1: 2015/05/05(火) 06:47:54.29 ID:FdnrzGva.net
真姫「そして西木野家の財力を使って成功したのがこれよ」

ほのザウルス「ぐるる……がー!」

海未「まるで裸の穂乃果に恐竜のコスプレをさせただけのような外見……素晴らしいです!太古のロマンを感じます!」

ほのザウルス「まきちゃん!がーっ!」スリスリ

真姫「よしよし」

海未「!?」

5: 2015/05/05(火) 07:13:08.00 ID:o5f6kmxE.net
真姫「落ち着きなさい、なにも穂乃果のDNAを持つ恐竜はこの子だけじゃないわ」

ことり「えっ!」

海未「本当ですか!?」

真姫「太平洋の海にあるはるか小島」

海未「私……ですか?」

真姫「そこで私達はほのザウルスを始めとした子達の再生実験を行っていたの」

ことり「つ、つまりそこには……」

真姫「名付けてほのシックパーク!にみんなを招待してあげてもいいわ、感謝しなさい」

海未「真姫……私はあなたを信じていました!」

ことり「どんな穂乃果ちゃんがいるのかな……」

真姫「早速準備をするわよ!」

「はい!」「うん!」

ほのザウルス「まきちゃー!」

6: 2015/05/05(火) 07:19:25.11 ID:hSqrz6h1.net
ヘリ「」バルルルル


ザワザワ…

花陽「えっと……私達はこれからどこにいくの?」

凛「わかんないにゃ……」

にこ「GWだからってなかば無理矢理連れてこられたんだけど……」

絵里「でも穂乃果の姿が見えないわね」

希「真姫ちゃん、穂乃果ちゃんは?」

真姫「これからたくさん会えるわよ」

希「?」

海未「緊張してきました……」ドキドキ

ことり「そうだね……」ドキドキ

真姫「そろそろ見えてくるわよ!」

8: 2015/05/05(火) 07:32:48.19 ID:hSqrz6h1.net
テッテー テッテー テレテッテッテテー♪

テテテー テレテッテッテテーテッテー♪※いつものアレ


絵里「あれは……島?」

にこ「はぁ?無人島にでも旅行にきたわけ?」

海未「ことり!?見てください!」

ことり「あっ!」


ほのプテラ「ふぁいとだよっ!ふぁいとだよっ!」バザバサ


凛「ええっ!?なにあれ!?」

希「穂乃果ちゃんが空を飛んどる!?」

にこ「なんで裸なのよ……」

11: 2015/05/05(火) 07:46:54.51 ID:hSqrz6h1.net
真姫「驚いたかしら?」

花陽「驚いたけど……一体どういうことなの真姫ちゃん?」

真姫「あの島の中に入れば大体わかるわ」

凛「??」

絵里「よく意味がわからないんだけど……?」

海未「いよいよですね!」

ことり「楽しみ~!」

にこ「なんであんた達はそんなノリノリなのよ」

真姫「みんな何かにつかまりなさい!着陸するわよ!」

花陽「う、うん!」

12: 2015/05/05(火) 08:03:31.78 ID:2b8E6lja.net
わああああぁ!

絵里「みんな?何か聞こえないかしら」

希「言われてみれば確かに……」

真姫「はっ!」

ほのプテラ「わああああぁ!ぶつかるよぉお!」ギュウウン

海未「あの飛ぶ穂乃果がこのヘリに向ってきます!」

にこ「ちょ、えっ!?」

凛「このままじゃぶつかっちゃうにゃ!?」

ほのプテラ「ひああああああぁ!」ギュウウン

花陽「誰か助けてえええええ!」

ほのプテラ「ぶげっ!!」ゴチン☆

ヘリ「」ガン! ヒュウウゥ…



~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「みんな穂乃果を置いてくなんてひどいよ!」プンプン

穂乃果「あ、そうそうプテラノドンはその巨大な翼とは裏腹に飛ぶ力はほとんど無かったんだ!もっぱら気流に乗って滑空することが普通なんだよ!」

38: 2015/05/06(水) 08:01:14.65 ID:ptFZdIys.net
花陽「うぅ……いたた」ムクリ

絵里「ヘリの座席がクッションになって助かったみたいね……不幸中の幸いってやつかしら」ムクリ

ほのプテラ「きゅー……☆」

凛「この穂乃果ちゃん気絶してるにゃ……」

花陽「かわいそう……手当てしてあげよう、確かヘリに救急セットがあったはずだから」

凛「じゃあ凛とってくる!」ダッ

39: 2015/05/06(水) 08:03:29.48 ID:ptFZdIys.net
希「……あれ?海未ちゃんとことりちゃんは?」

絵里「真姫とにこもいない……」

ガシャーン!

ほのザウルス「がう!おかあ~さん!」ピョコ

絵里「きゃっ!って……穂乃果?」

希「この壊れた檻……ヘリに積んであったみたいやな」

ほのザウルス「おかーさんどこー!」

花陽「一体どうなってるんだろ……穂乃果ちゃんが何人もいるなんて」

希「真姫ちゃんは穂乃果ちゃんにたくさん会えるって言ってたんやけど……このことやったのかな?」

40: 2015/05/06(水) 08:04:46.59 ID:ptFZdIys.net
凛「取ってきたよー!」

花陽「ありがとう凛ちゃん……よいしょ」ガサガサ

ほのプテラ「きゅう……?」

花陽「はい、これでよし!次からはちゃんと気をつけて飛ぶんだよ?」ニコ

ほのプテラ「うん……」

ほのザウルス「おかーさん!」

絵里「この穂乃果はお母さんを探しているみたいね」

花陽「1人にするわけにもいかないし……探すの手伝ってあげようよ」

凛「うん!」

希「どの道みんなを探しに島の中には入らんといかんしなぁ……」

41: 2015/05/06(水) 08:08:46.15 ID:ptFZdIys.net
花陽「それじゃあね」

ほのプテラ「まって!」

花陽「え?」

ほのプテラ「おなまえ!きかせて!」

花陽「名前?私の名前は小泉花陽!」ニコ

ほのプテラ「はなよちゃん……ありがとう!」

ほのプテラ「ほっ!」タタッ バサァ

絵里「またぶつからないといいけどね……」

ほのザウルス「がうがう……」

凛「あっ、待ってよ穂乃果ちゃーん!」

42: 2015/05/06(水) 08:12:23.19 ID:ptFZdIys.net
キョキョキョキョ…アー、アー

海未「ジャングル……というんですかね?このような場所を」ザッザッザ

真姫「……」ザッザッザ

にこ「で、どこにあるのよ?もう一つのヘリがある研究所とやらは」ザッザッザ

海未「ここからすぐ近くにあると言っていたはずですが……もう随分歩きますね」

ことり「みんなが心配だよ……早くヘリに戻らないと」ザッザッザ

にこ「そうね……」

真姫「……」ダラダラ

43: 2015/05/06(水) 08:14:15.59 ID:kK6XRzex.net
海未「どうしたのですか真姫?」

真姫「みんな……ごめん」

真姫「道に迷っちゃった……」

にこ「真姫ちゃん!?」

ことり「ええっ!?」

真姫「どうしよう……ヘリに戻るにも道わからなくなっちゃったし」

ことり「私達もこの島の道なんてわからないよ~」

にこ「冗談でしょ!ここ、携帯も圏外なのよ?助けなんて呼べないじゃない!」

44: 2015/05/06(水) 08:17:46.48 ID:kK6XRzex.net
真姫「研究所には一応、助けを呼べる連絡施設があるわ……」

海未「こうなったらなんとしてでも研究所を探し出すしかないですね」

ことり「でもヘリにいるみんなは……」

海未「誰か着陸の衝撃でケガをしてるかもしれません……」

真姫「すぐ研究所に着けると思ったのに……!」

にこ「こうなったらなにを言っても仕方ないわ……研究所にいくわよ!」


ガサガサ


海未「!?そこの茂みから何かでてきます!」




ほのニクス「こんにちは!」ニコニコ

45: 2015/05/06(水) 08:20:31.65 ID:kK6XRzex.net
ことり「あっ!かわいい~、ちっちゃい穂乃果ちゃん!頭の羽も似合ってるよっ♪」

海未「カメラカメラ……」パシャ

にこ「また穂乃果……どうなってるわけ」

ほのニクス「ねえねえあなた達、迷子なの?」

真姫「そう!そうなの!研究所までの道を知らないかしら?」

ほのニクス「研究所?穂乃果知ってるよ?」

海未「本当ですか!」

ことり「これでみんなを迎えにいけるね!」

ほのニクス「でも」

46: 2015/05/06(水) 08:22:05.92 ID:kK6XRzex.net
ほのニクスB「あんこー」ピョコ

ほのニクスC「飽きたー」ピョコ

ほのニクスD「お肉食べたーい!」ピョコ

ほのニクスA「えへへ、穂乃果達おなかすいたから……あなた達のこと食べたいな?」

真姫「な……」

にこ「!?」

海未「穂乃果……///」

ことり「穂乃果ちゃんになら食べられても……///」

48: 2015/05/06(水) 08:24:21.51 ID:kK6XRzex.net
にこ「バカじゃないの!早く逃げるわよ!」グイ

ことり「ひゃあ!」

真姫「なんで!餌は穂むまんしかあげてなかったはずよ!」ダダダ

海未「??まさか……私達を本当に食べるつもりなのですか!?」ダダダ

真姫「知らないわよ!」


ほのニクスA「がるるる!」シュタシュタ

ほのニクスB「ぐああ!」シュタシュタ

ほのニクスC「ごはんだごはんだ!」シュタシュタ

ほのニクスD「お肉ー!」シュタシュタ



~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「デイノニクスは後ろ脚の鋭い鉤爪を使って集団で狩りを行ったとされてるんだ!自分よりも大きな獲物を狙うこともあるんだよ!」

穂乃果「「ジュラシック・パーク」の映画にでてきたヴェロキラプトルはこのデイノニクスがモデルになってるの!スピルバーグ監督はヴェロキラプトルっていう名前だけを気にいって採用したんだよ」

穂乃果「当時はデイノニクスとヴェロキラプトルは同じ種類と思われてたからだけど、本当は全然違うんだ!」

52: 2015/05/06(水) 09:29:53.32 ID:dhgdXuJU.net
ザワァ……ピュゥゥ

絵里「ひらけた場所にでたわね……」

花陽「わあああぁ……すごい」

希「おお……」

トリケラほのか「もっしゃもっしゃ……んまい」

凛「凛、あの角が生えた穂乃果ちゃんしってるよ!トリケラトプスだ!」

絵里「四つん這いで裸の穂乃果が草を食べてるのはなんかシュールだけど……あの特徴的なフリルはそうね」

ほのザウルス「がー!」ガブリ

トリケラほのか「あいて!」

53: 2015/05/06(水) 09:31:16.15 ID:dhgdXuJU.net
トリケラほのか「もうなにするの!ほのかおこっちゃうよ!」プンプン

ほのザウルス「おなかすいたー!」

トリケラほのか「おなかが空いたの?草たべよ!」

ほのザウルス「いらなーい!」

トリケラほのか「これが一番おいしいのに……」

花陽「なにかあの子、お腹空いてるみたいだね」

絵里「ああやって私達にも噛み付いてくるかもしれないわ……食べものをあげないと」

54: 2015/05/06(水) 09:32:44.03 ID:dhgdXuJU.net
凛「んー……やっぱりお肉かにゃ?」

希「でもこの辺りにそんなんある?」

絵里「無理よね……」

花陽「お魚はどうかな?」

絵里「魚……いいかもしれないわ」

トリケラほのか「あなた達、魚をとりにいくの?」

絵里「ええ……」

トリケラほのか「だったらこの近くに川があるの!乗せていってあげる!」

花陽「えっ本当?」

56: 2015/05/06(水) 09:36:08.87 ID:dhgdXuJU.net
凛「この穂乃果ちゃんにまたがるの?」

希「そういうことやね?」

絵里「ありがとう穂乃果」

トリケラほのか「どういたしまして!」

花陽「本当に乗って大丈夫なのかな……」ヒョコ

ほのザウルス「うう~……かめない」

トリケラほのか「あなたもほら、かみついたままでいいからくるんだよ?」

絵里「痛くないの?」

トリケラほのか「なんか慣れちゃった!この子の噛みつきあまり痛くないよ」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「トリケラトプスだぁ!!うわあぁ……いいなぁ!」

穂乃果「トリケラトプスは植物食恐竜の中でもとっても有名で大人気な恐竜なんだ!穂乃果もだいすき!」

穂乃果「かわいらしいクチバシは噛む筋肉も発達して硬いものも噛みちぎることができたんだ!もしかしたら草以外の物も食べることがあったかもしれないね!」

穂乃果「それに最大の特徴はなんといってもその角と大きなフリル!角はあのティラノサウルスを貫いた化石も見つかってるんだよ!すごいよね!」

66: 2015/05/06(水) 15:02:12.19 ID:OcpgonQO.net
ほのニクスA「ぐああ!」タッタッタ

にこ「しつこいわねぇ!いつまで追ってくんのよ!」

真姫「とりあえずどこかに隠れなきゃ……」

海未「しかしこのままではいずれ追いつかれてしまいます!」

ほのニクスC「あなたはこっち!穂乃果はあっちからいくから!」タッタッタ

ほのニクスD「わかった!」タッタッタ

ほのニクスB「じゃあ穂乃果はそっちからいくね!」タッタッタ

67: 2015/05/06(水) 15:03:35.11 ID:OcpgonQO.net
ことり「はぁ……はぁ……」ゼエゼエ

ほのニクスB「がるうぅぁ!」

ことり「きゃあ!こ、こっちに……」

ほのニクスD「があああっ!」

ことり「うあっ……」ドサ

真姫「ことりぃ!」

にこ「ことりが囲まれた!?」

68: 2015/05/06(水) 15:05:39.37 ID:OcpgonQO.net
海未「なんとかしなくては……!」

ほのニクスA「えへへ、通せんぼ……次はあなた達だよ?」ザッ

海未「ぐっ……!」


ことり「ほ、ほのかちゃん……」ガタガタ

ほのニクスD「いっただっきまーす!」

ぐあああぁ!!

ほのニクスA「!」

ほのニクスB「ひぃ!」タッタッタ

ほのニクスC「逃げろぉ!」タッタッタ

ことり「へ……?」



スピノほのか「ああああお!!」ドスンドスン

69: 2015/05/06(水) 15:07:04.55 ID:OcpgonQO.net
真姫「ヴぇ!?なんて大きさなの」

海未「ですがチャンスです!今のうちにことりを連れて逃げましょう!」

にこ「ことり……こっちへ来なさい、静かに」

ことり「うん……」ソッ ソッ…

スピノほのか「じっ……ごはん?」

ことり「ぴぃ!」ビク

スピノほのか「……」ジー

真姫「こ、ことり……」

71: 2015/05/06(水) 15:09:44.19 ID:OcpgonQO.net
スピノほのか「……げっぷ、でももうお腹いっぱいだよー!」ドスンドスン

にこ「ほっ……どうやら向こうへいったみたいね」

ことり「うう……かわいかったけど怖かったよぉ」

海未「ことりが無事でなによりでした……」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「良かった~ことりちゃんがケガしなくて」

穂乃果「ジュラシックパークIIIでもお馴染みスピノサウルスは大型の肉食恐竜で、全長15メートルにも達するんだ!陸上では主に4足歩行で移動していたの!」

穂乃果「主食は主にお魚さんだね!でも他の魚を食べる恐竜達はイグアノドンなんかも食べているから案外肉も食べてたのかも!」

穂乃果「あのおしゃれな帆は神経棘っていうんだ!これは体温を調節したり求愛や縄張りを示すにも使われる便利なものなんだよ!」

72: 2015/05/06(水) 16:13:45.39 ID:dhgdXuJU.net
ザザァ……

トリケラほのか「はい、着いたよ?」

ほのザウルス「がぶがぶ……」

絵里「……えーっと、あれは?」

希「なんか見たことがあるような……」

パラサウにこフス「ぱしゃぱしゃ!」

オルニトはなよス「ちゃぽちゃぽ!」

パラサウにこフス「……なんか今あっちの人こっち見てた?」チラ

オルニトはなよス「お話したいよ……」チラ

73: 2015/05/06(水) 16:14:34.62 ID:dhgdXuJU.net
花陽「あれってわ、私!?」

希「この島にいるのは穂乃果ちゃんだけじゃなかったん?」

絵里「真姫を見つけたら聞いてみる必要があるわね」

花陽「裸の自分があそこにいるって……少し恥ずかしいね」

凛「凛は恐竜のかよちんも好きだよ!」

花陽「凛ちゃん……///」

トリケラほのか「お邪魔します!ばしゃ!」

パラサウにこフス「ちょっと!なにすんのよ!」

オルニトはなよス「うぅ……」

ほのザウルス「がぶ!」

パラサウにこフス「いったああぁ!!?」

74: 2015/05/06(水) 16:16:05.28 ID:dhgdXuJU.net
トリケラほのか「あっ、こら!ダメ!」ドッ

ほのザウルス「あぅ~」

トリケラほのか「もうすぐごはんなんだから我慢して!」

ほのザウルス「おなかすいたよ……」


花陽「どうやって魚を獲ろう?」

絵里「釣りがいいんじゃないかしら」

希「でもそれには針が……」

トリケラほのか「はい、あーん」

ほのザウルス「あ~ん?」

75: 2015/05/06(水) 16:17:03.47 ID:dhgdXuJU.net
トリケラほのか「ほいっ!」

ほのザウルス「!?あがぁ!??」

トリケラほのか「これなら針のかわりになるんじゃないかな?」キラン

ほのザウルス「いたあぁい……おかーさん!」グス

花陽「そ、そこまでしなくても良かったのに」

絵里「でもこれで釣りが出来るわ」

希「エサは石の下のミミズでええかな?」

オルニトはなよス「良かったらと、友達になりませんか!」

パラサウにこフス「えっ……にこと?」



~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「パラサウロロフスはカモみたいなクチバシとトサカがユニークな草食竜!口の奥には歯がたくさん生えてて瓦みたいにたくさん重なってるんだ!これで植物をすり潰して食べていたんだね!」

穂乃果「オルニトミムスは今でいうダチョウによく似た雑食の恐竜で羽毛が生えてるの!アヒルみたいなクチバシでなんと歯がなくて、植物をすきとって食べてたんだ!」

79: 2015/05/06(水) 17:34:30.99 ID:dZwNDSpq.net
にこ「真姫ちゃん……真姫ちゃん……」トントン

真姫「にこちゃん、どうしたの?」

にこ「と、トイレにいきたくなってきちゃったのよ……///」

真姫「え!?」

ことり「でっでもここにトイレはないから……」

海未「にこ、小さい方ですか?」

にこ「///……そうよ!」

海未「そこの木の影でするしかありませんね」

80: 2015/05/06(水) 17:37:32.92 ID:dZwNDSpq.net
にこ「……じ、じゃあしてくるから!置いていくんじゃないわよ!」タタ

海未「……」

真姫「……このまま研究所が見つからないとなるとどこかで夜を過ごさないといけないのよね」

海未「一応、着替え以外ならサバイバルナイフとペットボトルを使った水の簡単なろ過装置、ライターならありますが……」

ことり「え!?海未ちゃんすごいっ!」

海未「島にいくとなればこのぐらいは用意して当たり前です!みんな軽装すぎます!」

真姫「こんなことになるなんて思わないわよ!」

ことり「じゃ、あとはやっぱり……飲み水の確保だね」

海未「川を見つける必要があります!陽が沈んで辺りが見えなくなる前に!」

真姫「はぁ……どうしてこんなことに」

81: 2015/05/06(水) 17:38:41.28 ID:dZwNDSpq.net
にこ「……///」チョロロ…

ミクロほのラプトル「なにしてるの?」ヒョコ

にこ「あぎゃああ!?」

ミクロほのラプトル「う?」ビチャ

にこ「ち、ちょっと……とびちっちゃった///」

ミクロほのラプトル「?」

にこ「早くあっちいきなさいチビ!しっしっ!」

ミクロほのラプトル「む~っ」

82: 2015/05/06(水) 17:46:58.60 ID:ptFZdIys.net
にこ「さてと……みんなのところに戻らないと」スタスタ

ミクロほのラプトル「ちっちゃくないもん!」バサァ

にこ「飛んだ!?」

ミクロほのラプトル「待てー!」ビュン

にこ「ああもう!なんでこっちにくるのよぉ!」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「ミクロラプトルは世界で発見されてる恐竜で一番小さい恐竜なんだ!高さはなんと人の膝辺りまでぐらいしかないの!でもこんな子でもちゃんとした肉食恐竜なんだ!」

穂乃果「全身は羽毛に覆われていてと前と後ろの足には羽が生えてるんだ!木に止まれるように鉤爪もついていて木と木の間を滑空して飛び移って移動していたんだね!」

94: 2015/05/08(金) 02:36:42.21 ID:aYJgHHw7.net
希「……」

絵里「釣れないわね……もう1時間ぐらいはたつんじゃないかしら」

花陽「釣りは時間がかかるっていうけど……」

ほのザウルス「お腹すいたぁー!」

トリケラほのか「もうすぐごはんだから!ね?」

花陽「こっちの穂乃果ちゃんの機嫌も悪くなってきちゃった……」

絵里「はぁ……」ピク…ピクピク!

絵里「!?」

95: 2015/05/08(金) 02:39:05.20 ID:aYJgHHw7.net
希「木の枝の釣竿に反応が!?」

花陽「絵里ちゃんがんばって!」

絵里「はあっ!」グイ!

魚「」ピチピチ

絵里「ハラショー!やっと釣れたわ!」

凛「……」

花陽「じゃあ私あの穂乃果ちゃんにあげてくるね!」タタ

96: 2015/05/08(金) 02:42:42.90 ID:aYJgHHw7.net
花陽「はい」スッ

ほのザウルス「や!」ブンブン

花陽「うーん……困ったなぁ、食べてくれないよ」

トリケラほのか「こら!好き嫌いはダメ!」

凛「……」ギク

希「待って、ウチに考えがあるんよ」

絵里「考え?」

希「針に使ってたこの穂乃果ちゃんの牙は周りがギザギザやからね、これで魚の鱗を取って……」ジャッジャ

凛「うぅ……」

花陽「そっか……あのままじゃ食べにくいってことだね」

希「皮を剥いで内臓を取る!」グイィ

凛「にゃあ……」

97: 2015/05/08(金) 02:46:54.53 ID:aYJgHHw7.net
希「これでどうやろ?」

花陽「あげてみるね!」

花陽「はい、ごはんだよ」スッ

ほのザウルス「うう~……もぐもぐ」

花陽「やった!」

絵里「食べたわ!」

トリケラほのか「えらいえらい」ナデナデ

ほのザウルス「おいしくない……」

魚「」ドサ

凛「にゃ!?」ビク

バリオほのか「あ、ごめんそっちに飛ばしちゃった」

98: 2015/05/08(金) 02:49:54.92 ID:aYJgHHw7.net
凛「え、えっと……」

バリオほのか「はぁ~やっぱおさかなおいしいなー」モグモグ

希「ああやって魚を獲る穂乃果ちゃんもおるんやね……」

バリオほのか「よっ、ほっ!」ザバシャ!

魚「」ピチピチ

絵里「あんな簡単に獲られると釣りしてたのが馬鹿らしく見えてくるわね……」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「バリオニクスはさっきのスピノサウルスと同じく魚を主に食べる恐竜なんだ!前足についてる大きな爪を使って魚を獲っていたと考えられてるの!バリオニクスっていう名前の由来も「重々しい爪」って意味なんだよ」

104: 2015/05/08(金) 21:17:59.75 ID:QAJ5PZ+q.net
にこ「あああぁ!」ダダダ

真姫「にこちゃん、帰ってきたの……ってえ」

ミクロほのラプトル「まてえぇ!」ビュン

真姫「にこちゃんが穂乃果に追いかけられてるわ!」

ことり「わ~!かわいいー!」モッギュ

ミクロほのラプトル「!! はなして!」ジタバタ

にこ「た、たすかった……」

ことり「もふもふ~」スリスリ

ミクロほのラプトル「わっぷ……」

105: 2015/05/08(金) 21:19:37.32 ID:QAJ5PZ+q.net
海未「しかし小さいですね、先ほどの穂乃果とは比べ物になりません」

ミクロほのラプトル「むっ!ちっちゃいってきこえた!」

ことり「大丈夫!穂乃果ちゃんはおっきいもんね~?」ナデナデ

真姫「私も……」ナデナデ

ミクロほのラプトル「えへへ……」

にこ「ったく、こんな悠長に撫でてる場合じゃないんじゃないの?」

海未「そうですね」カメラパシャパシャ

にこ「聞いてる?」

106: 2015/05/08(金) 21:21:05.62 ID:QAJ5PZ+q.net
ことり「穂乃果ちゃん、この辺に大きな建物は無かった?」

ミクロほのラプトル「たてもの?」

真姫「研究所の場所はわからないみたいね……じゃあこの辺に川はないかしら?」

ミクロほのラプトル「かわ!!かわの場所なら知ってるよ!」

海未「本当ですか!」

にこ「なんだ案外簡単に見つかりそうじゃない」

ミクロほのラプトル「やぁ!」ピョン

ことり「あっ……」シュン

にこ「……にこの頭に乗らないでくれる?」

107: 2015/05/08(金) 21:23:03.08 ID:QAJ5PZ+q.net
ミクロほのラプトル「ふん!あなたがほのかのことおっきいっていうまではなれないから!」チョコン

にこ「はーなーれーなさいよ!あと呼ぶんならあなたじゃなくてにこにーって呼びなさい!」グググ

ミクロほのラプトル「べー!」

にこ「こいつぅ……」

ことり「いいなぁ」

海未「羨ましいです……」

真姫「……頭」サワサワ

108: 2015/05/08(金) 21:24:26.83 ID:QAJ5PZ+q.net
ミクロほのラプトル「ここをこういって……あれ?ここをこうだったかな」

ミクロほのラプトル「あ、そうだこっちだ!」

にこ「……大丈夫なの?不安すぎるんだけど」

ミクロほのラプトル「絶対こっち!」

ザザァン……

海未「水音が聞こえてきましたね」

真姫「川が近いのよ!」

ミクロほのラプトル「ふふん!」

113: 2015/05/08(金) 23:32:36.80 ID:n4Z1nKJJ.net
にこ「へえ……やるじゃないあんた」

ことり「ありがとう穂乃果ちゃん!」

ミクロほのラプトル「いやぁ~///」

ザパァン……

ことり「……」

真姫「……」

にこ「え……海?」

海未「私ですが」

ミクロほのラプトル「ついたよ!」

114: 2015/05/08(金) 23:36:02.43 ID:n4Z1nKJJ.net
にこ「ああ……あほのかだった」

ミクロほのラプトル「あほ!?にこちゃんひどい!」バシバシ

にこ「いった!ちょ、いたい!」

ことり「どうしよう?」

海未「……仕方ありません、これ以上動いても日が暮れますし今日はここで落ち着きましょう」

真姫「ええ」

ことり「……みんなあれ!」

ヘリ「」

真姫「墜落したヘリ、私達は戻ってきたということね」

115: 2015/05/08(金) 23:45:29.63 ID:n4Z1nKJJ.net
ことり「みんながいない……えっ」

真姫「ま、まさか食べられたりしてないわよね」

海未「ありえません!大丈夫ですよ」

ミクロほのラプトル「?? よくわかんないけどだれかにきいてみよう!おーい!」

にこ「は?あんたなに勝手に」


エラスモほのか「ふぁいとだよ……」ザパァ

真姫「ヴええ!?」

にこ「なんかでた!?」

116: 2015/05/08(金) 23:47:31.21 ID:n4Z1nKJJ.net
ことり「このヘリに乗ってた子達を知りませんか?」

エラスモほのか「森の中に入っていったよ……」

海未「森の中ですか!ありがとうございます!」

エラスモほのか「……どういたしまして」ジャバァ

ことり「花陽ちゃん達も森の中に……」

ミクロほのラプトル「ふぎぎ!」

にこ「なにやってんのあんた?」

ミクロほのラプトル「くびをのばしておっきくなる!」

にこ「……」ハァ


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「エラスモサウルスは首長竜っていう種類で海にすんでるんだ!首の長さはおよそ8メートルもあって、この長さは首長竜のなかでもトップクラス!食べものもこの長い首を利用して捕まえてたの!」

123: 2015/05/09(土) 20:32:31.90 ID:lHBuzXnj.net
カニ「」ワキワキ

花陽「この蟹って食べられるのかな?」

希「食べられるみたいやね」

花陽「すごい希ちゃん!わかるの?」

希「カードがそう告げとるんよ」スッ

花陽「大丈夫……かなぁ?」

絵里「どう?穂乃果?」

ほのザウルス「いないーさかな!」ジャバジャバ

絵里「こっちの竿にも反応はないわね……さっきの魚をとるのがうまい穂乃果に手で捕るコツを聞いてみても良かったかもしれないわ」

凛「にゃああああぁ!」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

トリケラほのか「ファイトだよっ!」

凛「なかなか火がつかないにゃ~!」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

124: 2015/05/09(土) 20:52:45.02 ID:2EfgKiC4.net
凛「にゃっ、にゃっ!にゃー!」キュルキュルキュルキュル

凛「あ、いけそ……」シュウウ

ピュウウゥ……

凛「あっ!」フッ…

凛「にゃああああ!?またやり直しだにゃあ!」

花陽「凛ちゃんどう?火はついた?」

凛「かよちん……まだ」

希「こっちは結構貝とか蟹とか捕ってきたで!」ズシ

トリケラほのか「わぁすごいね!」

125: 2015/05/09(土) 20:53:52.30 ID:2EfgKiC4.net
花陽「凛ちゃん、こうたい交代でやってこ?」

凛「……よーし!」パン!

凛「大丈夫だよかよちん!次で絶対に成功させるにゃ!」

凛「にゃあああああああぁ!」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

花陽「凛ちゃん……がんばって!」

凛「あああああああああ!!」キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル

希「がんばるんや凛ちゃん!」

凛「はああああああ!あ……」キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル…モク

花陽「け、煙がでた!」

凛「やった!木くずに火がついた!ふー、ふー、」

希「はい凛ちゃん枯れ草や!」

凛「えい!」

ボッ!

トリケラほのか「う……」ビク

花陽「やったね凛ちゃん!」

凛「うん!」

128: 2015/05/10(日) 20:08:45.29 ID:FAmvY3Fd.net
花陽「ええっ!?なにも獲れなかった!?」

絵里「ごめんなさい……」

ほのザウルス「あれはもう少しだった!」

希「獲れなかったものは仕方ないやん?もう火が暮れてきたしあるものでごはんにしよか」

花陽「そうだね」

ボボボ、パチパチ……

絵里「なかなかいけるわね、この貝」

凛「こうやってみんなで外で食べるのはなんだか楽しいにゃー!」

花陽「はい、あーん」

ほのザウルス「ぺっ!まっずい!」ブッ

希「さすがにこの穂乃果ちゃんの口には合わんみたいやね」

ワイワイ!

[グルルル……]

トリケラほのか「!?」ガバ

花陽「どうしたの穂乃果ちゃん?」

トリケラほのか「……なんでもない!気のせいかな?」

花陽「?」

129: 2015/05/10(日) 20:23:31.41 ID:PHxXo00v.net
パチパチ……

真姫「……はぁ」

にこ「これなに……」

海未「近くに生えていたアシタバを茹でたものです」

真姫「……仕方ないわね、食材を捕る時間は無かったし」

ことり「はむ……」

ミクロほのラプトル「みんなくさがすきなんだね~」

にこ「うっさい!」バシ

ミクロほのラプトル「いたっ!」

130: 2015/05/10(日) 20:35:03.46 ID:+mPBDgMK.net
にこ「しっかし、せめてなんか味がほしいわね、ただ茹でただけじゃ」モソモソ

海未「食料が手に入っただけでも幸運なのです、こうやって食べられることに感謝しなければ」ジャッジャッ

ことり「海未ちゃんナイフで枝を削って何してるの?」

海未「槍を作っています」

真姫「槍?」

海未「明日は魚を捕りたいと思いますので」

ミクロほのラプトル「なんかすごい!」

にこ「楽しそうねあんた……」

海未「穂乃果と自然が私達を呼んでいますよ!」

真姫「こんな形でお呼ばれされたくはなかったわね……」

133: 2015/05/12(火) 05:40:17.41 ID:GyalYfdc.net
絵里「寝る前に明日の予定を立てておくわよ」

花陽「うん」

絵里「まず私と希で食料を探すわ」

希「了解や!」

絵里「花陽と凛は真姫達の捜索よ、といっても迷わない程度にね」

花陽「凛ちゃん、がんばろうね」

凛「真姫ちゃん達を見つけよう!」

絵里「トリケラトプスの穂乃果ちゃんは私達とこっちの穂乃果ちゃんは花陽達についていって」

トリケラほのか「わかった!」

ほのザウルス「うん!」

絵里「じゃあ寝ましょうか」

「「おやすみなさーい!」」

135: 2015/05/12(火) 06:00:48.94 ID:pqJadXLf.net
ことり「お母さん達、今ごろ心配してるかな……」

海未「そうですね……警察にも連絡してるかもしれません」

ことり「穂乃果ちゃんも……」

海未「……」

ミクロほのラプトル「ほのか?」

にこ「ちがうちがうあんたじゃない、それよりもっとこっちに寄りなさい」

ミクロほのラプトル「にこちゃん!さっきからほのかをずっとだきしめるからくるしいよ!」

にこ「他の穂乃果と違ってあんたは羽毛でモフモフしてるからあったかいのよ」ギュウ

ミクロほのラプトル「えへへ……そ、そう?」

にこ「そうそう……」ギュウウ

136: 2015/05/12(火) 06:01:42.55 ID:pqJadXLf.net
真姫「もう一つ気がかりなのはあの子ね」

海未「あの子?」

真姫「ほのザウルス……実は連れてきたの」

ことり「あの子を?」

真姫「だけどヘリにはいなかったから……絵里達と一緒だといいんだけど心配で」

ことり「……なんだか真姫ちゃん、本当にほのザウルスちゃんのお母さんみたいだねっ」

海未「絵里達なら大丈夫ですよ、きっとあの穂乃果ともうまくやれています」

真姫「そうね……」

ボボボ……パチパチ

139: 2015/05/13(水) 15:05:33.41 ID:rl7f8BjC.net
チュンチュン



絵里「……」

希「釣れた?」

絵里「……さてと、やっぱり今日は森の中に入って山菜や果物を探そうと思うの」

トリケラほのか「昨日は1匹釣れたのにね……」

絵里「……」

希「穂乃果ちゃんしー!えりち気にしとるんやから」

トリケラほのか「へ?そうなの」

絵里「なによ……釣れないんだからしょうがないじゃない!」

希「ああほらえりちも落ち着いて!」

絵里「希ぃ……」グス

トリケラほのか「ごめんね絵里ちゃん……」

絵里「いいのよ、私も釣りがもう少しうまければ良かったんだけど」

希「といってもうちらの中で魚を獲るのがうまい人なんてそうおらんから、えりちだけやないよ ?」

トリケラほのか「うんうん!ほのかも釣りなんてできないよ!」

絵里「ありがとう2人共……」

140: 2015/05/13(水) 15:12:42.02 ID:rl7f8BjC.net
海未「獲れましたあああぁ!」ヤリカカゲ

魚「」ピチピチ

ことり「海未ちゃんこれで3匹目だよ!」

海未「ふぅ……」

ミクロほのラプトル「うみちゃんふぁいとだよー!」

海未「見ていてください穂乃果!」

ミクロほのラプトル「うん!」

海未「それではもう一度潜ってきます!」ザブン

141: 2015/05/13(水) 15:21:20.30 ID:rl7f8BjC.net
にこ「しっかし海未のやつ本当とんでもないわね……」スッスッ

ミクロほのラプトル「わあ!おさかなをきってる!」

にこ「これがみんなの朝ごはんだからね」

真姫「にこちゃん、料理で何か手伝えることはある?」

にこ「……真姫ちゃんは、えーと」

にこ「……」

にこ「魚を刺す木の枝を拾ってきてほしいかな~」

真姫「わかったわ!」

ミクロほのラプトル「にこちゃん?えだならもうたくさん」

にこ「ほら、これ食べる?」ヒョイ

ミクロほのラプトル「たべるー!」パクッ


海未「ぶはあぁ!」ジャバ

ことり「海未ちゃん大丈夫!?もしかしてなにかあった!?」

142: 2015/05/13(水) 15:23:21.24 ID:rl7f8BjC.net
海未「ほ、ほほ、ほ!」

ことり「ほ?」

海未「穂乃果です!」

ティロほのか「いたぁいぃ!!もー!」ユラリ

ことり「い、いま海に何か見えたよ!?」

海未「食べられそうになりましたよ……あの穂乃果が石にぶつかってなければ危なかったかもしれません」

ことり「あの穂乃果ちゃんケガしてないかな……」

ティロほのか「うぅ……」

にこ「穂乃果は穂乃果ね……」

ミクロほのラプトル「どういういみ!?」

真姫「にこちゃん!これくらいでいいかしら?」

~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「体長15メートルにも達するティロサウルス!食べ物はサメや魚に、なんと小型の首長竜も食べることがあったんだ!ヘビみたいに一気に丸呑みしちゃうの……怖いよね」

143: 2015/05/13(水) 15:31:17.72 ID:rl7f8BjC.net
ほのザウルス「おかーさん!」ザッザッザ

花陽「そういえばこの穂乃果ちゃんのお母さんってどんな子なんだろう?」ザッザッザ

凛「にゃああ!食べちゃうぞー!」

花陽「きゃっ!?」

凛「って感じの穂乃果ちゃんじゃないかにゃ?」

花陽「び、びっくりしちゃった……」

ほのザウルス「おかーさん!おかぁさん!」ダダッ

花陽「!? 穂乃果ちゃんそっちは危ないよ!」

ほのザウルス「あっ……?」ボロ

145: 2015/05/13(水) 15:38:29.05 ID:5of95gG/.net
ほのザウルス「わあああああぁ!」ヒュウゥ

花陽「穂乃果ちゃん!」

凛「にゃ!」ガシ

ほのザウルス「うう……」

凛「凛の腕にしっかり捕まって!」

花陽「凛ちゃんせーので引き上げよう!」

花陽「せーの!」

凛「ふぎぎぎ……」

ほのザウルス「うあっ……うう」

花陽「もう少しぃ……」グググ

ほのザウルス「あ……わあああああああ!」ツル

花陽「ああっ!?穂乃果ちゃああぁーーん!」

146: 2015/05/13(水) 15:39:31.60 ID:5of95gG/.net
凛「かよちん!かよちんまで落ちちゃう!」

花陽「でも穂乃果ちゃんが!」

凛「落ち着いてかよちん、見て!」

ほのザウルス「いたた……」ムク

花陽「……あれは?」

凛「建物の屋根が……蔦に覆われてわかりずらかったけどあそこにあるよ!」

花陽「よ、良かった……」ヘナヘナ

凛「穂乃果ちゃん!今迎えに行くから待っててー!」

ほのザウルス「うん……」グス

147: 2015/05/13(水) 15:42:27.66 ID:5of95gG/.net
絵里「これは……」モギッ

希「イチゴやね……こんなとこに?」

トリケラほのか「わぁい!」

絵里「そういえば穂乃果の好物だったかしら」

希「こんなにたくさんあるんなら色々使えそうやね」

トリケラほのか「もぐもぐ……おいしい!」

絵里「……私達も少し食べていかない?」グ~

希「朝からなにも食べとらんからなぁ……」グ~

148: 2015/05/13(水) 15:48:17.06 ID:5of95gG/.net
絵里「ハルァショオォー!おいしいわ!」バクバク

希「このみずみずしさ、採れたての美味しさやね!」モグモグ

「すいません、ちょっといいですか?」

トリケラほのか「あ、うん!いいよ!」

「ありがとう!穂乃果の子ども達がお腹を空かせて待ってるの」

絵里「ぶふっ!?」ブッ

希「えりち!?」

トリケラほのか「どうしたの?」

絵里「穂乃果のこ、こどもって?えっ?」


ほのかサウラ「じゃあね!」

絵里「……」

希「……見にいってみる?」

トリケラほのか「……?」

149: 2015/05/13(水) 15:52:14.63 ID:3pUWUHBd.net
ほのかサウラ「ごはんだよ~」ヒョイ

ほのベビー「おかあさんありがとう!おいしいねゆきほ!」ハグハグ

ゆきベビー「べちゅにふつう」

ほのベビー「ゆきほのもすこしちょうだい!」

ゆきベビー「やめてよ!これはわたちの!」

ほのかサウラ「ケンカはめっ!!ケンカする子はお母さん嫌いになっちゃうよ?」

ゆきベビー「ごめんなちゃい!」

ほのベビー「ゆきほごめんね?」

ゆきベビー「わたちもごめん!」

ほのサウラ「ふふっ」

絵里「真姫……」

希「さすがにこれは……今までのもすごかったけど」

トリケラほのか「早くいこう?」



~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「子育て恐竜、マイアサウラだよ!マイアサウラは植物を集めて卵を温めてたんだ!孵化すると1~2年ほどエサをあげて成長させてあげるの!」

雪穂「お姉ちゃん、お母さんがケーキ買ってきたってさ」ガチャ

穂乃果「本当!?」

152: 2015/05/13(水) 18:23:49.49 ID:5of95gG/.net
花陽「穂乃果ちゃんもう屋根から降りてきて大丈夫だよ!」

ほのザウルス「でもたかい……」プルプル

凛「凛がクッションになるから!」

花陽「私も!」

ほのザウルス「ううぅ~……えい!」

凛「にゃぁ……」ドシャア

ほのザウルス「ありがとおぉう!うえ~ん!」ギュウ

花陽「よしよし……怖かったね」ナデナデ

凛「これでひとまず安心だにゃ……いてて」

花陽「でも凛ちゃん……この建物はなんなんだろう?」

凛「……そうだかよちん!?ここにこんな建物があるってことはなにかあるかもしれないにゃ!」

花陽「なにか……?」

凛「もしかしたらこの島から脱出する手段が!」

花陽「そ、そっか!」

ほのザウルス「う~」グシグシ

凛「入ってみよう!」

花陽「うん!」

153: 2015/05/13(水) 19:02:15.19 ID:vC8co89C.net
コツ…コツ…コツ


花陽「暗いね……」コツンコツン

ほのザウルス「へんなとこ……」

凛「なんか不気味な雰囲気だにゃ……」

花陽「ねえ凛ちゃん……やっぱり帰ってみんなに知らせた方がいいんじゃないかな」

凛「……そうだね」

ほのザウルス「あっ!?」

花陽「これって!?」

穂むまんの空箱「」グチャグチャ

154: 2015/05/13(水) 19:07:11.48 ID:vC8co89C.net
ほのザウルス「ごはんだー!」ガサ

ほのザウルス「……からっぽ」ポイ


オッ…オッ


花陽「どうしてこんなところに?」


オッオッオッオッオッオッ


凛「かよちん?さっきから変な声が聞こえない?」

花陽「言われてみればそうだね……どこからだろ……なんか膝下から」チラ





ヴェロキラプトル「アアァ……」

155: 2015/05/13(水) 19:14:59.39 ID:vC8co89C.net
ほのザウルス「はっ!?」

花陽「ひい!?」

凛「こ、これ……穂乃果ちゃんじゃない」ガタガタ

花陽「ほっ本物の!きょ、きょ」

凛「恐竜だにゃああああぁ!!」


ヴェロキラプトル「アアアアアアアァーー!」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「花陽ちゃん凛ちゃん!ヴェロキラプトルは視覚、聴覚どっちも発達した狡猾なハンター!デイノニクスに比べて頭は小柄で前脚は羽ばたくような動きも可能なの!鉤爪はそこまで大きくないけれど、傷口からバイキンが入る恐れもあるから絶対にくらっちゃダメだよ!」

157: 2015/05/13(水) 20:39:03.87 ID:lXBKJxGN.net
ヴェロキラプトル「アアァァァァァァ!」

花陽「ひいいっ!!」ダダダ

凛「早い……かよちんもっと早く走らないと追いつかれちゃうよ!」ダダダ

花陽「り、凛ちゃん……うん」


ヴェロキラプトル「アアー!」ピョン

花陽「うわあああ!」


ほのザウルス「がーっ!」ガブリ

ヴェロキラプトル「アアア!?」

花陽「あ……ほ、穂乃果ちゃん?」

ほのザウルス「がぶううぅぅ!!」ガジガジガジガジ

ヴェロキラプトル「ア、ァァ……」ピクピク

158: 2015/05/13(水) 20:40:53.67 ID:lXBKJxGN.net
ほのザウルス「はぁはぁ、やった!いまのうち!」

凛「かよちん!そこの扉を開けて!」




花陽「あ、ああ……あけた……」

ユタラプトル「ァオ」ジリジリ


花陽「りんちゃああああああ!!」


凛「えっ!ま、また別の!!」

159: 2015/05/13(水) 20:45:23.88 ID:lXBKJxGN.net
ユタラプトル「アアァァァ!」ザシュ

花陽「ぅあ……」


凛「かよちぃいいぃん!!!?」

ユタラプトル「アアアアーー」グイ

花陽「」ズリズリ

凛「外ににげる気!?」

凛「うわあああああああああぁ!まてえええ!!!」ダダダ

ほのザウルス「があああー!」ダダダ



ユタラプトル「オッオッ……」タッタッタ

花陽「」ズリズリ

160: 2015/05/13(水) 20:46:28.99 ID:lXBKJxGN.net
ザワザワ…ヒュウゥ

凛「あ、あれ……?かよちん……どこ?」キョロキョロ

凛「嘘……見失った」

ほのザウルス「……がう」テクテク

凛「穂乃果ちゃん……かよちんが……」

凛「かよちぃーーーん!!!」

ほのザウルス「りんちゃん……」グス

161: 2015/05/13(水) 20:47:24.32 ID:lXBKJxGN.net
ユタラプトル「オッオッオッオッ」ダダダ

花陽「……」

「まてええー!」ビュン!

ユタラプトル「アウ……」ゴチン☆

ほのプテラ「いぎ……」ゴチン☆

ユタラプトル「☆☆……」ドサ

ほのプテラ「あたまいったあぁ!」

花陽「……ぅ」

ほのプテラ「しっかりして花陽ちゃん!」ユサユサ

162: 2015/05/13(水) 20:51:36.21 ID:lXBKJxGN.net
花陽「ぁ……あの時の」


ガサガサ…

ケツァルほのかス「こっちだよ!」ノシノシ

にこ「はいはいなによいきなり呼んで……って花陽じゃない!?」


花陽「……にこちゃ」

ミクロほのラプトル「だれ?」

にこ「その傷はどうしたのよ!?」

ほのプテラ「飛び回ってたらはなよちゃんがおそわれてたからびっくりしたよ!」

ケツァルほのかス「ほのかはいきなり手伝ってっていわれてよくわからなかったけど……」

ほのプテラ「ありがとう!助かったよ~」

にこ「しっかりするのよ!すぐ手当してあげる!」

花陽「……っ」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「花陽ちゃん……良かったよぉ」

穂乃果「ユタラプトルはデイノニクスやヴェロキラプトルと同じドロマエオサウルス科って種類なんだけど大きさはなんと最大級!特長的な大きい目で相手を捉えて24センチにもなる鉤爪で相手を狩るんだ!」

穂乃果「ケツァルコアトルスも翼竜の中で史上最大の大きさを誇ってるんだ!地面に着いた時の大きさはキリン並み!でも重さは70グラムぐらいしかないんだ!びっくりだよね?」

169: 2015/05/14(木) 11:20:25.15 ID:BVCb+0Fz.net
ほのザウルス「……」トボトボ

凛「……」トボトボ

絵里「凛、遅かったじゃない?イチゴ食べる?」

希「みんなの分も採ってきたんやで!花陽ちゃんは?」

凛「……かよちんは」

凛「うええっ……」ポロポロ

希「凛ちゃん!?」

ほのザウルス「……がうぅ!ううぅ……」ギュウウ

トリケラほのか「なにかあったの……!?」

凛「か、かよちんが!りんのせいでぇ!」

絵里「一体なにが起きたの……」

凛「凛達が……変な建物を見つけて」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

170: 2015/05/14(木) 11:23:01.72 ID:BVCb+0Fz.net
花陽「穂乃果ちゃんじゃない……まるで本物の恐竜が……私達を襲ってきたんだ」

ことり「まるで本物の恐竜……」

海未「真姫!この島には穂乃果しかいないのでは!?」

真姫「一応……この島には穂乃果以外のDNAを持った恐竜も生息してはいるわ」

海未「なっ……それは本当なのですか!?」

真姫「ただそれはほんの一握りだし……見つけた穂乃果と同じ遺伝子を持つ恐竜の血を吸った蚊の琥珀の絶対数がまだまだ少ないから蘇らせただけ……生物が偏ると生態系が狂うから」

花陽「あの私と同じ恐竜はそういうことだったんだ……」

オルニトはなよス《ちゃぽちゃぽ!》

171: 2015/05/14(木) 11:27:39.66 ID:JumyDk26.net
真姫「ただ、穂乃果達ではない本物の恐竜……?さっきの例外を除けば基本的には穂乃果と同じ遺伝子を持つ恐竜しか蘇らせていないはずなのにそんなことはありえないわ!」

海未「ただ現にこうして花陽が襲われています!」

真姫「それは……そうね」

にこ「にことこいつも見たわ、花陽の横には確かに気絶した恐竜が倒れてた」

ミクロほのラプトル「みた!」

ユタラプトル《☆☆》ピヨピヨ

ことり「つまり……私達が研究所にいき脱出するためには」

海未「穂乃果ではない本物の恐竜をかいくぐり、研究所にある連絡施設を使うか……ヘリを手に入れるしかないということですか」

172: 2015/05/14(木) 11:30:01.69 ID:JumyDk26.net
にこ「そうするにしても、絵里達を先に見つけないと……」

花陽「とぶ穂乃果ちゃん達……」

ほのプテラ「はなよちゃん?」

花陽「私達の仲間を空から探してもらうことってできる……?」

ほのプテラ「いいよ!はなよちゃんはいのちのおんじんだし!」

花陽「お願い……」

ほのプテラ「さ、いこっ!」タタッ

ケツァルほのかス「えっ穂乃果も!?」ノシノシ

海未「なるほど……確かにこの穂乃果達なら絵里達を見つけることができるでしょう」


ほのプテラ「きゅー!」バサァ

ケツァルほのかス「はぁ!」バサァ


ミクロほのラプトル「う~っ!ぶべっ」トテトテ

にこ「さすがにあんたもあんな風には飛べないでしょ……」

海未「穂乃果達が探してくれてる間に私達は作戦を考えておきましょう」

ことり「うんっ……もしかしたら今日で脱出できるかもしれないね!」

真姫「でもなんで本物の恐竜が……最初にあった穂乃果も餌はあげてるはずなのにいきなり私達を襲ってくるし……本当にどこかおかしいわ……」

182: 2015/05/21(木) 23:10:33.24 ID:0uIM/iB5.net
絵里「そんなことになっていたなんて……」

凛「あんなとこに入らなければかよちんは……うぅ、凛のせいだ……」

希「花陽ちゃん……」

ほのザウルス「うああぁ!」

トリケラほのか「よしよし……」

絵里「!?みんな!」

希「どうしたんえりち……」



ほのプテラ「きゅー!」バサァ

ケツァルほのかス「この人達?」バサァ

凛「えっ……あの時の穂乃果ちゃん?」

184: 2015/05/21(木) 23:14:16.40 ID:0uIM/iB5.net
ほのプテラ「みつかってよかった~、ほのかたちはなよちゃんにたのまれてあなたたちをさがしにきたの」

凛「か、かよちんが!?」

絵里「生きているのね!」

ケツァルほのかス「別に穂乃果は……」

ほのプテラ「というわけでいまからあんないしてあげるね!」

トリケラほのか「よかったね、花陽ちゃんみつかったみたいだよ!」

ほのザウルス「がぅ~!」ピョンピョン


ほのプテラ「さあ、ほのかたちについてきて!」ダダッ バサァ

凛「は、早いにゃー!」

希「急いで追いかけるんや!」

185: 2015/05/21(木) 23:22:22.65 ID:0uIM/iB5.net
海未「作戦はこうです」バン!

海未「まず絵里達がこちらに到着してから私達8人をふたつに分けて4人チームを作ります」

ことり「4人のチームを?」

海未「片方は研究所内の恐竜をなるべくひきつけ誘導します」

にこ「ストップ!」

ミクロほのラプトル「にこちゃん?」

にこ「あんたそれ本気で言ってるの?」

海未「はい」

にこ「本物の恐竜を引きつけるってことは……もし失敗したら」

海未「喰われるかもしれませんね」

にこ「っ……」

海未「ですがこれしかありません!」

海未「残ったチームは誘導チームが引きつけている間に研究所内にある連絡施設で助けを呼ぶか、ヘリを飛ばして脱出の手筈を整えます」

ことり「……」

花陽「……うぅ」


凛「かよちいいいぃん!」ダダダ

186: 2015/05/21(木) 23:30:20.61 ID:0uIM/iB5.net
真姫「凛!?」

ほのプテラ「連れてきたよ!」

海未「ありがとうございます」

ケツァルほのかス「案外体力みんなあるね、ちゃんとついてきたよ」

花陽「り……凛ちゃん……?」

凛「ごめんね……凛のせいで!」

花陽「ううん……」

絵里「みんな無事で良かったわ!」タタッ

187: 2015/05/21(木) 23:37:00.04 ID:0uIM/iB5.net
ほのザウルス「が!!」ピョン

トリケラほのか「?」


真姫「あ……」

ほのザウルス「お、おか……!」

ほのザウルス「おがああああさああぁん!!」

真姫「ほのかぁ!」ギュ

絵里「えっ」

ほのザウルス「う、うう……ほのかさびしかったよ……おかあさん」ポロポロ

真姫「寂しい思いをさせてごめんなさい穂乃果」


花陽「おかあさんは真姫ちゃんだったんだ……」

希「みたいやね」

海未「……」ジー

ことり「……」ジー

にこ「……なんかよくわかんないけどそっちにも穂乃果がいるのね」

189: 2015/05/21(木) 23:44:23.68 ID:fBcJ9zUq.net
ミクロほのラプトル「ほのかはほのかだよ!」ヒョコ

希「にこっちの頭の上の穂乃果ちゃんはちっちゃくてかわいいなぁ」ツンツン

ミクロほのラプトル「むっ!ちっちゃくないもん!」

トリケラほのか「随分小さいね?」

ミクロほのラプトル「だからちっさくなーい!」ジタバタ

にこ「いたいいたい!頭の上で暴れるんじゃないわよ!」

花陽「ふふ…」


海未「絵里!」

絵里「なに?」

海未「この島を脱出します」

絵里「島を!?」

希「脱出する……!?」

海未「はい!」

191: 2015/05/22(金) 00:05:41.98 ID:H0bmN23e.net
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

海未「作戦は以上です」

絵里「なるほど……二手に分かれるというわけね」

海未「それでは決めていきましょう、まず誘導チームは……私が行きます、言い出したのは私ですから」

絵里「なら私も海未と一緒に行くわ、要は走って恐竜を引きつければいいのよね」

海未「絵里……ありがとうございます」

絵里「絶対に脱出して帰りましょう」

希「せやね、うちも誘導チームにいくわ」

凛「かよちん……」

花陽「凛ちゃん……私は大丈夫だから……行ってきていいよ」

凛「ありがとう……必ず一緒に帰ろうね」

192: 2015/05/22(金) 00:08:44.34 ID:H0bmN23e.net
真姫「じゃ脱出チームはヘリを飛ばす私、花陽にことりとにこちゃんでいくわ」

ことり「……うん!」

真姫「穂乃果、この子をお願いしていい?」

ほのザウルス「え……おかあさん?」

トリケラほのか「わかったよ!」

ほのザウルス「なんで……やだ!おかーさんといっしょ!」

真姫「駄目よ、危ないから」

真姫「またすぐ会えるわ……」ギュ

ほのザウルス「……おかあさん」グス

にこ「あんたはどうする?別についてこなくてもいいのよ」

ミクロほのラプトル「ほのかはついてくよ!まだにこちゃんにおっきいていってもらってないからね!」

にこ「意地っ張りね……あんたは」

海未「……決まりですね!」

海未「それではみなさんいきましょう!」



「「「おおおーっ!!!」」」

198: 2015/05/22(金) 10:10:20.37 ID:qAWWZiXc.net
海未「あそこが研究所ですか」ガサガサ

凛「うん!」

希「蔦に覆われてるんやな……こんなんよく見つけたなぁ」

絵里「恐竜はいる?」

凛「いや、今はいないみたいだにゃ」

絵里「とりあえず私達が先に……」

海未「!?待ってくださいみなさん!研究所の後ろの方を良く見てください!」

凛「あっ!」



アロサウルス「グルル……」

199: 2015/05/22(金) 10:14:57.38 ID:CswnhAKp.net
希「お出ましみたいやね」

絵里「どうする?」

海未「こうします」イシコロ ヒョイ

海未「はっ!」ブン

アロサウルス「ガッ……?」ゴツ!

海未「こっちです!」

アロサウルス「ガルルル!」ドスドス

海未「これで私達に向かってきましたよ!」

絵里「ち、ちょっと海未ぃ……なにか他に方法はないの?」

海未「仕方ありません、後は作戦で指定したポイントまで恐竜を誘います!いきますよ!」

希「走るでみんな!」

凛「にゃあ!」

アロサウルス「ガアアアアア!」ドスンドスン


海未「ピーーー!」

200: 2015/05/22(金) 10:16:24.94 ID:CswnhAKp.net
ミクロほのラプトル「くちぶえ!あいずがでた!」

にこ「真姫ちゃん、研究所はあそこで間違いない?」

真姫「間違いないわ!あの建物よ」

ことり「花陽ちゃん……大丈夫?」

花陽「うん……」

ことり「やっぱりあの穂乃果達と一緒に待ってた方が……」

花陽「大丈夫だよことりちゃん……ありがとう」

真姫「……すぐに終わらせて帰りましょう」

にこ「当たり前よ……研究所内の構造は真姫ちゃんわかるのよね」

真姫「ええ、私についてきて」

201: 2015/05/22(金) 10:20:54.34 ID:Ho6mq6Y1.net
真姫「……」コツン…コツン

花陽「やっぱり不気味だよぉ……」コツン…コツン

ミクロほのラプトル「うぅぅ……」ブルブル

にこ「怖いのあんた?」

ミクロほのラプトル「こわくない!」

ガタン…

ミクロほのラプトル「ひいい!」

にこ「風で入り口のドアが閉まっただけじゃない」

ミクロほのラプトル「え……ふ、ふふん!ほのかのえんぎにだまされたねにこちゃん!」

にこ「はいはい」

ことり「真姫ちゃん私達は今どこに向かっているの?」

真姫「中央のコントロールルームよ、連絡できる装置はそこにあるし、ヘリを格納してるとこの扉を開けるスイッチがあるわ」

ことり「そっか……」

202: 2015/05/22(金) 10:27:31.40 ID:mVh2RaYi.net
アロサウルス「グアアアァ!」

海未「もう少しです!」

絵里「はぁ、はぁ……早い!追いつかれる!」

アロサウルスB「ガァ!」

アロサウルスC「ガグアアアァ!」

凛「にゃ!?」

希「なんかどんどん増えてきたで!」

海未「なるほど、群れで狩りを行う恐竜ということですか」

絵里「あれで本当に追っ払えるのかしら!」

凛「う……」

海未「信じるしかないです!」



~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「アロサウルス……かっこいい!穂乃果大好き!」

穂乃果「特徴はちょこんと生えた角と大きい肉食恐竜の中でも特に発達した前肢!これで獲物を押さえつけて捕食してたんだね!また、単独じゃなくて群れで狩りをしていたことが多かったんだよ!」

穂乃果「走る速度はおよそ時速30キロ……海未ちゃん、みんながんばって!」

203: 2015/05/22(金) 10:30:48.97 ID:mVh2RaYi.net
ガラスケース「」ブクブク

花陽「ここは……」

真姫「再生実験室よ、この奥にコントロールルームがあるの」

花陽「大きいケースがたくさん並んでる……これ全部穂乃果ちゃんなんだ」

ほのか「……」

ミクロほのラプトル「ほのかがいっぱい!」

にこ「相変わらず全員裸ね」

真姫「見たところ、特に異常は……」

ことり「ひっ!」

花陽「ことりちゃん?」

ほのか「……」ギョロ

204: 2015/05/22(金) 10:34:33.29 ID:mVh2RaYi.net
ことり「この穂乃果ちゃん……顔以外、みんな本物の恐竜みたいな体になってる」

真姫「なんですって!」

にこ「……やっぱりなにかおかしいの?」

花陽「今までの穂乃果ちゃんは裸にフリルと角……とか裸に翼とかそんな感じだったよね」

真姫「再生させる機械が狂ってるとしか考えられない……」

真姫「多分だけど……穂乃果と同じDNAを持つこの子達の発現する遺伝子の調節機能がおかしくなってる」

ミクロほのラプトル「??」

にこ「つまりどういう意味?」

真姫「恐竜としての穂乃果が強く発現してるのよ……普通は穂乃果としての遺伝子の方を発現させるよう調節しているの」

ことり「じゃあ花陽ちゃんや凛ちゃんが見たっていってた恐竜達も姿が変わってただけでみんな……」

真姫「……穂乃果、ということになるわね」

205: 2015/05/22(金) 10:38:23.15 ID:mVh2RaYi.net
花陽「でもあの恐竜の穂乃果ちゃん……すごくきょうぼうだっていうか……」

真姫「元々穂乃果の遺伝子は少し凶暴というか……そういう遺伝子なの」

にこ「穂乃果が凶暴?」

ミクロほのラプトル「がー!」

真姫「みんな覚えてない?夏にBBQした時のこととか」

…………………………………………………………

《みんなでBBQの準備をしちゃってまーす!》

《もうすぐ美味しいBBQが!》ジュルリ

花陽《野菜もいっぱい食べなくちゃ……》

《えーー!?BBQっていったらお肉が主役だよ!》

にこ《パイナップルにパパイヤに!マンゴーに!あとドラゴンフルーツ!》

《だーかーら!なんでそんなのばっかりなの!BBQの主役はおーにーく!お肉なんだって!》

真姫《もうお肉お肉うるさいわよ穂乃果!》

《そうだよ!折角のお肉なのに!》

《ねえお肉は!お肉は!お肉は!?お肉はぁ!?》

《大変!お肉がああぁ!》

《お肉うううぅ!お肉ううぅぅぅぅ!》

…………………………………………………………

206: 2015/05/22(金) 10:48:04.15 ID:JXmBbzgK.net
ことり「あはは……そういえばあったねそんなこと」

グルル…

真姫「穂乃果は昔、肉食恐竜だったのよ、これは直接穂乃果のDNAを調べた後に再生してわかったことだけどね」

にこ「……はい?」

真姫「これは本当よ……もっとも普段この島では肉食恐竜達には穂むまんに鎮静物質を混ぜたエサをあげてるから凶暴化しないはずなんだけど」


ことり「でも真姫ちゃん?ここの恐竜たちはみんな琥珀の中の蚊から再生させてるんじゃ……穂乃果ちゃんのDNAから直接って」

ドスン

真姫「オリジナルの穂乃果……私達がよく知ってる穂乃果の遺伝子から再生させた恐竜……」

ドスンドスン

真姫「ほのザウルスは蚊の琥珀と、その穂乃果の実験結果も合わせて作ってあるのよ」

207: 2015/05/22(金) 10:51:12.39 ID:JXmBbzgK.net
花陽「そ、その穂乃果ちゃんはまさかこの研究所内に……」

ドスンドスンドスン!

真姫「……大丈夫よ、閉じ込めてあるはずだから」

ミクロほのラプトル「……」ピク

ミクロほのラプトル「みんなふせて!」

ガン!

にこ「!?」

バリンバリンバリン!

ことり「きゃああああぁ!」

花陽「……う、うぅぅ」

真姫「なっなに?一体……」



ティラノサウルス「ゴアアアアアアァァァァァァ!」

208: 2015/05/22(金) 10:52:43.23 ID:JXmBbzgK.net
真姫「な!?」

にこ「ちょっと……なんかヤバくない」

真姫「だ、脱走してる……」

花陽「ええっ!?あれがさっき真姫ちゃんが話してた!」

真姫「オリジナル穂乃果のティラノサウルス……」

ティラノサウルス「ガアアアアァ!」ドスドスドス

ガラスケース「」バリンバリンバリン!

裸の穂乃果「ぅ……」ベチャ

ことり「こっちに来る!」

真姫「コントロールルームまで走るわよ!」

ティラノサウルス「ガアアァ!!!」


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!~

穂乃果「言わずと知れた地上最大級の肉食恐竜、みんなも知ってるティラノサウルス!」

穂乃果「歯は凄い大きくて獲物を骨ごと噛み砕いて食べちゃうんだ!おまに嗅覚も発達してるの!」

穂乃果「穂乃果もティラノサウルスの化石を見たことがあるよ!本当にすごかったんだから!」

穂乃果「いいなぁ……穂乃果も島にいきたいなぁ!」

217: 2015/05/22(金) 16:48:02.28 ID:CswnhAKp.net
ほのザウルス「はっ!おかあさん!」

トリケラほのか「え?」

ほのザウルス「おかあさんが危ない!!」ダッ!

トリケラほのか「ちょ、ちょっと!勝手に行っちゃダメだよ!」ダダッ

ほのザウルス「おかぁーさん!」



ほのプテラ「……ほっ、魚とってきたよ!」バサバサ

シーン

ほのプテラ「あれいない?」

ケツァルほのかス「あの角がついた穂乃果、この子に食べさせたいから取ってきて欲しいっていってたのに」

ほのプテラ「おトイレ?」

218: 2015/05/22(金) 16:49:15.35 ID:CswnhAKp.net
凛「はぁ……はぁ……!」

アロサウルス「ガアア!」ダダダ

絵里「森を抜けたわ!」

希「海未ちゃん!」

海未「はぁ……はああっ!」シュボ!

ボボボォ!

アロサウルスB「アァ……」ダダダ

アロサウルスC「ァァァ……」ダダダ

絵里「はぁ……はぁ……やった、逃げてくわ」

海未「誘き寄せて火で追い払う作戦は成功ですね……」

凛「キャンプファイヤーの焚き火みたいに大きく作ったから火が大きいにゃ……あっつ」

海未「常備した枝を全て使いましたが……火を怖がらない生物は人間を除いてほぼいませんからね」

希「真姫ちゃん達は上手くいっとるやろか……」

海未「ここまでは作戦通りです……頼みますよ」

219: 2015/05/22(金) 16:54:06.41 ID:CswnhAKp.net
ティラノサウルス「ゴアァ!」ドスンドスン

真姫「この廊下を渡ればコントロールルーム!捕まったら最後よ!」

にこ「わかってるわよ!ほら花陽!にこの手を握りなさい!」ギュ

花陽「ありがとう……」ギュ

ことり「!?……これって」

穂むまんの大量の空き箱「」グチャグチャ

真姫「なるほど、穂むまんのストックはもうとっくにこのティラノサウルスが喰い尽くしてたのね……だから」

ティラノサウルス「ゴアアァァァァ!」バリンバリンバリン

ことり「きゃっ!」

にこ「なんて無茶苦茶なやつなの!廊下のガラスを割りながらこっちに来る!」

花陽「あぅ!」ドサ

にこ「あ……花陽!!手を今度はもっとしっかり掴んで」


花陽「……もうダメだよ……私は置いていって」

220: 2015/05/22(金) 16:55:19.48 ID:CswnhAKp.net
にこ「なに言ってるのよ!そんなことできるわけないじゃない」

ミクロほのラプトル「そうだよ!」

ことり「花陽ちゃん!」

ティラノサウルス「ゴアァアァ!」ドスンドスンドスンドスン

花陽「ごめんねみんな……私がみんなに着いてきた理由はね、こういう時に身代わりになれればって思ったからなんだ……」

真姫「花陽!」

ティラノサウルス「ガァ!」ドスンドスン

花陽「えへへ……」

真姫「は、はなよ!はなよおおぉ!」

ことり「いやあああぁ!」



トリケラほのか「どーん!」ドガ

ティラノサウルス「ガアアアアア!?」ズシャア

221: 2015/05/22(金) 16:58:39.58 ID:U9Fiso+i.net
花陽「……え」

ほのザウルス「まにあった!」

トリケラほのか「あ~久々にこんなにはしったかも」


にこ「穂乃果!」

ミクロほのラプトル「うん!」

にこ「あんたじゃない!」

ティラノサウルス「ガ……」

ほのザウルス「おかーさんたちをいじめるな!がるる!」

ティラノサウルス「ア……アァ」

にこ「花陽!今のうちに早く!」

ことり「真姫ちゃんこのロックを解除して!」

真姫「0419……開いたわ!」ピッピッピッピッ

真姫「ほのザウルス早くこっちに!」グイ!

ほのザウルス「おかーさん!」



ティラノサウルス「ガアアアアアアァ!」

トリケラほのか「えーい!」ドガ

ティラノサウルス「グルル……」

トリケラほのか「いかせないよ!」

ティラノサウルス「アァァァァァァ!」

222: 2015/05/22(金) 17:01:13.75 ID:B2o56bBL.net
海未「辺りに恐竜は?」

凛「いない……今ならいけるにゃ」

絵理「海未、まさか私達も研究所内に入るつもりなの?」

海未「予定時間はもうとっくに過ぎています、真姫達になにかあったかもしれません!」

海未「……こういっては残酷ですが……その」

希「……」

海未「もし……全滅したなら……それを確認する必要が出てきます……別の方法を探さなければいけませんから」

絵理「……海未」

凛「大丈夫だよ……みんな手間どってるだけだよ」

海未「……すいません」

海未「いきましょう、あの中へ」

223: 2015/05/22(金) 17:05:25.97 ID:B2o56bBL.net
真姫「あった!この装置で連絡がとれる!」

ことり「やった!」

にこ「待って!でもこれ……」

真姫「!!」

連絡装置「」バチ、バチバチ

花陽「こわれちゃってる……」

真姫「……くっ!」

花陽「この爪痕は……あの恐竜の」

ユタラプトル《オッオッ!》

ことり「真姫ちゃん!ヘリは!ヘリは大丈夫なの!」

真姫「!?そ、そうね!」ポチ

ウィーン

真姫「……格納庫の扉が動いた!」

花陽「や、やった……」

にこ「ヘリで脱出できそうね!」


ガン!

224: 2015/05/22(金) 17:11:20.83 ID:B2o56bBL.net
ミクロほのラプトル「に、にこちゃん……」ビク

にこ「ちょっと……ウソでしょ」

ほのラプトル「ぐるる……」


ゴン!ドン!


花陽「あ……ああ」

バガアアァン!

真姫「きゃあああっ!」

ティラノサウルス「ガアアアアア!」

トリケラほのか「……」

ことり「そんな……」

花陽「いやだ……角の穂乃果ちゃん!!」

ほのザウルス「うわああああああ!」ダダダ

真姫「ほのザウルス!ダメ!」

ほのザウルス「はなして!」

真姫「みんな早く格納庫の中に!」

225: 2015/05/22(金) 17:14:37.08 ID:B2o56bBL.net
ガアアアアア……


海未「……今の響いてきた声は!まさか!」

希「こっちからや!」

絵里「くっ……トビラが開かない……」

海未「凛!トビラを蹴破りますよ!」

凛「ええっ!?」

海未「はっ!」ブン

凛「にゃ!」ブン


バガァン!


凛「痛いにゃあぁー!」グス

海未「ここは……なんの部屋でしょうか」

226: 2015/05/22(金) 17:17:54.05 ID:B2o56bBL.net
絵里「みんなこれ!」

希「……!」

凛「凛、映画かなんかで見たことあるよ……これ」

海未「RPG7……」

絵里「こんなものまでこの島にはあったのね……」

海未「万一に備えて鎮圧用に武器の一つや二つあってもおかしくはないでしょう」

ゴアァアァァァァァァ……

希「またあの声や!」

海未「これを持っていきましょう」ガシャ

凛「で、でも……」

海未「もし真姫達が追い詰められているとしたら……助けられるチャンスです」

絵里「そうだけど……」

海未「こっちから聞こえました!急ぎましょう!」タタッ

227: 2015/05/22(金) 17:19:26.83 ID:B2o56bBL.net
ヘリ「」

真姫「あった!みんな乗って!」

にこ「ええ、花陽!」

花陽「ことりちゃんも……」

ティラノサウルス「ガアアアアア!」

真姫「にこちゃん!入り口のレバーを引いて!この中ならコントロールルームじゃなくても格納庫の扉を閉めれる!」

にこ「ふん!」


ガシャン!


真姫「早く飛ばさなきゃ……!」

228: 2015/05/22(金) 17:26:09.34 ID:B2o56bBL.net
花陽「角の穂乃果ちゃん……」グス

ほのザウルス「う、ううぅ!」

真姫「ダメよほのザウルス!私から離れないで!」

ヘリ「」

ティラノサウルス「ガアアアアアァァァ!」ガン!ガンガン!

ミクロほのラプトル「くるよ!」

にこ「真姫ちゃんまだ!?もう格納庫の扉も持たない!」

真姫「わかってるわよ!でも……」

ガシャァン!

ティラノサウルス「ゴアァアァァァァァァ!」

ことり「き、きたよっ!」

229: 2015/05/22(金) 17:28:33.30 ID:B2o56bBL.net
真姫「ふぅ……ふぅ……」パチンパチン

ほのザウルス「があ!」ピョン

真姫「ほのザウルス!」

ほのザウルス「わあああぁ!」

ティラノサウルス「……アァ」

ほのザウルス「がぶ!」

ティラノサウルス「……」

ほのザウルス「がぶ!がぶがぶ!」

にこ「な、なんで……あの恐竜が急に動かなくなったわよ」



ティラノサウルス「……う、ゥ」ポロポロ



ことり「泣いてる……穂乃果ちゃん?」

230: 2015/05/22(金) 17:30:39.23 ID:B2o56bBL.net
花陽「……もしかしてあの恐竜」

にこ「……」

ことり「ほのザウルスちゃんの……」

海未「みなさん!」ダダッ

にこ「海未……!?それにあんた達!」

絵里「海未!」

海未「はい!」スチャ

花陽「だ、ダメ!やめて海未ちゃん!」

海未「……」

ことり「やめて!それを撃たないで!」

231: 2015/05/22(金) 17:32:22.76 ID:B2o56bBL.net
凛「!……海未ちゃん!ことりちゃん達が撃たないでほしいって言ってるにゃ!」

海未「何故ですか!?相手はいままさに……」

ほのザウルス「がぶがぶがぶぅ……!」

ティラノサウルス「ア……」ポロポロ

海未「……えっ」

希「……」


ヘリ「」バルルル

真姫「動いたわ!みんな乗って!」

232: 2015/05/22(金) 17:34:51.97 ID:B2o56bBL.net
真姫「ほのザウルスもはやく……」

ティラノサウルス「アァ……」スリスリ

ほのザウルス「な、なに?なんなの?」

真姫「ほのザウルス!」

ティラノサウルス「ゴアァアァ!」

真姫「……っ、なんなのよ!」

花陽「真姫ちゃん……ほのザウルスちゃんをあの恐竜さんに返してあげよ……」

真姫「な、なに言ってるの花陽!」

花陽「真姫ちゃんも……もうわかってるよね」



花陽「あの恐竜が私達じゃなくてほのザウルスちゃんを追ってきてたことに……」

233: 2015/05/22(金) 17:37:10.54 ID:B2o56bBL.net
真姫「……」

トリケラほのか「いたた……」フラフラ

絵里「穂乃果!?どうしたのそのケガは!」

トリケラほのか「色々あったんだけど……なんでか噛みつきが浅くて助かったみたい」

ティラノサウルス「うあァァァァァ……」ポロポロ

にこ「真姫ちゃん……」

真姫「いやよ……!」

234: 2015/05/22(金) 17:39:05.81 ID:B2o56bBL.net
《お嬢様、実験は成功です!検体Aが無事蚊の琥珀の遺伝子を使った卵を産むことに成功しました!》

真姫《本当!?》

《こちらがその卵です》スッ

真姫《これが……》

《それでは返してきますので》

真姫《待って》

真姫《この卵は私が温めて、孵すわ》

《お嬢様……》

真姫《問題はないわよね?》

《大丈夫だとは思いますが……》

真姫《ふふ……やっと卵を産ませることに成功したわね》

真姫《私があなたのお母さんよ……》


ガアアアアアアァ……!

235: 2015/05/22(金) 17:42:16.53 ID:B2o56bBL.net
真姫「……!」

真姫《い、今パキッって音がしたわ!》

卵《》ペキ

真姫《産まれるのね穂乃果!》

卵《》パキッペキッメキメキメキ!

ほのざうるす「がー!」ヨチヨチ

真姫《よしよし!よくがんばったわね!》ナデナデ


真姫「……」


ほのざうるす《まき……まきち……?》

真姫《まーきーちゃん、ほらもういっかい》

ほのざうるす《まきちゃ!》

真姫《ママ!この子がついに私の名前を呼んだわ!》

236: 2015/05/22(金) 17:45:44.52 ID:B2o56bBL.net
ほのザウルス《おかあさん……むにゃむにゃ》

真姫《今日はいっぱい遊んで疲れたわね、なにがいちばんたのしかった?》

ほのザウルス《おかあさんのぴあのをきくこと……》

真姫《……穂乃果》

ほのザウルス《むにゃむにゃ……》

真姫《ありがとう……》



真姫「う、ううぅ……ぅぅ」ポロポロ

絵里「真姫……」

ほのザウルス「おかーさん?」

ティラノサウルス「……ガァ」

真姫「……」

真姫「ほのザウルス……いい?よく聞いて」

239: 2015/05/22(金) 17:56:55.48 ID:B2o56bBL.net
ヘリ「」バルルル

ほのザウルス「おかあさん!いやだ!」

ティラノサウルス「……」

ミクロほのラプトル「にこちゃんのばか……」

トリケラほのか「みんな……」




花陽「ばいばい……」

希「またね……」

絵里「元気でね」

ことり「穂乃果ちゃん!」

海未「うっ……ううぅ」パシャパシャ

凛「さよなら……」

真姫「帰るわよ……私達の音ノ木坂に」グイ

ヘリ「」ブィイィーン



おかあさあああぁぁん……!

240: 2015/05/22(金) 17:58:39.59 ID:B2o56bBL.net
ヘリ「」バルルル

真姫「……夕焼けが綺麗ね」

海未「そうですね……」

絵里「とんだGWだったわね……ふふ」

希「でも……なんだか楽しかった!」

ことり「うんっ!」

にこ「……」

花陽「……にこちゃん」

にこ「なによ……あんたは寝てないとキズ治んないわよ」

243: 2015/05/22(金) 18:00:42.43 ID:B2o56bBL.net
花陽「……寂しい?」

にこ「別に……」

凛「あっ!穂乃果ちゃん!」

バサ!

にこ「え!?」

凛「なーんて……」

にこ「りん~~!」アタマグリグリ

凛「げ、元気をだしてあげようと思ったんだにゃ……」

にこ「……余計なお世話よ」

凛「……」

245: 2015/05/22(金) 18:05:23.46 ID:B2o56bBL.net
テレテンテテン…テレテンテテン…テレテンテテン♪


海未「あの島の穂乃果達はこれからどうなるのですか……研究所はもう機能してないんですよね」

真姫「しばらくは……自然のままに任せましょう」

真姫「きっとそれが一番……」

海未「……そうですか」


テレレレーレレレ テレレレーレレレ レー…♪


ほのプテラ「きゅー!」バサバサ

絵里「えっ!?」

ほのプテラ「はなよちゃん!みんな!」

花陽「……穂乃果ちゃん!?」

246: 2015/05/22(金) 18:07:31.98 ID:B2o56bBL.net
テテテン テンテン テン テン テン…テン…♪


ケツァルほのかス「最後に島をもう一度見てみて?」バサバサ


…ドゥン!ドゥドゥドゥドゥデッデー!


ことり「うわあああぁ……!」

花陽「……すごい」


テッテー テッテー テレテッテッテテー♪

テテテー テレテッテッテテーテッテー♪


アルゼンチノほのか「もっしゃもっしゃ」モグモグ

ブラキオほのか「んまいんまい……」モグモグ

247: 2015/05/22(金) 18:09:55.56 ID:B2o56bBL.net
テテテン テレテッー テテテテン!テテテン!


アンキロほのか「ごっつん!」ブン!

タルボほのか「いたっ!ごめんなさーい!」

アンキロほのか「次噛み付いてきたら本気で振るからね!」プンプン


テッテー テッテー テレテッテッテテー♪

テテテー テレテッテッテテーテッテー♪


パキケファロほのか「ええい!」ゴチン

パキケファロほのか「なんの!」ゴチン

花陽「あっあれは……」

オルニトはなよス「あはは!」

パラサウにこフス「それぇー!」

にこ「なによあれぇ!?」

248: 2015/05/22(金) 18:11:46.62 ID:B2o56bBL.net
ほのプテラ「ばいばいみんな!」

ケツァルほのかス「……元気で」

真姫「じゃあね……沢山の穂乃果達……ほのシックパーク……」

ヘリ「」ブゥゥン…


テッテー テッテー テレテッテテテー デン!


~穂乃果博士の恐竜講座だよっ!最終回~

穂乃果「この講座も今回が最終回!」

穂乃果「まずはアルゼンチノサウルス!なんとこの恐竜は今まで地球上に生まれたどの生物よりも大きい恐竜なんだ!重さはなんと90トン!えええ!?」

穂乃果「次はブラキオサウルス!アルゼンチノサウルスは知らなくてもこの子は名前知ってる子は多いんじゃないかな?映画ジュラシックパークにも登場した人気の恐竜さんだよ!」

穂乃果「尻尾のハンマーがかっこいいアンキロサウルス!油断してたら大きい肉食恐竜でもいたいたーい一撃をもらっちゃうよ?」

穂乃果「タルボサウルスはよくティラノサウルスと間違えられやすい恐竜なんだ!だけど前足はティラノサウルスより小さくて体も細いの!」

穂乃果「えーっと、パキケファロサウルスは頭がとっても分厚い恐竜だよ!頭突きをする恐竜として有名だけど実はいまだにその頭は本当はどうやって使うのかはまだよくわかってないの!」

穂乃果「穂乃果博士の恐竜講座はここまで!みんなどうだったかな?まだまだ紹介してない恐竜もたくさんいるから興味がわいたら調べてみてね!」

249: 2015/05/22(金) 18:13:42.33 ID:B2o56bBL.net
穂乃果「む~~~」

海未「穂乃果……」

穂乃果「なにさ!みんなして穂乃果を置いてGW中遊びにいったんでしょ!」

海未「機嫌を直してくださいよ……」

穂乃果「ふんだ!」

ことり「穂乃果ちゃんごめんね……クッキー食べる?」

穂乃果「……食べる」

真姫「ほのザウルス!?なんで服着て……」

穂乃果「え?」

250: 2015/05/22(金) 18:16:25.98 ID:B2o56bBL.net
真姫「あ、いや……なんでもないわ」

穂乃果「むぅー!みんな一体どこに遊びにいったのさ!」

絵里「そ、それは……えっと」

穂乃果「絵里ちゃんまでひどいよ!」

花陽「ご、ごめんね穂乃果ちゃん……」

にこ「うるさいわね……」



ミクロほのラプトル「しつこいよ!」

穂乃果「……」

にこ「……ん?」

ミクロほのラプトル「あ、しまった……」

251: 2015/05/22(金) 18:18:58.48 ID:B2o56bBL.net
にこ「……え」

にこ「な、なんであんたここにいるのよ!!」

ミクロほのラプトル「こっそりヘリにのってきたんだ~」

穂乃果「……」

にこ「 ヤっバ!」

穂乃果「え、穂乃果?」

ミクロほのラプトル「ほのかはほのかだよっ!」


海未「あ……」バサバサバサ

凛「にゃあ!?あの穂乃果ちゃん達の写真だにゃ!」

252: 2015/05/22(金) 18:20:11.06 ID:B2o56bBL.net
ことり「海未ちゃん!それは穂乃果ちゃんがいない時にみんなでみようって……」

海未「す、すいません……カバンから落ちてしまいました」

穂乃果「……」

真姫「ほ、穂乃果?」

穂乃果「ぐす……」

絵里「えっ」

穂乃果「みんな穂乃果をのけものにしてー!穂乃果のこと嫌いなんだ!」

絵里「お、落ち着きましょう穂乃果」

ミクロほのラプトル「うん!」

にこ「だからあんたじゃないっての……」

253: 2015/05/22(金) 18:22:09.69 ID:B2o56bBL.net
穂乃果「もうみんな知らない!」ダッ

海未「ほ、穂乃果!?」

真姫「……今度、穂乃果も連れて行ってみる?」

希「どんな反応するかは面白そうやけど……」

絵里「裸の穂乃果が生息してる島なんて言えないわよ……」

凛「穂乃果ちゃんを追いかけなきゃ!」

花陽「う、うん!」

にこ「あんたは送り返すからね!」

ミクロほのラプトル「あっかんべーっ!はなれないもんね~!」

にこ「なんなのよもう……」


穂乃果「うわあああああぁん!」

海未「穂乃果ああぁ!」

ことり「穂乃果ちゃん!」



END…?

254: 2015/05/22(金) 18:23:07.04 ID:B2o56bBL.net
おしまいです

ここまで読んでいただいた方々ありがとうございました!

255: 2015/05/22(金) 18:24:37.43 ID:3ovSQ7oQ.net

261: 2015/05/22(金) 21:01:13.58 ID:NRjWLbGm.net
乙やん

引用元: 海未「穂乃果と同じDNAを持つ恐竜の血を吸った蚊の琥珀からそれを甦らせる?」真姫「ええ」