1: 2011/08/14(日) 23:01:16.45 ID:g4HLD2Q50
まどか「つーかなに、『キュゥべえ』って。かわいいキャラぶってんじゃねーよ」

QB「……」

まどか「黙ってんじゃねーよ、おい。あー、マジで頃したい。ほむらちゃん、いつぞやみたいに内側から破裂させてよ」

QB「杏子みたいな口調になってるぞ、まどか」

杏子「あたしはここまで口悪くねーよ!」

まどか「つーわけで、願い事決めたわ。インキュベータの絶滅ね。さっさと氏ねやクズ」

QB「ちょ、ちょっと待ってよ。そんなことをしたら新しい魔法少女が生まれなくなるし、穢れを溜め込んだグリーフシードの回収も……」

まどか「じゃあ、過去と未来全ての時間軸においてインキュベータの絶滅ね。はい論破」

QB「それは大きなパラドックスを抱えているよ。僕がいなければ君の願いが叶わない、しかし君の願いが叶えば僕はいない……」

さやか「ま、まあまあ。まどかも、別のお願いを考えたら?あんまりそういう願い事は……」

まどか「は?うっせー黙れよ、てめーが諸悪の根元だろうが。告る勇気もねえくせに男助けやがって」

さやか「えっ……」
Chapter.1  

4: 2011/08/14(日) 23:04:50.47 ID:g4HLD2Q50
まどか「なんだかんだ言ってさ、マミさんみたいに氏に直面してたり、ほむらちゃんみたいに絶望の淵に立たされてたり……」

まどか「そういう場面じゃQBに頼ってもしょうがないよ」

まどか「でも、私のおまけでQBに勧誘されただけの能無しのお前がでしゃばるからああいうことになるんだよ。わかる?」

さやか「そ、そんな言い方ないでしょ!私はただ、あいつの演奏を……」

まどか「あーあ、惜しいよなあ。上条くん寝込んでたんだから、逆レOプでもしてやればお前のもんになったんじゃねーのwww」

さやか「……」

6: 2011/08/14(日) 23:07:54.33 ID:g4HLD2Q50
杏子「お、おい、まどか!そんな言い方ひどすぎるぞ!」

杏子「さやかは確かにちょっとヘタレだったかもしれないけどさ……気持ちは本物なんだよ……」

まどか「なになに、なんですか?www 友情ごっこですかwww」

まどか「あんたら最初は頃し合ってたじゃん。それをQBの正体が分かった途端に手のひら返してお友達ってwww ただの傷の舐め合いだろ、それ」

杏子「……」

マミ「ちょっと鹿目さん、言い過ぎよ。みんなに謝りなさい」

まどか「え?誰あんたwww これは友達同士の話し合いなの。外部の人間が口出してんじゃねーよ、ぼっち」

まどか「今月のお友達料、まだもらってないですよマミさん。ほら、早く払ったら会話に参加していいですから」

マミ「……」

7: 2011/08/14(日) 23:10:27.99 ID:g4HLD2Q50
まどか「そういやさ、マミさんの必殺技。なんだっけ?フェノールフタレインだっけ?」

マミ「ティロ・フィナーレよ!」

まどか「え??まあいいわ、それ言ってんのマミさんだけだよね。なに?自分で名前付けたの?」

マミ「えっ、いや……その……」

まどか「確かそれってイタリア語だよね。何?日本語じゃ駄目なわけ?『最終攻撃!』でいいじゃん」

マミ「……」

12: 2011/08/14(日) 23:13:12.84 ID:g4HLD2Q50
まどか「あ、そうだよねwwwかっこ悪いもんね日本語じゃwww じゃあきっと、マミさんイタリア語ペラペラなんだよね」

マミ「そ、それは……」

まどか「喋れないのにイタリア語なの?じゃあさ、フィナーレは日本でもたまに聞くからともかく、ティロってどういう意味か知ってたの?」

まどか「あ、もしかしてググったりしたのかな?ドイツ語とかフランス語とかも調べてたりして?どれが語呂がいいかなあ、なんてwww」

まどか「まあしょうがないよね、中3だもんね、お年ごろだよね。紅茶とかケーキに凝っちゃったりしてさwww」

まどか「気をつけてくださいね、黒歴史にならないようにwww」

マミ「……」

15: 2011/08/14(日) 23:15:50.57 ID:g4HLD2Q50
まどか「あとさ、その髪型なんなの?ドリルなの?それ攻撃に使えばいいんじゃない?www」

さやか(マミさんパート長いなあ)

まどか「ほら、あのお菓子の魔女に頭喰われた時にさ、口の中からドリルでギュイーンとかwwwww大爆笑wwwww」

マミ(これ……セットするの大変なのに……)

マミ「ぐすっ……」

まどか「あれあれあれあれ?今度は泣き落としですか?さすが、錯乱して仲間撃ち頃しちゃうメンヘラですなあwww」

マミ「うっ……ひっく……」

まどか「あーあー、もう。変な奴に口挟まれて何言ってたか忘れちゃったじゃん。なんだっけ?」

ほむら「QB氏ねって話よ」

まどか「あ、そうだった。ところでさ、ほむらちゃんってなんで暁美が名前じゃないの?ほむらってかなりDQNネームだよね」

さやか(墓穴を掘ったな、転校生)

ほむら「……」

19: 2011/08/14(日) 23:18:46.40 ID:g4HLD2Q50
まどか「だってほむらってwww 別に炎に関係する魔法も使わないのにね。あ、火器かwww 大変だね、攻撃能力に恵まれなかった子は」

ほむら「……」

まどか「暁美ならそこそこいい名前なのにね。まあ『美』って名前についてて実際に美しい女の子見た事無いけどwww」

まどか「しかも第1話でクール転校生キャラかと思ったら10話で三つ編みメガネってwww」

まどか「なに?なにに媚びてんの?そんなに広い層に受けたい?」

ほむら「まどか……」

まどか「軽々しく名前呼んでんじゃねーよ、ガチレO変態。無口で大人しいぶん、白井黒子とかよりタチ悪いよ」

さやか(誰だよ)

25: 2011/08/14(日) 23:21:17.57 ID:g4HLD2Q50
ほむら「た、確かにまどかの下着を時々拝借したりしてるけど……私はそこまで変態じゃないわ」

まどか「あと風呂覗いたりとか、私のベッドに潜り込んだりとか、時間止めてスカートめくりとか。やめてよほんと」

ほむら「な、なんで知ってるの!?」

まどか「だって私、神だし。全時間軸見てるし」

ほむら「じゃあきっと私の恥ずかしいあんな姿やこんな姿も……」

ほむら「見られてるのね……うふふ」

まどか「キモイ。変態。氏ね」

さやか(なんだこの流れ)

27: 2011/08/14(日) 23:24:00.85 ID:g4HLD2Q50
まどか「えーっと、マミさんは泣かせたしほむらちゃんも十分なじったから、足りないのはさやかちゃんと杏子ちゃんかな」

ほむら「ま、待ってまどか!私まだ足りない……」

まどか「抱き着いてくんじゃねーよ変態!私に気に入られるまで一人で勝手に時間遡行してろよ」

ほむら「私がまどかに変なことしちゃった分、私にもしていいよ。まどかあ……」

まどか「ガチレOで変態でビXチかよ。私でも魔女化するレベルだわ」

ほむら「もっと……もっと言って!」

さやか(この二人、意外とお似合いなんじゃ……)

まどか「ちょっとマジでウザいんだけどこいつ!マミさん、例のあの……なんとかフィノーレで頃しちゃってよ!」

マミ「ぐすっ……」

30: 2011/08/14(日) 23:27:22.63 ID:g4HLD2Q50
まどか「色々と衝突もあったけど、まあ本音で付き合えるほどいい仲間だってことだよね」

さやか(えっ)

まどか「というわけで、QB氏ねって話に戻そうか」

さやか(私たちはスルーなのか)

まどか「つーかさっきから何なのQB?なんでも願い叶えるって言ったよね?」

まどか「しかも私にはめちゃくちゃすごい力があるんでしょ?宇宙の一種族を滅ぼすくらい楽勝でしょ」

ほむら「まどか、その力は私のおかげなんだよ!だから誉めて!」

33: 2011/08/14(日) 23:30:45.29 ID:g4HLD2Q50
まどか「なに?あんだけ私たちを騙しといて自分が氏ぬのは怖いわけ?代わりはたくさんいるんでしょ?まあ全員頃すんだけどwww」

QB「僕は君たちを騙してなんかいないよ。だって僕は一度もウソなんて……」

まどか「は?なめてんじゃねーよ?

まどか「お前らに感情がないってのは分かるけどさ、人間と何千年と付き合ってといて感情に対する理解がないなんて言わせないよ?」

まどか「つまり、お前らは最初から私たちを家畜にする気まんまんだったわけ」

まどか「まあ、それは人間よりあんたらの方が科学力があったんだからしょうがないよ。食物連鎖だ」

まどか「でもさ、それを互いの合意だのなんだのと正当化してる時点でお前らにも罪悪感があったんじゃねーの?」

38: 2011/08/14(日) 23:33:34.32 ID:g4HLD2Q50
まどか「でもさ、こうやって大量の因果を束ねた私が出てきたらさ、魔法少女として宇宙も滅ぼせる力があるわけよ」

ほむら「それは私のおかg」

まどか「私っていま、ピラミッドの頂点なの。わかる?なめた口聞いてると、何億固体単位で頃すよ?」

QB「僕がいない世界を作ると言う事は、君たちは今も文明ゼロの洞穴生活だよ。それでもいいのかい?」

まどか「え?脅しのつもり?それ本気で言ってるの?だってそれ、また私がお願いすればいいじゃん。私、宇宙書き換えられるんだよ?」

まどか「ああそうか、それじゃあこうしよう。あんたらインキュベータの文明と、人類の文明を入れ替える」

まどか「今度はお前らが、私たちの家畜になるの。いいじゃない?今まであんたらがしてきたことだよ」

まどか「希望と絶望のバランスは差し引きゼロ。つまりそれって、こういうことだと思わない?」

QB「……」

43: 2011/08/14(日) 23:35:53.64 ID:g4HLD2Q50
まどか「……でもね、インキュベータ。私の願いは叶わない」

QB「どういうことだい?」

まどか「人間ってね、感情があるの」

まどか「インキュベータ。あなたたちは、人間にとって『かわいらしい』容姿を持ってる」

まどか「それはもしかしたら人間の警戒心を奪うための仮の姿なのかもしれない」

まどか「でもね、私たち人間はきっと」

まどか「あなたたちを家畜みたいに扱おうなんて思わないのよ」

まどか「それが人間の弱いところ。……だと考えるあなたが、一番弱いの」

まどか「これが私の最後の願い……いや、頼みよ。インキュベータ」

まどか「この地球から、出て行きなさい」

48: 2011/08/14(日) 23:38:31.72 ID:g4HLD2Q50
QB「地球にはまだたくさんの魔女がいるし、君たちは魔法少女だ。時が来れば魔女になる」

QB「その時に僕がいなければ、地球は……」

まどか「私は、あなたに願いを叶えてもらわなくたって絶望しない自信がある」

まどか「そう……私の強大な魔力をもってすれば、世界中の魔女だって倒せる」

まどか「そして、世界中の魔法少女に、希望を与えられる」

まどか「いえ、きっと魔女にだって希望を与えるわ」

まどか「だから、私はあなたにも……インキュベータにも……」

まどか「希望を与えたいの」

まどか「私の願い、決まったよ。キュゥべえ」

QB「……願いはなんだい?」

まどか「私の願いは……」

まどか「全てのインキュベータに、尊い感情を与えたい…………」






引用元: まどか「死ね」 QB「それが君のねが……えっ?」 まどか「死ね」