1:◆ycDKV.3ZYU 2014/06/19(木) 23:30:13.75 ID:6vCqGqXAO
――765プロ事務所
――20:30
「こんなに、好きなのに」
分かって、もらえない。
「こんなに、愛してるのに」
知って、もらえない。
「はぁ…難しいなぁ…」
ほんと、恋愛って、難しい。
――20:30
「こんなに、好きなのに」
分かって、もらえない。
「こんなに、愛してるのに」
知って、もらえない。
「はぁ…難しいなぁ…」
ほんと、恋愛って、難しい。
2: 2014/06/19(木) 23:31:51.33 ID:6vCqGqXAO
どうしたら、分かってもらえるのかな。知ってもらえるのかな。
「好き」
言葉にするのは簡単。だって、今はいないから。
「はぁ…」ハァ...
私が、好きになった人。
好きに、なっちゃった、人。
「この歳になって…」
この歳になって、また、恋をするなんて思いもしなかった。
「好き」
言葉にするのは簡単。だって、今はいないから。
「はぁ…」ハァ...
私が、好きになった人。
好きに、なっちゃった、人。
「この歳になって…」
この歳になって、また、恋をするなんて思いもしなかった。
4: 2014/06/19(木) 23:33:23.83 ID:6vCqGqXAO
これでも、人並みの恋愛はしてきた。けれど、けれど。
…。
「あーぁ…馬鹿みたい」
事務所の外はもう真っ暗。だぁれもいない事務所。
昼間の喧騒が嘘みたいに、静か。
何だか、少し、寂しい。こんなの、よくあることなのに。
今夜は、特に寂しい。
「…」
窓の外を見ながら思うのは、あの人。
年下の、男の子。
…ふふっ。男の子って言ったら、怒るかしら。
…。
「あーぁ…馬鹿みたい」
事務所の外はもう真っ暗。だぁれもいない事務所。
昼間の喧騒が嘘みたいに、静か。
何だか、少し、寂しい。こんなの、よくあることなのに。
今夜は、特に寂しい。
「…」
窓の外を見ながら思うのは、あの人。
年下の、男の子。
…ふふっ。男の子って言ったら、怒るかしら。
5: 2014/06/19(木) 23:35:07.45 ID:6vCqGqXAO
…。
……。
「ふふっ」クスクス
うん、怒らないかな。ただ、ちょっと困った様に笑ってそう。
「…」
なぁんて。
年甲斐もなく、妄想なんか、してみたり。
…。
「ばか」
ばかばか。
元はといえば、あの人が悪い。私を、ここまで好きにさせて。
こんなに、悩ませて。
…好きになったのは、私の責任なんだけど。
でも、仕方ないじゃない。好きになっちゃったんだから。
……。
「ふふっ」クスクス
うん、怒らないかな。ただ、ちょっと困った様に笑ってそう。
「…」
なぁんて。
年甲斐もなく、妄想なんか、してみたり。
…。
「ばか」
ばかばか。
元はといえば、あの人が悪い。私を、ここまで好きにさせて。
こんなに、悩ませて。
…好きになったのは、私の責任なんだけど。
でも、仕方ないじゃない。好きになっちゃったんだから。
6: 2014/06/19(木) 23:36:15.86 ID:6vCqGqXAO
一緒に仕事してる内に、
一緒に飲んでる内に、
あんなに真面目で、
あんなに笑顔な、
顔を見て、おしゃべりをして過ごしていたら、好きになっちゃっても仕方がないと思うの。
「…」チラッ
今は20時50分。だぁれもいない、夜の事務所。私しかいない事務所。
今だって、あの人の仕事はもう終わってる筈なのに…
一緒に飲んでる内に、
あんなに真面目で、
あんなに笑顔な、
顔を見て、おしゃべりをして過ごしていたら、好きになっちゃっても仕方がないと思うの。
「…」チラッ
今は20時50分。だぁれもいない、夜の事務所。私しかいない事務所。
今だって、あの人の仕事はもう終わってる筈なのに…
7: 2014/06/19(木) 23:36:49.14 ID:6vCqGqXAO
―ガチャッ、
8: 2014/06/19(木) 23:37:22.33 ID:6vCqGqXAO
「小鳥さん!一緒に夕食食べません?ほら、お弁当も買ってきましたよ!」
9: 2014/06/19(木) 23:37:53.88 ID:6vCqGqXAO
小鳥「ほら、こうやって」クスクス
来てくれる。
来てくれる。
10: 2014/06/19(木) 23:38:19.90 ID:6vCqGqXAO
だから、ずるい。
11: 2014/06/19(木) 23:40:32.80 ID:6vCqGqXAO
「どうしたんです?いきなり。あ、もしかしてあのまま直帰したと思いました?」
私のこんな気持ちも知らないで、ずかずかと、私の内に入ってくる。
小鳥「いえいえ、何でも。お弁当、ありがとうございます」
小鳥「…それとですね?プロデューサーさん」
「はい?」
小鳥「仕事、一区切りつきましたから、付き合ってくれません?」クスッ
「…あー、明日の朝、起きれなくなっても知りませんよ?」
小鳥「ふふっ。そう言ってくれるって事は?」
「もちろん、付き合いますよ?一人で飲ませたら小鳥さん、何するかわかりませんし」
私のこんな気持ちも知らないで、ずかずかと、私の内に入ってくる。
小鳥「いえいえ、何でも。お弁当、ありがとうございます」
小鳥「…それとですね?プロデューサーさん」
「はい?」
小鳥「仕事、一区切りつきましたから、付き合ってくれません?」クスッ
「…あー、明日の朝、起きれなくなっても知りませんよ?」
小鳥「ふふっ。そう言ってくれるって事は?」
「もちろん、付き合いますよ?一人で飲ませたら小鳥さん、何するかわかりませんし」
12: 2014/06/19(木) 23:41:35.76 ID:6vCqGqXAO
付き合う。
小鳥「…」
だから、いつか、
「小鳥さん?どうしました?急にだんまりしちゃって」
小鳥「付き合って、くださいね?」
「だから、付き合いますって」
小鳥「ふふっ。ありがとうございます」
小鳥「…」
だから、いつか、
「小鳥さん?どうしました?急にだんまりしちゃって」
小鳥「付き合って、くださいね?」
「だから、付き合いますって」
小鳥「ふふっ。ありがとうございます」
13: 2014/06/19(木) 23:43:06.56 ID:6vCqGqXAO
短いですが、終わりです。
それでは、ここまでありがとうございました。
それでは、ここまでありがとうございました。
14: 2014/06/19(木) 23:46:54.90 ID:0porSXGoo
乙
ピヨちゃんはやっぱりかわいい
ピヨちゃんはやっぱりかわいい
引用元: 小鳥「だぁれもいない事務所」



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