1: 2015/08/17(月) 03:17:11.734 ID:LcxpsKQ10.net
男「(できることなら…従順そうなぁ~)」

奴隷商人「どれもいい商品ですよ~」

男「ん?」

奴隷「…」

男「おい、あいつにしろ」

奴隷商人「わかりやした」

奴隷商人「おいっ…早くこい」グイッ

奴隷「…」

男「丁寧にな…俺の物になるんだから…」

奴隷商人「ああ…わかりやした」

奴隷商人「それで…こっちの件なんですが」

男「ああ、ちゃんとあるって」

奴隷商人「けっこう値が張りますからね…」

男「この程度でどうだ?」

奴隷商人「!?」ギョッ
江戸前エルフ(3) (少年マガジンエッジコミックス)
6: 2015/08/17(月) 03:19:18.305 ID:LcxpsKQ10.net
男「…どうした?」

奴隷商人「いや…これくらいでいいです…」

男「そうか…結構安いもんだな…」

男「おい…ついてこい…」

奴隷「…ハイ」

男「(声がちっせぇ…まあOKだ…)」

男「とりあえず、馬車があるから乗れ」

奴隷「…ハイ」

男「(ふぅ~従順なのは確かだな…)」

9: 2015/08/17(月) 03:22:34.313 ID:LcxpsKQ10.net
男「家に着いたな…」

奴隷「…」

男「(こいつ受け答えしかしねぇ…)」

男「さて…まずは…着替えてもらいたいのだが…」

奴隷「…?」

男「なんで理解できねぇんだよ…」

奴隷「…着替えって…どうして?」

男「どうしてって…お前その格好じゃ…家が汚れるだろうが…」

奴隷「…家?」

男「あ?ここが今日からお前の家だろうが…」

奴隷「地下とかじゃなくて?」

男「地下は倉庫でな…物が多くてお前の座れる場所すらない」

15: 2015/08/17(月) 03:25:41.830 ID:LcxpsKQ10.net
男「(奴隷って結構めんどくさいな…)」

奴隷「…」

男「とりあえず…これでいいか」

奴隷「…」チラッ

男「?」

奴隷「あの…しないんですか?」

男「何を…!?」

奴隷「あの…奉仕とかです…」

男「ふう…お前は俺の命令に従えばいいの…俺が命令するから…」

奴隷「はい…」

男「さてっと…とりあえず…飯だな…」

奴隷「…」

男「何か食べたいものとかあるか…」

奴隷「……」

男「お前に聞いてんだけど…」

29: 2015/08/17(月) 03:35:00.699 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「私の食べたいものをくれるんですか?」

男「いや…まあ、そうだね」

奴隷「…」

男「?」

奴隷「私は…お肉が食べてみたい…」

男「…け…結構贅沢な奴だな…」ハハ

奴隷「だ…だめですか」ウルウル

男「いや…全然いいけど~」

男「とりあえず…買ってくるから…ここで待ってて…」タッタッタ

奴隷「…」コクッ

奴隷「…」

バタン

奴隷「…はぁ~」

33: 2015/08/17(月) 03:37:57.634 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「チョロすぎでしょ」

奴隷「これで…ここも食いつぶしてやる!」

奴隷「奴隷なんて買う奴は全員クズよ!そんな奴は私がぶっ潰してやる!」

奴隷「あの男も犠牲になるのよ…」フフフ

男「…町まで結構時間かかるなぁ…」

男「さてと…」

男「寝てよ…」ZZZ

男「あ、着いたか…」

36: 2015/08/17(月) 03:46:04.355 ID:LcxpsKQ10.net
男「さて…これとこれとこれ…」

男「さて…早く帰ってあげなきゃ…」

男「…とはいえ時間は掛かるからな…」

男「とりあえず…馬車に乗ったし…寝よ」ZZZ

奴隷「さて…ご飯を食べたあとは何してやろうか…」

男「…ん?もう家の前か…あ、早く行かなきゃ…」

男「ごめん…待った~?」

奴隷「ここの主人なんて氏ねばいい!!」

男「…」ガチャ

奴隷「…」

男「…君…誰?」

37: 2015/08/17(月) 03:48:31.522 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「…何言ってるんですか…」

男「…いや…今すごい怖いこと言ってたよね…」

奴隷「いや…その…そういう意味では」

男「とりあえず…なんか俺に言いたいことがあるのかな?」

奴隷「…いや…」

男「大丈夫だ…怒らんから…もう聞いたし…」

奴隷「いや…その…」

男「いや…もういいから」

男「じゃあ、俺がなんで奴隷買ったか教えてあげるから」

奴隷「…そんなの性欲処理でしょ…」

男「いや…違うんだよね…」

奴隷「じゃあ…」

39: 2015/08/17(月) 03:54:25.142 ID:LcxpsKQ10.net
男「俺さ…家族が交通事故で突然氏んじゃってさ」

男「それで、遺産はすごいあるんだけど…」

男「寂しいっていうか…まあ、そんな感じだから奴隷を」

奴隷「…うわぁー」

男「引くなよ…」

奴隷「いや…それで奴隷とかありえないでしょ…」

男「そ…そうか…」

奴隷「まあ、仕方ないから」

奴隷「私の本音を教えてあげるよ」

男「…」

43: 2015/08/17(月) 03:57:57.926 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「私ね…嫌いなの奴隷商人も奴隷買うアホも…」

奴隷「だから…私を買った奴は全員を食いつぶしてんの」

男「お前…どれだけ食うんだよ…」

奴隷「まあ、それで奴隷市場に逆戻り~みたいな生活を繰り返してた」

男「…」

奴隷「ま、今回みたいな場合はなかったなぁ~」

男「そ…そうかこういう目的で買う人いないのか…やっぱり」

奴隷「そうね…はっきり言って若干キモいし」

男「(こいつ…本当に奴隷か…)」

男「お前さ…ふてぶてしい奴だな…」

44: 2015/08/17(月) 04:02:03.767 ID:LcxpsKQ10.net
男「(若干俺が悲しい…つーか従順なの買うつもりだったというのに…)」

奴隷「ま、これで私は奴隷市場に逆戻りかなぁ~」

男「いや…もう行くのも面倒だから…君でいいよ」

奴隷「は?あんた後悔してもしらないよ?」

男「別に…君に食いつぶされる心配はもうないし…」

奴隷「はぁ?」

男「だけど…君に対しては…対等に扱うよ…」

奴隷「…あんた…変な奴ね」フフ

47: 2015/08/17(月) 04:04:37.915 ID:LcxpsKQ10.net
男「(全然奴隷っぽくないな…こいつ…)」

男「ま…いいや」

男「とりあえず…ご飯作るよ」

奴隷「頼んだわ」

男「さっそく…くつろいでる…」

奴隷「何よ?対等なんでしょ…」

男「ん?対等…だったら」

男「君にも手伝ってもらう」

奴隷「はぁ!?」

49: 2015/08/17(月) 04:09:48.473 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「私…その全然食事作ったこと無いんだけど…」

男「そうなの…だったらこの機会に覚えるべきだね」

奴隷「なっ…」

奴隷「別に必要なんて無いわよ」

男「あのね…料理くらい作れるようになろうよ」

奴隷「まあ、そこまで言うなら…」

奴隷「わかったわよ」

男「じゃあ、とりあえずね…」

奴隷「ええ…」

男「よしっ…」

男「君結構上達早いね…」

奴隷「フフン…これくらいわね」

男「…さてと…食べようか」

奴隷「そうね」

50: 2015/08/17(月) 04:13:33.593 ID:LcxpsKQ10.net
男「いただきます」

奴隷「いただきます」

男「それにしても」

奴隷「何?」

男「奴隷って常識が無いってイメージなんだけど…」

奴隷「何よ…それ」

男「いや…奴隷だし」

奴隷「…あのね…奴隷だって常識くらいあるわ…」

男「そうなのか…」

奴隷「調子に乗るなよ!」

男「はい…すみません」

奴隷「わかればよろしい」

51: 2015/08/17(月) 04:20:40.507 ID:LcxpsKQ10.net
男「それにしても…君って結構あれだよね…自由人だよね」

男「全然、奴隷っぽくないって言うか」

奴隷「そうね…私みたな奴隷は少ないんじゃない?」

奴隷「私の知ってる奴隷…だいたい壊されてるし…」

男「あ…なんかごめん…」

奴隷「別に気にしなくていいわ…」

奴隷「まあ、これも私が奴隷を買う奴の嫌いな理由かな…」

奴隷「まあ、あんたは違うみたいだけど…本性はどうかしらねぇ~」

男「もし、仮に俺が極悪非道な奴だとして…君の言動を許すと思う?」

奴隷「まあ、それもそうね」

52: 2015/08/17(月) 04:23:37.858 ID:LcxpsKQ10.net
男「さてと…食器下げといて…後で俺が片付けるから」

奴隷「わかったわ」

男「さて…」

バタン

男「ふぅー…疲れた…」

男「…」ポロッ

男「ハッハッハ」ポロポロ

男「はぁ…」

53: 2015/08/17(月) 04:27:02.423 ID:LcxpsKQ10.net
男「俺…こんなに涙脆かったっけ…」

男「一人じゃないんだなぁ…」

男「おっと…一人前の男が泣くべきじゃない!」

奴隷「…」

奴隷「バカね…」

男「聞いてたのか…」

奴隷「ヒウッ」

男「なんだよひうって…」

奴隷「う…うるさいわね」

男「あ、風呂沸かすからちょっと待ってて」

奴隷「あ、待って」

男「ん?」

奴隷「わ…私が沸かすからいい…あんたは楽にしてなっ!」

男「なんだ、いきなり」

奴隷「いいのっ!対等でしょっ!」

57: 2015/08/17(月) 04:29:48.055 ID:LcxpsKQ10.net
男「サンキューな」ポンッ

奴隷「ええーい、子供扱いすんなっ」

男「別にしてねぇよ」

奴隷「うるさい」

男「つーか…沸かし方わかるのか?」

奴隷「それくらい見たらわかる…と思う」

男「わかんないよ…」

男「とりあえず…俺が教えるから」

奴隷「…」

男「ここでこうやったらいいから」

奴隷「やっぱり簡単ね」

男「そうですね」

60: 2015/08/17(月) 04:35:58.528 ID:LcxpsKQ10.net
男「さてと…沸かすまで何かする?」

奴隷「いや…別に特にすることがない」

男「そうだな…適当にくつろいでてよ」

奴隷「そうね…そうさせてもらうわ」

男「さて…俺は仕事でも終わらせとくか」

奴隷「あんた…仕事してるの?」

男「え…そりゃ…一応」

奴隷「だって財産たくさんあるんでしょ?」

男「一応…俺が氏ぬまでに使い切るのは無理だろうってくらいあるけど」

奴隷「だったら…働く必要ないでしょ…」

男「いや…やっぱり仕事はしなくちゃいけないと思うんだよね…俺」

61: 2015/08/17(月) 04:38:45.144 ID:LcxpsKQ10.net
男「とりあえず…自室にこもってるから…沸いたら教えてくれないかな」

奴隷「わかった」

男「…じゃ」バタン

奴隷「…」コソッ

奴隷「一人で料理できるようになってやる!」

奴隷「絶対にやってやる!!」

奴隷「うおおおお」

男「…」カキカキ

男「…」

奴隷「うおおおおお」

男「…」

1時間後

男「ん~」

男「あれ?来ないな…」

63: 2015/08/17(月) 04:42:57.726 ID:LcxpsKQ10.net
男「お~い」

奴隷「…え?」

男「何してるの?」

奴隷「え~っと…料理の…練習…」

男「…お風呂は…」

奴隷「あ…」

男「…忘れてたのか…」

奴隷「あ、えーと」

男「いや…まあ、いいけど」

男「とりあえず止めてくる」

男「さあて…」

奴隷「あ、あの…怒ってる?」

男「別に怒ってないよ」

奴隷「…」

64: 2015/08/17(月) 04:48:19.441 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「悪かった…」

男「いや…でもなんで料理の練習なんか?」

奴隷「えっと…その…一応お前を喜ばせるため…だけど」

男「そっか…それはうれしいな」ニコッ

奴隷「んんう」///

男「どうしたの?」

奴隷「いや…別に」

奴隷「(え…私ってこんなにチョロかったっけ…)」

男「なあ、お前入らないの?」

奴隷「おう…入るから…出てけ」

男「あ、そうだな」

男「じゃあ、ここにタオル置いとくから…」

奴隷「ふう…気持ちいい」ザブン

奴隷「それにしても…ここまで待遇良いのは初めてだなぁ」

66: 2015/08/17(月) 04:51:44.892 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「それにしても…本当に対等に扱ってくれてる…」

奴隷「こんなの初めてだなぁ」

奴隷「やばい…泣きそう」フフッ

奴隷「ありえないなぁ~…」

奴隷「はぁ…」

奴隷「あがろ」

奴隷「…」

奴隷「ふう…さっぱりしたぁ」

奴隷「次入っていいよ」

男「ん?おう」

奴隷「…」

奴隷「あの…」

男「ん?」

67: 2015/08/17(月) 04:57:39.586 ID:LcxpsKQ10.net
奴隷「あのさ…あの…一緒に…寝ない?」

奴隷「(なんで…この程度のことを言うのに…緊張してるの私…)」

男「いや…もっとね…自分を大切にしよう…ね?」

奴隷「なっ!勘違いしてんじゃねぇー!!だた…私は単純にお前と…っ」

男「…おう…勘違いして悪かった」

男「とりあえず…風呂浴びるわ」

男「ふう…さっぱりだぁ~」

男「ん?」

奴隷「…」ZZZ

男「まったく…」

男「おーい…ここで寝たら風邪引くぞ~」

奴隷「…」ZZZ

男「はぁ…」

男「持っていくか」

70: 2015/08/17(月) 05:01:54.453 ID:LcxpsKQ10.net
男「…」

奴隷「…」ZZZ

男「…いや…さすがに一緒に寝れないな…」

男「…あっちで寝るか」

男「・・・」ZZZ

男「ふわぁ~・・・朝か・・・」

男「さて・・・奴隷起きてるかな・・・」

奴隷「あら、おはよう」

男「・・・早いな、起きるの・・・」

奴隷「ご飯作ってから・・・」

奴隷「ほらっ・・・どう?」

男「これ、お前作ったのか?」

奴隷「そうよ」

男「す・・・すげぇな」

奴隷「当たり前でしょ」フフン

72: 2015/08/17(月) 05:04:05.962 ID:LcxpsKQ10.net
男「さて・・・いただきます」

奴隷「いただきます」

男「う・・・うめぇ・・・俺が作るより・・・確実に」

奴隷「それも当たり前ね」

男「材料は同じだというのに・・・」

奴隷「私の腕がいいから」

男「そうだな」

75: 2015/08/17(月) 05:09:13.999 ID:LcxpsKQ10.net
男「ごちそうさまー」

奴隷「ごちそうさま」

奴隷「食器も私が洗っておくから」

男「おう・・・頼んだ」

奴隷「あ、それと洗濯も回しておくから」

男「おう、頼んだ・・・ってできんのか!?」

奴隷「うん・・・練習した」

男「そ、そうか・・・頼んだ」

奴隷「あと、私アンタのこと好きみたいなの」

男「おう、頼んだ~」

男「・・・・・・」

男「(今なんとっ!!?)」

男「おいっ!」

奴隷「何?」

77: 2015/08/17(月) 05:12:16.111 ID:LcxpsKQ10.net
男「何じゃねぇよ…何さらっとすげぇ事言ってんだ」

奴隷「なんでもないよ~」

奴隷「ただのね告白」

男「ただのって…」

奴隷「ただの…」

男「お前…」

奴隷「何?」

男「顔真っ赤だぞ…」

奴隷「え…え?」///

奴隷「そ、そう?」///

男「ああ、大丈夫か?」

奴隷「大丈夫…あんまり気にしなくていいから…」

男「…」

79: 2015/08/17(月) 05:15:23.882 ID:LcxpsKQ10.net
男「まあ、そのなんだ…」

男「俺…お前のこと一生守ってやるから…」

男「じゃ…俺自室行って仕事するから…」

奴隷「それってOKってことでいいの?」

男「ん?いや…まあ、そうだな」

奴隷「…」ニコッ

男「じゃあ、戻る」

奴隷「がんばってね…」

男「おう」

終わり

引用元: 男「どの奴隷にしようか…」奴隷商人「どれにしやす?」