1:◆n0J2IfBFxY 2015/01/18(日) 13:31:23.89 ID:PDAjiYAz.net
SS3作目、いっくニャー!
色々と拙いと思いますが、よろしくお願いします。
注意
・地の文多いです
・独自解釈あり、かも
・書き溜めがあんまりないのでちまちま更新します
・予定では性描写なしです

ではちょっぴり投下します。

2: 2015/01/18(日) 13:33:27.92 ID:PDAjiYAz.net
凛ね、好きな人ができたんだよ!

ーーへぇ、凛に好きな人がねぇ。

そうなの! その人はね、かっこよくって、可愛くって、それで、なんだか、いつも悲しい目をしてるの。

ーー悲しい目?

そう、悲しい目。そうだなぁ……まるで、お花畑の花が全部枯れちゃったみたいな。そんな感じかな?

ーー凛ってば、随分とロマンチックな事を言うのね。

そんなこと、ないよ。凛には、そう見えたっていうだけだもん。

ーーそれで? どんな人なの? このエリチカよりも可愛い人なんでしょうね?

そんなの、当たり前でしょ?
だってーー


「凛が好きなのは、絵里ちゃんなんだもん」

4: 2015/01/18(日) 13:37:52.83 ID:PDAjiYAz.net
眼が覚めると、いつものように泣いていた。
さめざめと泣いていた。

それは、まるで凛の周りにだけ雨が降り注いだかのようだったの。


「ーーーー凛ちゃん? 朝ごはん、できてるわよ」


がちゃり。

ドアが開く音がすると、ママが凛のお部屋に入ってきた。

途端、涙で濡れた凛を見て、黙ってぎゅうっと、抱きしめてくれた。

ママのシャンプーのいい匂いと、ほんのりとした苦い香り、それと、安心感が凛を包んだ。
落ち着くなぁ……。

5: 2015/01/18(日) 13:43:23.59 ID:PDAjiYAz.net
「凛ちゃん、怖い夢でも見ちゃった?
うなされちゃったのかなぁ……」

「マ……お母さん! 凛はもう子供じゃないの! 赤ちゃんみたいで恥ずかしいからやめてよぉ」

本当は、ちょっぴり嬉しいの。

ママは私のこと、とっても大事にしてくれるんだもん。嬉しくないわけない。

素直になれないのは、やっぱり高校生になって、大人にならなきゃ! っていう意識が凛の中に芽生えたからなのかな?

「もう、凛ちゃんたら。本当は嬉しいクセに~♪ 可愛いんだから~」

「もぉっ! やめるニャ!」

「はいはい、ごめんねー? 凛ちゃん。
あ、朝ごはん冷めちゃうから食べよ?」

あっ、そうだった、朝ごはん♪

朝ごはんのことを考えたとたんに、ぐぅ~ってお腹が鳴っちゃった。

ママも凛も、クスクスって笑って、顔を見合わせる。今日もママ、綺麗だなぁ……えへへ。

凛はご飯が食べられると思うとすっかり元気になって、すぐにリビングに向かうことにした。

ちょっぴりイヤな予感がするんだけど、気にしない、気にしない♪

6: 2015/01/18(日) 13:49:59.80 ID:PDAjiYAz.net
「ーーで、これが朝ごはん? 相変わらずひどいニャ」

「ごめんね凛ちゃん、ママ、どうもお料理はからきしで……」

ママが申し訳なさそうに凛に謝る。

ここ数日は凛とママが交代で朝ごはんを作ってるんだけど、ほとんど同レベルの真っ黒なパンを食べてるの。

ああ、パパが作ったフレンチトーストが恋しいなぁ。

って言うか、ママ、料理以外もからきしじゃん!

お掃除、お洗濯、お裁縫……およそ思いつく限り全部の家事をパパと凛がこなしているんだもん。

ーーまぁ、ほとんどはパパなんだけどね☆

だから、凛がお料理が苦手なのは、ママのDNAなんだろうなぁ、って思うの。

おばあちゃんも、そのまたおばあちゃんだって、お料理が得意じゃなかったんだって!

筋金入りの料理下手なんだよね、凛の家系は。

7: 2015/01/18(日) 13:56:30.23 ID:PDAjiYAz.net
「まぁ、パ……お父さんが出張なんだもん、仕方ないよ」

「あと2日で帰ってくるわね……どうしよう、お肌のケア間に合うかしら? いや、ムダ毛の処理が先……?」

「食事中だよ、お母さん。ムダ毛の話はあとあと!」

ムダ毛なんて凛にはないから、よくわからないや。でも、ママにはムダ毛があるんだって。

おととい一緒にお風呂に入ったけど、そんなもの見当たらない綺麗なお肌だったのになぁ。

「ーーっと、いけない、早くしないと遅刻よ、凛ちゃん!
確か今日はμ'sの練習なんでしょ? お弁当はもう出来てるから早く支度しちゃって!
髪はやってあげるから!」

「あっ本当、今日もかよちん迎えに行くんだったニャ! 急げ、急げ~っ♪」

お弁当の中にはきっと、唯一まともに作れる玉子焼きと、あとは冷凍食品とごはんが詰まっているに決まってるの。

でもでも、ママの作る玉子焼きは結構美味しくって、凛の大好物なの!

そうそう、早くかよちんのとこに行かなきゃ、かよちんいつまでもご飯食べ続けるからなぁ。クスクス♪

20: 2015/01/19(月) 10:46:10.55 ID:BY2vHVih.net
- - - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


「かよちーん! 朝だよ! 練習行くニャ!」

「ちょっと待っててー!」

それ、かよちんが言われる側のセリフだよね? なんて思いながら、かよちんのおうちの玄関から居間に向かう。

ほら、やっぱり!

かよちんは今朝は目玉焼きをおかずにしてご飯を食べてます。

「ーー何杯目?」

恐る恐る聞くと、元気な声でこう一言。

「やだなぁ凛ちゃん、数えてるわけないでしょ?」

そうだよね、かよちんに限って、食べたご飯の量なんて覚えてるわけなかったや。

かよちんと結婚する人は、食費に苦労しそうだなぁ。かよちんママもかよちんパパはすごいなぁ。

21: 2015/01/19(月) 10:48:26.95 ID:BY2vHVih.net
かよちんのお母さん曰く、今朝はご飯を5合炊いたみたい。

炊飯器の中は空っぽで、お昼のおにぎりは作ってあるから5合全部食べたわけじゃあなさそうだけど……あの体のどこにそんなに入るんだろ?

柔らかそうなあのおっOいかな? なんて。

「……どうしたの、凛ちゃん?
ご飯ならあげないよ?」

「……いや、いらないニャ」

幸せそうなかよちんを見てると、何も言えないや。

んー、そういえば凛、何か忘れてるような……。

……あっ。

「って違うニャ! かよちん! 練習遅れちゃう! 早く支度しなきゃ!」

「ああっそうだった! お母さんごちそうさまでした! はわわわわ歯磨き歯磨き……!」

慌てて支度し始めたかよちんに、かよちんママも苦笑いしてるよ。
凛も、もちろん。

こういう、意外とうっかりさんなところや食いしん坊なところが、いかにもかよちんらしいなぁって思うと、ちょっと笑ってしまう凛なのでした♡

26: 2015/01/19(月) 18:04:41.90 ID:BY2vHVih.net
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「おっはよーぅ! 凛ちゃん、花陽ちゃん!」

今日も穂乃果ちゃんの太陽みたいな笑顔が眩しいなぁ。一体その笑顔で何人のファンの心を鷲掴みしてきたの?

「穂乃果ちゃん、おっはよーぅ! 今日も元気にいっくニャー!」

「おはようございます、穂乃果ちゃん♡」

あいさつをすませると、練習着に着替えてストレッチ。

凛はストレッチが大事だってわかってるんだけど、早く体を動かしたいなぁ。なんて。凛ってばセッカチさんなのかな?

ちらり、絵里ちゃんの方を見る。
希ちゃんと組もうとしていたら穂乃果ちゃんに希ちゃんをとられちゃったみたいで、ペアを探していたの。

「……凛ちゃん、行って来なよ。絵里ちゃん一人ぼっちになっちゃうから」

「かよちん、それじゃあかよちんが一人ぼっちになっちゃう! それは……」

「いいの? 凛ちゃん。そうやって言い訳して逃げてたら、誰かに絵里ちゃんをとられちゃうよ?
絵里ちゃん、モテモテなんだから♡」

「べっ、別に絵里ちゃんにそういう想いがあるわけじゃないもん!
ただの憧れっていうかなんていうか……!」

「凛ちゃん、花陽は、ストレッチの相手のことを言ってるんだけど?
もしかしてーー」

「ああっ、な、なんでもない! なんでもないのニャ!
さ、さぁ、仕方ないから絵里ちゃんとこに行ってくる!
かよちんもいい人探すニャー!」

慌てて、絵里ちゃんのところに向かう。
かよちんったら、凛が絵里ちゃんのこと好きなの知ってるのかと思ったよ!

すっごく焦った……けど、バレてる訳、ないよね?

29: 2015/01/19(月) 18:20:05.47 ID:BY2vHVih.net
「えーりちゃん! 凛とストレッチするニャ!」

勇気を出して、絵里ちゃんに声をかける。
どきどき。
凛の心臓が、走った後みたいにはやく動く。おかしいなぁ、変だよう。
絵里ちゃんに話しかけるだけでこんなだもん。ひっついたらどうなっちゃうの?

「あっ、凛……ひょっとして気を遣ってくれたの? ありがと。
じゃあ、最初は私の背中を押してくれる?」

「よぉ~し! グイグイ押すよっ!」

ぐい、ぐい。絵里ちゃんの背中を押してると、やっぱり絵里ちゃんの体って柔らかいんだなぁ、なんて。
ああ、ダメ! こんなことを考えると、どきどきが止まらなくなっちゃう!

なんだか……緊張もあって、ぼうっとしてきちゃった。今は背中越しだからいいけど、お顔が真っ赤なの、見られたら困るなぁ。

それにしても柔らかいなぁ。体もだけどお肌も柔らかいの! ふにふに~って感じ!
太っているとかじゃない、むしろ痩せてるのに、柔らかいの。
むにむにしたくなっちゃう!
もちろん、おっOいも大きいし……なんだかこう、えOちぃなぁ。

「絵里ちゃん、えOちな体してるニャ」


「……凛、それ褒めてるの? って言うか何よ、急にそんな……え、えOちだなんて。
エリチカのやわらかボディに悩殺されちゃったの?
なんて……」

「あっ……。えっと、その」

思ってたことが口に出ちゃった!
ついつい、やっちゃったよ!
ああっどうしよう、恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……!!!

30: 2015/01/19(月) 18:30:59.61 ID:BY2vHVih.net
「え、絵里ちゃんの体、とっても柔らかいなぁーって思ったの。その、それだけ!
思わず変なこと言っちゃったけど、本当はそんなこと思ってるわけじゃなくて……あっ、違うの! 絵里ちゃんはとっても魅力的な体だと思うの! って、ああっ!
なんだかこんがらがっちゃった!
え、えOちなのは凛の考え方の方だよね!
ごめんごめん、絵里ちゃん! 変なこと言っちゃって!」

いいわけしてるみたいで、なんだかなぁ。
でも、絵里ちゃんの体がえOちぃのがいけないんだもん!
希ちゃんだったら、きっと、「エリチが悩殺ボディなのがあかんのよ」なーんて、さらっと言いそうだけど、凛には無理無理!
今だって恥ずかしくって逃げ出したい気分だもん!

「ちぇ、なーんだ。悩殺されたわけじゃないのか。
エリチカ、体には自信あるんだけど、な?」

そう言って立ち上がると、絵里ちゃんはモデルさんやグラビアアイドルさんみたいにセクシーポーズを取り始めた。

正直、目のやり場に困るや。
絵里ちゃんのファンがこの場にいたら、鼻血でも出して倒れちゃうんじゃないかニャ?
凛は今すぐにでも鼻血が出ちゃいそうだよ……あはは。

向こうから、海未ちゃんの「何やってるんですか、絵里!」という視線を感じたけれど、絵里ちゃんは鈍いのか、そのまま海未ちゃんに投げキッスをした。

ーー凛にもしてくれないかなぁ、それ。

36: 2015/01/20(火) 10:37:35.83 ID:iqneB/7m.net
- - - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


「穂乃果ちゃん、大変! 大変! 鼻血、鼻血出てるよ! あかん、熱中症かもしれへん!」

そんな声がして、希ちゃんと穂乃果ちゃんの方を見ると、大変!

穂乃果ちゃんが鼻血で血まみれになっちゃった!

みんなで心配して駆け寄ったの。

絵里ちゃんも、すごく慌てた表情をしてたよ。

けれど、ことりちゃんや海未ちゃん、それに真姫ちゃんが手当てをするのを見て、ふっと落ち着いたような顔になったんだ。

綺麗だなぁ、なんて。場違いにも考えちゃう。


「花陽、凛、悪いんだけど穂乃果を保健室まで連れて行きたいから、穂乃果に肩を貸してあげてくれないかしら?
私は先に行って先生に事情を説明してくるから」

絵里ちゃんはそう言うと、とことこと保健室まで走っていった。

凛達もはやく穂乃果ちゃんを保健室に連れて行かなきゃ!

かよちんとふたりで、穂乃果ちゃんを支えながら降りる階段は、なんだか不思議な気分。

「ごめんね、凛ちゃん、花陽ちゃん……穂乃果、鼻血なんて久しぶりに出しちゃった。
びっくりしたよねぇ。穂乃果もびっくりだもん!」

「本当だよ、穂乃果ちゃん。花陽、びっくりして転んじゃったんだよ?」

「本当だ、かよちん膝がすりむけてるニャー」

「うぇえっ!? 本当だ!! ばんそうこう貼らなきゃ……」

なんてやり取りをしていたら、あっという間に保健室についちゃった♪

37: 2015/01/20(火) 10:40:57.46 ID:iqneB/7m.net
保健室に着くと、氷を入れる袋? みたいなのとか、鼻に詰める専用のガーゼ? よくわかんないんだけど、そんな感じのものを使って穂乃果ちゃんの手当てがされた。

やっぱり先生だけあって手際がいいなぁ。

落ち着いてるし、オトナって感じがして、凛は先生に憧れを抱くの。

あっ、保健室に限らず、だよ?

凛が「わかんないー!!」ってとき、根気強く色々教えてくれる、数学の先生も、英語の先生も。

凛は、将来の夢とかあんまり考えてなかったんだけど、先生って言うのも悪くないかニャ☆

そういえば昔は、サッカー選手になりたい、なんて言ってたけど……もう暫くはボールを蹴ってないなぁ。
今度かよちんでも誘ってサッカーしてみようっと。

えへへ、楽しみだなぁ♪

なんて、凛がいろんなことを考えてる間に、穂乃果ちゃんの処置が終わったみたい!

大したことないそうで、絵里ちゃんもほっ、と、その大きな胸をなでおろしたみたい。

凛にもそのくらい胸があったらなぁ。なんてね。エヘヘ。

「いやぁ、めんぼくないね!
元気が取り柄の穂乃果だもん! って言ったそばから熱中症になるなんて、誰も予想してなかったよねぇ。ごめんごめん!」

「まったくです! だいたい穂乃果はいつもいつも、私達に心配をかけて……」

ここからずーっと、海未ちゃんのお説教が始まるんだけど、凛はそんなのなーんにも聞いてないんだ。

だって海未ちゃんのお説教って長いし。

そのうちことりちゃんが止めてくれるよね? とか考えて、かよちんと顔を見合わせてクスクスって笑ってたの。

38: 2015/01/20(火) 10:43:30.92 ID:iqneB/7m.net
「まあまあ、海未ちゃん。そのくらいにしとき? 穂乃果ちゃんかて、なりとうて熱中症になったんと違うんやから。な?
ウチからよう言い聞かせとくさかい、堪忍したってぇな」

止めに入ったのは、意外!
ことりちゃんじゃなくて希ちゃんだった!
これにはさすがに海未ちゃんもびっくりしてたみたい。

穂乃果ちゃんが「いい加減海未ちゃんの長~いお説教を聞くのは嫌だ!」っていう顔をしてたので、希ちゃんの意見にウンウン、と頷いてみる。

こうしたら、凛、話も聞いてて空気も読める後輩みたいでしょ? えへへ。

「え、ああ……希がそう言うのなら。穂乃果へのお説教もここまでにしておきましょうかね。
さぁ、元気な私達は屋上でダンスレッスンですよ! 穂乃果はここでお昼まで休憩! お昼はみんなで一緒に食べましょう?」

穂乃果ちゃんのことは心配だったけど、保健室で休んでたら何かあっても大丈夫かな?

あっ、でも職員会議で先生は途中からいないんだっけ?

んー……。まぁ、症状も軽いみたいだし、そんなに心配しなくてもいっか!
穂乃果ちゃんは元気なんだし!

「……」

絵里ちゃんが、このとき意味ありげな視線を穂乃果ちゃんに向けていたんだけど、このときはその意味がわからなかったんだ。

のちのち、なんとなくだけどわかることになるんだけどね!

40: 2015/01/21(水) 15:56:20.50 ID:ShUbAyyH.net
- - - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


「ーー希? 何やってるの?」

絵里ちゃんが希ちゃんに尋ねる。

凛達は今、練習のために屋上に戻ってきたんだけど、そこで希ちゃんが取り出したのはーートランプ?

「ああ、これか。これはな、エリチーー
占い、や」

「でも、いつもは水晶でやってるじゃない?
どうしたの、急にタロットなんて」

へぇ、トランプじゃなくってタロットって言うんだ! なんとなく、聞いたことあるかも?

そのタロットを持ってても、新鮮な感じがしないというか、変な感じ。

持ってるのを見慣れてる、見たいな?

見慣れてるはず、ないんだけどニャア。

「それで? 占いの結果はどうなの、希ちゃん?」

凛がわくわくーってしながらタロットを覗き込むと、希ちゃんは、えむぷれす? って書いてある、よくわからないカードを持ってた。

「empress。要するに、大事な人と過ごすとええ、っちゅうカードやな。
……ごめん、ウチ、ちょっと用事があるさかい、保健室行ってくるな?
みんなは練習しとってな!」

エンプレスってどういう意味?

凛、英語は分かんないからさっぱり分かんないや。

あとでかよちんに聞いてみよーっと!

41: 2015/01/21(水) 15:59:47.59 ID:ShUbAyyH.net
「ーーことり? どうしたのですか?」

海未ちゃんがそう言ったのでことりちゃんの方を向いたら……あれれ?

ことりちゃん、泣いちゃってる??

どうしたんだろ……お腹でも痛いの?

「海未ちゃん、真姫ちゃん、追いかけよう?
ことりたちは、これから現実を見なきゃいけないの。夢ならば覚めないで、なんで、言っていられなくなるのよ。
だから、ことりと来て」

え? え??

なになに、どうしちゃったの??

何を追いかけるの?

凛にはさっぱりちんぷんかんぷん!

「……いつになく、真剣ですね。ことりらしくもない。
でも、だからこそーーわかりました。追いかけましょう、ことり、真姫」

「ーーええ。行きましょう。私達は知らなきゃいけないわ。
たとえ、辛くてもね」

海未ちゃんに、真姫ちゃんまで!

三人だけに分かる話なの? 凛も混ぜるニャ!

「凛ちゃん、花陽とあっちでお話ししよ? 絵里ちゃんとニコちゃんも!」

「えーっ! 凛もみんなと追いかけるの! ところで何を追いかけるの?」

「凛……凛は、たぶん知らなくても大丈夫よ。お化けか何かなんだわ、きっと」

「……しょうがないニコねぇ~、凛ちゃん、絵里ちゃん、おいで! ニコニーとお話しするニコ☆」

「えっ、なんで……え? ちょ、誰か助けて~~っ!!!」

凛と絵里ちゃんがニコちゃんに連行されている間に、3人とも走ってどこかに行っちゃった。

あーあ、どこに行ったかわからなくなっちゃった!

仕方ないからかよちんのほっぺたをむにむにして待ってようっと!

44: 2015/01/22(木) 19:31:01.42 ID:djZ6uC8j.net
「……ニコ? いい加減放して貰えないかしら?
エリチカ、あなたに手を握られるのは嫌いじゃないけど、そろそろ痛いわよ」

絵里ちゃんの言葉に、凛もウンウンって頷く。

もう凛も3人を追いかける気なんてないのに……。

それに、ニコちゃんてば意外と握る力が強いんだもん!

凛の腕が真っ赤っかになっちゃうよ!

「しょうがないなぁ、エリチカ会長ったら。凛ちゃんもごめんねー?
ニコったら、2人を捕まえちゃうのに夢中でぇ~☆」

「なかなかに痛いニャ、腕もニコちゃんも」

「凛ちゃん、サラッと毒を吐くのやめよう?
ニコちゃん泣いちゃうから……」

ちぇ~、凛は本音を言っただけなのにね? くすくす♪

45: 2015/01/22(木) 19:39:31.50 ID:djZ6uC8j.net
「しかし、本当にあの3人はどこに行ったのかしら。エリチカ気になっちゃう。
ーーっていっても、花陽、あなたは多分知ってるんでしょう?
それに気付いてたから凛を止めた、そんな風に見えたけど……」

「あ、えっと、それはね……」

かよちんが困ったような表情を浮かべる。

いーっつも思うけど、かよちんは困り顔ばっかりしてる気がするんだよね。

凛と一緒にお風呂に入ったときだって、いっつも困り顔で、凛から目をそらすんだニャ。
女の子同士だし、よく泊まりっこしてるんだし、恥ずかしいわけじゃないよね?



「あぁ、そういうこと……じゃ、私は追いかけなくて正解だったかも、ね。
あーあ、そっかぁ。まぁ、そんな気はしていたんだけど……はぁ」

あっ、肝心なところを聞き逃しちゃった! そういうことって、どういうこと? それに……絵里ちゃんの悲しそうな表情は、なんで?

「絵里ちゃん、もしかして……」

「そうよ、花陽。そういうこと! 私は穂乃果が好きなの!
全く、あの子ってばやっぱりモテるのね。あーあ! 始まる前に終わっちゃったかぁ」

「ま、まあまあ、まだそうと決まったわけじゃ……ライバルが多いのは変わらないと思うけど」

おやおや? 凛もだんだん事情が飲み込めてきた……かも?

だとすると、凛の方も。
始まる前から終わってることになっちゃうのかな?

そんなことない! だって、絵里ちゃんが穂乃果ちゃんのことを好きだっていうのは、凛が絵里ちゃんのことを好きだってこととカンケーないもん!

ただ、凛は絵里ちゃんが好きなだけなんだもん。それだけだもん。

それに、穂乃果ちゃんのことを諦めた絵里ちゃんとなら……。

46: 2015/01/22(木) 19:43:11.76 ID:djZ6uC8j.net
ーーそれは、なんか違う。

凛は、そんな、絵里ちゃんの傷ついた心につけ込むようなことはしたくないよ。

好きって言うなら、ズルっこなしで言わなきゃね!
だから。

「諦めちゃダメだよ、絵里ちゃん!
凛は、凛はね……っ!」

「……凛?」

ええい、言っちゃうもん!

「凛は、絵里ちゃんの、ぶきっちょで、まっすぐで、凛のために怒ってくれて、壊れちゃった工作のロボットを直すのを手伝ってくれるような優しいところが好きなの!
凛の好きな絵里ちゃんは、逃げたりしない!
好きな人への想いから逃げたりなんてしないよ!
だから! だから、たとえ穂乃果ちゃんが誰かのものになったって、諦めるんなら好きって言ってからじゃなきゃダメなんだからね!」

思っていたこと、全部吐き出しちゃったよ。

途端、足の力が抜けちゃって、へなへな~って、座り込んじゃった。

えへへ。凛も熱中症かな? なんて。
冗談だけど。

47: 2015/01/22(木) 19:48:53.54 ID:djZ6uC8j.net
「……凛、嬉しいわ。
でもごめん、私は、穂乃果が好き。
やっぱりまだーー諦められないんだもの。
たとえ振られるってわかっててもね」

「ーーそれで、いいんだよ。絵里ちゃん。よくできました」

それだけしか言えなかった。
ここから先は、どうやっても言葉が出なくて、それはこの嗚咽のせいなのか、それとも何も考えられなくなっちゃった真っ白な頭の中のせいなのかな?


しばらく誰も何も言わなかったけど、ニコちゃんがぽつり。

「凛ちゃん、とっても勇気があるなぁ。ニコにはそんな勇気、ない。
でも、そのまっすぐな想いは、絵里ちゃんにも伝わったよね?
ね、絵里ちゃん? 凛ちゃんのためにも、勇気出してみよ?
ニコはあなたのこと、もちろん応援しちゃうんだから!」

「花陽も、そう思う。絵里ちゃん、頑張って想いを伝えてみよう?
穂乃果ちゃんなら、きっとお返事をくれるよ。そのお返事の中身がどんなものかは関係ない。伝えること、答えをもらうことが大事なの。
いい答えでも悪い答えでも、次に進むにはそれが必要なんだよ、きっと。
凛ちゃんだって、そう思ったから、そうしたんだよね?」

「そうだよ、かよちん。振られるってわかってたけど、大好きな絵里ちゃんのためにもここで伝えなきゃって思ったの。
絵里ちゃんが前に進むために!
だから凛、ぜーんぜんっ! 悲しくないんだ!」

うそつき。心の中で自分がそう叫ぶけど、とりあえず今は無視しよう。

「……ニコ、凛ちゃん、花陽ちゃん、ありがとう。
振られる可能性もたっくさんあるけど、私、穂乃果に伝える。好きって、伝える!」

「絵里ちゃん、頑張ってね!
ーーあっ、凛ちょっとお手洗いに行ってくるね? お腹の調子悪くって……じゃ!」

凛はそれだけ言って、屋上から下の階に向けて走って行った。
なるべく屋上から遠く離れたところがいいなぁ。
そう思って、一階へ向かったよ。

48: 2015/01/22(木) 19:50:43.57 ID:djZ6uC8j.net
- - - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


お手洗いで、凛は、これ以上ないくらいに大泣きした。

だって振られたんだもん。
悲しくないわけ、ないじゃん。

「ぐすっ……ひっく。うぇ……ぐ」

声なんて押し殺さず、感情も押し殺さずに、凛は涙が枯れるまで泣くことにしたんだ。

屋上で泣かなかったんだから、頑張ったよね。


途中から泣き声が増えて、水の流れる音がしはじめたのは、よくわからなかったけど。
凜と同じ気持ちの人がいたんだと思って、黙っててあげることにした。

それが誰なのかは、全然わからなかったけど。

51: 2015/01/24(土) 18:12:17.99 ID:FeR6Qdpg.net
- - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


たーっくさん泣いて、すっきりした凛は、屋上に戻ることにした。

多分、20分くらいは泣いてたと思う。

個室から出ると、他の個室は全部埋まってて、そのどれからも泣き声やら水の音やらが聞こえてきた。

しまっているドアの数を見て、納得したよ。

あぁ、あの3人も、始まる前に終わっちゃったって考えてるんだなぁ、って。

だけど、絵里ちゃんには必要な言葉も、この3人には必要な感じはしなかった。

それぞれ、穂乃果ちゃんへの想いとはなんだか別の想いがある、そんな気がしたから。

そして、そっちはそのうち実を結ぶ。
なんでか、そんな気がしてならないんだよね。

凛は、そんな3人を応援したいなぁ、って思ったの。

ーーなんだか凛、凛じゃないみたい!

ちょっと前までならこんなムズカシイことなんて考えなかったもん。

ちょっぴり大人になったのかな?
だったら、嬉しいなぁ。なんてね♪

そうだ、失恋と言えば髪を切るって言うのは昔の話なんだっけ?

そんなら凛は、逆に伸ばしちゃおうかニャ?

伸ばして、後ろでキュって結ぶの。凛の好きで好きで、大好きなあの人とおんなじに、なんてね☆

52: 2015/01/26(月) 11:43:31.86 ID:l64ahs2j.net
屋上に続く扉を開けたら、風がびゅう、と凛に吹きつけた。

なんだか、急に心が満たされるような、そんな風。

なんだか不思議だなぁ、なんて考えてると。

よくわからないうちに凛は、絵里ちゃんにぎゅうっと抱きしめられてたの。

「凛、心配したのよ? なかなか帰ってこないんだから……ひょっとしてどこかで転んだんじゃないかって!」

「……絵里ちゃん、気持ちはありがたいけど、凛はもう高校生だニャ」

「あっ……ごめんなさい。私、どうも凛が小さな妹みたいに思えちゃって……。ついつい、細かい心配しちゃうのよね」

この調子じゃあ、ポンコツって言われるのも無理ないや。くすくす♪

でも、そんな心配性な絵里ちゃんもやっぱり大好きだから、凛は絵里ちゃんを抱きしめ返すの。

少なくともーー抱きしめてくれるくらいには、凛のことを好きでいてくれるんだね、絵里ちゃん。妹みたいに、だけど。ーーそれって結構嬉しいかも?

「絵里ちゃんには、立派な妹さんがいるじゃん。凛には妹なんて務まらないよ」

確か、アリサちゃん。ロシアのおばあさまのところにいるんだったっけなぁ。

写真しか見たことないけど、とーっても可愛くて、ちょっぴり絵里ちゃんに似てるの!

「亜里沙には、なかなか会えないから。最後にあったのはいつだったかしら……。その点、凛は最近はμ'sの練習もあるし、毎日会うじゃない?
だからどうしても、亜里沙の分まで世話を焼きたくなるというか、なんと言うか……とにかく凛は妹っぽいのよね」

あぁ、要するに。

「ーー寂しかったんだね、絵里ちゃん。いいよ、凛のこと、妹みたいに思ってくれても。お姉ちゃんのことが大好きで大好きでたまらない、そんな妹でよければ、お世話焼いてください」

凛は、さっきよりも強く絵里ちゃんを抱きしめる。絵里ちゃんも、強く抱きしめ返してきて、あったかい気持ちになった。

「もちろんよ、凛。あなたは私の大事な大事な、おっちょこちょいで可愛い凛ちゃんなんだから。これからもお世話焼かせてくださいな♪」

56: 2015/01/27(火) 12:17:11.37 ID:nsc6gBwz.net
- - - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


屋上に、ことりちゃん達が帰ってきた。ちょっぴり目が赤いけどーーみんな見ないふりをするの。

きっと凛も、同じで。真っ赤な目をしてるんだろうなぁ、なんて。

「あっ、ことり、海未、真姫。お帰りなさい。……急にどこかに行くんだからびっくりしたじゃないの。
……それで? 穂乃果の様子は?」

絵里ちゃんが声をかける。

絵里ちゃんには敵わない、みたいな表情の海未ちゃん。

そりゃ、行ってた場所がバレてるんだもんね。
さすが、賢いかわいいエリーチカ、なんちゃってーークスクス♪

「穂乃果は、希と一緒に寝てしまいましたよ。全く、大したことなさそうで良かったです。
さて、私達のせいでまともにできなかったでしょう?
練習、再開です!」

結局、練習中に希ちゃんが屋上に帰ってくることはなかったけど、保健室で穂乃果ちゃんとずーっとお話ししてたのかニャ?

57: 2015/01/27(火) 12:18:58.67 ID:nsc6gBwz.net
お昼休み。

穂乃果ちゃんを保健室に呼びに行ったところ、希ちゃんと穂乃果ちゃんは同じベットで一緒に寝ていたよ。

2人とも、満ち足りたような、そんな顔。やっぱり2人はお付き合いすることになったのかな?

「穂乃果ちゃん、希ちゃん、おーきーてーっ! ニコぉ、お腹すいちゃってぇ、早くお昼ゴハン食べようよぉ~!」

ニコちゃんが2人を起こそうとゆさゆさ揺さぶりながら呼びかける。

「そんなんじゃ起きるわけないニャー」

穂乃果ちゃんはそんな食いしん坊キャラじゃないよね? ご飯につられて起きるのはかよちんだけで十分だよ。

「凛ちゃん、今絶対花陽のことバカにしたでしょ! 花陽はーー」

「ご、ごはん……!」

あ、穂乃果ちゃんが起きた。本当にご飯につられて起きた……。

そういえば、いつもなら授業が終わって、お昼休みになる時間。

多分、穂乃果ちゃんはこの時間になると自然に居眠りから覚めるようになってるんだニャ。

「お昼だよっ! 希ちゃん起きて!!
穂乃果お腹すいたよぉ~!」

「んにゃ……穂乃果ちゃん?
もうお昼になってしもたん……?」

希ちゃんが眠そうにしながら体を起こす。なかなか見ない姿だし、なんだかちょっと可愛いかも?

ま、凛は絵里ちゃん一筋だけどね!

「希も案外、だらしないところがあるんですね。
それより、部室に行きましょう!
珍しく私、とってもお腹が空いているんです!」

海未ちゃんの意見に、凛も他のみんなも賛成! って感じで、部室に向かう。

凛の今日のお昼は、どんなお弁当かなー?
ーーどうせ、冷凍食品まみれだけどっ! エヘヘ。

62: 2015/01/27(火) 16:03:39.42 ID:Ec6H6q20.net
そこからの話題は、穂乃果ちゃんと希ちゃんのことでもちきりだったよ。

よく考えると、周りはみんな穂乃果ちゃんのことが好きな人だらけだったし、穂乃果ちゃんって罪な女の子だよね!

どんな様子かというと、海未ちゃんは口をパクパク、お魚さんみたい。

ことりちゃんは、ちょっとうなだれて、足元のアスファルトを眺めてる。

トサカにいつものハリがないのは、凛の気のせいかニャ?

真姫ちゃんは髪の毛をくるくるしながら、呪文みたいに「意味わかんない」と繰り返してるけど……意味わかんないのは凛達の方だよ~っ!

真姫ちゃんは凛とかよちんの大事な友達だから、壊れちゃった真姫ちゃんを元に戻すのは凛達の仕事なのかもしれないけど……。

ニコちゃん助けて! 絵里ちゃんとお話ししてないで真姫ちゃんの方をどうにかして!

そんなことを思っていたら、

「わ、わた、私は認めないんだからぁ!」

ばたん。

絵里ちゃんが部室の外に勢いよく飛び出していっちゃった!

これは、追いかけなきゃ!

「……はっ! り、凛、ちょっとお手洗いにゃ! ごめんねかよちん、真姫ちゃんのことは頼んだよ!」

「えっ、ちょ、凛ちゃん待って! 一人にしないで!
ーーあ、行っちゃった……うぅ、神様助けて~!!」

67: 2015/01/28(水) 01:21:22.68 ID:NDp3XoIl.net
- - - ◆ - - - ◆ - - - ◆ - - -


「ーー絵里ちゃん! どこ行くの?」

凛は走るのが得意だから、すぐに絵里ちゃんに追いついたよ。

「……凛、やっぱり私、穂乃果のこと取られちゃったのがつらいの。
こんなことなら、もっと早くに想いを伝えておけばよかった……。
情けないわ、私」

ーー絵里ちゃん。そうだよね。

好きな人が別の人と付き合うことになって、でもこれからも毎日のように会うんだもんね。

見ていてつらくなるのは、避けられないよね。

「つらいかもしれないけど、絵里ちゃん。
絵里ちゃんはまだ、穂乃果ちゃんに告白してないんだから、まだ泣いちゃダメだよ!
ちゃんと振られて、それから泣こう?
別に、今日今からすぐに告白しなくてもいい。
明日でも、明後日でも。
でも、告白しなきゃダメだよ!
振られるってわかってても、しなきゃダメ。
凛との約束だからね?」

「うん……ありがとう、凛。
もちろん、振られた時には慰めてくれるわよね……?」

「当たり前でしょ? だって凛は、絵里ちゃんのこと、大好きなんだもん!」

自信たーっぷりに、凛は答える。

振り向いてもらえなくたって、関係ないもん。

凛はそばにいる。

振り向いてもらえるまで、ずっとずーっと、絵里ちゃんのそばにいる。

つらいことがあれば励ますし、嬉しいことがあれば一緒に喜んだりするんだもん!

68: 2015/01/28(水) 01:23:00.57 ID:NDp3XoIl.net
「さ、みんなも心配してるんだし、部室に戻ろっか! 絵里ちゃん!」

「……ええ、戻ってお弁当の続きを食べなきゃ。自慢のペリメニが待ってるんだから♪」

「それ、凛にも一口ちょうだいね!」

「もちろん! さ、戻りましょ!」

そう言うと絵里ちゃんは、凛の手を引いて走り出したの。

凛もそれに合わせてトコトコと走る。

手、繋いでる……。

とくん、とくん。

とくん、とくん。

凛の心臓の音が、体中に響く。

これは、大好きの印。
聞こえない振りは、もうしなくていい。
想いなら伝えたんだもん!

いつか、凛の恋の信号が、絵里ちゃんに伝わるといいなぁ。

そのときには、またお返事をください。

凛、いつまでも待ってるから!



おしまい

69: 2015/01/28(水) 01:27:45.75 ID:NDp3XoIl.net
くぅ疲ニャ!

今回のテーマは、凛ちゃんの山頂アタック!でした。難産気味なのはSSと……赤ちゃんじゃない方でした。

長い間更新が滞っておりましたが、なんとか書き切りました。そしてまああっさり終わることになってしまいましたね。

次はいつもとは時間軸変わる予定ですので、スレ立ったらそちらもよしなに~。

んだば、また。

70: 2015/01/28(水) 01:28:28.28 ID:nCk4KqI4.net
んだば

引用元: 凛「恋の信号」