1: 2015/05/07(木) 23:20:07.38 ID:r943Y1Xz.net
.

花陽「真姫ちゃんにだけ、話そうかなって思うの」

花陽「そして、協力してもらえれば良いなって思って……///」



真姫(その日、普段はあきれるほど元気な凛が、珍しく風邪で休みだったから)

真姫(私と花陽は二人きりで帰ることになった)


真姫(もっと詳しく言えば、凛の家にお見舞いに行った帰りだったわ)



真姫(その時を、私は絶対に忘れはしないだろう)




花陽「……わ、わたし、ね」


花陽「凛ちゃんの、ことを……」

花陽「特別な意味で、好きになっちゃったみたいなの……///」



真姫(なぜなら、その日は……)


真姫(私が、失恋した日だから)

2: 2015/05/07(木) 23:22:44.08 ID:r943Y1Xz.net
.

真姫(思い返せば、最近の花陽は何か変だった)



教師「では、次の問題を……小泉」


花陽「……」ボーッ


教師「……小泉?」


花陽「」ポケーッ


教師「小泉!!」

花陽「ひゃっ、はひぃ!?」


教師「授業中にたるんでるぞ! このあと職員室に来い!!」

花陽「す、すみませんっ!!」




真姫(真面目な花陽が授業中に上の空なんて、普通はないことだった)


真姫(それだけ私も、花陽のことをよく見てるってことなんだけど……///)

3: 2015/05/07(木) 23:25:35.60 ID:r943Y1Xz.net
.

真姫(そして冒頭の帰り道のできごと)



花陽「最近いつも3人で帰ってたから、凛ちゃんがいないとちょっと寂しいね」

真姫「ええ……そうね。うるさいくらいに思ってたけど、なんだかんだ、居たら楽しいわ」


花陽「……うっふふ」クスクス


真姫「ど、どうして笑うのよ?」

花陽「出会ったころの真姫ちゃんじゃ、今みたいな言葉、絶対に言ってくれなかったなって思って」


花陽「私たち、仲良くなれたことを実感して、嬉しくなっちゃって」


真姫「……っ///」


真姫「やめてよ! そんな、改まって……///」

花陽「あ、照れちゃいました? ごめんね」クスクス

真姫「もう!」プイッ

6: 2015/05/07(木) 23:27:18.67 ID:r943Y1Xz.net
.
花陽「……ねえ、真姫ちゃん」

真姫「ん?」


花陽「……私たち、その……大切な友達、だよね」


真姫「そ、そうよ、認めるから、もうそんな話やめて……」



花陽「だから、真姫ちゃんに、相談したいことがあるの」


真姫「……相談?」


花陽「真姫ちゃんにだけ、話そうかなって思うの」

花陽「そして、協力してもらえれば良いなって思って……///」

7: 2015/05/07(木) 23:28:53.02 ID:r943Y1Xz.net
.

真姫「どうしたの?」


花陽「えっとね、凛ちゃんのことなんだけど……」

花陽「私ね、その…………になった、みたいなの……」



真姫「え、なに? もう一度お願い」



花陽「……わ、わたし、ね」


花陽「凛ちゃんの、ことを……」


花陽「特別な意味で、好きになっちゃったみたいなの……///」



真姫「……はあ?」




真姫(好きな人に、自分以外の好きな人ができたなんて)

真姫(こんな残酷な打ち明け話、他にあるの?)

10: 2015/05/07(木) 23:34:00.98 ID:r943Y1Xz.net
.
真姫(それから花陽は凛との話ばかりするようになった)




花陽「ねえねえ真姫ちゃん、私と凛ちゃんって、どんな関係に見える?」


真姫「どんなって……そりゃあ、憎たらしいほど仲良しね」

真姫「究極の幼馴染、もはや恋人ってくらい」


花陽「恋人……そっかあ……///」クネクネ



真姫(……つい嫉妬心が出て、憎たらしいなんて言葉使っちゃったわ)

真姫(花陽、あなたと恋人になるのは私が良い……私があなたの隣にいたいのに)

真姫(この気持ちに、気づいてはくれないわよね)



花陽「凛ちゃんは、私のことどう思ってるんだろう?」


真姫「ん~……恋人とか、そういった意味で意識してるかはわからないけど」

真姫「凛にとって、花陽は昔から一番大切な人であるとは思うわよ」

11: 2015/05/07(木) 23:38:51.10 ID:r943Y1Xz.net
.
花陽「一番、大切なひと……」


花陽「じゃあもう、勝負に出ても大丈夫かな?」

真姫「え、勝負って?」


花陽「そりゃあ真姫ちゃん、恋愛において勝負に出るっていったら……」


花陽「ズバリ告白、です!」


真姫「こっ、こくは……!?」


花陽「そんなに仲良く見えるなら、もう付き合ってって言ってもきっと大丈夫だよね!?」

真姫「ま、待って、一旦落ち着いた方が……」


花陽「落ち着けませんっ! 早く凛ちゃんと恋仲になって、あんなことやこんなこともしたいんだもん!」

真姫「下心丸出しね……」

12: 2015/05/07(木) 23:40:11.28 ID:r943Y1Xz.net
.
花陽「恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである、だよ真姫ちゃん」

真姫「芥川……」



花陽「うふふ、今から緊張してきたよ」

花陽「凛ちゃんの体調が全回復して、元気に登校してきた来週月曜あたりが、きっと告白日和、です!」


真姫「…………」



真姫(いやだ、花陽を誰にもとられたくない!)


真姫(でも……花陽には幸せになってもらいたい)

真姫(矛盾してるわね。だからこそ、こんなにもつらい)


真姫(花陽……どうか私のほかの誰とも愛し合わないで……)




花陽「~♪」

13: 2015/05/07(木) 23:45:59.06 ID:r943Y1Xz.net
.

花陽「凛ちゃん、風邪治って良かったね」


花陽「もうダンスもできるほど回復したの?」

凛「うん! みんながお見舞いに来てくれたおかげだにゃ~」


花陽「そう言ってもらえると嬉しいかな……えへへ///」

凛「もしかよちんの身体に異変が起きたら、凛も真っ先にお見舞い行くからね!」


凛「なんならご飯も炊いて、お料理つくってあげる!」

花陽「わあ、ありがとう凛ちゃん!」

花陽「昔から私が学校休むといつも、凛ちゃんは一番に駆けつけてくれたよね」

花陽「特に小学生のころ入院したときなんて……学校抜け出してお昼に来たんだもん、ビックリしたから覚えてるよ」

凛「あはは、あのときは後で怒られたにゃ~」


凛「でも、入院だよ!? それくらい心配しない方がおかしいよ!」

凛「だから万が一凛が入院したら、かよちんも授業サボって来てね!」

花陽「え、えええ!? が、がんばります……」

14: 2015/05/07(木) 23:48:03.61 ID:r943Y1Xz.net
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凛「あはは、冗談だにゃ~!」



凛「でも、かよちんっていう存在が無かったら、今の凛は無かったにゃ」



凛「だからこんなふうに、これからも支え合っていけたら嬉しいな」


花陽「う、うん……///」


凛「よろしくにゃー!」ニコッ


花陽「こちらこそよろしくね、凛ちゃん……///」




花陽(はうう~!! 凛ちゃんってなんていい子なんだろう!!)


花陽(私との昔のエピソードも覚えててくれてるし、これからも支え合いたい、だって!)

花陽(これ、もう付き合ってって言ってるようなものだよね!?)


花陽(えへへ……もしかして凛ちゃん、私からの告白を待っててくれてるのかな?)

花陽(待たせてごめんね……今、想いを伝えるから!)

15: 2015/05/07(木) 23:55:23.30 ID:r943Y1Xz.net
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凛「かよちん? 笑顔が不気味になってきたよ」


花陽「あ、あのね凛ちゃん」


凛「んっ?」



花陽「今から大切なことを言うから、聞いてね」

凛「大切なこと?」


花陽「私、小泉花陽は……」


花陽「星空凛ちゃんのことが、大好きですっ!!」


花陽「私と恋人になってください!」




凛「……えっ……えっ」


凛「えええええええ!?!?」



花陽「……///」

16: 2015/05/07(木) 23:56:45.04 ID:r943Y1Xz.net
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凛「そ、それって、つまり……その」


花陽「は、はい……///」

花陽「愛の、告白、です……///」



凛「……そ、そっか、ちょっといきなりでビックリしちゃったにゃ///」


凛「…………」


花陽「…………」



花陽(あ、あれ?)


花陽(すぐに『凛もかよちん大好きにゃー』とか言ってくれると思ったんだけど)

花陽(凛ちゃん恥ずかしがり屋さんなのかな?)

17: 2015/05/08(金) 00:01:09.67 ID:opyj/5FQ.net
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凛「……かよちん」


花陽(え、なにその切なげな目は……)



凛「ごめんなさいっ!」

花陽「………え?」



凛「支え合いたいって、勘違いさせるようなこと言っちゃったよね、ごめんね」


凛「でも……かよちんとは付き合えない」



花陽「な、な、ん……で……」


凛「かよちんのことは、昔から大好きだよ。でもそれは、その……親友としてだにゃ」

凛「だから、恋人にはなれない。ごめんなさい」


花陽「え、そ……そんな」



凛「実は、誰にも言ってなかったんだけど」


凛「凛ね……もう恋人がいるの」

18: 2015/05/08(金) 00:10:36.74 ID:opyj/5FQ.net
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花陽「!?!?!?」

花陽「うそ、でしょ!?」



凛「……その恋人もμ’sのメンバーだから、その話がメンバー内に広まって、ぎくしゃくしないように、内緒にしてたんだにゃ」


凛「誰かは、その……聞かないでほしい」



花陽「は、う、うはああ……」ブルブル

花陽「凛ちゃ、んは、昔から……私の……」


凛「……」ウツムキ


凛「でも、恋人って肩書がなくても、かよちんとはこれまで通り大の仲良しだから……」



花陽「いやだ……そんなの…………いや……」



花陽(その後の話は、まるで耳に入らなかった)

19: 2015/05/08(金) 00:14:16.28 ID:opyj/5FQ.net
.

真姫(ひどく落ち込んだ花陽から聞いたのは、言ってしまえば、私にとって安心する話だった)



花陽「うっ……んくっ、ひぅ…………」


花陽「もう私、生きていけない……」



真姫「元気だしなさいよ、花陽」ポンポン


花陽「……立ち直れる気がしません」


真姫「ふたり一緒になれなかったのはきっと、もっともっと素敵な人があなたを待ってるからよ」

真姫「そんなに悲しんだら、運命の人が可哀想だわ」


花陽「いやです、私の運命の人は凛ちゃんしかいないの!」

花陽「これからも好きになれる人は、凛ちゃんしかいないの……」ポロポロ



真姫(私がいるじゃない……って言いたい)


真姫(花陽がフラれて、傷心中の今がチャンスかもしれないのに)

真姫(口に出せない自分が情けないわね)


真姫(それに、弱いところにつけこんだみたいで、気が乗らないし……)

20: 2015/05/08(金) 00:16:52.20 ID:opyj/5FQ.net
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花陽「……どうしよう、真姫ちゃん……」ウルウル

真姫「!!!」ズキューン


真姫「それなら、わ、私が、花陽と……///」


花陽「そうだっ!!」

真姫「えっ!?」


花陽「まず、その凛ちゃんの恋人の正体を解き明かしてみよう!」

花陽「敵を知ることから始めて、必ず凛ちゃんを私に振り向かせます!」


真姫「……なっ」

真姫「その、凛とその恋人を別れさせようってこと!?」


花陽「大丈夫、過激なことはしないよ」

花陽「だけどこのまま諦めることなんてできないもん!!」


真姫「む、むぅ……」

21: 2015/05/08(金) 00:17:51.47 ID:opyj/5FQ.net
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真姫(随分と立ち直りが早いわね)


真姫(花陽の泣き顔をこれ以上見なくて済むと考えると良いことだけど)

真姫(それほどまで凛を……これはまだまだ私の入る隙はないわね)



花陽「だから真姫ちゃんも協力してね!」

真姫「!?」


花陽「凛ちゃん追跡隊、出動~!!」

真姫「お、お~……」



真姫(変な展開になってきたけど、これは巻き込まれておいた方が好都合ね)

真姫(花陽と一緒にいる時間が増えるし……)

真姫(つまり私がアプローチする時間も長く取れるということよ!)



真姫(花陽……いつか私のこと、好きだと言わせてみせるわ)

31: 2015/05/08(金) 18:24:33.13 ID:DZpBJzcH.net
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真姫「…………」フワーア



花陽「あ、出てきた、凛ちゃんです!」

真姫「ん、やっとなのね……」



真姫(まさか休みの日にいつもより早く叩き起こされて)

真姫(凛の家の前で3時間も見張りをする羽目になると思わなかったわ)


真姫(というか、凛の朝がそんなに早いと思えないんだから)

真姫(もっと遅くから始めても良かったんじゃ……)



真姫(まあ、ずっと花陽と二人きりでいられるから、そこまで悪い気はしないけど)



花陽「ささ、追いかけましょう!」


真姫「今更なんだけど、これって完全にストーカー行為よね」

花陽「そんなことはわかってるよ。それがどうした、です!」


花陽「だからこそ、バレないように慎重に行かないとね」

真姫「確かに、ばれたら面倒くさそうね……」

32: 2015/05/08(金) 18:27:46.30 ID:DZpBJzcH.net
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花陽「助手の真姫隊員。凛ちゃんは今日、用事があるとの情報は得ていたけど、誰と会うのかな?」

真姫「助手って何よ……さあ、誰なのかしら」


真姫(やるき満々の花陽も可愛いわね)




真姫「駅の方に向かって行くわ」


花陽「電車を使うということは、そこそこ遠くへのデートだね」

花陽「しっかり見張ってなくちゃ!」


真姫「つまり私と花陽も、そこそこ遠くへのデートってことね」ボソッ


花陽「え、何か言った?」

真姫「なんでもないわよ!////」プイッ

33: 2015/05/08(金) 18:34:49.31 ID:DZpBJzcH.net
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真姫「……駅前ね」


花陽「凛ちゃんキョロキョロしてる」

花陽「ここで待ち合わせみたいだね」



真姫「……あっ! 見て花陽!」

花陽「!?」


花陽「あの、見慣れたトサカは…………」



まきぱな「ことり(ちゃん)!!」




花陽「凛ちゃんの恋人がことりちゃんだったなんて……」ワナワナ


真姫「どうなのかしら。なんとも意外な組み合わせね」

真姫「……意外すぎて、にわかには信じがたいわね」

36: 2015/05/08(金) 18:40:05.25 ID:B0cDzDdk.net
.
ことり「~~!」

凛「……!」



花陽「何を話してるんだろう?」

花陽「もっと近づいて聴き取りたいな」


真姫「やめなさいよ、バレたら完璧に不審よ」

花陽「ぐぐぐ……」


真姫「とりあえずついて行ってみましょうよ」


真姫(はっ! ストーカー行為を容認するようなことを言ってしまった……)

37: 2015/05/08(金) 18:43:18.86 ID:B0cDzDdk.net
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花陽「ということで、原宿に来ました」


真姫「原宿と言えばファッションの街ね」

花陽「アパレルショップに入っていきます……」


花陽「やっぱり大胆に、もっと近くにいこう!」ダッ

真姫「あっ!……もう」





ことり「はい凛ちゃん、次はこれなんてどうかな?」


凛「え、こ、これは……/// ちょっと凛には女の子っぽすぎる、と思うにゃ」

凛「肌の露出も多めだし、着こなせる自信ないよ」


ことり「何言ってるの! 女の子っぽすぎるって……今日はそういう服を探しに来たんだよね」

凛「ううっ、そう、なんだけど……///」


ことり「それにこれから暑くなるんだから、これくらいの露出は普通だよ」


ことり「今さら怖気ついちゃってもダメ、はい試着試着~♪」

凛「あ、う、わ、わかったにゃ///」

38: 2015/05/08(金) 18:48:55.80 ID:B0cDzDdk.net
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凛「…………」


ことり「凛ちゃん、もう着た?」

凛「ま、待って、やっぱり恥ずかしいにゃ」


ことり「だーめ、お披露目た~いむ♪」シャー


凛「にゃ、にゃあ///」キュッ



ことり「…………か」


ことり・花陽「かわいいいい~~!!!!」


花陽「」ブハッ バタン

真姫「ちょ、花陽! しっかりして!!」ボソボソ


花陽「」ダラダラ

真姫(花陽を引きずって一旦外に逃げるわ!)ズルズル

39: 2015/05/08(金) 18:51:56.59 ID:B0cDzDdk.net
.
ことり「すごく似合ってるよ凛ちゃん! 」

凛「そ、そうかな……?///」


ことり「うん! ひとつはこれで決まりだね♪」

凛「じゃ、じゃあ、また着替えるから閉めるにゃ///」シャー


凛(ううう、これを着て出かけると考えるだけでも顔から火が出そうだけど)

凛(ことりちゃんの見立てを信じることにするにゃ)


ことり「~♪」

ことり「次はどれを試してみようかな~っと」



ことり(さっき、もう一人だれかの声が聞こえた気がしたけど……気のせいかな?)

40: 2015/05/08(金) 18:57:03.27 ID:B0cDzDdk.net
.

花陽「……はっ!?」


真姫「あ、起きた」


花陽「むむむ、先ほど天使を見たような気がします」


花陽「…………」

花陽「……ああ」ツー

真姫「また鼻血出てるわよ」


花陽「うう、でもあの大天使凛ちゃんも、もうことりちゃんのものなんだよね」フキフキ

花陽「きっと今夜はあの服を着てやんやんにゃんにゃんするんだ」ズーン


真姫「で、でも恋人は他に居て、その人とのデートのために服を選んでもらっただけかもしれないわよ」


花陽「……ふむ、なるほど」

41: 2015/05/08(金) 18:58:09.08 ID:B0cDzDdk.net
.
真姫(って、花陽が落ち込んでるからつい励ましちゃったけど)

真姫(私は花陽に早く凛を諦めてもらいたい立場だったわね)




花陽「じゃあ後日、また一応凛ちゃんを追跡してみよう」

花陽「本当にことりちゃんだとしても、もうちょっと確信を得る必要があります!」


真姫「……そうね」


真姫(まあいいわ。ゆっくりいきましょう)

46: 2015/05/08(金) 21:14:08.49 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「さてやって来ました、凛ちゃん追跡隊の活動2回目!」


真姫「もうバラエティ番組の司会者みたいになってるわね」


花陽「前回は誰と会うかわかってなかったけど」

花陽「今日はもう下調べ済みです!」

真姫「へえ、そうなの?」


花陽「私の情報によると、今日は希ちゃんと会う約束をしているもよう……」

花陽「リリホワという共通点もありますし、こちらが本当の恋人かもしれません」


真姫「ふうん、のぞりん、ね……」




花陽「あっ、出てきました、凛ちゃんですっ!」


花陽「行こう真姫ちゃん!」

真姫「はいはい」

47: 2015/05/08(金) 21:17:59.80 ID:3bRezuwk.net
.

真姫「今回は電車には乗らないのかしらね」

花陽「うん、駅に向かう道のりじゃないかも」


真姫「あ、希よ」


花陽「前回の洋服屋さんはことりちゃんっぽい感じがするだけど」

花陽「希ちゃんとはどこに向かうんだろう?」


真姫「希らしいものと言えば……」

花陽「スピリチュアル屋さんかな?」

真姫「ふふっ、どんなお店よそれ」

48: 2015/05/08(金) 21:27:09.62 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「なんだかんだ歩いたけど……」


花陽「あ! お店に入って行ったよ」

真姫「そうね。喫茶店……?」


花陽「むむむ、どういうことだろう」


花陽「希ちゃんも凛ちゃんも、カフェに行くイメージは無いんだけど」


花陽「真姫ちゃん、しばらくしたら私たちも入ろう!」

真姫「ま、そうなるわよね……」


真姫「でもさすがにバレるんじゃない?」

花陽「その危険は高いけど、ここまできて引き下がれないよ!」

花陽「それに、マスクとサングラスしておけばきっと大丈夫だよ」

真姫「余計怪しいわよ……」

51: 2015/05/08(金) 21:34:48.27 ID:3bRezuwk.net
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花陽「ということで、私たちも席についたわけですが」ボソボソ

真姫「混んでるからちょっと遠くの席しかゲットできなかったわね」ボソボソ


花陽「仕方ないね。バレにくいから良しとしよう」


花陽「では、二人の会話に注意深く耳を傾けてみましょう」




希「……凛ちゃん……ゴニョ…………愛し……」



花陽「!?」


花陽「い、いま、愛してるみたいな言葉が聞こえたよ!」

真姫「え、そ、そう?」


真姫「聞き間違いじゃない?」

52: 2015/05/08(金) 21:39:08.95 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「真姫ちゃんもよく聞いて!」



凛「ゴニョ…………大好き…………」



真姫「!?!?」


花陽「ほら今、大好きって言ったよね!?」

真姫「ちょっ、花陽、声が大きいわよ……」


真姫「でも確かに聞こえたわね」

花陽「これはもう確定的だね……」


花陽「きっと今夜は二人が知らないLoveを教え合って、微熱からミステリーするんだ」ズーン

真姫「ミステリーするってなによ……無理に曲名にこじつけなくても良いわよ」

54: 2015/05/08(金) 21:48:03.37 ID:3bRezuwk.net
.
真姫「……待って、ひとつ気になることがあるの」

花陽「?」


真姫「それなら初めから希の家で愛を語り合えば良いじゃない? 一人暮らしなんだし」

真姫「恋人同士なら、その方が自然だと思うのよね」


花陽「……たまたま親が帰って来てたとかじゃない?」

真姫「久しぶりに帰って来てたなら、親との時間を大切にしそうだけど……」




真姫「……あ! 二人が店を出ようとしてるわ、顔伏せて」


まきぱな「…………」


希「今日はありがとな? また明日学校で」

凛「うん!」

55: 2015/05/08(金) 21:52:13.67 ID:3bRezuwk.net
.

真姫「……結局、確信は得られなかったわね」


花陽「うーん……まだ調査を続行する必要があるかな」

真姫「まだやるのね」

花陽「もちろん! はっきり特定するまではやめられません!」



真姫(まあ、続けてもらった方が、私と花陽が会う口実にもなって良いんだけどね)



真姫(……今のところ全然自分をアピールできてないわね)

真姫(手ごわいわ、花陽)

56: 2015/05/08(金) 22:00:10.14 ID:3bRezuwk.net
.

花陽「さて3回目です……」

真姫「なんだかテンション下がってるわね」


花陽「まあ、なかなか進まないからね。そろそろ結論を出したいけど」

花陽「普段の学校生活でも全然勘づけないんだもん、すごく徹底して隠してるね」


真姫「そうね……で、今日は誰なの?」


花陽「私の情報網を駆使した結果、どうやら穂乃果ちゃんと約束してるみたい」

真姫「どこと繋がってるのその情報網……」


花陽「あと、前回の反省を踏まえ、今回は秘密兵器を導入してあります」

真姫「秘密兵器?」

57: 2015/05/08(金) 22:02:34.51 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「前回の話をよく聞き取れない点を改善するだめにね……」ゴソゴソ


花陽「はい、ここに小型スピーカーがあります」

真姫「嫌な予感がする」


真姫「まさか、あなた……」

花陽「うん、盗聴します。もう発信機は凛ちゃんのカバンに付けてあるよ!」

真姫「犯罪じゃないの!」


花陽「しかたないよ、コレもミッションのためだもん」

花陽「今日はワルちんになるね」

真姫「……私は知らないからね」

58: 2015/05/08(金) 22:09:44.52 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「あ、凛ちゃん出てきた! スイッチオン」オシテポチリー


凛『行ってきますにゃー』ドタン


花陽「感度良好」

真姫「なかなか高性能ね……」




凛『りんりんりんがべー♪』


花陽「歩きながら口ずさんでる凛ちゃんも可愛いね」ウフフ


真姫(花陽と付き合ったら、鼻歌も歌えなくなりそうね)

真姫(……それでも良いんだけどね)


真姫(これほど花陽に愛されて、凛は幸せ者よ)

59: 2015/05/08(金) 22:14:16.01 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「あれ? ここって……」



凛『おじゃましまーす』

穂乃果『凛ちゃんいらっしゃい!』



真姫「穂むらね」

花陽「」


花陽「自宅デート……」

真姫「まあ、もし付き合ってるならそういうことね」



穂乃果『どうぞ上がって!』

凛『ありがとにゃ!』

60: 2015/05/08(金) 22:21:22.24 ID:3bRezuwk.net
.
花陽「はわわ、なんてこと……」

花陽「きっと若い二人は昼間からでも互いのパッショネイトをぶつけ合って……」

真姫「変な想像しないの」


花陽「こうなったら一部始終録音してやるです」

真姫「いやいや、万が一おっぱじまったら電源切りなさいよ」


真姫「まあ、とりあえずもう少し聞いてみましょう」


真姫(アッ、また流されて、盗聴を容認するようなことを言ってしまったわ)




凛『今日をとても楽しみにしてたにゃ』

穂乃果『うん、私もだよ凛ちゃん』

62: 2015/05/08(金) 22:26:30.77 ID:3bRezuwk.net
.
穂乃果『じゃあ早速始めようか』

凛『うん!』



花陽「……///」ドキドキ



穂乃果『じゃあまずはこちら!』

穂乃果『いそべりーまき~海苔と苺の不思議な出会い~だよ!』



真姫「ん?」

花陽「なんだって?」



凛『すごい……いそべまきにイチゴが乗ってるにゃ』

穂乃果『斬新なアイデアでしょ』


穂乃果『もともとのメニューのいそべまきに、穂乃果の好きな苺を乗せたんだよ』

凛『むむむ、さすが普通の人には無い発想を持ってるね』

63: 2015/05/08(金) 22:30:50.96 ID:3bRezuwk.net
.

まきぱな(まずそう……)


花陽「なんだ、和菓子の品評会みたいだね」

真姫「穂乃果の新作の試食会かしら」




凛『……』モグモグ

穂乃果『ど、どう?』


凛『うーん……』

凛『コアなファンは生まれるかもしれないけど、少なくともこのままじゃ商品化は厳しいと思うにゃ』


凛『まず、醤油はもっと少なくていいと思うからそれで試してみてほしいのと』

凛『あと、イチゴを乗せることでいくら値段が増すかも重要だし』

凛『他にもイチゴを使ったメニューが無ければ、これだけのためにイチゴを仕入れるのもね』


穂乃果『な、なるほど……』メモメモ

64: 2015/05/08(金) 22:34:40.29 ID:3bRezuwk.net
.
真姫(思ったよりきちんとアドバイスしてるわ)

花陽「凛ちゃんかっこいい!」



穂乃果『ありがとう、次回までに案をまとめてみるよ』

穂乃果『では次の料理はコチラ!』



真姫(その後も、穂乃果考案の奇抜な食べ物が出てきては)

真姫(凛が評価するという繰り返しが続いた)




穂乃果『ありがとう凛ちゃん! すごく参考になったよ』

凛『凛もお腹いっぱいになって嬉しいにゃー』

65: 2015/05/08(金) 22:38:10.86 ID:3bRezuwk.net
.
凛『じゃあ、夕方には帰るように言われてるから、凛はそろそろ……』

穂乃果『わかった! また明日学校でね』



花陽「……解散みたいだね」

真姫「なんだ、最後までただの品評会だったわね」


花陽「家で二人きりで恋人らしいこと何もしないってことは、じゃあ穂乃果ちゃんは容疑者から外れるかな」

真姫「絶対とは言えないけど、それで良さそうね」

花陽「うーん、今回も特定には至らなかったけど、一人消去できたのは大きいかな」


花陽「今の段階では、ことりちゃん希ちゃんの可能性がちょっと高めで」

花陽「絵里ちゃんにこちゃん海未ちゃんは不明だけど、ちょっと低めと……」

66: 2015/05/08(金) 22:42:33.17 ID:3bRezuwk.net
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真姫「ちょっと低めなの?」


花陽「私たちがこれだけ調べてきて、休日にプライベートで会ってないってことは」

花陽「恋人同士とは考えにくいかなと」


真姫「なるほどね……」


花陽「で、穂乃果ちゃんがほぼ無い。オッケーです~~」

花陽「じゃ、私たちもそろそろ帰ろうか」


真姫「……そうね、送って行くわ」

真姫(花陽ともう少し一緒にいたいし)


花陽「えええ、悪いよ」


真姫「良いの。私が好きでやるんだから」

真姫(好きで……ね)

67: 2015/05/08(金) 23:00:25.25 ID:3bRezuwk.net
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真姫(それからまた数日が経ち)

真姫(学校内である噂が流れ始めた)




にこ「……どういうことなのかしら」


にこ「アイドルは恋愛禁止ってのは常識でしょ!」

にこ「なんでそんな噂が広まるのよ、しかもいくつも!!」


真姫「何を怒ってるのよ……」


にこ「μ'sのなかで、交際している人たちがいると噂されてるのよ」


花陽「ど、どうしてそれで私たち2人が呼ばれたの?」

真姫「イミワカンナイ」


にこ「そりゃ決まってるじゃない。噂の真偽を確かめるためよ」

真姫「は?」


にこ「面倒なこと抜きで単刀直入にきくわ。あんたたち、付き合ってるの?」

68: 2015/05/08(金) 23:04:54.70 ID:3bRezuwk.net
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花陽「……え」

真姫「その、あんたたちって?」


にこ「目の前にいるあんたたち以外に誰がいんのよ」


花陽「私と真姫ちゃんが……」

真姫「つ、付き合ってる!?」


真姫「な、ななな……///」



真姫(きっと毎週のように二人で遊んでたのがどこかで話題になってたのね)

真姫(ただの噂でも、照れるわ……///)

69: 2015/05/08(金) 23:10:57.50 ID:3bRezuwk.net
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にこ「で、どうなの?」


真姫「そ、それは……その///」


花陽「ぜんっぜんそんなことないよ!」

花陽「だよね真姫ちゃん! 私たち付き合ってなんかないよね」


真姫「あっ……う」


真姫「うん……」ショボン


にこ「本当に? 隠しててもいつかわかることよ」


にこ「ちなみに穂乃果は認めたわよ」

花陽「……えっ、 穂乃果ちゃん!?」

70: 2015/05/08(金) 23:17:19.08 ID:3bRezuwk.net
.
にこ「ええ」


花陽「凛ちゃんと付き合ってるの、穂乃果ちゃんだったの!?」


にこ「えっ、凛なの?」

花陽「え?」

真姫「!」



にこ「穂乃果についての噂は、恋人がいるというだけだったから」

にこ「そこを尋ねたら、あっさり認めたんだけど」

にこ「相手が誰かは頑なに教えてくれなかったのよね」


にこ「ありがとう花陽。いいことを聞いたわ」

花陽「あう……」

花陽(余計なことを言ってしまいました)



にこ「じゃあ次は凛にも問い詰めないとね」


にこ「あんたたちが本当に付き合ってないのかはまだわからないけど」

にこ「変な噂の立たないように、アイドルの自覚を持って過ごしなさいよ」


まきぱな「…………」

71: 2015/05/08(金) 23:28:17.14 ID:3bRezuwk.net
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真姫「……意外な幕引きだったわね」

花陽「うん……まさか大ハズレするなんて」


花陽「穂乃果ちゃんが相手の情報を頑なに隠してて、一方凛ちゃんも隠してるから、きっとその二人で決まりだよ」


花陽「穂乃果ちゃん……か」


花陽「凛ちゃんは穂乃果ちゃんみたいな人が好きなのかな」

真姫「……まあ、明るく元気もの同士、気が合ったのかもしれないわね」


花陽「きっと私もあれくらい、元気な子になった方が良いんだね」

花陽「そうすれば、凛ちゃんも変わった私を見て……」


真姫「……上手くいくと良いわね」

72: 2015/05/08(金) 23:43:05.00 ID:3bRezuwk.net
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花陽「うん、頑張るね真姫ちゃん!」


真姫(あなたはそのままが一番素敵だと思うわ)

真姫(なんてキザなセリフ、今の私には言えないわね)



花陽「じゃあ、私トイレ行きたいから、真姫ちゃん先に部室行ってて!」

真姫「ああうん、わかったわ」




真姫(にこちゃんめ……なんてこときくのよ)

真姫(花陽にアプローチしにくくなったじゃないの!)


真姫(楽観的な憶測をするなら、これで花陽が私のことを意識して……って)

真姫(ありえないわね。相変わらず花陽は凛のことしか見えてないみたいだし)


真姫(はあ、恋愛って難しいわ……)

73: 2015/05/08(金) 23:51:08.30 ID:3bRezuwk.net
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ガチャ


凛「……あっ、真姫ちゃん!」


真姫「あら、凛だけ?」

凛「うん、真姫ちゃんこそかよちんと一緒じゃなかったの?」

真姫「花陽はトイレに寄ってるわ、きっとすぐ来るでしょ」



真姫「……ふう」ドサッ


凛「にこちゃん、何の用事だったの?」

凛「帰りのHRが終わるなり一年生の教室に乗り込んできたからビックリしたにゃ」

74: 2015/05/08(金) 23:55:46.74 ID:3bRezuwk.net
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真姫「……なんか、私と花陽が交際してるって噂が流れてるらしくて、その真偽を問い詰められたわ」


凛「えっ、かよちんと真姫ちゃんが!?」

真姫「ええ」


凛「あはは、根も葉もない噂が広まるものだにゃー」


真姫「…………」



真姫「あなたも今後だれかに問い詰められたら……わかってるわよね?」


凛「う、うん……もちろんだよ」


凛「絶対、誰にも教えちゃダメなんだよね」




凛「……凛と真姫ちゃんが、付き合ってること」


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78: 2015/05/09(土) 00:05:34.63 ID:LPiel4x+.net
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真姫「そう。わかってるなら良いわ」



凛「ねえ真姫ちゃん、隣、座っても良い?」


真姫「….…勝手にしなさいよ」

凛「うん……///」トテトテ



凛「真姫ちゃん、あのね」

真姫「ん?」


凛「凛たち、付き合ってもう1か月は経つのに、恋人らしいこと全然してないにゃ」

凛「手をつなぐことすら……」


凛「その、なんて言うか……真姫ちゃんはこれで良いの?」

79: 2015/05/09(土) 00:07:07.20 ID:LPiel4x+.net
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真姫「…………」


真姫「ごめんなさいね」

真姫「私、まだ恥ずかしくて……」


凛「あ、そ、そっか」

凛「真姫ちゃんが我慢してるわけじゃないなら良いんだにゃ、あはは」



凛「で、でも、今度ふたりきりで出かけたいな」

凛「新しく服も買ったの! ちょっと派手かもしれないけど、真姫ちゃんに見てほしいにゃ」


真姫「……そのうちね」



真姫(私が愛してるのは花陽だけ)

真姫(凛と恋人らしいことなんてできないわ)

80: 2015/05/09(土) 00:12:51.59 ID:LPiel4x+.net
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真姫「そういえば、凛」

凛「にゃ?」


真姫「先日、希と二人でカフェに行ったみたいだけど、何を話したの?」


凛「ああ……希ちゃんから聞いたんだね、えっと、相談されたんだ」

真姫「相談?」


凛「うん、絵里ちゃんと付き合って長いんだけど、最近上手くいかないって……」

凛「凛が恋愛相談されるなんて珍しいから、親身に乗ってあげたんだにゃ」


凛「で、凛が希ちゃん宅で二人になったと絵里ちゃんが知ったら、さらにこじれるかもしれないからカフェでって」


真姫「……ふうん、なるほどね」

81: 2015/05/09(土) 00:16:07.25 ID:LPiel4x+.net
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凛「凛と真姫ちゃんは、ずっと仲良くいられる、よね、あはは」

真姫「…………そうね」



真姫(もちろん、いつまでも恋人として過ごす気は無い)


真姫(私が凛に好きだと言ったのは、凛が好きだからじゃない)

真姫(花陽が好きで、花陽を凛にとられたくなかったから……)


真姫(こんな私の行動を皆は狂っていると罵るだろうか)



凛「あのね、真姫ちゃん……」


凛「凛、真姫ちゃんから告白されて、とっても嬉しかったよ」

凛「真姫ちゃん……大好きだよ」




真姫(花陽が凛を諦めない限りは、この偽りの関係を貫かなければならない)

真姫(それを踏まえて、私は冷たく吐き捨てる)


真姫「私も大好きよ、凛」


凛「……えへへ///」

85: 2015/05/09(土) 00:23:37.17 ID:LPiel4x+.net
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真姫(もしこの関係が花陽にバレたらどうしよう)


真姫(……そのときは、そのときの私に任せれば良いわ)



花陽「こんにちは~……って、まだ二人だけかあ」


凛「あ、かよちん!」

花陽「凛ちゃーん!」



真姫(本当に大好きよ、花陽)

86: 2015/05/09(土) 00:28:14.61 ID:LPiel4x+.net
ここで完結にしようと思います。ありがとうございました
この後の修羅場展開も考えましたが蛇足になりそうなので……
万が一続編を書くことがあったらまたよろしくお願いします

最後に前々作のドロッとしたものおいていきます

海未「移り変わる季節と」絵里「心模様」

引用元: 【ss】花陽「好いて好かれて」