栄子「たけるが一緒に遊んでくれない？」

イカ娘「そうでゲソ。なんか避けられてる気がするでゲソ」

栄子「まあたけるも中学生になったし、お前と遊ぶのも飽きたんじゃないか？」

イカ娘「その言い方はなんでゲソ！私はいつもたけると遊んであげてたんでゲソ」

栄子「お前は少し背が伸びたくらいで中身全然かわらないな」

イカ娘「そんなことないでゲソ！
そういえばたけるが私の身長を抜いた辺りからなんか私を避け始めたでゲソ」

イカ娘「たけるが友達と遊ぶ時も私を誘わないでゲソ」

栄子「たけるにはたけるの付き合いがあるんだからそっとしておいてやれよ」

イカ娘「嫌でゲソ。たけるは昔からイイ奴でいつでも私の味方で一番の手下でゲソ」

栄子「お前それはたけるをいいように使ってるだけだろ…」

イカ娘「とにかく今のたけるのままではつまらないでゲソ
それに反逆されても困るでゲソ
なんとか昔のたけるに戻すでゲソ」

次の日

イカ娘「うーん…どうしたらいいでゲソか…
悩んでもしょうがないでゲソ！強引に遊びに誘うでゲソ」

たけるの部屋の前

イカ娘「たけるー！一緒に海に泳ぎに行くでゲソー！」

たける「イカ姉ちゃんと海… いっ、イヤだよ！行かない！！」

イカ娘「そんなこと言っても無駄でゲソ。触手で強引に連れだすでゲソよ！」

たける「はぁ、じゃあ行くよ、準備するから待ってて」

２０分後…

イカ娘「たけるー、まだでゲソかー？
まったく、水着を用意するだけでなんでこんなにかかるでゲソ」

さらに１０分後…

イカ娘「たける、いい加減にしなイカ！待ちくたびれたでゲソ！」
バタン（戸を開けた）

たける「ちょっと！勝手に開けないでよ！」

イカ娘「たけるが遅いのが悪いでゲソ」

イカ娘「なんですぐそこに行くのに髪の毛をいじったり、服を選んだりしてるでゲソ？」

たける「なんだっていいだろ！行こう！」

イカ娘「たける、昔みたいに手をつないで行くでゲソ」

たける「手っ、手を？ダメだよ！」

イカ娘「なんででゲソ？昔はよく繋いだじゃなイカ」

たける「昔は昔！今はダメだよ！」

イカ娘「減るものでもないでゲソ、ケチケチするなでゲソ」 ギュッ

たける「イカ姉ちゃん離してよぉ」

イカ娘「イヤでゲソ。別にいいじゃなイカ」

海に到着
イカ娘「よし！たくさん泳ぐでゲソ！」

たける「…うん……」

イカ娘「それにしてもたけるは大きくなったでげそね
私より身長が伸びてなんか悔しいでゲソ
私も成長したでゲソに…」

イカ娘「たける？どうしてこっちを見ないでゲソ？」

たける「理由なんてないよ…」

イカ娘「栄子の奴私が変わらないと馬鹿にするでゲソ
そんなことないでゲソ」

たける「そうだね…」

イカ娘「全然見てないじゃなイカ！
よく見るでゲソ！」 グイッ

たける「わぁ！触手で首曲げないでよ！」

イカ娘「顔が真っ赤でゲソ？どうしたでゲソ？」

たける「なんでもないよ！とにかく離してよ
イカ姉ちゃんも成長してるよ」

イカ娘「そうでゲソ！私も成長したでゲソ！」

２時間後…砂浜で休憩中

イカ娘「やっぱりたけると遊ぶと楽しいでゲソ
たけるはつまらないでゲソか？」

たける「そんなことないよ…すごく楽しいよ」

イカ娘「じゃあこれからもたくさん遊ぶでゲソ！
最近たけるは私を避けてるでゲソ…なんででゲソか？」 グイッ

たける『イカ姉ちゃんがこんなに近くに…』

たける「そっ、それは…」

悟郎「おっ！？なんだ２人が一緒なんて久しぶりだな？
デートか？熱いねぇ」

たける「そっ、そんなんじゃないよ！僕帰るから！」

イカ娘「行ってしまったでゲソ…
ゴロー！邪魔するなでゲソ！せっかくたけるが教えてくれるところだったでゲソに」

悟郎「？」

イカ娘「で、ゴロー、デートとはなんでゲソ？」

悟郎「そんなことも知らないのか…デートってのはな…」

イカ娘「なんだそんなことでゲソか。
２人で遊ぶなんて昔からでゲソ、たけるとデートは昔からしてるでゲソ！」

悟郎「そういうのとは違うんだが…まぁいいか」

相沢家

たける「イカ姉ちゃんごめんね、勝手に帰ったりして」

イカ娘「楽しかったからいいでゲソ
…いや、許して欲しかったらエビフライをよこすでゲソ」

たける「いいよ、じゃあ夕飯を食べに行こう」

みんなで夕食中

栄子「そういえば今日２人で泳いでたな、なんか久しぶりに見たよ」

イカ娘「そうでゲソ！今日はたけるとデートだったでゲソ」

千鶴「まぁ」

たける「ブッ」

栄子「たける、汚ねぇなぁ、味噌汁吹き出すなよ
そうかぁ、デートかぁ（ニヤニヤ）楽しかったか？たける？」

たける「ちっ、違うよデートなんかじゃないし、つまんなかったよ！
もう部屋に行く！ごちそうさま」

栄子「おいっ！たける！」
千鶴「思春期ねぇ」

イカ娘「たける…本当はつまらなかったでゲソか…
たけるは私に付きまとわれて迷惑になってしまったんでゲソ？」

栄子「そんなことねーよ。照れてるだけだ
後で部屋に行ってみろよ」

イカ娘「でも嫌われたらイヤでゲソ」

栄子「大丈夫だよ、侵略者だろ？
はやく侵略してこい」 ポンッ

イカ娘「頭をなでるなでゲソ！言われなくても行くでゲソ！」

栄子「青春だねぇ」

千鶴「栄子ちゃん、さっきの侵略者のところ、あんまりうまくなかったわよ」

栄子「うっ…」

たけるの部屋の前
トントン

イカ娘「たけるーいるでゲソかー？
たけるー、開けないとドアを壊すでゲソよー
千鶴にはたけるがやったって言っちゃうでゲソよー」

たける「もう、開けるよ、うるさいなぁ」

イカ娘「少し話がしたいでゲソ、入ってもいイカ？」
たける「うん…いいよ」

イカ娘「たける、ちゃんと面と向かって話したいでゲソ
顔をそらすのを止めてくれなイカ？」

たける「うん…ごめんねイカ姉ちゃん、今日は何度も…」

イカ娘「大丈夫でゲソ、私は強い侵略者でゲソからね」

イカ娘「それよりたけるは私のことを嫌いになったでゲソ？」

たける「え？ちっ、違うよ！そんなこと絶対ないよ！」

イカ娘「昔は秘密基地を作ったりサッカーをやったり２人でたくさん遊んだでゲソ
たけるはいつも私の味方でいてくれて、一緒に遊べて楽しくて嬉しかったゲソ」

イカ娘「でも今は…私を…避けてるゲソ…悲しいでゲソ」

たける「イカ姉ちゃん泣かないでよ。僕はイカ姉ちゃんのこと嫌いじゃないよ」

イカ娘「じゃあなんでさけるでゲソ？」

たける「だって…なんか恥ずかしいから…
イカ姉ちゃんかわいいし…なんか照れちゃうんだ…」

イカ娘「？なんで照れるでゲソ？私は昔からかわいいゲソよ？」

たける「それは…」

イカ娘「それは？」

たける「イカ姉ちゃんが好きだから！だから照れるし恥ずかしいの！」

イカ娘「たける…私もたけるのこと好きゲソよ？」

たける「えっ？」

イカ娘「たけるも、栄子も千鶴も私の大好きな家族ゲソ」

たける「いや、そういう意味じゃなくてさ…」

イカ娘「？とにかくたけるも私の事が好きなら、何を恥ずかしがるでゲソ
これからもデートしようじゃなイカ！
そうゲソ！恥ずかしくなくまるまで夏休み中毎日デートゲソ！」

たける「はぁ、本当にイカ姉ちゃんにはかなわないなぁ」

イカ娘「当たり前ゲソ！私は私、たけるはたける。
変わらず私の一番の手下ゲソ！」

たける「手下か…そうだね、それでいいか」

たける「イカ姉ちゃん」

イカ娘「なんでゲソ？」

たける「大好きだよ」

イカ娘「それはさっき聞いたゲソ
何度も言わなくてもわかるゲソ」

たける「いつかもう一度言うね」

イカ娘「？ まあ別にいいゲソが、変わらないでゲソよ？」

イカ娘「私もたけるが大好きゲソ！」

終わり

ｲｲｶﾅｼﾀﾞﾅｰ

乙

読み終えた　　
なんかイカちゃんっぽくてよかった
たけるじゃなきゃ許さないところだった