1: 2020/05/02(土) 21:30:36.283 ID:af2VF5iI0.net
テッラ「さて、私が禁書キャラと戦い始めてからどれくらい時間が経ちましたかねー?」

テッラ「もはや記憶も曖昧ですが、きっと昔と比べて世間での私の評価も変わっていることでしょう。ちょっと調べてみますかねー」スッ

テッラ「某検索エンジンで『とある テッラ』とでも打ってみましょうか」ポチポチ


──検索予測候補──

『とある魔術の禁書目録 テッラ』

『とある テッラ 氏亡』

『とある魔術 テッラ』

『とある テッラ 弱い』

『とある テッ

スパーン!!

テッラ「予測変換のうち作品名以外の上位2トップがこれですか」ブチッ

テッラ「……いいでしょう。知らないのであれば教えて差し上げます。とあるシリーズにおいて、この私がどれほどの力を持っているのか、その圧倒的な強さを」


相手>>4

4: 2020/05/02(土) 21:34:39.150 ID:GtpEOVxfd.net
東方不敗

8: 2020/05/02(土) 21:37:08.444 ID:g/6VDjBL0.net
開幕クロスオーバー次元は草

14: 2020/05/02(土) 21:47:33 ID:af2VF5iI0.net
東方不敗「学園都市……?」

テッラ「まずは適当に一人倒して、私の強さを知らしめることとしましょうか」テクテク

テッラ「そうですねー……よし、そこにいる男でも倒しますか」ザッ

東方不敗「ん…?」

テッラ「ちょっといいですかねー?突然ですが、私の名誉のために……氏んでくれませんかねー!!」スッ

東方不敗「まるで意味がわからんが……面白い、受けて立つぞ!」スッ

テッラ「優先する。──人体をk」メキッ…

ガッシャーン!! ガラガラガラ…

テッラ「は、や……」ドサッ

東方不敗「おい、まさかそこまでヤワじゃないだろう?ほれ、シャキっとせんか!!」

ボコッ!! ドカッ!!

テッラ「ごっ…がはっ」ピクピク

15: 2020/05/02(土) 21:51:12 ID:af2VF5iI0.net
──────────

カエル医者「いつも見慣れたはずの帰り道が変わり果てていて驚いたね?」

テッラ「ありがとうございます」

──────────

テッラ「いや誰ですかあのおっさん」テクテク

テッラ「とりあえず徒手空拳の達人っぽい感じではありましたが……何かの能力者なんですかねー?」

テッラ「まぁいいでしょう。気を取り直して次の相手です」

次>>17

17: 2020/05/02(土) 21:52:44.271 ID:kdTOo4Bda.net
ルチア&アンジェレネ

20: 2020/05/02(土) 22:00:03 ID:af2VF5iI0.net
ルチア「またシスター・アニェーゼはサボりですか」サッ…サッ…

アンジェレネ「仕方ありませんよ、あれでも部隊長ですから。掃除なんて雑用くらい私達でやらないと…」サッ…サッ…

テッラ「それでは私もお手伝いしましょうかねー?」ヌッ

ルチア&アンジェレネ「!!?」

テッラ「あなた達のような雑用の掃除くらい、私ならなんてことないですからねー!!」スッ

ルチア「っ…!シスター・アンジェレネ!!」スッ

アンジェレネ「わかってます!」スッ

テッラ「優先する。──人体を下位に、小麦粉を上位に!」ブンッ

21: 2020/05/02(土) 22:11:43.553 ID:af2VF5iI0.net
ルチア「人体……それならば!」ブンッ

車輪「」パァン

テッラ「っ、車輪の破片ですか…!」ブンッ

ガキーン

アンジェレネ「きたれ!十二使徒のひとつ、徴税束にして魔術師を打ち滅ぼす卑賤なるしもべよ!
(Viene. Una persona dodici. Lo schiavo basso che rovina un mago mentre è quelli che raccolgono!!)」ブンッ

ジャラジャラジャラ…

テッラ「硬貨…?」

ビュンッ!! シュルシュルシュル…

テッラ「くっ…!?」ギュッ

テッラ「なるほど……私が手を振りかぶった隙に硬貨袋のヒモを飛ばして拘束、というわけですか。良い作戦ですねー」

アンジェレネ「ありがとうございます!」ニコッ

ルチア「敵にお礼を言ってどうするんですか」

テッラ「しかし、」

テッラ「優先する。──ヒモを下位に、人肌を上位に」スルスルッ

ルチア「な…!?」

アンジェレネ「そんな…!」

テッラ「こんなものでは、この左方のテッラを攻略することなどできませんよ」ダッ

22: 2020/05/02(土) 22:18:21 ID:af2VF5iI0.net
ルチア「くっ…」

アンジェレネ「どうしたら……あ」

テッラ「それではトドメといきましょうか」

テッラ「優先する。──人体を下位に、小麦k」バチーン!!

テッラ「…え、ぁ??」ドサッ

ザッ

アニェーゼ「たかが掃除に時間くってると思ったら、そういう流れですか」

ルチア「シスター・アニェーゼ!」

アンジェレネ「た、助かりましたー…」

アニェーゼ「ま、二人共無事だったなら何よりですよ」

アニェーゼ「しかし、『左方のテッラ』って確か……既に氏亡しているはずでは?」

ルチア&アンジェレネ「!!?」

23: 2020/05/02(土) 22:21:47 ID:af2VF5iI0.net
──────────

カエル医者「後頭部を鈍器で殴られたような怪我だったけど、心当たりがないとはまた変わった状況だね?」

テッラ「すみません」

──────────

テッラ「完全に勝ったと思ったんですがねー、どうにも『不幸』が続いて敗北してしまうのは仕様なんですかねー?」

テッラ「まぁ今回は接戦ということでいいでしょう。次の相手です」

>>25

25: 2020/05/02(土) 22:24:01 ID:5JVUlNaxr.net
入浴中の御坂&黒子

27: 2020/05/02(土) 22:37:55 ID:af2VF5iI0.net
美琴「ふぅ……」チャプン…

美琴「気持ちいい……。ぶっちゃけ寮の規則は窮屈だけど、やっぱり設備は優秀よね、このお風呂とか」バシャ…

美琴「仮に不満があるとすれば……」

ビュンッ

黒子「あぁ、お姉様のお体はいつも以上に磨きがかかっていますのなんたって今日はお姉様の誕生びbbbbbbbbばうあっ!!?」ビリビリビリビリビリビリ!!

美琴「アンタと相部屋ってところかしらぁ!!?」バシャーン!!

黒子「あぁ……わたくしの1日の疲れは……お姉様の電撃を全身に浴び…て、終息を迎えます……の」ドサッ

美琴「………もう一発やった方がいいかしら??」

テッラ「その辺にしておいたらどうですかねー?」ヌッ

美琴「まぁ、今日くらいは大目に見てやりますか……って、えぇぇ!!?」ビクッ

テッラ「ここで戦うには少々狭いですねー、まずこの外壁を斬り飛ばしますか」スッ

美琴「待て待て待て待て相手してやるから今は駄目やめて待ってええぇええええええええ!!!」ビリビリビリビリ!!!!

30: 2020/05/02(土) 22:53:33.864 ID:af2VF5iI0.net
テッラ「優先する。──外壁を下位nあばばばばばばばばばば!!?」

美琴「はぁっ…はぁっ……」ビリビリッ

テッラ「がふっ…」ガクッ

美琴「ふぅ……危なかった、色々な意味で」

美琴「(これだけ浴びせれば、しばらくは痺れて動けないでしょ)」


テッラ「…………」

テッラ「(くっ……ふざ、けるな。私は、こんなところで終わるテッラではありませんよ……)」グッ

テッラ「……優先する。──電気を下位に、身体を上位に」スタッ

美琴「っ…!?」

テッラ「よく考えたら、こんな壁くらい『優先』していない小麦粉で壊せますからねー」ブンッ

美琴「なっ!?しまっ…」

ヒュンッ

テッラ「がっ…!?」ドカッ

ズサーッ

テッラ「」ガクッ

黒子「まったく……」

美琴「あ、ありがとね黒子。助かっ──」

黒子「お姉様の裸体を、わたくし以外の人間が視界に入れるなど絶っっ対に許せませんわ……!!」ゴゴゴゴ…

美琴「………」ゴゴゴゴ…

ビリビリッ!! ビリビリビリビリビリビリ!!!!

黒子「」プシュー

33: 2020/05/02(土) 23:00:48.917 ID:af2VF5iI0.net
──────────

カエル医者「病院で騒ぎを起こしてほしくないし警備員(アンチスキル)は追い返しておいたけど、本当に冤罪なんだね?」

テッラ「えぇ、モチのロンですねー」

──────────

テッラ「まったく、なんですか入浴中に見知らぬ男性が突如眼前にいたくらいで。あのツインテールの方な余程危険に見えましたがねー」

テッラ「さて、敗戦が続きますがこれくらいでこの左方のテッラはへこたれませんよ。次の相手です」

次>>34

34: 2020/05/02(土) 23:01:59.956 ID:u/ywPX1Id.net
メンバー

42: 2020/05/02(土) 23:27:37.486 ID:af2VF5iI0.net
博士「……とまあ、これが我々『メンバー』の今回の任務だ。まぁ急用ではないようだから、それまでは各自自由行動とする。以上」

ショチトル「(……思ったより時間あるな。エツァリを探すか)」

馬場「(避暑地の食料と水が心配だな、もう少し買っておくか)」

査楽「(……俺の能力のためにもう少し精神的な安らぎがほしいな)」

テッラ「……すいませんもう一度お願いできますかねー?」スタッ


メンバー「「「「 !!? 」」」」


査楽「……いつの間に?」

テッラ「たった今ですが、何か?」

査楽「(……空間移動使い(テレポーター)か?こいつ)」

ショチトル「……その小麦粉は?」

テッラ「光の処刑の副産物たる『神の肉』ですが、何か?」

ショチトル「(……魔術師か?こいつ)」

馬場「……名前は?」

テッラ「左方のテッラですが、何か?」

馬場「(……誰だ?こいつ)」

博士「……単刀直入に聞こう。君の目的は?」

テッラ「『メンバー』の壊滅ですが、何か?」スッ

博士「……申し訳ないが、先ほどの任務に加えてもう一つだけ追加しよう」

博士「『左方のテッラを殺せ』。方法は不問とする」

43: 2020/05/02(土) 23:43:51 ID:af2VF5iI0.net
テッラ「優先する。──人体を下位に、小麦粉を上位に!」ブンッ

ショチトル「(やはり……魔術か!)」ダッ

馬場「くっ…ここにはあまりロボットは備蓄してなかったか!」ポチッ

T:GD「」ガシャンガシャン

博士「やれやれ」ポチッ

床「」ウィーン…

テッラ「(ん…?一人減ってるような…)」

パァン!

テッラ「がっ…(狙撃…!?)」グラッ

査楽「……アンタのテレポートも、何らかの発動条件があるようだな」

馬場「えっ、こいつテレポーターだったのか?」

ショチトル「いや、こいつは魔j…っ何でもない」

テッラ「……くっ、敵を目前にしてベラベラと……!」ブンッ

ショチトル「ふん」

テッラ「ん…?」ピタッ

グググ…

テッラ「(何ですかこれは……私が私自身に、小麦粉を振るおうとしている…!?)」ギチギチ…

ショチトル「アステカの贄に関連した自殺術式。恐らくお前には、こう言えばわかるだろう?」

44: 2020/05/02(土) 23:55:10 ID:af2VF5iI0.net
テッラ「なる、ほど…それならば」

テッラ「優先する。──魔術を下位に、身体を上位に!」グッ

パキーン

ショチトル「っ!?(私の術式を、無効化した…?)」

テッラ「あとはその子犬ロボットですかねー!」ブンッ

T:GD『』ガシャーン

馬場「おおおおっ!!」

T:MT『』ゴゴゴゴ…

テッラ「また随分とデカイ物を……」

馬場「『タイプ:マンティス』。そこの『T:GD』とはパワーが違うんだよ!!」

テッラ「……少々お馬鹿なあなたに一つ教えてあげましょう。私の力は、そういった『力量差』を直接操るものだということを」

T:MT『』ブンッ!!

テッラ「優先する。──ロボットを下位に、小麦粉を上位に」ブンッ

T:MT『』スパーン!!

馬場「は……?(…馬鹿な、なんで小麦粉で鋼鉄が切断できるんだよぉ!?)」

テッラ「ふん、これが……左方のテッラの実力です」ドヤッ

48: 2020/05/03(日) 00:02:58 ID:9MDTTkWv0.net
ショチトル「…で、そのご自慢の小麦粉はどこにしまったんだ?」

テッラ「……ん?何を寝ぼけたことを」スッ

テッラ「(………指先が、ない?)」

オジギソウ『』ジジジジジジジジジジジジジジジ

テッラ「…お、ぁ」パラパラパラ…

修道服「」ドサッ

博士「すまなかったな。そろそろ頃合いと思ったから、手を出させてもらったよ」

馬場「(た、助かったぁ…)」

ショチトル「(……他にも魔術師が潜伏しているかもしれないな)」

査楽「……結局こいつは何者だったんだ」

博士「……後でアレイスターに連絡しておこう」

50: 2020/05/03(日) 00:08:44 ID:9MDTTkWv0.net
──────────

テッラ「ハッ⋯⋯!?」

テッラはそこで目を覚ました。

テッラ「まったく……やはり集団戦は苦手ですねー。次から次へと優先していくのでは手数が足りませんし、戦いに集中するあまり見逃してしまうことも多いですからねー」

テッラ「まぁそれぞれ1:1なら勝てる相手でしたし、今回は私の勝ちですねー。決して負け惜しみではありませんよ」

テッラ「では、次の相手と戦いましょうか」

次>>51

51: 2020/05/03(日) 00:08:52 ID:e5AMnw4Jx.net
浅倉威

58: 2020/05/03(日) 00:37:07 ID:9MDTTkWv0.net
浅倉威「学園都市…?」

テッラ「さて、次の相手は……ん?」テクテク

テッラ「……おや、そこのあなた。上っ面普通そうに見えて、えらく殺気を感じるのは気のせいですかねー?」

浅倉威「はァ?いきなりなんだよ」

テッラ「突然ですが、あなたに氏んでいただきたく思いましてねー」スッ

浅倉威「ふざけてんのか?イライラすんだよ、テメェみたいなの見てるとよォ」カシャン

浅倉威「変身」スッ

テッラ「………なんと」

王蛇「いいぜ、やってやる」

テッラ「ふっ……姿まで変わるとは、中々面白い能力ですねー」スッ

テッラ「優先する。──人体をk」バキッ

テッラ「ぐほぁぁ!?」ガシャーン!!

王蛇「遅ェな。そんなんで戦えんのか?」

テッラ「っ…優先、する」

テッラ「──人体を下位に、小麦粉を上位に!」グッ

テッラ「(…ん?奴が…いない?)」

バイザー『FINAL VENT』ジジジジ…

ベノスネーカー『』ビュッ!!

王蛇「」ギュンッ!!

テッラ「っ、空ですか……!」ブンッ

ドドドドドド!!

ギロチン「」ギチギチギチギチ

テッラ「(切断できない!?なんですかこの蹴りは!?)」

ジュワァアァ…

テッラ「っ、まさか…本命は、毒…液……?」ドサッ

60: 2020/05/03(日) 00:40:59 ID:9MDTTkWv0.net
──────────

テッラ「ハッ⋯⋯!?」

テッラはそこで目を覚ました。

テッラ「っ……あのような変身をする能力など、これまで見たことがないですねー。まだ私の知らない超能力があるのか、それとも……また『外』の存在とか?」

テッラ「まぁ考えても仕方ありませんし、次へ行きましょうか」

次>>63

63: 2020/05/03(日) 00:44:06 ID:e5AMnw4Jx.net
>>1の父親

66: 2020/05/03(日) 00:56:29.070 ID:9MDTTkWv0.net
テッラ「ここは……どこかの部屋ですかねー?」

テッラ「特に何の変哲もない部屋のようですが……ん?」テクテク

スッ

テッラ「ほう、『とある魔術の禁書目録 ⑭』ですか……」

テッラ「このシリーズの本は一通り揃ってるようです
が、なんでこの巻だけ6冊くらいあるんですかねー?」

ガチャ

オティヌス「よぉ」

テッラ「オティヌス!?なんでこk」

オティヌス「静かにしろ、今何時だと思ってるんだ。日本の一般家庭では大体住民が寝静まった時間帯だ」

テッラ「す、すみません」

オティヌス「そんなわけで『元の世界』に帰るぞ」

テッラ「む……仕方ありませんねー」

オティヌス「(まぁ、お前が生きている時点で『元』とは呼べないかもしれないがな)」

ヒュンッ

67: 2020/05/03(日) 00:59:11 ID:9MDTTkWv0.net
──────────

テッラ「あの世界は他の世界と比べてどこか違和感を感じましたが気のせいですかねー?なんというか、現実的というか……」

テッラ「まぁいいでしょう。気を取り直して次の相手です」

次>>69

69: 2020/05/03(日) 01:01:56 ID:e5AMnw4Jx.net
球磨川禊

76: 2020/05/03(日) 01:35:35 ID:9MDTTkWv0.net
球磨川禊『学園都市……?』

テッラ「……すみません、ちょっといいですかねー?」テクテク

球磨川禊『僕に何か?』

テッラ「単刀直入に教えてください。あなたは強いですか?それとも弱いですかねー?」

球磨川禊『そうだなぁ』

球磨川禊『『弱い』かな。最弱と言い換えてもいい』

テッラ「そうですか。では一つお願いがあるんですが、私と戦ってくれませんかねー?」

球磨川禊『君と…?』

テッラ「えぇ。私もあまり強い方とは言えないので」

球磨川禊『確かに君は主要キャラって顔じゃないよね。例えるなら、『四天王的なちょっと強そうな集団の内2、3番目に出てきて負ける狡猾な脇役』のポジションかな?』

テッラ「(ドンピシャで悔しいですねー)」

球磨川禊『で、僕と戦うんだっけ?いいよ、ちょうど暇を持て余してたしね』

テッラ「そうですか、助かりますねー。では…」スッ

78: 2020/05/03(日) 02:02:13 ID:9MDTTkWv0.net
テッラ「優先する。──人体を下位に、小麦粉を上位に!」ググッ…

テッラ「……なっ、ネジで服が固定されている!?」

球磨川禊『その力の詳細は知らないけど、これだけの猶予があったらネジの数本くらい掴んで投げ当てられると思うよ』

テッラ「くっ…一体どれだけの速度で」

球磨川禊『いや、僕がそんな超スピードで動いたわけじゃないよ』

球磨川禊『単に『かかった時間』とか『気配』とか、そういった現実(すべて)を虚構(なかったこと)にしただけ』

テッラ「…は?」

球磨川禊『…何か?』

テッラ「(……今の彼の発言が彼の能力だとしたら、ほとんど全能みたいなものじゃありませんか!)」

テッラ「そんな能力など聞いたこともありませんよ!恐らく、何らかのトリックでも使っているのでしょう?」

球磨川禊『じゃあ試してみる?』

テッラ「っ……いいでしょう!」

テッラ「優先する。──人体を下位に、小麦粉を上位に!」ブンッ

球磨川禊『』スパーン

テッラ「(切った、間違いなく切断した!)」

球磨川禊『大嘘憑き(オールフィクション)。僕の氏を、なかったことにした』

テッラ「……なんという」

球磨川禊『わかった?』

テッラ「わかりませんねー!?どこが『最弱』なんですか!!?」

球磨川禊『僕は弱いよ?…だからこそ、ありとあらゆる弱みとか弱点も知り尽くしているつもりだけど』

テッラ「いやいや納得いかないんですがねー!?」

球磨川禊『じゃあ納得いくまで体験してみてよ』

ヒュンッ

テッラ「私のギロチンが…消えた?」

球磨川禊『あとは五感とか』

ブツンッ

テッラ「なっ…何も、見えない…?」

テッラ「(そもそも、自分の足で立っているのかどうかもわからない……!)」

球磨川禊『あるいは記憶とか?』

テッラ「ぁ────」ドサッ

79: 2020/05/03(日) 02:10:56 ID:9MDTTkWv0.net
──────────

テッラ「ハッ⋯⋯!?」

テッラはそこで目を覚ました。

テッラ「何なんですかあの学生は……。これまでに類を見ない能力…いや、『自分の思い通りに現実を歪めている』という点では、『魔神』とか『黄金錬成』に近しい感じもしますねー」

テッラ「あれ……?私がこれを『覚えている』のは何故でしょうか」

テッラ「……ともあれ、今の私で勝つのは難しい相手なのは確かです。事故みたいなもんだと思っておきましょうかねー」

テッラ「っ…」ヨロッ

テッラ「……くっ、疲れも溜まってきましたか。次で最後の相手としますかねー」

次>>81

81: 2020/05/03(日) 02:14:24 ID:hC8foPF3d.net
誉望&ラッコ

84: 2020/05/03(日) 02:37:50 ID:9MDTTkWv0.net
垣根「……つーわけで『スクール』に一時的な休暇が与えられた。指令とかもしばらくないだろうし、ゆっくりしてていいぞ。以上、解散」

心理定規「それじゃお先」ザッ

誉望「ッス」

猟虎「それじゃわたくしも」スタッ

テッラ「それでは私も」スッ

スクール「「「「 !!? 」」」」

心理定規「(あっ、面倒くさ……帰ろ)」ザッ

猟虎「え、え、えーと……」アタフタ

誉望「どちらさんっスか?」ボーッ

垣根「迷子なら回れ右、トイレなら入り口にあるぞ」スッ

テッラ「えぇ、左方のテッラと申します。どうぞお構いなく。……これから頃す相手にあまり親切にされても、後で困りますからねー!」スッ

垣根「まぁそう言うなよ」

猟虎「え、えーと、わわ、わたくしはどうすれば……」

誉望「垣根さん、指示を」

垣根「そうだなぁ。俺としては放っておいてもいいんだが、向こうがやる気なら仕方ねぇか。心理定規(あいつ)帰っちゃったし……お前ら相手してやれ。俺は帰る」ザッ

誉望「(適当だな……)」

猟虎「…よし。任務なら仕方ありませんね」スチャ

誉望「ウキウキっスね」

テッラ「……あの、そろそろいいっスかねー?」スッ

誉望「いいっスよ」カチャッ

90: 2020/05/03(日) 03:03:43 ID:9MDTTkWv0.net
テッラ「優先する。──人体を下位に、小麦粉を上位に!」ブンッ

誉望「じゃ、適当に時間稼ぐんで適当に距離取ってください」ブゥン…

瓦礫「」ゴゴゴゴゴゴゴ……

猟虎「適当に了解しましたわ!」ダッ

テッラ「逃がしませんよ!」ブンッ

誉望「それはこっちのセリフっスよ」

瓦礫「」ビューン!!

テッラ「くっ…」ブンッ

ガシャーン!! ガラガラガラ…

テッラ「まったく……まずはこっちのゴーグルを処理するしかありませんねー」スッ

テッラ「優先する。──人体を下位に、空気を上位に!」

誉望「……っ!?体が…」

テッラ「超能力に頼りきりで素の肉体の強度が高いわけでないのなら、『優先』していない小麦粉でも十分ですよねー!」ブンッ

誉望「くっ…」

パァン!!

テッラ「ぐぁああ!?」ズサーッ

猟虎「わたくしもいるということ、忘れないでくださる?」

テッラ「っ…」

91: 2020/05/03(日) 03:12:01 ID:9MDTTkWv0.net
テッラ「ううっ、ぐっ…」ポタポタ…

猟虎「ふっ」

誉望「……えーと、助かりましたけど、今の絶対にヘッドショットなりして一発で終わらせられた場面っスよね」

猟虎「っ……」

誉望「もしかして『また』、わざと長く苦しませて悦に浸ろうとしてないっスか?」

猟虎「…………」プイッ

誉望「この場面でそっぽ向く必要はあるんスか?」

猟虎「…………」ダラダラダラ…

誉望「黙秘は自由っスけど、その汗ダラダラなのわかりやすすぎないっスか?」

猟虎「うっ…」

猟虎「あっ、べっ別にいいでしょう性癖の1つ2つくらい誰にだってありますわ!」

誉望「その性癖の中身や仕事に差し支える点が問題なんスけどね」

猟虎「なんでっ、標的が生にしがみついて悶える姿!興奮を覚えない方がおかしいと思いません!!?」

誉望「いやおかしいっス。客観的に見て、それはおかしいっス」

猟虎「~~~!!」

誉望「というか、その標的は?」

猟虎「はっ!?」

──────────

92: 2020/05/03(日) 03:31:30 ID:9MDTTkWv0.net
テッラ「ハァ……ハァ……」ポタポタ…

テッラ「まったく……あの2人、確かに同時に相手をすると手強いですが、片方が変態で助かりましたねー」

テッラ「今の内に…少し距離を取って、作戦でも練っておきましょうか」ザッ

垣根「で、お前いつまで何をしてんの?」スッ

テッラ「!!?なっ、なんで…」

垣根「……」スッ

テッラ「ん…?トイ…レ?」

垣根「トイレで用を足してたら突然便座が浮かび上がって俺の未元物質(ダークマター)が以下略したから、その原因である誉望…ゴーグルの奴をぶっ飛ばしに行こうと思っただけだ」

テッラ「それは、なんという…」ププッ

垣根「……今、俺のこと笑ったか?」ビキッ

テッラ「いえ」ブンブン

垣根「というかよく考えたら、誉望が能力使った原因であるお前の存在が、この『ありふれた悲劇』を生み出したわけだよなぁ?」

テッラ「え、…えーと、一つ言わせてもらいたいのですが、それはいわゆる逆恨みというやつでは」

垣根「………」バサッ

ドスッ!! …パキパキパキ…

テッラ「なっ…刺された場所を起点に、…私の体がトイレに吸いこまれていく…!!?」

垣根「……」スッ

テッラ「なんというデタラメな能力ですか……ちょちょーと待ってください何故こっちへ来て大のレバーに手をかけるんですk」ガコン!! ジャャャャ…

垣根「……俺の未元物質に、常識は通用しねぇ」

94: 2020/05/03(日) 03:56:48 ID:9MDTTkWv0.net
──隠世──

娘々「困ったなぁ」

ネフテュス「どうしたのかしら?」

娘々「最近よくさー、わたしの作った世界にキメラちゃんが他所の位相混ぜ混んでくるんだよねー」

娘々「なんでそんなことするのか聞いても『ぐわんぐわんぎぃんぎぃぃんごいんごいぃん!!』とか『ぐわんぐわんぎぃんぎぃぃんごいんごいぃん!!』とかばっかり」

ネフテュス「まぁあいつは自己破壊マニアの変態ナルシストだしねぇ……別次元を引っ張っていきたいって主張はわかるけど、程々にしないとメインがその色に潰されちゃうのよね」

娘々「また『左方のテッラが生きているけど敗北する世界』の基準点から作り直しかー」

ネフテュス「その割には嬉しそうな顔してるわね」

娘々「やることがあるってのはいい事だしね。特にわたし達みたいなのはさ」ジー

僧正「自摸(ツモ)」パチン

ヌァダ「ほう…」スッ

娘々「そういや僧正達は?あれ、何やってんの?」

ネフテュス「麻雀じゃないの?セリフ的に」

娘々「将棋の飛車の駒握ってるのに?」

ネフテュス「そういうヌァダの方もルークの上に白い碁石乗せてるわね。ルールわかってんのかしら?」

ヌァダ「ふぅ…中々勝てんな」

僧正「かかっ、この前テスカトリポカと練習してた成果かのう」

ネフテュス「あっ、ふーん」

娘々「あぁ、あのバカか。全て察した」

キメラ『ぐわんぐわんぎぃぃんぎぃぃんごいんごいぃぃん!!』

僧正「もうそんなに経ったかのう」

ヌァダ「やっとか」

娘々「それじゃあそろそろ始めますか」スッ

ゾンビ「」スタッ

ネフテュス「魔神が『世界』に降りて、思う存分はしゃぐための『自己弱体化術式』」

娘々「せーのっ」

魔神「「「「「「『鏡合わせの分割』』」」」」」」


──それは、暇を持て余した真性の神様達が、遂に表層世界に降りることを決意した瞬間なのだった。



96: 2020/05/03(日) 03:57:47 ID:e5AMnw4Jx.net
おつかれ

引用元: テッラ「ふっ…私がとある禁書キャラと戦うスッドレのようですねー」