1: 2011/09/12(月) 11:02:33.90 ID:1vh5661+0
京子「へ?ど、どしたの急に?」
結衣「いや…ちなつちゃんの言動を見てるとさ」
京子「うん」
結衣「本当に私のこと好きなんだなって思って…」
京子「そだね。中途半端な意味じゃなくて、本気で好きなんだと思うよ」
結衣「なんか、逆に私は中途半端な態度とっちゃってるから」
京子「うん…?」
結衣「この際、はっきり言ってあげた方がいいかなって」
京子「で…でもさ、自分から「君とは付き合えない…」とか言い出すのはおかしいよ?」
結衣「…もちろん言うなら付き合う場合だよ」
結衣「いや…ちなつちゃんの言動を見てるとさ」
京子「うん」
結衣「本当に私のこと好きなんだなって思って…」
京子「そだね。中途半端な意味じゃなくて、本気で好きなんだと思うよ」
結衣「なんか、逆に私は中途半端な態度とっちゃってるから」
京子「うん…?」
結衣「この際、はっきり言ってあげた方がいいかなって」
京子「で…でもさ、自分から「君とは付き合えない…」とか言い出すのはおかしいよ?」
結衣「…もちろん言うなら付き合う場合だよ」
7: 2011/09/12(月) 11:10:24.07 ID:1vh5661+0
京子「う、うーん、いいんじゃない? …ごらく部の仲からカップルができるのは部長としても嬉しいよ!」
結衣「部長って…お前なぁ」
ガララッ
ちなつ「お疲れさまですー!きゃっ、結衣先輩!」ピタッ
結衣「あ…はは…お疲れ…」
ちなつ「なにを話してたんですかー?」
京子「ちなつちゃんについてだよー」
ちなつ「わ、私ですか! もしかして部室で浮いてるとか…」
京子「それはどちらかと言えばあかりだよ」
あかり「酷いよ京子ちゃん!」
結衣「あれ… あかり、いたの」
あかり「ずっとここで熱心に聞いてたよぉ!」
結衣「部長って…お前なぁ」
ガララッ
ちなつ「お疲れさまですー!きゃっ、結衣先輩!」ピタッ
結衣「あ…はは…お疲れ…」
ちなつ「なにを話してたんですかー?」
京子「ちなつちゃんについてだよー」
ちなつ「わ、私ですか! もしかして部室で浮いてるとか…」
京子「それはどちらかと言えばあかりだよ」
あかり「酷いよ京子ちゃん!」
結衣「あれ… あかり、いたの」
あかり「ずっとここで熱心に聞いてたよぉ!」
8: 2011/09/12(月) 11:19:11.74 ID:1vh5661+0
結衣「まぁその…ちなつちゃん、明日話したいことがあるんだ」
ちなつ「えっ!なんですか? 今でも全然構いませんよっ!結衣先輩!」
結衣「ううん、私がちょっと考えたいから 明日の放課後は教室で待っててね」
京子「なんだよー はっきりしないなぁ」
結衣「だからはっきりさせるために1日待ってもらうんだよ…」
あかり「なんか京子ちゃんの機嫌悪い…?」
ちなつ「わかりました!いつまでも待ってます!」
結衣「う、うん ありがとう」
京子「あ…ちなつちゃん!ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど」
ちなつ「えぇーなんですか?」
京子「結衣にやってもらってもいいんだけど…」
ちなつ「ゆ、結衣先輩のためなら私が!」
京子「よし、いこっ!」
ちなつ「は、はい。ちょっといってきます!」
ちなつ「えっ!なんですか? 今でも全然構いませんよっ!結衣先輩!」
結衣「ううん、私がちょっと考えたいから 明日の放課後は教室で待っててね」
京子「なんだよー はっきりしないなぁ」
結衣「だからはっきりさせるために1日待ってもらうんだよ…」
あかり「なんか京子ちゃんの機嫌悪い…?」
ちなつ「わかりました!いつまでも待ってます!」
結衣「う、うん ありがとう」
京子「あ…ちなつちゃん!ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど」
ちなつ「えぇーなんですか?」
京子「結衣にやってもらってもいいんだけど…」
ちなつ「ゆ、結衣先輩のためなら私が!」
京子「よし、いこっ!」
ちなつ「は、はい。ちょっといってきます!」
10: 2011/09/12(月) 11:27:38.89 ID:1vh5661+0
結衣「ん……」
あかり「結衣ちゃん、なにか迷ってる?」
結衣「まぁね… ほら…」
あかり「京子ちゃん?」
結衣「うん。京子は多分私に「そういう」感情持ってないだろうけどさ」
あかり「そっか… あかりは、どっちを選んでもいいと思うよ」
結衣「あかり…」
あかり「結衣ちゃんにとって京子ちゃんは大切だろうし、好意を寄せてくれてるちなつちゃんも大事でしょ?」
結衣「うん やっぱりあかりはいつも全体を見ててくれてるんだな… こういうとき助かるよ」
あかり「えへへ…」
あかり「結衣ちゃん、なにか迷ってる?」
結衣「まぁね… ほら…」
あかり「京子ちゃん?」
結衣「うん。京子は多分私に「そういう」感情持ってないだろうけどさ」
あかり「そっか… あかりは、どっちを選んでもいいと思うよ」
結衣「あかり…」
あかり「結衣ちゃんにとって京子ちゃんは大切だろうし、好意を寄せてくれてるちなつちゃんも大事でしょ?」
結衣「うん やっぱりあかりはいつも全体を見ててくれてるんだな… こういうとき助かるよ」
あかり「えへへ…」
11: 2011/09/12(月) 11:34:16.02 ID:1vh5661+0
結衣「やっぱり、好意を無駄にしちゃいけないと思う」
あかり「うん」
結衣「京子は… たぶんそういうこと気にしないで普通に遊びにくるだろうから」
あかり「うん、あかりも普段通りのお友達でいるよ!」
結衣「…あかり ありがとう」
京子「よーし、持ってきたー」
ちなつ「なんで私がアンケート回収なんて…」
京子「あ、ありがとねちなつちゃん!」
ちなつ「いえ…いいですけど」
あかり「うん」
結衣「京子は… たぶんそういうこと気にしないで普通に遊びにくるだろうから」
あかり「うん、あかりも普段通りのお友達でいるよ!」
結衣「…あかり ありがとう」
京子「よーし、持ってきたー」
ちなつ「なんで私がアンケート回収なんて…」
京子「あ、ありがとねちなつちゃん!」
ちなつ「いえ…いいですけど」
13: 2011/09/12(月) 11:39:54.09 ID:1vh5661+0
京子「じゃーん。学内でアンケートとりました」
結衣「え?」
京子「トピック!同性同士のカップルはありか!?」
ちなつ「!」ピクッ
結衣「!」ピクッ
あかり(きょ、京子ちゃん…なんてタイミングのアンケート…)
結衣「いや待て…そういうの勝手にやっていいのか?」
京子「綾乃がOKくれた」
結衣「え、ホント…?」
京子「ちょっと票数少ないけど…歩きながら集計した」
あり 52票
なし 31票
わからない 19票
結衣「え?」
京子「トピック!同性同士のカップルはありか!?」
ちなつ「!」ピクッ
結衣「!」ピクッ
あかり(きょ、京子ちゃん…なんてタイミングのアンケート…)
結衣「いや待て…そういうの勝手にやっていいのか?」
京子「綾乃がOKくれた」
結衣「え、ホント…?」
京子「ちょっと票数少ないけど…歩きながら集計した」
あり 52票
なし 31票
わからない 19票
14: 2011/09/12(月) 11:45:30.55 ID:1vh5661+0
あかり「思ったより…ありって人が多いんだね…?」
ちなつ「結構おどろける結果になってますね」
京子「じゃなきゃ、ゆるゆりなんてタイトルにはならないでしょー」
あかり「タイトル?」
結衣(良かった 付き合っても変に思われることの方が少ないってことか)
京子「安心した?」ボソッ
結衣「え… お前まさか、私のためにこのアンケートを?」
京子「ち、違うよ!純粋に気になっただけ!」
結衣「そうか…(だよな、もし私のためだったら先読みしたことになる)」
ちなつ「結構おどろける結果になってますね」
京子「じゃなきゃ、ゆるゆりなんてタイトルにはならないでしょー」
あかり「タイトル?」
結衣(良かった 付き合っても変に思われることの方が少ないってことか)
京子「安心した?」ボソッ
結衣「え… お前まさか、私のためにこのアンケートを?」
京子「ち、違うよ!純粋に気になっただけ!」
結衣「そうか…(だよな、もし私のためだったら先読みしたことになる)」
15: 2011/09/12(月) 11:50:24.87 ID:1vh5661+0
京子「さーて、やることないね」ゴロゴロ
結衣「…(いくら言動が唐突な京子でも、アンケートは不自然だよ…)」
あかり「もう解散にする? あかり今日は何も持ってきてないんだー」
ちなつ「うん、今日は宿題が出てたし…解散でいいと思います」
京子「んじゃ解散!」
あかり「はーい。ちなつちゃん、かえろ?」
ちなつ「うん。あかりちゃん宿題忘れちゃダメだよ?」
あかり「忘れないよぉー」
結衣「…(いくら言動が唐突な京子でも、アンケートは不自然だよ…)」
あかり「もう解散にする? あかり今日は何も持ってきてないんだー」
ちなつ「うん、今日は宿題が出てたし…解散でいいと思います」
京子「んじゃ解散!」
あかり「はーい。ちなつちゃん、かえろ?」
ちなつ「うん。あかりちゃん宿題忘れちゃダメだよ?」
あかり「忘れないよぉー」
17: 2011/09/12(月) 11:56:38.53 ID:1vh5661+0
京子「戸締りーっと」
結衣「あ、あのさ 京子…」
京子「んー?」ガララ・・・ガチャッ
結衣「お前… 私のこと好きか?」
京子「大好きです」
結衣「いや真面目にだよ どう思ってる?」
京子「好きだよ。…でも…それは友達として…だよ… 結衣はちなつちゃんに告白していいんだ」
結衣「でも…」
京子「応援する。私のことは気にしないでいいの」
結衣「なんで…」
京子「え?」
結衣「なんでお前はそんな簡単にあきらめがつくんだよ!」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「あ、あのさ 京子…」
京子「んー?」ガララ・・・ガチャッ
結衣「お前… 私のこと好きか?」
京子「大好きです」
結衣「いや真面目にだよ どう思ってる?」
京子「好きだよ。…でも…それは友達として…だよ… 結衣はちなつちゃんに告白していいんだ」
結衣「でも…」
京子「応援する。私のことは気にしないでいいの」
結衣「なんで…」
京子「え?」
結衣「なんでお前はそんな簡単にあきらめがつくんだよ!」
京子「ゆ、結衣…?」
20: 2011/09/12(月) 12:05:24.91 ID:1vh5661+0
結衣「わかってるんだよ…何年一緒にいると思ってるんだ…」
京子「何が…?」
結衣「付き合うっていう場合だ、って私が言ったとき…お前の顔が一瞬で暗くなったのがわかったよ」
京子「そ、それは… ちなつちゃんが…」
結衣「違う! お前はちなつちゃんがとられることじゃなくて私がとられることにムッとしたんだろ!」
京子「そんなことない…」
結衣「そうだって言えよ… そうすれば私は…」
京子「……」
結衣「京子…?」
京子「そうだよ!!結衣がとられちゃうって考えたら…今後の学校生活とか色々…一気に不安になった」
結衣「!」
京子「何が…?」
結衣「付き合うっていう場合だ、って私が言ったとき…お前の顔が一瞬で暗くなったのがわかったよ」
京子「そ、それは… ちなつちゃんが…」
結衣「違う! お前はちなつちゃんがとられることじゃなくて私がとられることにムッとしたんだろ!」
京子「そんなことない…」
結衣「そうだって言えよ… そうすれば私は…」
京子「……」
結衣「京子…?」
京子「そうだよ!!結衣がとられちゃうって考えたら…今後の学校生活とか色々…一気に不安になった」
結衣「!」
21: 2011/09/12(月) 12:11:52.07 ID:1vh5661+0
京子「結衣はモテるから…今まで何回も不安になったことあったよ でもいつも結衣は断って…私といてくれた」
京子「それがすごくうれしくて…昔の嫌なこととかも忘れられたんだ」
結衣「…京子っ!」だきっ
京子「わ…結衣…?」
結衣「最初からそう言え、バカ…」
京子「ごめん…」ギュッ
結衣「反則だろ、アンケートとか…私のためを思ってるアピールしやがって」
京子「へへ… バレた?」
結衣「バレバレ…」
京子「それがすごくうれしくて…昔の嫌なこととかも忘れられたんだ」
結衣「…京子っ!」だきっ
京子「わ…結衣…?」
結衣「最初からそう言え、バカ…」
京子「ごめん…」ギュッ
結衣「反則だろ、アンケートとか…私のためを思ってるアピールしやがって」
京子「へへ… バレた?」
結衣「バレバレ…」
24: 2011/09/12(月) 12:17:32.38 ID:1vh5661+0
~次の日の放課後~
結衣「京子、あかりと部室で待ってて」
京子「わかった。ごめんね 結局断る形にさせちゃって」
結衣「いいんだよ」
ちなつ「あ、結衣先輩!待っててくれたんですね!」
結衣「ちなつちゃん…これから真面目な話するから。ちゃんと聞いてね」
ちなつ「え…は、はい…(なんか雰囲気が…?)」
結衣「ちなつちゃんが私のことを好きでいてくれるのは嬉しいし、私も好きだよ」
ちなつ「はい…!」
結衣「でもね、付き合ったりすることは…できない。本当にごめん」
ちなつ「…そうですよね」
結衣「ちなつちゃん?」
26: 2011/09/12(月) 12:25:33.49 ID:1vh5661+0
ちなつ「昨日のアンケートを聞いてちょっと期待しちゃってました…」
結衣「あ、うん…」
ちなつ「結衣先輩は、京子先輩と完全に出来てるってわかってました」
結衣「いや…出来てるって言い方はちょっと」
ちなつ「いいんです。分かってましたから…」
結衣(ちなつちゃん…)
結衣「…その、友達として、先輩としてなら」
ちなつ「はい?」
結衣「普段見たいなスキンシップも…構わないからさ?」
ちなつ「はい。…ありがとうございます…」
結衣「部室、いこっか」
結衣「あ、うん…」
ちなつ「結衣先輩は、京子先輩と完全に出来てるってわかってました」
結衣「いや…出来てるって言い方はちょっと」
ちなつ「いいんです。分かってましたから…」
結衣(ちなつちゃん…)
結衣「…その、友達として、先輩としてなら」
ちなつ「はい?」
結衣「普段見たいなスキンシップも…構わないからさ?」
ちなつ「はい。…ありがとうございます…」
結衣「部室、いこっか」
27: 2011/09/12(月) 12:29:00.64 ID:1vh5661+0
~部室~
結衣「お待たせ」
あかり「…」ソワソワ
ちなつ「あかりちゃん?」
あかり「ふぇぇっ!? ど、どどどうしたのー!?」
結衣「いやこっちのセリフだろ…」
京子「お茶いれといたよ。ほい」
結衣「さんきゅ」
ちなつ「あ、すみません…わざわざ」
結衣「お待たせ」
あかり「…」ソワソワ
ちなつ「あかりちゃん?」
あかり「ふぇぇっ!? ど、どどどうしたのー!?」
結衣「いやこっちのセリフだろ…」
京子「お茶いれといたよ。ほい」
結衣「さんきゅ」
ちなつ「あ、すみません…わざわざ」
29: 2011/09/12(月) 12:41:28.97 ID:1vh5661+0
京子「ちなつちゃん… ごめんね」
ちなつ「えっ…?」
京子「私、たぶん結衣がいないとダメになっちゃうから」
ちなつ「あ… 私なら大丈夫ですよ!と、友達もいますから!」
あかり「えっ?えっ?」
結衣「……(気まずい)」
京子「でも結衣のことだからいつも通りに接していいとか言ってきたでしょ?」
結衣「お、おい京子…」
ちなつ「すごいなぁ…先輩たちって。本当にお互いによく分かってるんですね…」
あかり「どういうことなのー!?」
ちなつ「えっ…?」
京子「私、たぶん結衣がいないとダメになっちゃうから」
ちなつ「あ… 私なら大丈夫ですよ!と、友達もいますから!」
あかり「えっ?えっ?」
結衣「……(気まずい)」
京子「でも結衣のことだからいつも通りに接していいとか言ってきたでしょ?」
結衣「お、おい京子…」
ちなつ「すごいなぁ…先輩たちって。本当にお互いによく分かってるんですね…」
あかり「どういうことなのー!?」
31: 2011/09/12(月) 12:44:55.41 ID:1vh5661+0
結衣「あのさ、みんなにここで言っておくよ」
あかり「あかり、まだついていけてな」
結衣「いずれ私は京子と付き合うことになると思う。何カ月、何年後か分からないけど」
結衣「でも、変に意識しないでいつも通りに話したり遊んだりしてほしい。これは切実なお願い」
ちなつ「わかってます♪ でも私も結衣先輩のこと、いつまでも好きですから!忘れないでくださいね!」
京子「おおう、ダブルエターナルラヴ!」
結衣「茶化すなよ。話はこれで終わり」
あかり「あかりついていけないよぉ」
京子「あかりは何も気にしないでいつも通りでいればいいってことだよ!」
あかり「そ、そうなのかなぁ… でも…うん、わかった!」
結衣(これで、いいんだよな…)
あかり「あかり、まだついていけてな」
結衣「いずれ私は京子と付き合うことになると思う。何カ月、何年後か分からないけど」
結衣「でも、変に意識しないでいつも通りに話したり遊んだりしてほしい。これは切実なお願い」
ちなつ「わかってます♪ でも私も結衣先輩のこと、いつまでも好きですから!忘れないでくださいね!」
京子「おおう、ダブルエターナルラヴ!」
結衣「茶化すなよ。話はこれで終わり」
あかり「あかりついていけないよぉ」
京子「あかりは何も気にしないでいつも通りでいればいいってことだよ!」
あかり「そ、そうなのかなぁ… でも…うん、わかった!」
結衣(これで、いいんだよな…)
32: 2011/09/12(月) 12:50:16.69 ID:1vh5661+0
~更に後日~
あかり「今日ちなつちゃんお休みだってー」
京子「え、マジで?」
結衣「まさか… いや…それはないか」
京子「結衣に振られたショックで…!」
結衣「おい…心を読むな」
あかり「お見舞い、いかない?」
結衣「心配だからね。行こうか」
京子「ラムレーズンを買っていってあげよう」
結衣「またお前は自分が食べたいものを…」
あかり「今日ちなつちゃんお休みだってー」
京子「え、マジで?」
結衣「まさか… いや…それはないか」
京子「結衣に振られたショックで…!」
結衣「おい…心を読むな」
あかり「お見舞い、いかない?」
結衣「心配だからね。行こうか」
京子「ラムレーズンを買っていってあげよう」
結衣「またお前は自分が食べたいものを…」
35: 2011/09/12(月) 12:59:25.12 ID:1vh5661+0
~吉川家~
あかり「ちなつちゃん!大丈夫?」
ちなつ「けほっ… 大丈夫、普通の風邪みたいだから…」
結衣「あ、あの…ちなつちゃん… やっぱり落ち込んでるよね」
ちなつ「え? だ、大丈夫ですよっ!」
結衣「私があんなこと言ったから精神的に疲れちゃったとか…」
ちなつ「そんなことないです!ちょっと昨日は宿題が進まなくて…」
あかり「えっ、昨日のってすごく簡単だったよ…?」
ちなつ「…えっと宿題じゃなくて…えっと…」
京子「ちなつちゃん 泣きたいなら私の胸で泣いていいんだぜ?」キラッ
結衣「またお前は…」
ちなつ「ふ…ふぇぇ…」
結衣「えっ!?」
あかり「ちなつちゃん!大丈夫?」
ちなつ「けほっ… 大丈夫、普通の風邪みたいだから…」
結衣「あ、あの…ちなつちゃん… やっぱり落ち込んでるよね」
ちなつ「え? だ、大丈夫ですよっ!」
結衣「私があんなこと言ったから精神的に疲れちゃったとか…」
ちなつ「そんなことないです!ちょっと昨日は宿題が進まなくて…」
あかり「えっ、昨日のってすごく簡単だったよ…?」
ちなつ「…えっと宿題じゃなくて…えっと…」
京子「ちなつちゃん 泣きたいなら私の胸で泣いていいんだぜ?」キラッ
結衣「またお前は…」
ちなつ「ふ…ふぇぇ…」
結衣「えっ!?」
36: 2011/09/12(月) 13:04:52.54 ID:1vh5661+0
ちなつ「わあぁぁぁん! や、やだよぉぉ! 結衣先輩にもう甘えられないの!!」
京子「え…ち、ちなつちゃん…」
ちなつ「無理だよぉぉ!好きな人がいるって…えぐっ 分かってるのに…ひっ、ひっく…もう近づけないよ…」
京子「ちなつちゃん…」
結衣「…っ!」ダッ
あかり「あ、結衣ちゃん!」
京子「あかり!追って!」
結衣(最悪だ…私…)
結衣(ちなつちゃんも同じくらい好きでいてくれてるって分かってたのに…
京子「え…ち、ちなつちゃん…」
ちなつ「無理だよぉぉ!好きな人がいるって…えぐっ 分かってるのに…ひっ、ひっく…もう近づけないよ…」
京子「ちなつちゃん…」
結衣「…っ!」ダッ
あかり「あ、結衣ちゃん!」
京子「あかり!追って!」
結衣(最悪だ…私…)
結衣(ちなつちゃんも同じくらい好きでいてくれてるって分かってたのに…
39: 2011/09/12(月) 13:12:27.53 ID:1vh5661+0
~公園~
あかり「ま、待って結衣ちゃん… 足はやい…」
結衣「あかり… 私どうすれば良かったんだ…」
あかり「無責任だけど… あかり、分からないよ」
結衣「……」
綾乃「船見さんに…赤座さん? 何してるの?」
結衣「綾乃…」
あかり「えっ、なんで…?」
綾乃「千歳の家に向かうのに近道なのよ、公園。それで…どうしたの?」
あかり「ま、待って結衣ちゃん… 足はやい…」
結衣「あかり… 私どうすれば良かったんだ…」
あかり「無責任だけど… あかり、分からないよ」
結衣「……」
綾乃「船見さんに…赤座さん? 何してるの?」
結衣「綾乃…」
あかり「えっ、なんで…?」
綾乃「千歳の家に向かうのに近道なのよ、公園。それで…どうしたの?」
40: 2011/09/12(月) 13:17:17.44 ID:1vh5661+0
あかり「~ってことがあって…」
綾乃「はぁ… なるほどね…」
結衣「……」
綾乃「船見さん、ちょっと」
結衣「…?」
綾乃「複数の人から好かれるのは仕方ないことよ、それはあなたに魅力があるからなんだから」
あかり(あかり…少し離れてよう)
綾乃「でもね 逆に何人もの人を同時に想うのはずるいこと 二股と変わらないわ」
結衣「わ、分かってる… 京子を選んだことに後悔はしてないよ」
綾乃「じゃあなんで今頃うじうじしてるの?」
結衣「綾乃だって…あんな泣き顔を見ちゃったら絶対にうじうじするよ」
綾乃「はぁ… なるほどね…」
結衣「……」
綾乃「船見さん、ちょっと」
結衣「…?」
綾乃「複数の人から好かれるのは仕方ないことよ、それはあなたに魅力があるからなんだから」
あかり(あかり…少し離れてよう)
綾乃「でもね 逆に何人もの人を同時に想うのはずるいこと 二股と変わらないわ」
結衣「わ、分かってる… 京子を選んだことに後悔はしてないよ」
綾乃「じゃあなんで今頃うじうじしてるの?」
結衣「綾乃だって…あんな泣き顔を見ちゃったら絶対にうじうじするよ」
45: 2011/09/12(月) 13:21:50.28 ID:1vh5661+0
結衣「例えばだよ。綾乃が京子と千歳から告白されたとする」
綾乃「な、なによその例えは…」
結衣「私と同じ考え方で、千歳を選んだとしよう。それでそのあと、京子は我慢してて…」
結衣「突然、本当は辛いって泣かれちゃったらどうする?」
綾乃「それは… か、考えるわね… うじうじするかも」
結衣「…そうでしょ?」
綾乃「でも、その歳納京子も船見さんを選んでるのよ?」
結衣「…」
綾乃「私が歳納京子を取られたくないってここで船見さんに向かって泣いたらどうするの?」
結衣「あ…それは…」
綾乃「な、なによその例えは…」
結衣「私と同じ考え方で、千歳を選んだとしよう。それでそのあと、京子は我慢してて…」
結衣「突然、本当は辛いって泣かれちゃったらどうする?」
綾乃「それは… か、考えるわね… うじうじするかも」
結衣「…そうでしょ?」
綾乃「でも、その歳納京子も船見さんを選んでるのよ?」
結衣「…」
綾乃「私が歳納京子を取られたくないってここで船見さんに向かって泣いたらどうするの?」
結衣「あ…それは…」
48: 2011/09/12(月) 13:27:45.15 ID:1vh5661+0
綾乃「こういうふうに、キリがないのよ」
綾乃「あなたはもう考えたんでしょ? 歳納京子を選んだなら、それでいいじゃない」
結衣「…」
綾乃「選んだからには自信を持てばいいのよ。むしろ吉川さんには早く言ってあげただけ良かったじゃない」
結衣「…そうだな。そうだよ…」
綾乃「わかった?」
結衣「あぁ、なんかごめん…綾乃に当たる感じになって」
綾乃「いいの。ほら、放ってきちゃったんでしょ? 戻った方がいいわ」
結衣「そうだね。ありがとう!」
綾乃「あなたはもう考えたんでしょ? 歳納京子を選んだなら、それでいいじゃない」
結衣「…」
綾乃「選んだからには自信を持てばいいのよ。むしろ吉川さんには早く言ってあげただけ良かったじゃない」
結衣「…そうだな。そうだよ…」
綾乃「わかった?」
結衣「あぁ、なんかごめん…綾乃に当たる感じになって」
綾乃「いいの。ほら、放ってきちゃったんでしょ? 戻った方がいいわ」
結衣「そうだね。ありがとう!」
49: 2011/09/12(月) 13:30:15.18 ID:1vh5661+0
綾乃「赤座さんごめんね。終わったわ」
あかり「いえ…あの、結衣ちゃんのこと…ありがとうございます」
あかり「まだあかり、人を好きになるとか分からないから…」
綾乃「いずれ分かるようになるわ。赤座さんにも。船見さん行っちゃうわよ?」
あかり「あ…はい!では、また!」ペコッ
綾乃「えぇ」
綾乃「そうだわ… 私、歳納京子を取られたって考えてる…」
綾乃「私も…反省しなきゃ」
あかり「いえ…あの、結衣ちゃんのこと…ありがとうございます」
あかり「まだあかり、人を好きになるとか分からないから…」
綾乃「いずれ分かるようになるわ。赤座さんにも。船見さん行っちゃうわよ?」
あかり「あ…はい!では、また!」ペコッ
綾乃「えぇ」
綾乃「そうだわ… 私、歳納京子を取られたって考えてる…」
綾乃「私も…反省しなきゃ」
51: 2011/09/12(月) 13:33:18.59 ID:1vh5661+0
~再び吉川家~
結衣「…ごめん。急に出て行って」
京子「うん。ちなつちゃん落ち着いたよ。寝ちゃった」
結衣「そっか…わるい」
あかり「起きるまであかりが付いてるから、2人は先に帰ってもいいよ?」
京子「どうする?私はどっちでもいいよ」
結衣「いや…待つ。ちなつちゃんの言葉も聞いてあげるんだ」
京子「そっか」
結衣「…ごめん。急に出て行って」
京子「うん。ちなつちゃん落ち着いたよ。寝ちゃった」
結衣「そっか…わるい」
あかり「起きるまであかりが付いてるから、2人は先に帰ってもいいよ?」
京子「どうする?私はどっちでもいいよ」
結衣「いや…待つ。ちなつちゃんの言葉も聞いてあげるんだ」
京子「そっか」
52: 2011/09/12(月) 13:39:10.75 ID:1vh5661+0
ちなつ「ん…うぅ…」
京子「あ、起きた?」
ちなつ「みなさん…待っててくれたんですか?」
京子「うん」
結衣「…あのさ、ちなつちゃん」
ちなつ「はい…」
結衣「ちなつちゃんの言葉で聞きたい。どう思ってるのか」
ちなつ「……」
結衣「あ、嫌だったらいいんだ。もう選んだ事実は変わらないし変えないから」
ちなつ「私は、いつでも結衣先輩のことを考えてしまうほどに大好きでした」
ちなつ「最初に守ってあげるからって言われてから… 結衣先輩に会うことだけが楽しみで」
ちなつ「本気で、本気で好きになってました… 今でもそれは変わりません」
結衣「…うん」
京子「あ、起きた?」
ちなつ「みなさん…待っててくれたんですか?」
京子「うん」
結衣「…あのさ、ちなつちゃん」
ちなつ「はい…」
結衣「ちなつちゃんの言葉で聞きたい。どう思ってるのか」
ちなつ「……」
結衣「あ、嫌だったらいいんだ。もう選んだ事実は変わらないし変えないから」
ちなつ「私は、いつでも結衣先輩のことを考えてしまうほどに大好きでした」
ちなつ「最初に守ってあげるからって言われてから… 結衣先輩に会うことだけが楽しみで」
ちなつ「本気で、本気で好きになってました… 今でもそれは変わりません」
結衣「…うん」
57: 2011/09/12(月) 13:46:19.10 ID:1vh5661+0
ちなつ「困らせてしまって…すみません」
結衣「ううん…私も色々悪いところがあったんだと思う。ちなつちゃんの気持ちは嬉しいよ。本当に。」
ちなつ「結衣先輩が選んだんですから…本当は辛いですけど、私…耐えます」
結衣「ごめんね、気持ちも知らずにいつもどおりに接していいなんて言って…」
ちなつ「いえ…そんな…」
結衣「……だからはっきり言うね。私のことは、あきらめて…。私は京子を選んだから」
ちなつ「…っ…… はい…!」
結衣「じゃあこの話は終わりね」
結衣「……あれ、そういえばあかりと京子がいない…?」
59: 2011/09/12(月) 13:50:40.31 ID:1vh5661+0
ガチャッ
あかり「あ、あの…終わった…?」
結衣「気を使わせちゃったか。うん、終わったよ」
ちなつ「うん!…いつまでも落ち込んでられないよね!」
結衣「…京子は?」
あかり「あれ?いままでそこにいたんだけど…」
京子「あぁ、うん いるよ」
京子(あんな辛い会話聞いてられるわけないじゃん…)
あかり「あ、あの…終わった…?」
結衣「気を使わせちゃったか。うん、終わったよ」
ちなつ「うん!…いつまでも落ち込んでられないよね!」
結衣「…京子は?」
あかり「あれ?いままでそこにいたんだけど…」
京子「あぁ、うん いるよ」
京子(あんな辛い会話聞いてられるわけないじゃん…)
60: 2011/09/12(月) 13:54:13.79 ID:1vh5661+0
結衣「さて、じゃあ帰ろうか」
ちなつ「あ…先輩たち、あかりちゃん、お見舞いありがとうございました」
あかり「ううん… 明日はこれそう?」
ちなつ「うん、熱はもう下がったみたいだから」
京子「じゃあねー!明日部室で待ってるよ!」
ちなつ「あ…先輩たち、あかりちゃん、お見舞いありがとうございました」
あかり「ううん… 明日はこれそう?」
ちなつ「うん、熱はもう下がったみたいだから」
京子「じゃあねー!明日部室で待ってるよ!」
62: 2011/09/12(月) 13:57:47.69 ID:1vh5661+0
~後日の部室~
ちなつ「あ…こんにちは…」
結衣「やっ、ちなつちゃん」
ちなつ「あかりちゃんと京子先輩は…?」
結衣「お菓子買いに行ったよ」
ちなつ「じゃあ…お茶淹れますね」
結衣「うん、ありがとう」
結衣「…ん。おいしい」
ちなつ「良かったです」ニコッ
ちなつ「あ…こんにちは…」
結衣「やっ、ちなつちゃん」
ちなつ「あかりちゃんと京子先輩は…?」
結衣「お菓子買いに行ったよ」
ちなつ「じゃあ…お茶淹れますね」
結衣「うん、ありがとう」
結衣「…ん。おいしい」
ちなつ「良かったです」ニコッ
63: 2011/09/12(月) 14:02:54.59 ID:1vh5661+0
京子「たっだいまー お、ちなつちゃんも来てる!可愛いよぉ」スリスリ
ちなつ「や、やめてください… ていうかまだ風邪気味なのでうつりますよ!」
京子「えぇーいいよー」
あかり「よ、よくないと思うよ…」
結衣「ほら京子、離れなよ」
京子「ぶー 嫉妬かい?」ニヤッ
結衣「ち…違うよ。バカ」
ちなつ(よかった… いつも通り、かも)
ちなつ「や、やめてください… ていうかまだ風邪気味なのでうつりますよ!」
京子「えぇーいいよー」
あかり「よ、よくないと思うよ…」
結衣「ほら京子、離れなよ」
京子「ぶー 嫉妬かい?」ニヤッ
結衣「ち…違うよ。バカ」
ちなつ(よかった… いつも通り、かも)
64: 2011/09/12(月) 14:05:41.34 ID:1vh5661+0
~その後~
結衣「おい京子急げ、電車行っちゃう」
京子「待ってよー 鞄が」
結衣「あぁもう持ってやるから貸せ!」
京子「あ、ありがと」
結衣「ギリギリ乗れた…次1時間後だからな」
京子「ふぃー」
結衣「でもいいのかな、2人で旅行なんて」
京子「いいんじゃない? やばければ日帰りも出来るよ」
結衣「…そうだね」
結衣「おい京子急げ、電車行っちゃう」
京子「待ってよー 鞄が」
結衣「あぁもう持ってやるから貸せ!」
京子「あ、ありがと」
結衣「ギリギリ乗れた…次1時間後だからな」
京子「ふぃー」
結衣「でもいいのかな、2人で旅行なんて」
京子「いいんじゃない? やばければ日帰りも出来るよ」
結衣「…そうだね」
66: 2011/09/12(月) 14:11:59.44 ID:1vh5661+0
京子「なんか結衣、楽しくなさそうだぞ」
結衣「電車の段階で楽しいやつはそんなにいないって… あ、お茶いる?」
京子「もらうー」
結衣「ほら。こぼすなよ」
京子「…そういえばまだ言ってなかったけど」
結衣「ん?」ゴクゴク
京子「ちなつちゃんとあかり、付き合うらしいよ」
結衣「ぶふっ! え、ホント?」
結衣「電車の段階で楽しいやつはそんなにいないって… あ、お茶いる?」
京子「もらうー」
結衣「ほら。こぼすなよ」
京子「…そういえばまだ言ってなかったけど」
結衣「ん?」ゴクゴク
京子「ちなつちゃんとあかり、付き合うらしいよ」
結衣「ぶふっ! え、ホント?」
68: 2011/09/12(月) 14:15:52.30 ID:1vh5661+0
京子「結衣…きたない。 あかりの優しさに惹かれたんだって」
結衣「へぇ…(まさか私たちより先に付き合う、って状態に行ってたなんて)」
京子「ちょっと安心したでしょ」
結衣「…まぁね。あかりとなら似合うし、安心できる。良かったよ」
京子「これで私だけを見てられるね☆」キャピッ
結衣「キャピッ じゃねーよ…」
結衣(これが…私の選んだ結果か)
結衣(京子を好きだって気持ちは本当だから…)
結衣(間違って…ないよね…)
~END~
結衣「へぇ…(まさか私たちより先に付き合う、って状態に行ってたなんて)」
京子「ちょっと安心したでしょ」
結衣「…まぁね。あかりとなら似合うし、安心できる。良かったよ」
京子「これで私だけを見てられるね☆」キャピッ
結衣「キャピッ じゃねーよ…」
結衣(これが…私の選んだ結果か)
結衣(京子を好きだって気持ちは本当だから…)
結衣(間違って…ないよね…)
~END~
73: 2011/09/12(月) 14:19:44.85 ID:3JBbK4Gv0
乙
74: 2011/09/12(月) 14:22:08.08 ID:1vh5661+0
どのSSを読んでも基本ちなつが悪役になってるパターンが多かったから、
かわいそうでもいいから少しでもいい結果を求めたら無難な感じになった…
次はもっと練ってきます
読んでいただいて感謝ー
かわいそうでもいいから少しでもいい結果を求めたら無難な感じになった…
次はもっと練ってきます
読んでいただいて感謝ー
引用元: 結衣「やっぱり本気なんだよね」



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