1:◆hUHoLGUAN2 2011/09/10(土) 22:44:32.85 ID:woheXD1so

シュタゲ短編SS+おまけです

注意

本編はトゥルーエンド後という解釈でおねがいします。
おまけはシュタゲ×DMCのクロスです
短めですがどうぞよろしくお願いします。

2: 2011/09/10(土) 22:45:22.11 ID:woheXD1so
ある日のラボ

岡部「ん?机になにかが…」

岡部の目についたものは一冊のアルバム
アルバムには

“Chris Memory”

岡部「ん、これは…助手のアルバムか」

バタン、と扉が開く
STEINS GATE 牧瀬紅莉栖 運命探知の魔眼[リーディング シュタイナー] 1/7スケール プラスチック製 塗装済み完成品フィギュア

3: 2011/09/10(土) 22:46:33.23 ID:woheXD1so
紅莉栖「あら、岡部じゃない、何見ているの…ってそれにさわるなぁー!」

顔を真っ赤にして叫ぶ紅莉栖

岡部「む、何だ突然、机の上に見慣れない物があったら手にとって見るのが人情だろう。」

紅莉栖「だめったら駄目!」

岡部「フゥーハハハハ、よいではないか減るものではなかろう」

紅莉栖「減る!アタシのなにか大事なものが減るから駄目ェー!」

まゆり「トゥットゥルー☆」

4: 2011/09/10(土) 22:48:10.79 ID:woheXD1so
岡部「おお、まゆりよく来た、その本を取ってくれ!」

紅莉栖「らめえええええ!」

まゆり「わぁ、なんだかちっちゃい紅莉栖ちゃんがたくさん写ってるね!」

紅莉栖「うう~~」ポロポロ

岡部「何も泣くことなかろう助手よ。」

紅莉栖「でも、恥ずかしい」ポロポロ

まゆり「ん~、御免ね紅莉栖ちゃん…そうだ!」

5: 2011/09/10(土) 22:48:59.13 ID:woheXD1so
ぽん、と手を叩き何かを思いついたまゆり

まゆり「みんなのアルバムもちよって見せ合いっこしようよ!きっと楽しいよ~☆」

紅莉栖「ふぇ?」

まゆり「それなら紅莉栖ちゃんも恥ずかしくないよね?」

紅莉栖「…(みんなのアルバム…岡部…ちっちゃい…)」

まゆり「ねぇ、いいでしょ~」

紅莉栖「うう、分かったわ、それなら見せてもいい…」

6: 2011/09/10(土) 22:50:17.22 ID:woheXD1so
岡部「おい、まゆり何をかってな」

まゆり「じゃあさっそくまゆしぃのアルバムもってくるね!」

タッタッタ、とラボからでていくまゆり

岡部「…、その、すまん助手…」

紅莉栖「うるさい…」プクー

顔を膨らす助手

紅莉栖「あんたのアルバム見るまで赦さないから。」

7: 2011/09/10(土) 22:51:30.75 ID:woheXD1so
岡部「ふ、フフン…鳳凰院凶真には過去の記録というものがないのだ、だからそんな目をしたって出てこないぞ!」(見せるの恥ずかしいし。)

紅莉栖「それはどうかしらね~」

岡部「それはどういう…あっ!まゆり!」

しまった、と思い急いで実家に電話する

岡部「もしもし、かあさん?」

母「ああ、倫太郎丁度よかったわ、さっきまゆりちゃんから電話かかってきてアルバム用意してくれっていうから出しといたからね」

8: 2011/09/10(土) 22:53:45.55 ID:woheXD1so
岡部「」

トゥットルー
母「あ、まゆりちゃん来たからきるね、アンタもたまには店番手伝いなさい」プツッ

時既に遅し

紅莉栖「いや~楽しみだわアンタの小さい頃って。」ニヨニヨ

岡部「ッく、もしもし…ああ、とうとう機関が俺の母に魔の手をのばした・・・ああ・・・」

紅莉栖「はいはい、厨2病乙」

岡部「くっ、こうなったら出来るだけ人を集めて巻き込んでやる!」





9: 2011/09/10(土) 22:54:55.08 ID:woheXD1so
るか子「おじゃまします、持って来ましたよ~」

ダル「オカリンの頼みだから仕方なく持ってきたんだからねっ」

まゆり「わぁ、なんだかどんどん楽しくなってきたね~」

岡部「ふふ、フェイリスは忙しくて今回は無理だった・・・萌郁は手元になくて見れないのが残念なところだが、まあいい」

岡部「これよりM作戦を実施する」

まゆり「じゃあさっそくまゆしぃのから見るね!」

岡部「ちょ、話を進めないでくれ…」

10: 2011/09/10(土) 22:56:38.31 ID:woheXD1so




紅莉栖「わあ、可愛い!」

るか子「うわぁ、面影ありますね。」

ダル「うほおお!まゆ氏マジ天使お!」

岡部「ほほぅ、今も昔も雰囲気はまったく変わらないな」

まゆり「えへへ~」

紅莉栖「あら、このまゆりと写ってるのって…」

11: 2011/09/10(土) 22:58:07.77 ID:woheXD1so
岡部「なっ、ちょっ」

まゆり「ああ、それオカリンだよ~」

紅莉栖「ぷ~~~、なんで全裸で水着のまゆりと写ってるわけ?」クスクス

ダル「ほほう、これが巷で噂のショタリンってやつかお。」

岡部「ショタリンっていうなこのダルめ!」

まゆり「この写真はね~一緒に海に行ったときにオカリンの海水パンツが
どっかに流されちゃって、そのときに撮った写真なんだよ~」

12: 2011/09/10(土) 22:59:33.43 ID:woheXD1so
紅莉栖「それにしてもこの岡部フルチンである。」キリッ

岡部「だ~~~、子供の頃のことだ、忘れてくれっ」

るか子(やだ…かわいいよ…)

次々にページを開きその度にキャーキャー騒ぐ

るか子「わぁ…二人で仲良く寝てる写真…」

紅莉栖「やだ、岡部かわいい…」

まゆり「えへへ、昔はよく一緒にお昼寝してたよね、オカリン」

13: 2011/09/10(土) 23:01:10.28 ID:woheXD1so
ダル「既にこの頃からリア充なんてチートだろJK」

岡部「ええい、何でお前の家はそういう写真をたくさん持っておるのだ、フルチンの事など今の今まで忘れていたのに!」

まゆり「仲良しだったからね~」ニッコリ

ダル「じゃあ次は僕の番だお。」

ぺらぺらと開いていく

まゆり「わぁ~、ダル君の小さい頃って痩せてたんだね~」

紅莉栖「そりゃ小さい頃から今の体型だったら大変でしょ。」

14: 2011/09/10(土) 23:02:24.89 ID:woheXD1so
るか子「でもなんだか子役ででてきそうな、凛々しい顔ですね」

岡部「でも今じゃこの有様…時の流れは容赦なく、残酷なことだ。」

ダル「いやあ、それほどでも…」

一同「褒めてない」

まゆり「でもダル君って随分普通な感じだったんだね~」

ダル「まゆ氏それ酷くね?」

15: 2011/09/10(土) 23:03:54.00 ID:woheXD1so
紅莉栖「そうよね~、中学の頃なんて順調にイケメン路線を走ってたのに…」

岡部「そういえばそうだな…俺が高校の時は既に今の体型だったし…」

ぺらぺらとめくっていき、あるページに差し掛かると

るか子「…えっ」

紅莉栖「え?2006年と2007年の写真なんか違うんじゃない?」

岡部「なんと」

16: 2011/09/10(土) 23:04:59.25 ID:woheXD1so
紅莉栖「ありえない…1年でこんなにも変貌するものなの…?」

ダルの写真は2006年から2007年にかけて大きく姿を変えていた
主に横方向に。

ダル「その件については海よりも深く、山よりも険しい理由があったんだお…」トオイイメ

まゆり「え~、気になるから教えてよ~」

ダル「実はこの頃好きな女の子がいて思い切って告白したんだお」

岡部「なにっ告白ぅ?」

17: 2011/09/10(土) 23:06:45.40 ID:woheXD1so
ダル「でも結局振られたんだけどね。」

紅莉栖「じゃあその反動で過食したわけ?」

ダル「それだけならよかったんだけど、運悪くクラスメイトに告白したことがバレてずっとからかわれて、その女の子も耐え切れなくなって転校していったお…」

紅莉栖「えっ」
まゆり「えっ」
岡部「えっ」
るか子「えっ」

ダル「以来、3次元の女の子には幻想を抱かないことにしたんだお…」

岡部「ダル…」

紅莉栖「ごめん、橋田…そんな辛い過去があったなんて…」

まゆり「ごめんねダル君、辛いこと思い出させて…」

るか子「橋田さん…」

18: 2011/09/10(土) 23:07:17.75 ID:woheXD1so
ちょっと酒買ってきますェ

19: 2011/09/10(土) 23:17:02.06 ID:woheXD1so
ダル「以上、釣りですた」

ドテテ、とラボ中に音が響く

岡部「おいコラスーパーハカー!俺の涙を返せ!」

紅莉栖「そうよ、一瞬でも同情した時間を返せ!」

まゆり「あはは、ダル君冗談きついよ~」

るか子「酷いですぅ…」

ダル「本当のところは勉強疲れのストレスがたまって食べ物に走っただけだお」

20: 2011/09/10(土) 23:18:21.66 ID:woheXD1so
るか子「あはは、じゃあ次は僕の番ですね」

そういって持ってきたアルバムを見せるるか子


まゆり「おお~、るか君すごい可愛いね~」

紅莉栖「でもこの服って」

ダル「女の子用だお…」

るか子「僕の小さい頃の服ってみんなお姉ちゃんのお下がりで…色合いもピンクとかしかなかったから・・・」

21: 2011/09/10(土) 23:19:16.31 ID:woheXD1so
岡部「しかしるか子は昔から可愛い子供だったんだな。」

るか子「えっ…凶真さん…恥ずかしいです…」

赤面するるか子

紅莉栖「ちょ、おかべアンタなんて事を言うのよ!」

岡部「な、なぜ俺が怒られるッ」

ダル「それにしてもこの頃から鍛えられすぎだろるか氏…」

見る写真すべてがまるで女の子…
だが男だ。

22: 2011/09/10(土) 23:20:37.64 ID:woheXD1so
るか子「うう、ちょっと恥ずかしくなってきた…」

岡部「ん?この写真、後ろにもう一枚あるぞ?」

おもむろに取り出すと

るか子「ひぃ!な、なんでぇ~~」

写真には世界地図を描いた布団と泣いているるか子(幼)がうつっていた

岡部「るか子よ、恥ずかしがることはあるまい、昔はみんなこんなもんだ」

23: 2011/09/10(土) 23:21:42.19 ID:woheXD1so
るか子「ううっ。ひいぃいん・・・」

橋田「男の娘…お漏らし…正義!」

紅莉栖「だまれHENTAI!」

さめざめと泣いてしまったのでるか子の写真はココで打ち切り。

岡部「さて、次は俺の番だな」

紅莉栖「えOちょっアタシ…」

24: 2011/09/10(土) 23:23:06.36 ID:woheXD1so
岡部「まあまあ助手よ、ココはこのメァーッドサイエンティストの鳳凰院凶真が
いかせてもらおう!」

まんまと助手を酉にまわした岡部

岡部「ではこの鳳凰院凶真が昔世を忍ぶ岡部倫太郎と名乗っていた時代の記憶を見るがいい。」

まゆり「オカリンは今も昔もオカリンだよ~」

25: 2011/09/10(土) 23:23:57.09 ID:woheXD1so
紅莉栖「前置きはいいからさっさと見せろこの岡部が。」

るか子「凶真さん…」

ダル「プゲラ」

岡部「コホン…」

岡部のアルバムを眺める一同

まゆり「オカリンは今も昔もカッコいいのです」

紅莉栖「あら、なかなか悪くないわね。」

26: 2011/09/10(土) 23:25:11.90 ID:woheXD1so

るか子「(岡部さんの小さい頃の写真…)」ドキドキ

紅莉栖「あはは、この写真傑作~」

ダル「これは見事なハナタレガキですねわかります。」

まゆり「むかしはよく鼻水で東京たわ 岡部「スタァーーープ!」」

岡部「ウェイウェイ、まゆり、それ以上喋ってはいけない」

28: 2011/09/10(土) 23:26:03.70 ID:woheXD1so
紅莉栖「ぷっくくっ」

ダル「オカリンの発想はいつも100年は進んでる件について」

るか子「クスっ」

岡部「うあああ、何やってんだよ昔のオレェええええ!」

まゆり「そうそう思い出したんだけど、昔アニメではやっていたクレヨンけんちゃんっていう漫画の真似してたんだよ~」

紅莉栖「ぷくく、なに、まだ面白い話あるの?」

顔を真っ赤にして聞く紅莉栖

29: 2011/09/10(土) 23:27:20.86 ID:woheXD1so
まゆり「シリだけ星人っていうギャグがあって、オカリンがそれを真似してたら
石に躓いてお尻に木の枝が刺さっちゃたんだよ~」

岡部「」

紅莉栖「Oh…」

ダル「オカリン非処Oなん?」

るか子「岡部さん…」

その後岡部はまゆりの思い出話と写真を絡めて話され、それはさながら公開処刑同然だった。


30: 2011/09/10(土) 23:28:59.79 ID:woheXD1so
数十分後

岡部「わかっていたんだ…過去を変えるなんて…できっこない…無理なんだ」ブツブツ

紅莉栖「あ~、久々に大笑いしたわ」

ダル「まゆ氏GJ」

るか子「でっ、でも凶真さんは今は立派に成長してますよ」

るか子の慰めが心にイタイ

岡部「とべよおおおお!」涙目


31: 2011/09/10(土) 23:30:32.74 ID:woheXD1so
紅莉栖「あ~あ、面白かった…じゃあこれでお開き…」

岡部「ちょっとまて助手よ」

紅莉栖「な、なにか?」

岡部「お前の番だよな?」

紅莉栖「あ、あはは…そうですよねー」

岡部「ではこれよりクリスティーナのあられもない過去を洗いざらい見るとするか」

32: 2011/09/10(土) 23:31:31.38 ID:woheXD1so
紅莉栖「くっクリスティーナ言うな!」

ダル「じつは一番楽しみなアルバムの件」

るか子「小さい頃の紅莉栖さん見てみたいです~」

まゆり「えへへ、、実はまゆしぃも一番楽しみにしてたんだよ~」

紅莉栖「ううっ、なんで母さんから送られてきたアルバムをラボに持ってきたんだろ」

岡部「それも運命石の扉の選択…」

33: 2011/09/10(土) 23:32:32.82 ID:woheXD1so
アルバムを開く

ダル「おおっ、そういえば牧瀬氏って小さい頃は日本に住んでいたんだっけ?」

紅莉栖「そうね、昔は青森で暮らしていたわ。」

小さい頃の紅莉栖の写真には日本で撮った写真がメインだ

岡部「ほほう、随分可愛く撮られてるな」

紅莉栖「なっちょっ可愛ッfj4うくぃfjをふじこ」


34: 2011/09/10(土) 23:33:10.15 ID:woheXD1so
まゆり「うわぁ、この海に浮かんでる大きい島も青森なの?」

紅莉栖「そうね、それは浅虫温泉にある湯の島ね~懐かしいわ、
アソコの温泉は本当に気持ちいいんだから。」

岡部「ほぉ、温泉か…行ってみたいな」

紅莉栖(岡部と温泉岡部と温泉岡部と温泉デュフフ)

ダル「牧瀬氏?」

35: 2011/09/10(土) 23:36:02.42 ID:woheXD1so
紅莉栖「はっ…と、とにかく青森に来たならあちこちに温泉があるから湯治にも向いているわ、
それに浅虫なら湯の島を眺めながら海釣りができるから休暇にはもってこいよ。」

るか子「わあ、これってねぶたってやつですよね、綺麗だなぁ」

ダル「迫力満点だろJK」

紅莉栖「やっぱり青森の夏といったらねぶたよ、ねぶたが終われば次は美味しいリンゴの季節ね。」

まゆり「うわあ、うーぱのねぶた出ないかなぁ・・・」

岡部「さすがにあの勇壮なねぶたとうーぱが同じく並んでると絵にならんだろう。」

まゆり「でもうーぱかわいいのです(´・ω・`)」

36: 2011/09/10(土) 23:37:07.22 ID:woheXD1so
ふと、アルバムの間に茶封筒が挟まっているのに気がつく

まゆり「紅莉栖ちゃん、これはなに?」

紅莉栖「…ああ、それは関係ないの。」

さっと茶封筒を取り出ししまいこむ紅莉栖

その後も口リスティーナの成長写真を堪能したラボメンたちであった。


37: 2011/09/10(土) 23:38:21.59 ID:woheXD1so
るか子「ああ、もうこんな時間…」

まゆり「時間立つのはやいね~」

ダル「じゃ、これでおひらきってことで。」

まゆり「紅莉栖ちゃんはどうするの?」

紅莉栖「ああ、アタシはちょっとラボで調べ物してから帰るわよ」

まゆり「えへへ、オカリンと一緒に探し物するのかな?」

ダル「オカリン爆発しろ!」

38: 2011/09/10(土) 23:39:44.23 ID:woheXD1so
紅莉栖「ちょ、まゆり、なんて事を言うのよ…アタシと岡部はまだそんなかんけ(ry)」

紅莉栖と岡部をのぞいて皆帰っていく

紅莉栖「…アンタはラボで泊まるの?」

岡部「ああ、新しいガジェットのネタを考えねば…」

紅莉栖「あっそ、アタシも調べもの終わったら帰るわね。」



39: 2011/09/10(土) 23:41:56.49 ID:woheXD1so
沈黙がラボを支配する

カチカチと、マウスの音だけがラボに響く

どれくらい時間がたっただろうか。
おもむろに岡部が先ほど紅莉栖が隠した茶封筒の事を思い出す


岡部「なあ、紅莉栖」

ピタっと、音が消える

紅莉栖「…なに?」

40: 2011/09/10(土) 23:43:28.02 ID:woheXD1so
岡部「あの茶封筒の中身、何だったんだ?」

紅莉栖「…」

岡部「…」

沈黙

岡部「ま、まぁどうしてもいえないなら言わなくてもいいぞ、クリスティーナよ」

紅莉栖「…知りたい?」

岡部「…できれば。」

紅莉栖がパソコンから離れ、岡部の隣に座る

41: 2011/09/10(土) 23:44:18.54 ID:woheXD1so
茶封筒をとりだし、中身を出す

岡部「…これは…ドクター中鉢。」

紅莉栖「そう、私のお父さん。」

岡部「そうだったな…」

紅莉栖「昔は本当にやさしいお父さんだった…」

42: 2011/09/10(土) 23:45:08.07 ID:woheXD1so
紅莉栖「一緒に温泉に連れて行ってくれたり、釣りをしたり、祭りに行ったり…
どこにでもいるやさしいお父さん。」

紅莉栖「変よね、あんなことがあったのに…」

岡部「紅莉栖…」

紅莉栖「でも、それでもアタシにとってはたった一人の父親だから…」

紅莉栖「きちんと、現実と向き合わないと。」

封筒の中には父と娘が仲睦まじく写っている写真がたくさんはいっていた。

43: 2011/09/10(土) 23:45:55.90 ID:woheXD1so
岡部「…紅莉栖、胸を貸そうか?」

紅莉栖「…」

何も言わず、紅莉栖は岡部の胸で泣いた
子供のように泣いた、今はもう届かない父への思いを岡部の胸にぶつける
岡部は慈しみをもって紅莉栖の頭を胸に抱いた。


そうしているうちに二人とも眠りについてしまう
その日は月がとても綺麗な日だった
月明かりはとても明るく、
やさしく二人を照らしていた。


記憶中枢のセレネイド 了

45: 2011/09/10(土) 23:47:57.11 ID:woheXD1so
相変わらず短いですが本編終わりです
萌郁さんの小さい頃とか凄い興味があるんだけど
設定が…

46: 2011/09/10(土) 23:48:43.31 ID:woheXD1so
おまけ DMC世界線

デスレコーズ事務所-

根岸「失礼しまーす」

社長「ファァ~~~~ク!!」

根岸「うわっ、いきなり大声出さないでくださいよ社長。」

いつものように急の召集がかかり、事務所を訪れた3人

48: 2011/09/10(土) 23:50:35.35 ID:woheXD1so
社長「クソ垂らした猿みてぇな面見せんじゃねぇよタコが、お前ら3人来るのおせーんだ
よ!呼び出したら3秒で支度しな!」

根岸「す、すみません」

和田「社長、今日は何の用事で俺たち呼ばれたんスか?」

西田「…ブツブツ」

ああ、と呼び出した本人は呼んだ理由をすっかり忘れてたという顔をする

社長「今日はお前らにライブの仕事の話があるんだよ。」

和田「ライブっすか?いいっすねぇ、どこでやるんです?」

49: 2011/09/10(土) 23:51:45.42 ID:woheXD1so
社長「ファ~ック!返事は一人前だなクソガキ」

社長「今度のライブは秋葉原だ!」

西田 「」ピクッ

根岸「秋葉原ですかぁ、なんだかんだであまり行った事ないなぁ。」

和田「そりゃ随分メタルとは縁のなさそうな土地っすねェ」

三者三様の反応が返ってきた

社長「そうだ、そこらじゅうにそこのピザ[ピザ]みたいなやつらや、ひょろいクサそうなモヤシみたいなのだらけの場所がお前らの戦場だ、
場所はこのプリント見て確認しろ、そしてさっさと支度していって来い!」

51: 2011/09/10(土) 23:52:53.86 ID:woheXD1so
根岸「ええっ、これからですか?」

社長「シャ~ラ~ップファッキン根岸、拒否権はない!」

和田「まあ、無茶振りはいつものことだからな。

西田「メイド…メイクィーン…(ニヤニヤ)」





52: 2011/09/10(土) 23:53:38.14 ID:woheXD1so
秋葉原-

根岸「って」

和田「野外ライブかよ…」

西田「ブツブツ…メイド…」

指定された場所はクロスフィールド前のカフェスペースにライブスペースを特設した
ような感じであった。

根岸「本当にこんなところ(おたくのまち)でデスメタルのライブなんて成功するのかなぁ?」

和田「仕事だからな、場所はえらべねーよ。」

53: 2011/09/10(土) 23:55:01.06 ID:woheXD1so

和田「それよりも既に客がいるんだが、あれはいつものファンがここまでやってきたのか…」

どうみても周りの雰囲気とは一線を隠した観客がそこにはいたが、それでもすぐに気にならなくなる雰囲気はアキバにはあった。

ファンの鏡「とうとうクラウザーさんもアキバに侵攻してくるんだな」

スキンヘッド「噂では工口と萌えで堕落しきった秋葉原を征服し、自分好みのテーマに沿った魔界都市建設計画が侵攻の理由らしい。」

ファンの鏡「ということはこのアキバの光景も見納めかぁ・・・」

根岸(何だか凄い物騒な話してる余あの人たち…)


54: 2011/09/10(土) 23:55:59.20 ID:woheXD1so
-控え室

根岸「さっさと行けといわれた割にはライブって夕方からかぁ。」

和田「根岸、ライブまで時間あるし俺はちょっとブラブラしてくるよ。」

西田「ブツブツ ニャンニャン ブツブツ」

根岸「あっ、もう、みんな結構いい加減だなぁ。」

二人を見送り自分もプラプラしてみようと思い立ち、一反控え室を出て町へ繰り出す


55: 2011/09/10(土) 23:56:42.55 ID:woheXD1so
ラジオ会館前-

根岸「そういえばココって数ヶ月前に妙な事件があったなぁ」

根岸が回想したのはラジオ会館で起きた血だまりに倒れていた少女の件である

根岸「刺されたはずの人がいなくなったっていう話だし、軽くホラーだよな…」

プラプラ歩いていると細い路地で女の子が絡まれているのが目に付いた

るか子「こ、困ります…これから用事があるので…」

4℃「いいだろ、お前のそのキュートな瞳に俺の氷結しきった心(コキュートスハート)がとけちまったんだ…」

56: 2011/09/10(土) 23:57:40.17 ID:woheXD1so
みるからにガラの悪そうな黒い男(そしてなんかイタい)が巫女服のコスプレをした美少女がそこにいた。

根岸(た、大変だ!)

そして、声をあげる

根岸「お…おい!お前なにをしてるんだ!」

一瞬大声で叫ばれたため黒い男が注意をそらす、その隙にるか子が根岸の所まで逃げ出す」

るか子「あ、ありがとうございます!」

根岸「い、いいから早く逃げて!」(うわっ、凄く可愛い…そしていいにおい…)

すぐさま女の子をこの場から逃がす

4℃「…ちっ、テメーなんてことしてくれたんだよ…この落とし前どうつけんだ?」

根岸「」

58: 2011/09/10(土) 23:58:47.33 ID:woheXD1so
かっこつけて女の子を逃がしたはいいが、後の事はあまり考えてなかった根岸

4℃「モヤシ野郎、テメーはゆるさねぇ…」

ポキポキと指を鳴らしながら根岸に迫る4℃

「誰がゆるさねぇって?」

あわや殴りかかろうとしたそのとき、大柄な男が4℃の腕をつかむ

天王寺「なあ、誰が誰をゆるさねえって?」

禿げ上がった頭に口ひげ、そして筋骨隆々な肉体が4℃の腕をホールドする


59: 2011/09/11(日) 00:00:40.41 ID:rivNcNzao
顔は笑ってるが腕をつかむ力はすさまじい

4℃「いっいてえ!何をしやがる!」

根岸(ひいい、アキバってこんなに物騒な街だったっけ???)

るか子「こ、この黒い人です!」

警察「きみ、ちょっと一緒に来てもらおうか?」

4℃「えっっちょ??」

警察が来たことを確認すると天王寺は身柄を引き渡す

4℃「おい、明らかに俺が暴行をうけてたんだぞ、みてただろ?」

60: 2011/09/11(日) 00:01:17.78 ID:rivNcNzao

警察「わかったから詳しい話は署できこう、な?」

無様な男を見送る

るか子「あっあの…お怪我はありませんか?」

根岸「あ、だ、大丈夫…」

天王寺「しっかしおめぇもよくそのひょろい体で随分勇気があるじゃねぇか」

どっかの科学者かぶれにも見習ってほしいぜ、と笑いながら話す

61: 2011/09/11(日) 00:02:26.42 ID:rivNcNzao
根岸「あ、危ないところどうもありがとうございました!」

天王寺「近頃はこのへんも妙なやつらが出るようになったからなぁ、ま、これからは
あまり無茶しないこったな。」

るか子「よかった・・・間に合って・・・」
その後根岸を助けたタコ坊主は巫女服の少女を伴って自分の店に戻っていった



余談だがその後雷ネットの試合を控えていた4℃は警察沙汰を起こしたとして
公式大会出場禁止処分となった上にネットで「【4℃】おんにゃのこをちゅっちゅしようとして邪魔してきたモヤシにケンカを吹っかけたらゴリラが出てきて警察につかまったでござる【無様】」
というタイトルの動画(撮影者は不明)が流出してしまいその一部始終のネタさ加減が祭りを引き起こし、その後彼の姿を見たものはいなかったという。

62: 2011/09/11(日) 00:03:29.46 ID:rivNcNzao
根岸「あっ、そろそろ衣装合わせもしないと…」

とんだトラブルに巻き込まれたもんだと思いながら会場へ向かう


数時間後

クラウザー「よし、今日も頑張るぞ!」

メイクの乗りはとてもいい
思わず額の殺を“萌殺”にしてしまうぐらいノリはよかった。

ジャギ「おいおい、今日は随分気合が入ってるな!」

クラウザー「今日はちょっといいことが出来たからね、気分はいいよ。」

ジャギ「…?、まあいいや、早くステージに行こうぜ。」

カミュ「フェイリス…ニャンニャン」ブツブツ



63: 2011/09/11(日) 00:04:33.25 ID:rivNcNzao
岡部「ダルよ、この騒ぎはなんだ?今日は何の集まりがあるんだ?」

ダル「今日はデトロイト・メタル・シティとかいうメタルバンドのライブがあるみたいだお。」

岡部「む、なんだか妙にカッコいい名前のバンドではないか、(厨2的な意味で)」

ダル「でも何だかいつも危ない噂しか聞かないバンドだお、近寄らないほうがいいだろJK」

紅莉栖「ま、まぁメタルとはいえライブなんてしばらく行かなかったら興味はあるわね。」

るか子「うう、こわいのは嫌だなぁ…」

紅莉栖「そ、そんなことはないわよ、うわさは噂でしかないわよ」

64: 2011/09/11(日) 00:05:15.41 ID:rivNcNzao
まゆり「まゆしぃは、コスの衣装を作らないといけないのでお留守番をするのです。」

ダル「僕も騒がしいのはイヤだからメイクイーンに行くお。」

岡部「では、そのデトロイトメタルシティとやらの演奏を聴きに行こうではないか」

紅莉栖「そ、そうね、行きましょ」ソワソワ

岡部「助手よ、お前もしかして…メタルとか好きなのか?」

紅莉栖「なっ、違うわよ!わ、わたしはただ日本のメタルバンドの実力が知りたくて…」

ダル(否定になってないだろJK)

65: 2011/09/11(日) 00:05:49.22 ID:rivNcNzao
岡部「まぁ~いい、アキバでメタルなどをやるバンドだ、その実力、このメァーッドサイエンティストゥ鳳凰院凶真が見定めてやる!」

るか子「あ…凶真さんが行くなら僕も…」

こうしてラボメンのうち、紅莉栖と岡部とるか子が会場へ向かった



ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!


岡部「おいおい、凄い熱気だな…アキバのアイドルに群がるのとはちょっと違う熱気だが…」

紅莉栖「ゴートゥDMC!ゴートゥDMC!ゴートゥDMC!」

岡部「」

66: 2011/09/11(日) 00:06:45.01 ID:rivNcNzao
るか子「あのぅ、やっぱり帰りませんか…なんだかこわいです…」

岡部「し、しかし助手をこのまま置いていく訳には…」

クラウザー(ん、あれは昼間の…ライブに来てくれたんだ、なんだか嬉しいな)

ガンガンガンガンガンガン!

クラウザー「今宵の月はよく輝いておるわ…生贄…生贄をさしだせ…」(はっ、見とれてたらつい変な事を口走ってしまった…)



67: 2011/09/11(日) 00:07:38.30 ID:rivNcNzao
ファンの鏡「おい!大変だ、クラウザーさんは生贄を欲していらっしゃる」

スキンヘッド「しかしどのような…、おいアソコを見ろ、巫女服の雌豚がいるぞ!」

ファンの鏡「それだ、神の巫女をクラウザーさんに捧げるんだ!」

ファンの鏡「そこの雌豚、ちょっとこい!」

ぐいっとルカ子は抵抗する間もなくステージに上げられる

岡部「おい!お前ら何を!」

紅莉栖「岡部は黙ってて、漆原さんはあのクラウザー様の生贄になるのよ・・・ああ、羨ましい…」

68: 2011/09/11(日) 00:08:33.77 ID:rivNcNzao
岡部「く、クリスティーナさん?何を言って」

ルカ子「ひっひいいい!何をするんですか!」

クラウザー「ふっ、この神の巫女を汚せばこの疼きが収まるやもしれんな…」(うわあああ、やばいよやばいよ!すっごい怯えてるよ…)

ジャギ(お、おいどうするんだよこれ…)

ジャギが耳打ちをする

ふと、ジャギの懐に火吹きの仕掛けのアルコールが目に付いた

69: 2011/09/11(日) 00:10:02.54 ID:rivNcNzao
クラウザー (し、仕方がない、これを一口飲ませて、悪魔の儀式を行ったことにしてさっさと退場させよう!)

クラウザー「フフフ、これを飲めばお前も神の巫女から堕ちて我が眷属となるのだ…」(ごめんなさい!)

ジャギ(あ、俺のウォッカ…間接キスじゃん)

るか子「ん!んぅん!んぐ…」

クラウザー「フハハハハ、神の巫女は我が眷属になった…さあ、悪夢は始まったばかりだ…」(よし、これでこの女の子はステージから…)

マイクを握ろうとしたとき、誰かに腕をつかまれる

るか子「…おい、俺にも一曲ヤらせろよ…」

クラウザー「なっなに…!」

70: 2011/09/11(日) 00:10:43.98 ID:rivNcNzao
岡部「えっ!」

紅莉栖「ああ、漆原さん、クラウザー様になんてことを…」オロオロ

ドヨドヨ

ドヨドヨ

ジャギ(おいおい、ちょっとヤバいんじゃないか・・・)

カミュ(…)ダンダンダンダン!

クラウザー(えっ西田君なんで勝手にはじめちゃうの?)

ジャギ(ええい、ままよ)

クラウザー「くっ、我が眷属よ…恥を晒すでないぞ…」(し、仕方がない!)


71: 2011/09/11(日) 00:11:58.24 ID:rivNcNzao
ルカ子「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」

ジャギ「えっっちょ・・・」

カミュ「ニヤリ」

クラウザー「」

とても少女からでる音ではなかった

るか子「Fuck! Fuck! Fuck! FuckinScientist Fuck!」

ファンの鏡「うおおおお、凄いデスボイスだ…クラウザーさんはあの巫女を本当に悪魔化させてしまったんだ!」

ギャンギャンギャンギャン
バンバンバンバンバン

見た目とでてくる音のギャップに驚き、クラウザーさんの魔力を恐れるファン達

紅莉栖「す、凄い・・・」ジワァ

72: 2011/09/11(日) 00:12:53.78 ID:rivNcNzao
ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!

岡部「」

るか子「俺の憧れFuckingScientistあいつは女をはべらせ俺を除け者にする!」

るか子「そんなに女がいいか!そんなに女がいいか!俺の気持ち踏み躙りお前はハーレム築いた!」

ギャンギャンギャンギャン
バンバンバンバンバン

るか子「Fuck!Fuck!お前を思う気持ちで俺の剣が猛り狂う!」

るか子「八つ裂きだ!八つ裂きだ!奴の罪は俺が裁く!ケツの軽い女を抱いた罪はお前のケツを八つ裂きにして贖罪される!」

るか子「おのれ神よなぜ俺を男として生み出した!Fuck!神の采配など俺は認めない!」

るか子「いいぜ神がそのつもりなら俺はFuckingScientistをFucking to Gate してやる!」


紅莉栖「漆原さん…」ポッ

岡部「るか子…」ガタガタ

ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!
ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!
ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!
ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!  ゴートゥDMC!

73: 2011/09/11(日) 00:13:35.40 ID:rivNcNzao
その後の顛末を語ろう

根岸たちDMCはこの騒ぎをきっかけに秋葉原のギークたちの支持をあつめた

社長「ヒャッハー、よくやったクソ共、腐ったオタク共もビチョ濡れだぜ!」

根岸「は、はぁ…」(あの女の子大丈夫かな…)

西田「フェイリス・・・ニャンニャン」ブツブツ

和田「それにしても可愛かったなぁ…」ポー



74: 2011/09/11(日) 00:14:02.86 ID:rivNcNzao
ラボはあいかわらずだ。

るか子「もう、お婿にいけない・・・」

たまに助手がるか子を見るときの目が変わるようになったくらいだ。

岡部「とべよおおおおおおお!」

ダル「オカリン電子レンジにヘッドフォンさしてなにしてるん?」


悪魔降臨のデビルシャウト 了


75: 2011/09/11(日) 00:15:38.70 ID:rivNcNzao
以上終わりです。DMC(デビルのほう)じゃなくてすみませんでしたorz

78: 2011/09/11(日) 01:02:15.95 ID:e1qktsIW0

引用元: 岡部「ん、これは…助手のアルバムか」