1: 2017/09/21(木) 05:01:49.031 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「浮気しちゃわないか、貞操観念のテストよ」

ミサト(キスするのはいいわけ……?)

ユイ「あ。このテストで彼とキスするのだけは特例。そのくらいの経験、生きていれば誰でもするもの」

ユイ「誰から始めましょうか」

レイ「………やります」
【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン(1)〈電子特別版〉 (カドカワデジタルコミックス)
2: 2017/09/21(木) 05:02:41.107 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「レイちゃんね。いいわ」

ユイ「渚君は手加減しちゃダメよ」

カヲル「シンジ君の母君のご用命とあれば」

シンジ「あ、綾波……」

レイ「ごめんなさい碇君。でも、この30秒だけだから」

シンジ「……」

レイ「終わったらすぐに口をすすぐわ」

レイ(碇君の奥さんになって、碇君と、ずっとぽかぽかしていたい……)

カヲル「それじゃ、こっちにおいで。綾波レイ」

レイ「…」コク

3: 2017/09/21(木) 05:03:21.176 ID:ZI527Wjg0.net
ギュ

レイ「なぜ、抱きしめるの?」

カヲル「こうした方がキスをしやすいからさ。さあ、力を抜いて」

レイ「…」

カヲル「そう。それから少しだけ顔を上げて……レイを僕に、もっとよく見せて」

レイ「…」スッ

カヲル「……」

レイ「……」

カヲル「やはり美しいね、君は」ボソリ

レイ「…!」ピクン

ミサト「ん?」

4: 2017/09/21(木) 05:04:06.232 ID:ZI527Wjg0.net
アスカ「なによミサト。どうかしたの?」

ミサト「いや、レイの様子がね」

ミサト「ちょっち赤くなってきてない?あの子」

シンジ「ま、まさか。綾波が」

アスカ「そうよ。あいつ人形だもん」

ミサト「んー、でもほら……」

5: 2017/09/21(木) 05:05:11.351 ID:ZI527Wjg0.net
レイ「…」

カヲル「…」ジー

レイ「…… ///」

ギュッ

レイ「ンっ」

レイ(なに、これ。私の身体が、とても……ぽかぽかしてくる……?)

…ちゅ

シンジ「くっ」

アスカ「なに目ぇ逸してんのよ、いくじなし」

6: 2017/09/21(木) 05:05:41.105 ID:ZI527Wjg0.net
ちゅ、ちゅぅ

レイ「ンん…ぅ」

レイ(あ、あ、熱くなる……どうして、怖い、碇君っ。碇君……!)

ちゅっ

レイ(あ―――……)

カヲル「…」スッ

ユイ「渚君? まだ10秒も経ってないわよ?」

リツコ「舌も入れてないわね」

カヲル「必要ありませんよ」

レイ「………モット…」トロン

シンジ「はやなみっっ!?」

レイ「……ッ!」ハッ

ユイ「あらら。レイちゃんは脱落みたいね」

7: 2017/09/21(木) 05:06:48.327 ID:ZI527Wjg0.net
レイ「なぜ、今、私……い、碇君……」

シンジ「綾波……」

レイ「ごめんなさい。ごめんなさい、碇君……」

カヲル「彼女を責めないであげて、シンジ君。レイは、こういった経験に身体だけでなく心も不慣れすぎたんだ」

レイ「フィフス……!///」

シンジ「……」

ユイ「初心すぎたのね。さ、次は誰が挑戦するのかしら」

霧島「はーい! 私!」

8: 2017/09/21(木) 05:07:15.825 ID:ZI527Wjg0.net
霧島(こんなイケメンとかる?くキスして、それでシンジの正妻の座ゲットなんて、美味しい企画だよねっ)

カヲル「君は?」

霧島「私、霧島マナっていうの。お手柔らかにね、渚君」ニッコリ

カヲル「…」

グィ

霧島「へ?」

ちゅぅぅ???????っ

霧島「んんんンンン!??」

10: 2017/09/21(木) 05:08:10.812 ID:ZI527Wjg0.net
霧島「ンむぅ、ぷはっ、あ、ンんっんちゅ……ンぁっ!」

霧島(う、嘘、激し……っ)

ニュチュッ

霧島「!!?」

リツコ「入れたわね。舌」

マヤ「フケツ」


レイ「……ズルイ」

シンジ「はやなみ!?」

レイ「あ。ち、違うの。碇君」

霧島(あああ、ふあ♡ すご♡)

11: 2017/09/21(木) 05:08:59.958 ID:ZI527Wjg0.net
カヲル「……ふぅ」チュポン

霧島「ひはぁ……もっろぉ、もっろきすぅ……♡」

ユイ「はい失格。さすが渚君ね。次は?」

ミサト「じゃ、わったしー」

アスカ「ミサト!? あ、あんたまで狙ってたわけ?」

ミサト「んふっふ、年下美少年が旦那ってのも色々楽しそうよねえ。ねえシンちゃん?」

シンジ「え、えっと ///」

ミサト「ま、こういうお遊びも楽しそうだし。小娘達とは一味違う、大人の手管ってのを見せてあげるわ」


(中略)


ミサト「……はへ……♡ ちゅぢゅきぃぃ、ちゅぢゅきへぇ……♡」

ユイ「次」

13: 2017/09/21(木) 05:09:33.912 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「……次は? あら、もうお終いだったかしら」

アスカ「ふんっ」

シンジ「…」

女性A「あ、やってるー。ね、こっちで合ってたでしょ?」

女性B「ホントだ。渚君いるし」

女性C「やーん、かっこいー」

ゾロゾロゾロ

カヲル「?」

シンジ「な、なに?」

女性A「私達も、このテストに参加しに来ました!」

15: 2017/09/21(木) 05:10:24.886 ID:ZI527Wjg0.net
女性D「これに参加したら、渚君とキス!できるんですよね!?」

ユイ「まぁ、それはそうだけど。あなた達、合格したらうちのシンジの正妻になるつもりはあるの?」

女性達「「「「「ありまーす」」」」」

リツコ「虚偽ね。シンジ君が14歳でまだ法的猶予が残っている以上、それまでに反故にする機会や理由はいくらでもあるでしょうし」

マヤ「でも……どんなに見え見えでも、嘘か本心かなんて客観的に突きつける方法、無いですよね」

リツコ「そうね。そもそも、どこから情報漏れたんだか」

ユイ「……仕方ないわね。渚君?」

カヲル「僕は構いませんよ。シンジ君の花嫁選びだと思えば」

16: 2017/09/21(木) 05:11:06.035 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「はあ……それじゃ、特別に参加を認めます。くれぐれも、これがシンジの正妻を目指しての行為だってこと、忘れないで」

リツコ(言ったところで無駄でしょうけど)

シンジ「…」

カヲル「それでは、テスト再開しよう。さ、順番にここへ来て」

女性A「はいっ♡」

17: 2017/09/21(木) 05:11:30.154 ID:KeI8iikI0.net
これはカヲルくんルートですね・・・

18: 2017/09/21(木) 05:12:13.040 ID:ZI527Wjg0.net
ちゅぅっ

女性A「ぁぁァン!♡」

ちゅぱっ

女性B「ふあ……ぁ~♡」

ちゅくっちゅっ

女性C「もっとぉ、なぎさくぅん♡」

…ちゅっ

女性D「あっひあぁぁ……っ♡」

ちゅばっ

ヒカリ「すずはら、ごめんなさ……あはぁ♡」

じゅちゅっ

リツコ「こ、子供なのに……ぁぁぁぁ……♡」

ちゅぅぅ~~~

マヤ「よくも先輩を!…………ひああっ、渚くぅん……♡♡」

シンジ「…」

22: 2017/09/21(木) 05:13:00.729 ID:ZI527Wjg0.net
モットォ…ナギサクンモットォ
オネガァイ、エッチシテェ…♡

ユイ「氏屍累々ね」

レイ「……私も……ハッ!?」

シンジ「はやみひぃ」

レイ「ちちちっ違うの、碇君違うの」

女性W「ンちゅぅぅぅぅ~~~♡♡」

レイ「ぁ…」チラッチラッ

シンジ「グスッ」

アスカ「……………………ちっ」

24: 2017/09/21(木) 05:13:37.838 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「もう、他にいないわね?」

ユイ「合格どころか、30秒理性がもった子すらいないなんて。残念だわ」

アスカ「ちょおっと待った! まだ私がいるんだから!」

シンジ「アスカ!?」

アスカ「言っとくけど……あんたの正妻なんかになりたいわけじゃないからね。バカシンジ」

ユイ「だとしたら、参加資格さえ無いことになるけど」

アスカ「じゃあシンジと結婚するわ!!」

シンジ「アアっアスカ!!?」

アスカ「……仕方ないでしょ、あのナルシスホ〇男を調子づかせないためには、これに参加する必要があるんだから」

シンジ「え、う、うん」

アスカ「てことで、私があんたの妻になってあげる。感謝しなさいよバカシンジ」

25: 2017/09/21(木) 05:14:23.761 ID:ZI527Wjg0.net
アスカ「シンジなんかどうでもいいけど、テストを受けて当然合格して、こいつの正妻になる。それでいいんでしょ?」

ユイ「引っかかる物言いだけど……うちの子を幸せにするつもりがあるなら参加は自由ね」

アスカ「この私と結婚できるんだから幸せに決まってるわ! ね、シンジ?」

シンジ「へ? あ、うーん……」

アスカ「……」ギロッ

シンジ「心から幸福です」

アスカ「おし」

カヲル「話はまとまったかい? なら、テストを始めよう」

26: 2017/09/21(木) 05:15:03.694 ID:ZI527Wjg0.net
アスカ「あ、待って。抱きしめるの禁止ね」

カヲル「え?」

アスカ「キスだけのテストでしょ? だったら拒否したっていいじゃない」

アスカ「私、あんたなんかにハグされたくないの」

カヲル「…」

アスカ「あと、唇にキスするのも禁止」

ユイ「アスカちゃん?」

アスカ「だって、キスとしか書いてないじゃない。他のところだけにして。もちろん、唇よりヘンなところにしようとしたらぶっ飛ばすわよ」

シンジ(アスカ、むちゃくちゃ言ってる……)

ユイ「それはちょっと―――」

カヲル「分かった。君の要求を呑もう」

シンジ「!?」

28: 2017/09/21(木) 05:16:08.170 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「渚君、条件を変えてしまうのは不平等だわ」

カヲル「参加者が納得すれば問題は無いと思います」

カヲル「誰か、反対する子はいるかい?」ニコリ

女性A「ひぁ…♡」

ヒカリ「は、反対なんて……しません……♡」

マヤ「渚君の、全部、言うとおりに♡」

カヲル「だ、そうです」

ユイ「はぁ…まったく。みんなワガママなのね」

カヲル「ただし、僕からも一つだけ。ルールの変更を提案させてもらううよ」

アスカ「ふん。言ってみなさいよ」

31: 2017/09/21(木) 05:17:24.621 ID:ZI527Wjg0.net
カヲル「30秒経って、君が明確に『イヤだ』と口にしなかったら、また30秒延長させてもらう―――続きを求めなくてもね」

アスカ「止めさせるには、ヤダって言えばいいだけ?」

カヲル「そうだよ」

アスカ「はっ。いいわ、受けてあげる。でも口を塞いで言わせないとかは認めないから」

カヲル「当然だね。それと、この条件では本当に手加減してあげられない」

アスカ「他の女には手を抜いてたってわけ? 勘違い男」

カヲル「…」

アスカ「なーにが本気よ。勝手にしなさい」

カヲル「……いくよ」

35: 2017/09/21(木) 05:19:32.034 ID:ZI527Wjg0.net
スッ

アスカ(手? 触られるのはムカつくけど、手の甲くらいなら、まぁ)

ちゅっ

アスカ「ンっ!?」

ちゅ、ちゅちゅっ

アスカ「やっぁ……ウソ、ンんぅ……くぅっ」

38: 2017/09/21(木) 05:21:55.641 ID:ZI527Wjg0.net
ちゅぅぅっ

アスカ「ひぅぅ、ンんっ」


アスカ「ぁっああああ~~~~~~~~~??!!???」ガクガク

ユイ「!?」

シンジ「ア、アスカ!!?」

カヲル「…」

アスカ「ら、なんれも無……きっ気持ちわるくて、つい声、が」

カヲル「こちらの手も借りるよ」

アスカ「あ」

ちゅぅぅぅ~ぅ、ちゅぅっ

アスカ「ひぁぁぁ~~~~……♡」ヘナヘナ

40: 2017/09/21(木) 05:24:23.560 ID:ZI527Wjg0.net
アスカ「ぁぁ、ハァ、ハァ、ハァ……ウソ、なんで」

れろぉ…

アスカ「なんれ、ぁぁぁぁ♡」

ぢゅちゅぅ、ちゅぱっちゅぷぅ

アスカ「指ぃぃぃぃっ、やぁっ、ひぅっ溶けひゃひぃぃぃぃぃぃ~~~♡♡」

ミサト「ど……どうなってんのあれ」

リツコ「……ありえないわ。手だけで、あんな反応するなんて」

カヲル「そろそろ、初めの30秒が経つよ」

アスカ「イ、イ、ぁ」

アスカ「あぁぁぁぁーーーーひぃぃぃぃぃぃーーーー♡」ビクビクビク

46: 2017/09/21(木) 05:26:29.946 ID:ZI527Wjg0.net
リツコ「おそらくはただ口や舌で触れているだけじゃない。アスカのATフィールドに干渉し、いわば舐め溶かしているんだわ」

ミサト「はぁ? なによそれ、どういうこと?」

リツコ「ATフィールドは個を形作る心の壁。それを溶かされ他者との一体化が生じる時、人は強い性的快楽を得るの」

ミサト「へ、へえ……マジで?」

リツコ「マジよ。溶かされれば快楽が生まれる。快楽によって心の壁が弱まり、さらなる快楽を生じさせる」

マリ「その気持ちよさがまた、心の壁を……」

リツコ「そうよ。一度始まってしまえば堕ちていくしかできない」

ミサト「うっさん臭っ。でもまぁとにかく、なんかスゴいのね」

リツコ「そしてこの事は、彼が人でないことを、私達が使徒と呼ぶ生命体であることを示しているわ」

ミサト「なんですってッッ!!?」

アスカ「ぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」 ビクビクッ

49: 2017/09/21(木) 05:29:59.826 ID:ZI527Wjg0.net

ミサト「そこまでよ!!」ジャキン

アスカ「ミ、ひゃぁ、助け…っ、ああ~~~♡」ガクガク

ユイ「……葛城さん。邪魔してはダメ」

ミサト「ユイさん!? 彼は使徒です!!」

ユイ「使徒なら、そんな銃でなんて対抗できるわけがないわ。しまいなさい」

ミサト「だからって―――!」

ユイ「彼の……カヲル様の邪魔なんて、しちゃダメよ♡」

50: 2017/09/21(木) 05:31:37.910 ID:ZI527Wjg0.net
ミサト「な……ユイさん、あなた」

リツコ「なるほど。最初からもう堕ちていたのね」

シンジ「…………母さん…………?」

ユイ「カヲル様に従ってさえいれば、後でご褒美がもらえるの……とっても素敵な……」トロン

ユイ「ふふ。あなた達は欲しくないの? カヲル様からいただける、ご褒美」


51: 2017/09/21(木) 05:32:50.248 ID:ZI527Wjg0.net
カヲル「そろそろまた30秒になる……」

アスカ「ハァ、ぁ、ぁ」

アスカ(ぃ、言わなきゃ……! もうやめろって。こんなのっ、続けられたら私っ壊れ)

カヲル「次は脚にしてみようか」スッ

アスカ「ひぃっ」

アスカ「や、待っへ、ぁぁ……やっ」

れろぉ…

アスカ「~~~♡」

53: 2017/09/21(木) 05:34:11.532 ID:ZI527Wjg0.net


ユイ「ね、葛城さんも聞いたでしょう? あんなに蕩けて悦んでいるのに、今邪魔したら可哀想」

ミサト「あれはっ、使徒だからでしょうが……っ」

ユイ「そうね。人でないからこそ、どんな人間の男より私達を幸せにしてくれる神様の使い―――天使さまだわ」

55: 2017/09/21(木) 05:36:29.221 ID:ZI527Wjg0.net
ミサト「使徒だから! ヒトに無い力でアスカの肉体を狂わせてるにすぎない! そんなのっっ」

ユイ「ヒトに無い力で狂わせてくれる……のよ。あなたもさっき、ほんの少しだけ味わったでしょう?」

ミサト「……っ」ピク

ユイ「カヲル様のキス。あの恍惚を、葛城さんなら断ち切って忘れられるかしら?」

ミサト「あ、当たり前よ。さっきのは、あれは正体を知らなかったから……!」

マヤ「そっそうですよ! 人間じゃないなんて、分かってたらあんな」

ユイ「……そうね。あの程度なら忘れられるかも知れない。だって、カヲル様にとっては前戯以下ですもの」

ミサト「へ……?」

ユイ「さっきあなた達にしたキスした時には、あの人はATフィールドの侵食なんて行っていなかったわ」

57: 2017/09/21(木) 05:37:36.882 ID:ZI527Wjg0.net
ミサト「じゃ、じゃあ、あれはただのキスだっての? あんな……凄かったのに」

ユイ「ふふ。なにが凄かったのかしら」

ミサト「う……っ」

ユイ「凄かったんでしょう? カヲル様から与えられた快楽は」

マヤ「…… ///」モジ…

ユイ「でも、あれは序の口」

ユイ「アスカちゃんが今体験している、あれもまだまだ。もっと先があるの」

58: 2017/09/21(木) 05:40:40.041 ID:ZI527Wjg0.net
ユイ「僅かに肌を溶かしながら、あちこちキスをしているけど、それだけですもの」

ユイ「それだけでもう、ほら。あのアスカちゃんがすっかり―――」

アスカ「……♡」ピクンッピクンッ

ユイ「ふふ。肩や胸元にされても、ヨダレまで垂らして震えるだけになってるわ」

シンジ「……」

ユイ「シンジ」

シンジ「!?」ギクッ

ユイ「ごめんなさい。けれどあなたも、ゲンドウさんも、あの人ほど私を幸せにはしてくれないから」

シンジ「母さん……」

ユイ「私はあの人に抱かれて、それで全てダメにされてしまったわ。なにもかも変えられてしまった」

ユイ「思い知らされたの。ヒトは、神様に抗うことなんてできないって」

リツコ「だからご子息を裏切ったんですか。母親が」

ユイ「ええ」

シンジ「母さん……あのっ」

59: 2017/09/21(木) 05:41:15.015 ID:ZI527Wjg0.net
シンジ「この……今日のこのテストも全部、カヲル君が?」

ユイ「そうよ」

シンジ「…………母さんのことは、なんとなく分かったけど。なんでカヲル君が、こんなこと」

ユイ「さあ?分からないわ。私はただ私の主人に従っただけだから……意図や理由を問うこともしてないもの」

シンジ「…………」

60: 2017/09/21(木) 05:45:10.346 ID:ZI527Wjg0.net
シンジ(カヲル君……どうして……?)

カヲル「…」チラッ

シンジ「……」

アスカ「~~~……♡♡」ピクピク

カヲル「さて。そろそろ終わりにしよう。このままじゃキリが無さそうだからね」

アスカ「……ぁ……」

シンジ「アスカ……っ」

アスカ「…モットぉぉ……♡♡」

62: 2017/09/21(木) 05:51:26.265 ID:ZI527Wjg0.net

カヲル「これで全員不合格だね」

シンジ「……なんのためにこんな事するの? カヲル君」

カヲル「選別だよ」

シンジ「選別?」

カヲル「そう。この世界はもうすぐ終わる。次の周回へ行く時期が迫っているんだ」

64: 2017/09/21(木) 05:54:25.356 ID:ZI527Wjg0.net
カヲル「だからその前に、シンジ君に見極めてもらおうと思ってね。このリリン達が君と共に次の世界へ進むに相応しいかどうかを」

シンジ「カヲル君……君が何を言ってるか分からないよ、カヲル君」

カヲル「遺言だよ。さあ、僕を消してくれ」

トサッ

シンジ「えっ。こ、これ」

カヲル「見た通り。ナイフさ。シンジ君、君がそれを使うんだ」

シンジ「!!」

66: 2017/09/21(木) 05:59:28.293 ID:ZI527Wjg0.net
カヲル「君の大切な女性達を壊した僕をそれで消し去って、僕のこともここに置いて行くといい」

カヲル「何度も繰り返して分かったんだ……シンジ君に必要なのは自由だってね。全ての絆を断って進んで、そうして今度こそ幸せになって。シンジ君」

シンジ「カヲル君……」

カヲル「ナイフを拾うんだ」

シンジ「……」スッ

レイ「ダメ」

70: 2017/09/21(木) 06:02:16.578 ID:ZI527Wjg0.net
ガシッ

シンジ「はやなみっ!?」

レイ「フィフスを……カヲル様を頃しては、ダメっ」

アスカ「…っ」サッ

シンジ(あ、ナイフ―――)

ザクッ

シンジ「……ガッ!?」

カヲル「シンジ君!!?」

アスカ「バカシンジ……悪いけど、あんたが氏んでちょうだい」

シンジ「ァ……ぐっ、アス、カ……ッ!???」

73: 2017/09/21(木) 06:08:53.821 ID:ZI527Wjg0.net
シンジ「ふぐッ、う゛う゛!」

アスカ「話は正直よく分かんなかったけど。いなくなるならあんたが消えて、カヲル様が自由になるべきだわ」

ミサト「……そ、そうよね。そうすれば私達、これからも……」

マヤ「また……もっと気持ち良くしてもらえる……?」

カヲル「シ、シンジ君! シンジ君!? しっかりするんだっ元気少ないかい!??」

シンジ「ヒュー…ヒュー…」

アスカ「……哀れね。最期にキスしてあげる」

ちゅっ

シンジ(……ぁ……)

シンジ「」ドサッ

78: 2017/09/21(木) 06:13:51.778 ID:ZI527Wjg0.net
ジリリリリリリリッ

シンジ「……ふぁ」

アスカ「ふぁ、じゃないわよバカシンジ! 起きなさいよ!」

シンジ「あぁ……あすか、おはよ」

アスカ「まったく。目覚まし鳴るまで待てって言ってから待ってみたけど、あんた結局目覚ましじゃ起きないんじゃないの」

シンジ「でもほら、アスカが起こしてくれるから」

アスカ「ばーか。ほら、早く支度しなさいよ」

82: 2017/09/21(木) 06:15:19.123 ID:ZI527Wjg0.net
アスカ「おばさま! おじさま! 行って来ます

シンジ「行って来まぁす」

ゲンドウ「うむ」

ユイ「行ってらっしゃい、気をつけてね」

84: 2017/09/21(木) 06:18:00.638 ID:ZI527Wjg0.net
タッタッタッ

シンジ「そういえばケンスケが言ってたけど、今日転校生が来るんだって」

アスカ「またぁ!? ついこないだレイが来たばっかりじゃないの」

シンジ「うん。まあそうなんだけど……どんな子だろ。また綾波みたいに可愛い子だといいなぁ」

アスカ「ムッ」

バシッ

シンジ「痛!? な、なんだよいきなり!」

アスカ「うっさい! いいから黙って走りなさい、遅刻しちゃうじゃないのっ」

シンジ「そっちが叩いてきたんだろ!?」

89: 2017/09/21(木) 06:24:27.199 ID:ZI527Wjg0.net
シンジ「おはよ」

霧島「あ! シンジぃ、おはよっ」ギュッ

レイ「……お早う、碇君」

アスカ「ちょっとマナッ。なに朝っぱらから発情してんのよあんたは!」

霧島「え~。シンジ、私発情してるように見える?」

シンジ「はっはつ……いや、そんなこと僕に言われても」

アスカ「赤くなってんじゃないわよスケベっ」

トウジ「はぁ。今日もセンセの嫁さん方は元気やの~」

ケンスケ「綾波は大人しいもんだけどな。おっ、委員長おはよーさん」

ヒカリ「おはよ。そろそろ先生来るわよ」

90: 2017/09/21(木) 06:27:08.236 ID:ZI527Wjg0.net
キーンコーンカーンコーン

ミサト「はーい皆、席について。今日はッ! 早速だけど噂の転校生を紹介するわ!!」

ぉぉぉぉぉ!!

ミサト「なんでか知らないけど今回もすんごい美形よぉ。さ、入って」

カヲル「失礼します」

…ガララッ

92: 2017/09/21(木) 06:31:44.184 ID:ZI527Wjg0.net
女子A「キャー♡」

女子B「ホント、すっごいキレー……♡」

カヲル「初めまして―――渚カヲルです」

霧島「銀髪って……お話に出てくるお姫様みたい……」

シンジ「///」

カヲル「…」ニコッ

シンジ「!」ドキッ

アスカ「むぅぅ……」

レイ「碇君…」

93: 2017/09/21(木) 06:34:58.395 ID:ZI527Wjg0.net
カヲル「今日からこの学校、このクラスのお世話になります。仲良くしてください」

シンジ「///」ドキドキドキ

カヲル(そう―――初めからこうすれば良かったんだ。シンジ君のことはやはり、ボク……私自身の手で)

カヲル(今度こそ幸せにしてあげるわ……碇シンジ君♡)

94: 2017/09/21(木) 06:35:12.905 ID:ZI527Wjg0.net
終わり

96: 2017/09/21(木) 06:38:35.386 ID:D0vi8Bz/d.net
乙面白かった

引用元: 碇ユイ「渚君と30秒キスして、続きをねだらなかった娘をシンジの正妻とします」