1: 2015/03/02(月) 03:04:26 ID:Ao/PkorE
彼女「はろう」

男「……薬はもうやめたんだけどな」

彼女「へぇ、偉いじゃん」

男「…寝よう」

彼女「えっ、ちょっと」
SPY×FAMILY 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)
5: 2015/03/02(月) 03:32:07 ID:Ao/PkorE
彼女「そういえばさ」

男「おん」

彼女「なんで氏のうとしたの?」

男「なんでかなあ」

彼女「なんでかなぁ」

男「よく分からないな」

彼女「命大事にってドラクエで習ったでしょ」

男「キミは氏んでもゲーム好きなのなぁ」

6: 2015/03/02(月) 03:37:32 ID:Ao/PkorE
男「なぁ」

彼女「はい」

男「俺の、あのお気に入りの靴下、どこしまったか覚えてる?」

彼女「タンスの上から二番目の右奥に入ってるよ」

男「おっ、本当だ」

男「…穴が開いてた」

8: 2015/03/02(月) 03:42:14 ID:Ao/PkorE
男「よく覚えてたな」

彼女「男君は私がいないと何もできなかったからね!」

男「俺以外にも良い男いたろうに」

彼女「……このやろう!」ばしっ

男「幽霊のパンチ痛いな…なんで当たるんだ」

彼女「男君に当たるよう祈ったらまじで当たった」

男「神様なんでもできるなぁ」

9: 2015/03/02(月) 03:47:40 ID:Ao/PkorE
男「最近のゲーム見る?」

彼女「見る見る見る見る見る見る見る見る見る見る」

パソコン「でるでるゼル◯の伝説」

彼女「神々のトラ◯フォース2とか…」

彼女「ムジュ◯がどこでもできるとか…」

彼女「蘇生する方法調べて」

男「うるさいから見せない方がよかったかなぁ」

10: 2015/03/02(月) 03:52:20 ID:Ao/PkorE
男「思い返してみれば俺らの思い出はゲーム一緒にやったことしかないなぁ」

彼女「男君が外出るの嫌がるし私はゲーム好きだったからちょうど良かったよ」

男「また一緒にやりたいなぁ」

彼女「男君ゲーム下手っぴで見てるとイライラするからなぁ…」

男「はっきり言われると傷つくね」

11: 2015/03/02(月) 03:55:26 ID:Ao/PkorE
男「あっちにもゲームあるの?」

彼女「んー、ないかなぁ」

男「そっかぁ、禁断症状でない?」

彼女「でないかなぁ、いつも幸せな気分だし、フワフワしてるだけでやる事ないかなぁ」

男「」

12: 2015/03/02(月) 03:56:58 ID:Ao/PkorE
間違えて投稿しちゃった

男「薬やってた時もフワフワできたからなぁ」

彼女「多分あのフワフワとは別のフワフワだと思う」

13: 2015/03/02(月) 04:00:17 ID:Ao/PkorE
彼女「男君は今幸せ?」

男「唐突だなぁ」

彼女「ねぇねぇねぇ」つんつん

男「キミがいるから幸せかなぁ」

彼女「そんなこと言ったってキスしかしてあげないから!!」ちゅううう

男君 「いつになっても変わらないなぁキミは」

14: 2015/03/02(月) 04:08:06 ID:Ao/PkorE
彼女「仕事は?」

男「フリーターしてたよ」

彼女「今は?」

男「めんどくさいからやめた」

彼女「どうやって生活してきたの…」

男「キミのゲームとか売ってなんとかここまで生きてこれたよ」

彼女「ああっ、本当だ、限定版が…くぅ……」

15: 2015/03/02(月) 04:16:15 ID:Ao/PkorE
男「今更だけどさ」

彼女「へい」

男「俺氏ぬの?」

彼女「氏ぬよ」

男「そうかあ、怖いな」

彼女「練炭自頃したやつがなに言うのよう」

男「でもパソコン弄れるし靴下も履けるからまだ生きてるんじゃね?」

彼女「神様パワーでなんとかなってんだよ」

男「っぱねーわ」

16: 2015/03/02(月) 04:20:23 ID:Ao/PkorE
彼女「最近は自頃しても理由によれば天国って甘い制度できたから運良く天国行きだよ」

男「うーむ、神様に足を向けて寝れないな」

彼女「そもそも神様はいないからかあ」

男「今までの神様なんちゃらは嘘っぱちかよ」

彼女「天国ジョークだよ」

男「は????」

17: 2015/03/02(月) 04:26:54 ID:Ao/PkorE
彼女「氏者同士だから物理攻撃できるしパソコンも壊れてるし靴下も破けてるし、皆氏んだことになってるから触れるんだよ」

男「衝撃の事実」

彼女「っていうことでぎゅー」

男「いきなり抱きつかれると流石の俺でも照れる」

彼女「男君の成分ここ数年は取り入れてないからな」

男「イチャイチャするのも得意じゃないから何すれば良いのやら」

彼女「まぁ、このままでいいよ」

18: 2015/03/02(月) 04:36:09 ID:Ao/PkorE
彼女「私さ」

男「なんだい」

彼女「ずっと天国で男君の事考えてたんだ」

男「そいつぁ嬉しいです」

彼女「早く氏んでくれないかなーって」

男「普通愛する人の長生きを願うものでは?」

彼女「でも、ずぅっと男君に会いたかったんだ」

彼女「浮気もしないか天国でずっと見てたよ」

彼女「ゲーム売られたのは気づかなかったけど、寝てて」

男「キミはどこでもすぐ寝れるのも変わってないね、可愛い可愛い」

彼女「まぁね」

19: 2015/03/02(月) 04:38:36 ID:Ao/PkorE
男「もしさ」

男「俺が新しい女作ってたらどうしたの」

彼女「深爪になる呪いかけてたなぁ」

男「浮気しないでよかったぁ…」

20: 2015/03/02(月) 04:42:20 ID:Ao/PkorE
男「天国にも食事ってあるの?」

彼女「あるよ、作れる、作ってあげようか!?」

男「キミの料理は全部しょっぱいから遠慮しとくよ」

彼女「じゃああっちに着いたらさっそく作ってあげよう」

男「耳ついてんのかよこいつ」

21: 2015/03/02(月) 04:50:12 ID:Ao/PkorE
男「しかし胸ないなぁ」

彼女「身体が中学生だから!15歳だから!」

男「俺が最後に見た25歳の身体にも胸はなかったなぁ」

彼女「あーセクハラーセクハラーもうおっOい揉ませませんー」

男「それは嫌だな」

22: 2015/03/02(月) 04:53:01 ID:Ao/PkorE
彼女「最低なことなんだけどさ」

男「うむ」

彼女「男君と氏因が一緒って嬉しい」

男「あー、そういえばそうだっあね」

彼女「いっしょ♪いっしょ♪」

男「喜べることかい」

23: 2015/03/02(月) 04:59:52 ID:Ao/PkorE
男「なんか眠くなってきた」

彼女「そろそろ時間だね」

男「この見慣れた部屋からもおさらばかあ」

彼女「うん、うん」

男「なに泣いてんの」

彼女「嬉しいからかな」

男「そうか…」

彼女「男君は?どう?」

男「まあ、寂しいけどキミがいるなら平気かな」

彼女「ギザなこと言うのよした方が良いよ」

24: 2015/03/02(月) 05:10:37 ID:Ao/PkorE
彼女「最期になるけど謝るね」

男「なぜ」

彼女「男君、天国じゃなくて地獄行きなんだ」

男「やっぱり?それじゃないと割りに合わない」

男「キミは天国に戻ってミジンコにも転生して平和に暮らしてくれ」

彼女「うん、私も地獄」

男「はー、もう何も驚かない」

彼女「憎いよね、私は男君を迎えるまで天国に留まれて道連れなんて」

男「憎くなんかないよ、罪を償うことができるなんて幸せだ、しかもキミと一緒にだなんて」

彼女「本当にギザな言葉は治らないのね、うへへへ」ポロポロ

25: 2015/03/02(月) 05:17:36 ID:Ao/PkorE
彼女「もし生まれ変われたら、そんなことはないと思うけど、何になりたかった?」

男「うーん、究極生命体かな」

彼女「私も」

彼女「ふふ」

男「じゃあ行こうか」

彼女「うん」


男「半分地獄に入ってる中いうことじゃないけどさ」

男「俺もずっとキミのこと考えてたよ」

彼女「へぇ、嬉しい」

男「冷たいなぁ、でも耳赤くなってるうふふふ」

彼女「雰囲気もクソもないね」

男「じゃあ本当にこの世と別れだ」

彼女「うん」


男「…キミの手料理食いたかったなぁ」

26: 2015/03/02(月) 05:25:46 ID:Ao/PkorE
彼女「ほら!起きて!!」

男「あー…もう朝かよ」

彼女「まったく…男君は私がいないと何もできないんだから」

男「うん、その通りだ…ふわぁーあ」

彼女「はい、朝ごはん」

男「いただきます」

男「…うん、しょっぱいなぁ」

彼女「えー、そう?文句いうなら食べなくて良いよ」

男「いや、そうじゃない」

男「懐かしい味だなって」ポロポロ

彼女「ぅえっ!?どうしたの!?不味かった?!」

男「凄く、おいしいよ」ポロポロ

27: 2015/03/02(月) 05:27:42 ID:Ao/PkorE
終わりです、おやすみなさい

29: 2015/03/04(水) 06:13:52 ID:TIzIKQJc

引用元: 男「死んだ彼女が制服着て来た。」