1: 2015/06/16(火) 23:12:32.99 ID:Cu4M/SNO.net
花陽「……え……それでうちに来たの?」
凛「うん!」
花陽「凛ちゃん、それはムリかな…………」
凛「なんで!?」
花陽「なんでって……そもそも、どうしてペットになりたいの?」
凛「かよちんと、いつでも一緒がいいニャ!」
花陽「今でも十分一緒にいると思うよ?泊まったりだってするし……」
凛「もっともっと、一緒がいい」
花陽「凛ちゃん……やっぱり変だよ……」
凛「変じゃないよ?」
凛「うん!」
花陽「凛ちゃん、それはムリかな…………」
凛「なんで!?」
花陽「なんでって……そもそも、どうしてペットになりたいの?」
凛「かよちんと、いつでも一緒がいいニャ!」
花陽「今でも十分一緒にいると思うよ?泊まったりだってするし……」
凛「もっともっと、一緒がいい」
花陽「凛ちゃん……やっぱり変だよ……」
凛「変じゃないよ?」
3: 2015/06/16(火) 23:18:30.83 ID:Cu4M/SNO.net
凛「ほら、ちゃんと尻尾と耳もあるニャ!」
花陽「あ、あのね、そういうことじゃなくて……」
凛「大丈夫、噛んだりしないよ?」
花陽「凛ちゃん…………今、テスト期間だよ……」
凛「ペットは勉強しなくてもいいの」
花陽「赤点とったら、部活動停止なんだよ?」
凛「に、ニャーニャー!」
花陽「ごまかさないで」
花陽「あ、あのね、そういうことじゃなくて……」
凛「大丈夫、噛んだりしないよ?」
花陽「凛ちゃん…………今、テスト期間だよ……」
凛「ペットは勉強しなくてもいいの」
花陽「赤点とったら、部活動停止なんだよ?」
凛「に、ニャーニャー!」
花陽「ごまかさないで」
5: 2015/06/16(火) 23:21:27.33 ID:Cu4M/SNO.net
凛「まあ見てて!あまりのペットぶりに、かよちんも納得すると思うよ」
花陽「ええっ…………」
凛「ねえ、撫でてみて!」
花陽「う、うん…………」ナデナデ
凛「ごろニャーン♡」
花陽「………………」
凛「どう?どう!?」
花陽「……部活休みなぶん、ちゃんと勉強しよう?」
花陽「ええっ…………」
凛「ねえ、撫でてみて!」
花陽「う、うん…………」ナデナデ
凛「ごろニャーン♡」
花陽「………………」
凛「どう?どう!?」
花陽「……部活休みなぶん、ちゃんと勉強しよう?」
6: 2015/06/16(火) 23:24:32.93 ID:Cu4M/SNO.net
凛「ま、まってかよちん!もう一度凛にチャンスをください」
花陽「え、いいけど…………」
凛「ニャー♡」ペロペロ
花陽「や……く、くすぐったいよ凛ちゃん!」
凛「…………」ペロペロ
花陽「ほっぺた舐めないでよぉ…………」
凛「……とこのように、愛らしく舐めるニャ」
花陽「…………勉強しよ?この机で一緒に。ね?」
凛「なんでそうなるの…………」
花陽「え、いいけど…………」
凛「ニャー♡」ペロペロ
花陽「や……く、くすぐったいよ凛ちゃん!」
凛「…………」ペロペロ
花陽「ほっぺた舐めないでよぉ…………」
凛「……とこのように、愛らしく舐めるニャ」
花陽「…………勉強しよ?この机で一緒に。ね?」
凛「なんでそうなるの…………」
7: 2015/06/16(火) 23:27:07.42 ID:Cu4M/SNO.net
凛「り、凛は賢いペットだよ!かよちんの指示ちゃんと聞くよ!?」
花陽「テスト勉強を……」
凛「ペットができる範囲のことだけニャ……」
花陽「なんでも言うこと聞く?」
凛「うん!」
花陽「そっか……じゃあついてきて」
凛「わかったニャ、ご主人様♡」
花陽「テスト勉強を……」
凛「ペットができる範囲のことだけニャ……」
花陽「なんでも言うこと聞く?」
凛「うん!」
花陽「そっか……じゃあついてきて」
凛「わかったニャ、ご主人様♡」
8: 2015/06/16(火) 23:30:02.36 ID:Cu4M/SNO.net
花陽「さて、ここが玄関だよ。いいね?凛ちゃん」
凛「凛、知ってるよ」
花陽「指示を出すね。ええと――――」
花陽「凛ちゃん、ここから出て自分のうちに帰ろう?」
凛「うん!」
花陽「バイバイ凛ちゃん」
凛「じゃあねかよちん!」バタン
花陽「………………」カチャンカチャン
凛「あー!違う、違うのかよちん!閉めないで!」ドンドン
凛「凛、知ってるよ」
花陽「指示を出すね。ええと――――」
花陽「凛ちゃん、ここから出て自分のうちに帰ろう?」
凛「うん!」
花陽「バイバイ凛ちゃん」
凛「じゃあねかよちん!」バタン
花陽「………………」カチャンカチャン
凛「あー!違う、違うのかよちん!閉めないで!」ドンドン
9: 2015/06/16(火) 23:32:41.23 ID:Cu4M/SNO.net
凛「昨日はかよちんに、見事にしてやられた……」
凛「でもあのあとかよちんは、凛を再び家にあげてくれて――」
凛「一緒に勉強会をしてくれたニャ!」
凛「やっぱりかよちんって、とーっても優しいの!」
凛「かよちんにペットとして、撫でまわされたいニャ♡」
凛「かよちん♡かよちん♡」
凛「でもあのあとかよちんは、凛を再び家にあげてくれて――」
凛「一緒に勉強会をしてくれたニャ!」
凛「やっぱりかよちんって、とーっても優しいの!」
凛「かよちんにペットとして、撫でまわされたいニャ♡」
凛「かよちん♡かよちん♡」
10: 2015/06/16(火) 23:35:55.32 ID:Cu4M/SNO.net
花陽「………………」
凛「小泉凛にしてほしいニャ」
花陽「凛ちゃん……またなんだね……」
凛「かーよちん♪」
花陽「そろそろ私も怒るよ?」
凛「うん。しっかりしつけて♡」
花陽「………………」
凛「ニャー♪」スリスリ
花陽「お願いだから、目を覚ましてよぉ…………」
凛「小泉凛にしてほしいニャ」
花陽「凛ちゃん……またなんだね……」
凛「かーよちん♪」
花陽「そろそろ私も怒るよ?」
凛「うん。しっかりしつけて♡」
花陽「………………」
凛「ニャー♪」スリスリ
花陽「お願いだから、目を覚ましてよぉ…………」
12: 2015/06/16(火) 23:39:08.75 ID:Cu4M/SNO.net
凛「ほら、ちゃんとペットらしく四足歩行で――」シュバッ
凛「こんなふうに、俊敏に動くよ!」
花陽「だからなんなのかなぁ…………」
凛「ここぞというときに、飼い主を守ることもできるニャ!」
花陽「そ、そうなんだ……」
凛「こんな凛が、今ならタダ!」
花陽「たとえお金がもらえても、飼わないよ……」
凛「なんで…………なにが足りないの?」
花陽「え、ええとね……常識かなぁ…………」
凛「こんなふうに、俊敏に動くよ!」
花陽「だからなんなのかなぁ…………」
凛「ここぞというときに、飼い主を守ることもできるニャ!」
花陽「そ、そうなんだ……」
凛「こんな凛が、今ならタダ!」
花陽「たとえお金がもらえても、飼わないよ……」
凛「なんで…………なにが足りないの?」
花陽「え、ええとね……常識かなぁ…………」
13: 2015/06/16(火) 23:42:37.49 ID:Cu4M/SNO.net
凛「フー………………」
花陽「え、突然どうしたの……?」
凛「………………」ギュ
花陽「いっ……痛いよ凛ちゃん!おなかつままないで!」
凛「こういう時に、しつけが必要になるニャ」
花陽「…………え?」
凛「さあかよちん!凛をしつけて!」
花陽「あ、えっと…………だ、ダメだよーおなかつまんじゃ……」
凛「ニャー…………」シュン
凛「完璧なしつけだよ!さすがかよちんニャ!」
花陽「ええっ…………」
花陽「え、突然どうしたの……?」
凛「………………」ギュ
花陽「いっ……痛いよ凛ちゃん!おなかつままないで!」
凛「こういう時に、しつけが必要になるニャ」
花陽「…………え?」
凛「さあかよちん!凛をしつけて!」
花陽「あ、えっと…………だ、ダメだよーおなかつまんじゃ……」
凛「ニャー…………」シュン
凛「完璧なしつけだよ!さすがかよちんニャ!」
花陽「ええっ…………」
14: 2015/06/16(火) 23:44:54.29 ID:Cu4M/SNO.net
凛「かよちん、何かしてほしいことある?」
花陽「勉強……かな」
凛「それ以外で」
花陽「じゃあ……あの勉強机の上から、数学の教科書持ってきてくれるかな?」
凛「まかせて!」
凛「――――よっと……」
凛「……はい、かよちん」
花陽「ありがとう、凛ちゃん」
凛「……このようになにかいいことをしたら、頭を撫でてほしいニャ」
花陽「え……あ、うん…………」ナデナデ
凛「かよちーん♡」
花陽「………………」
花陽「勉強……かな」
凛「それ以外で」
花陽「じゃあ……あの勉強机の上から、数学の教科書持ってきてくれるかな?」
凛「まかせて!」
凛「――――よっと……」
凛「……はい、かよちん」
花陽「ありがとう、凛ちゃん」
凛「……このようになにかいいことをしたら、頭を撫でてほしいニャ」
花陽「え……あ、うん…………」ナデナデ
凛「かよちーん♡」
花陽「………………」
15: 2015/06/16(火) 23:47:15.23 ID:Cu4M/SNO.net
花陽「ね、ねえ凛ちゃん。もう一つお願いがあるんだけど」
凛「どんとこいニャ!」
花陽「あのね、外の郵便受けから新聞を取ってきてほしいの」
凛「新聞?」
花陽「うん。イヌとかはね、とってきてくれるんだって」
花陽「凛ちゃんもできるよね?」
凛「まかせてよ!行ってくるね」
花陽「うん」
凛「どんとこいニャ!」
花陽「あのね、外の郵便受けから新聞を取ってきてほしいの」
凛「新聞?」
花陽「うん。イヌとかはね、とってきてくれるんだって」
花陽「凛ちゃんもできるよね?」
凛「まかせてよ!行ってくるね」
花陽「うん」
16: 2015/06/16(火) 23:50:18.16 ID:Cu4M/SNO.net
凛「郵便受けは、門の近くの――これかな?」
凛「あ、あった!」
凛「よし、新聞も取ったしかよちんの部屋に――――」ガチャガチャ
凛「玄関が締まってるニャ……」
凛「…………かよちん!あーけーてー!」ドンドン
凛「あ、あった!」
凛「よし、新聞も取ったしかよちんの部屋に――――」ガチャガチャ
凛「玄関が締まってるニャ……」
凛「…………かよちん!あーけーてー!」ドンドン
17: 2015/06/16(火) 23:54:17.61 ID:Cu4M/SNO.net
凛「昨日も締め出されたニャ……」
凛「でもまたもや、凛を再び家にあげてくれて――」
凛「一緒に勉強会をしてくれたニャ!」
凛「やっぱりかよちんって、とってもとーっても優しいの!」
凛「かよちんにペットとして、しつけられたい♡」
凛「かよちん♡かよちん♡」
凛「でもまたもや、凛を再び家にあげてくれて――」
凛「一緒に勉強会をしてくれたニャ!」
凛「やっぱりかよちんって、とってもとーっても優しいの!」
凛「かよちんにペットとして、しつけられたい♡」
凛「かよちん♡かよちん♡」
18: 2015/06/16(火) 23:55:57.55 ID:Cu4M/SNO.net
花陽「…………それで、また来たんだね」
凛「うん。凛をペットとして迎え入れよう?」
花陽「だからね……それはムリなの」
凛「なんで?なんで!?」
花陽「ヒトをペットにはできないよね?」
凛「それなら、凛はヒトをやめるニャ」
花陽「え、ええぇ………………」
凛「ねえ……いいでしょ?かよちん!」
花陽「なにが凛ちゃんをここまでさせるの……」
凛「うん。凛をペットとして迎え入れよう?」
花陽「だからね……それはムリなの」
凛「なんで?なんで!?」
花陽「ヒトをペットにはできないよね?」
凛「それなら、凛はヒトをやめるニャ」
花陽「え、ええぇ………………」
凛「ねえ……いいでしょ?かよちん!」
花陽「なにが凛ちゃんをここまでさせるの……」
19: 2015/06/17(水) 00:00:08.81 ID:rgBGc4vN.net
凛「今日はペットらしく、首輪も持ってきたの」
花陽「そ、そうなんだぁ……」
凛「凛に着けて!」
花陽「ええと……着けなくてもいんじゃないかな?」
凛「ダメだよ!もし迷子になったときは、首輪が頼りになるんだよ!?」
凛「ほら、見てこの首輪。ちゃんと、迷子のときのために、連絡先が書いてあるの」
『名前:リン 飼い主:かよちん♡』
花陽「………………
花陽「そ、そうなんだぁ……」
凛「凛に着けて!」
花陽「ええと……着けなくてもいんじゃないかな?」
凛「ダメだよ!もし迷子になったときは、首輪が頼りになるんだよ!?」
凛「ほら、見てこの首輪。ちゃんと、迷子のときのために、連絡先が書いてあるの」
『名前:リン 飼い主:かよちん♡』
花陽「………………
21: 2015/06/17(水) 00:02:41.11 ID:rgBGc4vN.net
凛「さらにね……このリードをつければカンペキだよ?」
花陽「………………」
凛「これで、おさんぽもばっちり!」
花陽「あ、あのね…………凛ちゃんは、ネコなの?イヌなの?」
凛「………………」
花陽「………………」
凛「…………ニャー」
花陽「ネコなの?ネコだね!?」
花陽「………………」
凛「これで、おさんぽもばっちり!」
花陽「あ、あのね…………凛ちゃんは、ネコなの?イヌなの?」
凛「………………」
花陽「………………」
凛「…………ニャー」
花陽「ネコなの?ネコだね!?」
23: 2015/06/17(水) 00:06:52.30 ID:rgBGc4vN.net
凛「さあかよちん、おさんぽに連れってて!」
花陽「え……まさかこのリード、着けたまま外行くの?」
凛「もちろん」
花陽「………………」
凛「……いやなら、かよちんの家の庭だけでもいいよ」
花陽「に、庭も……うーん…………」
凛「大丈夫。凛が制服着たまま、四つんばいで歩くから――」
凛「かよちんは、リードもってるだけでいいニャ」
花陽「それ、ヘタしたら私の方がやばい人扱いだよ?」
花陽「え……まさかこのリード、着けたまま外行くの?」
凛「もちろん」
花陽「………………」
凛「……いやなら、かよちんの家の庭だけでもいいよ」
花陽「に、庭も……うーん…………」
凛「大丈夫。凛が制服着たまま、四つんばいで歩くから――」
凛「かよちんは、リードもってるだけでいいニャ」
花陽「それ、ヘタしたら私の方がやばい人扱いだよ?」
24: 2015/06/17(水) 00:11:31.40 ID:rgBGc4vN.net
凛「行っくニャー!」
花陽「待って!」
凛「どうしたのかよちん」
花陽「ネコは……おさんぽしないよね?」
凛「………………」
花陽「………………」
凛「…………凛はイヌニャ」
花陽「……ニャ?」
凛「イヌワン」
花陽「…………もうちょっと、設定をしっかりと練ろう?」
花陽「待って!」
凛「どうしたのかよちん」
花陽「ネコは……おさんぽしないよね?」
凛「………………」
花陽「………………」
凛「…………凛はイヌニャ」
花陽「……ニャ?」
凛「イヌワン」
花陽「…………もうちょっと、設定をしっかりと練ろう?」
26: 2015/06/17(水) 00:13:26.01 ID:rgBGc4vN.net
凛「――意外と四本足で歩くのって難しいね……」
花陽「やらなくていいんだよ……?」
凛「凛、ペットとして妥協はしないつもりなの」
花陽「そこは妥協してほしいな……」
凛「がんばるよ、かよちん!」
花陽「………………」
花陽「やらなくていいんだよ……?」
凛「凛、ペットとして妥協はしないつもりなの」
花陽「そこは妥協してほしいな……」
凛「がんばるよ、かよちん!」
花陽「………………」
27: 2015/06/17(水) 00:15:14.25 ID:rgBGc4vN.net
花陽「…………あ、ごめん凛ちゃん。湯を沸かしたままだったよ……」
花陽「火を消しに行ってくるね」
凛「うん、早く戻ってきてね!」
花陽「…………」スタスタ
花陽「………………」バタン
凛「かよちん、戻ってこないニャ…………」
凛「――まさか…………」ガチャガチャ
凛「かよちんヒドイ!ペット虐待だよ!」ドンドン
花陽「火を消しに行ってくるね」
凛「うん、早く戻ってきてね!」
花陽「…………」スタスタ
花陽「………………」バタン
凛「かよちん、戻ってこないニャ…………」
凛「――まさか…………」ガチャガチャ
凛「かよちんヒドイ!ペット虐待だよ!」ドンドン
28: 2015/06/17(水) 00:19:38.60 ID:rgBGc4vN.net
凛「かよちんってばひどいニャ……」
凛「でもやっぱり、凛を再び家にあげてくれて――」
凛「一緒に勉強会をしてくれたニャ!」
凛「やっぱりかよちんって、とってもとってもとーっても優しいの!」
凛「かよちんと一緒に、もっとおさんぽしたいニャ♡」
凛「かよちん♡かよちん♡」
凛「でもやっぱり、凛を再び家にあげてくれて――」
凛「一緒に勉強会をしてくれたニャ!」
凛「やっぱりかよちんって、とってもとってもとーっても優しいの!」
凛「かよちんと一緒に、もっとおさんぽしたいニャ♡」
凛「かよちん♡かよちん♡」
29: 2015/06/17(水) 00:22:46.09 ID:rgBGc4vN.net
花陽「………………凛ちゃん」
凛「ニャー!」
花陽「土曜の朝から来て、なんの用事かなぁ…………?」
凛「決まってるよ。そろそろ正式にペットにしてほしくって」
花陽「ホントに怒るよ…………」
凛「凛、怒り顔のかよちんも好きニャ♡」
花陽「………………」
凛「かよちん♡かよちーん♡」ペロペロ
花陽「やめ……やめて…………」
凛「ニャー!」
花陽「土曜の朝から来て、なんの用事かなぁ…………?」
凛「決まってるよ。そろそろ正式にペットにしてほしくって」
花陽「ホントに怒るよ…………」
凛「凛、怒り顔のかよちんも好きニャ♡」
花陽「………………」
凛「かよちん♡かよちーん♡」ペロペロ
花陽「やめ……やめて…………」
30: 2015/06/17(水) 00:25:42.61 ID:rgBGc4vN.net
花陽「凛ちゃん、ちょっと早いけどお昼ご飯食べよ?」
凛「うん!ありがとね、かよちん」
花陽「お母さんたち、今日はいないの。だから私がおにぎり作るね」
凛「凛はおとなしく待ってる」
花陽「うん」
凛「……やっぱり、かよちんがおにぎり作ってるところを見てるニャ」
花陽「…………う、うん」
凛「うん!ありがとね、かよちん」
花陽「お母さんたち、今日はいないの。だから私がおにぎり作るね」
凛「凛はおとなしく待ってる」
花陽「うん」
凛「……やっぱり、かよちんがおにぎり作ってるところを見てるニャ」
花陽「…………う、うん」
31: 2015/06/17(水) 00:27:32.92 ID:rgBGc4vN.net
花陽「………………」ニギニギ
凛(かよちんかよちんかよちん♡)ジー
花陽「………………」
凛(かよちんかよちんかよちん♡)ジー
花陽「あ、あの凛ちゃん?」
凛「なあに?あ、手伝うことある?」
花陽「いや……その……見られてるとやりにくいなあって……」
凛「でも……ペットだもん……」
花陽「…………うん?全く意味わかんないよ?」
凛(かよちんかよちんかよちん♡)ジー
花陽「………………」
凛(かよちんかよちんかよちん♡)ジー
花陽「あ、あの凛ちゃん?」
凛「なあに?あ、手伝うことある?」
花陽「いや……その……見られてるとやりにくいなあって……」
凛「でも……ペットだもん……」
花陽「…………うん?全く意味わかんないよ?」
32: 2015/06/17(水) 00:29:13.39 ID:rgBGc4vN.net
花陽「いただきます」
凛「いただきます!」ガツガツ
花陽「り、凛ちゃん!ちゃんと手を使って食べてよぉ……」
凛「…………ん」ゴクン
凛「ペットは手を使わず食事するニャ」
花陽「なんで妙に律儀なの?」
凛「それだけ本気なの!だから…………ペットにしてほしいな……」
花陽「凛ちゃん…………」
花陽「でもダメ」
凛「なんで!?なんでよ!?おかしいよ!?」
凛「いただきます!」ガツガツ
花陽「り、凛ちゃん!ちゃんと手を使って食べてよぉ……」
凛「…………ん」ゴクン
凛「ペットは手を使わず食事するニャ」
花陽「なんで妙に律儀なの?」
凛「それだけ本気なの!だから…………ペットにしてほしいな……」
花陽「凛ちゃん…………」
花陽「でもダメ」
凛「なんで!?なんでよ!?おかしいよ!?」
46: 2015/06/17(水) 22:59:37.43 ID:rgBGc4vN.net
花陽「それなら……とことんこだわってほしいなぁ……」
凛「とことん?」
花陽「うん。例えば、しゃべらないとか…………」
凛「わかったニャ!これからしゃべらないようにするね!」
花陽「え……ホントにしゃべらないの?」
凛「もちろんだよ。言いたいことは体を使って表現するね」
花陽「体を使って……?」
凛「…………ニャー♡」ペロペロ
花陽「ひゃっ!それはやめてよぉ…………」
凛「とことん?」
花陽「うん。例えば、しゃべらないとか…………」
凛「わかったニャ!これからしゃべらないようにするね!」
花陽「え……ホントにしゃべらないの?」
凛「もちろんだよ。言いたいことは体を使って表現するね」
花陽「体を使って……?」
凛「…………ニャー♡」ペロペロ
花陽「ひゃっ!それはやめてよぉ…………」
47: 2015/06/17(水) 23:03:26.38 ID:rgBGc4vN.net
凛「ニャ!」
花陽「…………手に持ってるの、なあに?」
凛「ニャー」
花陽「ネコじゃらしみたいな、おもちゃだね…………」
凛「…………」サッ
花陽「えっと、渡されたけど……これでどうすればいいの?」
凛「…………ニャー!」フリフリ
花陽「凛ちゃん……腕を振ってるけど、意味がよくわかんないよ……」
花陽「あ、ええと、これを振ればいいのかな?」
凛「…………」コクコク
花陽「…………こ、こう?」フリフリ
凛「ニャッ!ニャー♡」
花陽「…………うん」
花陽「…………手に持ってるの、なあに?」
凛「ニャー」
花陽「ネコじゃらしみたいな、おもちゃだね…………」
凛「…………」サッ
花陽「えっと、渡されたけど……これでどうすればいいの?」
凛「…………ニャー!」フリフリ
花陽「凛ちゃん……腕を振ってるけど、意味がよくわかんないよ……」
花陽「あ、ええと、これを振ればいいのかな?」
凛「…………」コクコク
花陽「…………こ、こう?」フリフリ
凛「ニャッ!ニャー♡」
花陽「…………うん」
48: 2015/06/17(水) 23:05:02.93 ID:rgBGc4vN.net
凛「ニャー♡」スリスリ
花陽「ちょっともう!凛ちゃん!」
凛「…………♡」スリスリ
花陽「体をすりすりと、こすりつけないでっ…………」
凛「ニャーン♡ニャー♡」ペロペロ
花陽「な、舐めるのもダメ!」
凛「ニャ♡ニャ♡ニャー♡」ガブガブ
花陽「やぁっ……噛まないでよぉ……」
凛「…………ニャー」
花陽「……凛ちゃん、鳴き声のレパートリー、もうちょっと増やそう?」
花陽「ちょっともう!凛ちゃん!」
凛「…………♡」スリスリ
花陽「体をすりすりと、こすりつけないでっ…………」
凛「ニャーン♡ニャー♡」ペロペロ
花陽「な、舐めるのもダメ!」
凛「ニャ♡ニャ♡ニャー♡」ガブガブ
花陽「やぁっ……噛まないでよぉ……」
凛「…………ニャー」
花陽「……凛ちゃん、鳴き声のレパートリー、もうちょっと増やそう?」
49: 2015/06/17(水) 23:07:48.81 ID:rgBGc4vN.net
花陽「………………」
花陽「………………あっ」
花陽「ご、ごめんね凛ちゃん……ちょっとお手洗い行ってくるね……」
花陽「今日も、家に誰もいないから……誰か来たら出てくれる?」
凛「…………」コクン
花陽「お願いね凛ちゃん……」バタン
凛「………………」
花陽「………………あっ」
花陽「ご、ごめんね凛ちゃん……ちょっとお手洗い行ってくるね……」
花陽「今日も、家に誰もいないから……誰か来たら出てくれる?」
凛「…………」コクン
花陽「お願いね凛ちゃん……」バタン
凛「………………」
51: 2015/06/17(水) 23:11:48.34 ID:rgBGc4vN.net
―ピンポーン
凛「!」
凛「かよちーん……?」
凛「まだトイレにゃ…………」」
凛「……凛が出ないと」
凛「…………まず部屋から出て――」バタン
凛「階段を四つんばい――――は怖いから普通に降りるニャ」トテトテ
凛「はいはーい、今行きます!」ガチャ
凛「!」
凛「かよちーん……?」
凛「まだトイレにゃ…………」」
凛「……凛が出ないと」
凛「…………まず部屋から出て――」バタン
凛「階段を四つんばい――――は怖いから普通に降りるニャ」トテトテ
凛「はいはーい、今行きます!」ガチャ
52: 2015/06/17(水) 23:16:00.10 ID:rgBGc4vN.net
真姫「――凛。あなたを回収しに来たわ」
凛「ええっ?真姫ちゃん!?なんで?」
真姫「なんでじゃなくて」グイ
凛「ああっ!腕引っ張らないでよ真姫ちゃん……」
真姫「花陽からちょっと前に連絡があったのよ。凛を引き取ってくれって」
凛「ウソニャ。かよちんが凛を捨てるわけないよ!」
真姫「本当よ」
凛「…………ウ、ウソだよ」
真姫「ほら!行くわよ、凛」
凛「かよちん……なんでよ……」
真姫「歩きなさいよ……リードもって引きずるわよ?」
凛「かよちーん…………」ズルズル
凛「ええっ?真姫ちゃん!?なんで?」
真姫「なんでじゃなくて」グイ
凛「ああっ!腕引っ張らないでよ真姫ちゃん……」
真姫「花陽からちょっと前に連絡があったのよ。凛を引き取ってくれって」
凛「ウソニャ。かよちんが凛を捨てるわけないよ!」
真姫「本当よ」
凛「…………ウ、ウソだよ」
真姫「ほら!行くわよ、凛」
凛「かよちん……なんでよ……」
真姫「歩きなさいよ……リードもって引きずるわよ?」
凛「かよちーん…………」ズルズル
53: 2015/06/17(水) 23:19:03.30 ID:rgBGc4vN.net
凛「かよちんに捨てられたニャ……」
凛「おかしいよ…………おかしいよ…………」
凛「かよちんが、小泉家公式ペットの凛のことを捨てるはずないよ!」
凛「だってだって――」
凛「凛のかよちんって、とってもとってもとってもとーっても優しいの!」
凛「かよちん♡かよちん♡」
凛「………………」
凛「おかしいよ…………おかしいよ…………」
凛「かよちんが、小泉家公式ペットの凛のことを捨てるはずないよ!」
凛「だってだって――」
凛「凛のかよちんって、とってもとってもとってもとーっても優しいの!」
凛「かよちん♡かよちん♡」
凛「………………」
54: 2015/06/17(水) 23:22:35.54 ID:rgBGc4vN.net
花陽「………………」
凛「………………」
花陽「…………今日もなんだね」
凛「かよちん……なんで凛のこと捨てたの」
花陽「捨てたんじゃなくて、真姫ちゃんに連れ帰ってもらったの」
凛「凛の家はここだよ!?」
花陽「ここは私の家なの…………」
花陽「――そもそも私、凛ちゃんをペットって認めてないよ?」
凛「…………じゃあ、認めてよ。凛のことペットにしてよ!」
凛「………………」
花陽「…………今日もなんだね」
凛「かよちん……なんで凛のこと捨てたの」
花陽「捨てたんじゃなくて、真姫ちゃんに連れ帰ってもらったの」
凛「凛の家はここだよ!?」
花陽「ここは私の家なの…………」
花陽「――そもそも私、凛ちゃんをペットって認めてないよ?」
凛「…………じゃあ、認めてよ。凛のことペットにしてよ!」
55: 2015/06/17(水) 23:25:21.41 ID:rgBGc4vN.net
凛「お願いっ!かよちんさま!」
花陽「……認めないよ」
凛「お願いです、かよちん……」
花陽「………………」
凛「お願いします…………」
花陽「…………わかった、いいよ」
凛「ホント!?ホントにいいの!?」
花陽「うん。凛ちゃんがそれでいいって言うならば――だけど」
凛「もちろんいいに決まってるニャ!」
花陽「…………そっか。じゃあ今日から凛ちゃんはペットだね」
花陽「……認めないよ」
凛「お願いです、かよちん……」
花陽「………………」
凛「お願いします…………」
花陽「…………わかった、いいよ」
凛「ホント!?ホントにいいの!?」
花陽「うん。凛ちゃんがそれでいいって言うならば――だけど」
凛「もちろんいいに決まってるニャ!」
花陽「…………そっか。じゃあ今日から凛ちゃんはペットだね」
56: 2015/06/17(水) 23:28:31.43 ID:rgBGc4vN.net
凛「ありがとかよちん!」ギュー
花陽「…………触らないで」
凛「……えっ」
花陽「離れてほしいな」
凛「…………か、かよちん?」
花陽「あと、その……しゃべらないでね」
花陽「ペットだもんね?」
凛「………………」
花陽「…………触らないで」
凛「……えっ」
花陽「離れてほしいな」
凛「…………か、かよちん?」
花陽「あと、その……しゃべらないでね」
花陽「ペットだもんね?」
凛「………………」
57: 2015/06/17(水) 23:31:21.84 ID:rgBGc4vN.net
凛(ど、どうしちゃったのかよちん…………)
花陽「いいかな凛ちゃん。私がいいって言うまで、そこから動かないでね」
花陽「一歩もだよ?じゃないと――――捨てちゃうから」
凛「…………」コクコク
花陽「お利口さんなペット、私は好きだよ」
凛(かよちん♡凛もかよちんのこと大好きニャ!)
凛(ちがうちがう、そうじゃなくて……かよちんが…………)
花陽「…………勉強の続きしないと」
花陽「いいかな凛ちゃん。私がいいって言うまで、そこから動かないでね」
花陽「一歩もだよ?じゃないと――――捨てちゃうから」
凛「…………」コクコク
花陽「お利口さんなペット、私は好きだよ」
凛(かよちん♡凛もかよちんのこと大好きニャ!)
凛(ちがうちがう、そうじゃなくて……かよちんが…………)
花陽「…………勉強の続きしないと」
58: 2015/06/17(水) 23:34:00.86 ID:rgBGc4vN.net
花陽「………………」カリカリ
凛「………………」
凛(つまんないニャ)
凛(少しくらい遊んでくれないと、退屈すぎるよ)
凛「ニャー!」
花陽「……凛ちゃん。静かにしてね?」
凛「ニャー……」
花陽「音出さないで欲しいなぁ。私は勉強してるんだよ?」
凛(かよちーん…………)
凛「………………」
凛(つまんないニャ)
凛(少しくらい遊んでくれないと、退屈すぎるよ)
凛「ニャー!」
花陽「……凛ちゃん。静かにしてね?」
凛「ニャー……」
花陽「音出さないで欲しいなぁ。私は勉強してるんだよ?」
凛(かよちーん…………)
59: 2015/06/17(水) 23:36:23.60 ID:rgBGc4vN.net
凛(かまってよ……凛にかまってよ、かよちん…………)
凛(…………)
凛(も、もうガマンできない!ひっそり近づいて、おなかをつっついてやるニャ!)
凛「…………」ソー
花陽「…………凛ちゃん、なにしてるの」
凛「え……な、なにもしてないよ……」
花陽「動かないでって……言ったよね?」
凛「…………ごめんなさい」
花陽「しゃべらないでとも言ったよね。何でいいつけを守ってくれないの……?」
花陽「……ホ、ホントに捨てちゃうからね?」
凛(…………)
凛(も、もうガマンできない!ひっそり近づいて、おなかをつっついてやるニャ!)
凛「…………」ソー
花陽「…………凛ちゃん、なにしてるの」
凛「え……な、なにもしてないよ……」
花陽「動かないでって……言ったよね?」
凛「…………ごめんなさい」
花陽「しゃべらないでとも言ったよね。何でいいつけを守ってくれないの……?」
花陽「……ホ、ホントに捨てちゃうからね?」
60: 2015/06/17(水) 23:38:54.18 ID:rgBGc4vN.net
凛(…………)
花陽「ふぅ……そろそろお昼にしようかな」
花陽「凛ちゃん、ちょっと待っててね」
凛「…………」コクコク
凛「かよちん行っちゃった……」
凛「でも、お昼ごはんを用意してくれるかよちん。やっぱり優しいニャ!」
―バタン
花陽「――――おまたせ、凛ちゃん」
花陽「はい、ごはんだよ」コトン
凛「………………え」
花陽「ふぅ……そろそろお昼にしようかな」
花陽「凛ちゃん、ちょっと待っててね」
凛「…………」コクコク
凛「かよちん行っちゃった……」
凛「でも、お昼ごはんを用意してくれるかよちん。やっぱり優しいニャ!」
―バタン
花陽「――――おまたせ、凛ちゃん」
花陽「はい、ごはんだよ」コトン
凛「………………え」
61: 2015/06/17(水) 23:41:41.63 ID:rgBGc4vN.net
花陽「凛ちゃんのために買っておいたんだ、ネコ缶」
花陽「中身だけをお皿に盛りつけたから、食べやすいよね?いっぱい食べてね」
凛「…………」フルフル
花陽「いらないの?じゃあごはん抜きになっちゃうよ?」
凛「…………」フルフル
花陽「好き嫌いしちゃダメだよ、凛ちゃん」
花陽「大丈夫、お魚だけど骨は入ってないの」
凛(かよちん……こんなのヒドイよ…………)
花陽「中身だけをお皿に盛りつけたから、食べやすいよね?いっぱい食べてね」
凛「…………」フルフル
花陽「いらないの?じゃあごはん抜きになっちゃうよ?」
凛「…………」フルフル
花陽「好き嫌いしちゃダメだよ、凛ちゃん」
花陽「大丈夫、お魚だけど骨は入ってないの」
凛(かよちん……こんなのヒドイよ…………)
62: 2015/06/17(水) 23:44:22.74 ID:rgBGc4vN.net
凛「……ねえかよちん」
花陽「…………」
凛「も、もうペットやめる…………
花陽「ええと……それは……ダメ」
凛「………………」
凛「凛が悪かったから……」
凛「ごめんかよちん……ごめん!」ユサユサ
花陽「私の体、ゆすらないでよぉ……」
花陽「…………」
凛「も、もうペットやめる…………
花陽「ええと……それは……ダメ」
凛「………………」
凛「凛が悪かったから……」
凛「ごめんかよちん……ごめん!」ユサユサ
花陽「私の体、ゆすらないでよぉ……」
63: 2015/06/17(水) 23:46:41.65 ID:rgBGc4vN.net
花陽「しゃべらないでって言ってるのに……」
花陽「動かないでって言ってるのに……」
花陽「どうして守れないの、凛ちゃん」
凛「だから、凛はペットやめるからぁ……」
花陽「しょうがない……ケージに入ってもらうね」
凛「え……ま、まってよ、かよちん。ケージって……」
花陽「ほら、用意したの。折り畳み式のケージ」
凛「ま、まさか凛を中に入れるわけじゃないよね……?」
花陽「え?凛ちゃんのおうちだよ?」
凛「…………え」
花陽「動かないでって言ってるのに……」
花陽「どうして守れないの、凛ちゃん」
凛「だから、凛はペットやめるからぁ……」
花陽「しょうがない……ケージに入ってもらうね」
凛「え……ま、まってよ、かよちん。ケージって……」
花陽「ほら、用意したの。折り畳み式のケージ」
凛「ま、まさか凛を中に入れるわけじゃないよね……?」
花陽「え?凛ちゃんのおうちだよ?」
凛「…………え」
64: 2015/06/17(水) 23:49:19.17 ID:rgBGc4vN.net
凛「こんなのヤダ!かよちん!ごめんって!」
花陽「おとなしく入っててね」
凛「ムリだよ!こんなのムリ!」
花陽「凛ちゃんが悠々と入れる大きさだよ?」
凛「そういうことじゃないニャ!凛は人間で――」
花陽「えっと……ペットだよね?ヒトをやめたんだよね?」
凛「冗談!冗談なの!」
花陽「おとなしく入っててね」
凛「ムリだよ!こんなのムリ!」
花陽「凛ちゃんが悠々と入れる大きさだよ?」
凛「そういうことじゃないニャ!凛は人間で――」
花陽「えっと……ペットだよね?ヒトをやめたんだよね?」
凛「冗談!冗談なの!」
65: 2015/06/17(水) 23:52:59.83 ID:rgBGc4vN.net
―ガチャン
凛「…………」
凛(本当にケージの中に入れられたニャ…………)
凛「か、かよちん…………凛、まじめに勉強するからぁ……」
凛「かよちーん…………」
花陽「………………」カリカリ
花陽「……ちょっと休憩しようかな」
花陽「………………」チラッ
凛「………………」
凛「…………」
凛(本当にケージの中に入れられたニャ…………)
凛「か、かよちん…………凛、まじめに勉強するからぁ……」
凛「かよちーん…………」
花陽「………………」カリカリ
花陽「……ちょっと休憩しようかな」
花陽「………………」チラッ
凛「………………」
66: 2015/06/17(水) 23:55:19.38 ID:rgBGc4vN.net
凛「だーしーてー!かーよーちーん!」ガタンガタン
花陽「凛ちゃん、静かにしてって言ってるでしょ」
凛「だ、だって…………こんなのって……」ガタン
花陽「暴れちゃダメだよ?」
凛「………………許してください」
花陽「………………」
凛「ごめんなさい、かよちん」
花陽「凛ちゃん、静かにしてって言ってるでしょ」
凛「だ、だって…………こんなのって……」ガタン
花陽「暴れちゃダメだよ?」
凛「………………許してください」
花陽「………………」
凛「ごめんなさい、かよちん」
68: 2015/06/17(水) 23:58:24.61 ID:rgBGc4vN.net
凛(あれからずっと閉じ込められたまま…………)
凛(かよちんは……ずっと勉強してる…………)
凛(凛がペットにして、なんて言わなければ――いっしょに勉強できたのかな)
凛(………………)
凛(まずい……トイレに行きたくなってきたニャ……)
凛(ど、どうしよう…………かよちんに言うしかないよね……)
凛(かよちんは……ずっと勉強してる…………)
凛(凛がペットにして、なんて言わなければ――いっしょに勉強できたのかな)
凛(………………)
凛(まずい……トイレに行きたくなってきたニャ……)
凛(ど、どうしよう…………かよちんに言うしかないよね……)
71: 2015/06/18(木) 00:00:43.93 ID:MJJ2zceT.net
凛「あ、あの……トイレに行かせてください……」
花陽「……トイレ?」
凛「う、うん……」
花陽「ええっと…………」
花陽「……それなら、ちゃんと用意してあるよ。足元にトイレシートが敷いてあるの」
凛「……ま、まさかここでするの?」
花陽「…………凛ちゃんは、ペットなんだよね?」
凛「も、もうペットはクビでいいです…………」
花陽「……凛ちゃんから言い出したのに」
花陽「……トイレ?」
凛「う、うん……」
花陽「ええっと…………」
花陽「……それなら、ちゃんと用意してあるよ。足元にトイレシートが敷いてあるの」
凛「……ま、まさかここでするの?」
花陽「…………凛ちゃんは、ペットなんだよね?」
凛「も、もうペットはクビでいいです…………」
花陽「……凛ちゃんから言い出したのに」
72: 2015/06/18(木) 00:03:12.12 ID:MJJ2zceT.net
凛「…………ぐすっ……ごめん……ひぐっ……」
花陽「………………」
凛「……もう……イヤ……だよ……ぅう……」ポロポロ
花陽「………………」
凛「ごめんな……さい…………」ポロポロ
花陽「………………」
凛「……もう……イヤ……だよ……ぅう……」ポロポロ
花陽「………………」
凛「ごめんな……さい…………」ポロポロ
73: 2015/06/18(木) 00:06:45.28 ID:MJJ2zceT.net
花陽「………………」カシャン
凛「……っ……う……かよ……ちん?」
花陽「ケージから出て、凛ちゃん」
凛「…………」
花陽「……トイレに行っていいよ」
凛「………………うん」
凛「……っ……う……かよ……ちん?」
花陽「ケージから出て、凛ちゃん」
凛「…………」
花陽「……トイレに行っていいよ」
凛「………………うん」
74: 2015/06/18(木) 00:09:52.86 ID:MJJ2zceT.net
凛「ふぅ…………」
花陽「トイレがどこにあるか、わかった?」
凛「うん。もうかよちん家には何十回……ううん何百回も来てるから」
花陽「……そうだね」
花陽「凛ちゃん、私の横に座って」
凛「………………」
花陽「お願い、凛ちゃん」
凛「………………」
凛「………………」ポフッ
花陽「トイレがどこにあるか、わかった?」
凛「うん。もうかよちん家には何十回……ううん何百回も来てるから」
花陽「……そうだね」
花陽「凛ちゃん、私の横に座って」
凛「………………」
花陽「お願い、凛ちゃん」
凛「………………」
凛「………………」ポフッ
75: 2015/06/18(木) 00:11:37.51 ID:MJJ2zceT.net
花陽「………………」ギュー
凛「か、かよちん……?どしたのいきなり抱きついて……」
花陽「ごめんね……ごめんね凛ちゃん…………ヒドイことしてごめん……」
凛「………………かよちん」
花陽「ひぐ…………うぅ……ごめんね……りんちゃん……」
凛「な、泣かないでかよちん……悪いのは凛なの!」
花陽「りん……ちゃん……ぐすっ…………」
凛「ほら、泣かないで……凛は気にしてないよ」ギュー
凛「か、かよちん……?どしたのいきなり抱きついて……」
花陽「ごめんね……ごめんね凛ちゃん…………ヒドイことしてごめん……」
凛「………………かよちん」
花陽「ひぐ…………うぅ……ごめんね……りんちゃん……」
凛「な、泣かないでかよちん……悪いのは凛なの!」
花陽「りん……ちゃん……ぐすっ…………」
凛「ほら、泣かないで……凛は気にしてないよ」ギュー
76: 2015/06/18(木) 00:15:00.18 ID:MJJ2zceT.net
――――――――
―――――
花陽「――というわけだったの。ホントにごめんね……」
凛「そっか、真姫ちゃんが考えた作戦かぁ……」
花陽「うん……こうすれば凛も絶対あきらめるわ、って」
花陽「このケージも貸してくれて。本当は、作戦はまだまだあったんだけど――」
花陽「凛ちゃんが泣いちゃったのを見て、もうムリってなって…………」
凛「……やめてくれてありがとね」
花陽「凛ちゃんも、許してくれてありがと」
凛「………………」
―――――
花陽「――というわけだったの。ホントにごめんね……」
凛「そっか、真姫ちゃんが考えた作戦かぁ……」
花陽「うん……こうすれば凛も絶対あきらめるわ、って」
花陽「このケージも貸してくれて。本当は、作戦はまだまだあったんだけど――」
花陽「凛ちゃんが泣いちゃったのを見て、もうムリってなって…………」
凛「……やめてくれてありがとね」
花陽「凛ちゃんも、許してくれてありがと」
凛「………………」
77: 2015/06/18(木) 00:16:52.09 ID:MJJ2zceT.net
凛「もう、ペットにしてほしいなんて言わないニャ」
凛「かよちんを泣かせたくないもん」
花陽「………………」
花陽「そうだ、凛ちゃん。おなかすいてるでしょ?」
凛「うん。結局ネコ缶は食べなかったし……」
花陽「あ、あれは人用の普通のツナ缶なの」
凛「そうなの?」
花陽「凛ちゃんにペットフードなんて、食べさせられないよ……」
凛「えへへ!やっぱりかよちんは、とっても優しいニャ!」
花陽「そ、そんなことないと思うよ…………」
凛「ううん。かよちんは世界一やさしいよ!」
凛「かよちんを泣かせたくないもん」
花陽「………………」
花陽「そうだ、凛ちゃん。おなかすいてるでしょ?」
凛「うん。結局ネコ缶は食べなかったし……」
花陽「あ、あれは人用の普通のツナ缶なの」
凛「そうなの?」
花陽「凛ちゃんにペットフードなんて、食べさせられないよ……」
凛「えへへ!やっぱりかよちんは、とっても優しいニャ!」
花陽「そ、そんなことないと思うよ…………」
凛「ううん。かよちんは世界一やさしいよ!」
78: 2015/06/18(木) 00:18:17.92 ID:MJJ2zceT.net
~♪
花陽「――あ……ごめん、ちょっと電話に出るね」
凛「うん」
花陽「もしもし……」
真姫『あ、花陽?作戦はどこまでいった?』
花陽「えっと…………ごめん、途中でやめちゃった……」
花陽「せっかくいろいろ考えてくれて、ケージも貸してくれたのに……」
花陽「――あ……ごめん、ちょっと電話に出るね」
凛「うん」
花陽「もしもし……」
真姫『あ、花陽?作戦はどこまでいった?』
花陽「えっと…………ごめん、途中でやめちゃった……」
花陽「せっかくいろいろ考えてくれて、ケージも貸してくれたのに……」
79: 2015/06/18(木) 00:20:21.51 ID:MJJ2zceT.net
真姫『…………それで、凛とはどうなの?』
花陽「うまくいったよ!」
真姫『そう……ならいいじゃない』
花陽「そうだね…………」
真姫『ええ…………それじゃあ切るわよ』
花陽「うん。ありがとう、真姫ちゃん」
真姫(やさしい花陽のことだから――)
真姫(そもそも最後までやるなんて思ってなかったのよね……)
花陽「うまくいったよ!」
真姫『そう……ならいいじゃない』
花陽「そうだね…………」
真姫『ええ…………それじゃあ切るわよ』
花陽「うん。ありがとう、真姫ちゃん」
真姫(やさしい花陽のことだから――)
真姫(そもそも最後までやるなんて思ってなかったのよね……)
80: 2015/06/18(木) 00:22:32.87 ID:MJJ2zceT.net
花陽「お昼ご飯、ラーメン作るね」
凛「ホント!?凛も手伝うニャ!」
花陽「ありがとう、凛ちゃん」
凛「……ねえ、かよちん」
花陽「なにかな?」
凛「食べ終わったら、一緒にテスト勉強してくれる?」
花陽「うん。もちろんだよ!」
そのあと、真姫ちゃんも呼んで三人で勉強したニャ。
凛にも勉強を教えてくれて――やっぱりかよちんって、とーってもやさしいの!
おわり
凛「ホント!?凛も手伝うニャ!」
花陽「ありがとう、凛ちゃん」
凛「……ねえ、かよちん」
花陽「なにかな?」
凛「食べ終わったら、一緒にテスト勉強してくれる?」
花陽「うん。もちろんだよ!」
そのあと、真姫ちゃんも呼んで三人で勉強したニャ。
凛にも勉強を教えてくれて――やっぱりかよちんって、とーってもやさしいの!
おわり
81: 2015/06/18(木) 00:23:11.04 ID:9GWoWvQo.net
ありがとう
本当にありがとう
本当にお疲れさま
本当にありがとう
本当にお疲れさま
引用元: 凛「凛をペットにしてほしいの!」
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