36: 2011/08/28(日) 01:35:39.01 ID:YV/EZJqk0
上崎「桜井さん、ちょっといいですか?」

梨穂子「ふえ?上崎さん?どうかしたの?」

上崎「あの… ズバリ聞きますけど、橘くんのことどう思ってますか?」

梨穂子「じゅ、純一のこと?!えーっと、あはは…こまったなぁ」
梨穂子「純一は、幼なじみだよ?」

上崎「ホントにそれだけですか?」

梨穂子「…え?」

上崎「ホントは橘くんのコト好きだったりしませんよね?」

梨穂子「う、うん…」
梨穂子「純一は幼なじみだから…」

上崎「よかったぁ!」パァァ
上崎「それだったら安心です!私、実は橘くんのことが好きで」

梨穂子「…え?えぇーっ!!」

上崎「だから安心しました」
上崎「桜井さんはただの幼なじみで恋愛感情はないんですよね?」ニヤァ
アマガミサマ 2 (マジキューコミックス)

40: 2011/08/28(日) 01:40:56.29 ID:YV/EZJqk0
梨穂子「あ、えっと…」

上崎「桜井さんって橘くんと仲がいいから心配してたんです」
上崎「でもよかったぁ…ただの幼なじみで恋愛感情はないのかぁ」

梨穂子「うん…」

上崎「もしよかったら私と橘くんの間を取り持ってもらえませんか?」

梨穂子「えぇ?私が!?」

上崎「別に橘くんが好きじゃないんだしいいですよね?」

梨穂子「で、でも…」

上崎「スキじゃないんですよね?」

梨穂子「は、はい」


>>38
同じクラスじゃないのか?
アニメしか見てないから詳しいことはわかんないけど…

57: 2011/08/28(日) 02:47:06.41 ID:AqFoKul90
上崎「じゃぁそういう訳で、よろしく」タッタッタッ

梨穂子「あ…どうしよう…」

放課後茶道部室

るっこ「どうした? 元気ないじゃないか、りほっち?」

愛歌「元気ない」

梨穂子「ふえ? そ、そんな事ないですよ~」

るっこ「『純一をカフェに誘うんです~』って、張り切ってたじゃないか?」

愛歌「そうそう」

梨穂子「……」

るっこ「もしかして…断られたのか?」

梨穂子「じゅ、純一とは今度のお休みにカフェに行く約束はしたんですけど…」

るっこ「おお!? やったじゃないか!りほっち!!」

愛歌「けど…どうした?」

梨穂子「そ、それが……」

59: 2011/08/28(日) 02:56:29.51 ID:AqFoKul90
るっこ「なるほど…その上崎って子と橘君の仲を取り持つ約束をしてしまった…と」

愛歌「お馬鹿」

梨穂子「は、はい…」シュン

るっこ「りほっち、アンタは橘君のこと好きじゃないのか? 本当に?」ビシッ

愛歌「嘘つきは泥棒の始まり」

梨穂子「え、え~と…」モジモジ

るっこ「この際はっきりと聞かせてもうよ! ほぼ毎日のように橘君の話をしている桜井梨穂子!!」

愛歌「耳にタコ」

るっこ「好きじゃないなら上崎さんの仲を取り持ってあげな! そうじゃないなら…」

梨穂子「す、好きです! 純一のことが好きです///」

るっこ「ふう…やっと本音を言ったね、まあバレバレだったけど」

愛歌「バレバレ」

梨穂子「昔から、小さなころからずっと一緒で…ちょっとえOちだけど優しい純一のことが好きなんです」

るっこ「アンタの口からそれを聞きたかったんだよ。じゃあやる事は一つだな」

愛歌「一つ」

60: 2011/08/28(日) 03:00:46.31 ID:AqFoKul90
るっこ「そういう訳だから、この子はアンタと橘君の仲を取り持つことは出来ないよ」

愛歌「無理難題」

上崎「納得出来ません!約束と違いますよね桜井さん!!」

梨穂子「うぅ…そ、そうなんだけど」

るっこ「ほら、はっきりと自分の口で言いな!」バシッ

梨穂子「わ、私は純一のことが…好きなんです///」

愛歌「頑張れ」

梨穂子「だ、だから上崎さんと純一の仲を取り持つ事、出来ません!」

上崎「……そう、だから何?」

梨穂子「ふえ?」

上崎「…私と橘君が一緒になるのは決められたことなの!」

るっこ「お、おい…」

上崎「運命なのよ! 私とにぃにが結ばれる事は!! だから邪魔するヤツは許さない!!!」ガシッ

梨穂子「キャッ!?」

61: 2011/08/28(日) 03:12:12.47 ID:AqFoKul90
るっこ「こ、コイツ! 愛歌!!」

愛歌「了解…ブツブツ」ブーーーン

上崎「アンタなんか氏ねばいいのよ! たまたまにぃにの側にいるからって…な、何?痛い!!!」チクチク

梨穂子「うぅぅ…」

上崎「な、なんで? 虫が…痛い…キャァ!!」チクチク ダッ!!

るっこ「愛歌、もういいよ」

愛歌「了解」

るっこ「大丈夫か、りほっち?」

梨穂子「うぅ…だいじょう…っ」

るっこ「押し倒された時に背中をぶつけたみたいだね、保健室に行こう」

愛歌「要治療」

るっこ「ほら、肩貸して」

梨穂子「は、はい…」

62: 2011/08/28(日) 03:19:54.67 ID:AqFoKul90
るっこ「よくやったね、りほっち」

梨穂子「ふ、ふえ?」

るっこ「あの上崎って子はしばらく学校に出てこれないだろ、愛歌がやっつけたから」

愛歌「当分無理」

るっこ「本人の前でちゃんと言えるか正直不安もあったんだけど、りほっちはハッキリと断った」

愛歌「戦線布告」

るっこ「だからもう、誰に遠慮することもない。橘君に自分の想いをぶつけていいんだ」

梨穂子「せ、先輩…」ウル

るっこ「あーもう泣くな! 泣くのは全部上手くいってから、それまでは泣かない」

梨穂子「はい!」


スト子排除したんで、後よろしく
過疎っているから落ちそうだけど…

68: 2011/08/28(日) 04:03:08.83 ID:AqFoKul90
途中で止まったら勘弁しておくれ

デート当日

純一「遅いな~梨穂子のやつ…まさか時間を間違えたか!?」

梨穂子「純一~ハァハァ ごめ~~ん」タッタッタッ

純一「遅いじゃないか梨穂子」

梨穂子「うぅ…ごめんなさい。楽しみでなかなか寝つけなくて」

純一「うっ…(汗でブラウスが透けて…胸の形が…)」

純一「(透けるブラウス…荒い息遣い…梨穂子ってこんなにセクシーだったか?)」

梨穂子「どうしたの、純一?」キョトン

純一「い、いや、何でもない。それより早くカフェに行こうじゃないか」

梨穂子「あ~ん、ちょっと休ませて~」

純一「ほら、ただでさえ梨穂子が遅刻しているんだから、遅くなっちゃうぞ」

梨穂子「う~純一のいじわるぅ~」

71: 2011/08/28(日) 04:16:29.58 ID:AqFoKul90
カフェ

純一「なかなか良い雰囲気のカフェじゃないか」

梨穂子「でしょ~るっこ先輩達のお勧めなんだ」

純一「るっこ先輩? あぁ、茶道部の…」

梨穂子「そうそう。ここならデー…っ」

純一「で??」

ボーイ「ご注文はお決まりになりましたか?」

梨穂子「ほ、ほら、早く注文を決めちゃわないと! 純一は何にするの?」

純一「う~ん、どれがお勧めなんですか?」

ボーイ「そうですね…今でしたらこの季節のケーキセットが人気です」

72: 2011/08/28(日) 04:17:20.50 ID:AqFoKul90
純一「じゃぁ、それを一つ 梨穂子はどうする?」

梨穂子「私も同じのにする。このマロングラッセが美味しそうだよねぇ~」

純一「梨穂子…よだれ、よだれ」

梨穂子「ふえ? も~よだれなんて出てないよ~」

ボーイ「では、季節のケーキセットをお二つですね。お飲み物はどうなさいますか?」

純一「僕はホットコーヒーを」

梨穂子「私はえ~と、ミルクティーをお願いします」

ボーイ「ホットコーヒーとミルクティーですね、かしこまりました」

73: 2011/08/28(日) 04:25:05.86 ID:AqFoKul90
梨穂子「はあ~おなかいっぱい♪ もう幸せ」

純一「梨穂子はよく食べるなぁ…食べ過ぎるとまた太るぞ」

梨穂子「えへへ、だってこんなに美味しいんだよ? 純一だって美味しいって言ってたじゃない」

純一「確かに美味しかったけど…僕のケーキ半分食べたよな?」

梨穂子「うっ」

純一「それで自分のケーキも全部食べたよな? これで太らない方がおかしいぞ」

梨穂子「純一の意地悪~」

純一「意地悪じゃない、僕は梨穂子を心配して言ってるだけだよ」

梨穂子「えっ!?」

74: 2011/08/28(日) 04:32:39.38 ID:AqFoKul90
純一「このまま、ぶくぶく太っていく梨穂子を幼なじみとして見過ごせないだろう」

梨穂子「ぶ、ぶくぶく…」

純一「そう、ぶくぶく太って一人では身動きすることすら出来ず、僕と美也で梨穂子の面倒を一生見るんだ」

梨穂子「い、一生?///」

純一「そう、一生…って、どうしたんだ、顔が赤いけど?」

梨穂子「な、なんでもないよ~」

純一「そうか?」

梨穂子「う~ん、純一が面倒を一生見てくれるなら、太ってもいいかなぁって///」

純一「な、なんだって!?」

梨穂子「じょ、冗談だよ、冗談! 私だってぶくぶく太りたくないもん///」

純一「そ、そうだな、ははは」

梨穂子「えへへ~」

76: 2011/08/28(日) 04:38:26.04 ID:AqFoKul90
純一「この後はどうする? どこか行きたい所とかあるのか?」

梨穂子「え~と、そうだなぁ~海が見たいかも」

純一「もう秋だっていうのに?」

梨穂子「うん、秋の海って夏の賑わいが終わって、ちょっと寂しい感じがするでしょ?」

純一「うん、そうだね」

梨穂子「その寂しい感じが結構好きなんだ~ 純一は行きたくない?」

純一「よし、じゃあ海に行こうか。食後の運動も兼ねて」

梨穂子「そうそう、食後の運動も兼ねて~」

純一「梨穂子がこれ以上太らないように」

梨穂子「そうそう、太らないように…って純一のいじわるぅ~」

純一「あはは、梨穂子はかわいいなあ」

梨穂子「///」

77: 2011/08/28(日) 04:50:07.39 ID:AqFoKul90
夕暮れの海

純一「梨穂子が遅れて来たから、こんな時間になっちゃったな」

梨穂子「も~楽しみでなかなか寝られなかったんだもん」

純一「楽しみって…僕とカフェに行くだけじゃないか」

梨穂子「そ、そうなんだけど…」

純一「ふふふ…変なやつだな」

梨穂子「………」

純一「………」

梨穂子「風が少し冷たいね…」

純一「うん…寒くないか梨穂子?」

梨穂子「だ、大丈夫だよ…」モジモジ

78: 2011/08/28(日) 04:58:59.22 ID:AqFoKul90
~回想~

るっこ「カフェの後は海!」

梨穂子「う、海ですか?」

るっこ「そう! この季節の海はシーズンも終わって人も少ない!」

愛歌「盛者必衰」

るっこ「二人っきりになるには絶好のポイントなんだ」

梨穂子「は、はい」

るっこ「人寂しい雰囲気に加えて冷たい風…二人がくっつくには格好のシチュエーション」

梨穂子「ふ、ふたりが…く、くっつく…」

るっこ「そう! ここがチャンス…あくまで自然に寄り添う」

愛歌「千載一遇」

79: 2011/08/28(日) 05:08:52.66 ID:AqFoKul90
梨穂子「くしゅん!」

純一「お、おい? 大丈夫か、梨穂子?」

梨穂子「あはは、だ、大丈夫、だいじょ…くしゅん!」

純一「大丈夫じゃないだろ、こんなに手が冷たくなってる」ギュ

梨穂子「あっ…///」

純一「梨穂子、待ち合わせの時に走って汗かいただろ、それで風邪ひいたんじゃないか?」

梨穂子「だ、大丈夫だよ。これぐらいで風邪なんかひかないから」

純一「寒くなってきたし、そろそろ帰らないか?」

梨穂子「も、もう少しだけ、ほ、ほ、ほら、こうすれば暖かいし」ギュッ

80: 2011/08/28(日) 05:14:40.92 ID:AqFoKul90
純一「な!? いきなり抱きつくな」

梨穂子「ほ、ほら、こうしてたら暖かいでしょ///」ギュッ

純一「(ふ、ふにふにした柔らかな感触が…)」

梨穂子「ね、暖かい…(ふあ…純一の匂い…なんだか安心する)」

純一「う、うん(む、胸…胸があたって…)」ギュッ

梨穂子「あ……(じゅ、純一がギュッって///)」

純一「(梨穂子の髪…いい匂い…脳が痺れて…マズイ…かも)」

純一「……(気持ち良さそうだし…撫でてても…いいよな)」スリスリ

梨穂子「あっ…(髪…撫でてくれてる…嬉しい)」

純一「」スリスリ

83: 2011/08/28(日) 05:26:20.36 ID:AqFoKul90
純一「(こ、今度はせ、背中を…)」ススッ

梨穂子「い、痛っ…」

純一「り、梨穂子?」

梨穂子「だ、大丈夫…うぅ」

純一「だ、大丈夫って、全然大丈夫そうじゃないぞ!」アセアセ

梨穂子「だ、大丈夫だから…」

純一「ご、ごめん…僕調子に乗って…ごめん!」

梨穂子「ち、違うの…純一のせいじゃないの」

純一「だったらどうして?…怪我…してるのか?」

梨穂子「う、うん…怪我ってほどじゃないんだよ」

純一「どうして背中に怪我なんて…」

梨穂子「実はね…」

84: 2011/08/28(日) 05:36:39.41 ID:AqFoKul90
梨穂子「…というわけで、背中を打っちゃったの」

純一「そうか…まだ痛むのか?」

梨穂子「う、うん…本当にちょっとだけ。でも、大丈夫だから」

純一「…良かった」

梨穂子「ありがとう…でも、ごめんなさい」

純一「どうして梨穂子が謝るんだ?」

梨穂子「純一の事を好きって言ってくれる人がいたのに、私…その邪魔をしちゃったよね」

純一「うん……」

梨穂子「だから…ごめんなさい」

純一「それは梨穂子が謝ることじゃないだろ?」

梨穂子「…えっ?」

85: 2011/08/28(日) 05:45:40.06 ID:AqFoKul90
純一「その上崎さんが、僕のことを本当に好きなら、僕に直接言えばいいことだし」

梨穂子「う、うん」

純一「なにより、自分の思い通りにならないからって、梨穂子を傷つけるなんて許せないよ」

梨穂子「で、でも…」

純一「梨穂子には断った理由…何か理由があったんだと思う」

梨穂子「……」

純一「僕が知っている梨穂子は、理由もなく意地悪をするような女の子じゃない」

梨穂子「じゅ、純一…」

純一「それは僕が一番良く知ってるんだ。そうだろ、梨穂子?」ニコッ

梨穂子「あ///」

87: 2011/08/28(日) 05:54:20.17 ID:AqFoKul90
梨穂子「純一…ありがとう…ありがとう」ウルッ

純一「ほら~泣くやつがあるか。僕は梨穂子の泣き顔なんて見たくないぞ」ナデナデ

梨穂子「えへへ」

純一「そうそう、梨穂子は笑顔が一番だよ」

梨穂子「うん…ありがとう純一」ニコッ

純一「うん、梨穂子はかわいいなあ」

梨穂子「え、えへへ」

純一「それで…理由…断った理由を僕に教えて欲しい」

梨穂子「う、うん…り、理由…」

純一「そう、怪我をしてまで上崎さんの頼みを断った、梨穂子の理由を教えて欲しい」

梨穂子「そ、それは…」

88: 2011/08/28(日) 06:04:18.05 ID:AqFoKul90
梨穂子「そ、それはね…」

純一「う、うん…」

梨穂子「わ、私が上崎さんのお願いを断った理由は…」カァーッ

純一「……梨穂子」ギュッ

梨穂子「えっ!?」

純一「梨穂子…痛くない?」ギュッ

梨穂子「えっ!? う、うん、大丈夫だよ///」

純一「意地悪しちゃったね…ごめん。理由なんて聞かなくてもわかってる」

梨穂子「え、えっ?」

純一「さっき…梨穂子の事は僕が一番知っているって言っただろ?」

梨穂子「う、うん」

純一「梨穂子が…僕の事をずっと見ていてくれたことも…もちろん知っている」

梨穂子「あ…///」

89: 2011/08/28(日) 06:08:42.61 ID:AqFoKul90
純一「だから…だから…僕から言わせて欲しい」

梨穂子「…う、うん」ドキドキ

純一「今まで、僕のことをずっと見ていてくれてありがとう」

梨穂子「あ、あぁ……」ウルウル

純一「僕は梨穂子の事が好きだ! これからも、ずっと僕のそばで僕の事を見ていて欲しい」

梨穂子「嬉しい…純一…私も純一のことが大好き! ずっと、ずっと大好きだったの!」ギュ

純一「梨穂子…ありがとう…」チュ

梨穂子「ん…」チュ

純一「涙でしょっぱいや」

梨穂子「え、えへへ///」

純一「梨穂子はかわいいなあ」

98: 2011/08/28(日) 09:15:48.72 ID:AqFoKul90
待ち合わせ時刻のカフェにて

るっこ「りほっち達遅くないか? もう来ていてもおかしくないんだけど」

愛歌「……」

るっこ「余計なお世話と思って来てみたんだけど…まさか上崎って子に邪魔されてるんじゃ…」

愛歌「あれを見る」

るっこ「うん?」

裡沙「こんな顔じゃ橘君の前に出られないって思ってたけど…逆にチャンスよ裡沙!」キョロキョロ

裡沙「この包帯じゃ橘君も私の事わからないもの…あんな雌豚なんかに橘君を誘惑させてなるものですか!」

るっこ「ちょっと」チョイチョイ

裡沙「私が絶対に橘君を守ってみせ…うん? どなたですか?」

99: 2011/08/28(日) 09:24:00.68 ID:AqFoKul90
るっこ「アンタ上崎さんだよね?」

裡沙「は、はい、そうですけど…どなたですか?」

るっこ「あぁ…変装してるからわからないか…ほら」ヌギヌギ

愛歌「じゃん」ヌギヌギ

裡沙「あ、アナタ達は…」

るっこ「二人の邪魔をしに来たのかい?」

裡沙「出歯亀」

るっこ「アタシが言うのなんだけど、話を聞いている限り、似合いの二人って思うんだけど」

裡沙「夫婦漫才」

るっこ「だから、邪魔しないでやってくれ…ってアンタそのスタンガンでなにをする気だい?」

101: 2011/08/28(日) 09:30:30.85 ID:AqFoKul90
裡沙「ふ、ふざけないでください! 私と橘君の絆も知らないくせに!!」

るっこ「ふざけてないよ、私らはアンタの事情なんて知らないんだから」

愛歌「無知蒙昧」

るっこ「それに…私らはあの子に幸せになってもらいたいのさ。だから邪魔はさせないよ」

愛歌「徹底抗戦…ブツブツ」ブーン

裡沙「ま、また…くっ…おぼえてなさい」ダッ

るっこ「…りほっちも前途多難だな」

愛歌「障害多数」

るっこ「私らも退散するか…」

愛歌「了解」

103: 2011/08/28(日) 09:48:25.71 ID:AqFoKul90
海にて

裡沙「くっ…橘君はどこに…あの二人が邪魔さえしなければ…」キョロキョロ

裡沙「あっ!?」ササッ

裡沙「どうして橘君があの雌豚を抱きしめているの…ギギギ」

裡沙「橘君、騙されちゃだめ!! 私が今助けてあげ…」クイクイ

薫「あの二人、やっぱりそういう関係だったんだ~♪」

裡沙「あ、あなたは…橘君と同じクラスの棚町薫!」

薫「んふふ~せっかくいい雰囲気なんだから、邪魔するのは野暮ってもんでしょ♪」

裡沙「邪魔しないで! 橘君はあの雌豚に騙されているだけなんだから!!」

薫「『めすぶた? だまされる?』おだやかじゃないね?」

105: 2011/08/28(日) 09:55:02.99 ID:AqFoKul90
薫「二人の邪魔をする気なら…アイツの親友であるこの私がだまっちゃいないよ」

裡沙「あ、あなただって橘君のこと、好きなんじゃないの? どうして邪魔するのよ!」

薫「好きだよ…でも、アイツが選んだ子がアタシでもアンタでもない。だから私はアイツを応援する」

裡沙「な、なにを…」

薫「アタシはアイツを全力で応援する、だから邪魔なんてさせない!」

裡沙「くっ…」

薫「アタシの事知ってるみたいだね? なら、アタシ全力を出したらどうなるかも知ってるはず…やる?」

裡沙「お、憶えてなさい!」ダッ

薫「…ふぅ…頑張れよ…悪友」スッ

114: 2011/08/28(日) 10:50:49.20 ID:AqFoKul90
橘家にて

純一「ただいま~」

梨穂子「おじゃましま~す」

純一「美也~帰ったぞ~…って誰もいないのか?」

梨穂子「うん、誰もいないみたいだね~ あ、机の上に手紙があるよ」

純一「どれどれ」

美也『今日は皆で外食してきます♪ にぃにが帰ってこないので置いていきます』

美也『P.S.おみやげにまんま肉まん買って来るから、おとなしく留守番していてください』

純一「美也のやつ…僕を置いていくなんて」

梨穂子「あははは…でも、おみやげ買ってきてくれるって」

純一「お土産は口実で、美也が食べたいだけだよ」

116: 2011/08/28(日) 10:57:07.45 ID:AqFoKul90
梨穂子「あれ…裏にもなにか書いてあるよ?」

純一「うん…どれどれ…」

美也『梨穂ちゃんと仲良くしていてください♪ にししししっ♪ みゃー』

純一「み、美也のやつ…」グシャ

梨穂子「ねえ純一、なんて書いてあったの?」

純一「こ、こっちの事だから梨穂子は気にしなくていいよ」アセアセ

梨穂子「そ、そう?」

純一「それより梨穂子、海風に当たったし体が冷えてないか?」

梨穂子「え、えと…大丈夫、純一が手を繋いでいてくれたから///」

純一「そ、そうか! なら、良かった///」

117: 2011/08/28(日) 11:08:44.37 ID:AqFoKul90
梨穂子「そ、そうだ! 純一おなか空いてない?」

純一「う、うん…随分歩いたし、少し減ってるかな」

梨穂子「簡単なもので良かったら、私がなにか作るよ」

純一「そ、それじゃあ頼もうかな…冷蔵庫にあるものは好きに使っていいから」

梨穂子「それじゃあ、ちょっと待っててね♪」


食後

純一「ふう…おなかいっぱいだ…やっぱり梨穂子の料理は美味しいなあ」

梨穂子「えへへ…ありがと♪」

純一「ちょっと休ませて…」ゴロン

梨穂子「もう~食べてすぐに横になったら牛さんになっちゃうよ~つんつん」チョイチョイ

純一「梨穂子に言われたくない」

梨穂子「ふえ?どういう意味??」

119: 2011/08/28(日) 11:14:39.71 ID:AqFoKul90
純一「ふふん、こういう意味だあ!」プニプニ

梨穂子「きゃっ! く、くすぐったいよ~純一」

純一「ほれほれほれ(梨穂子…やわらかいなあ…)」プニプニ

梨穂子「も、もう~やめて、くすぐったいよ~」ゴロゴロ

純一「う、うわ!?」

梨穂子「きゃっ!?」

純一「い、痛てて…っ!?(こ…この体勢は…)」

梨穂子「…あっ、純一……」ジィー

純一「(梨穂子のやわらかい体から熱が伝わってくる)」ジィー

梨穂子「んっ……いいよ…」

121: 2011/08/28(日) 11:22:16.36 ID:AqFoKul90
純一「あっ…梨穂子…(目を閉じたっていうことは…OKってことだよな)」チュ

梨穂子「んっ…ちゅっ…んんっ…」

純一「んっ…ちゅっ…ちゅ…(さ、さっきも思ったけど、唇が吸いついてくるようだ)」

梨穂子「あっ…んっ…(ドキドキが止まらないよ…でも、純一夢中になって子供みたい///)」

純一「り、梨穂子…んんっ…はむっ…(だ、駄目だ…こんなにやわらかくて美味しいものがあったなんて)」

梨穂子「じゅ、じゅんいち…好き…んっっ…大好き…ちゅっ」

純一「り、くっ…ちゅっ…ぼ、僕も…好きだ…ちゅ…んっ」

梨穂子「(私…純一に…このまま…)…あっ(胸に…純一の手が…)」

純一「はぁ…はぁ…梨穂子…ちゅっ…(手が勝手に…唇と違うやわらかさ…)」ムニムニ

124: 2011/08/28(日) 11:33:03.46 ID:AqFoKul90
ジリリリン! ジリリリン!

純一・梨穂子「!?」

純一「で、電話だ……」

梨穂子「で、電話だね……」

純一「で、出た方が…いいよな?」

梨穂子「う、うん、出たほうがいいと思う」

純一「(誰だ…せっかくいいところだったのに)は、はい…橘です」ガチャ

125: 2011/08/28(日) 11:33:44.38 ID:AqFoKul90
美也『やっほ~にぃに~♪ ちゃんと留守番してる?』

純一「な、なんだ美也か」

美也『なんだ!ってどういう意味~? にぃににおみやげ買ってかないよ?』

純一「す、すまん、悪かった!」

美也『にっししし~♪ 最初からそうやって素直に…』

純一「な、なにかあったのか、電話なんてしてきて?」

美也『え? あ、うん、あと一時間くらいで帰るからね』

純一「そ、それだけ?」

美也『うん、それだけ♪ そんじゃあね~』ガチャン

純一「き、切れた…」

128: 2011/08/28(日) 11:45:33.82 ID:AqFoKul90
梨穂子「…美也ちゃん?」

純一「う、うんそう…あと一時間くらいで帰ってくるって」

純一「(考えろ…考えるんだ! あと一時間ということは、あと一時間はあるということだ)」

梨穂子「じゅん…いち?(どうしたんだろう…真剣な顔してる)」

純一「(一時間あれば、梨穂子とあんなことやこんなことも出来るはず)」

梨穂子「ね、ねえ、純一ってば?」

純一「(そう! この一時間を有効に使わない手はない)…梨穂子、僕の部屋に来ないか?」

梨穂子「じゅ、純一の部屋に?///」

純一「うん、僕の部屋…イヤかい?」キリッ

梨穂子「いやじゃないよ~昔はよく純一の部屋で遊んだし」

133: 2011/08/28(日) 11:55:41.47 ID:AqFoKul90
梨穂子「わ~なんだか久しぶりだね~純一の部屋に来るの」

純一「そ、そうだな(梅原から借りたお宝本は見つからない場所にあるから問題なし)」

梨穂子「くんくん…(わあ~純一の匂いがする)」

純一「な、なにやってるんだ、梨穂子」

梨穂子「うん、純一の匂いがするな~って」クンクン

純一「こ、こら、人の部屋で匂いなんて嗅ぐな」

梨穂子「えへへ~だって純一の匂いって、なんか安心するんだもん」クンクン

純一「そういう事言うやつは…こうだ!」ガバッ

梨穂子「きゃっ…や、やだ…くすぐったいよお~」

純一「梨穂子が先に僕の部屋の匂いを嗅いだんだろ。だから僕にも梨穂子の匂いを嗅ぐ権利がある!」

梨穂子「やっ…く、くすぐった…んんっ」

純一「くんくん…この甘い匂いが梨穂子の匂いか…くんくん」サワサワ

137: 2011/08/28(日) 12:05:28.11 ID:AqFoKul90
梨穂子「あん…もぅ…純一ったら…犬みたい…っ」

純一「くんくん…梨穂子の匂いが甘いのはわかったぞ…味はどうかな?」ペロッ

梨穂子「ひゃん!! あっ…やっ…首…くす…ぐった…い…」

純一「ふむ~…味も甘いのか…大発見だ!」ペロペロ

梨穂子「んっ…む、むぅ…カプッ」

純一「うわっ!? な、何するんだ梨穂子」

梨穂子「わらひだけはぁへぇらるのふこうへぇぃらもん…」カプカプ

純一「こ、こらやめないか(まずい…このままだと梨穂子にペースをもっていかれる)」

梨穂子「ひゅんいひは…あまくなひね」カプカプ

純一「くっ…それっ!(よし…ベッドは…梨穂子は背中を怪我しているから…)」

梨穂子「きゃあ!」ドサッ

140: 2011/08/28(日) 12:13:40.83 ID:AqFoKul90
純一「背中…痛くないか?」

梨穂子「あ…うん、大丈夫(純一、ちゃんと庇ってくれたんだ)」

純一「梨穂子が僕を食べたいのと同じように、僕も梨穂子を食べたい」キリッ

梨穂子「ふ、ふえ? べ、別に純一のことを食べたいわけじゃないよ~///」

純一「僕は梨穂子のこと…全部食べちゃいたい。梨穂子の全てが欲しいから」

梨穂子「ええ…あ…う、うん///」ドキドキ

純一「梨穂子のこと…全部見せて欲しいな…」

梨穂子「…へ、部屋の電気…消してくれるかな…恥ずかしいよ…」

純一「うん、わかった…」カチ

純一「……(暗くてよく見えないけど、衣擦れの音がする)」ゴソゴソ

純一「……(男として僕も脱がなきゃ!!)」

143: 2011/08/28(日) 12:24:31.34 ID:AqFoKul90
梨穂子「じゅ…純一~いる~?」

純一「ちゃんと…いるよ」

梨穂子「よかった~どこかに行っちゃったんじゃないかと思った」

純一「梨穂子を置いて、どこかに行ったりする訳ないだろ?」

梨穂子「う、うん…だってね…あんまり幸せだから、夢なんじゃないかな~って、あはは」

純一「夢じゃないよ…梨穂子はかわいいなあ」ギュッ

梨穂子「あ…純一だ…暖かい」ギュッ

純一「(こ、これが梨穂子の体…凄いぞ!! 胸の辺りに一際やわらかい感触が…)」

梨穂子「純一…大好き…」チュ

純一「僕も梨穂子のこと、大好きだよ…」チュ

159: 2011/08/28(日) 13:06:54.53 ID:AqFoKul90
ピンポーン♪

美也『にぃに~~~~カワイイ妹が帰ってきたよ~♪』

美也『まんま肉まん買ってきたよ~♪』

純一「や、やばり美也が帰ってきた!!」

梨穂子「ふ、ふえ…どうしよう…」

純一「とりあえず服を着るんだ! ぼ、僕が僕が囮になる!」

美也『にぃにぃ~~~~~梨穂ちゃ~~~~~ん、いないの~~~~~~~?』

純一「僕がお風呂に行くって、このまま飛び出すから、その間に服を着るんだ!」

梨穂子「わ、わかった…ねえ…純一」

純一「なんだ? い、行くぞ!」

梨穂子「大好き…んっ」チュ

純一「んっ…梨穂子は僕が守る! 行くぞ!!!」ダッ

美也『いなのぉ~~~~~~にぃに…きゃああああああ!!!!』

おわり

169: 2011/08/28(日) 13:50:32.14 ID:tze+XSahP

引用元: 梨穂子「えへへ、純一とデートだぁ♪」 上崎「…何なのあの女」ギリッ