﾆｺ


海未（......あー）

穂乃果「......？海未ちゃん、どうしたの？」

ことり「？」


海未（何か、何か違うんです、これは...）

海未（穂乃果たちと私の温度の差というか、"既に昨日盛り上がった話題をもう一回話す気だるさ"が、どうしてもこちらに伝わってきてしまう...）

海未（勿論穂乃果とことりは良い子なのでそんな事は考えていないと思いますが、やはり壁は確実に存在しています...）


海未（これがリアルタイム組と録画組の差...埋められない障壁っ！）ﾝｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ...

21:00

海未「......ふぅ、ゆっくりと浸かるお風呂は気持ち良いですね...♪」ｺﾞｼｺﾞｼ

海未「...さて、今日は放送日ではありませんが...予行練習しておくに越した事はありません」

海未「何事も日頃から努力を積み重ねる事で成果を出していく物なのですっ！」ｷﾗｰﾝ☆


海未「さて、取り合えずテレビをつけて......」

「ﾗｯｽﾝｺﾞﾚﾗｲｯﾃﾅﾝﾃﾞｽﾉ!?」<ﾜﾊﾊﾊ

海未「......」ｼﾞｰ

海未「...？？？」

海未「......結局"らっすんごれらい"とはなんなのでしょうか...」ﾓﾔﾓﾔ


海未「......チャンネル変えましょう」ﾎﾟﾁ

『ﾜｰ!ｵﾌﾛﾆﾊｲﾘﾅｶﾞﾗ ｺﾝﾅｹｼｷｶﾞﾐﾚﾙﾅﾝﾃ ｽﾃｷｰ!!』ｷｬｯｷｬｯ

海未「......」ｼﾞｰ

海未「温泉......良いですね」ﾎﾟﾔ

海未「いつか穂乃果とことりと3人だけで温泉旅行に行ってみたいですね...」ﾎﾟﾔﾎﾟﾔ


海未「......温泉......裸の付き合い......うへへ」ｼﾞｭﾙ


海未「あぁ、穂乃果......！駄目ですそんな事をしては......破廉恥です！！////」ｸﾈｸﾈ



海未「......はっ！？」ﾋﾞｸｯ

海未「い、いけません......私とした事がこのような妄想を......精神修行が足りません！」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

海未「......おや？」


23:06

海未「！？！？！？」

海未「......い、いつのまにか11時になってます！！や、やったぁ！！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

海未「早速ことりに報告をしましょう♪」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

海未「......」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


海未「......って、こんな事報告してどうするんですかー！！」ﾋﾞｼｯ

海未「頑張って夜更かしできました♪ なんてメールをしてしまったら確実に明日、穂乃果とことりに面白おかしく弄られてしまいます」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

海未「......まあ、良いでしょう。今日で夜更かしのコツは掴めました」

海未「無理に起きようとじっと我慢するのではなく、何か楽しい事をして過ごす...これですね！」ｸﾞｯ

海未「......」

海未「べ、別に穂乃果とイチャイチャする妄想が楽しかったわけじゃないですからっ！///」ﾜﾀﾜﾀ



海未ママ「海未さんっ！先ほどからうるさいですよ！！ 何時まで起きているのですかっ！？」ｶﾞﾗｯ!!

海未「ひぃっ！？ ごめんなさい！！」ﾋﾞｸｯ

絵里「はーい！それでは今日の練習はこれで終わりにします！明日は朝練があるのでみんな忘れないように！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ

「「「はーい！」」」

海未「ふわぁい...」ﾖﾛﾖﾛ


海未「......」ﾓｿﾓｿ

海未（ここ数日慣れない夜更かしを続けているせいか、夕方になっても気だるさが抜けません...）ﾓｿﾞﾓｿﾞ

絵里「ねえ、海未」

海未「......はい？どうしました、絵里？」ﾌﾟｱﾌﾟｱ

絵里「えーと...近頃なんだか調子が悪そうだけど、もしかして何処か体調が悪かったりする？」

海未「...え？そうですか？」

絵里「ええ、なにかこう、動きが固いというか切れがないというか...」

海未「......そう、ですか。鍛練が不足しているのかもしれません」

絵里「あ、いや、そういうわけじゃないんだけど、ね？」ｵﾛｵﾛ

絵里「もし調子が悪いのだったら海未は明日の朝練はお休みしても...」

海未「......大丈夫ですよ、お気遣い頂きありがとうございます絵里♪」ﾆｺ

絵里「そ」穂乃果「海未ちゃーん！どぅーんっ！！」ﾎﾞﾌｯ

海未「うひゃあ！！////」ﾋﾞｸﾝｯ

絵里「ちょっ......！」

穂乃果「何お話してるのー？穂乃果も交ぜてー♪」ｽﾘｽﾘ

海未（ほのかの頬っぺたが私の頬にｽﾘｽﾘと......！）ｸﾜｯ!!

絵里「あ、いや、大した話じゃないのよ、ほんとに」

穂乃果「えー？」

海未「ぬふぅ！////」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

絵里「......はぁ」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

希「エリチ、くらーい顔してどしたん？」

絵里「...私って悩み一つ話せないような、頼りない先輩かしら...」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

希（あ、これ面倒くさい感じのやつや......）

絵里「うう、そもそも私に人間関係のフォローなんて無理よ無理よ...高校まで友達すらいなかったのに...」ｽﾞｰﾝ...

希「エ、エリチは頑張っとると思うよ～？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

絵里「...ﾁｶｧ」ｸﾞｽｯ

希「そうや、チョコあるよ～！食べる？」ｺﾞｿｺﾞｿ

絵里「食べる...」ｺｸﾝｯ

ことり「はふぅ、今日も疲れたね～」

穂乃果「明日の朝練しんどい～！あんまりハードなのは辛いなぁ」

海未「......」


海未（......眠い、です）


海未（もう限界です、今日のお稽古はお父様にお願いしてお休みを頂いて......）


穂乃果「ねーねー、海未ちゃん聞いてる？」ﾕｻﾕｻ

海未「はい、聞いてますよ穂乃果」ﾆｺ

ことり「......じゃあ海未ちゃんに聞くけど、今、私達がなに話してたか覚えてる？」

海未「波打ち際のしまうまが混沌の揺りかごに導かれ電磁波の影響で噛み砕かれた木星に不時着したという話ですよね？素晴らしい事です...」ﾌﾟｱﾌﾟｱ

穂乃果「全然違うよ！というかなにそのサイコな発想！怖っ！」ﾋﾞｸｯ

ことり「えっとね、今日の夜にテレビでA-RISEの特集するんだって」

海未「へぇ...」ﾌﾟｱﾌﾟｱ

穂乃果「その番組で新曲披露するみたいなんだ！これはアイドル研究部としては要チェキ！だよね♪」ﾌﾞｲ!!

海未「ふむ、確かにそれは必要な事かも知れませんね」ｳﾄｳﾄ

穂乃果「楽しみだよ～、やっぱりA-RISEのライブって凄いもん！」ｳｷｳｷ♪

ことり「ことりとしては衣装も楽しみです♪ A-RISEの衣装ってプロの仕事って感じで参考になる事も多いんだよね～」

<ｷｬｯｷｬｯｳﾌﾌ♪


海未「......」

21:00

海未「...結局お稽古はサボれませんでした」

海未「お稽古お休みして夜更かししてるのがバレたらお父様の逆鱗に触れてしまいますし、仕方ありませんよね」

海未「......」ﾁﾗｯ

海未「しかし、まさか放送が夜の11時半とは...これまで以上に難易度が高いですね」ﾊｧ

海未「まあ、念のため少し仮眠を取りましたし、それに今日は秘密兵器もあります！」ｷﾗｰﾝ☆


海未「夜更かしのおとも、カフェイン！つまりコーヒーです！！」ﾄﾞﾔｧ

海未「ふふ、このビターな薫り...少し大人になった気分ですね」ｽﾝｽﾝ

海未「......いざ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

海未「......」ｺﾞｸﾝ

海未「」


海未「」ﾌﾞﾌｫｰ

海未「に、にがいっ！？にがいですぅぅ！！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「なんですかこれはっ！？もしや一服盛られたのですか！？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

海未「お、お父様は何時も"コーヒーはブラックに限るな"と呟いていたのに...」


海未「......」


海未「......」ｽﾞｽﾞｯ

海未「うぁぁぁ......やっぱりにがいですぅ～」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「こ、この後味...舌がびりびりしまふ」

海未「......やっぱりお砂糖いれてきましょう」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ


海未「ん、できました！お砂糖にミルクたっぷりのコーヒー！」ｳｷｳｷ

海未「いただきまーす♪」ｽﾞｽﾞｯ

海未「......ふわぁ、温かくて甘くて美味しいです」ﾌﾆｬ

海未「お砂糖いれればこんなに美味しいのに、何故お父様はあんな苦い物をそのまま飲むのでしょう...不可思議ですね」

夜10:00

海未「......」ﾎﾞﾍｰ

海未「授業のの予習も終わってしまいましたし、やることが無いですね」ｳｰﾝ

海未「......」

海未「...まずい、とても眠いです」ｳﾄｳﾄ

海未「カフェインを信頼しすぎていましたね...くっ...」

海未「...暇潰しにスクールアイドルの掲示板でも見ましょうか」ｶﾀｶﾀ ﾀｰﾝｯ!!

海未「......ふふっ、また私達μ'sのスレッドが沢山立っていますね♪」ﾆｺﾆｺ

海未「む、なんですかこの 『穂乃果「海未ちゃんに告白するよ！」』 ...とは？」

海未「......」ｼﾞｰ

海未「......」ｼﾞｰ

海未「」ﾌﾞﾜｯ

海未「うぅ、良いお話です......穂乃果も海未も末永くお幸せに......」ｸﾞｽｸﾞｽ


海未「......って、海未って私じゃないですか！今ようやく気がつきましたよ！？」ｶﾞｰﾝ

海未「私は目からレーザーなんて出しませんし、口から怪光線も吐きません！」ｶﾞｰ!!

海未「......私ってファンの人達からいったいどういう存在だと思われているのでしょうか？」ｽﾞｰﾝ


海未「しかし......改めて私と穂乃果のお話として読んで見ると......」

海未「あぅぅ/////」ﾎﾞﾌｯ

海未「だ、駄目ですこんな......せせせ、接吻なんて！！......高校生の身でそんなの、早すぎますぅっ！/////」ｸﾈｸﾈ

海未「あぁ、や、優しくしてください......穂乃果ァ....../////」ｸﾈｸﾈ

23:30

海未「......むにゃむにゃ///」ｽﾔｧ

00:00

海未「いけませんことり......それはマカロンではありません......手のひらサイズの地獄です......」ﾓﾆｬﾓﾆｬ


07:30

(・8・)<ﾁｭﾝﾁｭﾝ♪

海未「」

海未「......っ！！」ｶﾞﾗﾗ

穂乃果「あ、海未ちゃんおはよー！今日は珍しく遅刻ギリギリだね」

海未「す、すみません！朝練も出られなくて......」ｼｭﾝ

ことり「別に大丈夫だよ～？むしろみんな心配してたもん、何時も真っ先に来る海未ちゃんが遅刻なんて、なんかあったんじゃないかー！って♪」ｸｽｸｽ

海未「うぅ、面目無いです......ただの寝坊です///」ｶｧｧ

穂乃果「気にする事ないよー！穂乃果なんてしょっちゅうだし♪ でも海未ちゃんが寝坊なんて珍しいよね！」

ことり「......あ、もしかして！海未ちゃん昨日のｱﾗｲｽﾞの番組見てたの？」ﾎﾟﾝｯ

海未「」

穂乃果「あ、そうなんだ！穂乃果昨日寝ちゃったよー、録画してあるから大丈夫だけど♪」

ことり「ことりは衣装作りの仕上げしながら見ちゃったー、凄かったよ♪」

海未（......そういえば、リアルタイムで見る気まんまんで録画するのすら忘れてました......）

<ｷｬｯｷｬｯｳﾌﾌ♪

海未（......）

海未（今は、些細なすれ違いですが）

海未（やがて、大人になっていくにつれて、これが私と穂乃果達の溝になっていったりはしないでしょうか）

海未（根本的に性格も、生活サイクルも違う私達が、今ここでこうしている奇跡は）

海未（いったい、何時まで......？）


穂乃果「あー、穂乃果も起きて見てれば良かったよ。海未ちゃんは......って、海未ちゃん？」ｷｮﾄﾝ

海未「......」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ことり「う、海未ちゃん？どうしたの？なんか震えて......」

海未「」ｸﾞｽｯ

ほのこと「！？」ﾋﾞｸｯ

海未「あ、あれ......なんで......」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「う、海未ちゃん！？どうしたの！？何処か痛いの！？」ｵﾛｵﾛ

海未「うぅ、ぐずっ......ふえぇぇ......」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ことり「あわわわ......」ｵﾛｵﾛ

「なになに？どうした？」「わっ、海未泣いてるよ！？」「痴話喧嘩だー！」


穂乃果「と、取り合えず保健室！」ｶﾞｼｯ

ことり「うん！」ｶﾞｼｯ

ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ...


フミコ「......なんかあれ、何処かで見たことある光景のような」

ヒデコ「捕まった宇宙人？」

ミカ「それだ！」ﾋﾞｼｯ

海未「......」ｸﾞｽｯ


穂乃果「......えーと、つまり？」

ことり「リアルタイムでテレビ見れなくて、話題に乗れないのが悲しかったって事？」

海未「......うぅ////」ｶｧｧ


海未（結局、保健室まで連行された私は、穂乃果たちに全てを洗いざらい吐き出してしまいました）

海未（テレビの事もそうですが、夜更かし程度で絵里やみんなに迷惑をかけてしまっていた事の情けなさや）

海未（たかがこれだけの事で人前で泣いてしまった事への己の心の脆さを恥じたり、そういう事も全て）


海未（......そんな、人からすれば笑い話でしかないそれを、穂乃果もことりも茶化さずに真剣に聞いてくれて）


穂乃果「海未ちゃんはね、頑張りすぎなんだよ♪もっと気楽にいこう！」


ことり「これからはどんな些細な事でも、溜め込まずにことり達に全部話して欲しいな......友達だもんねっ♪」


海未（そんな風に、優しく声をかけてくれる彼女達に......不覚にもまた涙がこぼれそうになりました）

海未（先程まで胸にわだかまっていた不安が全て消し飛ばされてしまったようで......）

海未（こんなに優しい幼馴染みが、何時も側にいてくれる）


海未（園田海未は......世界一の幸せものなのかもしれませんね）

海未（それから数日後の練習終わり）


海未「お泊まり...ですか？」ｷｮﾄﾝ

穂乃果「うん！今度の日曜、ことりちゃんのお家で！」ﾆｺﾆｺ

ことり「えへへ、最近してないから、どうかなーって♪」ﾆｺﾆｺ

穂乃果「ついでにテレビも一緒に見ようよ！海未ちゃんが寝ちゃっても起こしてあげられるし♪」

海未「二人とも......」ｼﾞｰﾝ

海未「...日曜でしたら私も大丈夫ですよ、楽しみです！」ﾆｺｯ

ほのこと「やったー♪」ﾊﾟﾁﾝｯ

海未「......♪」ｺﾞｿｺﾞｿ

部室

海未「......」ﾎﾟｹｰ

ｶﾞﾁｬ

海未「あ、ほの......」

絵里「...あら、海未？まだ帰ってなかったの？」

海未「あぁ、絵里でしたか。穂乃果たちが教室に忘れ物したらしいので待っているんです」

希「うちもおるよ～♪」ﾜｼｯ

海未「ヒィッ！？い、いきなり現れて触らないでください！！///」ﾋﾞｸｯ

絵里「ﾊﾗｼｮｰ...」

海未「......」ﾎﾟｹｰ

絵里「......」

希「......」


絵里「う、海未！」ｶﾞﾀｯ

海未「ひゃっ！？ど、どうしました絵里！？」ﾋﾞｸｯ

絵里「えーと、その......」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

海未「......？」

絵里「海未、最近ちょっと調子悪いじゃない？だから良かったら私が悩みの相談でもしてあげられたらって思って！」ｷﾘｯ

海未「......へ？」ﾎﾟｶｰﾝ

絵里「私、あなたに先輩らしい事してあげられてないし、こういう事くらいね？」ｸﾞｲｸﾞｲ

海未「え、あの......」

絵里「ほらほら、どーんと話してみなさい！エリチカお姉さまが全て受け止めてあげるわぁ！」ｸﾞｲｸﾞｲｸﾞｲｸﾞｲ

海未「ちょっ！待って！待ってください！！」

絵里「え？」

海未「あの、悩み、もう解決しましたので......」

絵里「え？」

海未「もう、大丈夫です」ﾆｺｯ

絵里「」


希（あちゃー......）

絵里「」ｽｸｯ

海未「え、絵里！？」

絵里「......おうちかえるぅ！」ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ

希「エリチそっちは窓やん！？ドアこっち！」

海未「......」


海未「......絵里！」

絵里「......？」ｸﾞｽｯ

海未「今度、勉強教えて下さい！ダンスの事も！あなたに教えて欲しいです！」

海未「......私、絵里の事尊敬しているんですよ、頼りにしてますから♪」ﾆｺｯ

絵里「......海未」

絵里「...っ」ｺﾞｼｺﾞｼ

絵里「......私、こう見えて結構スパルタだから、覚悟しておいてね？」ﾆｺ

海未「はいっ、よろしくお願いします！」ﾍﾟｺﾘｯ

絵里「ﾊﾗｼｮｰ!!」ｸﾞｯ

ﾊﾞﾀﾝｯ

希「良かったね、エリチ」ﾆｺｯ

絵里「......はぁ」ﾄﾎﾞﾄﾎ

希「ん～？なんや、浮かない顔やん？」


絵里「...ちょっと、肩借りるね」ﾄﾝｯ

希「およ？」

絵里「後輩に、気を使わせちゃった」ｼｭﾝ

希「...あはは、それでええんよ、それで」 ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

希「先輩後輩とか無いって言ったのはエリチの方なんやし♪」


希「お互いに頼ったり頼られたりして...たまに痛い感じにから回っても、後で皆で笑い飛ばせば良い」

絵里「......そういうものかしら？」

希「うん！ ほんとにみーんな、うちらなんかには勿体ないくらいの良い子たちやんな？」ｹﾗｹﾗ

絵里「ほんとにね」ｸｽｯ

希「......チョコ食べる？」

絵里「うん......」

希「ん～、甘いなぁ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「今の私にはちょっとビターね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「んー？コーヒーをブラックで飲めるエリチが？」ｸｽｸｽ

絵里「......そういう時も、あるわ」ｸｽｸｽ

日曜日


海未「さて、いよいよお泊まり当日です！」

海未「取り合えず、着替えは貸してくれるそうなので下着と次の日に着ていく制服、教科書一式は持っていくとして......」ｺﾞｿｺﾞｿ

海未「やっぱりお泊まりの定番、UNOとトランプは持っていきましょう！今日こそは二人に勝ちます！」ﾌﾝｽｯ

海未「他にはあれとそれと....あ、そうだこれも......」ｺﾞｿｺﾞｿ


海未ママ「海未さん、穂乃果さんとことりさんがお迎えにきてくれましたよ？」

海未「えぇ、もうそんな時間ですか！？わ、わかりました！すぐ行きます！」


海未「二人ともお待たせしました！」ｺﾞｿｯ

穂乃果「うわぁ！？う、海未ちゃんなにその荷物！？登山にでも行くの？」

海未「え？そういうわけではないのですが...というか穂乃果は逆に荷物が少なすぎではありませんか？制服や教科書などはちゃんと持ちましたか？」

ことり「制服？ ......海未ちゃん、明日は創立記念日で学校おやすみだよ？」

海未「」

穂乃果「♪」ｷﾗｰﾝ☆


穂乃果「よーしっ！出発前に海未ちゃんの荷物チェックだー！それ～♪」ｶﾞﾊﾞｯ

海未「なっ！？ なにをするのですかぁっ！やめてください！！」ｱｾｱｾ

ことり「よいではないか～、よいではないか～♪それ～♪」ｻﾜｻﾜ

海未「ひゃぁ！？/// ど、どさくさに紛れて触らないでくださいことりぃっ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

穂乃果「はっ！？み、みてください隊長！この大胆な下着！けしからんですぞ！！」

海未「うわあああああああ！？/////なに広げているのですかぁ！？////」

ことり「やんやん♪/// ことりたちを誘惑してどうする気だったのｳﾐﾁｬﾝ!!」ﾁｭﾝﾁｭﾝ!!

海未「せ、せくはらですっ！せくはらで訴えますよ二人ともっ！！」ｶﾞｰｯ

穂乃果「うわぁ！怒ったー！！逃げろ～♪」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

ことり「きゃ～♪」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

海未「に、逃がしません！待ちなさーい！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ


海未ママ「青春ですねぇ......」ﾎﾉﾎﾞﾉ

みなみけ！


穂乃果「お邪魔しまーす♪」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

海未「お邪魔します...って、もう穂乃果！靴くらい揃えてください！」

ことり「別にいいよ～、ほら海未ちゃんもあがってあがって♪」

海未「わかりました、まったくもう...穂乃果は」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ことり「あ、そうだ海未ちゃん！」

海未「？ なんですか？」


ことり「....ご飯にする？お風呂にする？ ...それとも...ことり？」ｼｭﾙｯ

海未「」

海未（...はっ、こ、ここで気圧されてはいけません園田海未！ここは...むしろ攻め時！！）

ｶﾍﾞﾄﾞﾝｯ!!!

ことり「ふぇ！？」ﾋﾞｸｯ

海未「...食べてしまっても...良いんですか？(ｲｹﾎﾞ)」ｸｽｯ

ことり「...え、えっと////あの...その...////」ﾎﾞｼｭｩ///

ことり（は、はわぁ、ち、近っっ！！//////）ｱｾｱｾ


海未（......や、やりました！ことりを出し抜いてやりましたよ！！）ｷﾗｰﾝ☆

海未（絵里直伝"あの希に一泡吹かせた冴えた反撃テク"がことりにも通じましたー♪）ﾆﾔﾆﾔ


ことり「/////」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

海未「......」


海未（あれ？でもこの後はどうすれば......？）

ｶﾞﾁｬｯ

海未「！？」


理事長「ただいまー♪ あら、海未ちゃん達来てたn.....え？」


海未「」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ことり「////」ﾎﾞｼｭｰ


理事長「」

穂乃果「ねー、海未ちゃんことりちゃん、なにやってるの？早く...」ｶﾞﾁｬ

穂乃果「......」

穂乃果「......」ｶﾞﾁｬ


穂乃果「長引きそうだしゲームでもしてよう」ｶﾁｬｶﾁｬ

海未「できました！園田特製炒飯と餃子ですよ～♪」ｶﾀﾝｯ

ほのこと「わーい♪」

穂乃果「はぐはぐ！ ...美味しーい！海未ちゃんの餃子は世界一だね♪」

海未「ほ、褒めすぎですよ///」

ことり「でも本当に美味しいよ～♪餃子ってニンニク入ってるから苦手だけど、海未ちゃんのは美味しく食べられるから、ことり大好きです♪」

海未「ふふっ、よかったです♪炒飯もありますので沢山たべてくださいね！」ﾆｺﾆｺ

ことり「うんっ♪」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

穂乃果「でもさっきは驚いたよー、中々二人が来ないから廊下出てみたら海未ちゃんがママさんに土下座してるんだもん」ﾊｸﾞﾊｸﾞ

海未「」ﾌﾞﾌｫー
ことり「」ﾌﾞﾌｫー

穂乃果「うわっ！汚っ！！」ﾋﾞｸｯ

海未「み、見てたんですか！？」ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ

穂乃果「そりゃあんだけ長い時間放置されてたら気になるよー！いったいなにがあったの？」

ことり「あはは......あれはﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾉﾖﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲ////」

海未「そうです、あれは不幸な事故だったのです...」ﾄｵｲﾒ

ことり「......」ﾑｯ

ことり「......ねぇ、海未ちゃん？」ｺｿｺｿ

海未「はい？なんですかことり？」

ことり「......あとで、一緒にお風呂入る？////」ﾎﾟｯ

海未「//////」ﾎﾞﾌｯ

穂乃果「？？？」

穂乃果「むー！何か隠してるなー？えいっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

ことり「ひゃう！？///ﾎ,ﾎﾉｶﾁｬﾝ!?////」ﾋﾞｸﾝｯ

穂乃果「おしえろー！そりゃー♪」ｻﾜｻﾜﾂﾝﾂﾝ

ことり「ひゃぁ！？/////あ、あ、やぁん！///お、お腹はだめぇ！！////」ｸﾈｸﾈ


海未（.....成る程、ここが桃源郷ですか）ｺﾞｸﾘ

海未「......」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

穂乃果「......」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ことり「ごくりっ」

穂乃果「こっちかなー？」ｽｯ

海未「......」

穂乃果「...じゃあこっちだ！」ｽｯ

海未「......」

穂乃果「ねぇ海未ちゃん？」

海未「なんですか？穂乃果？」

穂乃果「顔色伺われたくないからって目を閉じるのはずるくないかな？」

海未「ふっ、勝てば官軍です」

ことり「......」ｿ~

海未「ことり、こっそりくすぐるのは無しですよ」

ことり「なんでわかったの！？」ﾋﾞｸｯ

穂乃果「よしっこれだぁぁ！！」ｼｭﾋﾞｯ

海未「むっ、ようやくですか...さて結果は...！」ﾁﾗｯ

海未「」ｼﾞｮｰｶｰ

穂乃果「勝ったー！いぇーい♪」

ことり「やったね穂乃果ちゃん♪」

海未「ど、どうして勝てないのですかぁ...こうなったらスピードで勝負です！！」ｷﾘｯ

穂乃果「げ、それ海未ちゃんの得意なやつじゃん！大人げなーい！」

海未「ふっ、逃げるのですか？」ﾆﾔｯ

穂乃果「むっ！そう言われると引けないなー！ファイトだよ！！」

ことり「二人ともがんばれー♪」ﾔﾝﾔﾝ!!


海未「......ふふっ♪」

22:40


海未「......むにゃ」ｽﾔｧ

穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん、そろそろ滑る話始まっちゃうよー？」ﾕｻﾕｻ

ことり「...ふふっ、ぐっすり寝ちゃってるね！かわいい～♪」

穂乃果「えいっ」ﾎｯﾍﾟﾂﾝ♪

ことり「！！」

海未「......ふにゃ」ﾋﾟｸﾝ

ほのこと「......！！」

海未「むにゃ......」ｽﾋﾟｰ

ほのこと「セーフ！」ﾊﾟﾁﾝｯ♪


ことり「穂乃果ちゃん！どうだったどうだった！？」ﾌﾝﾌﾝ

穂乃果「おもちみたいにふっくらしてた！あとスベスベ！！」ｷｬｯｷｬｯ

ことり「いーなー！ことりもことりも♪」ﾂﾝﾂﾝ

< ｷｬｯｷｬｯｳﾌﾌ♪

海未「......らめれす、ほのかぁ......///」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ



穂乃果「あ、そうだ！ねぇことりちゃん、テレビって録画してある？」

ことり「うん、もちろん♪」

穂乃果「それじゃ、今日はもう寝ちゃって明日の朝みんなで一緒に見よっか！」ﾆｺｯ

ことり「そうだね～...よしっ！それじゃお布団敷いちゃいますっ」

穂乃果「穂乃果も手伝うよ！」

海未「......ｽﾔｧ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

ことり「それじゃあ電気消すよ～」

穂乃果「うん！......あ、まっくらだと怖いから夕方にしてね///」

ことり「りょ～か～い♪」ﾊﾟﾁｯ

ﾓｿﾞﾓｿﾞ

穂乃果「おやすみ～...って、ことりちゃん、なんで穂乃果のお布団に入ってくるの？」

ことり「あ、間違えちゃった！てへぺろ☆」ｺﾂﾝ☆

穂乃果「も～、ドジっ子だなぁ！ことりちゃんは♪」ﾂﾝﾂﾝ

ことり「えへへ、うっかりです♪///」ｸﾈｸﾈ

海未「......です」ﾑﾆｬ

穂乃果「おや、海未ちゃんがなんか寝言を言ってますよことりさん」

ことり「寝言ってますね穂乃果さん」


海未「......ずっと......」


海未「...ずっと、一緒、です......」ﾑﾆｬﾑﾆｬ


ほのこと「......」

穂乃果「どうしよう、今凄く海未ちゃんの事抱き締めたい気分」

ことり「ことりも、すご～くはぐはぐしたい気分です」

穂乃果「でも今起こすと怒られそうだから、この欲求は明日解消しようと思います」

ことり「ことりもそうしようと思います」


穂乃果「......おやすみ！ことりちゃん、海未ちゃん♪」

ことり「うん、おやすみ！穂乃果ちゃん、海未ちゃん♪」

海未「ふにゃ...」ｽﾔｽﾔ


「......」


穂乃果「やっぱりほっぺにちゅーくらい良いよね！？」ｶﾞﾊﾞｯ

ことり「あぁぁあああ！ﾎﾉｶﾁｬﾝずるい！ことりもっ！！」ｶﾞﾊﾞｯ

< ﾜﾝﾜﾝ!! ﾁｭﾝﾁｭﾝ!!


海未「.......大好きです...穂乃果...ことり......♪」ﾑﾆｬﾑﾆｬ


おしまい

ほのぼのいいね

やっぱことほのうみは最高だわ
乙