1: 2011/09/21(水) 09:01:51.83 ID:u0lR5QOx0
ミラ「何だ?」

ジュード「何でもないよ。ふふ」

ミラ「…そうか」

ジュード「ミラ、足の具合はどう」サスサスサスサスサスサスサスサスサスサス…

ミラ「あぁ…最近は痛みにも大分慣れてきたよ…」

ジュード「そう」サスサスサスサスサスサスサスサスサスサスサス…

ミラ「……」イラッ

ばしっ

ジュード「ミ、ミラ…」

ミラ「す、すまない。つい…」

ジュード「ごめん。まだ痛むんだね」

ミラ「……」
テイルズ オブ エクシリア (特典なし) - PS3

8: 2011/09/21(水) 09:12:00.00 ID:u0lR5QOx0
ジュード「ミラ、オレンジグミ食べる?」

ミラ「いや、私は戦闘に参加していないからいい。エリーゼにでも食べさせてあげればいい」

エリーゼ「ジュード…」ジーッ

ティポ「エリーゼ魔法使ってお腹空いてるー!」

ジュード「…そう。ミラはいらないんだね」ヒョイ パクッ

エリーゼ「あ…」

ジュード「いや、ほらさっき僕も技を連発しちゃったから」もぐもぐ

11: 2011/09/21(水) 09:18:48.14 ID:u0lR5QOx0
ジュード「ミラ!共鳴(リンク)しよう!」

ミラ「分かった!!」

ピシュンッ

ジュード「う……っ」ジワッ

ジュード「ミラ!リンク外して!」

ミラ「分かった!」

ピシュンッ

ジュード「ミラ!もう一回リンクしよう!」

ミラ「…あぁ」

ピシュンッ

ジュード「うぅ……くぅ…っ!」ビクビクッ


12: 2011/09/21(水) 09:26:07.26 ID:u0lR5QOx0
ジュード「ねぇエリーゼ」

エリーゼ「何ですか…ジュード?」

ジュード「いや、変な話だけどさ…宿屋に泊まったときって皆で一緒にお風呂入ってる?」

エリーゼ「はい。ミラとレイアが交代して一緒に入ってくれます」

ジュード「…ふーん。ティポは」

エリーゼ「もちろんティポも一緒です」ウフフ

ジュード「そう…」

18: 2011/09/21(水) 09:31:49.97 ID:u0lR5QOx0
ジュード「ティポ」

ティポ「なに~。ジュードくーん」

ジュード「これあげるよ」

ティポ「え~!ジュードくんが僕にプレゼント~!」

ジュード「うん。エリーゼも喜ぶと思うから。つけてあげるよ」

ティポ「わーい!ジュードくん大好き~♪」

ジュード「似合ってるよ、ティポ」

24: 2011/09/21(水) 09:40:07.90 ID:u0lR5QOx0
ジュード「みんな、疲れも溜まってきただろうしそろそろ宿屋に行こうよ」

アルヴィン「ん?そうか?まだそんなに戦い始めて時間はたってないよな」

レイア「そうだよ~。まだ全然イケるよ」

ミラ「あぁ。そもそも私などまだ一度も戦闘すらしていないし――」

ジュード「ミラはまだ無理しちゃ駄目だよっ!」

ミラ「そ、そうか」

ジュード「それにほら…もうとがった角が99個溜まっちゃったし」

ジュード「とにかく一旦街に戻ろう」

アルヴィン「仕方ねぇなぁ…」

27: 2011/09/21(水) 09:49:06.83 ID:u0lR5QOx0
エリーゼ「とーちゃくです」

ティポ「到着したよー」

ジュード「うん。それじゃあ宿屋に行こうか」

アルヴィン「おい、素材を売るんじゃないのか」

ジュード「あぁ…それはローエンに頼んでもいいかな」

ローエン「とがった角を売ってくればいいのですね?」

ジュード「うん。倍率が一倍でも気にせず売っていいからね」

ローエン「分かりました」

アルヴィン「おい…ちったぁ老体を労われよ」


30: 2011/09/21(水) 09:59:59.94 ID:u0lR5QOx0
ジュード「じゃあ僕は宿屋の受付してくるね」タッタッタッ



アルヴィン「行っちまった…」

レイア「全く…ジュードったら最近なんかおかしいんだよねー」

ミラ「きっとあれだ。思春期というやつだ」

ティポ「アルヴィンくーん!ジュードくんいなくなって寂しいよー!」カプッ

アルヴィン「うわ!だからって噛み付くなよ…って…ん?」

アルヴィン「…ティポ、これは何だ」

ティポ「ジュードくんからプレゼントしてもらったアクセサリーだよ。かわいいでしょー!」

アルヴィン「…ふぅん」

33: 2011/09/21(水) 10:10:03.23 ID:u0lR5QOx0
ジュード「今日宿泊したいんですけど空いてますか」

受付「はい。何名様でしょうか?」

ジュード「六名です」

受付「かしこまりました…それでは200ガルドになります」

ジュード「え?」(困ったなぁ…少し足りないぞ)

受付「お客様…?」

ジュード「…あの、五名ならいくらになりますか?」

受付「五名様ですと170ガルドになります」

ジュード「それじゃあ五名でお願いします」(ローエン元気そうだったし大丈夫だよね)

42: 2011/09/21(水) 10:19:47.84 ID:u0lR5QOx0
―宿屋―

エリーゼ「わぁ…ここのお料理豪勢です…」

ジュード「うん。それなりの宿だからね」

アルヴィン「ところで爺さんは?」

ジュード「ローエンなら用事があるらしいよ」

ミラ「ふむ…皆で食事を摂れないのは残念だな」

レイア「ねぇ!早く食べよう食べよう!」

ジュード「そうだね」

エリーゼ・ティポ「いただきまーす」


46: 2011/09/21(水) 10:31:04.48 ID:u0lR5QOx0
ミラ「むっ…」ポロッ

ティポ「あー!ミラがこぼしたんだよー」

ミラ「うむ。まだ箸の使い方に慣れていないようだ」

レイア「あー…お肉落ちちゃった」ヒョイ

レイア「……」ジーッ

ジュード「レイア…床に落ちたんだよ」

レイア「!?わ、分かってるよ!もう、そんなことするワケないじゃない!」プンプン

ジュード「何も言ってないでしょ…ほらかして。捨てるから」

レイア「…はい」

ジュード「ミラも気を付けてね」

ミラ「わかった。すまないな、ジュード」

ジュード「うん」




ジュード「……」ヒョイ パクッ

50: 2011/09/21(水) 10:37:36.48 ID:u0lR5QOx0
アルヴィン「…ジュード」

ジュード「何?アルヴィン」もぐもぐ

アルヴィン「…いや、何でもない。ただ体を壊さないよう衛生には気をつけろよ」

ジュード「やだなぁアルヴィン。まだそんな関係じゃないよ」

アルヴィン「お前は何を言っているんだ」

52: 2011/09/21(水) 10:44:34.63 ID:u0lR5QOx0
レイア「ふぅ~食べた食べた!」

エリーゼ「満腹です」

レイア「それじゃあエリーゼ。お風呂入ろっか」

エリーゼ「はい」

ティポ「おふろー」

ジュード「ふぅ…」

ミラ「エリーゼを頼んだぞ。レイア」

レイア「はーい」

ジュード「え!!?」

ジュード「ちょ、ちょっと待ってよ!ミ、ミラは!ミラは一緒に入らないの!?」

エリーゼ「この前はミラと一緒に入ったから今日はレイアとだよ」

レイア「そういうこと」

56: 2011/09/21(水) 10:54:41.17 ID:u0lR5QOx0
ジュード「い、いや折角今日は露天風呂がある宿屋に泊まったんだからさ、皆で入っておいでよ!」

ミラ「しかし私はまだ食事中――」もぐもぐ

ジュード「ミラ…腹八分目って言葉聞いたことある?」

ミラ「何だそれは?」

ジュード「お腹一杯食事をとると逆にお腹が空いてしまうという科学的に証明された理論を現す言葉だよ…」

ミラ「そうだったのか…だから私はいつもお腹が空いていたのだな」

ジュード「きっとそうだよ」

59: 2011/09/21(水) 11:05:57.73 ID:u0lR5QOx0
ミラ「それじゃあたまには三人でお風呂に入るとしよう」

ティポ「ティポもー!」

ミラ「ふふ、そうだったな」

エリーゼ「みんな一緒」

ジュード「そう。それがいいよ」

レイア「よーし!洗いっこしよー!」

ジュード「うん。いいね」

エリーゼ「早くいこ」

ミラ「それじゃあまたな。ジュード、アルヴィン」

アルヴィン「はいよ。ごゆっくり」

ジュード「あっ!ティポちょっといい」

ティポ「なにー?ジュードくーん」

ジュード(ティポはミラを洗ってあげなよ…ほらレイアは少し乱暴な所があるし、エリーゼは隅々まで届かないだろうし)ヒソヒソ

ティポ「うん。わかったよー!」

アルヴィン「……」

63: 2011/09/21(水) 11:14:55.72 ID:u0lR5QOx0
ジュード「……」

アルヴィン「……」

ジュード「……ふふ」

アルヴィン「……ジュード」

ジュード「どうしたの?アルヴィン」

アルヴィン「言っておくがこれは犯罪だぞ」

ジュード「……何のこと」

アルヴィン「いや…なんつーか俺もお前と同じ男だし気持ちも分からんでもないが、かといって黙って見逃すわけにもいかないし…」

ジュード「何が言いたいの?」

アルヴィン「それはお前が一番分かってるんじゃないか?」

ジュード「……アルヴィン」

アルヴィン「ん?」

ジュード「僕はまだアルヴィンを完全に信用したわけじゃないからね」

アルヴィン「…そうかい」

67: 2011/09/21(水) 11:27:11.07 ID:u0lR5QOx0
―一時間後―

レイア「ふぅ~。いいお湯だった~!」ノビノビ

エリーゼ「です」

ミラ「皆で湯に浸かるのも悪くないものなのだな」

ティポ「エリ~!早く乾かしてー、風邪引いちゃう~!」

レイア「え~っと…ヌイグルミも風邪引くんだ…」

エリーゼ「ティポはヌイグルミじゃなくてティポです!」

レイア「あはは…ごめんごめん」


ジュード「ティポ」

ティポ「なぁにー、ジュードくん?」

ジュード「あのさ…この前あげたアクセサリー一晩だけ返してくれるかな。見たところ少し色落ちしてるみたいなんで直しておくよ」

ティポ「うん。ありがとージュードく~ん!」

ジュード「ううん、構わないよ。それじゃあ僕は部屋に戻るね」

アルヴィン「じゃあ俺も風呂にでも入ってくるか」

71: 2011/09/21(水) 11:34:28.88 ID:u0lR5QOx0
バタンッ

ジュード「ふぅ……」

ジュード「良かった、バレなかったみたいだ…」

ジュード「この間装飾品屋で買ったこの超高性能小型カメラ…10万ガルドもしたけど買った甲斐があったよ…」

ジュード「よし…アルヴィンはお風呂に入ってるみたいだし今の内にテレビに繋いでっと…」カチャカチャ


ジュード「準備OK…っと」

ジュード「……それでは早速…」ハァハァ

ポチッ

75: 2011/09/21(水) 11:43:01.70 ID:u0lR5QOx0
ジュード(こ、これは…)

ジュード(い、いきなりおっOいがアップに!?)

ジュード(近すぎて誰のおっOいか分からない…。で、でもエリーゼではないような…)ハァハァ

ジュード(も、もうティポ!もう少しひかないと誰だか分からないじゃないかっ!!」

ジュード(おお!段々ひいてきて鮮明になってきたぞ!ティポ!もう少し。もう少し離れてっ!!)ハァハァハァハァ

ジュード(よ、よし見えたぞっ!全体が!さぁ一体誰のおっOいだったのかな~♪)

81: 2011/09/21(水) 11:48:05.12 ID:u0lR5QOx0
ジュード「――ってあれ……?タ、タオル巻いてる……?」


ミラ・エリーゼ・レイア『……』


ジュード「えっ……。みんなが何故かこっちを見てる…?」


レイア『……ジュード』

エリーゼ『最低です』


ジュード「………え」

88: 2011/09/21(水) 11:55:23.40 ID:u0lR5QOx0
レイア『ジュード、昔はこんなことする人じゃなかったのに…』

エリーゼ『……』

ティポ『ジュードくんがどーかしたのー?』

レイア『都会に行って指名手配までされて…そ、それでも信じてたのに…ヒック…』ポロポロ

エリーゼ『泣かないで…レイア』


ジュード「な、何っ!?どういうこと!!?」

95: 2011/09/21(水) 12:07:13.52 ID:u0lR5QOx0
ミラ『…ジュード、私だ』

ジュード「ミ、ミラっ!?」ハァハァ

ミラ『正直私も驚いている…まさか君がこのようなことをするとはな…』

ミラ『この件に関してはさすがに思春期という言葉では片付けきれないと思っている』

ジュード「そ…そんな!全て完璧だったはず!一体どうして…っ!?」

ミラ『全てアルヴィンから聞いたよ』

ジュード「アルヴィィィィィンンッッ!!!!」

ミラ『だけどあまり責めないでやってくれとも言ってたよ』

ミラ『「あいつも一時の気の迷いでやったんだろう」っと』

ミラ『だからこれ以上は問い詰めないことにするよ、皆も了承してくれた』

ミラ『湯からあがったらみんなこれまで通りお前と接するようにな』


ジュード「……」

105: 2011/09/21(水) 12:16:50.30 ID:u0lR5QOx0
ミラ『ただ…正直私は君を買い被りすぎていたみたいだな』

ミラ『前約束したことを覚えているか…旅が終わったら私の傍にいてくれると言ってくれたな』


ジュード「あっ……」


ミラ『正直嬉しかったよ…。今までで一番「人間」というものを実感出来た瞬間だったかもしれない』

ミラ『だがそれも破棄だ…』


ジュード「そ、そんな……」ワナワナ

ジュード「ご、ゴメン!ミラ!みんな!ちゃんと壊すから!このカメラ壊すから!!」

ジュード「だから…だから……ヒック…」ポロポロ


111: 2011/09/21(水) 12:24:17.57 ID:u0lR5QOx0
ミラ『ジュード…。私も心苦しいし少々君にとって耐え難い言葉かもしれないが』

ミラ『更生して欲しいという願いも込めてあえて君に言おうと思う』


ジュード「あ、あ、あぁ………」フルフル


ミラ『…ジュード』


ミラ『最低だな』


ジュード「う、うわぁぁあああああああっっ!!!!!!!」

119: 2011/09/21(水) 12:35:09.80 ID:u0lR5QOx0
――――――――――――
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――

チュンチュン  チュンチュン

ジュード「――うわぁぁぁあああああああっっ!!!!!」ガバッ

ジュード「はぁーっ…はぁーっ…」キョロキョロ

アルヴィン「zZz…」グゥー

ジュード「な、何だ……夢か………」フゥー

ジュード「……」

ジュード(……顔でも洗ってこよう…)






ローエン「…ヘックションッ!!……お嬢様は元気にしておられるだろうか…」  おわり



123: 2011/09/21(水) 12:36:46.12 ID:u0lR5QOx0
ジュードファンの方ごめんなさい
僕ジュード好きですよ

124: 2011/09/21(水) 12:37:21.21 ID:sl9eSuWY0
よかった…
集団イジメにあって性格が捻じ曲がったジュードは居なかったんだね

145: 2011/09/21(水) 14:17:22.05 ID:u0lR5QOx0
ジュード「みんな、おはよう」

エリーゼ「…おはようございます」

レイア「…おはよう」

ミラ「ジュードか。おはよう」

ジュード「アルヴィンはまだ寝てるよ。そう言えばローエンはどうしたのかな?」

ミラ「ん?君がローエンは用事があるって言ってなかったか」

ジュード「え?僕が?」

ティポ「そーだよ、ジュードくん」

ジュード「うーん…良く覚えてないけどとりあえず辺りを探してくるよ」

出来るところまでやってみるよ。途中で止めてしまうかもないけど


148: 2011/09/21(水) 14:25:40.30 ID:u0lR5QOx0
ジュード「じゃあ皆はそこで待っててね」タッタッタッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


レイア「…ジュード昨日のこと全然気にしてないみたいだね」

ミラ「きっと改心したんだろう、もう終わった話だ。それに私達には使命があるからな。些細な出来事を引きずっている場合でもないだろう」

レイア「些細なこと…ね」

エリーゼ「でもジュード、私達の裸見ようとした」

ティポ「ジュードくん、悪い子~!」

アルヴィン「うーす」

ミラ「アルヴィンか。ジュードならローエンを探しに行ったぞ」

アルヴィン「朝早くご苦労なこった」

150: 2011/09/21(水) 14:32:31.10 ID:u0lR5QOx0
ジュード「あ、ローエンこんな所にいたんだ」

ローエン「皆さんに野宿させるわけにはいきませんからね。こういう事は老い先短い年寄りが率先してやりませんと」

ジュード「?そう。大切な用事だったんだね」

ローエン「…ジュードさん。今なんと…?」

ジュード「そんな事よりローエン。みんな待ってるから急ごう」

ローエン「…分かりました。ハックショイっ!」ズズッ

151: 2011/09/21(水) 14:42:21.58 ID:u0lR5QOx0
ジュード「みんな集まったね」

レイア「……」

エリーゼ「……」

ローエン(はて…何か皆さんの顔色がよろしくないような)

ジュード「それじゃあ今日は魔物を倒しながら素材集めをすることにしよう」

ミラ「いいのか?そんな悠長なことをやっていて。一刻も早くクルスニクの槍を破壊しなければ」

ジュード「時間は貴重だけど仕方ないよ。何せガルドがほぼゼロに近いから」

ティポ「誰かさんが変なカメラにお金使ったからねー」

ジュード「え」

エリーゼ「ティポ!!」

154: 2011/09/21(水) 14:52:26.49 ID:u0lR5QOx0
ジュード「え?誰かカメラにお金を使ったの?」

レイア「え?」

ジュード「そうだったんだ…。だからガルドが急激に減っていたんだね。ちゃんと相談してくれれば貸してあげたのに…」

ジュード「やっぱり黙って盗るのはよくないよ…。僕達は仲間なんだからね」

レイア・エリーゼ「」あんぐり

ミラ「ジュード…その…なんだ。確かに気にはしないように言ったが…」

アルヴィン「あーもう止め止め。それより急ごうぜ。時間が惜しいんだろ?」

ミラ「あ、あぁ。そうだな」

ローエン(はて…。私がいない間に一体何が…)

157: 2011/09/21(水) 14:59:50.90 ID:u0lR5QOx0






ジュード「みんな!敵だよ!!」

ジュード「レイア!リンクしようっ!!」

レイア「え…ええっと…あっ!ミラ!リンクお願い!」

ミラ「分かった!」

ジュード「え?そ、それじゃあエリーゼ!!」

エリーゼ「ローエン。リンク」

ローエン「かしこまりました」

ジュード「え……ええっと……」

アルヴィン「……」

ジュード「はっ!とぉ!やぁ!」

163: 2011/09/21(水) 15:06:25.13 ID:u0lR5QOx0
レイア「ふぅ~。素材もガルドも結構集まったね」

エリーゼ「うん」

ティポ「大漁だねー!」

ミラ「レイア、最初会った時と比べたら動きが見違えるようだったぞ。成長したな」

レイア「う、うん///ありがとう///」

ティポ「レイア照れ照れ~」





ローエン「ジュードさん大丈夫ですか。気分が優れないようですが…」

ジュード「う、ううん。何でもないよ…」

164: 2011/09/21(水) 15:12:34.19 ID:u0lR5QOx0
ジュード(お、おかしい。皆の様子が明らかに…)

ジュード(戦闘中ミラに21回、レイアに5回、エリーゼに3回、ローエンに1回リンクしようと誘ったのに全て拒否されてしまった…)

ジュード(これは流石に偶然じゃないよね…)

ジュード「一体何で…」

アルヴィン「よぉジュード。悩んでますって顔だな」

170: 2011/09/21(水) 15:22:10.44 ID:u0lR5QOx0
ジュード「アルヴィン」

アルヴィン「愛しの大精霊様に相手してもらえなくて寂しいーってか」

ジュード「や、止めてよ!僕をからかうのは!」

アルヴィン「くっくっくっ。でも今回の事は自業自得なんじゃないか?」

ジュード「ぼ、僕は何も…」

アルヴィン「ま、チクッたのは俺だけどさ、俺もお前に良い大人に成長して欲しいワケよ。だからあんまりお嬢様達を怒らせるようなこと言うなよ?」

ジュード「……?」

アルヴィン「じゃ、そーいうことだから」



ジュード「……良く分からないけれど僕たちを裏切った癖に偉そうに…」ギリッ

173: 2011/09/21(水) 15:30:12.87 ID:u0lR5QOx0
アルヴィン「うわ…今日の飯はサイダー飯かよ…」

レイア「そう!このシュワシュワ感が堪んないよねー!」

ローエン「しかも特盛りですか…いやはや」

ミラ「ん?ジュードはどうした?」

アルヴィン「知らねー。その内帰ってくんじゃねーの」

エリーゼ「……」

ティポ「エリーお腹空いたー」

ミラ「ふむ…。それじゃあジュードには悪いが先に頂くとしよう」

175: 2011/09/21(水) 15:46:18.67 ID:u0lR5QOx0
ジュード「……」ポツーン

ジュード(僕は何でこんなところにいるんだろう…)

ジュード(何か僕の居場所がいつの間にかなくなっちゃったみたいだな…)

ジュード(レイアもエリーゼも強くなったし、ローエンやアルヴィンもいるし…もうミラには僕何て必要ないのかも…)

キラッ

ジュード「あ……流れ星だ」

ジュード「世界が平和になりますように。世界が平和になりますように。世界が平和に――」

シュンッ

ジュード「あー…消えちゃった…。……!?」ハッ

ジュード「世界が…平和に……」

ジュード(そ、そうだ!僕は自分の為だけに闘っているわけじゃないんだ!!)

ジュード(学校のみんなの為、ル・ロンドの街の皆の為、父さん、母さん、そして仲間の為」



180: 2011/09/21(水) 15:53:07.05 ID:u0lR5QOx0
ジュード「皆が安心して暮らせる世界にする為に闘っているんだ…」

ジュード「こんなことで挫けてる場合じゃないよね…ミラ」

ジュード「戻ろう。皆の所へ。……仲間達の所へ!」







ミラ「あぁ、遅かったなジュード。もうみんな夕飯は済ませてしまったぞ」

ジュード「へっ…あぁ、そうなんだ…」

ジュード「ははは…仕方ないよね。遅くなったのは僕のせいだし…」

ジュード「それじゃあ僕もちょっと遅いけれど夕飯にしようかな」ハハハ


186: 2011/09/21(水) 16:01:59.13 ID:u0lR5QOx0
レイア「え…?あの…ジュードのご飯もうないんだけど…」

ジュード「え…」

ティポ「レイアがジュードの分食べちゃったのー!」

エリーゼ「こら!ティポ!」

ジュード「そ、そんな…。レイア、どうして…」

レイア「あ、あははははは…ほ、ほらっ!冷めちゃったらおいしくないじゃない!だから――」

ローエン(元から冷めていましたがね)

ジュード「ははは……そ、そうだよね…。冷めちゃうもんね…。で、でも一応とって置いても良かったんじゃない…?」

レイア「う…うん…。ごめん…」

エリーゼ「…レ、レイアは悪くないよ」ボソッ

ジュード「え…?」


189: 2011/09/21(水) 16:10:15.63 ID:u0lR5QOx0
エリーゼ「元はと言えばジュードが遅いのが悪いんだよ…」

ジュード「……」

レイア「エ、エリーゼ!いいの!私が悪いんだから!」

エリーゼ「ふ、ふんっ!」プイ

レイア「ゴメンねジュード!ほ、ほらエリーゼも今のは言い方が悪かったね、ゴメンなさいは?」アセアセ

アルヴィン「いや、今のはエリーゼが言ったことの方が正しいよ。謝る必要はないんじゃね?」

レイア「アルヴィン君!」

192: 2011/09/21(水) 16:23:35.35 ID:u0lR5QOx0
レイア「ご、ごめんねジュード。大好物のサイダー飯だったからつい――」

ジュード「いいよもうご飯の事は。それよりエリーゼ」

エリーゼ「……」むっ

ジュード「確かに僕にも非はあるかもしれないけどさ、その言い方はないんじゃないの?」

エリーゼ「……」

ジュード「そんな黙ってたら友達も出来ないよ!」

エリーゼ「!!?」

レイア「え…」

アルヴィン「あちゃー」

ローエン「これは…」

ミラ「……」

ジュード「あっ!ご、ごめん…今のはつい…」




エリーゼ「……と、友達…グスッ…で、出来るもん…ヒック…」ポロポロ

197: 2011/09/21(水) 16:31:45.42 ID:u0lR5QOx0
ジュード「あ…」

エリーゼ「うえぇぇぇえええんんッッ!!!!」ボロボロ

ティポ「ジュードくんなんか大嫌いだー!!」

ジュード「あの、その、え、えっと…」シドロモドロ


アルヴィン「あーあ。泣かしちゃった」

ローエン「ジュードさん。これは流石に…」

ジュード「ち、違う…僕は悪くない…」フルフル

レイア「ジュード…」

ジュード「そ、そんな…みんな汚物を見るような目で僕を見ないでよ…」ヨロッ

ジュード「そ、そうだ!!み、ミラっ!!!」チラッ


201: 2011/09/21(水) 16:37:35.93 ID:u0lR5QOx0
ミラ「……」ジーッ

ジュード「ミ、ミラ!ぼ、僕は悪くないよねっ!!そうだよね!ミラ!!」



ミラ「……ジュード」

ミラ「最低だな」


ジュード「……そ、そんな…ミラ……」ヨロッ

ジュード「う、う、うおぉぉぉぉおおおおおおおッッ!!!!!!!!!」

207: 2011/09/21(水) 16:45:09.47 ID:u0lR5QOx0
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――

チュンチュン チュンチュン

ジュード「――うぉぉぉぉぉおおおおおおおッッ!!!!!!!」ガバッ

ジュード「はぁーっ、はぁーっ……」ゼェゼェ

ジュード「……ベッド……?」キョロキョロ

ジュード「……はぁ~…何だ夢か……」

ジュード「顔でも洗いに行こう。よっと…」

ジュード「ふぅー……」


ジュード「それにしても静かだな…。まだ皆寝てるのかな……?」

おわり

208: 2011/09/21(水) 16:46:03.64 ID:FkOBQ6IN0
なん・・・だと・・・

214: 2011/09/21(水) 16:51:01.95 ID:u0lR5QOx0
後味が悪いのでこの後ジュード君はなんやかんやでみんなと仲直りしてテイルズ史上最も仲が良いパーティーになりましたとさ
めでたしめでたし^^

引用元: ジュード「ミラ」ミラ「ん?」