1: 2020/11/21(土) 23:13:58.564 ID:Sd7qXl7Q0.net
レディリー「…これまで、本当に色々なことがあった──」

──────────

レディリー「ごっ、がぁぁぁぁぁぁぁ!!?」ビクビクッ

極限の美を求めてあらゆる生物の構造を取り込んだ人外は、その裸体を否応なしにレディリーに見せつけた。

レディリー「がはっ…」ズシャッ!!

際どいチャイナドレスを着たキョンシーのような少女は、ぶかぶかの袖から刀を飛ばし、レディリーを一突きした。

レディリー「っ、あ──」ズズズ…

褐色の裸体に包帯を纏った美女は、レディリーの体内を含む周囲のあらゆる水分を、その手の先に収束させた。

レディリー「」ズドォォォン!!

全身に刺繍を施した隻腕で上半身裸の青年は、何兆もの蟲が形作った巨大なサイコロで、学園都市ごとレディリーを擂り潰した。

レディリー「」パキパキパキ…

黒い喪服を着込みヴェールで顔を覆った妙齢の美女は、太陽を覆い隠し、地球ごとレディリーを凍結させた。

レディリー「」ドォォォォンッ!!

円形の鏡を片足の義足とした黒肌で筋骨隆々の大男は、自身を太陽としてその体を大爆発させ、レディリーを巻き込みながら地球を再生させた。

──────────

レディリー「…『魔神』共め、私が不老不氏だからって幾度となく無意味な殺戮を繰り返すなんて……」テクテク

レディリー「……でも、それも過去の話。私は『正しい時間軸の学園都市』に帰ってくることができた!」

レディリー「さぁ今度こそ、私を殺せる程の『奇蹟』を!探し出してみせる……!!」

とある魔術の禁書目録 5巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

レディリー vs >>4

4: 2020/11/21(土) 23:16:23.360 ID:KfTtHI7s0.net
一方通行

10: 2020/11/21(土) 23:27:35.128 ID:Sd7qXl7Q0.net
レディリー「さて、せっかくの学園都市ですもの、第一位に喧嘩を売るのも悪くないわね」

──────────

レディリー「あなたにお願いがあるの。統括理事長・一方通行さん」

一方通行「何の用だ」

レディリー「私を頃してくれるかしら?」

一方通行「ふざけンのか」

レディリー「大真面目よ」

一方通行「確か……オービット・ポータル社の社長だったか」

レディリー「それが?」

一方通行「宇宙エレベーターが台無しになった責任を問われ表舞台から失踪、後がなくなったから俺に殺されてェ、と」

レディリー「生憎、そんな理由じゃないわ」

一方通行「そォかよ」

レディリー「どちらにせよ付き合ってられないって顔ね」

一方通行「だったらなンだ」

レディリー「他を当たるわ」テクテク

一方通行「…………」

クリパ『……にひひ。何だったんですかねぇ、「アレ」』

一方通行「知るかよ」

──────────

11: 2020/11/21(土) 23:28:44.912 ID:Sd7qXl7Q0.net

>>13 vs >>14

13: 2020/11/21(土) 23:32:29.210 ID:A5mLXSad0.net
小萌せんせ

14: 2020/11/21(土) 23:33:44.776 ID:LLjnLYkKd.net
アックア

16: 2020/11/21(土) 23:42:19.509 ID:Sd7qXl7Q0.net
小萌「はぁ……上条ちゃんは補習も受けないし単位がそろそろ本格的にヤバいのですよー」テクテク

小萌「先生が策を練っても結局上条ちゃんにやる気がないと……ん?」

上条「ぎゃああああ!!なんだってお前が相手なんだよ!不幸だー!!」ダッ

小萌「あっ、上条ちゃーん!!補習は受けないのにそんな所で何を……」ダッ

アックア「上条当麻、別に貴様を頃すつもりはない。入院で済む程度で済ませるのである」ダッ

小萌「(ん?……上条ちゃんは、あのゴリラのような人に追われている?)」

小萌「……はぁ、仕方ありません。喧嘩の仲裁も教師の務めなのですよー!」ダッ

──────────

18: 2020/11/21(土) 23:52:53.982 ID:Sd7qXl7Q0.net
──────────

小萌「上条ちゃーん!と、ムキムキの人!ちょっと止まるのですよー!!」ダッ

上条「なっ…小萌先生!?」

アックア「む……知り合いであるか?」

上条「あ、あぁ……俺のクラスの担任の……」

小萌「初めまして、月詠小萌なのですよー!早速ですが二人とも、喧嘩はダメなのですよー?」

上条「け、喧嘩というか……」

アックア「………」

小萌「何かあったのですかー?」

上条「えーっと、この前俺が間違ってヴィリアンの風呂場に突入しt」ドォォォン!!

アックア「………」

小萌「か、上条ちゃーん!!?」ダッ

上条「がはっ、せ、先生……そんなわけで……俺、留年するかも……」

小萌「り、留年というか何というか、その前に手当てを……!」

アックア「今回は、彼女に免じて許す」ダッ

小萌「っ……!?い、一瞬で……!!」

小萌「……って、マッチョさん!あなたもまだ話は終わってないのですよー!!」

──────────

19: 2020/11/21(土) 23:53:30.967 ID:Sd7qXl7Q0.net

>>21 vs >>22

21: 2020/11/22(日) 00:02:51.064 ID:S8BYVBJ50.net
全能トール

22: 2020/11/22(日) 00:03:01.986 ID:buqMAc2gp.net
土御門

27: 2020/11/22(日) 00:16:33.219 ID:tQ9q0lgu0.net
トール「さて、と」

トール「最近は骨のある奴とやってねぇなぁ……」テクテク

トール「俺が全力を出すほどヤバい敵がいないってのは平和っちゃ平和なんだが、ずっとそれじゃどうにも鈍っちまう」

トール「つーわけで、次あった奴にゃ悪いが、今回は『全能神トール』でお相手させてもらうとしますかね」

──────────

土御門「学園都市に戻ってきちまったか……」テクテク

土御門「理事長がアレイスターから一方通行の奴に変わったと聞いたから来てみたが……」

土御門「あいつ、魔術師なんて雇うようになったのかにゃー?」

トール「いいや?俺はフリーの魔術師だよ。ま、元『グレムリン』ではあるけどな」

土御門「ああ、特に学園都市とは無関係の魔術師だったか。あいつ前任もそうだがわざと魔術師招いてるだろ」

トール「どうだかな」

土御門「……で、そんなフリーの魔術師が俺に何の用かにゃー?」

トール「喧嘩」

土御門「………すまん、なんて?」

トール「喧嘩」

土御門「……なるほど、お前はそういうタイプか」

トール「そういうこと」

土御門「はー……理由もなく戦うのなんて俺の柄じゃないんだけどにゃー」

トール「そうでもねぇだろ、土御門元春。この前上条ちゃんに聞いたんだけどよ、なんか日頃から義妹とか何とかクソみてぇにどーでもいいこk」

土御門「…今、戦う理由が生まれたせわい」グッ

トール「はは、そりゃどうも」スッ

29: 2020/11/22(日) 00:29:06.927 ID:tQ9q0lgu0.net
土御門「」ブンッ

スカッ

土御門「何…!?」

シスコンは躊躇なく暗殺拳を放つが、突然消えるようにかわされてしまう。

トール「悪いな」ブンッ

土御門「ぐおっ…」ズサーッ

土御門「(……こいつは別に、聖人ほどのパワーや脚力を持ってるわけでもない。なら、瞬間移動系の術式か?)」

トール「どうした?来ないならこっちからいくぞ」

土御門「っ…!!」ダッ

土御門「(とにかく、瞬間移動系なら『動き続ける』ことで狙いを逸らせるはず……!)」ダッ

トール「……っつっても」

トール「「「わざわざ俺の方から出向いてやる必要なんかねぇけどな」」」

声がブレて聞こえた。

土御門がそう認識した時、既にトールの拳は土御門の脇腹を捉えていた。

土御門「がっ…」ズサーッ

土御門「(くそっ、ここは一度距離を取って……)」

トール「間合いなんてものにゃ、何の意味もねぇぞ?」ブンッ

ドカッ!!

土御門「ぐはっ……!?」

31: 2020/11/22(日) 00:47:27.221 ID:tQ9q0lgu0.net
土御門「(っ……こいつは、強い。あまり頼りたくはないが仕方ないか……!)」スッ

トール「(折り紙……?)」

土御門「青キ木ノ札ヲ用イ我ガ身ヲ守レ(デクのボウども、せめてタテとしてヤクにタて)!!」バッ

トール「なるほど、逃げられないなら防御すると」ブンッ

土御門「ぐっ!?」ボコッ

トール「だがそれも無意味だ」

土御門「クソッ」ブンッ

スカッ

トール「……つーか、頭は殴ってねぇんだが、なんで頭から血流してんだ?」

土御門「(……っ、どうやら……一発目から最悪の目を引いたらしいな)」フラフラ

土御門「……だが、お前の使ってるソレは大体把握した」

トール「…!」

土御門「…俺は風水を扱ってるからな。地脈の乱れから辿ったら、自ずと理解できたさ……」

土御門「お前の、術式は……お前の都合のいいように、『世界』の方を……」グラッ

ドサッ

土御門「………」

トール「………」

トール「………へぇ、やるじゃねぇか。ノーヒントだってのに、アンタ、上条ちゃんより冴えてるんじゃねぇの?」

トール「ただまぁ、体力的な問題もあっt……」

ガタンゴトン…ガタンゴトン……

トール「………路面、電車??……こいつっ、本当はもっと早い段階でわかってて、わざとこの位置で……!!」

ドカーン!!


少女的な外見の少年は、あえてソレをまともに食らい、満足げな顔で這い上がり去っていったという……。

──────────

33: 2020/11/22(日) 00:49:27.516 ID:tQ9q0lgu0.net

>>35 vs >>36

35: 2020/11/22(日) 00:52:05.717 ID:2NzGMbL30.net
レディリーかもん

36: 2020/11/22(日) 00:53:59.246 ID:tU3njNOMd.net
P禁書

39: 2020/11/22(日) 01:07:46.648 ID:tQ9q0lgu0.net
レディリー「はー……釣れないわね統括理事長。どこかにいい氏に場所はないかしら」テクテク

『マヨエー ソノテヲ ヒクモノ ナド イナイ カミハ…』

レディリー「あら……?」

レディリー「…ふぅん、パチンコの新台が出たのね。ま、どうでもいいけど」

レディリー「(いや、これは……)」

レディリー「(……一文無しになれば、(社会的に)氏ねるるッ!?)」ダッ

ドア「」ウィーン

ガラガラガラ!! ドンドンドン!! ガシャンガラガラガラ…!!

レディリー「勢いで入ったはいいものの……」テクテク

レディリー「うるさ……『歌声』よりよっぽど『ノイズだわ』」

レディリー「………さて、それじゃ始めましょうか」

レディリー「…………」

レディリー「…あれそういえば私……」

レディリー「お金持ってたっけ…?」


──その後、冷やかしと思われてしまいつまみ出されたレディリーであった。


──────────

40: 2020/11/22(日) 01:08:51.599 ID:tQ9q0lgu0.net

>>42 vs >>43

42: 2020/11/22(日) 01:10:43.002 ID:Y0HX7Bs80.net
着替え中の吹寄

43: 2020/11/22(日) 01:10:56.357 ID:rLTnWmiNr.net
姫神

48: 2020/11/22(日) 01:27:19.139 ID:tQ9q0lgu0.net
吹寄「ったく……」

吹寄「オリエンテーションだか何だか知らないけど、なんで私が……」ヌギッ

『くそっ、こっちはこれでも怪我人なんだぞ!!』

『ならもう少しだけ傷を負うのである』

ドタドタドタ…

吹寄「ん……?」

ガラガラ…!!

上条「ハァ……ハァ……ちくしょう、アックアの奴……なんてしつこいんだ、もしかしてヴィリアンとなんかあるのか……?」

吹寄「」

上条「ったく………、ん??」

吹寄「上条、貴様……早氏にしたいらしいわね??」ゴゴゴゴ……

上条「ひっ……不幸だー!!」ダッ

ガラガラガラ…ピシャン!!

吹寄「まったく……忙しいったりゃありゃしない。次開けたらぶっ飛ばす」

ガラガラガラ…

吹寄「フラグ回収が早いわっ!!ふんッッ!!」ドカッ!!

不届き者に自慢の?おでこをお見舞いする吹寄。
そして、

姫神「がふっ……な、なん……で…」ドサッ

吹寄「えっ」

吹寄「えっ…あれ?ひ、姫神さん!?なんで!?ってゆうかごめん!!大丈夫!?」


──久しぶりの出番をおでこに粉砕された姫神は、それでもどこか満足げだった……。


──────────

49: 2020/11/22(日) 01:28:41.237 ID:tQ9q0lgu0.net

>>51 vs >>52

51: 2020/11/22(日) 01:32:31.602 ID:fSNy0+XUr.net
上条母

52: 2020/11/22(日) 01:34:07.600 ID:JUKw3rwVr.net
獄彩海美

55: 2020/11/22(日) 01:59:08.427 ID:tQ9q0lgu0.net
心理定規「上条当麻、か……」テクテク

心理定規「調べた感じだと、特異な右手を持ってること以外これといって特長はなさそうなのよね……」

心理定規「やっぱり私の能力が効かないのは元々の思考回路が異常だから?」

心理定規「……なんか納得いかないわね。適当に知り合いに当たってみようかしら」

──────────

詩菜「あらあら。海美さんは夏休みにそんなパフェをご馳走になったのね。今度紹介してほしいわ」

心理定規「え、えぇ……考えておくわ」

心理定規「(………)」

心理定規「(……どうしてこうなった?)」

詩菜「それで、当麻さんがぶん殴ったという話だったかしら?あなたのことを」

心理定規「えぇ…」

詩菜「昔っからああなのよね、当麻さんって。自分の主義に反する人だったら友人であってもぶつかり合う」

詩菜「それでいていつも不幸に巻き込まれていくからボロボロになって、でも……それでも満足げなのよ、あの子ったら」

心理定規「(なんで自分の息子をさん付けで呼んでるんだろう)」

詩菜「……あら、あらあら。もうこんな時間ね。それじゃ今日はお開きにしましょう」ガタッ

心理定規「あ、はい」ガタッ

詩菜「当麻さんもこんな可愛らしいお友達をもって……やっぱり、刀夜さんの血が流れているのかしら?」

詩菜「それでは、ごきげんよう。今日は楽しかったわ」

心理定規「そうね。私も、楽しかったわ」テクテク

──────────

心理定規「………」テクテク

心理定規「(………おかしいわね、親密な関係になってあいつの弱点を炙り出す予定だったのに)」

垣根「……お?こんな所で何やってんだお前」ザッ

心理定規「……ただのガールズトークよ」

垣根「とか言いつつ色々探ってたんじゃねぇの?」

心理定規「ご想像にお任せするわ」

垣根「そうかい」テクテク

心理定規「(………まぁ、いいか)」

彼女に取っては予想外の結果とはなったが、本来の目的よりも、楽しいことが見つかったのかもしれない。

──────────

56: 2020/11/22(日) 02:01:07.711 ID:tQ9q0lgu0.net

>>58 vs >>59

58: 2020/11/22(日) 02:05:56.520 ID:kILZ3fWQr.net
スフィンクス

59: 2020/11/22(日) 02:05:56.816 ID:kILZ3fWQr.net
スフィンクス

60: 2020/11/22(日) 02:06:41.034 ID:kILZ3fWQr.net
ごめんミスって二重投稿になった

63: 2020/11/22(日) 02:18:51.836 ID:tQ9q0lgu0.net
インデックス「はぁ……とうまがいないとお腹が空くんだよ?」グー

オティヌス「安心しろ。お前の空腹とあの人間の有無に、因果関係はない」

インデックス「むー。そんなこと言ってると、オティヌスのご飯は没収かも」スッ

オティヌス「おい待てっ、お前さっき自分の分は食べただろう!?」

インデックス「あんなおやつはとっくにお腹の中なんだよ」

オティヌス「サイズ的には私の皿(キャップ)の方がおやつに見えるんだが……?」

インデックス「あ、スフィンクスのご飯!」ダッ

オティヌス「唐突に思い出したな。私は一時避難させてもらおう」ダッ

インデックス「スフィンクスー!今日のご飯はちょっとイイヤツなんだよ!」ドン

スフィンクス「ふにゃー!」

インデックス「おいで、せめて私の分まで満腹になってね……!」ザーッ

キャットフードをお皿に盛り付けるインデックス。

スフィンクス「にゃ~」

インデックス「よしよし」

スフィンクスB「にゃ~」

インデックス「よしよし」

スフィンクス「にゃ~」

インデックス「よしよs……スフィンクスが、分裂したっ!!?」

64: 2020/11/22(日) 02:32:13.509 ID:tQ9q0lgu0.net
スフィンクスA「ふー」ゴゴゴゴ…

スフィンクスB「ふー」ゴゴゴゴ…

インデックス「う……二人とも、ご飯を譲る気はなさそうなんだよ」

スフィンクスAB「「ふにゃーっ!!」」ダッ

二匹の三毛猫は互いに向かって同時に飛び掛かった。

スフィンクスA「」ブンッ

スフィンクスB「にゃー!」ブンッ

スフィンクスの爪がスフィンクスの頬を抉る。

しかしスフィンクスはスフィンクスに、返す刀で猫パンチを浴びせていく。

スフィンクスAB「「にゃー!!」」ゴロゴロゴロ…

二匹はそれぞれ相手にのし掛かり、ボールのように丸まって部屋を転がっていく。

インデックス「くっ……文字通りのキャットファイトが始まってしまったんだよ……」

スフィンクスB「ふにゃー!!」ブンッ

スフィンクスA「にゃーっ!!」ズシャッ!!

部屋の主がとある聖人と追いかけっこしている間に、彼の部屋がズタズタに引き裂かれていく。

65: 2020/11/22(日) 02:47:33.813 ID:tQ9q0lgu0.net
インデックス「(どうしよう、何か、あの子達を止める方法は……)」

インデックス「(いつも、スフィンクスが暴れた時はどうしてる?暴れてなくても、どうすればいつも通りのスフィンクスに戻ってくれる…?)」

インデックス「(………そうだ!)」

ガラガラガラ…

インデックス「オティヌス!」

ガシッ

オティヌス「ぐわっ、なんだどうしたいきなり!?」

インデックス「……もしも、全く同じ思考の二人が争っていたら、あなたはどうする?どうやって解決すると思う?」

オティヌス「突然すぎて意味がわからんが……そうだな、パっと思い付いたのは『二人が共通して欲しているものをぶらさげて気を逸らす』とかだな」

インデックス「……うん、だよね!」ダッ

オティヌス「待て、その質問の真意は!?私を連れてにゃーにゃーうるさい部屋に連れていく意味は!?」

インデックス「……答えは、あなた自身が知っているんだよ?」スッ

スフィンクスAB「「……!!?」」クルッ

オティヌス「おい、これはどういうことだ!? 何故あの三毛猫は二匹いるんだ!? そして何故私をここへ置いてそそくさと避難している!!?」

インデックス「大丈夫。とうまが帰ってくるまでの辛抱だから」

スフィンクスAB「ふにゃーっ!!」ダッ

オティヌス「待て待てまずあの人間が帰ってくるのはいつだ!? 大抵何かに巻き込まれて病院直行というオチもあるだろうが!! というか根本的にこの役回りは納得がいかなぎゃぁぁぁぁぁぁ!!?」


──部屋主不在の学生寮で新たな戦いが始まっていることを、彼はまだ知るよしもなかった。


──────────

66: 2020/11/22(日) 02:48:59.095 ID:tQ9q0lgu0.net

>>68 vs >>69

68: 2020/11/22(日) 02:58:19.738 ID:ghXWgXTv0.net
レ デ ィ リ ー

69: 2020/11/22(日) 03:01:36.456 ID:3nCm3nm00.net
上里

71: 2020/11/22(日) 03:18:55.282 ID:tQ9q0lgu0.net
レディリー「はぁ……」テクテク

レディリー「今日も私を殺せる存在には出会わなかったわね、少しは期待したんだけど」

レディリー「……まぁ時間はいくらでもあるんだし、ゆっくり考えるとしましょうか」

ザッ

上里「……やあ、何か困り事かい?」

レディリー「……あなたは?」

上里「ぼくは上里翔流。平凡な高校生さ」

レディリー「そう」

上里「さして興味がなさそうな顔だね。だから最初に教えておこう」スッ

上里「ぼくの右手は『理想送り』といってね、簡単に言うと右手の影に触れた人を『新たな天地』に送ることができる」

レディリー「新たな天地…?」

上里「ああ」

レディリー「(まぁ、知らない能力を試すのは悪くないな。どうせ氏ねないでしょうけど)」

レディリー「いいわ、やってみせなさい」

上里「じゃあお構い無く」スッ

茶髪の少年は金髪ツインテールの頭にポンと手を乗せて宣言する。

上里「──新たな天地を望むか?」

72: 2020/11/22(日) 03:31:26.794 ID:tQ9q0lgu0.net
レディリー「………」

上里「………」

レディリー「………ちょっと、何も起きないじゃない」

上里「なるほど、こいつは参ったな」

レディリー「その能力、何か制約でもあるのかしら」

上里「…ああ。『願望の重複』と言ってね、例えば『ハーレムを作りたい、けど一途な恋がしたい』みたいな、相反する願望を持っている状態、つまり『今の世界に執着はあるのに別の世界を求めている者』にしか作用しない力なんだ」

レディリー「……ふぅん、中々面倒な条件ね。なら私には効かないわ」

上里「そうか、お役に立てなくて申し訳ない」スッ

少年は頭から手を離す。

上里「ちなみに、きみが願っていることは?」

レディリー「氏ぬことよ。すぐにでも、ね」

上里「……驚いた。そいつは自殺願望ってやつかな」

レディリー「まぁそんな所かしらね。それ以外は何もいらない」

上里「決心は固いわけだ。それじゃ『魔神』をダース単位で殲滅できるこの右手も役には立たないな」

レディリー「………、ん?」

73: 2020/11/22(日) 03:43:11.207 ID:tQ9q0lgu0.net
レディリー「…魔神を……?」

上里「魔神を知っているのかい?……そうだね、あのデタラメさを知ってたら、きみが驚くのも無理はない」

レディリー「いや、そこもそうなんだけど」

上里「?」

レディリー「(……この少年は、魔神をダース単位で殲滅したと言っていた。そして、新たな天地に『送る』と言っていた。頃すのではなく、送る)」

レディリー「(つまり……)」

レディリー「(私のいた場所が、『新たな天地』だった……?)」

レディリー「……ゃ、だ」

上里「うん?」

レディリー「嫌だ、あの場所には戻りたくない!私は、もう、四六時中『魔神』の戯れになんて付き合っていたくはないっ!!」

ベシッ

レディリーが『そんな願い』を持って、上里の『右手』を払い退けた瞬間、

上里「あ」

ボッ!!

彼女の体が、この世界から消失した。

──────────

75: 2020/11/22(日) 04:15:14.775 ID:tQ9q0lgu0.net
──新天地──

娘々「ねーふてゅーす」

ネフテュス「どうしたの、娘々」

娘々「暇」

ネフテュス「そう」

娘々「いやー、窓のないビルだっけ?あれから思わぬ収穫があった時は楽しかったんだけどねー」

ネフテュス「ないものをねだっても仕方ないわよ」

娘々「まぁしゃーないか」

ズシーン!!

ヌァダ「……少しいいか?」

娘々「どしたのヌァダちゃん」

ヌァダ「客人だ。それもこの間のな」

──────────

キメラ『!!』ズン…!!

レディリー「ごっ、がぁぁぁああああ!!?」

キメラ『ぎぃんぎぃんぐわんぐわんギィンごぃんごいぃんギィンギィンごぃんぐわんギィン!!』

レディリー「おっごぇ、ゲホッゲホッ、オェェ……」

忘れられた神『』オォォォォン…

レディリー「ぐ…あっ……」ズシャッ!!

76: 2020/11/22(日) 04:17:24.549 ID:tQ9q0lgu0.net
──────────

娘々「おおー、やってるやってる」

ネフテュス「まぁ酷い有り様ね」

ヌァダ「とはいえ、そいつはこの神域を知りながら再び入った下手人だ。むしろ罰が足りていないと言える」

娘々「おーおー言うねぇ……あ、わたし良いこと思いついちゃった」

ネフテュス「…何?またあの子をみんなで好きにしようとかそういう話?」

娘々「いいや、それじゃ芸がない。だから」ボンッ!!

その改造ミニチャイナ両袖を爆発させながら、尸解仙は嗤う。

娘々「あの子に迫る魔神共を蹴散らし、わたしが守ってやる的なヒロイックを目指してみるのも悪くないかなーと」

ネフテュス「なるほど、そういうことなら助力してあげるわ。私としても、ああいう子は攻めるより守る方か好みなのよね」

ヌァダ「確かにな。襲う側としてもその介が生まれる。貴様らを潰してその骸を晒し上げる方が、より一層血肉が踊るというものだ」

戦の神は、この世界に残酷という概念をもたらした。

娘々「そーいうわけで、始めちゃっていいよね?第一ラウンド」スッ

ヌァダ「そもそも既に始まっているようなものだしな」カサカサカサ…

テスカトリポカ「………」パァァァ…

プロセルピナ「…………」パキパキパキ…

ネフテュス「向こうもやる気みたいね」ツー…

娘々「じゃー始めますか、レディリー=タングルロード護衛作戦!!」ダッ

レディリー「(………ああ)」

レディリー「(戻ってきてしまったのね、この世界に)」


──そして彼女の意識は潰え、再び強制的に呼び起こされる。

何度でも。



77: 2020/11/22(日) 04:25:06.915 ID:6wc95auX0.net

引用元: レディリー「とある禁書キャラが戦うスッドレなら、私は……」