1: 2015/04/27(月) 00:12:45.27 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「ここ、どこ…?」
穂乃果「…街?」
穂乃果「…なんだか、見たこともない車が走ってる」
穂乃果「確か…穂乃果は自分の部屋で寝ていたような…」
穂乃果「…う~ん」
穂乃果「…とりあえず、歩いてみよう」
穂乃果(…あ、交番…かな?でも、交番って、あんな外見だったっけ?)
穂乃果「…ごめんくださ~い」
警官「…どうかいたしましたか?」
穂乃果「あの、道に迷ってしまったらしくて…ここ、どこですか?」
警官「ああ、ここは音ノ木坂だよ。君はどこから来たんだい?」
穂乃果「え…?」
穂乃果「ここが、音ノ木、坂…?」
警官「…?…変な子だな。大丈夫か?」
穂乃果「…街?」
穂乃果「…なんだか、見たこともない車が走ってる」
穂乃果「確か…穂乃果は自分の部屋で寝ていたような…」
穂乃果「…う~ん」
穂乃果「…とりあえず、歩いてみよう」
穂乃果(…あ、交番…かな?でも、交番って、あんな外見だったっけ?)
穂乃果「…ごめんくださ~い」
警官「…どうかいたしましたか?」
穂乃果「あの、道に迷ってしまったらしくて…ここ、どこですか?」
警官「ああ、ここは音ノ木坂だよ。君はどこから来たんだい?」
穂乃果「え…?」
穂乃果「ここが、音ノ木、坂…?」
警官「…?…変な子だな。大丈夫か?」
2: 2015/04/27(月) 00:14:02.43 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「で、でもっ!音ノ木坂って、もうちょっと古い家とかがあったような…」
警官「いつの話をしているんだ?古い家は耐久性の問題もあって、2060年には全部建て替えられたじゃないか」
穂乃果「…ん?にせん…なに?」
警官「2060年だよ2060年。本当に大丈夫かい?」
穂乃果「2060年…」
穂乃果「!!!?」
穂乃果「え!?確か今って、2015年のはずじゃ…!!?」
警官「本官を馬鹿にしているのか?今は2065年だぞ?」
穂乃果「…冗談が上手いね。おまわりさん。」
警官「冗談も糞もあるか。…一体何を考えているんだ、君は」
警官「いつの話をしているんだ?古い家は耐久性の問題もあって、2060年には全部建て替えられたじゃないか」
穂乃果「…ん?にせん…なに?」
警官「2060年だよ2060年。本当に大丈夫かい?」
穂乃果「2060年…」
穂乃果「!!!?」
穂乃果「え!?確か今って、2015年のはずじゃ…!!?」
警官「本官を馬鹿にしているのか?今は2065年だぞ?」
穂乃果「…冗談が上手いね。おまわりさん。」
警官「冗談も糞もあるか。…一体何を考えているんだ、君は」
3: 2015/04/27(月) 00:15:39.86 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…えっ」
穂乃果「う、嘘…でしょ…?」
警官「…何なら確認してみるか?ちょっと待っててくれ」ポチッ
―――フォンッ
穂乃果「え!?なにこれ!?なにかが宙に浮いてる!!?」
警官「…ほら、画面の右端を見てくれ。ちゃんと今日の日付が書いてあるだろ?」
穂乃果「…本当だ。2065年になってる。」
警官「で、君の名前は?」
穂乃果「え?なんで?」
警官「誰が交番に来たのかを記録しなくちゃいけないんだ。それが、君みたいな冷やかしの名前でもな。」
穂乃果「…高坂穂乃果、です。」
穂乃果「う、嘘…でしょ…?」
警官「…何なら確認してみるか?ちょっと待っててくれ」ポチッ
―――フォンッ
穂乃果「え!?なにこれ!?なにかが宙に浮いてる!!?」
警官「…ほら、画面の右端を見てくれ。ちゃんと今日の日付が書いてあるだろ?」
穂乃果「…本当だ。2065年になってる。」
警官「で、君の名前は?」
穂乃果「え?なんで?」
警官「誰が交番に来たのかを記録しなくちゃいけないんだ。それが、君みたいな冷やかしの名前でもな。」
穂乃果「…高坂穂乃果、です。」
4: 2015/04/27(月) 00:16:26.85 ID:Nvd+Q4Rw.net
警官「高坂穂乃果ねぇ…IDは?」カタカタ
穂乃果「…ID?」
警官「IDだよID。国民なら誰でも持っているはずだぞ。」
穂乃果「…持って、いません。」
警官「…IDカードを携帯するのは義務だぞ?何を考えているんだ?」
穂乃果「…だって、持っていない物は持ってないもん」
警官「はぁ…仕方ない…住所は?古臭いやり方だが、これならわかるだろ?」
穂乃果「住所は…」
警官「待ってろ、今検索するからな」
警官「よし、穂むら…か。確かにここに住んでいる人の苗字は高坂だが…」
警官「…君の名前がヒットしないぞ?」
穂乃果「…え?」
警官「高坂雪穂…あの婆さんの名前しか出てこない。」
穂乃果「…ID?」
警官「IDだよID。国民なら誰でも持っているはずだぞ。」
穂乃果「…持って、いません。」
警官「…IDカードを携帯するのは義務だぞ?何を考えているんだ?」
穂乃果「…だって、持っていない物は持ってないもん」
警官「はぁ…仕方ない…住所は?古臭いやり方だが、これならわかるだろ?」
穂乃果「住所は…」
警官「待ってろ、今検索するからな」
警官「よし、穂むら…か。確かにここに住んでいる人の苗字は高坂だが…」
警官「…君の名前がヒットしないぞ?」
穂乃果「…え?」
警官「高坂雪穂…あの婆さんの名前しか出てこない。」
14: 2015/04/27(月) 00:38:25.01 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「ゆ、雪穂!?お、お婆さん!!?」
警官「65歳の元気な婆さんだよ。あそこのほのまん…だったか。あれは滅茶苦茶うまいな…」
警官「…あれ?」
警官「どこに行ったんだ…あの子」
穂乃果「ハァ…!ハァ…!」
穂乃果(も、もし…それが本当だとしたら…!穂乃果は、一体…!?)
穂乃果「…穂むらだ。」
穂乃果「外見、あまり変わっていなけど、なんだか新しくなってる気がする」
警官「65歳の元気な婆さんだよ。あそこのほのまん…だったか。あれは滅茶苦茶うまいな…」
警官「…あれ?」
警官「どこに行ったんだ…あの子」
穂乃果「ハァ…!ハァ…!」
穂乃果(も、もし…それが本当だとしたら…!穂乃果は、一体…!?)
穂乃果「…穂むらだ。」
穂乃果「外見、あまり変わっていなけど、なんだか新しくなってる気がする」
15: 2015/04/27(月) 00:39:20.17 ID:Nvd+Q4Rw.net
―――カランカランッ
穂乃果「…ごめん、ください?」
???「…ああ、お客さん?はいはい、何が欲し…ん?」
穂乃果「雪…穂…?」
雪穂「…嫌だねぇ。お迎え、かな…?行方不明になったはずのお姉ちゃんがこんな…」
穂乃果「雪穂!」
雪穂「…ついにボケちゃったのかな。歳は取るもんじゃないなぁ。」
穂乃果「ほ、本物だよっ!雪穂!現実!現実!!というか!その台詞は穂乃果が言いたいよ!」
雪穂「…えっ」
穂乃果「…ごめん、ください?」
???「…ああ、お客さん?はいはい、何が欲し…ん?」
穂乃果「雪…穂…?」
雪穂「…嫌だねぇ。お迎え、かな…?行方不明になったはずのお姉ちゃんがこんな…」
穂乃果「雪穂!」
雪穂「…ついにボケちゃったのかな。歳は取るもんじゃないなぁ。」
穂乃果「ほ、本物だよっ!雪穂!現実!現実!!というか!その台詞は穂乃果が言いたいよ!」
雪穂「…えっ」
17: 2015/04/27(月) 00:40:33.37 ID:Nvd+Q4Rw.net
雪穂「本当に…お姉ちゃん…なの…?」
穂乃果「うん…そっちも、本当に雪穂なの?」
雪穂「うん…そうだよ…おねえちゃん…でも、どうして、こんな…それに、あのときのまま…」
雪穂「…やだ…こんな歳なのに…涙が…」
穂乃果「…雪穂」ギュッ
雪穂「うぐっ…ひっく…ううっ…」
穂乃果「…心配かけて、ごめんね」
雪穂「ばかぁ…!ううっ…!ううっ…!」
穂乃果「…落ち着いた?」
雪穂「…うん」
雪穂「お姉ちゃん…どうして、黙っていなくなったりなんかしたの…?」
穂乃果「うん…そっちも、本当に雪穂なの?」
雪穂「うん…そうだよ…おねえちゃん…でも、どうして、こんな…それに、あのときのまま…」
雪穂「…やだ…こんな歳なのに…涙が…」
穂乃果「…雪穂」ギュッ
雪穂「うぐっ…ひっく…ううっ…」
穂乃果「…心配かけて、ごめんね」
雪穂「ばかぁ…!ううっ…!ううっ…!」
穂乃果「…落ち着いた?」
雪穂「…うん」
雪穂「お姉ちゃん…どうして、黙っていなくなったりなんかしたの…?」
18: 2015/04/27(月) 00:41:36.53 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…目が覚めたら、この時代にいたの。穂乃果にも…よくわかんない。」
雪穂「…そんなことって、いいや、あの時の姿のままなんだもん…普通に信じちゃいそう」
穂乃果「…それにしても、雪穂。」
雪穂「…なに、お姉ちゃん?」
穂乃果「なんか、変なカンジ」
雪穂「え…?」
穂乃果「だってさ。しわくちゃなんだもん。雪穂。」
雪穂「…そりゃそうよ。だって、もう65歳だよ?いつ氏んでもおかしくない年齢」
穂乃果「65歳なら、まだ大丈夫なんじゃないかな…?」
雪穂「…確かにね。まぁ…」
雪穂「…まだ、氏ぬつもりはないんだけどさ。」
雪穂「…そんなことって、いいや、あの時の姿のままなんだもん…普通に信じちゃいそう」
穂乃果「…それにしても、雪穂。」
雪穂「…なに、お姉ちゃん?」
穂乃果「なんか、変なカンジ」
雪穂「え…?」
穂乃果「だってさ。しわくちゃなんだもん。雪穂。」
雪穂「…そりゃそうよ。だって、もう65歳だよ?いつ氏んでもおかしくない年齢」
穂乃果「65歳なら、まだ大丈夫なんじゃないかな…?」
雪穂「…確かにね。まぁ…」
雪穂「…まだ、氏ぬつもりはないんだけどさ。」
19: 2015/04/27(月) 00:42:31.77 ID:Nvd+Q4Rw.net
雪穂「お姉ちゃん」
穂乃果「ん?」
雪穂「なんだか、冷静だね。大丈夫?」
穂乃果「…正直、まだ色々と困惑してる。でも、雪穂があんなに泣きじゃくっているんだもん。なんか、そういうこと、どうでもよくなってきちゃった。」
穂乃果「…改めて言うけど、心配かけて、本当にごめんね」
雪穂「…お姉ちゃんが生きている。それだけで、私はもう。それに、お姉ちゃんにもよくわからないんでしょ?謝る必要なんかないよ。」
穂乃果「…いくつになっても、雪穂は雪穂なんだね。だって、優しいもん。」
雪穂「…」ギュッ
穂乃果「…雪穂?」
雪穂「…もうちょっとだけ、このままで…」
穂乃果「…うん」ギュッ
穂乃果「ん?」
雪穂「なんだか、冷静だね。大丈夫?」
穂乃果「…正直、まだ色々と困惑してる。でも、雪穂があんなに泣きじゃくっているんだもん。なんか、そういうこと、どうでもよくなってきちゃった。」
穂乃果「…改めて言うけど、心配かけて、本当にごめんね」
雪穂「…お姉ちゃんが生きている。それだけで、私はもう。それに、お姉ちゃんにもよくわからないんでしょ?謝る必要なんかないよ。」
穂乃果「…いくつになっても、雪穂は雪穂なんだね。だって、優しいもん。」
雪穂「…」ギュッ
穂乃果「…雪穂?」
雪穂「…もうちょっとだけ、このままで…」
穂乃果「…うん」ギュッ
21: 2015/04/27(月) 00:46:33.91 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「そうだ、ほのまんって、雪穂が作った新メニュー?」
雪穂「…新メニューというよりは、ほむまんの名前を変更しただけなの」
雪穂「お姉ちゃんがこの店に、この家に居たっていう事実を忘れないように。」
穂乃果「…」
雪穂「座って、今、お茶を入れるから」
穂乃果「え?雪穂、よぼよぼなんだし、穂乃果が煎れるよ」
雪穂「…昔のように、お姉ちゃんにお茶を出したいの。お願い。」
穂乃果「…わかった。じゃあ」
穂乃果「ゆきほー!お茶ー!」
穂乃果「…なんて、どうかな?えへへ~」
雪穂「ああもう…懐かし過ぎて、また…涙が…」
穂乃果「え?ええ!!?ちょ、ちょっと雪穂!?」
雪穂「…冗談よ。でも、懐かしくて嬉しいのは本当だよ。」
穂乃果「も、もうっ!」
雪穂「…新メニューというよりは、ほむまんの名前を変更しただけなの」
雪穂「お姉ちゃんがこの店に、この家に居たっていう事実を忘れないように。」
穂乃果「…」
雪穂「座って、今、お茶を入れるから」
穂乃果「え?雪穂、よぼよぼなんだし、穂乃果が煎れるよ」
雪穂「…昔のように、お姉ちゃんにお茶を出したいの。お願い。」
穂乃果「…わかった。じゃあ」
穂乃果「ゆきほー!お茶ー!」
穂乃果「…なんて、どうかな?えへへ~」
雪穂「ああもう…懐かし過ぎて、また…涙が…」
穂乃果「え?ええ!!?ちょ、ちょっと雪穂!?」
雪穂「…冗談よ。でも、懐かしくて嬉しいのは本当だよ。」
穂乃果「も、もうっ!」
22: 2015/04/27(月) 00:47:56.01 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「」ずずっ
穂乃果「…おいしい。腕を上げたね。」
雪穂「伊達に歳を無駄に取ってはいないよ。」
雪穂「ねえ、お姉ちゃんが行方不明になった日の事、気になる?」
穂乃果「…ちょっと怖いけど、聞きたい。」
雪穂「…わかった。」
雪穂「…50年前、丁度、今日だったかな。」
雪穂「痕跡も残さずに、忽然と消えたの。」
穂乃果「…おいしい。腕を上げたね。」
雪穂「伊達に歳を無駄に取ってはいないよ。」
雪穂「ねえ、お姉ちゃんが行方不明になった日の事、気になる?」
穂乃果「…ちょっと怖いけど、聞きたい。」
雪穂「…わかった。」
雪穂「…50年前、丁度、今日だったかな。」
雪穂「痕跡も残さずに、忽然と消えたの。」
27: 2015/04/27(月) 00:56:18.10 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「痕跡も、残さずに…?」
雪穂「うん、どこにも出かけた痕跡もなく、それに部屋だってあの時のままだった」
雪穂「皆で一生懸命探したんだよ。それでも、見つからなくて…」
雪穂「警察にも届を出した。でも、ダメだった…」
雪穂「…本当にわけがわからなかったよ」
雪穂「…三年生に上がるはずだったお姉ちゃんが、あんなに楽しみにしてたお姉ちゃんが、どうしていなくなったのか…って」
雪穂「ことちちゃんも、海未ちゃんも、ずっと探してた。もちろん私も。」
雪穂「…でも、こうして会えた。50年の月日を得て、こうして」
穂乃果「…」
雪穂「戻ってきてくれて、本当に」
雪穂「…ありがとう」
雪穂「ああ、そうだ…お姉ちゃん」
穂乃果「…うん」
雪穂「おかえり」
穂乃果「…ただいま」
雪穂「うん、どこにも出かけた痕跡もなく、それに部屋だってあの時のままだった」
雪穂「皆で一生懸命探したんだよ。それでも、見つからなくて…」
雪穂「警察にも届を出した。でも、ダメだった…」
雪穂「…本当にわけがわからなかったよ」
雪穂「…三年生に上がるはずだったお姉ちゃんが、あんなに楽しみにしてたお姉ちゃんが、どうしていなくなったのか…って」
雪穂「ことちちゃんも、海未ちゃんも、ずっと探してた。もちろん私も。」
雪穂「…でも、こうして会えた。50年の月日を得て、こうして」
穂乃果「…」
雪穂「戻ってきてくれて、本当に」
雪穂「…ありがとう」
雪穂「ああ、そうだ…お姉ちゃん」
穂乃果「…うん」
雪穂「おかえり」
穂乃果「…ただいま」
37: 2015/04/27(月) 01:08:06.28 ID:Nvd+Q4Rw.net
雪穂「そうだ…お姉ちゃんの部屋、家を建て替えた時になくなっちゃったんだよね」
穂乃果「…条例でだっけ?」
雪穂「…なんで知ってるの?」
穂乃果「おまわりさんに聞いたの」
雪穂「なら、話が早い…」
雪穂「空いている部屋ならあるけど、長年手つかずで埃溜まってるんだよね…だから今日は…その」
穂乃果「…なら、一緒に寝よ?」
雪穂「…うん」
穂乃果「…本当に、雪穂の甘えん坊はいくつになっても変わらないね。」
雪穂「否定できないわ…当時の私なら、確実に恥ずかしがって否定していたんだろうけどさ」
穂乃果「ふふっ…バレバレだったよ?」
雪穂「だろうね。ふふっ…」
穂乃果「…条例でだっけ?」
雪穂「…なんで知ってるの?」
穂乃果「おまわりさんに聞いたの」
雪穂「なら、話が早い…」
雪穂「空いている部屋ならあるけど、長年手つかずで埃溜まってるんだよね…だから今日は…その」
穂乃果「…なら、一緒に寝よ?」
雪穂「…うん」
穂乃果「…本当に、雪穂の甘えん坊はいくつになっても変わらないね。」
雪穂「否定できないわ…当時の私なら、確実に恥ずかしがって否定していたんだろうけどさ」
穂乃果「ふふっ…バレバレだったよ?」
雪穂「だろうね。ふふっ…」
38: 2015/04/27(月) 01:14:26.89 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…なんか、お腹空いたなぁ」
雪穂「何か食べる?」
雪穂「うん、お願い」
雪穂「はい」コトッ
穂乃果「……あんこやだ」
雪穂「なんか、それ…すっごく懐かしい」
穂乃果「穂乃果からしてみれば全然懐かしくなんかないよ…毎日言ってた気がする」
雪穂「確かにね…まあ、食べてみて?」
穂乃果「うん…まあ、お腹空いてるし」
穂乃果「あむっ…」
穂乃果「お、おいしい…!」
雪穂「当然よ、この歳なんだもの。年季は当時のお父さんより長いわ。」
穂乃果「おっお代わりっ!!」
雪穂「はいはい…ふふっ」
雪穂「何か食べる?」
雪穂「うん、お願い」
雪穂「はい」コトッ
穂乃果「……あんこやだ」
雪穂「なんか、それ…すっごく懐かしい」
穂乃果「穂乃果からしてみれば全然懐かしくなんかないよ…毎日言ってた気がする」
雪穂「確かにね…まあ、食べてみて?」
穂乃果「うん…まあ、お腹空いてるし」
穂乃果「あむっ…」
穂乃果「お、おいしい…!」
雪穂「当然よ、この歳なんだもの。年季は当時のお父さんより長いわ。」
穂乃果「おっお代わりっ!!」
雪穂「はいはい…ふふっ」
41: 2015/04/27(月) 01:22:27.17 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「あ~!美味しかった!」
雪穂「食べた後に寝っ転がるのはよくないよ?」
穂乃果「うげぇ…なんだか雪穂、お母さんみたい。あ、おばあちゃんか」
雪穂「…否定できないのが悔しいなぁ。」
穂乃果「そうだ…お父さんとお母さんについて聞いてもいい?」
雪穂「……お父さんは、氏ぬ間際までお姉ちゃんのことをずっと気にかけていたよ。」
雪穂「……毎晩、毎晩、何十年間も、お姉ちゃんを探しに色々やってた。」
穂乃果「…」
雪穂「….…もちろんお母さんも、お父さんと一緒になってお姉ちゃんを探し回っていた。時には外国の方にも出向いてたなぁ。」
穂乃果「…お父さん、お母さん」
雪穂「…仏壇」
穂乃果「…え?」
雪穂「お父さんとお母さんに挨拶しよう?」
穂乃果「…うん」
雪穂「食べた後に寝っ転がるのはよくないよ?」
穂乃果「うげぇ…なんだか雪穂、お母さんみたい。あ、おばあちゃんか」
雪穂「…否定できないのが悔しいなぁ。」
穂乃果「そうだ…お父さんとお母さんについて聞いてもいい?」
雪穂「……お父さんは、氏ぬ間際までお姉ちゃんのことをずっと気にかけていたよ。」
雪穂「……毎晩、毎晩、何十年間も、お姉ちゃんを探しに色々やってた。」
穂乃果「…」
雪穂「….…もちろんお母さんも、お父さんと一緒になってお姉ちゃんを探し回っていた。時には外国の方にも出向いてたなぁ。」
穂乃果「…お父さん、お母さん」
雪穂「…仏壇」
穂乃果「…え?」
雪穂「お父さんとお母さんに挨拶しよう?」
穂乃果「…うん」
42: 2015/04/27(月) 01:25:49.62 ID:Nvd+Q4Rw.net
――――チーン
穂乃果「…お父さん、お母さん。」
穂乃果「…ずっと迷惑をかけて、ごめんなさい」
雪穂「…」
穂乃果「…何十年も探し回ってくれていたんだよね?」
穂乃果「….…」
穂乃果「…今、帰って来たよ。」
穂乃果「…ありがとう。」
穂乃果「…お父さん、お母さん。」
穂乃果「…ずっと迷惑をかけて、ごめんなさい」
雪穂「…」
穂乃果「…何十年も探し回ってくれていたんだよね?」
穂乃果「….…」
穂乃果「…今、帰って来たよ。」
穂乃果「…ありがとう。」
43: 2015/04/27(月) 01:29:55.81 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…お父さん、禿げちゃったんだね。」
雪穂「ハゲの事はずっと気にしていたね。」
穂乃果「なんか…本当に、タイムスリップ…しちゃったんだなぁ…」
雪穂「…」
雪穂「…お姉ちゃん」
穂乃果「…ん?」
雪穂「海未ちゃんに、会いたくない?」
雪穂「ハゲの事はずっと気にしていたね。」
穂乃果「なんか…本当に、タイムスリップ…しちゃったんだなぁ…」
雪穂「…」
雪穂「…お姉ちゃん」
穂乃果「…ん?」
雪穂「海未ちゃんに、会いたくない?」
65: 2015/04/27(月) 11:16:05.08 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「海未ちゃん居るのっ!!?」
雪穂「うん、今は家元を継いでいるよ。でも、ずっと独身だし、子供もいないから海未ちゃんの代で終わりみたいだけど」
穂乃果「え!?海未ちゃん独身なの!?」
雪穂「まあ、私もなんだけどね。お見合いとか、そういうのに行ったこともあるけど、なんか、気が乗らなくてさ…海未ちゃんも、そういう感じだったんだと思う。」
穂乃果「…とりあえず、海未ちゃんに会いたい。」
雪穂「じゃあ、準備してくるからちょっと待ってて、店を締めなきゃいけないし」
穂乃果「海未ちゃん居るのっ!!?」
雪穂「うん、今は家元を継いでいるよ。でも、ずっと独身だし、子供もいないから海未ちゃんの代で終わりみたいだけど」
穂乃果「え!?海未ちゃん独身なの!?」
雪穂「まあ、私もなんだけどね。お見合いとか、そういうのに行ったこともあるけど、なんか、気が乗らなくてさ…海未ちゃんも、そういう感じだったんだと思う。」
穂乃果「…とりあえず、海未ちゃんに会いたい。」
雪穂「じゃあ、準備してくるからちょっと待ってて、店を締めなきゃいけないし」
雪穂「乗って」
穂乃果「あ、車だ。免許、持ってたんだね」
雪穂「この歳で持ってない方がおかしいよ。」
―――カチャッ
穂乃果「わわっ!?扉が勝手に開いた!?」
雪穂「うん、今は家元を継いでいるよ。でも、ずっと独身だし、子供もいないから海未ちゃんの代で終わりみたいだけど」
穂乃果「え!?海未ちゃん独身なの!?」
雪穂「まあ、私もなんだけどね。お見合いとか、そういうのに行ったこともあるけど、なんか、気が乗らなくてさ…海未ちゃんも、そういう感じだったんだと思う。」
穂乃果「…とりあえず、海未ちゃんに会いたい。」
雪穂「じゃあ、準備してくるからちょっと待ってて、店を締めなきゃいけないし」
穂乃果「海未ちゃん居るのっ!!?」
雪穂「うん、今は家元を継いでいるよ。でも、ずっと独身だし、子供もいないから海未ちゃんの代で終わりみたいだけど」
穂乃果「え!?海未ちゃん独身なの!?」
雪穂「まあ、私もなんだけどね。お見合いとか、そういうのに行ったこともあるけど、なんか、気が乗らなくてさ…海未ちゃんも、そういう感じだったんだと思う。」
穂乃果「…とりあえず、海未ちゃんに会いたい。」
雪穂「じゃあ、準備してくるからちょっと待ってて、店を締めなきゃいけないし」
雪穂「乗って」
穂乃果「あ、車だ。免許、持ってたんだね」
雪穂「この歳で持ってない方がおかしいよ。」
―――カチャッ
穂乃果「わわっ!?扉が勝手に開いた!?」
66: 2015/04/27(月) 11:16:47.78 ID:Nvd+Q4Rw.net
『シートベルトを着用してください。今日はどこまでですか?』
穂乃果「しゃ、喋った!?」
雪穂「海未ちゃんの家までお願い」
『かしこまりました。マップデータを更新します。』
穂乃果「え?それで通じるんだ。」
『AIですから』
穂乃果「え?は、はい。」
『ところで雪穂さん。そちらの方は?』
雪穂「お姉ちゃんよ。私のね。」
『…またまた、御冗談を。』
雪穂「まあいいわ。エンジンをかけて。」
『かしこまりました。エンジンを起動させます。』
穂乃果「しゃ、喋った!?」
雪穂「海未ちゃんの家までお願い」
『かしこまりました。マップデータを更新します。』
穂乃果「え?それで通じるんだ。」
『AIですから』
穂乃果「え?は、はい。」
『ところで雪穂さん。そちらの方は?』
雪穂「お姉ちゃんよ。私のね。」
『…またまた、御冗談を。』
雪穂「まあいいわ。エンジンをかけて。」
『かしこまりました。エンジンを起動させます。』
67: 2015/04/27(月) 11:19:50.64 ID:Nvd+Q4Rw.net
雪穂「…着いたよ。」
穂乃果「…あれ?海未ちゃんの家、全然変わっていないけど…」
雪穂「名家だってこともあってか、条約の対象外ってことになったみたい。」
雪穂「まあ、それでも耐震工事だけはしっかりと行ったみたいだけど」
穂乃果「…」
雪穂「…緊張してる?」
穂乃果「う、うん…ずっと迷惑をかけていたわけだし」
雪穂「…まあ、それなりに覚悟はしておいた方がいいかもね。」
穂乃果「うっ…」
穂乃果「…あれ?海未ちゃんの家、全然変わっていないけど…」
雪穂「名家だってこともあってか、条約の対象外ってことになったみたい。」
雪穂「まあ、それでも耐震工事だけはしっかりと行ったみたいだけど」
穂乃果「…」
雪穂「…緊張してる?」
穂乃果「う、うん…ずっと迷惑をかけていたわけだし」
雪穂「…まあ、それなりに覚悟はしておいた方がいいかもね。」
穂乃果「うっ…」
68: 2015/04/27(月) 11:22:00.45 ID:Nvd+Q4Rw.net
―――ピーンポーン
『はい、どちらさま…雪穂ですか。』
雪穂「見せたいものがあるの。上がってもいいかな?」
『どうぞ、少しだけ待っててください。』
穂乃果「…」ゴクリッ
穂乃果「ゆ、ゆき…あれ?」
穂乃果「…いない。って、いつの間に車の中に!?」
雪穂「」フリフリ
穂乃果「も、もう…!」
『はい、どちらさま…雪穂ですか。』
雪穂「見せたいものがあるの。上がってもいいかな?」
『どうぞ、少しだけ待っててください。』
穂乃果「…」ゴクリッ
穂乃果「ゆ、ゆき…あれ?」
穂乃果「…いない。って、いつの間に車の中に!?」
雪穂「」フリフリ
穂乃果「も、もう…!」
69: 2015/04/27(月) 11:23:15.21 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「珍しいですね、雪穂があそ…び…に…?」
穂乃果「あはは…、海未、ちゃん…だよね…?」
海未「…夢でも、見ているのでしょうか。なんで穂乃果が…お迎え…なのですか…?」
穂乃果「お、お迎えじゃないよっ!雪穂と同じ反応をしないでよ!もう!」
海未「…ですが、あの時のままの姿…わかりました。覚悟を決めます。逝く前に、あなたの姿を見られて、悔いはありません。どうぞ、私を…」
穂乃果「もう!だから本物だって言ってんじゃん!」
海未「……本物、なのですか?」
穂乃果「だからそうだよっ!勝手に穂乃果を氏神扱いしないでよ!もう!」
穂乃果「あはは…、海未、ちゃん…だよね…?」
海未「…夢でも、見ているのでしょうか。なんで穂乃果が…お迎え…なのですか…?」
穂乃果「お、お迎えじゃないよっ!雪穂と同じ反応をしないでよ!もう!」
海未「…ですが、あの時のままの姿…わかりました。覚悟を決めます。逝く前に、あなたの姿を見られて、悔いはありません。どうぞ、私を…」
穂乃果「もう!だから本物だって言ってんじゃん!」
海未「……本物、なのですか?」
穂乃果「だからそうだよっ!勝手に穂乃果を氏神扱いしないでよ!もう!」
70: 2015/04/27(月) 11:24:54.92 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「…触って、確かめさせていただきます。」
穂乃果「え、ちょ…」
海未「…」
穂乃果「ほ、ほっふぇひっふぁらにゃいでぇ…」
海未「…」スンスン
穂乃果「に、においかがないでよぉ…」
海未「…この感触、このにおい…」
穂乃果「…信じて、もらえたかな?」
穂乃果「え、ちょ…」
海未「…」
穂乃果「ほ、ほっふぇひっふぁらにゃいでぇ…」
海未「…」スンスン
穂乃果「に、においかがないでよぉ…」
海未「…この感触、このにおい…」
穂乃果「…信じて、もらえたかな?」
71: 2015/04/27(月) 11:26:55.48 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「……」
穂乃果「海未、ちゃん…?」
海未「ほの…か…ほの…か…」
海未「うっ…うっ…」ガシッ
穂乃果「きゃっ!」
海未「…」ギュッ
穂乃果「も、もう…」
海未「……どうして、あの時、私たちの前から居なくなったりしたのですか?」
穂乃果「…ごめんね。」
海未「……ずっと一緒に居ようって、言ったではありませんか。」
穂乃果「…ごめん」
海未「……諦めていたのに、もう、あなたはいないものだと思っていたのに……なんで、いまさら…ぐすっ」
穂乃果「……ごめん」
海未「ううっ…ううっ…ぐすっ…ずずっ…」
穂乃果「…待たせて、ごめんね。」
穂乃果「海未、ちゃん…?」
海未「ほの…か…ほの…か…」
海未「うっ…うっ…」ガシッ
穂乃果「きゃっ!」
海未「…」ギュッ
穂乃果「も、もう…」
海未「……どうして、あの時、私たちの前から居なくなったりしたのですか?」
穂乃果「…ごめんね。」
海未「……ずっと一緒に居ようって、言ったではありませんか。」
穂乃果「…ごめん」
海未「……諦めていたのに、もう、あなたはいないものだと思っていたのに……なんで、いまさら…ぐすっ」
穂乃果「……ごめん」
海未「ううっ…ううっ…ぐすっ…ずずっ…」
穂乃果「…待たせて、ごめんね。」
77: 2015/04/27(月) 12:45:30.46 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…落ち着いたかな」
海未「…まだです」
穂乃果「…うん」
海未「…もう少しだけ、このままで」
穂乃果「…うん」ナデナデ
海未「にわかに信じがたいですね…穂乃果が、タイムスリップしていたとは…探しても、見つからないはずですよね。」
雪穂「でも、現にこうしてあの時の姿のままで現れたんだから、信じるしかないよね…」
穂乃果「…海未ちゃん、相変わらず綺麗なままだね。」
海未「いえ、もう歳ですし…皺も結構…それに、白髪染めだって使っていますし。」
穂乃果「それでも、きれいだよ。海未ちゃん。」
海未「…この歳になって言われると、なんだかムズムズしますね」
穂乃果「あはは」
海未「ふふっ…でも、悪い気はしないですね。」
海未「…まだです」
穂乃果「…うん」
海未「…もう少しだけ、このままで」
穂乃果「…うん」ナデナデ
海未「にわかに信じがたいですね…穂乃果が、タイムスリップしていたとは…探しても、見つからないはずですよね。」
雪穂「でも、現にこうしてあの時の姿のままで現れたんだから、信じるしかないよね…」
穂乃果「…海未ちゃん、相変わらず綺麗なままだね。」
海未「いえ、もう歳ですし…皺も結構…それに、白髪染めだって使っていますし。」
穂乃果「それでも、きれいだよ。海未ちゃん。」
海未「…この歳になって言われると、なんだかムズムズしますね」
穂乃果「あはは」
海未「ふふっ…でも、悪い気はしないですね。」
78: 2015/04/27(月) 12:49:42.08 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「そう言えば海未ちゃん。」
海未「なんでしょうか?」
穂乃果「雪穂から聞いたんだけど、結婚、しなかったんだよね?それに、自分の代で終わりって…」
海未「…なんででしょうね。本当に。チャンスはたくさんあったはずなのですが。」
穂乃果「…」
海未「…今だから言いますけど、私は、あなたの事が好きだったんです。」
海未「…だから、忘れることが出来なかったんだと思います。ずっと…ずっと…」
海未「あなたへの想いが強すぎた故に、婚期を逃してしまいました。馬鹿な話ですよね。」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「でも、後悔はしていません。自分で、決めたことですので。」
海未「それに、もう日舞なんて流行りませんし、弟子の数だって減る一方。こればかりは、仕方のないことですけれど…」
海未「この道場は、時代の流れに、取り残されたのですよ…」
雪穂「…衝撃の事実を知ってしまった気がする。」
穂乃果「……」
海未「なんでしょうか?」
穂乃果「雪穂から聞いたんだけど、結婚、しなかったんだよね?それに、自分の代で終わりって…」
海未「…なんででしょうね。本当に。チャンスはたくさんあったはずなのですが。」
穂乃果「…」
海未「…今だから言いますけど、私は、あなたの事が好きだったんです。」
海未「…だから、忘れることが出来なかったんだと思います。ずっと…ずっと…」
海未「あなたへの想いが強すぎた故に、婚期を逃してしまいました。馬鹿な話ですよね。」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「でも、後悔はしていません。自分で、決めたことですので。」
海未「それに、もう日舞なんて流行りませんし、弟子の数だって減る一方。こればかりは、仕方のないことですけれど…」
海未「この道場は、時代の流れに、取り残されたのですよ…」
雪穂「…衝撃の事実を知ってしまった気がする。」
穂乃果「……」
79: 2015/04/27(月) 12:53:45.64 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「…50年間、本当に色々とありました。私も、ことりも、雪穂も、それに、みんなも」
穂乃果「…そうだよね。50年って歳月は、きっと、とても長くて、辛くて、苦しかったよね。」
海未「…あなたが気に病む必要はありません。事故、みたいなものなのですから。」
穂乃果「…で、でも!」
海未「…こうして、再び会えただけで、私は、満足ですので。これ以上、何も望みません。」
穂乃果「…ごめんね…ごめんね…」
穂乃果「そういえば、他の皆がどうなったのか、すごく気になる。」
海未「…ことりは、今、日本には居ません。フランスでアパレル事業を興して、今でも頑張っていますよ。」
海未「ときどき、日本に戻ってくることもありますが、あまり長くは滞在しませんね。」
穂乃果「ことりちゃん、すごいね。海外で会社を起こしちゃうだなんてさ。」
海未「ええ…ことりは、強い人です。本当に。」
穂乃果「…そうだよね。50年って歳月は、きっと、とても長くて、辛くて、苦しかったよね。」
海未「…あなたが気に病む必要はありません。事故、みたいなものなのですから。」
穂乃果「…で、でも!」
海未「…こうして、再び会えただけで、私は、満足ですので。これ以上、何も望みません。」
穂乃果「…ごめんね…ごめんね…」
穂乃果「そういえば、他の皆がどうなったのか、すごく気になる。」
海未「…ことりは、今、日本には居ません。フランスでアパレル事業を興して、今でも頑張っていますよ。」
海未「ときどき、日本に戻ってくることもありますが、あまり長くは滞在しませんね。」
穂乃果「ことりちゃん、すごいね。海外で会社を起こしちゃうだなんてさ。」
海未「ええ…ことりは、強い人です。本当に。」
95: 2015/04/27(月) 21:01:10.71 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「それと、穂乃果がいなくなった十年後に、凛と花陽が結婚しました。」
穂乃果「えっ!!?結婚!!?女の子同士なのに!!?」
雪穂「法律が変わったんだよ。同性愛に寛容になるべきだって、ことでね。」
穂乃果「な、なるほど…」
海未「今は北海道に住んでいるみたいですけどね。」
穂乃果「な、なんで北海道に…?」
海未「老後の楽しみとして農業を、やってみたいらしくて。それに、二人で静かに暮らしたいとも言っていました。」
穂乃果「…幸せそうだねぇ。」
海未「ええ…幸せ、そのものですね。」
穂乃果「えっ!!?結婚!!?女の子同士なのに!!?」
雪穂「法律が変わったんだよ。同性愛に寛容になるべきだって、ことでね。」
穂乃果「な、なるほど…」
海未「今は北海道に住んでいるみたいですけどね。」
穂乃果「な、なんで北海道に…?」
海未「老後の楽しみとして農業を、やってみたいらしくて。それに、二人で静かに暮らしたいとも言っていました。」
穂乃果「…幸せそうだねぇ。」
海未「ええ…幸せ、そのものですね。」
96: 2015/04/27(月) 21:06:02.81 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…他のメンバーは、どんな感じなのかな?」
海未「真姫は病院を継いで、今でも現役で院長をしています。それと、にこは、アイドルを引退して、今はスナックでママをやっています。」
穂乃果「…その二人は誰かと結婚しているの?」
海未「いえ、結婚はしていないですね。にこの場合は、アイドルがどうのこうのとか言っていました。」
穂乃果「たしかに、にこちゃんらしいけど…なんだかなぁ」
海未「真姫は…ごめんなさい。私にも詳しくは…」
雪穂「でも、あの2人、今でもよく会ってるよ。というよりも、真姫ちゃんがよくにこちゃんのお店に遊びに行くみたいなんだけどね。」
穂乃果「へぇ~」
海未「希と絵里は…モスクワでホテルを経営しているらしいです。亜里沙は、それについて行ってしまいました。」
雪穂「でも、亜里沙とは時々連絡をとってるよ。まあ、仕事の話は中々してくれないんだけどさ。」
穂乃果「モスクワ…ってどこだっけ?」
海未「はぁ…あなたは本当に…ふふっ…」
雪穂「ロシアだよ。お姉ちゃん。…なんだか、この歳なのにお姉ちゃんって言うのに違和感が…今の私より若いし」
穂乃果「でも、雪穂はいつまでたっても私の妹だよ。」
雪穂「そうだよね。うん…お姉ちゃんでいっか。呼び方。」
穂乃果(実は、穂乃果も違和感をバリバリ感じているのは伏せておこう…)
海未「真姫は病院を継いで、今でも現役で院長をしています。それと、にこは、アイドルを引退して、今はスナックでママをやっています。」
穂乃果「…その二人は誰かと結婚しているの?」
海未「いえ、結婚はしていないですね。にこの場合は、アイドルがどうのこうのとか言っていました。」
穂乃果「たしかに、にこちゃんらしいけど…なんだかなぁ」
海未「真姫は…ごめんなさい。私にも詳しくは…」
雪穂「でも、あの2人、今でもよく会ってるよ。というよりも、真姫ちゃんがよくにこちゃんのお店に遊びに行くみたいなんだけどね。」
穂乃果「へぇ~」
海未「希と絵里は…モスクワでホテルを経営しているらしいです。亜里沙は、それについて行ってしまいました。」
雪穂「でも、亜里沙とは時々連絡をとってるよ。まあ、仕事の話は中々してくれないんだけどさ。」
穂乃果「モスクワ…ってどこだっけ?」
海未「はぁ…あなたは本当に…ふふっ…」
雪穂「ロシアだよ。お姉ちゃん。…なんだか、この歳なのにお姉ちゃんって言うのに違和感が…今の私より若いし」
穂乃果「でも、雪穂はいつまでたっても私の妹だよ。」
雪穂「そうだよね。うん…お姉ちゃんでいっか。呼び方。」
穂乃果(実は、穂乃果も違和感をバリバリ感じているのは伏せておこう…)
97: 2015/04/27(月) 21:07:36.63 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「穂乃果、お腹すきましたか…?」
穂乃果「そう言えばもう夜だね…確かにお腹空いたかも」
海未「ちょっと待っててください。お寿司でもとりましょう。」
穂乃果「え!?わ、悪いよそんな!」
海未「お祝いがしたいんです。あなたが、戻ってきたということを祝して。それに、今は私の方が年上なのですから」
穂乃果「じゃあ…お願い、するね?」
海未「ええ」
穂乃果「げふっ…もう食べられない…」
海未「穂乃果、はしたないですよ?」
穂乃果「えへへ~ごめんなさ~い」
海未「全く、穂乃果はいつも……いつも…」
穂乃果「…海未ちゃん?」
海未「…いえ、懐かし過ぎて…つい…涙が…」
雪穂「私も…もらい泣きしそう…」
穂乃果「そう言えばもう夜だね…確かにお腹空いたかも」
海未「ちょっと待っててください。お寿司でもとりましょう。」
穂乃果「え!?わ、悪いよそんな!」
海未「お祝いがしたいんです。あなたが、戻ってきたということを祝して。それに、今は私の方が年上なのですから」
穂乃果「じゃあ…お願い、するね?」
海未「ええ」
穂乃果「げふっ…もう食べられない…」
海未「穂乃果、はしたないですよ?」
穂乃果「えへへ~ごめんなさ~い」
海未「全く、穂乃果はいつも……いつも…」
穂乃果「…海未ちゃん?」
海未「…いえ、懐かし過ぎて…つい…涙が…」
雪穂「私も…もらい泣きしそう…」
98: 2015/04/27(月) 21:12:05.48 ID:Nvd+Q4Rw.net
雪穂「…お姉ちゃん!」ダキッ
穂乃果「きゃっ!?」
海未「ほのかぁ…」ダキッ
穂乃果「え!?海未ちゃんも!?」
穂乃果「……二人とも、本当に…外見は変わっているのに、中身は全然変わってないんだね」ナデナデ
海未「うっ…」
雪穂「あ…」
穂乃果「ふふっ…なんだか、穂乃果も…泣きたくなって…」
海未「…一緒に、泣きましょう。ええ。」
雪穂「お姉ちゃん、あたたかい…このぬくもり、すごく…」
海未「…懐かしいです。」
穂乃果「穂乃果はつい昨日のことなんだけどね。二人とも若かったけど。」
海未「…私も、もう一度あのころに戻りたいです。あなたの居ない高校生活最後の一年間は、何かがすっぽりと抜けてしまったような感じでした。」
雪穂「…私も、お姉ちゃんと一緒に登校したり、練習したり、ライブしたり…やりたかったなぁ…」
穂乃果「きゃっ!?」
海未「ほのかぁ…」ダキッ
穂乃果「え!?海未ちゃんも!?」
穂乃果「……二人とも、本当に…外見は変わっているのに、中身は全然変わってないんだね」ナデナデ
海未「うっ…」
雪穂「あ…」
穂乃果「ふふっ…なんだか、穂乃果も…泣きたくなって…」
海未「…一緒に、泣きましょう。ええ。」
雪穂「お姉ちゃん、あたたかい…このぬくもり、すごく…」
海未「…懐かしいです。」
穂乃果「穂乃果はつい昨日のことなんだけどね。二人とも若かったけど。」
海未「…私も、もう一度あのころに戻りたいです。あなたの居ない高校生活最後の一年間は、何かがすっぽりと抜けてしまったような感じでした。」
雪穂「…私も、お姉ちゃんと一緒に登校したり、練習したり、ライブしたり…やりたかったなぁ…」
99: 2015/04/27(月) 21:16:31.81 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…あ!」
海未「…どうしたのですか?」
穂乃果「学校生活は出来なくても、練習はもちろんのこと、ライブだって出来るよ!」
雪穂「…お姉ちゃん。流石に今の私たちにとっては酷な話だよ。」
海未「時間というものは、本当に残酷です…」
穂乃果「あ、あはは…」
海未「今日は、ウチに泊まっていってください。雪穂も一緒に。」
雪穂「じゃあ、お言葉に甘えて。」
穂乃果「じゃあさ!まくら投げしようよ!まくら投げ!」
海未「…穂乃果、さっきも言いましたが、仮にも私たちは孫がいてもおかしくない年齢なのですよ?流石に、そこまでの体力は…」
穂乃果「あ…ごめん…」
雪穂「全く、おねえちゃんは…」
穂乃果「えへへ~」
海未「ふふっ…今日は遅いですし、もう寝ましょう。」
海未「…どうしたのですか?」
穂乃果「学校生活は出来なくても、練習はもちろんのこと、ライブだって出来るよ!」
雪穂「…お姉ちゃん。流石に今の私たちにとっては酷な話だよ。」
海未「時間というものは、本当に残酷です…」
穂乃果「あ、あはは…」
海未「今日は、ウチに泊まっていってください。雪穂も一緒に。」
雪穂「じゃあ、お言葉に甘えて。」
穂乃果「じゃあさ!まくら投げしようよ!まくら投げ!」
海未「…穂乃果、さっきも言いましたが、仮にも私たちは孫がいてもおかしくない年齢なのですよ?流石に、そこまでの体力は…」
穂乃果「あ…ごめん…」
雪穂「全く、おねえちゃんは…」
穂乃果「えへへ~」
海未「ふふっ…今日は遅いですし、もう寝ましょう。」
100: 2015/04/27(月) 21:24:13.05 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「ああ…」
穂乃果(…目が覚めたら50年後に居て、雪穂も海未ちゃんもしわくちゃで、私は行方不明で…)
穂乃果「…お父さんんも、お母さんも氏んじゃって」
穂乃果「…ことりちゃん。海外かぁ…」
穂乃果「…しわくちゃなことりちゃん」
穂乃果「ぷぷっ…」
穂乃果「明日、全員と連絡とってみようかな…」
穂乃果「きっと…驚くんだろうなぁ…」
穂乃果(……)
穂乃果「……」
穂乃果「……」zzzz
穂乃果(…目が覚めたら50年後に居て、雪穂も海未ちゃんもしわくちゃで、私は行方不明で…)
穂乃果「…お父さんんも、お母さんも氏んじゃって」
穂乃果「…ことりちゃん。海外かぁ…」
穂乃果「…しわくちゃなことりちゃん」
穂乃果「ぷぷっ…」
穂乃果「明日、全員と連絡とってみようかな…」
穂乃果「きっと…驚くんだろうなぁ…」
穂乃果(……)
穂乃果「……」
穂乃果「……」zzzz
104: 2015/04/27(月) 21:35:53.14 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「はわぁ…」
穂乃果「…ん」
穂乃果「…朝」
穂乃果「…穂乃果の部屋だ」
穂乃果「……」
穂乃果「…夢?」
――――お姉ちゃーん!そろそろ起きないと遅刻するよー!
穂乃果「……もしかして、こっちが夢?」
穂乃果「…ん?」
雪穂「お姉ちゃん!今日から新学期だよ!!早く準備して!」
穂乃果「雪穂…」
雪穂「…寝ぼけてるの?」
穂乃果「雪穂…ちょっとこっちに来て」
雪穂「…ん?」
穂乃果「えいっ!」ぎゅっ
雪穂「!?」
雪穂「な、な…な!」
穂乃果「雪穂…大好きだよ。」
雪穂「あわわわ…!」
穂乃果「……あなたが妹で本当によかった。」
穂乃果「…ん」
穂乃果「…朝」
穂乃果「…穂乃果の部屋だ」
穂乃果「……」
穂乃果「…夢?」
――――お姉ちゃーん!そろそろ起きないと遅刻するよー!
穂乃果「……もしかして、こっちが夢?」
穂乃果「…ん?」
雪穂「お姉ちゃん!今日から新学期だよ!!早く準備して!」
穂乃果「雪穂…」
雪穂「…寝ぼけてるの?」
穂乃果「雪穂…ちょっとこっちに来て」
雪穂「…ん?」
穂乃果「えいっ!」ぎゅっ
雪穂「!?」
雪穂「な、な…な!」
穂乃果「雪穂…大好きだよ。」
雪穂「あわわわ…!」
穂乃果「……あなたが妹で本当によかった。」
106: 2015/04/27(月) 21:48:49.09 ID:Nvd+Q4Rw.net
雪穂「い、いきなり何言ってるの!?」
穂乃果「……突然いなくなったり、しないからね。」
雪穂「???」
海未「おはようございます。穂乃果。」
ことり「穂乃果ちゃんおはよう~」
穂乃果「うん!おはよう!」
穂乃果「……ねえ、ことりちゃん、海未ちゃん。」
穂乃果「もし、穂乃果が忽然と消えたら、どう思う?」
海未「突然何を言い出すんですか。穂乃果がいなくなるなんて考えたくもありません。」
ことり「海未ちゃんと同じ、穂乃果ちゃんはもちろん、海未ちゃんの居ない人生なんて考えられないよ。」
穂乃果「…うん!決めた!」
海未「急にどうしたのですか?」
穂乃果「絶対に、ぜぇえったいに!穂乃果はみんなから離れないから!ずっと一緒!いつもでも、私たちがおばあちゃんになっても!」
海未「…そうですね。ずっと、一緒に…ええ」
ことり「うん…私たちはずっと一緒だよ!」
穂乃果「じゃあ、学院まで競争だよ!えいっ!」
海未「ま、待ってください!急に走ったら転びますよ!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、まってぇ~!」
おわりんちゃん
穂乃果「……突然いなくなったり、しないからね。」
雪穂「???」
海未「おはようございます。穂乃果。」
ことり「穂乃果ちゃんおはよう~」
穂乃果「うん!おはよう!」
穂乃果「……ねえ、ことりちゃん、海未ちゃん。」
穂乃果「もし、穂乃果が忽然と消えたら、どう思う?」
海未「突然何を言い出すんですか。穂乃果がいなくなるなんて考えたくもありません。」
ことり「海未ちゃんと同じ、穂乃果ちゃんはもちろん、海未ちゃんの居ない人生なんて考えられないよ。」
穂乃果「…うん!決めた!」
海未「急にどうしたのですか?」
穂乃果「絶対に、ぜぇえったいに!穂乃果はみんなから離れないから!ずっと一緒!いつもでも、私たちがおばあちゃんになっても!」
海未「…そうですね。ずっと、一緒に…ええ」
ことり「うん…私たちはずっと一緒だよ!」
穂乃果「じゃあ、学院まで競争だよ!えいっ!」
海未「ま、待ってください!急に走ったら転びますよ!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、まってぇ~!」
おわりんちゃん
108: 2015/04/27(月) 21:50:03.38 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「は!?」
穂乃果「…やっぱり、夢、だったんだね」
穂乃果(現実はそううまくいかないか…)
穂乃果「…いいにおい」
穂乃果「…」
穂乃果「…着替えよ」
穂乃果「…やっぱり、夢、だったんだね」
穂乃果(現実はそううまくいかないか…)
穂乃果「…いいにおい」
穂乃果「…」
穂乃果「…着替えよ」
111: 2015/04/27(月) 21:56:42.74 ID:Nvd+Q4Rw.net
海未「おはようございます。穂乃果。」
穂乃果「あ…おはよう」
穂乃果(しわくちゃのままの海未ちゃんだ。こっちが現実なんだね…)
雪穂「よく眠れた?」
穂乃果「うん」
海未「今日はアジの開きと、味噌汁です。どうぞ。」
穂乃果「…いただきまーす!」
雪穂「いただきます。」
穂乃果「美味しい…」
海未「そう言っていただけてうれしいです」
穂乃果「あ…おはよう」
穂乃果(しわくちゃのままの海未ちゃんだ。こっちが現実なんだね…)
雪穂「よく眠れた?」
穂乃果「うん」
海未「今日はアジの開きと、味噌汁です。どうぞ。」
穂乃果「…いただきまーす!」
雪穂「いただきます。」
穂乃果「美味しい…」
海未「そう言っていただけてうれしいです」
112: 2015/04/27(月) 22:01:55.48 ID:Nvd+Q4Rw.net
穂乃果「…じゃあ、穂乃果たち、お家に戻るね」
海未「ええ…」
穂乃果「また遊びに行くからさ。悲しい顔しないでよ。」
海未「…必ず、また来てくださいね。」
穂乃果「…うん」
『シートベルトを着用してください。今日は…言うまでもありませんね。自宅までのマーカーを更新しておきます。』
雪穂「お願い。」
『お任せを』
穂乃果「やっぱ未来ってすごいや…」
『発言の意味が不明です。未来?何の話ですか?』
穂乃果「…ううん。なんでもない。」
海未「ええ…」
穂乃果「また遊びに行くからさ。悲しい顔しないでよ。」
海未「…必ず、また来てくださいね。」
穂乃果「…うん」
『シートベルトを着用してください。今日は…言うまでもありませんね。自宅までのマーカーを更新しておきます。』
雪穂「お願い。」
『お任せを』
穂乃果「やっぱ未来ってすごいや…」
『発言の意味が不明です。未来?何の話ですか?』
穂乃果「…ううん。なんでもない。」
122: 2015/04/28(火) 00:13:47.47 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「ねえ、雪穂…」
雪穂「…どうしたの」
穂乃果「ことりちゃんに電話って、出来ないかな?」
雪穂「…する?」
穂乃果「…うん」
雪穂「…電話回線をお願い。」
『了解です。通信回線を用意します。連絡相手は…ことりさんでよろしいですね?』
雪穂「おねがい」
穂乃果「そ、そんなこともできるんだ…」
『ええ、そういう風にプログラムされていますから。通話は、あなただけでよろしいですよね?』
穂乃果「うん…おねがい」
『了解です。』
―――フォンッ
穂乃果「きゃ!?いきなり映像が浮いて出てきた!?」
雪穂「ビデオ通話でおねがいね」
『そのつもりです。』
雪穂「…どうしたの」
穂乃果「ことりちゃんに電話って、出来ないかな?」
雪穂「…する?」
穂乃果「…うん」
雪穂「…電話回線をお願い。」
『了解です。通信回線を用意します。連絡相手は…ことりさんでよろしいですね?』
雪穂「おねがい」
穂乃果「そ、そんなこともできるんだ…」
『ええ、そういう風にプログラムされていますから。通話は、あなただけでよろしいですよね?』
穂乃果「うん…おねがい」
『了解です。』
―――フォンッ
穂乃果「きゃ!?いきなり映像が浮いて出てきた!?」
雪穂「ビデオ通話でおねがいね」
『そのつもりです。』
123: 2015/04/28(火) 00:15:29.73 ID:OoG2kSeD.net
ことり「はーい!もしもし!ゆき…!!?」
穂乃果「…ことりちゃん、お久しぶり」
ことり「…」
ことり「へ…?え?え?…え?」
穂乃果「…なんだか、タイムスリップしちゃったみたいなの。あはは…」
ことり「…?」
ことり「…」
ことり「ええええええええええええええええっ!!!!!!!?」
穂乃果「お、音デカ…!」
ことり「え?え?え?本物?え?」
穂乃果「うん、本物だよ」
ことり「う、嘘…!本当に、穂乃果ちゃん…なの?」
穂乃果「…ことりちゃん、お久しぶり」
ことり「…」
ことり「へ…?え?え?…え?」
穂乃果「…なんだか、タイムスリップしちゃったみたいなの。あはは…」
ことり「…?」
ことり「…」
ことり「ええええええええええええええええっ!!!!!!!?」
穂乃果「お、音デカ…!」
ことり「え?え?え?本物?え?」
穂乃果「うん、本物だよ」
ことり「う、嘘…!本当に、穂乃果ちゃん…なの?」
125: 2015/04/28(火) 00:17:37.42 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「うん、本物だよ」
ことり「う、嘘…!本当に、穂乃果ちゃん…なの?」
穂乃果「うん、穂乃果だよ。」
ことり「…ちょっと待ってて!」
ことり「Affaire urgente est que je ai pu! Maintenant, je vais diriger immediatement vers le Japon!」
映像の向こう側にいる女性「Bien. Je vais arranger immediatement」
穂乃果「…何語?」
雪穂「フランス語だね。」
ことり「そっちに行くから!!待ってて!!」
穂乃果「う、うん」
ことり「Se il vous plait organiser Black Bird!!」
女性「En effet, il est impossible…」
ことり「ガーンっ!?」
穂乃果「…なんて言ってるんだろう。」
雪穂「明日にはこっちに来るみたいだよ。なんて言ってたかはわからないけどさ。」
穂乃果「じゃあ、準備しなきゃね」
ことり「う、嘘…!本当に、穂乃果ちゃん…なの?」
穂乃果「うん、穂乃果だよ。」
ことり「…ちょっと待ってて!」
ことり「Affaire urgente est que je ai pu! Maintenant, je vais diriger immediatement vers le Japon!」
映像の向こう側にいる女性「Bien. Je vais arranger immediatement」
穂乃果「…何語?」
雪穂「フランス語だね。」
ことり「そっちに行くから!!待ってて!!」
穂乃果「う、うん」
ことり「Se il vous plait organiser Black Bird!!」
女性「En effet, il est impossible…」
ことり「ガーンっ!?」
穂乃果「…なんて言ってるんだろう。」
雪穂「明日にはこっちに来るみたいだよ。なんて言ってたかはわからないけどさ。」
穂乃果「じゃあ、準備しなきゃね」
126: 2015/04/28(火) 00:20:26.89 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「それにしても、ことりちゃん。理事長みたいになってたね。見た目もそっくりだし、とても60代後半には見えなかったよ。」
雪穂「…ことりちゃんの若々しさ、羨ましいなぁ」
穂乃果「美魔女…ってやつなのかな?」
雪穂「ああ…現実ってやつは…もう…」
雪穂「…はぁ~、やっぱり家は落ち着くねぇ」
穂乃果「お年寄りみたいだよ、雪穂」
雪穂「もう十分お年寄りだよ。」
穂乃果「あ、あはは…」
穂乃果「ねえ、ちょっと散歩に出かけてもいいかな?」
雪穂「あまり遠くに行かないでよ?」
穂乃果「うん」
雪穂「…それと、もう、いなくなったりしないでね」
穂乃果「…うん!」
雪穂「…ことりちゃんの若々しさ、羨ましいなぁ」
穂乃果「美魔女…ってやつなのかな?」
雪穂「ああ…現実ってやつは…もう…」
雪穂「…はぁ~、やっぱり家は落ち着くねぇ」
穂乃果「お年寄りみたいだよ、雪穂」
雪穂「もう十分お年寄りだよ。」
穂乃果「あ、あはは…」
穂乃果「ねえ、ちょっと散歩に出かけてもいいかな?」
雪穂「あまり遠くに行かないでよ?」
穂乃果「うん」
雪穂「…それと、もう、いなくなったりしないでね」
穂乃果「…うん!」
127: 2015/04/28(火) 00:21:37.49 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「…道は変わってないけど、街並みは変わってる」
穂乃果「昔の街並みの方が、好きだなぁ…」
―――ドンッ
穂乃果「いたっ…」
???「ううっ…」
穂乃果「あ…ごめんなさい」
???「たっく…最近の若いもんは…どこ見て歩いてんのよ!!」
???「…あれ?」
穂乃果「…?」
???「…ほの…か?」
穂乃果「も、もしかして…にこ…ちゃん?」
穂乃果「昔の街並みの方が、好きだなぁ…」
―――ドンッ
穂乃果「いたっ…」
???「ううっ…」
穂乃果「あ…ごめんなさい」
???「たっく…最近の若いもんは…どこ見て歩いてんのよ!!」
???「…あれ?」
穂乃果「…?」
???「…ほの…か?」
穂乃果「も、もしかして…にこ…ちゃん?」
128: 2015/04/28(火) 00:24:23.09 ID:OoG2kSeD.net
にこ「…なるほどねぇ。道理で見つからないわけだわ。」
穂乃果「…心配かけてごめんね」
にこ「ほんとよ…何カ月も探したんだから、私はてっきり、誘拐されて内臓を売りとばされたんじゃないかと思ってたわよ。」
穂乃果「そ、それはちょっと…」
にこ「…くすっ…冗談よ。」
穂乃果「それにしてもにこちゃん。」
にこ「どうしたの?」
穂乃果「…老けたね!」
にこ「…ぶっ飛ばすわよ?」
穂乃果「…心配かけてごめんね」
にこ「ほんとよ…何カ月も探したんだから、私はてっきり、誘拐されて内臓を売りとばされたんじゃないかと思ってたわよ。」
穂乃果「そ、それはちょっと…」
にこ「…くすっ…冗談よ。」
穂乃果「それにしてもにこちゃん。」
にこ「どうしたの?」
穂乃果「…老けたね!」
にこ「…ぶっ飛ばすわよ?」
129: 2015/04/28(火) 00:28:50.03 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「あはは!」
にこ「…なんだか、こういうやり取りも、懐かしいわね」
穂乃果「…穂乃果にとってはそうでもないけどね。」
にこ「…まあ、アンタが生きていてくれて、良かったわ。」
にこ「…人生って言うのは、何が起こるかわかったもんじゃないわね。本当に。こうして、またあんたと話が出来るなんてさ。」
穂乃果「…そうだね」
にこ「…それにしても、羨ましい」
穂乃果「…?何が?」
にこ「…若いって、いいわね。」
穂乃果「なんかお年寄り臭いよ?」
にこ「十分お年寄りよ。本当に。」
にこ「そうだ。真姫ちゃんに会いたくない?」
穂乃果「そういえば真姫ちゃんとはよく会うんだっけ?」
にこ「ええ。よくウチの店に冷やかしに来るわ。金持ってるんだからもっといいお酒を頼めばいいのにさ。」
にこ「…なんだか、こういうやり取りも、懐かしいわね」
穂乃果「…穂乃果にとってはそうでもないけどね。」
にこ「…まあ、アンタが生きていてくれて、良かったわ。」
にこ「…人生って言うのは、何が起こるかわかったもんじゃないわね。本当に。こうして、またあんたと話が出来るなんてさ。」
穂乃果「…そうだね」
にこ「…それにしても、羨ましい」
穂乃果「…?何が?」
にこ「…若いって、いいわね。」
穂乃果「なんかお年寄り臭いよ?」
にこ「十分お年寄りよ。本当に。」
にこ「そうだ。真姫ちゃんに会いたくない?」
穂乃果「そういえば真姫ちゃんとはよく会うんだっけ?」
にこ「ええ。よくウチの店に冷やかしに来るわ。金持ってるんだからもっといいお酒を頼めばいいのにさ。」
130: 2015/04/28(火) 00:29:57.96 ID:OoG2kSeD.net
にこ「ウチの店。すぐ近くにあるの。真姫ちゃんに会う前に寄って行かない?」
穂乃果「にこちゃんの店かぁ…見てみたい。」
にこ「…じゃあ、決まりニコ!」
穂乃果「流石に、その歳でそれは…」
にこ「…なによ。文句あんの?」
穂乃果「い、いえ…滅相もございません。」
穂乃果「…スナック・ラブにこっ…何だかにこちゃんらしいね」
にこ「可愛い名前でしょ~!流石はにこってカンジ~!」
穂乃果「あ、あはは…」
穂乃果「にこちゃんの店かぁ…見てみたい。」
にこ「…じゃあ、決まりニコ!」
穂乃果「流石に、その歳でそれは…」
にこ「…なによ。文句あんの?」
穂乃果「い、いえ…滅相もございません。」
穂乃果「…スナック・ラブにこっ…何だかにこちゃんらしいね」
にこ「可愛い名前でしょ~!流石はにこってカンジ~!」
穂乃果「あ、あはは…」
131: 2015/04/28(火) 00:32:00.46 ID:OoG2kSeD.net
にこ「入って、どうぞ。」
穂乃果「おじゃましまーす…わぁ!」
にこ「ふふんっ!」
穂乃果「にこちゃんのポスターで一杯だ…!」
にこ「スナック始める前はアイドルだったからね。もちろんプロの。」
穂乃果「アイドルになれたんだね!おめでとう!にこちゃん!」
にこ「勿論売れっ子だったわ!伝説って言われるくらいにはのぼりつめてやったニコ!」
穂乃果「あ!μ'sのポスター!」
にこ「…懐かしいわね。本当に。」
穂乃果「…うん」
にこ「あのころは、本当に楽しかったわ。」
にこ「一生忘れることのない、大切な思い出。」
穂乃果「おじゃましまーす…わぁ!」
にこ「ふふんっ!」
穂乃果「にこちゃんのポスターで一杯だ…!」
にこ「スナック始める前はアイドルだったからね。もちろんプロの。」
穂乃果「アイドルになれたんだね!おめでとう!にこちゃん!」
にこ「勿論売れっ子だったわ!伝説って言われるくらいにはのぼりつめてやったニコ!」
穂乃果「あ!μ'sのポスター!」
にこ「…懐かしいわね。本当に。」
穂乃果「…うん」
にこ「あのころは、本当に楽しかったわ。」
にこ「一生忘れることのない、大切な思い出。」
132: 2015/04/28(火) 00:34:17.69 ID:OoG2kSeD.net
???「にこちゃん、居る?」
にこ「…まだお昼よ。開店前に入ってこないでって何度も言ったじゃない。真姫ちゃん。」
真姫「いいじゃない。私とにこちゃんの仲なんだしさ。」
にこ「…はぁ。真姫ちゃん、また仕事抜け出して来たでしょ。」
真姫「いいのよいいのよ。面倒事は若いのに任せておけば、ね。」
真姫「…ん?」
真姫「……」
真姫「!!!!???」
穂乃果「真姫ちゃん、で、良いんだよね?」
真姫「えっ」
穂乃果「…久しぶり♪」
――――ヴェエエエエエエエエエエエ!!!!!?
にこ「…まだお昼よ。開店前に入ってこないでって何度も言ったじゃない。真姫ちゃん。」
真姫「いいじゃない。私とにこちゃんの仲なんだしさ。」
にこ「…はぁ。真姫ちゃん、また仕事抜け出して来たでしょ。」
真姫「いいのよいいのよ。面倒事は若いのに任せておけば、ね。」
真姫「…ん?」
真姫「……」
真姫「!!!!???」
穂乃果「真姫ちゃん、で、良いんだよね?」
真姫「えっ」
穂乃果「…久しぶり♪」
――――ヴェエエエエエエエエエエエ!!!!!?
133: 2015/04/28(火) 00:35:53.12 ID:OoG2kSeD.net
真姫「な、なるほどねぇ…なんだか、にわかに信じがたいけど、何よりの証拠が目の前にいるんだもの。」
穂乃果「うん!」
真姫「…ほんと、人生って、不思議ねぇ…」
穂乃果「…確かに、そうかもね。」
にこ「…はいはい!辛気臭いのはもう終わり!穂乃果、お昼まだでしょ?」
穂乃果「うん、なんだかお腹空いちゃった。」
にこ「ちょっと待ってなさい。何かリクエストは?」
真姫「あ、私はいつもの。」
にこ「はいはい」
穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんと同じやつで。」
穂乃果「うん!」
真姫「…ほんと、人生って、不思議ねぇ…」
穂乃果「…確かに、そうかもね。」
にこ「…はいはい!辛気臭いのはもう終わり!穂乃果、お昼まだでしょ?」
穂乃果「うん、なんだかお腹空いちゃった。」
にこ「ちょっと待ってなさい。何かリクエストは?」
真姫「あ、私はいつもの。」
にこ「はいはい」
穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんと同じやつで。」
134: 2015/04/28(火) 00:38:26.58 ID:OoG2kSeD.net
真姫「…穂乃果」
穂乃果「…うん?」
真姫「……おかえり」
穂乃果「……ただいま」
真姫「…懐かしいわね。なんだか。」
真姫「…思い出すなぁ。あのころのこと。」
真姫「…そうだ、これだけは言っておくわね。」
真姫「…あのとき、私を誘ってくれて、本当にありがとう。」
真姫「あなたがいなかったら、私はきっと、つまらない人生をおくっていたでしょうね。」
穂乃果「…」
真姫「…それだけ。」
穂乃果「真姫ちゃん…」
真姫「あーあ…私ももうおばあさんかぁ。残酷よね、ほんとうに。穂乃果とことりが羨ましいわ。」
にこ「はい、いつもの。」
真姫「ありがとう、にこちゃん。」
穂乃果「わぁ…美味しそうなオムライス!」
穂乃果「…うん?」
真姫「……おかえり」
穂乃果「……ただいま」
真姫「…懐かしいわね。なんだか。」
真姫「…思い出すなぁ。あのころのこと。」
真姫「…そうだ、これだけは言っておくわね。」
真姫「…あのとき、私を誘ってくれて、本当にありがとう。」
真姫「あなたがいなかったら、私はきっと、つまらない人生をおくっていたでしょうね。」
穂乃果「…」
真姫「…それだけ。」
穂乃果「真姫ちゃん…」
真姫「あーあ…私ももうおばあさんかぁ。残酷よね、ほんとうに。穂乃果とことりが羨ましいわ。」
にこ「はい、いつもの。」
真姫「ありがとう、にこちゃん。」
穂乃果「わぁ…美味しそうなオムライス!」
135: 2015/04/28(火) 00:41:09.06 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「あー!美味しかった!」
にこ「で、料金の方なんだけど」
穂乃果「…え?」
にこ「…冗談よ。」
真姫「ふふっ…」
穂乃果「も、もう!」
にこ「…歳をとると、よく昔の事を思い出すようになるわ。」
真姫「…そうね」
にこ「…穂乃果、そろそろ帰りなさい。雪穂ちゃんが心配するわよ。」
真姫「…私も、そろそろ戻らないとね。」
にこ「で、料金の方なんだけど」
穂乃果「…え?」
にこ「…冗談よ。」
真姫「ふふっ…」
穂乃果「も、もう!」
にこ「…歳をとると、よく昔の事を思い出すようになるわ。」
真姫「…そうね」
にこ「…穂乃果、そろそろ帰りなさい。雪穂ちゃんが心配するわよ。」
真姫「…私も、そろそろ戻らないとね。」
137: 2015/04/28(火) 00:42:30.68 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果(にこちゃんと真姫ちゃん、元気そうで何よりだったなぁ。)
穂乃果(…明日はことりちゃんかぁ)
穂乃果(楽しみだなぁ…)
穂乃果「そろそろ寝なくちゃ…」
穂乃果「雪穂」
雪穂「うん?」
穂乃果「…一緒に、寝ない?」
穂乃果(…明日はことりちゃんかぁ)
穂乃果(楽しみだなぁ…)
穂乃果「そろそろ寝なくちゃ…」
穂乃果「雪穂」
雪穂「うん?」
穂乃果「…一緒に、寝ない?」
138: 2015/04/28(火) 00:43:44.42 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「なんだか、いいなぁ。こういうの。」
雪穂「そうだね…」
雪穂「…ねえ、抱き付いても、いいかな?」
穂乃果「…いいよ」
雪穂「…あったかい」
穂乃果「…雪穂も」
雪穂「…ねえ、加齢臭とか、気にならない?」
穂乃果「全然…だって、雪穂からは全然しないもん」
雪穂「…そっか。」
穂乃果「…明日、ことりちゃんがウチに来るんだよね?」
雪穂「…色々とご馳走作らなくちゃ。」
穂乃果「…お休み」
雪穂「…うん、お休み」
―――――
―――
―
雪穂「そうだね…」
雪穂「…ねえ、抱き付いても、いいかな?」
穂乃果「…いいよ」
雪穂「…あったかい」
穂乃果「…雪穂も」
雪穂「…ねえ、加齢臭とか、気にならない?」
穂乃果「全然…だって、雪穂からは全然しないもん」
雪穂「…そっか。」
穂乃果「…明日、ことりちゃんがウチに来るんだよね?」
雪穂「…色々とご馳走作らなくちゃ。」
穂乃果「…お休み」
雪穂「…うん、お休み」
―――――
―――
―
139: 2015/04/28(火) 00:52:29.09 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「あれ…?」
穂乃果「…教室だ」
穂乃果「…もうお昼かぁ」
海未「穂乃果、そろそろ部室に向かいましょう」
ことり「行こう、穂乃果ちゃん!」
穂乃果(…夢?…昨日の、続き…?)
穂乃果(…もしかして、あっちが夢?)
穂乃果「…」
海未「…穂乃果?」
穂乃果「あ!うん!部室に行こう!」
ことり「それにしても、今日の入学式の穂乃果ちゃんのスピーチ、面白かったね~」
海未「…あんなの駄目です。台本通りじゃないではありませんか。」
穂乃果「え、えへへ…」
海未「…笑ってごまかしても無駄です。」
穂乃果「…教室だ」
穂乃果「…もうお昼かぁ」
海未「穂乃果、そろそろ部室に向かいましょう」
ことり「行こう、穂乃果ちゃん!」
穂乃果(…夢?…昨日の、続き…?)
穂乃果(…もしかして、あっちが夢?)
穂乃果「…」
海未「…穂乃果?」
穂乃果「あ!うん!部室に行こう!」
ことり「それにしても、今日の入学式の穂乃果ちゃんのスピーチ、面白かったね~」
海未「…あんなの駄目です。台本通りじゃないではありませんか。」
穂乃果「え、えへへ…」
海未「…笑ってごまかしても無駄です。」
164: 2015/04/28(火) 21:09:57.70 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「んー!部室ぅー!」
にこ「遅いじゃない。」
海未「あれ?にこ、どうしているのですか?」
穂乃果「留年したんだっけ?」
にこ「違うわよ!このア穂乃果!」
にこ「ちょ、ちょっとぉ!」
ことり「で、どうしているの?にこちゃん?」
にこ「暇だから遊びに来たニコ!」
海未「暇って…」
ことり「あ、そうだにこちゃん、プロデビューおめでとう!」
にこ「ええ、ありがとう、ことり。」
穂乃果「すごいよね~にこちゃんはさ~!高校を卒業してすぐにスカウトだもん~」
にこ「ふふん!当然でしょ!なんたってにこは」
海未「…でも、仕事は大丈夫なのですか?ここに遊びに来る暇はないように思えますが…」
にこ「うちゅ…」
にこ「…」
穂乃果「にこちゃん?」
にこ「に…」
ことり「に?」
にこ「ニコっ!」
にこ「遅いじゃない。」
海未「あれ?にこ、どうしているのですか?」
穂乃果「留年したんだっけ?」
にこ「違うわよ!このア穂乃果!」
にこ「ちょ、ちょっとぉ!」
ことり「で、どうしているの?にこちゃん?」
にこ「暇だから遊びに来たニコ!」
海未「暇って…」
ことり「あ、そうだにこちゃん、プロデビューおめでとう!」
にこ「ええ、ありがとう、ことり。」
穂乃果「すごいよね~にこちゃんはさ~!高校を卒業してすぐにスカウトだもん~」
にこ「ふふん!当然でしょ!なんたってにこは」
海未「…でも、仕事は大丈夫なのですか?ここに遊びに来る暇はないように思えますが…」
にこ「うちゅ…」
にこ「…」
穂乃果「にこちゃん?」
にこ「に…」
ことり「に?」
にこ「ニコっ!」
165: 2015/04/28(火) 21:10:56.93 ID:OoG2kSeD.net
海未「なるほど、デビューしたばかりなので仕事が少ないと…」
にこ「まあ、今は小さなライブと練習ぐらいしか仕事がないしね。仕方ないっちゃ仕方ないわよ…」
にこ「でも、会社が何か大きなプロジェクトを計画しているみたいで、それの中心がにこみたいなの。今は準備期間っていうところね。」
穂乃果「なるほど~!やっぱすごいやにこちゃんって!」
にこ「暇なのは今だけよ!見てなさい!いそがしくなるはずだから!」
ことり「応援してるね~」
にこ「大きいライブも、バラエティも、どんと来いっ!ニコ!」
にこ「まあ、今は小さなライブと練習ぐらいしか仕事がないしね。仕方ないっちゃ仕方ないわよ…」
にこ「でも、会社が何か大きなプロジェクトを計画しているみたいで、それの中心がにこみたいなの。今は準備期間っていうところね。」
穂乃果「なるほど~!やっぱすごいやにこちゃんって!」
にこ「暇なのは今だけよ!見てなさい!いそがしくなるはずだから!」
ことり「応援してるね~」
にこ「大きいライブも、バラエティも、どんと来いっ!ニコ!」
166: 2015/04/28(火) 21:11:56.53 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「…ん」
穂乃果「夢…か…」
穂乃果「ん…!」
穂乃果「…雪穂は…先に起きたみたい」
穂乃果「…もう九時かぁ。ぐっすり眠っちゃったなぁ」
穂乃果(…それにしても)
穂乃果(…昨日の夢の続きを見るなんて)
穂乃果「…」
穂乃果「…着替えよ」
穂乃果「夢…か…」
穂乃果「ん…!」
穂乃果「…雪穂は…先に起きたみたい」
穂乃果「…もう九時かぁ。ぐっすり眠っちゃったなぁ」
穂乃果(…それにしても)
穂乃果(…昨日の夢の続きを見るなんて)
穂乃果「…」
穂乃果「…着替えよ」
167: 2015/04/28(火) 21:14:15.91 ID:OoG2kSeD.net
雪穂「おはよう、寝坊助さん」
穂乃果「おはよう~。」
雪穂「朝ごはん、出来ているよ。」
穂乃果「ありがとう」
雪穂「はい。」コトッ
穂乃果「パン!?しかも出来たて!?雪穂が作ったの!!?」
雪穂「まあね。歳の候ってやつだよ。それに、今は機材のおかげで昔より作るのが簡単だしね。」
穂乃果「み、未来ってすごい…!」
雪穂「冷めないうちに食べちゃって」
穂乃果「うん!いったっだきまーす!」
穂乃果「あむっ!」
穂乃果「ん~~~~!!」
穂乃果「おいし~~~~い!」
雪穂「喉を詰まらせないようにね。」
穂乃果「おはよう~。」
雪穂「朝ごはん、出来ているよ。」
穂乃果「ありがとう」
雪穂「はい。」コトッ
穂乃果「パン!?しかも出来たて!?雪穂が作ったの!!?」
雪穂「まあね。歳の候ってやつだよ。それに、今は機材のおかげで昔より作るのが簡単だしね。」
穂乃果「み、未来ってすごい…!」
雪穂「冷めないうちに食べちゃって」
穂乃果「うん!いったっだきまーす!」
穂乃果「あむっ!」
穂乃果「ん~~~~!!」
穂乃果「おいし~~~~い!」
雪穂「喉を詰まらせないようにね。」
169: 2015/04/28(火) 21:16:23.56 ID:OoG2kSeD.net
―――ピーンポーン
雪穂「宅急便かな?」
穂乃果「ことりちゃんじゃない?」
雪穂「でも連絡も何も来てないよ?」
穂乃果「とりあえず、穂乃果が出るね。」
穂乃果「はーい、どちら…」
ことり「ほのかちゃああああああああああああん!!!!!!!」ガバッ
穂乃果「きゃっ!!?」
ことり「ほ、本当に穂乃果ちゃんだ!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ことりちゃん…くるしいよぉ…」
ことり「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃんの匂い!あの時と全然変わらない!本当に!本当に!うわあああああん!!!」
穂乃果「…ごめんね、心配かけて。」
ことり「ううっ…ううっ…うわあああああん!!!」
雪穂「宅急便かな?」
穂乃果「ことりちゃんじゃない?」
雪穂「でも連絡も何も来てないよ?」
穂乃果「とりあえず、穂乃果が出るね。」
穂乃果「はーい、どちら…」
ことり「ほのかちゃああああああああああああん!!!!!!!」ガバッ
穂乃果「きゃっ!!?」
ことり「ほ、本当に穂乃果ちゃんだ!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ことりちゃん…くるしいよぉ…」
ことり「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃんの匂い!あの時と全然変わらない!本当に!本当に!うわあああああん!!!」
穂乃果「…ごめんね、心配かけて。」
ことり「ううっ…ううっ…うわあああああん!!!」
170: 2015/04/28(火) 21:18:53.05 ID:OoG2kSeD.net
ことり「ずっと会いたかった!ずっと会いたかったの!ずっと!ずっと!本当に!本当に!」
穂乃果「私も、ことりちゃんにずっと会いたかったよ」
ことり「生きてた!また会えた!もう会えないと思ってた!でも!でも!でもでも!」
穂乃果「…ことりちゃん」
穂乃果「…落ち着いた?」
穂乃果(これ言うの、三回目な気がする…)
ことり「ずぴっ…ずずっ…」
穂乃果「ことりちゃん、ただいま」
ことり「…おかえり!穂乃果ちゃん!」
穂乃果「私も、ことりちゃんにずっと会いたかったよ」
ことり「生きてた!また会えた!もう会えないと思ってた!でも!でも!でもでも!」
穂乃果「…ことりちゃん」
穂乃果「…落ち着いた?」
穂乃果(これ言うの、三回目な気がする…)
ことり「ずぴっ…ずずっ…」
穂乃果「ことりちゃん、ただいま」
ことり「…おかえり!穂乃果ちゃん!」
171: 2015/04/28(火) 21:19:53.68 ID:OoG2kSeD.net
ことり「なんだか、すごいね…あはは…」
穂乃果「まさか目を覚ましたら50年後って、びっくりしちゃうよ」
穂乃果「それにしてもことりちゃん」
ことり「ん?」
穂乃果「理事長そっくり。それに、とても60代後半には見えないよ…むしろ20代後半とか、そのへん。」
ことり「えへへ~。ケアとかは特に何もしてないんだけどね~。逆に不健康な生活ばっかりしてたし。」
穂乃果「ほ、ほえ~…」
穂乃果「まさか目を覚ましたら50年後って、びっくりしちゃうよ」
穂乃果「それにしてもことりちゃん」
ことり「ん?」
穂乃果「理事長そっくり。それに、とても60代後半には見えないよ…むしろ20代後半とか、そのへん。」
ことり「えへへ~。ケアとかは特に何もしてないんだけどね~。逆に不健康な生活ばっかりしてたし。」
穂乃果「ほ、ほえ~…」
172: 2015/04/28(火) 21:22:07.44 ID:OoG2kSeD.net
ことり「穂乃果ちゃん、本当にあの時のままなんだね。」
ことり「大好きだった、あの時の穂乃果ちゃんのまま。」
ことり「…寂しかったんだよ。」
穂乃果「…ごめん」
ことり「…もうちょっとだけ、穂乃果ちゃんに甘えても、いい?」
穂乃果「…うん!」ギュッ
ことり「きゃ…!」
穂乃果「…ことりちゃん、かわいい」
ことり「も、もう…年寄りをからかってもなん何もならないよ?」
穂乃果「…歳なんて関係ないよ。穂乃果にとってはことりちゃんも、海未ちゃんも、それにみんなも…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
ことり「やっぱり大好き!50年たってもこの想いだけは全然変わらない!大好き!大好き!大好き!大好き!」
穂乃果「穂乃果も、ことりちゃんのこと、大好き!」
ことり「大好きだった、あの時の穂乃果ちゃんのまま。」
ことり「…寂しかったんだよ。」
穂乃果「…ごめん」
ことり「…もうちょっとだけ、穂乃果ちゃんに甘えても、いい?」
穂乃果「…うん!」ギュッ
ことり「きゃ…!」
穂乃果「…ことりちゃん、かわいい」
ことり「も、もう…年寄りをからかってもなん何もならないよ?」
穂乃果「…歳なんて関係ないよ。穂乃果にとってはことりちゃんも、海未ちゃんも、それにみんなも…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
ことり「やっぱり大好き!50年たってもこの想いだけは全然変わらない!大好き!大好き!大好き!大好き!」
穂乃果「穂乃果も、ことりちゃんのこと、大好き!」
173: 2015/04/28(火) 21:23:11.12 ID:OoG2kSeD.net
ことり「おじゃましま~す」
雪穂「遠路はるばる遠いところから来てくれてうれしいよ。ことりちゃん。」
雪穂「……何をどうしたらその若さを維持できるの?」
ことり「う~ん…私にもよくわかんないや」
雪穂「……ほんとうにうらやましい」
穂乃果「ゆ、雪穂も十分若いよ…?」
雪穂「…この前おばあちゃんって言ってたじゃん。」
穂乃果「うっ…」
雪穂「…冗談よ。今更気にするほどの事でもないしさ。」
雪穂「遠路はるばる遠いところから来てくれてうれしいよ。ことりちゃん。」
雪穂「……何をどうしたらその若さを維持できるの?」
ことり「う~ん…私にもよくわかんないや」
雪穂「……ほんとうにうらやましい」
穂乃果「ゆ、雪穂も十分若いよ…?」
雪穂「…この前おばあちゃんって言ってたじゃん。」
穂乃果「うっ…」
雪穂「…冗談よ。今更気にするほどの事でもないしさ。」
174: 2015/04/28(火) 21:24:01.44 ID:OoG2kSeD.net
ことり「そうだ!あとで海未ちゃん家に寄ってもいいかな?」
穂乃果「うん!穂乃果もまた海未ちゃんに会いに行く約束をしたし!行く行く!」
雪穂「私はパス。お店を丸々一日休んじゃったし。というかお姉ちゃん。」
穂乃果「…ん?」
雪穂「…今日はいいけど、明日からはみっちり働いてもらうからね。」
穂乃果「え、ええ~…そ、そんなぁ…」
ことり「くすっ…やっぱり穂乃果ちゃんはこうでなきゃ、ね?」
雪穂「確かにね…ふふっ…」
穂乃果「うん!穂乃果もまた海未ちゃんに会いに行く約束をしたし!行く行く!」
雪穂「私はパス。お店を丸々一日休んじゃったし。というかお姉ちゃん。」
穂乃果「…ん?」
雪穂「…今日はいいけど、明日からはみっちり働いてもらうからね。」
穂乃果「え、ええ~…そ、そんなぁ…」
ことり「くすっ…やっぱり穂乃果ちゃんはこうでなきゃ、ね?」
雪穂「確かにね…ふふっ…」
176: 2015/04/28(火) 21:32:48.14 ID:OoG2kSeD.net
穂乃果「じゃあ!行ってきまーす!」
雪穂「夕飯までには帰ってきてね。それとことりちゃんも。」
ことり「了解です!」
ことり「車持って来てるの。あそこの駐車場まで着いてきて」
穂乃果「こ、ことりちゃんも免許持ってるの?」
ことり「もうとってから45年くらいになるのかなぁ。今でも休日にはバリバリ乗りこなすよ。」
ことり「さあ、乗って?」
穂乃果「こ、これって…スーパーカー?」
ことり「うん!フェラーリの新型!わざわざフランスから持ってきたの♪」
穂乃果「ち、ちなみに…値段は…」
ことり「内緒♪」
雪穂「夕飯までには帰ってきてね。それとことりちゃんも。」
ことり「了解です!」
ことり「車持って来てるの。あそこの駐車場まで着いてきて」
穂乃果「こ、ことりちゃんも免許持ってるの?」
ことり「もうとってから45年くらいになるのかなぁ。今でも休日にはバリバリ乗りこなすよ。」
ことり「さあ、乗って?」
穂乃果「こ、これって…スーパーカー?」
ことり「うん!フェラーリの新型!わざわざフランスから持ってきたの♪」
穂乃果「ち、ちなみに…値段は…」
ことり「内緒♪」
177: 2015/04/28(火) 21:45:00.49 ID:OoG2kSeD.net
『Loin aujourd'hui?』
ことり「Guide est pas necessaire. S'il vous plait se reposer.」
『Je comprends』
穂乃果「何語…?それに、なんて…?」
ことり「フランス語。ガイドは必要ないって言ったんだよ。」
穂乃果「ほ、ほえ~…」
穂乃果「…ことりちゃんはさ」
ことり「ん?」
穂乃果「…穂乃果がいなくなって、どう思ったの?」
ことり「…」
ことり「…もうね、わけがわからなかったんだ。」
ことり「皆で一生懸命探して、それでも見つからなくて」
ことり「…それで、頭が真っ白になって、それに、自殺まで考えた。」
穂乃果「え!!?」
ことり「…でもね、海未ちゃんが、それに対して泣きながら怒ってくれたの。」
ことり「あなたまでいなくなったら!私は!私は!…って」
ことり「…」
ことり「…今の私がいるのは、海未ちゃんのおかげ。」
ことり「…当時の海未ちゃんのは本当に悪いことをしたなぁ。」
穂乃果「…」
ことり「Guide est pas necessaire. S'il vous plait se reposer.」
『Je comprends』
穂乃果「何語…?それに、なんて…?」
ことり「フランス語。ガイドは必要ないって言ったんだよ。」
穂乃果「ほ、ほえ~…」
穂乃果「…ことりちゃんはさ」
ことり「ん?」
穂乃果「…穂乃果がいなくなって、どう思ったの?」
ことり「…」
ことり「…もうね、わけがわからなかったんだ。」
ことり「皆で一生懸命探して、それでも見つからなくて」
ことり「…それで、頭が真っ白になって、それに、自殺まで考えた。」
穂乃果「え!!?」
ことり「…でもね、海未ちゃんが、それに対して泣きながら怒ってくれたの。」
ことり「あなたまでいなくなったら!私は!私は!…って」
ことり「…」
ことり「…今の私がいるのは、海未ちゃんのおかげ。」
ことり「…当時の海未ちゃんのは本当に悪いことをしたなぁ。」
穂乃果「…」
178: 2015/04/28(火) 21:46:56.06 ID:OoG2kSeD.net
ことり「ねえ、海未ちゃんの家に行く前にさ。ちょっとだけ、付き合ってもらってもいいかな?」
穂乃果「え?うん。」
穂乃果「どこまで行くの?」
ことり「私たちの、思い出の場所へ」
穂乃果「?」
ことり「まあ、すぐにわかるよ。」
穂乃果「え?うん。」
穂乃果「どこまで行くの?」
ことり「私たちの、思い出の場所へ」
穂乃果「?」
ことり「まあ、すぐにわかるよ。」
179: 2015/04/28(火) 21:50:41.41 ID:OoG2kSeD.net
ことり「はい、到着」
穂乃果「ここって…」
ことり「そう…」
ことり「…国立音ノ木坂学院」
穂乃果「まだ、残ってたんだ」
ことり「入ってみる?」
穂乃果「え?…でも、もう部外者だよ?」
ことり「大丈夫だよ。私、ここの理事長だから。」
穂乃果「確か…公務員って、仕事を兼任できないんじゃ」
ことり「今はもう2065年だよ?あの時から色々と変わったの。」
穂乃果「ここって…」
ことり「そう…」
ことり「…国立音ノ木坂学院」
穂乃果「まだ、残ってたんだ」
ことり「入ってみる?」
穂乃果「え?…でも、もう部外者だよ?」
ことり「大丈夫だよ。私、ここの理事長だから。」
穂乃果「確か…公務員って、仕事を兼任できないんじゃ」
ことり「今はもう2065年だよ?あの時から色々と変わったの。」
180: 2015/04/28(火) 21:57:25.94 ID:OoG2kSeD.net
ことり「…あの時、穂乃果ちゃんがいなかったら、ここも廃校になってたんだよね」
穂乃果「…確かに」
ことり「今でも、母校があるって、なんだか…いいね」
穂乃果「そうだね…」
穂乃果「あれ?誰もいないよ?」
ことり「だって今日は日曜日だもん。当たり前だよ。」
穂乃果「そっか」
ことり「ねえ、屋上に行こう?」
穂乃果「うん」
女子生徒「1.2!1.2!」
女子生徒「はい!ワンツー!ワンツー!」
女子生徒「もっと声出して!」
女子生徒「はい!」
穂乃果「あれって…」
ことり「アイドル研究部。」
穂乃果「ずっと、残っていたんだね。」
ことり「うん…」
穂乃果「…確かに」
ことり「今でも、母校があるって、なんだか…いいね」
穂乃果「そうだね…」
穂乃果「あれ?誰もいないよ?」
ことり「だって今日は日曜日だもん。当たり前だよ。」
穂乃果「そっか」
ことり「ねえ、屋上に行こう?」
穂乃果「うん」
女子生徒「1.2!1.2!」
女子生徒「はい!ワンツー!ワンツー!」
女子生徒「もっと声出して!」
女子生徒「はい!」
穂乃果「あれって…」
ことり「アイドル研究部。」
穂乃果「ずっと、残っていたんだね。」
ことり「うん…」
181: 2015/04/28(火) 22:02:19.71 ID:OoG2kSeD.net
ことり「…こうやって、皆が残したものが続いているのって、すごいことだと思うの。」
穂乃果「うん、なんだか…うれしいなぁ」
ことり「ふふっ…」
穂乃果「あはは」
女子生徒「あ!理事長!お久しぶりです!」
ことり「うん、久しぶりだね。練習、頑張ってる?」
女子生徒「はい!」
女子生徒「あれ、そちらの人は…」
ことり「…親戚の子だよ。」
穂乃果「よ、よろしくね」
女子生徒「…どこかで、見たことあるような」
穂乃果「き、気のせいじゃないのかな?」
ことり「…じゃあ、私たちはもう行くから、ラブライブ出場、頑張ってね」
女子生徒「はい!」
穂乃果「うん、なんだか…うれしいなぁ」
ことり「ふふっ…」
穂乃果「あはは」
女子生徒「あ!理事長!お久しぶりです!」
ことり「うん、久しぶりだね。練習、頑張ってる?」
女子生徒「はい!」
女子生徒「あれ、そちらの人は…」
ことり「…親戚の子だよ。」
穂乃果「よ、よろしくね」
女子生徒「…どこかで、見たことあるような」
穂乃果「き、気のせいじゃないのかな?」
ことり「…じゃあ、私たちはもう行くから、ラブライブ出場、頑張ってね」
女子生徒「はい!」
215: 2015/04/29(水) 22:19:18.81 ID:wxCLkS2w.net
ことり「じゃあ、行こう?」
穂乃果「うん」
ことり「シートベルトはちゃんとしてね」
穂乃果「わかった」
ことり「…海未ちゃん、元気だった?」
穂乃果「元気だったよ。とても。」
ことり「そう…よかった。」
ことり「今の海未ちゃんを見た感想、聞いてもいいかな?」
穂乃果「うん。ことりちゃんほどじゃないけど、とても60代後半には見えなかったよ。それに、背筋もピンっとしてて、かっこよかった。」
穂乃果「それに、昔よりなんかこう…凄み?っていうのかな…」
ことり「ふふっ…だって今は家元だもん。」
穂乃果「そう言えばそうだったね!かっこいいなぁ~海未ちゃん。」
ことり「ねぇ~」
穂乃果「うん」
ことり「シートベルトはちゃんとしてね」
穂乃果「わかった」
ことり「…海未ちゃん、元気だった?」
穂乃果「元気だったよ。とても。」
ことり「そう…よかった。」
ことり「今の海未ちゃんを見た感想、聞いてもいいかな?」
穂乃果「うん。ことりちゃんほどじゃないけど、とても60代後半には見えなかったよ。それに、背筋もピンっとしてて、かっこよかった。」
穂乃果「それに、昔よりなんかこう…凄み?っていうのかな…」
ことり「ふふっ…だって今は家元だもん。」
穂乃果「そう言えばそうだったね!かっこいいなぁ~海未ちゃん。」
ことり「ねぇ~」
216: 2015/04/29(水) 22:24:48.54 ID:wxCLkS2w.net
穂乃果「そうだ、昨日、にこちゃんと真姫ちゃんにも会ったよ。」
ことり「…そういえばあの2人、まだこの辺に住んでいるんだもんね。」
穂乃果「にこちゃんは年相応な見た目だったけど、なんだか…安心できるっていうのかな、その…」
ことり「おばあちゃん特有のあれ?」
穂乃果「そう!そんなカンジ!まさしくそれ!」
穂乃果「肝っ玉おばあちゃん!いざってときには凄く頼りになる!なんてね!」
ことり「あはは!」
ことり「…にこちゃんがこの話を聞いてたら、きっと怒るだろうね。ふふっ。」
穂乃果「あ…確かに…本人には言わないほうがいいかもね。それにしても…今だにツインテールであの語尾…」
ことり「…それだけ、にこちゃんの信念は強いってことなんじゃないかな」
ことり「引退しても、まだ心の中ではアイドルなんだよ、にこちゃんはさ。」
穂乃果「そう考えたら、にこちゃんって、あまり変わってないのかもしれないね。見た目以外は。」
ことり「良くも悪くも変わらない…にこちゃんらしいね。」
ことり「…そういえばあの2人、まだこの辺に住んでいるんだもんね。」
穂乃果「にこちゃんは年相応な見た目だったけど、なんだか…安心できるっていうのかな、その…」
ことり「おばあちゃん特有のあれ?」
穂乃果「そう!そんなカンジ!まさしくそれ!」
穂乃果「肝っ玉おばあちゃん!いざってときには凄く頼りになる!なんてね!」
ことり「あはは!」
ことり「…にこちゃんがこの話を聞いてたら、きっと怒るだろうね。ふふっ。」
穂乃果「あ…確かに…本人には言わないほうがいいかもね。それにしても…今だにツインテールであの語尾…」
ことり「…それだけ、にこちゃんの信念は強いってことなんじゃないかな」
ことり「引退しても、まだ心の中ではアイドルなんだよ、にこちゃんはさ。」
穂乃果「そう考えたら、にこちゃんって、あまり変わってないのかもしれないね。見た目以外は。」
ことり「良くも悪くも変わらない…にこちゃんらしいね。」
217: 2015/04/29(水) 22:25:26.22 ID:wxCLkS2w.net
穂乃果「真姫ちゃんはさ。なんか、こう…かっこいい。上に立つ者って感じでさ」
穂乃果「なんていうか、カリスマ…?的な。」
ことり「…私も一応上に立つ者の立場なんだけどなぁ」
穂乃果「もちろん、ことりちゃんもだよ。」
ことり「ふふっ…ありがとう。お世辞でもうれしいよ。」
穂乃果「お世辞じゃないよ。ことりちゃんもかっこいい。」
ことり「ふふっ…」
穂乃果「なんていうか、カリスマ…?的な。」
ことり「…私も一応上に立つ者の立場なんだけどなぁ」
穂乃果「もちろん、ことりちゃんもだよ。」
ことり「ふふっ…ありがとう。お世辞でもうれしいよ。」
穂乃果「お世辞じゃないよ。ことりちゃんもかっこいい。」
ことり「ふふっ…」
218: 2015/04/29(水) 22:27:52.52 ID:wxCLkS2w.net
―――ピーンポーン
穂乃果「海未ちゃーん!遊びに来たよー!」
海未「穂乃果、来てくれてうれしいです。ですが、別に毎日来ていただかなくても大丈夫なのですよ?」
穂乃果「…毎日来ちゃ、駄目なの?」
海未「いえ、そうとは言っておりませんが……いいえ、出来れば毎日遊びに来てくれたら嬉しいです。門下生も、今は10人程度しか居ませんので。暇な時間が多いのですよ。」
穂乃果「わかった!毎日遊びに行く!」
海未「ありがとうございます。」
ことり「やっほー、海未ちゃん。元気だった?」
海未「おや、ことりもいたのですか。ええ、健康を維持するのも鍛錬の一つですから。」
海未「…それにしても、ことりはいつまでも若々しいですね。」
ことり「あいがとう、海未ちゃん」
海未「ささ、二人とも上がってください。」
穂乃果「おっじゃましまーす!」
ことり「お邪魔します!」
穂乃果「海未ちゃーん!遊びに来たよー!」
海未「穂乃果、来てくれてうれしいです。ですが、別に毎日来ていただかなくても大丈夫なのですよ?」
穂乃果「…毎日来ちゃ、駄目なの?」
海未「いえ、そうとは言っておりませんが……いいえ、出来れば毎日遊びに来てくれたら嬉しいです。門下生も、今は10人程度しか居ませんので。暇な時間が多いのですよ。」
穂乃果「わかった!毎日遊びに行く!」
海未「ありがとうございます。」
ことり「やっほー、海未ちゃん。元気だった?」
海未「おや、ことりもいたのですか。ええ、健康を維持するのも鍛錬の一つですから。」
海未「…それにしても、ことりはいつまでも若々しいですね。」
ことり「あいがとう、海未ちゃん」
海未「ささ、二人とも上がってください。」
穂乃果「おっじゃましまーす!」
ことり「お邪魔します!」
219: 2015/04/29(水) 22:31:42.77 ID:wxCLkS2w.net
ことり「それにしても、こうやって三人で集まるのも、何だか久しぶりだね。」
海未「ええ…とても…懐かしいです。」
海未「もう二度と、出来ないものだと思っていましたから…」
海未「……」
ことり「…海未ちゃん、今は辛気臭い話し、やめよ?ほら、穂乃果ちゃん困ってるじゃん。」
穂乃果「べ、別に大丈夫だよ!うん!」
海未「あ…すみません…」
海未「そうですね、なにか…楽しい話でもしましょう。」
ことり「そうしよ~」
海未「そう言えば…美味しいお茶菓子を貰ったのを忘れていました。」
穂乃果「え!?美味しいもの!?」
海未「そんなに興奮しないでください。今、持ってきますから。」
海未「きっと、穂乃果の大好きなものですよ」
海未「ええ…とても…懐かしいです。」
海未「もう二度と、出来ないものだと思っていましたから…」
海未「……」
ことり「…海未ちゃん、今は辛気臭い話し、やめよ?ほら、穂乃果ちゃん困ってるじゃん。」
穂乃果「べ、別に大丈夫だよ!うん!」
海未「あ…すみません…」
海未「そうですね、なにか…楽しい話でもしましょう。」
ことり「そうしよ~」
海未「そう言えば…美味しいお茶菓子を貰ったのを忘れていました。」
穂乃果「え!?美味しいもの!?」
海未「そんなに興奮しないでください。今、持ってきますから。」
海未「きっと、穂乃果の大好きなものですよ」
220: 2015/04/29(水) 22:33:30.14 ID:wxCLkS2w.net
海未「どうぞ」コトッ
穂乃果「わ!ショートケーキだぁ!!乗っているイチゴがとってもおいしそう!」
ことり「穂乃果ちゃん、イチゴ大好きだもんね。」
穂乃果「うん!ありがとう、海未ちゃん!」
海未「いえ、お気になさらずに。どうせ貰い物ですし。」
ことり「穂乃果ちゃん」
穂乃果「なぁに?」モグモグ
ことり「ふふっ」
穂乃果「…?」モグモグ
ことり「なんだか、幼馴染みというよりは、孫みたい」
穂乃果「!!?」
穂乃果「ま、孫!?」
穂乃果「わ!ショートケーキだぁ!!乗っているイチゴがとってもおいしそう!」
ことり「穂乃果ちゃん、イチゴ大好きだもんね。」
穂乃果「うん!ありがとう、海未ちゃん!」
海未「いえ、お気になさらずに。どうせ貰い物ですし。」
ことり「穂乃果ちゃん」
穂乃果「なぁに?」モグモグ
ことり「ふふっ」
穂乃果「…?」モグモグ
ことり「なんだか、幼馴染みというよりは、孫みたい」
穂乃果「!!?」
穂乃果「ま、孫!?」
221: 2015/04/29(水) 22:38:04.46 ID:wxCLkS2w.net
ことり「いや、結婚しているわけじゃないから孫はもちろんんのこと、子供もいないんだけどね。」
ことり「私にも孫がいたら、こんなかんじなのかなぁって。ねえ、海未ちゃん。」
海未「確かに、そうかもしれませんね。くすっ…」
穂乃果「むー…子ども扱いしてー!」
ことり「ごめんね♪」
海未「くすっ…」
穂乃果「だったらいいもん!」
ことり「ん?」
穂乃果「…じゃあ」
穂乃果「…ことりおばあちゃん!海未おばあちゃん!」
海未「なっ!?」
ことり「お、おばっ!?」
穂乃果「おこづかいちょうだい!」ニパー
ことり「……」
穂乃果「あ、あれ…?」
ことり「か…」
ことり「…かわいい!!!!?」
穂乃果「ひゃっ!?」
ことり「私にも孫がいたら、こんなかんじなのかなぁって。ねえ、海未ちゃん。」
海未「確かに、そうかもしれませんね。くすっ…」
穂乃果「むー…子ども扱いしてー!」
ことり「ごめんね♪」
海未「くすっ…」
穂乃果「だったらいいもん!」
ことり「ん?」
穂乃果「…じゃあ」
穂乃果「…ことりおばあちゃん!海未おばあちゃん!」
海未「なっ!?」
ことり「お、おばっ!?」
穂乃果「おこづかいちょうだい!」ニパー
ことり「……」
穂乃果「あ、あれ…?」
ことり「か…」
ことり「…かわいい!!!!?」
穂乃果「ひゃっ!?」
222: 2015/04/29(水) 22:40:28.47 ID:wxCLkS2w.net
ことり「いくらほしい!?いっぱいあげちゃうよ!!ことりおばあちゃんお金持ちだもん!!なんなら車だって!?」
穂乃果「やったー!!ことりちゃん大好き!!」
海未「ことり、あまり穂乃果を甘やかしては…」
ことり「冗談だよ。冗談。ふふっ。」
穂乃果「え、ええ…車欲しいなぁ…」
海未「こら穂乃果!」
穂乃果「冗談だよ、冗談…もう、海未ちゃんはそうやってすぐ真に受けるんだから…」
海未「全く…あなたたちは…」
ことり「ふふっ」
穂乃果「やったー!!ことりちゃん大好き!!」
海未「ことり、あまり穂乃果を甘やかしては…」
ことり「冗談だよ。冗談。ふふっ。」
穂乃果「え、ええ…車欲しいなぁ…」
海未「こら穂乃果!」
穂乃果「冗談だよ、冗談…もう、海未ちゃんはそうやってすぐ真に受けるんだから…」
海未「全く…あなたたちは…」
ことり「ふふっ」
223: 2015/04/29(水) 22:45:38.14 ID:wxCLkS2w.net
ことり「…何だかこういうやり取り、とっても懐かしいなぁ。高校時代に戻った感じがする。」
海未「ええ…とっても…懐かしいです。とっても…とっても…」
穂乃果「・・・・」
穂乃果「…ねえ」
穂乃果「…また、こうやってさ、三人で集まろうよ。」
穂乃果「三人で、こうやってふざけあってさ。皆で笑って。楽しそうに。こういうの…穂乃果、大好きだもん。」
海未「穂乃果…」
海未「…そうですね…今まで出来なかった分、こうやって…」
ことり「…うん、こうやってまた…三人で!」
穂乃果「…えへへ!」
海未「クスッ…ふふふ…」
ことり「あはは!」
海未「ええ…とっても…懐かしいです。とっても…とっても…」
穂乃果「・・・・」
穂乃果「…ねえ」
穂乃果「…また、こうやってさ、三人で集まろうよ。」
穂乃果「三人で、こうやってふざけあってさ。皆で笑って。楽しそうに。こういうの…穂乃果、大好きだもん。」
海未「穂乃果…」
海未「…そうですね…今まで出来なかった分、こうやって…」
ことり「…うん、こうやってまた…三人で!」
穂乃果「…えへへ!」
海未「クスッ…ふふふ…」
ことり「あはは!」
237: 2015/04/30(木) 03:30:06.94 ID:GN0ovhcz.net
―――――――――――
――――――
―――
――
穂乃果「あれ…?また…」
穂乃果「ここは…?」
穂乃果「……部室」
真姫「あ!やっと起きた。」
穂乃果「真姫ちゃん…?」
真姫「何時間寝ているつもりなのよ。もう夕方なんだけど?」
――――――
―――
――
穂乃果「あれ…?また…」
穂乃果「ここは…?」
穂乃果「……部室」
真姫「あ!やっと起きた。」
穂乃果「真姫ちゃん…?」
真姫「何時間寝ているつもりなのよ。もう夕方なんだけど?」
238: 2015/04/30(木) 03:30:41.28 ID:GN0ovhcz.net
穂乃果「あ…ほんとうだ…」
花陽「おはよう、穂乃果ちゃん」
凛「そろそろ帰ろ?穂乃果ちゃん。」
穂乃果「そういえば、ことりちゃんと海未ちゃんは?」
真姫「寝ぼけているの?ことりなら用事があるからと言って先に帰ったじゃない。海未は弓道部の方に出向いているわよ。」
穂乃果「…確かに、そうだった気がする」
花陽「もう…穂乃果ちゃんったら…」
凛「良いから帰ろうよー!凛、今日はもう疲れちゃった…」
穂乃果「…そうだね。一緒に帰ろう。」
花陽「おはよう、穂乃果ちゃん」
凛「そろそろ帰ろ?穂乃果ちゃん。」
穂乃果「そういえば、ことりちゃんと海未ちゃんは?」
真姫「寝ぼけているの?ことりなら用事があるからと言って先に帰ったじゃない。海未は弓道部の方に出向いているわよ。」
穂乃果「…確かに、そうだった気がする」
花陽「もう…穂乃果ちゃんったら…」
凛「良いから帰ろうよー!凛、今日はもう疲れちゃった…」
穂乃果「…そうだね。一緒に帰ろう。」
239: 2015/04/30(木) 03:31:28.66 ID:GN0ovhcz.net
穂乃果「そういえばさ、真姫ちゃん。」
真姫「ん?」
穂乃果「真姫ちゃんって、自分の50年後とかって、想像できる?」
真姫「何よ突然」
穂乃果「ちょっとね」
真姫「…ぜんっぜん想像できないわ。」
穂乃果「穂乃果が思うにね~。病院の院長になって、よく仕事を若い人に任せてるって感じかな。それに、にこちゃんの店によくさぼりに行くの。」
真姫「…なによそれ。意味わかんないんだけど。」
穂乃果「あはは」
真姫「じゃあ、花陽と凛は自分の50年後って想像できる?」
凛「凛はきっとかよちんと結婚しているはずだにゃ~!」
花陽「え、ええっ!!?凛ちゃんと私、結婚しているのぉ!?」
穂乃果「…きっとそうかもしれないね!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんまで何を言い出すの!?け、け、け、結婚なんて…!」
真姫「花陽、顔、真っ赤よ?」
凛「かよちんかわいい~!あはは!」
花陽「」プシュー
真姫「ん?」
穂乃果「真姫ちゃんって、自分の50年後とかって、想像できる?」
真姫「何よ突然」
穂乃果「ちょっとね」
真姫「…ぜんっぜん想像できないわ。」
穂乃果「穂乃果が思うにね~。病院の院長になって、よく仕事を若い人に任せてるって感じかな。それに、にこちゃんの店によくさぼりに行くの。」
真姫「…なによそれ。意味わかんないんだけど。」
穂乃果「あはは」
真姫「じゃあ、花陽と凛は自分の50年後って想像できる?」
凛「凛はきっとかよちんと結婚しているはずだにゃ~!」
花陽「え、ええっ!!?凛ちゃんと私、結婚しているのぉ!?」
穂乃果「…きっとそうかもしれないね!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんまで何を言い出すの!?け、け、け、結婚なんて…!」
真姫「花陽、顔、真っ赤よ?」
凛「かよちんかわいい~!あはは!」
花陽「」プシュー
240: 2015/04/30(木) 03:32:03.21 ID:GN0ovhcz.net
穂乃果「じゃあ、ここでお別れだね!また明日!」
真姫「ええ、さようなら」
花陽「またね、穂乃果ちゃん」
凛「ばいばーい!」
穂乃果「明日も楽しみだなぁ!」
穂乃果「ふんふふーん!」
穂乃果(あれ?何か…大事なことを忘れているような…)
穂乃果(う~ん…)
真姫「ええ、さようなら」
花陽「またね、穂乃果ちゃん」
凛「ばいばーい!」
穂乃果「明日も楽しみだなぁ!」
穂乃果「ふんふふーん!」
穂乃果(あれ?何か…大事なことを忘れているような…)
穂乃果(う~ん…)
241: 2015/04/30(木) 03:32:44.93 ID:GN0ovhcz.net
穂乃果「あ!」
穂乃果「希ちゃん!こんなところで何をしているの?」
希「あ、穂乃果ちゃん。久しぶり、あの時以来やね。」
穂乃果「うん!そうだね~!」
穂乃果「大学の帰り?」
希「うん。そんなところ。」
穂乃果「そうなんだ~。大学って面白い?」
希「う~ん…始まったばかりやし、まだ何とも…それに、履修も考えなアカンし…」
穂乃果「…履修?」
希「どの講義…授業を受けるのかを自分で考えること。」
穂乃果「へぇ~」
穂乃果「希ちゃん!こんなところで何をしているの?」
希「あ、穂乃果ちゃん。久しぶり、あの時以来やね。」
穂乃果「うん!そうだね~!」
穂乃果「大学の帰り?」
希「うん。そんなところ。」
穂乃果「そうなんだ~。大学って面白い?」
希「う~ん…始まったばかりやし、まだ何とも…それに、履修も考えなアカンし…」
穂乃果「…履修?」
希「どの講義…授業を受けるのかを自分で考えること。」
穂乃果「へぇ~」
242: 2015/04/30(木) 03:33:19.83 ID:GN0ovhcz.net
希「…大事な話があるんや。」
穂乃果「大事な話?」
希「…そう、大事な話。」
希「ここじゃ、なんやし、ウチの家に来る?」
穂乃果「うん!いくいく!」
穂乃果「…それで、大事な話って、なに?」
希「……穂乃果ちゃんは、選択しなくちゃいけない。」
穂乃果「…選択?」
穂乃果「大事な話?」
希「…そう、大事な話。」
希「ここじゃ、なんやし、ウチの家に来る?」
穂乃果「うん!いくいく!」
穂乃果「…それで、大事な話って、なに?」
希「……穂乃果ちゃんは、選択しなくちゃいけない。」
穂乃果「…選択?」
243: 2015/04/30(木) 03:33:58.13 ID:GN0ovhcz.net
希「…そう、選択や。とても重要な、選択。」
希「…穂乃果ちゃんは今、現実と夢のはざまにいる。だけど、どっちが夢なのか現実なのかは、ウチにも、そして穂乃果ちゃんにもわからない。」
希「もしかしたらどちらも夢かもしれん。」
希「…でも、どちらも同じ現実だってこともあり得る。」
穂乃果「ごめん…ワケがわからない」
希「でも、二つの世界に居るっていう実感は、あるんやろ?」
穂乃果「…あ」
希「…思い出したようやね」
穂乃果「…うん」
希「こっちの世界に居る場合は向こうの記憶が薄れていく、逆もしかり」
希「…穂乃果ちゃんは今、現実と夢のはざまにいる。だけど、どっちが夢なのか現実なのかは、ウチにも、そして穂乃果ちゃんにもわからない。」
希「もしかしたらどちらも夢かもしれん。」
希「…でも、どちらも同じ現実だってこともあり得る。」
穂乃果「ごめん…ワケがわからない」
希「でも、二つの世界に居るっていう実感は、あるんやろ?」
穂乃果「…あ」
希「…思い出したようやね」
穂乃果「…うん」
希「こっちの世界に居る場合は向こうの記憶が薄れていく、逆もしかり」
244: 2015/04/30(木) 03:34:36.65 ID:GN0ovhcz.net
希「……穂乃果ちゃんはどっちの世界が好きなん?」
穂乃果「……」
希「今、答えを出す必要はないよ。でも、早く選択しないと。穂乃果ちゃん。」
希「―――どちらの世界にもいられなくなる」
穂乃果「え…?」
希「…もうこの話はおしまい!そろそろ…」
―――ピンポーン
希「来た来た!」
穂乃果「え?」
穂乃果「……」
希「今、答えを出す必要はないよ。でも、早く選択しないと。穂乃果ちゃん。」
希「―――どちらの世界にもいられなくなる」
穂乃果「え…?」
希「…もうこの話はおしまい!そろそろ…」
―――ピンポーン
希「来た来た!」
穂乃果「え?」
246: 2015/04/30(木) 03:35:16.45 ID:GN0ovhcz.net
希「待ってたで、えりち。」
絵里「希、遊びに来たわ。」
希「穂乃果ちゃんもおるよ。入って。」
絵里「お邪魔します。」
穂乃果「絵里ちゃん!久しぶりだね!」
絵里「ええ、穂乃果も元気そうで何よりだわ。」
穂乃果「希ちゃんと同じ大学なんだっけ?」
絵里「ええ、そうよ。まあ、学科は違うけどね…」
希「学科が違うからめったに大学内では会えないから、こうやって呼んだわけ。」
絵里「希も、入学式以来ね。そうだ、お友達、出来た?」
希「ええ、なんとか。でも」
絵里「でも?」
希「やっぱりえりちが一番やん?」
絵里「…私もよ。希。」
絵里「希、遊びに来たわ。」
希「穂乃果ちゃんもおるよ。入って。」
絵里「お邪魔します。」
穂乃果「絵里ちゃん!久しぶりだね!」
絵里「ええ、穂乃果も元気そうで何よりだわ。」
穂乃果「希ちゃんと同じ大学なんだっけ?」
絵里「ええ、そうよ。まあ、学科は違うけどね…」
希「学科が違うからめったに大学内では会えないから、こうやって呼んだわけ。」
絵里「希も、入学式以来ね。そうだ、お友達、出来た?」
希「ええ、なんとか。でも」
絵里「でも?」
希「やっぱりえりちが一番やん?」
絵里「…私もよ。希。」
247: 2015/04/30(木) 03:35:48.09 ID:GN0ovhcz.net
絵里「ところで穂乃果、三年生になった気分は?」
穂乃果「う~ん…まだよくわからないや。」
絵里「ふふっ…あたりまえよね。」
希「飲み物もってくるね。穂乃果ちゃんもえりちもお茶でいい?」
穂乃果「うん!」
絵里「じゃあ、お願いするわ。」
希「りょうかーい」
穂乃果「う~ん…まだよくわからないや。」
絵里「ふふっ…あたりまえよね。」
希「飲み物もってくるね。穂乃果ちゃんもえりちもお茶でいい?」
穂乃果「うん!」
絵里「じゃあ、お願いするわ。」
希「りょうかーい」
248: 2015/04/30(木) 03:36:48.71 ID:GN0ovhcz.net
穂乃果「あー!久しぶりに希ちゃんや絵里ちゃんといっぱいおしゃべりしたなぁ~」
穂乃果「…選択」
穂乃果「…現実」
穂乃果「…夢」
穂乃果「……」
穂乃果(状況を整理してみよう。)
穂乃果(穂乃果はたしか…50年後の世界に飛ばされて、それまでは行方不明になっていた。)
穂乃果(でも、それ以来、眠るたびにこっちの世界の続き…でいいのかな。)
穂乃果(何事もない、当たり前の日常が続いている。)
穂乃果(…もし夢なら、痛覚とかわからないよね。)
穂乃果「ほっぺを…」ぐいっ
穂乃果「…いひゃい」ヒリヒリ
穂乃果「って、ことは…こっちが、現実?」
穂乃果(でも、向こうの世界でも普通に…)
穂乃果「向こうも、現実ってこと…?」
穂乃果「……」
穂乃果「…とりあえず、家に帰ろ」
―――――
―――
――
穂乃果「…選択」
穂乃果「…現実」
穂乃果「…夢」
穂乃果「……」
穂乃果(状況を整理してみよう。)
穂乃果(穂乃果はたしか…50年後の世界に飛ばされて、それまでは行方不明になっていた。)
穂乃果(でも、それ以来、眠るたびにこっちの世界の続き…でいいのかな。)
穂乃果(何事もない、当たり前の日常が続いている。)
穂乃果(…もし夢なら、痛覚とかわからないよね。)
穂乃果「ほっぺを…」ぐいっ
穂乃果「…いひゃい」ヒリヒリ
穂乃果「って、ことは…こっちが、現実?」
穂乃果(でも、向こうの世界でも普通に…)
穂乃果「向こうも、現実ってこと…?」
穂乃果「……」
穂乃果「…とりあえず、家に帰ろ」
―――――
―――
――
249: 2015/04/30(木) 03:37:25.83 ID:GN0ovhcz.net
海未「穂乃果、こんなところで眠っていたら風邪をひいてしまいますよ?」
穂乃果「…んん」
ことり「おはよう、穂乃果ちゃん」
穂乃果「…おはよう」
穂乃果「ふわぁ…よく寝た」
ことり「穂乃果ちゃんの寝顔、ほんとうにかわいい。」
海未「ええ…昔を思い出します。」
穂乃果「…んん」
ことり「おはよう、穂乃果ちゃん」
穂乃果「…おはよう」
穂乃果「ふわぁ…よく寝た」
ことり「穂乃果ちゃんの寝顔、ほんとうにかわいい。」
海未「ええ…昔を思い出します。」
250: 2015/04/30(木) 03:38:07.49 ID:GN0ovhcz.net
穂乃果「今何時~?」
ことり「夕方の五時だよ。」
海未「そろそろ家に戻ったほうがいいかもしれませんね。雪穂が心配していますよ?」
穂乃果「うん。」
ことり「穂乃果ちゃん、戻ろっか。」
穂乃果「ばいばーい、海未ちゃん。」
海未「ええ、また遊びに来てくださいね。」
穂乃果「うん!」
ことり「夕方の五時だよ。」
海未「そろそろ家に戻ったほうがいいかもしれませんね。雪穂が心配していますよ?」
穂乃果「うん。」
ことり「穂乃果ちゃん、戻ろっか。」
穂乃果「ばいばーい、海未ちゃん。」
海未「ええ、また遊びに来てくださいね。」
穂乃果「うん!」
280: 2015/05/01(金) 20:24:02.85 ID:erGgK8hB.net
雪穂「あ、戻ってきた。お姉ちゃん、ことりちゃん、おかえり。」
???「ひさしぶりだね。まさか、ねぇ。奇跡って、やつなのかな?」
???「うん!本当に…本当に…お久しぶり!」
穂乃果「え?どこかで、会ったこ………!!?」
穂乃果「凛ちゃん!!?花陽ちゃん!!!?」
凛「大当たり~」
穂乃果「で、でも、北海道に居るはずじゃ…」
花陽「雪穂ちゃんがね、教えてくれたの。穂乃果ちゃんが、帰って来たって。」
雪穂「ちょっとしたサプライズ、ってやつ?」
穂乃果「ゆ、雪穂ぉ…!」
???「ひさしぶりだね。まさか、ねぇ。奇跡って、やつなのかな?」
???「うん!本当に…本当に…お久しぶり!」
穂乃果「え?どこかで、会ったこ………!!?」
穂乃果「凛ちゃん!!?花陽ちゃん!!!?」
凛「大当たり~」
穂乃果「で、でも、北海道に居るはずじゃ…」
花陽「雪穂ちゃんがね、教えてくれたの。穂乃果ちゃんが、帰って来たって。」
雪穂「ちょっとしたサプライズ、ってやつ?」
穂乃果「ゆ、雪穂ぉ…!」
281: 2015/05/01(金) 20:24:35.89 ID:erGgK8hB.net
ことり「久しぶりだね、凛ちゃん、花陽ちゃん。5年ぶり、ぐらいかな?」
凛「ことりちゃんも相変わらずだね。」
花陽「ほんと、その若さ。うらやましぃなぁ~。こっちは農作業で日に当たるからしわくちゃだよぉ…」
穂乃果「そう言えば凛ちゃん。にゃーって言わなくなったんだね。」
凛「流石にこの歳で言う気はしないなぁ。」
花陽「でも、気が緩むとよく言っちゃってるけどね。」
凛「か、かよちん…やめてよ。」
凛「ことりちゃんも相変わらずだね。」
花陽「ほんと、その若さ。うらやましぃなぁ~。こっちは農作業で日に当たるからしわくちゃだよぉ…」
穂乃果「そう言えば凛ちゃん。にゃーって言わなくなったんだね。」
凛「流石にこの歳で言う気はしないなぁ。」
花陽「でも、気が緩むとよく言っちゃってるけどね。」
凛「か、かよちん…やめてよ。」
282: 2015/05/01(金) 20:25:46.02 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「2人ともあんまり変わってないね!性格とか、色々と!」
凛「いいや、結構変わったよ。凛もかよちんも。」
花陽「まぁ、時の流れって言うのは人を強くするのか、弱くするのか…やっぱり変わるものだよ。」
凛「穂乃果ちゃんも長生きすればわかることだよ。」
凛「あー…凛も昔みたいなピチピチの女子高生時代に戻りたいなぁ。穂乃果ちゃんはまだ十代だもん。羨ましいよ。」
花陽「いつの間にか後輩から、人生の大先輩って感じになっちゃったしねぇ。」
穂乃果「あ、あはは…」
凛「いいや、結構変わったよ。凛もかよちんも。」
花陽「まぁ、時の流れって言うのは人を強くするのか、弱くするのか…やっぱり変わるものだよ。」
凛「穂乃果ちゃんも長生きすればわかることだよ。」
凛「あー…凛も昔みたいなピチピチの女子高生時代に戻りたいなぁ。穂乃果ちゃんはまだ十代だもん。羨ましいよ。」
花陽「いつの間にか後輩から、人生の大先輩って感じになっちゃったしねぇ。」
穂乃果「あ、あはは…」
283: 2015/05/01(金) 20:27:00.21 ID:erGgK8hB.net
凛「あ、そうだ。」
穂乃果「ん?」
凛「これ、お土産。」
穂乃果「わぁ…!お菓子だ!」
凛「白い恋人はもちろん知っているよね。60年前にもふつうにあったし。」
花陽「それとね、もう一つあるの。ちょっと待っててね。」
花陽「はい!」ドシンッ
穂乃果「こ、これって…?」
花陽「ウチで作ったお米。美味しいからぜひ食べてみてね。」
穂乃果「ありがとう!でも、こんな重そうな…」
花陽「仮にも農家だよ?当然鍛えられちゃうよ。ほら、見てよこの力こぶ!」
穂乃果「は、はえ~」
穂乃果「ん?」
凛「これ、お土産。」
穂乃果「わぁ…!お菓子だ!」
凛「白い恋人はもちろん知っているよね。60年前にもふつうにあったし。」
花陽「それとね、もう一つあるの。ちょっと待っててね。」
花陽「はい!」ドシンッ
穂乃果「こ、これって…?」
花陽「ウチで作ったお米。美味しいからぜひ食べてみてね。」
穂乃果「ありがとう!でも、こんな重そうな…」
花陽「仮にも農家だよ?当然鍛えられちゃうよ。ほら、見てよこの力こぶ!」
穂乃果「は、はえ~」
284: 2015/05/01(金) 20:27:36.48 ID:erGgK8hB.net
凛「あ、もうこんな時間…」
花陽「じゃあ、そろそろ、お邪魔するね?」
穂乃果「えっ!?ご飯は食べて行かないの!?」
凛「明日には帰らないといけないし、もうちょっと昔に浸りたかったけど…ごめんね?」
花陽「また、遊びに来るから…そんなに落ち込まないで」
穂乃果「う、うん…」
凛「そうだ!今度は穂乃果ちゃんがウチに遊びに来ればいいんだよ!ね!」
凛「…は!?年甲斐にもなくはしゃいでしまった…」
花陽「なんだかはしゃいでる凛ちゃんを見るのも久しぶりだなぁ。」
花陽「じゃあ、そろそろ、お邪魔するね?」
穂乃果「えっ!?ご飯は食べて行かないの!?」
凛「明日には帰らないといけないし、もうちょっと昔に浸りたかったけど…ごめんね?」
花陽「また、遊びに来るから…そんなに落ち込まないで」
穂乃果「う、うん…」
凛「そうだ!今度は穂乃果ちゃんがウチに遊びに来ればいいんだよ!ね!」
凛「…は!?年甲斐にもなくはしゃいでしまった…」
花陽「なんだかはしゃいでる凛ちゃんを見るのも久しぶりだなぁ。」
285: 2015/05/01(金) 20:28:21.36 ID:erGgK8hB.net
凛「それじゃ、本当にお邪魔するね。」
花陽「今度来るときはもっとおいしいものを持ってくるからね」
穂乃果「うん!また、会おうねー!!」
ことり「何だか嵐のように去って行ったね…」
雪穂「…そろそろ、夕飯の準備をするね。ことりちゃんは何を食べたい?」
ことり「…じゃあ、穂乃果ちゃんが食べたいもので。」
穂乃果「え、ええ~…んっとねぇ、ハンバーグ!」
雪穂「了解。可愛いお姉ちゃんのために一肌脱ごうかな。」
花陽「今度来るときはもっとおいしいものを持ってくるからね」
穂乃果「うん!また、会おうねー!!」
ことり「何だか嵐のように去って行ったね…」
雪穂「…そろそろ、夕飯の準備をするね。ことりちゃんは何を食べたい?」
ことり「…じゃあ、穂乃果ちゃんが食べたいもので。」
穂乃果「え、ええ~…んっとねぇ、ハンバーグ!」
雪穂「了解。可愛いお姉ちゃんのために一肌脱ごうかな。」
287: 2015/05/01(金) 20:30:08.60 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「あ~!お腹いっぱい!」
ことり「御馳走様でした」
雪穂「お粗末様でした。」
ことり「穂乃果ちゃん、私、明日にはフランスに戻るね。仕事、ほっぽり出して来ちゃったし。」
穂乃果「…そっか。うん。仕方ないよね。」
ことり「あ~あ…穂乃果ちゃんをフランスに連れていけたらなぁ~」
ことり「…そうだ!穂乃果ちゃん!一緒に行く?きっと楽しいよ?」
雪穂「それはダメ!絶対にダメ!」
ことり「ふふっ…冗談だよ。でも、今度遊びには来て欲しいなぁ。」
穂乃果「うん!絶対に遊びに行くから!穂乃果ももっとことりちゃんと…」
ことり「…ありがとね」
ことり「御馳走様でした」
雪穂「お粗末様でした。」
ことり「穂乃果ちゃん、私、明日にはフランスに戻るね。仕事、ほっぽり出して来ちゃったし。」
穂乃果「…そっか。うん。仕方ないよね。」
ことり「あ~あ…穂乃果ちゃんをフランスに連れていけたらなぁ~」
ことり「…そうだ!穂乃果ちゃん!一緒に行く?きっと楽しいよ?」
雪穂「それはダメ!絶対にダメ!」
ことり「ふふっ…冗談だよ。でも、今度遊びには来て欲しいなぁ。」
穂乃果「うん!絶対に遊びに行くから!穂乃果ももっとことりちゃんと…」
ことり「…ありがとね」
288: 2015/05/01(金) 20:31:05.40 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「……」
穂乃果「ねむい…」
穂乃果「……」
穂乃果「…ぐぅ……」
――――――
―――
――
穂乃果「たっだいまー!」
穂乃果「…あれ?」
穂乃果「誰もいない…」
穂乃果「…書置きと、千円札?」
穂乃果「…雪穂の入学祝で遅くなる…」
穂乃果「あー…なるほどー」
穂乃果「…穂乃果も誘ったっていいじゃん。」
穂乃果「まあ、今日は遅くなるって言っちゃったし、仕方ないっちゃぁ、仕方ないか。」
穂乃果「…ご飯買って来よ。」
穂乃果「ねむい…」
穂乃果「……」
穂乃果「…ぐぅ……」
――――――
―――
――
穂乃果「たっだいまー!」
穂乃果「…あれ?」
穂乃果「誰もいない…」
穂乃果「…書置きと、千円札?」
穂乃果「…雪穂の入学祝で遅くなる…」
穂乃果「あー…なるほどー」
穂乃果「…穂乃果も誘ったっていいじゃん。」
穂乃果「まあ、今日は遅くなるって言っちゃったし、仕方ないっちゃぁ、仕方ないか。」
穂乃果「…ご飯買って来よ。」
289: 2015/05/01(金) 20:32:00.10 ID:erGgK8hB.net
穂乃果(コンビニは確か…)
???「…」
穂乃果(…ん?)
穂乃果(…占い師、かな?おばあちゃんみたいだけど。)
穂乃果(…まあいいや、さっさと行こう)
???「そこの御嬢さん。」
穂乃果「ひゃあ!?」
???「そう驚かないで欲しいやん?」
穂乃果「な、なんのようですか…?」
???「…」
穂乃果(…ん?)
穂乃果(…占い師、かな?おばあちゃんみたいだけど。)
穂乃果(…まあいいや、さっさと行こう)
???「そこの御嬢さん。」
穂乃果「ひゃあ!?」
???「そう驚かないで欲しいやん?」
穂乃果「な、なんのようですか…?」
290: 2015/05/01(金) 20:32:33.51 ID:erGgK8hB.net
???「……早く、思い出すんや。」
穂乃果「…思い、出す…?」
???「…そう、思い出して。別の世界を。」
穂乃果「…別の…世界…」
???「ここではない。もう一つの現実。」
穂乃果「………」
穂乃果「は!!?」
???「思い出した、ようやね。」
穂乃果「でも、なんで…そのことを…」
穂乃果「…あなたは、誰?」
希「…あっちの世界の東條希。久しぶりやね。」
穂乃果「…え?」
穂乃果「…思い、出す…?」
???「…そう、思い出して。別の世界を。」
穂乃果「…別の…世界…」
???「ここではない。もう一つの現実。」
穂乃果「………」
穂乃果「は!!?」
???「思い出した、ようやね。」
穂乃果「でも、なんで…そのことを…」
穂乃果「…あなたは、誰?」
希「…あっちの世界の東條希。久しぶりやね。」
穂乃果「…え?」
291: 2015/05/01(金) 20:33:42.14 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「希ちゃん…なんで…?」
希「ふふっ…スピリチュアルやろ?」
希「…まあ、座って。」
穂乃果「…うん」
希「…本当に久しぶり。」
穂乃果「…うん!久しぶりだね!」
希「…でも、ゆっくりお話ししていられる時間はあんまりないんや。」
穂乃果「え?」
希「……ウチがこの世界に居られるのはたったの1時間だけ。」
穂乃果「…そうなの?」
希「…うん」
希「ふふっ…スピリチュアルやろ?」
希「…まあ、座って。」
穂乃果「…うん」
希「…本当に久しぶり。」
穂乃果「…うん!久しぶりだね!」
希「…でも、ゆっくりお話ししていられる時間はあんまりないんや。」
穂乃果「え?」
希「……ウチがこの世界に居られるのはたったの1時間だけ。」
穂乃果「…そうなの?」
希「…うん」
292: 2015/05/01(金) 20:34:40.99 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「でも、なんで、穂乃果があっちの世界に現れたってこと…知ってるの?」
希「雪穂ちゃんがね、連絡をくれたんや。」
穂乃果「…なるほど。」
希「えりち、大泣きして喜んでたで。」
穂乃果「絵里ちゃん…」
穂乃果「…そうだ、絵里ちゃん、元気?」
希「……元気だよ。健康そのもの。でもね、穂乃果ちゃんがいなくなってから、やっぱり、無理してたんや。」
希「………まあ、それはまた今度話すとして。」
希「…本題、入らせてもらうね?」
希「雪穂ちゃんがね、連絡をくれたんや。」
穂乃果「…なるほど。」
希「えりち、大泣きして喜んでたで。」
穂乃果「絵里ちゃん…」
穂乃果「…そうだ、絵里ちゃん、元気?」
希「……元気だよ。健康そのもの。でもね、穂乃果ちゃんがいなくなってから、やっぱり、無理してたんや。」
希「………まあ、それはまた今度話すとして。」
希「…本題、入らせてもらうね?」
293: 2015/05/01(金) 20:35:27.24 ID:erGgK8hB.net
希「…単刀直入に言うね。」
穂乃果「うん」
希「…穂乃果ちゃん、あっちの世界にずっといてくれへん?」
希「……次に、穂乃果ちゃんがいなくなったら、えりちも、海未ちゃんも、ことりちゃんも…雪穂ちゃんも…」
希「…確実に壊れる。」
穂乃果「……」
穂乃果「…希ちゃん」
希「…ん?」
穂乃果「……穂乃果は、選べないよ。こんな、残酷なこと…」
穂乃果「こっちの世界を選べば、いつも通りの日常を送れるかもしれない。でも、皆をまた悲しませることになっちゃう。」
穂乃果「あっちの世界を選んだら、傷付いた大切な人たちの心の傷を癒せるかもしれない……でも、そうしたらこっちの世界の皆を、あっちの世界と同じ目にあわすことになっちゃう。」
穂乃果「…こんなの…こんなの…!!」
希「……」
穂乃果「うん」
希「…穂乃果ちゃん、あっちの世界にずっといてくれへん?」
希「……次に、穂乃果ちゃんがいなくなったら、えりちも、海未ちゃんも、ことりちゃんも…雪穂ちゃんも…」
希「…確実に壊れる。」
穂乃果「……」
穂乃果「…希ちゃん」
希「…ん?」
穂乃果「……穂乃果は、選べないよ。こんな、残酷なこと…」
穂乃果「こっちの世界を選べば、いつも通りの日常を送れるかもしれない。でも、皆をまた悲しませることになっちゃう。」
穂乃果「あっちの世界を選んだら、傷付いた大切な人たちの心の傷を癒せるかもしれない……でも、そうしたらこっちの世界の皆を、あっちの世界と同じ目にあわすことになっちゃう。」
穂乃果「…こんなの…こんなの…!!」
希「……」
294: 2015/05/01(金) 20:36:09.92 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「…ねえ」
希「……どうしたん?」
穂乃果「…両方の世界で、暮らすことって、出来ないの?」
希「…………」
穂乃果「教えてよ!!ねぇ!!?」
希「……あるには、あるよ。」
穂乃果「!!?……それじゃあ!!」
希「でも、穂乃果ちゃんにかかる負担…かなり大きいよ?」
穂乃果「……聞かせて」
希「……どうしたん?」
穂乃果「…両方の世界で、暮らすことって、出来ないの?」
希「…………」
穂乃果「教えてよ!!ねぇ!!?」
希「……あるには、あるよ。」
穂乃果「!!?……それじゃあ!!」
希「でも、穂乃果ちゃんにかかる負担…かなり大きいよ?」
穂乃果「……聞かせて」
295: 2015/05/01(金) 20:37:31.31 ID:erGgK8hB.net
希「…六軸上、つまり…平行世界って言ったほうがいいかもね。」
希「平行世界には、基本的に自分と同じ人間がいる。でも、その自分自身はいない。」
穂乃果「…?…??」
希「…簡単に言うと、平行世界の自分は別人、ってこと」
穂乃果「…なるほど…でも、その話に何の関係があるの…?」
希「…でも、穂乃果ちゃんの場合は、二つの世界に自分自身がいる。」
希「……普通だったらあり得ない話。」
希「でも、何故か、穂乃果ちゃんはそんなあり得ないことが実際に起きている。」
希「……そんなあり得ないことがずっと続くだなんてことは、絶対にありえない。」
穂乃果「…どうして?」
希「平行世界には、基本的に自分と同じ人間がいる。でも、その自分自身はいない。」
穂乃果「…?…??」
希「…簡単に言うと、平行世界の自分は別人、ってこと」
穂乃果「…なるほど…でも、その話に何の関係があるの…?」
希「…でも、穂乃果ちゃんの場合は、二つの世界に自分自身がいる。」
希「……普通だったらあり得ない話。」
希「でも、何故か、穂乃果ちゃんはそんなあり得ないことが実際に起きている。」
希「……そんなあり得ないことがずっと続くだなんてことは、絶対にありえない。」
穂乃果「…どうして?」
296: 2015/05/01(金) 20:38:20.61 ID:erGgK8hB.net
希「世界に…拒絶されるから。」
穂乃果「……拒絶?」
希「……そう、拒絶。このままだと、世界に拒絶されて消えてしまう。」
穂乃果「…よくわからないや。」
希「実はウチにもよくわからん」
穂乃果「え"!?」
希「話が分かりやすいように適当に言っただけ。でも、」
希「―――このままだと消えてしまうのは、本当の話。」
穂乃果「……拒絶?」
希「……そう、拒絶。このままだと、世界に拒絶されて消えてしまう。」
穂乃果「…よくわからないや。」
希「実はウチにもよくわからん」
穂乃果「え"!?」
希「話が分かりやすいように適当に言っただけ。でも、」
希「―――このままだと消えてしまうのは、本当の話。」
297: 2015/05/01(金) 20:40:12.05 ID:erGgK8hB.net
希「でも、消えることもなく、二つの世界で暮らす方法も一つだけある。」
穂乃果「…早く教えて」
希「……魂を二つに分けて、この世界に半分捧げる。」
穂乃果「……捧げる?」
希「…方法はウチに任せて。」
穂乃果「…魂を半分にするってどういうことなの?」
希「…簡単に言うとな、寿命を半分にするんや。それに、氏後も世界に縛られ続けて大変な目に合う。」
希「呪い、みたいなものやな。」
穂乃果「…呪い」
穂乃果「…早く教えて」
希「……魂を二つに分けて、この世界に半分捧げる。」
穂乃果「……捧げる?」
希「…方法はウチに任せて。」
穂乃果「…魂を半分にするってどういうことなの?」
希「…簡単に言うとな、寿命を半分にするんや。それに、氏後も世界に縛られ続けて大変な目に合う。」
希「呪い、みたいなものやな。」
穂乃果「…呪い」
298: 2015/05/01(金) 20:44:28.30 ID:erGgK8hB.net
希「……穂乃果ちゃん」
穂乃果「……」
希「…残された時間はわずか。決めるなら、全てを思い出している今しかない。」
穂乃果「……」
希「……」
穂乃果「ほ、のかは…」
希「……」
穂乃果「穂乃果は…穂乃果は…!」
1.【…選べないよ。だから…希ちゃん、お願い。】
2.【…あっちの世界に…】
3.【…この世界に残る。ごめんなさい…】
4.【……もう少し、考えさせて】
安価三個下までに多かった方で
穂乃果「……」
希「…残された時間はわずか。決めるなら、全てを思い出している今しかない。」
穂乃果「……」
希「……」
穂乃果「ほ、のかは…」
希「……」
穂乃果「穂乃果は…穂乃果は…!」
1.【…選べないよ。だから…希ちゃん、お願い。】
2.【…あっちの世界に…】
3.【…この世界に残る。ごめんなさい…】
4.【……もう少し、考えさせて】
安価三個下までに多かった方で
305: 2015/05/01(金) 20:57:54.96 ID:erGgK8hB.net
じゃあ、再安価で
安価にこ下のやつで
安価にこ下のやつで
309: 2015/05/01(金) 21:00:45.78 ID:erGgK8hB.net
【…選べないよ。だから…希ちゃん、お願い。】
希「わかった…本当に、それで…」
穂乃果「…うん」
――――――――
――――
――
希「わかった…本当に、それで…」
穂乃果「…うん」
――――――――
――――
――
311: 2015/05/01(金) 21:08:24.28 ID:erGgK8hB.net
穂乃果(…穂乃果は、不思議な日常を送っています)
穂乃果(二つの世界…二つの現実…)
穂乃果(…どちらかを捨てるだなんて、とてもできなかった)
穂乃果(…二つとも、大切だから。)
雪穂「お姉ちゃん、ご飯出来たよ」
穂乃果「うん!今行くー!」
穂乃果「わぁ!とってもおいしそう!」
雪穂「冷めないうちにね」
穂乃果「いっただっきまーす!」
穂乃果(二つの世界…二つの現実…)
穂乃果(…どちらかを捨てるだなんて、とてもできなかった)
穂乃果(…二つとも、大切だから。)
雪穂「お姉ちゃん、ご飯出来たよ」
穂乃果「うん!今行くー!」
穂乃果「わぁ!とってもおいしそう!」
雪穂「冷めないうちにね」
穂乃果「いっただっきまーす!」
312: 2015/05/01(金) 21:12:19.93 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「雪穂ー!ちょっと海未ちゃんのところに行ってくるねー!」
雪穂「遅くならないようにね」
穂乃果「うん!」
穂乃果「海未ちゃーん!遊びに来たよー!」
海未「毎日ありがとうございます。さあ、上がってください。」
穂乃果「おっじゃましまーす!」
海未「穂乃果、今日は何をしましょうか?」
穂乃果「んー…海未ちゃんは、何がしたい?」
海未「そうですね…」
海未「…トランプ、なんてどうでしょうか?」
穂乃果「えー!またそれー?」
海未「ええ、次こそは勝ちます。」
雪穂「遅くならないようにね」
穂乃果「うん!」
穂乃果「海未ちゃーん!遊びに来たよー!」
海未「毎日ありがとうございます。さあ、上がってください。」
穂乃果「おっじゃましまーす!」
海未「穂乃果、今日は何をしましょうか?」
穂乃果「んー…海未ちゃんは、何がしたい?」
海未「そうですね…」
海未「…トランプ、なんてどうでしょうか?」
穂乃果「えー!またそれー?」
海未「ええ、次こそは勝ちます。」
313: 2015/05/01(金) 21:20:30.81 ID:erGgK8hB.net
海未「ぐぬぬ…」
穂乃果「海未ちゃん、もうやめない…?」
海未「…そうですね。流石に。」
穂乃果「今度何か、ボードゲームでも持ってくるね。」
海未「…ええ、お願いします。」
海未「穂乃果、お散歩、行きませんか?」
穂乃果「いいよ!行こう!」
海未「今日も、日差しが心地よいですね…」
穂乃果「そうだねぇ」
海未「風が、きもちいです…」
穂乃果「海未ちゃん、あそこの公園まで行こうよ」
海未「ふふっ…では、行きましょう」
穂乃果「…あー、緑の匂い」
海未「芝生の上というのも、なかなかなものですね。」
穂乃果「…うん」
海未「眠いのですか?」
穂乃果「…うん」
海未「なら、私の膝を枕代わりにしてください」
穂乃果「…ありがとう」
海未「おやすみなさい…穂乃果」
穂乃果「海未ちゃん、もうやめない…?」
海未「…そうですね。流石に。」
穂乃果「今度何か、ボードゲームでも持ってくるね。」
海未「…ええ、お願いします。」
海未「穂乃果、お散歩、行きませんか?」
穂乃果「いいよ!行こう!」
海未「今日も、日差しが心地よいですね…」
穂乃果「そうだねぇ」
海未「風が、きもちいです…」
穂乃果「海未ちゃん、あそこの公園まで行こうよ」
海未「ふふっ…では、行きましょう」
穂乃果「…あー、緑の匂い」
海未「芝生の上というのも、なかなかなものですね。」
穂乃果「…うん」
海未「眠いのですか?」
穂乃果「…うん」
海未「なら、私の膝を枕代わりにしてください」
穂乃果「…ありがとう」
海未「おやすみなさい…穂乃果」
314: 2015/05/01(金) 21:28:18.57 ID:erGgK8hB.net
――――
―――
――
穂乃果「…ん」
海未「穂乃果!いつまで寝ているのですか!もう午後の授業が始まってしまいますよ!」
穂乃果「…あと、五分」
海未「駄目です!行きますよ!」
ことり「う、海未ちゃん、そんなにあわてなくても…」
穂乃果「…う~ん。わかったよぉ…」
海未「…全く、あなたという人は」
ことり「行こう?授業に遅れちゃうよ?」
穂乃果「…う~ん」
海未「シャキッとしてください!ほら!」
穂乃果(…これで、よかったんだよね。)
穂乃果(……)
穂乃果(……何かを得るには何かを捧げなくちゃいけない。)
穂乃果(…どこかで聞いたことのある安っぽいフレーズ。)
穂乃果(……でも、後悔は)
穂乃果「…してないよ」
海未「…?何がですか?」
穂乃果「…ううん、なんでもない。」
―――
――
穂乃果「…ん」
海未「穂乃果!いつまで寝ているのですか!もう午後の授業が始まってしまいますよ!」
穂乃果「…あと、五分」
海未「駄目です!行きますよ!」
ことり「う、海未ちゃん、そんなにあわてなくても…」
穂乃果「…う~ん。わかったよぉ…」
海未「…全く、あなたという人は」
ことり「行こう?授業に遅れちゃうよ?」
穂乃果「…う~ん」
海未「シャキッとしてください!ほら!」
穂乃果(…これで、よかったんだよね。)
穂乃果(……)
穂乃果(……何かを得るには何かを捧げなくちゃいけない。)
穂乃果(…どこかで聞いたことのある安っぽいフレーズ。)
穂乃果(……でも、後悔は)
穂乃果「…してないよ」
海未「…?何がですか?」
穂乃果「…ううん、なんでもない。」
315: 2015/05/01(金) 21:30:32.65 ID:erGgK8hB.net
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん。」
ことり「?」
穂乃果「……大好き!!」
海未「なにをいまさらなことを…ええ、私も大好きですよ。」
ことり「ずっと三人で仲良くしようね!」
穂乃果「……」
穂乃果「・・・・うん!」
ことり「?」
穂乃果「……大好き!!」
海未「なにをいまさらなことを…ええ、私も大好きですよ。」
ことり「ずっと三人で仲良くしようね!」
穂乃果「……」
穂乃果「・・・・うん!」
316: 2015/05/01(金) 21:32:05.12 ID:erGgK8hB.net
「はい、カートッ!」
穂乃果「ふぅ…」
希「お疲れさま、穂乃果ちゃん。」
穂乃果「ありがとう、希ちゃん」
真姫「それにしても、このシナリオ…なんなのよ」
映画研究部「あ、あはは…」
にこ「これ、どうなのよ…」
ことり「まあまあ…」
海未「にしても…なんだか怖い話ですね…」
絵里「そうね。こんな状況に自分がなってしまったら、考えたくもないわね。」
凛「かーよちん!」
花陽「ん?どうしたの?凛ちゃん?」
凛「凛はずっと一緒に居るからね!」
花陽「きゅ、急にどうしちゃったのぉ!?」
穂乃果「ねえ…」
穂乃果「……穂乃果は、絶対に居なくなったりしないからね。どんなことがあっても絶対に。」
海未「ええ…私も、ずっと…」
ことり「…うん!」
真姫「当然でしょ。」
にこ「……当たり前じゃない。」
希「そうやね…卒業したって、ずっと一緒や。」
絵里「ええ…歳をとって、よぼよぼになったとしても」
凛「あったりまえにゃー!」
花陽「も、もちろんです!」
穂乃果「……これからも末永くよろしくお願いします!」
穂乃果「ずっと…ずっと…!」
終わり
穂乃果「ふぅ…」
希「お疲れさま、穂乃果ちゃん。」
穂乃果「ありがとう、希ちゃん」
真姫「それにしても、このシナリオ…なんなのよ」
映画研究部「あ、あはは…」
にこ「これ、どうなのよ…」
ことり「まあまあ…」
海未「にしても…なんだか怖い話ですね…」
絵里「そうね。こんな状況に自分がなってしまったら、考えたくもないわね。」
凛「かーよちん!」
花陽「ん?どうしたの?凛ちゃん?」
凛「凛はずっと一緒に居るからね!」
花陽「きゅ、急にどうしちゃったのぉ!?」
穂乃果「ねえ…」
穂乃果「……穂乃果は、絶対に居なくなったりしないからね。どんなことがあっても絶対に。」
海未「ええ…私も、ずっと…」
ことり「…うん!」
真姫「当然でしょ。」
にこ「……当たり前じゃない。」
希「そうやね…卒業したって、ずっと一緒や。」
絵里「ええ…歳をとって、よぼよぼになったとしても」
凛「あったりまえにゃー!」
花陽「も、もちろんです!」
穂乃果「……これからも末永くよろしくお願いします!」
穂乃果「ずっと…ずっと…!」
終わり
317: 2015/05/01(金) 21:33:03.97 ID:erGgK8hB.net
最初はよぼよぼの海未ちゃんと穂乃果ちゃんのイチャラブを書くつもりだったのに…
ゆるして
ゆるして
320: 2015/05/01(金) 21:38:00.72 ID:qrCg8sqG.net
乙
一応ハッピーエンド…?
一応ハッピーエンド…?
321: 2015/05/01(金) 21:39:20.03 ID:58AbXFjX.net
選択肢意味あったのこれ
322: 2015/05/01(金) 21:40:43.87 ID:erGgK8hB.net
>>321
特にない
しいて言うなら自分で風呂敷まとめきれなかったゆるしてまじでゆるして
特にない
しいて言うなら自分で風呂敷まとめきれなかったゆるしてまじでゆるして
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