1: 2015/04/19(日) 21:20:39.27 ID:Hzkr1jCI.net
真姫「まぁ、もう6月も終わってるし今更の話だけどね」
ことり「うそ…もうとっくに過ぎちゃってる…どうしよう、何もお祝いしてないよ」
真姫「お祝いって、別に良いわよ。たかが誕生日、気にすることじゃないでしょ」
ことり「もっと早くに言ってくれれば、皆に言って用意とか出来たのに」
真姫「早く言ったって、私たちが顔馴染みになったの4月も後半だったじゃない。結局遅かったってこと」
ことり「それは、そうだけど…この間は希ちゃんの誕生日皆でお祝いしたのに、真姫ちゃんの分はやってないし…それに…」
真姫「別にことり達に祝って貰わなくても、一応人並みには親とかに祝ってもらってるから。気にしなくたっていいわよ」
ことり「ううん、それだけじゃなくて…うぅ、どうしよう…」
真姫「だったら、何にそんなに悩んでるのよ。他に何か理由があるわけ?」
ことり「それは、その…」
真姫「まったく、ハッキリしないわね」
ことり「……だって、真姫ちゃんのことお祝いしたいのに」ゴニョゴニョ
真姫「? 何一人でつぶやいてるのよ」
ことり「うそ…もうとっくに過ぎちゃってる…どうしよう、何もお祝いしてないよ」
真姫「お祝いって、別に良いわよ。たかが誕生日、気にすることじゃないでしょ」
ことり「もっと早くに言ってくれれば、皆に言って用意とか出来たのに」
真姫「早く言ったって、私たちが顔馴染みになったの4月も後半だったじゃない。結局遅かったってこと」
ことり「それは、そうだけど…この間は希ちゃんの誕生日皆でお祝いしたのに、真姫ちゃんの分はやってないし…それに…」
真姫「別にことり達に祝って貰わなくても、一応人並みには親とかに祝ってもらってるから。気にしなくたっていいわよ」
ことり「ううん、それだけじゃなくて…うぅ、どうしよう…」
真姫「だったら、何にそんなに悩んでるのよ。他に何か理由があるわけ?」
ことり「それは、その…」
真姫「まったく、ハッキリしないわね」
ことり「……だって、真姫ちゃんのことお祝いしたいのに」ゴニョゴニョ
真姫「? 何一人でつぶやいてるのよ」
2: 2015/04/19(日) 21:22:39.40 ID:Hzkr1jCI.net
ことり「…何か別の方法ないかな…あっ、そうだ! ねぇ、真姫ちゃんの誕生日って4月の何日?」
真姫「19日だけど」
ことり「19日だね? えっと、確かここに…あ、あった! じゃーん!」
真姫「じゃーんって、単に手帳取り出しただけじゃない…スケジュール?」
ことり「うん♪ えへへ、真姫ちゃんは真ん中バースデーって知ってる?」
真姫「真ん中バースデー? んー、聞いたこと無いわね」
ことり「小学校のころに流行ったんだけどね、友達同士の誕生日から数えて、真ん中に当たる日を記念日にしてお祝いしたりするの」
真姫「ふーん、初耳だわ。やったこともないし。それで?」
ことり「折角だからどうかなって思ったの。真姫ちゃんの誕生日が4月19日で、ことりが9月12日だから…えっと、いちにぃ…」
真姫「……」
ことり「7月の…あれ? 何日になるのかな…ここがこうなって…」ペラペラ
真姫「7月の1日ね」
ことり「あ、本当だ! わぁ、真姫ちゃんすごい! 頭の中で考えちゃったの?」
真姫「こ、これくらい簡単な計算じゃない」
ことり「それじゃあ、真姫ちゃんとことりの真ん中バースデーは7月1…日……あれ?」
真姫「今日ね」
ことり「今日なのっ!?」ガタッ
真姫「19日だけど」
ことり「19日だね? えっと、確かここに…あ、あった! じゃーん!」
真姫「じゃーんって、単に手帳取り出しただけじゃない…スケジュール?」
ことり「うん♪ えへへ、真姫ちゃんは真ん中バースデーって知ってる?」
真姫「真ん中バースデー? んー、聞いたこと無いわね」
ことり「小学校のころに流行ったんだけどね、友達同士の誕生日から数えて、真ん中に当たる日を記念日にしてお祝いしたりするの」
真姫「ふーん、初耳だわ。やったこともないし。それで?」
ことり「折角だからどうかなって思ったの。真姫ちゃんの誕生日が4月19日で、ことりが9月12日だから…えっと、いちにぃ…」
真姫「……」
ことり「7月の…あれ? 何日になるのかな…ここがこうなって…」ペラペラ
真姫「7月の1日ね」
ことり「あ、本当だ! わぁ、真姫ちゃんすごい! 頭の中で考えちゃったの?」
真姫「こ、これくらい簡単な計算じゃない」
ことり「それじゃあ、真姫ちゃんとことりの真ん中バースデーは7月1…日……あれ?」
真姫「今日ね」
ことり「今日なのっ!?」ガタッ
3: 2015/04/19(日) 21:23:45.17 ID:Hzkr1jCI.net
真姫「ちょ、ちょっと! いきなり立ちあがらないでよ、びっくりするじゃない」
ことり「ど、どうしよう、真姫ちゃん…」
真姫「何で今度は泣きそうな顔になってるのよ…」
ことり「えっと、えっと…!」
真姫「落ち着きなさいよ、ことりらしくもない。ちゃんと座り直したら?」
ことり「それどころじゃないよ、だって! うん、真姫ちゃん!」
真姫「な、何よ」
ことり「これから行こう」ガシッ
真姫「何処によ…って、ちょっことり!、引っ張らないでって!」
ことり「だって、早くしないと今日が終わっちゃう!」
海未「すみません、少し遅くなりまし…どうかしましたか、ことり?」
ことり「海未ちゃん! 今日はことりと真姫ちゃん、練習休むねっ!」ダッ
海未「…どうかしたのですか、真姫?」
真姫「どうもこうも知らないっ! ことりに聞い…ああん、もう急ぎすぎよっ!」
ことり「ごめんね、海未ちゃん!」タッタッタッ
海未「はぁ、分かりました…って、行ってしまいましたね。何だったのでしょう?」
ことり「ど、どうしよう、真姫ちゃん…」
真姫「何で今度は泣きそうな顔になってるのよ…」
ことり「えっと、えっと…!」
真姫「落ち着きなさいよ、ことりらしくもない。ちゃんと座り直したら?」
ことり「それどころじゃないよ、だって! うん、真姫ちゃん!」
真姫「な、何よ」
ことり「これから行こう」ガシッ
真姫「何処によ…って、ちょっことり!、引っ張らないでって!」
ことり「だって、早くしないと今日が終わっちゃう!」
海未「すみません、少し遅くなりまし…どうかしましたか、ことり?」
ことり「海未ちゃん! 今日はことりと真姫ちゃん、練習休むねっ!」ダッ
海未「…どうかしたのですか、真姫?」
真姫「どうもこうも知らないっ! ことりに聞い…ああん、もう急ぎすぎよっ!」
ことり「ごめんね、海未ちゃん!」タッタッタッ
海未「はぁ、分かりました…って、行ってしまいましたね。何だったのでしょう?」
4: 2015/04/19(日) 21:25:49.73 ID:Hzkr1jCI.net
――
真姫「で?」
ことり「……」
真姫「訳の分からないうちに急いで学校を飛び出したはいいけど、結局行く先失って立ち止まっていると…ことりは何がしたい訳?」
ことり「だって、どうしたらいいか分からなくて…」
真姫「どしたらいいか分からないのは私の方よ、全く」
ことり「うぅ…ごめんね真姫ちゃん?」
真姫「ことりって、おっとりしてるようで時々強引よね」
ことり「そう、かな…」
真姫「穂乃果っぽいって言うか、アレは何時も強引だけど…いっつも一緒にいるから影響受けてるんじゃないの?」
ことり「気にはしてなかったけど…嫌だったよね」
真姫「嫌って言うか、まぁどっちでもいいわよ。とりあえず、無為無策に歩いてるんじゃなくて、一時的でも目的地を決めない?」
ことり「そ、そうだよね…えっと…どうしよっか?」
真姫「強引な割りにパニックに弱いし…喫茶店にでも行って一旦落ち着きましょ。それでいいかしら?」
ことり「うん…いいよ」
真姫「それじゃことり、私あんまりこの辺り知らないから、案内して。ことりのオススメのお店とかあるの?」
ことり「オススメ…そっか、そこもいいかも。うん、案内するね」
真姫「で?」
ことり「……」
真姫「訳の分からないうちに急いで学校を飛び出したはいいけど、結局行く先失って立ち止まっていると…ことりは何がしたい訳?」
ことり「だって、どうしたらいいか分からなくて…」
真姫「どしたらいいか分からないのは私の方よ、全く」
ことり「うぅ…ごめんね真姫ちゃん?」
真姫「ことりって、おっとりしてるようで時々強引よね」
ことり「そう、かな…」
真姫「穂乃果っぽいって言うか、アレは何時も強引だけど…いっつも一緒にいるから影響受けてるんじゃないの?」
ことり「気にはしてなかったけど…嫌だったよね」
真姫「嫌って言うか、まぁどっちでもいいわよ。とりあえず、無為無策に歩いてるんじゃなくて、一時的でも目的地を決めない?」
ことり「そ、そうだよね…えっと…どうしよっか?」
真姫「強引な割りにパニックに弱いし…喫茶店にでも行って一旦落ち着きましょ。それでいいかしら?」
ことり「うん…いいよ」
真姫「それじゃことり、私あんまりこの辺り知らないから、案内して。ことりのオススメのお店とかあるの?」
ことり「オススメ…そっか、そこもいいかも。うん、案内するね」
8: 2015/04/19(日) 21:28:26.95 ID:Hzkr1jCI.net
――
ことり「じゃーん、ここがことりのオススメする喫茶店です♪」
真姫「…へぇ、結構いい雰囲気のお店じゃない」
ことり「えへへ、とっておきのお店なんだ。前に偶然見つけたんだけど、特にここのチーズケーキが絶品でね、その中でも…」
真姫「とりあえず御託はいいから入りましょ。ずっと歩きっぱなしで疲れたわ」
ことり「あ、真姫ちゃん! まだ話の途中…」
真姫「はいはい」
イラッシャイマセー
ことり「もう少し話聞いてくれてもよかったのに…」
真姫「チーズケーキが美味しいんでしょ? 分かったわよ」
ことり「ただ美味しいだけじゃなくて…」
真姫「だから、御託はいいわよ。μ'sのスイーツ担当が美味しいって言ったらそれだけで十分伝わるわ、でしょ? すみません二人で。はい」
ことり「そう言ってもらえるのは嬉しいけど…もう少し伝えたいなって…。真姫ちゃんって、先立って行動しないわりに少し強引だよね…」
真姫「何よ、さっきの仕返し? とりあえず、座る座る」
ことり「じゃーん、ここがことりのオススメする喫茶店です♪」
真姫「…へぇ、結構いい雰囲気のお店じゃない」
ことり「えへへ、とっておきのお店なんだ。前に偶然見つけたんだけど、特にここのチーズケーキが絶品でね、その中でも…」
真姫「とりあえず御託はいいから入りましょ。ずっと歩きっぱなしで疲れたわ」
ことり「あ、真姫ちゃん! まだ話の途中…」
真姫「はいはい」
イラッシャイマセー
ことり「もう少し話聞いてくれてもよかったのに…」
真姫「チーズケーキが美味しいんでしょ? 分かったわよ」
ことり「ただ美味しいだけじゃなくて…」
真姫「だから、御託はいいわよ。μ'sのスイーツ担当が美味しいって言ったらそれだけで十分伝わるわ、でしょ? すみません二人で。はい」
ことり「そう言ってもらえるのは嬉しいけど…もう少し伝えたいなって…。真姫ちゃんって、先立って行動しないわりに少し強引だよね…」
真姫「何よ、さっきの仕返し? とりあえず、座る座る」
10: 2015/04/19(日) 21:32:36.70 ID:Hzkr1jCI.net
ことり「うん…それじゃ、真姫ちゃんは何にする?」
真姫「私はことりと一緒でいいわよ」
ことり「いいの?」
真姫「ことりのオススメなら、今日はそれに従っておくわ。間違いなく美味しいんでしょ?」
ことり「もちろんだよ。…すみません、注文いいですか? はい、厳選素材のチーズケーキを二つ。飲み物は、えっと…真姫ちゃんどうする?」
真姫「そうね、私は、紅……ん?」
ことり「? どうかしたの?」
真姫「…すみません、この季節限定フレッシュトマトジュースってまだありますか? あ、だったらそれで、はい」
ことり「……」
真姫「…ことりはどうするのよ?」
ことり「じゃあ、私もそれで。同じものを二つで…お願いします。はい、以上で」
真姫「……」
ことり「ふふっ♪」
真姫「…何よ?」
ことり「真姫ちゃんってトマトジュース好きなんだね」
真姫「子供っぽいとか笑いたいわけ?」
ことり「だって、真姫ちゃんがケーキっていうと、庭先で紅茶と一緒に優雅なティータイムってイメージがあるから」
真姫「いいでしょ、私はトマトが好きなの! 折角なんだからいいじゃない」
真姫「私はことりと一緒でいいわよ」
ことり「いいの?」
真姫「ことりのオススメなら、今日はそれに従っておくわ。間違いなく美味しいんでしょ?」
ことり「もちろんだよ。…すみません、注文いいですか? はい、厳選素材のチーズケーキを二つ。飲み物は、えっと…真姫ちゃんどうする?」
真姫「そうね、私は、紅……ん?」
ことり「? どうかしたの?」
真姫「…すみません、この季節限定フレッシュトマトジュースってまだありますか? あ、だったらそれで、はい」
ことり「……」
真姫「…ことりはどうするのよ?」
ことり「じゃあ、私もそれで。同じものを二つで…お願いします。はい、以上で」
真姫「……」
ことり「ふふっ♪」
真姫「…何よ?」
ことり「真姫ちゃんってトマトジュース好きなんだね」
真姫「子供っぽいとか笑いたいわけ?」
ことり「だって、真姫ちゃんがケーキっていうと、庭先で紅茶と一緒に優雅なティータイムってイメージがあるから」
真姫「いいでしょ、私はトマトが好きなの! 折角なんだからいいじゃない」
11: 2015/04/19(日) 21:34:28.76 ID:Hzkr1jCI.net
ことり「むしろ可愛いなって♪」
真姫「か、かわっ! 何言ってるのよ全く…それより、ことりこそトマトジュースでよかったわけ?」
ことり「うん、ことりがチーズケーキをオススメしたから、飲み物は真姫ちゃんの好きなトマトジュースでもいいかなって」
真姫「無理にあわせる必要ないじゃない…別にいいけど。…それで?」
ことり「えっ?」
真姫「えっ、じゃないわよ。これからどうすのかって話。まさかケーキ食べて今日はおしまいじゃないんでしょ」
ことり「えっと…まだ考えてついていないの。というか、真姫ちゃん付き合ってくれるの?」
真姫「付き合ってくれるって言うか、強引に誘ったのはことりでしょ。今更何を言っているのよ」
ことり「それじゃあ…どうしよっか?」
真姫「…食べ終わるまでに決めればいいわよ」
ことり「うん、そうするね」
真姫「か、かわっ! 何言ってるのよ全く…それより、ことりこそトマトジュースでよかったわけ?」
ことり「うん、ことりがチーズケーキをオススメしたから、飲み物は真姫ちゃんの好きなトマトジュースでもいいかなって」
真姫「無理にあわせる必要ないじゃない…別にいいけど。…それで?」
ことり「えっ?」
真姫「えっ、じゃないわよ。これからどうすのかって話。まさかケーキ食べて今日はおしまいじゃないんでしょ」
ことり「えっと…まだ考えてついていないの。というか、真姫ちゃん付き合ってくれるの?」
真姫「付き合ってくれるって言うか、強引に誘ったのはことりでしょ。今更何を言っているのよ」
ことり「それじゃあ…どうしよっか?」
真姫「…食べ終わるまでに決めればいいわよ」
ことり「うん、そうするね」
12: 2015/04/19(日) 21:37:33.00 ID:Hzkr1jCI.net
真姫「それともうひとつ、聞いてもいいかしら?」
ことり「…うん」
真姫「どうしていきなりこんな行動に出たのかって。さっきも言ったけど、ことりってこんな強引に誘ったりする人じゃなかったわよね」
ことり「言わないとダメ、かな?」
真姫「ダメじゃないけど、聞きたいわね。どうしてもって言うならいいわ」
ことり「それは、その…やっぱり今日じゃなきゃダメだって思って」
真姫「理由は?」
ことり「だって、真姫ちゃんの誕生日が過ぎちゃって、真ん中の日も過ぎちゃったら何も出来なくなっちゃうって…」
真姫「要領を得ないわね」
ことり「だってことり、真姫ちゃんに何もあげられてないから。誕生日の時くらいはしっかりとお礼がしたいからて思ってて」
真姫「今一イミが分からないんだけど…お礼って私ことりに何かしてあげたかしら? 心当たりないんだけど」
ことり「そんなことない、何時もしてもらってるよ、いっぱいもらってるよ!」
真姫「ことり、声大きすぎよ」
ことり「あっ…ごめんね」
真姫「まったく、やっぱりことりらしくない。感情的になるなんて珍しいじゃない」
ことり「…うん」
真姫「どうしていきなりこんな行動に出たのかって。さっきも言ったけど、ことりってこんな強引に誘ったりする人じゃなかったわよね」
ことり「言わないとダメ、かな?」
真姫「ダメじゃないけど、聞きたいわね。どうしてもって言うならいいわ」
ことり「それは、その…やっぱり今日じゃなきゃダメだって思って」
真姫「理由は?」
ことり「だって、真姫ちゃんの誕生日が過ぎちゃって、真ん中の日も過ぎちゃったら何も出来なくなっちゃうって…」
真姫「要領を得ないわね」
ことり「だってことり、真姫ちゃんに何もあげられてないから。誕生日の時くらいはしっかりとお礼がしたいからて思ってて」
真姫「今一イミが分からないんだけど…お礼って私ことりに何かしてあげたかしら? 心当たりないんだけど」
ことり「そんなことない、何時もしてもらってるよ、いっぱいもらってるよ!」
真姫「ことり、声大きすぎよ」
ことり「あっ…ごめんね」
真姫「まったく、やっぱりことりらしくない。感情的になるなんて珍しいじゃない」
13: 2015/04/19(日) 21:39:46.89 ID:Hzkr1jCI.net
ことり「だって、その…今のμ'sがあるのって、真姫ちゃんのおかげだから」
真姫「は、はぁ? いきなり何を言ってるのよ。私のおかげって、みんなで作ったものでしょ?」
ことり「確かに、穂乃果ちゃんが先頭に立って引っ張ってくれて、海未ちゃんがまとめてくれて。花陽ちゃんと凛ちゃん、にこちゃんが繋いでくれて。
希ちゃんと絵里ちゃんが支えてくれて広げてくれて…誰か一人が欠けたらμ'sは無いんだなって思ってるよ」
真姫「だったら、私もその中の一人じゃない。誰かのおかげじゃなくて」
ことり「そうだけど…でも、真姫ちゃんが居なかったら、μ'sは始まってなかったから。真姫ちゃんが作ってくれた曲があったから、ことり達は舞台に立てて」
真姫「……」
ことり「だから、真姫ちゃんにはすっごく感謝してるの。それはことりだけじゃなくて、穂乃果ちゃんと海未ちゃんも一緒だと思う」
真姫「買いかぶりすぎよ。私が居なくたって、曲作らなくたって、たぶん他の選択肢があっただろうし。別に初ライブだって既存曲でやろうと思えばできたでしょ?」
ことり「それは分からないよ。だって今は今しかないから…別の世界があったなんて考えられないし…真姫ちゃんがいないって考えたくない。それに…」
真姫「それに?」
ことり「……」
真姫「他に理由でもあるわけ?」
真姫「は、はぁ? いきなり何を言ってるのよ。私のおかげって、みんなで作ったものでしょ?」
ことり「確かに、穂乃果ちゃんが先頭に立って引っ張ってくれて、海未ちゃんがまとめてくれて。花陽ちゃんと凛ちゃん、にこちゃんが繋いでくれて。
希ちゃんと絵里ちゃんが支えてくれて広げてくれて…誰か一人が欠けたらμ'sは無いんだなって思ってるよ」
真姫「だったら、私もその中の一人じゃない。誰かのおかげじゃなくて」
ことり「そうだけど…でも、真姫ちゃんが居なかったら、μ'sは始まってなかったから。真姫ちゃんが作ってくれた曲があったから、ことり達は舞台に立てて」
真姫「……」
ことり「だから、真姫ちゃんにはすっごく感謝してるの。それはことりだけじゃなくて、穂乃果ちゃんと海未ちゃんも一緒だと思う」
真姫「買いかぶりすぎよ。私が居なくたって、曲作らなくたって、たぶん他の選択肢があっただろうし。別に初ライブだって既存曲でやろうと思えばできたでしょ?」
ことり「それは分からないよ。だって今は今しかないから…別の世界があったなんて考えられないし…真姫ちゃんがいないって考えたくない。それに…」
真姫「それに?」
ことり「……」
真姫「他に理由でもあるわけ?」
14: 2015/04/19(日) 21:43:15.78 ID:Hzkr1jCI.net
ことり「えっとね、今のも真姫ちゃんにお礼がしたいって理由のひとつだけど…一番じゃないの」
真姫「……」
ことり「本当はね、えへへっ、今の理由は二番目。一番目は、真姫ちゃんがことりの側に居てくれるってこと」
真姫「側にって、どういう意味よ」
ことり「ことりね、衣装を作るとき、どんなのがいいかなって目を閉じて考えるとと、自然と真姫ちゃんの作った曲が頭の中で流れてくるの。
曲の中で皆が好きに踊って歌って…そうすると『あ、こんな服に合うんじゃないな、可愛いんじゃないかな』ってどんどんイメージが沸いてきて」
真姫「それは普通じゃないの? 曲と合わせようってすれば、自ずとそうなるでしょ」
ことり「イメージだけじゃないよ。本当言うとね、最初のときはただ可愛い服を作れてたらいいなって思ってた。可愛いって言われたら嬉しいなって考えてた。
でもそれだけじゃダメなんだなって、今は思うようになってるの。それはね、自分で言うのもちょっと恥ずかしいんだけど…すっごく成長したなって思ってる」
真姫「……」
ことり「だからね、真姫ちゃんにはすごく感謝してるの。今だって真姫ちゃんの曲を聴くたびにね、新しい扉がどんどんと開いてくの。
そしたら出来ないことも出来るようになって、もっともっとみんなを輝かせてあげれるようになって」
真姫「…大げさよ」
ことり「大げさななんかじゃ、絶対ないよ。ことりは、真姫ちゃんが側に居てくれて、ココロの中で支えてくれて。いっぱい与えてくれて。
だから…だから、貰ってばっかりだから、何か真姫ちゃんにお返ししなきゃって、ずっと考えてたんだけど…」
真姫「それで、誕生日が来ればって、こと?」
ことり「うん…普通にお礼が出来ればって思ったけど、何か言い出せなくて…それでも誕生日なら自然に言えるかなって思ったんだけど…」
真姫「全く…それで私は意味も分からないまま振り回されるってわけね」
ことり「誕生日がもう過ぎちゃってるって聞いて、どうしようって思って。考えた結果も今日で。居ても立っても居られなくて。ごめんね、真姫ちゃん」
真姫「謝るんだったら最初からしないの」
ことり「うぅ…どうしたらいいのかなって、一生懸命考えたけど…やっぱり迷惑だったよね?」
真姫「……」
ことり「本当はね、えへへっ、今の理由は二番目。一番目は、真姫ちゃんがことりの側に居てくれるってこと」
真姫「側にって、どういう意味よ」
ことり「ことりね、衣装を作るとき、どんなのがいいかなって目を閉じて考えるとと、自然と真姫ちゃんの作った曲が頭の中で流れてくるの。
曲の中で皆が好きに踊って歌って…そうすると『あ、こんな服に合うんじゃないな、可愛いんじゃないかな』ってどんどんイメージが沸いてきて」
真姫「それは普通じゃないの? 曲と合わせようってすれば、自ずとそうなるでしょ」
ことり「イメージだけじゃないよ。本当言うとね、最初のときはただ可愛い服を作れてたらいいなって思ってた。可愛いって言われたら嬉しいなって考えてた。
でもそれだけじゃダメなんだなって、今は思うようになってるの。それはね、自分で言うのもちょっと恥ずかしいんだけど…すっごく成長したなって思ってる」
真姫「……」
ことり「だからね、真姫ちゃんにはすごく感謝してるの。今だって真姫ちゃんの曲を聴くたびにね、新しい扉がどんどんと開いてくの。
そしたら出来ないことも出来るようになって、もっともっとみんなを輝かせてあげれるようになって」
真姫「…大げさよ」
ことり「大げさななんかじゃ、絶対ないよ。ことりは、真姫ちゃんが側に居てくれて、ココロの中で支えてくれて。いっぱい与えてくれて。
だから…だから、貰ってばっかりだから、何か真姫ちゃんにお返ししなきゃって、ずっと考えてたんだけど…」
真姫「それで、誕生日が来ればって、こと?」
ことり「うん…普通にお礼が出来ればって思ったけど、何か言い出せなくて…それでも誕生日なら自然に言えるかなって思ったんだけど…」
真姫「全く…それで私は意味も分からないまま振り回されるってわけね」
ことり「誕生日がもう過ぎちゃってるって聞いて、どうしようって思って。考えた結果も今日で。居ても立っても居られなくて。ごめんね、真姫ちゃん」
真姫「謝るんだったら最初からしないの」
ことり「うぅ…どうしたらいいのかなって、一生懸命考えたけど…やっぱり迷惑だったよね?」
15: 2015/04/19(日) 21:45:13.15 ID:Hzkr1jCI.net
真姫「それと、迷惑とか言わないこと」ピンッ
ことり「あいたっ…ふぇ?」
真姫「迷惑かな、なんて思って与えられる好意が一番迷惑よ。だってほら、その…素直に喜べないじゃない」
ことり「え…真姫ちゃん?」
真姫「う、嬉しいって言ってるの! ことりの気持ち。こんなに考えてくれるなんて…嬉しくないわけないじゃない。だから迷惑とか…」
ことり「真姫ちゃん…そうだよね、うん。しっかりと伝えないとダメだよね。 ありがとう、真姫ちゃん!」
真姫「も、もう! 改めて言わないでよ…恥ずかしいじゃない」
ことり「真姫ちゃん顔真っ赤だよ?」
真姫「指摘しないのっ!」
ことり「えへへっ、可愛い♪」
真姫「もうっ! ほ、ほら、ケーキ、ケーキ届いたわよ! 全く…美味しくなかったら承知しないんだからね」
ことり「うん、それはことりが保障しちゃいます♪ …の前に乾杯かな?」
真姫「乾杯って何によ…っていうかお酒じゃないし」
ことり「二人の記念日に、とか?」
真姫「イミ分からないわよ…普通に食べればいいじゃない」
ことり「そうだね、いただき…」
ことり「あいたっ…ふぇ?」
真姫「迷惑かな、なんて思って与えられる好意が一番迷惑よ。だってほら、その…素直に喜べないじゃない」
ことり「え…真姫ちゃん?」
真姫「う、嬉しいって言ってるの! ことりの気持ち。こんなに考えてくれるなんて…嬉しくないわけないじゃない。だから迷惑とか…」
ことり「真姫ちゃん…そうだよね、うん。しっかりと伝えないとダメだよね。 ありがとう、真姫ちゃん!」
真姫「も、もう! 改めて言わないでよ…恥ずかしいじゃない」
ことり「真姫ちゃん顔真っ赤だよ?」
真姫「指摘しないのっ!」
ことり「えへへっ、可愛い♪」
真姫「もうっ! ほ、ほら、ケーキ、ケーキ届いたわよ! 全く…美味しくなかったら承知しないんだからね」
ことり「うん、それはことりが保障しちゃいます♪ …の前に乾杯かな?」
真姫「乾杯って何によ…っていうかお酒じゃないし」
ことり「二人の記念日に、とか?」
真姫「イミ分からないわよ…普通に食べればいいじゃない」
ことり「そうだね、いただき…」
17: 2015/04/19(日) 21:49:59.29 ID:Hzkr1jCI.net
真姫「っとその前に、ことり」
ことり「ん? どうしたの?」
真姫「えっと、その…ことりが気持ちを伝えてくれたんだから、私からも、ことりに伝えなきゃ不公平よね」
ことり「?」
真姫「本当は、その、私もことりと一緒の思い。隣に居てくれて、あり…感謝してる」
ことり「真姫ちゃん…」
真姫「私だって同じ。曲を作ってると、次はどんな衣装着れるんだろうって、ちょっと楽しみに…ううん、すごく楽しみしてる。
するとね、ココロが軽くなって、自然と指が動くようになるのよ」
ことり「……」
真姫「それに私の作るものが、形になって、つながって広がって、認められて…たぶん一人の時じゃ絶対に有り得なかったこと…。
だから…ことりには、感謝してるの…あ、ありがとう」
ことり「はー…真姫ちゃんが素直、珍しいね」
真姫「茶化さないのっ! こっちは真面目なんだから…」
ことり「だって、こんなに素直な真姫ちゃんはじめてみたから、何だか得した気分♪ ありがとう、真姫ちゃん」
真姫「も、もう…!」
ことり「ん? どうしたの?」
真姫「えっと、その…ことりが気持ちを伝えてくれたんだから、私からも、ことりに伝えなきゃ不公平よね」
ことり「?」
真姫「本当は、その、私もことりと一緒の思い。隣に居てくれて、あり…感謝してる」
ことり「真姫ちゃん…」
真姫「私だって同じ。曲を作ってると、次はどんな衣装着れるんだろうって、ちょっと楽しみに…ううん、すごく楽しみしてる。
するとね、ココロが軽くなって、自然と指が動くようになるのよ」
ことり「……」
真姫「それに私の作るものが、形になって、つながって広がって、認められて…たぶん一人の時じゃ絶対に有り得なかったこと…。
だから…ことりには、感謝してるの…あ、ありがとう」
ことり「はー…真姫ちゃんが素直、珍しいね」
真姫「茶化さないのっ! こっちは真面目なんだから…」
ことり「だって、こんなに素直な真姫ちゃんはじめてみたから、何だか得した気分♪ ありがとう、真姫ちゃん」
真姫「も、もう…!」
19: 2015/04/19(日) 21:54:15.66 ID:Hzkr1jCI.net
ことり「でも考えれば、えへへっ、真ん中誕生日ってことり達に妙に合ってるんじゃないかな?
真姫ちゃんがことりに与えてくれて、ことりが真姫ちゃんに与えてあげて。それは二人にしかできないことで、二人が居なければ今日は無くて」
真姫「確かにね。二人が二人の生まれたこと祝うなんて、ふふっ、面白いじゃない」
ことり「このチーズケーキにトマトジュースってヘンテコな組み合わせだって、一人じゃ絶対に頼まないもんね」
真姫「やっぱりトマトジュースをおかしいと思ってるでしょ?」
ことり「あっ! そ、そんなことは…」
真姫「いいわよ、正直私だって無いって思っているもの。でもことりと私、二人がいるからこそ面白い組み合わせになる。これは、二人の記念日の象徴」
ことり「うん、二人だけの特別」
真姫ちゃんがことりに与えてくれて、ことりが真姫ちゃんに与えてあげて。それは二人にしかできないことで、二人が居なければ今日は無くて」
真姫「確かにね。二人が二人の生まれたこと祝うなんて、ふふっ、面白いじゃない」
ことり「このチーズケーキにトマトジュースってヘンテコな組み合わせだって、一人じゃ絶対に頼まないもんね」
真姫「やっぱりトマトジュースをおかしいと思ってるでしょ?」
ことり「あっ! そ、そんなことは…」
真姫「いいわよ、正直私だって無いって思っているもの。でもことりと私、二人がいるからこそ面白い組み合わせになる。これは、二人の記念日の象徴」
ことり「うん、二人だけの特別」
21: 2015/04/19(日) 21:57:42.65 ID:Hzkr1jCI.net
真姫「改めて…どうするの、本当に乾杯する?」
ことり「そうだね、折角だからそうしよっか」
真姫「トマトジュースで、しかも喫茶店でって、本当にヘンテコね。でもま、それも記念かしら」
ことり「それじゃあ…もう過ぎちゃったけど、真姫ちゃんの誕生日と」
真姫「これから迎えることりの誕生日と」
ことり「それと、二人の今日の記念日に」
真姫「……」
ことり「? 真姫ちゃん?」
真姫「ううん、なんでもない…ありがとう、ことり」
ことり「こちらこそ、ありがとう、真姫ちゃん」
乾杯
ことり「そうだね、折角だからそうしよっか」
真姫「トマトジュースで、しかも喫茶店でって、本当にヘンテコね。でもま、それも記念かしら」
ことり「それじゃあ…もう過ぎちゃったけど、真姫ちゃんの誕生日と」
真姫「これから迎えることりの誕生日と」
ことり「それと、二人の今日の記念日に」
真姫「……」
ことり「? 真姫ちゃん?」
真姫「ううん、なんでもない…ありがとう、ことり」
ことり「こちらこそ、ありがとう、真姫ちゃん」
乾杯
24: 2015/04/19(日) 22:00:33.38 ID:Hzkr1jCI.net
終
誕生日おめでとう、真姫ちゃん!
誕生日おめでとう、真姫ちゃん!
25: 2015/04/19(日) 22:01:01.45 ID:pqjFu7Nk.net
おつ
面白かったね
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