350: 2014/09/29(月) 22:21:48 ID:z0o2rgGE

時田「…私は"期間厳守"と最初に言ったはずだぞ」

部下「も、申し訳ございません」

時田「何故当日になっても『J.A.(ジェット・アローン)』のN2リアクターがまだ完成してないんだ!!?」ダンッ!

時田「当初の予定では既に最終調整が済んでいるはずだったんだぞ!!!」

時田「 説 明 し ろ !!!」ダンッ!

部下「それが…N2リアクターに必要な部品を造る製造会社がいきなり3社も潰れて納品前に夜逃げしてしまって」

時田「だったら!!すぐに私に知らせて、徴収するなり代わりを見つけるなりしろよ!!!」バンバンッッ!

部下「申し訳ございません…」

時田「…もういいッ!!どうせやるのはデモンストレーションだけなんだ!」

時田「J.A.のプロトタイプを大至急調整しろ!!完成披露宴まであと5時間だぞ!!!」


シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」【前編】
シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」【中編】
シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」【後編】

アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」【前編】
アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」【中編】


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【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン(1)〈電子特別版〉 (カドカワデジタルコミックス)
351: 2014/09/29(月) 22:30:39 ID:z0o2rgGE

※PS2のエヴァ2の最終戦でJA"改"という機体が出てくるけど、実はアニメ版に出てきた一般的に知られてる方のJ.A.はその機体の替わり身だった。

アニメ版のJ.A.は"改"の機体を開発する時に使った歩行機動実験用テスト機体。

本来ならば"改"の方を出すつもりで、政府から開発期間の厳守を言われていたにも関わらず、肝心のN2リアクター(ようするにエンジン)の開発が遅れ、急遽原子炉を実験機に乗っけてお披露目に間に合わせた


らしい。いわゆる裏設定。

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352: 2014/09/29(月) 22:33:18 ID:z0o2rgGE




     ヒトは、完璧じゃ
     な      な
     ら      い
     ば、創るモノも。゚




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353: 2014/09/29(月) 22:41:42 ID:z0o2rgGE
~第壱中学~

シンジ「タイム(Time)・プレーン(Plane)・デストロイド(Destroyed)・デバイス(Device)!!!」

シンジ「はいっ!テメェら復唱!!」

カヲル「タイムプレーンデストロイドデバイス」

綾波「タイムプレーンデストロイドデバイス」

シンジ「てぃがぅっ!!全ッッ然ッッてぃがぅ!!!」

シンジ「いいか?こうだ!!!」

シンジ「Time.Plane.Destroyed.Device.!!!」クネクネクネクネ!!

シンジ「SA~~~~Y?(言ってごらん?)」シリフリシリフリシリフリ

「「Time.Plane.Destroyed.Device.」」クネクネクネクネクネクネ

シンジ「グーッドゥッ!!!では次にイキマース!!」


トウジ「あの謎講義なんやねん」

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354: 2014/09/29(月) 22:48:17 ID:z0o2rgGE

シンジ「MK5についてだ!」カキカキ

シンジ「いいかー?今黒板に書いたこれは今度の中間テストに出すぞー!」バンッ!

シンジ「M(マジで)K(キレる)5(五秒前)と言った意味があるが、この場合は」

シンジ「M(マジで)K(くたばる)5(五秒前)という訳になる!」

シンジ「これは杉田さんが世界で初めて作った言葉で、」


ケンスケ「授業ジャックしてまで教えたい事なんだろ?」

ヒカリ「勉強になるわね!」

トウジ「最近ワシいいんちょが天然っちゅーかアホになってきた気がするわ」

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355: 2014/09/29(月) 22:51:55 ID:z0o2rgGE

トウジ「てーか」チラ


根府川「」


トウジ「…上から落ちてきた黒板消し頭にくらって気絶した先生は放置でええんか?」

ケンスケ「ならトウジが保健室連れていきなよ」

トウジ「いややわ。なんでワシがやらなあかんねん」

ケンスケ「そう。つまり皆がそういうことなの」

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356: 2014/09/29(月) 23:00:18 ID:z0o2rgGE

シンジ「よし、今日の授業はここまで!何か質問は?」

綾波「はい」ノ

シンジ「なんだ」

綾波「今は数学の授業。なのに何故授業を乗っとってまでこんな関係ない授業を?」

シンジ「いい質問だね!」

シンジ「その答えはとーっても!カンタンっ!」

シンジ「『数学の授業とかマジダリィわー…』」


シンジ「その一言に尽きるからだよ!!!」

綾波「そう」

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357: 2014/09/29(月) 23:07:19 ID:z0o2rgGE

シンジ「じゃあ僕は黒板消しについてた睡眠薬で眠った先生を保健室に運んでくるから」ヨイショ

シンジ「チャオ♪」


\ガッシャーン/



カヲル「…もうこれで窓がなくなるの何回目かな」

綾波「私がカウントしてる限りでは78回目よ」

カヲル「へぇ…」



カヲル「数えてたんだ?」

綾波「ええ」

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358: 2014/09/29(月) 23:11:39 ID:z0o2rgGE

―――ヒュゥウウウウ!!!

シンジ「ハァッ!!!後ろ受け身!!!」ズダンッ!

シンジ「そしてそしてぇぇえええええ!!!」

シンジ「そのまま先生を保健室の窓にドーン!!!」ポーイッ!!!

根府川「ごふっ」







              \ガッシャーン/

359: 2014/09/29(月) 23:15:25 ID:z0o2rgGE

シンジ「よし、今日も日課の受け身しながら町内一周するか」スタスタ

シンジ「学校なんざクソ食らえだっ!」ペタペタペタペタ!





トウジ「…また走り去ってってまったな」

ケンスケ「碇って体力とかが凄いよね。あれオリンピック出られるんじゃないかなぁ」

ヒカリ「碇くん身体能力高いものね」

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360: 2014/09/29(月) 23:25:57 ID:z0o2rgGE


シンジ「とうッッ!!!」ピョン!

シンジ「後ろ受身!!」ズダンッ!

シンジ「横受身(右)!!」ズダンッ!

シンジ「横受身(左)!!」ズダンッ!

シンジ「前受身!!」ズダンッ!

シンジ「前回り受身!!」ズダンッ!

シンジ「空転受身!!」ズダンッ!

シンジ「後ろ回り受身(合気道)!!」ズダンッ!

シンジ「ふー…ハードだぜぃ!」

謎のおばちゃん「精が出るね、初号機パイロット」

シンジ「謎のおばちゃん!」

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361: 2014/09/29(月) 23:31:26 ID:z0o2rgGE

謎のおばちゃん「謎の、とはなんだ」

シンジ「謎だから」

謎のおばちゃん「そうかい」

シンジ「おばちゃんは何してるの?」

謎のおばちゃん「諜報活動さ。いつものね」

シンジ「へぇ?飽きないね」

謎のおばちゃん「商いだからね」

シンジ「おばちゃんはエージェントなの?」

謎のおばちゃん「さあね。」

謎のおばちゃん「『誰でもあって、誰でもない。どこにでもいるけどどこにもいない。』」

謎のおばちゃん「それが私だ」

シンジ「なるほど…つまりプロトタイプという事か」

謎のおばちゃん「私の言った事何も理解していないだろ初号機パイロット

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362: 2014/09/29(月) 23:36:25 ID:z0o2rgGE

シンジ「じゃあ僕はこのまま受け身しながらロードワークしにいくから!」

謎のおばちゃん「そうか。気をつけて行くといい」

謎のおばちゃん「む…300m先でネルフの狗どもがお前を捕らえようとしてるぞ」

シンジ「へぇ?どうしてわかるの?」

謎のおばちゃん「A.T.フィールドを持つのは、使徒やエヴァだけではない。ヒトも持つ」

謎のおばちゃん「そういう事さ。古来より、それは"気"だとか"オーラ"なんて呼ばれているがね」

シンジ「へぇー」

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363: 2014/09/29(月) 23:38:24 ID:z0o2rgGE

シンジ「謎のおばちゃんは何でも知ってるんだね」

謎のおばちゃん「何でもは知らない。知ってる事だけさ」ニヤ

シンジ「へぇー」

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364: 2014/09/29(月) 23:45:20 ID:z0o2rgGE

シンジ「じゃ。ビルの壁をつたって行くよ」ピョン!

シンジ「へいへいへいへいへいへいへーい!!!」シャカシャカシャカシャカ

謎のおばちゃん「……」




謎のおばちゃん「…碇ゲンドウ、ゼーレ…お前達は本当にいざとなったらあの子を"神の子"とするのか?」

『やあ、首尾はどうだい』

謎のおばちゃん「……ああ、誰かと思えば大馬鹿者か」

『大馬鹿者とは酷いな』

謎のおばちゃん「お前の行動の一つ一つを幾つか洗っただけでわかる」

謎のおばちゃん「お前、氏ぬぞ。それもこの一年以内には、だ」

『まだイケるさ』

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365: 2014/09/29(月) 23:48:33 ID:z0o2rgGE

謎のおばちゃん「だから大馬鹿者だと言っている」

謎のおばちゃん「お前はまだ深入りしても大丈夫と思っているようだがな、」

謎のおばちゃん「もうお前に先はないと言っているんだ」

謎のおばちゃん「お前の氏は確定しているよ」

『どっちにせよ人はいつか氏ぬさ。なら後悔しないように生きたいんでね』

謎のおばちゃん「…好きにしろ」



謎のおばちゃん「若いヤツはどうして生き急ぐかね」

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366: 2014/09/29(月) 23:51:40 ID:z0o2rgGE

シンジ「まさか命綱もつけずに、ン十mのビルをフリークライミングするなんてね」

シンジ「これも定めか」ヨジヨジ



OL「…」カタカタ

OL「?」

シンジ「よいしょよいしょ」ヨジヨジ


シンジのシンジさん「ぷらぷら。もにゅもにゅ。」

OL「 ? ! ! 」


シンジ「窓ガラスは登りにくいな」ヨジヨジ

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367: 2014/09/30(火) 01:22:31 ID:a2Jz1U6M

シンジ「んしょ、んしょ。」ヨジヨジ


シンジ「屋上についた」

シンジ「よし、走り幅跳びの要領で隣のビルへイッツお邪魔しますタイムだ」

シンジ「うぉおおぉぉおおお!!!」ダダダダ!


シンジ「原田選手のぉ!大ジャぁああンプッッッッ!!!」ピョイーン!


シンジ「てぃやあああ
          あ
           あ
           あ
           あ
           あ゙!?」


ひゅうううううううう。

.

368: 2014/09/30(火) 01:27:34 ID:a2Jz1U6M

ひゅうううううううう


シンジ「…これまで、か」

シンジ「…人間五十年~♪下天の内をくらぶれば~♪夢幻の如くなり~♪」

シンジ「一度生を得て~♪滅せぬ者のあるべきか~♪」




シンジ「 さらば、世界よ 」







               グシャ。


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369: 2014/09/30(火) 01:29:48 ID:a2Jz1U6M

シンジ「語愛読ありがとうございました!!碇シンジの氏をもって、このスレは完結とさせていただきます!!」

シンジ「今までおつきあいありがとうございました!!!」


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370: 2014/09/30(火) 01:45:00 ID:a2Jz1U6M

ネルフ保安諜報部の人「いや生きてるし…」

ネルフ保安諜報部の人2「ネルフ特製衝撃吸収マットが間に合ってよかった」

シンジ「…ちっ、誰か一人くらい引っ掛かるかと思ったんだけどな」

ネルフ保安諜報部の人「何の事かはわからないが…ほら、来てくれ」

シンジ「どこに?」

ネルフ保安諜報部の人「君にも招待状が来ただろう?碇司令からは『絶対行かせろ』と言われてるんだよ」


シンジ「…父さんが?」

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371: 2014/09/30(火) 02:00:24 ID:a2Jz1U6M

~総司令執務室~

碇司令「報告しろ」

『はい。ではまず例の件です。
日本政府、及び欧米諸国などの外部から受けた情報公開の請求に対してはダミーを混ぜた情報を使い対処しました』

『お手元にある書類がそのダミーを混ぜた情報を纏めた書類です』

碇司令「そうか」

『で、どうです。例の計画の方もこっちで手を打ちましょうか?」

碇司令「……」チラ


J.A.の写真


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373: 2014/09/30(火) 02:04:49 ID:a2Jz1U6M

碇司令「…いや、君の資料を見る限り問題はなかろう」

碇司令「それに万が一のためにシンジを行かせる」

碇司令「わざわざシナリオを用意せずともぶち壊すかもしれん」

『御子息を随分信頼されているようですが…大丈夫ですか?』

『逆に我々のシナリオが壊されるかもしれませんよ?』ニヤ

碇司令「問題ない」

『…では、シナリオ通りに』

碇司令「ああ」ピッ

碇司令「……」

碇司令「……」ピッ

碇司令「君か?すまん先ほどの件だが…やはりシンジのお守りを頼む」

『おや意外ですね?』


ゲンドウ「…アイツは何ひとつ予想通りに動かん奴だからな」

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374: 2014/09/30(火) 02:10:59 ID:a2Jz1U6M

シンジ「ふぅ…ついたな」





ハワイアン「ハーイ!マカダミアナッツいかがですかー?」

シンジ「ハワイに」キリッ


ミサト「で?何で旧東京に行けっつったのに私達をハワイに送り届けたのかしら?」ギリギリギリギリ

パイロット「いえそちらの子が私に『目的地が急に変更された』と!」

リツコ「頭が痛いわね」

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375: 2014/09/30(火) 02:18:59 ID:a2Jz1U6M

シンジ「いえーい!アローハ グサッ

バタ。


加持(変装)「ネルフ保安諜報部の者です。突然空路を変更されたようでしたので先回りしました」

シンジ「ぐーすかぴー」

加持「彼には寝てもらいました」

ミサト「助かったわ!ありがとう!」

リツコ「やるわね」

加持「では私はこれで…」

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376: 2014/09/30(火) 02:22:52 ID:a2Jz1U6M

ごぉおおお。


ミサト「にしても…なーんか差別しすぎじゃない?」

リツコ「あら、何の話?」

ミサト「招待状よ、招、待、状。私達への奴はこんな…」


テキトーな市販の奴


ミサト「で、シンジくんへの招待状が」


めがっさ高級な奴で封印あり


ミサト「…おかしくない?」

リツコ「確かにね。色々おかしいけど…私にはよくわからないわ?」

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377: 2014/09/30(火) 03:16:06 ID:a2Jz1U6M

ミサト「しっかし。エヴァ以外の対使徒戦用兵器、ね…」

ミサト「役に立つのかしら?」

リツコ「詳細はまだわからないけど…恐らく役に立たないわね」

ミサト「あらなんで?」

リツコ「……さあね?」

.

378: 2014/09/30(火) 05:45:36 ID:a2Jz1U6M

『祝 JA完成記念披露会』


時田「えー、ゴホン!」

時田「本日はご多忙のところ、我が日本重化学共同体の実演会にお越し戴き真にありがとうございます」

ミサト「しっかし。ネルフも嫌われたもんねー」

リツコ「テーブルの真ん中に『ネルフ御一行様』と書かれた札と数本のビール」

リツコ「他のテーブルはご馳走がたくさん。あかさま過ぎて笑えるわね?」

ミサト「でも、まあわかるわよ。何せこれに関わった人って…」チラ

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379: 2014/09/30(火) 05:50:48 ID:a2Jz1U6M

戦自「ははは!」

色々ネルフに徴収された人ら「「これでやつらも…」」

国連「ふ…」

餓氏者出してる国の人「ひひひ…」

ネルフ原因でクビ切られた技術系の人「へへへ」

リツコ「…探そうと思えばもっといるわね」

ミサト「まあわかるわよそりゃね。ネルフがやりたい放題してるしやらなきゃいけないしそれが他を圧迫してんのも」

ミサト「でもさ、どーしても納得出来ない事があるんだけど」

リツコ「奇遇ね私もよ」

ミサトリツコ「「ちら…」」

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380: 2014/09/30(火) 06:07:11 ID:a2Jz1U6M



シンジ「あ、ビールちょうだい!生!あとアレとこれとミートボール!カキフライ!ついでに可愛いおにゃのこ!」

ボーイ「かしこまりました」

若い女職員「私で構いませんか?」

シンジ「うっひょおお!オッケーオッケー!////」


ミサト「納得いかねぇ」

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381: 2014/09/30(火) 06:17:13 ID:a2Jz1U6M

ミサト「え?何で?何でシンジくんだけあたし達とは違うテーブルでめちゃくちゃ厚待遇?」

リツコ「謎ね…彼、何かコネでもあるのかしら?」

ミサト「いやぁ…例えあっても皆大嫌いなネルフ総司令碇ゲンドウの息子よ?」

ミサト「冷遇はあってもあんな厚待遇は…」

時田「えへん、えへん」

時田「皆様には後程管制室の方にて試運転をご覧戴きますが、ご質問のある方はこの場でどうぞ」

リツコ「はい」ノ

時田「これはご高名な赤木リツコ博士! お越し戴き光栄の至りです」

リツコ(よく言うわ)

リツコ「質問をよろしいですか?」

時田「ええ、ご遠慮なくどうぞ」

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382: 2014/09/30(火) 06:24:18 ID:a2Jz1U6M

リツコ「先程見せていただいた資料に核融合内蔵リアクターを内蔵とありますが」

時田「ええ本機の特徴です。連続150日間の作戦行動が保証されております」

リツコ「しかし、格闘戦を前提とした陸戦兵器にリアクターを内蔵する事は安全性の点から視てもリスクが大き過ぎると思いますが」ビシッ!

時田「ハハハ5分も動かない決戦兵器よりは、役に立つと思いますよー?」

リツコ(イラッ。)#

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383: 2014/09/30(火) 06:30:55 ID:a2Jz1U6M

リツコ「遠隔操縦では緊急対処に問題を残すのではありませんか?」ズビシッ!

時田「HAHAHA!パイロットに負担をかけ、精神汚染を起こすよりはより人道的と考えます」

リツコ(殴りたい)##

リツコ「…人的制御の問題もあります!」ズビシッ

時田「実験中に制御不能に陥り、暴走を許す危険極まりない兵器よりは安全だと思いますが?」

時田「制御出来ない兵器など、まったくのナンセンスです!」

時田「ヒステリーを起こした女性と同じですよ!手に負えマセーン!」


ギャラリー「「「「HAHAHAHAHAHA!!!」」」」

ミサト(欧米か!)ビシッ!

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384: 2014/09/30(火) 06:40:15 ID:a2Jz1U6M

リツコ「…そのためのパイロットとテクノロジーです!」

時田「まさかネルフお得意の非人道的なゲテモノ科学と人の心があの化け物を抑えられるとでも?本気ですか」

リツコ「ええ、勿論ですわ!」

時田「人の心などという曖昧なモノに頼るべきじゃないでしょう!そしてその頼るべきは、まだ思春期の少年達と来ている!」

時田「特に、彼にだ!!」ダンッ!



シンジ「え?何?呼んだ?」

若い女職員(バニー)「ああ!胸の谷間にミートボールが!」

シンジ「うっひょおおお!!」スリスリモグモグ

若い女職員「あん♪」

ミサト(殴りたいぃいい!!! そして、それだけは激しく同意だわ!!)

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385: 2014/09/30(火) 06:49:04 ID:a2Jz1U6M

時田「聞けば彼こそが!今まで現れた全ての使徒殲滅に関わり、勝利へ導いた!」

時田「そんな彼へネルフがしたお返しはシンクロ率上昇のための常時全裸義務!!」

時田「しかも自分の意思だと言わせて!!」

リツコ「ま、待ちなさい!それは誤解…!」

時田「ほーら!出ましたよ?!ネルフお得意の情報操作!」

ミサト「違うわ!彼が望んで裸でいるだけよ!」

時田「何をバカな!常識的に考えて下さいよ!ここは公!」

時田「大体、14才の多感で難しい年頃がそんな覚醒してるわけないでしょう!」

ミサト「くっ…、でも本当です!ねぇ、シンジくん!」

シンジ「はぁはあはあはあはあ!!」モニュモニュ

若い女職員(バニー)「やーん♪」

時田「ふっ…」ニヤ

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386: 2014/09/30(火) 07:01:42 ID:a2Jz1U6M

ミサト「ちょっと!シンジくん!ちゃんと釈明して!」

シンジ「え?オマーン国債?」

ミサト「言ってないわよ!大体私のは臭くないし!!」


「「「ざわっ」」」

ミサト「い?」


「おい…今あの女何かと勘違いしたぞ…」ヒソヒソ

「ああ…確実にアレとな。下品な奴等だ」

「さすがはいたいけな14才に全裸を強いる組織…品性がない」

ミサト「ちがっ!」

リツコ「無様ね」

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387: 2014/09/30(火) 07:09:34 ID:a2Jz1U6M

時田「シンジくん」

シンジ「はい?」

時田「我々のおもてなしは楽しんでいただけていますか?」ニッコリ

シンジ「うん!」コクン!

時田「君は全人類を3回も守った英雄だ」

時田「それも最優秀、最強のエヴァパイロット」

時田「私はエヴァやネルフは嫌いだが君個人には感謝しているし、好きなんですよ」

時田「もしネルフがイヤになったら是非ウチに来てください」

時田「なんなら将来の就職口として考えていただいてもいい」

シンジ「わーありがとうございますー」ヘラヘラ

ミサト(ああ…だからシンジくんだけ。呆れたわね、多少は懐柔しておこうというワケね)

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388: 2014/09/30(火) 07:25:26 ID:a2Jz1U6M

ミサト(あとはあわよくば籠絡してネルフに非協力的にさせたり機密を流させようって腹?小物ね)

リツコ「シンジくんが余計な事を言わなければ問題ないわよ」ヒソ

時田「シンジくん聞いてくれ。エヴァを動かす為に国連は莫大な追加予算を迫られ、某国では二万人を超える餓氏者を出そうとしている」

時田「君の命が奪われる危険だけでなく、既にネルフは沢山の人間を氏に追いやっている!」

時田「シンジくんを責めるわけでは決してないがネルフのやり方は非道ですよ」

時田「せめて"人として"の責務は全うして欲しいものですなぁー」

時田「早くコード:A―801が発令される事を望みますよ」

シンジ「? コード:A―801?」

時田「ようはネルフが解体されるって事ですよ」ハハ

リツコ(A―801…特務機関ネルフの超法規的保護の破棄、日本政府への指揮権の移譲ね)

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389: 2014/09/30(火) 07:29:48 ID:a2Jz1U6M

時田「おっと。脱線しすぎましたな。他にご質問がありましたら」

リツコ「はい」ノ

時田「おや、また赤木博士ですか?しつこいと嫌われますよ?」

時田「もっとも、ネルフは既にこれ以上ないくらい周囲から嫌われてますがね」


「「「HAHAHAHAHAHA!」」」


リツコ「…ネルフの主力兵器…エヴァ以外ではあの敵生体は倒せませんわよ?」

時田「はは、"A.T.フィールド"ですか?それも今では時間の問題に過ぎません」

時田「何時までもNERVの時代ではありませんよ?」ニヤニヤ

リツコ(殴りたい)

.

390: 2014/09/30(火) 07:37:00 ID:a2Jz1U6M

時田「では他に。…ああ、赤木博士はもう結構です」ハハ

「「「HAHAHAHAHAHA!」」」

リツコ「……」#

ミサト(ぬぅあによ!ほんっっとムカつく野郎だわ!)プンスコ!


シンジ「……」

シンジ「あの!僕も質問いいですか?」

時田「おや!これはこれは!何ですかな?」ニッコリ

シンジ「給料いくら?」

時田(はっ、やはり子供だな)

時田「はは、お恥ずかしながら30万程度ですよ」

シンジ「へー」


シンジ「でも僕は一月500万円貰ってるんだー」

時田「…それはそれは」

.

391: 2014/09/30(火) 07:43:01 ID:a2Jz1U6M

シンジ「すいませんねー餓氏者出てる国あるのに500万貰って」


「「……」」ギロ

シンジ「あ!あと幾つかあるんですが!」

時田「何でしょうか?」ニッコリ

シンジ「さっきの赤木博士が質問した内容についてちゃんと答えてもらえません?」

時田「いやそれについてはお答えし、」

シンジ「てませんよね?論点ずらして嫌味で煙に巻いただけですよね?」

シンジ「…まさか、日本重化学工業のトップの方が質問された事に対してまともに説明できないワケじゃないですよねー?」

シンジ「新入社員どころか、そこらのアホ大学生でも出来る事ですよ?」

シンジ「説明してください?」ニッコリ

時田「…わかりました」ニッコリ

.

392: 2014/09/30(火) 07:48:37 ID:a2Jz1U6M

シンジ「ではまず、リアクターの安全性について」

時田「…これは作戦行動時間を優先したためであって」

シンジ「へーそーなんですかー」

シンジ「日本重化学工業さんは使徒との格闘戦でリアクターぶっ壊れて環境ヤバくなっても責任とれるんだーへー」

シンジ「すっごいや!まあ、そうなった時のリスクヘッジもまともに考えずに責任取れないモノ造るわけないですもんね!」

時田「ぐ…、」

.

393: 2014/09/30(火) 07:54:55 ID:a2Jz1U6M

シンジ「さっき散々ネルフに『責任とれオラァ!』っつってたクセにそんな無責任な事するわけないですもんね~?」

時田「は、はは…」

シンジ「で?」

時田「はい?」

シンジ「はい?じゃないよ?説明しろって。」

シンジ「それぶっ壊れたらどうすんのって聞いてんの」

シンジ「言っとくけど、使徒との戦いでどこも壊れないなんてあり得ないからな?」

シンジ「3回も直接戦ってきた僕が言うから間違いないよ」

シンジ「A.T.フィールドがあっても大破するのに、それすらない機体がどうやって破損防ぐの?」

シンジ「ほら、はやく言えよ」

時田「そ、それは~…その」

.

394: 2014/09/30(火) 07:57:56 ID:a2Jz1U6M

シンジ「……対策、ないんだ?原子力発電所の炉心融解した時と同じ事起きちゃうんだ?」

時田「……はい」


シンジ「へー?」

シンジ「いやあ、『せめて"人として"の責務は全うして欲しいものですなぁー』?」

時田「ぐ…」


ミサト(いいぞ)

リツコ(もっとやりなさい)

.

395: 2014/09/30(火) 08:06:48 ID:a2Jz1U6M

シンジ「次に制御性について何ですけど」

時田「はい」

シンジ「リモートコントロールという事ですが」

時田「はい」

シンジ「まず赤木博士がおっしゃったように遠隔操作では緊急、または柔軟な対応が難しいですよね?」

シンジ「これは僕も実際に体験してきた事なんですが…奴等は素早い上に突拍子もない事をしてくる」

シンジ「もし、使徒が突然攻撃法を変え、体を進化させたら?」

シンジ「プログラム通りの行動しか出来ないあの機体とパイロットでは…」

シンジ「ちょーっと対応難しいんじゃないですかね?」

時田「…おっしゃる通りです」

シンジ「おっしゃる通りです、じゃねーだろバカ」

.

396: 2014/09/30(火) 08:13:41 ID:a2Jz1U6M

シンジ「それで…絶対暴走しないとご自慢の遠隔操作のプログラムは一般のプログラマでも改竄や干渉は可能なの?」

時田「いやそれは……まあ、はい。可能と言えば可能かと」

シンジ「いやダメだろ。それってそんなヤバイポンコツの操作権限が外部に奪われるって事でしょ?」

シンジ「エヴァみたいに複数分野の専門性とか扱いが繊細とかでないと場合によっては巨大な歩く爆弾になるって事でしょ」

時田「しかし、それは万全のプログラムが」

シンジ「そう?それちょっと心得があるエージェントに潜り込まれたら一発アウトよ?」

シンジ「案外、もう仕込まれてるかもだぜ?」

リツコ(あら鋭いわね)ニヤリ

.

397: 2014/09/30(火) 08:22:25 ID:a2Jz1U6M

シンジ「で、A.T.フィールドの件なんですが」

時田「……はい」

シンジ「ようは使徒は強力なバリアで守られているって事で…当然そのバリア解かなきゃ攻撃は届かない」

シンジ「現にバリアがある状態で僕がハンドバズーカ二問をぶちこんでも傷一つなかった」

シンジ「唯一貫ける日本中の電力集めて経済にも大打撃あったあの陽電子砲はコスパが悪い上に汎用性は低い」

シンジ「固定しなきゃいけないし、仮に持ち運べてもすぐやられる」

シンジ「やっぱりA.T.フィールドなきゃ」

時田「だがそれも時間の問題で!」

シンジ「かもしれないけどこの機体には備わってないんでしょ?」

シンジ「あんた使徒に『そのうちフィールド発生装置出来るんで』って言うつもりかよバーカ」

時田「」

リツコ(はいロンパ)

.

398: 2014/09/30(火) 08:27:36 ID:a2Jz1U6M

シンジ「じゃ!そろそろ試運転の時間ですかね!」

シンジ「問題点がちょっとたくさんあるみたいだけど、あんな大きな粗大ゴミが動くのかー」

シンジ「皆、あんなのにたくさんのお金かけちゃったんだねー?また泥舟乗っちゃったわけなんだー」


「「「」」」ビキッ!

シンジ「あー歩く危険物が動くの楽しみだなー!」

時田「」

ミサト(わー時田さん息してなーい)

リツコ(きゃー回りの目がいたーい)

.

399: 2014/09/30(火) 08:37:06 ID:a2Jz1U6M

時田「"改"が…"改"さえ間に合っていれば、」ブツブツ

シンジ「どっちにしろエヴァのが優秀だってはっきりしちゃったね!」ニッコリ!

時田「……」

時田「…さい」

シンジ「?」

時田「うるさいうるさいうるさい!」

時田「そんなに言うならエヴァと勝負させろ!」

時田「ウチのJ.A.のが優秀だという事を証明してやる!!」

シンジ「いややめときなよ…まず許可降りるわけないしあんな危険物動かさない方がいいって!」

時田「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!!!」

リツコ(子供か)

.

400: 2014/09/30(火) 08:41:27 ID:a2Jz1U6M

時田「ならば私はエヴァに走行勝負を挑む!速い方が勝ちだ!」

シンジ「はあ?かけっこかよ。そんなんで勝ったとしても役たたずには変わらないっての」

時田「ふん!怖いんだろ!J.A.より下だと認める事になるからな!」

シンジ「別に認めてもいいけど世間はそう見ちゃくれないよ?」


時田「うるせえ!勝負だ!」 どん!


シンジ「仕方ないなぁ…」ハァ

ミサト「え?どうする気かしら?」

.

401: 2014/09/30(火) 08:43:56 ID:a2Jz1U6M

シンジ「……」スゥ


シンジ「カモン!!!」

シンジ「エヴァぁああああン!!!ゲリオぉぉおおおンッッッッ!!!」


パチィイイイン!!!


ミサト「指パッチンて…そんなんで来るワケが」

.

402: 2014/09/30(火) 08:49:18 ID:a2Jz1U6M

~ネルフ:第7ケイジ~


マヤ「ふぅ!」

マヤ「センパイが居なくても私だってちゃんと出来るんだから!」

青葉「お、お疲れマヤちゃん。初号機のやつ終わった?」

マヤ「はい!ドイツから送られた仮設5号機の脚部装備、完了しました!」ビシッ!

青葉「けっこー簡単な感じの足になったなー初号機」

マヤ「ふふ。そうですね!」

青葉「あんなに細いと折れちゃうんじゃない?」

マヤ「場合によってはタコみたいになっちゃうかもですね!」


青葉マヤ「「あっはっはっ!」」


.

403: 2014/09/30(火) 08:51:23 ID:a2Jz1U6M

初号機「………」



初号機「!」カッ!



マヤ「え?」


バキバキバキ…………


初号機「ウォォオオオオオン!!!」


マヤ「」

青葉「」


ドガシャアアアアアアアアン!!!


.

404: 2014/09/30(火) 08:57:18 ID:a2Jz1U6M

~第一発令所~


日向「?」

日向「んな?!」

冬月「どうした」

日向「エヴァ初号機、起動!」

冬月「なんだと!?誰が乗っている!」

日向「エントリープラグは挿入されていません!無人です!!」

冬月「バカな!!」


初号機「ウォォオオオオオン!!!」ギュルルルル!!

日向「ケイジを破壊!初号機、発進装置へ向かいます!」

冬月「今すぐ停止信号を出せ!そしてエレベーターの隔壁を全てロックだ!」

日向「ダメです!信号受け付けません!」

.

405: 2014/09/30(火) 09:00:36 ID:a2Jz1U6M

初号機「ウォォオオオオオン!!!」ガシンッ!


ギュララララララララ!!

日向「初号機、4本の足で上手くルートの壁をかけ上っています!」

冬月「くっ、"足"を与えるべきではなかったか!」


初号機「ウォォオオオオオン!!」

日向「初号機、地上へ出ます!」

冬月「くっ、民間人に被害が出るぞ!」

.

406: 2014/09/30(火) 09:05:43 ID:a2Jz1U6M

初号機「ウォォオオオオオン!!」

ドガシャアアアアアン!!!

トウジ「なんや?!ロボ?!またシンジか!?」

ケンスケ「うひょぉおおおお!!!」カシャカシャカシャ!

初号機「ウォォオオオオオン!!」


日向「初号機、上手く飛びはね、民間人等を避けて街の外へ行きます!!」

冬月「バカな!一体どこへ行く気だ!」

冬月「……まさか、使徒か?!」

日向「ですが、初号機からはパターン青は検出されていません!」

日向「それにもし使徒なら…本部へ初の使徒侵入となります」

冬月「……やはり、君なのか?」

冬月「ユイくん」

.

407: 2014/09/30(火) 09:09:52 ID:a2Jz1U6M

リツコ「そう、そう…わかったわ」ピッ

リツコ「…初号機がこちらへ向かっているそうよ。エントリープラグ片手にね」

ミサト「それ、マジ?」

リツコ「えらく、マジです」コクン

シンジ「へへ…」


初号機「ウォォオオオオオン」


ドガシャアアアアアアアアン!!!


ミサト「か、壁粉砕して…まさかこの部屋で生初号機の顔を見る事になるとわ」


シンジ「さあ、呼んでやったぞ!時田さん!」

シンジ「お望み通り戦ってやる!覚悟しろ!!!」

時田「ふん!泣かせてやる…!」


.

415: 2014/09/30(火) 23:21:39 ID:a2Jz1U6M

・・・・。

シンジ「シンクロ、スタート!」

初号機「!」カッ!


時田「ジェット・アローン!起動スタンバイ!!」

J.A.「!」カッ!


初号機『いいか!コースはこの起動実験場の端から敷地ギリギリのあのラインまでだ!』

時田『いいだろう!どちらが速いか、どちらが性能が上か!勝負だ!』



リツコ「…」

ミサト「珍しいわね、リツコが『あり得ないわ!』って言わないの」

リツコ「そんなしょっちゅう言ってたかしら?」

ミサト「言ってた言ってた」

リツコ「まあ、あれよ。少し慣れたから…冷静になれてるのよ」

.

416: 2014/10/01(水) 00:12:41 ID:vMmloB0g

ミサト「ふーん…」

リツコ「それにしてもシンジくんはどうやって勝つつもりなのかしらね」

ミサト「え?」

リツコ「だって…恐らくだけど今の所99%負けるわよ?」

ミサト「なんでよ?初号機は暴走したとはいえ今はシンジくんの制御下にあるみたいだし、今ついてる仮設5号機の脚部は四輪駆動」

ミサト「走行勝負に最も適しているじゃない」

リツコ「だから、なのよ」カチ…シュボッ

リツコ「あのね?仮設5号機の脚部を使うという事は――――」スパー


.

417: 2014/10/01(水) 00:19:23 ID:vMmloB0g

シンジ「3!」

時田「2!」

時田シンジ「「1!」」


若い女職員(バニー)「GO!!!」


初号機「っ!」ギャルルルルル!ギュオン!

J.A.「っ」ズシッ…ズシッ、ズシッズシッズシッ!


ダダダダダダダダ!!!


シンジ「うぉおおおお!!!」

時田「いけぇぇえええ!!!」


初号機「っ」ブゥウウウン!

J.A.「…」ズシズシズシズシズシズシッ!

.

418: 2014/10/01(水) 00:35:41 ID:vMmloB0g

時田「ほらほら!対使徒用なんだろ!?使徒は走行中にこんな事してくるかもしれないぞー!」

J.A.「ッ」バキャ!

初号機「ッ」グラ

J.A.「」ズシッズシッズシッズシッズシッズシッズシッ!

シンジ「くっ、妨害とは卑怯ナリ!」

時田「バカ言うない!これはどちらの性能が上か、どちらが速いかを競う勝負だろ!」

時田「基本何でもありに決まってんだろ!」

シンジ「くそ!武士の風上にもおけぬわ!」

初号機『オルァぁアァ!!』ブンッ!

ミサト「シンジくんは何やってんのよぉぉおおお?!J.A.のリアクターが壊れたら最悪な事になるわよ?!」

リツコ(まあ仮に旧東京がやられてもネルフには大した損害は出ないし使えない土地がもっと使えなくなるくらいだから)

リツコ(もっとも、今炉心融解するとここにいる私達は氏ぬでしょうから…
    個人的には私達が避難したあとでぶっ壊れてしまってほしいところね)

.

419: 2014/10/01(水) 00:52:14 ID:vMmloB0g

シンジ「! ゴールが見えて来た!」

初号機『うぉおおおおぉぉおおお!!!』

J.A.『いけぇぇえええぇぇええ!!!』


リツコ(…そろそろ、ね)ニヤリ


オペレーター「?! 時田C.E.O!大変です!J.A.の制御がききません!」

時田「なんだと!?制御プログラムは正常作動していただろう!」

オペレーター「起動したプログラムそのものがダミープログラムだったようです!」

時田「くそ!スパイか!」ダンッ!

.

420: 2014/10/01(水) 01:16:12 ID:vMmloB0g

時田「くそっ!まさかあの時の奴か?!」ガンッ!

――――
―――――――――

――――――――――――――


加持(変装)「あっれ~ちょっとちょっと、時田さん!これチョーヤバくないっスか」

時田「何?どうしたの?君見ない顔だけど」

加持「あ、自分臨時のバイトっス」

時田「へーそうなの?バイト雇ったなんて聞いてないけど」

加持「社員個人に頼まれたんでアレなんじゃないッスかね」

時田「そっか~…んで?何がヤバイの?」

加持「このJ.A.の制御プログラムなんスけど」

加持「これ、このままだとなんか突然爆発するッスよ」

時田「マジで!?」

.

421: 2014/10/01(水) 01:22:12 ID:vMmloB0g

加持「いやホントっスよ、だってこの前俺のツレのタクちゃんがこれミスったら爆発しましたもん」

時田「マジで?!ヤバくね?!」

加持「あ、よかったら俺やっとくッスけど。俺こー見えて危険物取り扱い3級なんで」

時田「あ、いいの?悪いね~なんか」

加持「別にいいっスよ」カタカタ

加持「あ、一回全消しやるんで極秘パスワ教えてもらっていいッスか」

時田「ああ、『希望』だよ」

加持「どもーっス」カタカタ

――――――
―――――――――
―――――――――――――――


時田「なんて巧みな潜入だったんだ!」

オペレーター「あんたいっぺん氏んで来いよ」

.

422: 2014/10/01(水) 01:32:56 ID:vMmloB0g

時田「やむを得ない!緊急停止だ!制御棒を挿し込め!」

オペレーター「はい!」ピッ!

J.A.「……」ズシッズシッズシッズシッズシッ!

オペレーター「……ダメです!停止信号受け付けません!」

時田「……くっ」バッ!

時田『シンジくん!すまないがマシントラブルだ!』

時田『一旦仕切り直そう!』

シンジ「は?なんだよ!やっぱりポンコツじゃないか!」

シンジ「んなもん続行で―――」


リツコ(…こちらもそろそろ、ね)


初号機「」ガクンッ…

シンジ「?! なん…だ?急に動かなく…!?」

初号機「」ズシャアアアア!!!

.

423: 2014/10/01(水) 02:09:36 ID:vMmloB0g

初号機「」


シンジ「う…く、一体、どうして」チラッ


活動限界まで ACTIVE.TIME.REMAINING.
.         内  部//
あと冂・冂冂・冂冂 INTERNAL//
  凵・凵凵・凵凵 主電源供給システム
STOP SLOW NOMAL MAINENERGYSUPPLYSYSTEM


シンジ「そんな!もう内部電源が切れた?!」

.

424: 2014/10/01(水) 02:30:30 ID:vMmloB0g

リツコ「エヴァを高速走行させる時、一番困難になるのは電源供給方法」

リツコ「当然よね、通常通りにアンビリカルケーブルなんか着けたらまともに走れないもの」

リツコ「なら内部電源だけで走る事になるけどそれでは、ね」

リツコ「だから仮設5号機は本来肩にパンタグラフ(電車走らせるための送電ワイヤー)を着けて走行する」

リツコ「あの脚部を扱うなら、送電線がある所でないと充分な走行は出来ないの」

リツコ「…初号機は暴走してここまで来たけれど、それは機械の足を駆動させられる内部電源が満タンだったから」

リツコ「生身の足があれば…今も暴走できれば走れたかもしれないけれど、今の足は動かすのに電気が必要な機械の足」

リツコ「現状、いくらなんでも義足の精密駆動は無理よ」

.

425: 2014/10/01(水) 02:35:20 ID:vMmloB0g

リツコ「つまり、ただでさえここに来るまでに『暴走』と『内部電源』を消費した状態で来た初号機は内部電源終了までにケリをつけなければいけなかった」

リツコ「およそ10秒あるかないか程度だったのかしらね?その電量ではあの距離を走破するのは難しい」


リツコ「だから私は99%シンジくんはこのレースに勝てないと断言したのよ」ドヤァアア!!


ミサト「へーそう」

.

426: 2014/10/01(水) 02:42:38 ID:vMmloB0g

ミサト「シンジくんが前に零号機救出の時使った高速移動は?あれ使えば勝てたんじゃない?」

リツコ「使えたら、ね。機械の足ではあれは無理」

ミサト「ふーん」

ミサト「…ところで、なんかJ.A.制御する管制室が騒がしくない?」

リツコ「さあ?何かトラブルでも起きたのかもしれないわね。ポンコツだから」シレッ

.

427: 2014/10/01(水) 02:48:07 ID:vMmloB0g

オペレーター「?! 大変です!J.A.が進行方向を変更!こちらへ向かってきます!」

J.A.「…」ダダダダダダダ!!!

オペレーター2「J.A.、炉心融解の臨界点まであと僅かですッッ!!」

オペレーター3「このままでは!」

時田「……これまで…か」

時田「…総員退避!ネルフの連中にも伝えろ!全員避難だ!」


「「「了解!」」」


J.A.「…」ダダダダダダダ!!!

.

428: 2014/10/01(水) 03:05:34 ID:vMmloB0g

シンジ「くそ!なんだよ!なんでこんな時に限って止まるんだよ!」ガチャガチャガチャガチャ!

シンジ「さっきの暴走は僕でさえ『いやいくらなんでもあり得ないだろ』って思ったのに!」

シンジ「暴走しろよ!今こそ暴走する時だろ!」

シンジ「ああああ!整備班のおじさんが来てくれればアンビリカルケーブルつけてもらって走れるのに!」


活動限界まで ACTIVE.TIME.REMAINING.
.         内  部//
あと冂・冂冂・冂冂 INTERNAL//
  凵・凵凵・凵凵 主電源供給システム
STOP SLOW NOMAL MAINENERGYSUPPLYSYSTEM

シンジ「クソッタレ…」グス

シンジ「ん?」

シンジ「……なんか、J.A.から煙出てね?」

シンジ「で、なんかすごい勢いでUターンダッシュしてね?」

シンジ「あれ?なんかこれ……」


シンジ「ヤバくね?」

.

429: 2014/10/01(水) 03:14:29 ID:vMmloB0g

J.A.「…」ダダダダダダダ!!

シンジ「不味いだろ…さっきのマシントラブルってあれ、まさか…」

シンジ「メルトダウン!?」

シンジ「あそこ、まだミサりんやリッちゃんもいるんじゃないの…?」

シンジ「う、うわぁああああ!!」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!

シンジ「ほら!動けって!いつもみたいに!」

シンジ「いつだって僕とお前は奇跡を起こしてきたじゃないか!!」

シンジ「動けよ!動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け!!!」

シンジ「うごっ」

ばきょっ。

シンジ「」



シンジ「…操作レバー、引きちぎれちゃった」

.

430: 2014/10/01(水) 03:43:22 ID:vMmloB0g



シンジ「ガチャガチャやり過ぎたか…知らなかった、これ壊れるんだ…」

シンジ「…」

シンジ「……ごめん、ミサトさん、リツコさん」ウズクマリ


シンジ「さよなら」

.

431: 2014/10/01(水) 03:59:28 ID:vMmloB0g

時田「…残るは私一人、か」

時田「全員避難はでき…ないか。J.A.がここを踏み抜くまであと数十秒ではな」

時田「最後の最後までプログラム停止とプログラム抹消を越権行為してでも試みて、足掻いてみたが」

時田「無駄だったようだ」

時田「…むきにならなきゃよかったな」

時田「どちらにせよ、これで私もJ.A.もJ.A.を対使徒戦導入計画も終わり、か」

時田「…最期にお前に殺されるならばそれもいい」

時田「きっとお前をポンコツとして造ってしまった私への罰だな」


時田「悔しいな」

.

432: 2014/10/01(水) 04:36:23 ID:vMmloB0g









リツコ「…時間ね」




.

433: 2014/10/01(水) 04:43:04 ID:vMmloB0g


J.A.「」グサ、グサグサグサ。

J.A.「」プシュゥー……

J.A.「」ガクンッ。


時田「!」

時田「制御棒が挿入された!助かったぞ!」

J.A.「……」


J.A.「」グラッ……


時田「―――――え?」


.

434: 2014/10/01(水) 05:03:51 ID:vMmloB0g

リツコ「?! 倒れる?!」


00:00:00

初号機「!」カッ

シンジ(来た!)

シンジ(っ、足が動かなっ! …そうだ、逆立ち歩き+棒状のA.T.フィールドを斜めに地面に突き刺して如意棒みたいに伸ばせば!)


00:00:09

初号機「ウォォオオオオオン!!」つA.T.如意棒

初号機「ウォォオオオオ!!」ギュン!


0:01:03

J.A.「」グラッ……

時田(あ、氏んだ)

リツコ(私もかー!?)


.

435: 2014/10/01(水) 05:29:14 ID:vMmloB0g

00:02:00

初号機『体当たりッ!』

ゴガンッ!

J.A.「」


ポー……ン!



.

436: 2014/10/01(水) 05:34:07 ID:vMmloB0g

~緊急脱出ヘリ~


戦自「ははは!」

色々ネルフに徴収された人ら「「これでやつらも…」」

国連「ふ…」

餓氏者出してる国の人「ひひひ…」

ネルフ原因でクビ切られた技術系の人「へへへ」


戦自「…ん?J.Aが飛んで――――



.

437: 2014/10/01(水) 05:35:06 ID:vMmloB0g





       ぷ・ち。



.

438: 2014/10/01(水) 05:37:51 ID:vMmloB0g

シンジ「………てて……、はっ!」

シンジ「やったか!?」バッ



リツコ「」

時田「」


シンジ「…よかったぁ、二人とも失禁しただけで生きてる!!」ホッ

.

439: 2014/10/01(水) 05:40:30 ID:vMmloB0g



・・・・。



.

440: 2014/10/01(水) 06:18:05 ID:vMmloB0g

時田(下半身ジャージ)「シンジくんありがとう。助かった…そして、すまなかった」

時田「君は人類にとっても英雄だが…私個人としても君は命の恩人だ」

時田「迷惑をかけた」ペコ

シンジ「いいよ別に。それより、"次は"いいのを造れよ!」ポン!

時田「…次は、か。……そうだな」ニッコリ

時田「次こそエヴァに負けないのを造るよ」

シンジ「言ったなー?覚えとくからね!」アクシュ

時田「ああ!」アクシュ

.

441: 2014/10/01(水) 06:21:48 ID:vMmloB0g

リツコ「ふー…やれやれ。一応はシナリオ通り、といったところかしら」スパー

ミサト「ねぇ、リツコ?なんであんた下がジャージになってるの?」

リツコ「……」

リツコ「ちょっと溢しちゃったのよ」

ミサト「ふーん?」

.

442: 2014/10/01(水) 06:24:57 ID:vMmloB0g


シンジ「………」チラッ

戦自「」

色々ネルフに徴収された人ら「「」」

国連「」

餓氏者出してる国の人「」

ネルフ原因でクビ切られた技術系の人「」


シンジ「…彼らも時田さんやリっちゃんと同じように人の尊厳を失ってしまった……」

シンジ「ごめんなさい、僕がもっと上手くやれてれば」ペコ

.

443: 2014/10/01(水) 06:30:49 ID:vMmloB0g

戦自「…ち」

色々ネルフに徴収された人ら「「ふん…」」

国連「…」

餓氏者出してる国の人「…」

ネルフ原因でクビ切られた技術系の人「…」

シンジ「…あ、つまらないものではありますがお詫びとして…」ゴソゴソ



シンジ「赤木博士のお漏らし付きスカートをどうぞ」ニコッ

「「「「ウォォオオオオオ!!!」」」」


シンジ「あんまりネルフを嫌わないでください。僕らも一生懸命なだけなんです」

.

444: 2014/10/01(水) 06:33:56 ID:vMmloB0g


後日、僕が聞いた話ではあのお漏らし付きスカートはオークションにかけられ、300万で落札されたそうだ


シンジ「なので、僕も一儲けしようと思います」



シンジ「第一回!!ネルフ内あの娘の私物オークション開催ぃいいいい!!!」

「「「わぁああああああ!!!」」」

.

445: 2014/10/01(水) 06:36:31 ID:vMmloB0g

シンジ「今回出品致しますのはこちらの商品!!」

シンジ「赤木博士のお漏らしが染みこんだパンストと!!」

シンジ「染みつきパンティだぁああぁああ!!!」

「「「「ウォォオオオオオ!!!」」」」

マヤ「私、いくらでも出しますっ!!」クワッ!

.

446: 2014/10/01(水) 06:39:15 ID:vMmloB0g

マヤ「あ、でも勘違いしないでくださいよ?!」

マヤ「私はただ他の変態どもにセンパイのが盗られないようにしたいだけで!」

マヤ「あとでちゃんとセンパイに返すつもりですから!」

シンジ「本当は?」

マヤ「………ウヘ」ニタリ

シンジ「はい!ではマヤちゃんの本性が垣間見えたところで50万から!」



.

447: 2014/10/01(水) 06:47:24 ID:vMmloB0g

シンジ(こうして、J.A.の件でリっちゃんがお漏らしした事はネルフ内では公然の秘密となった)

シンジ(こんな悲劇が生まれてしまった事に胸を痛めながら僕は手にいれた1020万を握りしめた)

シンジ(誰が落札したかって?マヤさんは意外と金を持っていた、とだけ言っておくよ)

シンジ「…この臨時収入でリっちゃんに猫土産と高い珈琲贈っとくか」ペタペタ…


.

448: 2014/10/01(水) 07:03:18 ID:vMmloB0g


        次回予告

ミサト「ドイツから正式配属となった"セカンドチルドレン"達と顔合わせをするチルドレン達」

ミサト「艦隊で送られている弐号機αとβ。そして改修されたγを見て惣流アスカは」

ミサト「そんな中、現れた第6使徒。太平洋沖、エヴァは初の水中戦を挑む」

ミサト「改修されたエヴァ零号機と下半身を変更された初号機、弐号機達は勝てるのか」

ミサト「厳しい戦いの果てに、碇シンジは」


ミサト「…そして、同時にアメリカから送られたエヴァ参号機と肆号機のパイロットは」


ミサト「次回、シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」、」


ミサト「『最強エヴァー 魚とエヴァと、時々アスカ』」


ミサト「さぁーって!この次も!サァービスサービスぅっ!!!!!!」


.

454: 2014/10/03(金) 03:18:42 ID:nx4qlTqs




       番外編
       学 案
       校 内




.

455: 2014/10/03(金) 03:53:45 ID:nx4qlTqs

シンジ「渚!渚!」

カヲル「何?僕今から購買に行かなきゃいけないんだけど」

シンジ「約束!果たしに来た!」


カヲル「今?」

シンジ「今!」


シンジ「無限の彼方へぇぇえええ!!!」ガシッ

カヲル「うわ?!」

シンジ「さぁああああ!!行くぞぉぉおおお!」

ペタペタペタペタペタペタペタペタ…


トウジ「渚も大変やなー」

ケンスケ「なんか最近の僕ら傍観者ってカンジだよな」

.

456: 2014/10/03(金) 04:00:32 ID:nx4qlTqs

シンジ「まずここが下駄箱だ!!靴を履き替えるならここがいい!」

カヲル「そうだね、最近は毎日僕もここで履き替えているよ」

シンジ「だろうね!何せここは『好きな靴を履き替える場所』ランキングベスト3に入ってるくらいだし!」

カヲル「ランキング内容が実に気になるんだけど…ここ以外はどこが人気なの?」

シンジ「さあ次だ!ちなみにD組の下駄箱には近寄るな!臭いで氏ぬぞ!」

カヲル「え?…うわっ本当だ!くさっ?!何これくさっ!?」

シンジ「D組は運動部の奴ばっかりで集められてるからねぇ」グイグイ


カヲル「うわ本当くさっ…ってちょっとシンジくん僕をD組下駄箱に押し付け…ちょっ」


\カヲル「くッッさぁあぁああ!!!」/

.

457: 2014/10/03(金) 04:06:23 ID:nx4qlTqs

シンジ「そして僕らの2―A教室!クセ者揃いのクラスさ!」

カヲル「知ってるよ。最近は僕も毎日ここで勉学に励んでるし」

シンジ「そして僕の生ハジケをリアルタイムで観測出来る所さ!」

カヲル「そうだな。僕も毎日君の奇行を目にしてるよ」

シンジ「窓の付近には近づくなよ?さっき僕がまた割ったからガラスの破片が床に」

カヲル「あ、本当だ細かいのが落ちてる」

シンジ「いいか、近づくなよ?!絶対近づくなよ!」グイグイ

カヲル「ダチョウ倶楽部?生憎だけど僕は近寄らな……って何で押して」



\カヲル「いたっ!?」/

.

458: 2014/10/03(金) 04:10:16 ID:nx4qlTqs

シンジ「さあどんどこ行くぞ!」

カヲル「ちょっと待ってくんない?今指から血がさ…」

シンジ「お次は購買だ!」


ペタペタペタペタ…



.

459: 2014/10/03(金) 04:14:16 ID:nx4qlTqs

シンジ「ここが購買だ!」

購買のおばちゃん「らっしゃい」

シンジ「実は第壱中学に購買は元々はなくて外で買うか弁当持ってくるかだったんだ」

シンジ「でも僕がタルいからって事で父さんにコブラツイスト2時間かけながら説得したら」

シンジ「『シンジ!わかった!ギブだ!ギブギブ!ギブアンドテイク!』」

シンジ「って言ったあとで購買を作ってくれたんだ!」

カヲル「へぇ?碇司令優しいね」

.

460: 2014/10/03(金) 04:18:07 ID:nx4qlTqs

シンジ「ラインナップはコンビニ程度なんだけど僕の独断と偏見で決めてるのが多いんだ!」

カヲル「へぇ?ここ昼が終わると何もなくなっちゃうけど…」

カヲル「君には商売のセンスがあるのかもな」

シンジ「だよね!」

シンジ「だから渚、早く買わないと…」


カラッポ。

購買のおばちゃん「ごめんねぇ~もう売り切れちまったよ~」

シンジ「……」

カヲル「……」

シンジ「…あとで僕の弁当あげるよ」

カヲル「いいよ…よく考えたら僕そんなお腹空いてないし…」

.

461: 2014/10/03(金) 04:23:46 ID:nx4qlTqs

シンジ「次はトイレだ!」

カヲル「ここ?僕らの教室からだとちょっと遠いんじゃない?」

シンジ「でもここは比較的新しく造られたから綺麗なんだよ」

カヲル「本当だ…ウォシュレットもついてる」

シンジ「元々はこの場所にはトイレなんていらなかったんだけど僕が汚いとこで排泄するのがイヤでさ」

シンジ「父さんにアキレス腱固めを15分くらいキメながら『綺麗なトイレ作って?』って頼んだんだ」

シンジ「そしたらさ、」

シンジ「『いだだだだ!?わかった!わかったからやめろ!シンジやめろ!いだだだだ』」

シンジ「って快諾してくれたんだ!」

カヲル「へぇ?碇司令打たれ弱いんだね」

.

462: 2014/10/03(金) 04:27:42 ID:nx4qlTqs

シンジ「でもこの奥の『碇シンジ専用個室トイレ』は使うなよ?」

カヲル「なんか見られると不味いものでもあんの?」

シンジ「いや使わない方がいいよ?ってだけ」

シンジ「中身は普通の最新トイレなんだけど入るのにアイ・スキャンとか指紋認証とかで…」

カヲル「ああ…面倒だね」

.

463: 2014/10/03(金) 04:38:06 ID:nx4qlTqs

シンジ「よかったら今使う?」

カヲル「え?いやいいよ別に今は便意ないし」

シンジ「まあいいからいいから」グイグイ

カヲル「ちょっ、あっ!?」

シンジ「ゆっくりくつろぐがいい!」

カヲル「いたた…へっ?」



\カヲル「アッ――――――――!!!」/

.

464: 2014/10/03(金) 04:41:04 ID:nx4qlTqs

カヲル「いたた…なんなんだよあのお尻洗浄…」スタスタ

シンジ「強かっただろ?」ペタペタ

カヲル「アナルに水のレーザービーム撃たれたのかと思ったよ」スタスタ

シンジ「よし!お次は図書館DA!!」ペタペタ!

カヲル「待ってよ!」タッタッタ

.

465: 2014/10/03(金) 04:46:45 ID:nx4qlTqs

シンジ「図書室だ!ガールフレンドとイベント起こしたかったらここに来るといい!」

カヲル「え?こんなとこが?」

シンジ「そう!例えば芦ノ湖周辺の地理の本を眺めながらデートの約束とりつけたり」

シンジ「探検行くイベントで『あれ?あの娘どこだ?』ってなったらここに来るといたり!」

シンジ「本落ちてきた時に守ったりぶつかったり…」

シンジ「何気にすごい場所なんだよ!」

カヲル「へぇー」

シンジ「ちなみに噂ではこの図書室、『エOチな図鑑』があるらしいんだ。…しかも丸出し本」

カヲル「詳しく聞こうか」キリッ

.

466: 2014/10/03(金) 04:51:34 ID:nx4qlTqs

シンジ「なんでもトウジが最初に聞き付けたらしいんだけど…どうにも場所がわからないらしいんだ」

シンジ「たぶん内容と噂からして漫画コーナーか雑誌、保健体育の教科書とか人体の神秘とかだと思うんだけど…」

シンジ「今だ見つかってないんだよ」

カヲル「ふぅん?……あ!」

シンジ「何?」

カヲル「シンジくんが碇司令に頼んでそういう本を入れてもらえばいいんじゃない?」

シンジ「……」ハフゥ…

カヲル「?」

シンジ「渚」

シンジ「こういうのはね、ロマンを楽しむモノなんだよ」

カヲル「?よくわかんないんだけど」

.

467: 2014/10/03(金) 04:57:45 ID:nx4qlTqs

カヲル「あるかどうかもわからない図鑑を探すより、現物を沢山仕入れた方が合理的じゃないか」

シンジ「だーかーらー、」

シンジ「あのね?洞窟へ探検にいって宝を見つけ出すのと」

シンジ「宝石店とか古銭、博物館でお宝を眺めるのは全然違うだろ?」

カヲル「…なるほど」フム

シンジ「僕らは図書室という洞窟に入ったトレジャーハンターなんだよ」

シンジ「トレジャーハンターが宝石店で宝石買っても最高にダサいだけだろ!」

シンジ「今はネットでも何でも手に入るけどさ…」

シンジ「十代の若者はこの開拓者精神みたいな心意気を忘れちゃダメだよ!」

カヲル「ふぅん?」

.

468: 2014/10/03(金) 05:00:03 ID:nx4qlTqs




シンジ「ようするに!!ロマンなんだよ!!!」 どん!



.

469: 2014/10/03(金) 05:01:10 ID:nx4qlTqs




カヲル「あ、はい」 どん!



.

470: 2014/10/03(金) 05:11:50 ID:nx4qlTqs

シンジ「よし!最後は屋上だ!!」ペタペタペタペタ!

カヲル「待てよ!」タッタッタッタッタ

シンジ「ほれほれほれーい!グズグズするなーい!!」

カヲル「シンジくん速い!」

シンジ「鍛えてるからね!」ペタペタペタペタペタペタ

.

471: 2014/10/03(金) 05:20:45 ID:nx4qlTqs

~屋上~


シンジ「到着!!」ズシャアアアア!!!

カヲル「はぁ、はぁはぁ…」

シンジ「喉乾いた?なんか飲む?」

カヲル「ここ屋上だろ?君は裸だし…どこに飲めるモノがあるって言うんだよ」

シンジ「ここにあるよ」ゴソゴソ

カヲル「…まさか、」

カヲル(まさか『僕の尿を』なんて言わないだろうな…」ゴクリ…

シンジ「いや言うわけねーだろ…気色悪いよ」

カヲル「違うの?」

シンジ「違うよ?」

.

472: 2014/10/03(金) 05:36:47 ID:nx4qlTqs

シンジ「床を改造してさ、色々入れてあるんだ」パカッ

シンジ「水とか食べ物とかお菓子とか…日持ちするものなんかをね」

シンジ「何がいい?」

カヲル「じゃあ…エビ○ンで」


・・・・。



カヲル「…」ゴキュゴキュ

シンジ「こっから見えるのが僕らの街、第3新東京市」

シンジ「別名、対使徒迎撃用要塞都市」

シンジ「僕らはこの街を守ってるんだ」モグ
カヲル「改めて見ると壮観だね」ゴキュゴキュ

.

473: 2014/10/03(金) 05:40:37 ID:nx4qlTqs

シンジ「はー…僕らの他にもエヴァに乗れる人が居たらなー」

カヲル「居たら?」

シンジ「頼もしいし、僕が乗るよりずっと上手くやってくれそうじゃない?」

カヲル「そう?僕は君以上にエヴァを上手く扱う人は居ないと思うけど」

シンジ「んな事はないよ」

シンジ「例えば大人の鍛えられた軍人とか…リっちゃんみたいなその道のプロが乗ったら」

シンジ「きっと…もっと上手く、」

カヲル「ふぅん」モグ

シンジ「あー…なんでエヴァって14才しか乗れないんだろ?」

カヲル「さあね?」

.

474: 2014/10/03(金) 05:49:59 ID:nx4qlTqs

シンジ「…」

シンジ「"大人が嫌い"」

シンジ「エヴァは、大人が嫌いなんじゃないかな」

カヲル「ふーん?」モッモッ

シンジ「でもきっと子供過ぎるのも嫌いなんだ」

カヲル「はあ」

シンジ「人間が嫌いなわけじゃない…だから」

シンジ「大人でもなく、子供すぎでもない」

シンジ「その特徴を持つのが14才。だからエヴァには14才しか乗れない」



シンジ「とか?」

カヲル「かもね」

.

475: 2014/10/03(金) 05:54:08 ID:nx4qlTqs

カヲル「でもさ、」

シンジ「何?」

カヲル「僕…一応今年15才なんだけど」

シンジ「えっ」


シンジ「えっ」


.

476: 2014/10/03(金) 06:01:02 ID:nx4qlTqs

カヲル「ホントだよ?実は誕生日がセカパクと同一日なんだけど」

カヲル「2000年生まれなんだよ。シンジくん達は2001年生まれだろ?」

シンジ「うん」

カヲル「2000年9月13日が誕生日なんだ」

シンジ「…へぇーなんか詐欺られた気分だ…」

カヲル「まあ一応14才と言えば14才だけどね」

シンジ「納得いかねー…」

.

477: 2014/10/03(金) 06:01:30 ID:nx4qlTqs

カヲル「それよりさ」

シンジ「何?」

カヲル「ちゃんと言ったからな」

シンジ「何を?」

カヲル「誕生日。ちゃんと僕は君に言ったからな」

シンジ「…はいはい。そん時は祝ってやるよ」

カヲル「…絶対だからな」

シンジ「へぇへぇ」

.

478: 2014/10/03(金) 06:08:02 ID:nx4qlTqs

シンジ「…使徒ともさ」

カヲル「?」

シンジ「使徒とも今の僕らみたいにさ、こーやってダベれたら…上手く共生出来るんじゃないかなって」

カヲル「……」

シンジ「やっぱ難しいかな。まあ言葉が通じるはずの同じ人間同士でもケンカするしね」

カヲル「……」

シンジ「そりゃ、あいつら何考えてんのかとかわかんないけどさ…もし、ちゃんと腹を割って話せたら」

シンジ「案外僕らは上手くいくんじゃないかなーって」

シンジ「友達になれるんじゃないかな」

カヲル「……」

シンジ「なあ、渚はどう思う?」

.

479: 2014/10/03(金) 06:14:08 ID:nx4qlTqs

カヲル「…シンジくんは」

シンジ「?」

カヲル「ひょっとして、ぼ…使徒の秘密とか…何か知ってたりするわけ?」

シンジ「え?いや何にも?…何で?」

カヲル「君は、何か核心を知ってる気がして」

シンジ「知るもんか!父さんは何か知ってる臭いけど教えちゃくれないし」

カヲル「そ」

カヲル「さっきの『人間と使徒がコンタクトとれるとしたら仲良くなれるか』って奴だけど」

シンジ「うん」


カヲル「仲良くなれるんじゃないかな。コンタクトをとる人間代表が君なら」

シンジ「え?マジ?じゃあちょっと今度の使徒戦で和平策頑張ってみようかな」

.

480: 2014/10/03(金) 06:15:02 ID:nx4qlTqs



      番外編
      終 了



.

483: 2014/10/04(土) 00:49:54 ID:jZCJmRrM

シンジ「げーんこっつ山のーアっヤナっミさん♪」トントン

綾波「…」トントン

シンジ「おっOい揉んでー♪」ガシッ

綾波「?!」

シンジ「まった揉んでー♪」モミモミ

綾波「…っ///」ビクンッ

シンジ「ガッと揉んで♪」モミモミ

綾波「んっ…///」ビクンッビクンッ

シンジ「サッと揉んで♪」モミモミ

綾波「あっ…は…////」ビクンッビクンッビクンッ

シンジ「まった揉ーんでっ♪」モミモミ

綾波「揉みすぎっ!////」ビンタ!

シンジ「ぐはっ?!」ズシャアアアア!!!

.

484: 2014/10/04(土) 00:56:52 ID:jZCJmRrM






         最
  魚      強
  とァと、   エ    ア
  エ  時   ヴ    ス
  ヴ  々  ァ ー   カ

485: 2014/10/04(土) 01:02:17 ID:jZCJmRrM

ヒカリ「もうっ!碇くんまた綾波さんの胸を揉んだの?」

シンジ「揉みました」キリッ

ヒカリ「揉みました、じゃないでしょ?綾波さん嫌がってたじゃない」

綾波「碇くんはテクニシャン過ぎる」

ヒカリ「ほら!そんな事しちゃダメでしょ?」

シンジ「綾波は…僕に乳を揉まれるために生まれてきたのかもしれない」キリッ

ヒカリ「そんな存在意義悲しすぎるわ」

綾波「そう……なの…?」ガクッ

ヒカリ「綾波さんも本気にしないの」

.

486: 2014/10/04(土) 01:10:24 ID:jZCJmRrM

ヒカリ「あのね?勝手に女の子の胸を揉むのは犯罪なの。わかる?悪い事なのよ?」

シンジ「そんな世の中間違ってるよ!!!」

ヒカリ「間違ってるのは碇くんだからね?」

シンジ「大体ヒカリだって揉まれてみてよ!絶対認識変わるよ!」

ヒカリ「イヤ」

シンジ「そんな!これじゃ話は平行線じゃないか!」

ヒカリ「そうね、私も今すっごく困ってるわ?」

シンジ「……わかった…ヒカリがそんなに言うんなら…」

ヒカリ「わかってくれた?」

シンジ「せい」モミッ

ヒカリ「!?」

シンジ「………」モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ

ヒカリ「キャアアッッ……ああんっ?!////」

.

487: 2014/10/04(土) 01:17:03 ID:jZCJmRrM

・・・・・。


トウジ「……それで?」

ヒカリ「綾波さんとかに被害が出ないように私の胸だけなら揉んでいいって約束したわ!」

ケンスケ「委員長、それ本気?」

ヒカリ「だって…それが一番じゃない?キモチヨカッタシ…」

ヒカリ「私が犠牲になって皆が笑えるなら…!」

トウジ「ケンスケ、ちょっと」

ケンスケ「ああ」


トウジ「なあ、委員長がシンジに毒され過ぎてヤバイんやけどどないすればええんや?」

ケンスケ「本人がいいならいいじゃん」

トウジ「せやかて」

ケンスケ「なんか問題あんの?」

トウジ「モラル的な意味でや。ちゅーか羨ましすぎてムカつく」

ケンスケ「本音が出たね」

488: 2014/10/04(土) 01:21:26 ID:jZCJmRrM

トウジ「ほんならお前許せるんか?!そら、相手はいいんちょやけど!」

トウジ「女の胸揉み放題なんて中二の夢を!!あいつあっさり叶えてまってんやぞ!」

ケンスケ「まあいいじゃん。俺達に出来ない事を碇はやり遂げたんだよ」

トウジ「……なあ、ケンスケ?」

ケンスケ「何?」

トウジ「お前…なーんか大人しすぎちゃうか?」

ケンスケ「どういう事?」

トウジ「いや…前やったら『ずっるぃい!あんなの許すな!』みたいにノってくれたやん?」

ケンスケ「そだっけ?」

トウジ「せや!」

.

489: 2014/10/04(土) 01:24:07 ID:jZCJmRrM

トウジ「……」

ケンスケ「……」

トウジ「まあええわ。ワシちょっとパン買うてくるわ」スタスタ

ケンスケ「いってらー」ヒラヒラ



シンジ「ケンスケー」ペタペタペタペタ

ケンスケ「ん?何、シンジ」

.

490: 2014/10/04(土) 01:27:15 ID:jZCJmRrM

シンジ「今の綾波とヒカリの乳揉むシーン、録画と撮影できた?」ニヤリ

ケンスケ「おう、バッチシ」ニヤリ


シンジ「越後屋、お主もワルよのぉ…」ゲヘヘ

ケンスケ「いえいえ…お代官様ほどでは…」グヘヘ

カヲル「ヒトの本性は醜いね」




カヲル「でもあとで僕にも見せてよ」

ケンスケシンジ「「任せな」」

.

493: 2014/10/04(土) 01:45:38 ID:jZCJmRrM

~ネルフ~


日向「とにかく第一支部の状況は?…無事なんだな!?」

日向「…いいんだよ!計算式やデータ誤差はMAGIに判断させる!」

冬月「なに、消滅!?確かに、第2支部が消滅したんだな?」

青葉「はい!全て確認しました!消滅です!」

ミサト「まいったわねー」

日向「上の管理部や調査部は大騒ぎ、総務部はパニクってましたよ」

ミサト「…で、原因は?」

リツコ「未だ分からず。手がかりはこの静止衛星からの映像だけで、後は何も残ってないのよ」カチ。

マヤ「シーンを再生します」

マヤ「テンマイナス、エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォア、スリー、ツー、ワン、……コンタクト!」

パッ……

ミサト「ひどいわね…本当に、一瞬で」

.

494: 2014/10/04(土) 01:49:05 ID:jZCJmRrM

マヤ「エヴァンゲリオン四号機、参号機以外の半径89キロ以内の関連研究施設はすべて消滅しました」

リツコ「数千の人間を道連れにね」

青葉「タイムスケジュールから推測して、ドイツで修復したS2機関の搭載実験中の事故と思われます」

ミサト「わからないモノを無理して使うからよ…」

マヤ「予想される原因は材質の強度不足から設計初期段階のミスまで…32768通りです」

ミサト「妨害工作の線もあるわね?」

日向「お言葉ですが、爆発でなく消滅なんでしょう?つまり、消えた、と」

リツコ「多分、"ディラックの海"に飲み込まれたんでしょうね」

ミサト「ディラック?」

リツコ「簡単に言うと異世界。我々が認知する世界より次元が高次元化した為に認識出来なくなっていると言うこと」

ミサト「(わかんね)…でも、なんで参号機と四号機は無事だったのかしら」

リツコ「原因となった二機のS2機関の共鳴暴走…そのグラウンド・ゼロにはなんらかの理由で発生しなかった…かもしれないわ」

ミサト「テキトーね」

リツコ「情報が少なすぎるもの」シレッ

.

495: 2014/10/04(土) 01:57:51 ID:jZCJmRrM

ミサト「そっれでー?残った参号機と四号機はどうするの?

リツコ「ここで引き取ることになったわ。米国政府も第1支部までは失いたくないみたいね」

ミサト「はあ?元々参号機と四号機はあっちが建造権を主張して強引に作っていたんじゃない」

ミサト「ったく、今更危ない所だけウチに押し付けるなんて、虫のいい話ねー」

マヤ「私も…そういう汚いやり方は嫌いです」プクゥ。

リツコ「潔癖症ね。そんなんだと生きていくのが辛いわよ?」

マヤ「でもぉ…」

リツコ「まあ、あの惨劇の後じゃ誰だって弱気になるわよ」

ミサト「で、起動試験はどうするの?マルドゥックからは新しいチルドレン発見の報告はないんでしょ?」

リツコ「…そうね、これから決めるわ」

.

496: 2014/10/04(土) 02:47:39 ID:jZCJmRrM

~総司令執務室~


碇司令「機体の運搬はUNに一任してある。週末には届くだろう」

碇司令「後は君のほうでやってくれ」

赤木博士「はい。2機の調整ならびに起動試験は松代で行います」

碇司令「テストパイロットは?」

赤木博士「ダミープラグはまだ実用化には至らず、開発段階です。現候補者の中から」

碇司令「…5人目《フィフス》と6人目《スィクスス》を選ぶか」

リツコ「はい。…特に参号機については速やかにコアの準備が可能な子供が2名います」

ゲンドウ「詳細を聞かせろ」

.

497: 2014/10/04(土) 02:56:02 ID:jZCJmRrM

リツコ「では…」カタカタ

リツコ「先ずは第一候補。『相田ケンスケ』」

リツコ「サードと仲がよく、レイとも知り合い。エヴァや軍に対し関心が高い。」

リツコ「また、参号機との適性も最も高い数値をマークしています」

ゲンドウ「…続けろ」

リツコ「第二候補、『鈴原トウジ』」

リツコ「サードとはそれなりの仲。レイには苦手意識があり、エヴァに対しての関心は低いです」

リツコ「また、参号機への適性は30%程度。ですが」

リツコ「いつも着ているジャージの色が参号機のメインカラーと同じです」

ゲンドウ「………」

.

498: 2014/10/04(土) 02:57:19 ID:jZCJmRrM




ゲンドウ「……後者、だな」

リツコ「私もそう考えていた所です」


冬月「えっ?!」バッ

.

499: 2014/10/04(土) 03:07:59 ID:jZCJmRrM

ゲンドウ「案ずるな冬月…今のやり取りはジョークだ」

リツコ「すみません。私達だけに通じるモノですから」ニコリ

冬月「そ、そうかね…」ホッ


リツコ「本来は逆ですね」

碇司令「ああ。では四号機は」

赤木博士「可能であればフォースを起用しようかと」

碇司令「不可能の場合は」

赤木博士「…もう一人の方を」

碇司令「そうか。任せる」

赤木博士「了解しました」

.

500: 2014/10/04(土) 03:17:28 ID:jZCJmRrM

・・・・・。


シンジ「ヒカリ!ヒカリぃいい!」モミモミモミモミモミモミモミモミ

ヒカリ「あ、やんっ!ふぁああ!////」



トウジ「………」イライライライライライライライライライラ

ケンスケ「トウジ、人間の顔じゃない表情になってるよ」

トウジ「あかん…羨ましすぎてワシちょっと…ホンマに…!」イライライライライライラ

.

501: 2014/10/04(土) 03:20:09 ID:jZCJmRrM

綾波「平和…」マクマク。

カヲル「それにしても。ファーストはいいねぇ?シンジくんに弁当作ってもらえて」

綾波「羨ましいの?」

カヲル「うん」

綾波「なら少しあげるわ」つ\\

カヲル「……ファースト、その緑のヤツは食べられないんだけど」

綾波「そうよ…」

カヲル「ファースト、僕怒ってもいい?」

綾波「ダメよ…」

カヲル「…じゃあその大根サラダを少し」

綾波「ダメよ…」ガシッ

カヲル「…ファースト、やっぱ僕怒ってもいい?」

綾波「ダメよ…」

.

502: 2014/10/04(土) 03:32:33 ID:jZCJmRrM

トウジ「よし、一言言ったる…!」ガタッ!


ピンポンパンポーン♪


『2年A組の鈴原トウジ、及び相田ケンスケ。』

『鈴原トウジ、相田ケンスケ。至急、校長室まで。』


ピンポンパンポーン♪


トウジ「……は?」

ケンスケ「え…?」


.

503: 2014/10/04(土) 03:38:47 ID:jZCJmRrM

シンジ「ん?またなんかやったの?」モミモミモミモミ

ヒカリ「はふぅん!」

トウジ「いや?なんも心当たりないわ」フルフル

ケンスケ「僕も」フルフル

シンジ「だよねぇ。ケンスケだけならアレがバレて呼び出しってわかるけど…」

シンジ「それなら僕も呼ばれそうだし…」ウーン



シンジ「それか、さっき僕が校長室にトラック3台分の納豆を窓から入れた件かな」

トウジ「なんでそないな事したん?」

シンジ「ムシャクシャしてやった。反省も後悔もしないがニコニコに公開はする!!」

トウジ「それ、全部校長センセに言うとくからな」

.

504: 2014/10/04(土) 03:42:37 ID:jZCJmRrM


~校長室~


トウジ「鈴原トウジ、入りま、くっさぁッッ?!」

ケンスケ「相田ケンス、くっさぁッッ?!」

リツコ「ネルフ本部、技術開発局一課所属赤木リツコよ」

リツコ(ダメね…口を開くと臭いが)ウプ

リツコ「…場所を、ウプ…変えましょうか……」ウプ

トウジケンスケ「「賛成っす」」ウプ


校長「……私は、一体誰からこんなに恨まれて……」シクシクシクシク

.

505: 2014/10/04(土) 03:52:40 ID:jZCJmRrM

\『ざ~んーこーくーな♪天使のよーおーにー♪しょーおーねーんーよ』/

シンジ「ん?」

\『し、ん、わにっ!なーれっ!』/

シンジ「はい」ピッ

ミサト『シンジくん?この前言った太平洋に弐号機出迎えの件だけど』

ミサト『今そっちに迎えに行くからねん♪』

シンジ「…えー」

ミサト『レイとカヲルくんも連れてきてねー』

シンジ「はーい」

.

506: 2014/10/04(土) 03:58:13 ID:jZCJmRrM

シンジ「はー…」ピッ

シンジ「綾波ー?渚ー?今から太平洋沖にクルージングだってさー」クルッ



カヲル「はあっ!!」つ\\

綾波「させない」つ\\


ガキン!ガキンガキンガキンガキンガキン!!

カヲル「いいじゃん!せめて一口!!」つ\\

綾波「だめ。これは私のおべんとうだから」つ\\


ガキンガキンガキンガキンガキンガキン!!!


シンジ「わかったよ…今度渚にも作ってくるからその箸バトルやめろよ…」

カヲル「っし!!やった!」ガッツ!

.

507: 2014/10/04(土) 04:05:49 ID:jZCJmRrM

・・・・・。


~太平洋沖、ヘリ~

アスカ「アレが『オーバー・ザ・レインボー』?」

ミサト「そうよー」

カヲル「へぇ…こうやって海や艦を見るのは初めてだ」

綾波「物々しいわね」

シンジ「ん゙ー!!ん゙ん゙ー!!!」ジタバタジタバタ!

カヲル「…なぜシンジくんは服を着せられた上で拘束具を」

ミサト「海軍にまでウチの恥部を晒したくないからよ」


シンジ「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ッッッッ!!!!」ジタバタジタバタジタバタジタバタ!

シンジ(氏ぬ…!氏んでしまう…!こんな窮屈なのは耐えがたいよ!!!)

カヲル「……」

.

508: 2014/10/04(土) 04:09:43 ID:jZCJmRrM

アスカ「はー…でもアレよね、シンジはずっとそうしてた方がいいんじゃないの?」

アスカ「あたしもすっごく楽だしー」

ミサト「よねー(笑)」

カヲル「……」

カヲル「…」チラッ。

かちっ。

シンジ(! なぜか拘束具が外れた?!)

シンジ「どりゃああああ!!!」ビリビリブチーン!!!

ミサト「?! 拘束具が!?」

シンジ「ウォォオオオオオオオンン!!!」

綾波「暴走…!」


シンジ「ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!」


.

509: 2014/10/04(土) 04:16:11 ID:jZCJmRrM

シンジ(全裸)「とおっ!!!」ガラッ!

ミサト「ちょっとぉっ!?何する気?!」

シンジ「全てを解放せよ!!全てを解放せよぉぉおおお!!!」ピョイン!


シンジ「トリャー!」


\ジャパァアン!!!/

カヲル「……」ニヤリ

アスカ「…飛び降りたわね、海に」

綾波「大丈夫。いつもの碇くんだわ」

ミサト「ちょっと!誰かすぐに救命ボートを!早く彼を保護して!!」

ミサト「何でよぉぉおおお!何でヒトのチカラでは絶対開かない万全の拘束具が開いちゃうのよぉぉおおお!?」


カヲル(大丈夫だ、シンジくん!僕は君の味方さ!)bビシッ!

.

510: 2014/10/04(土) 04:25:54 ID:jZCJmRrM

~海中~


シンジ(…母なる海)プクプク

シンジ(プールみたいなちゃちな場所じゃない。こんな広大な海で泳げるなんて)

シンジ(僕は幸せだな…)スイスイ




サメ(ホホジロサメ)「……」ジー

シンジ(おっきいサメだなー)スイスイスイスイ

.

511: 2014/10/04(土) 04:34:16 ID:jZCJmRrM

サメ(5m級)「っ」アーン

シンジ(歯並び悪いなコイツ)




シャチ(7m級)「ッッ」バクンッ!!

サメ「がはっ?!」


シンジ(わー…真下から泳いできたシャチがサメに食いついたや)

シャチ「がぶっ……はぐっ……がぶ、むしゃ…!」グチャッグチャッ!

サ/メ「」

シンジ(エグいなー)スイスイ


シャチ「……」ギロ

シンジ(お、こっち見た)

.

512: 2014/10/04(土) 04:39:15 ID:jZCJmRrM

シャチ「…」ギュン!

シンジ(あ、こっち来た)

シンジ(そういえばシャチって別名『海の頃し屋』って言われてるくらい獰猛で危ない生き物なんだよね)

シンジ(僕は黒と白の外見とか可愛いなって思うけどさ)

シャチ「…」ギュン、ギュン!

シンジ(可愛いなー。めっちゃスピード出してこっちに来てるけど…)

.

513: 2014/10/04(土) 05:26:19 ID:jZCJmRrM

シャチ(あそぼっ♪)ゴスッ!

シンジ「ごぼっ?!」

シンジ(そういやイルカの仲間だったっけ。人懐っこい部分もあるらしいが…!)

シンジ(野生でこんな慣れてんのはおかしっ、ああっ!?)



シャチ「キュ♪キュ♪」ポーン!ポーン!

シンジ「ごはっ!ぐはっ!」


ミサト「パイロット救出急いで!シンジくんがシャチにボールにされてるの!!」

艦長『救出はするが、一体何がどうしたらそんな事態になるのだ!?』

.

514: 2014/10/04(土) 05:30:55 ID:jZCJmRrM

シャチ「キューン!キューン!」



アスカ「…悲しげな声出してまで呼ばれてるわよ」

シンジ「わからん…何故あのシャチは僕をそんなに気に入ったんだ…」ゲホッ、ゴホッ

カヲル「君は人外から好かれやすいからじゃない?」

綾波「そうね」

シンジ「? 僕皆の前でそんな動物に好かれた事あったっけ?」

カヲル「気にすんなよ、こっちの話さ」

シンジ「?」


ミサト「はー…寿命が5年くらい縮んだわ…」ゲッソリ

.

515: 2014/10/04(土) 06:04:23 ID:jZCJmRrM

アスカ「それでー?あたしの新しい弐号機γは!?」ワクワク

ミサト「あとでね…私今からちょっち艦長と話つけてくるから」ヨロヨロ

スタスタ……


シンジ「ミサりんは大変だなぁ(他人事)」

アスカ「あんたバカァ?ぜーんぶあんたのせいじゃない!」

シンジ「えー?そうかなー」

シンジ「てーか君はくる必要なかったんじゃない?弐号機γだってどーせ乗るのは本部でだろ」

シンジ「何で来たのさ?僕は嬉しいけど」

アスカ「碇司令に言われたのよ。『行け』って」

シンジ「容易に想像できるなぁ…あの説明不足親父…」

アスカ「てゆーか。やーっぱ、あんたあたしの事好きでしょ?」ドヤ

シンジ「別に」プイ

516: 2014/10/04(土) 06:10:25 ID:jZCJmRrM

アスカ「いい加減観念しなさーい?あんたの気持ちはバレバレ愉快よシンジくーん?」ダキ

シンジ「う、後ろから抱きついてくるなよ!恥ずかしいだろ!///」バッ

アスカ「あんたにも羞恥心があった事にビックリしたわ」


カヲル「……」

カヲル「…」チラッ

ぶわあっ!!

アスカ「きゃ!風が……」バサァッ!

シンジ「」

アスカ「」

シンジ「」

シンジ「縞パン……か」

アスカ「ッッ!!//////」ブンッ!

バチィイイイイン!!!!

.

517: 2014/10/04(土) 06:14:30 ID:jZCJmRrM

ミサト「ただいまー…ハァ、あの石頭艦長め、ぬぅあにが『日本に着くまでが我々の仕事だ!』よ…」

ミサト「ん?何で頬に紅葉がついてんの?」



ミサト「カヲルくん」

カヲル「別に。ちょっと盾になっただけ」ヒリヒリ


アスカ「避けんな!あんたも殴られなさいよッッ!!」ブンッ!ブンッ!

シンジ「はっ!よっ!はーっ!」ヒョイヒョイヒョイ!

.

518: 2014/10/04(土) 06:49:23 ID:jZCJmRrM


壁|アスカ(式波)「……」ジー


綾波「…」ボヘー


式波「…あれがエコヒイキで選ばれた零号機パイロット…と、」チラリ


カヲル「シンジくん、そこだ!今ならトドメを刺せる!

シンジ「怖ッ!?さすがに刺さないよ!?やっ!はっ!どりゃー!」

惣流「何よ!手を抜くな!…つーかまずコサックダンスしながら避けんな!!」ブンッ!ブンッ!


式波「…ナナヒカリで選ばれたクセに、全ての使徒殲滅に貢献した、変態パイロット…」

式波「白いのは知らないけど。まあいいわ」スタスタ

.

519: 2014/10/04(土) 07:14:04 ID:jZCJmRrM

・・・・。

~弐号機α格納庫~

シンジ「あれ?この機体ってさ…この前の使徒との戦いで出張ってきたヤツじゃない?」

惣流「あら?ホントね…これ式波のじゃない?」

惣流「何よ!ミサトのヤツがこっちの艦にあたしの弐号機があるって言うから来たのに!」

綾波「間違えたのね」

カヲル「へぇ…弐号機って赤いんだ」



「違うのはカラーリングだけじゃないわ!」


「「「「?」」」」クルッ。

.

520: 2014/10/04(土) 07:22:53 ID:jZCJmRrM

式波「所詮零号機と初号機は開発過程のプロトタイプとテストタイプ」

式波「けど、この弐号機は違う!」


式波「これこそ、実戦用に造られた世界初の本物のエヴァンゲリオンなのよ!正式タイプのね!」ドヤッ!


シンジ「…」

綾波「…」

カヲル「…」


シンジ「…拍手してあげようか。ね?」パチパチ

綾波「そうね」パチパチ

カヲル「そうだね」パチパチ

式波「やめなさいよ!そういうのやめなさいよ!!」



惣流「…何よ、元々この弐号機α(旧劇版)はあたしのだったのに。あんたが来たから…」ブツブツ

.

521: 2014/10/04(土) 07:29:51 ID:jZCJmRrM

式波「大体!アンタ常時全裸でいる事を恥とも思わないなんて!」

式波「アンタはどこの奥地の部族よ!」ビシッ!


シンジ「あー…うん、すっげー『え、今更?』な事つっこんでるけど、『そうだね』って顔してあげて?」

綾波「そうね」ソウダネ

カヲル「そうだね」ソウダネ

式波「だから!そういうの!!やめなさいよ!!!」


惣流(なんか自分が言われてるみたいで恥ずかしいわね)

.

522: 2014/10/04(土) 07:33:24 ID:jZCJmRrM

シンジ「じゃ、こんなとこ用もないし行こっか」ペタペタ

綾波「そうね」スタスタ

カヲル「そうだね」スタスタ

式波「あっ…ちょっ…、もうちょっとアタシの話を聞いていきなさいよ!」


惣流(知らなかった…あの子ああいう残念な子だったのね…)ズーン

.

523: 2014/10/04(土) 07:44:12 ID:jZCJmRrM

式波(ちなみにQの格好)「見なさい!この猫耳帽子とジャンパー!」

式波「ま、服を着ないアンタには良さがわかんないかもしれないけど!」

シンジ「うんそうだね、僕はよくわかんないからそういう話を振らないでくれるかな」ニッコリ

式波「やめなさいよ!そういうカンジの対応すんのやめなさいよ!」

綾波「私もわからないわ。…オシャレ、しないもの」

カヲル「あいにく僕も女の子のファッションはわかんないよ」

惣流「あっ!そういえばシンジ、お昼なんだけどさ」

シンジ「ああ、どうする?」


式波「だから!示し会わせたように『自分にフッてくるな』的態度をするんじゃないわよ!!」

.

524: 2014/10/04(土) 08:08:20 ID:jZCJmRrM

~食堂~

シンジ「あれ…なんか食堂着いちゃったね」

惣流「じゃ、ついでだし食べてく?」

綾波「私、ニンニクラーメンチャーシュー抜き」スタスタ

カヲル「僕は鯖味噌」スタスタ

惣流「あんたら早いわね!?」

式波「ふん!目的を達成しない内から休憩しようなんて…これだからプライドのない奴は」

シンジ「っせーな、じゃあお前だけ来んなよ」

式波「はン!行かないわよ!」

惣流「その…あんたも来なさいよ!あたしはここの勝手を知ってるあんたに来て貰えると嬉しいわ!?」


シンジ(まさかアスカが気を使うレベルの人に会うとはな…)

.

525: 2014/10/04(土) 08:17:04 ID:jZCJmRrM

~食堂、券売機~


シンジ「あれ?またアスカ?」

惣流式波「「え?」」

シンジ「いや君らじゃないよ。アレ」




アスカ(貞本)「……」


.

526: 2014/10/04(土) 08:24:05 ID:jZCJmRrM

シンジ「あの、」

貞本「Scheiβe(シャイセ)!!」ガンッ!

貞本「ちょっと!何で券が出ないのよっ!」ガンッ!ガンッ!ガンッ!

シンジ(うわ、券売機蹴りまくってる…あぶねー…ヤンキーかよ)

貞本「あん…?」ジロ

貞本「あら、あんたたちも来たの」

式波「悪い?」アァン?

惣流「まあね。で、どうしたのよ?」

貞本「ん、お金入れたのに券売機が券を吐かないのよ」

.

527: 2014/10/04(土) 08:35:59 ID:jZCJmRrM

惣流「素直に係りの人呼んだら?」

式波「待ちなさいよ。それで自分達の操作ミスだと恥ずかしいじゃない!」

貞本「ん…じゃあ、とりあえずはもっかい見てみるわ」



綾波「物事の判断を3人の自分で決めてる…まるでMAGIシステムね」

シンジ「常識的な自分(惣流)、武人的な自分(式波)、不良的な自分(貞本)ってトコかな」

カヲル「何でもいいけど早くしてくれないかな。僕は早く鯖味噌食べたいんだよ」

.

528: 2014/10/04(土) 08:42:51 ID:jZCJmRrM

惣流(ちなみに格好はレモン色ワンピ)「うーん…」

貞本(タンクトップにホットパンツ)「どう?」

式波「まだるっこいわね…」

アスカ'S「「「よし!」」」


シンジ「あ、可決したみたいだ」


アスカ'S「「「何よ!この機械壊れてるんじゃないの!?」」」ガンッガンッガンッ!

アスカ'S「「「そこの全裸!係りの人呼んで来なさいよ!」」」


シンジ「…うん、なんかそんな気はしてた」

.

529: 2014/10/04(土) 08:51:56 ID:jZCJmRrM


・・・・・。


惣流「さ!食べよっか!いただきまーす」

式波「そうね」

貞本「いただきまーす」

カヲル「鯖味噌美味しいよ」モキュモキュ。

綾波「ふーっ、ふーっ、あむ」ズルルルルル!


シンジ「くそ、僕の秋刀魚定食が最後かよ…」

.

530: 2014/10/04(土) 09:01:08 ID:jZCJmRrM

カヲル「…鯖味噌、食べる?」つ\\

シンジ「いやいいよ…たぶんもうすぐ来るし。気持ちだけもらっとく」

カヲル「そう」シュン

シンジ「そんなしょげるなよ…」

貞本「なぁに?『あーん』がしたかったって?あんたらそーいうカンケイ?」

シンジ「ちげーよ」

カヲル「違うよ」


シンジ「やだねー友情とか親しみを性的な意味だと勘違いしたり思い込みたがる奴って」

カヲル「全くだよ。すぐ恋慕に持っていきたがるのは悪いクセだよ。やめろよそーいうの」

貞本「ああ、ケンカ売ってんなら早く言いなさいよ…!」ガタッ

.

531: 2014/10/04(土) 09:04:41 ID:jZCJmRrM

カヲル(ボッコボコ)「そうだね、お互いに理解を示す事が大事だね!」

シンジ「うん、ちょっと僕も言い過ぎたよ。そういうのが好きな人だってたくさんいるしね!」

貞本「何の考えもなく質問しただけのあたしをそう決めつけて非難したあんたらこそやめなさいよ」ゴキゴキ

.

532: 2014/10/04(土) 09:21:59 ID:jZCJmRrM

食堂のおばちゃん「お待たせしました!秋刀魚定食の方ー」

シンジ「はい!はいはいはーい!」ガタッ!

食堂のおばちゃん「はだかっ?!どーしたのあんた!」

シンジ「いいから!そーいうのいいから!はよはよ!」バンバン!

/『緊急事態発生。緊急事態発生。』\


シンジ「え?」

惣流「ん?」

式波「…」ガタッ

貞本「んん?」

カヲル「…」モキュモキュ

綾波「…」ズルルルルル


/『敵性生物が現れました!総員、第一種戦闘配備!繰り返す!総員…』\


.

533: 2014/10/04(土) 09:31:20 ID:jZCJmRrM

/各艦、艦隊距離に注意の上、回避運動!\

式波「エヴァへ行くわよ!」ダッ

惣流「そうね!」ダッ

貞本「ま、あたし達にしか出来ないわよね!」ダッ


シンジ「行っちゃったよ…僕らはどうしろってんだ」

カヲル「ごはん食べてから葛城一尉のとこ行けばいいんじゃないの?」

綾波「そうね」ズルルルルル

シンジ「綾波…もうちょっと喋ろうよ」

綾波「そう?」ズルルルルル

.

534: 2014/10/04(土) 09:40:07 ID:jZCJmRrM

~ちょっと前~

艦長「おやおや、ボーイスカウト引率のお姉さんかと思っていたが、それはどうやらこちらの勘違いだったようだな」

ミサト「ご理解いただけて幸いですわ。艦長」

艦長「いやいや、私の方こそ久しぶりに子供たちのお守りができて、幸せだよマジでー(棒)」

ミサト「…此度はエヴァ弐号機らの輸送援助、ありがとうございます」

ミサト「こちらが非常用電源ソケットの仕様書です」

艦長「ハッ、大体この海の上であの人形達を動かす要請なんぞ聞いちゃおらん」

ミサト「…万一の事態に対する備え、と理解していただけますか」

艦長「その『万一の事態』に備えて我々太平洋艦隊が護衛しておるんだがなー?わかんないかなー?」

ミサト「…」イラッ

.

535: 2014/10/04(土) 09:41:41 ID:jZCJmRrM

艦長「はーやれやれ…いつから国連軍は宅配屋に転職したのか」

艦長「オモチャ一つ運ぶのにたいそうな護衛だよ。まさかの太平洋艦隊勢揃いだからな」

ミサト「エヴァの重要度を考えると、足りないくらいですが…」

ミサト「では、この書類にサインを」

艦長「まだだじゃい!!エヴァ"弐号機"α~γの3機及び同操縦者は、ドイツの第3支部より本艦隊が預かっているんだ!」

艦長「君らの勝手は許さんワイ!」

ミサト「ッチ、では、いつ引き渡しを?」

副長「規定では新横須賀に陸揚げしてからになります」

艦長「海の上は、我々の管轄だ。黙って従ってもらおう」

ミサト「…分かりました。ただし、有事の際は我々ネルフの指揮権が最優先であることを」

ミサト「お忘れな―――


ガグンッッッッッッッ!!!


.

536: 2014/10/04(土) 09:46:57 ID:jZCJmRrM

ゴポ………ン。

ズズ、ズズズズズズ、

ズズズズズズズズズズズズ!!!!



ガギエル「グルルルル……!」


……ゴポン。ゴポゴポ……


ザパ………!


ザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!!!


ガギエル「グォォオオォオオォオオォオオ!!!」


.

537: 2014/10/04(土) 09:50:44 ID:jZCJmRrM

副長「敵性生物が我々艦隊に衝撃波を飛ばしてきたようです!」

艦長「全艦任意に迎撃だ!急げぃ!」

ミサト「無駄なことを…」

ミサト「にしても。何故使徒がここに?……やっぱ、弐号機達?」




~甲板~

加持「………」

.

538: 2014/10/04(土) 09:57:13 ID:jZCJmRrM

加持「いやはや…こんな所で使徒襲来とは、ちょっと話が違いませんかね?」

碇司令『そのための弐号機だ。予備のパイロット達も追加してある』

碇司令『最悪の場合、君だけでも脱出したまえ』

加持「ええ…分かってます」プツ


加持「…ああ、わかっているさ。お前が何を探し、何故ここに出現したかくらいは、な」

加持「……」チラッ


鞄『………』


加持「…どうやらもう行った方が良さそうだな。アスカ達や他のチルドレン、」

加持「葛城にも挨拶していきたかったが…時間切れだ」

加持「…ま、人類が滅びなきゃ本部で会おうぜ、マイハニー?」スタスタ

.

539: 2014/10/04(土) 10:01:39 ID:jZCJmRrM



シンジ「」

食堂のおばちゃん「……」


衝撃で床に散らばった定食


食堂のおばちゃん「てへぺろ♪」

シンジ「ぶるぁああああああぁああああああ!!!」

.

540: 2014/10/04(土) 10:08:21 ID:jZCJmRrM

艦長「撃て!撃て撃て撃てー!」

艦隊<ズドォン!ズドォンズドォン!

ガギエル「グォォオオォオオ!!」

艦長「くっ!何故沈まん!」ダンッ!

ミサト「あ~ら?お忘れですか?艦長?」ニヤニヤ

ミサト「使徒にはA.T.フィールドというのがあって、通常兵器の火力じゃ貫通できないんですよー?」

艦長副長「「ぐっ…!」」


ミサト「ほら、有事なんですから、とっとと全指揮権とそのマイク寄越せよコルァ」


.

543: 2014/10/04(土) 16:19:49 ID:jZCJmRrM

/『エヴァパイロット全員に告ぐ!』\


シンジ「あれ?ミサりんの声?」


/『今回は各エヴァに搭乗するアスカ達と、』\


/『"バディ"を組んでもらうわ!』\


綾波「また葛城一尉が妙な事を言い出したわね」

カヲル「いつもの事だよ」

綾波「そうね」


/『アスカ達は各自シンジくん、レイ、カヲルくん』\


/『その3人の内から誰か一人選んでプラグに乗せて!』\


アスカ'S「「「………」」」

.

544: 2014/10/04(土) 16:20:58 ID:jZCJmRrM


惣流(ミサトが言うならやるけど…アレよね)

式波(これ、競争になるわね)

貞本(間違いなく誰よりも速く到達してパートナーを決めなきゃいけない…)


(((そう、何故なら)))



(((サードチルドレンとだけは絶対イヤ!!!)))



.

545: 2014/10/04(土) 16:29:34 ID:jZCJmRrM


アスカ'S「「「エヴァンゲリオン"弐号機"、緊急起動!!!」」」


"弐号機"「「「ッ!」」」カッ


.

546: 2014/10/04(土) 17:43:36 ID:jZCJmRrM


弐号機α「…」ググッ…

弐号機α「…」ズシ…

弐号機α(マント)「…」バサッ!

.

547: 2014/10/04(土) 19:41:14 ID:jZCJmRrM

弐号機β(新劇版)「…」ググッ…

弐号機β「…」ズシ、

弐号機β(マント)「…」バサッ…


.

548: 2014/10/04(土) 19:44:14 ID:jZCJmRrM


弐号機γ「…」ググッ…

弐号機γ「…」ズシ…

弐号機γ(素体+外国人の段ボールガンダ●コス)「…」バタバタ



アスカ『結局またダンボールゥゥウウッッ?!!』

.

549: 2014/10/04(土) 19:49:33 ID:jZCJmRrM

アスカ『一応人間の形にはなったけど!!』

アスカ『そのダンボールへの飽くなき探究心はなんなのよぉぉおおお!!!』



ミサト『アスカ!がんば!』

アスカ『うるせぇ!!!』

.

550: 2014/10/04(土) 19:57:44 ID:jZCJmRrM


ザパァアアアアンン!!!


ガギエル「グォォオオォオオォオオォオオ!!!」


弐号機γ『やっぱりあたし?!イヤぁああ!!』


ドポーン!!

ミサト『使徒の体当たりでダンボールが落ちたわ!急いで引き上げて!』

弐号機γ『せめてあたしの名前を呼びなさいよ!!』

.

551: 2014/10/04(土) 22:48:20 ID:jZCJmRrM

弐号機α『お先ぃっ!』ズタンッ!

ドズンッ!

弐号機α『ジャパニーズ・ハッソートビってね!』

ズダン!ズダンッ!

弐号機α「っ」ガチャン、バシャッ!


弐号機α『ファーストか白いの!どっちか乗んなさい!』ブシュー!



シンジ「わかったぁあああ!!!」ヨジヨジヨジヨジ

弐号機α『は!?バッ、ちょっ、アンタは来んなぁあ!!!』

シンジ「僕は!!自分の身が一番可愛い漢!碇シンジです!!」

弐号機α『最低か!!』

.

553: 2014/10/04(土) 23:16:09 ID:jZCJmRrM

シンジ「突入!!」ザポン!

アスカ(式波)「イヤッ!!ちょっと出なさいよ!アンタなんか呼んでないでしょ!」

シンジ「ヴァカめ!僕が貴様の言うことを聞いてやる程寛大だと思ったか!」

アスカ「知るか!出ろ!」

シンジ「おい、いいから早く閉めろよ!使徒くるって!」

アスカ「チッ!」

弐号機α「」ウィム、バシャン!


ガギエル「グォォオオォオオ!!」バカアッ!

.

554: 2014/10/04(土) 23:21:17 ID:jZCJmRrM

弐号機α『アスカナッコォ!!』ブンッ!

バキャァッッッ!!

ガギエル「ッッ」

ドパァァアアアーン!!!

アスカ「チッ…中々デカイわね…」プルプル…

アスカ(…ふん!別に、怖くなんかないわよ!!!)ブルブル


シンジ「そうかな?よく小振りのウインナーって言われるんだけど」チラッ

アスカ「アンタバカァ!?アンタの股間の話なんざしてないわよ!!使徒の話よ!!!////」

.

555: 2014/10/04(土) 23:30:34 ID:jZCJmRrM

アスカ「ふん!」ぷいっ!

シンジ「アスカアスカ」チョンチョン

アスカ「あによ!」

シンジ「こっち見てみ?」

アスカ「…なによ」クルッ


もにっ。


アスカ「」

シンジ「おおっと、マイサンが失礼したね!ちょっとご挨拶させるだけのつもりが!」HAHAHA!

シンジ「でもまさか僕も君からち●こに頬ずりされるとは思わなかったよ」

アスカ「ぃ、」


弐号機α『イヤァアアアアアア!!!!』


ミサト『あんた達何してんのよぉお!!』

.

556: 2014/10/05(日) 01:26:32 ID:gvyfUARo

シンジ「あ、ちょっと」カチカチ

アスカ「頃してやる!頃してやる頃してやる頃してやる頃してやる頃してやる頃してやる頃してやる!////」グギュウゥウウウ!!

シンジ「おい首絞めんなよ。出ちゃうぞ中身が」

アスカ「えっ」

シンジ「おい角付きのアスカ」

弐号機β『なぁに?あんま話しかけないでくんない?』

シンジ「もし乗せんなら白髪にしとけ」

弐号機β『なんでよ』

シンジ「同じ"貞本"版同士気が合うよきっと」

弐号機β『え?アイツも名字貞本って言うの?』

.

557: 2014/10/05(日) 01:34:45 ID:gvyfUARo

貞本「…あの変態の意見を聞くのもシャクだけど」ウーン

貞本「ま、別に誰が一緒だろうがあたしは天才だしぃ?」

貞本「白髪にしといてやるか!」



弐号機β『とぉっ!』ズタンッ!

ドズンッ!

弐号機β『おりゃ!おりゃおりゃ!』

ズダン!ズダンッ!


弐号機β「っ」ガチャン、バシャッ!


弐号機β『そこの白髪!乗んなさい!』ブシュー!

カヲル「僕?」

.

558: 2014/10/05(日) 01:42:56 ID:gvyfUARo

ドポン!


アスカ(貞本)「別にあんたなんかに助けを求めるつもりはないけど、」

アスカ「あの変態が『白髪を乗せた方がいい』って言った理由が知りたいのよね」

カヲル「シンジくんが?…どういうつもりだろ」ウーン

アスカ「ねぇ!あんたも貞本なんでしょ?」

カヲル「貞本?」

アスカ「名字よ!あたしも名字が貞本なの!」

アスカ「貞本同士仲良くしましょ!」ニコッ!

カヲル「何を勘違いしたか知らないけど、僕の名字は"渚"だよ。フルネームは渚カヲル、さ」

アスカ「騙したな!あんのヤロー!!」ムキー!


.

559: 2014/10/05(日) 02:05:03 ID:gvyfUARo


弐号機γ「っ」ザパー

弐号機γ『な、何とか上がれた…か』

弐号機γ『ソケット、ソケット…』ガチャコ


アスカ(惣流)「ふー、やっと一息つけるわ…ん?」


綾波「……」

弐号機γ『…あんたが残ってるって意外よね』

綾波「セカンド」

弐号機γ『何よ』

綾波「はよ」

弐号機γ『…』イラッ

.

560: 2014/10/05(日) 02:17:11 ID:gvyfUARo

~松代~


トウジ「は~んしーん♪タイガー●♪」ゴシゴシ

整備班のお兄さん「あれ、何してるんだい?」

トウジ「あ、なんやワシが乗るエヴァに赤いカビみたいなんついとったんで掃除しとったんです」

整備班のお兄さん「あ、そう?ゴメンねー俺の不始末だわ…」

トウジ「ええですよ、別に」ハハ


リツコ「トウジくん。そろそろ起動実験よ」

トウジ「あ、すんません」

リツコ「この紳士用プラグスーツを着用してちょうだい」

トウジ「あ、はいぃ!了解しました!」ビシッ

.

562: 2014/10/05(日) 02:40:53 ID:gvyfUARo


ケンスケ「まーもるっも♪せーめるっもくーろがねーの♪」ゴシゴシ

整備班のおっさん「あれ、何してるんだい?」

ケンスケ「ハッ!自分の乗るエヴァに赤いカビみたいなものが付着していましたので掃除しておりました!」ビシッ

整備班のおっさん「それは申し訳なかった。我々の整備不足だ。すまない」

ケンスケ「いえ!」ビシッ


リツコ「ケンスケくん。そろそろ起動実験よ」

ケンスケ「あ、はい!」

リツコ「この紳士用プラグスーツを着用してちょうだい」

ケンスケ「了解しました!」ビシッ

.

563: 2014/10/05(日) 02:41:53 ID:gvyfUARo

赤いカビ「………」



赤いカビ(クソッタレがぁああああああ!!!)


.

564: 2014/10/05(日) 02:58:48 ID:gvyfUARo

リツコ「それではこれより、参号機、及び四号機の起動実験を行います」

リツコ「トウジくん、ケンスケくん。気を楽にしてちょうだい」

トウジ(黒プラグスーツ)『うぃっす!』

ケンスケ(黄色プラグスーツ)『うっひょぉおおおお!!!』

ケンスケ『夢みたいだ!あっは~~ん!!僕があのエヴァンゲリオンのパイロットだなんて!』

ケンスケ『最ッッッッ高ッッッッ!!!ヒョーーウ!!』

トウジ『ケ、ケンスケ!あかん!シンジみたいななったらあかん!』

トウジ『はっ…まさか、シンジがああなのって、エヴァに乗ったから…?』

トウジ『うわぁあああああああ!!降ろして!降ろしてくれんか!』

リツコ「じゃ、始めてちょうだい」


「「「「了解」」」」

トウジ『イヤァアアアアアア!!!』

.

565: 2014/10/05(日) 03:04:39 ID:gvyfUARo

アオイ「第一次接続開始」カタカタ

リツコ「主電源コンタクト」

マヤ「稼働電圧臨界点を突破!」カタカタ

リツコ「了解。フォーマットをフェイズ2へ移行!」

サツキ「フィフス、参号機と接続開始!」

サツキ「及びスィクスス、四号機と接続開始!」

カエデ「両者パルス及びハーモニクス正常!」

マヤ「シンクロ、問題なし!」

トウジ『リツコさん…ワシがキチOイになってしもうたら…妹を、妹をたのんます…!』

ケンスケ『キョーッキョッキョッキョッ!!!にやけたツラが元に戻らないずぇ~?』

リツコ(後で精神汚染されたかチェックした方がいいかしら)

.

566: 2014/10/05(日) 03:09:06 ID:gvyfUARo
マヤ「オールナーブリンク終了!中枢神経素子に異状なし!」

アオイ「参号機、リスト、2550までクリア。四号機、リストは2800までクリア」

カエデ「ハーモニクス、両者異常無し!」

マヤ「参号機が先に到達します。絶対境界線まで、あと2.5!」

サツキ「1.7」

カエデ「1.2」

マヤ「1.0」

「0.8」
「0.6」

「0.4」

「0.2」

「0.1、」

トウジ『神様神様神様神様神様神様!どーかワシの精神を守ったって下さい!』

.

567: 2014/10/05(日) 03:10:24 ID:gvyfUARo

マヤ「絶対境界線、突破します!」



参号機「……」



参号機「ッ!」カッ!


.

568: 2014/10/05(日) 03:20:47 ID:gvyfUARo

マヤ「参号機、起動しました!」

アオイ「引き続き、シンクロテストに入ります」


トウジ『あかんあかんあかんあかんあかんて!ワシがシンジみたいなんになったら妹泣くで!?』


.

569: 2014/10/05(日) 03:25:27 ID:gvyfUARo

マヤ「四号機も到達します!絶対境界線まで、あと2.5!」

サツキ「1.7」

カエデ「1.2」

マヤ「1.0」

「0.8」
「0.6」

「0.4」

「0.2」

「0.1、」

ケンスケ『ハァはァハァハァハァあは…ハァハァ!…うっ!』

.

570: 2014/10/05(日) 03:28:54 ID:gvyfUARo

マヤ「スィクスス、達しました!四号機、起動!」

アオイ「引き続き、四号機もシンクロテストに入ります」


ケンスケ『さ……最高だったよ…ハァハァ…』グヘヘ


マヤ「…」

マヤ「オエッ」

マヤ(気持ち悪い…)

.

571: 2014/10/05(日) 03:44:21 ID:gvyfUARo

MENTAL TOXICITY LEVEL

03  :∥|
FIFTH.c:∥|

【鈴原トウジ】シンクロ率:15%


MENTAL TOXICITY LEVEL

04  :∥∥∥∥
SIXTH.c:∥∥∥∥

【相田ケンスケ】シンクロ率:28%


マヤ「すごい…!初エントリーでシンクロするなんて!」

リツコ(当然と言えば当然ね…)

リツコ(第壱中学の2年A組。)


リツコ(A組の"A"は"Aランク"のAだもの)フッ


.

572: 2014/10/05(日) 03:48:02 ID:gvyfUARo

アオイ「…シンジくん以来、ね」

カエデ「シンジくんに影響されるとシンクロ率上がるのかしらね?」

リツコ「嫌よ!そんなのあり得ないわ!」


マヤ(シンジくんの話を出されると取り乱すセンパイはぁはぁ)カタカタ

.

573: 2014/10/05(日) 05:35:42 ID:gvyfUARo

~太平洋~

弐号機α『あ゙あ゙あ゙あ゙!!!』


ミサト『何!?どうしたのアスカ!』


弐号機α『やめっ…やめなさいよ!やめなさいよぉ!』


ミサト「!? シンジくん!?またシンジくんなの!?」

弐号機α『イヤァアアアアアア!!!』

ミサト『まさか…エヴァからの精神汚染!?アスカ!!!』

.

574: 2014/10/05(日) 05:54:30 ID:gvyfUARo

シンジ「これはさ、ちょっと前に聞いた話なんだけど。とある幽霊が見えるという二人が山へ入った。二人は『早朝に山から何かを啜る音が沢山聞こえる』という噂を聞いて『本当に幽霊か?』と確かめようとしたのさ。そして二人は早朝に山へ入り……大量のカブトムシを見つけた。そりゃもう、ビッシリ。木を埋め尽くす程のね。それを見た二人は『すごい大量発生だな』と思いつつ『ひょっとして、沢山聞こえる啜る音ってこれの事なんじゃないか?』と考えた。『珍しい事もあるもんだ』それで済まそうとしたんだ。だが気づく。『…あれ?』すぐ近く、その木の近くに虫取りをしてる子供達がいた子供達はこんな事を話していた。『ラッキー!見ろよカブトムシが一匹だけだけど取れたぜ!』……。……え?なんでだ?気持ち悪い程にビッシリとカブトムシが蠢いているじゃないか。なのに何故そんな一匹しかいないなんて言う?何かあのカブトムシは基準を満たしたレアなカブトムシなのだろうか。そして子供達の一人がこちらに来て、まさにビッシリいるカブトムシの大群に虫取網を被せた。『よかったな、カブトムシを大量ゲットじゃないか』そう声をかけると子供は不思議そうな顔をしてこう答えた。『蝉一匹だけじゃん。何言ってんの?』そして、気づく。子供がカブトムシ達に被せた虫取網の枠がカブトムシの体を貫通している事に。カブトムシの足が、無い事に。そう、そして子供には見えないのに自分達は見える。…ああ、そうだ。『ここにいるおびただしい数の大量のカブトムシは、今まで子供に取られてきたカブトムシの霊なのか』と。沢山の啜る音は、おびただしい数のカブトムシが樹液を貪る音だった。まだ食事をしたりないカブトムシの無念、未練がカブトムシ達を幽霊に変えたのだ。これだけの量だ。毎年毎年狩られてきたカブトムシ達はずっと…。永遠に満たされぬ腹を満たすために未だにこの樹木にしがみつき、必氏に啜っていたのだ。二人は子供に『あまり虫を取るなよ。虫も生きてるし、幽霊になるんだぞ』そう言った後でダッシュで逃げ帰ったのだった……」ブツブツブツブツブツブツブツブツ


アスカ「いやっ…いやっ…!やめなさいよ…!怖い話するのやめなさいよ…!」プルプル

.

575: 2014/10/05(日) 06:01:46 ID:gvyfUARo

シンジ「わかるかい、式波。一人じゃ怖いかもしれないけど…」

シンジ「今の話みたいに誰かが側に居ればダッシュで帰れるんだよ」

アスカ「それそういう話じゃなかったじゃない!」

シンジ「式波があのデカイ魚っつーかサメみたいにめちゃくちゃでかくてエヴァごと食べられそうなくらい怖くても」

アスカ「いや!やめなさいよ!そんな言い方するのやめなさいよ!」

シンジ「僕が側に居てやるから」テギュ

アスカ「ナナヒカ、いえ、…ヘンタイ… アンタ、アタシを元気づけようと…?」

シンジ「………」

シンジ(いや、単に怯え怖がる姿が見たかっただけだけど)

.

576: 2014/10/05(日) 06:06:27 ID:gvyfUARo

式波「…その殊勝な心がけに免じて、」

式波「ナナヒカリって呼ぶのはやめたげるわ」

シンジ「そらどーも」

式波「よし、ヘンタイ!アンタは使徒との戦いはベテランでしょ!アドバイス頼むわよ!」

シンジ「余計悪くなってんじゃねーか!!」ペチン!

式波「! また来るわ!」


ガギエル「グォォオオォオオォオオ!!」


.

577: 2014/10/05(日) 06:15:18 ID:gvyfUARo

シンジ「いいかよく聞け赤毛ルマン!」

シンジ「やつは魚故にA.T.フィールドが薄い!」

シンジ「更にこちら側はエヴァ3機!中和した上でお釣がくる!」

シンジ「だが肝心のコアはさっき見たけど口の中!」

シンジ「つまり、口を開かせて他の赤エヴァに攻撃させるんだ!」

アスカ「なるほど!すごいじゃない!」



シンジ「でもその口を開かせる役の奴は大体氏ぬはずだから他の奴にやらせるんだ!」

アスカ「最低か!!」

シンジ「うるせぇ!!僕は絶対氏にたくないんだよ!!!」

.

578: 2014/10/05(日) 06:22:47 ID:gvyfUARo

ガギエル「グォォオオ!」ガブッッ!!


弐号機α『いだっ!!あ゙あ゙あ゙あ゙!!!噛ま゙れた…!!』

弐号機β『式波っ!!』つプログナイフ

弐号機β『どぉりゃあああ!!!』ブスッ!

弐号機β『このまま開きにしてやるわよ!!』ブシャアアアアア!!

ガギエル「ギャアアアア!!!」

弐号機γ『! 不味いわ!今ので足場にしてた艦隊がひっくり返る!!!』


グラッ…………!


ミサト『…へ?マジで?』

艦長「くそぉぉおおお!!だからあんなオモチャと子供に任せるべきではなかったのだ!!」

副長「これでジ・エンドか…」フッ…

ドパァァアアアアアアーン!!!


.

579: 2014/10/05(日) 06:38:57 ID:gvyfUARo


~海中~


弐号機α『………』ゴポゴポゴポ…

弐号機β『……』ゴポゴポゴポ…

弐号機γ『……』ゴポゴポ…

艦隊「「「」」」ゴポゴポゴポ……


.

580: 2014/10/05(日) 06:40:18 ID:gvyfUARo


カヲル「…どうやら、艦隊とケーブルごと海に沈んでるみたいだね」

アスカ(貞本)「さ、最悪…!」

カヲル「ねぇ、」

アスカ「あによ!」

カヲル「君にじゃないよ」

カヲル「ねぇ、シンジくん」

シンジ『何?』


カヲル「なんだか、おもしろい事になってきたね」ニヤッ

シンジ『だよね!チョー言えてる!!』ケラケラ


アスカ「あんたら絶対おかしいわよ!!!」

.

591: 2014/10/07(火) 01:59:17 ID:Bl2S9whA

貞本「大体なんでそんな余裕なのよ!このままじゃ皆氏ぬのよ!?」

カヲル「え?君そんな事もわからないの?」

貞本「! 何か策があるの?あんならすぐに教えなさいよ!」ゲシゲシ

シンジ「え?僕が何故面白いと思うかって?」

式波「ヘンタイは聞かれてないでしょ」

シンジ「僕はね!難しい仕事を任されると燃えてくるタイプなんだよ!」

シンジ「『くっ…!コイツは誰もが嫌がるような難しい仕事だ!』」

シンジ「『…まてよ?だが…』」

シンジ「『―――もしこの仕事を僕がこなしてしまったら?』」

シンジ「『僕ってスッゲーェェエエエエ!!!』」

貞本「うるさい」カチ、off


シンジ「ってなるだろ!」ガッツ!

式波「ちょっと…無視はやめなさいよ」

.

592: 2014/10/07(火) 02:16:37 ID:Bl2S9whA

シンジ「というわけで式波、とりあえず脱げよ」クルッ

アスカ(式波)「ハァ!?アンタいきなり何言ってんのよ!!何で脱がなきゃなんないの!///」

シンジ「いや君、たぶん自分じゃエヴァで艦隊牽引しながら泳げないんだろ?」

アスカ「当たり前よ!そんなの世界中の全エヴァパイロットだって出来っこないわよ!大体B型装備なのよ!?」

シンジ「だろ?だから、ほら。脱げよ」グイグイ

アスカ「だから!!なんでよ!アタシが脱ぐとどうなるのよ!?」

シンジ「もーうるパイなー。ちなみに君はこの後どうするつもりなのさ?」

アスカ「…使徒の動き、内部電源量……それらを鑑み、機を見てエントリープラグを海中へ出すわ!」

アスカ「断言するけど、アタシ達が取れる行動選択肢は『エントリープラグで漂流する』しかない!」

アスカ「エヴァに供給されてる艦隊のリアクターはいつまで持つかわからないし!」

アスカ「水中でエヴァはロクに動けない!だから…」

シンジ「だろ?だから脱げよ」グイグイ

アスカ「な ん で だ 」

.

593: 2014/10/07(火) 02:24:11 ID:Bl2S9whA

シンジ「だーかーらー。今から僕も弐号機にシンクロする。そんで艦隊を牽引して泳いで戦うの!」

シンジ「だけど僕は服を着てる奴がプラグ内にいると超ノイズになってうまくシンクロ出来ない」

シンジ「つまり、僕が弐号機αへのシンクロに参加するために君に脱げっつってんの」

アスカ「……」

アスカ「は?」


シンジ「うわコイツマジで頭悪いよ」プヒー

アスカ「アンタの言動に驚いてんのよ!!」

.

594: 2014/10/07(火) 03:06:59 ID:Bl2S9whA

アスカ「大体!アンタと弐号機αがシンクロ出来るわけないじゃない!」

アスカ「コアの書き換えもしてないし、親和性とか…とにかく無理よ!」

シンジ「じゃ、ちょっと一回シンクロ解除するわ」カチャカチャ

アスカ「人の話聞きなさいよぉ!」

.

595: 2014/10/07(火) 03:31:34 ID:Bl2S9whA

~弐号機β~

アスカ(貞本)「んで?あんたは何でそんな余裕なワケ?」

カヲル「……」

カヲル(僕が使徒だとバレてしまうけど…僕が"同化"で弐号機βを動かせば)

カヲル(A.T.フィールドと合わせて…浮上するくらい訳ないからね)

カヲル(――まあ、そんな事は言えないけど。)

カヲル「実際どうするか、って手立てがある訳じゃないんだけど」

アスカ「? うん」

カヲル「…きっと、またシンジくんが凄い事をやってのけてくれるんじゃないかなって期待してんだよ」ニコッ

アスカ「…何よそれ。結局他力本願?期待して損したわ」

カヲル「まあ、見てなよ。僕らはどちらにせよじっとしてるべきだしね」チラッ


ガギエル「……………」ユラユラ…

.

596: 2014/10/07(火) 04:06:34 ID:Bl2S9whA

~弐号機γ~

アスカ(惣流)「ああーんもう!何よこれぇ!全然動かないじゃないの!」ガチャガチャ!

綾波「そうね、エヴァは水中では自由と機動性を失うもの。当たり前だわ」

アスカ「じゃあどーすんのよぉ!」

綾波「無理ね。何も出来ないまま私達は沈下していくしかないわ」

アスカ「いやぁ!なんとかしなさいよ!何か考えなさいよぉ!」

綾波「…あなたのA.T.フィールドがもっと強力だったら手はあったのだけど」

綾波「あとは…あの使徒が私達を運搬してくれるのを待つか」

アスカ「出来ると思ってんのぉ?!」

綾波「思ってないわ」

アスカ「ああ…もう…あんたよりシンジ乗った方が、…いや会話のし辛さはどっこいだけど」

綾波「言ってみただけよ~?フーウ。」ニタニタニタニタニタニタ

アスカ「うえ~ん!加持さん助けてよぉ!」

.

597: 2014/10/07(火) 04:14:15 ID:Bl2S9whA

~艦隊~

艦長「はいっ!ミサトちゃん『UNO』って言ってな~い!」

ミサト「あっホントだ!いっけな~い☆」テヘッ☆

ミサト「にしても…私達こんな現実逃避してていいのかしら」

副長「あっはっは!いいじゃん!もう我々に出来る事ってこれくらいしかありませんし!」アッハッハ!

艦長「そうじゃそうじゃー!どーせ魚雷撃ってもコア破壊出来んし!オモチャは動かんし!」

艦長「こんな太平洋のド真ん中、海中を沈下中の我々は氏ぬしかないんじゃもーん!」

艦長「アッヒャッヒャ!!」

ミサト「大人として…というか艦長ハジケましたね」

艦長「ワシだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいのだ」

ミサト「…ハジケ……そうね、せめてここに初号機があればシンジくんが…」

.

598: 2014/10/07(火) 04:58:39 ID:Bl2S9whA

ガギエル「……」ユラユラ

ガギエル「!」ピク…

ガギエル「ッッ!!」ギュン!



ミサト「? 使徒が海面へ凄い勢いで浮上していく…?」


艦長「UNO!!」

副長「さすがですね艦長!」

.

599: 2014/10/07(火) 05:14:17 ID:Bl2S9whA

~太平洋上空、ヘリ~

加持「おいおい…沈んじまったぞ」

パイロット「危なかったですね…この機の緊急機動が間に合って本当によかった…」

加持「ああ、君には感謝してるよ」

加持(…これは…葛城は氏んだかもしれないな)

加持(悔しい事に、俺にはネルフに連絡するくらいしか出来ないが…)

プクプク…

加持「……?」

加持「! 避けろ!使徒が来る!!」

パイロット「は、はいっ!」ガシャッ

ガギエル「グォォオオォオオ!!!」ザパァアアン!!!

バクンッッ!!!

ガギエル「っ、」

ドパァァアアアァアアアアアン!!!

.

600: 2014/10/07(火) 05:25:24 ID:Bl2S9whA

ガギエル「グルルルル……!」ギロッ


加持(…見つかった、か)チラッ

鞄『……』

加持「ありがとう、助かったよ」

パイロット「いえ。ではネルフ本部へ…」

加持「ああ、それなんだが…寄り道をしてくれないか?」

パイロット「寄り道?!この状況でですか?!」

加持「ああ。葛城やエヴァをネルフに救わせるためにこの海域からは離れなきゃいけない」

加持「だが…だからといって今俺達が本部へ向かえばネルフはロクに戦えるエヴァが無い状態で迎撃する事になる」

加持「俺達が今するべき事は逃亡じゃない。『時間稼ぎ』という戦いなんだよ」

加持「頼む。やってくれないか?燃料ギリギリまででいい」

パイロット「…わかりました」

.

601: 2014/10/07(火) 05:42:31 ID:Bl2S9whA

ザパァアアアアアン!!!

ガギエル「グォォオオォオオォオオ!!!」

バクンッ!!!

ヘリ「」ヒョイッ


ガギエル「ッ」


ドパァァアアアアアアン!!!


加持「…だが、心してかかってくれよ?」

ガギエル「グォォオオォオオォオオ!!!」

加持「ここで俺達が喰われたとしても…終わるのは俺と君だけじゃなくて人類の歴史もだからな」ニヤ


.

602: 2014/10/07(火) 06:21:07 ID:Bl2S9whA

シンジ「Bewegung fngt an. Der Nervenanschluss fngt an. 」

   〔訳:起動開始。神経接続開始。〕

アスカ(…ドイツ語?へぇ…コイツドイツ語出来るんだ)

シンジ「Synchro-Start.」
   〔シンクロ開始〕

ビーッ!

『error』

シンジ「エラー?…思考言語にノイズが、ねぇちょっと!」

アスカ「何よ!アタシはちゃんとドイツ語で考えてたわよ!」

シンジ「いや日本語で考えてよ!僕がドイツ語しゃべれるわけないだろ!」

アスカ「えっ、でも今」

シンジ「いいから!!!!」

アスカ「…はい」

.

603: 2014/10/07(火) 06:43:37 ID:Bl2S9whA

シンジ「よし、これで僕もシンクロに参加出来る」

アスカ「あっそ…」

シンジ「じゃ、そんなインテリア(操縦席の事)の後ろにいないでこっち来てよ」

アスカ(全裸)「イヤよ!!!今アタシ裸なのよ?!」

シンジ「僕だって裸だよ!!!」

アスカ「アンタはいつもでしょう?!アタシはアンタと違って羞恥心があんのよ!」

シンジ「じゃあ動かせないだろ!」

シンジ「いい?あくまでシンクロ出来るのは君なんだよ!親和性とかコアの関係で!」

シンジ「そこに僕が混ぜてもらうだけなの!だから君がインテリアに座ってレバー握ってないと…」

アスカ「イヤ!絶対イヤよ!!」

.

605: 2014/10/07(火) 06:57:35 ID:Bl2S9whA

シンジ「へー?じゃあ君はこのまま使徒とロクに戦いもせずにプカプカ浮いてるんだ?」

アスカ「う…」

シンジ「戦う義務も責任も放棄して。君は逃げるのか」

アスカ「それは、」

シンジ「あえて言うけどさ、君の裸が僕一人に見られる事は、人類滅亡より重いのかい?」

アスカ「……!」

シンジ「…まあそこまでイヤならやめとこうか」

シンジ「やる気ない奴に無理強いしても、ね」ハッ

アスカ「……」


アスカ「わかったわよ…やるわ」

.

606: 2014/10/07(火) 07:16:21 ID:Bl2S9whA

アスカ「いい?!絶対見るんじゃないわよ?!」ヨイショ

シンジ「そりゃ無理だろ…色んな意味で」

アスカ「このヘンタイ!」

シンジ「違うよヘンタイじゃないよ!」

シンジ「ヘンタイという名の紳士だよ!」


アスカ「…シンジだけに?」

シンジ「そんなミサトさん的ギャグは求めてないよ」

.

607: 2014/10/07(火) 07:29:33 ID:Bl2S9whA

シンジ「それじゃ僕を背もたれにするように、僕の前に座って」

アスカ「…変な事したらコロスわよ」ヨイショ

シンジ「保証はできかねる。んでレバーを握って」

アスカ「こう?」

シンジ「違うよ」

アスカ「え?いつも通りに握ったんだけど…どう握るのよ?」

シンジ「握るモノが違うんだよ!」プンスコ!


シンジ「ほら、早く僕の股間のレバーを」

アスカ「ヘシ折っていいなら握ってやるわよ?」

.

608: 2014/10/07(火) 08:10:15 ID:Bl2S9whA

シンジ「僕がシンクロ率の補強とA.T.フィールドの発生、痛覚を担当する」

シンジ「操作自体はやっとくれ」

アスカ「わかった…」プルプル

シンジ「…そう固くなるなよ。固くなるとシンクロ率下がるよ」

アスカ「アドバイスどーも。」


シンジ「まあ僕のマイサンは君のお尻で固くなってるんだけどね」ドヤッ

アスカ「……」


ボグシャッ。


シンジ「ちょっとリラックスさせようとしただけなのに…」ボッコボコ

アスカ「ええ、おかげさまで」

.

609: 2014/10/07(火) 08:23:17 ID:Bl2S9whA

シンジ「じゃ、行くよ」

アスカ「足引っ張んないでよ」




弐号機α「……」


弐号機α「ッ」カッ!



.

610: 2014/10/07(火) 08:52:37 ID:Bl2S9whA

~弐号機β~


アスカ(貞本)「?! α機が泳いでる!?何よアレェ!」

カヲル「ふーん?やっぱりシンジくんがやってくれるか」ニヤ

アスカ「どうやってんのよ!エヴァは泳げないはずでしょ?!」

カヲル「シンジくんは不可能を可能にするのが得意なんだよ」ニコッ

アスカ「あんた何か知ってるんでしょ!私達もやるわよ!協力しなさい!」

カヲル「あいにくだけどわかんないよ。直接聞いてみれば?」

アスカ「そうね!」カチ

.

611: 2014/10/07(火) 08:57:05 ID:Bl2S9whA
ちょっと切る。

615: 2014/10/07(火) 22:01:25 ID:Bl2S9whA

貞本「ちょっと式波!あんたどうやって――」


式波(全裸)『ハァアアアアアアアア!!!』

シンジ(全裸)『うふぅうううううん!!!』


貞本「」

カヲル「へぇ?」

式波『カムサハムニダカムサハムニダカムサハムニダカムサハムニダカムサハムニダカムサハムニダカムサハムニダカムサハムニダ』

シンジ『アニョンハセヨアニョンハセヨアニョンハセヨアニョンハセヨアニョンハセヨアニョンハセヨアニョンハセヨアニョンハセヨ』


式波シンジ『『シュッポッシュッポッシュッポッシュッポッ!!』』


式波シンジ『『ポッポォォオオォオオッッ!!!』』


貞本「壊れてるぅうーーーー!!!?」ガーン!

.

616: 2014/10/07(火) 23:24:03 ID:Bl2S9whA

貞本「まさか、精神汚染!?」

カヲル「シンジくんの精神が溶け出したか」

貞本「あんた何かわかるの?」

カヲル「ようするに。彼女は弐号機αとだけでなく、シンジくんともシンクロした事でシンジくん化してるって事」

貞本「な、なんて恐ろしいの…!」ガタガタガタガタ

カヲル「ダブルエントリー…もしこれがシステム化されたら強いかもね」チラッ


シンジ『ズンズズンズンズンズンズンズン♪』

式波『ドンドコドコドコドンドコドコドコ♪』

.

617: 2014/10/07(火) 23:27:33 ID:Bl2S9whA

弐号機α(フェイスオープン)「ウォオオオォォオオン!!!」

弐号機α「ウォオオオォォオオ」スイスイスイスイスイスイ

弐号機α「ウォオオオォォオオォオオ」ワキワキワキワキワキワキ


~艦隊~


艦長「なんと…!」

副長「報告!我々ごと引っ張って、海面へ浮上していきます!」

副長「我々は…!我々は!!彼のお陰で助かります!」

ミサト「…これがシンジくんの、力」

.

618: 2014/10/07(火) 23:38:43 ID:Bl2S9whA

シンジ「We are!♪」

アスカ「Fighting♪Dreamers!たっかみぃを目指して♪」

シンジ「Fighting♪Dreamers!♪」

アスカ「なりふり構わず♪」

シンジ「Fighting♪Dreamers!♪」

アスカ「信じるがままに♪」

シンアスカ「「Oli Oli Oli Oh-! Just go my Way~!♪」」

.

619: 2014/10/07(火) 23:39:03 ID:Bl2S9whA

シンジ「Right here!Right now!!(Bang!)」

アスカ「ぶっ放せLike a 弾丸ライナー!!!」

シンジ「Right here!Right now!(Barn!)」

アスカ「ぶった斬ってくぜ!Get the fire!」

アスカ「Right here!Right now!(Bang!)」

シンジ「ブッ放せLike a 弾丸ライナー!!」

アスカ「Right here!Right now (Barn!)

シンジ「ブッた斬ってくぜ!Get the fire!」

シンジアスカ「「Barn!!!」」

.

620: 2014/10/07(火) 23:42:12 ID:Bl2S9whA

弐号機α「ッ」ジャバッアアアア!!!



~艦隊~

副長「艦隊、他弐号機共々海面を飛び出しました!!」

艦長「総員、ショックに備えよォオオ!!!」

ミサト「ッッ!」


ダパアアアアアアアアン!!!!



弐号機β『イヤァア!?』

弐号機γ(ふやけた)『何よこれェェ!?』

.

621: 2014/10/07(火) 23:46:55 ID:Bl2S9whA

シンジ「ドンドコドコドコドコドコドンドコ♪」

アスカ「あんた達!今の内に艦板に上がりなさいっ♪」

アスカ「ドンドコドコドコドンドコドコドコ♪」

シンジ「このまま日本まで泳ぐぜぇええ!!!イヤッハァァァアアア!!!」


弐号機α「グォォオオォオオォオオォオオ!!!」

バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!


ミサト「待って!」

惣流『どうしたの?』

ミサト「……使徒は?」

惣流『…そういえば、見当たらないわね…?』

.

623: 2014/10/08(水) 00:03:36 ID:BblsLK9o

~太平洋上空、ヘリ~


加持「いやぁ…ハハ」

加持「たまげたよ。これがサードの力か」

加持「なるほど、神聖視される訳だ」


ガギエル「グォォオオォオオォオオ!!!」

バクンッッ!!!


パイロット「ダメですッ!もうこれ以上は!!」

加持「ああ、ありがとう。丁度もう大丈夫みたいだしな」

加持(…これなら本部につく前に倒せそうだしな)

.

624: 2014/10/08(水) 01:05:05 ID:BblsLK9o

~各現在地~



 β艦γ
  α
  ↓
  ↓
          A

          加
          ↓
          ↓






     日本

.

625: 2014/10/08(水) 01:43:03 ID:BblsLK9o

~ネルフ本部行きリニア(VIP席)~


冬月「…街。人の作り出したパラダイスだな」

ゲンドウ「かつて楽園を追い出され、氏と隣り合わせの地上と言う世界に逃げるしかなかった人類」

ゲンドウ「その最も弱い生物が、弱さ故に手に入れた知恵で作り出した、自分達の楽園だよ」

冬月「自分を、氏の恐怖から守る為。自分の快楽を満足させる為に自分達で作ったパラダイス、か…」

冬月「この街がまさにそうだな。自分達を守る、武装された街だ」

ゲンドウ「敵だらけの外界から逃げ込んでいる臆病者の街さ」

冬月「臆病者のほうが長生きできる。それも良かろう」

冬月「第三新東京市、ネルフの偽装迎撃要塞都市…」

冬月「遅れに遅れていた第7次建設も終わる。…いよいよ、完成だな」

ゲンドウ「ああ」

.

626: 2014/10/08(水) 01:45:16 ID:BblsLK9o

冬月「参号機と四号機の事故、"委員会"にはどう報告するつもりだ?」

ゲンドウ「事実の通り、"原因不明"さ」

冬月「しかし、ここにきて大きな損失だな」

ゲンドウ「何も問題はない。第2支部は今後シナリオに特に絡む訳ではなかった」

ゲンドウ「…いや、むしろ絡んでもらっては困るから"潰した"んだがな」

冬月「…"破壊工作員"、剣崎くんかね」

ゲンドウ「ああ。あれはまだ利用出来る」

ゲンドウ「いずれは始末しなければならない駒だがな」

.

627: 2014/10/08(水) 01:48:46 ID:BblsLK9o

冬月「使徒の細胞を埋め込まれたヒト、か」

ゲンドウ「報告によればA.T.フィールドを展開したそうだ。己の意思ではないようだが」

冬月「そうか。むごい事をする」

ゲンドウ「だがこれでわかった」

ゲンドウ「使徒を取り込んだヒトは使徒になる」

ゲンドウ「…侵食されると言った方がいいか」

ゲンドウ「これで"届け物"を最も有効に活用し、絶対安全となる隠蔽方法がわかった」

冬月「…まさか、経口摂取するつもりかね?」

冬月「セカンド・インパクトを起こしたアレを」


ゲンドウ「ああ。きっと極上の味になるだろうな」ニヤ

冬月「…悪食ここに極まれり、だな」ハァ

.

628: 2014/10/08(水) 01:59:03 ID:BblsLK9o

トゥルルルル。トゥルルルル。

ゲンドウ「…鳴ってるぞ」

冬月「そうだな、早くとった方がいい」

ゲンドウ「……」

冬月「はぁー……わかった、私がとろう」ガチャ

冬月「私だ。何事だね?」

『太平洋に現れた第6使徒が本部へ接近中です』

冬月「そうか、わかった。総員第一種戦闘配置だ。急げ」

『了解』

.

629: 2014/10/08(水) 01:59:59 ID:BblsLK9o

冬月「……だそうだ。碇、一仕事だぞ」

ゲンドウ「…面倒だな、何のために弐号機パイロットとフォース、レイとシンジをつけたと思っているんだ」

冬月「来てしまったのだから仕方ないだろう」

ゲンドウ「使えんチルドレンだ」

冬月「面倒臭いのはわかるが口が悪いぞ」

ゲンドウ「…ふん」

.

630: 2014/10/08(水) 02:10:36 ID:BblsLK9o

~第一発令所~

『繰り返す!総員第一種戦闘配置!総員第一種戦闘配置!』


青葉「現在、目標は新横須賀へ向かって侵攻中!」カタカタ

日向「パターン青!使徒です!」カタカタ

伊吹「尚、現在参号機と四号機、パイロット両名が新横須賀へ運搬されています!」

リツコ『ミサトは無事かしらね』ピッ

伊吹「大丈夫です!先程再び交信があり、弐号機αによる牽引でこちらへ向かっているそうです!」

リツコ『そう。ありがと』ピッ

ウィーム。

ゲンドウ「新横須賀に初号機と零号機も運べ」

日向「了解!伝令します!」カタカタ

.

631: 2014/10/08(水) 02:15:39 ID:BblsLK9o

~参号機と四号機~

トウジ「なんてついてないんや…」

トウジ「まさか乗ったその日に使徒との戦いやとは」

トウジ「しかもシンジも渚も綾波も弐号機パイロットもおらん!」

トウジ「一人やないだけマシやけど…」

ケンスケ『そう悲観するなよトウジ!』

ケンスケ『何せ!!あのエヴァンゲリオンに乗って化け物と戦えるんだぜ!!?』

ケンスケ『興!奮!!が!!!』

ケンスケ『止まらない~ん!!!』ヒャッホー

トウジ「不安や……」

.

632: 2014/10/08(水) 02:24:29 ID:BblsLK9o


トウジ「………」


トウジ(シンジもこんな気持ちやったんかな)


トウジ(人類存亡の危機をいきなり自分の肩に乗せられて)


トウジ(色んな大人に後押しされて戦場へ来て)


トウジ(何してくるかもわからん化け物と命懸けの頃し合い)


トウジ(エヴァの操縦方法なんて何にもわからんまま戦わなあかんくって、)


.

633: 2014/10/08(水) 02:26:33 ID:BblsLK9o

シンジ『トウジくんだっけ?そんなにいうならさあ!君ならできるんだよな!?』

シンジ『今すぐ『全人類の存亡』を肩に担いで!!』

シンジ『理不尽と半強制、無茶ぶりの嵐の中で絶対の結果を残さなきゃいけない役目をホイホイ引き受けて!!』

シンジ『僕よりスマートにやれるんだよなあッッ!?』


トウジ「………」

トウジ「すまんなぁ、シンジ。ワイ、ほんまになんもわかっとらんかった」

トウジ「ごめんなぁ、シンジ」

トウジ「ほんまは、こんなに怖かったんやなぁ…」

.

634: 2014/10/08(水) 02:27:30 ID:BblsLK9o



トウジ「……怖いなぁ…」



.

635: 2014/10/08(水) 02:33:23 ID:BblsLK9o

~新横須賀~

加持「ありがとう!君は間違いなく英雄だよ」

パイロット「いえ、お役に立てて光栄です」

加持「それじゃ、俺はこれで失礼するよ」

パイロット「ハッ!」ビシッ

加持「…フィフスとスィクススには荷が重い」

加持「頼んだぜ、サード」スタスタ

.

636: 2014/10/08(水) 02:43:10 ID:BblsLK9o

~第一発令所~

青葉「目標、約1600秒後に新横須賀港に到達します!」


日向「エヴァ参号機、及び四号機は指定配置位置につきました!」

日向「両機、装備はハンドバズーカとシールドです!」

日向「初号機は現在戦車脚部を装備して後方へ配置!」

日向「アタッチメントとして潜水艇を技術部が魔改造した潜水脚部を用意!」

日向「零号機は初号機の隣に配置!」


伊吹「参号機、四号機のシンクロ率、計測中!…出ます!」

.

637: 2014/10/08(水) 02:49:55 ID:BblsLK9o

MENTAL TOXICITY LEVEL

03  :∥|
FIFTH.c:∥|

【鈴原トウジ】シンクロ率:13%


MENTAL TOXICITY LEVEL

04  :∥∥∥∥|
SIXTH.c:∥∥∥∥|

【相田ケンスケ】シンクロ率:32%


.

638: 2014/10/08(水) 02:52:47 ID:BblsLK9o

冬月「…初日、そして初シンクロとわかっていても不満が残るな」

碇司令「ああ」

冬月「ふむ…、彼は問題児であるし、私個人としてはあまり好きではないが」

冬月「サードの存在はかなりありがたかったのだな」

冬月「ある意味、さすがはお前の息子だよ」

碇司令「ああ、あれは中々優秀な駒だからな」


冬月「…褒められて照れ臭いのはわかるが…口が悪いぞ、碇」

ゲンドウ「…ふん」

.

639: 2014/10/08(水) 03:02:07 ID:BblsLK9o

碇司令『参号機パイロット』ピッ

トウジ「は、ハイッ!」

碇司令『お前は最もシンクロ率が低く、動きは遅い。早め、早めの行動を心掛けろ』

トウジ「わかりました!」

碇司令『バズーカを撃つタイミングはこちらで判断する』

碇司令『お前はバズーカを撃ち、使徒の足止めをする事に徹しろ』

トウジ「わかりました」

碇司令『上手くやれ』ピッ



トウジ「…上手く、て」

トウジ「ワシに出来るわけないやんか…」

.

640: 2014/10/08(水) 03:07:50 ID:BblsLK9o

碇司令『四号機パイロット』ピッ

ケンスケ「ハイッ!!!」

碇司令『お前には多少は機動性が期待できる』

碇司令『常にアウトレンジで戦え』

ケンスケ「了解でありますっ!」ビシッ!

碇司令『…但し』

ケンスケ「?」

碇司令『シンジ達が間に合わない場合は使徒に近接した状態で、モード:Dを起動しろ』

ケンスケ「了解であります!」

碇司令『健闘を祈る』ピッ


ケンスケ「……」

ケンスケ「ん?……モード:D…?」

ケンスケ「…エヴァのモード:Dって、確か…自爆コード、じゃなかった、か…?」


.

641: 2014/10/08(水) 03:10:03 ID:BblsLK9o


リツコ「……」

リツコ「…来るわね」



.

642: 2014/10/08(水) 03:12:09 ID:BblsLK9o


ザパァアアアアアン!!!


ガギエル「グォォオオォオオォオオォオオォオオォオオォオオォオオ!!!」



.

643: 2014/10/08(水) 03:17:01 ID:BblsLK9o

~第一発令所~

青葉「目標、新横須賀に到達!!」

ガギエル『グルルォオ…!』

青葉「!? 目標、宙へ浮遊!!体の周囲に水を纏っています!」

日向「目標の周囲にA.T.フィールドを確認!フィールドの中に海水と自らを内包しているようです!」


冬月「まるで巨大な水槽だな」

碇司令「ああ」

.

644: 2014/10/08(水) 03:23:25 ID:BblsLK9o

冬月「弐号機はまだかね?」

日向「猛スピードでこちらへ向かってはいます!」

日向「ですが、MAGIの予測によると到達まで後、約360秒かかります!」

冬月「早いと言えば早いし、エヴァが泳いでるという時点で驚愕なのだがな」

碇司令「ああ、間に合わない可能性はある」

碇司令「…」カチ


碇司令「参号機、四号機パイロット。聞こえたな?」

『『はい!』』

碇司令「シンジ達が到達するまでの6分間。戦線を氏守しろ!」

『『はい!』』

.

645: 2014/10/08(水) 03:28:13 ID:BblsLK9o

ガギエル「グォォオオ…!」ギロ

トウジ「…あれが、使徒」

トウジ「あんなん、何も理解でけへんわ…」

碇司令『参号機パイロット、今だ。バズーカを撃て!』

トウジ「は、はいぃ!!」カチャ!


参号機「……」ノソノソ…

参号機「…」グイッ

参号機「……」ググッ、

ズドォン!!

ガギエル「…」

カキーン!!


冬月「…遅いな」

碇司令「ああ…」

.

646: 2014/10/08(水) 03:31:11 ID:BblsLK9o

碇司令『四号機パイロット、フィールド中和距離まで接近!頃合いを見て撃て!』

ケンスケ「フィールド中和距離!?ど、どのくらい…?」

四号機「…」ノタノタ

ガギエル「……」ギロ

四号機『う、うわぁああ!こっち見たぁああ?!』ノタノタノタノタ

ガギエル「……」



リツコ「あり得ないわ」

.

647: 2014/10/08(水) 03:34:11 ID:BblsLK9o


日向「四号機、一応は中和距離に入りました!!」

日向「参号機、次弾発射!!…外しました!」

青葉「目標は空中をたゆたっています!」

伊吹「四号機、シンクロ率が2%低下!!」


冬月「…不様だな」

碇司令「ああ……」

.

648: 2014/10/08(水) 03:42:34 ID:BblsLK9o

ガギエル「……」

ガギエル「っ」キュォオオ……!

青葉「! 目標のA.T.フィールドに穴が開きました!」


ガギエル「ッッ!!」


キュパッッッ―――ッッ!!


参号機「

四号機「gっ


ズドォォォオオォオオォオオン!!!


.

649: 2014/10/08(水) 03:44:29 ID:BblsLK9o

青葉「な、なんて威力!目標、水圧とA.T.フィールドで巨大な水塊を発射!!」

日向「新横須賀の町が吹き飛びました!!」

伊吹「エヴァ両機、肩部パーツ破損!」

伊吹「両機、シンクロ率更に低下!参号機は稼働域ギリギリです!」


冬月「…また地図を書き換えねばならんな」

碇司令「ああ」

冬月「既に限界に近いが…サードはまだか」

碇司令「……」

.

650: 2014/10/08(水) 03:51:35 ID:BblsLK9o

青葉「! 目標のA.T.フィールド内の海水が減少!」

冬月「凶悪すぎる水鉄砲だな」

碇司令「ああ」


ガギエル「……」ギロ

参号機「…」ノソ……ノソ…


日向「! 目標、参号機に照準をつけたようです!!」

碇司令「四号機パイロット!目標に攻撃しろ!」


四号機『ひ……!う、わ……あ!』


冬月「いかんな…完全に怯えてしまってるぞ」

.

651: 2014/10/08(水) 03:52:24 ID:BblsLK9o

碇司令「何をしている!撃て!!」


四号機『は、はひぃい!!』カチ!カチ!カチ!

ズドォォオオン!ズドォンズドォン!!!

ガギエル「…」

ガキーン!ガキンガキン!!


日向「ダメです!フィールド中和まで、まるで力が足りません!」

冬月「む…二機合わせてもか!」

.

652: 2014/10/08(水) 03:55:10 ID:BblsLK9o

ガギエル「っ」キュォオオ……!

青葉「! 再び目標のA.T.フィールドに穴が開きました!!」

青葉「第二弾、来ます!!」


ガギエル「ッッ!!」


キュパッッッ―――ッッ!!


参号機『あかn――

四号機『マm――


ズドォォォオオォオオォオオン!!!


.

653: 2014/10/08(水) 03:58:33 ID:BblsLK9o

ザザザ!ザザザザザザザザザ…


冬月「どうした!」

日向「今の砲撃でカメラがやられたようです!モニター回復まで少々お待ちください!」カタカタ

日向「……ん?」

日向「―――!」


.

654: 2014/10/08(水) 04:04:14 ID:BblsLK9o

トウジ(あかん……確実にやられた)

トウジ(すまん、サクラ)

トウジ(ワシ氏んで……)



トウジ「氏んど、らん?」


.

655: 2014/10/08(水) 04:05:29 ID:BblsLK9o

ケンスケ(ああ…エヴァなんて乗るんじゃなかった…)

ケンスケ(氏んだな。今のは確実に僕らを潰せる弾だった)


ケンスケ「氏ん……」


ケンスケ「…………で、ない?」

.

656: 2014/10/08(水) 04:06:15 ID:BblsLK9o



トウジ「?」チラッ

ケンスケ「?」チラッ


トウジケンスケ「「!!!!」」


.

657: 2014/10/08(水) 04:07:17 ID:BblsLK9o


シュウウウウウ…………




弐号機α「…………」つA.T.フィールド


シンジ「……ふっ」

アスカ「……はっ」


シンジアスカ「「おい!!クソッタレども!!!」」



弐号機α『『 待たせたな!!! 』』


トウジケンスケ「「シンジぃいいいいい!!!」」


.

658: 2014/10/08(水) 04:11:50 ID:BblsLK9o


日向「…っ」ゴシゴシ!

日向「サードチルドレン!及びセカンドチルドレン!」

日向「弐号機αが!!到着し!!A.T.フィールドで防ぎました!!」

冬月「……ああ、わかるとも」

碇司令「ああ」


冬月「碇」

碇司令「なんだ」

.

659: 2014/10/08(水) 04:12:29 ID:BblsLK9o



冬月「…勝ったな」

ゲンドウ「ああ」



.

660: 2014/10/08(水) 04:15:41 ID:BblsLK9o

ミサト『シンジくん、アスカ!お疲れ様!』

ミサト『休んでいいわよ、と言いたいトコだけど、』


ガギエル「グルル……!」イライライライライライラ


ミサト『あれ、さっさと倒してもらえるかしら?』


シンジ「へーい」

アスカ「はーい」


シンジアスカ「「 了解 ! ! ! 」」


.

661: 2014/10/08(水) 04:24:11 ID:BblsLK9o

弐号機α「っ」つプログナイフ


日向「弐号機α、プログナイフを装備!」

弐号機α『ナイフに接続!!A.T.ブレード!!!』

弐号機α『どりゃああああああ!!!』

ガギエル「?!」

ズパァアアン!!!


日向「弐号機α、目標をA.T.フィールドごと切り裂きました!」


弐号機α『どりゃ!どりゃどりゃどりゃどりゃどりゃぁあああ!!!』

ズパァアアン!ズパァアアン!ズパァアアン!!

ガギ/エ/ル「ガ……」


青葉「目標周囲の海水、霧散!!目標の下半身は切り取られました!!」

.

662: 2014/10/08(水) 05:26:08 ID:BblsLK9o

弐号機α『『ぜぇえええい!!!』』

弐号機α『『貫け!!A.T.ランス!!』』

伊吹「弐号機α、A.T.フィールドを槍状へ変化させました!」

ガギエル「ッ、」

ガギエル「グォォオオォオオォオオ!!!」

ガブゥッッ!!!

弐号機α『いだっ?!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!』


青葉「目標が弐号機αに噛みつきました!」


冬月「"溜め"を狙われたか。技キャンセルは鬱陶しいな」

碇司令「ああ…」

.

663: 2014/10/08(水) 05:31:28 ID:BblsLK9o

弐号機α『あ゙っ……』

バギンッッ!!!

青葉「!? 信じられません!目標、A.T.フィールドごと弐号機αの胸部を噛み砕きましたッッ!!」

伊吹「弐号機α、沈黙!!」

弐号機β『シンジくん!!大丈夫か!?シンジくん!!』

ガギエル「グルルォオ!!!」バッ

ガブンッ!!!

弐号機β『ぐ、あああああ!!』

青葉「弐号機β、腕を食い千切られました!」


冬月「なりふり構わなくなってきたな」

碇司令「ああ」

碇司令「弐号機γ、参号機、四号機パイロット!援護しろ!!」

.

664: 2014/10/08(水) 05:35:32 ID:BblsLK9o

参号機『こ、んの…!』ググッ

参号機『動…け!』

参号機『ぬぁあああ!』ガチャン!

ズドォン!ズドォン!

ガギエル「ッ」バッ

弐号機β『うわぁああ!!!』

参号機『しもた!?すまん!』


日向「弐号機β、参号機のバズーカ弾が命中!!沈黙!!」


弐号機γ『なんでよ!!なんで動かないのよぉお!!』

弐号機γ『私が乗ってるからだわ。ふふ、ふふ…』

弐号機γ『笑うなぁああ!!』

.

665: 2014/10/08(水) 05:39:46 ID:BblsLK9o

冬月「…まさかサードがやられた途端に総崩れとはな」

碇司令「……」ガタッ

碇司令「シンジ」

碇司令「今すぐ脱出して初号機に乗り換えろ」

シンジ『マジでか』

碇司令「ああ」

シンジ『この子は?』

碇司令「あとで回収する。エントリープラグの緊急脱出装置を使え!」

シンジ「はーい」

.

666: 2014/10/08(水) 05:46:35 ID:BblsLK9o

シンジ『そいやっさ!』ガチャン

バシュッ!!!

日向「エントリープラグ、排出!初号機方面へ向かいます!」

碇司令「レイ。お前も脱出だ。セカンド、お前が足止めしろ」

綾波『イエッサー』

惣流『何よ…あたしじゃ倒せないって?』

碇司令「…倒せるのであれば倒せ」

惣流『っし!了解!』

バシュッ!

日向「パラシュートでファーストは脱出しました!!」

弐号機γ「…」バシュ、ガチャン!

ガギエル「グォォオオ!」バ!

.

667: 2014/10/08(水) 05:53:24 ID:BblsLK9o

弐号機γ「ッ!!」つA.T.フィールド

ガギエル「グォォオオ!」

ガブンッ!!!

弐号機γ『な?!何よコイツ!食い破ってくる!!』

青葉「目標の歯先にA.T.フィールドの発生を確認!!」

青葉「フィールドの力場を集中させる事で食い破るようです!!」

惣流『何よそれぇええ!!』

四号機『食らえ!!』ガチャン!

ズドォン!

ガギエル「?! グォォオオ!!」

四号機『っし、命中!!』

四号機『俺だって!パイロットなんだ!シンジだけに任せっぱなしにはしない!!』

.

668: 2014/10/08(水) 05:56:49 ID:BblsLK9o

シンジ『よいしょ!』

初号機「ッ!」カッ!


綾波『よいしょ』

零号機(青)「ッ!」カッ!


日向「パイロットコンバート、完了!」

伊吹「サード、シンクロ率99.89%!」
伊吹「ファースト、シンクロ率48%!」


零号機「ッ!」ドンガドンガドンガドンガ


初号機『またこれかよぉおぉお!!!』ガロガロガロガロ

.

669: 2014/10/08(水) 06:06:20 ID:BblsLK9o

参号機『ワシもやる!今度は外さへん!うりゃあああ!!』

参号機『うぉおおお』ノソノソ

参号機『うりゃあああ』ガチャン、

参号機『うんどりゃあああ』カチ。

ズドォン!

ガギエル「グォ!?」

参号機『くそ、かすっただけかいな!』


弐号機γ『何よ!役たたず!!』

参号機『やかましい!』

.

670: 2014/10/08(水) 06:10:26 ID:BblsLK9o
MENTAL TOXICITY LEVEL

00  :∥∥∥∥∥∥∥∥∥
FIRST.c:∥∥∥∥∥∥∥∥∥
【綾波レイ】シンクロ率:48%

MENTAL TOXICITY LEVEL

01  :∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
THIRD.c:∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
【碇シンジ】シンクロ率:99.89%

MENTAL TOXICITY LEVEL

02.γ :∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
SECOND.c:∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
【惣流・アスカ・ラングレー】シンクロ率:50%

MENTAL TOXICITY LEVEL

03  :∥∥
FIFTH.c:∥∥
【鈴原トウジ】シンクロ率:17%

MENTAL TOXICITY LEVEL

04  :∥∥∥∥
SIXTH.c:∥∥∥∥
【相田ケンスケ】シンクロ率:33%

671: 2014/10/08(水) 06:16:35 ID:BblsLK9o

碇司令『サード以外の全パイロット!』

碇司令『全力で目標を押さえつけろ!』

『『『『了解!!』』』』

碇司令『シンジ、その後でA.T.フィールドの"槍"を使え!』

初号機『わかったぁああ!!!A.T.…』

碇司令『バカか!まだ早い!!押さえつけさせてから――』


ガギエル「グォ」

パクッ。

初号機『あ』



日向「初号機、目標の口内に侵入!」

トウジ『いやそれ喰われたんやろ』

碇司令「馬鹿が!!!」

.

672: 2014/10/08(水) 06:23:58 ID:BblsLK9o

冬月「碇!落ち着け!」

碇司令「く…」イライライライラ

碇司令「全パイロット!その間抜けごと目標を始末しろ!」

冬月「碇?!」

碇司令「 か ま わ ん 」


『『『『り、了解!』』』』

.

673: 2014/10/08(水) 06:47:54 ID:BblsLK9o

シンジ「うわ…マジか…」

ドゴォン!

シンジ「?!」

弐号機γ『今よ!』ボコスカボコスカ

ガギエル「グォォオオ?!」

零号機『フクロよ!フクロにするの!』ゲシゲシゲシ

ガギエル「ごぎゃああ?!」

参号機『カカト……落としや!!』ゴシャ!

ガギエル「グエッ」

四号機『パンチパンチパンチパンチ!』ゴスゴスゴス

ドゴォンドゴォンドゴォン!!

シンジ「何事?!ねぇ何事?!」

碇司令『バカは黙ってろ』

冬月「碇…」

.

674: 2014/10/08(水) 06:51:06 ID:BblsLK9o

シンジ「くっそぉおお!!殺されてたまるかぁああ!!!」

初号機「ッ、ウォオオオォォオオォオオ!!」


伊吹「?! 初号機、シンクロ率上昇!!」

バキッ…!

シンジ「ウォオオオォォオオォオオ!!」
初号機「ウォオオオォォオオォオオ!!」


伊吹「初号機の顎部拘束具、また壊れました!」

.

675: 2014/10/08(水) 06:53:54 ID:BblsLK9o

シンジ「そうだよ…!よく考えたら僕お腹すいてたんだよッッ!!」

シンジ「秋刀魚定食食べれなかったし!」

シンジ「その後ずっと遠泳してたし!!」

シンジ「育ち盛りの中二だぞ僕はぁああ!!!」



初号機「あぐ。」ガブッ

ガギエル「グォ?!」ビクッ


.

676: 2014/10/08(水) 06:56:21 ID:BblsLK9o

初号機「ウォオオオォォオオン!!」ガブガブガブッ!

伊吹「そんな…!初号機、目標を捕食してます!!」



リツコ「そんな…!まさか、S2機関を自ら取り込んでいるというの?!」

リツコ「あり得ないわ!!」クワッ!


.

677: 2014/10/08(水) 06:59:58 ID:BblsLK9o

弐号機γ『皆!一気にボコすわよ!!』ゲシゲシ

零号機『リンチなら任せて。碇くんからいっぱい教えてもらったの』ゲシゲシ

参号機『ほんまシンジは余計な事ばっか綾波に教えとんな!?』ゲシゲシ

四号機『いいから蹴るぞ!』ゲシゲシ


ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシ

初号機『食ったれ!食ったれ!』ガブガブガブッ


ガギエル「グォォオオォオオォオオ!?!」


冬月「…酷いな」

ゲンドウ「…ああ」

.

678: 2014/10/08(水) 07:01:58 ID:BblsLK9o

初号機「ウォオオオ」ガブッ、

コア<ぐばっ!

ガギエル「」


ズドォォォオオォオオォオオォオオォオオン!!!


青葉「やりました!!目標、沈黙ですッ!!」


.

679: 2014/10/08(水) 07:08:43 ID:BblsLK9o

・・・・・。

~総司令執務室~

加持「いやはや。また随分とドラスティックな戦いでしたね」

碇司令「ただの泥試合だ」ムス

加持「しかし…まさか、今回の件もシナリオ通りですか?」

碇司令「さあな」

加持「…初号機の覚醒、暴走とシンクロ率をほぼ自在に操るサード。」

加持「そして、今回の戦いで初号機はS2機関を自ら搭載した」

加持「間違いなく、ゼーレは黙っちゃいませんよ?」

冬月「初号機…いや、サードは我々の指示ではなく自らが知らずに勝手をやった」

冬月「これは偶然だよ」

加持「はは、"偶然"、ですか」

.

680: 2014/10/08(水) 07:16:13 ID:BblsLK9o



加持「――――本当に、『偶然』なんですかね?」


冬月「…何が言いたいのかね」

加持「あまりにも不可解過ぎるんですよ、サードの言動全てが」

加持「彼は、彼が知るはずがない事をなぜかよく知っている」

加持「弐号機のプラグ内ログを観ましたが…」

加持「『ダブルエントリー』なんて、本部の技術局にすらない」

加持「なのに、彼はあたかもよく知っているかのようにセカンドに語った」

加持「私が知る他の情報から鑑みても…サードは、"異常"だ」

.

681: 2014/10/08(水) 07:19:36 ID:BblsLK9o

加持「彼は何者なんです?」

冬月「…その件についてはまたこちらで調査する」

加持「しかし、」

碇司令「くどい。」ギロ

加持「…すみません、出すぎた真似をしました」

碇司令「シンジの事などどうでもいい。早くアレを渡せ」

加持「……かしこまりました」つ鞄

.

682: 2014/10/08(水) 07:23:30 ID:BblsLK9o

プシュー……

加持「…既に、ここまで復元されています」

加持「硬化ベークライトで固めてありますが…間違いなく生きてます」

加持「……『人類補完計画』の要ですね」


ゲンドウ『そうだ。最初の人間…"アダム"だよ」ニタリ

.

683: 2014/10/08(水) 07:27:49 ID:BblsLK9o

・・・・。


加持「では、失礼します」

プシュー。ガコム。


冬月「……」

ゲンドウ「……」

冬月「確かに、サードは謎だらけだ」

ゲンドウ「ああ」

冬月「だが、既に調べただろう?」

ゲンドウ「ああ。来た時にな。赤木博士がメディカル面を、諜報部が身辺を。」

ゲンドウ「だが…結果はシロだ」

ゲンドウ「老人達やシンジの伯父、その他組織と繋がりの類いはなかった」

.

684: 2014/10/08(水) 07:31:35 ID:BblsLK9o

冬月「まさかとは思うが。あの子は我々に感づかれないために奇行に走っているのではないかね」

ゲンドウ「……わからん」

冬月「一緒に暮らしている実父でも、か」

ゲンドウ「親子関係などそんなものだ。いくら親でも子を完全に把握などしない」

冬月「…そうかね。私にはよくわからんよ」

.

685: 2014/10/08(水) 07:37:51 ID:BblsLK9o

~医務室~

シンジ「…式波が?!」

リツコ「ええ。そっとしておいてあげて」

リツコ「精神に負担をかけすぎたのよ」

リツコ「…シンジくんとのシンクロ時間が長すぎたわ」

リツコ「限界ギリギリのダメージを受けたのよ。心の最深部までね」

リツコ「…元に戻るのは難しいわ」チラッ


式波(全裸)「ピン!ポン!パン!ポーン!」

式波「おおっとぉ!?これは生魚踊り食いタイムの時間タイムかー?!」

式波「フォーウ!!貪るわ!貪り喰うわよ!」

式波「そんなアタシ!COOL!めっさCOOOOOL!!!」

.

686: 2014/10/08(水) 07:40:35 ID:BblsLK9o

シンジ「………」

式波「あ!シンジ!シンジくんじゃない!やっぽー!」オシリフリフリ♪

式波「あー!ラザニアくいてー!!!」


リツコ「…むごいわね」

シンジ「……なんか、ごめんね。式波……」


式波「アッポォォオオ!!式波選手、タッチダぁああウン!!」ビターン!!


.

687: 2014/10/08(水) 07:43:40 ID:BblsLK9o

~ネルフ本部:某所~


ミサト「カヲルくん」

カヲル「?」

ミサト「…たった今から。あなたをエヴァンゲリオン弐号機αのパイロットに任命します」

カヲル「………」

カヲル「そう。やっぱ彼女、持たなかったんだ」

カヲル「わかりました。引き受けます」

ミサト「…ありがとう」

.

688: 2014/10/08(水) 07:52:36 ID:BblsLK9o


        次回予告

ミサト「日常も束の間、第7使徒が現れる」

ミサト「エヴァ全機が出撃し、余裕を見せる第一発令所」

ミサト「しかし、第7使徒は中々タフだった」

ミサト「ようやくコアの同時攻撃でしか倒せない事に気づいたネルフは。」

ミサト「そして、碇シンジとペアを組むのは誰なのか」

ミサト「鈴原トウジと相田ケンスケのエヴァ特訓の結果は」


ミサト「次回、シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」、」


ミサト「『相性悪そうな奴らほど意外と相性いいと見せかけて悪い』」


ミサト「さぁーって!?この次も!?サァービスサービスぅっ!?」


.
アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」【後編】
689: 2014/10/08(水) 11:02:13 ID:0f3n.bZw
式波オワタ

690: 2014/10/08(水) 11:03:49 ID:3x7sx6Y2

式波ぇ

691: 2014/10/08(水) 11:05:55 ID:TFM.681Y

式波ェ………

引用元: アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」