怜「おいセーラ。今なんて言った」

セーラ「え？」

怜「もう一回いうてみい」

セーラ「ｵｽﾌﾟﾚｲﾊ危険ﾔﾃﾞｰ」

怜「この売国奴が！！」

セーラ「！？」

怜「オスプレイが危険やて？そんなに嫌なら日本から出てかんかいぼけぇ！」

セーラ「怜！？」

竜華「何怒ってんの？今までみんなで仲良くニュース見てたやん！？」

怜「そこの売国奴が馬鹿なこと言いおるからや」

セーラ「う、うちか・・・？」

政治的な咲キャラ

怜「そうや。お前やお前」

セーラ「でもニュースでも危険って言うてたで？」

怜「そんなことばかり言ってるからマスゴミに洗脳されるんや」

竜華「マスゴミ？」

怜「そうや。何も調べずにテレビから得た情報だけを信じる馬鹿」

怜「こういう奴が日本を駄目にしてくんや」

セーラ「・・・」

怜「あんたのことやでセーラ」

竜華「でもニュースで本当に言ってたねん」

竜華「オスプレイは墜落するって」

セーラ「そ、そうや！テレビでも映像が映ってたんやで！」

怜「どうせそれCV-22やろ」

竜華「CV-22？」

怜「オスプレイも一つじゃないんやで」

怜「米軍特殊部隊使用のCV-22」

怜「海兵隊使用のMV-22」

怜「そして海軍使用のHV-22」

怜「事故が多いのはCV-22の奴や。で、今回日本に来たんはMV-22や」

怜「全然ちがうど！？」

竜華「そんなん知らんし～！」

怜「これもテレビで言うてたで！何を聞いてたんや！！」

竜華「ご、ごめんやし～！」

怜「まったく、自分に都合のいい情報だけ吸収して都合の悪い部分は叩く・・・」

怜「それじゃどっかの民族と同類やで！」

セーラ「CV-22じゃなくてMV-22が来るっていうのはようわかった」

怜「よろしい」

セーラ「でもMV-22も事故率高いんやろ・・・？」

怜「それがMV-22の事故率は言うほど高いってわけでもないんや」

泉「それはなんかニュースで見ました。ヘリコプターと同じくらいとか」

怜「そうや」

怜「ヘリコプターが普通に上空飛んでるのにMV-22には反対っていうのはおかしい話やろ」

セーラ「た、確かに・・・」

怜「それにその事故って言うのもほとんどが可変時によるものなんやで」

竜華「可変って・・・オスプレイってトランスフォーマーなん！？」

怜「違うわ。ちょっと黙っとけボケ」

泉「えっと、可変って言うのは固定翼機モードからヘリコプターモードへの変形のことです」

泉「今までの航空機を言うものは飛ぶために滑走路というものが必要でした」

泉「だから航空機を運ぶ空母なんかにも長い滑走路がありますよね？」

泉「逆に滑走路が無いと航空機は離陸できないんです」

怜「で、その欠点を無くしたんがヘリコプターや」

怜「ヘリコプターっていうのは揚力によって垂直離着陸が可能なんや」

泉「そのかわり、ヘリコプターには長距離飛行ができないという欠点があるんですよ」

怜「で、その両者を合体させたのがオスプレイや」

泉「オスプレイは離陸時にはエンジンを上向きにしたヘリコプターモードで離陸します」

怜「つまり、垂直離着陸が可能なんや」

怜「そして離陸した後は固定翼機モードに可変する」

怜「固定翼機モードになれば長距離の移動も可能となるんや」

怜「航空機のデメリットである離陸の問題」

怜「ヘリコプターの問題である航続距離」

怜「それらを解消した機体」

怜「垂直離着陸できる航空機」

怜「それがV-22オスプレイや！！」

セーラ「ﾖｰﾜｶﾗﾝﾅｰ」

怜「なんやて！？」

泉「まあまあ」

竜華「オスプレイが強いのはわかったで」

怜「よろしい」

竜華「でもさ、そのオスプレイは配備する利点はあるん？」

怜「よく聞いてくれたな。流石竜華や」

竜華「ﾃﾞﾍﾍｰ」

怜「今回、オスプレイが岩国基地に配備されたんはしっとるよな」

竜華「うん」

セーラ「ﾆｭｰｽﾃﾞﾐﾀﾃﾞｰ」

泉「岩国基地から発進したオスプレイはですね・・・」

泉「なんと韓国全域まで作戦行動がとれるんですよ！！」

竜華「・・・それすごいん？」

怜「今使ってる輸送ヘリやったら日本の領海内程度しか移動できないんや」

怜「オスプレイの航続距離やおよそ600km！今の奴の約4倍や！！」

怜「しかもオスプレイは空中での給油ができるんや！」

怜「空中給油をすればその航続距離は1000km以上！」

怜「なんと岩国基地から中国領内まで行けるようになるんやで！！！」

竜華「おおおおおおお！！！」

セーラ「無敵やん！！」

怜「しかもな！しかもな！」

怜「今回配備されたんは岩国やけどもし普天間に配備されたらどうなると思う！？」

怜「補給なしで尖閣諸島までひとっとびや！」

怜「さらに空中給油してやったらどうなるか！？」

怜「作戦行動範囲は上海、台湾全土、そしてフィリピン北部まで跳ね上がるんや！！！」

竜華「おおおおおおおおおおおおおおお！！！」

セーラ「無敵やん！！」

竜華「これ聞いたらオスプレイに反対してるんがどの層かわかるなぁ」

怜「せやろ？せやろ？」

セーラ「オスプレイは無敵なんやな！！」

怜「そういうこっちゃで！！」

泉「みんながマスコミの呪縛から解けてよかったですね。園城寺先輩」

怜「ホンマやわ！わかってくれてめっちゃ嬉しいわ！みんなありがとな！」

竜華「オスプレイが配備されたら中国としてはかなりの脅威やな」

怜「せやな。日本列島から直接中国行けるようになるからな」

泉「日本政府も買えばいいのに」

怜「まったくやな！HAHAHAHA！！」

セーラ「でも日本は戦争しないんやろ？だったら日本にはオスプレイいらんやん！」

怜「あ゛ぁ？」

セーラ「米軍が使うだけでいいやん！」

怜「強い兵器を持つっていうのはつまり平和につながるんや」

怜「日本が強い武器を持つ」

怜「そうすれば日本を攻める国は必然的に日本より強い武器を用意しなきゃいかん」

怜「その準備だけでも大きな抑止になる」

セーラ「な、なるほど・・・」

怜「米軍が撤退したフィリピン見てみなや」

怜「中国に南沙諸島に中国が攻めてきて大変なことになっとるやろ」

怜「あんた甘いわ。戦争はもう始まってるんやで」

怜「それにな、日本の軍隊は自衛隊。つまり自国領を守るための部隊や」

怜「確かに守ることはできる」

怜「でもな。自衛隊には責める能力が無い」

怜「ようするに、一回領土取られたらもう取り返せないっちゅうことや」

セーラ「・・・」

怜「つまり、国の安全保障のためにも最新兵器は必要、つまりはオスプレイも必要ってこっちゃ」

怜「事故率高いので反対や～って言うてて尖閣占領されたら笑えないやろ」

セーラ「そうやな・・・ウチが甘かったわ・・・」

怜「最近の中国は脅威や。日本も今まで通りにはいかへん」

怜「中国が攻撃してきても米国が日本を守ってくれる保証もない」

怜「自分の国は自分で守らなきゃいけないんや」

セーラ「せやな」

竜華「日本の未来のためにもオスプレイは必要！よくわかったで怜！！ありがとう！！」

怜「お礼はうちにしやんでええ。米軍にしてや」

数日後

岩国基地

セーラ「オスプレイ見に来たでー！」

竜華「まだやろか！早く離陸しないかな！？」

怜「焦んな竜華！焦ってもオスプレイは離陸しやんで！！」

泉「でも船久保先輩は連れて来なくてよかったんでしょうか・・・？」

怜「心配しなさんなや。あいつは赤いから米軍に興味ないんや」

泉「そうでしたか。でも赤くても興味ある人はあると思いますよ？」

怜「まだかな！まだかな！」

グォングォン！！

怜「おお！音聞こえてきたで！！もうすぐや！もうすぐやで！」

竜華「だんだん大きくなってきた！」

怜「あっ！！上がってきたで！！！」

怜「きたーーーーー！！！めっちゃこっこええやん！！！！」

竜華「すごい！すごいわー！」

怜「人生で一番感動してるわ！マジ素敵やん！！！時代を感じるでマジ！！！マジいいわー！！！言葉が出やん！早く可変！可変してや！！！」

セーラ「こいつがアジアを守ってくれるんやな！」

泉「ですね。確かにすごい」

怜「オスプレイさーーーーーーーーーん！！！！」

怜「これからよろしゅうお願いしますーーーーーーーーーーー！！！！！」

帰り道

泉「なんやかんやでもう夕方ですね」

セーラ「結構長い間基地にいたからなー」

怜「はぁーよかったなぁーオスプレイ。まだ頭に焼き付いてるわ」

竜華「うちもやわ。本当にかっこよかったわ～」

怜「見た！？あの可変するとこ！？めっちゃ痺れたわ～今も痺れてるわ～」

竜華「もう怜ったら大袈裟やで！」

怜「いやいやマジモンもマジやで！」

セーラ「みんなでこれて楽しかったわ」

泉「そうですね。またみんなで見たいですね。オスプレイ」

竜華「あぁー大阪にもオスプレイ来やんかなぁ～。橋下さん頼むわぁ～」

怜「あかんて。橋下さんのお気に入りはオスプレイやない」

怜「“コスプレイ”やからな」


HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!




完

勉強になったし、スルスル読めた！>>1GJ！

ナチス怜のキャラが面白かったのでオスプレイ怜を書いてみました。
オスプレイについて学びつつ楽しんで頂けたなら幸いです。
関西弁がおかしいかもしれませんがそこは許してもらえるとうれしいです。
ここまで支援していただきありがとうございました。

笑えたから良し

ごめんクソワロタ