1: 2011/08/23(火) 01:17:31.38 ID:R1xFlL840
佐天「白井さんにやられましたねハハ…」

上条「まったくだ、なに考えてんだかあいつは」


佐天「でも…あ……あたしはいつでもいいですよ」

上条「な、なにがでせうか?」


とある魔術の禁書目録 5巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

16: 2011/08/23(火) 02:19:40.76 ID:6boc/4a2O
黒子(あの殿方と誰かがくっつけばお姉さまも諦めるでしょう)

黒子(だれとくっつけますの?身近ですと、初春?いえ…初春はお子ちゃますぎますの…)

黒子(佐天さん…?……適任ですわね…)

黒子「善は急げですの!早速計画を!」

22: 2011/08/23(火) 02:31:35.15 ID:6boc/4a2O
ファミレス―

黒子「あ!こっちですのー!」

上条「お…おー」

黒子「わざわざすみませんわね」

上条「一体なんだ?いきなり呼びだして…ってその子は?」

黒子「こちら佐天涙子さんでございますの。…そしてこちらは上条当麻さん、高校生ですわ」

佐天「はじめましてー☆佐天涙子でーす!」

佐天(少しカッコいいかも…)

上条「上条です、よろしく。で何の用なんだ?」

黒子「実は…」

31: 2011/08/23(火) 02:39:11.46 ID:6boc/4a2O
上条「ふーん、レベル0でしか解決できそうにない事件ねぇ…俺じゃないと駄目か?」

黒子「え、ええ!私、常盤台以外ですと知人が少ないんですの。なおかつ男と女それぞれいた方がアイデアにも幅がでそうですし」

佐天「それで…」

上条「俺たちだと…」

黒子「まあ現場に出ていただく訳ではございませんので…お願いできませんか?」


佐天「私はいいですよ」

37: 2011/08/23(火) 02:45:36.35 ID:6boc/4a2O
上条「しゃーねーか…!やるよ白井」

黒子「まあ!ありがとうございますわ!それではここだとアレですので…」

佐天「どこか移動するんですか?」

黒子「ええ、ここでは話づらいので、177支部まで移動しますの」

上条「おいおい、完全帰宅時間までもうすぐだぞ?」

黒子「一刻も早く解決したい事件ですの。今日は少しでよろしいので付いてきてもらえませんか?」

上条「引き受けた身だと仕方ねーか」

佐天「そうですね…」

42: 2011/08/23(火) 02:52:04.27 ID:6boc/4a2O
風紀委員177支部―

黒子「これが資料ですの。2人とも目を通してくださいまし」

上条「おお」

佐天「はい」

上条「んー…上条さんは頭があまりよろしくないので手助けになるか…」

佐天「わたしも…」

黒子「解決の糸口がほしいのでなんとか頑張ってほしいですわ」

上条・佐天「んーー…」


黒子「申し訳ありませんが厠に行ってきますの…」

53: 2011/08/23(火) 03:01:05.01 ID:6boc/4a2O



バチン!

上条・佐天「え!?」

上条「停電か!?」

佐天「ヤダ…真っ暗…」

プルルル プルルル

佐天「あ、白井さんから……はい!もしもし白井さん!?」

黒子「どうやら停電したみたいですの!申し訳ありませんが、少しお待ちくださいな。あ、ロッカーに懐中電灯がございますので」

佐天「は、はい…わかりました…」ピッ

上条「やっぱり停電か?」

佐天「はい…」

58: 2011/08/23(火) 03:11:51.34 ID:6boc/4a2O


上条「っと!ここかぁ…!」ガタッガタッ

上条「あったあった、ポチっと」カチッ

ボウッ…

佐天「キャー!!!」

上条「っわりぃ!…これでいいか?」

佐天「す、すみません…ビックリしました…」

上条「しかし意外だなー風紀委員なのに停電なんかするんだな」

佐天「ええ…」

上条「佐天さん大丈夫か?どっか悪いのか?」

佐天「いえ…暗いところが少し苦手なんです…」
上条「へぇ…じゃあこっち来るか?一緒にいれば紛れるだろ?」

62: 2011/08/23(火) 03:22:23.46 ID:6boc/4a2O
佐天「いえ!だいじょうb」

ガタン

佐天「きゃあ!!」

上条「ほら…横にいてやるから」スッ

佐天「す、すみません…」

上条「気にすんなって」

ピチョン

佐天「ぅひゃあ!!」ガシッ

上条「ははは、ただの水音だって」

上条(おっOい当たってますががが…)

佐天「上条さん…すみません…!」パッ


ガガガ ガガガ ガオガイg

上条「おー白井ー直りそうかー?」

66: 2011/08/23(火) 03:33:52.64 ID:6boc/4a2O
黒子「それがどうやらこの辺一帯が停電してるみたいですの」

上条「ってことは復旧まで時間かかりそうだな……とりあえず白井戻ってこいよ」

佐天(上条さんの横顔…)

上条「ええっ!?建物の外に出ちまって戻れない!?ってもう完全帰宅時間すぎてんだぞ!」

上条「おいっ!?もしもし?もしもーし!?」ツーツー

佐天「…白井さん何て言ってました?」

上条「ここまで戻ってこれないって…はは…電波悪いみたいで切れちゃったし…」

佐天「じゃ、じゃあ私たちが下に降りれば…」

ガチャ ガチャ ガチャ

上条「ん?どうした?」

69: 2011/08/23(火) 03:47:47.00 ID:6boc/4a2O
佐天「開きません…内側からも電子制御みたいです…」

上条「はぁ~……不幸だ……」




佐天「ふぅ…暑いですね…」

上条「あ…ああ…」

上条(汗ばんでて…いい匂いする…)

佐天「あ!そういえば…!」ガチャン!

佐天「ありました!炭酸豚骨スープ♪」

佐天「あ…でも一本しか…」

上条「佐天さんが飲んでくれよ!俺はいいからさ!」

佐天「そうもいきませんよ。脱水症状で倒れたらいけませんから!お先にどうぞ!」

上条「そうか…じゃあいただきます…」ゴクッ

上条「ぷぅっ…佐天さんも、はい」

佐天「じゃ、じゃあいた…だきます…」チョビッ
佐天(これって…間接キスだよね…??)

72: 2011/08/23(火) 04:02:54.82 ID:6boc/4a2O


上条「はー、なかなか復旧しねぇな…」

チカッ チカ ……

佐天「あっ!懐中電灯が…」カチッカチッ

佐天「き…切れちゃった…」

上条「まじかよ…」

佐天「どうしよう……」ブルッ

上条「佐天さん、怖かったらそばにいていいからな」

佐天「はい…あ、ありがとうございます…」ピト

上条「そういえばさ、白井と知り合いならビリb…御坂も知ってるか?」

佐天「はい、友達ですよ?」

上条「あいつさー俺と会う度、理不尽に電撃浴びせてくるんだよな…佐天さんからも止めるように言ってくれよー」

佐天「あはは!御坂さんらしいですねー!分かりました、私からも控えるように言っときます♪」

73: 2011/08/23(火) 04:12:07.20 ID:6boc/4a2O
上条「よろしく頼むよ。でさー御坂って~~~~」

佐天「あはははは!おかしー!そんな御坂さん見たことないですよー…あはは…」

上条「ん?どうした?」

佐天「いや…御坂さんの話ばっかりだな…って…」

上条「あ…別にそんなつもりじゃ…」

佐天「あの……上条さんって…その…好きなヒトとか…いるんですか…?」

上条「すす好きな人!?いない、いないって!」

佐天「そ、そうなんですか!…じゃ…じゃあワタシニモチャンスガ…」

上条「ん?何?」

佐天「い!いえ何でも!」

78: 2011/08/23(火) 04:28:11.69 ID:6boc/4a2O
佐天「……」

上条「……」


佐天「……あの私の話…聞いてくれますか…?」
上条「あ、ああ……」

佐天「私、レベル0であることにコンプレックスがあるんです……それも、ひどく…」

上条「俺もだから分かるよ…」

佐天「風紀委員の友達が2人いて、その2人が出動して窮地に立ったときいつも思うんです…」

佐天「私にもなにかできないかって……でも私…能力無いから…足を引っ張るから…ただ見てることしかできないんです……」

上条「佐天さん……」

佐天「…御坂さんみたいに能力があれば手助けもできる……でも私は無能力者…私には何もできない………ヒック…」

上条「そんなことはない!!」

80: 2011/08/23(火) 04:38:18.53 ID:6boc/4a2O
佐天 ビクッ!

上条「佐天さんは友達を助けたいと思っているんだろ!?それだけでも十分じゃねぇか!!」

上条「問題は何もできないじゃない!何もしないことなんだ!どんなことでもいい!ただ応援の声をかけるだけでもそれは十分な手助けだ!」

佐天「っぐ…ひぐっ…!」

上条「そんなことが助けにならないと思うなら、俺がその幻想をぶち壊してやる!!」

上条「だから佐天さん!もう無能力者だからとかいうな!」

佐天「…上条…さん……ヒグッ…」

佐天「上条さぁ~ん!!」ダキッ

上条「だから…もう泣くな……」ギュウ…

82: 2011/08/23(火) 04:45:25.72 ID:6boc/4a2O


黒子(計画通りでやーすのー)ニヤリ

黒子「今日はこのぐらいでよろしいですわね」バチッ




ブゥン チカ チカッ パッ

上条・佐天「?」

上条「電気…着いたな……」

佐天「…はい……」

上条「…じゃあ……帰るか…?」

佐天「……もう少し……このままでも……」ギュ

上条「…そうか……」


…………………
……………
…………
………

83: 2011/08/23(火) 04:51:34.55 ID:6boc/4a2O
1ヶ月後―


佐天「上条さぁ~ん!!こっちー!」

上条「おー涙子、少し遅くなって悪かったな」

佐天「いつものことじゃない♪」

佐天「ちゃんとシスターさんには言ってきましたー?」

上条「ああ、お土産お土産うるさかったけどな!」

佐天「じゃあいっぱい買わないといけませんね♪」

佐天「じゃあ行きますか!」

上条「おう!」



おしまい!

84: 2011/08/23(火) 04:53:29.49 ID:AJp1ZAoG0
終わらせねえよ!

89: 2011/08/23(火) 05:37:33.94 ID:6boc/4a2O

黒子「あらーお二人で仲がよろしいこと♪」

佐天「あー白井さんに御坂さん!お二人とも私服でデートですかー?手まで繋いで」

美琴「そそそそんなんじゃ!!……あるけど…。佐天さんたちだって!」

佐天「えへへー☆」

上条「でも意外だよなーまさか御坂と白井が付き合うなんて」

黒子「当然ですわ、お姉さまのパートナーはこの私以外に務まりませんの」

佐天「そうですよねー、白井さんは御坂さんにゾッコンですもんねー♪」

美琴「もももう佐天さんたらおおお大声でやめてよ……」

上条「んじゃーなー」

黒子「でわ、ごきげんよう」



ホナカザリチャン イコカー ハイ//



黒子(全てはわたくしの掌に)ニヤリ

90: 2011/08/23(火) 05:46:29.72 ID:AJp1ZAoG0
初春「」

92: 2011/08/23(火) 06:26:57.91 ID:6boc/4a2O
上条「む…胸が…!当たって……ます…」

佐天「もう……当ててるんです…!言わせないでよ…ばか…」

上条「……」ゴクリ


佐天「あのね…」

上条「お、おう…」

佐天「私……上条さんと一緒になれてすごい幸せ……」

上条「…うん…俺も幸せだ……」


引用元: 佐天「あの…上条さん、寝ちゃいました?」上条「いや…」