1: 2014/10/19(日) 16:01:05.76 ID:F5qtJgSPO.net
晴絵「失礼します」

晴絵(え……なんで教頭と宥のクラスの担任もいるの?)

校長「赤土君実は……」

教師「校長、私が」

校長「そうか」

晴絵「なん…ですか?」

教師「実は私のクラスの松実宥さんの進路のことなんですけど」

晴絵「宥の進路?実家で働くとかボイラー技師じゃないですかね」

教師「だったら良かったんですけど……」
咲-Saki- 24巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
2: 2014/10/19(日) 16:06:34.17 ID:F5qtJgSPO.net
晴絵「どういう事ですか?」

教師「これを見て」

晴絵「これは」

教師「松実さんの進路希望調査よ」

赤土先生とずっと一緒にいたいです

晴絵「え?」

教頭「つまり、これはどういう事か聞きたいの。松実さんと教師と生徒以上の関係になってませんよね?」

晴絵「そんな訳ないでしょう!それに私と宥は女同士ですよ!!」

7: 2014/10/19(日) 16:15:52.32 ID:F5qtJgSPO.net
校長「赤土君が同性愛者という事も……」

晴絵「違います!」

教師「なら良いのだけど、赤土先生の方から松実さんに進路をちゃんと決める様に言ってください」

教師「私が言っても赤土先生とずっと一緒にいたいの一点張りで」

晴絵「分かりました」

晴絵(宥……)

10: 2014/10/19(日) 16:22:01.98 ID:F5qtJgSPO.net
宥「どうしたんですか?2人きりで話したいなんて」

晴絵「進路希望の事なんだけど……」

宥「聞いたんですか!?あぅ…///」

晴絵「おかげで校長先生に呼び出されたよ」

宥「すみません」

晴絵「なんであんな事書いたんだ?」

宥「それは……」

12: 2014/10/19(日) 16:26:11.65 ID:F5qtJgSPO.net
宥「卒業しても先生とずっと一緒にいたいって思ったからです」

晴絵「もしかして
宥「好きです!先生は身も心も名前もあったかくて大好きです!!」

晴絵「名前も…?」

宥「はい!赤土晴絵ってとってもあったかい名前ですよね」

晴絵「ああ……赤と晴があるからか」

宥「先生、私とずっと一緒にいてくださいお願いします!!」

晴絵「無理だよ、それが駄目で校長に呼び出されたんだ。それに私、同性愛者じゃないし」

宥「グスッ……」ウルウル

14: 2014/10/19(日) 16:30:14.45 ID:F5qtJgSPO.net
晴絵「あ…」

宥「すみませんでした……」

晴絵「いや私こそごめ
宥「…」ダッ
晴絵「宥!?」

晴絵「行っちゃた……」

晴絵「仕方ないとはいえ酷い事しちゃったよな……」

晴絵「普段は大人しい宥があんなに頑張ったのに」

晴絵(でもやっぱりどうしようも無いよな。ごめんよ宥)

15: 2014/10/19(日) 16:34:54.02 ID:F5qtJgSPO.net
次の日

教師「赤土先生、松実さんに何かしました?」

晴絵「ええ、進路の事でちょっと話を」

教師「そうですか。でも……」

晴絵「でも?宥がどうかしたんですか?」

教師「登校拒否です!」

晴絵「え…たまたま休んだとかじゃなくてですか?」

教師「私の教師の勘がそう言ってます」

晴絵「はあ」

18: 2014/10/19(日) 16:40:30.30 ID:F5qtJgSPO.net
教師「確かに松実さんの進路希望はちゃんと否定しなければいけないものでしたけど」

教師「それで不登校になってしまったら結局進路が決まらないじゃありませんか!」

晴絵「そうですね」

教師「そうですねじゃありません!責任を取ってちゃんと松実さんに進路を決めさせてくださいね!」

晴絵「はい……」

晴絵(そんな事言われたっていったいどうすればいいんだよ……)

20: 2014/10/19(日) 16:45:39.12 ID:F5qtJgSPO.net
松実家

玄「お姉ちゃんただいま」

宥「お帰り玄ちゃん」

晴絵「よっ、明日は学校来れそうか?」

宥「先生……」

玄「私は部屋に行くね」

宥「うん…」

晴絵「昨日は悪かったな。頑張って思いを伝えてくれたのに」

晴絵「あんな事言ったけど私にとっても宥は大切な存在だ」

晴絵「だから宥が卒業したら教師と生徒としてじゃなく友達として
宥「それじゃ駄目です!」

晴絵「宥……」

23: 2014/10/19(日) 16:50:16.83 ID:F5qtJgSPO.net
宥「私は先生の1番になりたいです。だから……」

晴絵「宥、私は同性愛者じゃない」

宥「私だって違います。先生だから好きで先生だけが好きで先生じゃなくちゃ駄目なんです!」

晴絵「宥」ギュッ

晴絵(なんで抱きしめてるんだ私…確かにいとおしかったけど)

宥「あったかーい///」

晴絵(……///)

24: 2014/10/19(日) 16:54:27.26 ID:F5qtJgSPO.net
晴絵「進路はどうするんだ?」

宥「先生と一緒に」

晴絵「ちゃんと自分の進路を決めれないなら一緒にはいられないな」

宥「え…」

宥「じゃあ進路を決めたらずっと一緒にいてくれんですか?」

晴絵「……」

晴絵「決めたらな」

宥「分かりました。明日担任の先生とお話します」

晴絵「そうか」

宥「先生は来年からプロになるんですよね?」

晴絵「ああ、みんなに負けないくらい頑張るよ」

宥「私も頑張ります」

27: 2014/10/19(日) 16:58:51.61 ID:F5qtJgSPO.net
晴絵「ふう、なんとか宥の説得に成功したな」

晴絵(ごめんな宥、進路決めたら一緒にいてやるって言ったけど普通に考えたら物理的に無理だ)

晴絵(あんな風に告白されたのに答えらないのは悪いと思うけど……)

晴絵(っ…思い出したらなんか体が熱い///)

晴絵(あんな事されたことないからしょうがないよな)

晴絵(でもな女同士は結婚出来ないんだよ宥。
あれ?でも一緒にいるだけなら出来るよな?
いやでも、それで良いのか?別に宥とずっと一緒っていうのも良いかなとは思うし元々大切な存在の1人だし)

晴絵(って私は何を考えてるんだ……告白されたからってこんな……)

晴絵(……)

晴絵(宥……///)

29: 2014/10/19(日) 17:03:59.25 ID:F5qtJgSPO.net
晴絵「宥は進路を決めましたか?」

教師「ええ」

晴絵「良かった」

教師「その事なんだけど……校長先生がお話があるそうですよ」

晴絵「え」

教師「ちなみにこれが松実さんの新しい進路希望です」

プロになった赤土先生のマネージャー

晴絵「……」

晴絵「駄目だこりゃ」

教師「そのわりにはなんだか嬉しそうですね」

晴絵「えっ、そんな事無いですよ!」

教師「そうですか。それはさておき校長先生が待ってますよ」

晴絵「あっ、行ってきます」

晴絵(きっとまた宥の進路希望のことだよなぁ……)

その後晴絵はマネージャーのお世話をしながらプロ雀士として大活躍した
おわり

30: 2014/10/19(日) 17:05:27.58 ID:/RWoPV980.net
剥かれないの?

33: 2014/10/19(日) 17:14:33.63 ID:LwOL8xD00.net
あらたそもこれにはニッコリ

引用元: 赤土晴絵「なんか校長に呼び出された」